JP2003100648A - 半導体ウエハ熱処理用治具 - Google Patents

半導体ウエハ熱処理用治具

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JP2003100648A
JP2003100648A JP2001289206A JP2001289206A JP2003100648A JP 2003100648 A JP2003100648 A JP 2003100648A JP 2001289206 A JP2001289206 A JP 2001289206A JP 2001289206 A JP2001289206 A JP 2001289206A JP 2003100648 A JP2003100648 A JP 2003100648A
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semiconductor wafer
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heat treatment
jig
lid
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JP2001289206A
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English (en)
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Atsushi Yoshikawa
淳 吉川
Yasutoshi Takamori
康利 高森
Mikiro Shimizu
幹郎 清水
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Coorstek KK
Original Assignee
Toshiba Ceramics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱処理時の半導体ウエハのスリップを抑制す
ることができ、かつ部分的ヘイズの発生を抑制し、外観
不良を防止した半導体ウエハ熱処理用治具を提供する。 【解決手段】半導体ウエハの熱処理の際、用いられる半
導体ウエハ熱処理用治具であって、前記半導体ウエハを
上面において支持する基体本体と、前記基体本体1を貫
通する少なくとも3個の孔1aと、前記孔1aに嵌合す
る蓋体2とを備えている。このように前記基体本体の孔
に嵌合する蓋体が設けられているため、孔の部分も蓋体
で半導体ウエハを支持でき、基体本体全面で半導体ウエ
ハの下面全体を支持することができる。その結果、半導
体ウエハのスリップの発生を抑制することができ、また
ヘイズ(光の反射むら)の発生を抑制でき、外観を良好
なものとすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ(半
導体製造用基板)熱処理用治具に関し、特に半導体ウエ
ハの全面を支持することによって、スリップ等の発生を
抑制することができる半導体ウエハ熱処理用治具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程には、酸化、拡
散、成膜等多数の熱処理工程があり、半導体ウエハには
種々の熱処理が施されている。これら熱処理工程にあっ
ては、複数の半導体ウエハを縦型ウエハボートに載置
し、この縦型ウエハボートを縦型熱処理炉に収納するこ
とによって、半導体ウエハを加熱し、熱処理を行ってい
る。
【0003】この縦型ウエハボートは、半導体ウエハを
載置するための多数のスリットを有する棒形状の支持部
材を複数本、縦方向に平行に立設した構造を有し、前記
支持部材のスリットで半導体ウエハの外周部の数点を支
持する。半導体ウエハを支持した縦型ウエハボートは、
縦型熱処理炉内に収納され、所定の熱処理が行われる。
【0004】このように熱処理の際、前記半導体ウエハ
は、支持部材のスリットでその外周部の数点が支持され
ているため、支持部(半導体ウエハと支持部材との接触
点)から自重による応力を受け、また熱処理時には半導
体ウエハの面内の温度差によって熱応力を受ける。そし
て、これら応力が重畳し、重畳した応力が半導体ウエハ
のシリコン結晶のせん断降伏応力値を越えると、半導体
ウエハにスリップが発生し、半導体ウエハの品質低下の
原因となっていた。
【0005】また、近年、半導体デバイスの高集積化に
伴い、半導体ウエハ1枚あたりのデバイス収率を上げる
ため、半導体ウエハの大口径化が進んでおり、このウエ
ハ径の増大とともに、ウエハボートの支持部から受ける
応力が増大し、スリップが発生しやすくなり、深刻な問
題となっている。
【0006】ところで、上記した問題を解決する方法と
して、半導体ウエハを支持する支持部を増加させ、多数
の支持部で支えることが考えられる。即ち、半導体ウエ
ハを多数の点で支えるほど、支持部(半導体ウエハと支
持部材との接触点)における荷重が分散し、1つの支持
部から受ける応力が減少し、スリップの発生を抑制でき
るからである。しかしながら、多数の支持部で支持する
ためには、各スリット(溝)を高精度に加工することが
要求され、加工コストが嵩むという新たな問題が生ず
る。一方、加工精度が悪いと半導体ウエハを多数の支持
部で支持しようとしても、実質的には3点ないし4点で
の支持となる。その結果、1つの支持部から受ける応力
を減少させることができず、スリップの発生を抑制する
ことは困難であった。
【0007】また、上記した問題を解決する方法とし
て、半導体ウエハを支持する支持部を平板状の支持板と
し、前記支持板全面で半導体ウエハの下面全体を支持す
る方法が提案されている(特開平10−24206
7)。具体的には、支持板には、半導体ウエハの下面を
支持して昇降する支持ピンを上下に挿通されるための挿
通孔が形成され、その外縁部は縦型ウエハボートの支柱
に対して溶接により固定されている。そして、基板移載
機構の第1の基板支持アームによって半導体ウエハを支
持板上に搬送し、一方、第2の基板支持板アームを支持
板の下方から上昇させて支持ピンを前記挿通孔内に挿入
し、その先端部分を支持板の上面から突出させ、前記突
出した支持ピン上に半導体ウエハを載置する。前記第1
の基板支持アームを支持板から離脱させ、続いて第2の
基板支持板アームを下降させ、半導体ウエハを支持板上
に載置する。
【0008】この方法によれば、支持板の全面で半導体
ウエハの下面全体を支持するため、支持部(支持面)か
ら受ける応力を小さくすることができ、スリップの発生
を抑制することができる。また、支持部が平板状の支持
板の上面であるため、比較的容易に高精度に加工するこ
とでき、安価に製造することができるという利点があ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したよ
うに半導体ウエハを支持する支持板には、半導体ウエハ
を載置、あるいは取り出す際に支持ピンが挿入される挿
通孔が設けられている。そのため、かかる部分において
ヘイズ(光の反射むら)が生じ、外観不良となるという
技術的課題があった。またかかる部分において半導体ウ
エハは支持されておらず、スリップが発生し易いという
技術的課題があった。
【0010】本発明は、上述した従来技術の課題に鑑み
なされたものであり、熱処理時の半導体ウエハのスリッ
プを抑制することができ、かつ部分的ヘイズの発生を抑
制し、外観不良を防止した半導体ウエハ熱処理用治具を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本発明にかかる半導体ウエハ熱処理用治具
は、半導体ウエハの熱処理の際、用いられる半導体ウエ
ハ熱処理用治具であって、前記半導体ウエハを上面にお
いて支持する基体本体と、前記基体本体を貫通する少な
くとも3個の孔と、前記孔に嵌合する蓋体とを備えてい
ることを特徴としている。
【0012】このように、前記基体本体の孔に嵌合する
蓋体が設けられているため、孔の部分も蓋体で半導体ウ
エハを支持でき、基体本体全面で半導体ウエハの下面全
体を支持することができる。その結果、半導体ウエハの
スリップの発生を抑制することができる。また基体本体
の孔に嵌合する蓋体が設けられているため、ヘイズ(光
の反射むら)の発生を抑制でき、外観を良好なものとす
ることができる。
【0013】ここで、前記基体本体は薄板状体からな
り、前記孔は基体本体の軸線に沿って、基体本体の上下
面方向に貫通すると共に、前記孔に嵌合する蓋体は、蓋
体の下面からの押上げ力よって、基体本体から外れるよ
うに形成されていることが望ましい。
【0014】このように、前記孔に嵌合する蓋体は、蓋
体の下面からの押上げ力よって、基体本体から外れるよ
うに形成されているため、基体本体に半導体ウエハが支
持された状態にあっては、蓋体が基体本体の孔から脱落
することはない。一方、従来技術で述べたように、基体
本体下面から支持ピンが孔に挿通されると、蓋体は前記
支持ピンによって基体本体上面から離れ、半導体ウエハ
と共に基体本体上方に押し上げられる。したがって、蓋
体の着脱動作は支持ピンの動作によるため、支持ピンの
動作に支障をきたすこともない。
【0015】また、前記基体本体及び蓋体の材質が、シ
リコン単結晶、シリコン多結晶、多結晶シリコン焼結
体、石英ガラス、窒化珪素、窒化珪素被覆炭素材のいず
れかからなることが望ましい。特に、基体本体及び蓋体
の材質が同一の材質であることが望ましい。このような
材質で形成されている場合には、半導体ウエハを汚染す
ることなく、適正な熱処理を行うことができる。
【0016】更に、前記基体本体は直径φ300mm、
厚さ0.8〜1.2mmであり、かつ基体本体上面がウ
エハを支持する支持面として凹曲面に形成され、前記凹
曲面の中心が基体本体上面の外縁部より、0.1〜0.
2mm低く形成されていることが望ましい。このよう
に、前記凹曲面の中心が基体本体上面の外縁部より、
0.1〜0.2mm低く形成されているため、熱処理の
際、半導体ウエハが自重で撓み、半導体ウエハ全面を均
等に支持することができる。
【0017】また、前記半導体ウエハを基体本体の上面
において支持し、前記半導体ウエハを支持した基体本体
を、縦型ウエハボートの支持部に載置することが望まし
い。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明にかかる半導体ウエハ熱処
理用治具の実施形態について、図1乃至図5に基づいて
説明する。図1に示すように、この半導体ウエハ熱処理
用治具Aは、前記半導体ウエハWを上面において支持す
る基体本体1と、前記基体本体1の上下面方向に貫通す
る3個の孔1aと、前記孔1aに嵌合する蓋体2とを備
えている。
【0019】前記孔1aは、図4に示すように、基体本
体1の上下方向の軸線に沿って、基体本体1を貫通する
と共に、前記孔1aに嵌合する蓋体2は、蓋体2の下面
からの押上げ力よって、基体本体1から外れるように形
成されている。
【0020】即ち、前記孔1aは基体本体1の軸線に沿
って、基体本体1を貫通すると共に、その内面は、基体
本体1の下面から上面に行くにしたがって徐々に拡開す
る円錐状に形成されている。一方、蓋体2の外形は、蓋
体1の下部から上部に行くにしたがって徐々に拡開する
円錐状に形成され、前記孔1aと嵌合するように形成さ
れている。したがって、前記孔1aに嵌合した蓋体2
は、蓋体2の下面からの押上げ力よって、基体本体1か
ら外れ、また外れた蓋体2は基体本体1の上面から孔1
aに挿入して、嵌合させることができる。
【0021】なお、前記蓋体2の下面には支持ピン4a
が挿入される孔2aが形成され、支持ピン4aによっ
て、蓋体2は押し上げられるように形成されている。な
お、支持ピン4aについては、後述する。
【0022】また、前記基体本体1は、直径φ300m
m、厚さ0.8〜1.2mmであり、かつ基体本体1の
上面が半導体ウエハWを支持する支持面として凹曲面に
形成され、前記凹曲面の中心が基体本体1の上面の外縁
部より、0.1〜0.2mm低く形成されている。
【0023】前記基体本体1の厚さを0.8mm以上と
したのは、基体本体1を縦型ウエハボートのスリットに
より支持した場合にたわまないようにするためである。
基体本体1が撓むことによって基体本体1に凹凸が生
じ、半導体ウエハWに応力集中が生ずるからである。一
方、基体本体1の厚さが1.2mm以上になると基体本
体1の熱容量が大きいために、熱処理炉への炉入れ時に
半導体ウエハ面内に熱分布が生じ、熱応力が増大するか
らである。
【0024】また、基体本体1の上面が半導体ウエハW
を支持する支持面として凹曲面に形成され、前記凹曲面
の中心が基体本体1の上面の外縁部より、0.1〜0.
2mm低く形成されている。このように前記凹曲面の中
心を基体本体1の上面の外縁部より、0.1〜0.2m
m低く形成することによって、半導体ウエハに局所的な
応力集中を避け、半導体ウエハの全面を均等に支持する
ことができる。
【0025】なお、基体本体の凹曲面の表面に凸部があ
るとスリップが発生することがあるため、前記凹曲面の
表面の凹凸は0.1mm以内であることが望ましい。
【0026】また、基体本体1の材質は、高純度のシリ
コン単結晶、シリコン多結晶、多結晶シリコン焼結体、
石英ガラス、窒化珪素、あるいは窒化珪素被覆黒鉛材な
どが考えられるが、半導体ウエハと同質のシリコンがよ
り好ましい。なお、シリコン焼結体は、粒状ポリシリコ
ンを粉砕し、成形・焼結したもので、高強度、高純度で
あり、かつ金属不純物に対してゲッタリング能力を持
つ。
【0027】また、前記蓋体2は基体本体1と同材質で
あり、基体本体1の穴1aに組み合わせた際に、前記蓋
体2の上面が基体本体1の表面と同一面上に位置するこ
とが望ましい。しかし、図5に示すように、蓋体2の上
面が基体本体1の表面から、0.1mm以内の低さ(0
<S<0.1mm)であれば、問題なく使用することが
できる。前記蓋体2が基体本体1の表面よりも突出して
くると、半導体ウエハWに局所的に応力集中が生じ、ス
リップが発生することがある。また、前記蓋体2の上面
が基体本体1の表面よりも0.1mm以上低くなってい
ると、半導体ウエハWに熱ムラが発生し、品質が低下す
る虞がある。したがって、蓋体2の上面が基体本体1の
表面から、0.1mm以内の低さ(0<S<0.1m
m)であることが望ましい。
【0028】また、基体本体1から半導体ウエハWを離
脱する際に、上記蓋体2が半導体ウエハWに付着しない
ように、半導体ウエハWと接する蓋体2の表面は、表面
粗さ0.2μm〜0.4μmであることがより好まし
い。
【0029】次に、この半導体ウエハ熱処理用治具Aの
使用方法について説明する。この半導体ウエハ熱処理用
治具Aは、図1に示すように半導体ウエハWを縦型ウエ
ハボート3の外部で重ね合わせ、重ね合わせられた半導
体ウエハ熱処理用治具Aを縦型ウエハボート3の支柱3
aに形成された支持部3bに載置する。その後、半導体
ウエハが収容された縦型ウエハボート3を熱処理炉に搬
送し、所定の熱処理がなされる。
【0030】続いて、半導体ウエハと半導体ウエハ熱処
理用治具との重ね合わせ、また半導体ウエハ熱処理用治
具からの半導体ウエハの取り出しについて詳述する。な
お、半導体ウエハ熱処理用治具Aを縦型ウエハボート3
の支柱3aに形成された支持部3bに載置した後の工程
は、従来の場合と変わらないため、説明を省略する。
【0031】自動移載装置(図示せず)を用いて、半導
体ウエハWと半導体ウエハ熱処理用治具Aを重ね合わせ
る際、図2に示すような基体本体1の孔1aに対応する
支持ピン4aを設けたステージ4にて行う。なお、図2
に示すように支持ピン4aは、基体本体4の孔1aに対
応した位置に3個形成され、前記支持ピン4aは円錐形
状に形成されている。
【0032】次に、半導体ウエハと半導体ウエハ熱処理
用治具Aの重ね合わせについて説明すると、図3(a)
(b)に示すように、まず自動移載装置の移載フォーク
にて基体本体1が収納されたカートリッジから基体本体
1を取り出し、ステージ4上に載置する。基体本体1が
ステージ4上に載置されると、前記支持ピン4aは基体
本体1の孔1a挿通し、該孔1aに嵌合していた蓋体2
を基体本体1の下面から押し上げる。そして、蓋体2は
基体本体1から外され、支持ピン4a上に載置された状
態となる。なお、蓋体2の下面には支持ピン4aが挿入
する孔2aが設けられているため、蓋体2が基体本体1
から外され、支持ピン4a上に載置された状態であって
も、支持ピン4から蓋体2が脱落することはない。
【0033】その後、図3(c)に示すように、半導体
ウエハWを移載フォークにて取り出し、支持ピン4a上
に載置された蓋体2上に載せ、その後、図3(c)に示
す隙間Bに移載フォークを挿入し、基体本体1及び半導
体ウエハWを持ち上げれば、基体本体1が重なった状態
となる(図3(d))。なお、蓋体2は、移載フォーク
の持ち上げ動作に伴って、再び孔1aの内部に収納され
る。そして、半導体ウエハWと基体本体1が重なった状
態を維持して、縦型ウエハボートに積載する。
【0034】一方、基体本体1から半導体ウエハWを離
脱させる際は、前記した動作と逆の動作となる。即ち、
重なり合った半導体ウエハWと基体本体1とをステージ
4上に載置すると、蓋体2が基体本体1から外され、支
持ピン4a上に位置する(図3(c))。その後、隙間
Cに移載フォークを挿入し、半導体ウエハWを持ち上
げ、搬送する(図3(b))。その後、隙間Bに移載フ
ォークを挿入し、基体本体1を持ち上げ、搬送する。な
お、基体本体1を持ち上げた際、蓋体2は再び孔1aの
内部に収納される。
【0035】
【実施例】いかに本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れに限定されるものではない。 (実施例)φ300mmシリコンウエハ熱処理対応の半
導体ウエハ熱処理用治具(基体本体)を製作した。基体
本体1は,単結晶シリコンを用い、直径300mm、厚
さ1.0mmとした。さらに基体本体1には重ね合わせ
のためのφ10mm程度の孔1aを3箇所設けた。該孔
1aはテーパ形状をしており、孔1aを塞ぐための蓋体
2は単結晶シリコンを用いて該孔1aと同じ形状で製作
した。
【0036】基体本体1の上面を凹曲面に形成し、かつ
前記凹曲面の中心が基体本体1の上面の外縁部より、
0.2mm低くなるように形成した。また、前記凹曲面
の表面の凹凸は0.1mm以内に設定した。したがっ
て、蓋体2の上面についても、基体本体1の表面から、
0.1mm以内の低さ(0<S<0.1mm)に設定し
た。
【0037】ウエハWと接する蓋体2の表面粗さを、
0.2μmに、また基体本体1の上面の表面粗さを0.
4μmに設定した。
【0038】このように構成された基体本体1と、基体
本体1を載置する縦型ウエハボート3を図1に示す。ま
た、縦型ウエハボート3はシリコン多結晶を用い、3点
支持式とし、基体本体1が載置できるように支柱3aに
支持部3bが設けられている。
【0039】そして、前記基体本体1および前記縦型ウ
エハボート3を使用して、直径300mmのシリコンウ
エハの熱処理によるスリップの発生を評価した。熱処理
は700℃で炉入れし、1200℃まで昇温し、120
0℃で2時間保持、その後700℃まで降温し、炉から
搬出した。
【0040】炉内の雰囲気はアルゴンガスとし、前記シ
リコンウエハ10枚(試料No,1〜10)を縦型ウエ
ハボートに積載し、このウエハの上下に5枚づつダミー
ウエハを積載した。ウエハ酸素素濃度は1.25〜1.
30×1018atoms/cm3 (old ASTM)
である。ウエハ酸素濃度によって、スリップの発生しや
すさが異なり、酵素濃度が低いほど、スリップは発生し
やすくなる。酵素濃度1.30×1018atoms/c
3 以下ではかなりスリップが発生しやすい条件であ
る。
【0041】ウエハに生じたスリップの評価は、X線ト
ポグラフ観察で行った。用いたX線はMoKα1、加速
電圧60kV、電流300mAとし、回折面は(22
0)とした。またウエハに生じたスリップの平均長さを
スリップ長とした。10枚のウエハ(試料No,1〜1
0)をスリップ評価した結果を表1に示す。また、前記
ウエハ裏面の観察を行ったところ、いずれのウエハにお
いてもくもりは存在しなかった。
【0042】(比較例)本発明の実施例と比較するた
め、基体本体に蓋体を設けない点においてのみ異なる場
合(比較例1)について、実施例と同一条件で熱処理を
行った。熱処理後のウエハ裏面の観察を行ったところ、
いずれのウエハにおいても基体本体の孔に対応する位置
にくもりが確認された。
【0043】また、基体本体を用いることなく4点支持
の縦型ウエハボートが直接半導体ウエハを支持する場合
(比較例2)について、実施例と同一条件で熱処理を行
った。また、実施例と同様な方法により、スリップ評価
し、その結果を表1に示す。
【0044】更に、参考例として凹曲面のない基体本体
を用いた場合について、実施例と同様な方法により、ス
リップ評価した。その結果を表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】表1の結果より、本発明にかかる半導体ウ
エハ熱処理用治具を使用した場合、スリップの発生が抑
制され、大きな改善が見られた。
【0047】上記実施形態にあっては、基体本体に形成
された孔が3個の場合について説明したが、これに限定
されることなく、支持ピンの数に対応して形成すること
ができ、3個以上の場合であっても良い。また、上記実
施形態にあっては、縦型ウエハボートに用いられる場合
について説明したが、いわゆるサセプタのような半導体
ウエハ熱処理用治具にも当然適用することができる。
【0048】
【発明の効果】以上の説明で明らかなとおり、本発明に
よれば熱処理時の半導体ウエハのスリップを抑制するこ
とができ、かつ部分的ヘイズの発生を抑制し、外観不良
を防止した半導体ウエハ熱処理用治具を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明にかかる実施形態の概略を示す
斜視図である。
【図2】図2は、半導体ウエハと半導体ウエハ熱処理用
治具とを重ね合わせるためのステージであって、(a)
は平面図、(b)は側面図である。
【図3】図3は、半導体ウエハと半導体ウエハ熱処理用
治具とを重ね合わせる工程を示す側面図である。
【図4】図4は、基体本体の蓋体の着脱を示す概略側面
図である。
【図5】図5は、基体本体の表面との蓋体表面との関係
を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1 基体本体 1a 孔 2 蓋体 2a 孔 3 縦型ウエハボート 3a 支柱 3b 支持部 4 ステージ 4a 支持ピン A 半導体ウエハ熱処理用治具 B 隙間 C 隙間 S 高低差
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 幹郎 新潟県北蒲原郡聖籠町東港6丁目861番5 号 新潟東芝セラミックス株式会社内 Fターム(参考) 5F031 CA02 FA01 FA07 GA02 HA01 HA05 HA07 HA33 HA61 MA30 PA11 PA14 PA18 5F045 DP19 EM09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウエハの熱処理の際、用いられる
    半導体ウエハ熱処理用治具であって、 前記半導体ウエハを上面において支持する基体本体と、
    前記基体本体を貫通する少なくとも3個の孔と、前記孔
    に嵌合する蓋体とを備えていることを特徴とする半導体
    ウエハ熱処理用治具。
  2. 【請求項2】 前記基体本体は薄板状体からなり、前記
    孔は基体本体の軸線に沿って、基体本体の上下面方向に
    貫通すると共に、 前記孔に嵌合する蓋体は、蓋体の下面からの押上げ力よ
    って、基体本体から外れるように形成されていることを
    特徴とする請求項1に記載された半導体ウエハ熱処理用
    治具。
  3. 【請求項3】 前記基体本体及び蓋体の材質が、シリコ
    ン単結晶、シリコン多結晶、多結晶シリコン焼結体、石
    英ガラス、窒化珪素、窒化珪素被覆炭素材のいずれかか
    らなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    された半導体ウエハ熱処理用治具。
  4. 【請求項4】 前記基体本体は直径φ300mm、厚さ
    0.8〜1.2mmであり、かつ基体本体上面がウエハ
    を支持する支持面として凹曲面に形成され、 前記凹曲面の中心が基体本体上面の外縁部より、0.1
    〜0.2mm低く形成されていることを特徴とする請求
    項1乃至請求項3のいずれかに記載された半導体ウエハ
    熱処理用治具。
  5. 【請求項5】 前記半導体ウエハを基体本体の上面にお
    いて支持し、前記半導体ウエハを支持した基体本体が、
    縦型ウエハボートの支持部に載置されることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項4のいずれかに記載された半導体
    ウエハ熱処理用治具。
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