JP2003013875A - 二段圧縮型圧縮機およびそれを用いた冷凍装置 - Google Patents

二段圧縮型圧縮機およびそれを用いた冷凍装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吐出冷媒に対するオイル混合比率を調整する
ことができる二段圧縮型圧縮機およびそれを用いた冷凍
装置を提供する。 【解決手段】 一段目15で中間圧に圧縮された冷媒を
二段目17の吸込みポート17Aに直接導く第一の経路
19、23と、一段目で中間圧に圧縮された冷媒をシェ
ルケース11内に吐出し、このシェルケース11内を通
して二段目17の吸込みポート17Aに導く第二の経路
21、23とを有し、各経路を通して二段目の吸込みポ
ートに導かれた中間圧の冷媒を、この二段目で高圧に圧
縮して吐出する構成を有した二段圧縮型圧縮機1であ
る。第一の経路19に二段目の吸込みポート17Aに直
接導かれる冷媒量を調整する調整弁25を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二段圧縮型圧縮機
およびそれを用いた冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、一段目で中間圧に圧縮された冷
媒を二段目の吸込みポートに直接導く第一の経路と、一
段目で中間圧に圧縮された冷媒をシェルケース内に吐出
し、このシェルケース内を通して二段目の吸込みポート
に導く第二の経路とを有し、各経路を通して二段目の吸
込みポートに導かれた中間圧の冷媒を、この二段目で高
圧に圧縮して吐出する構成を有した二段圧縮型圧縮機が
知られている。
【0003】この二段圧縮型圧縮機においては、第一の
経路を通して二段目の吸込みポートに導かれた冷媒と、
第二の経路を通して二段目の吸込みポートに導かれた冷
媒とで、オイル混合比率が異なるのが一般的であり、第
一の経路を経た場合、第二の経路を経た場合に比べてオ
イル混合比率が高くなる。
【0004】この二段圧縮型圧縮機の使用形態によって
は圧縮機からの吐出冷媒に対するオイル混合比率を加減
することが必要になる場合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の二段圧
縮型圧縮機では、吐出された冷媒に対するオイル混合比
率を加減することができないという問題がある。
【0006】例えば、この二段圧縮型圧縮機が冷凍装置
に使用され、この冷凍装置が屋外に設置された場合、冬
期等において、蒸発器の除霜運転が必要になる。
【0007】この場合の除霜運転では、圧縮機から吐出
された冷媒を、凝縮器および減圧装置をバイパスして蒸
発器に直接的に供給し、この蒸発器を冷媒熱により加熱
して除霜するホットガス除霜が一般的である。
【0008】このホットガス除霜を行う場合、高圧ガス
を低圧側蒸発器に供給することになるため、高低圧差の
減少によって冷媒を圧縮する仕事が減少する代わりにオ
イルが汲み出され、圧縮機からのオイル吐出量が増大す
る。この場合の圧縮機が、従来の二段圧縮型圧縮機であ
った場合、吐出冷媒に対するオイル混合比率を加減する
ことができないため、オイル吐出量が増大しすぎて、通
常運転再開時の圧縮機性能が低下するという問題があ
る。
【0009】一方、二段圧縮型圧縮機が使用された冷凍
装置において、上記高圧ガスが低圧側の蒸発器に供給さ
れてホットガス除霜運転が行われた場合、高圧側の熱交
換器に冷媒の流れがなくなり、その温度が低下するた
め、通常運転再開時の定常運転に移行するまでの時間が
長くかかるという問題がある。
【0010】そこで、本発明の目的は、上述した従来の
技術が有する課題を解消し、吐出冷媒に対するオイル混
合比率を調整することができる二段圧縮型圧縮機および
それを用いた冷凍装置を提供することにある。
【0011】また、ホットガス除霜運転が行われた場
合、その除霜運転終了後に、通常運転再開時の定常運転
に移行するまでの時間短縮を図ることのできる二段圧縮
型圧縮機を用いた冷凍装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
一段目で中間圧に圧縮された冷媒を二段目の吸込みポー
トに直接導く第一の経路と、一段目で中間圧に圧縮され
た冷媒をシェルケース内に吐出し、このシェルケース内
を通して二段目の吸込みポートに導く第二の経路とを有
し、各経路を通して二段目の吸込みポートに導かれた中
間圧の冷媒を、この二段目で高圧に圧縮して吐出する構
成を有した二段圧縮型圧縮機において、上記第一の経路
に二段目の吸込みポートに直接導かれる冷媒量を調整す
る調整弁を設けたことを特徴とする。
【0013】請求項2記載の発明は、二段圧縮型圧縮機
であって、一段目で中間圧に圧縮された冷媒を二段目の
吸込みポートに直接導く第一の経路と、一段目で中間圧
に圧縮された冷媒をシェルケース内に吐出し、このシェ
ルケース内を通して二段目の吸込みポートに導く第二の
経路とを有し、各経路を通して二段目の吸込みポートに
導かれた中間圧の冷媒を、この二段目で高圧に圧縮して
吐出する構成を有した二段圧縮型圧縮機を備えた冷凍装
置において、上記第一の経路に二段目の吸込みポートに
直接導かれる冷媒量を調整する調整弁を設けたことを特
徴とする。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項2記載のも
のにおいて、二段目の吐出ポートから吐出された高圧冷
媒を蒸発器に供給する除霜経路を有し、この除霜経路を
通じた除霜運転時に上記調整弁を閉じる手段を備えたこ
とを特徴とする。
【0015】これらの発明では、第一の経路に二段目の
吸込みポートに直接導かれる冷媒量を調整する調整弁を
設けたために、例えば、この調整弁の弁開度を絞り気味
にすれば、第一の経路を流れる冷媒量が減って、第二の
経路を流れる冷媒量が増大する。この第二の経路を流れ
る冷媒に対するオイル混合比率は、第一の冷媒経路を流
れる冷媒のそれよりも小さいため、圧縮機の二段目の吐
出ポートから吐出される全体のオイル量が減少する。こ
れに対し、調整弁の弁開度を開き気味にすれば、第一の
経路を流れる冷媒量が増大し、それに伴って、第二の経
路を流れる冷媒量が減少する。この場合、圧縮機の二段
目の吐出ポートから吐出される全体のオイル量が増大す
る。
【0016】請求項4記載の発明は、二段圧縮型圧縮機
であって、一段目で中間圧に圧縮された冷媒を二段目の
吸込みポートに直接導く第一の経路と、一段目で中間圧
に圧縮された冷媒をシェルケース内に吐出し、このシェ
ルケース内を通して二段目の吸込みポートに導く第二の
経路とを有し、各経路を通して二段目の吸込みポートに
導かれた中間圧の冷媒を、この二段目で高圧に圧縮して
吐出する構成を有した二段圧縮型圧縮機を備えた冷凍装
置において、上記二段目の吸込みポートに吸い込まれる
中間圧冷媒の一部を蒸発器に供給する除霜経路を備えた
ことを特徴とするものである。
【0017】本発明では、二段目の吸込みポートに吸い
込まれる中間圧冷媒の一部を蒸発器に供給する除霜経路
を備えたため、除霜運転時に、残りの中間圧冷媒を二段
目で圧縮して、その高圧冷媒を高圧側熱交換器に流せ
ば、除霜運転時における高圧側熱交換器の温度低下が少
なくなり、従って、通常運転再開時の定常運転に移行す
るまでの時間を短縮できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
面に基づいて説明する。
【0019】図1は、二段圧縮型ロータリー式圧縮機を
示す。この圧縮機1はシェルケース11の内部に電動機
部12と、この電動機部12により駆動される圧縮部1
3とを有して構成されている。この圧縮部13は二段圧
縮の構成を有し、一段目の圧縮部15と二段目の圧縮部
17とからなる。
【0020】一段目の圧縮部15の吸込みポート15A
から吸い込まれた冷媒は、この圧縮部15で中間圧P1
に圧縮された後、第一の吐出ポート15Bから管路19
を通って二段目の圧縮部17の吸込みポート17Aに直
接導かれる(第一の経路)と共に、第二の吐出ポート1
5Cから一旦シェルケース11内に吐出され、このシェ
ルケース11内を経た後、管路21を通って二段目の圧
縮部17の吸込みポート17Aに導かれる(第二の経
路)。
【0021】そして、各経路(管路19、21が合流し
た管路23)を通った中間圧の冷媒は、圧縮部17で高
圧P2に圧縮されて吐出される。
【0022】この二段圧縮型圧縮機1においては、第一
の経路19、23を通して二段目の吸込みポート17A
に導かれた冷媒と、それとは別の第二の経路21、23
を通して二段目の吸込みポート17Aに導かれた冷媒と
で、潤滑用オイルの混合比率が異なるのが一般的であ
る。第一の経路を経た場合、第二の経路を経た場合に比
べてオイル混合比率が高くなる。
【0023】本実施形態では、第一の経路を構成する管
路19に、二段目の吸込みポート17Aに直接導かれる
冷媒量を調整する調整弁25が設けられ、この調整弁2
5の弁開度を制御することにより、圧縮機1の二段目の
吐出ポート17Bから吐出される全体のオイル量が調整
される。
【0024】例えば、この調整弁25の弁開度を絞り気
味にすれば、第一の経路19、23を流れる冷媒量が減
って、第二の経路21、23を流れる冷媒量が増大す
る。この第二の経路21、23を流れる冷媒に対するオ
イル混合比率は、第一の冷媒経路19、23を流れる冷
媒のそれよりも小さいため、圧縮機1の二段目の吐出ポ
ート17Bから吐出される全体のオイル量が減少する。
【0025】これに対し、調整弁25の弁開度を開き気
味にすれば、第一の経路19、23を流れる冷媒量が増
大し、それに伴って、第二の経路21、23を流れる冷
媒量が減少する。この場合には、圧縮機1の二段目の吐
出ポート17Bから吐出される全体のオイル量が増大す
る。
【0026】上記構成によれば、二段圧縮型圧縮機1か
らの吐出冷媒に対するオイル混合比率を加減することが
可能になる。
【0027】図2は、上記二段圧縮型圧縮機1を使用し
た冷凍装置を示す。この圧縮機1には、実線で示す冷媒
配管を介して、ガスクーラ(高圧側熱交換器)3、減圧
装置(膨張弁)5、蒸発器(低圧側熱交換器)7が順に
接続されて、冷凍サイクルが構成されている。この冷凍
サイクルにはCO2冷媒が使用される。CO2冷媒はオゾ
ン破壊係数が0で、地球温暖化係数が1であるため、環
境への負荷が小さく、毒性、可燃性がなく安全で安価で
ある。
【0028】上記ガスクーラ3は、CO2冷媒が流れる
冷媒コイル9と、水が流れる水コイル10とからなり、
この水コイル10は水配管を介して図示を省略した貯湯
タンクに接続されている。水配管には図示を省略した循
環ポンプが接続され、この循環ポンプが駆動されて貯湯
タンクの水がガスクーラ3を循環し、ここで加熱されて
貯湯タンクに貯湯される。
【0029】この冷凍装置は、冷凍機ユニットとして屋
外に設置されており、蒸発器7に付着した霜を除去する
ための除霜運転が必要になる。この場合の除霜運転は、
圧縮機1から吐出された高圧P2の冷媒を、ガスクーラ
3および膨張弁5をバイパスするバイパス管33を通じ
て蒸発器7に供給し、これを加熱することにより行われ
る(除霜経路)。この除霜運転では、バイパス管33に
設けられた通常時閉の除霜用電磁弁35が開かれる。
【0030】通常、ホットガス除霜が行われる場合、圧
縮機1から吐出された高圧ガスを低圧側蒸発器7に直接
供給することになるため、高低圧差の減少によって圧縮
機1のオイル吐出量が増大する。これが増大すると、オ
イル不足状態となって、通常運転再開時の圧縮機性能が
低下する。
【0031】本実施形態では、オイル吐出量の増大を抑
制するために、除霜運転時に管路19に設けた調整弁2
5が閉じられる。
【0032】この調整弁25が完全に閉じられた場合、
冷媒は、第一の経路19、23を流れなくなり、すべて
の冷媒がシェルケース11内を経て、第二の経路21、
23を流れる。第二の経路21、23を流れる冷媒のオ
イル混合比率は、第一の冷媒経路19、23を流れる冷
媒のそれよりも小さいため、二段目の吐出ポート17B
から吐出される全体のオイル量が減少する。
【0033】従って、除霜運転時にオイル不足状態とな
ることが少なく、通常運転再開時の圧縮機性能の維持が
図られる。
【0034】図3は、冷凍装置の別の実施形態を示す。
【0035】この実施形態では、二段目の吸込みポート
17Aに吸い込まれる中間圧P1の冷媒の一部を蒸発器
7に供給するバイパス管37が設けられ(除霜経路)、
このバイパス管35には除霜用電磁弁39が設けられ
る。
【0036】そして、ホットガス除霜運転時には、この
除霜用電磁弁39が開かれ、二段目の吸込みポート17
Aに吸い込まれる中間圧P1冷媒の一部が、蒸発器7に
直接供給されると共に、残りの中間圧P1冷媒は二段目
で圧縮されて、その高圧P2冷媒がガスクーラ3に流さ
れる。
【0037】本実施形態では、図2に示すものと比較し
た場合、ガスクーラ3への経路とホットガス除霜経路と
が別々に形成されるため、除霜運転しながら高圧P2冷
媒をガスクーラ3に導くことができるため、除霜運転時
におけるガスクーラ3の温度低下が少なくなり、従っ
て、通常運転再開時の定常運転に移行するまでの時間を
短縮することができる。
【0038】以上、一実施形態に基づいて本発明を説明
したが、本発明はこれに限定されるものでないことは明
らかである。
【0039】例えば、調整弁25は弁開度がリニアに開
閉制御される電動弁であってもよいし、オン・オフ制御
弁であってもよい。
【0040】
【発明の効果】本発明では、第一の経路に二段目の吸込
みポートに直接導かれる冷媒量を調整する調整弁を設け
たため、この調整弁の調整によって、二段目から吐出さ
れるオイル量を調整することができる。
【0041】本発明では、二段目の吸込みポートに吸い
込まれる中間圧冷媒の一部を蒸発器に供給する除霜経路
を備えたため、除霜運転時に残りの中間圧冷媒を二段目
で圧縮して、その高圧冷媒を高圧側熱交換器に流せば除
霜運転時における高圧側熱交換器の温度低下が少なくな
り、従って、通常運転再開時の定常運転に移行するまで
の時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による二段圧縮型圧縮機の一実施形態を
示す図である。
【図2】二段圧縮型圧縮機を用いた冷凍装置の一実施形
態を示す回路図である。
【図3】二段圧縮型圧縮機を用いた冷凍装置の別の実施
形態を示す回路図である。
【符号の説明】
1 圧縮機 3 ガスクーラ 5 減圧装置 7 蒸発器 9 冷媒コイル 10 水コイル 11 シェルケース 13 圧縮部 15 一段目の圧縮部 15A 吸込みポート 17 二段目の圧縮部 17A 吸込みポート 19 管路 P1 中間圧 P2 高圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 向山 洋 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 小田 淳志 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3H029 AA04 AA09 AA13 AB03 BB04 BB06 CC02 CC08 CC14 CC24 CC25

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一段目で中間圧に圧縮された冷媒を二段
    目の吸込みポートに直接導く第一の経路と、一段目で中
    間圧に圧縮された冷媒をシェルケース内に吐出し、この
    シェルケース内を通して二段目の吸込みポートに導く第
    二の経路とを有し、各経路を通して二段目の吸込みポー
    トに導かれた中間圧の冷媒を、この二段目で高圧に圧縮
    して吐出する構成を有した二段圧縮型圧縮機において、 上記第一の経路に二段目の吸込みポートに直接導かれる
    冷媒量を調整する調整弁を設けたことを特徴とする二段
    圧縮型圧縮機。
  2. 【請求項2】 二段圧縮型圧縮機であって、一段目で中
    間圧に圧縮された冷媒を二段目の吸込みポートに直接導
    く第一の経路と、一段目で中間圧に圧縮された冷媒をシ
    ェルケース内に吐出し、このシェルケース内を通して二
    段目の吸込みポートに導く第二の経路とを有し、各経路
    を通して二段目の吸込みポートに導かれた中間圧の冷媒
    を、この二段目で高圧に圧縮して吐出する構成を有した
    二段圧縮型圧縮機を備えた冷凍装置において、 上記第一の経路に二段目の吸込みポートに直接導かれる
    冷媒量を調整する調整弁を設けたことを特徴とする冷凍
    装置。
  3. 【請求項3】 二段目の吐出ポートから吐出された高圧
    冷媒を蒸発器に供給する除霜経路を有し、この除霜経路
    を通じた除霜運転時に上記調整弁を閉じる手段を備えた
    ことを特徴とする請求項2記載の冷凍装置。
  4. 【請求項4】 二段圧縮型圧縮機であって、一段目で中
    間圧に圧縮された冷媒を二段目の吸込みポートに直接導
    く第一の経路と、一段目で中間圧に圧縮された冷媒をシ
    ェルケース内に吐出し、このシェルケース内を通して二
    段目の吸込みポートに導く第二の経路とを有し、各経路
    を通して二段目の吸込みポートに導かれた中間圧の冷媒
    を、この二段目で高圧に圧縮して吐出する構成を有した
    二段圧縮型圧縮機を備えた冷凍装置において、 上記二段目の吸込みポートに吸い込まれる中間圧冷媒の
    一部を蒸発器に供給する除霜経路を備えたことを特徴と
    する冷凍装置。
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