JP2002252103A - 負特性サーミスタ装置及びその製造方法 - Google Patents

負特性サーミスタ装置及びその製造方法

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JP2002252103A
JP2002252103A JP2001046642A JP2001046642A JP2002252103A JP 2002252103 A JP2002252103 A JP 2002252103A JP 2001046642 A JP2001046642 A JP 2001046642A JP 2001046642 A JP2001046642 A JP 2001046642A JP 2002252103 A JP2002252103 A JP 2002252103A
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varistor
characteristic thermistor
negative characteristic
thermistor
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JP2001046642A
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Shinichi Osada
慎一 長田
Tomozo Yamanouchi
知三 山之内
Mitsuo Yokota
充男 横田
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストの増大を招くことなく、携帯機器
の小型化に対応することが可能で、ESDに強く、小型
で信頼性の高い負特性サーミスタ装置及びその製造方法
を提供する。 【解決手段】 負特性サーミスタ素子1用のグリーンシ
ートと、バリスタ素子11用のグリーンシートを一体に
積層して積層体を形成し、この積層体を焼成して、負特
性サーミスタ素子1とバリスタ素子11とを一体に備え
た積層複合素子20を形成した後、負特性サーミスタ素
子1とバリスタ素子11が電気的に並列接続となるよう
に積層複合素子20に外部電極3a,3bを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、負特性サーミス
タ装置に関し、詳しくは、負特性サーミスタ素子とバリ
スタ素子とを組み合わせた構造を有する負特性サーミス
タ装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各種電子機器の温度を検知するための負
特性サーミスタとしては、例えば、図3に示すように、
負特性サーミスタ素体51内に、一対の内部電極52
a,52bを、同一平面上においてその先端部が対向す
るように、所定の間隔Gをおいて配設するとともに、各
内部電極52a,52bと導通するように、負特性サー
ミスタ素体51の両端側に一対の外部電極53a,53
bを配設してなる対向型の負特性サーミスタや、図4に
示すように、負特性サーミスタ素体61内に複数の内部
電極62a,62b,62cを積層、配設するととも
に、内部電極62a,62b,62cを交互に逆側の端
面に引き出して、内部電極62a,62cを負特性サー
ミスタ素体61の一端側に配設された外部電極63aと
導通させ、内部電極62bを負特性サーミスタ素体61
の他端側に配設された外部電極63bと導通させるよう
にした積層型の負特性サーミスタなどが広く知られてい
る。
【0003】なお、図3の負特性サーミスタ素体51
や、図4の負特性サーミスタ素体61としては、酸化ニ
ッケル、酸化コバルトなどの遷移金属元素の酸化物を複
数種類用いて得られる焼結体が一般的に使用され、図3
の内部電極52a,52bや、図4の内部電極62a,
62b,62cには、白金、白金・パラジウム合金など
が一般的に用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
負特性サーミスタにおいては、人体モデル(直列抵抗
1.5kΩを介しての100pFからの放電)において、
15kVを超えるESD(Electro Static Discharge)
が加わった場合、数%〜数十%の抵抗値の変動が生じる
場合があり、必ずしも信頼性が十分ではないという問題
点がある。
【0005】より具体的には、図5に示すように、ES
Dが印加されることにより負特性サーミスタ素体51
(61)を構成するセラミック焼結体の結晶粒70の一
部にクラック71が発生し、結晶粒70が破壊されて負
特性サーミスタ素体51(61)による導電性パスが減
少するため、抵抗値が数%〜数十%増加する。そして、
この抵抗値の増加により負特性サーミスタにより検出さ
れる温度情報が不正確となり、場合によっては負特性サ
ーミスタを使用する装置の動作不良を引き起こすという
問題点がある。
【0006】特に、ESDによる負特性サーミスタ素体
の劣化が、抵抗値が上昇する方向のものであるため、負
特性サーミスタにより検出される温度情報が実際の温度
よりも低くなり、所望の過熱検知を行うことができなく
なり、安全上好ましくないという問題点がある。
【0007】そこで、このような問題点を解消するた
め、携帯機器など、特にESDの大きい用途に使用され
る負特性サーミスタとして、図6(a),(b),(c)に示
すように、チップ型の負特性サーミスタ素子81とチッ
プ型のバリスタ素子82を積み重ね、一対のリードフレ
ーム83により、負特性サーミスタ素子81とバリスタ
素子82を接合、一体化するとともに、負特性サーミス
タ素子81とバリスタ素子82を電気的に並列に接続
し、バリスタ素子82の過大電圧吸収効果により、上述
のような不具合(抵抗値の変動や検出温度の誤差)が負
特性サーミスタ素子81に生じることを防止するように
した負特性サーミスタ(複合電子部品)が提案されてい
る。
【0008】しかし、この負特性サーミスタは、独立し
た2つのチップ型電子部品(チップ型の負特性サーミス
タと、チップ型のバリスタ)を組み合わせて、両者を電
気的に並列に接続したものであり、部品点数が増えるこ
とからコストの増大を招くばかりでなく、小型化が制約
されるという問題点がある。
【0009】本願発明は、上記問題点を解決するもので
あり、コストの増大を招くことなく、携帯機器の小型化
に対応することが可能で、ESDに強く、小型で信頼性
の高い負特性サーミスタ装置及びその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明(請求項1)の負特性サーミスタ装置は、
負特性を有する半導体セラミックスからなる負特性サー
ミスタ素子と、バリスタ特性を有する半導体セラミック
スからなるバリスタ素子が、内部電極を介して積層一体
化された積層複合素子と、前記負特性サーミスタ素子と
前記バリスタ素子が、電気的に並列に接続されるように
前記積層複合素子に配設された外部電極とを具備するこ
とを特徴としている。
【0011】負特性サーミスタ素子とバリスタ素子が、
内部電極を介して積層一体化され、かつ、外部電極によ
り並列接続された構造を有している本願発明の負特性サ
ーミスタ装置は、例えば、負特性を有する半導体セラミ
ックスをシート状に成形したグリーンシートと、バリス
タ特性を有する半導体セラミックスをシート状に成形し
たバリスタ素子用のグリーンシートを積層し、焼成する
ことにより得た焼結体(積層複合素子)に外部電極を形
成することにより製造することが可能であり、従来の負
特性サーミスタ装置(バリスタ素子を備えていない負特
性サーミスタ装置)を製造する場合とほぼ同様の、積層
工法によって効率よく製造することが可能になる。
【0012】すなわち、例えば、未焼成でシート状の負
特性サーミスタ素子(内部電極パターンが配設されたグ
リーンシートを積層することにより形成され、内部電極
が対向型又は積層型となるように配設された負特性サー
ミスタ素子)に、未焼成でシート状のバリスタ素子(バ
リスタ電極となる内部電極パターンが配設されたグリー
ンシートを積層することにより形成されたバリスタ素
子)を、所定の内部電極パターンが負特性サーミスタ素
子とバリスタ素子の界面に位置するように積層一体化
し、外部電極により負特性サーミスタ素子とバリスタ素
子を電気的に並列接続することにより、従来のチップ型
の負特性サーミスタ装置と同一の製造方法で、バリスタ
素子と負特性サーミスタ素子が一体となった本願発明の
負特性サーミスタ装置を容易かつ確実に製造することが
できる。
【0013】また、内部電極が負特性サーミスタ素子と
バリスタ素子の界面に配設されていることから、負特性
サーミスタ素子とバリスタ素子との距離を最短として、
独立した負特性サーミスタ素子とバリスタ素子を別々に
使用する場合に比べて、優れたサージ吸収機能を得るこ
とができるようになるとともに、製品全体としての厚み
が大きくなることを防止して、負特性サーミスタ装置の
小型化を図ることが可能になる。
【0014】また、本願発明の負特性サーミスタ装置
は、通常の使用時には抵抗値が温度によって変化する負
特性サーミスタとして機能する一方、何らかの原因でE
SDが加わった場合には、バリスタ素子が導通して、E
SDをバイパスし、負特性サーミスタへの影響が回避さ
れることになり、温度検出の信頼性を向上させることが
可能になる。
【0015】なお、本願発明の負特性サーミスタ装置に
おいて、負特性サーミスタ素子と、バリスタ素子が、内
部電極を介して積層一体化されたとは、必ずしも、負特
性サーミスタ素子とバリスタ素子の界面全面に内部電極
が配設されていることを意味するものではなく、通常
は、界面の一部に内部電極が配設されているような態様
(すなわち、界面に配設された内部電極の一部が積層複
合素子の端面側にまで引き出されている態様)である場
合が多い。また、負特性サーミスタ素子とバリスタ素子
の界面に配設された内部電極は、バリスタ電極として機
能するものである場合に限らず、負特性サーミスタ素子
の内部電極として機能するものである場合もあり、いず
れの場合も本願発明の範囲に含まれる。
【0016】また、請求項2の負特性サーミスタ装置
は、前記負特性サーミスタ素子を構成する半導体セラミ
ックスが、遷移金属元素の酸化物を主成分とするもので
あることを特徴としている。
【0017】負特性サーミスタ素子を構成する半導体セ
ラミックスとして、遷移金属元素の酸化物を主成分とす
るものを用いることにより、所望の特性を備えた負特性
サーミスタ装置を確実に構成することが可能になる。
【0018】また、請求項3の負特性サーミスタ装置
は、前記遷移金属元素が、Mn、Ni、Co、Cuから
なる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴と
している。
【0019】負特性サーミスタ素子を構成する半導体セ
ラミックスとして、Mn、Ni、Co、Cuからなる遷
移金属元素群より選ばれる少なくとも1種の酸化物を主
成分とする半導体セラミックスを用いることにより、さ
らに確実に所望の特性を備えた負特性サーミスタ装置を
得ることが可能になる。
【0020】また、請求項4の負特性サーミスタ装置
は、前記バリスタ素子を構成する半導体セラミックス
が、ZnOを主成分とするものであることを特徴として
いる。
【0021】バリスタ素子を構成する半導体セラミック
スとして、ZnO(酸化亜鉛)を主成分とするものを用
いることにより、過大電圧吸収特性に優れたバリスタ素
子を備え、信頼性の高い負特性サーミスタ装置を確実に
構成することが可能になる。
【0022】また、本願発明(請求項5)の負特性サー
ミスタ装置の製造方法は、負特性を有する半導体セラミ
ックスからなる負特性サーミスタ素子と、バリスタ特性
を有する半導体セラミックスからなるバリスタ素子が、
内部電極を介して積層一体化され、かつ、負特性サーミ
スタ素子とバリスタ素子が、外部電極により電気的に並
列に接続された負特性サーミスタ装置の製造方法であっ
て、負特性を有する半導体セラミックス原料をシート状
に成形した負特性サーミスタ素子形成用の所定枚数のグ
リーンシートであって、所定のものには内部電極パター
ンが配設されたグリーンシートと、バリスタ特性を有す
る半導体セラミックスをシート状に成形したバリスタ素
子形成用の所定枚数のグリーンシートであって、所定の
ものには内部電極パターンが配設されたグリーンシート
を一体に積層して積層体を形成する工程と、前記積層体
を焼成して、負特性サーミスタ素子とバリスタ素子と
が、内部電極を介して積層一体化された積層複合素子を
形成する工程と、前記負特性サーミスタ素子と前記バリ
スタ素子が電気的に並列に接続されるように前記積層複
合素子に外部電極を形成する工程とを具備することを特
徴としている。
【0023】負特性サーミスタ素子形成用のグリーンシ
ートと、バリスタ素子形成用のグリーンシートを一体に
積層して積層体を形成し、積層体を焼成して、負特性サ
ーミスタ素子とバリスタ素子とを一体に備えた積層複合
素子を形成した後、負特性サーミスタ素子とバリスタ素
子が電気的に並列接続となるように積層複合素子に外部
電極を形成することにより、従来のチップ型の負特性サ
ーミスタ装置と同様の積層工法により、バリスタ素子と
負特性サーミスタ素子が一体となった本願発明の負特性
サーミスタ装置を効率よく製造することが可能になる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を示
して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
【0025】[実施形態1]図1は本願発明の一実施形
態にかかる負特性サーミスタ装置の正面断面図である。
図1に示すように、この実施形態1の負特性サーミスタ
装置は、直方体形状の負特性サーミスタ素子1と、直方
体形状のバリスタ素子11が、内部電極12bを介して
積層一体化されており、負特性サーミスタ素子1とバリ
スタ素子11は、負特性サーミスタ素子1とバリスタ素
子11からなる直方体形状の積層複合素子20の両端側
に配設された外部電極3a,3bにより電気的に並列に
接続されている。
【0026】また、積層複合素子20を構成する上記負
特性サーミスタ素子1は、負特性を有する半導体セラミ
ックスからなる負特性サーミスタ素体1a中に、複数の
内部電極2a,2b,2cが積層、配設され、かつ、内
部電極2a,2b,2cが交互に逆側の端面に引き出さ
れた構造を有しており、内部電極2a,2cは負特性サ
ーミスタ素体1aの一端側に配設された外部電極3aに
接続され、内部電極2bは負特性サーミスタ素体1aの
他端側の外部電極3bに接続されている。
【0027】なお、この実施形態1においては、負特性
サーミスタ素体1aとして、ニッケル、コバルト、銅な
どの遷移金属元素の酸化物の複数種を焼結した焼結体が
用いられている。
【0028】また、積層複合素子20を構成する上記バ
リスタ素子11は、バリスタ特性を有する半導体セラミ
ックスからなるバリスタ素体11a中に配設された内部
電極12aと、バリスタ素体11aの下面側に位置する
電極(負特性サーミスタ装置全体から見た場合の内部電
極)12bとを備えており、内部電極12aは外部電極
3aに接続され、内部電極12bは外部電極3bに接続
されている。
【0029】また、この実施形態1においては、バリス
タ素体11aとして、ZnO(酸化亜鉛)を主成分とす
る半導体セラミックスを焼結した焼結体が用いられてい
る。
【0030】なお、バリスタ素子11は、負特性サーミ
スタ素子1の上面に内部電極12bを介して積層一体化
されており、負特性サーミスタ素子1とバリスタ素子1
1とが最短距離となるように組み合わされている。
【0031】また、この実施形態1の負特性サーミスタ
装置においては、負特性サーミスタ素子1を構成する内
部電極2a,2b,2c、及びバリスタ素子11を構成
する内部電極12a,12bの構成材料として、白金、
パラジウム、銀などの貴金属やこれらの合金が使用され
る。
【0032】次に、上記負特性サーミスタ装置の製造方
法について説明する。この実施形態1の負特性サーミス
タ装置を製造するにあたっては、まず、負特性を有する
半導体セラミックス原料をシート状に成形した負特性サ
ーミスタ素子形成用のグリーンシートを所定枚数用意
し、そのうちの所定のグリーンシートには内部電極パタ
ーンを形成する。また、バリスタ特性を有する半導体セ
ラミックスをシート状に成形したバリスタ素子形成用の
所定枚数のグリーンシートを所定枚数用意し、そのうち
の所定のグリーンシートには内部電極パターンを形成す
る。なお、上記内部電極パターンは、白金、パラジウ
ム、銀などの貴金属粉末やこれらの合金粉末を導電成分
とし、これに有機ビヒクルを混合してなる導電ペースト
を印刷することより形成する。
【0033】それから、各グリーンシートを所定の順序
で積層した後、例えば2t/cm2の圧力で、積層方向に
圧着することにより積層体を形成する。
【0034】そして、この積層体を空気中で、例えば1
100℃×2時間の条件で焼成することにより、図1に
示すような、負特性サーミスタ素子1とバリスタ素子1
1とを一体に備えた積層複合素子20を形成する。
【0035】次に、負特性サーミスタ素子1とバリスタ
素子11が電気的に並列に接続されるように、積層複合
素子20の両端側に、例えば銀粉末を導電成分とする導
電ペーストを塗布して、600℃×10分の条件で焼き
付けることにより外部電極3a,3bを形成する。これ
により、図1に示すような構造を有する負特性サーミス
タ装置が得られる。
【0036】この実施形態1の負特性サーミスタ装置
は、負特性サーミスタ素子1とバリスタ素子11が、バ
リスタ電極として機能する内部電極12bを介して積層
一体化され、かつ、外部電極3a,3bにより並列に接
続された構造を有しており、上述のように、従来のチッ
プ型の負特性サーミスタ装置と同様の積層工法により、
コストの増大を招くことなく、効率よく製造することが
できる。
【0037】また、バリスタ電極として機能する内部電
極12bが、負特性サーミスタ素子1とバリスタ素子1
1の界面に配設されていることから、負特性サーミスタ
素子1とバリスタ素子11との距離を最短として、独立
した負特性サーミスタ素子とバリスタ素子を別々に使用
する場合に比べて、優れたサージ吸収機能を得ることが
できるようになるとともに、製品全体としての厚みが大
きくなることを防止して、負特性サーミスタ装置の小型
化を図ることができる。
【0038】なお、この実施形態1の負特性サーミスタ
装置は、通常の使用時には抵抗値が温度によって変化す
る負特性サーミスタとして機能する。一方、何らかの原
因でESDが加わった場合には、バリスタ素子11が導
通して、ESDをバイパスするため、負特性サーミスタ
素子1への影響を回避して温度検出の信頼性を向上させ
ることが可能になる。
【0039】[実施形態2]図2は、本願発明の他の実
施形態(実施形態2)にかかる負特性サーミスタ装置を
示す正面断面図である。この実施形態2の負特性サーミ
スタ装置においては、負特性サーミスタ素子21が、負
特性サーミスタ素体21aの内部の同一平面に、第1の
対向電極22aと、第2の対向電極22bを、所定のギ
ャップGを介して対向するように配設することにより形
成されている。
【0040】なお、その他の構成及び製造方法は、上記
実施形態1の場合と同様であることから、重複を避ける
ため、ここでは説明を省略する。上述のように構成され
た実施形態2の負特性サーミスタ装置においても、上記
実施形態1の場合と同様に、従来のチップ型の負特性サ
ーミスタ装置と同様の積層工法により、コストの増大を
招くことなく、効率よく製造することができる。
【0041】また、バリスタ電極として機能する内部電
極12bが、負特性サーミスタ素子1とバリスタ素子1
1の界面に配設されていることから、優れたサージ吸収
機能を得ることができるとともに、負特性サーミスタ装
置の小型化を図ることができる。
【0042】また、何らかの原因でESDが加わった場
合には、バリスタ素子11が導通して、ESDをバイパ
スするため、負特性サーミスタ素子21への影響を回避
して温度検出の信頼性を向上させることができる。
【0043】なお、上記実施形態1及び2では、負特性
サーミスタ素子の上面側にバリスタ素子が配設されてい
る場合を例にとって説明したが、バリスタ素子の上に負
特性サーミスタ素子が配設された構成とすることも可能
である。
【0044】本願発明はさらにその他の点においても上
記実施形態に限定されるものではなく、負特性サーミス
タ素子及びバリスタ素子の具体的な構成、内部電極及び
外部電極の具体的なパターン及び配設位置、負特性サー
ミスタ素子及びバリスタ素子を構成する半導体セラミッ
クスの種類、本願発明の負特性サーミスタ装置の具体的
な製造方法などに関し、発明の要旨の範囲内において、
種々の応用、変形を加えることが可能である。
【0045】
【発明の効果】上述のように、本願発明(請求項1)の
負特性サーミスタ装置は、負特性サーミスタ素子とバリ
スタ素子が、内部電極を介して積層一体化され、かつ、
外部電極により並列接続された構造を有しているので、
負特性サーミスタ素子とバリスタ素子を基板上の異なる
領域に配設する場合に比べて、実装スペースを大幅に低
減することが可能になる。
【0046】また、負特性サーミスタ素子とバリスタ素
子が、内部電極を介して積層一体化され、かつ、外部電
極により並列接続された構造を有しているので、負特性
サーミスタ素子とバリスタ素子を別々に用いる場合に比
べて、コストの低減を図ることが可能になる。
【0047】さらに、内部電極が、負特性サーミスタ素
子とバリスタ素子の界面に配設された構造を有している
ことから、負特性サーミスタ素子とバリスタ素子との距
離を最短として、独立した負特性サーミスタ素子とバリ
スタ素子を別々に使用する場合に比べて、優れたサージ
吸収機能を得ることができるとともに、製品全体として
の厚みが大きくなることを防止して、負特性サーミスタ
装置の小型化を図ることができる。
【0048】また、何らかの原因でESDが加わった場
合には、バリスタ素子が導通して、ESDをバイパス
し、負特性サーミスタへの影響を回避することが可能に
なり、温度検出の信頼性を向上させることができる。
【0049】また、請求項2の負特性サーミスタ装置の
ように、負特性サーミスタ素子を構成する半導体セラミ
ックスとして、遷移金属元素の酸化物を主成分とするも
のを用いた場合、所望の特性を備えた負特性サーミスタ
装置を確実に構成することができる。
【0050】また、請求項3の負特性サーミスタ装置の
ように、負特性サーミスタ素子を構成する半導体セラミ
ックスとして、Mn、Ni、Co、Cuからなる遷移金
属元素群より選ばれる少なくとも1種の酸化物を主成分
とする半導体セラミックスを用いることにより、さらに
確実に所望の特性を備えた負特性サーミスタ装置を得る
ことが可能になる。
【0051】また、請求項4の負特性サーミスタ装置の
ように、バリスタ素子を構成する半導体セラミックスと
して、ZnOを主成分とするものを用いることにより、
過大電圧吸収特性に優れたバリスタ素子を備え、信頼性
の高い負特性サーミスタ装置を確実に構成することがで
きるようになる。
【0052】また、本願発明(請求項5)の負特性サー
ミスタ装置の製造方法は、負特性サーミスタ素子形成用
のグリーンシートと、バリスタ素子形成用のグリーンシ
ートを一体に積層して積層体を形成し、積層体を焼成し
て、負特性サーミスタ素子とバリスタ素子とを一体に備
えた積層複合素子を形成した後、負特性サーミスタ素子
とバリスタ素子が電気的に並列接続となるように積層複
合素子に外部電極を形成するようにしているので、従来
のチップ型の負特性サーミスタ装置と同様の積層工法に
より、バリスタ素子と負特性サーミスタ素子が一体とな
った本願発明の負特性サーミスタ装置を効率よく製造す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態(実施形態1)にかかる
負特性サーミスタ装置を示す正面断面図である。
【図2】本願発明の他の実施形態(実施形態2)にかか
る負特性サーミスタ装置を示す正面断面図である。
【図3】従来の負特性サーミスタ装置を示す正面断面図
である。
【図4】従来の他の負特性サーミスタ装置を示す正面断
面図である。
【図5】従来の負特性サーミスタ装置のESDによる抵
抗値変動メカニズムを示す概念図である。
【図6】(a),(b),(c)は、従来のさらに他の負特性
サーミスタ装置の製造工程を示す図である。
【符号の説明】
1,21 負特性サーミスタ素子 1a,21a 負特性サーミスタ素体 2a,2b,2c,22a,22b 負特性サーミス
タ素子の内部電極 3a,3b 外部電極 11 バリスタ素子 11a バリスタ素体 12a,12b バリスタ素子の内部電極 20 積層複合素子 22a 第1の対向電極 22b 第2の対向電極 G 第1及び第2の対向電極間のギャッ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横田 充男 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 5E034 BA08 BA09 BC02 CA04 CC02 DB01 DB15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】負特性を有する半導体セラミックスからな
    る負特性サーミスタ素子と、バリスタ特性を有する半導
    体セラミックスからなるバリスタ素子が、内部電極を介
    して積層一体化された積層複合素子と、 前記負特性サーミスタ素子と前記バリスタ素子が、電気
    的に並列に接続されるように前記積層複合素子に配設さ
    れた外部電極とを具備することを特徴とする負特性サー
    ミスタ装置。
  2. 【請求項2】前記負特性サーミスタ素子を構成する半導
    体セラミックスが、遷移金属元素の酸化物を主成分とす
    るものであることを特徴とする請求項1記載の負特性サ
    ーミスタ装置。
  3. 【請求項3】前記遷移金属元素が、Mn、Ni、Co、
    Cuからなる群より選ばれる少なくとも1種であること
    を特徴とする請求項2記載の負特性サーミスタ装置。
  4. 【請求項4】前記バリスタ素子を構成する半導体セラミ
    ックスが、ZnOを主成分とするものであることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の負特性サーミス
    タ装置。
  5. 【請求項5】負特性を有する半導体セラミックスからな
    る負特性サーミスタ素子と、バリスタ特性を有する半導
    体セラミックスからなるバリスタ素子が、内部電極を介
    して積層一体化され、かつ、負特性サーミスタ素子とバ
    リスタ素子が、外部電極により電気的に並列に接続され
    た負特性サーミスタ装置の製造方法であって、 負特性を有する半導体セラミックス原料をシート状に成
    形した負特性サーミスタ素子形成用の所定枚数のグリー
    ンシートであって、所定のものには内部電極パターンが
    配設されたグリーンシートと、バリスタ特性を有する半
    導体セラミックスをシート状に成形したバリスタ素子形
    成用の所定枚数のグリーンシートであって、所定のもの
    には内部電極パターンが配設されたグリーンシートを一
    体に積層して積層体を形成する工程と、 前記積層体を焼成して、負特性サーミスタ素子とバリス
    タ素子が、内部電極を介して積層一体化された積層複合
    素子を形成する工程と、 前記負特性サーミスタ素子と前記バリスタ素子が電気的
    に並列に接続されるように前記積層複合素子に外部電極
    を形成する工程とを具備することを特徴とする負特性サ
    ーミスタ装置の製造方法。
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