JP2003014332A - 吸収式ヒートポンプ - Google Patents
吸収式ヒートポンプInfo
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- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
- Y02B30/00—Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
- Y02B30/62—Absorption based systems
Landscapes
- Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 再生器に圧縮機の吸込み端が接続された吸収
式ヒートポンプにおいて、圧縮機の小型化を図る。 【解決手段】 吸収式ヒートポンプ20は、吸収器22
と再生器23との間で臭化リチウム溶液(吸収溶液)を
循環させながら、蒸発器21で蒸発した水(冷媒)を吸
収器22における溶液に吸収させる。再生器23の上部
(一の部位)には、圧縮機24の吸込み端が接続され、
下部(他の部位)には、注入路28が接続されている。
圧縮機24の駆動によって、再生器23の下部に、注入
路28から空気(気体)が注入され、臭化リチウム溶液
中を気泡となって上昇する。この上昇過程で、溶液から
気泡に水分子が蒸発する。
式ヒートポンプにおいて、圧縮機の小型化を図る。 【解決手段】 吸収式ヒートポンプ20は、吸収器22
と再生器23との間で臭化リチウム溶液(吸収溶液)を
循環させながら、蒸発器21で蒸発した水(冷媒)を吸
収器22における溶液に吸収させる。再生器23の上部
(一の部位)には、圧縮機24の吸込み端が接続され、
下部(他の部位)には、注入路28が接続されている。
圧縮機24の駆動によって、再生器23の下部に、注入
路28から空気(気体)が注入され、臭化リチウム溶液
中を気泡となって上昇する。この上昇過程で、溶液から
気泡に水分子が蒸発する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、再生器に圧縮機
を接続した吸収式ヒートポンプに関する。
を接続した吸収式ヒートポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、吸収式ヒートポンプは、吸収器
と再生器との間で吸収溶液を循環させるようになってい
る。吸収器には蒸発器が接続されている。蒸発器には水
などの冷媒が貯えられている。この冷媒が吸収器の吸収
溶液によって蒸発吸収される。再生器では吸収溶液が加
温される。これによって、吸収溶液から冷媒分子が蒸発
し、吸収溶液が再生される。
と再生器との間で吸収溶液を循環させるようになってい
る。吸収器には蒸発器が接続されている。蒸発器には水
などの冷媒が貯えられている。この冷媒が吸収器の吸収
溶液によって蒸発吸収される。再生器では吸収溶液が加
温される。これによって、吸収溶液から冷媒分子が蒸発
し、吸収溶液が再生される。
【0003】ここで、新世代吸収ヒートポンプ研究会平
成3年度研究報告書によれば、再生器の上部に圧縮機の
吸込み端を接続し、再生器を吸引することが提案されて
いる。これによって、再生器をあまり加温しなくても吸
収溶液を容易に再生させることができ、燃料電池の廃熱
や太陽熱などの自然熱でも十分に再生可能になる。
成3年度研究報告書によれば、再生器の上部に圧縮機の
吸込み端を接続し、再生器を吸引することが提案されて
いる。これによって、再生器をあまり加温しなくても吸
収溶液を容易に再生させることができ、燃料電池の廃熱
や太陽熱などの自然熱でも十分に再生可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記報告書に
記載の吸収式ヒートポンプは、再生器での低い蒸発圧に
対応するために圧縮機の大型化が避けられず、一般の住
宅などに供するのは困難であった。
記載の吸収式ヒートポンプは、再生器での低い蒸発圧に
対応するために圧縮機の大型化が避けられず、一般の住
宅などに供するのは困難であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の係る吸収式ヒートポンプは、吸収器と再
生器を備えている。これら器の間で臭化リチウム溶液な
どの吸収溶液が循環される。吸収器には蒸発器が接続さ
れている。蒸発器には水などの冷媒が貯えられている。
この冷媒の分子が蒸発し、吸収器の吸収溶液に吸収され
る。これにより、吸収溶液が希釈される。この希釈され
た吸収溶液が、再生器に送られ、上記冷媒分子を蒸発さ
せて濃縮、再生される。再生器の上部(または一の部
位)には圧縮機(真空ポンプ、吸込手段)が接続されて
いる。これにより、再生器に熱的に接続される熱源とし
て、燃料電池や太陽熱集熱器などの比較的低温の熱源を
用いることができる。一方、再生器の下部(または他の
部位)には、吸収溶液の内部に臨むようにして注入路が
接続されている。この注入路から再生器の吸収溶液内に
気体(好ましくは空気などの非凝縮性の気体)が注入さ
れる。この注入時点の気体には、冷媒蒸気(気相冷媒)
が飽和でない状態で含まれている。または、全く含まれ
ていない。この明細書では、飽和でない状態で含まれて
いる場合と全く含まれていない場合とを総称して「未飽
和」という。この気体が再生器の吸収溶液中を気泡にな
って移動する時、吸収溶液中の冷媒分子が上記気泡(気
体)内へ蒸発する。これによって、蒸発量を増やすこと
ができ、圧縮機の小型化を図ることができる。
めに、本発明の係る吸収式ヒートポンプは、吸収器と再
生器を備えている。これら器の間で臭化リチウム溶液な
どの吸収溶液が循環される。吸収器には蒸発器が接続さ
れている。蒸発器には水などの冷媒が貯えられている。
この冷媒の分子が蒸発し、吸収器の吸収溶液に吸収され
る。これにより、吸収溶液が希釈される。この希釈され
た吸収溶液が、再生器に送られ、上記冷媒分子を蒸発さ
せて濃縮、再生される。再生器の上部(または一の部
位)には圧縮機(真空ポンプ、吸込手段)が接続されて
いる。これにより、再生器に熱的に接続される熱源とし
て、燃料電池や太陽熱集熱器などの比較的低温の熱源を
用いることができる。一方、再生器の下部(または他の
部位)には、吸収溶液の内部に臨むようにして注入路が
接続されている。この注入路から再生器の吸収溶液内に
気体(好ましくは空気などの非凝縮性の気体)が注入さ
れる。この注入時点の気体には、冷媒蒸気(気相冷媒)
が飽和でない状態で含まれている。または、全く含まれ
ていない。この明細書では、飽和でない状態で含まれて
いる場合と全く含まれていない場合とを総称して「未飽
和」という。この気体が再生器の吸収溶液中を気泡にな
って移動する時、吸収溶液中の冷媒分子が上記気泡(気
体)内へ蒸発する。これによって、蒸発量を増やすこと
ができ、圧縮機の小型化を図ることができる。
【0006】ここで、上記圧縮機より下流の吐出路に、
冷媒分子を凝縮させる凝縮器が設けられ、この凝縮器の
全体または一部が、上記再生器に収容されているのが望
ましい。
冷媒分子を凝縮させる凝縮器が設けられ、この凝縮器の
全体または一部が、上記再生器に収容されているのが望
ましい。
【0007】上記吐出路の下流端が大気に開放されてい
ることが望ましい。あるいは、上記圧縮機より下流の吐
出路が凝縮器を介して気液分離器に連なり、この気液分
離器において上記気体と上記凝縮後の冷媒とが上下に分
離され、上記気液分離器の上部に上記注入路の上流端が
連なり、上記気液分離器の下部に冷媒供給路を介して上
記蒸発器が連なっていてもよい。
ることが望ましい。あるいは、上記圧縮機より下流の吐
出路が凝縮器を介して気液分離器に連なり、この気液分
離器において上記気体と上記凝縮後の冷媒とが上下に分
離され、上記気液分離器の上部に上記注入路の上流端が
連なり、上記気液分離器の下部に冷媒供給路を介して上
記蒸発器が連なっていてもよい。
【0008】上記再生器に、上記気泡を細かく分裂させ
る気泡細分手段が設けられていることが望ましい。上記
気泡細分手段は、上記再生器に収容された網であっても
よい。この場合、網を、上記注入路との接続部から上記
吐出路との接続部へ向かう方向に沿って間隔を置いて複
数枚、配置すると、より好ましい。上記注入路の下流端
が、多数の小孔で構成されることにより上記気泡細分手
段として提供されていてもよい。上記気泡細分手段が、
上記気泡細分手段が、上記再生器に収容された通液性を
有する繊維状またはスポンジ状または網状の通液性収容
材であってもよい。
る気泡細分手段が設けられていることが望ましい。上記
気泡細分手段は、上記再生器に収容された網であっても
よい。この場合、網を、上記注入路との接続部から上記
吐出路との接続部へ向かう方向に沿って間隔を置いて複
数枚、配置すると、より好ましい。上記注入路の下流端
が、多数の小孔で構成されることにより上記気泡細分手
段として提供されていてもよい。上記気泡細分手段が、
上記気泡細分手段が、上記再生器に収容された通液性を
有する繊維状またはスポンジ状または網状の通液性収容
材であってもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に
係る住宅冷房用ヒートポンプシステムS1を示したもの
である。システムS1は、住宅の室内に設けられた冷房
用室内機10と、吸収式ヒートポンプ20とを備えてい
る。
を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に
係る住宅冷房用ヒートポンプシステムS1を示したもの
である。システムS1は、住宅の室内に設けられた冷房
用室内機10と、吸収式ヒートポンプ20とを備えてい
る。
【0010】吸収式ヒートポンプ20は、蒸発器21
と、吸収器22と、再生器23とを備えている。これら
器21,22,23は、それぞれタンク状をなしてい
る。
と、吸収器22と、再生器23とを備えている。これら
器21,22,23は、それぞれタンク状をなしてい
る。
【0011】蒸発器21の下部に、減圧弁31を有する
給水路30(冷媒供給路)が接続されている。この給水
路30から供給された市水(冷媒用の水)が、蒸発器2
1に貯えられている。後述するように、この蒸発器21
内の水は、潜熱を奪われて冷たくなっている。蒸発器2
1には、上記冷房用室内機10の冷水路11の両端が接
続されている。これによって、冷水が蒸発器21と室内
機10との間を循環され、室内が冷房されるようになっ
ている。
給水路30(冷媒供給路)が接続されている。この給水
路30から供給された市水(冷媒用の水)が、蒸発器2
1に貯えられている。後述するように、この蒸発器21
内の水は、潜熱を奪われて冷たくなっている。蒸発器2
1には、上記冷房用室内機10の冷水路11の両端が接
続されている。これによって、冷水が蒸発器21と室内
機10との間を循環され、室内が冷房されるようになっ
ている。
【0012】蒸発器21と吸収器22の上端部どうし
は、蒸気吸収路25を介して連なっている。吸収器22
と再生器23には、吸収溶液として臭化リチウム溶液が
貯えられている。後述するように、臭化リチウム溶液
は、吸収器22において水を吸収し、臭化リチウム濃度
が希釈されるようになっている。また、再生器23にお
いて水を蒸発させ、臭化リチウム濃度が濃縮されるよう
になっている。
は、蒸気吸収路25を介して連なっている。吸収器22
と再生器23には、吸収溶液として臭化リチウム溶液が
貯えられている。後述するように、臭化リチウム溶液
は、吸収器22において水を吸収し、臭化リチウム濃度
が希釈されるようになっている。また、再生器23にお
いて水を蒸発させ、臭化リチウム濃度が濃縮されるよう
になっている。
【0013】吸収器22には、室外機40の冷却路41
の両端が接続されている。これによって、吸収器22内
の臭化リチウム溶液が、冷却路41に導かれ、室外機4
0によって冷却されるようになっている。
の両端が接続されている。これによって、吸収器22内
の臭化リチウム溶液が、冷却路41に導かれ、室外機4
0によって冷却されるようになっている。
【0014】吸収器22と再生器23とは、希釈溶液路
26A及び濃縮溶液路26Bによって接続されている。
希釈溶液路26Aの上流端は、吸収器22の上部に連な
り、下流端は、再生器23の下部に連なっている。濃縮
溶液路26Bの上流端は、再生器23の上部に連なり、
下流端は、吸収器22の下部に連なっている。なお、希
釈溶液路26Aの下流端を再生器23の上部に連ね、濃
縮溶液路26Bの上流端を再生器23の下部に連ねるこ
とにしてもよい。
26A及び濃縮溶液路26Bによって接続されている。
希釈溶液路26Aの上流端は、吸収器22の上部に連な
り、下流端は、再生器23の下部に連なっている。濃縮
溶液路26Bの上流端は、再生器23の上部に連なり、
下流端は、吸収器22の下部に連なっている。なお、希
釈溶液路26Aの下流端を再生器23の上部に連ね、濃
縮溶液路26Bの上流端を再生器23の下部に連ねるこ
とにしてもよい。
【0015】溶液路26A,26Bの中途部どうしは、
互いに対向する伝熱コイルとなって熱交換器26Cを構
成している。熱交換器26Cより吸収器22側の希釈溶
液路26Aには、溶液循環ポンプ26Pが設けられてい
る。熱交換器26Cより吸収器22側の濃縮溶液路26
Bには、溶液減圧弁26Vが設けられている。
互いに対向する伝熱コイルとなって熱交換器26Cを構
成している。熱交換器26Cより吸収器22側の希釈溶
液路26Aには、溶液循環ポンプ26Pが設けられてい
る。熱交換器26Cより吸収器22側の濃縮溶液路26
Bには、溶液減圧弁26Vが設けられている。
【0016】熱交換器26Cより再生器23側の希釈溶
液路26Aには、熱交換器からなる加温部51が介装さ
れている。加温部51には、熱源50として燃料電池
(運転に伴って廃熱を放出する廃熱放出機器)が熱的に
接続されている。これによって、熱源50の廃熱が加温
部51に伝えられ、希釈溶液路26Aの臭化リチウム溶
液が加温されるようになっている。なお、熱源50とし
て、燃料電池に代えてボイラや焼却炉などの他の廃熱放
出機器を用いてもよく、太陽熱集熱器や地熱採取装置な
どの自然熱採取装置を用いてもよい。また、熱源50の
熱が再生器23内の臭化リチウム溶液に直接供給される
ように、加温部51を再生器23の内部に収容してもよ
い。
液路26Aには、熱交換器からなる加温部51が介装さ
れている。加温部51には、熱源50として燃料電池
(運転に伴って廃熱を放出する廃熱放出機器)が熱的に
接続されている。これによって、熱源50の廃熱が加温
部51に伝えられ、希釈溶液路26Aの臭化リチウム溶
液が加温されるようになっている。なお、熱源50とし
て、燃料電池に代えてボイラや焼却炉などの他の廃熱放
出機器を用いてもよく、太陽熱集熱器や地熱採取装置な
どの自然熱採取装置を用いてもよい。また、熱源50の
熱が再生器23内の臭化リチウム溶液に直接供給される
ように、加温部51を再生器23の内部に収容してもよ
い。
【0017】再生器23の上端部(一の部位)から吐出
路27が延びている。この吐出路27に、圧縮機(真空
ポンプ、吸込手段)24が設けられている。圧縮機24
の吸込端は、再生器23に向けられ、吐出端(すなわち
吐出路27の下流端)は、大気に開放されている。
路27が延びている。この吐出路27に、圧縮機(真空
ポンプ、吸込手段)24が設けられている。圧縮機24
の吸込端は、再生器23に向けられ、吐出端(すなわち
吐出路27の下流端)は、大気に開放されている。
【0018】再生器23の下端部(他の部位)には、空
気注入路28が連なっている。注入路28の上流端(再
生器23とは逆側の端)は、大気に開放されている。注
入路28には、減圧弁29が設けられている。減圧弁2
9の開度は極めて小さい。
気注入路28が連なっている。注入路28の上流端(再
生器23とは逆側の端)は、大気に開放されている。注
入路28には、減圧弁29が設けられている。減圧弁2
9の開度は極めて小さい。
【0019】上記のように構成された住宅冷房用ヒート
ポンプシステムS1の動作を説明する。吸収器22内の
臭化リチウム溶液は、その液面より上側の水蒸気(気相
冷媒分子)を吸収する。これによって、蒸気吸収路25
ひいては蒸発器21の気圧が下がる。この結果、蒸発器
21内の水が蒸発し、上記吸収器22の臭化リチウム溶
液の吸収対象になる。この時、蒸発器21の水から潜熱
が奪われる。これによって、蒸発器21の水は冷水とな
り、この冷水が、冷水路11を通って室内機10に導か
れる。これによって、住宅の室内を冷房することができ
る。また、冷水を熱交換器を介さずに室内機10へ直接
送っているので、冷熱の利用効率を高めることができ
る。さらに、吸収器22の臭化リチウム溶液を室外機4
0で冷却することによって、水蒸気の吸収能力を向上さ
せることができ、ひいては、蒸発器21の水からより多
くの潜熱を奪うことができ、冷房能力をより高めること
ができる。
ポンプシステムS1の動作を説明する。吸収器22内の
臭化リチウム溶液は、その液面より上側の水蒸気(気相
冷媒分子)を吸収する。これによって、蒸気吸収路25
ひいては蒸発器21の気圧が下がる。この結果、蒸発器
21内の水が蒸発し、上記吸収器22の臭化リチウム溶
液の吸収対象になる。この時、蒸発器21の水から潜熱
が奪われる。これによって、蒸発器21の水は冷水とな
り、この冷水が、冷水路11を通って室内機10に導か
れる。これによって、住宅の室内を冷房することができ
る。また、冷水を熱交換器を介さずに室内機10へ直接
送っているので、冷熱の利用効率を高めることができ
る。さらに、吸収器22の臭化リチウム溶液を室外機4
0で冷却することによって、水蒸気の吸収能力を向上さ
せることができ、ひいては、蒸発器21の水からより多
くの潜熱を奪うことができ、冷房能力をより高めること
ができる。
【0020】吸収器22での水蒸気吸収によって希釈さ
れた臭化リチウム溶液は、ポンプ26Pの駆動によって
希釈溶液路26Aに取り込まれる。そして、熱交換器2
6Cで加温され、さらに加温部51で加温され、例えば
約60℃で再生器23に送られる。
れた臭化リチウム溶液は、ポンプ26Pの駆動によって
希釈溶液路26Aに取り込まれる。そして、熱交換器2
6Cで加温され、さらに加温部51で加温され、例えば
約60℃で再生器23に送られる。
【0021】更に、圧縮機24が駆動される。これによ
って、再生器23内が負圧になる。したがって、60℃
程度でも、再生器23の臭化リチウム溶液の液面から水
分子を十分に蒸発させることができ、臭化リチウム溶液
を濃縮(再生)することができる。この結果、熱源50
として燃料電池や太陽熱集熱器などの比較的低温のもの
を用いることができる。
って、再生器23内が負圧になる。したがって、60℃
程度でも、再生器23の臭化リチウム溶液の液面から水
分子を十分に蒸発させることができ、臭化リチウム溶液
を濃縮(再生)することができる。この結果、熱源50
として燃料電池や太陽熱集熱器などの比較的低温のもの
を用いることができる。
【0022】また、再生器23が負圧になることによっ
て、微少量の空気(非凝縮性の気体)が、注入路28に
取り込まれる。そして、減圧弁29で減圧される。これ
によって、空気を確実に未飽和状態にすることができ
る。その後、空気は、再生器23の下端部に注入され
る。そして、気泡となって臭化リチウム溶液内を上昇す
る。この上昇過程で、臭化リチウム溶液中の水分子が気
泡内へ蒸発する。すなわち、再生器23の臭化リチウム
溶液の液面からだけでなく、溶液内部においても蒸発を
起こさせることができる。しかも、気泡は減圧され未飽
和になっているので、確実に多くの水分子を蒸発させる
ことができる。これによって、圧縮機24が小型であっ
ても十分な蒸発量を得ることができる。
て、微少量の空気(非凝縮性の気体)が、注入路28に
取り込まれる。そして、減圧弁29で減圧される。これ
によって、空気を確実に未飽和状態にすることができ
る。その後、空気は、再生器23の下端部に注入され
る。そして、気泡となって臭化リチウム溶液内を上昇す
る。この上昇過程で、臭化リチウム溶液中の水分子が気
泡内へ蒸発する。すなわち、再生器23の臭化リチウム
溶液の液面からだけでなく、溶液内部においても蒸発を
起こさせることができる。しかも、気泡は減圧され未飽
和になっているので、確実に多くの水分子を蒸発させる
ことができる。これによって、圧縮機24が小型であっ
ても十分な蒸発量を得ることができる。
【0023】これら水分子は蒸発時に溶液から多量の潜
熱を奪っているので、圧縮機24が吸い込む単位体積当
たりの熱量を大きくすることができる。さらに、水分子
だけでなく空気分子も吸い込むことになるので、圧縮機
24の圧縮比を小さくすることができる。これによっ
て、圧縮機24を確実に小型でき、ひいては、住宅に適
したヒートポンプを提供することができる。
熱を奪っているので、圧縮機24が吸い込む単位体積当
たりの熱量を大きくすることができる。さらに、水分子
だけでなく空気分子も吸い込むことになるので、圧縮機
24の圧縮比を小さくすることができる。これによっ
て、圧縮機24を確実に小型でき、ひいては、住宅に適
したヒートポンプを提供することができる。
【0024】上記のように再生器23で多量の蒸発を起
こすことができるので、再生器23の臭化リチウム溶液
を一層高濃度にすることができ、溶液再生能力を一層向
上させることができる。この高濃縮に再生された臭化リ
チウム溶液が、濃縮溶液路26Bを介して吸収器22に
送られる。これによって、吸収器22における冷媒吸収
能力を一層高めることができ、蒸発器21の水から潜熱
を一層多く奪うことができる。この結果、冷房能力ひい
ては成績係数を一層高めることができる。
こすことができるので、再生器23の臭化リチウム溶液
を一層高濃度にすることができ、溶液再生能力を一層向
上させることができる。この高濃縮に再生された臭化リ
チウム溶液が、濃縮溶液路26Bを介して吸収器22に
送られる。これによって、吸収器22における冷媒吸収
能力を一層高めることができ、蒸発器21の水から潜熱
を一層多く奪うことができる。この結果、冷房能力ひい
ては成績係数を一層高めることができる。
【0025】なお、上記濃縮溶液路26Bにおける溶液
は、熱交換器26Cで希釈溶液路26Bの溶液に熱を与
え、冷却される。また、吸収器22に送られた後、室外
機40によって更に冷却される。これによって、臭化リ
チウム溶液の温度を系全体で平衡させることができる。
は、熱交換器26Cで希釈溶液路26Bの溶液に熱を与
え、冷却される。また、吸収器22に送られた後、室外
機40によって更に冷却される。これによって、臭化リ
チウム溶液の温度を系全体で平衡させることができる。
【0026】一方、再生器23から蒸発して圧縮機24
に吸い込まれた多量の水分子は、空気分子とともに(水
蒸気を含む濃い湿り空気となって)吐出路27の下流端
から大気に排出される。これによって、蒸発器21から
奪った多量の潜熱を吸収器22、再生器23、圧縮機2
4を順次経て大気に放出することができる。これによっ
て、成績係数をより一層高めることができる。また、凝
縮器が無いので安価なシステムを構成できる。そして、
上記放出蒸気に相当する量の水が、給水路30から蒸発
器21に補充されるように、給水路30の減圧弁31が
調節される。これによって、システムS1全体の水量
(冷媒量)を平衡状態に維持することができる。
に吸い込まれた多量の水分子は、空気分子とともに(水
蒸気を含む濃い湿り空気となって)吐出路27の下流端
から大気に排出される。これによって、蒸発器21から
奪った多量の潜熱を吸収器22、再生器23、圧縮機2
4を順次経て大気に放出することができる。これによっ
て、成績係数をより一層高めることができる。また、凝
縮器が無いので安価なシステムを構成できる。そして、
上記放出蒸気に相当する量の水が、給水路30から蒸発
器21に補充されるように、給水路30の減圧弁31が
調節される。これによって、システムS1全体の水量
(冷媒量)を平衡状態に維持することができる。
【0027】次に、本発明の他の実施形態を説明する。
以下の実施形態において、既述の実施形態と同様の構成
に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。
以下の実施形態において、既述の実施形態と同様の構成
に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。
【0028】図2は、本発明の第2実施形態に係る住宅
冷房用吸収式ヒートポンプシステムS2を示したもので
ある。このシステムS2の吸収式ヒートポンプ20は、
圧縮機24より下流の吐出路27に、伝熱コイル状の凝
縮器60が設けられている。凝縮器60は、再生器23
の内部に上下に延びるようにして収容されている。この
凝縮器60より下流の吐出路27(すなわち吐出路27
の下流端)が、大気に開放されている。凝縮器60は、
再生器23の熱源を兼ねることになるので、システムS
1の熱源50および加温部51が不要になる。
冷房用吸収式ヒートポンプシステムS2を示したもので
ある。このシステムS2の吸収式ヒートポンプ20は、
圧縮機24より下流の吐出路27に、伝熱コイル状の凝
縮器60が設けられている。凝縮器60は、再生器23
の内部に上下に延びるようにして収容されている。この
凝縮器60より下流の吐出路27(すなわち吐出路27
の下流端)が、大気に開放されている。凝縮器60は、
再生器23の熱源を兼ねることになるので、システムS
1の熱源50および加温部51が不要になる。
【0029】システムS2においては、圧縮機24から
吐出された多量の水蒸気が、凝縮器60で凝縮して多量
の凝縮熱を発生させる。この凝縮熱によって、再生器2
3の臭化リチウム溶液を十分に加温することができる。
したがって、システムS1の燃料電池などからなる熱源
50を用いるよりも溶液を高温にすることができる。こ
れによって、再生器23での蒸発をより一層促進させる
ことができ、圧縮機24をより一層小型化することがで
きる。また、再生器23の溶液再生能力および吸収器2
2の冷媒吸収能力をより一層高めることができ、冷房能
力ひいては成績係数をより一層高めることができる。
吐出された多量の水蒸気が、凝縮器60で凝縮して多量
の凝縮熱を発生させる。この凝縮熱によって、再生器2
3の臭化リチウム溶液を十分に加温することができる。
したがって、システムS1の燃料電池などからなる熱源
50を用いるよりも溶液を高温にすることができる。こ
れによって、再生器23での蒸発をより一層促進させる
ことができ、圧縮機24をより一層小型化することがで
きる。また、再生器23の溶液再生能力および吸収器2
2の冷媒吸収能力をより一層高めることができ、冷房能
力ひいては成績係数をより一層高めることができる。
【0030】システムS1,S2(後述するシステムS
4〜S6も同様)が、水(冷媒)と空気(気体)を外部
から取り入れ最終的には系から排出する開放系システム
であるのに対し、図3に示すように、本発明の第3実施
形態に係る住宅冷房用吸収式ヒートポンプシステムS3
は、水も空気も系内に閉じ込められた閉鎖系システムで
ある。すなわち、システムS3の吸引式ヒートポンプ2
0は、圧縮機24より下流の吐出路27が、凝縮器60
A、気液分離器70を順次介して蒸発器21への給水路
30’と再生器23への空気注入路28に連なってい
る。
4〜S6も同様)が、水(冷媒)と空気(気体)を外部
から取り入れ最終的には系から排出する開放系システム
であるのに対し、図3に示すように、本発明の第3実施
形態に係る住宅冷房用吸収式ヒートポンプシステムS3
は、水も空気も系内に閉じ込められた閉鎖系システムで
ある。すなわち、システムS3の吸引式ヒートポンプ2
0は、圧縮機24より下流の吐出路27が、凝縮器60
A、気液分離器70を順次介して蒸発器21への給水路
30’と再生器23への空気注入路28に連なってい
る。
【0031】詳述すると、凝縮器60Aは、伝熱コイル
からなる再生器内凝縮部61と、室外機からなる外部凝
縮部62とを有している。再生器内凝縮部61は、吐出
路27の下流端に連なるとともに、再生器23の内部に
収容されている。この凝縮部61に外部凝縮部62の伝
熱コイル63が連なっている。伝熱コイル63は、気液
分離器70の中間部に連なっている。
からなる再生器内凝縮部61と、室外機からなる外部凝
縮部62とを有している。再生器内凝縮部61は、吐出
路27の下流端に連なるとともに、再生器23の内部に
収容されている。この凝縮部61に外部凝縮部62の伝
熱コイル63が連なっている。伝熱コイル63は、気液
分離器70の中間部に連なっている。
【0032】気液分離器70の下端部から給水路30A
(冷媒供給路)が延び、蒸発器21の下端部に連なって
いる。また、気液分離器70の上端部から空気注入路2
8が延び、再生器23の下端部に連なっている。なお、
図3において、加温部51に接続された熱源50につい
ては図示を省略してあるが、内部凝縮部61が設けられ
ているので、熱源50および加温部51は無くてもよ
い。
(冷媒供給路)が延び、蒸発器21の下端部に連なって
いる。また、気液分離器70の上端部から空気注入路2
8が延び、再生器23の下端部に連なっている。なお、
図3において、加温部51に接続された熱源50につい
ては図示を省略してあるが、内部凝縮部61が設けられ
ているので、熱源50および加温部51は無くてもよ
い。
【0033】システムS3においては、圧縮機24から
吐出された濃い湿り空気は、内部凝縮部61で水分が凝
縮されて再生器23を加温した後、外部凝縮部62で更
に水分が凝縮される。そして、気液分離器70に送ら
れ、水(液相冷媒)と空気とに分離される。その後、水
は、気液分離器70の下側から給水路30Aを伝って蒸
発器21に送られる。一方、空気は、気液分離器70の
上側から注入路28に取り込まれる。この空気が飽和状
態であっても、減圧弁29で減圧することにより、未飽
和状態にして再生器23内に注入することができる。こ
れによって、再生器23の臭化リチウム溶液から水分子
を気泡内に確実に蒸発させることができる。システムS
3は、閉鎖系であるので、冷媒や気体資源を節約でき
る。
吐出された濃い湿り空気は、内部凝縮部61で水分が凝
縮されて再生器23を加温した後、外部凝縮部62で更
に水分が凝縮される。そして、気液分離器70に送ら
れ、水(液相冷媒)と空気とに分離される。その後、水
は、気液分離器70の下側から給水路30Aを伝って蒸
発器21に送られる。一方、空気は、気液分離器70の
上側から注入路28に取り込まれる。この空気が飽和状
態であっても、減圧弁29で減圧することにより、未飽
和状態にして再生器23内に注入することができる。こ
れによって、再生器23の臭化リチウム溶液から水分子
を気泡内に確実に蒸発させることができる。システムS
3は、閉鎖系であるので、冷媒や気体資源を節約でき
る。
【0034】図4は、本発明の第4実施形態に係る住宅
冷房用吸収式ヒートポンプシステムS4を示したもので
ある。システムS4は、上記第1実施形態のシステムS
1と同様に開放系である。システムS4がシステムS1
と異なるところは、注入路28の下流端に多孔ノズル8
0(気泡細分手段)が設けられている点である。多孔ノ
ズル80は、扁平な容器状をなして再生器23の下部に
収容され、その上板に多数の小さなノズル孔80a(小
孔)が形成されている。ノズル孔80aは、再生器23
の下部断面のほぼ全体にわたって均一かつ密に配されて
いる。
冷房用吸収式ヒートポンプシステムS4を示したもので
ある。システムS4は、上記第1実施形態のシステムS
1と同様に開放系である。システムS4がシステムS1
と異なるところは、注入路28の下流端に多孔ノズル8
0(気泡細分手段)が設けられている点である。多孔ノ
ズル80は、扁平な容器状をなして再生器23の下部に
収容され、その上板に多数の小さなノズル孔80a(小
孔)が形成されている。ノズル孔80aは、再生器23
の下部断面のほぼ全体にわたって均一かつ密に配されて
いる。
【0035】注入路28から多孔ノズル80内に導かれ
た空気は、多数のノズル孔80aの各々から再生器23
の臭化リチウム溶液内に気泡となって注入される。これ
によって、気泡を細かくして数を増やすことができる。
したがって、気泡全体の表面積を大きくすることがで
き、臭化リチウム溶液からより多くの水分子を蒸発させ
ることができる。しかも、ノズル孔80aが再生器断面
のほぼ全体にわたって密に配されているので、気泡を再
生器23の全域に行き渡らせることができる。したがっ
て、再生器23全域で蒸発を起こさせることができ、蒸
発量を一層増やすことができる。
た空気は、多数のノズル孔80aの各々から再生器23
の臭化リチウム溶液内に気泡となって注入される。これ
によって、気泡を細かくして数を増やすことができる。
したがって、気泡全体の表面積を大きくすることがで
き、臭化リチウム溶液からより多くの水分子を蒸発させ
ることができる。しかも、ノズル孔80aが再生器断面
のほぼ全体にわたって密に配されているので、気泡を再
生器23の全域に行き渡らせることができる。したがっ
て、再生器23全域で蒸発を起こさせることができ、蒸
発量を一層増やすことができる。
【0036】これによって、圧縮機24をより一層小型
化することができる。また、再生器23の溶液再生能力
ひいては吸収器22の冷媒吸収能力をより一層高めるこ
とができ、更には蒸発器21の水をより一層冷却でき、
冷房能力ひいては成績係数をより一層高めることができ
る。
化することができる。また、再生器23の溶液再生能力
ひいては吸収器22の冷媒吸収能力をより一層高めるこ
とができ、更には蒸発器21の水をより一層冷却でき、
冷房能力ひいては成績係数をより一層高めることができ
る。
【0037】なお、システムS4は、希釈溶液路26A
の下流端が再生器23の上部に接続され、濃縮溶液路2
6Bの上流端が再生器23の下部に接続されている点で
も、システムS1と異なっている。これによって、臭化
リチウム溶液は、加温部51で加温された後、再生器2
3の上部に入り、再生器23の下部から出るようになっ
ている。
の下流端が再生器23の上部に接続され、濃縮溶液路2
6Bの上流端が再生器23の下部に接続されている点で
も、システムS1と異なっている。これによって、臭化
リチウム溶液は、加温部51で加温された後、再生器2
3の上部に入り、再生器23の下部から出るようになっ
ている。
【0038】図5は、本発明の第5実施形態に係る住宅
冷房用吸収式ヒートポンプシステムS5を示したもので
ある。システムS5では、上記システムS4の多孔ノズ
ル80に代えて、細かい網目を有する金網81(網、網
状の通液性収容材、気泡細分手段)が再生器23に収容
されている。金網81は、再生器23内の上下方向に離
れて複数(図5では4つ)配されている。
冷房用吸収式ヒートポンプシステムS5を示したもので
ある。システムS5では、上記システムS4の多孔ノズ
ル80に代えて、細かい網目を有する金網81(網、網
状の通液性収容材、気泡細分手段)が再生器23に収容
されている。金網81は、再生器23内の上下方向に離
れて複数(図5では4つ)配されている。
【0039】再生器23の臭化リチウム溶液内を上昇す
る気泡は、金網81の網目を通過する時、細かく分裂さ
れ数が増える。これによって、気泡全体の表面積を大き
くして蒸発量を増やすことができ、圧縮機24を一層小
型化できるとともに、再生器23の溶液再生能力および
吸収器22の冷媒吸収能力を一層高め、冷房能力、成績
係数を一層高めることができる。
る気泡は、金網81の網目を通過する時、細かく分裂さ
れ数が増える。これによって、気泡全体の表面積を大き
くして蒸発量を増やすことができ、圧縮機24を一層小
型化できるとともに、再生器23の溶液再生能力および
吸収器22の冷媒吸収能力を一層高め、冷房能力、成績
係数を一層高めることができる。
【0040】また、臭化リチウム溶液は、システムS4
と同様に、加温部51で加温された後、再生器23の上
部に入れられるようになっている。この臭化リチウム溶
液は、金網81で仕切られた各領域では、気泡によって
攪拌され、温度や濃度がほぼ均一化される。しかし、金
網81を隔てて隣の領域どうしでは、金網81によって
攪拌が妨げられる。したがって、上側の領域ほど高温か
つ低濃度にし、下側の領域ほど低温かつ高濃度にするこ
とができる。これによって、上側の領域ほど水分子が気
泡へ蒸発しやすくすることができ、蒸発後溶液の液面ま
で上昇する途中再び溶液に吸収されることなく確実に液
面まで到達できる割合を高くすることができる。よっ
て、最終的な蒸発量(圧縮機24に吸い込まれる水分子
量)を一層増やすことができる。この結果、圧縮機24
をより一層小型化できるとともに、再生器23の溶液再
生能力および吸収器22の冷媒吸収能力をより一層高
め、冷房能力、成績係数をより一層高めることができ
る。また、少なくとも上側の領域が高温であればよいの
で、熱源50の負担を軽減できる。しかも、金網81
は、臭化リチウム溶液の攪拌を抑制する一方で高い通液
性を維持することができる。
と同様に、加温部51で加温された後、再生器23の上
部に入れられるようになっている。この臭化リチウム溶
液は、金網81で仕切られた各領域では、気泡によって
攪拌され、温度や濃度がほぼ均一化される。しかし、金
網81を隔てて隣の領域どうしでは、金網81によって
攪拌が妨げられる。したがって、上側の領域ほど高温か
つ低濃度にし、下側の領域ほど低温かつ高濃度にするこ
とができる。これによって、上側の領域ほど水分子が気
泡へ蒸発しやすくすることができ、蒸発後溶液の液面ま
で上昇する途中再び溶液に吸収されることなく確実に液
面まで到達できる割合を高くすることができる。よっ
て、最終的な蒸発量(圧縮機24に吸い込まれる水分子
量)を一層増やすことができる。この結果、圧縮機24
をより一層小型化できるとともに、再生器23の溶液再
生能力および吸収器22の冷媒吸収能力をより一層高
め、冷房能力、成績係数をより一層高めることができ
る。また、少なくとも上側の領域が高温であればよいの
で、熱源50の負担を軽減できる。しかも、金網81
は、臭化リチウム溶液の攪拌を抑制する一方で高い通液
性を維持することができる。
【0041】図6は、本発明の第6実施形態に係る住宅
冷房用吸収式ヒートポンプシステムS6を示したもので
ある。システムS6では、気泡細分手段として再生器2
3の中途部に充填されたグラスウール82(ガラス繊維
からなる通液性収容材)が用いられている。グラスウー
ル82は、通液性を有し、内部を臭化リチウム溶液が流
通できるようになっている。この溶液内を上昇する気泡
が、グラスウール82の各繊維によって細かく分裂され
る。これによって、気泡全体の表面積を大きくして蒸発
量を増やすことができ、圧縮機24を一層小型化できる
とともに、再生器23の溶液再生能力および吸収器22
の冷媒吸収能力を一層高め、冷房能力、成績係数を一層
高めることができる。
冷房用吸収式ヒートポンプシステムS6を示したもので
ある。システムS6では、気泡細分手段として再生器2
3の中途部に充填されたグラスウール82(ガラス繊維
からなる通液性収容材)が用いられている。グラスウー
ル82は、通液性を有し、内部を臭化リチウム溶液が流
通できるようになっている。この溶液内を上昇する気泡
が、グラスウール82の各繊維によって細かく分裂され
る。これによって、気泡全体の表面積を大きくして蒸発
量を増やすことができ、圧縮機24を一層小型化できる
とともに、再生器23の溶液再生能力および吸収器22
の冷媒吸収能力を一層高め、冷房能力、成績係数を一層
高めることができる。
【0042】また、グラスウール82によって臭化リチ
ウム溶液の攪拌が抑制されることになるので、再生器2
3の上側ほど高温かつ低濃度になるように温度勾配と濃
度勾配を形成することができる。これによって、蒸発が
確実に再生器23のより上側で起きるようにすることが
でき、圧縮機24をより一層小型化できるとともに、再
生器23の溶液再生能力および吸収器22の冷媒吸収能
力をより一層高め、冷房能力、成績係数をより一層高め
ることができる。なお、グラスウール82の厚さ(上下
方向の寸法)は、薄くてもよい。
ウム溶液の攪拌が抑制されることになるので、再生器2
3の上側ほど高温かつ低濃度になるように温度勾配と濃
度勾配を形成することができる。これによって、蒸発が
確実に再生器23のより上側で起きるようにすることが
でき、圧縮機24をより一層小型化できるとともに、再
生器23の溶液再生能力および吸収器22の冷媒吸収能
力をより一層高め、冷房能力、成績係数をより一層高め
ることができる。なお、グラスウール82の厚さ(上下
方向の寸法)は、薄くてもよい。
【0043】本発明は、上記実施形態に限定されず、種
々の形態を採用可能である。例えば、再生器に注入する
気体は、空気のほか窒素ガスやヘリウムガスなどを用い
てもよい。再生器は、左右に延びていてもよい。注入路
は、再生器の下部に接続されるものに限定されず、吸収
溶液の内部に臨む位置であれば、左右側部その他の位置
(他の部位)に接続されていてもよい。吐出路は、再生
器の上部に接続されるものに限定されず、上記注入路の
接続位置とは異なる位置であって、注入された気体を吸
い込むことができる位置(一の部位)に接続されていれ
ばよい。凝縮器の凝縮熱で給湯用水を温め給湯に供する
ことにより、給湯用吸収式ヒートポンプシステムを構築
してもよく、上記凝縮熱を室内暖房器に送ることによ
り、暖房用吸収式ヒートポンプシステムを構築してもよ
い。再生器に、凝縮器と気泡細分手段とを一緒に収容し
てもよい。システムS3のような閉鎖系システムにおい
ても、再生器に気泡細分手段を設けることができる。気
泡細分手段として、多孔ノズル80、金網81、グラス
ウール82を組合せて使用してもよい。通液性収容材
は、通液性を有する一方、注入気体の気泡を細かく分裂
させ得るものであればよく、グラスウール82や金網8
1などの繊維状や網状のもののほか、金属や樹脂などか
らなるスポンジ状のものを用いてもよい。繊維状のもの
は、グラスウール82のようなガラス繊維のほか金属繊
維や樹脂繊維を用いてもよい。網状のものは、金網81
のほか樹脂などでできていてもよい。システムS4にお
いて、再生器23の底板が多孔ノズル80を構成してい
てもよい。
々の形態を採用可能である。例えば、再生器に注入する
気体は、空気のほか窒素ガスやヘリウムガスなどを用い
てもよい。再生器は、左右に延びていてもよい。注入路
は、再生器の下部に接続されるものに限定されず、吸収
溶液の内部に臨む位置であれば、左右側部その他の位置
(他の部位)に接続されていてもよい。吐出路は、再生
器の上部に接続されるものに限定されず、上記注入路の
接続位置とは異なる位置であって、注入された気体を吸
い込むことができる位置(一の部位)に接続されていれ
ばよい。凝縮器の凝縮熱で給湯用水を温め給湯に供する
ことにより、給湯用吸収式ヒートポンプシステムを構築
してもよく、上記凝縮熱を室内暖房器に送ることによ
り、暖房用吸収式ヒートポンプシステムを構築してもよ
い。再生器に、凝縮器と気泡細分手段とを一緒に収容し
てもよい。システムS3のような閉鎖系システムにおい
ても、再生器に気泡細分手段を設けることができる。気
泡細分手段として、多孔ノズル80、金網81、グラス
ウール82を組合せて使用してもよい。通液性収容材
は、通液性を有する一方、注入気体の気泡を細かく分裂
させ得るものであればよく、グラスウール82や金網8
1などの繊維状や網状のもののほか、金属や樹脂などか
らなるスポンジ状のものを用いてもよい。繊維状のもの
は、グラスウール82のようなガラス繊維のほか金属繊
維や樹脂繊維を用いてもよい。網状のものは、金網81
のほか樹脂などでできていてもよい。システムS4にお
いて、再生器23の底板が多孔ノズル80を構成してい
てもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
再生器の吸収溶液に気体を注入することによって、再生
器での冷媒の蒸発量を増やすことができる。これによっ
て、圧縮機の小型化を図ることができ、ひいては、住宅
に適したヒートポンプを提供することができる。また、
再生器の溶液再生能力および吸収器の冷媒吸収能力を高
め、成績係数を高めることができる。再生器に凝縮器を
収容することにより、冷媒の凝縮熱で再生器を加温する
ことができ、蒸発を促進させることができる。吐出路を
大気に開放することによって、蒸発器の冷媒から奪った
潜熱を大気に効率的に放出することができ、高効率の冷
房システムを提供することができる。圧縮機の排気を凝
縮、気液分離して、冷媒は蒸発器に、気体は再生器に戻
すことによって、冷媒及び気体を大気に放出しないよう
にすることができる。網、多数の小孔、通液性収容材な
どからなる気泡細分手段により気泡を細かく分裂させる
ことによって、気泡全体の表面積を大きくして冷媒蒸発
量を増やすことができ、圧縮機を一層小型化できるとと
もに、再生器の溶液再生能力および吸収器の冷媒吸収能
力を一層高め、成績係数を一層高めることができる。冷
媒として水を用いたり、注入する気体として空気を用い
ることによって、より安価で管理の容易なシステムを構
築することができる。
再生器の吸収溶液に気体を注入することによって、再生
器での冷媒の蒸発量を増やすことができる。これによっ
て、圧縮機の小型化を図ることができ、ひいては、住宅
に適したヒートポンプを提供することができる。また、
再生器の溶液再生能力および吸収器の冷媒吸収能力を高
め、成績係数を高めることができる。再生器に凝縮器を
収容することにより、冷媒の凝縮熱で再生器を加温する
ことができ、蒸発を促進させることができる。吐出路を
大気に開放することによって、蒸発器の冷媒から奪った
潜熱を大気に効率的に放出することができ、高効率の冷
房システムを提供することができる。圧縮機の排気を凝
縮、気液分離して、冷媒は蒸発器に、気体は再生器に戻
すことによって、冷媒及び気体を大気に放出しないよう
にすることができる。網、多数の小孔、通液性収容材な
どからなる気泡細分手段により気泡を細かく分裂させる
ことによって、気泡全体の表面積を大きくして冷媒蒸発
量を増やすことができ、圧縮機を一層小型化できるとと
もに、再生器の溶液再生能力および吸収器の冷媒吸収能
力を一層高め、成績係数を一層高めることができる。冷
媒として水を用いたり、注入する気体として空気を用い
ることによって、より安価で管理の容易なシステムを構
築することができる。
【図1】本発明の第1実施形態に係る住宅冷房用の吸収
式ヒートポンプシステムの概略構成図である。
式ヒートポンプシステムの概略構成図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る住宅冷房用の吸収
式ヒートポンプシステムの概略構成図である。
式ヒートポンプシステムの概略構成図である。
【図3】本発明の第3実施形態に係る住宅冷房用の吸収
式ヒートポンプシステムの概略構成図である。
式ヒートポンプシステムの概略構成図である。
【図4】本発明の第4実施形態に係る住宅冷房用の吸収
式ヒートポンプシステムの概略構成図である。
式ヒートポンプシステムの概略構成図である。
【図5】本発明の第5実施形態に係る住宅冷房用の吸収
式ヒートポンプシステムの概略構成図である。
式ヒートポンプシステムの概略構成図である。
【図6】本発明の第6実施形態に係る住宅冷房用の吸収
式ヒートポンプシステムの概略構成図である。
式ヒートポンプシステムの概略構成図である。
S1〜S6 住宅冷房用吸収式ヒートポンプシステム
20 吸収式ヒートポンプ
21 蒸発器
22 吸収器
23 再生器
24 圧縮機
27 吐出路
29 注入路
30A 給水路(冷媒供給路)
60,60A 凝縮器
61 内部凝縮部
62 外部凝縮部
70 気液分離器
80 多孔ノズル(気泡細分手段)
80a ノズル孔(小孔)
81 金網(網、通液性収容材、気泡細分手段)
82 グラスウール(通液性収容材、気泡細分手段)
Claims (11)
- 【請求項1】 吸収器と再生器との間で循環される吸収
溶液が、上記吸収器では、蒸発器から冷媒分子を蒸発さ
せて吸収し、上記再生器では、吸収した冷媒分子を蒸発
させて再生する吸収式ヒートポンプにおいて、上記再生
器の一の部位には吐出路が接続され、この吐出路に圧縮
機が設けられる一方、上記再生器の他の部位には上記吸
収溶液の内部に臨むようにして注入路が接続されてお
り、上記圧縮機の駆動によって、未飽和の気体が、上記
注入路から上記再生器の吸収溶液内に注入され、更に上
記吐出路に導かれ上記圧縮機に吸い込まれて吐出される
ことを特徴とする吸収式ヒートポンプ。 - 【請求項2】 吸収器と再生器との間で循環される吸収
溶液が、上記吸収器では、蒸発器から冷媒分子を蒸発さ
せて吸収し、上記再生器では、吸収した冷媒分子を蒸発
させて再生する吸収式ヒートポンプにおいて、上記再生
器の上部に吐出路が接続され、この吐出路に圧縮機が設
けられる一方、上記再生器の下部に注入路が接続されて
おり、上記圧縮機の駆動によって、未飽和の気体が、上
記注入路から上記再生器の吸収溶液内に注入されて上昇
し、上記再生器の吸収溶液中の冷媒分子が、当該吸収溶
液の自由液面からだけでなく吸収溶液内を上昇途中の上
記気体へも蒸発し、この気体と共に上記吐出路に導かれ
上記圧縮機に吸い込まれて吐出されることを特徴とする
吸収式ヒートポンプ。 - 【請求項3】 上記圧縮機より下流の吐出路に、冷媒分
子を凝縮させる凝縮器が設けられ、この凝縮器の全体ま
たは一部が、上記再生器に収容されていることを特徴と
する請求項1または2に記載の吸収式ヒートポンプ。 - 【請求項4】 上記吐出路の下流端が大気に開放されて
いることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の吸
収式ヒートポンプ。 - 【請求項5】 上記圧縮機より下流の吐出路が凝縮器を
介して気液分離器に連なり、この気液分離器において上
記気体と上記凝縮後の冷媒とが上下に分離され、上記気
液分離器の上部に上記注入路の上流端が連なり、上記気
液分離器の下部に冷媒供給路を介して上記蒸発器が連な
っていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載
の吸収式ヒートポンプ。 - 【請求項6】 上記再生器に、上記注入気体の気泡を細
かく分裂させる気泡細分手段が設けられていることを特
徴とする請求項1〜5の何れかに記載の吸収式ヒートポ
ンプ。 - 【請求項7】 上記気泡細分手段が、上記再生器に収容
された網であることを特徴とする請求項6に記載の吸収
式ヒートポンプ。 - 【請求項8】 上記注入路の下流端が、多数の小孔で構
成されることにより、上記気泡細分手段として提供され
ていることを特徴とする請求項6に記載の吸収式ヒート
ポンプ。 - 【請求項9】 上記気泡細分手段が、上記再生器に収容
された通液性を有する繊維状またはスポンジ状または網
状の通液性収容材であることを特徴とする請求項6に記
載の吸収式ヒートポンプ。 - 【請求項10】 上記冷媒が、水であることを特徴とす
る請求項1〜9の何れかに記載の吸収式ヒートポンプ。 - 【請求項11】 上記気体が、空気であることを特徴と
する請求項1〜10の何れかに記載の吸収式ヒートポン
プ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001202331A JP2003014332A (ja) | 2001-04-26 | 2001-07-03 | 吸収式ヒートポンプ |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001129648 | 2001-04-26 | ||
| JP2001-129648 | 2001-04-26 | ||
| JP2001202331A JP2003014332A (ja) | 2001-04-26 | 2001-07-03 | 吸収式ヒートポンプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003014332A true JP2003014332A (ja) | 2003-01-15 |
Family
ID=26614295
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001202331A Pending JP2003014332A (ja) | 2001-04-26 | 2001-07-03 | 吸収式ヒートポンプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003014332A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006102940A1 (de) * | 2005-03-30 | 2006-10-05 | MIWE-ÖKOKÄLTE GmbH | Kühlanlage nach dem sorptionsprinzip und verfahren zu deren betrieb |
| CN102650467A (zh) * | 2012-04-25 | 2012-08-29 | 深圳力合电力工程有限公司 | 单效混合式热泵机组和双效混合式热泵机组 |
| WO2017076741A1 (de) * | 2015-11-02 | 2017-05-11 | Fachhochschule Stralsund | Verfahren und vorrichtung zur energieversorgung und luftkonditionierung und stationäre oder mobile anwendung hierzu |
| CN116123749A (zh) * | 2022-12-20 | 2023-05-16 | 大连海事大学 | 一种无泵驱动的喷射增压扩散吸收式热变换器 |
-
2001
- 2001-07-03 JP JP2001202331A patent/JP2003014332A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN116123749A (zh) * | 2022-12-20 | 2023-05-16 | 大连海事大学 | 一种无泵驱动的喷射增压扩散吸收式热变换器 |
| CN116123749B (zh) * | 2022-12-20 | 2024-04-09 | 大连海事大学 | 一种无泵驱动的喷射增压扩散吸收式热变换器 |
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