JP2003012371A - 圧電磁器および圧電素子 - Google Patents
圧電磁器および圧電素子Info
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Abstract
電気機械結合係数が高く、共振周波数の温度依存性が小
さいという特徴を有する圧電磁器および圧電素子を提供
する。 【解決手段】NaNbO3を主成分とするペロブスカイ
ト型の結晶粒子からなり、Aサイトを占めるNaの一部
が、(Bi1/2K1/2)、(Bi1/2Na1/2)、(Bi
1/2Li1/2)のうち少なくとも1種とMnで置換され、
Bサイトを占めるNbの一部が少なくともSiで置換さ
れている。
Description
電素子に関し、特に、圧電共振子および発振子に好適に
用いられる圧電磁器および圧電素子に関するものであ
る。
ラミック材料として、ニオブ酸アルカリ系の圧電磁器が
注目されている。
いて、ニオブ酸ナトリウム(NaNbO3)は、ぺロブ
スカイト(ABO3)型に分類される酸化物であるが、
例えば、Japan Journal of Appl
ied Physics, p.3221, vol.
31, 1992に記載されているように、それ自身で
は、−133℃付近よりも低い温度下でのみ強誘電性を
示し、圧電共振子および発振子用材料の一般的な使用温
度である−20〜80℃の範囲においては圧電性を示さ
ず、圧電材料としての利用ができない。
atter,p6833,vol.6、1994.に
は、Naの一部をMnで置換したニオブ酸ナトリウム
(NaNbO3)が開示されているが、その組成では圧
電特性を示さないことが開示されている。
O3やSr0.5NbO3などの副成分を含有させると、圧
電性を示すようになることが、例えば、特開平9−16
5262号公報の中に記載されている。このようなNa
NbO3系の圧電セラミックスは、比誘電率が低く、電
気機械結合係数が高く、かつ、機械的品質係数が比較的
高いという特徴を有している。
公報に開示されるように、KxNayLizNbO3系セラ
ミックスは、キュリー温度が高く、比誘電率が低く、高
い電気機械結合係数を有すると同時に、機械的品質係数
が低いという特徴を示す圧電磁器であり、圧電共振子や
発振子用材料としての利用が考えられている。
bO3を主成分とする圧電セラミックスやKxNayLiz
NbO3系セラミックスは、キュリー温度が高く、比誘
電率が低く、高い電気機械結合係数を示すものの、共振
周波数の温度依存性が大きいため、高い精度が要求され
るフィルタ・発振子用材料などの用途には不向きである
という問題があった。
場合において、電気機械結合係数が高く、共振周波数の
温度依存性が小さい圧電磁器および圧電素子を提供する
ことを目的とする。
aNbO3を主成分とするペロブスカイト型の結晶粒子
からなり、Aサイトを占めるNaの一部が、(Bi1/2
K1/2)、(Bi1/2Na1/2)、(Bi1/2Li1/2)の
うち少なくとも1種とMnで置換され、Bサイトを占め
るNbの一部が少なくともSiで置換されていることを
特徴とする。さらには、Nbの一部がLiで置換されて
いることが望ましい。
組成を(1−x)Nay(Nb1-aSia)O3+xM
y(Nb1-bLib)Of(ただし、Mは(Bi
1/2K1/2)、(Bi1/2Na1/2)、(Bi1/2Li1/2)
のうち少なくとも1種とMn、fは任意)とした時、前
記a、b、x,yが、 0.002≦a≦0.05 0≦b≦1 0.005≦x≦0.05 0.95≦y≦1 を満足することが望ましい。
厚み滑りモードを用いた場合の電気機械結合係数が高
く、共振周波数の温度依存性が小さい圧電磁器を得るこ
とができる。
磁器の両面に電極を形成してなるものである。そして、
この圧電素子では、厚み滑りモードを用いた場合の電気
機械結合係数が高く、共振周波数の温度依存性が小さい
ことから、圧電共振子や発振子として優れた特性を発揮
できる。
3を主成分とするペロブスカイト型の結晶粒子からな
り、Aサイトを占めるNaの一部が、(Bi
1/2K1/2)、(Bi1/2Na1/2)、(Bi1/2Li1/2)
のうち少なくとも1種とMn、Bサイトを占めるNbの
一部が、少なくともSiで置換されていることを特徴と
する。
bO3やSr0.5NbO3などの副成分を含有させると、
比較的高い電気機械結合係数を示すようになるが、共振
周波数の温度依存性が劣っており、高い精度が要求され
るフィルタ・発振子用材料などの用途には不向きである
ことが知られている。
いて、Aサイトを占めるNaの一部を(Bi
1/2K1/2)、(Bi1/2Na1/2)、(Bi1/2Li1/2)
のうちの少なくとも1種とMnで置換し、Bサイトを占
めるNbの一部を少なくともSiで置換することによっ
て、特に、厚み滑りモードを用いた場合の電気機械結合
係数を向上し、かつ、共振周波数の温度依存性が小さい
圧電磁器を得ることができる。また、Nbの一部をLi
で置換することにより、電気機械結合係数を向上させ、
磁器の焼結性を高めることができる。
るが、略立方体状の結晶粒子から構成されている。結晶
粒子としては1〜15μmの粒子径のものが分散した磁
器の構造を有している。
して少なくとも、Na、SiおよびNbを含有し、これ
らの金属元素のモル比による組成を(1−x)Na
y(Nb1-aSia)O3+xMy(Nb1-bLib)Of(た
だし、Mは(Bi1/2K1/2)、(Bi1/2Na1/2)、
(Bi1/2Li1/2)のうちの少なくとも1種とMn、f
は任意)とした時、前記a、b、x,yが、 0.002≦a≦0.05 0≦b≦1 0.005≦x≦0.05 0.95≦y≦1 を満足するものである。
量aを0.002〜0.05の範囲としたのは、電気機
械結合係数を向上できるからであり、aが0.002よ
りも小さい場合には電気機械結合係数を高くする効果が
ほとんどなく、また、0.05よりも大きいと磁器の粒
界部において第2相が顕著に発生し、電気機械結合係数
を低下させるからである。電気機械結合係数を高くする
という観点から、aは0.005〜0.03の範囲とす
ることが望ましく、特に、第2相の発生が少なく、電気
機械結合係数が高いという理由から、aは0.01〜
0.02の範囲とすることがより望ましい。
部を置換しているが、Siの含有量が1.5原子%を越
えると、磁器の粒界部に第2相が多く発生し始めるが、
5原子%までの範囲であれば圧電特性に優れた圧電磁器
を得ることができる。
(ただし、Mは、(Bi1/2K1/2)、(Bi1/2N
a1/2)、(Bi1/2Li1/2)のうち少なくとも1種に
おいて、LiとNbの比率を表わすbの範囲は0〜1の
範囲にあれば良く、構成中の(Nb 1-bLib)は、例え
ば、(Li1/4Nb3/4)、(Li1/2Nb1/2)などで表
わすことが出来る。電気機械結合係数の向上効果が高
く、磁器の焼結性に優れるという観点から、bは0〜
0.5の範囲であることが望ましい。
Lib)Of(ただし、Mは、(Bi 1/2K1/2)、(Bi
1/2Na1/2)、(Bi1/2Li1/2)のうち少なくとも1
種とMn)の含有量xを、0.005〜0.05の範囲
としたのは、電気機械結合係数を向上できるからであ
り、xが0.005よりも小さいと電気機械結合係数の
向上効果がほとんど認められず、また、xが0.05よ
りも大きくなると、電気機械結合係数が顕著に低下し実
用に供さなくなるからである。
において、Mとして、Ba、Sr、Caのうち少なくと
も1種含有してもよい。これらのBa、Sr、CaはA
サイトに固溶する。
とBサイトの原子比(A/B比)を表わすyの範囲を
0.95≦y≦1の範囲としたのは、yを1以下とする
ことにより、電気機械結合係数をさらに向上し、共振周
波数の温度依存性を小さく抑えることが可能となるから
である。yが0.95よりも小さい場合は、磁器の焼結
性が悪化し、磁器を安定に供給することが困難となり、
また、yが1よりも大きい場合にも、焼結性が悪化し、
電気機械結合係数が低下するので望ましくない。電気機
械結合係数が高く、かつ、共振周波数の温度依存性が小
さいという点から、yは0.98〜0.99の範囲にあ
ることが望ましい。
するLiは、AサイトのNaの一部と置換されるが、B
サイトのNbにも一部置換される。
して製造することができる。まず、Nb2O5、K2C
O3、Na2CO3、Li2CO3、SiO2、Bi2O3、M
nCO3の原料を用いて、予め所望の組成になるよう秤
量し、これを湿式方式でボールミル混合する。この混合
粉体を950〜1100℃の温度で仮焼成し、所望の組
成の合成粉体を得る。
し、乾燥させ、この混合粉末に有機バインダーを加え、
金型プレス、静水圧プレス等により所望の形状に成形し
た後、これを大気中、1200〜1350℃の温度で2
〜3時間焼成して磁器を得ることができる。
は、磁器の焼結性を向上させ、緻密な磁器を得るという
観点から、0.3〜0.7μmの範囲であることが望ま
しい。さらに、使用する各原料粉末は酸化物だけでな
く、炭酸塩、酢酸塩または有機金属などの化合物のいず
れであっても、焼成などの熱処理プロセスによって酸化
物になるものであれば何ら差し支えない。
成分などが混入する場合がある。また、不純物として、
Zr、Fe、Co、Ni、Rb等が混入する場合があ
る。
移金属、Ta、希土類元素等を含有させても良い。特
に、機械的品質係数を向上する目的で、第1遷移金属と
して、Cr、Fe、Co、Niなどを酸化物として添加
しても優れた磁器とすることができる。さらに、耐熱性
を付与し、電気機械結合係数を向上する目的で、副成分
として、KNbO3やLiNbO3を適量含有させても、
優れた圧電磁器とすることができる。
対向する両面またはその内部に電極を形成してなるもの
である。
2CO3、Li2CO3、SiO2、MnCO3、Bi2O3の
原料粉末を混合した後、この混合粉体を950〜110
0℃で3時間仮焼し、金属元素のモル比による組成を、
(1−x)Nay(Nb1 -aSia)O3+xMy(Nb1-b
Lib)Of(ただし、Mは(Bi1/2K1/2)、(Bi
1/2Na1/2)、(Bi1/2Li1/2)のうち少なくとも1
種とMn、fは任意)とした時、前記a、b、x、yが
表1に示す値となる仮焼粉体を作製した。
湿式粉砕で平均粒径が0.5μmとなるまで粉砕した。
ンダーを混合して造粒し、得られた粉末を150MPa
の圧力で長さ35mm×幅22mm×厚さ1.5mmの
寸法からなる角板状にプレス成形した。
50℃の温度下で3時間焼成して角板状の磁器を作製
し、得られた磁器を0.5mmの厚さまで研磨した。こ
の角板状の磁器の粉末X線回折パターンを測定した結
果、本発明に係る試料は、いずれもペロブスカイト型の
結晶構造を有していることがわかった。また、X線マイ
クロアナリシス(EPMA)を用いて結晶粒子の元素分
析を行った。結果、結晶粒子から、金属元素:Bi、
K、Na、Li、Nb、MnおよびSiが検出され、こ
れらの元素が固溶していることがわかった。
厚さ0.5mmの短冊形状に加工し、これらの端面に銀
電極を形成した後、200℃のシリコンオイル中で3〜
4kV/mmの直流電界を印加して分極処理を行った。
この後、これらの短冊状の磁器を0.25mmの厚さに
なるまで研磨し、それらの上下面に銀電極を蒸着し、幅
1.5mm×長さ4mmの厚み滑りモードの圧電素子を
作製した。
周波数をインピーダンス・アナライザーで測定し、電気
機械結合係数を求めた。さらに、共振周波数をfrとし
て、−20〜80℃の温度範囲で測定し、−20〜80
℃におけるfrの変化量(Δfr)、20℃での共振周
波数fr(20)を用いて、式:frTC=Δfr/
{fr(20)×100}×106(ppm/℃)か
ら、共振周波数の温度係数frTCを求め、これらの結
果を表1に記載した。
O3を主成分とするペロブスカイト型の結晶粒子を主成
分とし、Aサイトを占めるNaの一部を、(Bi1/2K
1/2)、(Bi1/2Na1/2)、(Bi1/2Li1/2)のう
ち少なくとも1種とMnで置換し、また、Bサイトを占
めるNbの一部をSiで置換した本発明の試料No.2
〜23では、電気機械結合係数は40%以上と高く、特
に、50%以上のものも得られ、共振周波数の温度係数
が150ppm/℃以下となり圧電特性を改善できた。
また、Nbの一部をLiで置換した試料では、電気機械
結合係数を向上する効果があった。
さくした試料では、共振周波数frの温度係数frTC
が105ppm/℃以下となり大きく改善できた。
に、副成分であるMy(Nb1-bLi b)Of化合物におけ
るMを等モル比の(Bi1/2K1/2)と(Bi1/2L
i1/2)と、Mnを加え、この副成分を主成分に対して
2モル%添加した試料No.15では、電気機械結合係
数が58%、温度係数が45ppm/℃以下と最も良好
な特性となった。
スカイト型の結晶粒子のBサイトを占めるNbをSiで
置換しなかった試料No.1は、電気機械結合係数が小
さく、共振周波数の温度係数が210ppm/℃と高か
った。
主成分とするペロブスカイト型の結晶粒子を主成分と
し、Aサイトを占めるNaの一部を、(Bi
1/2K1/2)、(Bi 1/2Na1/2)、(Bi1/2Li1/2)
のうち少なくとも1種とMnで置換するとともに、Bサ
イトを占めるNbの一部をSiで置換することにより、
厚み滑りモードを利用した場合の電気機械結合係数が高
く、共振周波数の温度係数が小さいという優れた特徴を
有する圧電磁器および圧電素子を提供することが出来
る。
Claims (4)
- 【請求項1】NaNbO3を主成分とするペロブスカイ
ト型の結晶粒子からなり、Aサイトを占めるNaの一部
が、(Bi1/2K1/2)、(Bi1/2Na1/2)、(Bi
1/2Li1/2)のうち少なくとも1種とMnで置換され、
Bサイトを占めるNbの一部が少なくともSiで置換さ
れていることを特徴とする圧電磁器。 - 【請求項2】Nbの一部がLiで置換されていることを
特徴とする請求項1記載の圧電磁器。 - 【請求項3】金属元素のモル比による組成を、 (1−x)Nay(Nb1-aSia)O3+xMy(Nb1-b
Lib)Of (ただし、Mは(Bi1/2K1/2)、(Bi1/2N
a1/2)、(Bi1/2Li1/2)のうち少なくとも1種と
Mn、fは任意)と表した時、前記a、b、x、yが、 0.002≦a≦0.05 0≦b≦1 0.005≦x≦0.05 0.95≦y≦1 を満足することを特徴とする請求項1または2記載の圧
電磁器。 - 【請求項4】請求項1乃至3のうちいずれか記載の圧電
磁器の両面に電極を形成してなることを特徴とする圧電
素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001197120A JP4355115B2 (ja) | 2001-06-28 | 2001-06-28 | 圧電磁器および圧電素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001197120A JP4355115B2 (ja) | 2001-06-28 | 2001-06-28 | 圧電磁器および圧電素子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003012371A true JP2003012371A (ja) | 2003-01-15 |
| JP4355115B2 JP4355115B2 (ja) | 2009-10-28 |
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001197120A Expired - Fee Related JP4355115B2 (ja) | 2001-06-28 | 2001-06-28 | 圧電磁器および圧電素子 |
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|---|---|
| JP (1) | JP4355115B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007049764A1 (ja) * | 2005-10-27 | 2007-05-03 | Kyocera Corporation | 圧電磁器組成物および圧電磁器 |
| US7267783B2 (en) | 2002-03-20 | 2007-09-11 | Denso Corporation | Piezoelectric ceramic composition, its production method, and piezoelectric device and dielectric device |
| JP2010052977A (ja) * | 2008-08-28 | 2010-03-11 | Kyocera Corp | 圧電磁器およびそれを用いた圧電素子 |
| JP2011093791A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-05-12 | Canon Inc | 圧電材料、圧電素子、液体吐出ヘッドおよび超音波モータ |
-
2001
- 2001-06-28 JP JP2001197120A patent/JP4355115B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| WO2007049764A1 (ja) * | 2005-10-27 | 2007-05-03 | Kyocera Corporation | 圧電磁器組成物および圧電磁器 |
| US7959823B2 (en) | 2005-10-27 | 2011-06-14 | Kyocera Corporation | Piezoelectric ceramic composition and piezoelectric ceramic |
| JP2010052977A (ja) * | 2008-08-28 | 2010-03-11 | Kyocera Corp | 圧電磁器およびそれを用いた圧電素子 |
| JP2011093791A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-05-12 | Canon Inc | 圧電材料、圧電素子、液体吐出ヘッドおよび超音波モータ |
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| JP4355115B2 (ja) | 2009-10-28 |
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