JP2003010342A - 皮膚用塗布具 - Google Patents

皮膚用塗布具

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JP2003010342A
JP2003010342A JP2001198323A JP2001198323A JP2003010342A JP 2003010342 A JP2003010342 A JP 2003010342A JP 2001198323 A JP2001198323 A JP 2001198323A JP 2001198323 A JP2001198323 A JP 2001198323A JP 2003010342 A JP2003010342 A JP 2003010342A
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JP2001198323A
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Takashi Omura
孝 大村
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Pentel Co Ltd
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Pentel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布剤の皮膚沁み込み時間を促進させて効き
目を早め、皮膚を刺激してのマッサージ効果を発現さ
せ、目視性が良くて製造ばらつきの少ない皮膚用塗布具
を提供すること。 【解決手段】 内部に塗布剤の収納部を設けた容器の開
口部前方に、たわみ変形可能な多数の塗布片を基部で連
設し後方には弁機構の弁を受ける弁座部を設けた塗布先
と、この多数の塗布片の先方中心から後方に向けてたわ
み変形可能な先片と弁機構の弁座部に当接する弁部を連
設して後方から付勢された弁部材とを配置してなる弁付
塗布具において、前記塗布先の各塗布片のたわみ荷重
を、1mm変移あたり、0.002N〜0.020Nに
し、かつ、前記弁部材の先片のたわみ荷重を塗布片のた
わみ荷重より大きくなすように設けたことを特徴とする
皮膚用塗布具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薬剤、化粧料など
の液状、粉状の塗布剤を塗布する弁機構を有した皮膚用
の塗布具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、皮膚用の塗布剤を塗布する塗布具
としては、塗布具本体の先端に塗布先を止着したものが
知られている。塗布具本体としては、単に把持部として
の機能のみ有する軸筒や、内部に塗布剤収容部を形成し
た軸筒などが知られている。塗布先としては、化粧具の
アイライナー等に用いられている筆穂などが知られてい
る。筆穂は、一本一本が独立した複数の筆毛を集束し
て、筆毛の基部を接着や溶着などでまとめたり、糸で縛
ったりし、更に、横断面を丸形となした丸筆や,扁平形
となした平筆が知られている。丸筆状の筆穂は略円錐形
状なので、その先端の目視性も良く、化粧剤を目的の箇
所に正確に塗布できるものであった。
【0003】上記筆穂型塗布具以外のものとして、内部
に塗布剤収容室を設けた容器本体の開口部前方にたわみ
変形可能な塗布先を取り付け、前記塗布剤収容室と塗布
先との間に弁機構を配置した塗布具がある。この塗布具
として、実公昭42―13671号公報に、上辺につば
1aを形成し中央に穿設した弁孔2に円錐弁座3aと一
体の弁棒3を突出させ、下部内設縁1bに係止した螺旋
発条体4の上端部を前記弁座3aの下面に固定3a′し
て弁座を弁孔2に圧接させた中蓋1を容器本体8の口部
に挿着して、この上部から厚肉のスポンジラバー体7を
受盤5aに接着7′した外蓋5を前記弁棒3が受盤中央
の弁孔6を貫通してスポンジラバー体内に挿入するよう
冠着し、更にキャップ10を冠合してなる塗布用液体容
器を要旨とする考案が開示されている。皮膚を蚊などの
虫にさされて、薬液を上記の塗布用液体容器で、患部に
塗布する時には、塗布先であるスポンジラバー体が軟質
で弾性質なので、薬液を虫にさされた患部に均一に塗布
することはできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】筆穂を用いた塗布具で
は、皮膚を蚊などの虫にさされて、薬液を患部に塗布す
る時には、患部に正確に塗布するには良いが、塗布先で
ある筆毛が柔軟なので、虫の毒液を中和するのに、塗布
された薬液が患部の奥に沁み込む迄、時間がかかり、直
ぐにかゆみを低減する事が困難という問題があった。ま
た、筆穂を用いた塗布具で頭皮に育毛剤を塗布する場
合、筆穂が毛髪などにより変形損傷したり、毛髪に阻害
されて毛根まで育毛剤を充分供給できないとか、筆穂が
軟質なので、筆穂が広がりながらたわみ変形し、筆穂の
側面が頭皮に接触するので、頭皮を刺激してのマッサー
ジ効果を発現しにくいとかの問題があった。さらに、筆
穂は複数の筆毛を要し、まとめる事が必要なので作業手
間がかかり、筆穂の筆毛各々の細部形状(長さ、太さ、
先細り形状など)にばらつきがあるといった問題があっ
た。一方、スポンジラバー体を用いた塗布具では、虫の
毒液を中和するのに、塗布された薬液が患部の奥に沁み
込む迄、時間がかかり、直ぐにかゆみを低減する事が困
難という問題があった。また、スポンジラバー体を用い
た塗布具で頭皮に育毛剤を塗布する場合、筆穂と同様
に、毛髪に阻害されて毛根まで育毛剤を充分供給出来な
いとか、軟質なので、頭皮を刺激してのマッサージ効果
を発現しにくいとかの問題があった。また、上記の塗布
用液体容器の塗布先であるスポンジラバー体は、略円柱
形状であるが、先端の円表面が平坦で広いので、虫にさ
された患部を中心に塗布しようとしても、先端の円表面
を患部と思われる位置に向けて、薬液を塗布せざるを得
なかった。つまり、先の筆穂を用いた塗布具とは異な
り、虫にさされた箇所を中心にして、薬液を正確に塗布
することが困難といった問題があった。本発明は、塗布
された薬液が患部の奥に沁み込む迄の時間を短縮し、早
く、かゆみを低減する等の、薬効性を早めること。ま
た、毛髪があっても育毛剤を頭皮に充分供給でき、頭皮
を刺激してのマッサージ効果を発現できるようにするこ
と。さらに、筆穂を用いた塗布具のように、虫にさされ
た箇所などの患部に、薬液を正確に塗布できるように
し、かつ、スポンジラバー体を用いた塗布具のように製
造ばらつきのすくない皮膚用塗布具を提供することを課
題とする。本発明者は、以上の課題から、塗布先部材な
どの塗布片の硬さに着目し、適性なたわみ荷重範囲を研
究して、本発明を完成させた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、内部に塗布剤
の収納部を設けた容器の開口部前方に、たわみ変形可能
な多数の塗布片を基部で連設し後方には弁機構の弁を受
ける弁座部を設けた塗布先と、この多数の塗布片の先方
中心から後方に向けてたわみ変形可能な先片と弁機構の
弁座部に当接する弁部を連設して後方から付勢された弁
部材とを配置してなる弁付塗布具において、前記塗布先
の各塗布片のたわみ荷重を、1mm変移あたり、0.0
02N〜0.020Nにし、かつ、前記弁部材の先片の
たわみ荷重を塗布片のたわみ荷重より大きくなすように
設けたことを特徴とする皮膚用塗布具を要旨とするもの
である。
【0006】
【実施例】以下、本発明について添付図面を参照しなが
ら、更に詳細に説明する。 第一実施例 図1〜図5に第一実施例を示す。図1は要部断面図であ
り、図2は図1の側面図であり、図3はキャップを除い
た図2の上面図であり、図4は第一実施例の塗布状態の
説明図であり、図5は第一実施例の過剰に塗布先を押し
つけた塗布状態の説明図である。図1の参照符号1は容
器である。容器1には、後方に塗布剤を収納する収納部
と、前方には、前端の開口部と、その周囲に雄ねじ部と
を設けている。容器本体1前方には、全体が略筒状で貫
通した前軸2を螺合により取り付けている。前軸2は前
方が単筒状であり、後方が二重筒状の部材である。後方
の二重筒間で外側筒の内面に、先の容器の雄ねじ部と螺
合結合するように雌ねじ部を設けている。
【0007】前軸2には、内方から前方に突出する、前
方が偏平形で後方が円筒形で前後に連通する塗布先3を
取り付けている。この塗布先3は、たわみ変形が可能で
横断面が略半円形の塗布片3aが多数形成された塗布部
3bと、塗布部3b後方に続く外筒部3cと、外筒部3
cの前方内側に設けた内筒部3dとにより形成されてい
る。塗布部3bは、外方側が円形で内方側が平面である
横断面略半円形であって、後方から前方に先細り状にし
た塗布片3aを横方向に多数一列に並べるようにした塗
布列を多数重合し、外側の列と内側の列を先端で揃える
ようにして形成したものであり、全体が偏平形の平筆穂
状のものである。各塗布片3aの先端は、半球状で尖っ
た形状となるように設けている。塗布片3aの形状を、
後方から前方に先細り状にしたのは、塗布先を射出成形
法にて成形する時、金型内に樹脂が充填された薄片状で
ある塗布片を、伸び変形・ねじれ変形・切断破損などが
ないようにして、金型から取り出し易く(=離型性を良
くする)できるようにしたものである。さらに、塗布片
を先細り状にすることにより、塗布片間の間隙が前方は
広く、後方は狭くなるので、塗布先前方に塗布剤を導き
易く、且つ、塗布先後方での外方側への塗布剤滲み出を
抑制できるようにもしたものである。本発明の皮膚用塗
布具において、前記塗布先の各塗布片のたわみ荷重は1
mm変移あたり、0.002N〜0.020Nになす事
が必要である。これは、たわみ加重が0.002N未満
の場合、皮膚を蚊などの虫にさされて、薬液を患部に塗
布する時に、塗布先が筆穂のように柔軟になり過ぎるの
で、皮膚表面への拡縮作用や刺激が弱く、虫の毒液を中
和するのに、塗布された薬液が患部の奥に沁み込む迄、
時間がかかり、直ぐにかゆみを低減する事が困難という
問題が発生し、0.020Nを超えた場合、誤って塗布
先を皮膚に過剰に押しつけると、塗布先が硬くなり過ぎ
るので、塗布箇所の痛覚が過度となったり、皮膚を傷つ
けてしまうという問題が発生するためである。因みに、
塗布片3aのたわみ荷重は、片もち梁荷重計算式を用い
ることによって、長さ、厚さ、幅、使用材料の弾性係数
などの設計要素から設定できる。塗布部3bの中心側の
塗布列前方内面に、内側に突出する上面から見て略直角
三角形状で頂点を丸みにした係止部3eを2個、中心で
点対称の配置となるように設けている。塗布先3内部に
は貫通孔が形成されている。この貫通孔には、塗布片3
a後端から後方に向け横断面を方形に形成した開口を設
けており、この開口後方に筒状の内筒部3dを設け、こ
の内筒部3d内面の前後中間位置に弁機構の弁座部3f
を設けている。塗布先3の外筒部3cの外周後端には突
周リブを設け、前軸3とリブ乗り越え結合をさせてい
る。
【0008】塗布先3内側には、塗布先3の塗布片3a
の前端中心部から開口を経て後端に跨って、弁機能・ば
ね機能を有する弁部材4を取り付けている。弁部材4前
端には、たわみ変形可能な先片4aを設けている。この
先片4aは、前端が塗布先3の係止部3eのすぐ後ろに
位置するように設けたものであり、その後方は塗布先3
の開口を通過するように設けている。ここで、先片4a
のたわみ荷重は塗布片3aのたわみ荷重より大きくする
ことが必要である。これは、先片4aのたわみ荷重が塗
布片3aのたわみ荷重より小さい場合、弁機構での弁開
口が不充分となり、塗布剤の吐出不足の問題が発生する
ためである。このために、先片4aは、横断面は方形の
板状で、その厚さや幅は塗布先3の塗布片3aより大き
くし、長さはやや長くするようにして、弁機構での弁開
口が充分で、塗布剤が適性に吐出できるように設けてい
る。故に、同一材料での、塗布先3の塗布片3aと弁部
材4の先片4aとのたわみ荷重では、先片4aのたわみ
荷重が大きくなる。なお、先片4aのたわみ荷重は、片
もち梁荷重計算式を用いることによって、長さ、厚さ、
幅、使用材料の弾性係数などの設計要素から設定でき
る。先片4a後端には、前方が半球面状の弁部4bを設
けている。弁部4bに続く後方に、筒状の先筒部4cを
設けている。先筒部4cに続く後方に、縦断面が略半円
形で全体が螺旋形の2本のばね部4dを連設している。
ばね部4d後端から後方に円筒状の後筒部4eを設けて
いる。この後筒部4eは、塗布先3の外筒部3c後方内
面で、嵌め合わせるように設けている。弁部材4は後方
の後筒部4eで塗布先3の外筒部3cと固定され、ばね
部4dにより前方に付勢された弁部4bが、塗布先3の
弁座部3fと円周線で密着し圧接することにより、弁機
構を形成している。参照符号5は略円筒状、有底状の後
方が開口したキャップであり、塗布先3を外側から保護
・密閉するものであって、前軸2と容易に脱着し得る様
に設けたものである。なお、塗布先3、弁部材4等の個
々の部材には、抗菌剤を予め練り込んだ熱可塑性樹脂材
料を用いて成形することが好ましい。抗菌剤には、有機
物系のものと無機物系のものとがあるが、有機物より無
機物の方が好ましく、無機系の物質としては、銀・銅・
亜鉛・酸化銅・などや、これらの物質を酸化珪素、炭酸
カルシウムなどの無機微粒子に吸着固定させたものなど
が挙げられる。市販の抗菌剤では、アバタイザーAW
((株)サンギ製)、ゼオミック(品川燃料(株)製)な
どが挙げられる。さらに、塗布先3は、前軸2と別部材
として設けたが、一体にして同一成形樹脂材料で設けて
も良い。
【0009】塗布先及び弁部材としてポリプロピレンを
用いて成形し、塗布片1片と弁部材の先片の1mm変移
荷重を測定した。 塗布先のたわみ荷重;0.0035N 弁部材のたわみ荷重;0.0686N
【0010】第二実施例 第二実施例は、第一実施例において、塗布先をポリオキ
シメチレン、弁部材をポリプロピレンに変えて成形した
ものである。第二実施例における塗布片1片と弁部材の
先片の1mm変移荷重は以下の通りである。 塗布先のたわみ荷重;0.0084N 弁部材のたわみ荷重;0.0686N
【0011】第三実施例 図6、図7に第三実施例を示す。図6は要部断面図であ
り、図7はキャップを除いた図6の上面図である。図6
の参照符号13は塗布先であり、外筒部13cは第一実
施例と同一である。この塗布先13は、たわみ変形が可
能で横断面が略半円形の塗布片13aが多数、樹木の年
輪状に配置形成された塗布部13bと、塗布部13b後
方に続く外筒部3cと、外筒部13cの前方内側に設け
た内筒部13dとにより形成されている。塗布部13b
は、外方側が円形で内方側が平面である横断面略半円形
であって、後方から前方に先細り状にした塗布片13a
を年輪状に並べるようにし、中心側の塗布片13aが盛
り上がるように形成したものであり、全体が円柱形の丸
穂状のものである。各塗布片13aの先端は、半球状で
尖った形状となるように設けている。なお、各塗布片1
3aの先端は、半球状で尖った形状ばかりではなく、目
的に応じて、一部、平面部を設けたり、角錘状にした
り、又、各塗布片別に先端形状を変えても良いものでも
ある。塗布部13bの中心側塗布片13aの前方内面間
を繋ぐように、円盤状の係止部13eを設けている。塗
布先13内部には貫通孔が形成されている。この貫通孔
には、塗布片13a後端から後方に向け横断面を円柱形
に形成した開口を設けており、この開口後方に筒状の内
筒部13dを第一実施例よりは長く設け、この内筒部1
3d内面の前方位置に弁機構の弁座部13fを設けてい
る。塗布先13の塗布片13aの前端中心部から、開口
を経て後端に跨って、弁機能・ばね機能を有する弁部材
14を取り付けている。ばね部14d、後筒部14eは
第一実施例と同一である。弁部材14前端には、たわみ
変形可能な円柱形の先片14aを設けている。この先片
14aは、前端が塗布先13の係止部13eのすぐ後ろ
に位置するように設けたものであり、その後方は塗布先
13の開口を通過するように設けている。先片14a後
端に、前方が半球面状の弁部14bを設けている。弁部
14bに続く後方に、筒状の先筒部14cを第一実施例
よりは長く設けている。弁部材14は塗布先13とで、
第一実施例と同様に弁機構を形成している。
【0012】塗布先及び弁部材としてポリプロピレンを
用いて成形し、塗布片1片と弁部材の先片の1mm変移
荷重を測定した。 塗布先のたわみ荷重;0.0042N 弁部材のたわみ荷重;0.1382N
【0013】第四実施例 第四実施例は、第三実施例において、塗布先をポリオキ
シメチレン、弁部材をポリプロピレンに変えて成形した
ものである。第四実施例における塗布片1片と弁部材の
先片の1mm変移荷重は以下の通りである。 塗布先のたわみ荷重;0.0101N 弁部材のたわみ荷重;0.1382N
【0014】第一比較例 第一比較例は、第一実施例において、塗布先を低密度ポ
リエチレン、弁部材をポリプロピレンに変えて形成した
ものである。第一比較例における塗布片1片と弁部材の
先片の1mm変移荷重は以下の通りである。 塗布先のたわみ荷重;0.0014N 弁部材のたわみ荷重;0.0686N
【0015】第二比較例 第二比較例は、第一実施例において、塗布先をポリブチ
レンテレフタレートにガラスフィラーを練り込んだも
の、弁部材をポリオキシメチレンに変えて成形したもの
である。第二比較例における塗布片1片と弁部材の先片
の1mm変移荷重は以下の通りである。 塗布先のたわみ荷重;0.0336N 弁部材のたわみ荷重;0.1625N
【0016】第三比較例 第三比較例は、第三実施例において、塗布先をポリブチ
レンテレフタレートにガラスフィラーを練り込んだも
の、弁部材をポリオキシメチレンに変えて成形したもの
である。第三比較例における塗布片1片と弁部材の先片
の1mm変移荷重は以下の通りである。 塗布先のたわみ荷重;0.0383N 弁部材のたわみ荷重;0.3450N
【0017】第一実施例、第二実施例の作用効果につい
て、第一比較例、第二比較例と共に、腕の皮膚への塗布
状態の説明図である図4と、同部に過剰に塗布先を押し
つけた塗布状態の説明図である図5を参照して説明す
る。なお、参照符号6は、腕の皮膚である。塗布時、塗
布先の塗布片を皮膚に押し当てると、図4に示すよう
に、押しつけ箇所の皮膚が窪むと共に、塗布片はたわみ
変形可能となっているので湾曲変形する。同時に、塗布
片からなる列の間に突出させた弁部材の先片もたわみ変
形可能となっているので湾曲変形する。この時、皮膚に
押し当てられた塗布片先方の係止部後面に弁部材の先片
先端が係止当接し、先片先端は、先方にずれるのを阻止
される。このため、先片たわみが元の形状に戻ろうとす
る力が弁部後方のばね部に抗してはたらき、弁部材の弁
部が塗布先の弁座部から離れ、開弁し、容器内の塗布剤
が塗布先の塗布片へと供給される。塗布片と先片のたわ
み度合いについて、塗布片のほうを先片より大きくした
ので、湾曲の弦長さは、塗布片のほうが先片より小さく
なる。そして、この弦長さの寸法差が弁部の後方への移
動距離、つまり開弁長さとなる。従って、たわみ度合い
の差が大きくなる程、開弁長さも長くなる。このよう
に、本発明に係る皮膚用塗布具は、塗布時、塗布先の塗
布片及び弁部材の先片がたわみ変形するが、同時に塗布
片先方の係止部後面に弁部材の先片先端が係止当接して
弁を開くので、弁の開き長さを効率良く長く出来ると
か、弁の開き作動が即応するので、塗布剤の塗布液粘度
が高くなっても、適正吐出量を確保出来るし、塗布液の
開弁部通過時間を速やかにすることができる。
【0018】また、塗布先の塗布部を腕の皮膚に押し当
てた状態を観察すると、各塗布片の先端は、まとめられ
た状態で皮膚に押し当てられるのではなく、各塗布片が
個々に離れた状態で押し当てられる。つまり、塗布片先
端間には皮膚の隆起が生じる。このように、全塗布片数
である多数の点状に皮膚が押し当てられるので、皮膚表
面には、押し当てられて圧縮される箇所と、押し当て間
である隆起が生じて伸ばされる箇所とが生じ、同時に容
器からの塗布剤が皮膚表面に供給されることになる。塗
布部を皮膚上で移動させると、皮膚の圧縮箇所と伸び箇
所が逆転したりする。頭皮などの毛髪の多い皮膚では、
塗布先の塗布片が毛髪間に入り込む、つまり、各塗布片
間に毛髪が介在するような状態となって、頭皮表面に塗
布片先端が押し当てられ、頭皮に直接塗布剤が供給され
る。ここで、虫にさされた患部に薬液を、一般的な使用
状態である塗布先を斜め70度にして押し当てて塗布
し、皮膚への痛覚による、かゆみ感の低減を評価したと
ころ、第一実施例、第二実施例、第二比較例では、効果
が認められるが、第一比較例では、塗布先が図5のよう
に大きくたわんでしまい、痛覚が起きず、かゆみの低減
効果は認められない。別に、頭皮のように、頭蓋骨の硬
い骨を覆う皮膚に押し当てられた状態を観察すると、各
塗布片の先端が個々に離れた状態で、多数の点状に押し
当てられる。髪毛促進剤である塗布剤を、一般的な使用
状態である塗布先を斜め70度にして押し当てて塗布
し、頭皮への塗布先の押し圧感を評価したところ、第一
実施例、第二実施例、第二比較例では、マッサージ感を
認められるが、第一比較例では、塗布先が大きくたわん
でしまい、マッサージ感は認められない。次に、塗布先
を過剰に押しつけた状況を見ると、第一実施例、第二実
施例では、塗布先が図5のように大きくたわんで、塗布
先の側面が押し当てられ、塗布片の先端は皮膚に食い込
まないので、局部的な痛覚は生じないが、第二比較例で
は、塗布先が硬く、図5のように大きくたわませる前
に、痛覚が過度となり使用に耐えない。故に、虫さされ
患部でみると、皮膚の圧縮箇所では、弱い痛み感が生じ
てかゆみ感を緩和し、皮膚の伸び箇所では、細胞や毛根
の拡張により薬液の吸収が促進される。つまり、患部に
対して、かゆみ感の緩和と、薬液の沁み込みを早くする
ことを同時に果たすこととなり、薬効性を早めうるもの
である。頭皮では、マッサージ感をもたらすことができ
る。誤って塗布先を過度に押し当てても、塗布先が大き
くたわみ、塗布先側面を押し当てることとなり、皮膚を
損傷させることが無い。頭皮のような毛髪の多い皮膚で
あっても、毛髪に阻害されることがなく、皮膚表面に塗
布先の塗布片先端を直接押し当てると同時に、塗布剤を
供給することができる。塗布剤の供給状態においても、
スポンジラバー体を用いた塗布具のように、スポンジラ
バー体に貯蔵された塗布剤を塗布するのではなく、塗布
時に開弁と同時に、容器からの衛生的な塗布剤が皮膚表
面に供給されるので、より、衛生的である。また、筆穂
を用いた塗布具のように塗布先の目視性も良く、かつ、
スポンジラバー体を用いた塗布具のように、製造ばらつ
きの少ない塗布先を提供することができる。別に、塗布
先などの部材を、抗菌剤が練り込まれた熱可塑性樹脂材
料を用いて成形すれば、皮膚や大気中から付着した雑菌
の繁殖も低減出来る。本塗布具は、顔面などの皮膚用マ
ッサージ化粧剤や、脱毛剤などにも利用できるものであ
る。
【0019】第三実施例、第四実施例の作用効果につい
て、第三比較例と共に説明する。第三実施例、第四実施
例の作用効果は、第一実施例と略同様で、塗布時に塗布
先の塗布片を皮膚に押し当てると、押しつけ箇所の皮膚
が窪むと共に、塗布片はたわみ変形可能となっているの
で湾曲変形する。同時に、塗布部中心に設けた弁部材の
先片もたわみ変形可能となっているので湾曲変形する。
この時、皮膚に押し当てられた塗布片先方の係止部後面
に弁部材の先片先端が係止当接し、先片先端は、先方に
ずれるのを阻止される。このため、先片たわみが元の形
状に戻ろうとする力が弁部後方のばね部に抗してはたら
き、弁部材の弁部が塗布先の弁座部から離れ、開弁し、
容器内の塗布剤が塗布先の塗布片へと供給される。塗布
片と先片のたわみ度合いについても、第一実施例と同様
で、塗布片と先片のたわみ度合いの差が大きくなる程、
開弁長さも長くなる。このように、第三実施例、第四実
施例に係る皮膚用塗布具は、第一実施例と同様な塗布が
可能となる。さらに、塗布先の内筒部と弁部材の先筒部
を共に、前後に長く設けているので、双方の間隙も前後
に長くなり、低粘度液の塗布剤であっても、液粘度に応
じた間隙値にすることにより、適正吐出量を確保出来
る。塗布先は丸筆穂状なので、どの方向に塗布しても、
均等幅で塗布ができるものである。
【0020】また、塗布先の塗布部を皮膚に押し当てら
れた状態では、第一実施例と同様に、各塗布片の先端
は、個々に離れた状態で押し当てられるので、塗布片先
端間には皮膚の隆起が生じる。全塗布片数である多数の
点状に皮膚が押し当てられ、皮膚表面には、押し当てら
れて圧縮される箇所と、押し当て間である隆起が生じて
伸ばされる箇所とが生じる。頭皮などへの塗布状態も第
一実施例と同様である。虫さされ患部では、かゆみ感の
緩和と、薬液の吸収を同時に果たすこととなる。ここ
で、虫にさされた患部に薬液を、一般的な使用状態であ
る塗布先を斜め(例えば70度)にして押し当てて塗布
し、皮膚への痛覚による、かゆみ感の低減を評価したと
ころ、第三実施例、第四実施例、第三比較例では、効果
が認められる。次に、塗布先を過剰に押しつけた状況を
見ると、第三実施例、第四実施例では、塗布先が大きく
たわんで、塗布先の側面が押し当てられ、塗布片の先端
は皮膚に食い込まないので、局部的な痛覚は生じない
が、第三比較例では、塗布先が硬く、痛覚が過度となり
使用に耐えない。虫さされ患部や頭皮などへの効果や、
その他特性も第一実施例と同様である。
【0021】
【発明の効果】本発明の皮膚用塗布具は、塗布剤である
薬液が患部の奥に沁み込む迄の時間を短縮し、早く、か
ゆみを低減する等の薬効性を早める。また、毛髪があっ
ても塗布剤である育毛剤を頭皮に充分供給でき、頭皮を
刺激してのマッサージ効果を発現できる。さらに、筆穂
を用いた塗布具のように、虫にさされた箇所などの患部
に、薬液を正確に塗布出来るようにし、かつ、スポンジ
ラバー体を用いた塗布具のように製造ばらつきのすくな
い皮膚用塗布具を提供できるといった長所を有するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例要部断面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図2のキャップ5を除いた上面図である。
【図4】第一実施例の塗布状態の説明図である。
【図5】第一実施例の過剰に塗布先を押しつけた塗布状
態の説明図である。
【図6】第三実施例の要部拡大図である。
【図7】図6の上面図である。
【符号の説明】
1 容器 2 前軸 3 塗布先 13 塗布先 3a 塗布片 13a 塗布片 3b 塗布部 13b 塗布部 3c 外筒部 3d 内筒部 13d 内筒部 3e 係止部 13e 係止部 3f 弁座部 13f 弁座部 4 弁部材 14 弁部材 4a 先片 14a 先片 4b 弁部 14b 弁部 4c 先筒部 14c 先筒部 4d ばね部 4e 後筒部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に塗布剤の収納部を設けた容器の開
    口部前方に、たわみ変形可能な多数の塗布片を基部で連
    設し後方には弁機構の弁を受ける弁座部を設けた塗布先
    と、この多数の塗布片の先方中心から後方に向けてたわ
    み変形可能な先片と弁機構の弁座部に当接する弁部を連
    設して後方から付勢された弁部材とを配置してなる弁付
    塗布具において、前記塗布先の各塗布片のたわみ荷重
    を、1mm変移あたり、0.002N〜0.020Nに
    し、かつ、前記弁部材の先片のたわみ荷重を塗布片のた
    わみ荷重より大きくなすように設けたことを特徴とする
    皮膚用塗布具。
  2. 【請求項2】少なくとも塗布先と弁部材は、抗菌剤を練
    り込んだ熱可塑性樹脂材料を用いて形成したことを特徴
    とする請求項1記載の皮膚用塗布具。
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