JP2003105472A - アルミニウム合金板およびその製造方法 - Google Patents

アルミニウム合金板およびその製造方法

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JP2003105472A
JP2003105472A JP2001300532A JP2001300532A JP2003105472A JP 2003105472 A JP2003105472 A JP 2003105472A JP 2001300532 A JP2001300532 A JP 2001300532A JP 2001300532 A JP2001300532 A JP 2001300532A JP 2003105472 A JP2003105472 A JP 2003105472A
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Tadashi Minoda
正 箕田
Hidetoshi Uchida
秀俊 内田
Hideyuki Uto
秀之 宇都
Tsutomu Furuyama
努 古山
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Sumitomo Light Metal Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Light Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車外板に好適な成形性および塗装焼付け
硬化性に優れたアルミニウム合金技術を提供する。 【解決手段】 Fe:0.5〜1.5重量%、Si:
0.6〜1.8重量%、Mg:0.2〜1.0重量%を
含有するアルミニウム合金鋳塊を、500℃以上の温度
で均質化処理したのち、100℃/h以上の冷却速度で
冷却処理する。この冷却速度を制御することで溶体化処
理時間を短縮することが可能になり、SiおよびMg2
Si化合物の最大径が10μm以下、粒径が2〜10μ
mのSiおよびMg2Si化合物の数が1000個/m
2以下となる組織性状が得られる。その後、300〜
500℃の温度で熱間圧延を行い、引き続き所定の条件
で冷間圧延、溶体化処理、焼入れ、熱処理(予備時効処
理)、復元処理を施すことで、自動車外板として適用可
能な成形性および塗装焼付け硬化性に優れたアルミニウ
ム合金板が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム合金
板に係り、例えばアルミニウム合金スクラップを原料と
し輸送機部材とくに自動車用外板に好適なアルミニウム
合金板を製造する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の燃費向上の観点から車体
の軽量化に対する要請が高まり、自動車用外板に用いら
れる材料として鋼板からアルミニウム合金への転換が進
んでいる。自動車用外板として、(1)成形性、(2)
形状凍結性(プレス加工時に形状が正確にでるという特
性)、(3)耐デント性、(4)耐食性、(5)製品面
質などが要求される。この要求に応えるべく、自動車用
外板には、成形性に優れた5000系合金(Al−Mg
系合金)や、成形性および塗装焼付け硬化性に優れた6
000系合金(Al−Mg−Si系合金)が使用されて
いる。しかし、5000系合金は強度および延性に優
れ、良好な成形性を示すものの、Mg添加量を増加する
と熱間加工性が劣化するとともに、成形時にS−Sマー
ク(ストレッチャ・ストレインマーク)が発生しやすく
なり、外観不良が発生する場合がある。また、6000
系合金は成形性に優れ、塗装焼付け処理を行うことによ
り強度が上昇し、優れた耐デント性を示すものの、冷延
鋼板に比べてコストが高く、使用される範囲が制限され
る。6000系合金のコストを低減するためには、廃棄
アルミサッシや廃棄自動車から回収されるアルミ合金屑
を活用することが有効である。ところが、これらのアル
ミ合金屑には鉄が接合されているものが多く、リサイク
ルを重ねるにつれて合金中の鉄量の増加が避けられず、
増加したFe元素が成形性等に与える影響を低減する必
要がある。
【0003】そこで、従来、例えば特開2001−31
29号公報に、アルミニウム合金中に鉄等の不純物をあ
る程度含有する場合であっても、成形性や耐食性等の諸
特性が低下しないようにしたアルミニウム合金技術が開
示されている。しかしながら、この公報に記載の技術で
は、Fe量が例えば0.5%を超える場合の曲げ加工性
が低下し、リサイクル材を有効活用するうえで効果が不
十分であるという問題がある。また、例えば特開200
0−160272号公報に、アルミニウム合金中に鉄等
の不純物をある程度含有する場合であっても、良好な成
形性を発揮できるようにしたアルミニウム合金技術が開
示されている。しかしながら、この公報に記載の技術で
は、鋳造時の凝固速度を高め、Fe系晶出物を微細化す
るため、薄板連続鋳造法での製造を前提としており、D
C鋳造での製造が困難であるゆえ、大量生産には向いて
おらず、生産性に問題がある。また、製品の特性も、プ
レス成形性にのみ着目しており、自動車外板として要求
される曲げ加工性が考慮されていないという問題があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、アルミニウム合金中に鉄等の不純物をある程度含有
する場合であっても成形性等の良好なアルミニウム合金
板を実現すべくこの種の技術について鋭意検討した。そ
の結果、本発明者らは、合金の組成、均質化処理や冷却
処理の処理条件等を好適に設定することで、成形性およ
び塗装焼付け硬化性に優れた自動車外板に好適なアルミ
ニウム合金板が得られることを見出すことに成功した。
本発明では、自動車外板に好適な成形性および塗装焼付
け硬化性に優れたアルミニウム合金技術を提供すること
を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のアルミニウム合金板は請求項1〜6に記載
の通りに構成される。また、本発明のアルミニウム合金
板の製造方法は、請求項7〜14に記載の通りである。
これら各請求項に係る発明は、アルミニウム合金中の添
加元素を所定の組成としたうえで、均質化処理や冷却処
理等の処理条件を好適に設定することによって、自動車
外板として適用可能な成形性および塗装焼付け硬化性等
に優れたアルミニウム合金技術を実現することができる
ようにした技術である。なお、本発明は、基本的にはい
わゆるT4調質(溶体化処理、焼入れ、常温時効)で使
用する6000系合金(Al−Mg−Si系合金)に関
するものである。
【0006】請求項1に記載のアルミニウム合金板は、
Alと主要添加元素および不純物を含有している。この
主要添加元素としては、Si、Mgがあり、不純物とし
ては、Feがある。このFeは例えばアルミニウム合金
スクラップから原料として不可避的に混入される。本発
明は、廃棄アルミサッシや廃棄自動車などから回収され
たアルミニウム合金スクラップを、原料またはその一部
として利用する場合や、Al以外の元素を原料に積極的
に添加する場合等を広く含む主旨とする。アルミニウム
合金スクラップは、6000系合金(Al−Mg−Si
系合金)スクラップや、6000系合金よりもSiやM
gなどの合金元素量の少ない純アルミニウム系の合金ス
クラップなどが使用可能である。また、コスト低減の観
点からは、スクラップの配合率が高いほど望ましい。
【0007】また、請求項1に記載のアルミニウム合金
板は、Fe:0.5〜1.5%(重量%、以下同じ)を
含有し、主要添加元素としてSi:0.6〜1.8%、
Mg:0.2〜1.0%を含有している。Feは原料ス
クラップから不可避的に混入される元素であり、好まし
い範囲は0.5〜1.5%である。Fe量が0.5%未
満の場合には、成形性には優れるものの、原料として使
用する新地金の割合が高くなり、コスト的に不利にな
る。また、Fe量が1.5%を超えて含有されると、A
l−Fe−Si系化合物の晶出量が多くなり、成形性の
低下を招くこととなる。SiはMgと共存してMg2
i化合物を形成したり、微細Si相として析出し、強度
を向上させるとともに、高い塗装焼付け硬化性を与える
よう機能する。Siの好ましい含有範囲は0.6〜1.
8%であり、0.6%未満ではその効果が十分に得られ
ないとともに成形性の低下を招き、1.8%を超えて含
有されると溶体化処理で固溶されない粗大な過飽和Si
相の晶出あるいは析出が起こり、成形性および耐食性の
低下を招くこととなる。Siのさらに好ましい含有範囲
は0.7〜1.4%であり、Siの最も好ましい含有範
囲は0.9〜1.3%である。MgはSiと共存してM
2Si化合物を形成して強度を向上させる。Mgの好
ましい含有範囲は0.2〜1.0%であり、0.2%未
満ではその効果が十分に得られず、1.0%を超えて含
有されるとT4調質での耐力が高くなり、成形性および
形状凍結性が低下することとなる。Mgのさらに好まし
い含有範囲は0.3〜0.8%であり、Mgの最も好ま
しい含有範囲は0.4〜0.6%である。
【0008】また、請求項1に記載のアルミニウム合金
板は、SiおよびMg2Si化合物の最大径が10μm
以下で、2〜10μm径のSiおよびMg2Si化合物
の数が1000個/mm2以下となっている。このよう
なアルミニウム合金板は、前記の組成を有するアルミニ
ウム合金鋳塊に対し、所定の均質化処理、冷却処理、熱
間圧延、冷間圧延、溶体化処理等を施すことによって得
ることができる。とりわけ均質化処理後の冷却処理につ
き、その冷却速度は100℃/h以上であることが好ま
しい。さらに好ましい均質化処理後の冷却速度は、20
0℃/h以上である。このような冷却速度に制御するこ
とにより、SiおよびMg2Si化合物の最大径が10
μm以下、粒径が2〜10μmのSiおよびMg2Si
化合物の数が1000個/mm2以下となる組織性状を
得ることができる。このような組織性状を備えることに
より、成形性、塗装焼付け硬化性が改善され、リサイク
ルによってFe量が増加した場合においても、5%の引
張変形を加えた後、180°の密着曲げ(内側曲げ半径
0mm)で割れが発生せず、フラットヘム加工が可能な
アルミニウム合金板となる。このような性能を有するア
ルミニウム合金板は、とりわけ自動車外板として好適に
用いることができる。以上のように請求項1に記載した
発明によれば、自動車外板として適用可能な成形性およ
び塗装焼付け硬化性に優れたアルミニウム合金板を実現
することができる。
【0009】また、請求項2に記載のアルミニウム合金
板では、Znが含有され、その含有量が0.5%以下と
なっている。Znはアルミニウム合金中に選択的に含有
される元素であるが、0.5%以下の範囲で含有される
と、表面処理性を改善するよう機能する。Znの含有量
が0.5%を超えると塗装後の耐食性の低下を招くこと
となる。Znのさらに好ましい含有範囲は0.3%以下
である。
【0010】また、請求項3に記載のアルミニウム合金
板では、Cuが含有され、その含有量が1.0%以下と
なっている。Cuはアルミニウム合金中に選択的に含有
される元素であるが、1.0%以下の範囲で含有される
と成形性を改善するよう機能する。Cuの含有量が1.
0%を超えると塗装後の耐食性の低下を招くこととな
る。Cuのさらに好ましい含有範囲は0.4〜1.0%
であり、Cuの最も好ましい含有範囲は0.6〜1.0
%である。
【0011】また、請求項4に記載のアルミニウム合金
板では、Fe、Si、Mgの元素に加えさらにMn、C
r、V、Zrのうちの少なくとも一つの微量元素を含有
する。すなわち、微量元素としてさらにMn、Cr、
V、Zrのいずれかを含有する場合や、微量元素として
さらにこれらのうちの複数を含有する場合がある。そし
て、それらの含有量がMn:0.3%以下、Cr:0.
3%以下、V:0.2%以下、Zr:0.15%以下と
なっている。Mn、Cr、V、Zrはいずれもアルミニ
ウム合金中に選択的に含有される元素であり、いずれも
結晶粒微細化による成形加工時の肌荒れ防止に機能す
る。これらの好ましい含有範囲はMn:0.3%以下、
Cr:0.3%以下、V:0.2%以下、Zr:0.1
5%以下であり、いずれも上限を超えて含有されると、
粗大な金属間化合物が生成して、成形性が低下する。こ
れらのさらに好ましい含有範囲は、Mn:0.05〜
0.15%、Cr:0.05〜0.15%、V:0.0
5〜0.15%、Zr:0.05〜0.12%である。
【0012】また、請求項5に記載のアルミニウム合金
板では、Fe、Si、Mgの元素に加えさらにTi、B
のうちの少なくとも一つの元素を含有する。すなわち、
Ti、Bのいずれかを含有する場合や、TiおよびBを
含有する場合がある。そして、それらの含有量がTi:
0.1%以下、B:50ppm(重量ppm、以下同
じ)以下となっている。TiおよびBはいずれもアルミ
ニウム合金中に選択的に含有される元素であり、鋳造組
織を微細化し、成形性を向上させるよう機能する。これ
らの好ましい含有範囲は、Ti:0.1%以下、B:5
0ppm以下の範囲であり、それぞれ上限を超えて含有
されると、粗大な金属間化合物が生成し、成形性が低下
することとなる。
【0013】請求項1〜5に記載のアルミニウム合金板
は、請求項6に記載のようにアルミニウム合金スクラッ
プが原料に用いられるのが好ましい。すなわち、例えば
廃棄アルミサッシや廃棄自動車などから回収されたアル
ミニウム合金スクラップを、原料またはその一部として
用いる。これにより、アルミニウム合金のリサイクルが
可能なうえ、アルミニウム合金板の製造コストを低減さ
せることができる。
【0014】請求項7に記載のアルミニウム合金板の製
造方法では、アルミニウム合金鋳塊に対し、例えば図1
に示すように均質化処理、冷却処理、熱間圧延、冷間圧
延、溶体化処理等の処理を順次施す。ここで、図1は本
発明の一実施の形態のアルミニウム合金鋳塊の処理フロ
ーを示す図である。以下、図1を参照しながら説明す
る。このアルミニウム合金鋳塊は、不純物として、F
e:0.5〜1.5%を含有し、主要添加元素として、
Si:0.6〜1.8%、Mg:0.2〜1.0%を含
有する。このアルミニウム合金鋳塊は、前記の組成を有
するアルミニウム合金を、通常のDC鋳造法によって造
塊することで得られる。均質化処理では、アルミニウム
合金鋳塊を500℃以上の温度で処理するのが好まし
い。均質化処理温度が500℃未満では、鋳塊偏析の除
去、均質化が十分でなく、また強度を向上させるMgお
よびSi元素の固溶が不十分となり、強度が低下すると
ともに、成形性が低下することがある。均質化処理が終
了すると、アルミニウム合金鋳塊の冷却処理を行う。こ
の冷却処理では、冷却速度を100℃/h以上で行うの
が好ましい。冷却速度が100℃/h未満の場合には、
SiあるいはMg2Si化合物の析出、凝集化が起こる
ため、これを溶入化させるための溶体化処理に長時間を
要し、生産性を低下させる。また、凝集化したSiおよ
びMg2Si化合物が増加するため、成形性の低下を招
く。均質化処理後の冷却速度を制御することにより、溶
体化処理時間を短縮することが可能になり、Siおよび
Mg2Si化合物の最大径が10μm以下、粒径が2〜
10μmのSiおよびMg2Si化合物の数が1000
個/mm2以下となる組織性状を得ることができる。さ
らに好ましい冷却速度は、200℃/h以上である。な
お、通常工程における冷却速度は30℃/h以下であ
る。冷却処理が終了すると、熱間圧延を行う。この熱間
圧延を行う際、300〜500℃の範囲の所定の温度ま
で冷却を行い、そのまま熱間圧延を開始する場合と、一
旦300℃以下の温度まで冷却した後、300〜500
℃の範囲の所定の温度まで再加熱してから熱間圧延を開
始する場合があり、適宜どちらのプロセスを用いてもよ
い。本発明の熱間圧延は、これらのプロセスを広く含む
主旨である。この熱間圧延は300〜500℃の温度で
開始するのが好ましい。熱間圧延の温度が300℃未満
では変形抵抗が大きくなり、圧延能率が低下する。50
0℃を超える温度で熱間圧延すると、圧延中に結晶粒の
粗大化が生じ、リジングマークが発生しやすくなる。変
形抵抗および加工組織の観点から、熱間圧延のさらに好
ましい開始温度範囲は、320〜450℃である。熱間
圧延後、必要に応じて中間焼鈍を挟みながら、所定の厚
さまで冷間圧延を行い、その後、溶体化処理および焼入
れを行う。好ましい溶体化処理温度は500℃以上であ
り、処理温度が500℃未満ではMgおよびSi元素の
固溶が不十分になり、十分な強度、成形性が得られず、
あるいは必要な強度、成形性を得るために、きわめて長
時間の溶体化処理が必要になるため工業上好ましくな
い。溶体化処理後の焼入れは、120℃までを5℃/s
以上、さらに好ましくは10℃/s以上の冷却速度で冷
却するのが好ましい。この冷却速度(焼入れ速度)が遅
い場合には、溶質元素の析出が生じ、強度特性、塗装焼
付け硬化性、成形性が劣化するとともに、耐食性が低下
する。本発明によれば、SiおよびMg2Si化合物の
最大径が10μm以下、2〜10μm径のSiおよびM
2Si化合物の数が1000個/mm2以下とする組織
性状を有するアルミニウム合金板を製造することができ
る。これにより、成形性、塗装焼付け硬化性が改善さ
れ、リサイクルによってFe量が増加した場合において
も、5%の引張変形を加えた後、180°の密着曲げ
(内側曲げ半径0mm)で割れが発生せず、フラットヘ
ム加工が可能なアルミニウム合金板が実現できることと
なる。このような性能を有するアルミニウム合金板は、
とりわけ自動車外板として好適に用いることができる。
以上のように請求項7に記載した発明によれば、自動車
外板として適用可能な成形性および塗装焼付け硬化性に
優れたアルミニウム合金板を実現することができる。
【0015】また、請求項8に記載のアルミニウム合金
板の製造方法では、溶体化処理及び焼入れがなされた圧
延板に対し、更に、熱処理を施す。熱処理として、焼入
れ後60分以内に、40〜120℃の温度で50h以内
の時間加熱する予備時効処理を行うのが好ましい。この
予備時効処理を行うことで塗装焼付け硬化性の向上が得
られる。40℃未満の熱処理温度では、塗装焼付け硬化
性の向上が十分でなく、120℃を超える熱処理温度ま
たは50hを超える熱処理時間では、成形性や塗装焼付
け硬化性が低下することがある。なお、ここでの熱処理
を以降の説明では、予備時効処理と称する。
【0016】また、請求項9に記載のアルミニウム合金
板の製造方法では、更に、予備時効処理がなされた圧延
板に対し、更に復元処理を施す。焼入れ後60分以内
に、40〜120℃の温度で50h以内の時間加熱する
予備時効処理を行った後、3日以内に170〜230℃
の温度で60s以内の復元処理を行うのが好ましい。こ
の復元処理を行うことで、塗装焼付け硬化性をさらに向
上させることができる。170℃未満の復元処理温度で
は、塗装焼付け硬化性の向上が十分でなく、230℃を
超える復元処理温度では、成形性や塗装焼付け硬化性が
低下することがある。なお、従来の6000系アルミニ
ウム合金においても、溶体化処理、焼入れ後の最終熱処
理によって塗装焼付け硬化性を向上させることが行われ
ているが、本発明においては、均質化処理後の冷却速度
を100℃/h以上にすることにより、溶体化処理時の
溶質元素の固溶が促進され、塗装焼付け硬化性の改善効
果が大きくなる。
【0017】また、請求項10〜13に記載のアルミニ
ウム合金板の製造方法のように、Fe、Si、Mg以外
の元素を含有する場合であっても、Fe、Si、Mgの
含有量や処理条件を好適に設定することで、請求項7に
記載の製造方法と同様の効果を奏することとなる。
【0018】また、請求項10〜14に記載のアルミニ
ウム合金板の製造方法によれば、アルミニウム合金のリ
サイクルが可能なうえ、アルミニウム合金板の製造コス
トを低減させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を比較例と
対比して説明するとともに、それに基づいてその効果を
実証する。なお、これらの実施例は、本発明の好ましい
一実施の形態を説明するためのものであって、これによ
り本発明が制限されるものではない。
【0020】〔実施例1〕実施例1を、図2および図3
を参照しながら説明する。ここで、図2は、実施例1に
用いたアルミニウム合金A〜Mの組成を示す図であり、
図3は実施例1に係る試験材No.1〜13の評価結果
を示す図である。実施例1では、廃棄アルミサッシ(ア
ルミニウム合金スクラップ)を溶解材として80%以上
配合し、図2に示す化学成分を有するアルミニウム合金
A〜Mを造塊した。そして、これにより得られたアルミ
ニウム合金鋳塊を540℃の温度で6h均質化処理し、
その後、300℃/hの冷却速度で室温まで冷却(冷却
処理)した。次いで、この鋳塊を400℃の温度に再加
熱して、この温度で熱間圧延を開始して厚さ4.0mm
まで圧延(熱間圧延)し、さらに冷間圧延を経て厚さ
1.0mmの冷間圧延板とした。この冷間圧延で得られ
た冷間圧延板について、540℃の温度で5sの溶体化
処理を施した後、120℃の温度まで30℃/sの冷却
速度で焼入れを行い、焼入れ後5分後に100℃で3h
の予備時効処理を行った。この予備時効処理板を試験材
No.1〜13(合金A〜M)として、以下の方法によ
って、予備時効処理から10日後の引張性質、成形性、
耐食性、塗装焼付け硬化性を評価し、SiおよびMg2
Si化合物の数を計測した。その評価結果を図3に示
す。
【0021】なお、図3に示す各項目の評価は、概略以
下のようにして実施した。 1)引張性質:JIS 5号引張試験片を成形し、引張
強さ、0.2%耐力、伸びを測定した。 2)成形性:エリクセン試験(EV)を行い、成形高さ
が10mmに達しないものを不合格とした。また、ヘム
加工性の評価のため、5%の引張変形を加えた後、18
0°の密着曲げ(内側曲げ半径0mm)を行い、割れの
大小に拘わらず、表面に割れの発生したものを不合格と
した。さらに、圧延方向に対して90°方向に10%の
引張変形を与えた後、電着塗装を行って、リジングマー
クの発生の有無を目視により観察した。 3)耐食性:試験材について、市販の化成処理液でリン
酸亜鉛処理および電着塗装を行い、アルミニウムの素地
まで達するクロスカットを施した。その後、この試験材
に対し、JIS Z 2371に従って塩水噴霧試験を
24時間行い、その後50℃−95%の湿潤雰囲気中に
1ヶ月放置した。このときのクロスカット部から発生す
る最大糸錆長さを測定し、最大糸錆長さ4mm以下のも
のを合格とした。 4)塗装焼付け硬化性(BH性):2%の引張変形を施
し、170℃で20分の加熱処理(BH)を行った後の
0.2%耐力を測定し、その耐力が200MPa以上の
ものを合格とした。 5)SiおよびMg2Si化合物の測定:光学顕微鏡組
織観察により化合物の最大径を計測した。2〜10μm
径の化合物の分布については、画像解析装置を用い、1
ピクセル=0.25μmの条件で合計1平方ミリメート
ル(1mm2)の範囲を調査した。Fe系化合物との区
別は、化合物の明暗により行い、予め点分析で化合物粒
子を確認して、Fe系化合物が検出されずSiおよびM
2Si化合物が検出されるレベルに検出条件を選定し
た。
【0022】図3にみられるように、本発明の条件に従
う試験材No.1〜13は、いずれもBH性の評価にお
いて200MPaを超える優れたBH性を示し、成形性
についてもEVでの成形高さ10mmを超え、曲げ試験
において割れが発生せず、リジングマークも発生せず、
良好な成形性を備え、最大糸錆長さも4mm以下で優れ
た耐食性を示した。
【0023】〔比較例1〕比較例1を、図4および図5
を参照しながら説明する。ここで、図4は、比較例1に
用いたアルミニウム合金N〜Yの組成を示す図であり、
図5は、比較例1に係る試験材No.14〜25の評価
結果を示す図である。比較例1では、廃棄アルミサッシ
(アルミニウム合金スクラップ)を溶解材として80%
以上配合し、図4に示す化学成分を有するアルミニウム
合金N〜Yを造塊した。そして、これにより得られた鋳
塊を、実施例1と同一の処理工程で処理し、厚さ1.0
mmの冷間圧延板とした。この冷間圧延で得られた冷間
圧延板について、実施例1と同一条件の溶体化処理、焼
入れを行い、焼入れ後5分後に100℃で3hの予備時
効処理を行った。この予備時効処理板を試験材No.1
4〜25(合金N〜Y)として、実施例1と同一の方法
によって、予備時効処理から10日後の引張性質、成形
性、耐食性、塗装焼付け硬化性を評価し、SiおよびM
2Si化合物の数を計測した。その評価結果を図5に
示す。
【0024】図5にみられるように、試験材No.14
(合金N)はFe量が1.92%と多いため曲げ性が低
下した。試験材No.15(合金O)はSi量が0.3
%と少ないためEV値およびBH性が劣る。試験材N
o.16(合金P)はSi量が2.0%と多いためEV
値、曲げ性および耐食性が劣る。試験材No.17(合
金Q)はMg量が0.1%と少ないためBH性が劣る。
試験材No.18(合金R)はMg量が1.4%と多い
ためEV値および曲げ性が劣る。試験材No.19(合
金S)はCu量が1.5%と多いため曲げ性および耐食
性が劣る。試験材No.20(合金T)はZn量が0.
8%と多いため耐食性が劣る。試験材No.21〜24
(合金U〜X)は、それぞれMn、Cr、V、Zrが多
く(Mn:0.5%、Cr:0.5%、V:0.3%、
Zr:0.27%)、したがってEV値が劣る。試験材
No.25(合金Y)はTiおよびBが多く(Ti:
0.3%、B:71ppm)、したがってEV値が劣
る。
【0025】〔実施例2〕実施例2を、図6および図7
を参照しながら説明する。ここで、図6は、実施例2に
おける試験材No.26〜32の処理条件を示す図であ
り、図7は、実施例2に係る試験材No.26〜32の
評価結果を示す図である。実施例2では、実施例1で用
いた合金A(図2参照)の鋳塊を用い、図6に示す条件
で均質化処理、熱間圧延、冷間圧延、溶体化処理、予備
時効処理および復元処理を行い、試験材No.26〜3
2を作製した。このとき、均質化処理時間を6h、熱間
圧延の上がり板厚を4.0mm、冷間圧延の上がり板厚
を1.0mm、焼入れ後予備時効処理を行うまでの時間
を5分、予備時効処理後、復元処理までの日数を1日と
した。
【0026】この最終熱処理板(予備時効処理板および
復元処理板)を試験材No.26〜32(合金A)とし
て、実施例1と同一の方法によって、最終熱処理(予備
時効処理もしくは復元処理)から10日後の引張性質、
成形性、耐食性、塗装焼付け硬化性を評価し、Siおよ
びMg2Si化合物の数を計測した。その評価結果を図
7に示す。図7にみられるように、本発明の条件に従う
試験材No.26〜32は、いずれもBH性の評価にお
いて200MPaを超える優れたBH性を示し、成形性
についてもEVでの成形高さ10mmを超え、曲げ試験
において割れが発生せず、リジングマークも発生せず、
良好な成形性を備え、最大糸錆長さも4mm以下で優れ
た耐食性を示した。
【0027】〔比較例2〕比較例2を、図8および図9
を参照しながら説明する。ここで、図8は、比較例2に
おける試験材No.33〜41の処理条件を示す図であ
り、図9は、比較例2に係る試験材No.33〜41の
評価結果を示す図である。比較例2では、実施例1で用
いた合金A(図2参照)の鋳塊を用い、図8に示す条件
で均質化処理、熱間圧延、冷間圧延、溶体化処理、予備
時効処理および復元処理を行い、試験材No.33〜4
1を作製した。このとき、均質化処理時間を6h、熱間
圧延の上がり板厚を4.0mm、冷間圧延の上がり板厚
を1.0mm、焼入れ後予備時効処理を行うまでの時間
を5分、予備時効処理後、復元処理までの日数を1日と
した。
【0028】この最終熱処理板(予備時効処理板および
復元処理板)を試験材No.33〜41(合金A)とし
て、実施例1と同一の方法によって、最終熱処理(予備
時効処理もしくは復元処理)から10日後の引張性質、
成形性、耐食性、塗装焼付け硬化性を評価し、Siおよ
びMg2Si化合物の数を計測した。その評価結果を図
9に示す。図9にみられるように、試験材No.33は
均質化処理温度が450℃と低いため、したがってEV
値が低く、曲げ性が劣り、さらにBH性も低い。試験材
No.34およびNo.35は均質化処理後の冷却速度
が30〜70℃/hと小さいため、したがって曲げ性が
劣り、BH性も低い。試験材No.36は熱間圧延の開
始温度が550℃と高いため、リジングマークが発生し
た。試験材No.37は溶体化処理温度が470℃と低
いため、強度およびEV値が低く、BH性も低い。試験
材No.38は溶体化処理後の冷却速度(焼入れ速度)
が1℃/sと遅いため、EV値、曲げ性および耐食性に
劣り、BH性も低い。試験材No.39は予備時効処理
を行わなかったため、BH性が低い。試験材No.40
は予備時効処理温度が140℃と高く、処理時間も72
hと長いため、EV値が低い。試験材No.41は復元
処理温度が250℃と高いため、EV値が低い。
【0029】以上のように、本実施の形態によれば、S
iおよびMg2Si化合物の最大径が10μm以下、粒
径が2〜10μmのSiおよびMg2Si化合物の数が
1000個/mm2以下となる組織性状のアルミニウム
合金板を得ることができる。このような組織性状を有す
るアルミニウム合金板は、成形性、塗装焼付け硬化性が
改善され、リサイクルによってFe量が0.5〜1.5
%まで増加した場合においても、5%の引張変形を加え
た後、180°の密着曲げ(内側曲げ半径0mm)で割
れが発生せず、フラットヘム加工が可能となる。また、
アルミニウム合金スクラップを原料とし、不可避的に混
入するFeの不純物量が高くても、フラットヘムが可能
な優れた成形性を備え、成形後に肌荒れやリジングマー
クを生じることがなく、形状凍結性と耐デント性とを両
立させる優れた塗装焼付け硬化性を有し、さらに耐食性
とくに耐糸錆性にも優れたアルミニウム合金板およびそ
の製造方法が提供される。当該アルミニウム合金板は、
輸送機器部材、例えば自動車用フード、フェンダー、
トランクリッド、ルーフ、 ドアなどに好適に使用さ
れ、これら部材のゲージダウンを可能とする。
【0030】なお、本発明は上記の実施の形態のみに限
定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられ
る。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実
施することもできる。
【0031】(A)上記実施例1,2等では、室温まで
冷却処理した鋳塊を、400℃に再加熱したのち熱間圧
延を行う場合について記載したが、300〜500℃の
範囲の温度まで冷却処理した鋳塊をそのまま熱間圧延し
てもよい。
【0032】(B)また、上記実施例1,2等では、ア
ルミニウム合金スクラップとしての廃棄アルミサッシを
原料に用いる場合について記載したが、例えば廃棄自動
車を原料としてもよい。また、アルミニウム合金スクラ
ップ以外を原料とすることもできる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
自動車外板に好適な成形性および塗装焼付け硬化性に優
れたアルミニウム合金技術を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のアルミニウム合金鋳塊
の処理フローを示す図である。
【図2】実施例1に用いたアルミニウム合金A〜Mの組
成を示す図である。
【図3】実施例1に係る試験材No.1〜13の評価結
果を示す図である。
【図4】比較例1に用いたアルミニウム合金N〜Yの組
成を示す図である。
【図5】比較例1に係る試験材No.14〜25の評価
結果を示す図である。
【図6】実施例2における試験材No.26〜32の処
理条件を示す図である。
【図7】実施例2に係る試験材No.26〜32の評価
結果を示す図である。
【図8】比較例2における試験材No.33〜41の処
理条件を示す図である。
【図9】比較例2に係る試験材No.33〜41の評価
結果を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22F 1/00 630 C22F 1/00 630K 683 683 686 686A 691 691B 691C 692 692A 694 694B (72)発明者 宇都 秀之 東京都港区新橋5丁目11番3号 住友軽金 属工業株式会社内 (72)発明者 古山 努 東京都港区新橋5丁目11番3号 住友軽金 属工業株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Alとその他の元素からなるアルミニウ
    ム合金板であって、 不純物として、Fe:0.5〜1.5重量%を含有し、
    主要添加元素として、Si:0.6〜1.8重量%、M
    g:0.2〜1.0重量%を含有し、 SiおよびMg2Si化合物の最大径が10μm以下、
    2〜10μm径のSiおよびMg2Si化合物の数が1
    000個/mm2以下であることを特徴とするアルミニ
    ウム合金板。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したアルミニウム合金板
    であって、 さらにZnを含有し、その含有量が0.5重量%以下で
    あることを特徴とするアルミニウム合金板。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載したアルミニウ
    ム合金板であって、 さらにCuを含有し、その含有量が1.0重量%以下で
    あることを特徴とするアルミニウム合金板。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載したアル
    ミニウム合金板であって、 さらにMn、Cr、V、Zrのうちの少なくとも一つを
    含有し、それらの含有量がMn:0.3重量%以下、C
    r:0.3重量%以下、V:0.2重量%以下、Zr:
    0.15重量%以下であることを特徴とするアルミニウ
    ム合金板。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載したアル
    ミニウム合金板であって、 さらにTi、Bのうちの少なくとも一つを含有し、それ
    らの含有量がTi:0.1重量%以下、B:50重量p
    pm以下であることを特徴とするアルミニウム合金板。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載したアル
    ミニウム合金板であって、 アルミニウム合金スクラップが原料に用いられているこ
    とを特徴とするアルミニウム合金板。
  7. 【請求項7】 Alとその他の元素からなるアルミニウ
    ム合金鋳塊からアルミニウム合金板を製造するアルミニ
    ウム合金板の製造方法であって、 不純物として、Fe:0.5〜1.5重量%を含有し、
    主要添加元素として、Si:0.6〜1.8重量%、M
    g:0.2〜1.0重量%を含有するアルミニウム合金
    鋳塊を、500℃以上の温度で均質化処理するステップ
    と、 前記均質化処理がなされたアルミニウム合金鋳塊を、1
    00℃/h以上の冷却速度で300〜500℃の温度ま
    で冷却処理するステップと、 前記冷却処理がなされたアルミニウム合金鋳塊を、30
    0〜500℃の温度で熱間圧延するステップと、 前記熱間圧延がなされた圧延板を冷間圧延したのち、5
    00℃以上の温度で溶体化処理し、120℃までを5℃
    /s以上の冷却速度で焼入れするステップとを有し、 SiおよびMg2Si化合物の最大径が10μm以下、
    2〜10μm径のSiおよびMg2Si化合物の数が1
    000個/mm2以下であることを特徴とするアルミニ
    ウム合金板の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載したアルミニウム合金板
    の製造方法であって、 さらに、前記焼入れ後60分以内に、40〜120℃の
    温度で50h以上の熱処理を行うステップを有すること
    を特徴とするアルミニウム合金板の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載したアルミニウム合金板
    の製造方法であって、 さらに、前記熱処理後3日以内に、170℃〜230℃
    の温度で60s以内の復元処理を行うステップを有する
    ことを特徴とするアルミニウム合金板の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項7〜9のいずれかに記載したア
    ルミニウム合金板の製造方法であって、 さらにZnを含有し、その含有量が0.5重量%以下で
    あるアルミニウム合金鋳塊を用いることを特徴とアルミ
    ニウム合金板の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項7〜10のいずれかに記載した
    アルミニウム合金板の製造方法であって、 さらにCuを含有し、その含有量が1.0重量%以下で
    あるアルミニウム合金鋳塊を用いることを特徴とするア
    ルミニウム合金板の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項7〜11のいずれかに記載した
    アルミニウム合金板の製造方法であって、 さらにMn、Cr、V、Zrのうちの少なくとも一つを
    含有し、それらの含有量がMn:0.3重量%以下、C
    r:0.3重量%以下、V:0.2重量%以下、Zr:
    0.15重量%以下であるアルミニウム合金鋳塊を用い
    ることを特徴とするアルミニウム合金板の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項7〜12のいずれかに記載した
    アルミニウム合金板の製造方法であって、 さらにTi、Bのうちの少なくとも一つを含有し、それ
    らの含有量がTi:0.1重量%以下、B:50重量p
    pm以下であるアルミニウム合金鋳塊を用いることを特
    徴とするアルミニウム合金板の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項7〜13のいずれかに記載した
    アルミニウム合金板の製造方法であって、 前記アルミニウム鋳塊の原料として、アルミニウム合金
    スクラップを用いることを特徴とするアルミニウム合金
    板の製造方法。
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