JP2003055893A - オフセット印刷用塗工紙およびその塗工原紙、並びに該塗工原紙の製造方法 - Google Patents
オフセット印刷用塗工紙およびその塗工原紙、並びに該塗工原紙の製造方法Info
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- JP2003055893A JP2003055893A JP2001248183A JP2001248183A JP2003055893A JP 2003055893 A JP2003055893 A JP 2003055893A JP 2001248183 A JP2001248183 A JP 2001248183A JP 2001248183 A JP2001248183 A JP 2001248183A JP 2003055893 A JP2003055893 A JP 2003055893A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】抄紙系内の高度なクローズド化および省資源の
観点から、抄紙系内の汚れ低減と同時に原紙サイズ性の
制御性向上による生産性に優れたオフセット印刷用塗工
紙における塗工原紙、および、生産性と品質のバランス
に優れたオフセット印刷用塗工紙における塗工原紙の製
造方法を提供する。と同時に、塗工原紙が特定の10秒
コッブ値を持つことにより、インキ着肉性に優れたオフ
セット印刷用塗工紙を提供するものである 【解決手段】抄紙において従来から使用されていた内添
サイズ剤を含有せず、外添法のみによりスチレン−アク
リル系共重合物サイズ剤を使用した、オフセット印刷用
塗工紙における塗工原紙。さらに外添サイズ剤をフィル
ムトランファー方式のサイズプレス装置を用いて、規定
量塗工することを特徴としたオフセット印刷用塗工紙に
おける塗工原紙の製造方法。並びに外添サイズ剤のみを
使用した特定の10秒コッブ値を持った原紙を用いたこ
とを特徴とするオフセット印刷用塗工紙。
観点から、抄紙系内の汚れ低減と同時に原紙サイズ性の
制御性向上による生産性に優れたオフセット印刷用塗工
紙における塗工原紙、および、生産性と品質のバランス
に優れたオフセット印刷用塗工紙における塗工原紙の製
造方法を提供する。と同時に、塗工原紙が特定の10秒
コッブ値を持つことにより、インキ着肉性に優れたオフ
セット印刷用塗工紙を提供するものである 【解決手段】抄紙において従来から使用されていた内添
サイズ剤を含有せず、外添法のみによりスチレン−アク
リル系共重合物サイズ剤を使用した、オフセット印刷用
塗工紙における塗工原紙。さらに外添サイズ剤をフィル
ムトランファー方式のサイズプレス装置を用いて、規定
量塗工することを特徴としたオフセット印刷用塗工紙に
おける塗工原紙の製造方法。並びに外添サイズ剤のみを
使用した特定の10秒コッブ値を持った原紙を用いたこ
とを特徴とするオフセット印刷用塗工紙。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフセット印刷用
塗工紙およびその塗工原紙、並びに該塗工原紙の製造方
法に関し、さらに詳しくは抄紙系内の高度なクローズド
化および省資源の観点から、従来、抄紙において使用さ
れていた内添サイズ剤を含有せず、外添サイズ剤のみを
使用し、抄紙系内の汚れを低減できると同時にサイズ性
の制御が容易であり、生産性に優れたオフセット印刷用
塗工紙における塗工原紙、およびサイズプレス液をフィ
ルムトランファー方式のサイズプレス装置を用い、規定
量塗工することにより生産性と品質のバランスに優れた
オフセット印刷用塗工紙における塗工原紙の製造方法、
さらに、外添サイズ剤のみを使用した10秒コッブ値が
特定値である塗工原紙に塗工層を設けた優れた印刷適性
を有するオフセット印刷用塗工紙に関するものである。
塗工紙およびその塗工原紙、並びに該塗工原紙の製造方
法に関し、さらに詳しくは抄紙系内の高度なクローズド
化および省資源の観点から、従来、抄紙において使用さ
れていた内添サイズ剤を含有せず、外添サイズ剤のみを
使用し、抄紙系内の汚れを低減できると同時にサイズ性
の制御が容易であり、生産性に優れたオフセット印刷用
塗工紙における塗工原紙、およびサイズプレス液をフィ
ルムトランファー方式のサイズプレス装置を用い、規定
量塗工することにより生産性と品質のバランスに優れた
オフセット印刷用塗工紙における塗工原紙の製造方法、
さらに、外添サイズ剤のみを使用した10秒コッブ値が
特定値である塗工原紙に塗工層を設けた優れた印刷適性
を有するオフセット印刷用塗工紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】膨大な量の工業用水を使用する抄紙工程
では、水資源に限りがあるために抄紙白水の循環使用な
しでは成り立たない状態にある。近年、環境保全意識の
高まり、節水の観点から、抄紙系外に排出する抄紙白水
を減少させるために系内の循環使用量を多くして、新た
に補充する工業用水の使用量を低く抑えるという、いわ
ゆる抄紙工程のクローズド化が進められている。
では、水資源に限りがあるために抄紙白水の循環使用な
しでは成り立たない状態にある。近年、環境保全意識の
高まり、節水の観点から、抄紙系外に排出する抄紙白水
を減少させるために系内の循環使用量を多くして、新た
に補充する工業用水の使用量を低く抑えるという、いわ
ゆる抄紙工程のクローズド化が進められている。
【0003】抄紙工程では、抄紙白水の循環使用のため
に、ポリディスクフィルター、セーバーなどの白水回収
装置が用いられており、回収されたパルプ分と回収清橙
水はこれらの白水回収装置によって分離され、パルプ分
は抄紙系内のみで回収パルプスラリーとして再利用さ
れ、回収清橙水は抄紙系内および抄紙系外でも再利用さ
れている。しかし、抄紙系内で使用された内添サイズ剤
を始めとする薬品類は、紙に定着しないと系内を循環
し、蓄積され、加水分解物を生成したり、雑菌の栄養源
となってスライムを発生させ、抄紙系内を汚染すると言
う問題があった。
に、ポリディスクフィルター、セーバーなどの白水回収
装置が用いられており、回収されたパルプ分と回収清橙
水はこれらの白水回収装置によって分離され、パルプ分
は抄紙系内のみで回収パルプスラリーとして再利用さ
れ、回収清橙水は抄紙系内および抄紙系外でも再利用さ
れている。しかし、抄紙系内で使用された内添サイズ剤
を始めとする薬品類は、紙に定着しないと系内を循環
し、蓄積され、加水分解物を生成したり、雑菌の栄養源
となってスライムを発生させ、抄紙系内を汚染すると言
う問題があった。
【0004】しかしながら、近年、これまでは紙のサイ
ズ性に対する補助的手段として用いられてきた、サイズ
プレス工程で用いる、いわゆる外添サイズ剤の効果を見
直す動きが見られている。抄紙機の高速化や生産性の厳
しい新聞用紙の抄造においては、既に一部で内添サイズ
剤を配合せず、外添サイズ剤に置換する方式が採用され
始めたが、高いサイズ性が要求される一般紙にはこの方
式は適用されてはいなかった。
ズ性に対する補助的手段として用いられてきた、サイズ
プレス工程で用いる、いわゆる外添サイズ剤の効果を見
直す動きが見られている。抄紙機の高速化や生産性の厳
しい新聞用紙の抄造においては、既に一部で内添サイズ
剤を配合せず、外添サイズ剤に置換する方式が採用され
始めたが、高いサイズ性が要求される一般紙にはこの方
式は適用されてはいなかった。
【0005】また、オフセット印刷用塗工紙における塗
工原紙の製造においては、一部のオンマシン塗工型の抄
紙機で内添サイズ剤の配合をせず、外添サイズ剤も使用
しない、いわゆる、無サイズ原紙を用いた塗工紙の生産
が行われてきたが、無サイズ原紙では塗工液の原紙への
浸透を制御することが困難であり、塗工液に対する負担
が増大するだけでなく、目的の品質や操業性を得ること
が難しかった。
工原紙の製造においては、一部のオンマシン塗工型の抄
紙機で内添サイズ剤の配合をせず、外添サイズ剤も使用
しない、いわゆる、無サイズ原紙を用いた塗工紙の生産
が行われてきたが、無サイズ原紙では塗工液の原紙への
浸透を制御することが困難であり、塗工液に対する負担
が増大するだけでなく、目的の品質や操業性を得ること
が難しかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、抄紙
において従来から使用されていた内添サイズ剤を含有せ
ず、外添サイズ剤のみを使用した場合に、抄紙系内の汚
れ低減と同時に原紙サイズ性の制御性向上による生産性
に優れたオフセット印刷用塗工紙における塗工原紙を提
供するものであり、さらに外添サイズ剤をフィルムトラ
ンファー方式のサイズプレス装置を用いて、規定量塗工
することによる生産性と品質のバランスに優れたオフセ
ット印刷用塗工紙における塗工原紙の製造方法を提供す
るものである。並びに外添サイズ剤のみを使用した特定
の10秒コッブ値を持った外添サイズ塗工原紙を使用す
ることにより印刷適性に優れたオフセット印刷用塗工紙
を提供するものである。
において従来から使用されていた内添サイズ剤を含有せ
ず、外添サイズ剤のみを使用した場合に、抄紙系内の汚
れ低減と同時に原紙サイズ性の制御性向上による生産性
に優れたオフセット印刷用塗工紙における塗工原紙を提
供するものであり、さらに外添サイズ剤をフィルムトラ
ンファー方式のサイズプレス装置を用いて、規定量塗工
することによる生産性と品質のバランスに優れたオフセ
ット印刷用塗工紙における塗工原紙の製造方法を提供す
るものである。並びに外添サイズ剤のみを使用した特定
の10秒コッブ値を持った外添サイズ塗工原紙を使用す
ることにより印刷適性に優れたオフセット印刷用塗工紙
を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記に鑑み
鋭意研究した結果、本発明のオフセット印刷用塗工紙に
おける塗工原紙およびその製造方法、並びにオフセット
印刷用塗工紙を発明するに至った。
鋭意研究した結果、本発明のオフセット印刷用塗工紙に
おける塗工原紙およびその製造方法、並びにオフセット
印刷用塗工紙を発明するに至った。
【0008】即ち、本発明のオフセット印刷用塗工紙に
おける塗工原紙は、片面または両面に少なくとも1層以
上の塗工層を設けたオフセット印刷用塗工紙の塗工原紙
において、該原紙中に内添サイズ剤を含有させず、外添
サイズ剤のみを使用したことを特徴とするものである。
おける塗工原紙は、片面または両面に少なくとも1層以
上の塗工層を設けたオフセット印刷用塗工紙の塗工原紙
において、該原紙中に内添サイズ剤を含有させず、外添
サイズ剤のみを使用したことを特徴とするものである。
【0009】本発明において、外添サイズ剤としては、
スチレン−アクリル系共重合物であることが好ましい。
スチレン−アクリル系共重合物であることが好ましい。
【0010】本発明において、パルプ原料として古紙パ
ルプを用いることが好ましい。
ルプを用いることが好ましい。
【0011】また、本発明のオフセット印刷用塗工紙に
おける塗工原紙の製造方法は、片面または両面に少なく
とも1層以上の塗工層を設けるオフセット印刷用塗工紙
における塗工原紙において、60℃/60rpmでのB
rookfield粘度が50mPa・s以下である外
添サイズ剤を含む水溶性バインダーを主体とするサイズ
プレス液を調整し、該サイズプレス液をフィルムトラン
ファー方式のサイズプレス装置を用い、内添サイズ剤を
使用することなく内添無サイズ原紙上に、外添サイズ剤
を0.01〜0.05g/m2(乾燥固形分)塗工するこ
とを特徴とするものである。
おける塗工原紙の製造方法は、片面または両面に少なく
とも1層以上の塗工層を設けるオフセット印刷用塗工紙
における塗工原紙において、60℃/60rpmでのB
rookfield粘度が50mPa・s以下である外
添サイズ剤を含む水溶性バインダーを主体とするサイズ
プレス液を調整し、該サイズプレス液をフィルムトラン
ファー方式のサイズプレス装置を用い、内添サイズ剤を
使用することなく内添無サイズ原紙上に、外添サイズ剤
を0.01〜0.05g/m2(乾燥固形分)塗工するこ
とを特徴とするものである。
【0012】さらに、本発明のオフセット印刷用塗工紙
は、上記におけるオフセット印刷用塗工紙における塗工
原紙で、かつJIS P8140に規定される吸水度試
験方法に基づく水との接触時間を10秒にした吸水度
(10秒コッブ値)が30〜80g/m2である該塗工原
紙上に塗工層を設けたことを特徴とするものである。
は、上記におけるオフセット印刷用塗工紙における塗工
原紙で、かつJIS P8140に規定される吸水度試
験方法に基づく水との接触時間を10秒にした吸水度
(10秒コッブ値)が30〜80g/m2である該塗工原
紙上に塗工層を設けたことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明のオフセット印刷用
塗工紙における塗工原紙およびその製造方法、並びにオ
フセット印刷用塗工紙について、詳細に説明する。
塗工紙における塗工原紙およびその製造方法、並びにオ
フセット印刷用塗工紙について、詳細に説明する。
【0014】本発明者は、まず、本発明のオフセット印
刷用塗工紙における塗工原紙に対して、内添サイズ剤
と、外添サイズ剤を使用した場合に、抄紙系内の汚れの
程度と同時に原紙サイズ性の制御性向上による生産性の
関係について検討した。
刷用塗工紙における塗工原紙に対して、内添サイズ剤
と、外添サイズ剤を使用した場合に、抄紙系内の汚れの
程度と同時に原紙サイズ性の制御性向上による生産性の
関係について検討した。
【0015】また、本発明では、以下、混乱を避けるた
めに、木材パルプに抄紙用薬品を混合して抄紙したサイ
ズプレス処理を行っていない紙を”抄造原紙”(以下、
単に原紙と称することもある。)と称し、抄造原紙の中
で内添サイズ剤を添加しないで抄造した抄造原紙につい
ては、”内添無サイズ原紙”と称することとする。
めに、木材パルプに抄紙用薬品を混合して抄紙したサイ
ズプレス処理を行っていない紙を”抄造原紙”(以下、
単に原紙と称することもある。)と称し、抄造原紙の中
で内添サイズ剤を添加しないで抄造した抄造原紙につい
ては、”内添無サイズ原紙”と称することとする。
【0016】一般的に抄紙工程で原紙にサイズ性を付与
するには、内添サイズ剤と外添サイズ剤を組み合わせて
用いるが、抄紙速度が高まり、ワイヤー上での脱水条件
が厳しくなったり、パルプスラリーの分散を向上させる
目的でスラリーに加えるシェアが強まったりすると、内
添サイズ剤はパルプ繊維と化学反応で結合している訳で
はないので、脱離し易くなる。脱離した内添サイズ剤
は、当初の目的であるサイズ性は発揮せずに白水中に流
れ込み、白水はパルプスラリーの希釈水として再循環さ
れるので、抄紙系内を循環し、系内に蓄積されることと
なる。こうして蓄積された未定着の内添サイズ剤は、加
水分解を起こしたり、他の未定着物や自己凝集を起こし
たりして汚れという形で系外に排出されてくる。
するには、内添サイズ剤と外添サイズ剤を組み合わせて
用いるが、抄紙速度が高まり、ワイヤー上での脱水条件
が厳しくなったり、パルプスラリーの分散を向上させる
目的でスラリーに加えるシェアが強まったりすると、内
添サイズ剤はパルプ繊維と化学反応で結合している訳で
はないので、脱離し易くなる。脱離した内添サイズ剤
は、当初の目的であるサイズ性は発揮せずに白水中に流
れ込み、白水はパルプスラリーの希釈水として再循環さ
れるので、抄紙系内を循環し、系内に蓄積されることと
なる。こうして蓄積された未定着の内添サイズ剤は、加
水分解を起こしたり、他の未定着物や自己凝集を起こし
たりして汚れという形で系外に排出されてくる。
【0017】また、系内のよどみに堆積した汚れは、好
気性、嫌気性菌類の格好の培地となり、スライムという
新たな汚れの発生を誘引する。これらの菌類に対しては
殺菌剤や成長阻害剤などが用いられるが、基本的には汚
れの原因物質を系内に添加しなければ良いことから、内
添サイズ剤はサイズ性さえ他の手法で確保できるのであ
れば、添加しない方が抄紙系内の汚れ防止と言う観点か
らは好ましい。
気性、嫌気性菌類の格好の培地となり、スライムという
新たな汚れの発生を誘引する。これらの菌類に対しては
殺菌剤や成長阻害剤などが用いられるが、基本的には汚
れの原因物質を系内に添加しなければ良いことから、内
添サイズ剤はサイズ性さえ他の手法で確保できるのであ
れば、添加しない方が抄紙系内の汚れ防止と言う観点か
らは好ましい。
【0018】一般的に片面または両面に少なくとも1層
以上の塗工層を設けるオフセット印刷用塗工紙における
塗工原紙に対して、サイズ性は、該塗工原紙を製造する
際に使用される内添サイズ剤の量をコントロールする方
法や該オフセット印刷用塗工紙の抄造原紙面に外添サイ
ズ剤を塗工する方法を単独もしくは組み合わせる方法が
用いられる。本発明では、内添サイズ剤は抄紙系内の汚
れを悪化させることから含有させずに、外添サイズ剤の
みによりサイズ性のコントロールを行うものである。J
IS P0001の板紙・紙・パルプの用語によれば、
紙の表面に施すサイズ剤のことは表面サイズ剤と称する
のが一般的であるが、本発明では、内添サイズ剤との区
別を明確にするために、表面サイズ剤を”外添サイズ
剤”と表記する。
以上の塗工層を設けるオフセット印刷用塗工紙における
塗工原紙に対して、サイズ性は、該塗工原紙を製造する
際に使用される内添サイズ剤の量をコントロールする方
法や該オフセット印刷用塗工紙の抄造原紙面に外添サイ
ズ剤を塗工する方法を単独もしくは組み合わせる方法が
用いられる。本発明では、内添サイズ剤は抄紙系内の汚
れを悪化させることから含有させずに、外添サイズ剤の
みによりサイズ性のコントロールを行うものである。J
IS P0001の板紙・紙・パルプの用語によれば、
紙の表面に施すサイズ剤のことは表面サイズ剤と称する
のが一般的であるが、本発明では、内添サイズ剤との区
別を明確にするために、表面サイズ剤を”外添サイズ
剤”と表記する。
【0019】一方、外添サイズ剤は、一般的には、抄紙
系の調成系とは別に、プレドライヤーの後に設置される
サイズプレス装置で、水溶性バインダーと共に適用さ
れ、紙に塗工され、アフタードライヤーで乾燥され、サ
イズ性を発現するサイズプレス法、スプレー法、カレン
ダーサイジング法など公知の方法が用いて塗工されてき
た。上記でも述べたが、これまで外添サイズ剤は内添サ
イズ剤の補助的な役割を担ってきたが、本発明ではこの
外添サイズ剤の抄造原紙に与えうるサイズ性の特徴に注
目した。つまり、外添サイズ剤によるサイズ性の付与
は、内添サイズ剤と異なり、調成系の状態に関わりなく
常に歩留まりが高く、かつ生産性とコントロール性に優
れる方式である。さらに、本発明では、内添無サイズ原
紙に効果的なサイズ性が十分に付与できる方式として、
サイズプレス装置を用いることが好ましい。
系の調成系とは別に、プレドライヤーの後に設置される
サイズプレス装置で、水溶性バインダーと共に適用さ
れ、紙に塗工され、アフタードライヤーで乾燥され、サ
イズ性を発現するサイズプレス法、スプレー法、カレン
ダーサイジング法など公知の方法が用いて塗工されてき
た。上記でも述べたが、これまで外添サイズ剤は内添サ
イズ剤の補助的な役割を担ってきたが、本発明ではこの
外添サイズ剤の抄造原紙に与えうるサイズ性の特徴に注
目した。つまり、外添サイズ剤によるサイズ性の付与
は、内添サイズ剤と異なり、調成系の状態に関わりなく
常に歩留まりが高く、かつ生産性とコントロール性に優
れる方式である。さらに、本発明では、内添無サイズ原
紙に効果的なサイズ性が十分に付与できる方式として、
サイズプレス装置を用いることが好ましい。
【0020】本発明では、上記のサイズプレス装置で用
いられる水溶性バインダーは、例えば、ポリビニルアル
コール、シラノール変性ポリビニルアルコール、酢酸ビ
ニル、酸化澱粉、リン酸エステル化澱粉、エーテル化澱
粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロースなどのセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチ
ン、大豆蛋白、シリル変性ポリビニルアルコールなど;
無水マレイン酸樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、
メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体などの共役
ジエン系共重合体ラテックス;エチレン酢酸ビニル共重
合体などのビニル系重合体ラテックス;あるいはこれら
の各種重合体のカルボキシル基などの官能基含有単量体
による官能基変性重合体ラテックス;メラミン樹脂、尿
素樹脂などの熱硬化合成樹脂系などの水性接着剤;ポリ
メチルメタクリレート、ポリウレタン樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、ポ
リビニルブチラール、アルキッド樹脂などの合成樹脂系
接着剤を一種以上で使用することができる。この他、公
知の天然、合成樹脂接着剤を使用することは特に限定さ
れない。
いられる水溶性バインダーは、例えば、ポリビニルアル
コール、シラノール変性ポリビニルアルコール、酢酸ビ
ニル、酸化澱粉、リン酸エステル化澱粉、エーテル化澱
粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロースなどのセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチ
ン、大豆蛋白、シリル変性ポリビニルアルコールなど;
無水マレイン酸樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、
メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体などの共役
ジエン系共重合体ラテックス;エチレン酢酸ビニル共重
合体などのビニル系重合体ラテックス;あるいはこれら
の各種重合体のカルボキシル基などの官能基含有単量体
による官能基変性重合体ラテックス;メラミン樹脂、尿
素樹脂などの熱硬化合成樹脂系などの水性接着剤;ポリ
メチルメタクリレート、ポリウレタン樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、ポ
リビニルブチラール、アルキッド樹脂などの合成樹脂系
接着剤を一種以上で使用することができる。この他、公
知の天然、合成樹脂接着剤を使用することは特に限定さ
れない。
【0021】また、外添サイズ剤としては、一般的に
は、スチレン−マレイン酸共重合物、酢酸ビニル−マレ
イン酸共重合物、アルキルケテンダイマー、スチレン−
アクリル系共重合物、イオンコンプレックスと称される
アニオン系共重合物とカチオン系共重合物の複合材料、
並びにオレフィン−マレイン酸共重合物などが知られて
いる。
は、スチレン−マレイン酸共重合物、酢酸ビニル−マレ
イン酸共重合物、アルキルケテンダイマー、スチレン−
アクリル系共重合物、イオンコンプレックスと称される
アニオン系共重合物とカチオン系共重合物の複合材料、
並びにオレフィン−マレイン酸共重合物などが知られて
いる。
【0022】本発明者は、これらのサイズ性を外添サイ
ズ剤にてコントロールする手段を検討する中で、サイズ
性のみを評価すればアルキルケテンダイマーが最も優れ
た特性を示すが、原紙の表面摩擦係数低下によるワイン
ダー時の巻取のスリップ特性やサイズプレス液温管理の
不徹底によるサイズプレス装置での汚れの発生など操業
上の問題点を多く抱えており、操業性とサイズ性を同時
に満足できる外添サイズ剤として、スチレン−アクリル
系共重合物が最も好ましいことを見いだした。
ズ剤にてコントロールする手段を検討する中で、サイズ
性のみを評価すればアルキルケテンダイマーが最も優れ
た特性を示すが、原紙の表面摩擦係数低下によるワイン
ダー時の巻取のスリップ特性やサイズプレス液温管理の
不徹底によるサイズプレス装置での汚れの発生など操業
上の問題点を多く抱えており、操業性とサイズ性を同時
に満足できる外添サイズ剤として、スチレン−アクリル
系共重合物が最も好ましいことを見いだした。
【0023】ここで言う、スチレン−アクリル系共重合
物の外添サイズ剤とは、アクリル酸またはメタアクリル
酸(以下、両者を(メタ)アクリル酸と称す)などのア
ニオン性不飽和カルボン酸またはこれらのアンモニウム
塩もしくはアルカリ金属塩と、アクリル酸エステルまた
はメタアクリル酸エステル(以下、両者を(メタ)アク
リル酸エステルと称す)、または(メタ)アクリルアミ
ド、(メタ)アクリロニトリルなどのノニオン性不飽和
単量体、およびN,N−ジアルキルアミノアルキル(メ
タ)アクリレート、N,N−ジアルキルアミノアルキル
(メタ)アクリルアミド、これらの鉱酸塩およびこれら
の第四級化物など単量体とスチレン、α−メチルスチレ
ンなどのスチレン類やこれらスチレン類の芳香環に炭素
数1〜4のアルキル基を有するスチレン化合物のスチレ
ン系単量体の共重合物である。
物の外添サイズ剤とは、アクリル酸またはメタアクリル
酸(以下、両者を(メタ)アクリル酸と称す)などのア
ニオン性不飽和カルボン酸またはこれらのアンモニウム
塩もしくはアルカリ金属塩と、アクリル酸エステルまた
はメタアクリル酸エステル(以下、両者を(メタ)アク
リル酸エステルと称す)、または(メタ)アクリルアミ
ド、(メタ)アクリロニトリルなどのノニオン性不飽和
単量体、およびN,N−ジアルキルアミノアルキル(メ
タ)アクリレート、N,N−ジアルキルアミノアルキル
(メタ)アクリルアミド、これらの鉱酸塩およびこれら
の第四級化物など単量体とスチレン、α−メチルスチレ
ンなどのスチレン類やこれらスチレン類の芳香環に炭素
数1〜4のアルキル基を有するスチレン化合物のスチレ
ン系単量体の共重合物である。
【0024】アニオン性共重合物の具体例としては、ス
チレン−(メタ)アクリル酸系共重合物などが挙げら
れ、カチオン性共重合物の具体例としては、スチレン−
N,N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレー
ト系共重合体、スチレン−N,Nジアルキル(メタ)ア
クリルアミド系共重合体などが挙げられる。両性共重合
体の具体例としては、スチレン−(メタ)アクリル酸−
N,Nジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミ
ド系共重合体などが挙げられる。
チレン−(メタ)アクリル酸系共重合物などが挙げら
れ、カチオン性共重合物の具体例としては、スチレン−
N,N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレー
ト系共重合体、スチレン−N,Nジアルキル(メタ)ア
クリルアミド系共重合体などが挙げられる。両性共重合
体の具体例としては、スチレン−(メタ)アクリル酸−
N,Nジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミ
ド系共重合体などが挙げられる。
【0025】前記共重合体の製造方法としては、溶液重
合、乳化重合、懸濁重合などの各種公知の方法をそのま
ま採用することができる。
合、乳化重合、懸濁重合などの各種公知の方法をそのま
ま採用することができる。
【0026】さらに、サイズプレス液には、その他の添
加剤として、pH調節剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡
剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色
顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、防腐剤、防黴剤、酸
化防止剤、塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの無機導
電剤、有機導電剤、などを適宜配合することも勿論可能
である。
加剤として、pH調節剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡
剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色
顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、防腐剤、防黴剤、酸
化防止剤、塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの無機導
電剤、有機導電剤、などを適宜配合することも勿論可能
である。
【0027】また、本発明では、抄造原紙を抄造する際
に使用される木材パルプとしては、NBKP、LBK
P、NBSP、LBSP、GP、TMPなどの他に古紙
パルプが挙げられる。使用に当たっては、それらを数種
類目的に応じた比率で混合して用いる。
に使用される木材パルプとしては、NBKP、LBK
P、NBSP、LBSP、GP、TMPなどの他に古紙
パルプが挙げられる。使用に当たっては、それらを数種
類目的に応じた比率で混合して用いる。
【0028】なお、本発明で言う古紙パルプの原料とし
ては、(財)古紙再生促進センターの古紙標準品質規格
表に示されている、上白、罫白、クリーム白、カード、
特白、中白、模造、色白、ケント、白アート、特上切、
別上切、新聞、雑誌などが挙げられる。さらに具体例と
しては、情報関連記録用紙である非塗工コンピュータ記
録用紙、感熱紙、感圧紙などのプリンター記録用紙、お
よびPPC記録用紙などのOA古紙、アート紙、コート
紙、微塗工紙、マット紙などの塗工紙、あるいは上質
紙、色上質、ノート、便箋、包装紙、ファンシーペーパ
ー、中質紙、新聞用紙、更紙、スーパー掛け紙、模造
紙、純白ロール紙、ミルクカートンなどの非塗工紙など
の紙や板紙の古紙で、化学パルプ紙、高歩留りパルプ含
有紙などが使用されるが、印字、複写、印刷、非印刷を
問わず特に限定されるものではない。
ては、(財)古紙再生促進センターの古紙標準品質規格
表に示されている、上白、罫白、クリーム白、カード、
特白、中白、模造、色白、ケント、白アート、特上切、
別上切、新聞、雑誌などが挙げられる。さらに具体例と
しては、情報関連記録用紙である非塗工コンピュータ記
録用紙、感熱紙、感圧紙などのプリンター記録用紙、お
よびPPC記録用紙などのOA古紙、アート紙、コート
紙、微塗工紙、マット紙などの塗工紙、あるいは上質
紙、色上質、ノート、便箋、包装紙、ファンシーペーパ
ー、中質紙、新聞用紙、更紙、スーパー掛け紙、模造
紙、純白ロール紙、ミルクカートンなどの非塗工紙など
の紙や板紙の古紙で、化学パルプ紙、高歩留りパルプ含
有紙などが使用されるが、印字、複写、印刷、非印刷を
問わず特に限定されるものではない。
【0029】古紙パルプは、微細繊維の含有量が多く、
繊維表面が角質化しているので、内添サイズ剤は歩留ま
りし難く、サイズ性に寄与する紙表面への定着率が低下
し、白水中への流出率が増加する傾向となる。よって、
古紙パルプ配合紙には外添サイズ剤によるサイズ性の付
与が好ましい。古紙パルプの配合率は、オフセット塗工
紙の要求品質に依るが、本発明では40%程度が好まし
い。
繊維表面が角質化しているので、内添サイズ剤は歩留ま
りし難く、サイズ性に寄与する紙表面への定着率が低下
し、白水中への流出率が増加する傾向となる。よって、
古紙パルプ配合紙には外添サイズ剤によるサイズ性の付
与が好ましい。古紙パルプの配合率は、オフセット塗工
紙の要求品質に依るが、本発明では40%程度が好まし
い。
【0030】本発明の原紙を抄造する際に使用される填
料としては、特に制限されず、重質炭酸カルシウム、軽
質炭酸カルシウムなどの公知の炭酸カルシウムやタル
ク、クレー、カオリンなどの無機填料および有機填料が
使用できる。勿論、炭酸カルシウムと各種填料を数種
類、組み合わせて使用することも可能である。
料としては、特に制限されず、重質炭酸カルシウム、軽
質炭酸カルシウムなどの公知の炭酸カルシウムやタル
ク、クレー、カオリンなどの無機填料および有機填料が
使用できる。勿論、炭酸カルシウムと各種填料を数種
類、組み合わせて使用することも可能である。
【0031】本発明の原紙を抄造する際に使用される内
添サイズ剤としては、特に制限されず、ロジン系サイズ
剤、アルケニル無水コハク酸、アルキルケテンダイマ
ー、中性ロジンサイズ剤、石油樹脂系サイズ剤などが使
用できる。
添サイズ剤としては、特に制限されず、ロジン系サイズ
剤、アルケニル無水コハク酸、アルキルケテンダイマ
ー、中性ロジンサイズ剤、石油樹脂系サイズ剤などが使
用できる。
【0032】紙料中には、この他に、本発明の所望の効
果を損なわない範囲で、従来から使用されている各種の
アニオン性、ノニオン性、カチオン性、あるいは両性の
紙力向上剤などの抄紙用内添助剤が必要に応じて適宜選
択して使用される。例えば、各種澱粉、およびポリアク
リルアミド、ポリエチレンイミン、ポリアミン、ポリア
ミド・ポリアミン、尿素ホルマリン樹脂、メラミンホル
マリン樹脂、植物ガム、ポリビニルアルコール、ラテッ
クス、ポリエチレンオキサイド、ポリアミド樹脂の内の
1種あるいは2種以上が適宜組み合わされて使用され
る。
果を損なわない範囲で、従来から使用されている各種の
アニオン性、ノニオン性、カチオン性、あるいは両性の
紙力向上剤などの抄紙用内添助剤が必要に応じて適宜選
択して使用される。例えば、各種澱粉、およびポリアク
リルアミド、ポリエチレンイミン、ポリアミン、ポリア
ミド・ポリアミン、尿素ホルマリン樹脂、メラミンホル
マリン樹脂、植物ガム、ポリビニルアルコール、ラテッ
クス、ポリエチレンオキサイド、ポリアミド樹脂の内の
1種あるいは2種以上が適宜組み合わされて使用され
る。
【0033】なお、紙料中には、染料、pH調節剤、消
泡剤、ピッチコントロール剤、スライムコントロール剤
などの抄紙用内添助剤を目的に応じて適宜添加すること
も可能である。
泡剤、ピッチコントロール剤、スライムコントロール剤
などの抄紙用内添助剤を目的に応じて適宜添加すること
も可能である。
【0034】本発明の原紙の抄紙方法において、抄紙機
は、長網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、オントップ抄
紙機、コンビネーション抄紙機、丸網抄紙機、ヤンキー
抄紙機など製紙業界で公知の抄紙機を適宜使用できる。
は、長網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、オントップ抄
紙機、コンビネーション抄紙機、丸網抄紙機、ヤンキー
抄紙機など製紙業界で公知の抄紙機を適宜使用できる。
【0035】また、本発明では、以下、混乱を避けるた
めに、”抄造原紙”(以下、単に原紙と称することもあ
る。)にサイズプレス処理をした紙については”塗工原
紙”と称し、この中でサイズプレス液中に外添サイズ剤
を添加していない液で処理をした原紙については、”外
添無サイズ塗工原紙”、外添サイズ剤を添加している液
で処理をした原紙については”外添サイズ塗工原紙”と
称することとする。
めに、”抄造原紙”(以下、単に原紙と称することもあ
る。)にサイズプレス処理をした紙については”塗工原
紙”と称し、この中でサイズプレス液中に外添サイズ剤
を添加していない液で処理をした原紙については、”外
添無サイズ塗工原紙”、外添サイズ剤を添加している液
で処理をした原紙については”外添サイズ塗工原紙”と
称することとする。
【0036】次に、本発明者は、オフセット印刷用塗工
紙における塗工原紙の製造方法について検討を行った。
紙における塗工原紙の製造方法について検討を行った。
【0037】前述の外添サイズ剤を含む水溶性バインダ
ーを主体とした液を塗工する手段について検討する中
で、塗工する装置としては、コンベンショナルサイズプ
レス、フィルムトランスファー方式のサイズプレス(ゲ
ートロールサイズプレスを含む)、あるいはロッドコー
ター、ビルブレード、ショートドウェルコーターなどを
用いることができることを確認した。本特許では、これ
ら塗工装置の中では、生産性に優れ、原紙層内部へのサ
イズプレス液浸透が少なく、サイズ性の制御性に優れる
フィルムトランスファー方式のサイズプレス装置を用い
ることが好ましいことを見いだした。
ーを主体とした液を塗工する手段について検討する中
で、塗工する装置としては、コンベンショナルサイズプ
レス、フィルムトランスファー方式のサイズプレス(ゲ
ートロールサイズプレスを含む)、あるいはロッドコー
ター、ビルブレード、ショートドウェルコーターなどを
用いることができることを確認した。本特許では、これ
ら塗工装置の中では、生産性に優れ、原紙層内部へのサ
イズプレス液浸透が少なく、サイズ性の制御性に優れる
フィルムトランスファー方式のサイズプレス装置を用い
ることが好ましいことを見いだした。
【0038】さらに、フィルムトランスファー方式のサ
イズプレス装置において、60℃における60rpm時
のBrookfield粘度が50mPa・s以下であ
る外添サイズ剤を含む水溶性バインダーを主体にしたサ
イズプレス液を規定量塗工することにより、サイズ性お
よび塗工適性に優れたオフセット印刷用塗工紙における
塗工原紙を提供することが可能となった。
イズプレス装置において、60℃における60rpm時
のBrookfield粘度が50mPa・s以下であ
る外添サイズ剤を含む水溶性バインダーを主体にしたサ
イズプレス液を規定量塗工することにより、サイズ性お
よび塗工適性に優れたオフセット印刷用塗工紙における
塗工原紙を提供することが可能となった。
【0039】液粘度の規定方法には各種の方法がある
が、60℃における60rpm時のBrookfiel
d粘度はシェアーの低い状態での粘性を現すものであ
り、フィルムトランスファー方式のサイズプレス装置に
おける塗工量制御、並びに転写量の制御に有効な規定方
法である。
が、60℃における60rpm時のBrookfiel
d粘度はシェアーの低い状態での粘性を現すものであ
り、フィルムトランスファー方式のサイズプレス装置に
おける塗工量制御、並びに転写量の制御に有効な規定方
法である。
【0040】本発明では、60℃における60rpm時
のBrookfield粘度が50mPa・s以下であ
る外添サイズ剤を含む水溶性バインダーを主体にしたサ
イズプレス液を用いることにより、目的の塗工量制御、
並びに転写量の制御ができることを見いだした。Bro
okfield粘度が50mPa・s以上では、サイズ
プレスによる液の付着量が増大するため、塗液の浸透が
抑えられる結果として、塗工量を制御するブレードのロ
ーディング角の制御性が悪化し易くなる。
のBrookfield粘度が50mPa・s以下であ
る外添サイズ剤を含む水溶性バインダーを主体にしたサ
イズプレス液を用いることにより、目的の塗工量制御、
並びに転写量の制御ができることを見いだした。Bro
okfield粘度が50mPa・s以上では、サイズ
プレスによる液の付着量が増大するため、塗液の浸透が
抑えられる結果として、塗工量を制御するブレードのロ
ーディング角の制御性が悪化し易くなる。
【0041】また、本発明におけるフィルムトランスフ
ァー方式のサイズプレス装置での塗工量は、外添サイズ
剤の固形分として0.01〜0.05g/m2を原紙に塗
工することが望ましい。塗工量が0.01g/m2未満で
あると十分なサイズ性および塗工適性が得られないため
好ましくなく、一方、塗工量が0.05g/m2を超える
とサイズ性が高くなりすぎて塗工液の浸透性が悪くな
り、塗工適性が悪化するため好ましくない。
ァー方式のサイズプレス装置での塗工量は、外添サイズ
剤の固形分として0.01〜0.05g/m2を原紙に塗
工することが望ましい。塗工量が0.01g/m2未満で
あると十分なサイズ性および塗工適性が得られないため
好ましくなく、一方、塗工量が0.05g/m2を超える
とサイズ性が高くなりすぎて塗工液の浸透性が悪くな
り、塗工適性が悪化するため好ましくない。
【0042】なお、塗工後には、必要に応じて、マシン
カレンダー、熱カレンダー、スーパーカレンダー、ソフ
トカレンダーなどのカレンダー装置を用いて仕上げるこ
とも可能である。
カレンダー、熱カレンダー、スーパーカレンダー、ソフ
トカレンダーなどのカレンダー装置を用いて仕上げるこ
とも可能である。
【0043】さらに、本発明者は、本発明の最適なオフ
セット印刷適性を有するオフセット印刷用塗工紙につい
て検討した。
セット印刷適性を有するオフセット印刷用塗工紙につい
て検討した。
【0044】この中で、塗工原紙のサイズ性と顔料塗工
液の塗工装置における塗工適性、並びに塗工紙のオフセ
ット印刷特性との関係について検討した結果、以下の条
件を見いだした。
液の塗工装置における塗工適性、並びに塗工紙のオフセ
ット印刷特性との関係について検討した結果、以下の条
件を見いだした。
【0045】塗工装置における給液方式は多種あるが、
顔料塗工液がオフセット印刷用塗工紙における塗工原紙
に給液されてから塗工量を調節されるまでの間に、顔料
塗工液は組成中の水系の部分が塗工原紙に浸透し、その
後、乾燥工程にに入るまでの間で、いわゆる塗工層の不
動化状態を迎えるのが一般的である。この場合、塗工原
紙への浸透を制御することは、塗工装置での操業性維持
の面からも、製品である塗工紙のオフセット印刷適性を
設計するためにも必要な特性である。そこで、塗工原紙
のコッブサイズ度と塗工紙のオフセット印刷特性、およ
び塗工装置での操業性について比較検討した結果、塗工
原紙の10秒コッブサイズ度とオフセット印刷特性、特
に、印刷時のインク着肉性との間に良好な相関関係が見
られた。そして、オフセット印刷用塗工紙における塗工
原紙の10秒コッブ値が30〜80g/m2の時、塗工紙
にオフセット印刷した際のインク着肉性が良好であるこ
とを見い出した。
顔料塗工液がオフセット印刷用塗工紙における塗工原紙
に給液されてから塗工量を調節されるまでの間に、顔料
塗工液は組成中の水系の部分が塗工原紙に浸透し、その
後、乾燥工程にに入るまでの間で、いわゆる塗工層の不
動化状態を迎えるのが一般的である。この場合、塗工原
紙への浸透を制御することは、塗工装置での操業性維持
の面からも、製品である塗工紙のオフセット印刷適性を
設計するためにも必要な特性である。そこで、塗工原紙
のコッブサイズ度と塗工紙のオフセット印刷特性、およ
び塗工装置での操業性について比較検討した結果、塗工
原紙の10秒コッブサイズ度とオフセット印刷特性、特
に、印刷時のインク着肉性との間に良好な相関関係が見
られた。そして、オフセット印刷用塗工紙における塗工
原紙の10秒コッブ値が30〜80g/m2の時、塗工紙
にオフセット印刷した際のインク着肉性が良好であるこ
とを見い出した。
【0046】顔料塗工液の塗工原紙への過剰な浸透によ
る早期の不動化層形成だけを向上させるには、塗工原紙
のサイズ性を低く設定できれば良く、10秒コッブサイ
ズ度が大きければ大きいほど良いはずである。しかし、
塗工装置の操業性面からは、該オフセット印刷用塗工紙
における塗工原紙のサイズ性を下げすぎると不動化層形
成速度は向上するものの、逆に塗工装置での塗工量調節
時に塗工液の流動性が悪化して、操業性に問題が生じて
しまう。従って、該オフセット印刷用塗工紙における塗
工原紙の印刷特性と塗工時の操業性を考えると、10秒
コッブ値が30〜80g/m2であることが望ましいこと
を見いだし、本発明のオフセット印刷用塗工紙における
塗工原紙を発明するに至った。
る早期の不動化層形成だけを向上させるには、塗工原紙
のサイズ性を低く設定できれば良く、10秒コッブサイ
ズ度が大きければ大きいほど良いはずである。しかし、
塗工装置の操業性面からは、該オフセット印刷用塗工紙
における塗工原紙のサイズ性を下げすぎると不動化層形
成速度は向上するものの、逆に塗工装置での塗工量調節
時に塗工液の流動性が悪化して、操業性に問題が生じて
しまう。従って、該オフセット印刷用塗工紙における塗
工原紙の印刷特性と塗工時の操業性を考えると、10秒
コッブ値が30〜80g/m2であることが望ましいこと
を見いだし、本発明のオフセット印刷用塗工紙における
塗工原紙を発明するに至った。
【0047】10秒コッブ値が30g/m2 以下では、
顔料塗工液の塗工原紙への浸透が少なすぎ、乾燥工程で
バインダーマイグレーションを引き起こしやすくなり、
塗工紙にオフセット印刷した際のインキセット性やイン
キ着肉性が悪化してしまう。また、10秒コッブ値が8
0g/m2を超えると、塗工装置での塗工量調節時に塗工
液の流動性が悪化して、ストリークの発生や、ローディ
ング角の増加など操業性に問題が生じてしまう。
顔料塗工液の塗工原紙への浸透が少なすぎ、乾燥工程で
バインダーマイグレーションを引き起こしやすくなり、
塗工紙にオフセット印刷した際のインキセット性やイン
キ着肉性が悪化してしまう。また、10秒コッブ値が8
0g/m2を超えると、塗工装置での塗工量調節時に塗工
液の流動性が悪化して、ストリークの発生や、ローディ
ング角の増加など操業性に問題が生じてしまう。
【0048】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明の効果を詳細
に説明するが、これによって本発明が何ら限定されるも
のではない。なお、実施例中の%は質量%を示す。
に説明するが、これによって本発明が何ら限定されるも
のではない。なお、実施例中の%は質量%を示す。
【0049】実施例1〜8および比較例1〜3
まず、第一の発明を明確にする目的で、以下の配合に従
って原紙1〜9を作製した。本発明において、原紙配合
とは抄造原紙配合のことである。
って原紙1〜9を作製した。本発明において、原紙配合
とは抄造原紙配合のことである。
【0050】
<原紙配合1>
原紙配合;LBKP(ろ水度;450ml、c.s.f) 100部
炭酸カルシウム(奥多摩工業社製;TP−121) 10部
硫酸アルミニウム 0.8部
両性澱粉(日本NSC社製;Cato3210) 1部
歩留り向上剤(ハイモ社製;NR−11LS) 0.02部
【0051】
<原紙配合2>
原紙配合;LBKP(ろ水度;450ml、c.s.f) 100部
タルク(兵庫クレー社製;兵庫タルク) 10部
硫酸アルミニウム 2.5部
合成紙力剤(星光化学工業社製;スターガムA−15) 0.8部
歩留り向上剤(ハイモ社製;NR−11LS) 0.02部
【0052】
<原紙配合3>
原紙配合;LBKP(ろ水度;450ml、c.s.f) 100部
炭酸カルシウム(奥多摩工業社製;TP−121) 10部
AKDサイズ剤(荒川化学社製;SPK−903) 0.02部
硫酸アルミニウム 0.6部
両性澱粉(日本NSC社製;Cato3210) 1部
歩留り向上剤(ハイモ社製;NR−11LS) 0.02部
【0053】
<原紙配合4>
原紙配合;LBKP(ろ水度;450ml、c.s.f) 100部
インドネシアクレー(P.T.ALTER ABADI製;BRU-30) 10部
ロジンサイズ剤(荒川化学工業社製;サイズパインN−705) 0.35部
硫酸アルミニウム 3部
合成紙力剤(星光化学工業社製;スターガムA−15) 0.8部
歩留り向上剤(ハイモ社製;NR−11LS) 0.02部
【0054】
<原紙配合5>
原紙配合;LBKP(ろ水度;450ml、c.s.f) 100部
炭酸カルシウム(奥多摩工業社製;TP−121) 10部
中性ロジンサイズ剤(ハリマ化成社製;NeuSize M-10-45) 0.3部
硫酸アルミニウム 1.2部
両性澱粉(日本NSC社製;Cato3210) 1部
歩留り向上剤(ハイモ社製;NR−11LS) 0.03部
【0055】
<原紙配合6>
原紙配合;LBKP(ろ水度;450ml、c.s.f) 60部
模造古紙パルプ(ろ水度;200ml、c.s.f) 40部
炭酸カルシウム(奥多摩工業社製;TP−121) 9部
硫酸アルミニウム 0.8部
両性澱粉(日本NSC社製;Cato3210) 1部
歩留り向上剤(ハイモ社製;NR−11LS) 0.02部
【0056】
<原紙配合7>
原紙配合;LBKP(ろ水度;450ml、c.s.f) 60部
模造古紙パルプ(ろ水度;200ml、c.s.f) 40部
タルク(兵庫クレー社製;兵庫タルク) 9部
硫酸アルミニウム 2.5部
合成紙力剤(星光化学工業社製;スターガムA−15) 0.8部
歩留り向上剤(ハイモ社製;NR−11LS) 0.02部
【0057】上記各原紙配合の0.3%スラリーを抄幅
1,300mm、抄紙速度150m/分で長網抄紙機に
より坪量62.7g/m2、水分5.0%の原紙を抄造
し、これを抄造原紙とした。
1,300mm、抄紙速度150m/分で長網抄紙機に
より坪量62.7g/m2、水分5.0%の原紙を抄造
し、これを抄造原紙とした。
【0058】次に、以下の方法に従って、実施例1〜
8、および比較例1〜3のオフセット印刷用塗工紙にお
ける塗工原紙を作製した。
8、および比較例1〜3のオフセット印刷用塗工紙にお
ける塗工原紙を作製した。
【0059】実施例1
上記で作製した原紙1に、サイズプレス液3の配合でフ
ィルムトランスファー方式のサイズプレスを行ない、外
添サイズ剤固形分付着量0.03g/m2の外添サイズ塗
工原紙を得、実施例1のオフセット印刷用塗工紙におけ
る塗工原紙とした。なお、原紙8の灰分は7.6%であ
った。
ィルムトランスファー方式のサイズプレスを行ない、外
添サイズ剤固形分付着量0.03g/m2の外添サイズ塗
工原紙を得、実施例1のオフセット印刷用塗工紙におけ
る塗工原紙とした。なお、原紙8の灰分は7.6%であ
った。
【0060】実施例2
上記で作製した原紙2に、サイズプレス液3の配合でフ
ィルムトランスファー方式のサイズプレスを行ない、外
添サイズ剤固形分付着量0.03g/m2の外添サイズ塗
工原紙を得、実施例2のオフセット印刷用塗工紙におけ
る塗工原紙とした。なお、原紙2の灰分は7.7%であ
った。
ィルムトランスファー方式のサイズプレスを行ない、外
添サイズ剤固形分付着量0.03g/m2の外添サイズ塗
工原紙を得、実施例2のオフセット印刷用塗工紙におけ
る塗工原紙とした。なお、原紙2の灰分は7.7%であ
った。
【0061】実施例3
上記で作製した原紙6に、以下の配合でフィルムトラン
スファー方式のサイズプレスを行ない、固形分付着量
0.03g/m2の外添サイズ塗工原紙を得、実施例3の
オフセット印刷用塗工紙における塗工原紙とした。な
お、原紙6の灰分は7.6%であった。 <サイズプレス液3配合> 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS−3800) 17部 外添サイズ剤(荒川化学社製;スチレン-アクリル系共重合物;MA-3) 0.34部 水 82.66部
スファー方式のサイズプレスを行ない、固形分付着量
0.03g/m2の外添サイズ塗工原紙を得、実施例3の
オフセット印刷用塗工紙における塗工原紙とした。な
お、原紙6の灰分は7.6%であった。 <サイズプレス液3配合> 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS−3800) 17部 外添サイズ剤(荒川化学社製;スチレン-アクリル系共重合物;MA-3) 0.34部 水 82.66部
【0062】実施例4
上記で作製した原紙7に、サイズプレス液3の配合でフ
ィルムトランスファー方式のサイズプレスを行ない、外
添サイズ剤固形分付着量0.03g/m2の外添サイズ塗
工原紙を得、実施例4のオフセット印刷用塗工紙におけ
る塗工原紙とした。なお、原紙7の灰分は7.4%であ
った。
ィルムトランスファー方式のサイズプレスを行ない、外
添サイズ剤固形分付着量0.03g/m2の外添サイズ塗
工原紙を得、実施例4のオフセット印刷用塗工紙におけ
る塗工原紙とした。なお、原紙7の灰分は7.4%であ
った。
【0063】実施例5
上記で作製した原紙1に、以下の配合でフィルムトラン
スファー方式のサイズプレスを行ない、固形分付着量
0.015g/m2の外添サイズ塗工原紙を得、実施例5
のオフセット印刷用塗工紙における塗工原紙とした。 <サイズプレス液4配合> 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS−3800) 17部 外添サイズ剤(荒川化学社製;AKD系;) 0.15部 水 82.85部
スファー方式のサイズプレスを行ない、固形分付着量
0.015g/m2の外添サイズ塗工原紙を得、実施例5
のオフセット印刷用塗工紙における塗工原紙とした。 <サイズプレス液4配合> 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS−3800) 17部 外添サイズ剤(荒川化学社製;AKD系;) 0.15部 水 82.85部
【0064】実施例6
上記で作製した原紙1に、以下の配合でフィルムトラン
スファー方式のサイズプレスを行ない、固形分付着量
0.03g/m2の外添サイズ塗工原紙を得、実施例6の
オフセット印刷用塗工紙における塗工原紙とした。 <サイズプレス液5配合> 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS−3800) 17部 外添サイズ剤(荒川化学社製;オレフィン系;ホ゜リマロン477) 0.34部 水 82.66部
スファー方式のサイズプレスを行ない、固形分付着量
0.03g/m2の外添サイズ塗工原紙を得、実施例6の
オフセット印刷用塗工紙における塗工原紙とした。 <サイズプレス液5配合> 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS−3800) 17部 外添サイズ剤(荒川化学社製;オレフィン系;ホ゜リマロン477) 0.34部 水 82.66部
【0065】実施例7
上記で作製した原紙1に、以下の配合でフィルムトラン
スファー方式のサイズプレスを行ない、固形分付着量
0.03g/m2の外添サイズ塗工原紙を得、実施例7の
オフセット印刷用塗工紙における塗工原紙とした。 <サイズプレス液6配合> 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS−3800) 17部 外添サイズ剤(マリマ化成社製;イオンコンフ゜レックス系;G-7015) 0.34部 水 82.66部
スファー方式のサイズプレスを行ない、固形分付着量
0.03g/m2の外添サイズ塗工原紙を得、実施例7の
オフセット印刷用塗工紙における塗工原紙とした。 <サイズプレス液6配合> 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS−3800) 17部 外添サイズ剤(マリマ化成社製;イオンコンフ゜レックス系;G-7015) 0.34部 水 82.66部
【0066】実施例8
上記で作製した原紙1に、以下の配合でフィルムトラン
スファー方式のサイズプレスを行ない、固形分付着量
0.03g/m2の外添サイズ塗工原紙を得、実施例8の
オフセット印刷用塗工紙における塗工原紙とした。 <サイズプレス液7配合> 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS−3800) 17部 外添サイズ剤(ハリマ化成社製;ワックスエマルション系;C-300) 0.34部 水 82.66部
スファー方式のサイズプレスを行ない、固形分付着量
0.03g/m2の外添サイズ塗工原紙を得、実施例8の
オフセット印刷用塗工紙における塗工原紙とした。 <サイズプレス液7配合> 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS−3800) 17部 外添サイズ剤(ハリマ化成社製;ワックスエマルション系;C-300) 0.34部 水 82.66部
【0067】比較例1
上記で作製した原紙3に、以下の配合でフィルムトラン
スファー方式のサイズプレスを行ない、サイズプレス液
固形分付着量1.5g/m2の外添無サイズ塗工原紙を
得、比較例1のオフセット印刷用塗工紙における塗工原
紙とした。なお、原紙3の灰分は7.8%であった。 <サイズプレス液2配合> 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS−3800) 17部 水 83部
スファー方式のサイズプレスを行ない、サイズプレス液
固形分付着量1.5g/m2の外添無サイズ塗工原紙を
得、比較例1のオフセット印刷用塗工紙における塗工原
紙とした。なお、原紙3の灰分は7.8%であった。 <サイズプレス液2配合> 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS−3800) 17部 水 83部
【0068】比較例2
上記で作製した原紙4に、サイズプレス液2の配合でフ
ィルムトランスファー方式のサイズプレスを行ない、サ
イズプレス液固形分付着量1.5g/m2の外添無サイズ
塗工原紙を得、比較例2のオフセット印刷用塗工紙にお
ける塗工原紙とした。なお、原紙4の灰分は7.7%で
あった。
ィルムトランスファー方式のサイズプレスを行ない、サ
イズプレス液固形分付着量1.5g/m2の外添無サイズ
塗工原紙を得、比較例2のオフセット印刷用塗工紙にお
ける塗工原紙とした。なお、原紙4の灰分は7.7%で
あった。
【0069】比較例3
上記で作製した原紙5に、サイズプレス液1の配合でフ
ィルムトランスファー方式のサイズプレスを行ない、サ
イズプレス液固形分付着量1.5g/m2の外添サイズ塗
工原紙を得、比較例3のオフセット印刷用塗工紙におけ
る塗工原紙とした。なお、原紙5の灰分は7.8%であ
った。
ィルムトランスファー方式のサイズプレスを行ない、サ
イズプレス液固形分付着量1.5g/m2の外添サイズ塗
工原紙を得、比較例3のオフセット印刷用塗工紙におけ
る塗工原紙とした。なお、原紙5の灰分は7.8%であ
った。
【0070】上記により作製した実施例1〜8および比
較例1〜3のオフセット印刷用塗工紙における塗工原紙
について、抄紙系の汚れとサイズ性を測定した。この結
果を表1に示す。
較例1〜3のオフセット印刷用塗工紙における塗工原紙
について、抄紙系の汚れとサイズ性を測定した。この結
果を表1に示す。
【0071】1)<汚れ>
上記紙料で72時間以上抄紙を行ない、抄紙機フェルト
サクションリップへの異物付着状況を判定した。本発明
では、○以上の状態が好ましい。 ◎:優れている ○:良好 △:やや劣る ×:汚れ多い
サクションリップへの異物付着状況を判定した。本発明
では、○以上の状態が好ましい。 ◎:優れている ○:良好 △:やや劣る ×:汚れ多い
【0072】1)ステキヒトサイズ度:JIS P81
22に規定されるステキヒトサイズ度試験方法に従って
原紙のサイズ性の測定を行った。本発明では0.3〜1
0秒が好ましい。
22に規定されるステキヒトサイズ度試験方法に従って
原紙のサイズ性の測定を行った。本発明では0.3〜1
0秒が好ましい。
【0073】2)<静摩擦係数>
静摩擦係数はJIS P−8112に準じて測定を行っ
た。本評価では原紙の組合せとして、表と裏、MD(原
紙の流れ方向)とMDを用いた。ワインダー時の巻取の
スリップ適性には、静摩擦係数として0.4以上が好ま
しい。
た。本評価では原紙の組合せとして、表と裏、MD(原
紙の流れ方向)とMDを用いた。ワインダー時の巻取の
スリップ適性には、静摩擦係数として0.4以上が好ま
しい。
【0074】
【表1】
【0075】評価結果;以上説明したように、表1によ
れば内添サイズ剤を含有させずに、外添サイズ剤を適用
した実施例1および2の外添サイズ塗工原紙では、抄紙
系内の汚れは良化すると共に、吸水度で表されるサイズ
性もコントロール可能であることがわかる。一方、内添
サイズ剤を含有させ、かつ、外添サイズ剤を使用しない
でサイズ性を制御しようとすると、比較例1および2に
示されるように内添サイズ剤による抄紙系内の汚れが悪
化してしまう。比較例3は内添法と外添サイズ剤を併用
したものであるが、サイズ性の制御が難しく、抄紙系内
の汚れは多少良化するものの、サイズ性は極端に高くな
ってしまうことがわかる。
れば内添サイズ剤を含有させずに、外添サイズ剤を適用
した実施例1および2の外添サイズ塗工原紙では、抄紙
系内の汚れは良化すると共に、吸水度で表されるサイズ
性もコントロール可能であることがわかる。一方、内添
サイズ剤を含有させ、かつ、外添サイズ剤を使用しない
でサイズ性を制御しようとすると、比較例1および2に
示されるように内添サイズ剤による抄紙系内の汚れが悪
化してしまう。比較例3は内添法と外添サイズ剤を併用
したものであるが、サイズ性の制御が難しく、抄紙系内
の汚れは多少良化するものの、サイズ性は極端に高くな
ってしまうことがわかる。
【0076】内添サイズ剤を含有させずに、外添サイズ
剤を適用した系において、実施例1〜4のスチレン−ア
クリル系共重合物を外添サイズ剤に用いたオフセット塗
工用原紙では、静摩擦係数値は良化すると共に、ステキ
ヒトサイズ度で表されるサイズ性もコントロール可能で
あることがわかる。一方、実施例5のAKD系外添サイ
ズ剤を適用したオフセット塗工用原紙では、ステキヒト
サイズ度は高くなるが、静摩擦係数値は低下してしま
う。さらに、実施例6のオレフィン系、実施例7のイオ
ンコンプレックス系、実施例8のワックスエマルジョン
系の外添サイズ剤を用いた場合にも、静摩擦係数とサイ
ズ度のバランスが取れないこともわかる。一方、実施例
3〜4では原紙に古紙パルプを配合しているが、オフセ
ット塗工用原紙の静摩擦係数とサイズ度のバランスに問
題はないことがわかる。
剤を適用した系において、実施例1〜4のスチレン−ア
クリル系共重合物を外添サイズ剤に用いたオフセット塗
工用原紙では、静摩擦係数値は良化すると共に、ステキ
ヒトサイズ度で表されるサイズ性もコントロール可能で
あることがわかる。一方、実施例5のAKD系外添サイ
ズ剤を適用したオフセット塗工用原紙では、ステキヒト
サイズ度は高くなるが、静摩擦係数値は低下してしま
う。さらに、実施例6のオレフィン系、実施例7のイオ
ンコンプレックス系、実施例8のワックスエマルジョン
系の外添サイズ剤を用いた場合にも、静摩擦係数とサイ
ズ度のバランスが取れないこともわかる。一方、実施例
3〜4では原紙に古紙パルプを配合しているが、オフセ
ット塗工用原紙の静摩擦係数とサイズ度のバランスに問
題はないことがわかる。
【0077】実施例9〜15
次に、以下の方法に従って、実施例9〜15のオフセッ
ト印刷用塗工紙における塗工原紙を作製した。
ト印刷用塗工紙における塗工原紙を作製した。
【0078】実施例9
上記で作製した原紙1に、以下の配合で、フィルムトラ
ンスファー方式のシムサイザーを用いてサイズプレスを
行ない、外添サイズ剤固形分付着量0.03g/m2の外
添サイズ塗工原紙を得、実施例9のオフセット印刷用塗
工紙における塗工原紙とした。なお、原紙1の灰分は
7.6%であった。 <サイズプレス液1配合> 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS−3800) 17部 外添サイズ剤(ハリマ化成社製;スチレン-アクリル系共重合物の試作品3) 0.34部 水 82.66部
ンスファー方式のシムサイザーを用いてサイズプレスを
行ない、外添サイズ剤固形分付着量0.03g/m2の外
添サイズ塗工原紙を得、実施例9のオフセット印刷用塗
工紙における塗工原紙とした。なお、原紙1の灰分は
7.6%であった。 <サイズプレス液1配合> 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS−3800) 17部 外添サイズ剤(ハリマ化成社製;スチレン-アクリル系共重合物の試作品3) 0.34部 水 82.66部
【0079】実施例10
上記で作製した実施例9のサイズプレスを、フィルムト
ランスファー方式のゲートロールコーター(GRCと略
記)を用いた以外は同様にして、外添サイズ剤固形分付
着量0.03g/m2の実施例10のオフセット印刷用塗
工紙における塗工原紙の製造を行った。
ランスファー方式のゲートロールコーター(GRCと略
記)を用いた以外は同様にして、外添サイズ剤固形分付
着量0.03g/m2の実施例10のオフセット印刷用塗
工紙における塗工原紙の製造を行った。
【0080】実施例11
上記で作製した実施例10のサイズプレス液1配合を、
サイズプレス液8配合にした以外は同様にして、外添サ
イズ剤固形分付着量0.012g/m2の実施例11のオ
フセット印刷用塗工紙における塗工原紙の製造を行っ
た。 <サイズプレス液8配合> 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS−3800) 17部 外添サイズ剤(ハリマ化成社製;スチレン-アクリル系共重合物の試作品3) 0.15部 水 82.85部
サイズプレス液8配合にした以外は同様にして、外添サ
イズ剤固形分付着量0.012g/m2の実施例11のオ
フセット印刷用塗工紙における塗工原紙の製造を行っ
た。 <サイズプレス液8配合> 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS−3800) 17部 外添サイズ剤(ハリマ化成社製;スチレン-アクリル系共重合物の試作品3) 0.15部 水 82.85部
【0081】実施例12
上記で作製した実施例11のサイズプレス液8配合を、
サイズプレス液9配合にした以外は同様にして、外添サ
イズ剤固形分付着量0.05g/m2の実施例12のオフ
セット印刷用塗工紙における塗工原紙の製造を行った。 <サイズプレス液9配合> 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS−3800) 17部 外添サイズ剤(ハリマ化成社製;スチレン-アクリル系共重合物の試作品3) 0.51部 水 82.49部
サイズプレス液9配合にした以外は同様にして、外添サ
イズ剤固形分付着量0.05g/m2の実施例12のオフ
セット印刷用塗工紙における塗工原紙の製造を行った。 <サイズプレス液9配合> 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS−3800) 17部 外添サイズ剤(ハリマ化成社製;スチレン-アクリル系共重合物の試作品3) 0.51部 水 82.49部
【0082】実施例13
上記で作製した実施例10のサイズプレス液1配合を、
サイズプレス液10配合にした以外は同様にして、外添
サイズ剤固形分付着量0.18g/m2の実施例13のオ
フセット印刷用塗工紙における塗工原紙の製造を行っ
た。 <サイズプレス液10配合> 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS−3800) 19部 外添サイズ剤(ハリマ化成社製;スチレン-アクリル系共重合物の試作品3) 0.62部 水 80.38部
サイズプレス液10配合にした以外は同様にして、外添
サイズ剤固形分付着量0.18g/m2の実施例13のオ
フセット印刷用塗工紙における塗工原紙の製造を行っ
た。 <サイズプレス液10配合> 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS−3800) 19部 外添サイズ剤(ハリマ化成社製;スチレン-アクリル系共重合物の試作品3) 0.62部 水 80.38部
【0083】実施例14
上記で作製した実施例10のサイズプレス液1配合を、
サイズプレス液11配合にした以外は同様にして、外添
サイズ剤固形分付着量0.06g/m2の実施例14のオ
フセット印刷用塗工紙における塗工原紙の製造を行っ
た。 <サイズプレス液11配合> 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS−3800) 18部 外添サイズ剤(ハリマ化成社製;スチレン-アクリル系共重合物の試作品3) 0.34部 水 81.66部
サイズプレス液11配合にした以外は同様にして、外添
サイズ剤固形分付着量0.06g/m2の実施例14のオ
フセット印刷用塗工紙における塗工原紙の製造を行っ
た。 <サイズプレス液11配合> 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS−3800) 18部 外添サイズ剤(ハリマ化成社製;スチレン-アクリル系共重合物の試作品3) 0.34部 水 81.66部
【0084】実施例15
上記で作製した実施例9のサイズプレスを、GRCから
コンベンショナルサイズプレス方式に変更し、サイズプ
レス液1配合をサイズプレス液12配合を用いた以外は
同様にして、外添サイズ剤固形分付着量0.03g/m2
の実施例15のオフセット印刷用塗工紙における塗工原
紙の製造を行った。 <サイズプレス液12配合> 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS−3800) 6部 外添サイズ剤(ハリマ化成社製;スチレン-アクリル系共重合物の試作品3) 0.68部 水 93.32部
コンベンショナルサイズプレス方式に変更し、サイズプ
レス液1配合をサイズプレス液12配合を用いた以外は
同様にして、外添サイズ剤固形分付着量0.03g/m2
の実施例15のオフセット印刷用塗工紙における塗工原
紙の製造を行った。 <サイズプレス液12配合> 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS−3800) 6部 外添サイズ剤(ハリマ化成社製;スチレン-アクリル系共重合物の試作品3) 0.68部 水 93.32部
【0085】さらに、実施例9〜15で製造したオフセ
ット印刷用塗工紙における塗工原紙については、以下の
配合で65質量%の塗液をブレードコーターを用いて片
面12g/m2の塗工量、1,200m/分の塗工速度で
両面塗工を行った。 <顔料塗液1配合> 市販一級カオリンクレー 50部 市販重質炭酸カルシウム 50部 市販ポリアクリル酸系分散剤 0.1部 ラテックスバインダー 12部 市販燐酸エステル澱粉 3部 市販カルボキシメチルセルロース系増粘剤(CMC) 0.1部 水酸化ナトリウム pH9.6に調製
ット印刷用塗工紙における塗工原紙については、以下の
配合で65質量%の塗液をブレードコーターを用いて片
面12g/m2の塗工量、1,200m/分の塗工速度で
両面塗工を行った。 <顔料塗液1配合> 市販一級カオリンクレー 50部 市販重質炭酸カルシウム 50部 市販ポリアクリル酸系分散剤 0.1部 ラテックスバインダー 12部 市販燐酸エステル澱粉 3部 市販カルボキシメチルセルロース系増粘剤(CMC) 0.1部 水酸化ナトリウム pH9.6に調製
【0086】上記により作製した実施例9〜15のオフ
セット印刷用塗工紙における塗工原紙についてはそのサ
イズ性を、また塗工時の塗工適性も評価を行った。この
結果を表2に示す。
セット印刷用塗工紙における塗工原紙についてはそのサ
イズ性を、また塗工時の塗工適性も評価を行った。この
結果を表2に示す。
【0087】1)<ステキヒトサイズ度>
JIS P8122に規定されるステキヒトサイズ度試
験方法に従って原紙のサイズ性の測定を行った。本発明
では0.3〜10秒が好ましい。
験方法に従って原紙のサイズ性の測定を行った。本発明
では0.3〜10秒が好ましい。
【0088】1)<ブレードコーター塗工適性>
ブレードコーター塗工適性は実施例で試作したオフセッ
ト印刷用塗工紙における塗工原紙を用いて、上記65質
量%の<顔料塗液1配合>を用いて塗工量片面12g/
m2、塗工速度1,200m/分でブレードコーターに
より両面塗工を行ない、ストリークなどの塗工欠陥の発
生状況と、目的の塗工量を塗工するのに必要なブレード
のローディング角制御が適切かどうかの塗工適性の評価
を行った。本発明では、△以上の状態が好ましい。 ◎:優れている ○:良好 △:やや劣るが実用下限レベル ×:悪い
ト印刷用塗工紙における塗工原紙を用いて、上記65質
量%の<顔料塗液1配合>を用いて塗工量片面12g/
m2、塗工速度1,200m/分でブレードコーターに
より両面塗工を行ない、ストリークなどの塗工欠陥の発
生状況と、目的の塗工量を塗工するのに必要なブレード
のローディング角制御が適切かどうかの塗工適性の評価
を行った。本発明では、△以上の状態が好ましい。 ◎:優れている ○:良好 △:やや劣るが実用下限レベル ×:悪い
【0089】
【表2】
【0090】評価結果;以上説明したように、表3によ
れば、内添サイズ剤を含有させずに、外添サイズ剤を適
用した系において、実施例9〜12のスチレン−アクリ
ル系共重合物を外添サイズ剤に用い、フィルムトランフ
ァー型サイズプレス装置でサイズプレスを行ったオフセ
ット印刷用塗工紙における塗工原紙では、サイズ度だけ
でなく顔料塗液のブレードコーター塗工適性も良化する
ことがわかる。一方、実施例15のコンベンショナルサ
イズプレス装置を用いた塗工原紙は顔料塗液が浸透しや
すいので、サイズ度の割りには、ストリークの発生傾向
が強くなるものと考えられる。さらに、実施例13〜1
4ではサイズプレス液粘度が50mPa・sを越えてい
るが、この様な場合ではサイズプレスによる液の付着量
が増大するため、塗液の浸透が抑えられる結果として、
塗工量を制御するブレードのローディング角の制御性が
悪化することがわかる。
れば、内添サイズ剤を含有させずに、外添サイズ剤を適
用した系において、実施例9〜12のスチレン−アクリ
ル系共重合物を外添サイズ剤に用い、フィルムトランフ
ァー型サイズプレス装置でサイズプレスを行ったオフセ
ット印刷用塗工紙における塗工原紙では、サイズ度だけ
でなく顔料塗液のブレードコーター塗工適性も良化する
ことがわかる。一方、実施例15のコンベンショナルサ
イズプレス装置を用いた塗工原紙は顔料塗液が浸透しや
すいので、サイズ度の割りには、ストリークの発生傾向
が強くなるものと考えられる。さらに、実施例13〜1
4ではサイズプレス液粘度が50mPa・sを越えてい
るが、この様な場合ではサイズプレスによる液の付着量
が増大するため、塗液の浸透が抑えられる結果として、
塗工量を制御するブレードのローディング角の制御性が
悪化することがわかる。
【0091】実施例16〜18および比較例4〜5
実施例18
上記で作製した原紙1に、以下の配合でフィルムトラン
スファー方式のGRCを用いてサイズプレスを行ない、
外添サイズ剤固形分付着量0.032g/m2の外添サイ
ズ塗工原紙を得、実施例16のオフセット印刷用塗工紙
における塗工原紙とした。 <サイズプレス液13配合> 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS−3800) 17部 外添サイス゛剤(荒川化学社製;スチレン-アクリル系共重合物;MA-8改) 0.34部 水 82.66部
スファー方式のGRCを用いてサイズプレスを行ない、
外添サイズ剤固形分付着量0.032g/m2の外添サイ
ズ塗工原紙を得、実施例16のオフセット印刷用塗工紙
における塗工原紙とした。 <サイズプレス液13配合> 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS−3800) 17部 外添サイス゛剤(荒川化学社製;スチレン-アクリル系共重合物;MA-8改) 0.34部 水 82.66部
【0092】実施例17
上記で作製した原紙1に、以下の配合でフィルムトラン
スファー方式のGRCを用いてサイズプレスを行ない、
外添サイズ剤固形分付着量0.016g/m2の外添サイ
ズ塗工原紙を得、実施例17のオフセット印刷用塗工紙
における塗工原紙とした。 <サイズプレス液14配合> 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS−3800) 17部 外添サイズ剤(ハリマ化成社製;スチレン-アクリル系共重合物;KN-500) 0.17部 水 82.83部
スファー方式のGRCを用いてサイズプレスを行ない、
外添サイズ剤固形分付着量0.016g/m2の外添サイ
ズ塗工原紙を得、実施例17のオフセット印刷用塗工紙
における塗工原紙とした。 <サイズプレス液14配合> 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS−3800) 17部 外添サイズ剤(ハリマ化成社製;スチレン-アクリル系共重合物;KN-500) 0.17部 水 82.83部
【0093】実施例18
上記で作製した原紙1に、以下の配合でフィルムトラン
スファー方式のGRCを用いてサイズプレスを行ない、
外添サイズ剤固形分付着量0.016g/m2の外添サイ
ズ塗工原紙を得、実施例18のオフセット印刷用塗工紙
における塗工原紙とした。 <サイズプレス液15配合> 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS−3800) 17部 外添サイズ剤(荒川化学社製;スチレン-アクリル系共重合物;MA-3改) 0.16部 水 82.64部
スファー方式のGRCを用いてサイズプレスを行ない、
外添サイズ剤固形分付着量0.016g/m2の外添サイ
ズ塗工原紙を得、実施例18のオフセット印刷用塗工紙
における塗工原紙とした。 <サイズプレス液15配合> 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS−3800) 17部 外添サイズ剤(荒川化学社製;スチレン-アクリル系共重合物;MA-3改) 0.16部 水 82.64部
【0094】比較例4
上記で作製した原紙1に、サイズプレス液配合4でフィ
ルムトランスファー方式のGRCを用いてサイズプレス
を行ない、外添サイズ塗工原紙を得、比較例4のオフセ
ット印刷用塗工紙における塗工原紙とした。
ルムトランスファー方式のGRCを用いてサイズプレス
を行ない、外添サイズ塗工原紙を得、比較例4のオフセ
ット印刷用塗工紙における塗工原紙とした。
【0095】比較例5
上記で作製した原紙3のAKDサイズ剤添加量だけを
0.035部とした以外は同様にして製造した原紙に、
以下の配合でフィルムトランスファー方式のGRCを用
いてサイズプレスを行ない、外添サイズ塗工原紙を得、
比較例5のオフセット印刷用塗工紙における塗工原紙と
した。 <サイズプレス液15配合> 自家変性澱粉(熱化学変性処理) 8部 水 92部
0.035部とした以外は同様にして製造した原紙に、
以下の配合でフィルムトランスファー方式のGRCを用
いてサイズプレスを行ない、外添サイズ塗工原紙を得、
比較例5のオフセット印刷用塗工紙における塗工原紙と
した。 <サイズプレス液15配合> 自家変性澱粉(熱化学変性処理) 8部 水 92部
【0096】さらに、実施例16〜18、および比較例
4〜5のオフセット印刷用塗工紙における塗工原紙に以
下の配合で塗液濃度:65質量%の塗液をブレードコー
ターを用いて、塗工量:片面12g/m2、塗工速度:
1,200m/分で両面塗工を行った。 <顔料塗液1配合> 市販一級カオリンクレー 60部 市販重質炭酸カルシウム 40部 市販ポリアクリル酸系分散剤 0.1部 ラテックスバインダー 12部 市販燐酸エステル澱粉 3部 市販カルボキシメチルセルロース系増粘剤(CMC) 0.1部 水酸化ナトリウム pH9.6に調製
4〜5のオフセット印刷用塗工紙における塗工原紙に以
下の配合で塗液濃度:65質量%の塗液をブレードコー
ターを用いて、塗工量:片面12g/m2、塗工速度:
1,200m/分で両面塗工を行った。 <顔料塗液1配合> 市販一級カオリンクレー 60部 市販重質炭酸カルシウム 40部 市販ポリアクリル酸系分散剤 0.1部 ラテックスバインダー 12部 市販燐酸エステル澱粉 3部 市販カルボキシメチルセルロース系増粘剤(CMC) 0.1部 水酸化ナトリウム pH9.6に調製
【0097】また、実施例16〜18、および比較例4
〜5においては、得られた両面塗工紙に対し、オフライ
ンでスーパーカレンダー仕上げ装置(段数:10段、剛
性ロール:外径400mmのチルドロール、弾性ロー
ル:外径400mmのコットンロール、線圧:220k
g/cm)を用いてカレンダリング処理を施し、オフセ
ット印刷用塗工紙を製造した。
〜5においては、得られた両面塗工紙に対し、オフライ
ンでスーパーカレンダー仕上げ装置(段数:10段、剛
性ロール:外径400mmのチルドロール、弾性ロー
ル:外径400mmのコットンロール、線圧:220k
g/cm)を用いてカレンダリング処理を施し、オフセ
ット印刷用塗工紙を製造した。
【0098】上記により作製した実施例16〜18およ
び比較例4〜5のオフセット印刷用塗工紙における塗工
原紙についてはその原紙吸水度を、また塗工時の塗工適
性、並びにオフセット印刷用塗工紙の印刷適性について
評価を行った。この結果を表3に示す。
び比較例4〜5のオフセット印刷用塗工紙における塗工
原紙についてはその原紙吸水度を、また塗工時の塗工適
性、並びにオフセット印刷用塗工紙の印刷適性について
評価を行った。この結果を表3に示す。
【0099】1)<原紙吸水度(10秒コッブ値)>:
JIS P8140に規定される吸水度試験方法で水と
の接触時間を10秒にした吸水度(コッブ値)を持っ
て、原紙吸水度とした。本発明では30〜80g/m2吸
水度が好ましい。
JIS P8140に規定される吸水度試験方法で水と
の接触時間を10秒にした吸水度(コッブ値)を持っ
て、原紙吸水度とした。本発明では30〜80g/m2吸
水度が好ましい。
【0100】2)<インキ着肉性>
RI印刷適性試験機を用い、亜麻仁油を転写し、藍色ベ
タ印刷を施した後、印刷濃度、および印刷むらを目視に
て判定して、 ◎(非常に良好) ○(良好) △(普通) ×(不良) の4段階で評価した。ただし、本発明においては、○以
上が望ましい。
タ印刷を施した後、印刷濃度、および印刷むらを目視に
て判定して、 ◎(非常に良好) ○(良好) △(普通) ×(不良) の4段階で評価した。ただし、本発明においては、○以
上が望ましい。
【0101】3)<インキセット性>
RI印刷適性試験機を用い、紅色ベタ印刷を施した後、
印刷面に白紙の塗工紙を圧着し、塗工紙に転写したイン
キ濃度を目視にて判定して、 ◎(非常に良好) ○(良好) △(普通) ×(不良) の4段階で評価した。ただし、本発明においては、○以
上が望ましい。
印刷面に白紙の塗工紙を圧着し、塗工紙に転写したイン
キ濃度を目視にて判定して、 ◎(非常に良好) ○(良好) △(普通) ×(不良) の4段階で評価した。ただし、本発明においては、○以
上が望ましい。
【0102】4)印刷光沢
RI印刷適性試験機を用い、藍色、紅色、黄色(インキ
量各0.2cc)の重色ベタ印刷を施した後、グロスメ
ーターにて、光沢を60°−60°反射率で評価した。
本発明においては、65%以上が望ましい。
量各0.2cc)の重色ベタ印刷を施した後、グロスメ
ーターにて、光沢を60°−60°反射率で評価した。
本発明においては、65%以上が望ましい。
【0103】
【表3】
【0104】評価結果;以上説明したように、表3によ
れば内添サイズ剤を含有させずに、外添サイズ剤を適用
した系において、実施例16〜18のスチレン−アクリ
ル系共重合物を外添サイズ剤に用い、フィルムトランフ
ァー型サイズプレス装置でサイズプレスを行った10秒
コッブ値が30〜80g/m2の範囲にあるオフセット印
刷用塗工紙における塗工原紙では、顔料塗液のブレード
コーター塗工適性だけでなく、塗工紙のオフセット印刷
適性も良化することがわかる。一方、比較例4の内添サ
イズ剤も外添サイズ剤も用いない塗工原紙は顔料塗液が
浸透しやすいので、顔料塗液が塗工原紙中に浸透しやす
く、ストリークの発生傾向が強くなり、さらに塗工紙の
印刷光沢も出難いものと考えられる。さらに、比較例5
内添サイズ剤が非常に良く効いているので、10秒コッ
ブ値は20g/m2台となり、顔料塗液が塗工原紙中に浸
透しにくいことから、乾燥時にバインダーマイグレーシ
ョンが発生し、塗工紙のインキ着肉、インキセット性が
悪化することがわかる。
れば内添サイズ剤を含有させずに、外添サイズ剤を適用
した系において、実施例16〜18のスチレン−アクリ
ル系共重合物を外添サイズ剤に用い、フィルムトランフ
ァー型サイズプレス装置でサイズプレスを行った10秒
コッブ値が30〜80g/m2の範囲にあるオフセット印
刷用塗工紙における塗工原紙では、顔料塗液のブレード
コーター塗工適性だけでなく、塗工紙のオフセット印刷
適性も良化することがわかる。一方、比較例4の内添サ
イズ剤も外添サイズ剤も用いない塗工原紙は顔料塗液が
浸透しやすいので、顔料塗液が塗工原紙中に浸透しやす
く、ストリークの発生傾向が強くなり、さらに塗工紙の
印刷光沢も出難いものと考えられる。さらに、比較例5
内添サイズ剤が非常に良く効いているので、10秒コッ
ブ値は20g/m2台となり、顔料塗液が塗工原紙中に浸
透しにくいことから、乾燥時にバインダーマイグレーシ
ョンが発生し、塗工紙のインキ着肉、インキセット性が
悪化することがわかる。
【0105】
【発明の効果】本発明の従来、抄紙において使用されて
いた内添サイズ剤を含有せず、外添サイズ剤のみを使用
することを特徴とするオフセット印刷用塗工紙における
塗工原紙は、抄紙系内の高度なクローズド化および省資
源の観点から、抄紙系内の汚れを低減できると同時にサ
イズ性の制御が容易であり、生産性に優れている。ま
た、外添サイズ剤を含む特定粘度のサイズプレス液をフ
ィルムトランファー方式のサイズプレス装置を用い、規
定量塗工することにより生産性と品質のバランスに優れ
たオフセット印刷用塗工紙における塗工原紙の製造方法
を提供できる。さらに、外添サイズ剤のみを使用した1
0秒コッブ値が特定値である塗工原紙に塗工層を設ける
ことにより、優れた生産性と印刷適性を有するオフセッ
ト印刷用塗工紙を得ることができる。
いた内添サイズ剤を含有せず、外添サイズ剤のみを使用
することを特徴とするオフセット印刷用塗工紙における
塗工原紙は、抄紙系内の高度なクローズド化および省資
源の観点から、抄紙系内の汚れを低減できると同時にサ
イズ性の制御が容易であり、生産性に優れている。ま
た、外添サイズ剤を含む特定粘度のサイズプレス液をフ
ィルムトランファー方式のサイズプレス装置を用い、規
定量塗工することにより生産性と品質のバランスに優れ
たオフセット印刷用塗工紙における塗工原紙の製造方法
を提供できる。さらに、外添サイズ剤のみを使用した1
0秒コッブ値が特定値である塗工原紙に塗工層を設ける
ことにより、優れた生産性と印刷適性を有するオフセッ
ト印刷用塗工紙を得ることができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 片面または両面に少なくとも1層以上の
塗工層を設けたオフセット印刷用塗工紙における塗工原
紙において、該原紙中に内添法によるサイズ剤(以下、
内添サイズ剤と称す。)を含有せず、外添法によるサイ
ズ剤(以下、外添サイズ剤と称す。)のみを使用してな
ることを特徴とするオフセット印刷用塗工紙における塗
工原紙。 - 【請求項2】 外添サイズ剤が、スチレン−アクリル系
共重合物であることを特徴とする請求項1記載のオフセ
ット印刷用塗工紙における塗工原紙。 - 【請求項3】 塗工原紙が、パルプ原料として古紙パル
プを用いてなることを特徴とする請求項1または2記載
のオフセット印刷用塗工紙における塗工原紙。 - 【請求項4】 オフセット印刷用塗工紙における塗工原
紙の製造方法において、60℃/60rpmでのBro
okfield粘度が50mPa・s以下である外添サ
イズ剤を含む水溶性バインダーを主体とするサイズプレ
ス液を調整し、該サイズプレス液をフィルムトランファ
ー方式のサイズプレス装置を用い、内添サイズ剤を使用
することなく抄造した原紙(以下、内添無サイズ原紙と
称す。)上に、外添サイズ剤を0.01〜0.05g/
m2(乾燥固形分)塗工することを特徴とするオフセッ
ト印刷用塗工紙における塗工原紙の製造方法。 - 【請求項5】 前記請求項1〜3の何れか1項記載のオ
フセット印刷用塗工紙における塗工原紙であり、かつJ
IS P8140に規定される吸水度試験方法に準じて
水との接触時間を10秒とする吸水度(10秒コッブ
値)が30〜80g/m2である該塗工原紙の片面または
両面に少なくとも1層以上の塗工層を設けてなることを
特徴とするオフセット印刷用塗工紙。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001248183A JP2003055893A (ja) | 2001-08-17 | 2001-08-17 | オフセット印刷用塗工紙およびその塗工原紙、並びに該塗工原紙の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001248183A JP2003055893A (ja) | 2001-08-17 | 2001-08-17 | オフセット印刷用塗工紙およびその塗工原紙、並びに該塗工原紙の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003055893A true JP2003055893A (ja) | 2003-02-26 |
Family
ID=19077389
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001248183A Pending JP2003055893A (ja) | 2001-08-17 | 2001-08-17 | オフセット印刷用塗工紙およびその塗工原紙、並びに該塗工原紙の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003055893A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006132012A (ja) * | 2004-11-02 | 2006-05-25 | Daio Paper Corp | 塗工紙の製造方法及び製造設備 |
| JP2010077573A (ja) * | 2008-09-29 | 2010-04-08 | Daio Paper Corp | オフセット印刷用新聞用紙 |
| JP2014114515A (ja) * | 2012-12-07 | 2014-06-26 | Oji Holdings Corp | 塗工ファンシー紙 |
| JP2017179636A (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | 株式会社巴川製紙所 | 滅菌袋用原紙および滅菌袋 |
-
2001
- 2001-08-17 JP JP2001248183A patent/JP2003055893A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006132012A (ja) * | 2004-11-02 | 2006-05-25 | Daio Paper Corp | 塗工紙の製造方法及び製造設備 |
| JP2010077573A (ja) * | 2008-09-29 | 2010-04-08 | Daio Paper Corp | オフセット印刷用新聞用紙 |
| JP2014114515A (ja) * | 2012-12-07 | 2014-06-26 | Oji Holdings Corp | 塗工ファンシー紙 |
| JP2017179636A (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | 株式会社巴川製紙所 | 滅菌袋用原紙および滅菌袋 |
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