JP2003017366A - 薄膜キャパシタ素子およびその製造方法 - Google Patents

薄膜キャパシタ素子およびその製造方法

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JP2003017366A JP2001201036A JP2001201036A JP2003017366A JP 2003017366 A JP2003017366 A JP 2003017366A JP 2001201036 A JP2001201036 A JP 2001201036A JP 2001201036 A JP2001201036 A JP 2001201036A JP 2003017366 A JP2003017366 A JP 2003017366A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極の短絡を確実に防止できると共に高Q値
化を実現でき、かつ、使用可能な基板の制限が少ない薄
膜キャパシタ素子を提供すること。 【解決手段】 基板1の表面に成膜した下地材料9上に
レジストパターン10を形成し、この下地材料9の表面
に導体材料11を電解めっきした後、レジストパターン
10を剥離して不要な下地材料9を除去することによ
り、基板1上に所望形状の下地層8と導体材料11の積
層体を形成する。次いで、この積層体を覆うように基板
1上に絶縁材料12を成膜した後、導体材料11と絶縁
材料12を研磨することにより、基板1上に上面が平坦
化された第1および第2の電極部2,3と絶縁体層4を
形成する。しかる後、第1の電極部2と絶縁体層4の上
面に誘電体層5をパターン形成し、最後に第1の電極部
2の上面に接続する第1の上部電極6と、誘電体層5の
表面を通って第2の電極部3の上面に接続する第2の上
部電極7とを形成することにより、誘電体層5を介して
第1の電極部2と第2の上部電極7が対向する薄膜キャ
パシタ素子を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の小型電子回
路に用いられる薄膜キャパシタ素子およびその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来より知られている薄膜キャパ
シタ素子の断面図であり、この薄膜キャパシタ素子は基
板100上に順次形成された下部電極101と誘電体層
102および上部電極103の積層構造となっている。
【0003】基板100はアルミナ100aの表面全体
にガラス膜100bをコーティングしたグレーズドアル
ミナ基板で、その表面はガラス膜100bによって平滑
化されている。下部電極101は基板100上にスパッ
タ法やめっき法を用いて形成したCu等を所望のパター
ン形状にエッチングしたものであり、この下部電極10
1の端部にはテーパが形成されている。誘電体層102
は基板100と下部電極101上にスパッタ法やCVD
法を用いて形成したSiOを所望のパターン形状にエ
ッチングしたものであり、パターニング後の誘電体層1
02は下部電極101の表面と端部のテーパ面を通って
基板100上まで延びている。上部電極103は基板1
00と誘電体層102上にスパッタ法やめっき法を用い
て形成したCu等を所望のパターン形状にエッチングし
たものであり、パターニング後の上部電極103は誘電
体層102の表面と端部のテーパ面を通って基板100
上まで延びている。
【0004】このように構成された薄膜キャパシタ素子
にあっては、下部電極101の端部がテーパ面となって
いるため、誘電体層102を下部電極101の表面から
基板100上にかけて均一膜厚に形成することができ、
下部電極101と上部電極103の短絡を防止すること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の如く構成された
従来の薄膜キャパシタ素子では、下部電極101の端部
がテーパ面となっているため、誘電体層102を下部電
極101の表面から基板100上にかけて均一膜厚に形
成することができ、下部電極101と上部電極103の
短絡を防止することができる。しかしながら、誘電体層
102の膜厚を均一化するためには、下部電極101の
テーパ角度をできるだけ緩やかにする必要があり、かか
るテーパ処理は製造工程の困難性を伴うという問題があ
った。また、このように傾斜角度の緩やかなテーパを形
成するためには、下部電極101の膜厚を薄く設定しな
ければならず、その結果、キャパシタのQ値が低下する
という問題があった。さらに、下部電極101の膜厚を
薄くしなければならないため、基板100として表面が
平滑化されたグレーズドアルミナ基板を使用する必要が
あり、安価なアルミナ基板を使用できないという制約も
あった。
【0006】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてなされたもので、その目的は、電極の短絡を確実に
防止できると共に高Q値化を実現でき、かつ、使用可能
な基板の制限が少ない薄膜キャパシタ素子を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による薄膜キャパシタ素子では、基板上に絶
縁体層によって分離された第1および第2の下部電極を
形成すると共に、これら絶縁体層と第1および第2の下
部電極の上面を平坦面となし、前記第1の下部電極上に
形成した誘電体層の端部を少なくとも前記絶縁体層まで
延出し、この誘電体層上に形成した上部電極を前記第2
の下部電極の上面に積層したことを特徴としている。
【0008】このように構成された薄膜キャパシタ素子
にあっては、絶縁体層と第1および第2の下部電極の上
面が同一平面に平坦化処理されており、この平坦面に誘
電体層と上部電極が順次積層されているため、下部電極
の厚膜化を実現できると共に電極間の短絡を確実に防止
することができ、安価なアルミナ基板の使用も可能とな
る。
【0009】上記の構成において、薄膜キャパシタ素子
の容量値は誘電体層を介して対向する第1の下部電極と
上部電極の重なる範囲によって決定されが、この上部電
極とは別に第1の下部電極にも上部電極を接続すること
が好ましい。
【0010】また、上記目的を達成するために、本発明
による薄膜キャパシタ素子の製造方法では、基板上にギ
ャップによって分離された一対の下部電極をめっき形成
する下部電極形成工程と、前記ギャップの内部に絶縁体
層を成膜する絶縁体層形成工程と、前記両下部電極およ
び前記絶縁体層の上面を同一平面にする平坦化処理工程
と、前記一方の下部電極の上面から少なくとも前記絶縁
体層の上面にかけて誘電体層を形成する誘電体層形成工
程と、前記誘電体層の上面から前記他方の下部電極の上
面にかけて上部電極をめっき形成する上部電極形成工程
とを具備することを特徴としている。
【0011】このような構成によれば、めっきを用いて
厚膜の下部電極を形成することにより、電極の低抵抗化
や高Q値化を実現することができ、しかも、一対の下部
電極と絶縁体層の上面が同一平面に平坦化処理され、こ
の平坦面に誘電体層と上部電極が順次積層されると共
に、この上部電極に接続する下部電極と誘電体層の真下
に位置する下部電極とが絶縁体層を介して絶縁されてい
るため、電極間の短絡を確実に防止することができる。
【0012】上記の構成において、上部電極形成工程と
して、誘電体層上に積層される上部電極とは別に誘電体
層の真下の下部電極上にも別の上部電極を同時にめっき
形成することが好ましい。
【0013】また、上記の構成において、下部電極形成
工程として、基板上に下地層を形成した後、この下地層
の表面にレジストパターンを形成して金属材料をめっき
し、しかる後、レジストパターンを剥離して露出した下
地層を除去する工程を採用すると、所望形状の下部電極
と絶縁体層を簡単に形成することができるので好まし
い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態について
図面を参照して説明すると、図1は本発明の実施形態例
に係る薄膜キャパシタ素子の断面図、図2と図3は該薄
膜キャパシタ素子の製造工程を示す説明図である。
【0015】図1に示すように、本実施形態例に係る薄
膜キャパシタ素子は、基板1上に形成された第1の電極
部2と第2の電極部3および絶縁体層4と、これらの平
坦な上面に形成された誘電体層5と第1の上部電極6お
よび第2の上部電極7とで構成されており、第1および
第2の電極部2,3は下地層8を介して基板1上に形成
されている。第1の電極部2と第2の電極部3とは絶縁
体層4によって分離されており、第1の上部電極6は第
1の電極部2からその左隣の絶縁体層4の上面にかけて
形成されている。誘電体層5は第1の電極部2からその
右隣の絶縁体層4の上面にかけて形成されており、第2
の上部電極7は誘電体層5から第2の電極部3の上面に
かけて形成されている。第1の電極部2と第1の上部電
極6は薄膜キャパシタ素子の下部電極として機能し、第
2の電極部3と第2の上部電極7は薄膜キャパシタ素子
の上部電極として機能するものであり、この薄膜キャパ
シタ素子の容量値は誘電体層5を介して対向する第1の
電極部2と第2の上部電極7の重なり部分で規定され
る。
【0016】基板1にはグレーズドアルミナ基板やグレ
ーズの無いアルミナ基板が用いられ、本実施形態例では
純度99.5%のアルミナ基板を使用しているため、基
板1の表面の面粗度(Ra)は30〜100nm程度の
凹凸面となっている。下地層8としてはCr/Cu、T
i/Cu、Cr/Au、Ti/Au等が用いられ、これ
らの材料を基板1の表面にスパッタ法や蒸着法あるいは
イオンビームスパッタ等を用いて成膜することによって
形成される。この場合、基板1への密着層となる下層の
CrやTiの厚みは5〜50nm、上層のCuやAuの
厚みは50〜200nm程度が好ましい。
【0017】第1および第2の電極部2,3にはCu、
Au、Cu/Ni、Cu/Ni−P等の導体材料が用い
られ、これらの導体材料を下地層8の表面に電解めっき
することによって形成される。下地層8と第1および第
2の電極部2,3は同一形状に形成されており、この場
合、基板1上に成膜した下地層8の表面に所望形状のレ
ジストパターンを形成した後、上記した導体材料を下地
層8の表面に電解めっきし、その後にレジストを剥離す
れば所望形状の第1および第2の電極部2,3が形成さ
れる。そして、かかるレジスト剥離後、レジストパター
ンによって覆われていた下地層8をイオンミリング法を
用いて除去すれば、第1および第2の電極部2,3と同
一形状の下地層8が形成される。絶縁体層4にはAl
等の絶縁材料が用いられ、この絶縁材料をスパッタ
法やCVD法により第1および第2の電極部2,3を覆
うように基板1上に成膜した後、第1および第2の電極
部2,3と絶縁材料の表面をCMP(Chemical Mechani
cal Polish)法を用いて平坦化することによって形成さ
れる。
【0018】誘電体層5にはSiO、Ta、A
lSiO等の絶縁材料が用いられ、これらの絶縁材料
をスパッタ法やCVD法により成膜した後、これを所望
形状にパターニングすることによって形成される。より
具体的には、まず、第1および第2の電極部2,3と絶
縁体層4の表面にSiO、Ta、AlSiO
等の絶縁材料を成膜した後、この絶縁材料上にレジスト
を塗布し、このレジストを露光/現像することにより所
望形状のレジストパターンを形成する。しかる後、この
レジストパターンをマスクとして、RIE法においては
CFガスまたはCあるいはそれらにOを添加
したガスを用いて絶縁材料をエッチングし、RIE法以
外ではArガスを用いたイオンミリング法にて絶縁材料
をエッチングし、その後にレジストパターンを剥離すれ
ば所望形状の誘電体層5が形成される。
【0019】第1および第2の上部電極6,7は第1お
よび第2の電極部2,3と同様の手法によって形成され
る。すなわち、誘電体層5を含む第1および第2の電極
部2,3と絶縁体層4の表面に下地層を形成し、この下
地層の表面に両上部電極6,7に対応した形状のレジス
トパターンを形成した後、Cu、Au、Cu/Ni、C
u/Ni−P等の導体材料を下地層の表面に電解めっき
し、その後にレジストを剥離して不要な下地層をイオン
ミリング法にて除去すれば、所望形状の第1および第2
の上部電極6,7が形成される。
【0020】次に、このように構成された薄膜キャパシ
タ素子の製造工程について主として図2と図3を用いて
説明する。
【0021】まず、下部電極形成工程として、図2
(a)に示すように、基板(アルミナ基板またはグレー
ズドアルミナ基板)1の表面にCr/Cu、Ti/C
u、Cr/Au、Ti/Au等の下地材料9をスパッタ
法や蒸着法あるいはイオンビームスパッタ等により成膜
した後、図2(b)に示すように、この下地材料9上に
塗布したフォトレジストを所望のパターン形状に露光・
現像してレジストパターン10を形成する。次に、図2
(c)に示すように、レジストパターン10が形成され
た下地材料9の表面にCu、Au、Cu/Ni、Cu/
Ni−P等の導体材料11を電解めっきする。この導体
材料11は第1および第2の電極部2,3を形成するも
ので、その膜厚は回路設計によって決定されるが、1.
5〜5.0μm程度の膜厚が好ましい。次に、図2
(d)に示すように、レジストパターン10を剥離した
後、図2(e)に示すように、イオンミリング法にてA
rイオンを0〜30度の角度で入射し、レジストパター
ン10の剥離によって露出した下地材料9を除去する
と、第1および第2の電極部2,3と同一形状の下地層
8が形成される。
【0022】次に、絶縁体層形成工程として、図3
(a)に示すように、Al等の絶縁材料12をス
パッタ法やCVD法により基板1上に成膜し、この絶縁
材料12によって導体材料11を完全に覆った後、平坦
化処理工程として、導体材料11と絶縁材料12をCM
P法により同図の破線位置まで研磨する。その結果、導
体材料11と絶縁材料12の上面が同一平面に平坦化さ
れ、図3(b)に示すように、基板1上に上面が平坦化
された第1および第2の電極部2,3と絶縁体層4が形
成される。
【0023】次に、誘電体層形成工程として、平坦化さ
れた第1および第2の電極部2,3と絶縁体層4の表面
にSiO、Ta、AlSiO等の絶縁材料を
スパッタ法等により成膜した後、これをフォトリソ技術
を用いて所望形状にパターニングすることにより、図3
(c)に示すように、第1の電極部2と絶縁体層4の上
面に誘電体層5を形成する。なお、この誘電体層5は少
なくとも第1の電極部2の上面から絶縁体層4の上面に
かけて形成する必要があるが、絶縁体層4を越えて第2
の電極部3の上面まで延ばしても良い。
【0024】次に、上部電極形成工程として、図3
(d)に示すように、第1の電極部2の上面に接続する
第1の上部電極6と、誘電体層5の表面を通って第2の
電極部3の上面に接続する第2の上部電極7とを形成す
る。かかる上部電極形成工程は、前述した下部電極形成
工程と同じプロセスであるため、ここでは詳細な説明を
省略する。
【0025】このように本実施形態例に係る薄膜キャパ
シタ素子では、めっきを用いて厚膜の第1の電極部2と
第2の電極部3を形成すると共に、薄膜キャパシタ素子
の下部電極が第1の電極部2と第1の上部電極6の2層
構造で、薄膜キャパシタ素子の上部電極も第2の電極部
3と第2の上部電極7の2層構造であるため、電極の低
抵抗化や高Q値化を実現することができる。また、第1
および第2の電極部2,3と絶縁体層4の上面が同一平
面に平坦化処理され、この平坦面に誘電体層5と第2の
上部電極7が順次積層されると共に、誘電体層5の真下
に位置する第1の電極部2と第2の上部電極7に接続す
る第2の電極部3とが絶縁体層4を介して絶縁されてい
るため、薄膜キャパシタ素子の上部電極と下部電極間の
短絡を確実に防止することができる。
【0026】なお、上記実施形態例では、第1の上部電
極6が第1の電極部2の引き出し部分に部分的にオーバ
ーラップするように形成されているが、第2の電極部3
と第2の上部電極7の接続構造と同様に、第1の上部電
極6を第1の電極部2に完全にオーバーラップするよう
に形成しても良く、このように構成すると、電極の低抵
抗化や高Q値化をさらに推進することができる。
【0027】図4は電子回路基板への適用例を示す断面
図であり、この電子回路基板は各種の高周波デバイスと
して使用されるものである。同図に示すように、この電
子回路基板の基板1上には、薄膜キャパシタ素子20と
薄膜抵抗素子30および薄膜インダクタ素子40等の薄
膜回路素子が形成されており、これらの薄膜回路素子2
0,30,40は必要とされる回路構成に応じて基板1
上の有効エリア内に多数形成されている。なお、薄膜キ
ャパシタ素子20は前述した実施形態例と同様に構成さ
れているため、ここでは重複する説明を省略することと
する。
【0028】薄膜抵抗素子30は、基板1上に形成され
たヒートシンク部31と一対の電極部32および絶縁体
層33、これらの平坦な上面に順次積層された絶縁膜3
4と抵抗膜35および保護膜36とで構成されており、
ヒートシンク部31と一対の電極部32は絶縁体層33
によって分離されている。ヒートシンク部31と一対の
電極部32は薄膜キャパシタ素子20の第1および第2
の電極部2,3と同一材料からなり、これらは同一工程
で形成される。また、絶縁体層33は薄膜キャパシタ素
子20の絶縁体層4と同一材料からなり、これらも同一
工程で形成される。絶縁膜34はヒートシンク部31の
上面を覆ってその両側の絶縁体層33まで延びており、
この絶縁膜34はAlSiO,AlSiN,AlSiO
N,AlN,Al,SiO等の絶縁材料をスパ
ッタ法やCVD法等により成膜した後、これを所望形状
にパターニングすることによって形成される。抵抗膜3
5は絶縁膜34を覆って一対の電極部32の上面まで延
びており、この抵抗膜35はTaNやTaSiO等の抵
抗材料をスパッタ法等により成膜した後、これを所望形
状にパターニングすることによって形成される。保護膜
36は抵抗膜35を覆っており、この保護膜36はポリ
イミドやレジスト等の有機系絶縁材料またはSiO
Al等の無機系絶縁材料をスパッタ法等により成
膜した後、これを所望形状にパターニングすることによ
って形成される。
【0029】薄膜インダクタ素子40は、基板1上に形
成された導体層41および絶縁体層42と、これらの導
体層41と絶縁体層42の平坦な上面に形成された絶縁
層43と、導体層41の内端部上面から絶縁層43上を
通って外側へ導出する内側電極44、および導体層41
の外端部上面から絶縁層43上を通って引き回された外
側電極45とで構成されており、導体層41は平面視渦
巻き状に形成されている。導体層41は薄膜キャパシタ
素子20の両電極部2,3や薄膜抵抗素子30のヒート
シンク部31および両電極部32と同一材料からなり、
これらは同一工程で形成される。絶縁体層42は薄膜キ
ャパシタ素子20の絶縁体層4や薄膜抵抗素子30の絶
縁体層33と同一材料からなり、これらも同一工程で形
成される。絶縁層43は、AlSiO、SiO、T
等の無機系絶縁材料を導体層41と絶縁体層4
2上にスパッタ法等により成膜した後、これを所望形状
にパターニングしたもの、またはレジスト等の有機系絶
縁材料をフォトリソ技術により形成して高温で硬化させ
たもので、パターニング後の絶縁層43は導体層41の
内端部上面と外端部上面を露出する形状となっている。
内側電極44と外側電極45はCu、Cu/Ni、Cu
/Ni−P、Cu/Ni/Au、Cu/Ni−P/A
u、Au等の導体材料からなり、これらの導体材料を導
体層41と同一プロセスで絶縁層43の表面に電解めっ
きすることによって形成される。
【0030】このように構成された電子回路基板におい
ては、薄膜キャパシタ素子20の第1および第2の電極
部2,3と、薄膜抵抗素子30のヒートシンク部31と
両電極部32および絶縁体層33と、薄膜インダクタ素
子40の導体層41および絶縁体層42とを、前述した
図2(a)〜図2(e)に示す下部電極形成工程と図3
(a)に示す絶縁体層形成工程および図3(b)に示す
平坦化処理工程によって同一プロセスで形成できるた
め、電子回路基板の製造工程を簡略化することができ
る。また、薄膜抵抗素子30の抵抗膜35がヒートシン
ク部31と両電極部32および絶縁体層33の平坦面に
絶縁膜34を介して形成されているため、めっきを用い
て厚膜のヒートシンク部31と両電極部32を形成する
ことにより電極の低抵抗化を実現することができると共
に、抵抗膜形成面の凹凸に起因する抵抗値のばらつきを
低減でき、しかも、抵抗膜35からの発熱をその真下の
ヒートシンク部31によって効率良く放熱できる。さら
に、薄膜インダクタ素子40の絶縁層43と内側電極4
4は、平坦化処理された導体層41と絶縁体層42の上
面に積層形成されているため、めっきを用いて厚膜の導
体層41を形成することにより高Q値化を実現すること
ができると共に、絶縁層43と内側電極44および外側
電極45の製造工程を簡略化することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0032】基板上にめっきを用いて厚膜の下部電極を
形成することにより、電極の低抵抗化や高Q値化を実現
することができ、しかも、一対の下部電極と絶縁体層の
上面が同一平面に平坦化処理され、これらの平坦面に誘
電体層と上部電極が順次積層されているため、電極間の
短絡を確実に防止することができるばかりでなく、安価
なアルミナ基板の使用も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例に係る薄膜キャパシタ素子
の断面図である。
【図2】該薄膜キャパシタ素子の製造工程を示す説明図
である。
【図3】該薄膜キャパシタ素子の製造工程を示す説明図
である。
【図4】本発明を適用した電子回路基板の断面図であ
る。
【図5】従来例に係る薄膜キャパシタ素子の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 基板 2 第1の電極部 3 第2の電極部3 4 絶縁体層 5 誘電体層 6 第1の上部電極 7 第2の上部電極 8 下地層 9 下地材料 10 レジストパターン 11 導体材料 12 絶縁材料 20 薄膜キャパシタ素子 30 薄膜抵抗素子 40 薄膜インダクタ素子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に絶縁体層によって分離された第
    1および第2の下部電極を形成すると共に、これら絶縁
    体層と第1および第2の下部電極の上面を平坦面とな
    し、前記第1の下部電極上に形成した誘電体層の端部を
    少なくとも前記絶縁体層まで延出し、この誘電体層上に
    形成した上部電極を前記第2の下部電極の上面に積層し
    たことを特徴とする薄膜キャパシタ素子。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、前記第1の下
    部電極の上面に別の上部電極を積層したことを特徴とす
    る薄膜キャパシタ素子。
  3. 【請求項3】 基板上にギャップによって分離された一
    対の下部電極をめっき形成する下部電極形成工程と、前
    記ギャップの内部に絶縁体層を成膜する絶縁体層形成工
    程と、前記両下部電極および前記絶縁体層の上面を同一
    平面にする平坦化処理工程と、前記一方の下部電極の上
    面から少なくとも前記絶縁体層の上面にかけて誘電体層
    を形成する誘電体層形成工程と、前記誘電体層の上面か
    ら前記他方の下部電極の上面にかけて上部電極をめっき
    形成する上部電極形成工程とを具備することを特徴とす
    る薄膜キャパシタ素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3の記載において、前記上部電極
    形成工程が、前記上部電極と前記一方の下部電極の上面
    に積層された別の上部電極とを同時にめっき形成する工
    程を含むことを特徴とする薄膜キャパシタ素子の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項3または4の記載において、前記
    下部電極形成工程が、前記基板上に下地層を形成した
    後、この下地層の表面にレジストパターンを形成して金
    属材料をめっきし、しかる後、前記レジストパターンを
    剥離して露出した前記下地層を除去する工程を含むこと
    を特徴とする薄膜キャパシタ素子の製造方法。
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