JP2003080902A - 駆動車輪用軸受装置 - Google Patents

駆動車輪用軸受装置

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JP2003080902A
JP2003080902A JP2001275993A JP2001275993A JP2003080902A JP 2003080902 A JP2003080902 A JP 2003080902A JP 2001275993 A JP2001275993 A JP 2001275993A JP 2001275993 A JP2001275993 A JP 2001275993A JP 2003080902 A JP2003080902 A JP 2003080902A
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bearing device
outer joint
wheel
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JP2001275993A
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English (en)
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Kenji Tsuruki
賢司 鶴木
Hiroyuki Ogura
博幸 小倉
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大きなモーメント荷重が装置に作用しても加締
部に緩みが発生せず、長期間安定した剛性が確保でき、
かつ、適正な軸受の予圧量が維持できる駆動車輪用軸受
装置を提供する。 【解決手段】ハブ輪1と、軸受部2と、外側継手部材3
とをユニット化した駆動車輪用軸受装置であって、外側
継手部材10の軸部13をハブ輪1にセレーション8、
15を介して内嵌すると共に、軸部13の基部にハブ輪
1の円筒部6に嵌合する円筒状の嵌合部14を設け、か
つ、軸部13の端部とハブ輪1間にテーパリング部材1
8を嵌挿して、外側継手部材10の肩部12をハブ輪1
の端面に突合せた状態で、テーパリング部材18を介し
て軸部13の先端を径方向外方に塑性変形させて加締部
26とし、この加締部26によりハブ輪1と外側継手部
材10とをユニット化した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の駆動車
輪を支持する駆動車輪用軸受装置に関するもので、特
に、ハブ輪と等速自在継手の外側継手部材と複列の車輪
軸受とをユニット化した駆動車輪用軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】FR車の後輪、FF車の前輪、あるいは
4WD車の全輪といった自動車の駆動輪は、駆動車輪用
軸受装置により懸架装置に支持する。近年、駆動車輪用
軸受装置は軽量・コンパクト化を狙って、ハブ輪と等速
自在継手と軸受部とをユニット化する傾向にある。
【0003】図5は従来の駆動車輪用軸受装置を示す縦
断面図で、懸架装置に取付固定して回転しない外方部材
50は、外周面に車体取付フランジ51を有し、内周面
に複列の外側転走面50a、50bを形成している。こ
の外方部材50の径方向内側には内方部材60を配設し
ている。内方部材60はハブ輪61と等速自在継手70
の外側継手部材71とからなり、このうちハブ輪61は
一端部に車輪(図示せず)を取付けるための車輪取付フ
ランジ62を有し、外方部材50の一方の外側転走面5
0aに対向する内側転走面61aを外周に形成してい
る。
【0004】また、外方部材50の他方の外側転走面5
0bに対向する内側転走面71aを外周に形成した外側
継手部材71は、カップ状のマウス部72と、このマウ
ス部72の底部となる肩部73、およびこの肩部73か
ら軸方向に延びる軸部74とからなる。外方部材50の
外側転走面50a、50bと内方部材60の内側転走面
61a、71aとの間には複列の転動体52、52を収
容して、外方部材50の内側に内方部材60を回転自在
に支承している。
【0005】ハブ輪61の円筒状部分63に外側継手部
材71の軸部74を内嵌し、肩部73にハブ輪61の端
面を突合せ状態で結合している。図6のB部拡大図に示
すように、軸部74の端部には円筒部75を形成し、ハ
ブ輪61と外側継手部材71同士を結合固定するため
に、この円筒部75の先端部を径方向外方に塑性変形さ
せて、加締部76としている。この加締部76をハブ輪
61の端面の内周縁部に当接させ、加締部76によりハ
ブ輪61の円筒状部分63を外側継手部材71の肩部7
3に向け強く押さえ付けている。
【0006】円筒状部分63の内周面には雌スプライン
64を全長に亙り形成しているが、歯先面の内接面の直
径のうち、一端側の直径R1を、中間部および他端側の
直径R2よりも小さくしている。一方、軸部74の中間
部には、雌スプライン64に係合する雄スプライン77
を形成し、この雄スプライン77を挟むように一対の円
筒状外周面部74a、74bをそれぞれ形成している。
この円筒状外周面部74a、74bの直径を、歯先面の
内接面の直径R1、R2よりも僅かに大きく形成し、そ
れぞれしまり嵌めにより嵌合している。
【0007】したがって、車両旋回時に加わるモーメン
ト荷重は、一対の円筒状外周面部74a、74bと、雌
スプライン64の歯先面との嵌合部で支承し、両スプラ
イン64、77の係合部は専らトルク伝達のみを行う。
すなわち、軸部74の加締部76には、ハブ輪61と外
側継手部材71同士を結合するための力が加わるのみ
で、モーメント荷重は加わることはないので、長期間に
亙ってその結合力を保持することができる(特開平11
−62951号)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した駆動車輪用軸
受装置において、軸部74の円筒状外周面部74a、7
4bを、雌スプライン64の歯先面の内接面に、それぞ
れしまり嵌めにより嵌合させようとすると、円筒状外周
面部74a、74b、および雌スプライン64の歯先面
の寸法精度を厳しく管理する必要があり、製造コストの
高騰を招来させ好ましくない。
【0009】さらに、耐摩耗性を保持させるために嵌合
部等に高周波焼入れ等による熱処理を施す場合、熱処理
変形によるバラツキが生じ、その寸法精度を所望の範囲
に規制することは実際には困難と言える。したがって、
車両旋回時に加わるモーメント荷重を、一対の円筒状外
周面部74a、74bと、雌スプライン64の歯先面と
の嵌合部で安定して支承することは難しく、長期間に亙
って加締部76の強度やハブ輪61や外側継手部材71
の曲げ剛性を確保することは難しい。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、大きなモーメント荷重が装置に作用しても加
締部に緩みが発生せず、長期間安定した剛性が確保で
き、かつ、適正な軸受の予圧量が維持できる駆動車輪用
軸受装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】係る目的を達成すべく、
本発明のうち請求項1記載の発明は、ハブ輪と、複列の
転がり軸受と、等速自在継手の外側継手部材とをユニッ
ト化した駆動車輪用軸受装置であって、前記ハブ輪が、
円筒部の一端に車輪取付フランジを有し、前記外側継手
部材が、カップ状のマウス部と、このマウス部の底部を
なす肩部と、この肩部から軸方向に延びる軸部とを有し
ており、外周に車体取付フランジを有し、内周に複列の
転走面を形成した外方部材と、この複列の転走面に対向
する転走面のうち一方を前記ハブ輪の円筒部に、他方を
前記外側継手部材の肩部にそれぞれ有し、これら転走面
間に複列の転動体を収容して、前記外側継手部材の回転
を前記ハブ輪に伝達し、車体に対してこのハブ輪を回転
自在に支承した駆動車輪用軸受装置において、前記外側
継手部材の軸部を前記ハブ輪にセレーションを介してト
ルク伝達可能に内嵌すると共に、前記軸部の基部に前記
ハブ輪の円筒部に嵌合する円筒状の嵌合部を設け、か
つ、前記軸部の端部と前記ハブ輪間にテーパリング部材
を嵌挿して、前記外側継手部材の肩部を前記ハブ輪の端
面に突合せた状態で、前記テーパリング部材を介して前
記軸部の先端を径方向外方に塑性変形させて加締部と
し、この加締部により前記ハブ輪と前記外側継手部材と
をユニット化した構成を採用した。
【0012】このように、軸部の先端を径方向外方に塑
性変形させることによりテーパリング部材を軸方向に押
圧し、くさび作用でハブ輪と軸部を摩擦力で一体化する
ため、車両にモーメント荷重が負荷されても、ハブ輪と
軸部とは長期間に亙ってその結合力を保持することがで
きる。
【0013】また、請求項2に記載の発明のように、外
側継手部材に別体の内輪を外嵌する構成とすれば、ハブ
輪と軸受部のサブユニット化ができ、組立性が向上して
すきま管理が容易となると共に、軸受鋼等、高い転がり
疲労寿命を有する材料の選択ができる。
【0014】また、請求項3に記載の発明のように、テ
ーパリング部材が、前記軸部と前記ハブ輪に嵌合する円
筒面と、相互に衝合するテーパ面とをそれぞれ備えた一
対のテーパリングからなる構成であれば、嵌合部の寸法
精度を厳しく規制する必要はなく、強固な結合力を得る
ことができる。
【0015】また、請求項4に記載の発明は、ハブ輪の
内径端部に、このハブ輪の端面に向って大径となるテー
パ面を形成し、このテーパ面に衝合するテーパ面を外径
に有するテーパリング部材を前記軸部に外嵌するように
すれば、部品点数の削減と組立作業を簡便にでき、安価
な量産に適している。
【0016】また、請求項5に記載の発明のように、外
側継手部材のうち、前記軸部の加締部を除いた表面に高
周波焼入れによる硬化層を形成すれば、塑性変形におけ
る加締部のクラックを抑制することができると共に、軸
部のフレッティング摩耗を抑制することができる。
【0017】さらに、請求項6に記載の発明のように、
テーパリング部材の少なくとも表面を硬化処理すればフ
レッティング摩耗を抑制することができ、長期間に亙っ
て結合力を保持できる。
【0018】また、請求項7に記載の発明のように、軸
受部の内部すきまを負に管理すれば、長期に亙って加締
部に緩みが発生しないばかりでなく、装置の剛性を高め
ることができ、操縦安定性と軸受寿命を向上させるとい
った所期の技術的課題を解決することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1(a)は、本発明に係
る駆動車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図
である。
【0020】この駆動車輪用軸受装置は、ハブ輪1と、
軸受部2と、等速自在継手3とをユニット化して構成し
ている。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態
で、車両の外側寄りとなる側をアウトボード側、中央寄
り側をインボード側という。
【0021】ハブ輪1は、円筒部4のアウトボード側端
部に車輪(図示せず)を取付けるための車輪取付フラン
ジ5を有し、インボード側端部に嵌合部6を形成してい
る。また、円筒部4の外周には軸受部2の内側転走面7
を一体形成し、内周にはセレーション8(またはスプラ
イン)を形成している。車輪取付フランジ5の円周等配
位置にはハブボルト9を植設し車輪を締結する。
【0022】等速自在継手3は、外側継手部材10と図
示しない継手内輪、ケージ、トルク伝達ボールからな
る。外側継手部材10は、カップ状のマウス部11と、
このマウス部11の底部をなす肩部12と、この肩部1
2から軸方向に延びる軸部13とからなり、肩部12は
前述したハブ輪1の嵌合部6の端面に衝合する。また、
肩部12の外周には軸受部2の内側転走面12aを一体
形成して、前述したハブ輪1の内側転走面7とで複列の
内側転走面を構成する。なお、マウス部11の内周には
軸方向に延びる曲線状のトラック溝11aを形成し、継
手内輪の外周に形成したトラック溝間にトルク伝達ボー
ルを収容し、エンジン(図示せず)からの回転トルクを
外側継手部材10に伝達する。
【0023】軸部13の基部に嵌合部14を形成し、ハ
ブ輪1の嵌合部6に内嵌する。また、軸部13の中央部
に転造加工によりセレーション15(またはスプライ
ン)を形成し、前述したハブ輪1のセレーション8と係
合する。さらに、軸部13の先端には円筒部16を形成
し、ハブ輪1の開口端部17との間にテーパリング部材
18を嵌挿している。
【0024】図1(b)は、図1(a)のA部を拡大し
て示した要部拡大断面図である。テーパリング部材18
は一対のテーパリング18a、18bとからなり、外側
テーパリング18aの円筒状外径19をハブ輪1の開口
端部17の内径20に嵌挿している。外側テーパリング
18aの小径端面21は、ハブ輪1の内径20に形成し
た小径段部22に当接している。外側継手部材10の軸
部13をハブ輪1に内嵌した後、内側テーパリング18
bの円筒状内径23を軸部13の円筒部16に嵌挿する
わけであるが、この時、外側テーパリング18aの内径
テーパ面24に内側テーパリング18bの外径テーパ面
25が当接するまで嵌挿する。
【0025】さらに、この円筒部16の先端を径方向外
方に塑性変形させて加締部26とし、内側テーパリング
18bの大径端面21’に密着してこの内側テーパリン
グ18bをインボード側に押圧する。したがって、加締
部26による軸力がテーパ面24、25の角度分に応じ
て径方向分力に転換し、テーパリング部材18によって
ハブ輪1の内径20と軸部13の円筒部16を強固に拘
束することになる。
【0026】こうしたテーパリング部材18は所謂シュ
パンリングと呼ばれ、軸方向の軸力を径方向に転換し、
嵌合状態にある両部材を摩擦力で一体化させるくさび作
用を利用した摩擦締結手段として知られている。テーパ
リング部材18のテーパ面24、25の表面粗さや角度
を適宜変更し、用途に相応しい摩擦力を得ることができ
る。本発明に係るテーパリング部材18の表面には硬化
処理を施し、フレッティング摩耗を抑制している。
【0027】ハブ輪1の嵌合部6の端面と、外側継手部
材10の肩部12とを突合せた状態で、軸部13の先端
を加締ることにより、ハブ輪1と外側継手部材10とを
強く押さえ付けて両者を結合することができる。なお、
予め複列の内側転走面7、12a間の溝ピッチやハブ輪
1の嵌合部6等の寸法を管理することにより、軸受部2
のすきまを所望の範囲に設定することができる。ここ
で、軸受剛性を向上させるために軸受を負すきまに設定
しても加締力等を管理することにより、簡便な手法で軸
受のすきまを精度良く管理することができる。
【0028】軸受部2を構成する外方部材27は、外周
に車体取付フランジ28を一体に有し、内周に複列の外
側転走面29、30を一体に形成している。この一方の
外側転走面29はハブ輪1の内側転走面7に、他方の外
側転走面30は外側継手部材10の内側転走面12aに
それぞれ対向している。これら複列の転走面29、7、
および30、12a間に保持器31、31で保持した複
列の転動体32、32を転動自在に収容している。
【0029】33、34は外方部材27の端部に装着し
たシールで、軸受内部に封入したグリースの漏洩を防止
すると共に、外部から軸受内部にダストや雨水等が侵入
するのを防止している。アウトボード側シール33のシ
ールリップはハブ輪1の車輪取付フランジ5の根元部に
形成した円弧状シールランド部に摺接し、インボード側
シール34のシールリップは外側継手部材10の肩部1
2に形成した円弧状シールランド部に摺接している。こ
こで軸受部2は転動体32、32をボールとした複列ア
ンギュラ玉軸受を例示したが、これに限らず転動体に円
すいころを使用した複列円すいころ軸受であっても良
い。
【0030】ハブ輪1はS53C等の中炭素鋼からな
り、内側転走面7をはじめ、嵌合部6の端面、およびシ
ールランド部を高周波焼入れにより所定の表面硬さに硬
化処理して耐摩耗性を向上させている。なお、必要に応
じ、嵌合部6の内径やセレーション8等を硬化処理して
も良い。
【0031】一方、外側継手部材10はS53C等の中
炭素鋼で形成し、トラック溝11aをはじめ、肩部12
および軸部13を高周波焼入れにより所定の表面硬さに
硬化処理して耐摩耗性を向上させている。ただし、軸部
13の先端の加締部26は塑性変形によるクラック発生
を抑制するため未焼入れのままとし、鍛造後の素材表面
硬さ10〜30HRCに設定している。なお、外側継手
部材10をSCr415等の肌焼鋼で形成し、この軸部
13の加締部26を残して浸炭焼入れをし、表面に所望
の硬化層を形成しても良い。
【0032】図2は本発明に係る駆動車輪用軸受装置の
第2の実施形態を示す縦断面図である。図1に示した第
1の実施形態と異なる点は軸受部のみで、その他同一部
品同一部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略
する。
【0033】この駆動車輪用軸受装置は、前述した実施
形態と同様、ハブ輪1と、軸受部35と、等速自在継手
3’とをユニット化して構成している。外側継手部材1
0’の肩部12’に別体の内輪36を圧入し、外方部材
27の内周に形成した複列の外側転走面29、30のう
ち、インボード側の外側転走面30に対向する内側転走
面36aをその外周に形成している。内輪36はSUJ
2等の軸受鋼で形成し、ズブ焼入れにより芯部まで焼入
れ硬化させている。
【0034】内輪36をハブ輪1の嵌合部6の端面に突
合せ状態で、軸部13の先端を塑性変形させて加締部2
6を形成している。この加締部26によってハブ輪1と
外側継手部材10’を分離不可に締結している。ここ
で、内輪36を別体構造とすることにより、外側継手部
材10’の材料に拘束されず前述したSUJ2等、転が
り疲労寿命に好適な材料を選択することができる。ま
た、インボード側シール37のシールリップを内輪36
の外径に摺接させているため、ハブ輪1と軸受部35と
をサブユニット化して予め組立することが可能となり、
軸受すきまの管理が極めて容易となる。
【0035】図3は本発明に係る駆動車輪用軸受装置の
第3の実施形態を示す縦断面図である。図1に示した第
1の実施形態と異なる点はテーパリング部材のみで、そ
の他同一部品同一部位には同じ符号を付してその詳細な
説明を省略する。
【0036】テーパリング部材18’は一対のテーパリ
ング18a、18bとからなり、図1に示した第1の実
施形態のそれと左右の向きが逆になるように構成してい
る。したがって、加締部26は外側テーパリング18a
の小径端面21に密着してこの外側テーパリング18a
をインボード側に押圧し、加締部26による軸力がテー
パ面24、25の角度分に応じて径方向分力に転換し、
テーパリング部材18によってハブ輪1の内径20と軸
部13の円筒部16を強固に拘束することになる。
【0037】図4は本発明に係る駆動車輪用軸受装置の
第4の実施形態を示す縦断面図である。図1に示した第
1の実施形態と異なる点はテーパリング部材のみで、そ
の他同一部品同一部位には同じ符号を付してその詳細な
説明を省略する。
【0038】ハブ輪1’の開口端部17’をテーパ面2
4’に形成し、内側テーパリング18bのテーパ面25
に衝合する。加締部26はこの内側テーパリング18b
の大径端面21’に密着してインボード側に押圧するこ
とになる。したがって、加締部26による軸力がテーパ
面24’、25の角度分に応じて径方向分力に転換し、
内側テーパリング18bによってハブ輪1と軸部13の
円筒部16を強固に拘束する。前述したテーパリング部
材18と異なり、単一の内側テーパリング18bで構成
しているため組立性が向上する。
【0039】以上、本発明に係る駆動車輪用軸受装置の
実施形態、すなわち、所謂第3世代、あるいは第4世代
と称される駆動車輪用軸受装置について説明を行った
が、これらに限定されるものではなく、例えば、ハブ輪
と外側継手部材にそれぞれ別体の内輪を圧入する構造の
第1世代、あるいは外方部材を車体に固定したナックル
に圧入する構造の第2世代の構造であっても良く、本発
明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる
形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範
囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特
許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべ
ての変更を含む。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る駆動
車輪用軸受装置は、以下に挙げるような格別な効果を奏
する。 ハブ輪と複列の転がり軸受と等速自在継手の外側継手
部材をユニット化した駆動車輪用軸受装置において、軽
量・コンパクト化といった所期の技術課題を解決すると
共に、外側継手部材の軸部の先端を径方向外方に塑性変
形させることにより加締部とし、この加締部でテーパリ
ング部材を軸方向に押圧し、そのくさび作用でハブ輪と
軸部を摩擦力で一体化するため、車両にモーメント荷重
が負荷されても、ハブ輪と軸部とは長期間に亙ってその
結合力を保持することができる。 セレーションの歯先面、あるいはハブ輪と軸部との嵌
合面等の寸法精度を厳しく規制する必要がなく、セレー
ションの両側に配設した円筒状嵌合部によってモーメン
ト荷重を負荷するため、加締部は長期間に亙ってその結
合力を保持することができる。 バラツキのない精密な予圧量の管理をすることができ
るため、装置の剛性を高め、操縦安定性と耐久性を格段
に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係る駆動車輪用軸受装置の第
1の実施形態を示す縦断面図である。(b)は(a)の
A部拡大断面図である。
【図2】本発明に係る駆動車輪用軸受装置の第2の実施
形態を示す縦断面図である。
【図3】本発明に係る駆動車輪用軸受装置の第3の実施
形態を示す縦断面図である。
【図4】本発明に係る駆動車輪用軸受装置の第4の実施
形態を示す縦断面図である。
【図5】従来の駆動車輪用軸受装置を示す縦断面図であ
る。
【図6】図5のB部拡大断面図である。
【符号の説明】
1、1’・・・・・・・・ハブ輪 2、35・・・・・・・軸受部 3、3’・・・・・・・・等速自在継手 4、16・・・・・・・円筒部 5・・・・・・・・・・車輪取付フランジ 6、14・・・・・・・嵌合部 7、12a、36a・・内側転走面 8、15・・・・・・・セレーション 9・・・・・・・・・・ハブボルト 10、10’・・・・・・外側継手部材 11・・・・・・・・・マウス部 12、12’・・・・・・肩部 13・・・・・・・・・軸部 17、17’・・・・・・開口端部 18、18’・・・・・・テーパリング部材 18a・・・・・・・・外側テーパリング 18b・・・・・・・・内側テーパリング 19・・・・・・・・・円筒状外径 20・・・・・・・・・内径 21・・・・・・・・・小径端面 21’・・・・・・・・・大径端面 22・・・・・・・・・小径段部 23・・・・・・・・・円筒状内径 24、24’・・・・・・内径テーパ面 25・・・・・・・・・外径テーパ面 26・・・・・・・・・加締部 27・・・・・・・・・外方部材 28・・・・・・・・・車体取付フランジ 29、30・・・・・・外側転走面 31・・・・・・・・・保持器 32・・・・・・・・・転動体 33、34、37・・・シール 36・・・・・・・・・内輪 50・・・・・・・・・外方部材 50a、50b・・・・転走面 51・・・・・・・・・車体取付フランジ 52・・・・・・・・・転動体 60・・・・・・・・・内方部材 61・・・・・・・・・ハブ輪 61a、71a・・・・転走面 62・・・・・・・・・車輪取付フランジ 63・・・・・・・・・円筒状部分 64・・・・・・・・・雌スプライン 70・・・・・・・・・等速自在継手 71・・・・・・・・・外側継手部材 72・・・・・・・・・マウス部 73・・・・・・・・・肩部 74・・・・・・・・・軸部 74a、74b・・・・円筒状外周面部 75・・・・・・・・・円筒部 76・・・・・・・・・加締部 77・・・・・・・・・雄スプライン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハブ輪と、複列の転がり軸受と、等速自在
    継手の外側継手部材とをユニット化した駆動車輪用軸受
    装置であって、前記ハブ輪が、円筒部の一端に車輪取付
    フランジを有し、前記外側継手部材が、カップ状のマウ
    ス部と、このマウス部の底部をなす肩部と、この肩部か
    ら軸方向に延びる軸部とを有しており、外周に車体取付
    フランジを有し、内周に複列の転走面を形成した外方部
    材と、この複列の転走面に対向する転走面のうち一方を
    前記ハブ輪の円筒部に、他方を前記外側継手部材の肩部
    にそれぞれ有し、これら転走面間に複列の転動体を収容
    して、前記外側継手部材の回転を前記ハブ輪に伝達し、
    車体に対してこのハブ輪を回転自在に支承した駆動車輪
    用軸受装置において、 前記外側継手部材の軸部を前記ハブ輪にセレーションを
    介してトルク伝達可能に内嵌すると共に、前記軸部の基
    部に前記ハブ輪の円筒部に嵌合する円筒状の嵌合部を設
    け、かつ、前記軸部の端部と前記ハブ輪間にテーパリン
    グ部材を嵌挿して、前記外側継手部材の肩部を前記ハブ
    輪の端面に突合せた状態で、前記テーパリング部材を介
    して前記軸部の先端を径方向外方に塑性変形させて加締
    部とし、この加締部により前記ハブ輪と前記外側継手部
    材とをユニット化したことを特徴とする駆動車輪用軸受
    装置。
  2. 【請求項2】前記外側継手部材に前記別体の内輪を外嵌
    した請求項1に記載の駆動車輪用軸受装置。
  3. 【請求項3】前記テーパリング部材が、前記軸部と前記
    ハブ輪に嵌合する円筒面と、相互に衝合するテーパ面を
    それぞれ備えた一対のテーパリングからなる請求項1ま
    たは2に記載の駆動車輪用軸受装置。
  4. 【請求項4】前記ハブ輪の内径端部に、このハブ輪の端
    面に向って大径となるテーパ面を形成し、このテーパ面
    に衝合するテーパ面を外径に有するテーパリング部材を
    前記軸部に外嵌した請求項1または2に記載の駆動車輪
    用軸受装置。
  5. 【請求項5】前記外側継手部材のうち前記軸部の加締部
    を除いた表面に高周波焼入れによる表面硬化層を形成し
    た請求項1乃至4いずれかに記載の駆動車輪用軸受装
    置。
  6. 【請求項6】前記テーパリング部材の少なくとも表面を
    硬化処理した請求項1乃至5いずれかに記載の駆動車輪
    用軸受装置。
  7. 【請求項7】前記複列の転がり軸受を所定の負すきまに
    管理した請求項1乃至6いずれかに記載の駆動車輪用軸
    受装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009248788A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Jtekt Corp 車輪用軸受装置
KR101779788B1 (ko) * 2015-10-12 2017-09-19 주식회사 일진글로벌 휠 베어링 및 그 제작 방법

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