JP2002363823A - 吸湿性ポリウレタン弾性繊維およびその製造方法 - Google Patents

吸湿性ポリウレタン弾性繊維およびその製造方法

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JP2002363823A
JP2002363823A JP2001169142A JP2001169142A JP2002363823A JP 2002363823 A JP2002363823 A JP 2002363823A JP 2001169142 A JP2001169142 A JP 2001169142A JP 2001169142 A JP2001169142 A JP 2001169142A JP 2002363823 A JP2002363823 A JP 2002363823A
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polyurethane elastic
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polyurethane
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Kunisato Itou
晋悟 伊藤
Michiji Miyauchi
理治 宮内
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Du Pont Toray Co Ltd
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Du Pont Toray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】脱着性、フィット性、外観品位、着用感、吸放
湿性、制電性などに優れた製品を得ること。 【解決手段】主構成成分がポリオール、ジイソシアネー
トおよびジアミンであるポリウレタンウレアであって、
該ポリオールがテトラヒドロフランとエチレンオキサイ
ドとのブロック共重合体を含有することを特徴とするポ
リウレタン弾性繊維。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱着性、フィット
性、外観品位、着用感、吸放湿性、制電性などに優れた
吸湿性ポリウレタン弾性繊維およびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタン弾性繊維は、その優れた伸
縮機能からストッキング等のレッグウエア、インナーウ
エア、スポーツウエアなどに広く使用されている。そし
てポリウレタン弾性繊維は、こうしたウエアの伸縮機能
をさらに向上せしめるため、布帛中の含有率がますます
高くなっている。
【0003】ポリウレタン弾性繊維の混率が高いストッ
キング、インナーウエアとすることにより、その伸縮特
性、着用感などを従来のものより良好なものとすること
ができるのである。
【0004】そして、これはストッキング、インナーウ
エア以外の他の用途でも同様である。しかしながら、ポ
リウレタン弾性繊維の混率を高くすると、これらポリウ
レタン弾性繊維は混用するハードヤーン、例えば、ポリ
アミド繊維、天然繊維に比べ極めて吸放湿性が低いた
め、ストッキング、インナー、中衣、スポーツウエアな
どのように直接的に肌に触れるあるいは肌側に近い状態
で着用される分野に使用する場合には、肌からの発汗に
よるムレ、ベタツキなどを生じ、快適性が低下する傾向
にある。
【0005】この問題に対して原糸から高次加工まで幾
つかの手段が試みられていた。解決法としては、原糸面
からの手段として、ポリウレタンに吸放湿性を高める化
合物としてマグネシウム塩を配合する方法が特開平5−
271432号公報に開示されている。
【0006】また、ポリエチレングリコールを原料とし
たポリウレタンを配合する方法が特開2000−144
532号公報に開示されている。高次加工面からの手段
としてはポリウレタン弾性繊維と混用するハードヤーン
に特定の吸放湿性の高いポリアミド繊維を使用する方法
が特開平9−41204号公報に開示されている。
【0007】しかしながら、これらの方法では前述した
目的を解決するにはその効果は不十分であり、とりわ
け、ポリウレタン弾性繊維に十分な吸放湿性を付与する
ことはできなかった。
【0008】また、高次加工段階で吸放湿性の高いハー
ドヤーンを使用する場合にもコストアップや総ての用途
には対応し難いなどの問題点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の吸湿性ポリウ
レタン弾性繊維を衣服などに使用すると、得られた衣服
などの、着用感、脱着性、フィット性、吸放湿性、外観
品位、制電性などを優れたものとすることができる。
【0010】本発明の目的は、着用感、脱着性、フィッ
ト性、吸放湿性、外観品位、制電性などを製品に付与す
ることが可能な吸湿性ポリウレタン弾性繊維およびその
製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の吸湿性ポリウレ
タン弾性繊維は、前記の課題を解決するため、以下の手
段を採用する。
【0012】すなわち、主構成成分がポリオール、ジイ
ソシアネートおよびジアミンであるポリウレタンウレア
であって、該ポリオールがテトラヒドロフランとエチレ
ンオキサイドとのブロック共重合体を含有することを特
徴とするポリウレタン弾性繊維である。
【0013】また、本発明の吸湿性ポリウレタン弾性繊
維の製造方法は、前記の課題を解決するため、以下の手
段を採用する。
【0014】すなわち、テトラヒドロフランとエチレン
オキサイドとのブロック共重合体を含有するポリオー
ル、ジイソシアネートおよびジアミンを主構成成分とす
るポリウレタンウレアを溶質とするポリウレタンウレア
溶液を紡糸することを特徴とするポリウレタン弾性繊維
の製造方法である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の吸湿性ポリウレタ
ン弾性繊維について、さらに詳細に述べる。
【0016】本発明の吸湿性ポリウレタン弾性繊維は、
主構成成分がポリオール、ジイソシアネートおよびジア
ミンであるポリウレタンウレアである。
【0017】ポリウレタンウレアの合成法も特に限定さ
れるものではない。特に、反応を効率的に行う等の観点
から溶液中で重合するのが好ましい。なお、本発明の効
果を妨げない範囲で3官能性以上の多官能性のグリコー
ルやイソシアネート等が使用されていても何ら構わな
い。
【0018】ここで、本発明におけるポリウレタンウレ
アを構成する代表的な構造単位について説明する。
【0019】本発明に用いるポリオールは、テトラヒド
ロフラン(以下、THFと略す)とエチレンオキサイド
が規則的に配列した、いわゆるブロック共重合体を使用
する。
【0020】本発明においては、ブロック共重合体を用
いないと、得られるポリウレタン弾性繊維の吸水性が劣
ったものとなる問題がある。
【0021】すなわち本発明に用いるポリオールは、ポ
リ(テトラメチレン−コ−エチレンエーテル)グリコー
ルとも表現され得る。
【0022】かかるポリ(テトラメチレン−コ−エチレ
ンエーテル)グリコールにおいて、エチレンエーテル
は、全アルキレンエーテルに対して15〜37mol%
含有されるのが好ましく、20〜35mol%含有され
るのがより好ましい。
【0023】さらに、本発明で使用するポリオールはブ
ロック共重合体のみから構成されていてもよいし、ま
た、他のポリオールと共重合されたものでもよく、さら
に他のポリオールと混合されてなるものであってもよ
い。
【0024】他のポリオールとしては、優れた耐寒性、
高い伸長性を有し、かつ、高い回復性を具備したものを
得る観点から、ポリ(1,4−テトラメチレングリコー
ル)(以下、PTMGと略する)、特許第261513
1号などに開示されているネオペンチル基を主鎖に含む
ジオール、特開平2−289616号公報等に開示され
ているポリカーボネートジオール、特開平5−9851
1号公報等に開示されているエステル系ジオール、1,
4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ポリ
カプロラクトンジオール、ポリエチレンエーテルグリコ
ール、ポリプロピレンエーテルグリコール、ネオペンチ
レンオキサイドとテトラヒドロフランとの共重合ポリオ
ール等を使用するのが好ましい。そして、かかる他のポ
リオールは、1種類であってもよく、さらに2種類以上
であってもよい。
【0025】本発明においては、エチレンオキサイド単
位のモル分率が5〜90%の範囲であるのが好ましい。
【0026】本発明に用いるポリオールの重量平均分子
量は、糸にした際の伸度、強度、耐熱性などの観点から
1000以上6000以下の範囲にあることが好まし
い。
【0027】さらに好ましくは1300以上4500以
下の範囲である。この範囲の分子量のポリオールを用い
ることにより、力学特性のバランスの取れた弾性糸を得
ることができる。
【0028】次に本発明に用いるジイソシアネートは、
例えば、5−イソシアネート−1−(イソシアネートメ
チル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサン、1−
イソシアネート−4−[(4−イソシアネートフェニ
ル)メチル]ベンゼン、1−イソシアネート−2−
[(4−イソシアネート−フェニル)メチル]ベンゼ
ン、1,1’−メチレンビス(4−イソシアネートシク
ロヘキサン)、4−メチル−1,3−フェニレンジイソ
シアネート、4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート(以下、MDIと略記する)、2,4−トリレンジ
イソシアネート(以下、TDIと略記する)、1,4−
ジイソシアネートベンゼン、キシリレンジイソシアネー
ト、2,6−ナフタレンジイソシアネートなどの芳香族
ジイソシアネートは、特に耐熱性や強度の高いポリウレ
タンを合成するのに好ましい。
【0029】さらに脂環族ジイソシアネートとして、例
えば、メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)
(以下、H12MDIと略する)、イソホロンジイソシア
ネート、メチルシクロヘキサン2,4−ジイソシアネー
ト、メチルシクロヘキサン2,6−ジイソシアネート、
シクロヘキサン1,4−ジイソシアネート、ヘキサヒド
ロキシリレンジイソシアネート、ヘキサヒドロトリレン
ジイソシアネート、オクタヒドロ1,5−ナフタレンジ
イソシアネートなどが好ましい。脂肪族ジイソシアネー
トは特にポリウレタン糸の黄変を抑制する際に好ましく
用いられる。
【0030】そして、これらのジイソシアネートは単独
で使用してもよいし、2種以上を併用して用いてもよ
い。
【0031】かかるジイソシアネートのモル量の比は、
得られるポリウレタン弾性繊維の強度特性の観点から、
ポリオール1に対し、ジイソシアネートは1.2以上
2.3以下の範囲であるのが好ましい。
【0032】次に本発明に用いる鎖伸長剤として、ジア
ミンを用いるものである。
【0033】ジアミンとしては、低分子量ジアミンおよ
びエタノールアミンのような水酸基とアミノ基を分子中
に有するもののうち少なくともいずれか1種を用いるの
が好ましい。
【0034】低分子量ジアミンとしては、例えば、ヒド
ラジン、エチレンジアミン、1,2−プロパンジアミ
ン、1,3−プロパンジアミン、2−メチル−1,5−
ペンタンジアミン、1,2−ジアミノブタン、1,3−
ジアミノブタン、1−アミノ−3,3,5−トリメチル
−5−アミノメチルシクロヘキサン、2,2−ジメチル
−1,3−ジアミノプロパン、1,3−ジアミノ−2,
2−ジメチルブタン、2,4−ジアミノ−1−メチルシ
クロヘキサン、1,3−ペンタンジアミン、1,3−シ
クロヘキサンジアミン、ビス(4−アミノフェニル)ホ
スフィンオキサイド、ヘキサメチレンジアミン、1,3
−シクロヘキシルジアミン、ヘキサヒドロメタフェニレ
ンジアミン、2−メチルペンタメチレンジアミン、ビス
(4−アミノフェニル)フォスフィンオキサイドなどを
使用するのが好ましい。特に伸度および弾性回復性等に
優れたものを得る観点から、エチレンジアミンを用いる
のが好ましい。これらの鎖伸長剤に架橋構造を形成する
ことのできるトリアミン化合物、例えばジエチレントリ
アミン等を効果を失わない程度に加えるのも好ましい。
【0035】本発明の吸湿性ポリウレタン弾性繊維に
は、紫外線吸収剤、酸化防止剤、耐ガス安定剤などとし
て、いわゆるBHTや住友化学工業(株)製の”スミラ
イザー”GA−80などをはじめとするヒンダードフェ
ノール系薬剤、各種の”チヌビン”をはじめとするベン
ゾトリアゾール系薬剤、住友化学工業(株)製の”スミ
ライザー”P−16をはじめとするリン系薬剤、各種
の”チヌビン”をはじめとするヒンダードアミン系薬
剤、さらに酸化チタン、酸化亜鉛、カーボンブラックを
はじめとする無機顔料、ステアリン酸マグネシウムをは
じめとする金属石鹸、また、銀や亜鉛やこれらの化合物
などを含む殺菌剤、消臭剤、またシリコーン、鉱物油な
どの滑剤、硫酸バリウム、酸化セリウム、ベタインやリ
ン酸系などをはじめとする各種の帯電防止剤などが含ま
れていたり、またポリマと反応させられていることも好
ましい。
【0036】そして、特に光や各種の酸化窒素などへの
耐久性をさらに高めるには、酸化窒素補足剤、例えば日
本ヒドラジン(株)製のHN−150、熱酸化安定剤、
例えば住友化学工業(株)製の”スミライザー”GA−
80、光安定剤、例えば住友化学工業(株)製の”スミ
ソーブ”300#622などを使用することは好まし
い。
【0037】本発明の吸湿性ポリウレタン弾性繊維の繊
度、断面形状などは特に限定されるものではない。例え
ば、断面は円形であっても扁平であっても何らかまわな
い。
【0038】本発明の吸湿性ポリウレタン弾性繊維は、
−5℃での残留歪みが90%以下であるのが好ましく、
50%以下であるのがより好ましく、さらに好ましくは
26%以下である。
【0039】次に本発明の吸湿性ポリウレタン弾性繊維
の製造方法について詳細に説明する。
【0040】本発明においては、最初にポリウレタンウ
レア溶液を調製するのが好ましい。
【0041】本発明においてはポリウレタンウレア溶液
の溶質であるポリウレタンウレアの製造方法やポリウレ
タンウレア溶液の製造方法はいずれの方法であってもよ
い。
【0042】すなわち、溶融重合法でも溶液重合法のい
ずれでもよい。しかし、より好ましいのは溶液重合法で
ある。溶液重合法の場合には、ポリウレタンウレアにゲ
ルなどの異物の発生が少ない。また、当然のことである
が、溶液重合の場合、溶液にする労が省け、生産効率の
観点からも好ましい。
【0043】そして本発明においては、テトラヒドロフ
ランとエチレンオキサイドのブロック共重合体を含有す
るポリオール、ジイソシアネートおよびジアミンを主構
成成分とするポリウレタンウレアを使用するものであ
る。
【0044】こうした中でも特にポリオールの重量平均
分子量が1000以上6000以下の範囲にあり、鎖伸
長剤であるジアミンは、ヒドラジン、エチレンジアミ
ン、1,2−プロパンジアミン、1,3−プロパンジア
ミン、2−メチル−1,5−ペンタンジアミン、1,2
−ジアミノブタン、1,3−ジアミノブタン、1−アミ
ノ−3,3,5−トリメチル−5−アミノメチルシクロ
ヘキサン、2,2−ジメチル−1,3−ジアミノプロパ
ン、1,3−ジアミノ−2,2−ジメチルブタン、2,
4−ジアミノ−1−メチルシクロヘキサン、1,3−ペ
ンタンジアミン、1,3−シクロヘキサンジアミン、ビ
ス(4−アミノフェニル)ホスフィンオキサイド、ヘキ
サメチレンジアミン、1,3−シクロヘキシルジアミ
ン、ヘキサヒドロメタフェニレンジアミン、2−メチル
ペンタメチレンジアミン、ビス(4−アミノフェニル)
フォスフィンオキサイドからなる群から選ばれる少なく
とも一種であり、ジイソシアネートはMDIを主原料と
して溶液中で合成されるポリウレタンウレアが好まし
い。
【0045】かかるポリウレタンウレアは、例えば、D
MAC、DMF、DMSO、NMPなどやこれらを主成
分とする溶剤の中で、前記の原料を用い合成することに
より得ることができる。
【0046】例えば、こうした溶剤中に、各原料を投
入、溶解せしめ、適度な温度に加熱し反応せしめポリウ
レタンウレアとする、いわゆるワンショット法、また、
ポリオールとMDIをまず溶融反応せしめ、しかる後
に、該反応物を溶剤に溶解し、前記のジアミンと反応せ
しめ、ポリウレタンウレアとする方法などが、特に好適
な方法として採用され得る。
【0047】なお、かかるポリウレタンウレアの合成に
際し、アミン系触媒や有機金属触媒を1種または2種以
上混合して用いても何ら構わない。これらの代表的なも
のとしては、アミン系触媒としては、例えば、N,N−
ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N−ジメチルベン
ジルアミン、トリエチルアミン、N−メチルモルホリ
ン、N−エチルモルホリン、N,N,N’,N’−テト
ラメチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テト
ラメチル−1,3−プロパンジアミン、N,N,N’,
N’−テトラメチルヘキサンジアミン、ビス−2−ジメ
チルアミノエチルエーテル、N,N,N’,N’,N’
−ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルグ
アニジン、トリエチレンジアミン、N,N’−ジメチル
ピペラジン、N−メチル−N’−ジメチルアミノエチル
−ピペラジン、N−(2−ジメチルアミノエチル)モル
ホリン、1−メチルイミダゾール、1,2−ジメチルイ
ミダゾール、N,N−ジメチルアミノエタノール、N,
N,N’−トリメチルアミノエチルエタノールアミン、
N−メチル−N’−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジ
ン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェ
ノール、N,N−ジメチルアミノヘキサノール、トリエ
タノールアミン等を好ましく使用できる。また、有機金
属触媒としてはオクタン酸スズ、二ラウリン酸ジブチル
スズ、オクタン酸鉛ジブチル等を好ましく使用できる。
【0048】さらに、本発明においては、ポリウレタン
の分子量およびポリウレタン紡糸溶液の粘度を制御する
ため、鎖停止剤を使用することも好ましい。
【0049】かかる鎖停止剤として、n−ブタノール、
ジエチルアミン、シクロヘキシルアミン、n−ヘキシル
アミン等が好ましい。
【0050】鎖停止剤は、通常、鎖伸長剤と混合して使
用されるのが好ましい。
【0051】また、ジエチレントリアミンとグリセロー
ルのような三官能性物質の少量もポリマー粘度の制御に
用いることができる。
【0052】こうして得られるポリウレタンウレア溶液
の濃度は特に限定されるものではないが、通常、30重
量%以上80重量%以下の範囲が好ましい。
【0053】本発明においては、かかるポリウレタンウ
レア溶液に前記した各種添加剤を添加することが好まし
い。添加剤のポリウレタンウレア溶液への添加方法とし
ては、任意の方法を採用することができる。その代表的
な方法として、スタティックミキサーによる方法、攪拌
による方式などを採用することが好ましい。
【0054】ここで、添加剤は溶液にして添加すること
が好ましい。溶液であるとポリウレタンウレア溶液への
均一な添加が可能となる。
【0055】本発明においては、ポリウレタンウレア溶
液を紡糸してポリウレタン弾性繊維を得る。紡糸方法と
しては、湿式法、乾式法、溶融法のいずれの方法であっ
てもよい。
【0056】紡糸速度を高速とする観点から乾式法で紡
糸するのが好ましい。乾式紡糸においては、ガスの供給
部が少なくとも2箇所設けられ、ガスの吸引部が前記ガ
スの供給部の間に設けられた紡糸筒に、口金からポリウ
レタン溶液を吐出させて繊維を形成する際、紡糸筒下部
に設けられたガスの供給部から供給するガスの温度を6
0℃以下とすることも糸ムラをなくす観点から好ましく
行われる。
【0057】紡糸の際、ゴデローラーと巻取機の速度比
は糸の使用目的に応じて決めるのが好ましい。
【0058】本発明においては、ゴデローラーと巻取機
の速度比を1.1以上1.8以下として巻き取ることが
好ましい。
【0059】また、紡糸速度は300m/分以上800
m/分以下であるのが好ましい。
【0060】
【実施例】本発明を実施例によって更に詳しく説明す
る。ただし、本発明がこれら実施例によって限定される
ものではない。
【0061】本発明における応力緩和、強度、伸度、残
留歪み、吸放湿性の定量法について説明する。 [応力緩和、強度、伸度、残留歪み]応力緩和、強度、
伸度、残留歪みは、ポリウレタン糸をインストロン45
02型引張試験機を用い、引張テストすることにより得
られた。
【0062】なお、応力緩和、強度、伸度は22℃で測
定し、残留歪みは−5℃で測定した。
【0063】これらは下記により定義される。
【0064】5cm(L1)の試料を50cm/分の引
張速度で300%伸長を5回繰返した。このときの応力
を(G1)とした。
【0065】次に該長さを30秒間保持した。30秒間
保持後の応力を(G2)とした。
【0066】また、応力を0としたときの試料長を(L
2)とした。
【0067】さらに6回目にポリウレタン糸が切断する
まで伸長した。
【0068】この破断時の応力を(G3)、破断時の試
料長さを(L3)とした。
【0069】以下、前記特性は下記式により得られた。
【0070】強度=(G3) 応力緩和(%)=100×((G1)−(G2))/
(G1) 残留歪み(%)=100×((L2)−(L1))/
(L1) 伸度(%)=100×((L3)−(L1))/(L
1) [吸放湿性]吸放湿性を示す指標として吸放湿係数ΔM
Rを採用した。
【0071】吸放湿係数ΔMRは、試料が糸の場合には
それを筒状に編成した約1gの編地を用い、試料が吸湿
性成分の添加物である場合にはそれを0.125μmの
DMAc溶液からキャストした約1gのフィルムを用い
た。試料約1gの絶乾時の重量と20℃×65%RHあ
るいは30℃×90%RHの雰囲気下、恒温恒湿器中に
24時間放置後の重量との重量変化から、次式で求め
た。
【0072】吸湿率(%)=[(吸湿後の重量−絶乾時
の重量)/絶乾時の重量]×100 上記測定した20℃×65%RHおよび30℃×90%
RHの条件での吸湿率(それぞれMR1およびMR2と
する)から、吸放湿係数ΔMR(%)=MR2−MR1
を算出した。
【0073】試料が糸の場合の吸放湿係数ΔMRは衣服
着用時の衣服内の湿気を外気に放出することにより快適
性を得るためのドライビングフォースであり、軽〜中作
業あるいは軽〜中運動を行った際の30℃×90%RH
に代表される衣服内温度と20℃×65%RHに代表さ
れる外気温湿度との吸湿率差である。ΔMRは大きけれ
ば大きいほど吸湿性が高く、着用時の快適性が良好であ
ることを示す。
【0074】[実施例1]THFとエチレンオキサイド
の割合が7対3で分子量が2000のブロック共重合体
であるポリオール2900gとMDI595.8gを無
溶媒の条件下で反応させた後、6602gのジメチルア
セトアミドに溶解し、エチレンジアミン53.7gおよ
びジエチルアミン5.45gを添加することにより35
重量パーセントのポリウレタンウレア溶液を得た。この
ポリウレタンウレア溶液に酸化防止剤、耐ガス安定剤を
適量添加することにより試料溶液を調製した。得られた
溶液を670m/分のスピードで乾式紡糸することによ
り44デシテックス、4フィラメントの糸を得た。
【0075】この糸の伸度、強度、応力緩和、−5℃で
測定した残留歪みを表1に示す。
【0076】得られた糸を用いて筒状の編地を編成し
た。この筒編地の吸放湿係数ΔMRは5.9であった。
【0077】
【表1】
【0078】[実施例2]THFとエチレンオキサイド
の割合が7対3で分子量が2000のブロック共重合体
であるポリオール2820gとMDI579.35gを
無溶媒の条件下で反応させた後、6439gのジメチル
アセトアミドに溶解し、エチレンジアミン41.8g、
デュポン社製Dytek(R)Aアミン20.16gお
よびジエチルアミン5.30gを添加することにより3
5重量パーセントのポリウレタンウレア溶液を得た。こ
のポリウレタンウレア溶液に酸化防止剤、耐ガス安定剤
を適量添加することにより試料溶液を調製した。得られ
た溶液を670m/分のスピードで乾式紡糸することに
より44デシテックス、4フィラメントの糸を得た。
【0079】この糸の伸度、強度、応力緩和、−5℃で
測定した残留歪みを表1に示す。
【0080】得られた糸を用いて筒状の編地を編成し
た。この筒編地の吸放湿係数ΔMRは5.3であった。
【0081】[実施例3]THFとエチレンオキサイド
の割合が7対3で分子量が3300のブロック共重合体
であるポリオール3000gとMDI411.28gを
無溶媒の条件下で反応させた後、6435gのジメチル
アセトアミドに溶解し、エチレンジアミン48.2gお
よびジエチルアミン5.33gを添加することにより3
5重量パーセントのポリウレタンウレア溶液を得た。こ
のポリウレタンウレア溶液に酸化防止剤、耐ガス安定剤
を適量添加することにより試料溶液を調製した。得られ
た溶液を670m/分のスピードで乾式紡糸することに
より44デシテックス、4フィラメントの糸を得た。
【0082】この糸の伸度、強度、応力緩和、−5℃で
測定した残留歪みを表1に示す。
【0083】得られた糸を用いて筒状の編地を編成し
た。この筒編地の吸放湿係数ΔMRは3.9であった。
【0084】[実施例4]THFとエチレンオキサイド
の割合が7対3で分子量が3300のランダム共重合体
であるポリオール3000gとMDI411.28gを
無溶媒の条件下で反応させた後、6442gのジメチル
アセトアミドに溶解し、エチレンジアミン43.3g、
デュポン社製Dytek(R)Aアミン9.29gおよ
びジエチルアミン4.88gを添加することにより35
重量パーセントのポリウレタンウレア溶液を得た。この
ポリウレタンウレア溶液に酸化防止剤、耐ガス安定剤を
適量添加することにより試料溶液を調製した。得られた
溶液を670m/分のスピードで乾式紡糸することによ
り44デシテックス、4フィラメントの糸を得た。
【0085】この糸の伸度、強度、応力緩和、−5℃で
測定した残留歪みを表1に示す。
【0086】得られた糸を用いて筒状の編地を編成し
た。この筒編地の吸放湿係数ΔMRは3.6であった。
【0087】[比較例1]THFとエチレンオキサイド
の割合が7対3で分子量が1951のランダム共重合体
であるポリオール(三洋化成工業(株)製”テトラキシ
ノールAS−200S”)2900gとMDI595.
8gを無溶媒の条件下で反応させた後、6602gのジ
メチルアセトアミドに溶解し、エチレンジアミン53.
7gおよびジエチルアミン5.45gを添加することに
より35重量パーセントのポリウレタンウレア溶液を得
た。このポリウレタンウレア溶液に酸化防止剤、耐ガス
安定剤を適量添加することにより試料溶液を調製した。
得られた溶液を670m/分のスピードで乾式紡糸する
ことにより44デシテックス、4フィラメントの糸を得
た。
【0088】この糸の伸度、強度、応力緩和、−5℃で
測定した残留歪みを表1に示す。
【0089】得られた糸を用いて筒状の編み地を編成し
た。この筒編み地の吸放湿係数ΔMRは1.0であっ
た。
【0090】[比較例2]分子量2000のPTMG2
900gとMDI594.50gを無溶媒の条件下で反
応させた後、6608gのジメチルアセトアミドに溶解
し、エチレンジアミン55.8gおよびジエチルアミン
7.89gを添加することにより35重量パーセントの
ポリウレタンウレア溶液を得た。このポリウレタンウレ
ア溶液に酸化防止剤、耐ガス安定剤を適量添加すること
により試料溶液を調製した。得られた溶液を670m/
分のスピードで乾式紡糸することにより44デシテック
ス、4フィラメントの糸を得た。
【0091】この糸の伸度、強度、応力緩和、−5℃で
測定した残留歪みを表1に示す。
【0092】得られた糸を用いて筒状の編み地を編成し
た。この筒編み地の吸放湿係数ΔMRは0.5であっ
た。
【0093】
【発明の効果】本発明を使用した衣服などは、脱着性、
フィット性、外観品位、着用感、吸放湿性、制電性など
に優れたものとなる。これらの優れた特性を有すること
から、本発明の吸湿性ポリウレタン弾性繊維は単独での
使用はもとより、各種繊維との組み合わせにより、例え
ば、ストッキング、ガードル、ブラジャー、タイツ、ウ
エストバンド、ソックス等のファンデーションやインテ
ィメイト品、水着、ボデイスーツ、スパッツ、スキーズ
ボン、ゴルフズボン、ウエットスーツ、作業服、煙火
服、洋服等のスポーツウエアやアウターウエア、丸編、
トリコット、ストレッチ織物、裏地、包帯、サポータ
ー、手袋、靴下等の各種繊維製品の締め付け材料、紙お
しめなどサニタニー品の漏れ防止用締め付け材料、防水
資材の締め付け材料、似せ餌、造花、電気絶縁材、ワイ
ピングクロス、コピークリーナー、ガスケットなど、種
々の用途に使用することが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J034 BA08 CA15 CB03 CC03 CC15 CC23 CC26 CC45 CC52 CC61 CD07 DB04 DG03 DG05 DG06 DG12 HA07 HC12 HC13 HC17 HC22 HC46 HC52 HC61 HC64 HC67 HC71 HC73 JA42 QB04 QB14 RA09 4L035 BB02 BB06 EE04 EE08 EE13 EE20 FF01 FF04 FF10 GG04 HH01 MH02 MH09 MH13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主構成成分がポリオール、ジイソシアネー
    トおよびジアミンであるポリウレタンウレアであって、
    該ポリオールがテトラヒドロフランとエチレンオキサイ
    ドとのブロック共重合体を含有することを特徴とするポ
    リウレタン弾性繊維。
  2. 【請求項2】エチレンオキサイド単位のモル分率が5〜
    90%の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の
    ポリウレタン弾性繊維。
  3. 【請求項3】ポリオールの分子量が、1000以上60
    00以下の範囲にあることを特徴とする請求項1または
    2に記載のポリウレタン弾性繊維。
  4. 【請求項4】−5℃での残留歪みが90%以下であるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポリウ
    レタン弾性繊維。
  5. 【請求項5】テトラヒドロフランとエチレンオキサイド
    とのブロック共重合体を含有するポリオール、ジイソシ
    アネートおよびジアミンを主構成成分とするポリウレタ
    ンウレアを溶質とするポリウレタンウレア溶液を紡糸す
    ることを特徴とするポリウレタン弾性繊維の製造方法。
  6. 【請求項6】紡糸方法が乾式であることを特徴とする請
    求項5に記載のポリウレタン弾性繊維の製造方法。
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JP2008540863A (ja) * 2005-05-09 2008-11-20 インヴィスタ テクノロジー エスアエルエル 高速紡糸用のスパンデックス組成物
US8765904B2 (en) 2010-09-10 2014-07-01 INVISTA North America S.à r.l. Polyetheramines, compositions including polyetheramines, and methods of making

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