JP2002256221A - 水系プライマー組成物 - Google Patents

水系プライマー組成物

Info

Publication number
JP2002256221A
JP2002256221A JP2001054723A JP2001054723A JP2002256221A JP 2002256221 A JP2002256221 A JP 2002256221A JP 2001054723 A JP2001054723 A JP 2001054723A JP 2001054723 A JP2001054723 A JP 2001054723A JP 2002256221 A JP2002256221 A JP 2002256221A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
primer composition
siding board
water
group
aqueous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001054723A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Sugimoto
和也 杉本
Koichi Kobayashi
幸一 小林
Katsumi Tsukamoto
勝美 塚本
Satoshi Tabata
智 田畑
Yutaka Miyata
豊 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asia Industry Co Ltd
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Asia Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd, Asia Industry Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP2001054723A priority Critical patent/JP2002256221A/ja
Publication of JP2002256221A publication Critical patent/JP2002256221A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種窯業系サイディングボードに対して優れ
た付着性を有すると共に、各種上塗り塗料に対しても良
好な付着性を有する、窯業系サイディングボード改修用
水系プライマー組成物の提供。 【解決手段】 水酸基及びアミノ基を有する自己乳化型
カチオン性水分散液からなる主剤に、硬化剤としてエポ
キシ基含有オルガノシランを、該カチオン性水分散液の
アミノ基と該オルガノシランのエポキシ基の当量比(ア
ミノ基/エポキシ基)が0.5〜2.0の範囲となるよ
うに添加した、水系プライマー組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窯業系サイディン
グボード改修用の水系プライマー組成物に関し、更に詳
しくは、サイディングボード基材及び上塗り塗料との付
着性、耐水性に優れる水性二液型プライマー組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】建築外
壁用として種々の窯業系サイディングボードが用いられ
ているが、近年、これらのサイディングボード外壁の改
修、すなわち塗り替えの要求が高まってきている。しか
しながら、サイディングボードの塗り替えを行った際、
塗り替えに用いられる上塗り塗料とサイディングボード
表面との付着性が充分でない場合がある、つまり、異な
るサイディングボード表面に同種の上塗り塗料を塗布し
た場合、一方のサイディングボードとは良好な付着性を
有するものの、他方のサイディングボードとは充分に付
着しないということが判ってきた。
【0003】この原因は、サイディングボード表面に塗
布されている塗料が、サイディングボードの組成及び用
途等によって、例えば、フッ素塗装、無機塗装、ウレタ
ン塗装、アクリル塗装等とそれぞれ異なっているからと
考えられている。したがって、現在、サイディングボー
ド塗り替え作業においては、まずサイディングボード表
面に塗布されている塗料と良好な付着性を有するプライ
マーを選択し、更に、このプライマーが上塗り塗料に対
しても十分な付着性を有していることを確認した上で、
上塗り塗料の塗布を行うという方法を採らざるを得な
い。
【0004】このようなプライマー及び上塗り塗料の選
択・確認作業は、作業効率という点から見ると望ましい
ものとはいえず、窯業系サイディングボード外壁の改装
作業を簡便に行うため、あらゆるサイディングボード表
面塗装に対して良好な付着性を有すると共に、上塗り塗
料に対しても選択性がない、すなわち、いかなる上塗り
塗料とでも良好な付着性を有するプライマーが強く望ま
れている。更に、上塗り塗料塗布後の塗膜に膨れ等が生
じないよう、プライマー組成物としては優れた耐水性、
耐久性等も求められている。
【0005】そこで、かかる要求に基づき、サイディン
グボード基材及び上塗り塗料の両方に対して優れた付着
性を有する溶剤系プライマーが開発され、現に市販され
ている。しかしながら、有機溶剤に対する毒性、危険
性、臭気等の点から、プライマーを水系化することが強
く望まれている。
【0006】本発明は、かかる要望に基づきなされたも
のであって、その目的とするところは、各種窯業系サイ
ディングボードに対して優れた付着性を有すると共に、
各種上塗り塗料に対しても良好な付着性を有する、水系
プライマー組成物を提供することにある。
【0007】また他の目的は、耐水性、耐久性に優れた
水系プライマー組成物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、水
酸基及びアミノ基を有する自己乳化型カチオン性水分散
液及びエポキシ基含有オルガノシランを含み、該カチオ
ン性水分散液のアミノ基と該オルガノシランのエポキシ
基の当量比(アミノ基/エポキシ基)が0.5〜2.0
の範囲である水系プライマー組成物である。
【0009】
【発明の実施の形態】[水系プライマー組成物]本発明
の水系プライマー組成物は、水酸基及びアミノ基を有す
る自己乳化型カチオン性水分散液からなる主剤に、硬化
剤としてのエポキシ基含有オルガノシランを添加するこ
とにより得られる二液型のプライマー組成物である。
【0010】<自己乳化型カチオン性水分散液>本発明
における自己乳化型カチオン性水分散液は、水を主成分
とする分散媒にポリマー系分散質が分散したものであ
り、二液型の水系プライマー組成物における主剤として
機能する。この自己乳化型カチオン性水分散液は、エチ
レン性不飽和モノマー(A)、このモノマー(A)と共
重合可能な水酸基含有エチレン性不飽和モノマー
(B)、及びこのモノマー(A)と共重合可能なアミノ
基含有エチレン性不飽和モノマー(C)を溶剤中におい
てラジカル重合開始剤を用いて重合し、得られた重合体
の溶液を中和剤を使用して中和し、水で相転換すること
により得ることができる。
【0011】ここで、エチレン性不飽和モノマー(A)
としては、(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)アクリ
レート、エチル(メタ)アクリレート、イソプロピル
(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレー
ト、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メ
タ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレー
ト、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチル
ヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アク
リレート、ステアリル(メタ)アクリレートなどの(メ
タ)アクリル酸のC1〜C24アルキルまたはシクロア
ルキルエステル、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ートなどの(メタ)アクリル酸のC3〜C8のヒドロキ
シアルキルエステル、スチレン、ビニルトルエン、α−
メチルスチレン、N−ビニルピロリドン、ビニルピリジ
ンなどの塩基性芳香族不飽和モノマー、エチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート等のアルキレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、酢酸ビニル、マレイン酸、イ
タコン酸、クロトン酸などが挙げられる。なお、これら
のモノマーは、二種類以上組み合わせて使用しても差し
つかえない。
【0012】水酸基含有エチレン性不飽和モノマー
(B)は、上記モノマー(A)と共重合可能なモノマー
であり、具体的には、2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、4−ヒドロキシブチルアクリレート、ジエチレング
リコール(メタ)アクリレート等のポリオキシアルキレ
ングリコール(メタ)アクリレート(アルキレン基の炭
素数は2〜4であり、アルキレンオキシドの付加モル数
は1〜50である。)、カプロラクトン変性ヒドロキシ
(メタ)アクリレート(ダイセル化学(株)製、商品
名:プラクセルFM、FA)、N−メチロールアクリル
アミドなどが挙げられる。これらの中でも、コスト及び
反応性の点から、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、カプロラクトン変性ヒドロキシメタクリレートが好
ましい。なお、これらのモノマーは、二種類以上組み合
わせて使用してもよい。
【0013】アミノ基含有エチレン性不飽和モノマー
(C)も、上記モノマー(A)と共重合可能なモノマー
であり、具体的には、ジメチルアミノエチル(メタ)ア
クリレートなどのアミノ基含有(メタ)アクリル酸エス
テル、アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、
N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、N,
N−ジメチルアクリルアミド、アクリロイルモルホリ
ン、N−イソプロピルアクリルアミド、N,N−ジエチ
ルアクリルアミド、ジエチルアミノプロピルアクリルア
ミドなどのアミノ基含有(メタ)アクリルアミドなどが
挙げられる。これらの中でも、反応性の点から、ジメチ
ルアミノエチルメタクリレートが好ましい。なお、これ
らのモノマーも二種類以上組み合わせて使用することが
できる。
【0014】重合に用いられる溶媒としては、溶液重合
が可能であり、使用するモノマー及び得られるポリマー
を溶解させることができるものであれば、特に制限はな
いが、その後の脱溶媒工程との関係から沸点が100℃
以下のものが好ましい。具体的には、メチルエチルケト
ン、酢酸エチル、アセトン、イソプロピルアルコール等
が挙げられる。また、これらは二種類以上組み合わせて
使用しても差しつかえない。
【0015】重合開始剤に関しても、熱または還元性物
質などによってラジカル分解してモノマーへの付加重合
を起こさせるものであれば、特に制限はない。例えば、
アゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイルパーオキシ
ド、t−ブチルパーベンゾエート、t−ブチルハイドロ
パーオキシド、ジ−t−ブチルパーオキシド、クメンハ
イドロパーオキシドなどを単独もしくは数種類を混合し
て使用することができる。また、樹脂の分子量の調節の
ため、オクチルメルカプタン、ドデシルメルカプタンな
どの連鎖移動剤を添加することも可能である。
【0016】得られた重合体の中和に用いられる中和剤
は、無機酸および/または有機酸類である。無機酸の具
体例としては、塩酸、硝酸などが挙げられる。有機酸類
の具体例としては、ぎ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、
乳酸などの脂肪族飽和カルボン酸類が挙げられる。使用
量は使用する重合性不飽和モノマーの濃度によって異な
るが、通常、重合体中のアミノ基1モルに対して中和剤
0.2〜1.0モルである(中和率:20〜100
%)。このように、本発明による水分散液は、アミノ基
含有エチレン性不飽和モノマー(C)の塩基を酸で中和
することにより、カチオン性の水分散液となる。なお、
中和剤の量が不足する場合には、重合体が析出し分散液
とすることができない場合があり、一方、中和剤が過剰
の場合には、重合体自体が溶解し、分散液ではなく水溶
性の樹脂となってしまう場合がある。
【0017】ここで、重合を行う際の溶媒の使用量は、
使用するモノマー、溶媒及び重合開始剤の総重量に対し
て一般的に40〜60重量%である。また、脱溶剤時に
おける溶媒の量は、得られた重合体、溶剤及び水の総重
量に対して5〜30重量%、より好ましくは10〜25
重量%である。溶媒の使用量が上記範囲未満になると、
水系分散剤を合成する時に溶液系の粘度が高くなってし
まい十分な中和・相転換ができなくなる。一方、上記範
囲を超えると、水系分散剤を得ることはできるが、多量
の溶媒を留去しなければならないため好ましくない。
【0018】また、モノマー(A)、水酸基含有エチレ
ン性不飽和モノマー(B)及びアミノ基含有エチレン性
不飽和モノマー(C)の使用量は、得られる重合体のT
gが、−10〜30℃となるように調節することが好ま
しい。
【0019】本発明による水分散性被覆組成物には、通
常水系塗料などに添加される成分、例えば、増粘剤、消
泡剤、顔料、分散剤、染料、防腐剤などを添加してもよ
い。
【0020】本発明の自己乳化型カチオン性水分散液を
製造する際の具体的重合方法としては、溶媒に、ラジカ
ル重合開始剤の存在下、エチレン性不飽和モノマー
(A)、水酸基含有エチレン性不飽和モノマー(B)、
及び親水性エチレン性不飽和モノマー(C)の混合物を
滴下するモノマー滴下法; 溶媒、ラジカル重合開始
剤、並びにモノマー(A)、(B)及び(C)からなる
混合物のラジカル重合を行う一浴重合法(モノマー等を
一括装入して重合する方法)が挙げられる。安全性及び
分子量の制御の点から、モノマー滴下法が好ましい。
【0021】また、水分散液の製造は、得られた重合体
の溶液を中和剤により中和し、次いで水により相転換す
ることによって行われる。
【0022】<エポキシ基含有オルガノシラン>次に、
本発明の水系プライマー組成物において硬化剤として用
いられるエポキシ基含有オルガノシランは、以下の式
(1)で表すことができる。 Y−SiR(3-a)a …(1) 式(1)中、Yはエポキシ基含有基、Xは加水分解性
基、Rはアルキル基、アリール基又はアラルキル基を示
す。aは1〜3の整数である。
【0023】エポキシ基含有オルガノシランの具体例と
しては、グリシドキシメチルトリメトキシシラン、グリ
シドキシメチルトリエトキシシラン、β−グリシドキシ
エチルトリメトキシシラン、β−グリシドキシエチルト
リエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメト
キシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシ
ラン、γ−グリシドキシプロピル(メチル)ジメトキシ
シラン、γ−グリシドキシプロピル(ジメチル)メトキ
シシラン、γ−グリシドキシプロピル(エチル)ジメト
キシシラン、(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチ
ルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロ
ヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキ
シポリシロキサン等を挙げることができる。これらの中
でも、相溶性及び反応性の点から、γ−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシランが好ましい。
【0024】<当量比>本発明においては、架橋効率の
点から、カチオン性水分散液のアミノ基とオルガノシラ
ンのエポキシ基の当量比(アミノ基/エポキシ基)を、
0.5〜2.0の範囲にする必要がある。より好ましい
範囲は0.7〜1.5であり、最も好ましくは1.0で
ある。
【0025】なお、本発明においては、上述のように、
主剤であるカチオン性水分散液と硬化剤であるエポキシ
基含有オルガノシランとの量比を、カチオン性水分散液
のアミノ基とオルガノシランのエポキシ基の当量比(ア
ミノ基/エポキシ基)によって規定しているため、カチ
オン性水分散液に含まれるアミノ基濃度、又はオルガノ
シランに含まれるエポキシ基濃度が変化すると、両者の
配合量比も変化することになる。しかしながら、一般的
には、主剤であるカチオン性水分散液と硬化剤であるエ
ポキシ基含有オルガノシランとの配合量比は、水分散液
100重量部に対してオルガノシラン1〜20重量部の
範囲である。
【0026】[窯業系サイディングボード]本発明の水
系プライマー組成物が適用される窯業系サイディングボ
ードとは、セメント等からなる結合材、無機又は有機質
繊維からなる補強材、及びパーライト、着色材料等の混
和材料を混合してなる原材料を板状に成形し、養生・硬
化させたもので、主に建築物の外装材として用いられ
る。窯業系サイディングボードは、その組成によって、
木繊維補強セメント板系サイディングボード、繊維補強
セメント板系サイディングボード、繊維補強セメント・
ケイ酸カルシウム板系サイディングボードに分類され
る。また、サイディングボード表面には、フッ素塗装、
無機塗装、ウレタン塗装、シリコン塗装、アクリル塗装
のような塗装や柄が施されている。本発明の水系プライ
マー組成物は、これらいかなるサイディングボード表面
に対しても優れた付着性を有している。
【0027】[上塗り塗料]また、本発明の水系プライ
マー組成物は、窯業系サイディングボードの改装時に使
用されるあらゆる上塗り塗料とも良好な付着性を有して
いる。かかる上塗り塗料の具体例としては、溶剤系アク
リル塗料、溶剤系ウレタン塗料、溶剤系シリコン塗料、
溶剤系フッ素塗料、水系アクリル塗料、水系ウレタン塗
料、水系シリコン塗料、水系フッ素塗料、無機塗料、弾
性主材等が挙げられるが、これらに限定される訳ではな
い。
【0028】[水系プライマー組成物の窯業系サイディ
ングボードへの塗布方法]水系プライマー組成物の窯業
系サイディングボードへの塗布方法については、従来公
知の方法に従えば良く、具体的には、刷毛塗り、スプレ
ー、ローラー塗り等により、水系プライマー組成物をサ
イディングボードに塗布量を計測しながら塗布する方法
が挙げられる。なお、塗布量は、一般的には0.10〜
0.15kg/m2(wet)程度である。塗布後は、
室温で24時間養生し反応硬化を進める。
【0029】[上塗り塗料の塗布方法]上塗り塗料の塗
布方法についても、従来公知の方法に従えば良い。具体
的には、水系プライマー組成物を塗布し、養生させたサ
イディングボードに上塗り塗料を、刷毛塗り、スプレ
ー、ローラー塗り等の方法により塗布する。塗布量は、
一般的に0.2〜0.3kg/m2(wet)程度とな
るようにする。
【0030】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示して本発明を更
に詳細に説明するが、これら実施例は本発明の構成及び
効果を具体的に示すものであって、本発明の範囲を何ら
限定するものではない。
【0031】(自己乳化型カチオン性水分散液の合成) [合成例1]攪拌機、温度計、冷却器が取り付けられた
反応槽に、メチルエチルケトン(MEK)を80.0重
量部仕込んだ。一方、滴下槽にメチルメタクリレート
(MMA)を40.0重量部、n−ブチルアクリレート
(n−BMA)を40.0重量部、2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレート(2−HEMA)を10.0重量部、
ジメチルアミノエチルメタクリレート(DMA)を1
0.0重量部、及びt−ブチルパーオキシ−2−エチル
ヘキサノエートを1.0重量部仕込み、均一に混合し
た。次いで、反応槽を80℃に加熱し、滴下槽内の混合
液を5時間かけて反応槽に滴下し反応させた。滴下終了
後、更に、滴下槽にMEKを20.0重量部、及びt−
ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートを0.5
重量部仕込み、均一に混合し、1時間かけて反応槽に滴
下して、同じく80℃で6時間反応させた。
【0032】その後、酢酸を1.2部反応槽に加え十分
に中和し、次いで高速撹拌しながら純水を248.3重
量部加え、転相させて水分散液とした。最後に、この水
分散液よりMEKを全量留去し、さらに、造膜助剤(キ
ョウワノールM)を20.0重量部、濡れ剤(BYK−
348)を1.1重量部、消泡剤(ノプコ8034)を
0.4重量部添加して、均一に混合し、固形分28%、
粘度50mPa・s/25℃、平均粒径150nmで外
観が乳白色の自己乳化型カチオン性水分散液(主剤1)
を得た。
【0033】[合成例2〜5]使用するモノマー、中和
剤等を表1に示す組成とした以外は、合成例1と同様の
方法で自己乳化型カチオン性水分散液(主剤2〜5)を
合成した。
【0034】
【表1】
【0035】(水系プライマー組成物の調製) [実施例1]100重量部の合成例1で得られた主剤1
に、硬化剤としてγ-グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン(信越化学工業(株)製:KBM−403)
を、アミノ基/エポキシ基の当量比が1.0となるよう
混合し、水系プライマー組成物とした。
【0036】[実施例2]主剤1の代わりに主剤2を用
い、アミノ基/エポキシ基の当量比が1.0となるよう
硬化剤と混合した以外は、実施例1と同様な方法で水系
プライマー組成物を得た。
【0037】[実施例3]主剤1の代わりに主剤3を用
い、アミノ基/エポキシ基の当量比が1.0となるよう
硬化剤と混合した以外は、実施例1と同様な方法で水系
プライマー組成物を得た。
【0038】[実施例4]硬化剤としてγ−グリシドキ
シプロピルトリエトキシシランを用い、アミノ基/エポ
キシ基の当量比が1.0となるよう主剤1と混合した以
外は、実施例1と同様な方法で水系プライマー組成物を
得た。
【0039】[実施例5]硬化剤の量をアミノ基/エポ
キシ基の当量比が0.5となるようにした以外は、実施
例1と同様な方法で水系プライマー組成物を得た。
【0040】[実施例6]硬化剤の量をアミノ基/エポ
キシ基の当量比が2.0となるようにした以外は、実施
例1と同様な方法で水系プライマー組成物を得た。
【0041】[比較例1]硬化剤としてγ−アミノプロ
ピルトリメトキシシランを用い、主剤のアミノ基/硬化
剤のアミノ基の当量比が1.0となるよう主剤1と混合
した以外は、実施例1と同様な方法で水系プライマー組
成物を得た。
【0042】[比較例2]主剤1の代わりに主剤4を用
い、カルボキシル基/エポキシ基の当量比が1.0とな
るよう硬化剤と混合した以外は、実施例1と同様な方法
で水系プライマー組成物を得た。
【0043】[比較例3]主剤1の代わりに主剤5を用
い、アミノ基/エポキシ基の当量比が1.0となるよう
硬化剤と混合した以外は、実施例1と同様な方法で水系
プライマー組成物を得た。
【0044】[比較例4]硬化剤を添加しなかった以外
は、実施例1と同様な方法で水系プライマー組成物を得
た。
【0045】[比較例5]硬化剤の量をアミノ基/エポ
キシ基の当量比が0.2となるようにした以外は、実施
例1と同様な方法で水系プライマー組成物を得た。
【0046】[水系プライマー組成物の評価] (水系プライマー組成物の硬化性評価)実施例1〜6及
び比較例1〜5で得られた水系プライマー組成物を、ガ
ラス板に塗布量が0.12kg/m2となる様に刷毛で
塗布し、室温で一日養生した後、酢酸エチルでラビング
し、各水系プライマー塗膜の硬化状態を評価した。評価
結果を表2に示す。
【0047】
【表2】
【0048】表2から分かる通り、実施例1〜6の水系
プライマー塗膜は、酢酸エチルのラビングによって変化
しなかったが、比較例1〜4の水系プライマー塗膜は、
酢酸エチルでラビングすると溶解してしまった。
【0049】(サイディングボード表面塗膜に対する水
系プライマー組成物の付着性評価)サイディングボード
の表面に水系アクリル塗膜、溶剤系ウレタン塗膜、溶剤
系フッ素塗膜、溶剤系無機塗膜が施された基材に、塗布
量が0.12kg/m2となるように実施例1の水系プ
ライマー組成物を刷毛で塗布したものを試験体とし、サ
イディングボード表面塗装に対する水系プライマー組成
物の付着性を確認した。比較のために、市販品である、
1液常温架橋型カチオン性プライマー(水系)、2液型
反応硬化型エポキシ系プライマー(水系)、中塗り材と
して使用される微弾性サーフェイサー(水系)、1液湿
気硬化型サイディングボード改修用プライマー(溶剤
系)についても同様に、水系アクリル塗膜、溶剤系ウレ
タン塗膜、溶剤系フッ素塗膜、溶剤系無機塗膜が施され
たサイディングボード表面塗装に対する付着性を確認し
た。結果を表3に示す。
【0050】なお、付着性については、基盤目試験(J
IS K5400 8.5.2の碁盤目試験法に準拠)
により評価した。具体的には、水系プライマーが塗布さ
れた試験体に、隙間間隔4mmのカッターガイドを用い
て、碁盤目状(25個の碁盤目;縦5分割×横5分割)
の切り傷をつけた。次に、25個の碁盤目全体を覆うよ
うセロハンテープを密着させ、密着後のセロハンテープ
の一端を持って塗面に直角方向に瞬間的に引き剥がし
た。塗膜が全く剥がれない場合を25とし、剥がれが生
じた場合には、「25−(剥がれた碁盤目の数)」で付
着性を示した。測定結果を3段階に分けて評価した。 ○:24〜25 △:20〜23 ×:0〜19
【0051】
【表3】
【0052】(市販サイディングボード表面に対する水
系プライマー組成物の付着性評価)市販サイディングボ
ード表面に、塗布量が0.12kg/m2となる様に、
実施例1〜6及び比較例1〜5の各水系プライマー組成
物を刷毛で塗布し、室温で一日養生したものを試験体と
した。なお、評価用の市販サイディングボードとして
は、以下のサイディングボードA〜Kを用いた。 サイディングボードA:パンセ(旭硝子製)、 サイディングボードB:ケセラ(旭硝子製)、 サイディングボードC:ピュアストーン(旭硝子製)、 サイディングボードD:異国(旭硝子製)、 サイディングボードE:モエンS18(ニチハ製)、 サイディングボードF:ミラーノ(ニチハ製)、 サイディングボードG:エクセラード25(ニチハ
製)、 サイディングボードH:ロマーノ(ニチハ製)、 サイディングボードI:本匠(松下電工製)、 サイディングボードJ:ベルマティエ(松下電工製)、 サイディングボードK:ハイセラコート(松下電工
製)。
【0053】各サイディングボード表面に対する水系プ
ライマー組成物の付着性を確認した。また、比較のた
め、ガラス板及びフレキシブル板との付着性についても
確認した。結果を表4に示す。なお、付着性の評価につ
いては、上記同様JIS K5400 8.5.2の碁
盤目試験法に従い、付着状態を0点(欠損部面積:全正
方形面積の65%以上)、2点(欠損部面積:全正方形
面積の35〜65%)、4点(欠損部面積:全正方形面
積の15〜35%)、6点(欠損部面積:全正方形面積
の5〜15%)、8点(欠損部面積:全正方形面積の5
%以下)及び10点(欠損部なし)で表した。結果を3
段階に分けて評価した。 ○:6、8、10点 △:4点 ×:0、2点
【0054】
【表4】
【0055】(水系プライマー組成物の上塗り塗料との
付着性評価)フレキシブル板表面に、塗布量が0.12
kg/m2となる様に、実施例1〜6及び比較例1〜5
の各水系プライマー組成物を刷毛で塗布し、室温で一日
養生した後、以下に示す各種上塗り塗料をスプレーによ
り0.3kg/m2なるように塗布し、室温で2週間養
生したものを試験体とした。 溶剤系アクリル塗料:アクリル#6000(亜細亜工業
(株)製) 溶剤系ウレタン塗料:ウレタン#7000(亜細亜工業
(株)製) 溶剤系シリコン塗料:シリコン#3100(亜細亜工業
(株)製) 溶剤系フッ素塗料:フロントップ#9000(亜細亜工
業(株)製) 水系アクリル塗料:ネオグロスG−80(亜細亜工業
(株)製) 水系ウレタン塗料:ネオグロスU−200(亜細亜工業
(株)製) 水系シリコン塗料:ネオグロスS−300(亜細亜工業
(株)製) 水系フッ素塗料:ネオグロスF−100(亜細亜工業
(株)製) 無機塗料:ネオセラトップ730(亜細亜工業(株)
製) 弾性主材:弾性アルトン主材(亜細亜工業(株)製)
【0056】水系プライマー組成物の各種上塗り塗料と
の付着性を確認した。結果を表5に示す。なお、付着性
の評価については、上記同様JIS K5400 8.
5.2の碁盤目試験法に従い、付着状態を0点、2点、
4点、6点、8点及び10点で表した。結果を3段階に
分けて評価した。 ○:6、8、10点 △:4点 ×:0、2点
【0057】
【表5】
【0058】(水系プライマー組成物の耐水性評価)サ
イディングボードA〜Kの各表面に、塗布量が0.12
kg/m2となる様に、実施例1〜6並びに比較例4及
び5の各水系プライマー組成物を刷毛で塗布し、室温で
一日養生した後、上塗り塗料として水性シリコン塗料
(ネオグロスS−300(亜細亜工業(株))をスプレ
ーにより0.3kg/m2となるように塗布し、室温で
2週間養生したものを試験体とした。さらに、試験体の
裏面・側面は、エポキシ樹脂を用いてシールを施した。
耐水性の試験方法は、室温において試験体を水中に2週
間浸水したのちの表面状態を目視で観察して、塗面の異
常について評価した。評価基準としては、ふくれの大き
さと面積に基づき、表6に示すような(財)日本塗料検
査協会 塗料試験方法研究会による「ふくれ」判定基準
を用いた。なお、「ふくれ」が全くない場合を10とし
た。評価結果を表7に示した。
【0059】
【表6】
【0060】
【表7】
【0061】(水系プライマー組成物の耐湿潤冷熱繰り
返し性評価)サイディングボードA〜Kの各表面に、塗
布量が0.12kg/m2となる様に、実施例1〜6並
びに比較例4及び5の各水系プライマー組成物を刷毛で
塗布し、室温で一日養生した後、上塗り塗料として水性
シリコン塗料(ネオグロスS−300(亜細亜工業
(株))をスプレーにより0.3kg/m2となるよう
に塗布し、室温で2週間養生したものを試験体とした。
さらに、試験体の裏面・側面は、エポキシ樹脂を用いて
シールを施した。耐湿潤冷熱繰り返し性の試験方法は
、JIS K5400 9.4に基づき、常温で18
時間、低温(−20℃)で3時間、高温(50℃)で3
時間という浸漬条件を1サイクルとし、これを10サイ
クル行った後の試験体の表面状態を目視で観察して、塗
面の異常について評価した。結果を表8に示す。
【0062】
【表8】
【0063】
【発明の効果】上述の通り、本発明の水系プライマー組
成物は、各種窯業系サイディングボードに対する密着性
が良好であると同時に、各種上塗り塗料に対しても良好
な密着性を有している。従って、本発明の水系プライマ
ー組成物を用いると、サイディングボードの改修作業を
簡便に行うことができ、窯業系サイディングボードに対
する上塗り塗料選択の自由度も格段に向上させることが
できる。
【0064】また、本発明のプライマー組成物は、耐水
性、耐湿潤冷熱繰り返し性にも優れるため、改修後のサ
イディングボード表面の美観性を長期にわたって保つこ
とができる。更に、本発明のプライマー組成物は水系の
プライマーであるため、環境問題及び作業者に対する安
全性という点でも非常に優れている。このように、本発
明の水系プライマー組成物は、産業上極めて有用な組成
物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田畑 智 埼玉県久喜市南3−8−5−206 (72)発明者 宮田 豊 埼玉県久喜市栗原1−9−8 Fターム(参考) 4J038 CG141 DL052 GA03 GA06 GA07 GA08 GA09 KA03 MA08 MA10 NA04 NA12 PA13 PA14 PB05 PB06 PC03

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水酸基及びアミノ基を有する自己乳化型
    カチオン性水分散液及びエポキシ基含有オルガノシラン
    を含み、該カチオン性水分散液のアミノ基と該オルガノ
    シランのエポキシ基の当量比(アミノ基/エポキシ基)
    が0.5〜2.0の範囲である、水系プライマー組成
    物。
JP2001054723A 2001-02-28 2001-02-28 水系プライマー組成物 Pending JP2002256221A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001054723A JP2002256221A (ja) 2001-02-28 2001-02-28 水系プライマー組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001054723A JP2002256221A (ja) 2001-02-28 2001-02-28 水系プライマー組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002256221A true JP2002256221A (ja) 2002-09-11

Family

ID=18915010

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001054723A Pending JP2002256221A (ja) 2001-02-28 2001-02-28 水系プライマー組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002256221A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015030787A (ja) * 2013-08-01 2015-02-16 サイデン化学株式会社 一液型水性シーラー用エマルション組成物および一液型水性シーラー用エマルション組成物の製造方法
JP2019094457A (ja) * 2017-11-27 2019-06-20 藤倉化成株式会社 水系シーラー
JP2019155357A (ja) * 2018-03-06 2019-09-19 株式会社エフコンサルタント 被膜形成方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015030787A (ja) * 2013-08-01 2015-02-16 サイデン化学株式会社 一液型水性シーラー用エマルション組成物および一液型水性シーラー用エマルション組成物の製造方法
JP2019094457A (ja) * 2017-11-27 2019-06-20 藤倉化成株式会社 水系シーラー
JP2019155357A (ja) * 2018-03-06 2019-09-19 株式会社エフコンサルタント 被膜形成方法
JP7161425B2 (ja) 2018-03-06 2022-10-26 株式会社エフコンサルタント 被膜形成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW557320B (en) Ambient temperature curing coating composition
AU2003204274A1 (en) Multi-layer coating composition and method of preparation
JP3585005B2 (ja) 水性塗料用硬化性樹脂組成物
JP2006306994A (ja) 水性塗料組成物及び該水性塗料組成物の塗装方法
JP2006052283A (ja) オルガノポリシロキサン水分散体の製造方法
JP2002249719A (ja) エマルジョン塗料組成物
JP2006052284A (ja) トリオルガノシリル基含有樹脂水分散体の製造方法
JP4775830B2 (ja) 水性塗料組成物及びこれを用いた防水塗膜の形成方法
JP2002256221A (ja) 水系プライマー組成物
JP2002129098A (ja) 弱溶剤系下地調整用塗料及びこれを用いた塗装仕上げ方法
JP4430144B2 (ja) 塗料組成物
JP3234535B2 (ja) 塗り替え用水性塗料および塗り替え方法
JP3369276B2 (ja) 常温硬化性樹脂組成物
JP7274534B2 (ja) 塗料組成物
JP4160308B2 (ja) 水性塗料用樹脂組成物及びこれを含む水性塗料組成物
JP6922720B2 (ja) 耐汚染性付与剤、コーティング剤、及び物品
JP2002263570A (ja) 水性塗料の塗装方法
JPH11100418A (ja) 光硬化型樹脂組成物及び塗料
JPH05209031A (ja) 樹脂組成物
JP4182368B2 (ja) 塗料用樹脂組成物
JP2002302522A (ja) 光硬化型樹脂組成物および塗料
JP2006052310A (ja) ポリシロキサン複合重合体粒子の製造方法
JP7003548B2 (ja) 金属用コーティング剤、及び物品
JP2906896B2 (ja) 溶剤型塗料用組成物
JPH04170486A (ja) 硬化性樹脂組成物