JP2002307601A - ガスバリア性フイルム - Google Patents
ガスバリア性フイルムInfo
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- JP2002307601A JP2002307601A JP2001117929A JP2001117929A JP2002307601A JP 2002307601 A JP2002307601 A JP 2002307601A JP 2001117929 A JP2001117929 A JP 2001117929A JP 2001117929 A JP2001117929 A JP 2001117929A JP 2002307601 A JP2002307601 A JP 2002307601A
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- barrier film
- film
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Abstract
(57)【要約】
【課題】優れたガスバリア性を有し、内容物が透視可能
で且つ検査の時に金属探知器が使用でき、またガスバリ
ア性の温湿度依存性が抑制され、加工適性にも優れ、更
に環境にやさしく、かつ、低コストなガスバリア性フイ
ルムを提供することにある。 【解決手段】プラスチック材料からなる基材フイルム1
の少なくとも片面に、耐アルカリ性に優れたアンカーコ
ート層2、アルカリ金属ポリシリケートを主成分とする
ものからなるガスバリア性被膜層3、オーバーコート層
4を順次積層した積層体からなることを特徴とする。
で且つ検査の時に金属探知器が使用でき、またガスバリ
ア性の温湿度依存性が抑制され、加工適性にも優れ、更
に環境にやさしく、かつ、低コストなガスバリア性フイ
ルムを提供することにある。 【解決手段】プラスチック材料からなる基材フイルム1
の少なくとも片面に、耐アルカリ性に優れたアンカーコ
ート層2、アルカリ金属ポリシリケートを主成分とする
ものからなるガスバリア性被膜層3、オーバーコート層
4を順次積層した積層体からなることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は食品及び医薬品や電
子部材等の非食品等の包装分野に用いられる包装材料に
関するもので、特に高いガスバリア性を持つことで、大
気中の酸素や水蒸気から内容物を遮断し、劣化、変質を
抑制するガスバリア性フイルムに関するものである。
子部材等の非食品等の包装分野に用いられる包装材料に
関するもので、特に高いガスバリア性を持つことで、大
気中の酸素や水蒸気から内容物を遮断し、劣化、変質を
抑制するガスバリア性フイルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、食品や非食品等の包装に用いられ
る包装材料は、内容物の変質を抑制し、それらの機能や
性質を保持するために、包装材料を透過する酸素、水蒸
気、その他の内容物を変質させる気体による影響を防止
する必要があり、これら気体(ガス)を遮断するガスバ
リア性を備えることが求められている。
る包装材料は、内容物の変質を抑制し、それらの機能や
性質を保持するために、包装材料を透過する酸素、水蒸
気、その他の内容物を変質させる気体による影響を防止
する必要があり、これら気体(ガス)を遮断するガスバ
リア性を備えることが求められている。
【0003】そのため、従来のガスバリア材としてはア
ルミニウム等の金属箔やそれらの金属の蒸着フイルム、
エチレン・ポリビニルアルコール共重合体やポリ塩化ビ
ニリデン、ポリアクリロニトリル等のガスバリア性樹脂
フイルムやこれらの樹脂をコーティングしたプラスチッ
クフイルム、更に酸化珪素や酸化アルミニウム等の無機
酸化物を蒸着したセラミック蒸着フイルム等が主に用い
られてきた。
ルミニウム等の金属箔やそれらの金属の蒸着フイルム、
エチレン・ポリビニルアルコール共重合体やポリ塩化ビ
ニリデン、ポリアクリロニトリル等のガスバリア性樹脂
フイルムやこれらの樹脂をコーティングしたプラスチッ
クフイルム、更に酸化珪素や酸化アルミニウム等の無機
酸化物を蒸着したセラミック蒸着フイルム等が主に用い
られてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記金
属箔や金属蒸着フイルムは、ガスバリア性に優れるが、
包装材料を透視して内容物を確認できない、検査の際に
金属探知器が使用できない、使用後の廃棄の際は金属を
含んでいるので不燃物として処理しなければならない等
の問題がある。またガスバリア性樹脂フイルムやガスバ
リア性樹脂をコーティングしたフイルムは、温湿度依存
性が大きく高度なガスバリア性を維持できない、更に塩
化ビニリデンやポリアクリロニトリル等は廃棄、焼却の
際に有害物質生成の原因となりうる可能性があるなどの
問題がある。また、セラミック蒸着フイルム等は、蒸着
層がセラミックの故に可撓性に欠け加工適性に十分注意
しなければならないことや加工機が高額なためコストが
高くなる等の問題がある。つまり現在、主として用いら
れているガスバリア材は一長一短があり、各種問題を持
っていた。
属箔や金属蒸着フイルムは、ガスバリア性に優れるが、
包装材料を透視して内容物を確認できない、検査の際に
金属探知器が使用できない、使用後の廃棄の際は金属を
含んでいるので不燃物として処理しなければならない等
の問題がある。またガスバリア性樹脂フイルムやガスバ
リア性樹脂をコーティングしたフイルムは、温湿度依存
性が大きく高度なガスバリア性を維持できない、更に塩
化ビニリデンやポリアクリロニトリル等は廃棄、焼却の
際に有害物質生成の原因となりうる可能性があるなどの
問題がある。また、セラミック蒸着フイルム等は、蒸着
層がセラミックの故に可撓性に欠け加工適性に十分注意
しなければならないことや加工機が高額なためコストが
高くなる等の問題がある。つまり現在、主として用いら
れているガスバリア材は一長一短があり、各種問題を持
っていた。
【0005】本発明は以上のような従来技術の課題を解
決しようとするものであり、優れたガスバリア性を有
し、内容物が透視可能で且つ検査の時に金属探知器が使
用でき、またガスバリア性の温湿度依存性が抑制され、
加工適性にも優れ、さらに、環境にやさしく、かつ、低
コストなガスバリア性フイルムを提供することにある。
決しようとするものであり、優れたガスバリア性を有
し、内容物が透視可能で且つ検査の時に金属探知器が使
用でき、またガスバリア性の温湿度依存性が抑制され、
加工適性にも優れ、さらに、環境にやさしく、かつ、低
コストなガスバリア性フイルムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発明は、プラスチック材料からなる基材フイルムの少な
くとも片面に、耐アルカリ性に優れたアンカーコート
層、アルカリ金属ポリシリケートを主成分とするものか
らなるガスバリア性被膜層、オーバーコート層を順次積
層した積層体からなることを特徴とするガスバリア性フ
イルムである。
発明は、プラスチック材料からなる基材フイルムの少な
くとも片面に、耐アルカリ性に優れたアンカーコート
層、アルカリ金属ポリシリケートを主成分とするものか
らなるガスバリア性被膜層、オーバーコート層を順次積
層した積層体からなることを特徴とするガスバリア性フ
イルムである。
【0007】次に、請求項2に係る発明は、上記請求項
1に係る発明において、前記アンカーコート層がウレタ
ン結合または/およびウレア結合を有する有機高分子を
含むものからなることを特徴とするガスバリア性フイル
ムである。
1に係る発明において、前記アンカーコート層がウレタ
ン結合または/およびウレア結合を有する有機高分子を
含むものからなることを特徴とするガスバリア性フイル
ムである。
【0008】次に、請求項3に係る発明は、上記請求項
1又は請求項2に係る発明において、前記ガスバリア性
被膜層が窒素化合物、水溶性高分子及び有機ケイ素化合
物の少なくとも1種類以上を含むものからなることを特
徴とするガスバリア性フイルムである。
1又は請求項2に係る発明において、前記ガスバリア性
被膜層が窒素化合物、水溶性高分子及び有機ケイ素化合
物の少なくとも1種類以上を含むものからなることを特
徴とするガスバリア性フイルムである。
【0009】次に、請求項4に係る発明は、上記請求項
1乃至請求項3のいずれか1項に係る発明において、前
記オーバーコート層が耐湿性の有機高分子からなること
を特徴とするガスバリア性フイルムである。
1乃至請求項3のいずれか1項に係る発明において、前
記オーバーコート層が耐湿性の有機高分子からなること
を特徴とするガスバリア性フイルムである。
【0010】次に、請求項5に係る発明は、上記請求項
1乃至請求項4のいずれか1項に係る発明において、前
記オーバーコート層がウレタン結合または/およびウレ
ア結合を有する有機高分子を含むものからなることを特
徴とするガスバリア性フイルムである。
1乃至請求項4のいずれか1項に係る発明において、前
記オーバーコート層がウレタン結合または/およびウレ
ア結合を有する有機高分子を含むものからなることを特
徴とするガスバリア性フイルムである。
【0011】次に、請求項6に係る発明は、上記請求項
5に係る発明において、前記ウレタン結合または/およ
びウレア結合を有する有機高分子がイソシアネート化合
物を主成分とするものからなることを特徴とするガスバ
リア性フイルムである。
5に係る発明において、前記ウレタン結合または/およ
びウレア結合を有する有機高分子がイソシアネート化合
物を主成分とするものからなることを特徴とするガスバ
リア性フイルムである。
【0012】次に、請求項7に係る発明は、上記請求項
6に係る発明において、前記イソシアネート化合物が末
端イソシアネート基のウレタンプレポリマーを主成分と
することを特徴とするガスバリア性フイルムである。
6に係る発明において、前記イソシアネート化合物が末
端イソシアネート基のウレタンプレポリマーを主成分と
することを特徴とするガスバリア性フイルムである。
【0013】次に、請求項8に係る発明は、上記請求項
5に係る発明において、前記ウレタン結合または/およ
びウレア結合を有する有機高分子がアクリル樹脂、ウレ
タン樹脂、エーテル樹脂から選ばれる高分子のうち1つ
またはそれ以上と、イソシアネート化合物との混合物を
主成分とするものからなることを特徴とするガスバリア
性フイルムである。
5に係る発明において、前記ウレタン結合または/およ
びウレア結合を有する有機高分子がアクリル樹脂、ウレ
タン樹脂、エーテル樹脂から選ばれる高分子のうち1つ
またはそれ以上と、イソシアネート化合物との混合物を
主成分とするものからなることを特徴とするガスバリア
性フイルムである。
【0014】
【作用】本発明によれば、プラスチック基材フイルム上
にアンカーコート層とガスバリア性被膜層、さらにオー
バーコート層を順次積層した構成において、耐アルカリ
性に優れたアンカーコート層を設けているので、その上
に積層するガスバリア性被膜層の濡れが良く、従って均
一な被膜層を形成させることができるので、ガスバリア
性被膜層の密着が良く、かつ、可撓性を保持した被膜を
形成することが出来る。また、アルカリ金属ポリシリケ
ートを主成分としたガスバリア性被膜層を積層している
ので、透明で優れたガスバリア性を発現させることが出
来る。さらに、ガスバリア性被膜層の上にオーバーコー
ト層を積層しているので、印刷、ラミネートなどの後加
工時に生じる密着や耐熱性の問題を向上させることはも
ちろん、優れた耐湿性を付与し、湿度勾配条件下に曝さ
れた時の白華現象を防ぎ、透明で、且つ高いガスバリア
性を保つことが出来るなど、実用性の高い包装材を提供
することができる。
にアンカーコート層とガスバリア性被膜層、さらにオー
バーコート層を順次積層した構成において、耐アルカリ
性に優れたアンカーコート層を設けているので、その上
に積層するガスバリア性被膜層の濡れが良く、従って均
一な被膜層を形成させることができるので、ガスバリア
性被膜層の密着が良く、かつ、可撓性を保持した被膜を
形成することが出来る。また、アルカリ金属ポリシリケ
ートを主成分としたガスバリア性被膜層を積層している
ので、透明で優れたガスバリア性を発現させることが出
来る。さらに、ガスバリア性被膜層の上にオーバーコー
ト層を積層しているので、印刷、ラミネートなどの後加
工時に生じる密着や耐熱性の問題を向上させることはも
ちろん、優れた耐湿性を付与し、湿度勾配条件下に曝さ
れた時の白華現象を防ぎ、透明で、且つ高いガスバリア
性を保つことが出来るなど、実用性の高い包装材を提供
することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明のガスバリア性フイルムを
実施の形態に沿って以下に詳細に説明する。
実施の形態に沿って以下に詳細に説明する。
【0016】図1は本発明のガスバリア性フイルムの側
断面図であり、フイルムの厚み方向の順に、基材フィル
ム1、アンカーコート層2、ガスバリア性被膜層3,オ
ーバーコート層4が形成されている。
断面図であり、フイルムの厚み方向の順に、基材フィル
ム1、アンカーコート層2、ガスバリア性被膜層3,オ
ーバーコート層4が形成されている。
【0017】前記基材フイルム1はプラスチック材料か
らなり、好ましくは透明であることである。例えばポリ
エチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフ
タレート(PEN)などのポリエステルフイルム、ポリエ
チレンやポリプロピレン等のポリオレフィンフイルム、
ポリスチレンフイルム、6−ナイロン等のポリアミドフ
イルム、ポリカーボネートフイルム、ポリアクリルニト
リルフイルム、ポリイミドフイルム等のエンプラフイル
ム等が用いられ、延伸、未延伸のどちらでも良く、また
機械的強度や寸法安定性を有するものが良い。特にこれ
らの中で二軸方向に任意に延伸されたフイルムが好まし
く用いられる。
らなり、好ましくは透明であることである。例えばポリ
エチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフ
タレート(PEN)などのポリエステルフイルム、ポリエ
チレンやポリプロピレン等のポリオレフィンフイルム、
ポリスチレンフイルム、6−ナイロン等のポリアミドフ
イルム、ポリカーボネートフイルム、ポリアクリルニト
リルフイルム、ポリイミドフイルム等のエンプラフイル
ム等が用いられ、延伸、未延伸のどちらでも良く、また
機械的強度や寸法安定性を有するものが良い。特にこれ
らの中で二軸方向に任意に延伸されたフイルムが好まし
く用いられる。
【0018】また、この基材フイルム1が周知の種々の
添加剤や安定剤、例えば帯電防止剤、可塑剤、滑剤、酸
化防止剤などを含んでいても良く、その他の材料と積層
する場合の密着性を良くするために、基材フイルム1の
表面を前処理としてコロナ処理、プラズマ処理、オゾン
処理などを施しておいても良く、更に薬品処理、溶剤処
理を施しておいても良い。
添加剤や安定剤、例えば帯電防止剤、可塑剤、滑剤、酸
化防止剤などを含んでいても良く、その他の材料と積層
する場合の密着性を良くするために、基材フイルム1の
表面を前処理としてコロナ処理、プラズマ処理、オゾン
処理などを施しておいても良く、更に薬品処理、溶剤処
理を施しておいても良い。
【0019】前記基材フイルム1の厚さは特に制限を受
けるものでないが、包装材料としての適性、他の層と積
層する場合の加工性を考慮すると、実用的には3〜20
0μmの範囲で、用途によって6〜30μmがより好ま
しい。
けるものでないが、包装材料としての適性、他の層と積
層する場合の加工性を考慮すると、実用的には3〜20
0μmの範囲で、用途によって6〜30μmがより好ま
しい。
【0020】前記アンカーコート層2はプラスチック材
料からなる基材フイルム1の上に、ガスバリア性被膜層
3の水溶液系の塗布成分の濡れ向上、あるいはガスバリ
ア性被膜層3の均一な被膜形成による良好なガスバリア
性の発現、さらには基材フイルム1との密着性向上など
の為に設けられる。
料からなる基材フイルム1の上に、ガスバリア性被膜層
3の水溶液系の塗布成分の濡れ向上、あるいはガスバリ
ア性被膜層3の均一な被膜形成による良好なガスバリア
性の発現、さらには基材フイルム1との密着性向上など
の為に設けられる。
【0021】前記アンカーコート層2はその上に積層さ
れるガスバリア性被膜層3のコート剤が水溶液系の為、
その表面が水に濡れやすい性質を有することが望まし
く、かつ、アンカーコート層2に使用する材料は耐アル
カリ性に優れた樹脂を主成分としたものが好ましい。例
えば、アクリルポリオールやポリビニルアセタール、ポ
リエステルポリオール、ポリウレタンポリオール等のポ
リオール類とイソシアネート化合物との2液反応によっ
て得られる有機高分子、またはポリイソシアネート化合
物および水との反応によりウレア結合を有する有機化合
物、ポリエチレンイミンまたはその誘導体、ポリオレフ
ィン系エマルジョン、ポリイミド、メラミン、フェノー
ル、また有機変性コロイダルシリカのような無機シリ
カ、シランカップリング剤およびその加水分解物のよう
な有機シラン化合物を主剤とするものなどが挙げられ、
どれもがアンカーコート剤として使用できるが、特にウ
レタン結合または/およびウレア結合を有する有機高分
子を含んでいるものが好ましい。ウレタン結合およびウ
レア結合は主鎖にエステル結合を持たないため他の有機
高分子に比べて特に耐アルカリ性が強く、コート剤が溶
剤系であるため低温での乾燥で密着も良く、アンカーコ
ート層2の上に積層される水溶液系のガスバリア性被膜
層3の被膜の濡れ性も高い。
れるガスバリア性被膜層3のコート剤が水溶液系の為、
その表面が水に濡れやすい性質を有することが望まし
く、かつ、アンカーコート層2に使用する材料は耐アル
カリ性に優れた樹脂を主成分としたものが好ましい。例
えば、アクリルポリオールやポリビニルアセタール、ポ
リエステルポリオール、ポリウレタンポリオール等のポ
リオール類とイソシアネート化合物との2液反応によっ
て得られる有機高分子、またはポリイソシアネート化合
物および水との反応によりウレア結合を有する有機化合
物、ポリエチレンイミンまたはその誘導体、ポリオレフ
ィン系エマルジョン、ポリイミド、メラミン、フェノー
ル、また有機変性コロイダルシリカのような無機シリ
カ、シランカップリング剤およびその加水分解物のよう
な有機シラン化合物を主剤とするものなどが挙げられ、
どれもがアンカーコート剤として使用できるが、特にウ
レタン結合または/およびウレア結合を有する有機高分
子を含んでいるものが好ましい。ウレタン結合およびウ
レア結合は主鎖にエステル結合を持たないため他の有機
高分子に比べて特に耐アルカリ性が強く、コート剤が溶
剤系であるため低温での乾燥で密着も良く、アンカーコ
ート層2の上に積層される水溶液系のガスバリア性被膜
層3の被膜の濡れ性も高い。
【0022】上記ウレタン結合及びウレア結合はあらか
じめ重合段階で導入したポリウレタン主鎖の高分子で
も、アクリルポリオールやポリビニルアセタール、ポリ
エステルポリオール、ポリウレタンポリオール等のポリ
オール類とイソシアネート化合物との2液反応によって
できるウレタン結合や、ポリイソシアネート化合物と水
またはアミン樹脂との反応により生成されるウレア結
合、アミン樹脂とエポキシ基およびグリシジル基を持つ
エポキシ化合物との反応によるウレタン結合からなる高
分子でもよい。
じめ重合段階で導入したポリウレタン主鎖の高分子で
も、アクリルポリオールやポリビニルアセタール、ポリ
エステルポリオール、ポリウレタンポリオール等のポリ
オール類とイソシアネート化合物との2液反応によって
できるウレタン結合や、ポリイソシアネート化合物と水
またはアミン樹脂との反応により生成されるウレア結
合、アミン樹脂とエポキシ基およびグリシジル基を持つ
エポキシ化合物との反応によるウレタン結合からなる高
分子でもよい。
【0023】上記イソシアネート化合物とは、一般にT
DI系(トリレンジイソシアネート)、MDI系(ジフ
ェニルメタンジイソシアネート)、NDI系(1,5−
ナフタレンジイソシアネート)、XDI系(キシリレン
ジイソシアネート)、H6XDI系(水添XDI)等や
それらのアダクト体、ヌレート体が挙げられる。さらに
末端イソシアネート基のウレタンプレポリマーのような
ものでもよい。これらのいづれかを用いても良く、これ
らを2種類以上混合してもよい。ただし、積層するガス
バリア性被膜層3の乾燥時の熱ダメージによるクラック
発生を考慮すると、ガラス転移点の高い被膜が得られる
TDI系、MDI系、XDI系、IPDI(イソホロン
ジイソシアネート)系がより好ましい。
DI系(トリレンジイソシアネート)、MDI系(ジフ
ェニルメタンジイソシアネート)、NDI系(1,5−
ナフタレンジイソシアネート)、XDI系(キシリレン
ジイソシアネート)、H6XDI系(水添XDI)等や
それらのアダクト体、ヌレート体が挙げられる。さらに
末端イソシアネート基のウレタンプレポリマーのような
ものでもよい。これらのいづれかを用いても良く、これ
らを2種類以上混合してもよい。ただし、積層するガス
バリア性被膜層3の乾燥時の熱ダメージによるクラック
発生を考慮すると、ガラス転移点の高い被膜が得られる
TDI系、MDI系、XDI系、IPDI(イソホロン
ジイソシアネート)系がより好ましい。
【0024】アンカーコート層2に使用する樹脂の分子
運動や収縮などは、その上に積層されるガスバリア性被
膜層3の加熱乾燥時にクラック発生の原因となりうる。
そのためアンカーコート層2に使用する樹脂成分のガラ
ス転移点は高い方が好ましく、ガスバリア性被膜層3の
乾燥温度を考えると30℃以上がより好ましい。
運動や収縮などは、その上に積層されるガスバリア性被
膜層3の加熱乾燥時にクラック発生の原因となりうる。
そのためアンカーコート層2に使用する樹脂成分のガラ
ス転移点は高い方が好ましく、ガスバリア性被膜層3の
乾燥温度を考えると30℃以上がより好ましい。
【0025】また、アンカーコート層2には、周知の添
加剤、酸化防止剤、耐候剤、熱安定剤、滑剤、結晶核
剤、紫外線吸収剤、着色剤などを添加しても一向にかま
わない。例えばアニオン系活性剤、カチオン系活性剤、
非イオン系活性剤、両性活性剤等の界面活性剤や、シリ
カ、カオリナイト、タルク、炭酸カルシウム、アルミ
ナ、酸化チタン、水酸化アルミニウム、カーボンブラッ
ク等の無機系粒子、架橋ポリスチレン、架橋アクリル粒
子などの有機系粒子、シランカップリング剤やチタンカ
ップリング剤などである。アンカーコート層2の透明性
を損なわない範囲内であれば添加剤が重量比で50%以
下含まれていても良い。
加剤、酸化防止剤、耐候剤、熱安定剤、滑剤、結晶核
剤、紫外線吸収剤、着色剤などを添加しても一向にかま
わない。例えばアニオン系活性剤、カチオン系活性剤、
非イオン系活性剤、両性活性剤等の界面活性剤や、シリ
カ、カオリナイト、タルク、炭酸カルシウム、アルミ
ナ、酸化チタン、水酸化アルミニウム、カーボンブラッ
ク等の無機系粒子、架橋ポリスチレン、架橋アクリル粒
子などの有機系粒子、シランカップリング剤やチタンカ
ップリング剤などである。アンカーコート層2の透明性
を損なわない範囲内であれば添加剤が重量比で50%以
下含まれていても良い。
【0026】前記アンカーコート層2の厚さは特に限定
されるものではないが、厚さが0.001μm以下では
密着性や被膜形成性が得られず、1μm以上では不経済
であるため好ましくない。一般的には0.01μm〜1
μmの範囲が実用的で好ましい。
されるものではないが、厚さが0.001μm以下では
密着性や被膜形成性が得られず、1μm以上では不経済
であるため好ましくない。一般的には0.01μm〜1
μmの範囲が実用的で好ましい。
【0027】前記ガスバリア性被膜層3は、高度なガス
バリア性を付与し、温湿度に影響されない優れたガスバ
リア性を付与することを目的とする。上記目的の達成の
ために、ガスバリア性被膜層3としてはアルカリ金属ポ
リシリケートを主成分としている必要があり、該アルカ
リ金属ポリシリケートが一般式M2O・nSiO2(式
中、Mはリチウムまたはリチウムを含む複数のアルカリ
金属であり、nはモル比で1〜20の範囲である。)で
ある必要がある。
バリア性を付与し、温湿度に影響されない優れたガスバ
リア性を付与することを目的とする。上記目的の達成の
ために、ガスバリア性被膜層3としてはアルカリ金属ポ
リシリケートを主成分としている必要があり、該アルカ
リ金属ポリシリケートが一般式M2O・nSiO2(式
中、Mはリチウムまたはリチウムを含む複数のアルカリ
金属であり、nはモル比で1〜20の範囲である。)で
ある必要がある。
【0028】上記のガスバリア性を有するアルカリ金属
ポリシリケートの必須成分であるリチウムポリシリケー
トはLi2O・nSiO2(式中、nはモル比)で表さ
れ、その溶液は水を溶媒とした一般に水ガラスと呼ばれ
るアルカリシリケート水溶液である。リチウム以外で1
A族に属するアルカリ金属として、工業的には比較的安
価なナトリウムやカリウムなどが一般的に多く使用され
るが、リチウムを含まない単独または複数のアルカリ金
属で構成されるアルカリシリケート水溶液の乾燥被膜で
は、高温高湿下で安定した高度なガスバリア性機能は得
らず、例えば、ナトリウム系ではガスバリア性を発現せ
ず、カリウム系ではガスバリア性を発現するものの、湿
度依存性があるため高湿下でガスバリア性が低下してし
まう。
ポリシリケートの必須成分であるリチウムポリシリケー
トはLi2O・nSiO2(式中、nはモル比)で表さ
れ、その溶液は水を溶媒とした一般に水ガラスと呼ばれ
るアルカリシリケート水溶液である。リチウム以外で1
A族に属するアルカリ金属として、工業的には比較的安
価なナトリウムやカリウムなどが一般的に多く使用され
るが、リチウムを含まない単独または複数のアルカリ金
属で構成されるアルカリシリケート水溶液の乾燥被膜で
は、高温高湿下で安定した高度なガスバリア性機能は得
らず、例えば、ナトリウム系ではガスバリア性を発現せ
ず、カリウム系ではガスバリア性を発現するものの、湿
度依存性があるため高湿下でガスバリア性が低下してし
まう。
【0029】リチウムポリシリケートがガスバリア性材
料、特に酸素バリア性を向上させる材料として有用であ
ることは以前より知られている。しかし、リチウムポリ
シリケート単体でプラスチックフイルム上に被膜を形成
すると、Li2O・nSiO2で表されるモル比がn≦5
の範囲内でないと被膜の形成ができず、またn≦5の範
囲で形成されたリチウムポリシリケート被膜も成膜時の
乾燥による急激な収縮と被膜自体が柔軟性に欠けるた
め、低温で長時間ゆっくりと乾燥させなければ柔軟なプ
ラスチック基材に追従できずに、クラック(ひび割れ)
などのダメージが生じて酸素バリア性が低下してしま
う。
料、特に酸素バリア性を向上させる材料として有用であ
ることは以前より知られている。しかし、リチウムポリ
シリケート単体でプラスチックフイルム上に被膜を形成
すると、Li2O・nSiO2で表されるモル比がn≦5
の範囲内でないと被膜の形成ができず、またn≦5の範
囲で形成されたリチウムポリシリケート被膜も成膜時の
乾燥による急激な収縮と被膜自体が柔軟性に欠けるた
め、低温で長時間ゆっくりと乾燥させなければ柔軟なプ
ラスチック基材に追従できずに、クラック(ひび割れ)
などのダメージが生じて酸素バリア性が低下してしま
う。
【0030】この成膜性、柔軟性、濡れ性を改善するた
めにリチウムポリシリケートに窒素化合物、水溶性高分
子あるいは有機ケイ素化合物の少なくとも1種類以上が
添加されていることが好ましい。窒素化合物とは、アン
モニア、ハロゲン化アミン、金属アミド、金属イミン、
アンモニウム塩類、硝酸塩などの無機塩類、シアン化合
物等が挙げられるが、安定性、安全性、環境性、価格、
アルカリシリケート水溶液との相溶性等を考えると水溶
性の高いアミン類が好ましい。ポリアミン、ポリエチレ
ンイミン、アミノエチル化樹脂などのエチレンイミン系
ポリマーやアミン含有シランカップリング剤などであ
る。特にアミン含有シランカップリング剤はアミノ基の
他にアルコキシシリル基をもつため、アルカリシリケー
トともなじみが良く、吸湿安定性などを考慮すると特に
優れている。アミン化合物はリチウムシリケートに添加
することにより成膜性、柔軟性、分散性、液安定性及び
高温高湿化での吸湿劣化を大胆に改善することが出来
る。
めにリチウムポリシリケートに窒素化合物、水溶性高分
子あるいは有機ケイ素化合物の少なくとも1種類以上が
添加されていることが好ましい。窒素化合物とは、アン
モニア、ハロゲン化アミン、金属アミド、金属イミン、
アンモニウム塩類、硝酸塩などの無機塩類、シアン化合
物等が挙げられるが、安定性、安全性、環境性、価格、
アルカリシリケート水溶液との相溶性等を考えると水溶
性の高いアミン類が好ましい。ポリアミン、ポリエチレ
ンイミン、アミノエチル化樹脂などのエチレンイミン系
ポリマーやアミン含有シランカップリング剤などであ
る。特にアミン含有シランカップリング剤はアミノ基の
他にアルコキシシリル基をもつため、アルカリシリケー
トともなじみが良く、吸湿安定性などを考慮すると特に
優れている。アミン化合物はリチウムシリケートに添加
することにより成膜性、柔軟性、分散性、液安定性及び
高温高湿化での吸湿劣化を大胆に改善することが出来
る。
【0031】上記水溶性高分子としては、分子量が10
00〜400000までの糖類、ポリビニルアルコール
またはこれらの誘導体などが使用される。上記ポリビニ
ルアルコールは酢酸ビニルを重合、鹸化を行って得られ
るものであり、本発明で用いるポリビニルアルコールと
してはガスバリア性被膜の成膜性、柔軟性、相溶性、耐
湿性を考慮し、重合度300〜30000、ケン化度9
5mol%以上のものがより好ましい。また、ポリビニ
ルアルコール誘導体には、水酸基以外に共重合変性する
事でアルコキシシリル基等を10mol%以下で導入さ
れた変性ポリビニルアルコールなどが含まれるが、リチ
ウムポリシリケートの相溶性、吸湿劣化防止から、アル
コキシシリル基が導入されたものがより好ましい。
00〜400000までの糖類、ポリビニルアルコール
またはこれらの誘導体などが使用される。上記ポリビニ
ルアルコールは酢酸ビニルを重合、鹸化を行って得られ
るものであり、本発明で用いるポリビニルアルコールと
してはガスバリア性被膜の成膜性、柔軟性、相溶性、耐
湿性を考慮し、重合度300〜30000、ケン化度9
5mol%以上のものがより好ましい。また、ポリビニ
ルアルコール誘導体には、水酸基以外に共重合変性する
事でアルコキシシリル基等を10mol%以下で導入さ
れた変性ポリビニルアルコールなどが含まれるが、リチ
ウムポリシリケートの相溶性、吸湿劣化防止から、アル
コキシシリル基が導入されたものがより好ましい。
【0032】アルカリ金属ポリシリケートと有機ケイ素
化合物及び窒素化合物、水溶性高分子の重合方法につい
ては周知の方法が使用でき特に限定しない。また、配合
比はガスバリア性や被膜強度、耐水性などから、アルカ
リ金属ポリシリケート中のSiO2( シリカ成分)重量
比率が固形分全体の40%以上であることが好ましい。
SiO2( シリカ成分)が40%未満であると、リチウ
ムポリシリケートが本来持つガスバリア性が発現しな
い。
化合物及び窒素化合物、水溶性高分子の重合方法につい
ては周知の方法が使用でき特に限定しない。また、配合
比はガスバリア性や被膜強度、耐水性などから、アルカ
リ金属ポリシリケート中のSiO2( シリカ成分)重量
比率が固形分全体の40%以上であることが好ましい。
SiO2( シリカ成分)が40%未満であると、リチウ
ムポリシリケートが本来持つガスバリア性が発現しな
い。
【0033】前記ガスバリア性被膜層3の厚さは、一般
的には乾燥後の厚さで0.005〜5μmの範囲になる
ようにコーティングする事が望ましく、より好ましくは
0.01〜1μmの範囲にある。0.01μm以下の場
合は塗工技術の点から均一な塗膜が得られ難く、逆に1
μmを越える場合は乾燥時の脱水収縮により被膜が割れ
やすく、また不経済のため問題がある。
的には乾燥後の厚さで0.005〜5μmの範囲になる
ようにコーティングする事が望ましく、より好ましくは
0.01〜1μmの範囲にある。0.01μm以下の場
合は塗工技術の点から均一な塗膜が得られ難く、逆に1
μmを越える場合は乾燥時の脱水収縮により被膜が割れ
やすく、また不経済のため問題がある。
【0034】前記オーバーコート層4は、印刷やラミネ
ートなどの後加工時の密着や熱によるダメージの問題を
向上させるだけでなく、優れた耐湿性を有することによ
り高いガスバリア性を保持し、さらに、湿度勾配の条件
下に晒された時に水分の影響によるガスバリア性被膜層
3の白華現象を防止し、優れたガスバリア性能を保持さ
せる為に設ける。前記白華現象とは、ガスバリア性被膜
層3中の金属ポリシリケートが経時で大気中の二酸化炭
素と反応し、生成した炭酸塩が水分と反応して白く濁る
現象である。この現象は吸湿によるリチウムの溶出で劇
的に促進される。オーバーコート層4を設けることによ
り、これらを防ぐことが出来る。
ートなどの後加工時の密着や熱によるダメージの問題を
向上させるだけでなく、優れた耐湿性を有することによ
り高いガスバリア性を保持し、さらに、湿度勾配の条件
下に晒された時に水分の影響によるガスバリア性被膜層
3の白華現象を防止し、優れたガスバリア性能を保持さ
せる為に設ける。前記白華現象とは、ガスバリア性被膜
層3中の金属ポリシリケートが経時で大気中の二酸化炭
素と反応し、生成した炭酸塩が水分と反応して白く濁る
現象である。この現象は吸湿によるリチウムの溶出で劇
的に促進される。オーバーコート層4を設けることによ
り、これらを防ぐことが出来る。
【0035】従って、前記オーバーコート層4は水の浸
透に対するガスバリア性被膜層3を保護するために耐湿
性があり、湿度により劣化を受けない耐湿性有機高分子
からなることが望ましい。
透に対するガスバリア性被膜層3を保護するために耐湿
性があり、湿度により劣化を受けない耐湿性有機高分子
からなることが望ましい。
【0036】上記記述した湿度勾配の条件下とは以下の
如き状態の時に発現する。即ち、本発明のガスバリア性
フイルムを使用し、そのフイルムのオーバーコート層4
の面に接着剤層を介してシーラントフイルムをラミネー
トしたラミネート品を用いてて包装袋を作成し、その包
装袋の中に水分活性が0.8〜0.95の内容物を入れ
て保存した場合に、相対湿度が内側の内容物側は高く外
側は低くなるため袋の内側と外側で湿度が異なる状態に
なる場合である。この場合、水蒸気は湿度の高い内側か
ら低い外側へと抜けようとするために、オーバーコート
層4が無い時は内側の水分が浸透してガスバリア性被膜
層3が悪影響を受ける。特に、ガスバリア性被膜層3が
水溶性である場合は吸湿による再溶解があるため劣化は
激しい。従って、ガスバリア性被膜層3の上にオーバー
コート層4を設けることで水分の浸透を防ぎ、その結果
リチウムの溶出も防ぐことが出来る為白華現象を防ぐこ
とが出来る。
如き状態の時に発現する。即ち、本発明のガスバリア性
フイルムを使用し、そのフイルムのオーバーコート層4
の面に接着剤層を介してシーラントフイルムをラミネー
トしたラミネート品を用いてて包装袋を作成し、その包
装袋の中に水分活性が0.8〜0.95の内容物を入れ
て保存した場合に、相対湿度が内側の内容物側は高く外
側は低くなるため袋の内側と外側で湿度が異なる状態に
なる場合である。この場合、水蒸気は湿度の高い内側か
ら低い外側へと抜けようとするために、オーバーコート
層4が無い時は内側の水分が浸透してガスバリア性被膜
層3が悪影響を受ける。特に、ガスバリア性被膜層3が
水溶性である場合は吸湿による再溶解があるため劣化は
激しい。従って、ガスバリア性被膜層3の上にオーバー
コート層4を設けることで水分の浸透を防ぎ、その結果
リチウムの溶出も防ぐことが出来る為白華現象を防ぐこ
とが出来る。
【0037】さらに、前記オーバーコート層4は、後工
程でオーバーコート層4の上に印刷層を積層する場合の
密着性向上、あるいは、その印刷層の上に接着剤層を介
してシーラントフイルムなどを積層する際にガスバリア
性被膜層3を保護し、ガスバリア性の劣化を防ぐ等の作
用も有する。ガスバリア性被膜層3は先にも述べたとお
り、窒素化合物や水溶性高分子、有機ケイ素化合物等の
導入により耐湿性は高いが、後加工の際に受けた種々の
ダメージによるクラックなどにより吸湿し、ガスバリア
性を非常に劣化させる。そのためこれら後加工時の印刷
やラミネート時のダメージを最小限にすることはガスバ
リア性被膜の耐湿性をさらに上げることになる。
程でオーバーコート層4の上に印刷層を積層する場合の
密着性向上、あるいは、その印刷層の上に接着剤層を介
してシーラントフイルムなどを積層する際にガスバリア
性被膜層3を保護し、ガスバリア性の劣化を防ぐ等の作
用も有する。ガスバリア性被膜層3は先にも述べたとお
り、窒素化合物や水溶性高分子、有機ケイ素化合物等の
導入により耐湿性は高いが、後加工の際に受けた種々の
ダメージによるクラックなどにより吸湿し、ガスバリア
性を非常に劣化させる。そのためこれら後加工時の印刷
やラミネート時のダメージを最小限にすることはガスバ
リア性被膜の耐湿性をさらに上げることになる。
【0038】また、オーバーコート層4は吸湿による水
分の浸透を防ぎリチウムの溶出を防止することはもちろ
ん、ガスバリア性被膜層3と強固に密着することで、す
でに存在するガスバリア性被膜層3中のクラックへの水
の浸透、膨潤による劣化をくい止める働きもあり、クラ
ックの膨張の進行を遅らせることも出来る。
分の浸透を防ぎリチウムの溶出を防止することはもちろ
ん、ガスバリア性被膜層3と強固に密着することで、す
でに存在するガスバリア性被膜層3中のクラックへの水
の浸透、膨潤による劣化をくい止める働きもあり、クラ
ックの膨張の進行を遅らせることも出来る。
【0039】更に、オーバーコート層4は耐湿性の有機
高分子からなることが望ましい。オーバーコート層4に
は水の浸透に対するガスバリア性被膜層3の保護機能が
あるため、ガスバリア性被膜層3より耐湿性があり、湿
度による劣化を受けない耐湿性有機高分子からなるオー
バーコート層のほうが望ましい。
高分子からなることが望ましい。オーバーコート層4に
は水の浸透に対するガスバリア性被膜層3の保護機能が
あるため、ガスバリア性被膜層3より耐湿性があり、湿
度による劣化を受けない耐湿性有機高分子からなるオー
バーコート層のほうが望ましい。
【0040】さらに、オーバーコート層4はウレタン結
合または/およびウレア結合を有する有機高分子を含ん
でいることが望ましい。ウレタン結合およびウレア結合
は耐アルカリ性が強い。ガスバリア性被膜層3はアルカ
リ性であるため、これら耐アルカリ性の良い結合を持つ
ものは吸湿時によるアルカリ溶出に対して特に耐性が強
いため耐湿性は高い。
合または/およびウレア結合を有する有機高分子を含ん
でいることが望ましい。ウレタン結合およびウレア結合
は耐アルカリ性が強い。ガスバリア性被膜層3はアルカ
リ性であるため、これら耐アルカリ性の良い結合を持つ
ものは吸湿時によるアルカリ溶出に対して特に耐性が強
いため耐湿性は高い。
【0041】上記ウレタン結合または/およびウレア結
合を有する有機高分子がイソシアネート化合物を主成分
とするものが望ましい。イソシアネート化合物とは、一
般にTDI系(トリレンジイソシアネート)、MDI系
(ジフェニルメタンジイソシアネート)、NDI系
(1,5−ナフタレンジイソシアネート)、XDI系
(キシリレンジイソシアネート)、H6XDI系(水添
XDI)等やそれらのアダクト体、ビュレット体、ヌレ
ート体が挙げられる。さらに末端イソシアネート基のウ
レタンプレポリマーのようなものでもよい。これらのい
ずれかを用いても良くこれらを2種類以上混合してもよ
い。イソシアネート化合物は有機溶剤に希釈することも
でき、乾燥性も良く、反応性も高いことから、反応性が
高いためにガスバリア性被膜層3中に含まれる水酸基や
アミン化合物とも容易に反応し、密着を強固にさせる。
強固な密着は吸湿時のガスバリア性被膜層3の表面への
水の浸透を阻害し、吸湿後の密着劣化を遅らすことが出
来、結果として耐湿性を向上させる。
合を有する有機高分子がイソシアネート化合物を主成分
とするものが望ましい。イソシアネート化合物とは、一
般にTDI系(トリレンジイソシアネート)、MDI系
(ジフェニルメタンジイソシアネート)、NDI系
(1,5−ナフタレンジイソシアネート)、XDI系
(キシリレンジイソシアネート)、H6XDI系(水添
XDI)等やそれらのアダクト体、ビュレット体、ヌレ
ート体が挙げられる。さらに末端イソシアネート基のウ
レタンプレポリマーのようなものでもよい。これらのい
ずれかを用いても良くこれらを2種類以上混合してもよ
い。イソシアネート化合物は有機溶剤に希釈することも
でき、乾燥性も良く、反応性も高いことから、反応性が
高いためにガスバリア性被膜層3中に含まれる水酸基や
アミン化合物とも容易に反応し、密着を強固にさせる。
強固な密着は吸湿時のガスバリア性被膜層3の表面への
水の浸透を阻害し、吸湿後の密着劣化を遅らすことが出
来、結果として耐湿性を向上させる。
【0042】また、特にイソシアネート化合物の中では
末端イソシアネート基のウレタンプレポリマーが望まし
い。白華現象は大気中の二酸化炭素とアルカリ金属ポリ
シリケートとの反応による炭酸塩の析出によるものであ
る。オーバーコート層4にイソシアネート化合物を用い
た場合、被膜形成時に残った未反応のイソシアネートに
よる二酸化炭素の放出が白華現象を促進することが考え
られる。このため、オーバーコート層4として用いるイ
ソシアネート化合物は含有イソシアネート濃度に注意し
なければならない。この点、末端にイソシアネート基を
有するウレタンのプレポリマーでは、イソシアネート基
の反応性をそのまま用いることが出来、かつ、すでにウ
レタン結合を分子中に含むため二酸化炭素の放出に注意
する必要がない。
末端イソシアネート基のウレタンプレポリマーが望まし
い。白華現象は大気中の二酸化炭素とアルカリ金属ポリ
シリケートとの反応による炭酸塩の析出によるものであ
る。オーバーコート層4にイソシアネート化合物を用い
た場合、被膜形成時に残った未反応のイソシアネートに
よる二酸化炭素の放出が白華現象を促進することが考え
られる。このため、オーバーコート層4として用いるイ
ソシアネート化合物は含有イソシアネート濃度に注意し
なければならない。この点、末端にイソシアネート基を
有するウレタンのプレポリマーでは、イソシアネート基
の反応性をそのまま用いることが出来、かつ、すでにウ
レタン結合を分子中に含むため二酸化炭素の放出に注意
する必要がない。
【0043】さらに、上記ウレタン結合または/および
ウレア結合を有する有機高分子がアクリル樹脂、ウレタ
ン樹脂、エーテル樹脂、アセタール樹脂からなる高分子
のうち1つまたはそれ以上とイソシアネート化合物との
混合物を主成分とするものが望ましい。前記アクリル樹
脂、ウレタン樹脂、エーテル樹脂、アセタール樹脂はい
ずれも一般的な重合法で重合されたものでもかまわな
い。また、ウレタン樹脂のようにウレタン結合およびウ
レア結合は重合段階で導入したり、アクリル樹脂に重合
段階でウレタンまたはウレアモノマーを添加して重合し
たものでも良い。また、アクリルポリオール、ウレタン
ポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリビニルアセ
タールのような末端ポリオール類と上記イソシアネート
化合物との2液反応により生成されるウレア結合、アミ
ン樹脂とエポキシ基およびグリシジル基をもつエポキシ
化合物との反応によるウレタン結合からなる高分子でも
良い。
ウレア結合を有する有機高分子がアクリル樹脂、ウレタ
ン樹脂、エーテル樹脂、アセタール樹脂からなる高分子
のうち1つまたはそれ以上とイソシアネート化合物との
混合物を主成分とするものが望ましい。前記アクリル樹
脂、ウレタン樹脂、エーテル樹脂、アセタール樹脂はい
ずれも一般的な重合法で重合されたものでもかまわな
い。また、ウレタン樹脂のようにウレタン結合およびウ
レア結合は重合段階で導入したり、アクリル樹脂に重合
段階でウレタンまたはウレアモノマーを添加して重合し
たものでも良い。また、アクリルポリオール、ウレタン
ポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリビニルアセ
タールのような末端ポリオール類と上記イソシアネート
化合物との2液反応により生成されるウレア結合、アミ
ン樹脂とエポキシ基およびグリシジル基をもつエポキシ
化合物との反応によるウレタン結合からなる高分子でも
良い。
【0044】これらの2液混合系では、有機溶剤に希釈
する事が出来るために乾燥性も良く、イソシアネート基
を含むためにガスバリア性被膜層3とも密着がよく、イ
ンキ、接着剤とも密着がよい。また、アクリル樹脂、ウ
レタン樹脂、エーテル樹脂、アセタール樹脂等を持つた
めに未反応のイソシアネート基の含有量は全体に対して
少なく、イソシアネートによる白華促進の影響は小さ
い。
する事が出来るために乾燥性も良く、イソシアネート基
を含むためにガスバリア性被膜層3とも密着がよく、イ
ンキ、接着剤とも密着がよい。また、アクリル樹脂、ウ
レタン樹脂、エーテル樹脂、アセタール樹脂等を持つた
めに未反応のイソシアネート基の含有量は全体に対して
少なく、イソシアネートによる白華促進の影響は小さ
い。
【0045】また、オーバーコート層4に周知の添加
剤、架橋促進剤、酸化防止剤、耐候剤、熱安定剤、滑
剤、紫外線吸収剤、着色剤などを添加して一向にかまわ
ない。例えば、帯電防止剤やシリカ、炭酸カルシウム、
アルミナ、酸化チタン、水酸化アルミニウムなどの無機
粒子、架橋ポリスチレン、シランカップリング剤、チタ
ンカップリング剤などである。オーバーコート層4の透
明性を損なわない範囲であれば前記添加剤の添加量は重
量比で50wt%以下含まれていても良い。
剤、架橋促進剤、酸化防止剤、耐候剤、熱安定剤、滑
剤、紫外線吸収剤、着色剤などを添加して一向にかまわ
ない。例えば、帯電防止剤やシリカ、炭酸カルシウム、
アルミナ、酸化チタン、水酸化アルミニウムなどの無機
粒子、架橋ポリスチレン、シランカップリング剤、チタ
ンカップリング剤などである。オーバーコート層4の透
明性を損なわない範囲であれば前記添加剤の添加量は重
量比で50wt%以下含まれていても良い。
【0046】前記オーバーコート層4の厚みは、イソシ
アネート含有量、耐熱条件、白化の状況、湿度勾配の条
件、吸湿条件により、求められる物性で多少変える必要
性があるが、厚さが0.001μm以下では密着性や被
膜形成性が得られず、1μm以上では不経済であるため
好ましくない。一般的には0.01μm〜1μmの範囲
が実用的で好ましい。
アネート含有量、耐熱条件、白化の状況、湿度勾配の条
件、吸湿条件により、求められる物性で多少変える必要
性があるが、厚さが0.001μm以下では密着性や被
膜形成性が得られず、1μm以上では不経済であるため
好ましくない。一般的には0.01μm〜1μmの範囲
が実用的で好ましい。
【0047】前記アンカーコート層2、ガスバリア性被
膜層3及びオーバーコート層4の被膜形成方法として
は、通常のコーティング方法を用いることができる。例
えばディッピング法、ロールコート法、グラビアコート
法、リバースコート法、エアナイフコート法、コンマコ
ート法、ダイコート法、スクリーン印刷法、スプレーコ
ート法、グラビアオフセット法等を用いることができ
る。これらの塗工方式を用いて基材フイルム1の片面も
しくは両面に塗布する。この場合、アンカーコート層2
とガスバリア性被膜層3を別機で設けても構わないし、
多色のグラビア印刷機等を用いて両層を同時に設けても
構わない。コストの面を考慮すると、同時に形成した方
がより好ましい。乾燥方法は、熱風乾燥、熱ロール乾
燥、赤外線照射など、特に限定しない。
膜層3及びオーバーコート層4の被膜形成方法として
は、通常のコーティング方法を用いることができる。例
えばディッピング法、ロールコート法、グラビアコート
法、リバースコート法、エアナイフコート法、コンマコ
ート法、ダイコート法、スクリーン印刷法、スプレーコ
ート法、グラビアオフセット法等を用いることができ
る。これらの塗工方式を用いて基材フイルム1の片面も
しくは両面に塗布する。この場合、アンカーコート層2
とガスバリア性被膜層3を別機で設けても構わないし、
多色のグラビア印刷機等を用いて両層を同時に設けても
構わない。コストの面を考慮すると、同時に形成した方
がより好ましい。乾燥方法は、熱風乾燥、熱ロール乾
燥、赤外線照射など、特に限定しない。
【0048】前記基材フイルム1、アンカーコート層
2、ガスバリア性被膜層3、オーバーコート層4が順次
積層された本発明のガスバリア性フィルムのオーバーコ
ート層4の上又は基材フイルム1の非積層面の上に印刷
層や熱可塑性樹脂などのヒートシール層を積層しても良
い。
2、ガスバリア性被膜層3、オーバーコート層4が順次
積層された本発明のガスバリア性フィルムのオーバーコ
ート層4の上又は基材フイルム1の非積層面の上に印刷
層や熱可塑性樹脂などのヒートシール層を積層しても良
い。
【0049】また、前記印刷層を積層する時に多色の印
刷機を用いる場合、先にアンカーコート層2及びガスバ
リア性被膜層3を設けた後そのまま同じ印刷機を用いて
印刷層を設けても一向に構わない。
刷機を用いる場合、先にアンカーコート層2及びガスバ
リア性被膜層3を設けた後そのまま同じ印刷機を用いて
印刷層を設けても一向に構わない。
【0050】また、前記ヒートシール層は袋状包装体な
どを形成する際の熱融着部に利用されるものであり、例
えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチ
レン−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−アク
リル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合
体及びそれらの金属架橋物等の樹脂が用いられる。厚さ
は目的に応じて決められるが、一般的には15〜200
μmの範囲である。
どを形成する際の熱融着部に利用されるものであり、例
えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチ
レン−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−アク
リル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合
体及びそれらの金属架橋物等の樹脂が用いられる。厚さ
は目的に応じて決められるが、一般的には15〜200
μmの範囲である。
【0051】前記ヒートシール層の形成方法としては、
上述樹脂からなるフィルム状のものを2液硬化型ウレタ
ン系接着剤を用いて貼り合わせるドライラミネート法、
無溶剤型接着剤を用いて貼り合わせるノンソルベントラ
ミネート法、上述した樹脂を加熱溶融させカーテン状に
押し出し貼り合わせるエキストルージョンラミネート法
等いずれも公知の積層方法により形成することができ
る。
上述樹脂からなるフィルム状のものを2液硬化型ウレタ
ン系接着剤を用いて貼り合わせるドライラミネート法、
無溶剤型接着剤を用いて貼り合わせるノンソルベントラ
ミネート法、上述した樹脂を加熱溶融させカーテン状に
押し出し貼り合わせるエキストルージョンラミネート法
等いずれも公知の積層方法により形成することができ
る。
【0052】
【実施例】本発明のガスバリア性フイルムを具体的な実
施例を挙げて更に説明する。
施例を挙げて更に説明する。
【0053】〈アンカーコート液の調整〉メタクリル系
ポリオール(分子量100,000、ガラス転移点10
0℃)を酢酸エチルで希釈後、TDI系イソシアネート
化合物(日本ポリウレタン工業(株)製、商品名“コロ
ネートL”)を固形分重量比で70/30の割合で混合
し、全固形分が5wt%になるように調整し、アンカー
コート層2のコート液を得た。
ポリオール(分子量100,000、ガラス転移点10
0℃)を酢酸エチルで希釈後、TDI系イソシアネート
化合物(日本ポリウレタン工業(株)製、商品名“コロ
ネートL”)を固形分重量比で70/30の割合で混合
し、全固形分が5wt%になるように調整し、アンカー
コート層2のコート液を得た。
【0054】〈ガスバリア性被膜液の調整〉リチウムシ
リケート水溶液( Li2O・nSiO2、n=約5モル
比)の固形分を20%に調整した水溶液に、窒素化合物
としてシランカップリング剤(チッソ(株)製、商品名
〔サイラエースS320〕、N−(2−アミノエチル)
3−アミノプロピルトリメトキシシラン)を溶解した水
溶液をSiO2/有機ケイ素化合物=4/1(重量比)
になるように加えて攪拌した混合液に、水溶性高分子と
してシラン変性ポリビニルアルコール((株)クラレ
製、商品名〔R−2105〕、ケン化度約98.5mo
l%)を溶解した5重量%水溶液を、全固形分中のシラ
ン変性ポリビニルアルコールが4重量%になるように添
加し、最終的に全固形分が7重量%になるように攪拌
し、ガスバリア性被膜層3のコート液を得た。
リケート水溶液( Li2O・nSiO2、n=約5モル
比)の固形分を20%に調整した水溶液に、窒素化合物
としてシランカップリング剤(チッソ(株)製、商品名
〔サイラエースS320〕、N−(2−アミノエチル)
3−アミノプロピルトリメトキシシラン)を溶解した水
溶液をSiO2/有機ケイ素化合物=4/1(重量比)
になるように加えて攪拌した混合液に、水溶性高分子と
してシラン変性ポリビニルアルコール((株)クラレ
製、商品名〔R−2105〕、ケン化度約98.5mo
l%)を溶解した5重量%水溶液を、全固形分中のシラ
ン変性ポリビニルアルコールが4重量%になるように添
加し、最終的に全固形分が7重量%になるように攪拌
し、ガスバリア性被膜層3のコート液を得た。
【0055】〈オーバーコート液Aの調整〉TDI系ア
ダクトタイプイソシアネート化合物(日本ポリウレタン
工業(株)製、商品名“コロネートL”)を全固形分が
3wt%になるように調整し、オーバーコート層4のオ
ーバーコート液Aを得た。
ダクトタイプイソシアネート化合物(日本ポリウレタン
工業(株)製、商品名“コロネートL”)を全固形分が
3wt%になるように調整し、オーバーコート層4のオ
ーバーコート液Aを得た。
【0056】〈オーバーコート液Bの調整〉TDI系ヌ
レートタイプポリイソシアネート化合物(武田薬品工業
(株)製、商品名“D217”)を全固形分が3wt%
になるように調整し、オーバーコート層4のオーバーコ
ート液Bを得た。
レートタイプポリイソシアネート化合物(武田薬品工業
(株)製、商品名“D217”)を全固形分が3wt%
になるように調整し、オーバーコート層4のオーバーコ
ート液Bを得た。
【0057】〈オーバーコート液Cの調整〉末端イソシ
アネート基ウレタンプレポリマー(武田薬品工業(株)
製、商品名“M407”)を全固形分が3wt%になる
ように調整し、オーバーコート層4のオーバーコート液
Cを得た。
アネート基ウレタンプレポリマー(武田薬品工業(株)
製、商品名“M407”)を全固形分が3wt%になる
ように調整し、オーバーコート層4のオーバーコート液
Cを得た。
【0058】〈オーバーコート液Dの調整〉メタクリル
系ポリオール(分子量100,000、ガラス転移点1
00℃)を酢酸エチルで希釈後、TDI系イソシアネー
ト化合物(日本ポリウレタン工業(株)製、商品名“コ
ロネートL”)を固形分重量比で70/30の割合で混
合し、全固形分が3wt%になるように調整し、オーバ
ーコート層4のオーバーコート液Dを得た。
系ポリオール(分子量100,000、ガラス転移点1
00℃)を酢酸エチルで希釈後、TDI系イソシアネー
ト化合物(日本ポリウレタン工業(株)製、商品名“コ
ロネートL”)を固形分重量比で70/30の割合で混
合し、全固形分が3wt%になるように調整し、オーバ
ーコート層4のオーバーコート液Dを得た。
【0059】〈オーバーコート液Eの調整〉ウレタン系
ポリオール(日本ポリウレタン工業(株)製、商品名
“50AS”)を酢酸エチルで希釈後、TDI系イソシ
アネート化合物(日本ポリウレタン工業(株)製、商品
名“コロネートL”)を固形分重量比で70/30の割
合で混合し、全固形分が3wt%になるように調整し、
オーバーコート層4のオーバーコート液Eを得た。
ポリオール(日本ポリウレタン工業(株)製、商品名
“50AS”)を酢酸エチルで希釈後、TDI系イソシ
アネート化合物(日本ポリウレタン工業(株)製、商品
名“コロネートL”)を固形分重量比で70/30の割
合で混合し、全固形分が3wt%になるように調整し、
オーバーコート層4のオーバーコート液Eを得た。
【0060】〈実施例1〉基材フイルム1として、 厚
さ20μmの2軸延伸ポリプロピレンフイルム(サント
ックス(株)製、商品名“PF20”)のコロナ放電処理
面にグラビアコーティング機を用いて、前記アンカーコ
ート液、ガスバリア性被膜液、オーバーコート液Aをそ
れぞれの厚みが約0.1μm、0.2μm、0.1μm
になるように塗布し本発明のガスバリア性フイルムを得
た。
さ20μmの2軸延伸ポリプロピレンフイルム(サント
ックス(株)製、商品名“PF20”)のコロナ放電処理
面にグラビアコーティング機を用いて、前記アンカーコ
ート液、ガスバリア性被膜液、オーバーコート液Aをそ
れぞれの厚みが約0.1μm、0.2μm、0.1μm
になるように塗布し本発明のガスバリア性フイルムを得
た。
【0061】〈実施例2〉実施例1においてオーバーコ
ート液Bを用いた以外は、同様にして本発明のガスバリ
ア性フイルムを得た。
ート液Bを用いた以外は、同様にして本発明のガスバリ
ア性フイルムを得た。
【0062】〈実施例3〉実施例1においてオーバーコ
ート液Cを用いた以外は、同様にして本発明のガスバリ
ア性フイルムを得た。
ート液Cを用いた以外は、同様にして本発明のガスバリ
ア性フイルムを得た。
【0063】〈実施例4〉実施例1においてオーバーコ
ート液Dを用いた以外は、同様にして本発明のガスバリ
ア性フイルムを得た。
ート液Dを用いた以外は、同様にして本発明のガスバリ
ア性フイルムを得た。
【0064】〈実施例5〉実施例1においてオーバーコ
ート液Eを用いた以外は、同様にして本発明のガスバリ
ア性フイルムを得た。
ート液Eを用いた以外は、同様にして本発明のガスバリ
ア性フイルムを得た。
【0065】〈比較例1〉実施例1において、オーバー
コート層を塗布しなかった以外は、同様にして比較用の
ガスバリア性フイルムを得た。
コート層を塗布しなかった以外は、同様にして比較用の
ガスバリア性フイルムを得た。
【0066】〈評価〉実施例1〜5及び比較例1のガス
バリア性フイルムを用いて、そのフイルムのオーバーコ
ート層4の面にラミネート機により厚さ30μmの無延
伸ポリプロピレンフイルム(出光石油(株)、商品名
“RS503C”)をポリウレタン系接着剤(武田薬品
工業(株)、商品名“A515/A50”)を用いてラ
ミネートした。このラミネートフイルムを用いて三方シ
ールのパウチを作成し、そのパウチの中に吸水スポンジ
を入れて密封し、パウチ内の湿度を100%に調整し
た。これを温度25℃、湿度65%RHの状況下で一週
間保存し、(1)外観白華状態、(2)酸素透過度(m
l/m2・24h・MPa)、(3)ラミネート強度(N/
15mm幅)の各項目について以下の方法で測定、評価
した。その結果を表1に示す。
バリア性フイルムを用いて、そのフイルムのオーバーコ
ート層4の面にラミネート機により厚さ30μmの無延
伸ポリプロピレンフイルム(出光石油(株)、商品名
“RS503C”)をポリウレタン系接着剤(武田薬品
工業(株)、商品名“A515/A50”)を用いてラ
ミネートした。このラミネートフイルムを用いて三方シ
ールのパウチを作成し、そのパウチの中に吸水スポンジ
を入れて密封し、パウチ内の湿度を100%に調整し
た。これを温度25℃、湿度65%RHの状況下で一週
間保存し、(1)外観白華状態、(2)酸素透過度(m
l/m2・24h・MPa)、(3)ラミネート強度(N/
15mm幅)の各項目について以下の方法で測定、評価
した。その結果を表1に示す。
【0067】(1)外観白華状態 目視により白華状態を観察し、白華の有無を評価した。 (2)酸素透過度 酸素透過度測定装置(モダンコントロール社製 OXT
RAN−10/50A)を用いて、温度30℃、湿度7
0%RH中の雰囲気下で測定した。 (3)ラミネート強度 ラミネートフイルムを15mm幅にスリットし、テンシロ
ン型試験機でガスバリア性フイルムと無延伸ポリプロピ
レンフイルムのラミネート強度を90度剥離で測定し
た。なお、測定条件は引っ張り速度300mm/min、温
度23℃、湿度65%RH中の雰囲気で行った。
RAN−10/50A)を用いて、温度30℃、湿度7
0%RH中の雰囲気下で測定した。 (3)ラミネート強度 ラミネートフイルムを15mm幅にスリットし、テンシロ
ン型試験機でガスバリア性フイルムと無延伸ポリプロピ
レンフイルムのラミネート強度を90度剥離で測定し
た。なお、測定条件は引っ張り速度300mm/min、温
度23℃、湿度65%RH中の雰囲気で行った。
【0068】
【表1】
【0069】表1から、実施例1〜5は温度25℃、湿
度65%RHの状況下に一週間保存後も外観は透明であ
ったが、比較例1では吸湿して白化しフイルムが白く濁
ってしまった。また、実施例1〜5の酸素透過度は比較
例1の半分または4分の1程度であり、吸湿によるガス
バリア性の劣化を防いでいることがわかる。なお、実施
例1〜5及び比較例1のラミネート強度はいずれも一般
の包装体に使用できる強度を保っていた。
度65%RHの状況下に一週間保存後も外観は透明であ
ったが、比較例1では吸湿して白化しフイルムが白く濁
ってしまった。また、実施例1〜5の酸素透過度は比較
例1の半分または4分の1程度であり、吸湿によるガス
バリア性の劣化を防いでいることがわかる。なお、実施
例1〜5及び比較例1のラミネート強度はいずれも一般
の包装体に使用できる強度を保っていた。
【0070】
【発明の効果】本発明のガスバリア性フイルムは、基材
フイルムの上に密着性向上のためのアンカーコート層、
アルカリ金属ポリシリケートを主成分としたガスバリア
性被膜層、さらには耐湿性のあるオーバーコート層を順
次積層した構成になっているので、透明で、耐湿性に優
れた高い酸素バリア性を有している。従って、本発明の
ガスバリア性フイルムを用いて印刷、シーラントフイル
ムとの各種ラミネートなどの後加工を施した後でもガス
バリア性の劣化がなく、ラミネートフイルムを使用して
製袋した包装袋に水分活性の高い内容物を充填密封して
も、水分の影響によりガスバリア性被膜層に白華現象を
生じないので、良好なガスバリア性を保持でき、高水分
活性の内容物のガスバリア性包装材として広く利用でき
る。さらに、ガスバリア層に金属あるいは塩素系化合物
を使用していないので、検査時に金属探知器を使用で
き、使用後の廃棄、焼却時にも有害物質生成がない、環
境に優しい包装材として使用できる。
フイルムの上に密着性向上のためのアンカーコート層、
アルカリ金属ポリシリケートを主成分としたガスバリア
性被膜層、さらには耐湿性のあるオーバーコート層を順
次積層した構成になっているので、透明で、耐湿性に優
れた高い酸素バリア性を有している。従って、本発明の
ガスバリア性フイルムを用いて印刷、シーラントフイル
ムとの各種ラミネートなどの後加工を施した後でもガス
バリア性の劣化がなく、ラミネートフイルムを使用して
製袋した包装袋に水分活性の高い内容物を充填密封して
も、水分の影響によりガスバリア性被膜層に白華現象を
生じないので、良好なガスバリア性を保持でき、高水分
活性の内容物のガスバリア性包装材として広く利用でき
る。さらに、ガスバリア層に金属あるいは塩素系化合物
を使用していないので、検査時に金属探知器を使用で
き、使用後の廃棄、焼却時にも有害物質生成がない、環
境に優しい包装材として使用できる。
【図1】本発明の一実施例のガスバリア性フイルムの側
断面図である。
断面図である。
1…基材フイルム 2…アンカーコート層 3…ガスバリア性被膜層 4…オーバーコート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C08L 101:00 C08L 101:00 (72)発明者 佐々木 昇 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 Fターム(参考) 4F006 AA12 AB20 AB37 AB76 BA05 CA07 DA04 EA03 4F100 AA12C AA20C AB09C AH06C AK01A AK01C AK01D AK07 AK25D AK51B AK51D AK54D AL05C AL05D BA04 BA07 EJ37 GB23 JB09C JD02 JD04D JL01 JL02 JN01
Claims (8)
- 【請求項1】プラスチック材料からなる基材フイルムの
少なくとも片面に、耐アルカリ性に優れたアンカーコー
ト層、アルカリ金属ポリシリケートを主成分とするもの
からなるガスバリア性被膜層、オーバーコート層を順次
積層した積層体からなることを特徴とするガスバリア性
フイルム。 - 【請求項2】前記アンカーコート層がウレタン結合また
は/およびウレア結合を有する有機高分子を含むものか
らなることを特徴とする請求項1記載のガスバリア性フ
イルム。 - 【請求項3】前記ガスバリア性被膜層が窒素化合物、水
溶性高分子及び有機ケイ素化合物の少なくとも1種類以
上を含むものからなることを特徴とする請求項1又は請
求項2記載のガスバリア性フイルム。 - 【請求項4】前記オーバーコート層が耐湿性の有機高分
子からなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のい
ずれか1項記載のガスバリア性フイルム。 - 【請求項5】前記オーバーコート層がウレタン結合また
は/およびウレア結合を有する有機高分子を含むものか
らなることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれ
か1項記載のガスバリア性フイルム。 - 【請求項6】前記ウレタン結合または/およびウレア結
合を有する有機高分子がイソシアネート化合物を主成分
とするものからなることを特徴とする請求項5記載のガ
スバリア性フイルム。 - 【請求項7】前記イソシアネート化合物が末端イソシア
ネート基のウレタンプレポリマーを主成分とすることを
特徴とする請求項6記載のガスバリア性フイルム。 - 【請求項8】前記ウレタン結合または/およびウレア結
合を有する有機高分子が、アクリル樹脂、ウレタン樹
脂、エーテル樹脂のいずれかの高分子のうち1つまたは
それ以上と、イソシアネート化合物との混合物を主成分
とするものからなることを特徴とする請求項5記載のガ
スバリア性フイルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001117929A JP2002307601A (ja) | 2001-04-17 | 2001-04-17 | ガスバリア性フイルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001117929A JP2002307601A (ja) | 2001-04-17 | 2001-04-17 | ガスバリア性フイルム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002307601A true JP2002307601A (ja) | 2002-10-23 |
Family
ID=18968393
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001117929A Pending JP2002307601A (ja) | 2001-04-17 | 2001-04-17 | ガスバリア性フイルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002307601A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2022081184A (ja) * | 2020-11-19 | 2022-05-31 | 大日本印刷株式会社 | 容器及びその予備成形体 |
| JP7470277B1 (ja) | 2023-04-10 | 2024-04-18 | artience株式会社 | 積層体及び積層体の製造方法 |
-
2001
- 2001-04-17 JP JP2001117929A patent/JP2002307601A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2022081184A (ja) * | 2020-11-19 | 2022-05-31 | 大日本印刷株式会社 | 容器及びその予備成形体 |
| JP7584012B2 (ja) | 2020-11-19 | 2024-11-15 | 大日本印刷株式会社 | 容器及びその予備成形体 |
| JP7470277B1 (ja) | 2023-04-10 | 2024-04-18 | artience株式会社 | 積層体及び積層体の製造方法 |
| JP2024149953A (ja) * | 2023-04-10 | 2024-10-23 | artience株式会社 | 積層体及び積層体の製造方法 |
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