JP2003100489A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP2003100489A JP2001291745A JP2001291745A JP2003100489A JP 2003100489 A JP2003100489 A JP 2003100489A JP 2001291745 A JP2001291745 A JP 2001291745A JP 2001291745 A JP2001291745 A JP 2001291745A JP 2003100489 A JP2003100489 A JP 2003100489A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直流電圧を調整して調光を行う際の電圧変換
の効率を改善した放電灯点灯装置を提供する。 【解決手段】 直流電源部1は、昇圧チョッパ回路10
と、昇降圧チョッパ回路11と、切替え手段12とを備
えており、制御回路4は、コンデンサC1両端の直流電
圧Vdcが所定の電圧以上の時、切替え手段12によっ
て直流電源部1の入力を昇圧チョッパ回路10に接続し
て直流電源部1の動作を昇圧動作に切替え、コンデンサ
C1両端の直流電圧Vdcが所定の電圧以下の時、切替
え手段12によって直流電源部1の入力を昇降圧チョッ
パ回路11に接続して直流電源部1の動作を昇降圧動作
に切替えて、電圧変換時の効率を改善することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電灯点灯装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図18に回路図を示す従来例1の放電灯
点灯装置は、直流電源部101の出力電圧をインバータ
部100で変換した高周波電圧を放電灯Laに供給する
もので、インバータ部100は、直流電源部101に並
列に接続されたスイッチング素子Q100,Q101の
直列回路と、スイッチング素子Q100,Q101の接
続中点に一端を接続されたコンデンサC100と、スイ
ッチング素子Q100,Q101をオン・オフする制御
回路100aとから構成され、インバータ部100が高
周波電圧を供給する負荷回路は、スイッチング素子Q1
01にコンデンサC100を介して並列接続されたイン
ダクタL101,コンデンサC101の直列回路と、コ
ンデンサC101に並列接続された放電灯Laとから構
成され、放電灯Laにはランプ電圧Vlaが印加され、
ランプ電流Ilaが流れる。そして、直流電源部101
が出力する直流電圧Vdcを調整することによって調光
を行い、定格電力の異なる放電灯Laが装着された場合
でも、異なる放電灯間で光出力比を略一定に調光制御で
きる異負荷共用タイプの放電灯点灯装置である。
【0003】次に、図19に示す従来例2の放電灯点灯
装置は、直流電源部101を昇圧チョッパ回路で構成し
たもので、直流電源部101は、交流電源Vsと、交流
電源Vsの出力を整流するダイオードブリッジDBと、
ダイオードブリッジDBの正出力側に接続されたインダ
クタL102とダイオードD100との直列回路と、イ
ンダクタL102を介してダイオードブリッジDBの出
力端に並列接続されたスイッチング素子Q102と、ダ
イオードD100を介してスイッチング素子Q102に
並列接続された平滑用のコンデンサC102と、調光レ
ベルを設定する調光器101aと、調光器101aから
の調光信号に応じてスイッチング素子Q102をオン・
オフして直流電源部101が出力する直流電圧Vdcを
制御する制御回路101bとから構成される。
【0004】この従来例2の放電灯点灯装置において、
直流電源部101が出力する直流電圧Vdcの範囲は、
Vs(peak)≦Vdc(ここで、Vs(peak)
は交流電源Vsのピーク電圧を示す)となる。例えば、
交流電源Vsが、100Vの交流電源であればピーク電
圧Vs(peak)は141V、200Vの交流電源で
あればピーク電圧Vs(peak)は282Vとなる。
【0005】したがって、予め調光器によって決められ
る調光下限を、交流電源Vsのピーク電圧Vs(pea
k)の値に設定しておけば、即ち100Vの交流電源で
あれば直流電圧Vdc=141Vの時に調光下限となる
ように設定しておけば、直流電圧Vdcはそれ以下に下
がることはなく、制御回路101bでは直流電圧Vdc
が所定のレベル以下にならないように制限するためのリ
ミッタ回路が必要なくなり、制御が容易になる。
【0006】このような従来例2では、定格電力の異な
る放電灯Laが装着された場合でも、インバータ部10
0の点灯周波数を一定にしたままで、直流電圧Vdcを
調整することによって定格電力の異なる放電灯間の光出
力比を略一定に調光制御でき、且つ調光下限での直流電
圧Vdcの値を制御する必要がないので制御回路を容易
に構成することができて、さらに、直流電源部101が
昇圧チョッパ回路を構成することによって、チョッパ回
路での電圧変換の効率がよいという長所もある。
【0007】次に、図20に示す従来例3の放電灯点灯
装置は、直流電源部101を昇降圧チョッパ回路で構成
したもので、直流電源部101は、交流電源Vsと、交
流電源Vsの出力を整流するダイオードブリッジDB
と、ダイオードブリッジDBの負出力側に接続されたス
イッチング素子Q103とダイオードD100との直列
回路と、スイッチング素子Q103を介してダイオード
ブリッジDBの出力端に並列接続されたインダクタL1
02と、ダイオードD100を介してインダクタL10
2に並列接続された平滑用のコンデンサC102と、調
光レベルを設定する調光器101aと、調光器101a
からの調光信号に応じてスイッチング素子Q103をオ
ン・オフして直流電源部101が出力する直流電圧Vd
cを制御する制御回路101bとから構成される。
【0008】この従来例3の放電灯点灯装置において、
直流電源部101が出力する直流電圧Vdcの範囲は、
交流電源Vsのピーク電圧Vs(peak)に関係な
く、任意に設定することができる。即ち、直流電圧Vd
cが交流電源Vsのピーク電圧Vs(peak)より低
い電圧を必要な時は、直流電源部101の昇降圧チョッ
パ回路を降圧動作させ、直流電圧Vdcがピーク電圧V
s(peak)より高い電圧を必要な時は、直流電源部
101の昇降圧チョッパ回路を昇圧動作させればよい。
したがって、交流電源Vsによる直流電圧Vdcの制限
がなくなり、放電灯Laのランプ電流Ilaの制御範囲
が広がることになる。
【0009】このような従来例3では、定格電力の異な
る放電灯Laが装着された場合でも、インバータ部10
0の点灯周波数を一定にしたままで、直流電圧Vdcを
調整することによって定格電力の異なる放電灯間の光出
力比を略一定に調光制御でき、且つ点灯周波数が一定で
あるため制御回路を容易に構成することができて、さら
に、直流電源部101が出力する直流電圧Vdcの制御
範囲が交流電源Vsによって制限されないので、任意の
ランプ電流Ilaに制御することができ、制御範囲を広
くすることができる。
【0010】また、図21に示す従来例4の放電灯点灯
装置は、直流電源部101を2石式の昇降圧チョッパ回
路で構成したもので、直流電源部101は、交流電源V
sと、交流電源Vsの出力を整流するダイオードブリッ
ジDBと、ダイオードブリッジDBの正出力側に接続さ
れたインダクタL102とダイオードD100とスイッ
チング素子Q104とインダクタL103との直列回路
と、インダクタL102を介してダイオードブリッジD
Bの出力端に並列接続されたスイッチング素子Q102
と、ダイオードD100を介してスイッチング素子Q1
02に並列接続された平滑用のコンデンサC102と、
スイッチング素子Q104を介してコンデンサC102
に並列接続されたダイオードD101と、インダクタL
103を介してダイオードD101に並列接続されたコ
ンデンサC103と、調光レベルを設定する調光器10
1aと、調光器101aからの調光信号に応じてスイッ
チング素子Q104をオン・オフ制御して直流電源部1
01が出力する直流電圧Vdcを制御する制御回路10
1bと、スイッチング素子Q102をオン・オフ制御す
る制御回路101cとから構成される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来例
において、直流電源部101の構成が図19に示す昇圧
チョッパ回路である場合、直流電圧Vdcを交流電源V
sのピーク電圧Vs(peak)以下に設定することが
できないため広い範囲で制御を行うことができず、より
深い調光を行うことができない。
【0012】また、直流電源部101の構成が図20に
示す昇降圧チョッパ回路である場合、高耐圧のスイッチ
ング素子を使用しなければならないためコストが高くな
り、且つ昇圧チョッパ回路に比べて電圧変換の効率が低
くなる。さらに、図21に示す2石式の昇降圧チョッパ
回路を用いた場合は、1石式のチョッパ回路を用いる場
合に比べて素子数が増えるため、チョッパ回路での損失
が増えるという欠点がある。
【0013】本発明は、上記事由に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、直流電圧を調整して調光を行う際
の電圧変換の効率を改善した放電灯点灯装置を提供する
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、交流
電源の電圧を直流電圧に変換するダイオードブリッジ
と、スイッチング素子を有し、前記スイッチング素子を
オン・オフすることで前記ダイオードブリッジが出力す
る直流電圧を所望の電圧に変換する直流電源部と、前記
直流電源部の出力を平滑するコンデンサと、前記コンデ
ンサの電圧を高周波電圧に変換するインバータ部と、前
記インバータ部が出力する高周波電圧を供給される放電
灯と、前記直流電源部のスイッチング素子のオン・オフ
動作を制御する制御回路と、前記コンデンサの電圧が所
定の電圧以上の時、前記直流電源部の動作を昇圧チョッ
パ回路の動作に切替え、前記コンデンサの電圧が所定の
電圧以下の時、前記直流電源部の動作を昇降圧チョッパ
回路の動作に切替える切替手段とを備えることを特徴と
する。
【0015】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記切替手段は、前記交流電源の電圧が所定の電圧
以上の時、前記直流電源部の動作を常に昇降圧チョッパ
回路の動作に切替えておくことを特徴とする。
【0016】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明において、前記交流電源の電圧を略100Vとし、前
記切替手段は、前記直流電源部の動作を、前記コンデン
サの電圧が略200V以上の時、昇圧チョッパ回路の動
作に切替え、前記コンデンサの電圧が略200V以下の
時、昇降圧チョッパ回路の動作に切替えることを特徴と
する。
【0017】請求項4の発明は、請求項1または2の発
明において、前記切替手段が前記直流電源部の動作を昇
圧チョッパ回路または昇降圧チョッパ回路の動作に切替
える時の前記コンデンサの電圧は、交流電源の出力電流
の全高調波歪み率が所定の値以下になるように設定した
ことを特徴とする。
【0018】請求項5の発明は、請求項1乃至4いずれ
かの発明において、前記切替え手段は、前記制御回路が
前記直流電源部のスイッチング素子のオン・オフのタイ
ミングを制御することによって、前記直流電源部の動作
を昇圧チョッパ回路または昇降圧チョッパ回路の動作に
切替えることで成ることを特徴とする。
【0019】請求項6の発明は、請求項1乃至5いずれ
かの発明において、前記直流電源部は2つ以上のスイッ
チング素子を具備し、前記2つ以上のスイッチング素子
はグランドレベルが共通であることを特徴とする。
【0020】請求項7の発明は、請求項5または6の発
明において、前記直流電源部は2つ以上のスイッチング
素子を具備し、前記制御回路は1つのスイッチング素子
のオン・オフのタイミングを制御することによって、前
記直流電源部の動作を昇圧チョッパ回路または昇降圧チ
ョッパ回路の動作に切替えることを特徴とする。
【0021】請求項8の発明は、請求項7の発明におい
て、前記直流電源部は2つのスイッチング素子を具備
し、前記制御回路は、前記コンデンサの電圧と基準電圧
とを比較するコンパレータと、前記スイッチング素子を
オン・オフさせる駆動信号が互いに異なる2つの駆動回
路と、前記コンパレータの比較結果に応じて一方のスイ
ッチング素子の駆動回路を前記2つの駆動回路のうちい
ずれかに切替えるスイッチとを具備し、他方のスイッチ
ング素子は前記2つの駆動回路のうちいずれかの駆動回
路により常にオン・オフされることを特徴とする。
【0022】請求項9の発明は、請求項1乃至8いずれ
かの発明において、前記切替え手段は、前記直流電源部
の動作を昇圧チョッパ回路または昇降圧チョッパ回路の
動作に切替える時、昇圧チョッパ回路と昇降圧チョッパ
回路との各動作期間の間に、昇圧チョッパ回路と昇降圧
チョッパ回路との各動作を交互に行う期間を設けたこと
を特徴とする。
【0023】請求項10の発明は、請求項5乃至8いず
れかの発明において、前記放電灯に一定の電力を供給す
る場合、前記制御回路は、前記直流電源部の動作を昇圧
チョッパ回路の動作とする時のスイッチング素子のオン
時間と、前記直流電源部の動作を昇降圧チョッパ回路の
動作とする時のスイッチング素子のオン時間との比を一
定とすることを特徴とする。
【0024】請求項11の発明は、請求項10の発明に
おいて、前記直流電源部の動作を昇圧チョッパ回路の動
作とする時のスイッチング素子のオン時間は、前記直流
電源部の動作を昇降圧チョッパ回路の動作とする時のス
イッチング素子のオン時間の1/√2倍であることを特
徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0026】(実施形態1)図1は、本実施形態のブロ
ック構成を示し、交流電源Vsと、交流電源Vsの出力
を整流するダイオードブリッジDBと、スイッチング素
子を有し、そのスイッチング素子をオン・オフすること
でダイオードブリッジDBが出力する直流電圧を所望の
直流電圧Vdcに変換する直流電源部1と、直流電源部
1の出力を平滑する電解コンデンサC1と、コンデンサ
C1両端の直流電圧Vdcを高周波電圧に変換するイン
バータ部2と、インバータ部2が出力する高周波電圧を
供給される放電灯Laと、調光レベルを設定する調光器
3と、コンデンサC1両端の直流電圧Vdc及び調光器
3の調光信号に応じて直流電源部1のスイッチング素子
のオン・オフを制御する制御回路4とから構成される。
【0027】ここで、直流電源部1は、昇圧チョッパ回
路10と、昇降圧チョッパ回路11と、切替え手段12
とを備えており、制御回路4は、コンデンサC1両端の
直流電圧Vdcが所定の電圧以上の時、切替え手段12
によって直流電源部1の入力を昇圧チョッパ回路10に
接続して直流電源部1の動作を昇圧動作に切替え、コン
デンサC1両端の直流電圧Vdcが所定の電圧以下の
時、切替え手段12によって直流電源部1の入力を昇降
圧チョッパ回路11に接続して直流電源部1の動作を昇
降圧動作に切替えている。
【0028】次に図2は、本実施形態の具体的な回路構
成を示す。直流電源部1は、ダイオードブリッジDBの
正出力側に接続されたFETから成るスイッチング素子
Q1とインダクタL1とダイオードD2との直列回路
と、スイッチング素子Q1を介してダイオードブリッジ
DBの出力端に並列接続されたダイオードD1と、イン
ダクタL1を介してダイオードD1に並列接続されたF
ETから成るスイッチング素子Q2とから構成された2
石式の昇降圧チョッパ回路である。インバータ部2は、
直流電源部1の出力端に接続したコンデンサC1に並列
に接続されたスイッチング素子Q3,Q4の直列回路
と、スイッチング素子Q4に並列接続されたコンデンサ
C2,インダクタL2,コンデンサC3の直列回路と、
スイッチング素子Q3,Q4を交互にオン・オフ駆動す
る制御回路2aとから構成されたハーフブリッジインバ
ータであり、放電灯LaはコンデンサC3に並列に接続
される。制御回路4は、入力端子cを介してコンデンサ
C1両端の直流電圧Vdcを検出し、出力端子a,bを
介してスイッチング素子Q1,Q2を各々駆動してい
る。
【0029】次に制御回路4による制御方法について説
明する。図3(a),(b),(c)は、(a)スイッ
チング素子Q1のゲート信号Vq1,(b)スイッチン
グ素子Q2のゲート信号Vq2,(c)コンデンサC1
両端の直流電圧Vdcの各波形を示しており、横軸には
調光状態、即ち左側が全点灯状態(Full状態)、右
側が調光下限状態(Dim状態)として示してある。直
流電圧Vdcがしきい値電圧V1以上の時(調光状態が
p点よりFull状態側の時)、ゲート信号Vq1はH
ighレベルを維持してスイッチング素子Q1はオン状
態を維持し、ゲート信号Vq2は高周波でオン・オフを
繰り返してスイッチング素子Q2のみがオン・オフする
ことによって、直流電源部1は昇圧チョッパ回路として
動作する。直流電圧Vdcがしきい値電圧V1以下の時
(調光状態がp点よりDim状態側の時)は、ゲート信
号Vq1,Vq2共に同一の信号で高周波でオン・オフ
を繰り返してスイッチング素子Q1,Q2が同様にオン
・オフすることによって、直流電源部1は昇降圧チョッ
パ回路として動作する。このように、コンデンサC1両
端の直流電圧Vdcが所定の電圧以上の場合には、直流
電源部1を昇圧チョッパ回路として動作させ、コンデン
サC1両端の直流電圧Vdcが所定の電圧以下の場合に
は、直流電源部1を昇降圧チョッパ回路として動作させ
ることによって、昇圧チョッパ回路として動作している
期間は、スイッチング素子Q1では、高周波スイッチン
グによる損失がなくなり、オン抵抗による損失のみが発
生するので、この時の効率は昇圧チョッパ回路と略同等
な効率となり、全調光範囲で昇降圧チョッパ回路として
のみ動作させる場合に比べて、電圧変換時の効率を改善
することができる。
【0030】図4は制御回路4の回路図を示しており、
制御回路4は、反転入力端子に入力端子cを接続し、非
反転入力端子に基準電圧源E1を接続したコンパレータ
CP1と、高周波でオン・オフする駆動信号を出力する
駆動回路4aと、常にHighレベルの駆動信号を出力
する駆動回路4bと、コンパレータCP1の出力に応じ
て出力端子aに接続する駆動回路を駆動回路4aまたは
駆動回路4bに切替えるスイッチ4cとから構成され、
出力端子bは駆動回路4aに接続されている。基準電圧
源E1の電圧は、図3に示すしきい値電圧V1に相当
し、入力端子cを介して入力されるコンデンサC1両端
の直流電圧Vdcが基準電圧源E1の電圧以上の場合に
は(図3のVfullからV1の状態)、コンパレータ
CP1の出力はLowレベルとなり、スイッチ4cは出
力端子aと駆動回路4bとを接続して、出力端子aには
駆動回路4bのHighレベルの駆動信号が出力され、
出力端子bには駆動回路4aの高周波でオン・オフする
駆動信号が出力され、直流電源部1は昇圧チョッパ回路
として動作する。また、コンデンサC1両端の直流電圧
Vdcが基準電圧源E1の電圧以下の場合には(図3の
V1からVdimの状態)、コンパレータCP1の出力
はHighレベルとなり、スイッチ4cは出力端子aと
駆動回路4aとを接続して、出力端子a,b共に駆動回
路4aの高周波でオン・オフする駆動信号が出力され、
直流電源部1は昇降圧チョッパ回路として動作する。こ
のときのスイッチング素子Q1,Q2の各ゲート信号V
q1,Vq2は図3(a),(b)に示す各波形とな
る。
【0031】このような本実施形態は、交流電源Vsの
電源電圧が比較的低い、例えば略100Vの時に有効で
ある。なぜならば、特に電源電圧が低い方が高い場合に
比べて、直流電源部1を昇圧チョッパ回路として動作さ
せる範囲が広く、また昇圧チョッパ回路として動作させ
る方が昇降圧チョッパとして動作させるよりも電圧変換
時の効率がよいため、昇降圧チョッパ回路に比べて効率
が改善される範囲が広くなり効率的に有利となるためで
ある。そして、この時のしきい値電圧V1を略200V
に設定すればさらに効率を改善することができる。ま
た、昇圧チョッパ回路と昇降圧チョッパ回路との切替え
手段は、直流電源部1のチョッパ回路を構成するスイッ
チング素子Q1のオン・オフ動作によって構成されるた
め、制御回路4の構成を簡単にすることができる。
【0032】(実施形態2)図5は本実施形態の具体的
な回路構成を示し、実施形態1を示す図2とは、ダイオ
ードブリッジDBの出力電圧を制御回路4に入力して、
そのダイオードブリッジDBの出力電圧に応じて実施形
態1で説明した直流電源部1のチョッパ回路動作の切替
を有効または無効にしている点が異なり、他の点は同様
であり、同様の構成には同一の符号を付して説明は省略
する。本実施形態の制御回路4は、ダイオードブリッジ
DBの出力電圧が所定の電圧以上であれば、直流電圧V
dcの値に関わらず、スイッチング素子Q1,Q2を高
周波でオン・オフする同一のゲート信号で駆動して、直
流電源部1は昇降圧チョッパ回路として動作し、また、
ダイオードブリッジDBの出力電圧が所定の電圧以下で
あれば、直流電圧Vdcに応じて実施形態1と同様に昇
降圧チョッパ回路としての動作と昇圧チョッパ回路とし
ての動作との切替えを行う。
【0033】例えば、図6(a),(b),(c)は、
交流電源Vsの電源電圧が比較的高い場合(例えば略2
00V)の(a)スイッチング素子Q1のゲート信号V
q1,(b)スイッチング素子Q2のゲート信号Vq
2,(c)コンデンサC1両端の直流電圧Vdcの各波
形を示しており、横軸には調光状態、即ち左側が全点灯
状態(Full状態)、右側が調光下限状態(Dim状
態)として示している。このとき、交流電源Vsの電源
電圧が高く、ダイオードブリッジDBの出力電圧が所定
の電圧以上であるために、スイッチング素子Q1,Q2
は常に高周波でオン・オフする同一のゲート信号を入力
されて、昇降圧チョッパ回路として動作している。
【0034】このようにダイオードブリッジDBの出力
電圧、即ち交流電源Vsの電源電圧が所定の電圧以上で
あれば直流電源部1は昇降圧チョッパ回路としてのみ動
作し、交流電源Vsの電源電圧が所定の電圧以下であれ
ば直流電源部1は直流電圧Vdcに応じて昇降圧チョッ
パ回路としての動作と昇圧チョッパ回路としての動作と
を切替えることによって、例えば100Vから242V
までの広範囲の電源電圧の交流電源Vsに対応すること
ができる。特に、電源電圧が高い場合(例えば略242
V)においても、直流電圧Vdcを調整することによっ
て調光を行うことができる。
【0035】(実施形態3)図7は本実施形態の具体的
な回路構成を示し、実施形態1を示す図2とは、直流電
源部1の構成が異なり、他の点は同様であり、同様の構
成には同一の符号を付して説明は省略する。本実施形態
の直流電源部1は、ダイオードブリッジDBの正出力側
に接続されたインダクタL1とダイオードD2との直列
回路と、ダイオードブリッジDBの負出力側に接続され
たFETからなるスイッチング素子Q5と、インダクタ
L1を介してダイオードブリッジDBの出力端に並列接
続されたFETからなるスイッチング素子Q2と、平滑
用のコンデンサC1の負側とダイオードブリッジDBの
正出力側との間に接続されたダイオードD3とから構成
された2石式の昇降圧チョッパ回路であり、スイッチン
グ素子Q2,Q5のソースは同一電位に接続されてい
る。
【0036】次に、本実施形態の制御回路4による制御
方法について説明する。図8(a),(b),(c)
は、(a)スイッチング素子Q5のゲート信号Vq5,
(b)スイッチング素子Q2のゲート信号Vq2,
(c)コンデンサC1両端の直流電圧Vdcの各波形を
示しており、横軸には調光状態、即ち左側が全点灯状態
(Full状態)、右側が調光下限状態(Dim状態)
として示してある。直流電圧Vdcがしきい値電圧V1
以上の時(調光状態がp点よりFull状態側の時)、
ゲート信号Vq5はHighレベルを維持してスイッチ
ング素子Q5はオン状態を維持し、ゲート信号Vq2は
高周波でオン・オフを繰り返してスイッチング素子Q2
のみがオン・オフすることによって、直流電源部1は昇
圧チョッパ回路として動作する。直流電圧Vdcがしき
い値電圧V1以下の時(調光状態がp点よりDim状態
側の時)は、ゲート信号Vq5はLowレベルを維持し
てスイッチング素子Q5はオフ状態を維持し、ゲート信
号Vq2は高周波でオン・オフを繰り返してスイッチン
グ素子Q2のみがオン・オフすることによって、直流電
源部1は昇降圧チョッパ回路として動作する。
【0037】このときの図7に示す回路の動作について
説明する。まず、直流電源部1が昇圧チョッパ動作をし
ている時において、スイッチング素子Q5オン、スイッ
チング素子Q2オン時には、交流電源Vs→ダイオード
ブリッジDB→インダクタL1→スイッチング素子Q2
→ダイオードブリッジDB→交流電源Vsの経路で電流
が流れ、インダクタL1にエネルギーが蓄積する。そし
て、スイッチング素子Q5オン、スイッチング素子Q2
オフになると、インダクタL1に蓄えられたエネルギー
は、インダクタL1→ダイオードD2→コンデンサC1
→スイッチング素子Q5→ダイオードブリッジDB→イ
ンダクタL1の経路でコンデンサC1を充電する。
【0038】次に、直流電源部1が昇降圧チョッパ動作
をしている時において、スイッチング素子Q5オフ、ス
イッチング素子Q2オン時には、交流電源Vs→ダイオ
ードブリッジDB→インダクタL1→スイッチング素子
Q2→ダイオードブリッジDB→交流電源Vsの経路で
電流が流れ、インダクタL1にエネルギーが蓄積する。
そして、スイッチング素子Q5オフ、スイッチング素子
Q2オフになると、インダクタL1に蓄えられたエネル
ギーは、インダクタL1→ダイオードD2→コンデンサ
C1→ダイオードD3→インダクタL1の経路でコンデ
ンサC1を充電する。
【0039】また、スイッチング素子Q2,Q5のソー
ス電位が共通となるため、例えばそのソース電位をグラ
ンドレベルとすれば、制御回路4においてゲート信号V
q2,Vq5の生成が容易になる。なお、この時のイン
バータ制御回路2aによるインバータ部2のスイッチン
グ素子Q3,Q4の駆動方法については、例えばインダ
クタL2を用いた自励駆動としてもよい。
【0040】さらに、本実施形態の他の回路構成を図9
に示す。この回路は、1石兼用の昇圧チョッパ回路をベ
ースにして、スイッチング素子Q5をオン・オフさせる
ことによって昇降圧チョッパ回路に切替わるものであ
る。即ち、図7に示す回路に対して、スイッチング素子
Q2,Q4をスイッチング素子Q4で兼用し、ダイオー
ドD2をスイッチング素子Q3の帰還ダイオード(図示
なし)で兼用した例である。図9に示す回路の制御回路
4による制御方法については、図7に示す回路と略同様
であり、図8において(a)がスイッチング素子Q5の
ベース信号の波形を、(b)がスイッチング素子Q4の
ベース信号の波形を示す。このような構成とすることに
よって、スイッチング素子の数を減らすことができる。
【0041】なお、実施形態1〜3においては、チョッ
パ回路の動作を、コンデンサC1両端の直流電圧Vdc
の値に応じて昇圧チョッパ回路としての動作と昇降圧チ
ョッパ回路としての動作とを切替えることの主たる目的
は効率の改善であって、その切替えの動作点は、その効
率の改善という目的に合う動作点を設定されていた。し
かし、その動作点として、例えば、入力電流歪みがクラ
スCを満足するようにチョッパ回路の動作を切替えた
り、予め定める全高調波歪み率(THD:Total
Harmonics Distortion)の範囲内
に収まるように切替えの動作点を設定してもよい。
【0042】(実施形態4)図10は本実施形態の回路
構成を示し、基本的な構成は実施形態1を示す図2と同
様であり、同様の構成には同一の符号を付して説明は省
略する。本実施形態ではスイッチング素子Q1,Q2を
駆動する制御回路4について説明する。制御回路4は、
調光器3から出力される電圧指示信号S1と、コンデン
サC1両端の直流電圧Vdcのフィードバック信号S2
とを入力して、直流電圧Vdcが目的電圧になるように
スイッチング素子Q2のスイッチング動作を制御するP
WM信号S4を出力するPWM回路4dと、遅れ要素τ
を有する遅れ回路4fと、調光器3の切替え信号S3を
遅れ回路4fを介して入力した切替信号S3’に応じて
パルスデューティを連続的に可変とし、直流電源部1の
動作を昇圧チョッパ回路または昇降圧チョッパ回路の動
作に切替えるPWM信号S5を出力する発振器であるP
WM回路4eと、PWM回路4d,4eが出力するPW
M信号S4,S5の論理積演算を行い、信号S6を出力
する論理積回路IC1と、PWM回路4eが出力したP
WM信号S5を論理否定した信号S7を出力する論理否
定回路IC2と、論理積回路IC1と論理否定回路IC
2とが各々出力する信号S6,S7の論理和演算を行
い、信号S8を出力する論理和回路IC3と、信号S8
に応じてスイッチング素子Q1のゲート信号を出力する
ドライバ回路4gとから構成される。
【0043】PWM回路4eは図11に示すように、三
角波発生器40と、コンパレータCP2とを備えてお
り、コンパレータCP2の非反転入力端子には調光器3
からの切替信号S3’が入力され、反転入力端子には三
角波発生器40が出力する三角波Stが入力されて、P
WM信号S5を出力しており、このときの各部の波形を
図12に示す。切替信号S3’は直流信号であり、切替
信号S3’よりも三角波Stの方が小さい期間ではPW
M信号S5はHighレベルとなり、切替信号S3’よ
りも三角波Stの方が大きい期間ではPWM信号S5は
Lowレベルとなる。
【0044】直流電源部1を昇降圧チョッパ回路として
動作させる時には、切替信号S3’は三角波Stよりも
常に高い電圧V2とし、PWM信号S5を常にHigh
レベルとする。昇圧チョッパ回路として動作させる時に
は、切替信号S3’は三角波Stよりも常に低い電圧V
3とし、PWM信号S5を常にLowレベルとする。切
替信号S3’が電圧V2と電圧V3との間の値である時
には、直流電源部1は、昇降圧チョッパ回路としての動
作と昇圧チョッパ回路としての動作とが周期的に混在し
て交互に動作する。
【0045】図13は、信号S4〜S8の各波形を示し
ている。PWM信号S5がLowレベルの時、論理積回
路IC1の出力信号S6はPWM信号S4に関わらずL
owレベルになり、論理否定回路IC2の出力信号S7
はHighレベルになり、したがって論理和回路IC3
の出力信号S8は常にHighレベルになり、スイッチ
ング素子Q1はスイッチング素子Q2のオン・オフに関
わらずオン状態を維持して、直流電源部1は昇圧チョッ
パ回路として動作する。また、PWM信号S5がHig
hレベルの時、論理積回路IC1の出力信号S6はPW
M信号S4と同様の信号となり、論理否定回路IC2の
出力信号S7はLowレベルになり、したがって論理和
回路IC3の出力信号S8はPWM信号S4と同様の信
号になり、スイッチング素子Q1はスイッチング素子Q
2と同様にオン・オフして、直流電源部1は昇降圧チョ
ッパ回路として動作する。
【0046】このように直流電源部1は、PWM信号S
5に応じて昇圧動作と昇降圧動作とを切替えることがで
き、昇圧動作から昇降圧動作へ移行する時は、調光器3
が出力する切替信号S3をLowレベルからHighレ
ベルに切替え、昇降圧動作から昇圧動作へ移行する時
は、調光器3が出力する切替信号S3をHighレベル
からLowレベルに切替えることで行う。なお、PWM
回路4eが出力するPWM信号S5の周期は、PWM回
路4dが出力するPWM信号S4の周期の2倍以上とす
る。
【0047】従来、直流電源部1の動作を昇圧動作から
昇降圧動作へ、または昇降圧動作から昇圧動作へ切替え
る際(図14(a))には、急激な入力電力の変化が発
生し、切替えの時間t1において直流電圧Vdcに振動
が発生していた(図14(b))。しかし、本実施形態
では、図15(a)に示すように、昇降圧動作から昇圧
動作へ切替える際に(昇圧動作から昇降圧動作へ切替え
る場合も同様)、切替信号S3を時間t2〜t3に亘っ
てHighレベルからLowレベルに切替えることによ
って(図15(c))、時間t2〜t3に図12で説明
したような昇圧動作と昇降圧動作とが周期的に交互に混
在した制御状態を生成し(図15(a))、その混在比
率をスイープさせることによって動作切替え時に直流電
圧Vdcの振動を発生させず安定にしつつ、動作の切替
えを行う(図15(b))。このように直流電圧Vdc
を安定にすることによって、放電灯Laへの影響をなく
すことができる。
【0048】なお、直流電圧Vdcのフィードバック応
答に応じて遅れ回路4fの遅れ要素τを調整することに
よって、スイープスピードを調整して動作切替え時の安
定性を確保することができる。
【0049】(実施形態5)図16は本実施形態の回路
構成を示し、基本的な構成は実施形態1を示す図2と同
様であり、同様の構成には同一の符号を付して説明は省
略する。本実施形態ではスイッチング素子Q1,Q2を
駆動する制御回路4について説明する。制御回路4は、
コンデンサC1両端の直流電圧Vdcに現れるノイズを
除去し、制御に適した直流電圧Vdcのフィードバック
信号S2を得るための低域通過フィルタ4hと、低域通
過フィルタ4hとグランド間に接続された抵抗R1と、
低域通過フィルタ4hと抵抗R1との接続点に一端を接
続された抵抗R2と、調光器3に一端を接続された抵抗
R3と、非反転入力端子に抵抗R2の他端を接続し、反
転入力端子に抵抗R3の他端を接続したオペアンプOP
1と、オペアンプOP1の出力端子と反転入力端子との
間に接続された抵抗R4と、三角波信号を出力する三角
波発生器4iと、三角波信号を1/√2倍に減衰させる
減衰器4jと、反転入力端子に接続したオペアンプOP
1の差動出力と非反転入力端子に接続した減衰器4jで
1/√2倍に減衰させた三角波信号とを比較するコンパ
レータCP3と、反転入力端子に接続したオペアンプO
P1の差動出力と非反転入力端子に接続した三角波信号
とを比較するコンパレータCP4と、コンパレータCP
3の出力端子を固定接点Aに接続し、コンパレータCP
4の出力端子を固定接点Bに接続した切替器4kと、定
電圧Vccを固定接点Aに接続し、切替器4kの出力を
固定接点Bに接続した切替器4mと、切替器4mの出力
に応じてスイッチング素子Q1のゲート信号を出力する
ドライバ回路4gとから構成される。切替器4k,4m
は調光器3が出力する切替信号S3によって可動接点を
接点AまたはBに切替え、スイッチング素子Q2のゲー
トは切替器4kの出力に接続している。
【0050】本実施形態は、放電灯Laに一定の電力を
供給する場合、直流電源部1の動作を昇圧チョッパ回路
の動作とする時のスイッチング素子のオン時間は、直流
電源部1の動作を昇降圧チョッパ回路の動作とする時の
スイッチング素子のオン時間の1/√2倍となることに
着目したものである。このことについて以下説明する。
スイッチング素子のスイッチング1回(昇圧動作時はス
イッチング素子Q1はオン状態を維持しながらスイッチ
ング素子Q2がスイッチングを行い、昇降圧動作時はス
イッチング素子Q1,Q2ともに同様のスイッチングを
行う)で、交流電源VsからインダクタL1を介して負
荷(放電灯La)に出力されるエネルギーについて、昇
圧動作時の出力エネルギーを図17(a)に示し、昇降
圧動作時の出力エネルギーを図17(b)に示す。図1
7(a)に示す昇圧動作時において、スイッチングのオ
ン時間をTon1、オフ時間をToff1、インダクタ
電流のピーク値il1、直流電源部1の入力電圧をVi
n、出力する直流電圧をVdcとすると、Vdc=2×
Vin、Ton1=Toff1の時、il1=α×To
n1(αは傾き)となる。この昇圧動作では、グラフの
斜線部の面積S1が出力エネルギーと等しく、S1=1
/2×Ton1×il1=1/2×α×Ton12とな
る。
【0051】次に図17(b)に示す昇降圧動作時にお
いては、スイッチングのオン時間をTon2、オフ時間
をToff2、インダクタ電流のピーク値il2、直流
電源部1の入力電圧をVin、出力する直流電圧をVd
cとすると、Vdc=2×Vin、Ton2=2×To
ff2の時、il2=α×Ton2(αは傾き)とな
る。この昇圧動作では、グラフの斜線部の面積S2が出
力エネルギーと等しく、S2=1/4×Ton2×il
2=1/4×α×Ton22となる。
【0052】したがって、Ton1=Ton2である場
合の昇圧動作時の出力エネルギーは、昇降圧動作時の出
力エネルギーの2倍になる。ここで、昇圧動作時と昇降
圧動作時との各出力エネルギーを等しくすると、Ton
1とTon2との関係は、S1=S2より、1/2×α
×Ton12=1/4×α×Ton22となり、したがっ
て、Ton1=1/√2×Ton2という関係になり、
放電灯Laに一定の電力を供給する場合、直流電源部1
の動作を昇圧チョッパ回路の動作とする時のスイッチン
グ素子のオン時間は、直流電源部1の動作を昇降圧チョ
ッパ回路の動作とする時のスイッチング素子のオン時間
の1/√2倍となる。
【0053】ここで、図16に示す回路の昇降圧動作時
の動作について説明する。直流電圧Vdcを最大出力電
圧の1/2以下にする時、調光器3は切替信号S3をB
状態にして、切替器4k,4mの各可動接点をB接点側
に切替える。即ち、切替器4kの出力はコンパレータC
P4の出力となり、切替器4mの出力は切替器4kの出
力つまりコンパレータCP4の出力となる。
【0054】オペアンプOP1と抵抗R2,R3,R4
とは差動増幅器を構成しており、調光器3が出力する電
圧指示信号S1と直流電圧Vdcを分圧したフィードバ
ック信号S2との差を増幅し、コンパレータCP4は、
三角波発生器4iの三角波信号と差動増幅器出力とを比
較しPWM信号を出力して、切替器4kを介してスイッ
チング素子Q2をオン・オフし、且つ切替器4k,4
m、ドライバー回路4gを介してスイッチング素子Q1
をオン・オフすることによって、電圧制御負帰還回路を
構成しており、目標の電圧指示値(電圧指示信号S1)
に対応した直流電圧Vdcとなるように、PWM信号を
補正している。
【0055】次に、昇圧動作時の動作について説明す
る。直流電圧Vdcを最大出力電圧の1/2以上にする
時、調光器3は切替信号S3をA状態にして、切替器4
k,4mの各可動接点をA接点側に切替える。即ち、切
替器4kの出力はコンパレータCP3の出力となり、切
替器4mの出力は定電圧Vccとなる。したがって、ド
ライバ回路4gには定電圧Vccが入力されて、スイッ
チング素子Q1はオン状態を維持する。
【0056】コンパレータCP3は、減衰器4jで1/
√2倍に減衰させた三角波信号と差動増幅器出力とを比
較しPWM信号を出力して、切替器4kを介してスイッ
チング素子Q2をオン・オフすることによって、電圧制
御負帰還回路を構成しており、目標の電圧指示値(電圧
指示信号S1)に対応した直流電圧Vdcとなるよう
に、PWM信号を補正している。
【0057】このように昇圧動作時には、減衰器4jに
より1/√2倍に減衰した三角波信号によって、コンパ
レータCP3の出力パルス幅は、コンパレータCP4の
出力パルス幅と比べて1/√2倍になったものが得られ
る。その結果、直流電源部1の昇圧動作・昇降圧動作の
切替直後の入力電力の変化はなく、動作切替直後の直流
電圧Vdcの振動が無くなり、滑らかな昇圧・昇降圧動
作の切替を行うことができる。
【0058】
【発明の効果】請求項1の発明は、交流電源の電圧を直
流電圧に変換するダイオードブリッジと、スイッチング
素子を有し、前記スイッチング素子をオン・オフするこ
とで前記ダイオードブリッジが出力する直流電圧を所望
の電圧に変換する直流電源部と、前記直流電源部の出力
を平滑するコンデンサと、前記コンデンサの電圧を高周
波電圧に変換するインバータ部と、前記インバータ部が
出力する高周波電圧を供給される放電灯と、前記直流電
源部のスイッチング素子のオン・オフ動作を制御する制
御回路と、前記コンデンサの電圧が所定の電圧以上の
時、前記直流電源部の動作を昇圧チョッパ回路の動作に
切替え、前記コンデンサの電圧が所定の電圧以下の時、
前記直流電源部の動作を昇降圧チョッパ回路の動作に切
替える切替手段とを備えるので、従来の昇降圧チョッパ
回路に比べ、昇圧動作を行う部分での効率が改善される
ことで、直流電圧を調整して調光を行う際の電圧変換の
効率を改善することができ、特に交流電源の電源電圧が
低い場合(例えば100V)に効率が改善される範囲が
広くなるという効果がある。
【0059】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記切替手段は、前記交流電源の電圧が所定の電圧
以上の時、前記直流電源部の動作を常に昇降圧チョッパ
回路の動作に切替えておくので、交流電源の電源電圧が
高い場合(例えば242V)の場合にも、直流電源部が
出力する直流電圧による調光が可能となるため、使用可
能な電源電圧の範囲を広くすることができるという効果
がある。
【0060】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明において、前記交流電源の電圧を略100Vとし、前
記切替手段は、前記直流電源部の動作を、前記コンデン
サの電圧が略200V以上の時、昇圧チョッパ回路の動
作に切替え、前記コンデンサの電圧が略200V以下の
時、昇降圧チョッパ回路の動作に切替えるので、交流電
源の電源電圧が100Vの時に、直流電圧を調整して調
光を行う際の電圧変換の効率をさらに改善することがで
きるという効果がある。
【0061】請求項4の発明は、請求項1または2の発
明において、前記切替手段が前記直流電源部の動作を昇
圧チョッパ回路または昇降圧チョッパ回路の動作に切替
える時の前記コンデンサの電圧は、交流電源の出力電流
の全高調波歪み率が所定の値以下になるように設定した
ので、装置の入力電流歪を改善することができるという
効果がある。
【0062】請求項5の発明は、請求項1乃至4いずれ
かの発明において、前記切替え手段は、前記制御回路が
前記直流電源部のスイッチング素子のオン・オフのタイ
ミングを制御することによって、前記直流電源部の動作
を昇圧チョッパ回路または昇降圧チョッパ回路の動作に
切替えることで成るので、直流電源部のスイッチング素
子を切替手段に兼用できて、制御回路を簡単に構成する
ことができるという効果がある。
【0063】請求項6の発明は、請求項1乃至5いずれ
かの発明において、前記直流電源部は2つ以上のスイッ
チング素子を具備し、前記2つ以上のスイッチング素子
はグランドレベルが共通であるので、スイッチング素子
を駆動する制御回路を容易に構成することができるとい
う効果がある。
【0064】請求項7の発明は、請求項5または6の発
明において、前記直流電源部は2つ以上のスイッチング
素子を具備し、前記制御回路は1つのスイッチング素子
のオン・オフのタイミングを制御することによって、前
記直流電源部の動作を昇圧チョッパ回路または昇降圧チ
ョッパ回路の動作に切替えるので、切替手段は1つのス
イッチング素子を制御すればよく、切替手段を容易に構
成することができるという効果がある。
【0065】請求項8の発明は、請求項7の発明におい
て、前記直流電源部は2つのスイッチング素子を具備
し、前記制御回路は、前記コンデンサの電圧と基準電圧
とを比較するコンパレータと、前記スイッチング素子を
オン・オフさせる駆動信号が互いに異なる2つの駆動回
路と、前記コンパレータの比較結果に応じて一方のスイ
ッチング素子の駆動回路を前記2つの駆動回路のうちい
ずれかに切替えるスイッチとを具備し、他方のスイッチ
ング素子は前記2つの駆動回路のうちいずれかの駆動回
路により常にオン・オフされるので、直流電源部の動作
を切替える時のコンデンサの電圧を、コンパレータに入
力した基準電圧によって任意に設定することができると
いう効果がある。
【0066】請求項9の発明は、請求項1乃至8いずれ
かの発明において、前記切替え手段は、前記直流電源部
の動作を昇圧チョッパ回路または昇降圧チョッパ回路の
動作に切替える時、昇圧チョッパ回路と昇降圧チョッパ
回路との各動作期間の間に、昇圧チョッパ回路と昇降圧
チョッパ回路との各動作を交互に行う期間を設けたの
で、直流電源部の動作の切替時における急激な入力電力
の変化を低減して、直流電源部が出力する直流電圧を安
定させて、放電灯への影響を無くすことができるという
効果がある。
【0067】請求項10の発明は、請求項5乃至8いず
れかの発明において、前記放電灯に一定の電力を供給す
る場合、前記制御回路は、前記直流電源部の動作を昇圧
チョッパ回路の動作とする時のスイッチング素子のオン
時間と、前記直流電源部の動作を昇降圧チョッパ回路の
動作とする時のスイッチング素子のオン時間との比を一
定とするので、請求項9と同様の効果を奏する。
【0068】請求項11の発明は、請求項10の発明に
おいて、前記直流電源部の動作を昇圧チョッパ回路の動
作とする時のスイッチング素子のオン時間は、前記直流
電源部の動作を昇降圧チョッパ回路の動作とする時のス
イッチング素子のオン時間の1/√2倍であるので、直
流電源部の動作の切替時における急激な入力電力の変化
を無くして、直流電源部が出力する直流電圧を安定させ
て、放電灯への影響を無くすことができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示すブロック構成図であ
る。
【図2】本発明の実施形態1を示す回路構成図である。
【図3】(a)〜(c)本発明の実施形態1の動作を説
明する波形図である。
【図4】本発明の実施形態1の制御回路を示す回路構成
図である。
【図5】本発明の実施形態2を示す回路構成図である。
【図6】(a)〜(c)本発明の実施形態2の動作を説
明する波形図である。
【図7】本発明の実施形態3を示す回路構成図である。
【図8】(a)〜(c)本発明の実施形態3の動作を説
明する波形図である。
【図9】本発明の実施形態3を示す別の回路構成図であ
る。
【図10】本発明の実施形態4を示す回路構成図であ
る。
【図11】本発明の実施形態4のPWM回路を示す回路
構成図である。
【図12】本発明の実施形態4のPWM回路の動作を説
明する波形図である。
【図13】本発明の実施形態4の動作を説明する波形図
である。
【図14】(a),(b)従来の放電灯点灯装置が出力
する直流電圧波形図である。
【図15】(a),(b)本発明の実施形態4が出力す
る直流電圧波形図である。 (c)本発明の実施形態4の切替信号の波形図である。
【図16】本発明の実施形態5を示す回路構成図であ
る。
【図17】(a)本発明の実施形態5の昇圧動作時の出
力エネルギーを表す図である。 (b)本発明の実施形態5の昇降圧動作時の出力エネル
ギーを表す図である。
【図18】従来例1を示す回路構成図である。
【図19】従来例2を示す回路構成図である。
【図20】従来例3を示す回路構成図である。
【図21】従来例4を示す回路構成図である。
【符号の説明】
1 直流電源部 2 インバータ部 3 調光器 4 制御回路 10 昇圧チョッパ回路 11 昇降圧チョッパ回路 12 切替手段 DB ダイオードブリッジ C1 コンデンサ
フロントページの続き Fターム(参考) 3K072 AA01 AB09 BA05 BB01 CA11 CA16 DE05 GA02 GB01 GB03 HA02 HA10 3K098 CC24 CC41 CC56 CC57 CC60 DD25 DD35 DD43 EE32 EE35 FF01 FF14 GG03 5H730 AA14 AS11 BB13 BB14 BB86 CC01 DD04 DD34

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源の電圧を直流電圧に変換するダ
    イオードブリッジと、スイッチング素子を有し、前記ス
    イッチング素子をオン・オフすることで前記ダイオード
    ブリッジが出力する直流電圧を所望の電圧に変換する直
    流電源部と、前記直流電源部の出力を平滑するコンデン
    サと、前記コンデンサの電圧を高周波電圧に変換するイ
    ンバータ部と、前記インバータ部が出力する高周波電圧
    を供給される放電灯と、前記直流電源部のスイッチング
    素子のオン・オフ動作を制御する制御回路と、前記コン
    デンサの電圧が所定の電圧以上の時、前記直流電源部の
    動作を昇圧チョッパ回路の動作に切替え、前記コンデン
    サの電圧が所定の電圧以下の時、前記直流電源部の動作
    を昇降圧チョッパ回路の動作に切替える切替手段とを備
    えることを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記切替手段は、前記交流電源の電圧が
    所定の電圧以上の時、前記直流電源部の動作を常に昇降
    圧チョッパ回路の動作に切替えておくことを特徴とする
    請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記交流電源の電圧を略100Vとし、
    前記切替手段は、前記直流電源部の動作を、前記コンデ
    ンサの電圧が略200V以上の時、昇圧チョッパ回路の
    動作に切替え、前記コンデンサの電圧が略200V以下
    の時、昇降圧チョッパ回路の動作に切替えることを特徴
    とする請求項1または2記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 前記切替手段が前記直流電源部の動作を
    昇圧チョッパ回路または昇降圧チョッパ回路の動作に切
    替える時の前記コンデンサの電圧は、交流電源の出力電
    流の全高調波歪み率が所定の値以下になるように設定し
    たことを特徴とする請求項1または2記載の放電灯点灯
    装置。
  5. 【請求項5】 前記切替え手段は、前記制御回路が前記
    直流電源部のスイッチング素子のオン・オフのタイミン
    グを制御することによって、前記直流電源部の動作を昇
    圧チョッパ回路または昇降圧チョッパ回路の動作に切替
    えることで成ることを特徴とする請求項1乃至4いずれ
    か記載の放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 前記直流電源部は2つ以上のスイッチン
    グ素子を具備し、前記2つ以上のスイッチング素子はグ
    ランドレベルが共通であることを特徴とする請求項1乃
    至5いずれか記載の放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 前記直流電源部は2つ以上のスイッチン
    グ素子を具備し、前記制御回路は1つのスイッチング素
    子のオン・オフのタイミングを制御することによって、
    前記直流電源部の動作を昇圧チョッパ回路または昇降圧
    チョッパ回路の動作に切替えることを特徴とする請求項
    5または6記載の放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 前記直流電源部は2つのスイッチング素
    子を具備し、前記制御回路は、前記コンデンサの電圧と
    基準電圧とを比較するコンパレータと、前記スイッチン
    グ素子をオン・オフさせる駆動信号が互いに異なる2つ
    の駆動回路と、前記コンパレータの比較結果に応じて一
    方のスイッチング素子の駆動回路を前記2つの駆動回路
    のうちいずれかに切替えるスイッチとを具備し、他方の
    スイッチング素子は前記2つの駆動回路のうちいずれか
    の駆動回路により常にオン・オフされることを特徴とす
    る請求項7記載の放電灯点灯装置。
  9. 【請求項9】 前記切替え手段は、前記直流電源部の動
    作を昇圧チョッパ回路または昇降圧チョッパ回路の動作
    に切替える時、昇圧チョッパ回路と昇降圧チョッパ回路
    との各動作期間の間に、昇圧チョッパ回路と昇降圧チョ
    ッパ回路との各動作を交互に行う期間を設けたことを特
    徴とする請求項1乃至8いずれか記載の放電灯点灯装
    置。
  10. 【請求項10】 前記放電灯に一定の電力を供給する場
    合、前記制御回路は、前記直流電源部の動作を昇圧チョ
    ッパ回路の動作とする時のスイッチング素子のオン時間
    と、前記直流電源部の動作を昇降圧チョッパ回路の動作
    とする時のスイッチング素子のオン時間との比を一定と
    することを特徴とする請求項5乃至8いずれか記載の放
    電灯点灯装置。
  11. 【請求項11】 前記直流電源部の動作を昇圧チョッパ
    回路の動作とする時のスイッチング素子のオン時間は、
    前記直流電源部の動作を昇降圧チョッパ回路の動作とす
    る時のスイッチング素子のオン時間の1/√2倍である
    ことを特徴とする請求項10記載の放電灯点灯装置。
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