JP2003011365A - インクジェットヘッド及びその製造方法 - Google Patents
インクジェットヘッド及びその製造方法Info
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- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
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- B41J2/14—Structure thereof only for on-demand ink jet heads
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- B41J2002/14419—Manifold
Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 基板の割れなどが発生する。
【解決手段】 第1のシリコン基板31と第2のシリコ
ン基板32とを接合した後に第2のシリコン基板32に
インク供給のための貫通口19が形成されている。
ン基板32とを接合した後に第2のシリコン基板32に
インク供給のための貫通口19が形成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェットヘッド及
びその製造方法に関する。
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、ファクシミリ、複写装置等の
画像記録装置或いは画像形成装置として用いるインクジ
ェット記録装置において使用するインクジェットヘッド
は、インク滴を吐出するノズルと、このノズルが連通す
る吐出室(インク流路、インク室、圧力室、液室、加圧
室、加圧液室等とも称される。)と、この吐出室内のイ
ンクを加圧する圧力発生手段とを備え、圧力発生手段で
吐出室内の圧力/体積を変化させることによりノズルか
らインク滴を吐出させるものである。
画像記録装置或いは画像形成装置として用いるインクジ
ェット記録装置において使用するインクジェットヘッド
は、インク滴を吐出するノズルと、このノズルが連通す
る吐出室(インク流路、インク室、圧力室、液室、加圧
室、加圧液室等とも称される。)と、この吐出室内のイ
ンクを加圧する圧力発生手段とを備え、圧力発生手段で
吐出室内の圧力/体積を変化させることによりノズルか
らインク滴を吐出させるものである。
【0003】例えば、特開平6−71882号公報には
シリコン基板にエッチングを施して、吐出室及びこの吐
出室の壁面を形成する振動板を形成した吐出室基板を挟
み込むように、振動板に対向する電極を配置した電極基
板とノズルを形成したノズル基板を接合した静電型イン
クジェットヘッドが開示されている。
シリコン基板にエッチングを施して、吐出室及びこの吐
出室の壁面を形成する振動板を形成した吐出室基板を挟
み込むように、振動板に対向する電極を配置した電極基
板とノズルを形成したノズル基板を接合した静電型イン
クジェットヘッドが開示されている。
【0004】また、インクジェットヘッドに外部からイ
ンクを供給するための供給口を設ける方法として、従
来、特開昭62−152862号公報で開示されるもの
がある。これは、インク供給管を接続するための穴をヘ
ッドチップに開孔し、凹状に形成してインクを供給でき
るようにしたものであるが、この製造方法では、インク
ジェットヘッド一つ一つにインク取入れ口用の穴明け加
工が必要となり、大量生産に向かないという不都合があ
る。
ンクを供給するための供給口を設ける方法として、従
来、特開昭62−152862号公報で開示されるもの
がある。これは、インク供給管を接続するための穴をヘ
ッドチップに開孔し、凹状に形成してインクを供給でき
るようにしたものであるが、この製造方法では、インク
ジェットヘッド一つ一つにインク取入れ口用の穴明け加
工が必要となり、大量生産に向かないという不都合があ
る。
【0005】一方、予め穴明けがなされたウエハ状の基
板により複数のインクジェットヘッドを作製して、これ
を切断することで一度に多くのインクジェットヘッドを
作製する場合、ウエハ状の基板にエッチングにより細密
な電極を形成する必要が生ずる。
板により複数のインクジェットヘッドを作製して、これ
を切断することで一度に多くのインクジェットヘッドを
作製する場合、ウエハ状の基板にエッチングにより細密
な電極を形成する必要が生ずる。
【0006】しかしながら、穴明けが成された基板へ細
密な電極を形成しようとすると、エッチングを行なうた
めに細密なパターニングを行なうためのスピンコート法
による感光性のフォトレジストを薄く且つ均一に塗布す
ることが不可能となってしまい、高精度で高密度な電極
を形成することができないという不都合が生じる。特
に、静電型インクジェットヘッドにおいては、0.1〜
0.2ミクロン程度の浅い溝や、5〜10ミクロンピッ
チの配線パターンの作製のためにスピンコートによるフ
ォトレジスト塗布が不可欠でありながら、且つ穴明けを
切断工程に先立って予め行なう必要が生じていた。
密な電極を形成しようとすると、エッチングを行なうた
めに細密なパターニングを行なうためのスピンコート法
による感光性のフォトレジストを薄く且つ均一に塗布す
ることが不可能となってしまい、高精度で高密度な電極
を形成することができないという不都合が生じる。特
に、静電型インクジェットヘッドにおいては、0.1〜
0.2ミクロン程度の浅い溝や、5〜10ミクロンピッ
チの配線パターンの作製のためにスピンコートによるフ
ォトレジスト塗布が不可欠でありながら、且つ穴明けを
切断工程に先立って予め行なう必要が生じていた。
【0007】そこで、従来、インクジェットヘッドの製
造方法として、特開平11−123824号公報に記載
されているように、インク滴を吐出するノズルと、この
ノズルに連通する吐出室と、この吐出室にインクを供給
するインク取入れ口と、この吐出室の一部に設けられた
電気機械変換素子と、この電気機械変換素子に対応して
設けられた電極とを有するインクジェットヘッドの製造
方法において、絶縁性の第1の基板に電極のパターンを
形成し、その後電極パターンが形成された第1の基板に
インク取入れ口を形成する貫通穴を加工する穴明け加工
をし、第1の基板とインク流路が形成された第2の基板
を接合するものがある。この場合、穴明け加工工程で
は、ドリルによる研削加工、レーザ光による溶融または
昇華により穴明け加工あるいは超音波加工により穴明け
加工する。
造方法として、特開平11−123824号公報に記載
されているように、インク滴を吐出するノズルと、この
ノズルに連通する吐出室と、この吐出室にインクを供給
するインク取入れ口と、この吐出室の一部に設けられた
電気機械変換素子と、この電気機械変換素子に対応して
設けられた電極とを有するインクジェットヘッドの製造
方法において、絶縁性の第1の基板に電極のパターンを
形成し、その後電極パターンが形成された第1の基板に
インク取入れ口を形成する貫通穴を加工する穴明け加工
をし、第1の基板とインク流路が形成された第2の基板
を接合するものがある。この場合、穴明け加工工程で
は、ドリルによる研削加工、レーザ光による溶融または
昇華により穴明け加工あるいは超音波加工により穴明け
加工する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のインク
ジェットヘッドの製造方法にあっては、穴開け加工前に
電極パターン形成を行うので、フォトレジスト塗布、パ
ターニングが精度良く行えるが、穴開け加工をドリル、
レーザあるいは超音波によって行うので、小さな穴しか
形成できず多数のノズルを有したインクジェットヘッド
では、インクの供給が足りなくなり吐出不良などの問題
が生じる。
ジェットヘッドの製造方法にあっては、穴開け加工前に
電極パターン形成を行うので、フォトレジスト塗布、パ
ターニングが精度良く行えるが、穴開け加工をドリル、
レーザあるいは超音波によって行うので、小さな穴しか
形成できず多数のノズルを有したインクジェットヘッド
では、インクの供給が足りなくなり吐出不良などの問題
が生じる。
【0009】そのため、インク取り入れ口を多数、ある
いは密に形成して連通させて大きなインク取り入れ口を
作製した場合には、電極を形成した基板の強度が小さく
なり、その後の接合で破損が生じ歩留まりが低下すると
いった問題が生じる。また、インク取り入れ口を多数形
成した場合には、その数の増加に伴いコストが増加する
という問題も生じる。
いは密に形成して連通させて大きなインク取り入れ口を
作製した場合には、電極を形成した基板の強度が小さく
なり、その後の接合で破損が生じ歩留まりが低下すると
いった問題が生じる。また、インク取り入れ口を多数形
成した場合には、その数の増加に伴いコストが増加する
という問題も生じる。
【0010】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、歩留まりを向上して低コスト化を図れるインク
ジェットヘッド及びその製造方法を提供することを目的
とする。
であり、歩留まりを向上して低コスト化を図れるインク
ジェットヘッド及びその製造方法を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に係るインクジェットヘッドは、第2のシ
リコン基板と第1のシリコン基板とを貼り合わせた後に
第2のシリコン基板にインク供給のための貫通口が形成
されている構成としたものである。請求項2に係るイン
クジェットヘッドは、請求項1に係るインクジェットヘ
ッドにおいて、インク供給のための貫通口が異方性エッ
チングにより形成されている構成としたものである。
め、請求項1に係るインクジェットヘッドは、第2のシ
リコン基板と第1のシリコン基板とを貼り合わせた後に
第2のシリコン基板にインク供給のための貫通口が形成
されている構成としたものである。請求項2に係るイン
クジェットヘッドは、請求項1に係るインクジェットヘ
ッドにおいて、インク供給のための貫通口が異方性エッ
チングにより形成されている構成としたものである。
【0012】請求項3に係るインクジェットヘッドは、
第1のシリコン基板に共通液室となる凹部を有し、第2
のシリコン基板に共通液室と連通するインク供給のため
の貫通口を有し、この貫通口の幅が共通液室の幅より小
さい構成としたものである。
第1のシリコン基板に共通液室となる凹部を有し、第2
のシリコン基板に共通液室と連通するインク供給のため
の貫通口を有し、この貫通口の幅が共通液室の幅より小
さい構成としたものである。
【0013】請求項4に係るインクジェットヘッドは、
第2のシリコン基板にインク供給のための貫通口を有
し、この貫通口が複数に分割されている構成としたもの
である。
第2のシリコン基板にインク供給のための貫通口を有
し、この貫通口が複数に分割されている構成としたもの
である。
【0014】請求項5に係るインクジェットヘッドは、
第2のシリコン基板にインク供給のための貫通口を有
し、第1のシリコン基板にインク供給のための貫通口と
吐出室とに連通する凹部を有し、この凹部が複数に分割
されている構成としたものである。
第2のシリコン基板にインク供給のための貫通口を有
し、第1のシリコン基板にインク供給のための貫通口と
吐出室とに連通する凹部を有し、この凹部が複数に分割
されている構成としたものである。
【0015】請求項6に係るインクジェットヘッドは、
請求項1乃至5のいずれかのインクジェットヘッドであ
って、第2のシリコン基板が(110)面方位であり、
貫通口がシリコン基板の<110>又は<112>方向
に一致させて形成されている構成としたものである。
請求項1乃至5のいずれかのインクジェットヘッドであ
って、第2のシリコン基板が(110)面方位であり、
貫通口がシリコン基板の<110>又は<112>方向
に一致させて形成されている構成としたものである。
【0016】請求項7に係るインクジェットヘッドは、
請求項1乃至5のいずれかのインクジェットヘッドであ
って、第2のシリコン基板が(100)面方位であり、
貫通口がシリコン基板の<011>方向に一致させて形
成されている構成としたものである。
請求項1乃至5のいずれかのインクジェットヘッドであ
って、第2のシリコン基板が(100)面方位であり、
貫通口がシリコン基板の<011>方向に一致させて形
成されている構成としたものである。
【0017】請求項8に係るインクジェットヘッドは、
(100)面方位の第2のシリコン基板にインク供給の
ための貫通口が異方性エッチングにより形成されてお
り、(100)面方位の第1のシリコン基板の<110
>方向と第2のシリコン基板の<110>方向が平行で
ある構成としたものである。
(100)面方位の第2のシリコン基板にインク供給の
ための貫通口が異方性エッチングにより形成されてお
り、(100)面方位の第1のシリコン基板の<110
>方向と第2のシリコン基板の<110>方向が平行で
ある構成としたものである。
【0018】請求項9に係るインクジェットヘッドは、
(100)面方位の第2のシリコン基板にインク供給の
ための貫通口が異方性エッチングにより形成されてお
り、(110)面方位の第1のシリコン基板の<1−1
2>方向と第2のシリコン基板の<110>方向が平行
である構成としたものである。
(100)面方位の第2のシリコン基板にインク供給の
ための貫通口が異方性エッチングにより形成されてお
り、(110)面方位の第1のシリコン基板の<1−1
2>方向と第2のシリコン基板の<110>方向が平行
である構成としたものである。
【0019】請求項10に係るインクジェットヘッド
は、第1のシリコン基板が(100)面方位のベースウ
ェハと(100)面方位のボンドウェハを貼り合わせて
なるSOI基板からなり、第2のシリコン基板が(10
0)面方位のシリコン基板からなり、(100)面方位
のベースウェハの<110>方向とボンドウェハの<1
10>方向と第2のシリコン基板の<110>方向が互
いに平行である構成としたものである。
は、第1のシリコン基板が(100)面方位のベースウ
ェハと(100)面方位のボンドウェハを貼り合わせて
なるSOI基板からなり、第2のシリコン基板が(10
0)面方位のシリコン基板からなり、(100)面方位
のベースウェハの<110>方向とボンドウェハの<1
10>方向と第2のシリコン基板の<110>方向が互
いに平行である構成としたものである。
【0020】請求項11に係るインクジェットヘッド
は、第1のシリコン基板が(110)面方位のベースウ
ェハと(100)面方位のボンドウェハを貼り合わせて
なるSOI基板からなり、第2のシリコン基板が(10
0)面方位のシリコン基板からなり、、(110)面方
位のベースウェハの<1−12>方向とボンドウェハの
<110>方向と第2のシリコン基板の<110>方向
が平行である構成としたものである。
は、第1のシリコン基板が(110)面方位のベースウ
ェハと(100)面方位のボンドウェハを貼り合わせて
なるSOI基板からなり、第2のシリコン基板が(10
0)面方位のシリコン基板からなり、、(110)面方
位のベースウェハの<1−12>方向とボンドウェハの
<110>方向と第2のシリコン基板の<110>方向
が平行である構成としたものである。
【0021】請求項12に係るインクジェットヘッド
は、第2のシリコン基板にインク供給のための貫通口が
異方性エッチングにより形成され、第1のシリコン基板
の貫通口に対応する部分が第2のシリコン基板との接合
面側から異方性エッチングされて開口された構成とした
ものである。
は、第2のシリコン基板にインク供給のための貫通口が
異方性エッチングにより形成され、第1のシリコン基板
の貫通口に対応する部分が第2のシリコン基板との接合
面側から異方性エッチングされて開口された構成とした
ものである。
【0022】請求項13に係るインクジェットヘッドの
製造方法は、請求項12に係るインクジェットヘッドを
製造する製造方法であって、第1のシリコン基板の貫通
口に対応する部分が高濃度ボロン層からなり、第1のシ
リコン基板が第2のシリコン基板との接合面側から異方
性エッチングする工程で、初めは高濃度ボロン層に対す
るエッチレートが大きいエッチング液で、引き続き高濃
度ボロン層に対するエッチレートが小さいエッチング液
で順次エッチングを行う構成としたものである。
製造方法は、請求項12に係るインクジェットヘッドを
製造する製造方法であって、第1のシリコン基板の貫通
口に対応する部分が高濃度ボロン層からなり、第1のシ
リコン基板が第2のシリコン基板との接合面側から異方
性エッチングする工程で、初めは高濃度ボロン層に対す
るエッチレートが大きいエッチング液で、引き続き高濃
度ボロン層に対するエッチレートが小さいエッチング液
で順次エッチングを行う構成としたものである。
【0023】請求項14に係るインクジェットヘッド
は、第2のシリコン基板および第1のシリコン基板の面
がすべて研磨面である構成としたものである。
は、第2のシリコン基板および第1のシリコン基板の面
がすべて研磨面である構成としたものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。先ず、本発明の第1実施形態
について図1乃至図3を参照して説明する。なお、図1
は同実施形態に係るインクジェットヘッドの分解斜視
図、図2は同ヘッドのノズル板を除いた状態の平面説明
図、図3は同ヘッドの吐出室長手方向に沿う略断面説明
図、図4は同ヘッドの吐出室短手方向に沿う略断面説明
図である。
図面を参照して説明する。先ず、本発明の第1実施形態
について図1乃至図3を参照して説明する。なお、図1
は同実施形態に係るインクジェットヘッドの分解斜視
図、図2は同ヘッドのノズル板を除いた状態の平面説明
図、図3は同ヘッドの吐出室長手方向に沿う略断面説明
図、図4は同ヘッドの吐出室短手方向に沿う略断面説明
図である。
【0025】このインクジェットヘッドは、第1のシリ
コン基板である流路基板1と、流路基板1の下側に設け
た第2のシリコン基板である電極基板2と、流路基板1
の上側に設けた第3基板であるノズル板3とを積層した
積層構造体からなり、これらにより、複数のノズル4が
連通するインク流路である吐出室6、吐出室6に流体抵
抗部7を介して連通する共通液室8などを形成してい
る。
コン基板である流路基板1と、流路基板1の下側に設け
た第2のシリコン基板である電極基板2と、流路基板1
の上側に設けた第3基板であるノズル板3とを積層した
積層構造体からなり、これらにより、複数のノズル4が
連通するインク流路である吐出室6、吐出室6に流体抵
抗部7を介して連通する共通液室8などを形成してい
る。
【0026】流路基板1は、(110)面方位の単結晶
シリコン基板からなり、吐出室6及びこの吐出室6の底
部となる壁面を形成する振動板10を形成する凹部(凹
部間が吐出室6の隔壁となる)、共通液室8を形成する
凹部などを形成している。この流路基板1の電極基板2
側の表面には駆動時に振動板10と後述する電極15と
の絶縁破壊やショートが起こるのを防止するため、熱酸
化により0.1μmのSiO2などの絶縁膜11を成膜
している。
シリコン基板からなり、吐出室6及びこの吐出室6の底
部となる壁面を形成する振動板10を形成する凹部(凹
部間が吐出室6の隔壁となる)、共通液室8を形成する
凹部などを形成している。この流路基板1の電極基板2
側の表面には駆動時に振動板10と後述する電極15と
の絶縁破壊やショートが起こるのを防止するため、熱酸
化により0.1μmのSiO2などの絶縁膜11を成膜
している。
【0027】電極基板2は、(110)面方位の単結晶
シリコン基板からなり、このシリコン基板に熱酸化法で
熱酸化膜層2aを形成し、この熱酸化膜層2aに電極形
成用の溝部(凹部)14を形成して、この凹部14の底
面に振動板10に所定のギャップ16を置いて対向する
電極15を形成し、この電極15と振動板10によっ
て、振動板15を変位させて吐出室6の内容積を変化さ
せるアクチュエータ部(圧力発生手段)を構成してい
る。すなわち、電極基板2には圧力発生手段の一部であ
る電極15を形成している。
シリコン基板からなり、このシリコン基板に熱酸化法で
熱酸化膜層2aを形成し、この熱酸化膜層2aに電極形
成用の溝部(凹部)14を形成して、この凹部14の底
面に振動板10に所定のギャップ16を置いて対向する
電極15を形成し、この電極15と振動板10によっ
て、振動板15を変位させて吐出室6の内容積を変化さ
せるアクチュエータ部(圧力発生手段)を構成してい
る。すなわち、電極基板2には圧力発生手段の一部であ
る電極15を形成している。
【0028】この電極基板2の電極15上には振動板1
0との接触によって電極15が破損するのを防止するた
め、SiO2の絶縁層17を成膜している。なお、電極
15を電極基板2の端部付近まで延設して外部駆動回路
と接続手段を介して接続するための電極パッド部15a
を形成している。
0との接触によって電極15が破損するのを防止するた
め、SiO2の絶縁層17を成膜している。なお、電極
15を電極基板2の端部付近まで延設して外部駆動回路
と接続手段を介して接続するための電極パッド部15a
を形成している。
【0029】ここでは、電極基板2には厚み0.6mm
の単結晶シリコン基板を用いてその表面に厚さ2μmで
熱酸化膜2aを形成し、この熱酸化膜2aにHF水溶液
などでエッチングにより凹部14を形成し、この凹部1
4に窒化チタンなどの高耐熱性を有する電極材料をスパ
ッタ、CVD、蒸着などの成膜技術で所望の厚さに成膜
し、その後、フォトレジストを形成してエッチングする
ことにより、凹部14にのみ電極15を形成したもので
ある。
の単結晶シリコン基板を用いてその表面に厚さ2μmで
熱酸化膜2aを形成し、この熱酸化膜2aにHF水溶液
などでエッチングにより凹部14を形成し、この凹部1
4に窒化チタンなどの高耐熱性を有する電極材料をスパ
ッタ、CVD、蒸着などの成膜技術で所望の厚さに成膜
し、その後、フォトレジストを形成してエッチングする
ことにより、凹部14にのみ電極15を形成したもので
ある。
【0030】また、第2のシリコン基板であるこの電極
基板2には、第1のシリコン基板である流路基板1の共
通液室8にインクを供給するインク取り入れ口18とな
る貫通口19を設けている。このインク取り入れ口18
となる貫通口19は、流路基板1と電極基板2を接合し
た後に形成し、吐出室6の並びに沿って平行に長方形形
状に形成している。これにより、基板の強度を確保した
状態でインク取り入れ口18となる貫通口19を形成す
ることができ、作製中の破損が防止される。
基板2には、第1のシリコン基板である流路基板1の共
通液室8にインクを供給するインク取り入れ口18とな
る貫通口19を設けている。このインク取り入れ口18
となる貫通口19は、流路基板1と電極基板2を接合し
た後に形成し、吐出室6の並びに沿って平行に長方形形
状に形成している。これにより、基板の強度を確保した
状態でインク取り入れ口18となる貫通口19を形成す
ることができ、作製中の破損が防止される。
【0031】ここで、インク取り入れ口18となる貫通
口19の幅は共通液室8の幅よりも小さく形成してい
る。すなわち、結晶面方位(110)の第1のシリコン
基板である流路基板1で共通液室8を形成すると、図2
に示すように、共通液室8の隔壁は鋸状になるが、この
とき、インク取り入れ口18となる貫通口19の流路基
板1側での幅が共通液室8の幅よりも大きいと、鋸歯が
インク取り入れ口18からのインクの流れの中に存在す
ることになり、インクが効率よく流れなくなり、インク
供給が不十分となるおそれがある。そこで、インク取り
入れ口18となる貫通口19の流路基板1側での幅を共
通液室8の幅よりも小さくすることで、インクの効率的
な流れを確保することができる。
口19の幅は共通液室8の幅よりも小さく形成してい
る。すなわち、結晶面方位(110)の第1のシリコン
基板である流路基板1で共通液室8を形成すると、図2
に示すように、共通液室8の隔壁は鋸状になるが、この
とき、インク取り入れ口18となる貫通口19の流路基
板1側での幅が共通液室8の幅よりも大きいと、鋸歯が
インク取り入れ口18からのインクの流れの中に存在す
ることになり、インクが効率よく流れなくなり、インク
供給が不十分となるおそれがある。そこで、インク取り
入れ口18となる貫通口19の流路基板1側での幅を共
通液室8の幅よりも小さくすることで、インクの効率的
な流れを確保することができる。
【0032】上述した流路基板1と電極基板2とを陽極
接合、直接接合等のプロセスで接合した後、ギャップ1
6の開口部をエポキシ樹脂などの封止材20で外気から
気密封止する。なお、流路基板1と電極基板2とを接合
した後のギャップ16の長さ(振動板10と電極15と
の間隔)は、0.2μmとなっている。
接合、直接接合等のプロセスで接合した後、ギャップ1
6の開口部をエポキシ樹脂などの封止材20で外気から
気密封止する。なお、流路基板1と電極基板2とを接合
した後のギャップ16の長さ(振動板10と電極15と
の間隔)は、0.2μmとなっている。
【0033】ノズル板3は、例えばガラス又はプラスチ
ック、ステンレス等の金属、シリコン等の薄板からな
り、吐出室6に対応する位置に吐出室6の個数分のノズ
ル4が形成されている。また、流路基板1の吐出室6と
共通液室8を連通するように流体抵抗部7を形成してい
る。
ック、ステンレス等の金属、シリコン等の薄板からな
り、吐出室6に対応する位置に吐出室6の個数分のノズ
ル4が形成されている。また、流路基板1の吐出室6と
共通液室8を連通するように流体抵抗部7を形成してい
る。
【0034】そして、流路基板1には共通電極12を設
けている。この共通電極12は、Al等の金属をスパッ
タしてシンタリング(熱拡散)することにより付設して
おり、流路基板1との導通を確保して、半導体基板より
なる流路基板1とオーミックコンタクトを取っている。
そして、共通電極12と各個別の電極15に通じる電極
パッド部15aに、例えばリード線をボンディングして
ドライバ21を接続する。
けている。この共通電極12は、Al等の金属をスパッ
タしてシンタリング(熱拡散)することにより付設して
おり、流路基板1との導通を確保して、半導体基板より
なる流路基板1とオーミックコンタクトを取っている。
そして、共通電極12と各個別の電極15に通じる電極
パッド部15aに、例えばリード線をボンディングして
ドライバ21を接続する。
【0035】さらに、インク取り入れ口18にはインク
供給管を接着して接続することにより、共通液室8、吐
出室6等には、インクタンク(図示省略)からインク取
り入れ口18を通して供給されたインクを充填する。な
お、使用するインクとしては、水、アルコール、トルエ
ン等の主溶媒にエチレングリコールなどの界面活性剤
と、染料又は顔料とを溶解又は分散させることにより調
製したものを用いているが、インクジェットヘッドにヒ
ーターなどを付設すれば、ホットメルトインクも使用で
きる。
供給管を接着して接続することにより、共通液室8、吐
出室6等には、インクタンク(図示省略)からインク取
り入れ口18を通して供給されたインクを充填する。な
お、使用するインクとしては、水、アルコール、トルエ
ン等の主溶媒にエチレングリコールなどの界面活性剤
と、染料又は顔料とを溶解又は分散させることにより調
製したものを用いているが、インクジェットヘッドにヒ
ーターなどを付設すれば、ホットメルトインクも使用で
きる。
【0036】このように構成したインクジェットヘッド
においては、個別の電極15に対して、ドライバ21に
より、例えば、正の電圧パルスを印加することで、電極
15の表面が正の電位に帯電し、この電極15に対向す
る振動板10の下面は負の電位に帯電するので、振動板
10は静電気力によって吸引されて個別の電極15との
間隔が狭まる方向へ撓む。このとき、振動板10が撓む
ことにより、インクがリザーバ(共通液室)8からオリ
フィス(流体抵抗部)7を経由して吐出室6に供給され
る。
においては、個別の電極15に対して、ドライバ21に
より、例えば、正の電圧パルスを印加することで、電極
15の表面が正の電位に帯電し、この電極15に対向す
る振動板10の下面は負の電位に帯電するので、振動板
10は静電気力によって吸引されて個別の電極15との
間隔が狭まる方向へ撓む。このとき、振動板10が撓む
ことにより、インクがリザーバ(共通液室)8からオリ
フィス(流体抵抗部)7を経由して吐出室6に供給され
る。
【0037】そこで、個別の電極15へ印加している電
圧パルスをオフにし、蓄えられている電荷を放電するこ
とによって、上述のように撓んだ振動板10は元の位置
に復元し、この復元動作によって、吐出室6の内圧が急
激に上昇して、ノズル4からインク滴が記録紙(図示省
略)に向けて吐出される。
圧パルスをオフにし、蓄えられている電荷を放電するこ
とによって、上述のように撓んだ振動板10は元の位置
に復元し、この復元動作によって、吐出室6の内圧が急
激に上昇して、ノズル4からインク滴が記録紙(図示省
略)に向けて吐出される。
【0038】次に、このインクジェットヘッドの製造工
程について図5以降をも参照して説明する。まず、図5
(a)に示すように、流路基板1となる(110)面方
位の厚さ500μmの第1のシリコン基板31を用いて
塗布拡散法によりボロンを拡散することにより、高濃度
ボロン拡散層31aを形成する。
程について図5以降をも参照して説明する。まず、図5
(a)に示すように、流路基板1となる(110)面方
位の厚さ500μmの第1のシリコン基板31を用いて
塗布拡散法によりボロンを拡散することにより、高濃度
ボロン拡散層31aを形成する。
【0039】具体的には、シリコン基板31と固体拡散
源を向かい合わせて並べ750℃の炉の中にセットす
る。炉の中には0.25%の酸素を混入した窒素を流し
ておく。炉の温度を8℃/分のレートで1125℃まで
上昇させ、その状態で50分保持した後、8℃/分のレ
ートで750℃まで下げサンプルを取り出し、高濃度ボ
ロン拡散層31aが形成される。
源を向かい合わせて並べ750℃の炉の中にセットす
る。炉の中には0.25%の酸素を混入した窒素を流し
ておく。炉の温度を8℃/分のレートで1125℃まで
上昇させ、その状態で50分保持した後、8℃/分のレ
ートで750℃まで下げサンプルを取り出し、高濃度ボ
ロン拡散層31aが形成される。
【0040】その後、シリコン基板表面に形成されたB
2O3層をフッ酸により除去する。このB2O3層の下
にシリコンとボロンの化合物層が形成されており、これ
を除去する場合は、酸化することによってフッ酸で除去
できるようになる。しかし、このように酸化してフッ酸
で化合物層を除去してもボロンの拡散されたシリコン表
面には荒れが生じているので、後に行う直接接合で接合
できない。
2O3層をフッ酸により除去する。このB2O3層の下
にシリコンとボロンの化合物層が形成されており、これ
を除去する場合は、酸化することによってフッ酸で除去
できるようになる。しかし、このように酸化してフッ酸
で化合物層を除去してもボロンの拡散されたシリコン表
面には荒れが生じているので、後に行う直接接合で接合
できない。
【0041】そこで、CMP研磨により化合物層ごと除
去してしまい直接接合可能な表面性(Ra=5nm以
下)を得た。CMP研磨では、最表面を1000Å以
下、面内均一に研磨することができるので、高濃度ボロ
ン拡散層31aの変化は微量であり、また研磨量を見込
んで拡散条件を決めればよい。また酸化してフッ酸処理
して化合物層を除去してからCMP研磨してもよい。
去してしまい直接接合可能な表面性(Ra=5nm以
下)を得た。CMP研磨では、最表面を1000Å以
下、面内均一に研磨することができるので、高濃度ボロ
ン拡散層31aの変化は微量であり、また研磨量を見込
んで拡散条件を決めればよい。また酸化してフッ酸処理
して化合物層を除去してからCMP研磨してもよい。
【0042】一方、別の工程で、電極基板2となる厚さ
600μmの(100)面方位の両面研磨した第2のシ
リコン基板32に熱酸化膜2aを形成し、この熱酸化膜
2aにエッチングにより凹部14を形成し、凹部14内
に個別の電極15、絶縁層17等を形成する。
600μmの(100)面方位の両面研磨した第2のシ
リコン基板32に熱酸化膜2aを形成し、この熱酸化膜
2aにエッチングにより凹部14を形成し、凹部14内
に個別の電極15、絶縁層17等を形成する。
【0043】そして、これらの第1のシリコン基板31
を第2のシリコン基板32上に直接接合で接合する。こ
こでは、減圧下においてプリボンドしたものを900
℃、2時間の熱処理をすることにより接合した。
を第2のシリコン基板32上に直接接合で接合する。こ
こでは、減圧下においてプリボンドしたものを900
℃、2時間の熱処理をすることにより接合した。
【0044】次いで、同図(b)に示すように、第1の
シリコン基板31を厚さ100μmまで研磨によって薄
くする。続いて、同図(c)に示すように、接合したシ
リコン基板31、32の各外面にLP−CVDによりシ
リコン窒化膜34a,34bを形成する。
シリコン基板31を厚さ100μmまで研磨によって薄
くする。続いて、同図(c)に示すように、接合したシ
リコン基板31、32の各外面にLP−CVDによりシ
リコン窒化膜34a,34bを形成する。
【0045】そして、同図(d)に示すように、第2の
シリコン基板32上のシリコン窒化膜34b上にレジス
トをコートし、露光、現像によりインク取り入れ口18
の形状のレジストパターンを形成する。このとき、第1
のシリコン基板31に形成する共通液室8とインク取り
入れ口18のパターンの位置が一致するようにIR光に
よりアライメントする。第2のシリコン基板32は両面
研磨のシリコン基板を用いているので、透過型あるいは
反射型IRアライメントでIR像をはっきり見ることが
できる。次いで、レジストの開口部のシリコン窒化膜3
4bをドライエッチによりエッチング除去し、レジスト
を除去する。
シリコン基板32上のシリコン窒化膜34b上にレジス
トをコートし、露光、現像によりインク取り入れ口18
の形状のレジストパターンを形成する。このとき、第1
のシリコン基板31に形成する共通液室8とインク取り
入れ口18のパターンの位置が一致するようにIR光に
よりアライメントする。第2のシリコン基板32は両面
研磨のシリコン基板を用いているので、透過型あるいは
反射型IRアライメントでIR像をはっきり見ることが
できる。次いで、レジストの開口部のシリコン窒化膜3
4bをドライエッチによりエッチング除去し、レジスト
を除去する。
【0046】その後、図6(a)に示すように、25w
t%の水酸化カリウム水溶液によって温度90℃にて第
2のシリコン基板32の異方性エッチングを行ってイン
ク取り入れ口18となる貫通口19の一部を形成する。
このエッチング液では(100)面のエッチングは2.
5μm/分の速さで進行する。エッチングが進行し熱酸
化膜2aに達すると、熱酸化膜2aのエッチレートが非
常に小さいためエッチングは停止する。(100)面の
異方性エッチングでは54.7゜の角度でテーパが形成
される。ここでは、図6(a)の段階で1.35mmの
幅の開口をエッチングした結果、酸化膜2aに到達した
ところの幅は0.5mmとなった。
t%の水酸化カリウム水溶液によって温度90℃にて第
2のシリコン基板32の異方性エッチングを行ってイン
ク取り入れ口18となる貫通口19の一部を形成する。
このエッチング液では(100)面のエッチングは2.
5μm/分の速さで進行する。エッチングが進行し熱酸
化膜2aに達すると、熱酸化膜2aのエッチレートが非
常に小さいためエッチングは停止する。(100)面の
異方性エッチングでは54.7゜の角度でテーパが形成
される。ここでは、図6(a)の段階で1.35mmの
幅の開口をエッチングした結果、酸化膜2aに到達した
ところの幅は0.5mmとなった。
【0047】次に、第1のシリコン基板31上のシリコ
ン窒化膜34a上にレジストをコートし、露光、現像に
より吐出室6や共通液室8などの形状のレジストパター
ンを得る。このとき、前述したと同様に、第2のシリコ
ン基板32の個別電極15と第1のシリコン基板31の
吐出室6のパターンの位置が一致するようにIR光によ
りアライメントする。そして、同図(b)に示すよう
に、レジストの開口部のシリコン窒化膜34aをドライ
エッチによりエッチング除去し、レジストを除去する。
ン窒化膜34a上にレジストをコートし、露光、現像に
より吐出室6や共通液室8などの形状のレジストパター
ンを得る。このとき、前述したと同様に、第2のシリコ
ン基板32の個別電極15と第1のシリコン基板31の
吐出室6のパターンの位置が一致するようにIR光によ
りアライメントする。そして、同図(b)に示すよう
に、レジストの開口部のシリコン窒化膜34aをドライ
エッチによりエッチング除去し、レジストを除去する。
【0048】次いで、IPA(イソプロピルアルコー
ル)を過飽和状態に添加した30wt%の水酸化カリウ
ム水溶液(KOH)によって温度85℃にて異方性エッ
チングを行って、同図(c)に示すように、第1のシリ
コン基板31に吐出室6及び共通液室8となる凹部並び
に高濃度ボロン層31aからなる振動板10を同時に形
成する。
ル)を過飽和状態に添加した30wt%の水酸化カリウ
ム水溶液(KOH)によって温度85℃にて異方性エッ
チングを行って、同図(c)に示すように、第1のシリ
コン基板31に吐出室6及び共通液室8となる凹部並び
に高濃度ボロン層31aからなる振動板10を同時に形
成する。
【0049】このエッチング液では(110)面のエッ
チングは1.5μm/分の速さで進行する。エッチング
が進行し高濃度ボロン層31aに達すると、エッチレー
トは急激に低下する。しかし、完全にはエッチングは停
止しないのでエッチング停止を見極めるのが困難であ
る。
チングは1.5μm/分の速さで進行する。エッチング
が進行し高濃度ボロン層31aに達すると、エッチレー
トは急激に低下する。しかし、完全にはエッチングは停
止しないのでエッチング停止を見極めるのが困難であ
る。
【0050】そこで、100μmの低濃度ボロンドープ
の(110)面方位のSi基板が貫通するエッチング時
間より30分長い時間に設定した。IPAを添加した3
0wt%のKOH、85℃では、厚さ100μm(11
0)面方位のSi基板は80分で貫通したので、エッチ
ング時間を110分に設定した。エッチング終了時には
エッチレート比は1/150に低下しており、厚さ2μ
mの振動板10が得られた。以上の条件により振動板1
0の厚さは3σで2±0.08μm、エッチング表面性
はRa0.01μmのものが得られた。
の(110)面方位のSi基板が貫通するエッチング時
間より30分長い時間に設定した。IPAを添加した3
0wt%のKOH、85℃では、厚さ100μm(11
0)面方位のSi基板は80分で貫通したので、エッチ
ング時間を110分に設定した。エッチング終了時には
エッチレート比は1/150に低下しており、厚さ2μ
mの振動板10が得られた。以上の条件により振動板1
0の厚さは3σで2±0.08μm、エッチング表面性
はRa0.01μmのものが得られた。
【0051】ここでは、(110)面に対するエッチレ
ート比が1/50〜1/300になったところでエッチ
ングを終了するのがエッチング時間、エッチング表面性
の点で好ましい。水酸化カリウム水溶液ではEDP(エ
チレンジアミンピロカテコール)に比べ、ボロン濃度に
対するエッチレートの低下が小さい。しかし、水酸化カ
リウム水溶液にIPAを添加した場合、IPAを添加し
ない水酸化カリウム水溶液よりもボロン濃度の低い(1
10)面のエッチレートに対する高濃度ボロン拡散層の
エッチレート比(高濃度ボロン拡散層のエッチレート/
(110)面のエッチレート)が小さくなる。なお、I
PAは沸点が低く熱を加えると蒸発が激しいので、蒸気
を冷却して液化しエッチング槽に戻してやる環流装置を
付けることが好ましい。
ート比が1/50〜1/300になったところでエッチ
ングを終了するのがエッチング時間、エッチング表面性
の点で好ましい。水酸化カリウム水溶液ではEDP(エ
チレンジアミンピロカテコール)に比べ、ボロン濃度に
対するエッチレートの低下が小さい。しかし、水酸化カ
リウム水溶液にIPAを添加した場合、IPAを添加し
ない水酸化カリウム水溶液よりもボロン濃度の低い(1
10)面のエッチレートに対する高濃度ボロン拡散層の
エッチレート比(高濃度ボロン拡散層のエッチレート/
(110)面のエッチレート)が小さくなる。なお、I
PAは沸点が低く熱を加えると蒸発が激しいので、蒸気
を冷却して液化しエッチング槽に戻してやる環流装置を
付けることが好ましい。
【0052】次に、シリコン窒化膜34a及び34bを
熱リン酸などによるウェットエッチあるいはドライエッ
チによりエッチング除去する。ここで、このシリコン窒
化膜34a及び34bは除去せずにそのまま残しておい
ても良い。続いて、一点鎖線で示す位置をダイシングす
ることによって、ウェハからチップサイズに切り出す。
熱リン酸などによるウェットエッチあるいはドライエッ
チによりエッチング除去する。ここで、このシリコン窒
化膜34a及び34bは除去せずにそのまま残しておい
ても良い。続いて、一点鎖線で示す位置をダイシングす
ることによって、ウェハからチップサイズに切り出す。
【0053】その後、図7(a)に示すように、吐出室
6および共通液室8を保護するようにメタルマスク35
をかぶせて、電極パッド15aの上にある高濃度ボロン
拡散層31aをドライエッチによりエッチング除去す
る。続いて、電極パッド上15a上の絶縁膜17もドラ
イエッチによりエッチング除去する。これにより、第1
のシリコン基板31からなる流路基板1を完成する。
6および共通液室8を保護するようにメタルマスク35
をかぶせて、電極パッド15aの上にある高濃度ボロン
拡散層31aをドライエッチによりエッチング除去す
る。続いて、電極パッド上15a上の絶縁膜17もドラ
イエッチによりエッチング除去する。これにより、第1
のシリコン基板31からなる流路基板1を完成する。
【0054】次に、同図(b)に示すように、第2のシ
リコン基板32側からドライエッチングを施し、インク
取り入れ口18の位置に対応する第2のシリコン基板3
2側の熱酸化膜2aを除去し、更に第1のシリコン基板
31(流路基板1)の第2のシリコン基板32の貫通口
19に対応する部分の高濃度ボロン拡散層31aをエッ
チング除去して、貫通口19からなるインク取り入れ口
18を完成する。これにより、第2のシリコン基板32
からなる電極基板2を完成する。
リコン基板32側からドライエッチングを施し、インク
取り入れ口18の位置に対応する第2のシリコン基板3
2側の熱酸化膜2aを除去し、更に第1のシリコン基板
31(流路基板1)の第2のシリコン基板32の貫通口
19に対応する部分の高濃度ボロン拡散層31aをエッ
チング除去して、貫通口19からなるインク取り入れ口
18を完成する。これにより、第2のシリコン基板32
からなる電極基板2を完成する。
【0055】最後に、同図(c)に示すように、ノズル
4および流体抵抗部7を形成したノズル板3を第1のシ
リコン基板31から形成した流路基板1に接合すること
によりインクジェットヘッドが完成する。
4および流体抵抗部7を形成したノズル板3を第1のシ
リコン基板31から形成した流路基板1に接合すること
によりインクジェットヘッドが完成する。
【0056】このように、異方性エッチングでインク取
り入れ口となる貫通口を形成するので、大きなインク取
り入れ口を低コストで作製でき、電極基板となる第2の
シリコン基板と流路基板となる第1のシリコン基板を接
合してから貫通口を作製するので、基板の強度が大きく
なり、作製工程途中の破損などといった歩留まりの低下
を防ぐことができ、インク取り入れ口を歩留まり良く作
製することができた。
り入れ口となる貫通口を形成するので、大きなインク取
り入れ口を低コストで作製でき、電極基板となる第2の
シリコン基板と流路基板となる第1のシリコン基板を接
合してから貫通口を作製するので、基板の強度が大きく
なり、作製工程途中の破損などといった歩留まりの低下
を防ぐことができ、インク取り入れ口を歩留まり良く作
製することができた。
【0057】なお、貫通口の作製方法は異方性エッチン
グを例として説明したが、他にもフッ硝酸系エッチング
液による等方性エッチングや、サンドブラストなどでも
可能である。
グを例として説明したが、他にもフッ硝酸系エッチング
液による等方性エッチングや、サンドブラストなどでも
可能である。
【0058】次に、本発明の第2実施形態に係るインク
ジェットヘッドについて図8を参照して説明する。な
お、同図は同ヘッドのノズル板を除いた平面説明図であ
る。このインクジェットヘッドでは、第2のシリコン基
板である電極基板2に形成するインク取り入れ口となる
貫通口を複数の貫通口39、39…に分割し、各貫通口
39、39……で分割されたインク取り入れ口を形成し
たものである。
ジェットヘッドについて図8を参照して説明する。な
お、同図は同ヘッドのノズル板を除いた平面説明図であ
る。このインクジェットヘッドでは、第2のシリコン基
板である電極基板2に形成するインク取り入れ口となる
貫通口を複数の貫通口39、39…に分割し、各貫通口
39、39……で分割されたインク取り入れ口を形成し
たものである。
【0059】このように第2のシリコン基板に形成する
インク供給のための貫通口を複数の貫通口39に分割す
ることで、ヘッドの強度が大きくなり、個別電極15に
FPCケーブルを圧着する圧着工程などの破損しやすい
工程においても、ヘッドの破損を招くことがなく、歩留
まりが向上する。また、インク取り入れ口となる貫通口
を分割しても細い分割柱が入るだけなのでインク流入能
力の低下はごくわずかで実質上影響ない。
インク供給のための貫通口を複数の貫通口39に分割す
ることで、ヘッドの強度が大きくなり、個別電極15に
FPCケーブルを圧着する圧着工程などの破損しやすい
工程においても、ヘッドの破損を招くことがなく、歩留
まりが向上する。また、インク取り入れ口となる貫通口
を分割しても細い分割柱が入るだけなのでインク流入能
力の低下はごくわずかで実質上影響ない。
【0060】次に、本発明の第3実施形態について図9
を参照して説明する。なお、同図は同ヘッドのノズル板
を除いた平面説明図である。このインクジェットヘッド
は、第2のシリコン基板である電極基板3に、第1実施
形態と同様に、細長い貫通口19を形成する一方、第1
のシリコン基板1には貫通口19と各吐出室6とを連通
する開口38を各ビット毎に分割して形成している。こ
の場合、実質的には電極基板2の貫通口19が共通液室
の働きをすることになる。
を参照して説明する。なお、同図は同ヘッドのノズル板
を除いた平面説明図である。このインクジェットヘッド
は、第2のシリコン基板である電極基板3に、第1実施
形態と同様に、細長い貫通口19を形成する一方、第1
のシリコン基板1には貫通口19と各吐出室6とを連通
する開口38を各ビット毎に分割して形成している。こ
の場合、実質的には電極基板2の貫通口19が共通液室
の働きをすることになる。
【0061】すなわち、前述した図6(c)に示したよ
うに第2のシリコン基板32を異方性エッチングによっ
て貫通すると、熱酸化膜2aに圧縮応力が働いているの
で、その応力によって貫通部分の熱酸化膜2aが破ける
ことがある。こうなると、その後の工程であるドライエ
ッチによって、熱酸化膜2aが破けたところから吐出室
6側にプラズマが入り込み振動板10をエッチングして
振動板10の厚さが変化してしまうことがある。
うに第2のシリコン基板32を異方性エッチングによっ
て貫通すると、熱酸化膜2aに圧縮応力が働いているの
で、その応力によって貫通部分の熱酸化膜2aが破ける
ことがある。こうなると、その後の工程であるドライエ
ッチによって、熱酸化膜2aが破けたところから吐出室
6側にプラズマが入り込み振動板10をエッチングして
振動板10の厚さが変化してしまうことがある。
【0062】そこで、第1のシリコン基板31に各吐出
室6と貫通口19とを連通するビット毎に分割された複
数の開口38を形成することで、第2のシリコン基板3
2を異方性エッチングによって貫通した場合にも、熱酸
化膜2aは小さい領域に区切られているので、応力が働
いていても熱酸化膜2aは破けにくくなる。これによ
り、その後の工程であるドライエッチによって吐出室6
側にプラズマが入り込むこともなくなり、振動板10が
エッチングされ厚さが変わってしまうことを防ぐことが
できる。
室6と貫通口19とを連通するビット毎に分割された複
数の開口38を形成することで、第2のシリコン基板3
2を異方性エッチングによって貫通した場合にも、熱酸
化膜2aは小さい領域に区切られているので、応力が働
いていても熱酸化膜2aは破けにくくなる。これによ
り、その後の工程であるドライエッチによって吐出室6
側にプラズマが入り込むこともなくなり、振動板10が
エッチングされ厚さが変わってしまうことを防ぐことが
できる。
【0063】また、ある吐出室の振動板を駆動してイン
クを吐出すると流体抵抗、共通インク室を介して近隣の
吐出室へインク振動が伝わってしまう、いわゆるクロス
トークが発生することがある。この実施形態のインクジ
ェットヘッドの場合、第2のシリコン基板である電極基
板2の貫通口19で形成される共通液室とノズル板3の
流体抵抗部7との間に、第1のシリコン基板である流路
基板1で形成される個別空間(開口38)が存在するの
で、クロストークが小さくなるという利点も有する。
クを吐出すると流体抵抗、共通インク室を介して近隣の
吐出室へインク振動が伝わってしまう、いわゆるクロス
トークが発生することがある。この実施形態のインクジ
ェットヘッドの場合、第2のシリコン基板である電極基
板2の貫通口19で形成される共通液室とノズル板3の
流体抵抗部7との間に、第1のシリコン基板である流路
基板1で形成される個別空間(開口38)が存在するの
で、クロストークが小さくなるという利点も有する。
【0064】次に、本発明の第4実施形態の異なる例に
ついて図10乃至図12を参照して説明する。なお、各
図は同実施形態に係るヘッドの電極基板を裏面から見た
図である。この実施形態は、圧力発生手段を構成する個
別電極15を設ける第2のシリコン基板(電極基板)と
して(110)面方位のシリコン基板を用いたものであ
る。
ついて図10乃至図12を参照して説明する。なお、各
図は同実施形態に係るヘッドの電極基板を裏面から見た
図である。この実施形態は、圧力発生手段を構成する個
別電極15を設ける第2のシリコン基板(電極基板)と
して(110)面方位のシリコン基板を用いたものであ
る。
【0065】先ず、図10に示す第1例は、(110)
面方位の第2のシリコン基板である電極基板2に、六角
形の貫通口19のパターンの長手方向を<110>方向
に一致させて異方性エッチングを施すと、六角形の対向
する一対の辺で35.3゜の角度で(111)テーパー
面19aが形成され、他の4辺は(110)面に垂直な
(111)面が現れる。
面方位の第2のシリコン基板である電極基板2に、六角
形の貫通口19のパターンの長手方向を<110>方向
に一致させて異方性エッチングを施すと、六角形の対向
する一対の辺で35.3゜の角度で(111)テーパー
面19aが形成され、他の4辺は(110)面に垂直な
(111)面が現れる。
【0066】この場合、第2のシリコン基板からなる電
極基板2に(110)面方位のシリコン基板を用いてい
るので、貫通口19の長手方向のテーパーが現れず、チ
ップ周囲までのマージンMを小さくすることができ、チ
ップ自体の大きさも小さくすることができる。なお、こ
の実施形態においても図9に示したように第1のシリコ
ン基板に各ビット毎に分割された開口を形成することも
可能である。
極基板2に(110)面方位のシリコン基板を用いてい
るので、貫通口19の長手方向のテーパーが現れず、チ
ップ周囲までのマージンMを小さくすることができ、チ
ップ自体の大きさも小さくすることができる。なお、こ
の実施形態においても図9に示したように第1のシリコ
ン基板に各ビット毎に分割された開口を形成することも
可能である。
【0067】次に、図11に示す第2例は、(110)
面方位の第2のシリコン基板である電極基板2に、六角
形の貫通口19のパターンの長手方向を<112>方向
に一致させて異方性エッチングしたものである。この場
合、貫通口幅方向の壁は基板表面に垂直なものが得ら
れ、(111)テーパ面19aが同図のように長手の両
端に現れる。
面方位の第2のシリコン基板である電極基板2に、六角
形の貫通口19のパターンの長手方向を<112>方向
に一致させて異方性エッチングしたものである。この場
合、貫通口幅方向の壁は基板表面に垂直なものが得ら
れ、(111)テーパ面19aが同図のように長手の両
端に現れる。
【0068】この例では、垂直壁が得られるので貫通口
の開口を同じにしようとした場合、貫通口の大きさは小
さくてよく、基板の強度が大きくなり作製中の歩留まり
が向上する。
の開口を同じにしようとした場合、貫通口の大きさは小
さくてよく、基板の強度が大きくなり作製中の歩留まり
が向上する。
【0069】さらに、図12に示す第3例は、(11
0)面方位の第2のシリコン基板である電極基板2に、
六角形の貫通口19のパターンの長手方向を<011>
方向に一致させて異方性エッチングしたものであり、こ
の場合にも、貫通口幅方向の壁は基板表面に垂直なもの
が得られる。ただし、この垂直壁は(100)面よりな
っているので横方向にもエッチングが進行し貫通口幅は
エッチングマスク幅よりも大きくなるので、それを考慮
に入れてエッチングマスクのパターンを設計する。
0)面方位の第2のシリコン基板である電極基板2に、
六角形の貫通口19のパターンの長手方向を<011>
方向に一致させて異方性エッチングしたものであり、こ
の場合にも、貫通口幅方向の壁は基板表面に垂直なもの
が得られる。ただし、この垂直壁は(100)面よりな
っているので横方向にもエッチングが進行し貫通口幅は
エッチングマスク幅よりも大きくなるので、それを考慮
に入れてエッチングマスクのパターンを設計する。
【0070】次に、本発明の第5実施形態に係るインク
ジェットヘッドについて図13を参照して説明する。こ
のインクジェットヘッドは、第1のシリコン基板である
流路基板1を吐出室6の隔壁を形成する(100)又は
(110)面のベースウエハ41と(100)面方位の
ボンドウエハ42とを酸化膜層43を介して接合したい
わゆるSOI(Silicon on Insulator)基板を用いてい
る。
ジェットヘッドについて図13を参照して説明する。こ
のインクジェットヘッドは、第1のシリコン基板である
流路基板1を吐出室6の隔壁を形成する(100)又は
(110)面のベースウエハ41と(100)面方位の
ボンドウエハ42とを酸化膜層43を介して接合したい
わゆるSOI(Silicon on Insulator)基板を用いてい
る。
【0071】そして、ベースウエハ41に(100)面
方位のシリコン基板を用いた場合には、(110)面方
位のベースウェハ41の<110>方向とボンドウェハ
42の<110>方向と第2のシリコン基板である電極
基板2の<110>方向を互いに平行とし、また、ベー
スウエハ41に(110)面方位のシリコン基板を用い
た場合には、(110)面方位のベースウェハ41の<
1−12>方向とボンドウェハ42の<110>方向と
第2のシリコン基板である電極基板2の<110>方向
を平行として接合している。
方位のシリコン基板を用いた場合には、(110)面方
位のベースウェハ41の<110>方向とボンドウェハ
42の<110>方向と第2のシリコン基板である電極
基板2の<110>方向を互いに平行とし、また、ベー
スウエハ41に(110)面方位のシリコン基板を用い
た場合には、(110)面方位のベースウェハ41の<
1−12>方向とボンドウェハ42の<110>方向と
第2のシリコン基板である電極基板2の<110>方向
を平行として接合している。
【0072】これにより、第1のシリコン基板にSOI
基板を用いた場合でも、電極基板2の貫通口19とSO
I基板のボンドウエハ42に形成する貫通口(開口)を
連続的に連通させることができるようになる。
基板を用いた場合でも、電極基板2の貫通口19とSO
I基板のボンドウエハ42に形成する貫通口(開口)を
連続的に連通させることができるようになる。
【0073】そこで、このインクジェットヘッドの製造
工程について図14乃至図16を参照して説明する。先
ず、同図(a)に示すように、流路基板1となる第1シ
リコン基板として、(110)を面方位とする厚さ50
0μmのシリコン基板(ベースウエハ)41に酸化膜層
43を介してボンドウエハ(シリコン層)42が形成さ
れた、いわゆるSOI(Silicon on Insulator)基板を
用いる。
工程について図14乃至図16を参照して説明する。先
ず、同図(a)に示すように、流路基板1となる第1シ
リコン基板として、(110)を面方位とする厚さ50
0μmのシリコン基板(ベースウエハ)41に酸化膜層
43を介してボンドウエハ(シリコン層)42が形成さ
れた、いわゆるSOI(Silicon on Insulator)基板を
用いる。
【0074】シリコン層42の形成方法としては、酸化
したシリコン基板41に別のシリコン基板を貼り合わ
せ、貼り合わせたシリコン基板を研磨によって所望の厚
さまで研磨してシリコン層42とする方法、酸化したシ
リコン基板41にポリシリコン層を形成してシリコン層
42する方法、あるいはそのポリシリコン層を結晶化し
てシリコン層42とする方法などSOI基板を作製する
ための一般的な方法を取ることができる。
したシリコン基板41に別のシリコン基板を貼り合わ
せ、貼り合わせたシリコン基板を研磨によって所望の厚
さまで研磨してシリコン層42とする方法、酸化したシ
リコン基板41にポリシリコン層を形成してシリコン層
42する方法、あるいはそのポリシリコン層を結晶化し
てシリコン層42とする方法などSOI基板を作製する
ための一般的な方法を取ることができる。
【0075】ここでは2枚のシリコン基板を酸化膜層4
3を貼り合わせ、シリコン基板を研磨によって薄くして
シリコン層42を形成する方法をとった。具体的には、
(110)を面方位とするシリコン基板41(ベースウ
ェハ)を熱酸化し5000Åの酸化膜43を形成し、
(100)を面方位とするシリコン基板(ボンドウェ
ハ)を1200℃の熱をかけて貼り合わせた後、ボンド
ウェハを研磨によって2μmまで薄くしてシリコン層
(ボンドウェハ)42を得た。
3を貼り合わせ、シリコン基板を研磨によって薄くして
シリコン層42を形成する方法をとった。具体的には、
(110)を面方位とするシリコン基板41(ベースウ
ェハ)を熱酸化し5000Åの酸化膜43を形成し、
(100)を面方位とするシリコン基板(ボンドウェ
ハ)を1200℃の熱をかけて貼り合わせた後、ボンド
ウェハを研磨によって2μmまで薄くしてシリコン層
(ボンドウェハ)42を得た。
【0076】このとき、(110)を面方位とするベー
スウェハ(シリコン基板)41の<1−12>方向と
(100)を面方位とするボンドウェハ(シリコン層)
42の<110>方向が平行になるように貼り合わせ
た。後にベースウェハ41に形成される吐出室6は長手
方向をベースウェハ41の<1−12>方向に形成す
る。
スウェハ(シリコン基板)41の<1−12>方向と
(100)を面方位とするボンドウェハ(シリコン層)
42の<110>方向が平行になるように貼り合わせ
た。後にベースウェハ41に形成される吐出室6は長手
方向をベースウェハ41の<1−12>方向に形成す
る。
【0077】一方、電極基板1となる両面研磨の厚さ6
00μmの(100)面方位の第2のシリコン基板32
に熱酸化膜2aを形成し、熱酸化膜2aにエッチングに
より凹部14を形成し、凹部14内に個別電極15、絶
縁層17などを形成する。ここで、シリコン基板32に
形成する凹部14や個別電極15の長手方向は、シリコ
ン基板32の結晶方向<110>に平行に形成する。
00μmの(100)面方位の第2のシリコン基板32
に熱酸化膜2aを形成し、熱酸化膜2aにエッチングに
より凹部14を形成し、凹部14内に個別電極15、絶
縁層17などを形成する。ここで、シリコン基板32に
形成する凹部14や個別電極15の長手方向は、シリコ
ン基板32の結晶方向<110>に平行に形成する。
【0078】そして、シリコン基板32にシリコン基板
41をシリコン層42側を接合面として直接接合する。
ここでは減圧下においてプリボンドしたものを、100
0℃、2時間の熱処理をすることにより接合した。この
とき(110)面方位のシリコン基板41の結晶方向<
−111>と(100)面方位のシリコン基板32の結
晶方向<110>が平行となるように貼り合わせた。
41をシリコン層42側を接合面として直接接合する。
ここでは減圧下においてプリボンドしたものを、100
0℃、2時間の熱処理をすることにより接合した。この
とき(110)面方位のシリコン基板41の結晶方向<
−111>と(100)面方位のシリコン基板32の結
晶方向<110>が平行となるように貼り合わせた。
【0079】続いて、同図(b)に示すように、厚さ5
00μmのシリコン基板41を厚さ100μmまで研磨
によって薄くする。そして、接合した基板にLP−CV
Dによりシリコン窒化膜34a,34bを形成する。
00μmのシリコン基板41を厚さ100μmまで研磨
によって薄くする。そして、接合した基板にLP−CV
Dによりシリコン窒化膜34a,34bを形成する。
【0080】次に、同図(c)シリコン基板32上のシ
リコン窒化膜34b上にレジストをコートし、露光、現
像によりインク取り入れ口18の形状のレジストパター
ンを形成する。このパターンはシリコン基板32の<1
10>方向に平行な一辺を持つ長方形形状である。この
とき、シリコン基板41に形成する共通液室8とインク
取り入れ口18のパターンの位置が一致するようにIR
光によりアライメントする。シリコンは長波長の光で透
過率が高くなるので、IR光によって内部の段差や金属
膜のパターンを見ることができる。
リコン窒化膜34b上にレジストをコートし、露光、現
像によりインク取り入れ口18の形状のレジストパター
ンを形成する。このパターンはシリコン基板32の<1
10>方向に平行な一辺を持つ長方形形状である。この
とき、シリコン基板41に形成する共通液室8とインク
取り入れ口18のパターンの位置が一致するようにIR
光によりアライメントする。シリコンは長波長の光で透
過率が高くなるので、IR光によって内部の段差や金属
膜のパターンを見ることができる。
【0081】ただし、シリコン表面が鏡面でない場合、
鮮明なIR像が得られなく精密なアライメントが困難と
なる。ここではシリコン基板32は両面研磨の基板を用
いているのでIRアライメントでIR像をはっきり見る
ことができ、正確なアライメントが可能となる。
鮮明なIR像が得られなく精密なアライメントが困難と
なる。ここではシリコン基板32は両面研磨の基板を用
いているのでIRアライメントでIR像をはっきり見る
ことができ、正確なアライメントが可能となる。
【0082】また、シリコン基板32に片面研磨の基板
を用い、シリコン基板41との接合後にシリコン基板3
2を研磨しても良く、IRアライメント時にシリコン基
板32の表面が鏡面となっていればよい。しかし、後の
シリコン基板32を水酸化カリウム水溶液などのアルカ
リ液による異方性エッチングで貫通口を形成するとき、
(100)面の異方性エッチングにおいて54.7゜の
角度でテーパーが形成されるので貫通口の大きさはシリ
コン基板32の厚さによって変化する。シリコン基板3
2の厚さを制御することを考えれば、シリコン基板41
との接合の後に研磨するよりも、予めシリコン基板32
を両面研磨し厚さを制御する方が好ましい。
を用い、シリコン基板41との接合後にシリコン基板3
2を研磨しても良く、IRアライメント時にシリコン基
板32の表面が鏡面となっていればよい。しかし、後の
シリコン基板32を水酸化カリウム水溶液などのアルカ
リ液による異方性エッチングで貫通口を形成するとき、
(100)面の異方性エッチングにおいて54.7゜の
角度でテーパーが形成されるので貫通口の大きさはシリ
コン基板32の厚さによって変化する。シリコン基板3
2の厚さを制御することを考えれば、シリコン基板41
との接合の後に研磨するよりも、予めシリコン基板32
を両面研磨し厚さを制御する方が好ましい。
【0083】次に、同図(d)に示すように、レジスト
の開口部のシリコン窒化膜34bをドライエッチにより
エッチング除去し、レジストをレジスト剥離液や硫酸な
どのウェットプロセスあるいは酸素プラズマアッシャー
などのドライプロセスなどによって除去する。
の開口部のシリコン窒化膜34bをドライエッチにより
エッチング除去し、レジストをレジスト剥離液や硫酸な
どのウェットプロセスあるいは酸素プラズマアッシャー
などのドライプロセスなどによって除去する。
【0084】そして、図15(a)に示すように、25
wt%、温度90℃の水酸化カリウム水溶液によるシリ
コン基板32の異方性エッチングによってインク取り入
れ口18となる貫通口19の一部を形成する。このエッ
チング液では(100)面のエッチングは2.5μm/
分の速さで進行する。エッチングが進行し熱酸化膜2a
に達すると、熱酸化膜のエッチレートが非常に小さいた
めエッチングは停止する。前に述べたようにシリコン窒
化膜34bの長方形開口パターンの一辺はシリコン基板
32の<110>方向に平行となっているので、(10
0)面の異方性エッチングでは54.7゜の角度で(1
11)面よりなるテーパが形成される。ここでは1.3
5mmの幅の開口をエッチングした結果、酸化膜2aに
到達したところの貫通口19の幅は0.5mmとなっ
た。
wt%、温度90℃の水酸化カリウム水溶液によるシリ
コン基板32の異方性エッチングによってインク取り入
れ口18となる貫通口19の一部を形成する。このエッ
チング液では(100)面のエッチングは2.5μm/
分の速さで進行する。エッチングが進行し熱酸化膜2a
に達すると、熱酸化膜のエッチレートが非常に小さいた
めエッチングは停止する。前に述べたようにシリコン窒
化膜34bの長方形開口パターンの一辺はシリコン基板
32の<110>方向に平行となっているので、(10
0)面の異方性エッチングでは54.7゜の角度で(1
11)面よりなるテーパが形成される。ここでは1.3
5mmの幅の開口をエッチングした結果、酸化膜2aに
到達したところの貫通口19の幅は0.5mmとなっ
た。
【0085】次に、同図(b)に示すように、フッ酸系
エッチング液により貫通口19によって露出している酸
化膜2aを除去する。
エッチング液により貫通口19によって露出している酸
化膜2aを除去する。
【0086】次に、同図(c)シリコン基板41上のシ
リコン窒化膜34a上にレジストをコートし、露光、現
像により吐出室6や共通液室8などの形状のレジストパ
ターンを得る。このとき、前述したと同様に、シリコン
基板32の個別電極15と吐出室6のパターンの位置が
一致するようにIR光によりアライメントする。
リコン窒化膜34a上にレジストをコートし、露光、現
像により吐出室6や共通液室8などの形状のレジストパ
ターンを得る。このとき、前述したと同様に、シリコン
基板32の個別電極15と吐出室6のパターンの位置が
一致するようにIR光によりアライメントする。
【0087】このとき凹部14や個別電極15の長手方
向はシリコン基板32の<110>方向に平行に形成
し、シリコン基板32の<110>方向とシリコン基板
41の<1−12>方向が平行に接合してあるので、吐
出室6の長手方向は必然的にシリコン基板41の<1−
12>方向となる。
向はシリコン基板32の<110>方向に平行に形成
し、シリコン基板32の<110>方向とシリコン基板
41の<1−12>方向が平行に接合してあるので、吐
出室6の長手方向は必然的にシリコン基板41の<1−
12>方向となる。
【0088】そして、レジストの開口部のシリコン窒化
膜34aをドライエッチによりエッチング除去し、レジ
ストを除去する。
膜34aをドライエッチによりエッチング除去し、レジ
ストを除去する。
【0089】次に、同図(d)に示すように、20wt
%、温度80℃の水酸化カリウム水溶液によってシリコ
ン基板41の開口部及びシリコン層42の開口部を異方
性エッチングする。シリコン基板41の吐出室6のパタ
ーンの開口部は長手方向をシリコン基板41の<1−1
2>方向に平行にしているので、吐出室6は長手方向に
(111)面で形成される垂直な隔壁が形成され、シリ
コン層42の貫通口19に対応する部分のパターンの開
口部は長方形の一辺をシリコン層42の<110>方向
に平行にしているので、長方形にそったエッチングが可
能でありエッチング形状が崩れることなく54.7゜の
角度をなすテーパが形成され、吐出室6の並びと平行に
長方形の貫通口(開口)19bが得られる。シリコン層
42のエッチングが2μm進行すると酸化膜43に達
し、エッチングが停止する。
%、温度80℃の水酸化カリウム水溶液によってシリコ
ン基板41の開口部及びシリコン層42の開口部を異方
性エッチングする。シリコン基板41の吐出室6のパタ
ーンの開口部は長手方向をシリコン基板41の<1−1
2>方向に平行にしているので、吐出室6は長手方向に
(111)面で形成される垂直な隔壁が形成され、シリ
コン層42の貫通口19に対応する部分のパターンの開
口部は長方形の一辺をシリコン層42の<110>方向
に平行にしているので、長方形にそったエッチングが可
能でありエッチング形状が崩れることなく54.7゜の
角度をなすテーパが形成され、吐出室6の並びと平行に
長方形の貫通口(開口)19bが得られる。シリコン層
42のエッチングが2μm進行すると酸化膜43に達
し、エッチングが停止する。
【0090】このとき、前述した同図(b)工程でシリ
コン基板32の貫通口19によって露出している部分の
酸化膜2aを除去しているので、シリコン層42は裏面
からエッチングが進むことになる。表面からのみのエッ
チングでは最終的にインク取り入れ口18の部分にシリ
コン層42が残ってしまい、このシリコン層42を除去
する工程がさらに必要となる。
コン基板32の貫通口19によって露出している部分の
酸化膜2aを除去しているので、シリコン層42は裏面
からエッチングが進むことになる。表面からのみのエッ
チングでは最終的にインク取り入れ口18の部分にシリ
コン層42が残ってしまい、このシリコン層42を除去
する工程がさらに必要となる。
【0091】したがって、このようにシリコン層42を
裏からエッチングすることによって吐出室6および振動
板10の形成と同時にシリコン層42を貫通することが
でき工程を削減し、コストダウンが可能になる。
裏からエッチングすることによって吐出室6および振動
板10の形成と同時にシリコン層42を貫通することが
でき工程を削減し、コストダウンが可能になる。
【0092】さらにエッチングを進めると、図16
(a)に示すように、シリコン基板41側のエッチング
も酸化膜43に達する。続いて、フッ酸系エッチング液
によって酸化膜43の露出部分をエッチング除去するこ
とで、同図(b)に示すように、インク取り入れ口18
は完全に貫通する。
(a)に示すように、シリコン基板41側のエッチング
も酸化膜43に達する。続いて、フッ酸系エッチング液
によって酸化膜43の露出部分をエッチング除去するこ
とで、同図(b)に示すように、インク取り入れ口18
は完全に貫通する。
【0093】そして、シリコン窒化膜34a及び34b
を熱リン酸などによるウェットエッチあるいはドライエ
ッチによりエッチング除去する。ここでも、このシリコ
ン窒化膜34aおよび34bは除去せずにそのまま残し
ておいても良い。
を熱リン酸などによるウェットエッチあるいはドライエ
ッチによりエッチング除去する。ここでも、このシリコ
ン窒化膜34aおよび34bは除去せずにそのまま残し
ておいても良い。
【0094】続いて、同図(b)の一点鎖線で示す位置
をダイシングすることによって、ウェハからチップサイ
ズに切り出す。
をダイシングすることによって、ウェハからチップサイ
ズに切り出す。
【0095】その後、同図(c)に示すように、吐出室
6および共通液室8を保護するようにメタルマスク35
をかぶせて、電極パッド15aの上にあるシリコン層4
2をドライエッチによりエッチング除去する。続いて、
電極パッド上15上の絶縁膜17もドライエッチにより
エッチング除去する。
6および共通液室8を保護するようにメタルマスク35
をかぶせて、電極パッド15aの上にあるシリコン層4
2をドライエッチによりエッチング除去する。続いて、
電極パッド上15上の絶縁膜17もドライエッチにより
エッチング除去する。
【0096】最後に、同図(d)に示すように、ノズル
4および流体抵抗7を形成したノズル板3を流路基板1
上に接合することによりインクジェットヘッドが完成す
る。
4および流体抵抗7を形成したノズル板3を流路基板1
上に接合することによりインクジェットヘッドが完成す
る。
【0097】なお、この例では、シリコン基板41に
(110)面方位の基板を用いたが、(100)面方位
のシリコン基板を用いることも可能である。この場合に
は、第1のシリコン基板をなすシリコン基板41とシリ
コン層42と第2のシリコン基板32のそれぞれの<1
10>方向を互いに平行とすることによって、吐出室
6、共通液室8、イン取り入れ口18はそれぞれ(11
1)面で構成されるテーパの隔壁で囲まれるエッチング
形状を得ることができ、吐出室6の並びと平行に長方形
のインク取り入れ口18を形成することができる。
(110)面方位の基板を用いたが、(100)面方位
のシリコン基板を用いることも可能である。この場合に
は、第1のシリコン基板をなすシリコン基板41とシリ
コン層42と第2のシリコン基板32のそれぞれの<1
10>方向を互いに平行とすることによって、吐出室
6、共通液室8、イン取り入れ口18はそれぞれ(11
1)面で構成されるテーパの隔壁で囲まれるエッチング
形状を得ることができ、吐出室6の並びと平行に長方形
のインク取り入れ口18を形成することができる。
【0098】また、この例ではSOI基板を用いて振動
板厚さを制御したが、通常のシリコン基板を時間制御で
エッチングを終了して振動板厚さを制御する場合にも同
様の作製方法を取ることができる。
板厚さを制御したが、通常のシリコン基板を時間制御で
エッチングを終了して振動板厚さを制御する場合にも同
様の作製方法を取ることができる。
【0099】次に、本発明の第6実施形態に係るインク
ジェットヘッドについてその製造工程トともに図17及
び図18を参照して説明する。まず、図17(a)に示
すように、流路基板となる(110)面方位の厚さ50
0μmの第1のシリコン基板31に高濃度ボロン拡散層
31aを形成する。
ジェットヘッドについてその製造工程トともに図17及
び図18を参照して説明する。まず、図17(a)に示
すように、流路基板となる(110)面方位の厚さ50
0μmの第1のシリコン基板31に高濃度ボロン拡散層
31aを形成する。
【0100】具体的には、第1のシリコン基板31をア
ンモニア過水(液温80℃)にて5分、塩酸過水(温度
80℃)にて5分で洗浄した後、その10%のフッ酸に
て30秒間表面の酸化膜を除去し、シリコン基板31の
一面に塗布拡散源をスピンコートによって塗布する。
ンモニア過水(液温80℃)にて5分、塩酸過水(温度
80℃)にて5分で洗浄した後、その10%のフッ酸に
て30秒間表面の酸化膜を除去し、シリコン基板31の
一面に塗布拡散源をスピンコートによって塗布する。
【0101】このようにシリコン基板31に塗布拡散源
をスピンコートで塗布する場合、放射状に厚さむら(ス
トライエーション)が発生することがある。そのような
場合には、スピンコート時の風切り及び雰囲気の湿度を
高め塗布拡散源のスピンコート中の乾燥を防ぐため、シ
リコン基板31全体を覆う蓋をかぶせると良い。また、
ストライエーションによって、ドライブ後に、B2O3
層を除去した後の高濃度ボロン拡散層31aの表面に数
十μmのピッチで凹凸が発生し、後の電極基板2となる
第2のシリコン基板32との接合で不良が発生すること
があるので、スピンコート時に均一に塗布することが重
要である。
をスピンコートで塗布する場合、放射状に厚さむら(ス
トライエーション)が発生することがある。そのような
場合には、スピンコート時の風切り及び雰囲気の湿度を
高め塗布拡散源のスピンコート中の乾燥を防ぐため、シ
リコン基板31全体を覆う蓋をかぶせると良い。また、
ストライエーションによって、ドライブ後に、B2O3
層を除去した後の高濃度ボロン拡散層31aの表面に数
十μmのピッチで凹凸が発生し、後の電極基板2となる
第2のシリコン基板32との接合で不良が発生すること
があるので、スピンコート時に均一に塗布することが重
要である。
【0102】なお、塗布拡散源としては例えば東京応化
工業製のFMK−58、MMK−40、6MK−37、
3M−23等(いずれも商品名)を用いることができる
が、その他のものを用いることもできる。ここでは塗布
拡散源に上記3M−23(商品名)を用いた。これは比
較的ボロン濃度の低い塗布拡散源であり、スピンコート
後に常温で乾燥するので、塗布後のベークを特に入れな
くてもよいが、ボロン濃度の高い塗布拡散源を用いる場
合にはスピンコート後にベークを入れたほうがよい。
工業製のFMK−58、MMK−40、6MK−37、
3M−23等(いずれも商品名)を用いることができる
が、その他のものを用いることもできる。ここでは塗布
拡散源に上記3M−23(商品名)を用いた。これは比
較的ボロン濃度の低い塗布拡散源であり、スピンコート
後に常温で乾燥するので、塗布後のベークを特に入れな
くてもよいが、ボロン濃度の高い塗布拡散源を用いる場
合にはスピンコート後にベークを入れたほうがよい。
【0103】塗布拡散源の塗布後、窒素を流した温度8
00℃の炉の中にロードする。その後、10分間は窒素
に濃度2〜3%の酸素を混入する。この酸素は拡散源に
含まれる有機物を酸化して飛ばすために用いられる。そ
の後、炉の温度を6℃/分のレートで1125℃まで上
昇させ、その状態で40分保持した後、3℃/分のレー
トで800℃まで下げシリコン基板31を取り出す。
00℃の炉の中にロードする。その後、10分間は窒素
に濃度2〜3%の酸素を混入する。この酸素は拡散源に
含まれる有機物を酸化して飛ばすために用いられる。そ
の後、炉の温度を6℃/分のレートで1125℃まで上
昇させ、その状態で40分保持した後、3℃/分のレー
トで800℃まで下げシリコン基板31を取り出す。
【0104】次いで、上述したようにシリコン基板31
の高濃度ボロン拡散層31aを形成した後、高濃度ボロ
ン拡散層31aの表面に形成されたB2O3層をフッ酸
により除去する。B2O3層の下にシリコンとボロンの
化合物層が形成されており、これを除去する場合は、酸
化することによってフッ酸で除去できるようになる。こ
のように酸化してフッ酸でシリコンとボロンの化合物層
を除去しても、ボロンの拡散されたシリコン基板31の
表面にはマイクロラフネスが生じているので、後に行う
直接接合で接合することができない。
の高濃度ボロン拡散層31aを形成した後、高濃度ボロ
ン拡散層31aの表面に形成されたB2O3層をフッ酸
により除去する。B2O3層の下にシリコンとボロンの
化合物層が形成されており、これを除去する場合は、酸
化することによってフッ酸で除去できるようになる。こ
のように酸化してフッ酸でシリコンとボロンの化合物層
を除去しても、ボロンの拡散されたシリコン基板31の
表面にはマイクロラフネスが生じているので、後に行う
直接接合で接合することができない。
【0105】そこで、更にCMP(Chemical-Mechani
cal-Polishing)研磨を行って、シリコンとボロンの化
合物層ごと除去し、シリコン基板31の表面として直接
接合可能な表面性(表面粗さRa=5nm以下)を得
る。CMP研磨では、最表面を1000Å以下の研磨量
で面内均一に研磨することができるので、高濃度ボロン
拡散層21aの変化は微量である。この場合、その研磨
量を見込んでボロンを拡散させる拡散条件を決定すれば
よい。また、酸化してフッ酸処理してシリコンとボロン
の化合物層を除去してからCMP研磨を行ってもよい。
cal-Polishing)研磨を行って、シリコンとボロンの化
合物層ごと除去し、シリコン基板31の表面として直接
接合可能な表面性(表面粗さRa=5nm以下)を得
る。CMP研磨では、最表面を1000Å以下の研磨量
で面内均一に研磨することができるので、高濃度ボロン
拡散層21aの変化は微量である。この場合、その研磨
量を見込んでボロンを拡散させる拡散条件を決定すれば
よい。また、酸化してフッ酸処理してシリコンとボロン
の化合物層を除去してからCMP研磨を行ってもよい。
【0106】一方、同図(b)に示すように、別の工程
で電極基板2となる第2のシリコン基板32を製作す
る。ここでは、両面研磨の厚さ600μmの結晶面方位
(100)の両面研磨した第2のシリコン基板32に熱
酸化膜2aを形成し、この熱酸化膜2aにエッチングに
より凹部14を形成し、凹部14内に個別の電極15、
絶縁層17等を形成した。なお、凹部14や個別の電極
15の吐出室長手方向は第2のシリコン基板32(電極
基板2)の結晶軸<110>方向に平行に形成する。
で電極基板2となる第2のシリコン基板32を製作す
る。ここでは、両面研磨の厚さ600μmの結晶面方位
(100)の両面研磨した第2のシリコン基板32に熱
酸化膜2aを形成し、この熱酸化膜2aにエッチングに
より凹部14を形成し、凹部14内に個別の電極15、
絶縁層17等を形成した。なお、凹部14や個別の電極
15の吐出室長手方向は第2のシリコン基板32(電極
基板2)の結晶軸<110>方向に平行に形成する。
【0107】そして、これらの第1のシリコン基板31
を第2のシリコン基板32上に直接接合で接合する。こ
こでは、減圧下においてプリボンドしたものを1000
℃、2時間の熱処理をすることにより接合した。このと
き結晶面方位(110)の第1のシリコン基板31の結
晶軸<1−12>方向と結晶面方位(100)の第2の
シリコン基板32の結晶軸<110>方向とが平行とな
るように貼り合わる。
を第2のシリコン基板32上に直接接合で接合する。こ
こでは、減圧下においてプリボンドしたものを1000
℃、2時間の熱処理をすることにより接合した。このと
き結晶面方位(110)の第1のシリコン基板31の結
晶軸<1−12>方向と結晶面方位(100)の第2の
シリコン基板32の結晶軸<110>方向とが平行とな
るように貼り合わる。
【0108】続いて、前述した第5実施形態で説明した
図14(c)、(d)、図15(a)、(b)と同様の
工程を経て、図17(c)に示す構造を得る。
図14(c)、(d)、図15(a)、(b)と同様の
工程を経て、図17(c)に示す構造を得る。
【0109】次に、30wt%の水酸化カリウム水溶液
によって温度80℃にてシリコン基板31の露出部分の
異方性エッチングを行う。シリコン基板31の下側は高
濃度ボロン層31aが形成されているので周知のごとく
高濃度ボロン層のエッチレートが低くなる。しかし、高
濃度ボロン層31aでは低濃度の水酸化カリウム水溶液
でエッチレートが非常に小さくなるので、本例のような
高濃度の水酸化カリウム水溶液ではエッチレートの低下
が小さい。
によって温度80℃にてシリコン基板31の露出部分の
異方性エッチングを行う。シリコン基板31の下側は高
濃度ボロン層31aが形成されているので周知のごとく
高濃度ボロン層のエッチレートが低くなる。しかし、高
濃度ボロン層31aでは低濃度の水酸化カリウム水溶液
でエッチレートが非常に小さくなるので、本例のような
高濃度の水酸化カリウム水溶液ではエッチレートの低下
が小さい。
【0110】ここでは、同図(c)に示すように、シリ
コン基板31の窒化膜34a側からのエッチングが80
μm進行した時点では、2μmの高濃度ボロン層31a
は貫通口19側からのエッチングにより貫通されてい
た。このとき、シリコン基板31は(110)基板を用
いているので、貫通口19の長手方向(紙面垂直方向)
はシリコン基板32の結晶軸が一致しないので若干横方
向にエッチングが進行する。
コン基板31の窒化膜34a側からのエッチングが80
μm進行した時点では、2μmの高濃度ボロン層31a
は貫通口19側からのエッチングにより貫通されてい
た。このとき、シリコン基板31は(110)基板を用
いているので、貫通口19の長手方向(紙面垂直方向)
はシリコン基板32の結晶軸が一致しないので若干横方
向にエッチングが進行する。
【0111】次に、エッチング液をIPA(イソプロピ
ルアルコール)を過飽和状態に添加した30wt%の水
酸化カリウム水溶液に変えて、温度80℃にて異方性エ
ッチングを行う。このエッチング液では(110)面の
エッチングは1.5μm/分の速さで進行する。このエ
ッチング液では高濃度ボロン層31aに達すると、エッ
チレートは急激に低下する。エッチング終了時にはエッ
チレート比は1/150に低下しており、同図(d)に
示すように、厚さ2μmの振動板10が得られた。
ルアルコール)を過飽和状態に添加した30wt%の水
酸化カリウム水溶液に変えて、温度80℃にて異方性エ
ッチングを行う。このエッチング液では(110)面の
エッチングは1.5μm/分の速さで進行する。このエ
ッチング液では高濃度ボロン層31aに達すると、エッ
チレートは急激に低下する。エッチング終了時にはエッ
チレート比は1/150に低下しており、同図(d)に
示すように、厚さ2μmの振動板10が得られた。
【0112】このとき、貫通口19に対応する部分第1
のシリコン基板31は両面からエッチングが進み貫通す
る。ここで、(110)面方位の第1のシリコン基板3
1の結晶方向<1−12>と(100)面方位の第2の
シリコン基板32の結晶方向<110>が平行となるよ
うに貼り合わせてあるので、シリコン基板31の吐出室
6は長手方向の隔壁が(111)面で形成される垂直
壁、シリコン基板32の貫通口19は(111)面で形
成されるテーパで囲まれる長方形が得られる。
のシリコン基板31は両面からエッチングが進み貫通す
る。ここで、(110)面方位の第1のシリコン基板3
1の結晶方向<1−12>と(100)面方位の第2の
シリコン基板32の結晶方向<110>が平行となるよ
うに貼り合わせてあるので、シリコン基板31の吐出室
6は長手方向の隔壁が(111)面で形成される垂直
壁、シリコン基板32の貫通口19は(111)面で形
成されるテーパで囲まれる長方形が得られる。
【0113】本実施形態では、上述したように、第1の
シリコン基板31のエッチング液を途中で変えている。
すなわち、最初のエッチング液は高濃度ボロン層であっ
てもエッチングが進行するものを選んだ。例えば30w
t%以上の高濃度の水酸化カリウム水溶液を用いる。高
濃度の水酸化カリウム水溶液であってもエッチレートは
低下するが、2μm程度の高濃度ボロン層をエッチング
することは可能である。次いで、2番目のエッチング液
はIPAを添加した水酸化カリウム水溶液あるいは低濃
度の水酸化カリウム水溶液、EDPなど高濃度ボロン層
でのエッチレートが小さくなるエッチング液を選んでい
る。高濃度ボロン層に到達するとエッチレートが急激に
減少して、高濃度ボロン層31aのみが残留する。
シリコン基板31のエッチング液を途中で変えている。
すなわち、最初のエッチング液は高濃度ボロン層であっ
てもエッチングが進行するものを選んだ。例えば30w
t%以上の高濃度の水酸化カリウム水溶液を用いる。高
濃度の水酸化カリウム水溶液であってもエッチレートは
低下するが、2μm程度の高濃度ボロン層をエッチング
することは可能である。次いで、2番目のエッチング液
はIPAを添加した水酸化カリウム水溶液あるいは低濃
度の水酸化カリウム水溶液、EDPなど高濃度ボロン層
でのエッチレートが小さくなるエッチング液を選んでい
る。高濃度ボロン層に到達するとエッチレートが急激に
減少して、高濃度ボロン層31aのみが残留する。
【0114】以上の条件により振動板10の厚さは3σ
で2±0.08μm、エッチング表面性はRa=0.0
1μmのものが得られた。水酸化カリウム水溶液ではE
DP(エチレンジアミンピロカテコール)に比べ、ボロ
ン濃度に対するエッチレートの低下が小さい。しかし、
水酸化カリウム水溶液にIPAを添加した場合、IPA
を添加しない水酸化カリウム水溶液よりもボロン濃度の
低い(110)面のエッチレートにたいする高濃度ボロ
ン拡散層のエッチレート比(高濃度ボロン拡散層のエッ
チレート/(110)面のエッチレート)が小さくな
る。なお、IPAは沸点が低く熱を加えると蒸発が激し
いので、蒸気を冷却して液化しエッチング槽に戻してや
る環流装置を付けるのが好ましい。
で2±0.08μm、エッチング表面性はRa=0.0
1μmのものが得られた。水酸化カリウム水溶液ではE
DP(エチレンジアミンピロカテコール)に比べ、ボロ
ン濃度に対するエッチレートの低下が小さい。しかし、
水酸化カリウム水溶液にIPAを添加した場合、IPA
を添加しない水酸化カリウム水溶液よりもボロン濃度の
低い(110)面のエッチレートにたいする高濃度ボロ
ン拡散層のエッチレート比(高濃度ボロン拡散層のエッ
チレート/(110)面のエッチレート)が小さくな
る。なお、IPAは沸点が低く熱を加えると蒸発が激し
いので、蒸気を冷却して液化しエッチング槽に戻してや
る環流装置を付けるのが好ましい。
【0115】次に、図18(a)に示すように、前記実
施形態と同様にシリコン窒化膜34a及び34bを熱リ
ン酸などによるウェットエッチによりエッチング除去す
る。ここでも、このシリコン窒化膜34a及び34bは
除去せずにそのまま残しておいても良い。続いて、一点
鎖線で示す位置をダイシングすることによって、ウェハ
からチップサイズに切り出す。
施形態と同様にシリコン窒化膜34a及び34bを熱リ
ン酸などによるウェットエッチによりエッチング除去す
る。ここでも、このシリコン窒化膜34a及び34bは
除去せずにそのまま残しておいても良い。続いて、一点
鎖線で示す位置をダイシングすることによって、ウェハ
からチップサイズに切り出す。
【0116】その後、同図(b)に示すように、吐出室
6および共通液室8を保護するようにメタルマスク35
をかぶせて、電極パッド15aの上にあるボロン拡散層
31aをドライエッチによりエッチング除去する。続い
て、電極パッド15a上の絶縁膜17もドライエッチに
よりエッチング除去する。
6および共通液室8を保護するようにメタルマスク35
をかぶせて、電極パッド15aの上にあるボロン拡散層
31aをドライエッチによりエッチング除去する。続い
て、電極パッド15a上の絶縁膜17もドライエッチに
よりエッチング除去する。
【0117】最後に、同図(c)に示すように、ノズル
4および流体抵抗部7を形成したノズル板3を第1のシ
リコン基板31からなる流路基板1に接合することによ
りインクジェットヘッドが完成する。
4および流体抵抗部7を形成したノズル板3を第1のシ
リコン基板31からなる流路基板1に接合することによ
りインクジェットヘッドが完成する。
【0118】なお、ここでは、第1のシリコン基板31
に(110)面方位の基板を用いたが、前記実施形態と
同様に(100)面方位のシリコン基板を用いることも
可能である。この場合、第1のシリコン基板31と第2
のシリコン基板32のそれぞれの<110>方向を互い
に平行とすることによって、吐出室6、共通液室8、イ
ンク取り入れ口18はそれぞれ(111)面で構成され
るテーパの隔壁で囲まれるエッチング形状を得ることが
でき、吐出室6の並びと平行に長方形のインク取り入れ
口18を形成することができる。
に(110)面方位の基板を用いたが、前記実施形態と
同様に(100)面方位のシリコン基板を用いることも
可能である。この場合、第1のシリコン基板31と第2
のシリコン基板32のそれぞれの<110>方向を互い
に平行とすることによって、吐出室6、共通液室8、イ
ンク取り入れ口18はそれぞれ(111)面で構成され
るテーパの隔壁で囲まれるエッチング形状を得ることが
でき、吐出室6の並びと平行に長方形のインク取り入れ
口18を形成することができる。
【0119】なお、上記各実施形態においては、主とし
て本発明を振動板変位方向とインク滴吐出方向が同じに
なるサイドシュータ方式のインクジェットヘッドに適用
したが、前述したように振動板変位方向とインク滴吐出
方向と直交するエッジシュータ方式のインクジェットヘ
ッドにも同様に適用することができる。また、圧力発生
手段として振動板と電極間の静電力を利用する静電型イ
ンクジェットヘッドに適用した例で説明したが、圧電素
子等を利用してノズルに連通した吐出室の容積を変化さ
せてインク液滴の吐出を行なうピエゾ型インクジェット
ヘッド、あるいは、発熱素子を利用して吐出室内のイン
クを膨張させてインク液滴の吐出を行うサーマル型イン
クジェットヘッドにも適用することができる。
て本発明を振動板変位方向とインク滴吐出方向が同じに
なるサイドシュータ方式のインクジェットヘッドに適用
したが、前述したように振動板変位方向とインク滴吐出
方向と直交するエッジシュータ方式のインクジェットヘ
ッドにも同様に適用することができる。また、圧力発生
手段として振動板と電極間の静電力を利用する静電型イ
ンクジェットヘッドに適用した例で説明したが、圧電素
子等を利用してノズルに連通した吐出室の容積を変化さ
せてインク液滴の吐出を行なうピエゾ型インクジェット
ヘッド、あるいは、発熱素子を利用して吐出室内のイン
クを膨張させてインク液滴の吐出を行うサーマル型イン
クジェットヘッドにも適用することができる。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係るイ
ンクジェットヘッドによれば、第2のシリコン基板と第
1のシリコン基板とを貼り合わせた後に第2のシリコン
基板にインク供給のための貫通口が形成されているの
で、基板強度が高くなって製作工程途中の破損などの歩
留まりの低下を防ぐことができ、低コスト化を図れる。
ンクジェットヘッドによれば、第2のシリコン基板と第
1のシリコン基板とを貼り合わせた後に第2のシリコン
基板にインク供給のための貫通口が形成されているの
で、基板強度が高くなって製作工程途中の破損などの歩
留まりの低下を防ぐことができ、低コスト化を図れる。
【0121】請求項2に係るインクジェットヘッドによ
れば、請求項1に係るインクジェットヘッドにおいて、
インク供給のための貫通口が異方性エッチングにより形
成されているので、大きなインク取り入れ口を低コスト
で形成できる。
れば、請求項1に係るインクジェットヘッドにおいて、
インク供給のための貫通口が異方性エッチングにより形
成されているので、大きなインク取り入れ口を低コスト
で形成できる。
【0122】請求項3に係るインクジェットヘッドによ
れば、第1のシリコン基板の共通液室の幅よりも第2の
シリコン基板の共通液室と連通するインク供給のための
貫通口の幅を小さくしたので、共通液室の壁面が鋸状に
なってもインクの流れを妨げることがなく、効率的なイ
ンク供給を行うことができる。
れば、第1のシリコン基板の共通液室の幅よりも第2の
シリコン基板の共通液室と連通するインク供給のための
貫通口の幅を小さくしたので、共通液室の壁面が鋸状に
なってもインクの流れを妨げることがなく、効率的なイ
ンク供給を行うことができる。
【0123】請求項4に係るインクジェットヘッドによ
れば、第2のシリコン基板にインク供給のための複数の
分割された貫通口を有しているので、圧着工程などの破
損し易い工程においても歩留まり良く作製できる。
れば、第2のシリコン基板にインク供給のための複数の
分割された貫通口を有しているので、圧着工程などの破
損し易い工程においても歩留まり良く作製できる。
【0124】請求項5に係るインクジェットヘッドによ
れば、第2のシリコン基板にインク供給のための貫通口
を有し、第1のシリコン基板にインク供給のための貫通
口と吐出室とに連通する開口を有し、この開口が複数に
分割されているので、貫通口形成時に第2のシリコン基
板の酸化膜が破損することを防止することができ、また
クロストークを低減することができる。
れば、第2のシリコン基板にインク供給のための貫通口
を有し、第1のシリコン基板にインク供給のための貫通
口と吐出室とに連通する開口を有し、この開口が複数に
分割されているので、貫通口形成時に第2のシリコン基
板の酸化膜が破損することを防止することができ、また
クロストークを低減することができる。
【0125】請求項6に係るインクジェットヘッドによ
れば、請求項1乃至5のいずれかのインクジェットヘッ
ドであって、第2のシリコン基板が(110)面方位で
あるので、貫通口がシリコン基板の<110>に一致さ
せて形成することで貫通口長手方向のテーパが現れず、
チップ周囲までのマージンを小さくすることができ、ま
た、<112>方向に一致させて形成することで貫通口
の壁面が基板表面に垂直になり、貫通口の大きさを小さ
くすることができて基板強度が大きくなって作製中の歩
留まりが向上する。
れば、請求項1乃至5のいずれかのインクジェットヘッ
ドであって、第2のシリコン基板が(110)面方位で
あるので、貫通口がシリコン基板の<110>に一致さ
せて形成することで貫通口長手方向のテーパが現れず、
チップ周囲までのマージンを小さくすることができ、ま
た、<112>方向に一致させて形成することで貫通口
の壁面が基板表面に垂直になり、貫通口の大きさを小さ
くすることができて基板強度が大きくなって作製中の歩
留まりが向上する。
【0126】請求項7に係るインクジェットヘッドによ
れば、請求項1乃至5のいずれかのインクジェットヘッ
ドであって、第2のシリコン基板が(100)面方位で
あり、貫通口がシリコン基板の<011>方向に一致さ
せて形成されているので、貫通口の壁面が基板表面に垂
直になり、貫通口の大きさを小さくすることができて基
板強度が大きくなって作製中の歩留まりが向上する。
れば、請求項1乃至5のいずれかのインクジェットヘッ
ドであって、第2のシリコン基板が(100)面方位で
あり、貫通口がシリコン基板の<011>方向に一致さ
せて形成されているので、貫通口の壁面が基板表面に垂
直になり、貫通口の大きさを小さくすることができて基
板強度が大きくなって作製中の歩留まりが向上する。
【0127】請求項8に係るインクジェットヘッドによ
れば、(100)面方位の第2のシリコン基板にインク
供給のための貫通口が異方性エッチングにより形成され
ており、(100)面方位の第1のシリコン基板の<1
10>方向と第2のシリコン基板の<110>方向が平
行であるので、吐出室を(111)面で囲まれる形状に
形成して高密度に並べることができ、貫通口も(11
1)面で囲まれる長方形状に形成できて、高密度化を図
れ、インク供給効率が向上し、高周波数駆動による高速
印字が可能になる。
れば、(100)面方位の第2のシリコン基板にインク
供給のための貫通口が異方性エッチングにより形成され
ており、(100)面方位の第1のシリコン基板の<1
10>方向と第2のシリコン基板の<110>方向が平
行であるので、吐出室を(111)面で囲まれる形状に
形成して高密度に並べることができ、貫通口も(11
1)面で囲まれる長方形状に形成できて、高密度化を図
れ、インク供給効率が向上し、高周波数駆動による高速
印字が可能になる。
【0128】請求項9に係るインクジェットヘッドによ
れば、(100)面方位の第2のシリコン基板にインク
供給のための貫通口が異方性エッチングにより形成され
ており、(110)面方位の第1のシリコン基板の<1
−12>方向と第2のシリコン基板の<110>方向が
平行である構成としたので、吐出室を(111)面で囲
まれる形状に形成して高密度に並べることができ、貫通
口も(111)面で囲まれる長方形状に形成できて、高
密度化を図れ、インク供給効率が向上し、高周波数駆動
による高速印字が可能になる。
れば、(100)面方位の第2のシリコン基板にインク
供給のための貫通口が異方性エッチングにより形成され
ており、(110)面方位の第1のシリコン基板の<1
−12>方向と第2のシリコン基板の<110>方向が
平行である構成としたので、吐出室を(111)面で囲
まれる形状に形成して高密度に並べることができ、貫通
口も(111)面で囲まれる長方形状に形成できて、高
密度化を図れ、インク供給効率が向上し、高周波数駆動
による高速印字が可能になる。
【0129】請求項10に係るインクジェットヘッドに
よれば、第1のシリコン基板が(100)面方位のベー
スウェハと(100)面方位のボンドウェハを貼り合わ
せてなるSOI基板からなり、第2のシリコン基板が
(100)面方位のシリコン基板からなり、(100)
面方位のベースウェハの<110>方向とボンドウェハ
の<110>方向と第2のシリコン基板の<110>方
向が互いに平行であるので、ボンドウエハの開口を貫通
口に連続的に連通させることができる。
よれば、第1のシリコン基板が(100)面方位のベー
スウェハと(100)面方位のボンドウェハを貼り合わ
せてなるSOI基板からなり、第2のシリコン基板が
(100)面方位のシリコン基板からなり、(100)
面方位のベースウェハの<110>方向とボンドウェハ
の<110>方向と第2のシリコン基板の<110>方
向が互いに平行であるので、ボンドウエハの開口を貫通
口に連続的に連通させることができる。
【0130】請求項11に係るインクジェットヘッドに
よれば、第1のシリコン基板が(110)面方位のベー
スウェハと(100)面方位のボンドウェハを貼り合わ
せてなるSOI基板からなり、第2のシリコン基板が
(100)面方位のシリコン基板からなり、、(11
0)面方位のベースウェハの<1−12>方向とボンド
ウェハの<110>方向と第2のシリコン基板の<11
0>方向が平行であるので、ボンドウエハの開口を貫通
口に連続的に連通させることができる。
よれば、第1のシリコン基板が(110)面方位のベー
スウェハと(100)面方位のボンドウェハを貼り合わ
せてなるSOI基板からなり、第2のシリコン基板が
(100)面方位のシリコン基板からなり、、(11
0)面方位のベースウェハの<1−12>方向とボンド
ウェハの<110>方向と第2のシリコン基板の<11
0>方向が平行であるので、ボンドウエハの開口を貫通
口に連続的に連通させることができる。
【0131】請求項12に係るインクジェットヘッドに
よれば、第2のシリコン基板にインク供給のための貫通
口が異方性エッチングにより形成され、第1のシリコン
基板の貫通口に対応する部分が第2のシリコン基板との
接合面側から異方性エッチングされて開口されているの
で、吐出室の形成のための異方性エッチングにより同時
にインク取り入れ口を形成することができ、製造工程を
削減でき、コストダウンを図れる。
よれば、第2のシリコン基板にインク供給のための貫通
口が異方性エッチングにより形成され、第1のシリコン
基板の貫通口に対応する部分が第2のシリコン基板との
接合面側から異方性エッチングされて開口されているの
で、吐出室の形成のための異方性エッチングにより同時
にインク取り入れ口を形成することができ、製造工程を
削減でき、コストダウンを図れる。
【0132】請求項13に係るインクジェットヘッドの
製造方法によれば、請求項12に係るインクジェットヘ
ッドを製造する製造方法であって、第1のシリコン基板
の貫通口に対応する部分が高濃度ボロン層からなり、第
1のシリコン基板が第2のシリコン基板との接合面側か
ら異方性エッチングする工程で、初めは高濃度ボロン層
に対するエッチレートが大きいエッチング液で、引き続
き高濃度ボロン層に対するエッチレートが小さいエッチ
ング液で順次エッチングを行うので、高濃度ボロン層を
有する場合でも、吐出室の形成のための異方性エッチン
グにより同時にインク取り入れ口を形成することがで
き、製造工程を削減でき、コストダウンを図れる。
製造方法によれば、請求項12に係るインクジェットヘ
ッドを製造する製造方法であって、第1のシリコン基板
の貫通口に対応する部分が高濃度ボロン層からなり、第
1のシリコン基板が第2のシリコン基板との接合面側か
ら異方性エッチングする工程で、初めは高濃度ボロン層
に対するエッチレートが大きいエッチング液で、引き続
き高濃度ボロン層に対するエッチレートが小さいエッチ
ング液で順次エッチングを行うので、高濃度ボロン層を
有する場合でも、吐出室の形成のための異方性エッチン
グにより同時にインク取り入れ口を形成することがで
き、製造工程を削減でき、コストダウンを図れる。
【0133】請求項14に係るインクジェットヘッドに
よれば、第2のシリコン基板および第1のシリコン基板
の面がすべて研磨面である構成としたので、第1のシリ
コン基板と第2のシリコン基板を接合するときのアライ
メント時にIR像が鮮明に得られ精密にアライメントが
可能となり、バラツキが少なく歩留まりが向上する。
よれば、第2のシリコン基板および第1のシリコン基板
の面がすべて研磨面である構成としたので、第1のシリ
コン基板と第2のシリコン基板を接合するときのアライ
メント時にIR像が鮮明に得られ精密にアライメントが
可能となり、バラツキが少なく歩留まりが向上する。
【図1】本発明の第1実施形態に係るインクジェットヘ
ッドの分解斜視説明図
ッドの分解斜視説明図
【図2】同ヘッドのノズル板を除いた上面説明図
【図3】同ヘッドの吐出室長辺方向に沿う模式的断面説
明図
明図
【図4】同ヘッドの吐出室短辺方向に沿う模式的断面説
明図
明図
【図5】同ヘッドの製造工程の説明に供する模式的断面
説明図
説明図
【図6】図5に続く工程の説明に供する模式的断面説明
図
図
【図7】図6に続く工程の説明に供する模式的断面説明
図
図
【図8】本発明の第2実施形態に係るインクジェットヘ
ッドのノズル板を除いた平面説明図
ッドのノズル板を除いた平面説明図
【図9】本発明の第3実施形態に係るインクジェットヘ
ッドのノズル板を除いた平面説明図
ッドのノズル板を除いた平面説明図
【図10】本発明の第4実施形態に係るインクジェット
ヘッドの第1例を説明する第2のシリコン基板(電極基
板)の平面説明図
ヘッドの第1例を説明する第2のシリコン基板(電極基
板)の平面説明図
【図11】同ヘッドの第2例を説明する第2のシリコン
基板(電極基板)の平面説明図
基板(電極基板)の平面説明図
【図12】同ヘッドの第3例を説明する第2のシリコン
基板(電極基板)の平面説明図
基板(電極基板)の平面説明図
【図13】本発明の第5実施形態に係るインクジェット
ヘッドの吐出室長辺方向に沿う模式的断面説明図
ヘッドの吐出室長辺方向に沿う模式的断面説明図
【図14】同ヘッドの製造工程を説明する説明図
【図15】図14に続く工程を説明する説明図
【図16】図15に続く工程を説明する説明図
【図17】本発明の第6実施形態に係るインクジェット
ヘッドをその製造工程とともに説明する説明図
ヘッドをその製造工程とともに説明する説明図
【図18】
1…流路基板、2…電極基板、2a…熱酸化膜、3…ノ
ズル板、4…ノズル、6…吐出室、8…共通液室、10
…振動板、15…電極、18…インク取り入れ口、1
9、39…貫通口、31…第1のシリコン基板、31a
…高濃度ボロン拡散層、32…第2のシリコン基板、3
8…開口、41…ベースウエハ、42…ボンドウエハ、
43…酸化膜層。
ズル板、4…ノズル、6…吐出室、8…共通液室、10
…振動板、15…電極、18…インク取り入れ口、1
9、39…貫通口、31…第1のシリコン基板、31a
…高濃度ボロン拡散層、32…第2のシリコン基板、3
8…開口、41…ベースウエハ、42…ボンドウエハ、
43…酸化膜層。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年7月18日(2001.7.1
8)
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図18
【補正方法】変更
【補正内容】
【図18】図17に続く工程を説明する説明図
Claims (14)
- 【請求項1】 インク滴を吐出するノズルと、このノズ
ルが連通する吐出室と、この吐出室内のインクを加圧す
る圧力発生手段とを備え、前記吐出室の隔壁を形成する
第1のシリコン基板と前記圧力発生手段の少なくとも一
部を設ける第2のシリコン基板とを貼り合わせたインク
ジェットヘッドにおいて、前記第1のシリコン基板と第
2のシリコン基板とを貼り合わせた後に前記第2のシリ
コン基板にインク供給のための貫通口が形成されている
ことを特徴とするインクジェットヘッド。 - 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェットヘッド
において、前記インク供給のための貫通口が異方性エッ
チングにより形成されていることを特徴とするインクジ
ェットヘッド。 - 【請求項3】 インク滴を吐出するノズルと、このノズ
ルが連通する吐出室と、この吐出室に連通する共通液室
と、前記吐出室内のインクを加圧する圧力発生手段とを
備え、前記吐出室の隔壁を形成する第1のシリコン基板
と前記圧力発生手段の少なくとも一部を設ける第2のシ
リコン基板とを貼り合わせたインクジェットヘッドにお
いて、前記第1のシリコン基板に前記共通液室を有し、
前記第2のシリコン基板に前記共通液室と連通するイン
ク供給のための貫通口を有し、この貫通口の幅が前記共
通液室の幅より小さいことを特徴とするインクジェット
ヘッド。 - 【請求項4】 インク滴を吐出するノズルと、このノズ
ルが連通する吐出室と、前記吐出室内のインクを加圧す
る圧力発生手段とを備え、前記吐出室の隔壁を形成する
第1のシリコン基板と前記圧力発生手段の少なくとも一
部を設ける第2のシリコン基板とを貼り合わせたインク
ジェットヘッドにおいて、前記第2のシリコン基板にイ
ンク供給のための貫通口を有し、この貫通口が複数に分
割されていることを特徴とするインクジェットヘッド。 - 【請求項5】 インク滴を吐出するノズルと、このノズ
ルが連通する吐出室と、この吐出室内のインクを加圧す
る圧力発生手段とを備え、前記吐出室の隔壁を形成する
第1のシリコン基板と前記圧力発生手段の少なくとも一
部を設ける第2のシリコン基板とを貼り合わせたインク
ジェットヘッドにおいて、前記第2のシリコン基板にイ
ンク供給のための貫通口を有し、前記第1のシリコン基
板に前記貫通口と前記吐出室とに連通する複数の分割さ
れた開口を有することを特徴とするインクジェットヘッ
ド。 - 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載のイン
クジェットヘッドにおいて、前記第2のシリコン基板が
(110)面方位であり、この第2のシリコン基板の<
110>又は<112>方向に一致させて前記貫通口が
形成されていることを特徴とするインクジェットヘッ
ド。 - 【請求項7】 請求項1乃至5のいずれかに記載のイン
クジェットヘッドにおいて、前記第2のシリコン基板が
(100)面方位であり、この第2のシリコン基板の<
011>方向に一致させて前記貫通口が形成されている
ことを特徴とするインクジェットヘッド。 - 【請求項8】 インク滴を吐出するノズルと、このノズ
ルが連通する吐出室と、この吐出室内のインクを加圧す
る圧力発生手段とを備え、前記吐出室の隔壁を形成する
第1のシリコン基板と前記圧力発生手段の少なくとも一
部を設ける第2のシリコン基板とを貼り合わせたインク
ジェットヘッドにおいて、(100)面方位の第2のシ
リコン基板にインク供給のための貫通口が異方性エッチ
ングにより形成され、(100)面方位の第1のシリコ
ン基板の<110>方向と第2のシリコン基板の<11
0>方向が平行であることを特徴とするインクジェット
ヘッド。 - 【請求項9】 インク滴を吐出するノズルと、このノズ
ルが連通する吐出室と、この吐出室内のインクを加圧す
る圧力発生手段とを備え、前記吐出室の隔壁を形成する
第1のシリコン基板と前記圧力発生手段の少なくとも一
部を設ける第2のシリコン基板とを貼り合わせたインク
ジェットヘッドにおいて、(100)面方位の第2のシ
リコン基板にインク供給のための貫通口が異方性エッチ
ングにより形成され、(110)面方位の第1のシリコ
ン基板の<1−12>方向と前記第2のシリコン基板の
<110>方向が平行であることを特徴とするインクジ
ェットヘッド。 - 【請求項10】 インク滴を吐出するノズルと、このノ
ズルが連通する吐出室と、この吐出室内のインクを加圧
する圧力発生手段とを備え、前記吐出室の隔壁を形成す
る第1のシリコン基板と前記圧力発生手段の少なくとも
一部を設ける第2のシリコン基板とを貼り合わせたイン
クジェットヘッドにおいて、前記第1のシリコン基板が
(100)面方位のベースウェハと(100)面方位の
ボンドウェハを貼り合わせてなるSOI基板からなり、
第2のシリコン基板が(100)面方位のシリコン基板
からなり、前記第1のシリコン基板の(100)面方位
のベースウェハの<110>方向とボンドウェハの<1
10>方向と第2のシリコン基板の<110>方向が互
いに平行であることを特徴とするインクジェットヘッ
ド。 - 【請求項11】 インク滴を吐出するノズルと、このノ
ズルが連通する吐出室と、この吐出室内のインクを加圧
する圧力発生手段とを備え、前記吐出室の隔壁を形成す
る第1のシリコン基板と前記圧力発生手段の少なくとも
一部を設ける第2のシリコン基板とを貼り合わせたイン
クジェットヘッドにおいて、前記第1のシリコン基板が
(110)面方位のベースウェハと(100)面方位の
ボンドウェハを貼り合わせてなるSOI基板からなり、
第2のシリコン基板が(100)面方位のシリコン基板
からなり、前記第1のシリコン基板の(110)面方位
のベースウェハの<1−12>方向とボンドウェハの<
110>方向と第2のシリコン基板の<110>方向が
平行であることを特徴とするインクジェットヘッド。 - 【請求項12】 インク滴を吐出するノズルと、このノ
ズルが連通する吐出室と、前記吐出室内のインクを加圧
する圧力発生手段とを備え、前記吐出室の隔壁を形成す
る第1のシリコン基板と前記圧力発生手段の少なくとも
一部を設ける第2のシリコン基板とを貼り合わせたイン
クジェットヘッドにおいて、前記第2のシリコン基板に
インク供給のための貫通口が異方性エッチングにより形
成され、前記第1のシリコン基板の前記貫通口に対応す
る部分が前記第2のシリコン基板との接合面側から異方
性エッチングされて開口されたことを特徴とするインク
ジェットヘッド。 - 【請求項13】 請求項12に記載のインクジェットヘ
ッドを製造する製造方法であって、前記第1のシリコン
基板の前記貫通口に対応する部分が高濃度ボロン層から
なり、前記第1のシリコン基板が第2のシリコン基板と
の接合面側から異方性エッチングする工程で、初めは高
濃度ボロン層に対するエッチレートが大きいエッチング
液で、引き続き高濃度ボロン層に対するエッチレートが
小さいエッチング液で順次エッチングを行うことを特徴
とするインクジェットヘッドの製造方法。 - 【請求項14】 インク滴を吐出するノズルと、このノ
ズルが連通する吐出室と、この吐出室内のインクを加圧
する圧力発生手段とを備え、前記吐出室の隔壁を形成す
る第1のシリコン基板と前記圧力発生手段の少なくとも
一部を設ける第2のシリコン基板とを貼り合わせたイン
クジェットヘッドにおいて、前記第1のシリコン基板及
び第1のシリコン基板の面がすべて研磨面であることを
特徴とするインクジェットヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001202942A JP2003011365A (ja) | 2001-07-04 | 2001-07-04 | インクジェットヘッド及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001202942A JP2003011365A (ja) | 2001-07-04 | 2001-07-04 | インクジェットヘッド及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003011365A true JP2003011365A (ja) | 2003-01-15 |
Family
ID=19039654
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001202942A Pending JP2003011365A (ja) | 2001-07-04 | 2001-07-04 | インクジェットヘッド及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003011365A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2016515952A (ja) * | 2013-02-28 | 2016-06-02 | ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー.Hewlett‐Packard Development Company, L.P. | 鋸で切り出された通路を有する成型流体フロー構造 |
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| US10821729B2 (en) | 2013-02-28 | 2020-11-03 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Transfer molded fluid flow structure |
| US10836169B2 (en) | 2013-02-28 | 2020-11-17 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Molded printhead |
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| US12550746B2 (en) | 2021-07-12 | 2026-02-10 | Canon Kabishiki Kaisha | Substrate and method of manufacturing substrate |
-
2001
- 2001-07-04 JP JP2001202942A patent/JP2003011365A/ja active Pending
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| US11130339B2 (en) | 2013-02-28 | 2021-09-28 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Molded fluid flow structure |
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| US10994539B2 (en) | 2013-02-28 | 2021-05-04 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Fluid flow structure forming method |
| US10994541B2 (en) | 2013-02-28 | 2021-05-04 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Molded fluid flow structure with saw cut channel |
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| US11541659B2 (en) | 2013-02-28 | 2023-01-03 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Molded printhead |
| US11426900B2 (en) | 2013-02-28 | 2022-08-30 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Molding a fluid flow structure |
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