JP2003019523A - プレス用上金型 - Google Patents
プレス用上金型Info
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Landscapes
- Punching Or Piercing (AREA)
- Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 パンチチップとしてKHA33Nのチップを
備えたプレス用上金型を提供する。 【解決手段】 パンチボディの先端部にパンチチップを
備えたプレス用上金型において、前記パンチチップは、
窒化粉末高速度鋼よりなり、かつ窒化処理してあり、前
記パンチチップの材質はKHA33Nであって、前記パ
ンチチップにTiCNコーテングが行われている。
備えたプレス用上金型を提供する。 【解決手段】 パンチボディの先端部にパンチチップを
備えたプレス用上金型において、前記パンチチップは、
窒化粉末高速度鋼よりなり、かつ窒化処理してあり、前
記パンチチップの材質はKHA33Nであって、前記パ
ンチチップにTiCNコーテングが行われている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば金属板のご
ときワークに打抜き加工や成形加工を行うための上金型
に係り、さらに詳細には、パンチボディの先端部に窒化
粉末高速度鋼よりなるパンチチップを備えた形式の上金
型に関する。
ときワークに打抜き加工や成形加工を行うための上金型
に係り、さらに詳細には、パンチボディの先端部に窒化
粉末高速度鋼よりなるパンチチップを備えた形式の上金
型に関する。
【0002】
【従来の技術】プレスとしての例えばタレットパンチプ
レスは、自動運転が可能であるので、夜間の無人化運転
が行われる場合が多い。この場合、工具寿命が短いと、
自動運転中に工具寿命に達し易く、自動運転時に不良品
を生じることがある。
レスは、自動運転が可能であるので、夜間の無人化運転
が行われる場合が多い。この場合、工具寿命が短いと、
自動運転中に工具寿命に達し易く、自動運転時に不良品
を生じることがある。
【0003】ところで、工具寿命に影響する工具摩耗
は、アブレッシブ摩耗と凝着摩耗が混在した形態の摩耗
であり、両形態の摩耗を同時に改善する必要がある。前
記アブレッシブ摩耗は、工具硬さを向上することにより
軽減することができるが、工具硬さが向上すると脆性が
高くなりチッピングを生じ易くなるという問題がある。
は、アブレッシブ摩耗と凝着摩耗が混在した形態の摩耗
であり、両形態の摩耗を同時に改善する必要がある。前
記アブレッシブ摩耗は、工具硬さを向上することにより
軽減することができるが、工具硬さが向上すると脆性が
高くなりチッピングを生じ易くなるという問題がある。
【0004】前記凝着摩耗は工具と被加工材の摩擦によ
って起る。この場合、工具の接触面に適宜の表面処理を
施して表面改質を行うことや異質材料を介在させること
により、凝着摩耗が抑制される。しかし、表面処理後に
は工具に大きな寸法変化が生じたり、表面粗さが悪化す
ることがある。またコーティングを行った場合にはコー
ティング膜の付着強度不足によりコーティング膜の剥離
が発生することがあり、凝着摩耗を効果的に抑制するこ
とが難しいという問題がある。
って起る。この場合、工具の接触面に適宜の表面処理を
施して表面改質を行うことや異質材料を介在させること
により、凝着摩耗が抑制される。しかし、表面処理後に
は工具に大きな寸法変化が生じたり、表面粗さが悪化す
ることがある。またコーティングを行った場合にはコー
ティング膜の付着強度不足によりコーティング膜の剥離
が発生することがあり、凝着摩耗を効果的に抑制するこ
とが難しいという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プレス機械
に使用される上金型には、パンチボディの先端部に超硬
合金のチップやハイスのチップを備えた構成の上金型も
開発されている。工具材質としてのハイスには、例え
ば、超高靭性粉末ハイスHAP5R(日立金属)、高靭
性、高強度窒化粉末ハイスKHA3VN(神戸製鋼)、
耐凝着性に優れた窒化粉末ハイスKHA33N(神戸製
鋼)及び高靭性マトリックスハイスMH85(大同特殊
鋼)等が知られている。この種のハイスは、カッターや
金型等に使用される場合には、焼入、焼もどしの熱処理
を行って使用されているが、例えばプレスの上金型の長
寿命化を図る上においてはさらなる改善が望まれてい
る。
に使用される上金型には、パンチボディの先端部に超硬
合金のチップやハイスのチップを備えた構成の上金型も
開発されている。工具材質としてのハイスには、例え
ば、超高靭性粉末ハイスHAP5R(日立金属)、高靭
性、高強度窒化粉末ハイスKHA3VN(神戸製鋼)、
耐凝着性に優れた窒化粉末ハイスKHA33N(神戸製
鋼)及び高靭性マトリックスハイスMH85(大同特殊
鋼)等が知られている。この種のハイスは、カッターや
金型等に使用される場合には、焼入、焼もどしの熱処理
を行って使用されているが、例えばプレスの上金型の長
寿命化を図る上においてはさらなる改善が望まれてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前述のごとき問
題に鑑みてなされたもので、請求項1に係る発明は、パ
ンチボディの先端部にパンチチップを備えたプレス用上
金型において、前記パンチチップは、窒化粉末高速度鋼
よりなり、かつ窒化処理してあるものである。
題に鑑みてなされたもので、請求項1に係る発明は、パ
ンチボディの先端部にパンチチップを備えたプレス用上
金型において、前記パンチチップは、窒化粉末高速度鋼
よりなり、かつ窒化処理してあるものである。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
プレス用上金型において、前記パンチチップの材質はK
HA33Nよりなるものである。
プレス用上金型において、前記パンチチップの材質はK
HA33Nよりなるものである。
【0008】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
記載のプレス用上金型において、前記パンチチップにT
iCNコーテングが行われているものである。
記載のプレス用上金型において、前記パンチチップにT
iCNコーテングが行われているものである。
【0009】
【発明の実施の形態】パンチボディの先端部に超硬合金
やハイス等のチップを一体的に備えた上金型は既に知ら
れているが、例えばステンレス厚板等の難加工材の打抜
き加工を行う場合、工具寿命が比較的短いので、さらな
る改善が求められている。そこで、工具材質として、超
高靭性粉末ハイスHAP5R(日立金属)、高靭性、高
強度窒化粉末ハイスKHA3VN(神戸製鋼)、耐凝着
性に優れた窒化粉末ハイスKHA33N(神戸製鋼)及
び高靭性マトリックスハイスMH85(大同特殊鋼)を
用いて、どの工具材質が金型に適性か否かの実験を行っ
た。
やハイス等のチップを一体的に備えた上金型は既に知ら
れているが、例えばステンレス厚板等の難加工材の打抜
き加工を行う場合、工具寿命が比較的短いので、さらな
る改善が求められている。そこで、工具材質として、超
高靭性粉末ハイスHAP5R(日立金属)、高靭性、高
強度窒化粉末ハイスKHA3VN(神戸製鋼)、耐凝着
性に優れた窒化粉末ハイスKHA33N(神戸製鋼)及
び高靭性マトリックスハイスMH85(大同特殊鋼)を
用いて、どの工具材質が金型に適性か否かの実験を行っ
た。
【0010】実験に際して、上金型及び下金型の構成と
しては一般的な上金型及び下金型を使用し、上金型(パ
ンチ)1におけるパンチボディ1Bの先端部に前記各種
ハイスをパンチチップ1Cとして適宜溶接によって一体
化し、また下金型(ダイ)3におけるダイボディ3Dの
上面に前記各種ハイスをダイチップ3Cとして適宜溶接
によって一体化した構成である。
しては一般的な上金型及び下金型を使用し、上金型(パ
ンチ)1におけるパンチボディ1Bの先端部に前記各種
ハイスをパンチチップ1Cとして適宜溶接によって一体
化し、また下金型(ダイ)3におけるダイボディ3Dの
上面に前記各種ハイスをダイチップ3Cとして適宜溶接
によって一体化した構成である。
【0011】そして、前記パンチチップ1Cの形状は、
図1に示すように、断面形状を正方形となし、対角の各
コーナ部分をそれぞれR=0.2mm、R=0.5mm
に形成してある。このパンチチップ1Cと協働してワー
ク(被加工材)の打抜き加工を行うダイ3におけるダイ
孔5の形状は正方形であって、対角の各コーナ部分はそ
れぞれR=0.4mm、R=0.7mmに形成してあっ
て、前記パンチチップ1Cとダイ孔5のクリアランスC
はC=0.2mmに形成してある。
図1に示すように、断面形状を正方形となし、対角の各
コーナ部分をそれぞれR=0.2mm、R=0.5mm
に形成してある。このパンチチップ1Cと協働してワー
ク(被加工材)の打抜き加工を行うダイ3におけるダイ
孔5の形状は正方形であって、対角の各コーナ部分はそ
れぞれR=0.4mm、R=0.7mmに形成してあっ
て、前記パンチチップ1Cとダイ孔5のクリアランスC
はC=0.2mmに形成してある。
【0012】前記形状のごときパンチチップ1Cとダイ
孔5によって打抜き加工を行うワークとして、板厚t=
2mmのSUS304を使用した。
孔5によって打抜き加工を行うワークとして、板厚t=
2mmのSUS304を使用した。
【0013】前記各種ハイスのパンチチップ及びダイチ
ップを焼入、焼もどし等の熱処理を行って備えた上金型
及び下金型を用いて前記ワークの打抜き加工を2000
0回行った後にパンチチップ1C及びダイチップ3Cの
摩耗やチッピングの発生状況を、SEM(走査型電子顕
微鏡)写真により観察した結果は図2、図3に示すとお
りであった。図2はパンチ刃先R=0.2mm、ダイ刃
先R=0.4mm部分の観察状況を示した形状であり、
図3はパンチ刃先R=0.5mm、ダイ刃先R=0.7
mm部分の観察状況を示した形状である。
ップを焼入、焼もどし等の熱処理を行って備えた上金型
及び下金型を用いて前記ワークの打抜き加工を2000
0回行った後にパンチチップ1C及びダイチップ3Cの
摩耗やチッピングの発生状況を、SEM(走査型電子顕
微鏡)写真により観察した結果は図2、図3に示すとお
りであった。図2はパンチ刃先R=0.2mm、ダイ刃
先R=0.4mm部分の観察状況を示した形状であり、
図3はパンチ刃先R=0.5mm、ダイ刃先R=0.7
mm部分の観察状況を示した形状である。
【0014】そして、その際のパンチチップ1Cにおけ
る下面と側面との交差部分であるパンチ刃部の直辺部か
ら約0.5mm上側の部分の表面粗さを、表面粗さ測定
器を使用して測定した結果は図4に示すとおりであっ
た。
る下面と側面との交差部分であるパンチ刃部の直辺部か
ら約0.5mm上側の部分の表面粗さを、表面粗さ測定
器を使用して測定した結果は図4に示すとおりであっ
た。
【0015】また、20000回の打抜き加工を行う
際、2000回毎にブランクを採取し、各ブランクの各
コーナ部分のかえり高さをレーザーホォーカス変位計で
測定した結果は図5に示すとおりであった。
際、2000回毎にブランクを採取し、各ブランクの各
コーナ部分のかえり高さをレーザーホォーカス変位計で
測定した結果は図5に示すとおりであった。
【0016】上記結果より明らかなように、MH85は
3000回〜4000回程度の打抜き加工で、HAP5
Rは5000回〜6000回程度の打抜き加工でR=
0.2mm、R=0.5mmの各パンチコーナ部分に大
きなチッピングが発生し、このチッピングに起因してか
えり高さが100μm以上と大きくなっている。KHA
3VNに関しては12000回〜14000回程度の打
抜き加工でR=0.2mm側にチッピングが発生し、こ
れに起因してかえり高さが急に大きくなっている。
3000回〜4000回程度の打抜き加工で、HAP5
Rは5000回〜6000回程度の打抜き加工でR=
0.2mm、R=0.5mmの各パンチコーナ部分に大
きなチッピングが発生し、このチッピングに起因してか
えり高さが100μm以上と大きくなっている。KHA
3VNに関しては12000回〜14000回程度の打
抜き加工でR=0.2mm側にチッピングが発生し、こ
れに起因してかえり高さが急に大きくなっている。
【0017】上記に対し、KHA33Nにおいては大き
なチッピングの発生は認められず、かえり高さも100
μm程度であった。しかし、KHA33Nにおいては、
図2に示すように、R=0.2mmのコーナ部分は面取
りしたごとき形状となっており、また4000回〜60
00回程度の打抜き加工でR=0.2mmのコーナ部の
かえり高さが急に大きくなっているので、この4000
回〜6000回程度のところで小さなチッピングが発生
したものと考えられる。
なチッピングの発生は認められず、かえり高さも100
μm程度であった。しかし、KHA33Nにおいては、
図2に示すように、R=0.2mmのコーナ部分は面取
りしたごとき形状となっており、また4000回〜60
00回程度の打抜き加工でR=0.2mmのコーナ部の
かえり高さが急に大きくなっているので、この4000
回〜6000回程度のところで小さなチッピングが発生
したものと考えられる。
【0018】したがって、表面粗さの測定結果(図4)
をも考慮すると、HAP5R、KHA3VN、KHA3
3N、MH85の材質工具においては、ステンレス厚板
などの難加工材に対してKHA33Nが最も長寿命であ
ることがわかる。
をも考慮すると、HAP5R、KHA3VN、KHA3
3N、MH85の材質工具においては、ステンレス厚板
などの難加工材に対してKHA33Nが最も長寿命であ
ることがわかる。
【0019】既に理解されるように、SUSなどのプレ
ス加工にはKHA33Nを金型工具として使用すること
が長寿命化を図る上において望ましいことがわかる。そ
こで、次に、耐磨耗性の向上を図るべく、KHA33N
のパンチチップにTiCNを切削工具に行う一般的なコ
ーティング厚さ程度にコーティングして前述同様に20
000回の打抜き加工を行った結果、パンチR=0.2
mm、ダイR=0.4mmの部分及びパンチR=0.5
mm、ダイR=0.7mmの部分の刃先形状は図6に示
すとおりであり、工具表面粗さの測定結果は図7に示す
とおりである。そして、その際のかえり高さは図8に示
すとおりである。
ス加工にはKHA33Nを金型工具として使用すること
が長寿命化を図る上において望ましいことがわかる。そ
こで、次に、耐磨耗性の向上を図るべく、KHA33N
のパンチチップにTiCNを切削工具に行う一般的なコ
ーティング厚さ程度にコーティングして前述同様に20
000回の打抜き加工を行った結果、パンチR=0.2
mm、ダイR=0.4mmの部分及びパンチR=0.5
mm、ダイR=0.7mmの部分の刃先形状は図6に示
すとおりであり、工具表面粗さの測定結果は図7に示す
とおりである。そして、その際のかえり高さは図8に示
すとおりである。
【0020】上記結果より明らかなように、大きなチッ
ピングの発生は認められないものの、図6(A)からも
理解されるように、刃先部から側面にかけて比較的大き
な摩耗が認められ、かえり高さとしては、約80μm程
度のかえりの発生が認められた。表面粗さに関しては、
試験前の粗さに対する変化率はさほど大きくなく、耐磨
耗性の向上が認められた。
ピングの発生は認められないものの、図6(A)からも
理解されるように、刃先部から側面にかけて比較的大き
な摩耗が認められ、かえり高さとしては、約80μm程
度のかえりの発生が認められた。表面粗さに関しては、
試験前の粗さに対する変化率はさほど大きくなく、耐磨
耗性の向上が認められた。
【0021】すなわち、パンチチップとしてKHA33
Nを使用した場合、単に焼入、焼もどしの熱処理のみな
らず、TiCNのコーティングを施すことが望ましいこ
とがわかる。
Nを使用した場合、単に焼入、焼もどしの熱処理のみな
らず、TiCNのコーティングを施すことが望ましいこ
とがわかる。
【0022】前記各種のハイスはもともと硬度が大きな
ものであるが、より硬度を大きくすべく前記各ハイスに
プラズマ窒化処理を行って前述同様に20000回の打
抜き加工を行った結果の刃先形状は図9、図10に示す
とおりで、図9にはパンチ刃先R=0.2mm、ダイ刃
先R=0.4mmの部分の刃先形状を、図10にはパン
チ刃先R=0.5mm、ダイ刃先R=0.7mmの部分
の刃先形状を示す。また、表面粗さは図11に示すとお
りである。そして、2000回の打抜き加工毎に測定し
たかえり高さの測定結果は図12に示すとおりである。
ものであるが、より硬度を大きくすべく前記各ハイスに
プラズマ窒化処理を行って前述同様に20000回の打
抜き加工を行った結果の刃先形状は図9、図10に示す
とおりで、図9にはパンチ刃先R=0.2mm、ダイ刃
先R=0.4mmの部分の刃先形状を、図10にはパン
チ刃先R=0.5mm、ダイ刃先R=0.7mmの部分
の刃先形状を示す。また、表面粗さは図11に示すとお
りである。そして、2000回の打抜き加工毎に測定し
たかえり高さの測定結果は図12に示すとおりである。
【0023】上記結果より理解されるように、窒化処理
を行う前と窒化処理後においては効果は認められるもの
の、20000回の打抜き加工においてもかえり高さが
100μm以下のものはKHA3VNとKHA33Nで
あった。そして、20000回の打抜き加工を行ったに
も拘らず刃先形状があまり変化しなかったのはKHA3
3Nのみであった。
を行う前と窒化処理後においては効果は認められるもの
の、20000回の打抜き加工においてもかえり高さが
100μm以下のものはKHA3VNとKHA33Nで
あった。そして、20000回の打抜き加工を行ったに
も拘らず刃先形状があまり変化しなかったのはKHA3
3Nのみであった。
【0024】上記KHA33Nのパンチチップにおいて
は、20000回の打抜き加工後においてもブランクの
かえり高さは40μm程度と極めて小さい値であった。
そこで、寿命に達するまで打抜き加工を行ってみたとこ
ろ、37000回まで打抜き加工を行うことができ、そ
の直後にパンチ刃先R=0.2mmの部分にチッピング
の発生が認められ、かえり高さが急激に大きくなった。
は、20000回の打抜き加工後においてもブランクの
かえり高さは40μm程度と極めて小さい値であった。
そこで、寿命に達するまで打抜き加工を行ってみたとこ
ろ、37000回まで打抜き加工を行うことができ、そ
の直後にパンチ刃先R=0.2mmの部分にチッピング
の発生が認められ、かえり高さが急激に大きくなった。
【0025】したがって、SUSなどの難加工材の打抜
き加工を行う場合には、パンチチップとしてKHA33
Nを窒化処理して使用することが望ましいことがわか
る。
き加工を行う場合には、パンチチップとしてKHA33
Nを窒化処理して使用することが望ましいことがわか
る。
【0026】ところで、図11の表面粗さを見ると、T
iCNをコーティングした場合の表面粗さ(図7)に比
較して大きいことがわかる。換言すれば、TiCNのコ
ーティングを施すことにより表面粗さの改善が図られる
ことが理解できる。このことにより、KHA33Nをパ
ンチチップとして使用する際には窒化処理を行い、その
後にTiCNのコーティングを施すことにより、チッピ
ングの発生の防止及び表面粗さの増大防止が効果的に行
われ得るものである。
iCNをコーティングした場合の表面粗さ(図7)に比
較して大きいことがわかる。換言すれば、TiCNのコ
ーティングを施すことにより表面粗さの改善が図られる
ことが理解できる。このことにより、KHA33Nをパ
ンチチップとして使用する際には窒化処理を行い、その
後にTiCNのコーティングを施すことにより、チッピ
ングの発生の防止及び表面粗さの増大防止が効果的に行
われ得るものである。
【0027】
【発明の効果】以上のごとき説明より理解されるよう
に、本発明においてはもともとの硬度の大きな窒化粉末
高速度鋼に窒化処理を行ったパンチチップを備えた構成
であるから、チッピングの発生や摩耗を抑制して工具の
長寿命化を図ることができるものである。この際の、パ
ンチチップの材質としてKHA33Nを採用することに
より工具の長寿命化が顕著であり、しかもTiCNのコ
ーティングを施すことにより、表面粗さの悪化を効果的
に防止できるものである。
に、本発明においてはもともとの硬度の大きな窒化粉末
高速度鋼に窒化処理を行ったパンチチップを備えた構成
であるから、チッピングの発生や摩耗を抑制して工具の
長寿命化を図ることができるものである。この際の、パ
ンチチップの材質としてKHA33Nを採用することに
より工具の長寿命化が顕著であり、しかもTiCNのコ
ーティングを施すことにより、表面粗さの悪化を効果的
に防止できるものである。
【図1】パンチチップの断面形状とダイのダイ孔の形状
との関係を示した説明図である。
との関係を示した説明図である。
【図2】各種ハイスを使用して20000回の打抜き加
工を行ったときの刃先形状を示す説明図である。
工を行ったときの刃先形状を示す説明図である。
【図3】各種ハイスを使用して20000回の打抜き加
工を行ったときの刃先形状を示す説明図である。
工を行ったときの刃先形状を示す説明図である。
【図4】表面粗さの測定結果を示す説明図である。
【図5】ブランクの打抜き回数とかえり高さとの関係を
示した説明図である。
示した説明図である。
【図6】KHA33NにTiCNコーティングを施して
20000回の打抜き加工を行ったときの刃先形状を示
す説明図である。
20000回の打抜き加工を行ったときの刃先形状を示
す説明図である。
【図7】同上の表面粗さの測定結果を示す説明図であ
る。
る。
【図8】同上の打抜き回数とかえり高さの関係を示す説
明図である。
明図である。
【図9】各種ハイスを使用して20000回の打抜き加
工を行ったときの刃先形状を示す説明図である。
工を行ったときの刃先形状を示す説明図である。
【図10】各種ハイスを使用して20000回の打抜き
加工を行ったときの刃先形状を示す説明図である。
加工を行ったときの刃先形状を示す説明図である。
【図11】表面粗さの測定結果を示す説明図である。
【図12】ブランクの打抜き回数とかえり高さとの関係
を示した説明図である。
を示した説明図である。
【図13】打抜き回数とかえり高さの関係を示した説明
図である。
図である。
1…パンチ(上金型)
1B…パンチボディ
1C…パンチチップ
3…ダイ(下金型)
5…ダイ孔
Claims (3)
- 【請求項1】 パンチボディの先端部にパンチチップを
備えたプレス用上金型において、前記パンチチップは、
窒化粉末高速度鋼よりなり、かつ窒化処理してあること
を特徴とするプレス用上金型。 - 【請求項2】 請求項1に記載のプレス用上金型におい
て、前記パンチチップの材質はKHA33Nであること
を特徴とするプレス用上金型。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載のプレス用上金型
において、前記パンチチップにTiCNコーテングが行
われていることを特徴とするプレス用上金型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001202395A JP2003019523A (ja) | 2001-07-03 | 2001-07-03 | プレス用上金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001202395A JP2003019523A (ja) | 2001-07-03 | 2001-07-03 | プレス用上金型 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003019523A true JP2003019523A (ja) | 2003-01-21 |
Family
ID=19039209
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001202395A Pending JP2003019523A (ja) | 2001-07-03 | 2001-07-03 | プレス用上金型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003019523A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008221454A (ja) * | 2007-02-15 | 2008-09-25 | Kobe Steel Ltd | 工具磨耗の予測方法、工具磨耗予測プログラム、および工具摩耗予測システム |
| JP2011073012A (ja) * | 2009-09-29 | 2011-04-14 | Hitachi Chem Co Ltd | 打抜き型、打抜き加工方法、及び、アンテナ |
| KR101311554B1 (ko) * | 2010-06-29 | 2013-09-26 | 니혼 고슈하 고교 가부시끼가이샤 | 전단용 금형 및 그 제조 방법 |
-
2001
- 2001-07-03 JP JP2001202395A patent/JP2003019523A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2008221454A (ja) * | 2007-02-15 | 2008-09-25 | Kobe Steel Ltd | 工具磨耗の予測方法、工具磨耗予測プログラム、および工具摩耗予測システム |
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| KR101311554B1 (ko) * | 2010-06-29 | 2013-09-26 | 니혼 고슈하 고교 가부시끼가이샤 | 전단용 금형 및 그 제조 방법 |
| US9017830B2 (en) | 2010-06-29 | 2015-04-28 | Kobe Steel, Ltd. | Shearing die and method for manufacturing the same |
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