JP2003016408A - 強化非接触データキャリア及びその製造方法 - Google Patents

強化非接触データキャリア及びその製造方法

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JP2003016408A JP2001199670A JP2001199670A JP2003016408A JP 2003016408 A JP2003016408 A JP 2003016408A JP 2001199670 A JP2001199670 A JP 2001199670A JP 2001199670 A JP2001199670 A JP 2001199670A JP 2003016408 A JP2003016408 A JP 2003016408A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外周が金属リングで補強された1)特に周縁部
の強度及び耐摩耗性に優れ、2)重量が大きく装置内で自
重により円滑に落下して詰まり等によるトラブルの発生
がなく、3)重量があって高額プリペイドコインに見合っ
た高級感を出すことのできる円板状の非接触データキャ
リアとその製造方法を提供すること。 【解決手段】 円板状の樹脂封止体内にメモリとアンテ
ナを含む内装部品を封入し、アンテナを介して外部装置
と非接触の送受信を行うことにより、少なくともメモリ
に記憶されたデータを読出し可能とした非接触データキ
ャリアにおいて、樹脂封止体の外周に、金属リングを一
体的に配設する。金属リングには、少なくとも1個所に
切断部を設けることが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばプリペイド
コインとして有用な円板状の非接触データキャリア及び
その製造方法に係り、特に外周が金属リングで強化され
た強化非接触データキャリアとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】非接触データキャリアシステムは、ホス
トコンピュータに接続された質問器と応答器としての非
接触データキャリアとの間での情報の交信を非接触で行
うものであり、FA(Factory Automation)、流通、
セキュリティ、交通レジャー等、あらゆる分野で利用さ
れている。このシステムは、例えば非接触データキャリ
アを様々な物品に取り付け、その物品に関する情報を磁
気、誘導電磁界、マイクロ波(電波)等を介して質問器
により遠隔的に読み取ってホストに提供し情報処理を行
うものである。
【0003】近年では、質問器との間でのデータのやり
取りにより情報処理を実現するデータキャリア本来の用
途の枠を超え、全体をコイン型に成形してパチンコホー
ル等の遊技場において使用されるプリペイドコインとし
て用いることも提案されている。
【0004】しかしながら、従来のプリペイドコイン
は、全体が硬化性樹脂で形成されているため、樹脂封止
体の周辺部の摩耗、欠けによる外観悪化、摩耗カスやコ
インの割れ等による機械トラブルが発生するという問題
があった。
【0005】また、全体が硬化性樹脂で形成されて軽量
であるため、外部装置に挿入して自重により落下させて
外径測定器や質問器等の計測間隙を通過させる際に、詰
まりによるトラブルが起きやすいという問題もあった。
【0006】さらに、1万円や5千円等の高額のプリペ
イドコインであっても、軽量であるため、それだけの価
値あるものとの高級感がでないという問題もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、非接
触データキャリアからなるプリペイドコインでは、樹脂
封止体の周辺部の摩耗、欠けによる外観悪化、摩耗カス
やコインの割れ等により機械トラブルが発生するという
問題があった。
【0008】また、軽量であるため、挿入口から挿入し
て自重により落下させて外径測定器や質問器等の計測間
隙を通過させる際に詰まりによるトラブルが起きやすい
という問題もあった。
【0009】さらに、高額のプリペイドコインであって
も、軽量なため高級感がでないという問題もあった。
【0010】本発明は、かかる従来の欠点を解消すべく
なされたもので、外周が金属リングで補強された1)特に
周縁部の強度及び耐摩耗性に優れ、2)重量が大きく装置
内で自重により円滑に落下して詰まり等によるトラブル
の発生がなく、3)重量があって高額プリペイドコインに
見合った高級感を出すことのできる円板状の非接触デー
タキャリアとその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の強化非接触デ
ータキャリアは、円板状の樹脂封止体内に、メモリとア
ンテナを含む内装部品を封入し、前記アンテナを介して
の入出力装置との非接触の送受信により、少なくとも前
記メモリに記憶されたデータを読出し可能とした非接触
データキャリアにおいて、前記樹脂封止体の外周に、金
属リングを一体的に配設して成ることを特徴としてい
る。
【0012】本発明の樹脂封止体に用いられる封止樹脂
としては、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹
脂、紫外線硬化型樹脂等の液状の硬化性樹脂が適してい
る。また、内装部品としては非接触での送受信のための
アンテナやEEPROM、フラッシュメモリ、FRAM
等の不揮発性メモリ等のリードオンリやリードライトの
メモリの他、メモリへのデータの書込み、読み出し等を
制御するCPUやアンテナ回路を構成するためのコイ
ル、コンデンサ、抵抗等の受動素子、圧力センサ、温度
センサ等のセンサ類が例示される。
【0013】本発明に使用される金属リングとしては、
例えば図1乃至図3に概略的に示したようなものが例示
される。
【0014】図1に示した金属リング1は、1か所に切
れ目2を入れたものであり、図2に示した金属リング1
は、2つのパーツ1a、1bに分割したもの、図3に示
した金属リング1は、3つのパーツ1a、1b,1cに
分割したものである。これらの金属リングは、断面を正
方形、円形、楕円形、半円形、かまぼこ型等任意の形状
にすることができ、必要に応じて内面側に封止樹脂との
結合を確実にするため段部、凹部あるいは凹凸を形成す
ることができる。図2、図3に示した金属リング1は、
金型内に配置されたり、その内側に必要に応じて形成さ
れる段部や凹部を、円形の樹脂封止体の外周や構成部品
に係合させてリング状に配置され、接着剤や封止樹脂に
より樹脂封止体と一体に固定される。金属リング1は、
切断部2のない環状のものとしてもよいが、図1乃至図
3に示すように、少なくとも1か所に切断部2を設ける
ことにより外部の入出力装置とアンテナ間の通信品質を
向上させる。
【0015】すなわち、金属リング1は切断部2がない
とインダクタとして作用するため、アンテナコイルの近
くに配置するとアンテナコイルに影響を与えて通信性能
を低下させ、特に通信周波数がMHz帯やGHz帯では
その影響が大きくなるが、図1乃至図3に示すように少
なくとも1か所に切断部2を設けることにより、アンテ
ナコイルに影響を与えることがなくなる。また、図2や
図3に示したように切れ目を2つ以上にして完全に分割
された金属リングは内装部品を実装した基板等の嵌め込
み作業の作業性を向上させる。金属リング1の素材とし
ては、鉄、アルミ、銅、亜鉛及びそれらの合金材料が適
しているが、重量、加工性、耐摩耗性を付与する点から
鉄、ステンレス、真鍮等が適している。また、耐さび性
や意匠性を向上させるため、表面にクロム、ニッケル、
チタン等のメッキを施すようにしてもよい。
【0016】本発明の強化非接触データキャリアは、樹
脂封止体の外周に、金属リングを一体的に配設している
ので、樹脂封止体の周辺部の摩耗、欠けによる外観悪
化、摩耗カスやコインの割れ等による機械トラブルが防
止される。また、金属リングにより重量が付加されて表
示された金額に応じた高級感が得られ、外部装置に挿入
したときに、円滑に落下して詰まりによるトラブルが解
消される。
【0017】請求項2の強化非接触データキャリアは、
金属リングに囲まれた樹脂封止体の少なくとも片面に、
耐摩耗性の覆板が一体的に設けられていることを特徴と
している。耐摩耗性の覆板の構成材料としては、PET
のようなポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、ABS樹脂等が例示される。覆板には、
金額や注意書等を印刷やレーザマークで印字しておくこ
とができる。
【0018】また、覆板を例えば上記した機械的強度の
大きい樹脂材料で形成した場合には、他の強化非接触デ
ータキャリアの金属リング部分の衝突等による損傷を回
避することができる。上記覆板は、通常樹脂封止体の両
面に貼着されるが、例えば内装部品が後述する外装ケー
ス内に樹脂封止されているような場合には、外装ケース
の開口側にのみ設ければ、所期の目的を達成することが
できる。
【0019】請求項3の発明は、請求項1又は2の強化
非接触データキャリアにおいて、金属リングが、少なく
とも1個所に切断部を有することを特徴としている。
【0020】この発明では、金属リング1に少なくとも
1か所に切断部2が設けてあるので、前述したように、
金属リングがインダクタとして作用しなくなり、MHz
帯やGHz帯の通信周波数帯でアンテナコイルの近くに
金属リングが配置されても通信性能を低下させることが
なくなる。
【0021】請求項4の発明は、請求項1乃至3のいず
れか1項記載の強化非接触データキャリアは、金属リン
グが、内側に開口する断面C型の金属リングであり、前
記耐摩耗性の覆板は、周縁部を前記金属リングの開口部
に係止されていることを特徴としている。
【0022】この発明は、金属リングとして断面C型の
ものを使用して樹脂封止体をC型の空隙部にまで充填し
て、金属リング1と樹脂封止体との機械的結合を強化し
たものである。円形の樹脂封止体の両面には、一組の覆
板が周縁を金属リングのC型の空隙内に挿入させて一体
的に配設されている。覆板の素材としては前述したPE
Tのようなポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ABS樹脂等が適している。覆板に
は、金額や注意書等を印刷やレーザマークで印字してお
くことができる。
【0023】請求項5の発明は、請求項1乃至3のいず
れか1項記載の強化非接触データキャリアにおいて、前
記金属リングの内側面には段部又は凹部が形成され、前
記金属リング内には、内装部品を収納し樹脂封止した円
形の外装ケースが、その周縁部に設けた突出部を前記金
属リングの内側面の段部又は凹部に係止させて接着剤で
一体的に固定されていることを特徴している。
【0024】外装ケースは、覆板で覆い接着剤で気密に
封止することが望ましい。
【0025】外装ケースや覆板の材料としては、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、
ポリフェニレンサルファイド樹脂、ABS樹脂、エポキ
シ樹脂、フェノール樹脂等が適している。
【0026】この発明によると封止樹脂が外装ケースで
覆われるため機械的強度が向上し、多数の強化非接触デ
ータキャリアを取り扱う際に他の強化非接触データキャ
リアの金属リングで損傷を受けるようなことがなくな
る。また、金属リングの内側面に凹部を形成し、この凹
部に外装ケースの周縁部に設けた突出部を係止させた場
合には、金属リングの内側の凹部と外装ケース周縁部の
凸部を機械的に嵌め合わせることができるので、金属リ
ングが外装ケースが脱落するような問題を完全に解消す
ることができる。さらに、内装部品を外装ケース内に実
装し、この内装部品を樹脂封止してから外装ケースと金
属リングとを一体化させているので、金型を使用しない
で製造することが可能であり小ロットの生産にも適用す
ることができる。
【0027】請求項6の発明は、請求項1乃至3のいず
れか1項記載の強化非接触データキャリアにおいて、前
記金属リング内には、内装部品を収納し樹脂封止した円
形の外装ケースが前記金属リングの内側面と間隔をおい
て同心的に配置され、前記金属リングと前記外装ケース
間の間隙はモールド樹脂の充填により一体化されている
ことを特徴としている。
【0028】モールド樹脂は、外装ケースと同じ樹脂で
あっても異なる樹脂であってもよい。 この強化非接触
データキャリアはモールド樹脂として熱可塑性樹脂も使
用可能である。
【0029】以上の各強化非接触データキャリアは、請
求項7乃至9の方法により製造される。
【0030】請求項7の強化非接触データキャリアの製
造方法は、ほぼ円板状の第1の覆板上に内装部品を実装
する工程と、前記第1の覆板を、内側に開口する断面C
型の金属リングの開口部に係止する工程と、前記第1の
覆板上に所要量の硬化性樹脂を注下する工程と、前記硬
化性樹脂上に第2の覆板を載せ、該第2の覆板を圧下し
て前記硬化性樹脂を前記金属リングの開口部内に圧入さ
せつつ前記第2の覆板を前記硬化性樹脂に密着させる工
程と、前記硬化性樹脂を硬化させる工程とを有すること
を特徴としている。
【0031】請求項8の強化非接触データキャリアの製
造方法は、ほぼ円形の外装ケース内に内装部品を実装す
る工程と、前記外装ケース内に硬化性樹脂を注下して前
記内装部品を樹脂封止する工程と、前記外装ケースの外
周に金属リングを嵌合し一体化させる工程とを有するこ
とを特徴としている。
【0032】請求項9の強化非接触データキャリアの製
造方法としては、ほぼ円形の外装ケース内に内装部品を
実装する工程と、前記外装ケース内に硬化性樹脂を注下
して前記内装部品を樹脂封止する工程と、前記外装ケー
スと前記外装ケースよりも大径の金属リングを金型内に
同心的にセットする工程と、前記外装ケースと金属リン
グの間にモールド樹脂を充填して一体化する工程とを有
することを特徴としている。
【0033】以上のように、本発明の強化非接触データ
キャリアは、表面に金額や注意書等を印刷した固定額の
プリペイドコインや定額から使用した分が引き去られる
変動額のプリペイドコインとして好適している。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を一
実施例を図2〜図5について説明する。
【0035】(実施例1)この実施例は、内側に段部
(凸部)を有する金属リングを用いた強化非接触データ
キャリアの例であり、図4(g)はその断面図である。
【0036】同図において、符号41は、1か所に切断
部が設けられ内側面に段部41aが形成されたステンレ
ス製の金属リングである。符号42は、円形の底板42
a上に同心的に短筒状の側縁42bを設け、底面に、例
えば金額等が表示された外装ケースである。この外装ケ
ース42は、ABS樹脂の射出成型により形成されてい
る。この外装ケース42の側縁42bの外周には、段部
41aの下面を外装ケース42の底板42aの縁部上面
に当接させて金属リング41が液状シリコーン樹脂によ
り一体的に固着されている。外装ケース42内には、非
接触データキャリアとして機能するのに必要な半導体チ
ップ(RAM、CPU等)43やアンテナコイル44等
が実装され、その上にエポキシ樹脂の注下により形成さ
れた硬化性樹脂層45が設けられている。外装ケース4
2上には、例えば金額等の表示をしたABS樹脂からな
る覆板46が縁部を金属リング41の段部上面に当接さ
せて下面側全体が液状シリコーン樹脂により硬化性樹脂
層45上に接着・固定されている。
【0037】この実施例の強化非接触データキャリア
は、同図(a)乃至(f)に示す工程により製造され
る。
【0038】まず、ABS樹脂の射出成形により、円形
の底板42a上に同心的に短筒状の側縁42bを設けた
外装ケース42と覆板46を製造する(同図(a))。
次に、この外装ケース42の底板42aの内底面上に半
導体チップ(RAM、CPU等)43やアンテナコイル
44などの内装部品を実装し(同図(b))、その上に
エポキシ樹脂を注入し、50℃で3時間保持してこのエ
ポキシ樹脂を硬化させ硬化性樹脂層45を形成する(同
図(c))。硬化性樹脂層45が完全に硬化したところ
で、1か所に切断部を形成したステンレス製の金属リン
グ41の内側面に設けた段部41aを、外装ケース42
の底板42aの上面に係止させて、外装ケース42の外
周に金属リング41を嵌合させ、液状シリコーン樹脂の
ような接着剤により一体に固着させる。さらに、硬化性
樹脂層45及び金属リング41の段部41aの上面に液
状シリコーン樹脂からなる接着剤47を介して覆板46
を貼着して(同図(d))、一体に硬化させる(同図
(e))。
【0039】次に、外装ケース42の底面と覆板46の
上面に金額、ロゴ、注意書等の所要の事項を印刷した例
えばPET樹脂からなるシール48を貼着してこの実施
例の強化非接触データキャリアが完成する。シール48
に形成する表示にはリライト性を持たせることもでき
る。シール48は予め覆板46に貼っておいてもよく、
また、シール48に十分な強度を持たせて覆板46を省
略することも可能である。
【0040】さらに、この実施例において、接着剤に代
えて接着テープを用いたり、封止樹脂45の硬化前に金
属リング41、覆板46を被せて封止樹脂で接着させる
ようにしてもよく、外装ケース42や覆板46を射出成
形(又はトランスファー成形)で成形する際に、金型に
設けた金額、ロゴ、注意書等を転写してシール48を省
略することもできる。
【0041】(実施例2)この実施例の強化非接触デー
タキャリアは、実施例1における内側に段部41aの形
成された金属リング41に代えて、内側に凹溝51aが
形成された金属リング51を使用し、実施例1における
円形の底板42a上にこれより小径の短筒状の側縁42
bを設けた外装ケース42に代えて、円形の底板52a
上にこれと同径の側縁52bを設けこの側縁52bの外
周に沿って凸条52cを形成した外装ケース52を使用
した例であり、図5(h)は、その断面図である。
【0042】この実施例は、外装ケース52の凸条52
cに金属リング51の凹溝51aを接着剤を介して嵌合
させることにより、外装ケース52と金属リング51と
を一体化させた点を除いて他の構成は実施例2と同一構
造である。
【0043】なお、この実施例の構成上の他の説明は実
施例1と重複するので同一構成の部分に同一符号を付し
て、重複する説明を省略する。
【0044】この実施例の強化非接触データキャリア
は、同図(a)乃至(g)に示す工程により製造され
る。
【0045】まず、ポリカーボネート樹脂の射出成形に
より、円形の底板52a上にこれと同径の側縁52bを
設け、この側縁52bの外周に凸条52cを突設すると
ともに、金型からの転写により底面にロゴをの表示され
た外装ケース52と覆板56を製造する。
【0046】次に、2か所に切断部が設けられ内側面に
外装ケース52の凸条52cと嵌合可能な凹溝51aを
形成した真鍮にニッケルメッキ後クロムメッキを施した
金属リング51を用意し(第5図(a))、この金属リ
ング51の凹溝51aを接着剤を介して外装ケース52
の凸条52cに嵌合させて一体化する(同図(b)。次
に、外装ケース52の底板52aの内面側に半導体チッ
プ(RAM、CPU等)43やアンテナコイル44など
の内装部品を実装し(同図(c))、その上に液状シリ
コーン樹脂のポッティングにより硬化性樹脂層45を形
成する(同図(d))。硬化性樹脂層45が硬化したと
ころで、その上に両面接着テープ57を介して覆板56
を貼着して(同図(e))、一体に固定する(同図
(f))。
【0047】次に、外装ケース52の底面と覆板56の
上面にシール58を貼着してこの実施例の強化非接触デ
ータキャリアが完成する。
【0048】(実施例3)この実施例は、金属リングと
樹脂封止体とを金型を用いて一体化させた強化非接触デ
ータキャリアの例であり、図6(e)は、その断面図で
ある。
【0049】同図において、符号61は、1か所に切断
部の設けられ内側面に段部61aが形成された鉄にチタ
ンメッキを施した金属リングである。符号62は円形の
底板62a上に同心的に短筒状の側縁62bを設けた金
属リング61より高さの低い外装ケースである。この外
装ケース62は、PBT樹脂(ポリエステル樹脂)の射
出成形により形成されている。
【0050】外装ケース62内には、非接触データキャ
リアとして機能するのに必要な半導体チップ(RAM、
CPU等)43やアンテナコイル44が実装され、その
上に液状シリコーン樹脂のポッティングによる第1の硬
化性樹脂層45aが形成されている。この外装ケース6
2の外周には、金属リング61が段部61aの高さ方向
の中心を外装ケース62の高さ方向の中心と一致させて
同心的に、かつ間隔をおいて配置されている。そして、
金属リング61と外装ケース62の間と外装ケース62
の上下の金属リング61に対して凹状をなしている部分
には、金属リング61と外装ケース62とが面一状態で
一体化するようにエポキシ樹脂のトランスファー成形に
より第2の硬化性樹脂層45bが充填されている。
【0051】この実施例の強化非接触データキャリア
は、同図(a)乃至(d)に示す工程により製造され
る。
【0052】まずPBT樹脂(ポリエステル樹脂)の射
出成形により、円形の底板62a上に同心的に同径の側
縁62bを設けた外装ケース62を製造する(同図
(a))。次に、この外装ケース62の底板62aの内
底面上に半導体チップ(RAM、CPU等)43やアン
テナコイル44などの内装部品を実装し(同図
(b))、その上に液状シリコーン樹脂のポッティング
により第1の硬化性樹脂層45aを形成する(同図
(c))。第1の硬化性樹脂層45aが硬化したところ
で、外装ケース62と鉄製の金属リング61を、高さ方
向の中心をほぼ一致させて、図示を省略した金型内にセ
ットし(同図(d))、外装ケース62と金属リング6
1の間と外装ケース62の上下に、金属リング61と面
一となるようトランスファー成形によりエポキシ樹脂を
充填し硬化させて第2の硬化性樹脂層45bによりこれ
らを一体化してこの実施例の強化非接触データキャリア
が完成する。なお、外装ケース62の両面に位置する硬
化性樹脂層45bの表面には金型により表示が形成され
ている。
【0053】また、第2の硬化性樹脂層45b上には必
要に応じてポリカーボネート樹脂等からなるシールを張
り付けてもよく、また、第2の硬化性樹脂層45bを外
装ケース62と同じ合成樹脂で形成するようにしてもよ
い。
【0054】(実施例7)図7(g)は、この実施例の
強化非接触データキャリアの断面図である。同図におい
て、符号71は、2か所に切断部の設けられた鉄製の断
面C型の金属リングである。金属リング71の内側に向
いたC型の開口部71aの上下の端縁には、表面側に、
例えば金額等の表示を刻印した塩化ビニル樹脂等の合成
樹脂からなる覆板72a、72bが樹脂封止体を挟んで
係合されている。下側の覆板72aの内側には非接触デ
ータキャリアとして機能するのに必要な半導体チップ
(RAM、CPU等)43やアンテナコイル44が実装
され、その上に液状シリコーン樹脂の注下による第1の
硬化性樹脂層45aが形成されている。さらに、覆板7
2a、72b間には、第1の硬化樹脂層45aからC型
の金属リング71の内部空間にかけてエポキシ樹脂等に
よる第2の硬化樹脂層45bが充填・硬化されている。
【0055】この実施例の強化非接触データキャリア
は、同図(a)乃至(f)に示す工程により製造され
る。
【0056】まず、片面に刻印により金額等の表示を施
した円形の覆板72a(72b)を用意する(同図
(a))。次に、一方の覆板72aの表示を施していな
い面側に半導体チップ(RAM、CPU等)43やアン
テナコイル44などの内装部品を実装し(同図
(b))、その上を第1の硬化性樹脂45aのポッティ
ングにより樹脂封止する(同図(c))。第1の硬化性
樹脂層45aが硬化したところで、覆板72aの周縁部
にC型の金属リング71を嵌合させる(同図(d))。
【0057】次に、予め計算された量の第2の硬化性樹
脂45bを第1の硬化性樹脂層45a上に注入し(同図
(2e))、この第2の硬化性樹脂45bの上に第2の
覆板72bを表示面を外側にしてのせ、第2の覆板72
bを押圧して第2の硬化性樹脂45bを第2の覆板72
bの内面と第1の硬化性樹脂層45aの表面に沿って金
属リング71の開口部71aからその内部に充填させる
とともに覆板72bを金属リング71の開口部(上側端
縁)に係合させる。この状態を保持したまま第2の硬化
性樹脂層45bを硬化させてこの実施例の強化非接触デ
ータキャリアが完成する。
【0058】
【発明の効果】上述したように、本発明の非接触データ
キャリアは、外力を受け易い外周に機械的強度の大きい
金属リングが一体的に固着されているので、破損しにく
くなり、また、重量が大きくなるのでプリペイドコイン
に見合った高級感を出すことができ、さらに装置内を自
重により円滑に落下することができるので詰まりによる
トラブルの発生がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に使用する金属リングの一例の平面
図。
【図2】 本発明に使用する金属リングの他の例の平面
図。
【図3】 本発明に使用する金属リングのさらに他の例
の平面図。
【図4】 本発明の実施例の強化非接触データキャリア
の製造工程を示す図。
【図5】 本発明の実施例の強化非接触データキャリア
の製造工程を示す図。
【図6】 本発明の実施例の強化非接触データキャリア
の製造工程を示す図。
【図7】 本発明の実施例の強化非接触データキャリア
の製造工程を示す図。
【符号の簡単な説明】 1、41、51、61……金属リング、2……切断部、
42、52、62……外装ケース、43……半導体チッ
プ、44……アンテナコイル、45……硬化性樹脂層、
45a……第1の硬化性樹脂層、45b……第2の硬化
性樹脂層、46、56、72a、72b……覆板、47
……接着剤、47a……両面接着テープ、48、58…
…シール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 MA11 MB02 NA08 NA09 NB01 QC09 TA22 5B035 AA08 BB09 BC02 CA03 CA23

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状の樹脂封止体内にメモリとアンテ
    ナを含む内装部品を封入し、前記アンテナを介して外部
    装置と非接触の送受信を行うことにより、少なくとも前
    記メモリに記憶されたデータを読出し可能とした非接触
    データキャリアにおいて、 前記樹脂封止体の外周に、金属リングを一体的に配設し
    て成ることを特徴とする強化非接触データキャリア。
  2. 【請求項2】 前記金属リングに囲まれた樹脂封止体の
    少なくとも片面には、耐摩耗性の覆板が一体的に設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の強化非接触デ
    ータキャリア。
  3. 【請求項3】 前記金属リングが、少なくとも1個所に
    切断部を有することを特徴とする請求項1又は2記載の
    強化非接触データキャリア。
  4. 【請求項4】 前記金属リングは、内側に開口する断面
    C型の金属リングであり、前記耐摩耗性の覆板は、周縁
    部を前記金属リングの開口部に係止されていることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の強化非接
    触データキャリア。
  5. 【請求項5】 前記金属リングの内側面には段部又は凹
    部が形成され、前記金属リング内には、内装部品を収納
    し樹脂封止した円形の外装ケースが、その周縁部に設け
    た突出部を前記金属リングの内側面の段部又は凹部に係
    止させて接着剤で一体的に固定されていることを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれか1項記載の強化非接触デ
    ータキャリア。
  6. 【請求項6】 前記金属リング内には、内装部品を収納
    し樹脂封止した円形の外装ケースが前記金属リングの内
    側面と間隔をおいて同心的に配置され、前記金属リング
    と前記外装ケース間の間隙はモールド樹脂の充填により
    一体化されていることを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれか1項記載の強化非接触データキャリア。
  7. 【請求項7】 ほぼ円板状の第1の覆板上に内装部品を
    実装する工程と、 前記第1の覆板を、内側に開口する断面C型の金属リン
    グの開口部に係止する工程と、 前記第1の覆板上に所要量の硬化性樹脂を注下する工程
    と、 前記硬化性樹脂上に第2の覆板を載せ、該第2の覆板を
    圧下して前記硬化性樹脂を前記金属リングの開口部内に
    圧入させつつ前記第2の覆板を前記硬化性樹脂に密着さ
    せる工程と、 前記硬化性樹脂を硬化させる工程とを有することを特徴
    とする強化非接触データキャリアの製造方法。
  8. 【請求項8】 ほぼ円形の外装ケース内に内装部品を実
    装する工程と、 前記外装ケース内に硬化性樹脂を注下して前記内装部品
    を樹脂封止する工程と、 前記外装ケースの外周に金属リングを嵌合し一体化させ
    る工程とを有することを特徴とする強化非接触データキ
    ャリアの製造方法。
  9. 【請求項9】 ほぼ円形の外装ケース内に内装部品を実
    装する工程と、 前記外装ケース内に硬化性樹脂を注下して前記内装部品
    を樹脂封止する工程と、 前記外装ケースと前記外装ケースよりも大径の金属リン
    グを金型内に同心的にセットする工程と、 前記外装ケースと金属リングの間にモールド樹脂を充填
    して一体化する工程とを有することを特徴とする強化非
    接触データキャリアの製造方法。
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