JP2003100230A - カラー陰極線管 - Google Patents
カラー陰極線管Info
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Abstract
れた鉄系材料からなるシャドウマスクを備えたカラー陰
極線管において、外部磁界に対するシールド特性が良好
で、電子ビームのミスランディングが発生しにくく、そ
の結果、良好な画像表示が可能なカラー陰極線管を提供
する。 【解決手段】 シャドウマスクの架張力を98×106
N/m2〜245×10 6N/m2の範囲に設定する。こ
の張力範囲で架張した場合、シャドウマスクの透磁率B
r/Hcが大きくなり磁気シールド特性が向上する。
Description
関する。特に、一方向に張力が付与されたシャドウマス
クを備えたカラー陰極線管に関する。
れた電子ビームが、フェイスパネル内面に形成された蛍
光体スクリーンを照射して、所望する画像が表示され
る。蛍光体スクリーンの電子銃側には所定の距離を隔て
て、色選択電極として機能するシャドウマスクが設けら
れる。シャドウマスクには、電子ビームが所定位置の蛍
光体を射突するように、多数の略矩形状(スロット状)
の開口(電子ビーム通過孔)が配列形成されている。
装置により偏向されてシャドウマスクの所定の開口を通
過して、所定位置の蛍光体を照射することで良好なカラ
ー画像が表示される。所望する蛍光体とは異なる蛍光体
を電子ビームが照射する現象を「ミスランディング」と
言う。ミスランディングが発生すると、色ずれと呼ばれ
る画質劣化を生じる。
生し、各発生因子に応じて各種対策が採られている。
て、ドーミングが挙げられる。ドーミングとは、電子ビ
ームが開口を通過する際にシャドウマスクが加熱され、
シャドウマスクが熱膨張を起こす現象を言う。これによ
り開口位置が変化して、開口を通過した電子ビームが所
定位置の蛍光体を正しく照射しなくなり、ミスランディ
ングを生じる。これを防止するために、温度上昇による
熱膨張を吸収するように張力をシャドウマスクに予め付
与した状態で、シャドウマスクはマスクフレームに架張
保持される。このような架張保持により、シャドウマス
クの温度が上昇しても、シャドウマスクの開口と蛍光体
スクリーンに形成された蛍光体ストライプとの相対的位
置ずれを低減することができる。
て、地磁気などの外部磁界が挙げられる。外部磁界が電
子ビームに作用すると、電子ビーム軌道が曲げられて、
ミスランディングを生じる。外部磁界の方向はカラー陰
極線管の設置方向によって異なり、また、その大きさは
カラー陰極線管の設置位置によって異なる。したがっ
て、カラー陰極線管の設置方向や設置位置にかかわらず
常に安定した画像表示を行なうためには、電子ビームを
外部磁界から遮蔽する必要がある。このために、シャド
ウマスクを架張するマスクフレームと偏向装置との間に
内部磁気シールドを設置するとともに、内部磁気シール
ド、マスクフレーム、及びシャドウマスクを透磁率の良
好な材料で作成することが一般に行なわれている。これ
により、外部磁界は内部磁気シールド、マスクフレー
ム、及びシャドウマスクに吸収されて、その材料内部を
通過するので、外部磁界の電子ビームへの作用を低減で
きる。
磁気的な特性やコストを考慮して選択される。一般に
は、Fe−Ni系合金(インバー)や鉄(Fe)系材料
(例えば軟鋼)が用いられる。
さいためドーミングの発生防止に有効である。一方、鉄
(Fe)系材料は、Fe−Ni系合金に比べて熱膨張係
数が大きいが、安価である。
52292号公報で、Fe−Ni系合金の材料組成につ
いて検討がなされている。
献では、鉄(Fe)系材料については検討されていな
い。
e)系材料を用いたシャドウマスクを張力を付与して架
張すると、その張力値によっては磁気特性、特に地磁気
に対するシールド特性が悪化し、電子ビーム軌道の変化
が大きくなる場合があることが分かった。
な鉄(Fe)系材料からなるシャドウマスクを張力を付
与して架張してなるカラー陰極線管において、外部磁界
に対するシールド特性が良好で、電子ビームのミスラン
ディングが発生しにくく、その結果、良好なカラー画像
表示が可能なカラー陰極線管を提供することを目的とす
る。
成するために以下の構成とする。
が付与された状態で架張保持された略矩形状のシャドウ
マスクを備えたカラー陰極線管であって、前記シャドウ
マスクは鉄系材料からなり、前記張力が98×106N
/m2〜245×106N/m2であることを特徴とす
る。
気シールド特性が向上し、電子ビームのミスランディン
グが発生しにくく、その結果、良好なカラー画像表示が
可能なカラー陰極線管が得られる。また、鉄系材料を用
いることで安価に提供できる。
材料は、C(炭素)の含有量が0.02%以下であるこ
とが好ましい。このような低炭素鋼を用いることで、磁
気シールド特性がより向上する。
が0.006%であると磁気シールド特性がより一層向
上するので好ましい。
10の管軸を通る上下方向の断面図である。以下の説明
の便宜のために、図示したように、管軸に垂直な水平方
向軸をX軸、管軸に垂直な上下方向軸をY軸、管軸をZ
軸とするXYZ−3次元直交座標系を設定する。ここ
で、X軸とY軸とは管軸(Z軸)上で交差する。
一体化されて外囲器13を形成する。フェイスパネル1
1の内面には略矩形状に蛍光体スクリーン14が形成さ
れている。蛍光体スクリーン14から離間し、かつこれ
に対向して、色選別電極としてのシャドウマスク20が
略矩形枠状のマスクフレーム(以下、単に「フレームと
いう)30に架張されて設置されている。フレーム30
のシャドウマスク20とは反対側の面には、2対の略台
形状の金属板材を略四角錐面の一部をなすように相互に
対向させて接合した内部磁気シールド36が一体化され
ている。シャドウマスク20が架張され、内部磁気シー
ルド36が一体化されたフレーム30は、その4隅に設
置された板バネ状の弾性支持体38を、フェイスパネル
11の内面に植設されたパネルピン39に掛止すること
で、フェイスパネル11に保持されている。ファンネル
12のネック部12aには電子銃15が内蔵される。
のファンネル12の外周面上には偏向ヨーク18が設け
られており、これによって電子銃15からの電子ビーム
16は水平方向及び垂直方向に偏向されて、蛍光体スク
リーン14上を走査する。
張保持するフレーム30とからなるマスク構体の概略構
成を示した斜視図である。
略3角形状の一対の支持部材31a,31bと、これよ
り短く、断面が略「コ」字状の一対の連結部材32a,
32bとからなる。一対の支持部材31a,31bと一
対の連結部材32a,32bとを、それぞれ平行に離間
して配置し、各部材の端部同士を溶接することで略矩形
枠状のフレーム30が構成される。
からなり、電子ビーム通過用のスロット状の開口(貫通
孔、電子ビーム通過孔)22がX軸方向及びY軸方向に
多数規則正しく配列形成されている(図2では、一部の
開口のみを図示している)。開口22の形成は周知の方
法、例えば、エッチングなどで行なうことができる。
なす一対の支持部材31a,31bの端辺に架張され
る。シャドウマスク20の架張は、シャドウマスク20
にY軸方向に張力を付与し、かつ、一対の支持部材31
a,31bの架張側の辺に相互に近接する方向の加圧力
を付与した状態で、シャドウマスク20と支持部材31
a,31bとを溶接することで行なわれる。これによ
り、シャドウマスク20には一次元方向(Y軸方向)に
張力Tが付与された状態でフレーム30に架張保持され
る。
鉄(Fe)系材料からなる。また、フレーム30に架張
された状態におけるシャドウマスク20に付与される張
力(引張り応力)Tは、98×106N/m2〜245×
106N/m2の範囲である。以下、これについて説明す
る。
は、Fe(鉄)が99%以上である材料を言う。不可避
的不純物を含有していても良い。シャドウマスク20
は、このような鉄系材料の圧延平板から構成される。
り応力を付与したときの、残留磁化の変化の様子を実験
により求めた結果を示す。図3において、横軸は引張り
応力、縦軸は残留磁化Brを示す。
明する。長さ300mm×幅5mmの金属平板(被検
材)101を吊り下げて、その下端部に重り103を接
続することで、金属平板101に所望する張力を付与す
る。ソレノイド状に巻いた励磁コイル105の内側に、
ソレノイド状に巻いた検出コイル107を配置する。そ
して、検出コイル107の内側に、上記金属平板101
を挿入する。この状態で、励磁コイル105に電流を流
して398A/mの外部磁界を印加した場合の金属平板
101の残留磁化を検出コイル107で測定した。
006%の鉄系材料からなる圧延材(試料A)と、炭素
含有量が0.011%の鉄系材料からなる圧延材(試料
B)とを用いた。両試料は、炭素含有量の他に、添加物
含有量や圧延条件も異なる。
れの場合も、磁化のしやすさを示す残留磁化Brは印加
される引張り応力によって大きく変化する。
に引張り応力を付与したときの、保持力の変化の様子を
実験により求めた結果を示す。図5において、横軸は引
張り応力、縦軸は保持力Hcを示す。保持力Hcの測定
は図4に示した装置を用いて行なった。図3に示した残
留磁化Brの測定と同様に、炭素含有量が0.006%
の鉄系材料からなる圧延材(試料A)と、炭素含有量が
0.011%の鉄系材料からなる圧延材(試料B)とに
ついて測定した。
れの場合も、消磁のされ易さを示す保持力Hcは印加さ
れる引張り応力が大きくなるに従って減少する。
と保持力Hcとの比である透磁率Br/Hcを求めた結
果を図6に示す。一般に、残留磁化Brが大きく、保持
力Hcが小さいほど、即ち、透磁率Br/Hcが大きい
ほど、磁気シールド特性が高い。
引張り応力が245×106N/m2を超えると(範囲A
1)、透磁率Br/Hcが低下していることが分かる。
シャドウマスクをこの張力範囲で架張した場合、外部磁
界(例えば地磁気)により電子ビーム軌道が大きく変化
してミスランディングを生じ、所望する色以外の色の蛍
光体を発光させてしまう「他色打ち」によって、表示画
質が大幅に劣化することを確認した。
り応力が98×106N/m2より小さくなると(範囲A
2)、透磁率Br/Hcが若干低下するとともに、引張
り応力の低下による、熱膨張吸収能力及び振動減衰特性
の低下を招き、実用が困難である。
クの引張り応力を98×106N/m2〜245×106
N/m2の範囲(範囲A0)に設定することで、外部磁
界に対するシールド特性に優れた陰極線管が得られるこ
とが分かる。
上記の範囲とした場合、引張り応力が300×106N
/m2の場合に比べて、電子ビームの蛍光体スクリーン
上へのランディング位置の地磁気によるずれ量が15%
以上、最大で40%低減できることを確認した。
0.006%の鉄系材料(試料A)及び0.011%の
鉄系材料(試料B)のみを示したが、本発明者らの検討
によれば、Fe(鉄)が99%以上である鉄系材料から
なる平板であれば同様の傾向(即ち、引張り応力が98
×106N/m2〜245×106N/m2のとき透磁率B
r/Hcが高くなる)を示すことを確認した。また、更
に、Feが99%以上、C(炭素)が0.02%以下の
低炭素鋼であれば、この傾向がより顕著であることも確
認した。
ように、試料Aと試料Bとを比較した場合、磁気シール
ド特性の観点からは試料A(炭素含有量が0.006
%)の方が優れている。
向(Y軸方向)の張力が付与されて架張される例を示し
たが、長辺方向(X軸方向)の張力が付与されて架張さ
れていても良い。
料からなるシャドウマスクの張力を所定範囲に設定する
ことにより、磁気シールド特性が向上し、電子ビームの
ミスランディングが発生しにくく、その結果、良好なカ
ラー画像表示が可能なカラー陰極線管が得られる。ま
た、鉄系材料を用いることで安価に提供できる。
管軸を通る上下方向の断面図である。
シャドウマスクと、これを架張保持するフレームとから
なるマスク構体の概略構成を示した斜視図である。
与したときの、残留磁化Brの変化の様子を求めた実験
結果である。
定するための装置の概略を示した断面図である。
与したときの、保持力Hcの変化の様子を求めた実験結
果である。
与したときの、透磁率Br/Hcの変化の様子を求めた
実験結果である。
Claims (3)
- 【請求項1】 一方向に張力が付与された状態で架張保
持された略矩形状のシャドウマスクを備えたカラー陰極
線管であって、 前記シャドウマスクは鉄系材料からなり、 前記張力が98×106N/m2〜245×106N/m2
であることを特徴とするカラー陰極線管。 - 【請求項2】 前記鉄系材料は、C(炭素)の含有量が
0.02%以下である請求項1に記載のカラー陰極線
管。 - 【請求項3】 前記鉄系材料は、C(炭素)の含有量が
0.006%である請求項1に記載のカラー陰極線管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001294626A JP2003100230A (ja) | 2001-09-26 | 2001-09-26 | カラー陰極線管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001294626A JP2003100230A (ja) | 2001-09-26 | 2001-09-26 | カラー陰極線管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003100230A true JP2003100230A (ja) | 2003-04-04 |
Family
ID=19116195
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001294626A Pending JP2003100230A (ja) | 2001-09-26 | 2001-09-26 | カラー陰極線管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003100230A (ja) |
-
2001
- 2001-09-26 JP JP2001294626A patent/JP2003100230A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
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