JP2003103690A - ガスバリアフィルム - Google Patents
ガスバリアフィルムInfo
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Abstract
形成した場合であっても、当該ガスバリア層の直下の層
が蒸着時の熱により変形したり、劣化することがなく、
その結果優れたガスバリア性を有するガスバリアフィル
ムを提供することを課題とする。 【解決手段】 基材フィルムと、当該基材フィルム上に
位置しており、真空蒸着法によって形成されたガスバリ
ア層を少なくとも一層有する積層体と、からなるガスバ
リアフィルムであって、前記積層体中のガスバリア層の
直下には、ガラス転移温度が90℃以上の高分子樹脂に
よって形成されている耐熱層が位置していることを特徴
とするガスバリアフィルムことを特徴とするガスバリア
フィルムを提供する。
Description
等の包装材料や電子デバイス等のパッケージ材料として
用いられるガスバリアフィルムに関する。更に詳しく
は、ガラス転移温度が90℃以上の高分子樹脂からなる
耐熱層が積層体中に設けられているガスバリアフィル
ム、または、ガラス転移温度が90℃以上の高分子樹脂
からなる基材が用いられているガスバリアフィルムに関
する。
容物の品質を変化させる原因となる酸素や水蒸気等の影
響を防ぐために、食品や医薬品等の包装材料として用い
られたり、(ロ)液晶表示パネルやEL表示パネル等に
形成されている素子が、水蒸気に触れて性能劣化するの
避けるために、電子デバイス等のパッケージ材料として
用いられている。ガスバリアフィルムには、ガスバリア
性を有するフィルムを貼り合わせるものや、ガスバリア
性を有する層を含む積層体を湿式成層または乾式成層す
るものが従来より知られている。
あるため、湿式成層のように溶剤(主にトルエンなど)
を用いる必要がなく環境適性があるという利点を有し、
さらに、乾式成層の中でも特に成層速度が他の方法に比
べて速く、安価で大量生産することができるという利点
も有している。
着法によってガスバリアフィルムの積層体中のガスバリ
ア層を形成した場合においては、当該ガスバリア層を蒸
着させる部分、つまり真空蒸着法により形成されたガス
バリア層の直下の層は高温に曝されるため、当該直下の
層が熱により変形したり、層の成分が変化して劣化する
場合があり、その結果、ガスバリア性に問題が生じた
り、層同士の密着性に問題が生じることがあった。
あり、真空蒸着法により積層体中のガスバリア層を形成
した場合であっても、当該ガスバリア層の直下の層が蒸
着時の熱により変形したり、劣化することがなく、その
結果優れたガスバリア性を有するガスバリアフィルムを
提供することを課題とする。
決するために、請求項1に記載するように、基材フィル
ムと、当該基材フィルム上に位置しており、真空蒸着法
によって形成されたガスバリア層を少なくとも一層有す
る積層体と、からなるガスバリアフィルムであって、前
記積層体中のガスバリア層の直下には、ガラス転移温度
が90℃以上の高分子樹脂によって形成されている耐熱
層が位置していることを特徴とするガスバリアフィルム
ことを特徴とするガスバリアフィルムを提供する。
基材フィルム上に位置しており、真空蒸着法によって形
成されたガスバリア層を少なくとも一層有する積層体
と、からなるガスバリアフィルムであって、前記積層体
中のガスバリア層の直下の層は、ガラス転移温度が90
℃以上の高分子樹脂によって形成されているので、ガス
バリア層の直下の層は耐熱性に優れており、その結果、
真空蒸着法によってガスバリア層を形成した場合、つま
り当該直下の層が高温に曝された場合であっても、当該
直下の層が変形したり、劣化することがない。したがっ
て、成層速度が速く比較的安価な真空蒸着法を用いて形
成したガスバリア層を有していても、積層体を構成する
層同士の密着性が低下することはなく、ガスバリア性に
優れたガスバリアフィルムとすることができる。
に、請求項2に記載するように、請求項1に記載のガス
バリアフィルムであって、前記高分子樹脂が、ポリエチ
レンナフタレート、ポリカーボネート、ポリイミド、ア
モルファスポリオレフィン、ポリサルフォン、ポリアリ
レート、ポリエーテルスルフォン、ポリエーテルイミ
ド、ポリノルボルネン、ポリエーテルエーテルケトン、
ポリフェニレンスルフィドのいずれかであることを特徴
とするガスバリアフィルムを提供する。
リエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリイミ
ド、アモルファスポリオレフィン、ポリサルフォン、ポ
リアリレート、ポリエーテルスルフォン、ポリエーテル
イミド、ポリノルボルネン、ポリエーテルエーテルケト
ン、ポリフェニレンスルフィドのいずれかであるので、
これらの高分子樹脂は、いずれもガラス転移温度が90
℃以上であり、その結果、上記請求項1と同様の効果を
奏するガスバリアフィルムとすることができる。
めに、請求項3に記載するように、請求項1又は請求項
2に記載のガスバリアフィルムであって、基材フィルム
が、ガラス転移温度が90℃以上の高分子樹脂によって
形成されており、耐熱層としても機能することを特徴と
するガスバリアフィルムを提供する。
に記載のガスバリアフィルム、つまり積層体中のガスバ
リア層の直下の層が、ガラス転移温度が90℃以上の高
分子樹脂であるガスバリアフィルムにおいて、当該直下
の層だけでなく、基材フィルムもガラス転移温度が90
℃以上の高分子樹脂によって形成されているので、基材
フィルム上に直にガスバリア層を形成する場合であって
も、基材フィルムが耐熱層としても機能するので、熱に
より変形したり、劣化しないガスバリアフィルムとする
ことができる。
に、請求項4に記載するように、請求項3に記載のガス
バリアフィルムであって、前記高分子樹脂が、ポリエチ
レンナフタレート、ポリカーボネート、ポリイミド、ア
モルファスポリオレフィン、ポリサルフォン、ポリアリ
レート、ポリエーテルスルフォン、ポリエーテルイミ
ド、ポリノルボルネン、ポリエーテルエーテルケトン、
ポリフェニレンスルフィドのいずれかであることを特徴
とするガスバリアフィルムを提供する。
いられる前記高分子樹脂が、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリカーボネート、ポリイミド、アモルファスポリ
オレフィン、ポリサルフォン、ポリアリレート、ポリエ
ーテルスルフォン、ポリエーテルイミド、ポリノルボル
ネン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンス
ルフィドのいずれかであるので、これらの高分子樹脂
は、いずれもガラス転移温度が90℃以上であり、その
結果、上記請求項3と同様の効果を奏するガスバリアフ
ィルムとすることができる。
ルムの一例を示す概略断面図である。
は、基材フィルム2と、当該基材フィルム2上に位置し
ており、真空蒸着法によって形成されたガスバリア層3
を少なくとも一層有する積層体5とからなり、前記積層
体5中のガスバリア層3の直下には、ガラス転移温度が
90℃以上の高分子樹脂によって形成されている耐熱層
4が位置していることに特徴を有している。
成する基材フィルム2、ガスバリア層3、耐熱層4およ
びガスバリア層3と耐熱層4とからなる積層体3につい
てそれぞれ説明する。
は、ガスバリア層3、耐熱層4、その他の薄層からなる
積層体3を保持することができるフィルムであれば特に
限定されるものではなく、いかなるフィルムをも用いる
ことができる。
ブテン等の単独重合体または共重合体または共重合体等
のポリオレフィン(PO)樹脂や、環状ポリオレフィン
等の非晶質ポリオレフィン樹脂(APO)や、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)等のポリエステル系樹脂
や、ナイロン6、ナイロン12、共重合ナイロン等のポ
リアミド系(PA)樹脂や、リビニルアルコール(PV
A)樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EV
OH)等のポリビニルアルコール系樹脂や、ポリエーテ
ルイミド(PEI)樹脂や、ポリエーテルエーテルケト
ン(PEEK)樹脂や、ポリビニルブチラート(PV
B)樹脂や、ポリアリレート(PAR)樹脂や、エチレ
ン−四フッ化エチレン共重合体(ETFE)、三フッ化
塩化エチレン(PFA)、四フッ化エチレン−パーフル
オロアルキルビニルエーテル共重合体(FEP)、フッ
化ビニリデン(PVDF)、フッ化ビニル(PVF)、
パーフルオロエチレン−パーフロロプロピレン−パーフ
ロロビニルエーテル共重合体(EPA)等のフッ素系樹
脂、などを用いることができる。
フィルム2は、未延伸フィルムでもよく、延伸フィルム
でもよい。
般的な方法により製造することが可能である。例えば、
材料となる樹脂を押し出し機により溶融し、環状ダイや
Tダイにより押し出して急冷することにより、実質的に
無定形で配向していない未延伸の基材フィルムを製造す
ることができる。また、未延伸の基材を一軸延伸、テン
ター式逐次二軸延伸、テンター式同時二軸延伸、チュー
ブラー式同時二軸延伸などの公知の方法により、基材フ
ィルムの流れ(縦軸)方向、または基材フィルムの流れ
方向と直角(横軸)方向に延伸することにより延伸基材
フィルムを製造することができる。この場合の延伸倍率
は、基材フィルムの原料となる樹脂に合わせて適宜選択
することできるが、縦軸方向および横軸方向にそれぞれ
2〜10倍が好ましい。
スバリア層3とは、前記基材フィルム2上に位置する積
層体5中に少なくとも一層設けられる薄層であり、ガス
バリア性を付与するために真空蒸着法によって形成され
る薄層である。このガスバリア層3は、真空蒸着法によ
り形成され、ガスバリア性を有していれば特に限定され
るものはなく、透明なものであっても不透明なものであ
ってもよい。
る場合においては、酸化アルミニウム層、アルミニウム
層、酸化チタン層、ニッケル層、などをガスバリア層4
とすることが好ましい。これらの層は、真空蒸着法によ
り比較的容易に形成でき、かつ優れたバスバリア性を有
しているからである。なお、真空蒸着法については、従
来公知の方法すべてを用いることができ、本発明は特に
限定しない。
説明する積層体5の構造や、ガスバリアフィルムの用途
により任意に設定することができ、本発明において特に
限定されることはないが、ガスバリアフィルムのフレキ
シブル性などを考慮すると、5〜500μmが好まし
く、5〜50μmが特に好ましい。また、本発明のガス
バリアフィルムは、優れたガスバリア性を有しているこ
とから、有機ELディスプレイ用のガスバリアフィル
ム、または太陽電池用ガスバリアフィルムとして用いる
ことが可能であるが、これらの用途で用いる場合には、
当該ガスバリア層3の層厚は15〜200nmとするこ
とが生産性等も考慮した場合にはより好ましい。
熱層4とは、前記積層体中に少なくとも一層設けられる
ガスバリア層の直下に設けられる層であり、ガラス転移
温度が90℃以上の高分子樹脂によって形成される層で
ある。ここで、ガスバリア層3の直下とは、図1に示す
ようにガスバリア層4の基材フィルム2側の表面に接す
る位置を意味する。つまり、本発明のガスバリアフィル
ム1において、ガスバリア層3の基材側に接している薄
層が耐熱層4である。ガスバリアフィルム1は、基材フ
ィルム2上に薄層を順次積層することにより製造される
ので、本発明のように、ガスバリア層3の直下に耐熱層
4を設けることにより、真空蒸着法によってガスバリア
層3を積層する際における被積層部分(つまり、ガスバ
リア層が形成される部分)は必ず耐熱層が位置している
ことになる。その結果、真空蒸着法によりガスバリア層
3を積層した場合に最も熱の影響を受ける部分が耐熱層
なので、当該部分が変形したり、劣化することはない。
度が90℃以上の高分子樹脂によって形成される薄層で
あればよく、従来公知の高分子樹脂を用いることができ
る。ガラス転移温度は、従来公知の示差走査型熱量計
(DSC)で測定したものである。
樹脂としては、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボ
ネート、ポリイミド、アモルファスポリオレフィン、ポ
リサルフォン、ポリアリレート、ポリエーテルスルフォ
ン、ポリエーテルイミド、ポリノルボルネン、ポリエー
テルエーテルケトン、ポリフェニレンスルフィド、のい
ずれかであることが好ましい。これらの高分子樹脂は、
いずれもガラス転移温度が90℃以上であるから、耐熱
性に優れており、ガスバリア層を真空蒸着法によって形
成する際の熱の影響を受けることがないからである。
しての効果を奏することができる程度の厚さであれば特
に限定されず、任意に決定することができる。しかしな
がら、上述したように、ガスバリアフィルムのフレキシ
ブル性を考慮すると、4.5〜500μmが好ましく、
12〜400μmが特に好ましい。
層体5とは、基材フィルム1上に位置し、真空蒸着法に
よって形成されたガスバリア層3を少なくとも有し、さ
らに前記ガスバリア層3の直下に位置する耐熱層4を有
するものである。したがってガスバリア層3と耐熱層4
とを有していればよく、その他の薄層については特に限
定されることはなく、様々な特性を有する薄層を任意に
積層することができる。
積層体5は、ガスバリア層3とその直下に位置する耐熱
層4と、ガスバリア層の上に積層された撥水層6とから
構成されている。このように撥水層6を設けることによ
り、表面に吸着する水や酸素の量を低下させることがで
き、その結果、ガスバリア性を向上させることができ
る。
の撥水性が、撥水層6表面における水との接触角が測定
温度23℃において、60°以上、特に80°以上とな
るような撥水性であることが好ましい。水との接触角が
この程度以上あれば、表面に水等が吸着することによる
ガスバリア性の低下を防止することができるからであ
る。ここで、この水との接触角の測定方法は、協和界面
化学社の接触角測定装置(型番CA−Z)を用いて求めた
値である。すなわち、被測定対象物の表面上に、純水を
一滴(一定量)滴下させ、一定時間経過後、顕微鏡やCC
Dカメラを用い水滴形状を観察し、物理的に接触角を求
める方法を用い、この方法により測定された水との接触
角を本発明における水との接触角とすることとする。
水性を有する層であればどのような方法により形成され
たものであってもよい。具体的には、ガスバリア層3と
同様に真空蒸着法により形成されたものであってもよい
し、撥水層形成材料を溶媒に溶解もしくは懸濁させた撥
水層形成用塗工液を塗布することにより形成したもので
あってもよい。また熱可塑性樹脂を用い、この樹脂を溶
融させて塗布することにより形成したものや、ドライフ
ィルムを貼り合せる方法等により形成されたものであっ
てもよい。
ロゲン系樹脂、又はシリコーン系樹脂などを好適に用い
ることができ、その層厚は0.5nm〜100μmが好
ましく、1nm〜100nmが特に好ましい。
の実施の形態を示す概略断面図である。
1は、上記で説明した図1に示す本発明のガスバリアフ
ィルム1と同様に、基材フィルム12と、当該基材フィ
ルム12上に位置しており、真空蒸着法によって形成さ
れたガスバリア層13を少なくとも一層有する積層体1
5とからなり、前記積層体15中のガスバリア層13の
直下には、ガラス転移温度が90℃以上の高分子樹脂に
よって形成されている耐熱層14が位置していることに
特徴を有している。
ア層13、及び耐熱層14それぞれについては、上記図
1に示すガスバリアフィルム1のそれと同様であり、こ
こでの説明は省略する。
ルム11は、その積層体の構成が図1に示すガスバリア
フィルムと異なっている。本発明のガスバリアフィルム
11においては、図2に示すような積層体15を形成す
ることも可能である。
3とその直下に位置する耐熱層14の組み合わせが4回
繰り返して形成した構成となっている。このように、ガ
スバリア層13とその直下に位置する耐熱層14とを複
数回繰り返して形成することにより、ガスバリア性を向
上することができ、さらに、本発明のガスバリアフィル
ム11においては、ガスバリア層13は真空蒸着法によ
り形成されるが、当該ガスバリア層13は必ず耐熱層上
に形成されるので、熱により変形したり、劣化すること
もない。
らに別の実施の形態を示す概略断面図である。
1においても、その基本的構成については、図1、2に
示すガスバリアフィルム(1、11)と同様であるが、
基材フィルム22が、ガラス転移温度が90℃以上の高
分子樹脂によって形成されており、耐熱層としても機能
することに特徴を有する。このように、基材フィルム2
2自体をガラス転移温度が90℃以上の高分子樹脂によ
って形成することにより、図3に示すように、当該基材
フィルム22に直にガスバリア層23を積層することが
可能となる。この結果、ガスバリアフィルム全体の厚さ
を薄くすることができる。
複数積層することは可能であり(図3に示すガスバリア
フィルム21においては二層)、また、その最外層には
撥水層26を設けてもよい。
温度が90℃以上の高分子樹脂としては、上述した耐熱
層として用いられる高分子樹脂と同様に、ポリエチレン
ナフタレート、ポリカーボネート、ポリイミド、アモル
ファスポリオレフィン、ポリサルフォン、ポリアリレー
ト、ポリエーテルスルフォン、ポリエーテルイミド、ポ
リノルボルネン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフ
ェニレンスルフィド、のいずれかであることが好まし
い。
方法について、図1に示すガスバリアフィルム1を例と
して説明する。
は、基材フィルム2上に、当該基材フィルム2側から耐
熱層4、ガスバリア層3、撥水層6が順次積層された構
造を有している。
アフィルム1は、まず上記で説明したような基材フィル
ム2上に耐熱層4を積層し、次に前記積層された耐熱層
4上に真空蒸着法によりガスバリア層3を積層し、最後
にガスバリア層3上に撥水層6を積層することにより製
造される。以下にそれぞれについて説明する。
造するためには、基材フィルム2上に耐熱層4を積層す
ることが必要であるが、本発明においてはこの方法につ
いて特に限定することはない。しかしながら、耐熱層4
は、ポリエチレンナフタレート樹脂等の高分子樹脂で形
成されるので、ウェットコーティング法により基材樹脂
2上に形成したり、または、基材フィルム2と耐熱層4
としての高分子樹脂を貼り合わせることにより、結果的
に基材フィルム2上に耐熱層4を積層してもよい。ある
いは、真空中で、耐熱性樹脂の構成成分であるモノマー
を蒸着しながら重合化する方法により、耐熱層を積層し
てもよい。
バリア層3を積層する方法について説明する。本発明に
おいて、ガスバリア層3を積層する方法については、真
空蒸着法であれば特に限定されず、従来公知の様々な真
空蒸着法(真空蒸着装置)を用いることができる。
を積層するための巻き取り式真空蒸着装置40を示す概
略図である。
置40は、真空チャンバー41内に巻き出しロール4
2、ガイドロール43,44、冷却されたコーティング
ドラム45、ガイドロール46,47、巻き取りロール
48を備えており、コーティングドラム45の下方に
は、マスク49,49を介して、金属あるいは金属酸化
物であるガスバリア層の原料Mを保持し加熱するための
るつぼ50、および、酸素ガス吹出口51が配設されて
いる。
て、巻き出しロール42から繰り出された被蒸着物F
(基材フィルム2上に耐熱層4を積層したもの)は、ガ
イドロール43,44に案内されてコーティングドラム
45に送られる。一方、るつぼ50を加熱することによ
り原料M、例えば、金属アルミニウム、あるいは、酸化
アルミニウム等を蒸発させ、必要ならば、酸素ガス吹出
口51から酸素ガスを噴出し、マスク49,49を介し
て、コーティングドラム45上を搬送される被蒸着物F
に衝突させて成層を行い、バリア層3を形成する。
ム45の下流側に搬送され、ガイドロール46,47に
より巻き取りロール48に巻き取られる。
用いることにより、長尺のガスバリアフィルムを容易に
製造することができるとともに、被蒸着物Fの送り速度
を調節することでガスバリア層3の層厚を自由に変化さ
せることができる。
を製造する場合には、上記巻き取り式真空蒸着装置40
によって形成したガスバリア層3上に撥水層6を積層す
る。
ついては特に限定することはなく、従来公知の方法によ
り形成することができる。
置(巻き取り式真空蒸着装置40)により撥水層6を積
層することも可能である。図4に示すように、積層され
たバリア層3がガイドロール27に接触する前に、蒸着
重合装置52を設けることにより、撥水層6として、オ
レフィン系、若しくはフッ素系樹脂、具体的には例えば
低分子量ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を当
該装置40を用いて積層することができる。
蒸発装置53(図4においては2個)と、この近傍にハ
ロゲンランプやニクロム線等の加熱装置54を備え、蒸
発装置53内の蒸発源mを蒸発させて、開閉可能はシャ
ッター装置55を開くことにより、搬送される被蒸着物
Fのバリア層3上に撥水層6を積層することができる。
れるものではない。上記実施の形態は、例示であり、本
発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的
に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、
いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含され
る。
をさらに具体的に説明する。
5μmのポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを用
い、その上に耐熱層としてポリエチレンナフタレート樹
脂を厚さ25μmに形成した。そして、さらに前記耐熱
層の上にガスバリア層として酸化アルミニウムを厚さ2
5nmとなるように真空蒸着法によって形成し、その上
に撥水層としてポリテトラフルオロエチレン樹脂を厚さ
5nmとなるように形成し、実施例1のガスバリアフィ
ルムを形成した。
ト法により形成し、ガスバリア層、及び撥水層は、前記
で説明した巻き取り式真空蒸着装置40を用いて形成し
た。
としても機能する、厚さ50μmのポリエチレンナフタ
レート樹脂フィルムを用い、その上にガスバリア層とし
て酸化アルミニウムを厚さ25nmとなるように真空蒸
着法によって形成し、さらにその上に撥水層としてポリ
テトラフルオロエチレン樹脂を厚さ5nmとなるように
形成して、実施例2のガスバリアフィルムを形成した。
水層についても、前記実施例1の場合と同様に巻き取り
式真空蒸着装置40を用いて形成した。
0μmのポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを用
い、その上にガスバリア層として酸化アルミニウムを厚
さ25nmとなるように真空蒸着法によって形成し、さ
らにその上に撥水層としてポリテトラフルオロエチレン
樹脂を厚さ5nmとなるように形成して、比較例1のガ
スバリアフィルムを形成した。
層、撥水層についても、前記実施例1の場合と同様に巻
き取り式真空蒸着装置40を用いて形成した。
で形成した実施例1、2、及び比較例1のガスバリアフ
ィルムにすいて、それぞれ酸素透過率試験と水蒸気透過
率試験を調べた。結果を以下の表1に示す。
装置(MOCON社製:OX−TRAN 2/20)を
用いて、23.0℃、90%Rhの条件で測定した値で
あり、水蒸気透過率は水蒸気透過率測定装置(MOCO
N社製:PERMATRAN−W 3/31)を用い、
37.8℃、100%Rhの条件で測定した値である。
判断する場合には、酸素透過率が0.5cc/m2/d
ay、水蒸気透過率が0.5g/m2/dayを基準と
し、これらの基準以下の場合には、ガスバリア性が優れ
ていると判断される。そうすると、上記表1からも明ら
かなように、実施例1、2のガスバリアフィルムは共に
酸素透過率が0.5cc/m2/day以下であり、水
蒸気透過率が0.5g/m2/day以下であるのでい
ずれも優れたガスバリア性を有していることが分かっ
た。
酸素透過率が0.5cc/m2/dayより大きく、水
蒸気透過率も0.5g/m2/dayより大きく、本発
明の実施例に比べガスバリア性が劣っていることが分か
った。
該基材フィルム上に位置しており、真空蒸着法によって
形成されたガスバリア層を少なくとも一層有する積層体
と、からなるガスバリアフィルムであって、前記積層体
中のガスバリア層の直下の層は、ガラス転移温度が90
℃以上の高分子樹脂によって形成されているので、ガス
バリア層の直下の層は耐熱性に優れており、その結果、
真空蒸着法によってガスバリア層を形成した場合、つま
り当該直下の層が高温に曝された場合であっても、当該
直下の層が変形したり、劣化することがない。したがっ
て、成層速度が速く比較的安価な真空蒸着法を用いて形
成したガスバリア層を有していても、積層体を構成する
層同士の密着性が低下することはなく、ガスバリア性に
優れたガスバリアフィルムとすることができる。
断面図である。
概略断面図である。
概略断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 基材フィルムと、 当該基材フィルム上に位置しており、真空蒸着法によっ
て形成されたガスバリア層を少なくとも一層有する積層
体と、からなるガスバリアフィルムであって、 前記積層体中のガスバリア層の直下には、ガラス転移温
度が90℃以上の高分子樹脂によって形成されている耐
熱層が位置していることを特徴とするガスバリアフィル
ム。 - 【請求項2】 前記高分子樹脂が、ポリエチレンナフタ
レート、ポリカーボネート、ポリイミド、アモルファス
ポリオレフィン、ポリサルフォン、ポリアリレート、ポ
リエーテルスルフォン、ポリエーテルイミド、ポリノル
ボルネン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレ
ンスルフィドのいずれかであることを特徴とする請求項
1に記載のガスバリアフィルム。 - 【請求項3】 前記請求項1又は請求項2に記載のガス
バリアフィルムであって、基材フィルムが、ガラス転移
温度が90℃以上の高分子樹脂によって形成されてお
り、耐熱層としても機能することを特徴とするガスバリ
アフィルム。 - 【請求項4】 前記高分子樹脂が、ポリエチレンナフタ
レート、ポリカーボネート、ポリイミド、アモルファス
ポリオレフィン、ポリサルフォン、ポリアリレート、ポ
リエーテルスルフォン、ポリエーテルイミド、ポリノル
ボルネン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレ
ンスルフィドのいずれかであることを特徴とする請求項
3に記載のガスバリアフィルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001304264A JP3926125B2 (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | ガスバリアフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
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