JP2003018917A - 菊などの花卉類の茎切断具 - Google Patents

菊などの花卉類の茎切断具

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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業者が立った姿勢で使用する、菊やカーネー
ションの茎を切断する茎切断具であって、誤って目的以
外の茎を切断してしまう他、不用意に株が引き抜かれる
ことがないものを提供する。 【解決手段】長寸法の支持杆1の先端に、切刃3を先方に
向けた刃体2を装着し、刃体2の先方をガード杆4で囲
う。ガード杆4は、その一部を基方に向けて開放するこ
とによって、ガード杆の内側に誘導し、切刃の先方に位
置させる。この状態で、茎切断具全体を前方に押し進め
ると、ガード杆によって目的以外の茎が排除された状態
で目的の茎を切断する。また、茎にはこれを斜め下方に
押す切断力が作用し、株を引き抜く方向の力が作用する
ことはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、菊やカーネーシ
ョンその他、花卉類の茎を出荷などの目的で切断するた
めの切断具に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】花卉類の茎を切断するには、剪定鋏を使
用するのが最も一般的である。しかしながら、菊やカー
ネーションといった花卉類では、茎を根元の近くで切断
する。この場合、剪定鋏を使用するのは不便であるた
め、図11に示すような切断具が使用されている。この
切断具は、長寸の支持杆Aの先端に小型の鎌形状の刃体
Bを取り付けたものであって、作業者は立った姿勢で花
卉の茎の根元近くを手前に引くようにして切断すること
ができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図11に示す従来の花
卉類の切断具では、作業者は立った姿勢で花卉の茎を根
元近くから切断することができるものであるが、鎌形状
の刃体を手元方向に強く引いたときに、茎が切断されず
に根元から引き抜かれる事態が発生する欠点があった。
このように、茎が切断されずに引き抜かれると、株その
ものが枯れてしまったり、その以後の株の成長に支障を
きたすという欠点があった。また、一定寸法である鎌形
状の刃体を引っ張ったときに、切断しようとした茎以外
に隣接する茎を切断してしまう可能性が高いという欠点
もある。これは、特に密植されている場合に起こり易
い。上記、従来技術の欠点に鑑み作業者が立った姿勢で
作業を行うことができるものであって、株が引き抜かれ
るようなことがなく、しかも近くにある切断しようとす
るもの以外の茎を誤って切断してしまうようなことのな
い、花卉類の茎切断具を得ることを目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は支持杆1の先端に切刃3を先方に向けた刃
体2を装着し、この刃体2の先方をガード杆4で囲う。
そして、ガード杆4の一部を基方に向けて開放すること
によって花卉類の茎を刃体2の基方から切刃3の先方に
誘導可能とし、支持杆1を持って刃体2を先方に押すこ
とにより切刃3の先方に誘導した花卉類の茎だけを切断
するようにする。これにより、花卉の茎に株を引き抜く
方向の力を働かせずに作業を進めることが可能となる。
【0005】支持杆1の先端に装着する刃体2は短寸法
の刃体ホルダー5に固着しておき、この刃体ホルダー5
を長寸法の支持杆1の先端に着脱自在としておくと取り
扱いに便利である。また、刃体2の先端に形成する切刃
3を、刃体2の押し出し方向に対して傾斜させておく
と、被切断物である茎を効果的に切断することができ
る。さらに、刃体2の先方を囲うガード杆4の一端を刃
体2の基部に軸着し、切刃3の先方を囲っているガード
杆4を切刃の先方から排除することを可能とするととも
に、ガード杆4を刃先の先方に回動させた位置に係止す
る係止手段を備えておくとよい。このようにしておく
と、切刃の研磨など刃体の手入れをする場合にガード杆
4が邪魔にならず便利である。
【0006】その他、刃体2の先方を囲うガード杆4を
別体のガードホルダー6に装着しておき、これを刃体2
もしくは刃体ホルダー5あるいは支持杆1の一部に着脱
自在に装着することができるようにしておくと、研磨そ
の他刃体のお手入れに便利であるだけでなく、ガードホ
ルダー6を取り外してしまうことによって、一般の刃物
として利用することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る菊などの花卉
類の茎切断具、の実施の形態を添付の図に基づいて説明
する。図1は、本発明に係る茎切断具の先端部分のみの
正面図、図2はその背面図、図3は中央縦断面図であ
る。
【0008】この茎切断具は、長い支持杆1の先端に着
脱自在とした刃体ホルダー5を装着することによって、
支持杆1の先端に切刃3を先方に向けた刃体2を装着す
る。すなわち、図3から理解されるように、円筒状に形
成した刃体ホルダー5に上端面から切り込み8を形成
し、切り込み8に平板状の刃体2の基部を挿入した状態
で止めネジ7によって固定する。この刃体ホルダー5の
基端部には雄ネジ9を形成するとともに支持杆1の先端
を雌ネジ筒とし、支持杆1の先端に自由に着脱できるよ
うにしている。もっとも、図示実施形態では、刃体ホル
ダーを支持杆1の先端に着脱するようにしているが、長
寸法の支持杆1先端に刃体2を直接装着するものであっ
てもよい。
【0009】刃体2には、刃先の先方を囲うガード杆4
を装着する。図1及び図2に示す実施形態のガード杆4
は、一端を刃体2の基端部に固定した線材の先方部分を
折曲して、刃体2の先方を迂回させることによって刃体
の先方を囲っている。迂回させた線材の先端は、刃体2
の基方に向けて開放することによって、花卉の茎を容易
に通過させることができる。すなわち、迂回させた支持
杆1としての線材と刃体2の側縁との間に花卉の軸を通
過させることができる寸法Xの隙間を形成しておく。ガ
ード杆4としての線材の基端は、接着剤やロウ付けによ
って刃体2に固定するが、ガード杆4がより安定的に装
着されるように、刃体側縁に中間固定部10を設けてお
き、この中間固定部10でも支持する。このような二点
支持によって、支持杆1がしっかりと保持されるように
しておくとよい。
【0010】上記、形態の茎切断具による作業過程を図
4によって説明する。例えば、比較的狭い間隔で植えら
れている花卉の茎a,b,cの内、茎bを切断しようと
する場合、図4の(a)に示すように手前側から茎切断具
の先端部分、すなわちガード杆4の先端部分を、茎bと
cの間に押し込んで行く。このとき、たとえ花卉の植え
込み間隔が狭くても、ガード杆4によって茎bとcは矢
印で示すように、両側に押し退けられて図4の(b)に示
すように、ガード杆4及び刃体2の先端部分が花卉の向
こう側に押し出される。
【0011】次に図4の(b)に示すように、切断しよう
とする茎bをガード杆4の開放部分に誘導しながら茎切
断具全体を手前に移動させる。すると図4の(c)に示す
ように花卉の茎bはガード杆4の内側に取り込まれる。
この状態で、茎切断具全体を矢印で示すように前方に推
し進めると、図4の(d)に示すように目的の花卉の茎b
だけが切断される。このとき、茎aやcはガード杆4に
よって強制的に外方に押し出されるため、たとえ狭い間
隔で植え付けられているものであっても、誤って目的以
外の茎を切断してしまうことはない。
【0012】前記、図4に示す茎の切断作業は、図10
に示すように作業者が支持杆1の基端部を手で持った状
態で行う。したがって、図4の(c)から 図4の(d)に示
す、茎を切断する作業は、斜め上方から下方に押し付け
る切刃の移動によって行われることになる。このこと
は、たとえ切刃3の切れ味が悪いものであっても、切断
力は株を地面方向に押し付ける力として作用し、株を引
き抜く方向に力が作用しない。そのため、不用意に花卉
の株が引き抜かれる可能性がない。
【0013】線材を折曲(湾曲)させて形成するガード
杆4は、図5の(a)に示すように刃体と同一平面上にお
いて折曲させるものであってもよいが、図5の(b)に示
すように開放端を形成する線材の先方部分を刃体の面と
交差する方向に折曲させることもできる。いずれの場合
にも、ガード杆4と刃体2との間に切断しようとする花
卉の茎が通過する寸法Xの間隔を形成するが、図5の
(a)に示すように刃体と同一平面上においてガード杆4
を折曲形成する場合は、ガード杆全体の幅Wが、比較的
広いものとなる。しかしながら、図5の(b)に示すよう
に開放端を形成する線材の先方部分を刃体の面と交差す
る方向にずらせて折曲すると、多少狭い幅W’とするこ
とができる。この場合、茎の切断具を傾けながら花卉の
茎を隙間Xに誘導することになる。
【0014】図1ないし図3に示す実施形態は、線材で
形成したガード杆を刃体2に固定している。しかしなが
ら、切刃3の先方に位置するガード杆を切刃3の先方位
置から排除することができるようにしておくと、切刃3
の研磨などの手入れに便利である。切刃3の先方を囲っ
ているガード杆を切刃の先方から排除するには、図6に
示すようにガード杆4の基端を刃体2の基部に軸支して
おき、点線で示すように刃体2の側方に回動させること
で実現することができる。この場合、ガード杆4を刃体
2の先方を囲う状態、換言すれば使用状態にロックする
ことができる係止手段を設けておく。
【0015】上記ガード杆4の係止手段は、ガード杆4
を定位置に保持することができるものであれば任意の構
造を採用することができるが、図6及び図7には一例と
して係止バネを使用する実施形態を示している。この実
施形態は、刃体2の表裏両面にそれぞれ板状の係止バネ
11,11を固定しておき、一対の係止バネによってガ
ード杆の一部を抱持させるものであり、係止バネの弾性
に抗してガード杆4を自由に係脱することが可能であ
る。
【0016】図6及び図7に示す実施形態は、ガード杆
4を刃体2に装着したままの状態でガード杆を刃体の先
方から排除できるようにしている。しかしながら、図8
及び図9に示す実施形態では、ガード杆4を備えたガー
ドホルダーそのものを刃体2や支持杆1に対して着脱自
在としているためより取り扱いに便利である。また、ガ
ード杆を備えたガードホルダーを支持杆に着脱自在とす
るものでは、用途やサイズの異なるガード杆を備えた複
数種類のガードホルダー、例えばカーネーション用と菊
用、あるいは大菊輪用と中輪菊用といったものを複数準
備しておき、適宜取り替えることによって多用途に共通
して利用することが可能となる。
【0017】上記、図8及び図9に示す実施形態では、
ガード杆4を備えたガードホルダー6を刃体ホルダー5
に着脱自在としている。すなわち、図8に実線で示すよ
うに一定幅のバネ板を湾曲形成することによって形成し
たガードホルダー6にガード杆4を固定している。そし
て、図9もしくは図8に点線で示すように、ガードホル
ダー6を刃体ホルダー5に着脱自在としている。刃体ホ
ルダー5にはガードホルダー6を定位置に装着すること
ができるように、係合段部12を形成している。
【0018】上記実施形態では、ガードホルダー6を支
持杆の一部とも言うべき刃体ホルダー5に着脱自在とし
ているが、ガードホルダー6は刃体2あるいは長尺の支
持杆1の先端部に着脱するものであってもよい。また、
ガードホルダー6の形状や構造は、図示例のようにバネ
によって着脱するものに限らず、例えば締め付け固定す
るものやネジ止め固定するものであってもよい。
【0019】いずれにしても、ガード杆4を切刃の先方
から取り除くことができるようにしておくと、切刃の手
入れに都合がよいとともに必要に応じて任意用途の切断
具として活用することができる。なお、図6に示す実施
形態の切刃は、切り出しナイフのように刃体の押し出し
方向に対して斜め方向に傾斜させて形成している。この
ように切刃を傾斜方向に形成しておくと、花卉の茎が切
り易くなるとともに、前記ガード杆4を取り除いて任意
用途の切断具として使用する場合に使い易ものとなる。
さらに、図示例の刃体2は、切り出しナイフのように一
体に形成するものを開示しているが、刃体ホルダー5に
使い捨ての替え刃を着脱自在とするものであってもよ
い。
【0020】
【発明の効果】請求項1記載の本発明、菊などの花卉類
の茎切断具によれば、作業者が立ったままの姿勢で、切
断しようとする茎を前方への押し切り作用によって切断
することができる。そのため、茎に作用する力によって
誤って株を引き抜いてしまうような虞がない。また切断
作業時には、切刃の先方がガード杆によって囲われてい
るため、切断しようとする茎以外の茎を誤って切断して
しまう危険性がない。
【0021】請求項2記載の発明によれば、刃体を装着
した短寸法の刃体ホルダーを支持杆の先端に着脱すると
によって、使用時以外には危険な刃体を取り外して安全
に保管できる他、複数種類の刃体ホルダーを準備してお
き用途ごとに取り替えて使用することができる。
【0022】請求項3記載の発明によれば、刃体の先端
に形成する切刃を斜めに形成することによって、茎切断
具の押し切り操作によって、茎をより良く切断すること
ができる。
【0023】請求項4記載の発明によれば、刃体の先方
を囲うガード杆を切刃の先方から排除可能とすることに
より、刃体の切刃を研磨するといった取り扱いに便利な
ものとなる。
【0024】請求項5記載の発明によれば請求項4記載
の発明と同じように、刃先研磨などの取り扱いに都合が
良いとともに、ガード杆を取り外して任意目的の切断
具、刃物として利用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る花卉類の茎切断具の先端
部分のみの正面図、
【図2】図2は、図1の背面図、
【図3】図3は、図1の中央縦断面図、
【図4】図4は、本発明に係る花卉類の茎切断具による
作業工程を示す略図、
【図5】図5は、図1のV-V線断面図、
【図6】図6は、別の実施形態を示す本発明に係る花卉
類の茎切断具の先端部分のみの正面図、
【図7】図7は、図6のVII-VII線拡大断面図、
【図8】図8は、刃体ホルダーに対してガードホルダー
を着脱自在とする実施形態を示す、刃体ホルダーとガー
ドホルダーの正面図、
【図9】図9は、刃体ホルダーにガードホルダーを装着
した状態の拡大横断面図、
【図10】図10は、本発明に係る茎切断具を使用する
作業状態を示す略図、
【図11】図11は、従来の花卉類の茎切断具の一例を
示す正面図。
【符号の説明】
1…支持杆、 2…刃体、 3…切刃、 4…ガード
杆、 5…刃体ホルダー、6…ガードホルダー、 7…
止めネジ、 8…切り込み、 9…雄ネジ、 10…中
間固定部、 11…係止バネ、 12…係合段部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持杆の先端に切刃を先方に向けた刃体を
    装着し、該刃体の先方をガード杆で囲うとともに、該ガ
    ード杆の一部を基方に向けて開放することによって花卉
    類の茎を刃体の基方から刃体の先方に誘導可能とし、支
    持杆を持って刃体を先方に押すことにより刃体の先方に
    誘導した花卉類の茎を切断することを特徴とする菊など
    の花卉類の茎切断具。
  2. 【請求項2】支持杆の先端に装着する刃体を短寸法の刃
    体ホルダーに固着し、該刃体ホルダーを長寸の支持杆の
    先端に着脱自在に装着することを特徴とする請求項1記
    載の菊などの花卉類の茎切断具。
  3. 【請求項3】刃体の先端に形成する切刃を、刃体の押し
    出し方向に対して傾斜させたことを特徴とする請求項1
    又は2記載の菊などの花卉類の茎切断具。
  4. 【請求項4】刃体の先方を囲うガード杆の一端を刃体の
    基部に軸着し、刃体の先方を囲っているガード杆を切刃
    の先方から排除することを可能とするとともに、該ガー
    ド杆を刃体の先方位置に係止する係止手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1,2又は3記載の菊などの花卉類
    の茎切断具。
  5. 【請求項5】刃体の先方を囲うガード杆をガードホルダ
    ーに装着し、該ガードホルダーを刃体、刃体ホルダーも
    しくは支持杆の一部に着脱自在に装着することを特徴と
    する請求項1,2又は3記載の菊などの花卉類の茎切断
    具。
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