JP2002282811A - コンクリート構造物の遮水構造 - Google Patents
コンクリート構造物の遮水構造Info
- Publication number
- JP2002282811A JP2002282811A JP2001093254A JP2001093254A JP2002282811A JP 2002282811 A JP2002282811 A JP 2002282811A JP 2001093254 A JP2001093254 A JP 2001093254A JP 2001093254 A JP2001093254 A JP 2001093254A JP 2002282811 A JP2002282811 A JP 2002282811A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- concrete
- retaining wall
- blocking
- formwork
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Retaining Walls (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 遮水シートが破損しにくく、またしわになっ
たり、ずれたりすることがないようにしたコンクリート
構造物の遮水構造を提供することを目的とする。 【解決手段】 矩形のコンクリート版4の一面に遮水シ
ート51と保護材52を交互に重ね合わせて構成した遮
水部材5を接着してパネル3を形成する。このパネルを
多数組み合わせてコンクリート構造物の遮水型枠2と
し、遮水型枠と型枠6の空間にコンクリート7を打設
し、コンクリート硬化後に隣接するパネルの遮水部材同
士を溶着してなる。
たり、ずれたりすることがないようにしたコンクリート
構造物の遮水構造を提供することを目的とする。 【解決手段】 矩形のコンクリート版4の一面に遮水シ
ート51と保護材52を交互に重ね合わせて構成した遮
水部材5を接着してパネル3を形成する。このパネルを
多数組み合わせてコンクリート構造物の遮水型枠2と
し、遮水型枠と型枠6の空間にコンクリート7を打設
し、コンクリート硬化後に隣接するパネルの遮水部材同
士を溶着してなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート構造
物の遮水構造に関するもので、特に廃棄物処分場の擁壁
の背面を遮水シートで覆った遮水構造に関するものであ
る。
物の遮水構造に関するもので、特に廃棄物処分場の擁壁
の背面を遮水シートで覆った遮水構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】廃棄物処分場を平坦な敷地に構築するの
が困難である場合、その全周或いは周の一部について擁
壁を構築し、山間部の傾斜地形を生かした廃棄物処分場
を造成する場合がある。汚染物質を含む溶液や、汚泥、
鉱さい、燃え殻等の廃棄物を埋め立てる廃棄物処分場で
は、万一漏水事故が発生すると、土壌、地下水や河川の
汚染など周辺環境に与える影響が甚大である。したがっ
て、擁壁に対する遮水性が重要であり、廃棄物から流出
する汚水が土壌に染み込むのを防止するため、従来より
擁壁の背面を遮水シートで被覆し、汚水の漏れを防止し
ている。従来の擁壁構築は、積み上げた型枠の間にコン
クリートを打設し、これを硬化させた後で型枠を取り外
して擁壁を構築する。次に表面遮水工として、その擁壁
天端に遮水シートの巻束を引き上げ、それを擁壁背面に
沿って巻きほどく。擁壁天端にて遮水シートの一端をホ
ールアンカーやコンクリート釘等で固定することによ
り、遮水シートで被覆した擁壁を構築している。
が困難である場合、その全周或いは周の一部について擁
壁を構築し、山間部の傾斜地形を生かした廃棄物処分場
を造成する場合がある。汚染物質を含む溶液や、汚泥、
鉱さい、燃え殻等の廃棄物を埋め立てる廃棄物処分場で
は、万一漏水事故が発生すると、土壌、地下水や河川の
汚染など周辺環境に与える影響が甚大である。したがっ
て、擁壁に対する遮水性が重要であり、廃棄物から流出
する汚水が土壌に染み込むのを防止するため、従来より
擁壁の背面を遮水シートで被覆し、汚水の漏れを防止し
ている。従来の擁壁構築は、積み上げた型枠の間にコン
クリートを打設し、これを硬化させた後で型枠を取り外
して擁壁を構築する。次に表面遮水工として、その擁壁
天端に遮水シートの巻束を引き上げ、それを擁壁背面に
沿って巻きほどく。擁壁天端にて遮水シートの一端をホ
ールアンカーやコンクリート釘等で固定することによ
り、遮水シートで被覆した擁壁を構築している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の擁壁の遮水構造にあっては、次のような問題点
がある。 <イ>廃棄物の荷重による引張力は天端固定工であるホ
ールアンカー等に集中することから、擁壁高の高い場合
にはホールアンカーの箇所からの破損等が懸念される。
特に、近年構築される廃棄物処分場擁壁は、その高さが
20mを超えるものもあるので、収容される廃棄物の荷
重が大きくなり、破損しやすい。 <ロ>型枠を設置してから遮水シートを被覆するため、
型枠積み上げ時と型枠取り外し時に加えて、遮水シート
巻束の引き上げ時にも重機を使用する必要があり、作業
の手間及びコストが大きくなりがちである。また、前記
のごとく擁壁の高さが20mを超える場合は、その労力
は過大なものとなる。 <ハ>擁壁天端と遮水シート上部とはホールアンカー等
で固定されているが、擁壁背面と遮水シートとが固定さ
れていないため、遮水シートがずれてしまったり、気温
変化に伴う膨張、収縮の繰り返しにより遮水シートにし
わが入ってしまう場合がある。このような遮水シートの
しわ及びずれは、遮水シートの耐用年数に影響を与える
場合がある。
た従来の擁壁の遮水構造にあっては、次のような問題点
がある。 <イ>廃棄物の荷重による引張力は天端固定工であるホ
ールアンカー等に集中することから、擁壁高の高い場合
にはホールアンカーの箇所からの破損等が懸念される。
特に、近年構築される廃棄物処分場擁壁は、その高さが
20mを超えるものもあるので、収容される廃棄物の荷
重が大きくなり、破損しやすい。 <ロ>型枠を設置してから遮水シートを被覆するため、
型枠積み上げ時と型枠取り外し時に加えて、遮水シート
巻束の引き上げ時にも重機を使用する必要があり、作業
の手間及びコストが大きくなりがちである。また、前記
のごとく擁壁の高さが20mを超える場合は、その労力
は過大なものとなる。 <ハ>擁壁天端と遮水シート上部とはホールアンカー等
で固定されているが、擁壁背面と遮水シートとが固定さ
れていないため、遮水シートがずれてしまったり、気温
変化に伴う膨張、収縮の繰り返しにより遮水シートにし
わが入ってしまう場合がある。このような遮水シートの
しわ及びずれは、遮水シートの耐用年数に影響を与える
場合がある。
【0004】
【発明の目的】本発明は上記したような従来の問題点に
鑑みて考えられたもので、遮水シートが破損しにくく、
またしわになったり、ずれたりすることがないようにし
たコンクリート構造物の遮水構造を提供することを目的
とする。また本発明は、作業の手間を少なくしたコンク
リート構造物の遮水構造を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的のうち少なくとも一つを達成するよ
うにしたものである。
鑑みて考えられたもので、遮水シートが破損しにくく、
またしわになったり、ずれたりすることがないようにし
たコンクリート構造物の遮水構造を提供することを目的
とする。また本発明は、作業の手間を少なくしたコンク
リート構造物の遮水構造を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的のうち少なくとも一つを達成するよ
うにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明のコンクリート構造物の遮水構造
は、矩形のコンクリート版の一面に、遮水シートと保護
材を交互に重ね合わせて構成した遮水部材を接着してパ
ネルを形成し、前記パネルを組み合わせてコンクリート
構造物の型枠とし、前記型枠内にコンクリートを打設
し、コンクリート硬化後に隣接する前記パネルの遮水部
材同士を溶着してなるものである。
するために、本発明のコンクリート構造物の遮水構造
は、矩形のコンクリート版の一面に、遮水シートと保護
材を交互に重ね合わせて構成した遮水部材を接着してパ
ネルを形成し、前記パネルを組み合わせてコンクリート
構造物の型枠とし、前記型枠内にコンクリートを打設
し、コンクリート硬化後に隣接する前記パネルの遮水部
材同士を溶着してなるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、本発明
に係る実施の形態について説明する。
に係る実施の形態について説明する。
【0007】<イ>全体の構成 以下、コンクリート構造物として廃棄物処分場等に設置
する擁壁1の場合を説明する。擁壁1の背面10側に後
述する遮水型枠2を設置する。擁壁1の前面11側に型
枠6を設置する(図3参照)。設置した遮水型枠2およ
び型枠6の間にコンクリート7を打設し、コンクリート
7の硬化後、遮水型枠2を取り外すことなく、擁壁1を
構築する。
する擁壁1の場合を説明する。擁壁1の背面10側に後
述する遮水型枠2を設置する。擁壁1の前面11側に型
枠6を設置する(図3参照)。設置した遮水型枠2およ
び型枠6の間にコンクリート7を打設し、コンクリート
7の硬化後、遮水型枠2を取り外すことなく、擁壁1を
構築する。
【0008】<ロ>遮水型枠 多数のパネル3を組み合わせて遮水型枠2を構成する。
隣り合うパネル3同士を連結するために、例えばパネル
3の下縁に複数のピンを取り付けるとともに上縁にピン
と嵌合可能なピン穴を形成する。既に設置している下方
のパネル3上縁のピン穴に、上方のパネル3下縁のピン
を嵌合させながらパネル3を順次接続して、上方に積み
上げて遮水型枠2を形成していく。ピン及びピン穴の替
わりに、凸部及びこの凸部と嵌合可能な凹部を形成して
もよい。パネル3の積み上げ枚数を変えることによっ
て、擁壁1の高さを調整することができる。パネル3を
積み上げて形成した遮水型枠2はコンクリート型枠とし
て使用し、コンクリート7の硬化後に取り外すことな
く、遮水型枠2をそのまま擁壁1の一部として構成す
る。即ち、後述するように遮水部材5を接着したコンク
リート版4をそのまま擁壁1の背面10とすることによ
り遮水構造を併設した擁壁1を構築するものである。遮
水部材5を接着した側が擁壁1の背面10となる。擁壁
1の前面11側に型枠6を設置する。型枠6はパネルに
分割することなく一体のものとしてよく、また遮水部材
5を接着することなく、コンクリート7の硬化後、取り
外すようにしてもよい。
隣り合うパネル3同士を連結するために、例えばパネル
3の下縁に複数のピンを取り付けるとともに上縁にピン
と嵌合可能なピン穴を形成する。既に設置している下方
のパネル3上縁のピン穴に、上方のパネル3下縁のピン
を嵌合させながらパネル3を順次接続して、上方に積み
上げて遮水型枠2を形成していく。ピン及びピン穴の替
わりに、凸部及びこの凸部と嵌合可能な凹部を形成して
もよい。パネル3の積み上げ枚数を変えることによっ
て、擁壁1の高さを調整することができる。パネル3を
積み上げて形成した遮水型枠2はコンクリート型枠とし
て使用し、コンクリート7の硬化後に取り外すことな
く、遮水型枠2をそのまま擁壁1の一部として構成す
る。即ち、後述するように遮水部材5を接着したコンク
リート版4をそのまま擁壁1の背面10とすることによ
り遮水構造を併設した擁壁1を構築するものである。遮
水部材5を接着した側が擁壁1の背面10となる。擁壁
1の前面11側に型枠6を設置する。型枠6はパネルに
分割することなく一体のものとしてよく、また遮水部材
5を接着することなく、コンクリート7の硬化後、取り
外すようにしてもよい。
【0009】<ハ>パネル パネル3は、コンクリート版4と遮水部材5とからな
り、コンクリート版4の一面に遮水部材5を接着して形
成する。コンクリート版4をほぼ矩形に形成し、このコ
ンクリート版4と同じ大きさの遮水部材5を接着する。
コンクリート版4は、工場や作業ヤードで生産されるプ
レキャストコンクリート版を使用することができる。遮
水部材5はコンクリート版4の一面、即ち擁壁1の背面
10に相当する面に接着する。パネル3は、その大部分
をコンクリート版4で構成しているため、重量が極めて
重いものである。そのため、持ち運びが便利であり、な
おかつ作業性を考慮して、例えば縦2メートル、横1メ
ートル程度の大きさに形成するのが好ましい。隣接する
パネル3の接続部31、即ち遮水部材5同士の接続部3
1は溶着によって接続する。
り、コンクリート版4の一面に遮水部材5を接着して形
成する。コンクリート版4をほぼ矩形に形成し、このコ
ンクリート版4と同じ大きさの遮水部材5を接着する。
コンクリート版4は、工場や作業ヤードで生産されるプ
レキャストコンクリート版を使用することができる。遮
水部材5はコンクリート版4の一面、即ち擁壁1の背面
10に相当する面に接着する。パネル3は、その大部分
をコンクリート版4で構成しているため、重量が極めて
重いものである。そのため、持ち運びが便利であり、な
おかつ作業性を考慮して、例えば縦2メートル、横1メ
ートル程度の大きさに形成するのが好ましい。隣接する
パネル3の接続部31、即ち遮水部材5同士の接続部3
1は溶着によって接続する。
【0010】<ニ>遮水部材 遮水部材5は、遮水シート51と保護材52からなる。
遮水シート51は、可撓性を有するシートで、例えばポ
リエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン等の合成
樹脂製のシートあるいはゴム製のシートを用いる。保護
材52は、スポンジや不織布等からなる。ところで、廃
棄物処分場の擁壁1に遮水シート51を敷設する遮水構
造の場合、埋め立てられた廃棄物自体の重量、廃棄物を
移送するために移動するトラックや重機、埋め立てられ
た廃棄物に含まれる鋭利な物体等により遮水シート51
が損傷を受けることがある。
遮水シート51は、可撓性を有するシートで、例えばポ
リエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン等の合成
樹脂製のシートあるいはゴム製のシートを用いる。保護
材52は、スポンジや不織布等からなる。ところで、廃
棄物処分場の擁壁1に遮水シート51を敷設する遮水構
造の場合、埋め立てられた廃棄物自体の重量、廃棄物を
移送するために移動するトラックや重機、埋め立てられ
た廃棄物に含まれる鋭利な物体等により遮水シート51
が損傷を受けることがある。
【0011】本発明では、遮水シート51が損傷を受け
ることがないように保護材52で遮水シート51を被覆
する。即ち、遮水シート51の上面に保護材52を重ね
合わせ、更に保護材52の上面に遮水シート51を重ね
合わせる等交互に重ね合わせて夫々を接着剤等で接着し
て一体化した遮水部材5を構成する。このようにして構
成した遮水部材5をコンクリート版4に対応する大きさ
に切断する。保護材52が廃棄物と接触する擁壁1の背
面10側となるように、遮水部材5をコンクリート版4
に接着する。
ることがないように保護材52で遮水シート51を被覆
する。即ち、遮水シート51の上面に保護材52を重ね
合わせ、更に保護材52の上面に遮水シート51を重ね
合わせる等交互に重ね合わせて夫々を接着剤等で接着し
て一体化した遮水部材5を構成する。このようにして構
成した遮水部材5をコンクリート版4に対応する大きさ
に切断する。保護材52が廃棄物と接触する擁壁1の背
面10側となるように、遮水部材5をコンクリート版4
に接着する。
【0012】次に以上の擁壁の遮水構造を用いた廃棄物
処分場擁壁の施工について図3を参照して説明する。
処分場擁壁の施工について図3を参照して説明する。
【0013】<イ>パネルの製作 工場等で縦2メートル、横1メートル程度の大きさのコ
ンクリート版4を製作する。遮水シート51と保護材5
2を交互に重ね合わせながら接着して一体化した遮水部
材5を製作する。遮水部材5をコンクリート版4と一致
する大きさに切断し、コンクリート版4の一面に接着剤
で接着してパネル3を製作する。
ンクリート版4を製作する。遮水シート51と保護材5
2を交互に重ね合わせながら接着して一体化した遮水部
材5を製作する。遮水部材5をコンクリート版4と一致
する大きさに切断し、コンクリート版4の一面に接着剤
で接着してパネル3を製作する。
【0014】<ロ>パネルの積み上げ(型枠の設置) クレーン等の重機を使用してパネル3を水平に吊り下
げ、クレーンを操作してパネル3を順次上方へ積み上げ
ていく(図3(a)参照)。既に設置している下方のパ
ネル3のピン穴に向けて上方から別のパネル3のピンを
嵌合することによって、上下のパネル3を接続し、上方
に積み上げて遮水型枠2を設置する。擁壁1の高さに応
じてパネル3を順次積み上げていく。
げ、クレーンを操作してパネル3を順次上方へ積み上げ
ていく(図3(a)参照)。既に設置している下方のパ
ネル3のピン穴に向けて上方から別のパネル3のピンを
嵌合することによって、上下のパネル3を接続し、上方
に積み上げて遮水型枠2を設置する。擁壁1の高さに応
じてパネル3を順次積み上げていく。
【0015】一方、所望する擁壁1の厚さに対応させ
て、遮水型枠2に対して所定の間隔を開けた状態で、型
枠6を設置する。遮水型枠2は、擁壁1の背面10とな
り、型枠6は擁壁1の前面11となる面に臨むこととな
る。遮水部材5を接着したパネル3を積み上げることに
よって、予め擁壁1の背面10を遮水部材5で被覆する
ことになる。本発明では、遮水型枠2を多数のパネル3
に分割しているので、擁壁1の構築現場での作業を軽減
できる。
て、遮水型枠2に対して所定の間隔を開けた状態で、型
枠6を設置する。遮水型枠2は、擁壁1の背面10とな
り、型枠6は擁壁1の前面11となる面に臨むこととな
る。遮水部材5を接着したパネル3を積み上げることに
よって、予め擁壁1の背面10を遮水部材5で被覆する
ことになる。本発明では、遮水型枠2を多数のパネル3
に分割しているので、擁壁1の構築現場での作業を軽減
できる。
【0016】<ハ>コンクリートの打設(図3(b)) 遮水型枠2と型枠6との間の打設空間にコンクリート7
を打設し、一定の養生期間放置してコンクリート7を硬
化させる。
を打設し、一定の養生期間放置してコンクリート7を硬
化させる。
【0017】<ニ>型枠の取り外し(図3(c)) コンクリート7が硬化したら、型枠6を取り外す。遮水
型枠2は取り付けたままとする。そして隣り合うパネル
3の遮水部材5の接続部31を溶着して擁壁1を完成さ
せる。コンクリート7の硬化後であるので、収縮するこ
とがなく、確実に接続部31を溶着することができる。
なお、廃棄物処分場として完全なものとするには、廃棄
物処分場底面に底面用遮水シートを更に敷設し、擁壁背
面10と一体となった遮水部材5の下端と底面用遮水シ
ートの周縁部とを熱融着等により接合することが必要で
ある。
型枠2は取り付けたままとする。そして隣り合うパネル
3の遮水部材5の接続部31を溶着して擁壁1を完成さ
せる。コンクリート7の硬化後であるので、収縮するこ
とがなく、確実に接続部31を溶着することができる。
なお、廃棄物処分場として完全なものとするには、廃棄
物処分場底面に底面用遮水シートを更に敷設し、擁壁背
面10と一体となった遮水部材5の下端と底面用遮水シ
ートの周縁部とを熱融着等により接合することが必要で
ある。
【0018】このようにして得られた擁壁1によれば、
遮水部材5に作用する引張力は全部の遮水部材5が均等
に負担するため、集中荷重による局部的な破損などの可
能性が少なくなる。また背面10の遮水部材5が接着に
より全体的に固定されているので、遮水部材5がずれた
り、しわが入ったりすることがない。即ち、コンクリー
ト版4に遮水部材5を接着することにより遮水部材5を
擁壁1と一体化させたので、遮水部材5のずれ及びしわ
の問題を解消し、遮水部材5のひいては廃棄物処分場の
寿命を延ばすことができる。また、本発明は、廃棄物処
分場の擁壁1だけでなく、遮水を必要とするコンクリー
ト構造物であれば地下室の側壁や貯水池の堤体などにも
使用することができる。
遮水部材5に作用する引張力は全部の遮水部材5が均等
に負担するため、集中荷重による局部的な破損などの可
能性が少なくなる。また背面10の遮水部材5が接着に
より全体的に固定されているので、遮水部材5がずれた
り、しわが入ったりすることがない。即ち、コンクリー
ト版4に遮水部材5を接着することにより遮水部材5を
擁壁1と一体化させたので、遮水部材5のずれ及びしわ
の問題を解消し、遮水部材5のひいては廃棄物処分場の
寿命を延ばすことができる。また、本発明は、廃棄物処
分場の擁壁1だけでなく、遮水を必要とするコンクリー
ト構造物であれば地下室の側壁や貯水池の堤体などにも
使用することができる。
【0019】
【本発明の効果】本発明の擁壁の遮水構造は、以上説明
したようになるから次のような効果を得ることができ
る。 <イ>コンクリート版に、遮水部材を接着してパネルを
形成し、このパネルを組み合わせてコンクリート型枠と
するものであるから、遮水部材に作用する引張力は全部
の遮水部材が均等に負担するため、局部的な破損などの
可能性が少なくなり、安全性が増すことになる。 <ロ>コンクリート版に、遮水部材を接着することによ
り遮水部材が全面で固定されることになり、遮水部材の
ずれ及びしわの問題を解消し、遮水部材のひいては廃棄
物処分場の寿命を延ばすことができる。 <ハ>予め遮水部材を接着したパネルを組み合わせてコ
ンクリート型枠とするものであるから、擁壁の遮水工に
必要な工事はシート溶着工のみであり、作業の手間を少
なくするとともに擁壁被覆作業に要する労力を大幅に削
減できる。 <ニ>パネルを組み合わせてコンクリート型枠とするも
のであり、遮水型枠を取り外すことがないため、遮水型
枠を擁壁壁部の構造部材とすることができる。
したようになるから次のような効果を得ることができ
る。 <イ>コンクリート版に、遮水部材を接着してパネルを
形成し、このパネルを組み合わせてコンクリート型枠と
するものであるから、遮水部材に作用する引張力は全部
の遮水部材が均等に負担するため、局部的な破損などの
可能性が少なくなり、安全性が増すことになる。 <ロ>コンクリート版に、遮水部材を接着することによ
り遮水部材が全面で固定されることになり、遮水部材の
ずれ及びしわの問題を解消し、遮水部材のひいては廃棄
物処分場の寿命を延ばすことができる。 <ハ>予め遮水部材を接着したパネルを組み合わせてコ
ンクリート型枠とするものであるから、擁壁の遮水工に
必要な工事はシート溶着工のみであり、作業の手間を少
なくするとともに擁壁被覆作業に要する労力を大幅に削
減できる。 <ニ>パネルを組み合わせてコンクリート型枠とするも
のであり、遮水型枠を取り外すことがないため、遮水型
枠を擁壁壁部の構造部材とすることができる。
【図1】型枠と一体化した擁壁の斜視図。
【図2】パネルの斜視図。
【図3】実施形態による擁壁の構築手順を示す説明図。
1・・・擁壁 2・・・遮水型枠 3・・・パネル 4・・・コンクリート版 5・・・遮水部材 51・・遮水シート 52・・保護材 7・・・コンクリート
Claims (1)
- 【請求項1】矩形のコンクリート版の一面に、遮水シー
トと保護材を交互に重ね合わせて構成した遮水部材を接
着してパネルを形成し、 前記パネルを組み合わせてコンクリート構造物の型枠と
し、 前記型枠内にコンクリートを打設し、 コンクリート硬化後に隣接する前記パネルの遮水部材同
士を溶着してなる、 コンクリート構造物の遮水構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001093254A JP2002282811A (ja) | 2001-03-28 | 2001-03-28 | コンクリート構造物の遮水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001093254A JP2002282811A (ja) | 2001-03-28 | 2001-03-28 | コンクリート構造物の遮水構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002282811A true JP2002282811A (ja) | 2002-10-02 |
Family
ID=18947611
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001093254A Pending JP2002282811A (ja) | 2001-03-28 | 2001-03-28 | コンクリート構造物の遮水構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002282811A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013029467A (ja) * | 2011-07-29 | 2013-02-07 | Taisei Corp | 放射性物質含有土の一時保管方法 |
| JP5250725B1 (ja) * | 2013-03-14 | 2013-07-31 | 株式会社フジコーポレーション | 最終処分場の垂直壁構造 |
| CN109252543A (zh) * | 2018-11-23 | 2019-01-22 | 湖南山水道生态文化发展有限公司 | 坡上建地基的挡土墙结构 |
| JP2019157436A (ja) * | 2018-03-09 | 2019-09-19 | 譲二 山下 | プレキャスト製残存型枠パネルの目地部から汚水が流出してプレキャスト製残存型枠パネルを汚くする現象と施工後にプレキャスト製残存型枠パネルにひび割れが生じる現象を抑止する残存型枠の施工方法、及びこの施工方法に使用されるプレキャスト製残存型枠パネル |
-
2001
- 2001-03-28 JP JP2001093254A patent/JP2002282811A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013029467A (ja) * | 2011-07-29 | 2013-02-07 | Taisei Corp | 放射性物質含有土の一時保管方法 |
| JP5250725B1 (ja) * | 2013-03-14 | 2013-07-31 | 株式会社フジコーポレーション | 最終処分場の垂直壁構造 |
| JP2019157436A (ja) * | 2018-03-09 | 2019-09-19 | 譲二 山下 | プレキャスト製残存型枠パネルの目地部から汚水が流出してプレキャスト製残存型枠パネルを汚くする現象と施工後にプレキャスト製残存型枠パネルにひび割れが生じる現象を抑止する残存型枠の施工方法、及びこの施工方法に使用されるプレキャスト製残存型枠パネル |
| CN109252543A (zh) * | 2018-11-23 | 2019-01-22 | 湖南山水道生态文化发展有限公司 | 坡上建地基的挡土墙结构 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2002282811A (ja) | コンクリート構造物の遮水構造 | |
| JP5300549B2 (ja) | 土構造物の構築方法 | |
| JP5388646B2 (ja) | 土木用複合体及び土構造物の構築方法 | |
| JP3578447B2 (ja) | アスファルトマットの水中遮水工法 | |
| JP5918436B1 (ja) | 底版・側壁構造物及び底版・側壁構築方法 | |
| JPH0941434A (ja) | 簡易貯水槽の構造 | |
| JP2001011837A (ja) | 止水用膜状材の接続工法 | |
| CN218175849U (zh) | 一种基坑坡面装配式防护面板 | |
| CN107100208B (zh) | 一种地下建筑物的抗浮防水结构及施工方法 | |
| KR100776243B1 (ko) | 방수시트 이음부의 수밀보강용 방수보호시트 및방수보호시트를 이용한 방수 보호층 시공방법 | |
| JP2552196B2 (ja) | 補強盛土体の構築方法 | |
| JPH0667545U (ja) | 擁壁の構造 | |
| JP3676860B2 (ja) | 土止擁壁 | |
| JP2002030674A (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡板組立体、軽量地盤構築方法、基礎構築方法、及び軽量盛土施工方法 | |
| JP7182451B2 (ja) | 海面処分場埋立域の遮水構造 | |
| KR20070103813A (ko) | 방수층 보호시트 및 그 제조방법 | |
| JP3938421B2 (ja) | 廃棄物処分場擁壁の構築方法及びその方法により得られた廃棄物処分場擁壁 | |
| JP2009167681A (ja) | 貯留槽 | |
| KR200207751Y1 (ko) | 방수시트 | |
| JP3698969B2 (ja) | 水中遮水工法 | |
| JPH06280275A (ja) | コンクリート構造物の構築方法及びこの方法に用いるコンクリート離型部材 | |
| JP6644304B1 (ja) | 遮水側壁構造物、底版・側壁構造物及び遮水側壁構築方法 | |
| KR200214394Y1 (ko) | 지하구조물 방수막 | |
| CN217896480U (zh) | 一种装配式填埋场用多功能锚固沟 | |
| JP2001062420A (ja) | 保護用マットの固定構造 |