JP2003016421A - 最適化問題処理装置 - Google Patents

最適化問題処理装置

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JP2003016421A
JP2003016421A JP2001203208A JP2001203208A JP2003016421A JP 2003016421 A JP2003016421 A JP 2003016421A JP 2001203208 A JP2001203208 A JP 2001203208A JP 2001203208 A JP2001203208 A JP 2001203208A JP 2003016421 A JP2003016421 A JP 2003016421A
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Japan
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individual
population
chromosome
model
storage unit
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JP2001203208A
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English (en)
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Makihiko Satou
眞木彦 佐藤
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遺伝的アルゴリズムの効率を向上させること
が課題である。 【解決手段】 遺伝子統計演算部24は、染色体集団記
憶部22に格納された染色体集団の情報に基づいて確率
モデルを生成し、確率モデル記憶部25に格納する。染
色体発生部26は、確率モデルに基づいて新たな染色体
を生成し、染色体選択部27は、染色体集団から確率モ
デルに基づいて染色体を選択する。GA演算部23は、
染色体の評価関数の計算、染色体の選択、交叉、突然変
異等の演算を行う。確率モデル制御部29は、確率モデ
ルに関する動作を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、最適化問題を解く
ために、確率モデルに基づいて遺伝的アルゴリズム(Ge
netic Algorithm ,GA)の操作を行う処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、スケジューリングやパラメー
タ・フィッティング等の最適化問題を解くために、コン
ピュータを利用した様々なシステムが開発されてきた。
特に、近年のコンピュータの性能の向上に伴い、従来の
エキスパートシステム等で解決が困難であった問題を解
決する方法として、シミュレーテッド・アニーリング等
の確率的最適化手法が注目をあび、最適化の実用的な方
法として研究がなされている。様々な確率的最適化手法
の中でも、GAは特に着目されている。
【0003】また、昨今では、コンピュータの低価格化
に伴う豊富なCPU(Central Processing Unit )パワ
ーを、問題解決のためにいかに有効に使いこなすかが、
課題となっている。GAは、困難な問題をコンピュータ
・パワーで乗り切る方法としても有望である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のGAには、次のような問題がある。従来のGA
では、評価関数(適応度)だけを最適化の指標として用
いているが、このような枠組は、GAの大きな長所であ
ると同時に欠点ともなりうる。
【0005】GAは局所解にとらわれにくいと言われて
いるが、GAは局所解から抜け出る機構を持ち合わせて
いない。このため、実用的な問題を解こうとすると、解
空間と比較してGAの個体数が小さいため、実際には局
所解に束縛される傾向がある。また、GAの性質とし
て、解が局所最適解に陥ると、同じ遺伝子について評価
関数の計算を何度も行わなければならず、非常に非能率
的な枠組であるという問題がある。
【0006】GAには、1つの染色体集団を操作対象と
する単純GAと、複数の染色体集団を操作対象とする並
列GAの2種類がある。このうち、単純GAにおいて
は、解の適応度を用いて個々の染色体(配列)を識別/
選択している。このとき、個体間の差異等の情報につい
ては特に考慮されておらず、解の適応度は、個体間の類
似性の指標として適切ではない。このため、局所最適解
から抜け出すのが困難となる。
【0007】また、並列GAにおいては、ある集団を代
表する情報として最良の染色体の情報を用い、集団間で
最良の染色体同士の適応度やハミング距離等を比較して
いる。しかし、集団全体に関する情報は用いられていな
い。最良の染色体同士のハミング距離では、個々の配列
間の距離の指標とはなっても、集団全体については何も
判らない。
【0008】本発明の課題は、より効率の良いGAを用
いた最適化問題処理装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の最適化
問題処理装置の原理図である。図1の最適化問題処理装
置は、集団格納手段11、モデル格納手段12、発生手
段13、選択手段14、操作手段15、および出力手段
16を備え、GAを用いて最適化問題の解を求める処理
を行う。
【0010】本発明の第1の局面において、集団格納手
段11は、個体集団の情報を格納し、モデル格納手段1
2は、個体集団の対立遺伝子の出現確率を表す確率モデ
ルの情報を格納する。発生手段13は、確率モデルを参
照して新たな個体を生成し、生成した個体を次世代の個
体として集団格納手段11に格納する。操作手段15
は、集団格納手段11内の個体集団に対してGAの操作
を施し、出力手段16は、操作結果を出力する。
【0011】集団格納手段11は、個体集団の各個体
(染色体)の配列データを格納し、モデル格納手段12
は、個体集団内で、各対立遺伝子が各遺伝子座に出現す
る確率を、確率モデルのデータとして格納する。発生手
段13が確率モデルに基づいて新たな個体を生成するこ
とで、それを含む次世代の個体集団が生成される。操作
手段15は、こうして生成された個体集団に対して、選
択、交叉、突然変異等の操作を施す。そして、所定の終
了条件が満たされると、それまでの操作結果が処理結果
として、出力手段16から出力される。
【0012】このような処理装置によれば、個体集団内
に高い確率で出現する対立遺伝子を用いて、新たな個体
を生成し、それを次世代に組み入れることができる。こ
のような個体は良い評価値を有する可能性が高く、か
つ、確率モデルの特徴を反映しているので、局所最適解
から抜け出して効率の良い探索を行うことが可能とな
る。
【0013】また、本発明の第2の局面において、集団
格納手段11は、個体集団の情報を格納し、モデル格納
手段12は、個体集団の対立遺伝子の出現確率を表す確
率モデルの情報を格納する。選択手段14は、確率モデ
ルを参照して個体集団から個体を選択し、選択した個体
を次世代の個体として集団格納手段11に格納する。操
作手段15は、集団格納手段11内の個体集団に対して
GAの操作を施し、出力手段16は、操作結果を出力す
る。
【0014】この場合、選択手段14が確率モデルに基
づいて個体を選択することで、選択された個体を含む次
世代の個体集団が生成される。操作手段15は、こうし
て生成された個体集団に対して、選択、交叉、突然変異
等の操作を施す。そして、所定の終了条件が満たされる
と、それまでの操作結果が処理結果として、出力手段1
6から出力される。
【0015】このような処理装置によれば、個体集団内
に高い確率で出現する対立遺伝子を多く含む個体を優先
的に選択して、それを次世代に組み入れることができ
る。したがって、第1の局面における処理装置と同様
に、局所最適解から抜け出して効率の良い探索を行うこ
とが可能となる。
【0016】また、本発明の第3の局面において、集団
格納手段11、モデル格納手段12、および操作手段1
5は、それぞれ複数個設けられる。複数の集団格納手段
11は、複数の個体集団の情報をそれぞれ格納し、複数
のモデル格納手段12の各々は、各個体集団の対立遺伝
子の出現確率を表す確率モデルの情報を格納する。選択
手段14は、確率モデルを参照して、複数の個体集団の
うちの2つの集団を比較し、それらのうち少なくとも一
方から個体を選択し、選択した個体を次世代の個体とし
て、対応する集団格納手段11に格納する。複数の操作
手段15は、複数の集団格納手段11内の個体集団に対
して、それぞれGAの操作を施し、出力手段16は、操
作結果を出力する。
【0017】各モデル格納手段12は、対応する集団格
納手段11内の個体集団に関する確率モデルのデータを
格納し、各操作手段15は、対応する集団格納手段11
内の個体集団を対象として、GAの操作を施す。選択手
段14が、各個体集団の確率モデルに基づいて2つの集
団を比較し、一方の集団から個体を選択することで、選
択された個体を含む次世代の個体集団が生成される。こ
うして生成された個体集団に対して、対応する操作手段
15が、選択、交叉、突然変異等の操作を施す。そし
て、所定の終了条件が満たされると、それまでの操作結
果が処理結果として、出力手段16から出力される。
【0018】このような処理装置によれば、集団全体の
情報を反映する確率モデルを用いることで、並列GAに
おける2つの個体集団の類似度を正確に判定することが
できる。また、2つの個体集団が類似している場合に、
それらが乖離していくように個体を選択することで、そ
れらの集団を互いに異なる探索領域に振り分けることが
できる。これにより、並列GAの効率を向上させること
が可能となる。
【0019】図1の集団格納手段11は、例えば、後述
する図2の染色体集団記憶部22および後述する図9の
GA部32に対応する。また、図1のモデル格納手段1
2は、例えば、図2の確率モデル記憶部25および図9
の確率モデル記憶部33に対応する。また、図1の発生
手段13は、例えば、図2の染色体発生部26に対応
し、図1の選択手段14は、例えば、図2の染色体選択
部27および図9の確率モデル間制御部34に対応す
る。また、図1の操作手段15および出力手段16はい
ずれも、例えば、図2のGA演算部23および図9のG
A部32に対応する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態を詳細に説明する。図2は、単純GA
(SingleGA,SGA)を用いた最適化問題処理装置の
構成図である。図2の処理装置は、初期染色体発生部2
1、染色体集団記憶部22、GA演算部23、遺伝子統
計演算部24、確率モデル記憶部25、染色体発生部2
6、染色体選択部27、終了判定部28、および確率モ
デル制御部29を備える。実線の矢印は、処理データの
やり取りを表し、破線の矢印は、制御データのやり取り
を表す。
【0021】初期染色体発生部21は、GAの染色体集
団の初期化を行って、各染色体の初期値を生成する。染
色体集団記憶部22は、染色体集団の情報を記憶し、G
A演算部23が使用する記憶領域も含む。GA演算部2
3は、染色体の評価関数の計算、染色体の選択、交叉、
突然変異等のGA演算を行う。
【0022】遺伝子統計演算部24は、染色体集団記憶
部22に格納された染色体集団の情報に基づいて統計計
算を行って、確率モデルを生成し、確率モデル記憶部2
5は、生成された確率モデルを記憶する。染色体発生部
26は、確率モデルに基づいて新たな染色体を生成し、
染色体選択部27は、染色体集団から確率モデルに基づ
いて染色体を選択する。
【0023】終了判定部28は、GA演算部23による
探索を終了するか継続するかを判定し、確率モデル制御
部29は、染色体集団記憶部22、GA演算部23、遺
伝子統計演算部24、確率モデル記憶部25、染色体発
生部26、および染色体選択部27の確率モデルに関す
る動作を制御する。
【0024】図3は、図2の処理装置によるGA処理の
フローチャートである。まず、初期染色体発生部21
は、初期の染色体集団を生成し、染色体集団記憶部22
に格納する(ステップS1)。次に、GA演算部23
は、染色体集団記憶部22の各染色体について評価関数
の値を計算し(ステップS2)、確率モデル制御部29
は、確率モデル生成のための条件が成立したか否かを判
定する(ステップS3)。この条件としては、例えば、
GAの所定の世代に到達したことが用いられる。この所
定の世代は、あらかじめ決められた世代間隔等を用いて
設定される。
【0025】条件が成立しなければ、次に、終了判定部
28が、あらかじめ設定された終了条件が成立したか否
かを判定する(ステップS4)。この終了条件として
は、GAの世代数が一定値に達したこと、最良の染色体
の評価関数値(評価値)が一定値に達したこと、ユーザ
による終了指示の割り込みが発生したこと等が用いられ
る。
【0026】終了条件が成立しなければ、次に、GA演
算部23は、通常のGAの最適化演算を行う。ここで
は、染色体集団記憶部22の染色体集団に選択操作を施
し(ステップS9)、交叉操作を施し(ステップS1
0)、突然変異操作を施して(ステップS11)、ステ
ップS2以降の処理を繰り返す。
【0027】こうしてGA演算が繰り返され、ステップ
S3において確率モデル生成のための条件が成立すれ
ば、確率モデル制御部29が割り込む。そして、確率モ
デル制御部29の制御に従って、遺伝子統計演算部24
は、染色体集団の確率モデルを生成し、確率モデル記憶
部25に格納する(ステップS5)。これにより、あら
かじめ決められた世代間隔で、確率モデルが更新され
る。
【0028】次に、確率モデル制御部29は、染色体の
発生と選択のいずれを行うかを決定する(ステップS
6)。いずれを行うかは、ユーザからの指示に基づいて
決定してもよく、あらかじめ設定された制御情報に基づ
いて決定してもよい。
【0029】染色体発生の場合、染色体発生部26は、
確率モデル記憶部25の確率モデルを用いて新たな染色
体を生成し、染色体集団記憶部22の染色体集団に組み
入れる(ステップS7)。新たな染色体としては、確率
モデルのコンセンサス配列(最も確率の高い配列)や次
善のコンセンサス配列等が用いられる。
【0030】また、染色体選択の場合、染色体選択部2
7は、確率モデルをベースにして各染色体を評価し、比
較的良い評価の染色体を選択して、GA演算部23に渡
す(ステップS8)。その後、GA演算部23は、ステ
ップS9以降の処理を行い、ステップS4において終了
条件が成立すれば、その時点における評価値の良い染色
体を処理結果として出力し、処理を終了する。
【0031】次に、図4から図8までを参照しながら、
SGAの具体例を説明する。最適化問題として、次式で
表される評価関数f(xi )(i=1,2,3,4)を
最小化する問題を考える。
【0032】
【数1】
【0033】ここで、xi の取り得る値の範囲は0≦x
i ≦3の整数である。この評価関数f(xi )は、各i
について、xi =1で最小値0になる。この問題を解く
ために、xi を遺伝子(gene)とし、対立遺伝子を0〜
3の整数とする。このとき、各染色体の配列は、[0,
1,2,3]∈x1 ,x2 ,x 3 ,x4 の4つの整数の
組(x1 ,x2 ,x3 ,x4 )で表される。個体数を5
に設定した染色体集団を乱数で初期化して、最適化演算
を行った結果、ある世代での染色体集団とそれに対応す
る評価関数値が、図4のようになったものとする。この
染色体集団からは、図5に示すような確率モデルが生成
される。
【0034】図5の確率モデルは、各遺伝子座における
各対立遺伝子の出現確率を表している。例えば、x1 に
ついては、図4の染色体1〜5のうち、染色体2のみが
対立遺伝子“0”を持つ。したがって、x1 における対
立遺伝子“0”の出現確率は、1/5=0.2となる。
また、x1 =1となるものは、染色体1と染色体4の2
つである。したがって、x1 における対立遺伝子“1”
の出現確率は、2/5=0.4となる。
【0035】同様にして、x1 における対立遺伝子
“2”および“3”の出現確率は、それぞれ0.4およ
び0.0となり、x1 におけるすべての対立遺伝子の出
現確率の和は1となる。他の遺伝子座における出現確率
についても同様である。
【0036】染色体発生部26は、この確率モデルを参
照して、高い出現確率を有する対立遺伝子同士を組み合
わせた新たな染色体(コンセンサス配列)を生成する。
ここでは、各遺伝子座において最高の出現確率(0.4
または0.6)の対立遺伝子を選択することで、図6の
ようなコンセンサス配列が生成される。
【0037】図6において、各染色体の出現確率は、図
5に示した対立遺伝子の出現確率を、すべての遺伝子座
について乗算した結果に対応する。また、log−od
dsは、対数オッズ比と呼ばれ、次式により定義され
る。
【0038】
【数2】
【0039】一般に、対数オッズ比の対数の底は任意で
あるが、図6の計算では底として2を用いている。ま
た、(2)式の右辺のPi は、xi における対立遺伝子
の出現確率を表し、総和はi=1〜4について行われ
る。
【0040】この対数オッズ比は、バックグラウンドの
確率モデルと対比した、対象とする確率モデルにおける
各個体の適合度を表すスコアであり、このスコアを参照
することで、各個体が対象とする確率モデルにフィット
しているか否かを判定することができる。ここでは、対
立遺伝子が4つあり、等確率のバックグラウンドの確率
モデルを想定しているため、(2)式の右辺にlog
(1/4)が現れている。
【0041】染色体発生部26は、これらのコンセンサ
ス配列のうち、評価値の良い染色体を元の染色体集団に
戻す。この場合、コンセンサス配列の数が集団の個体数
よリ多いため、最良(最小)の評価値の配列“111
0”を戻せばよい。また、この例では、同じ確率のコン
センサス配列が8個生成されたが、通常は、確率最大の
コンセンサス配列の数は集団の個体数よりも小さくな
る。
【0042】図4の染色体集団と最良のコンセンサス配
列について、図5の確率モデルに基づき出現確率と対数
オッズ比を計算すると、図7のようになる。染色体1〜
5のうち、評価値が最悪のものは染色体2、3、5の3
つであるから、これらのうちのいずれかとコンセンサス
配列“1110”を入れ換えることで、確率モデルを加
味した新たな染色体集団が生成される。
【0043】このように、染色体集団から作成した確率
モデルを用いて、評価値の高い新たな染色体を作成する
ことが可能になる。確率モデルで作成した染色体は、元
の集団のビルディング・ブロックを保持しているため、
これから生成される新しい染色体は、さらに良い解を与
えると考えられる。
【0044】また、(1)式の評価関数f(xi )に対
して、対数オッズ比を加味した実効評価関数fe
(xi )は、例えば、次式により定義される。 fe(xi )={1/(f(xi )+0.01)} *log−odds (3) これにより、f(xi )の最小化問題がfe(xi )の
最大化問題に置き換えられ、log−oddsの値を乗
算することで、確率モデルに基づく評価が加味される。
【0045】染色体選択部27は、染色体集団の中から
実効評価関数値が高い所定数の染色体を選択して、GA
演算部23に渡す。このとき、集団内の染色体を実効評
価関数値が高い順にソートして、上位から所定数のもの
を選択する。
【0046】図7に示した各染色体について、(3)式
の実効評価関数値を計算すると、図8のようになる。例
えば、染色体2と染色体3を比較すると、元の評価関数
値は同じであるが、実効評価関数値は異なっている。こ
の場合、実効評価関数値に従って選択を行うことで、よ
り出現確率が高い個体が優先的に選択されるようにな
る。
【0047】このように、確率モデルに基づく対数オッ
ズ比の評価とGAの評価関数を組み合わせた実効評価関
数を用いることで、GAに確率モデルを付加することが
でき、より良い染色体の評価が可能となる。
【0048】次に、図9は、並列GA(ParallelGA,
PGA)を用いた最適化問題処理装置の構成図である。
図9の処理装置は、GA間制御部31、GA部32、確
率モデル記憶部33、確率モデル間制御部34、および
距離計算部35を備える。ここでは、GA部32と確率
モデル記憶部33が3つずつ示されているが、実際に
は、並列に処理される染色体集団の数(任意)だけ設け
られる。
【0049】各GA部32は、図2の初期染色体発生部
21、染色体集団記憶部22、GA演算部23、および
終了判定部28に対応し、GAを用いた最適化を行う。
GA間制御部31は、通常の並列GAと同様に、GA部
32の間の制御(初期化、世代の進歩、終了判定等)を
行う。
【0050】各確率モデル記憶部33は、対応するGA
部32の染色体集団の確率モデルを記憶し、確率モデル
の生成や演算等に使用される記憶領域も含む。確率モデ
ル間制御部34は、確率モデルの生成と確率モデル間の
演算/制御を行い、距離計算部35は、確率モデル間の
距離計算(類似度計算)を行う。GA間制御部31と確
率モデル間制御部34は、互いに連携しながら制御を行
う。
【0051】図10は、図9の処理装置によるGA処理
のフローチャートである。まず、GA部32は、初期の
染色体集団を生成し(ステップS11)、並列に1世代
の最適化演算を行う(ステップS12)。次に、確率モ
デル間制御部34は、確率モデル生成のための条件が成
立したか否かを判定する(ステップS3)。この条件に
ついては、図2の処理装置の場合と同様である。
【0052】条件が成立しなければ、次に、各GA部3
2が、あらかじめ設定された終了条件が成立したか否か
を判定する(ステップS14)。この終了条件について
も、図2の処理装置の場合と同様である。
【0053】終了条件が成立しなければ、GA部32
は、ステップS12以降の処理を繰り返し、ステップS
13において確率モデル生成のための条件が成立すれ
ば、確率モデル間制御部34が割り込む。そして、各G
A部32の染色体集団について遺伝子統計演算を行っ
て、各染色体集団の確率モデルを生成し、確率モデル記
憶部33に格納する(ステップS15)。
【0054】次に、距離計算部35は、確率モデル間制
御部34の指示に従って、確率モデル間の相関等(距
離)を計算する(ステップS16)。そして、確率モデ
ル間制御部34は、距離計算の結果に基づいて各染色体
集団の実効評価関数(実効適応度)を設定し、実効評価
関数を用いて各染色体を評価する。そして、各染色体集
団から比較的良い評価の染色体を選択し、各GA部32
に渡す(ステップS17)。
【0055】その後、GA部32は、ステップS12以
降の処理を行い、ステップS14において終了条件が成
立すれば、処理を終了する。そして、GA間制御部31
は、その時点における評価値の良い染色体を各GA部3
2から収集して、処理結果として出力する。
【0056】ここで、PGAの具体例として、次式で表
される評価関数f(xi )(i=1,2,3,4)を最
小化する問題を考える。
【0057】
【数3】
【0058】xi の取り得る値の範囲は0≦xi ≦3の
整数である。この評価関数f(xi)は、各iについ
て、xi =0、xi =1、またはxi =2で最小値0に
なる。このとき、並列GAは、例えば、以下のように動
作する。
【0059】各GA部32は、並列に最適化演算を行
い、GA間制御部31が、適宜、各染色体集団の初期化
を行い、設定された世代間隔で割り込み、適応度の比較
等を行う。また、確率モデル間制御部34は、設定され
た世代間隔で割り込み、各染色体集団の確率モデルを生
成する。
【0060】例えば、3つの染色体集団を用いたPGA
において、図11のような3つの確率モデルP1、P
2、P3が生成されたものとする。このとき、距離計算
部35は、確率モデル間制御部34の指示に従って、確
率モデル間の距離として、次のような相対エントロピー
(Kullback-Leibler divergence )を計算する。
【0061】
【数4】
【0062】ここで、PおよびQは、比較される2つの
確率モデルを表し、H(P‖Q)は、PとQの相対エン
トロピーを表す。(5)式の右辺の総和は、i=1〜4
およびxi =0〜3について行われる。例えば、図11
の確率モデルP1とP2の相対エントロピーは、次のよ
うに計算される。 H(P1‖P2) =0.2log(0.2/0.4)+0.4log(0.4/0.4) +0.4log(0.4/0.2)+0.4log(0.4/0.4) +0.2log(0.2/0.4)+0.4log(0.4/0.2) +0.4log(0.4/0.2)+0.4log(0.4/0.4) +0.2log(0.2/0.2)+0.4log(0.4/0.2) +0.2log(0.2/0.4)+0.2log(0.2/0.2) +0.2log(0.2/0.2) =0.2log(1/2)+0.4log(2)+0.2log(1/2) +0.4log(2)+0.4log(2)+0.4log(2) +0.2log(1/2) =log(2) (6) この相対エントロピーは、2つの確率モデルが等しけれ
ば0になり、違いが大きければ値が大きくなる。2つの
確率モデルの類似度は、対応する染色体集団の間の類似
度を反映しているため、相対エントロピーを用いて集団
間の類似度を判定することができる。
【0063】確率モデル間制御部34は、例えば、相対
エントロピーが所定のしきい値より小さければ、2つの
集団が類似していると判定し、それが所定のしきい値以
上であれば、2つの集団は類似していないと判定する。
【0064】2つの集団が互いに類似している場合、そ
の一方の集団の評価関数を、他方の集団に基づく対数オ
ッズ比をペナルティとして用いて変更することで、前者
の集団を類似性がない領域に誘導することが可能であ
る。
【0065】ここで、図12に示すような染色体集団を
用いて、ペナルティの計算方法の例を説明する。図12
は、染色体集団と(4)式の評価関数f(xi )の計算
結果を示している。この染色体集団の確率モデルは、図
11の確率モデルP1に一致している。確率モデルP1
とP2が類似しているとき、各染色体について、(2)
式の対数オッズ比を確率モデルP2に基づいて計算する
と、以下のようになる。 染色体1(1130) log−odds=log(0.4)+log(0.4)+log(0.2) +log(0.2)−4log(1/4) =0.712287 染色体2(0312) log−odds=log(0.4)+log(0.2)+log(0.4) +log(0.2)−4log(1/4) =0.712287 染色体3(2103) log−odds=log(0.2)+log(0.4)+log(0.2) +log(0.2)−4log(1/4) =−0.287713 染色体4(1210) log−odds=log(0.4)+log(0.4)+log(0.4) +log(0.2)−4log(1/4) =1.712287 染色体5(2301) log−odds=log(0.2)+log(0.2)+log(0.2) +log(0.4)−4log(1/4) =−0.287713 これらの対数オッズ比は、各個体の確率モデルP2に対
する適合度を表しており、その値が大きいほど確率モデ
ルP2にフィットしていることを意味する。そこで、対
数オッズ比が大きい個体の評価を低くするために、評価
関数f(xi )に対して、次式のような実効評価関数f
e(xi )を定義する。 fe(xi )=f(xi )+α*log−odds (7) ここで、αは定数である。確率モデル間制御部34は、
このfe(xi )を用いて各染色体を評価し、評価値の
良い所定数の染色体を選択して、対応するGA部32に
渡す。この場合、確率モデルP2にフィットしている個
体のfe(xi)は、f(xi )より大きくなり、評価
値が悪くなる。このため、結果として、対応するGA部
32は、確率モデルP2から乖離した他の探索点をより
多く探索するようになる。
【0066】α=10.0とおいて、図12の各染色体
について(7)式の実効評価関数値を計算すると、図1
3のようになる。また、図11の確率モデルP2の分布
からは、この確率モデルの集団が 外1 を最小にする
点の付近に存在することが読
【0067】
【外1】
【0068】み取れる。図13では、最も良い評価関数
値の染色体4は、この付近にある個体であり、その対数
オッズ比は最も大きくなっている。したがって、実効評
価関数値による評価は大幅に悪くなっている。
【0069】一方、確率モデルP2から乖離した領域に
ある染色体3および染色体5は、対数オッズ比が小さい
ため、実効評価関数値による評価は良くなっている。こ
のように、(7)式の実効評価関数を用いることで、あ
る集団の探索範囲から他の集団の近傍を排除する効果が
ある。
【0070】以上説明したように、複数の染色体集団を
有するPGAにおいて、確率モデルを用いて集団同士を
比較し、比較結果に基づいて探索領域の競合を調整する
ことで、これらの集団を互いに異なる探索領域に振り分
けることができる。したがって、全体としての探索効率
が向上する。
【0071】次に、図14から図17までを参照しなが
ら、図2および図9の処理装置が航空ダイヤのスケジュ
ーリングを行う場合の処理を説明する。図14は、この
場合のGA演算部23およびGA部32が評価関数(適
応度)を計算するための構成を示している。図14のフ
ライトオブジェクト41とフライトスケジュール管理部
42は、先願の「オブジェクト指向遺伝的アルゴリズム
を用いた最適化方法及び装置」(特開平11−5333
7)に示されているように、オブジェクト指向プログラ
ミングによりプログラムされる。
【0072】フライトスケジュール管理部42は、与え
られた染色体データをデコードしてスケジューリングの
パラメータを求め、得られたパラメータに基づくシミュ
レーションを指示するメッセージをフライトオブジェク
ト41に送る。
【0073】フライトオブジェクト21は、空港やスポ
ットのデータを保持しており、渡されたパラメータに基
づいてフライトシミュレーションを行って、得られたシ
ミュレーション結果をフライトスケジュール管理部42
に返す。
【0074】フライトスケジュール管理部42は、返さ
れたシミュレーション結果から所定のアルゴリズムによ
り適応度を計算し、それを出力する。また、終了条件が
満たされると、その時点で最高の適応度を持つ染色体を
デコードし、得られたパラメータにより記述される航空
ダイヤをスケジュール結果として出力する。
【0075】航空ダイヤに含まれる各便の便データは、
例えば、図15に示すように、便名(Flight-ID )、希
望出発時刻(Depart-time )、時間幅(Time-Window
)、および割当可能機種(Available-Ship-Type )の
情報により指定される。ここでは、便名は#3であり、
希望出発時刻は10:00であり、時間幅は−20分お
よび+10分である。これは、#3便の出発時刻が9:
40〜10:10の間に制限されることを意味してい
る。また、割当可能機種(Ship-Type )はB−747、
B−777、およびB−767に制限される。
【0076】この場合、これらの制限を守りながら、割
当不能な便が発生しないように、すべての便の出発時刻
と機種を決定することがスケジューリングの目的とな
る。今、航空ダイヤに含まれる便の便名が#1,#2,
#3,...,#lastであるとすると、この問題を
扱うための染色体データは、例えば、図16に示すよう
にコーディングされる。
【0077】図16の染色体において、各便のデータは
TimeおよびShip−Typeの2つの遺伝子座を
有し、それらの対立遺伝子は0〜255であるものとす
る。ここで、Timeの遺伝子の値をtとし、Ship
−Typeの遺伝子の値をsとすると、#3便の出発時
刻および機種は次式により与えられる。 出発時刻=(t%7)に対応する時刻 (8) 機種=(s%3)に対応する機種 (9) “%”は剰余演算を表し、例えば、t%7はtを7で割
ったときの剰余(0,1,2,3,4,5,6)に対応
する。s%3についても同様である。また、得られた剰
余の値と時刻/機種との対応関係は、図17に示すよう
になる。図17では、出発時刻の候補として、9:40
〜10:10を5分間隔で区切って得られる7つの時刻
が用いられており、それぞれの時刻に対して1つの剰余
の値が対応付けられている。また、3つの割当可能機種
B−747、B−777、およびB−767のそれぞれ
に対して、1つの剰余の値が対応付けられている。
【0078】このような対応関係を#1〜#lastの
すべての便に対して定義すれば、(8)、(9)式と同
様の剰余演算により、染色体データをデコードすること
ができる。フライトスケジュール管理部42は、こうし
て得られたすべての便の出発時刻、割当機種等のパラメ
ータをフライトオブジェクト41に渡し、フライトオブ
ジェクト41は、それらのパラメータにより記述される
航空ダイヤのシミュレーションを行う。適応度は、得ら
れたシミュレーション結果に応じて動的に計算される。
【0079】このような航空ダイヤのスケジューリング
以外にも、配送計画問題、人員配置問題、工場等におけ
るショップスケジューリング等の様々な最適化問題に対
して、本発明を適用することができる。
【0080】ところで、図2および図9の処理装置は、
例えば、図18に示すような情報処理装置(コンピュー
タ)を用いて構成することができる。図18の情報処理
装置は、CPU(中央処理装置)51、メモリ52、入
力装置53、出力装置54、外部記憶装置55、媒体駆
動装置56、およびネットワーク接続装置57を備え、
それらはバス58により互いに接続されている。
【0081】メモリ52は、例えば、ROM(read onl
y memory)、RAM(random access memory)等を含
み、処理に用いられるプログラムとデータを格納する。
CPU51は、メモリ52を利用してプログラムを実行
することにより、必要な処理を行う。
【0082】例えば、図2の初期染色体発生部21、G
A演算部23、遺伝子統計演算部24、染色体発生部2
6、染色体選択部27、終了判定部28、および確率モ
デル制御部29と、図9のGA間制御部31、GA部3
2、確率モデル間制御部34、および距離計算部35
は、プログラムにより記述されたソフトウェアコンポー
ネントとして、メモリ52の特定のプログラムコードセ
グメントに格納される。
【0083】また、図2の染色体集団記憶部22および
確率モデル記憶部25と、図9の確率モデル記憶部33
は、メモリ52の特定の記憶領域に対応する。図9に示
した並列GAの場合、複数のGA部32は、マルチタス
ク処理により、並行して最適化演算を行う。
【0084】入力装置53は、例えば、キーボード、ポ
インティングデバイス、タッチパネル等であり、ユーザ
からの指示や情報の入力に用いられる。出力装置54
は、例えば、ディスプレイ、プリンタ、スピーカ等であ
り、ユーザへの問い合わせや処理結果の出力に用いられ
る。
【0085】外部記憶装置55は、例えば、磁気ディス
ク装置、光ディスク装置、光磁気ディスク装置、テープ
装置等である。情報処理装置は、この外部記憶装置55
に、上述のプログラムとデータを保存しておき、必要に
応じて、それらをメモリ52にロードして使用する。
【0086】媒体駆動装置56は、可搬記録媒体59を
駆動し、その記録内容にアクセスする。可搬記録媒体5
9としては、メモリカード、フロッピー(登録商標)デ
ィスク、CD−ROM(compact disk read only memor
y )、光ディスク、光磁気ディスク等、任意のコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体が用いられる。ユーザは、
この可搬記録媒体59に上述のプログラムとデータを格
納しておき、必要に応じて、それらをメモリ52にロー
ドして使用する。
【0087】ネットワーク接続装置57は、LAN(lo
cal area network)等の任意の通信ネットワークに接続
され、通信に伴うデータ変換を行う。また、情報処理装
置は、上述のプログラムとデータをネットワーク接続装
置57を介して他の装置から受け取り、必要に応じて、
それらをメモリ52にロードして使用する。
【0088】図19は、図18の情報処理装置にプログ
ラムとデータを供給することのできるコンピュータ読み
取り可能な記録媒体を示している。可搬記録媒体59や
サーバ60のデータベース61に保存されたプログラム
とデータは、メモリ52にロードされる。このとき、サ
ーバ60は、プログラムとデータを搬送する搬送信号を
生成し、ネットワーク上の任意の伝送媒体を介して情報
処理装置に送信する。そして、CPU51は、そのデー
タを用いてそのプログラムを実行し、必要な処理を行
う。
【0089】また、図9の最適化問題処理装置は、図1
8のような情報処理装置以外にも、複数のプロセッシン
グエレメント(PE)を搭載した並列計算機により実現
することができる。この場合、各PEが各GA部32の
プログラムを実行することで、並列処理が行われる。
【0090】(付記1) 遺伝的アルゴリズムを用いた
最適化問題処理装置であって、個体集団の情報を格納す
る集団格納手段と、前記個体集団の対立遺伝子の出現確
率を表す確率モデルの情報を格納するモデル格納手段
と、前記確率モデルを参照して新たな個体を生成し、生
成した個体を次世代の個体として前記集団格納手段に格
納する発生手段と、前記集団格納手段内の個体集団に対
して遺伝的アルゴリズムの操作を施す操作手段と操作結
果を出力する出力手段とを備えることを特徴とする最適
化問題処理装置。 (付記2) 前記発生手段は、1つの個体の複数の遺伝
子座について、高い出現確率を有する対立遺伝子同士を
組み合わせることで、前記新たな個体を生成することを
特徴とする付記1記載の最適化問題処理装置。 (付記3) 遺伝的アルゴリズムを用いた最適化問題処
理装置であって、個体集団の情報を格納する集団格納手
段と、前記個体集団の対立遺伝子の出現確率を表す確率
モデルの情報を格納するモデル格納手段と、前記確率モ
デルを参照して前記個体集団から個体を選択し、選択し
た個体を次世代の個体として前記集団格納手段に格納す
る選択手段と、前記集団格納手段内の個体集団に対して
遺伝的アルゴリズムの操作を施す操作手段と操作結果を
出力する出力手段とを備えることを特徴とする最適化問
題処理装置。 (付記4) 前記選択手段は、前記確率モデルに基づく
実効評価関数を用いて前記個体集団の個体を評価し、評
価の良い順に所定数の個体を選択することを特徴とする
付記3記載の最適化問題処理装置。 (付記5) 遺伝的アルゴリズムを用いた最適化問題処
理装置であって、複数の個体集団の情報をそれぞれ格納
する複数の集団格納手段と、各個体集団の対立遺伝子の
出現確率を表す確率モデルの情報を格納する複数のモデ
ル格納手段と、前記確率モデルを参照して、前記複数の
個体集団のうちの2つの集団を比較し、該2つの集団の
少なくとも一方から個体を選択し、選択した個体を次世
代の個体として、対応する集団格納手段に格納する選択
手段と、前記複数の集団格納手段内の個体集団に対し
て、それぞれ遺伝的アルゴリズムの操作を施す複数の操
作手段と操作結果を出力する出力手段とを備えることを
特徴とする最適化問題処理装置。 (付記6) 前記選択手段は、前記2つの集団のうち一
方の集団の確率モデルに基づく実効評価関数を用いて、
該2つの集団のうち他方の集団の個体を評価し、該他方
の集団から評価の良い順に所定数の個体を選択すること
を特徴とする付記5記載の最適化問題処理装置。 (付記7) 遺伝的アルゴリズムを用いて最適化問題を
処理するコンピュータのためのプログラムであって、個
体集団の情報を、前記コンピュータの集団記憶部に格納
し、前記個体集団の対立遺伝子の出現確率を表す確率モ
デルの情報を、前記コンピュータのモデル記憶部に格納
し、前記確率モデルを参照して新たな個体を生成し、生
成した個体を次世代の個体として前記集団記憶部に格納
し、前記集団記憶部内の個体集団に対して遺伝的アルゴ
リズムの操作を施し、操作結果を出力する処理を前記コ
ンピュータに実行させるためのプログラム。 (付記8) 遺伝的アルゴリズムを用いて最適化問題を
処理するコンピュータのためのプログラムであって、個
体集団の情報を、前記コンピュータの集団記憶部に格納
し、前記個体集団の対立遺伝子の出現確率を表す確率モ
デルの情報を、前記コンピュータのモデル記憶部に格納
し、前記確率モデルを参照して前記個体集団から個体を
選択し、選択した個体を次世代の個体として前記集団記
憶部に格納し、前記集団記憶部内の個体集団に対して遺
伝的アルゴリズムの操作を施し、操作結果を出力する処
理を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。 (付記9) 遺伝的アルゴリズムを用いて最適化問題を
処理するコンピュータのためのプログラムであって、複
数の個体集団の情報を、前記コンピュータの複数の集団
記憶部にそれぞれ格納し、各個体集団の対立遺伝子の出
現確率を表す確率モデルの情報を、前記コンピュータの
複数のモデル格納手段に格納し、前記確率モデルを参照
して、前記複数の個体集団のうちの2つの集団の確率モ
デルを比較し、該2つの集団の少なくとも一方から個体
を選択し、選択した個体を次世代の個体として、対応す
る集団記憶部に格納し、前記複数の集団記憶部内の個体
集団に対して、それぞれ遺伝的アルゴリズムの操作を施
し、操作結果を出力する処理を前記コンピュータに実行
させるためのプログラム。 (付記10) 遺伝的アルゴリズムを用いて最適化問題
を処理するコンピュータのためのプログラムを記録した
記録媒体であって、該プログラムは、個体集団の情報
を、前記コンピュータの集団記憶部に格納し、前記個体
集団の対立遺伝子の出現確率を表す確率モデルの情報
を、前記コンピュータのモデル記憶部に格納し、前記確
率モデルを参照して新たな個体を生成し、生成した個体
を次世代の個体として前記集団記憶部に格納し、前記集
団記憶部内の個体集団に対して遺伝的アルゴリズムの操
作を施し、操作結果を出力する処理を前記コンピュータ
に実行させることを特徴とするコンピュータ読み取り可
能な記録媒体。 (付記11) 遺伝的アルゴリズムを用いて最適化問題
を処理するコンピュータのためのプログラムを記録した
記録媒体であって、該プログラムは、個体集団の情報
を、前記コンピュータの集団記憶部に格納し、前記個体
集団の対立遺伝子の出現確率を表す確率モデルの情報
を、前記コンピュータのモデル記憶部に格納し、前記確
率モデルを参照して前記個体集団から個体を選択し、選
択した個体を次世代の個体として前記集団記憶部に格納
し、前記集団記憶部内の個体集団に対して遺伝的アルゴ
リズムの操作を施し、操作結果を出力する処理を前記コ
ンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータ
読み取り可能な記録媒体。 (付記12) 遺伝的アルゴリズムを用いて最適化問題
を処理するコンピュータのためのプログラムを記録した
記録媒体であって、該プログラムは、複数の個体集団の
情報を、前記コンピュータの複数の集団記憶部にそれぞ
れ格納し、各個体集団の対立遺伝子の出現確率を表す確
率モデルの情報を、前記コンピュータの複数のモデル格
納手段に格納し、前記確率モデルを参照して、前記複数
の個体集団のうちの2つの集団の確率モデルを比較し、
該2つの集団の少なくとも一方から個体を選択し、選択
した個体を次世代の個体として、対応する集団記憶部に
格納し、前記複数の集団記憶部内の個体集団に対して、
それぞれ遺伝的アルゴリズムの操作を施し、操作結果を
出力する処理を前記コンピュータに実行させることを特
徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0091】
【発明の効果】本発明によれば、GAの染色体集団から
生成した確率モデルを用いて、GA操作を効率化するよ
うな染色体を次世代に組み入れることが可能となる。し
たがって、確率モデルを用いない場合より解の探索効率
が向上する。
【0092】また、並列GAの各染色体集団の確率モデ
ルを用いて集団間の差異を評価することで、これらの集
団を異なる領域に分散させることが可能となる。したが
って、並列GAの探索効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の最適化問題処理装置の原理図である。
【図2】第1の処理装置の構成図である。
【図3】第1のGA処理のフローチャートである。
【図4】第1の染色体集団と評価関数値を示す図であ
る。
【図5】単純GAの確率モデルを示す図である。
【図6】コンセンサス配列を示す図である。
【図7】染色体集団とコンセンサス配列の比較を示す図
である。
【図8】第1の実効評価関数値を示す図である。
【図9】第2の処理装置の構成図である。
【図10】第2のGA処理のフローチャートである。
【図11】並列GAの確率モデルを示す図である。
【図12】第2の染色体集団と評価関数値を示す図であ
る。
【図13】第2の実効評価関数値を示す図である。
【図14】GA演算部およびGA部の例を示す図であ
る。
【図15】便データの指定例を示す図である。
【図16】染色体データを示す図である。
【図17】デコードのための対応関係を示す図である。
【図18】情報処理装置の構成図である。
【図19】記録媒体を示す図である。
【符号の説明】
11 集団格納手段 12 モデル格納手段 13 発生手段 14 選択手段 15 操作手段 16 出力手段 21 初期染色体発生部 22 染色体集団記憶部 23 GA演算部 24 遺伝子統計演算部 25、33 確率モデル記憶部 26 染色体発生部 27 染色体選択部 28 終了判定部 29 確率モデル制御部 31 GA間制御部 32 GA部 34 確率モデル間制御部 35 距離計算部 41 フライトオブジェクト 42 フライトスケジュール管理部 51 CPU 52 メモリ 53 入力装置 54 出力装置 55 外部記憶装置 56 媒体駆動装置 57 ネットワーク接続装置 58 バス 59 可搬記録媒体 60 サーバ 61 データベース

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遺伝的アルゴリズムを用いた最適化問題
    処理装置であって、 個体集団の情報を格納する集団格納手段と、 前記個体集団の対立遺伝子の出現確率を表す確率モデル
    の情報を格納するモデル格納手段と、 前記確率モデルを参照して新たな個体を生成し、生成し
    た個体を次世代の個体として前記集団格納手段に格納す
    る発生手段と、 前記集団格納手段内の個体集団に対して遺伝的アルゴリ
    ズムの操作を施す操作手段と操作結果を出力する出力手
    段とを備えることを特徴とする最適化問題処理装置。
  2. 【請求項2】 遺伝的アルゴリズムを用いた最適化問題
    処理装置であって、 個体集団の情報を格納する集団格納手段と、 前記個体集団の対立遺伝子の出現確率を表す確率モデル
    の情報を格納するモデル格納手段と、 前記確率モデルを参照して前記個体集団から個体を選択
    し、選択した個体を次世代の個体として前記集団格納手
    段に格納する選択手段と、 前記集団格納手段内の個体集団に対して遺伝的アルゴリ
    ズムの操作を施す操作手段と操作結果を出力する出力手
    段とを備えることを特徴とする最適化問題処理装置。
  3. 【請求項3】 遺伝的アルゴリズムを用いた最適化問題
    処理装置であって、 複数の個体集団の情報をそれぞれ格納する複数の集団格
    納手段と、 各個体集団の対立遺伝子の出現確率を表す確率モデルの
    情報を格納する複数のモデル格納手段と、 前記確率モデルを参照して、前記複数の個体集団のうち
    の2つの集団を比較し、該2つの集団の少なくとも一方
    から個体を選択し、選択した個体を次世代の個体とし
    て、対応する集団格納手段に格納する選択手段と、 前記複数の集団格納手段内の個体集団に対して、それぞ
    れ遺伝的アルゴリズムの操作を施す複数の操作手段と操
    作結果を出力する出力手段とを備えることを特徴とする
    最適化問題処理装置。
  4. 【請求項4】 遺伝的アルゴリズムを用いて最適化問題
    を処理するコンピュータのためのプログラムであって、 個体集団の情報を、前記コンピュータの集団記憶部に格
    納し、 前記個体集団の対立遺伝子の出現確率を表す確率モデル
    の情報を、前記コンピュータのモデル記憶部に格納し、 前記確率モデルを参照して新たな個体を生成し、 生成した個体を次世代の個体として前記集団記憶部に格
    納し、 前記集団記憶部内の個体集団に対して遺伝的アルゴリズ
    ムの操作を施し、 操作結果を出力する処理を前記コンピュータに実行させ
    るためのプログラム。
  5. 【請求項5】 遺伝的アルゴリズムを用いて最適化問題
    を処理するコンピュータのためのプログラムであって、 個体集団の情報を、前記コンピュータの集団記憶部に格
    納し、 前記個体集団の対立遺伝子の出現確率を表す確率モデル
    の情報を、前記コンピュータのモデル記憶部に格納し、 前記確率モデルを参照して前記個体集団から個体を選択
    し、 選択した個体を次世代の個体として前記集団記憶部に格
    納し、 前記集団記憶部内の個体集団に対して遺伝的アルゴリズ
    ムの操作を施し、 操作結果を出力する処理を前記コンピュータに実行させ
    るためのプログラム。
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