JP2003105996A - 低酸素トレーニングプール - Google Patents

低酸素トレーニングプール

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JP2003105996A
JP2003105996A JP2001300351A JP2001300351A JP2003105996A JP 2003105996 A JP2003105996 A JP 2003105996A JP 2001300351 A JP2001300351 A JP 2001300351A JP 2001300351 A JP2001300351 A JP 2001300351A JP 2003105996 A JP2003105996 A JP 2003105996A
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pool
cover unit
pool cover
low oxygen
indoor
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JP2001300351A
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English (en)
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Kozo Kimura
興造 木村
Noriyuki Takahashi
紀行 高橋
Mikio Takahashi
幹雄 高橋
Toru Furukawa
徹 古川
Ryoichi Imai
良一 今井
Shuichi Yamamoto
秀一 山本
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Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の屋内プールの一部に、容易に低酸素環
境を作り出すことができ、容易に通常の環境に戻すこと
ができる低酸素トレーニングプールの提供を課題とす
る。 【解決手段】 低酸素空気を供給する移動式低酸素供給
装置5と、屋内プール水面上の一部を区画し、区画した
内部の環境雰囲気中の酸素濃度、二酸化炭素濃度及び圧
力を測定し、測定値に基づいて低酸素空気と混合する通
常空気の供給量及び排気量を設定する内部環境センサー
12,13,15、該内部環境センサーの測定値に基づいて排気
量を制御する制御手段を設けた排気手段17、および移動
式低酸素供給装置5を着脱可能に連結する連結部14を備
えたプールカバーユニット4と、屋内環境雰囲気を測定
する室内センサー16と、プールカバーユニットを屋内の
天井から昇降移動させる昇降手段と、プールカバーユニ
ットを上昇位置で保持する保持手段とを設けた低酸素ト
レーニングプール1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋内プールのプー
ル水面上の一部を区画して、区画した内部に低酸素環境
を作り出す低酸素トレーニングプールに関する。
【0002】
【従来の技術】近年のスポーツ界においては、身体内の
各細胞への酸素供給能力を高めるために、心肺機能の強
化を目的とする、低圧・低酸素環境下で行う高所トレー
ニングが注目されている。
【0003】水泳競技においても、オリンピックに出場
するようなトップレベルの選手たちは、この高所トレー
ニングを取り入れて、低酸素環境となる高地で高所トレ
ーニングを行っている。
【0004】しかし、高所トレーニングは、一般に僻地
である高地まで、選手たちが赴かなければならず、交通
費、滞在費等の高いコストがかかり、一般の選手は、な
かなか高所トレーニングを行うことができなかった。ま
た、プール等の特別な設備を必要とする競技では、高地
にわざわざトレーニング用の設備を作る必要があった。
更に、高所トレーニングを行う高地の環境は、低温、低
湿度等のその他の自然環境も作用し、理想的なトレーニ
ング環境とならない場合も多かった。
【0005】このため、高地まで赴かずに低酸素環境下
のトレーニングを行うことを目的として、特開平4−3
12477号公報に、基礎地盤中の空間を利用して、該
空間の圧力制御を行い、低酸素環境を作り出す発明が開
示されている。また、特開2000−27472号公報
には、空気調整装置を具備した機械室の隣室をトレーニ
ング室として、トレーニング室を低酸素環境とする発明
が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来にお
いては、低酸素環境を作り出すために、地盤中の空間や
室内の環境雰囲気すべてを低酸素環境とする必要があ
り、簡単に低酸素トレーニング用の低酸素環境を作り出
すことができないという問題があった。
【0007】特に、プール等の特別な設備を必要とする
競技において、低酸素環境のトレーニングを行うために
は、新たに低酸素環境用の設備を構築する必要があり、
高額のコストと、専用のスペースが必要となるという問
題があった。
【0008】そこで、本発明は、従来技術における問題
点を解消すべく創案されたもので、新たな設備を構築す
る必要なく、既存の屋内プールの一部に、容易に低酸素
環境を作り出すことができ、また、作り出した低酸素環
境を容易に通常の環境に戻すことができる低酸素トレー
ニングプールを提供することを技術的課題とし、もって
汎用的に低酸素環境下でのトレーニングを行うことを可
能とすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
る本発明のうち、請求項1に記載した発明の手段は、低
酸素トレーニングプールであって、低酸素空気を供給す
る移動式低酸素供給装置と、屋内プール水面上の一部を
区画し、区画した内部の環境雰囲気中の酸素濃度、二酸
化炭素濃度及び圧力を測定し、測定値に基づいて低酸素
空気と混合する通常空気の供給量及び排気量を設定する
内部環境センサー、該内部環境センサーの測定値に基づ
いて排気量を制御する制御手段を設けた排気手段、およ
び移動式低酸素供給装置を着脱可能に連結する連結部を
備えたプールカバーユニットと、該プールカバーユニッ
ト外部の屋内環境雰囲気を測定する室内センサーと、プ
ールカバーユニットを屋内の天井から昇降移動させる昇
降手段と、プールカバーユニットを上昇位置で保持する
保持手段とを設けたこと、にある。
【0010】既存の屋内プールにおいて、屋内の天井に
プールカバーユニットを連結した昇降手段を設置し、こ
の昇降手段を用いてプールカバーユニットをプール水面
上に降下させて、着水することにより、プール水面の一
部を外部から区画することができる。
【0011】そして、プールカバーユニットの連結部に
移動式低酸素供給装置を連結し、プールカバーユニット
内に低酸素空気を供給することにより、プールカバーユ
ニットで区画されたプール水面の一部に低酸素環境を作
り出すことができる。
【0012】プールカバーユニット内の低酸素環境は、
内部環境センサーの測定値に基づいて、所望の安全な低
酸素濃度となるように通常空気の供給量が調節される。
【0013】また、内部環境センサー及び室内センサー
の測定値に基づいて、排気手段が制御され、プールカバ
ーユニット内の内部環境雰囲気の圧力が、外部環境雰囲
気の圧力よりもやや負圧となるように、排気量が調節さ
れる。このため、プールカバーユニットがプール水面に
浮遊することなく、プール水面の一部をプールカバーユ
ニットで機密に区画する。
【0014】低酸素トレーニングプールを使用しない場
合は、移動式低酸素供給装置をプールカバーユニットの
連結部から外し、昇降手段を用いてプールカバーユニッ
トを上昇移動させ、上昇位置でプールカバーユニットを
保持するため、簡単に屋内プールを通常の環境に戻すこ
とができる。
【0015】また、プールカバーユニットから取り外し
た移動式低酸素供給装置を、屋内プールの邪魔にならな
い位置に収納しておくことができ、低酸素トレーニング
プールを使用しない場合に、これらの装置が邪魔になら
ない。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に、プールカバーユニットを、水泳プールの一
コースを区画する大きさに形成したこと、を加えたもの
である。
【0017】水泳プールの一コースの全域が、プールカ
バーユニットで外部と区画されるため、水泳プールの一
コースの水面上の全域に低酸素環境を作り出すことがで
き、一コースを往復して泳ぐ通常の競泳トレーニングと
同様の状態で低酸素トレーニングを行うことができる。
【0018】また、通常環境下でトレーニングする選手
と、プールカバーユニットで区画された一コースで低酸
素トレーニングを行う選手と、同じプールで、同時に、
同様のトレーニングを行うことも可能である。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明の構成に、プールカバーユニットの下部に折り
畳み部を設けたこと、を加えたものである。
【0020】低酸素トレーニングプールを使用しない場
合は、プールカバーユニットの下部の折り畳み部を折り
畳み、上昇位置でプールカバーユニットをコンパクトに
収納保持しておくことが可能となる。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項1,2又は
3記載の発明の構成に、プールカバーユニットを、上昇
限で安全に保持する安全保持制御手段を設けたこと、を
加えたものである。
【0022】低酸素トレーニングプールを使用しない場
合は、プールカバーユニットが、プール水面上の上昇限
で安全に保持されるため、保持されたプールカバーユニ
ット下でも安心して屋内プールを利用することができ
る。
【0023】請求項5記載の発明は、請求項1,2,
3,又は4記載の発明の構成に、プールカバーユニット
のプール水面に近接する部分に、消波装置を設けたこ
と、を加えたものである。
【0024】プールカバーユニット内のコース若しくは
プールカバーユニット外の隣接するコースでトレーニン
グを行うと、水泳動作に伴ってプールに人工波が生じる
が、プールカバーユニットのプール水面に近接する部分
に設けた消波装置で人工波を吸収するため、プールカバ
ーユニットの人工波による揺動を抑止できる。
【0025】請求項6記載の発明は、請求項1,2,
3,4又は5記載の発明の構成に、プールカバーユニッ
トを、プールカバーユニットの内外を認識できる透明な
素材を用いて形成したこと、を加えたものである。
【0026】プール水面の一部をプールカバーユニット
により区画すると、プールカバーユニット内は、密閉さ
れた状態となり、また、下面が水面であることから、か
なりの圧迫感が感じられる場合がある。このため、プー
ルカバーユニットを内外を認識できる透明な素材を用い
て形成し、この圧迫感を減少する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面を
参照にしながら説明する。図1は、プール水面の一部を
区画した低酸素トレーニングプール1の概略構成を示す
説明図である。
【0028】図1に示すように、低酸素トレーニングプ
ール1は、屋内2のプール3水面を区画するかまぼこ状
のプールカバーユニット4と、プールカバーユニット4
に連結された移動式低酸素供給装置5と、プールカバー
ユニット4を連結し、支持するワイヤー6を案内する複
数の滑車7を屋内2の天井部2aに設け、操作盤10の
スイッチ操作によりモータ9を駆動してワイヤー6をド
ラム8に巻き取ってプールカバーユニット4を自動的に
昇降移動させる昇降手段である巻き上げ装置と、プール
カバーユニット4を上昇位置で保持する保持手段である
カウンターウエイト11とから構成されている。なお、
図1は、プールカバーユニット4をプール3水面に着水
した状態を示している。
【0029】プールカバーユニット4には、プールカバ
ーユニット4内部の環境雰囲気中の酸素濃度を測定する
内部酸素濃度センサー12、二酸化炭素濃度を測定する
内部二酸化炭素濃度センサー13及び内部圧力を測定す
る内部圧力センサー15からなる内部環境センサーを設
け、一方、この内部環境センサーの測定値の基準値とな
るプールカバーユニット4外部の環境雰囲気中の酸素濃
度、二酸化炭素濃度及び圧力を測定する室内センサー1
6を屋内プール内に設けている。
【0030】また、プールカバーユニット4には、移動
式低酸素供給装置5をフレキシブルダクト14aを用い
てプールカバーユニット4に連結する連結部14と、前
述の内部環境センサーの測定値に基づいて、排気量を制
御するインバーター制御ファン17aを設けた排気装置
17とを備えている。
【0031】更に、プールカバーユニット4内には、移
動式低酸素供給装置5に電気的に接続された非常ボタン
18を設けている。なお、プールカバーユニット4に
は、着水されたプールカバーユニット4内外から利用者
が出入りするための出入り口ドア4gを設けている。
【0032】移動式低酸素供給装置5は、膜分離方式又
は圧力変動吸着(PSA法)方式を用いた低酸素発生装
置を搭載し、通常空気から分離した低酸素空気と通常空
気を混合して所望の酸素濃度の低酸素空気を供給する装
置である。
【0033】移動式低酸素供給装置5の低酸素発生装置
から発生した低酸素空気と混合する通常空気の量は、酸
素濃度センサー12及び二酸化炭素濃度センサー13か
らなる内部環境センサーの測定値に基づいて定められ
る。
【0034】プールカバーユニット4内の酸素濃度が低
くなりすぎた場合、酸素濃度センサー12及び二酸化炭
素濃度センサー13の測定値に基づいて、低酸素空気と
混合する通常空気の供給量が増量され、移動式低酸素供
給装置5からフレキシブルダクト14を通じて供給され
る酸素濃度が上昇し、プールカバーユニット4内の酸素
濃度を上げる。
【0035】一方、プールカバーユニット4内の酸素濃
度若しくは二酸化炭素濃度が高くなりすぎた場合、酸素
濃度センサー12及び二酸化炭素濃度センサー13の測
定値に基づく信号をパラメーターの一つとしてインバー
ター制御ファン17aの回転数が制御される。
【0036】すなわち、プールカバーユニット4内の内
部環境雰囲気の酸素濃度若しくは二酸化炭素濃度が高く
なりすぎた場合は、インバーター制御ファン17aの回
転数が増加して、プールカバーユニット4内の内部環境
雰囲気が外部に排出され、低酸素空気が移動式低酸素供
給装置5から供給され、プールカバーユニット4内の酸
素濃度を下げる。
【0037】したがって、プールカバーユニット4内
は、所望の低酸素環境となるように調整され、また、プ
ールカバーユニット4内でトレーニングを行う者にとっ
て危険な酸素濃度レベルとならないように、安全な環境
が保たれている。
【0038】更に、プールカバーユニット4に設けた非
常ボタン18により、プールカバーユニット4内でトレ
ーニングを行っている者に体調不良等のアクシデントが
起きた場合、この非常ボタン18を押圧して、アクシデ
ントを外部に知らせるとともに、非常ボタン18から移
動式低酸素供給装置5に電気的信号を発信し、通常空気
が移動式低酸素供給装置5からプールカバーユニット4
内に供給され、プールカバーユニット4内を通常の環境
に戻すことができる。
【0039】このように、低酸素トレーニングプール1
は、利用者のアクシデントに対応して、プールカバーユ
ニット4内を迅速に通常の環境に戻すことができ、低酸
素トレーニングプールの安全性を高めている。
【0040】また、プールカバーユニット4内の圧力を
圧力センサー15によって測定し、室内センサー16の
測定値を基準値として、プールカバーユニット4内の圧
力がやや負圧となるように、インバーター制御ファン1
7aの回転数を制御して、プールカバーユニット4内の
内部環境雰囲気の排気量を設定している。
【0041】屋内プール内の圧力よりもプールカバーユ
ニット4内の圧力がやや負圧となるように保たれている
ため、プールカバーユニット4が浮力によってプール水
面に浮き上がらず、プールカバーユニット4によって、
プール水面の一部を外部から機密に区画し、低酸素環境
を保つことができる。
【0042】次に、低酸素トレーニングプール1の利用
状態について説明する。図2(a)乃至(c)は、屋内プール
に設置した低酸素トレーニングプール1の使用時、非使
用時の状態の概略構成を示す説明図である。
【0043】図2(a)に示すように、低酸素トレーニン
グプール1を使用しない場合は、移動式低酸素供給装置
5をフレキシブルダクトから外し、巻き上げ装置のモー
タ9の駆動により、プールカバーユニット4を連結して
いるワイヤー6をドラム8に巻き取り、カウンターウエ
イト11の錘を増量して、プールカバーユニット4を上
昇位置で天井部2aの滑車7から吊り下げた状態で保持
する。
【0044】また、図2(b)に示すように、低酸素トレ
ーニングプール1を使用する場合は、カウンターウエイ
ト11の錘を減量し、操作盤10のスイッチ操作によ
り、プールカバーユニット4を降下して、プール3水面
に着水する。
【0045】そして、図2(c)に示すように、プールカ
バーユニット4の連結部14にフレキシブルダクト14
aを用いて移動式低酸素供給装置5を連結し、低酸素空
気をプールカバーユニット4内に供給して、プールカバ
ーユニット4で区画したプール水面上の一部を低酸素環
境とする。
【0046】次に、低酸素トレーニングプールを使用し
ない場合に、プールカバーユニット4を上昇限で保持し
ておく安全保持制御手段の一実施例である安全保持制御
装置について説明する。図3(a)乃至(c)は、安全保持制
御装置の概略構成を示す説明図である。
【0047】図3(a)乃至(c)に示すように、プールカバ
ーユニット4は、その頂部4aに円筒状のインターロッ
ク装置20が設けられており、このインターロック装置
20は、円筒頂部に設けたスイッチ機構22と、ロック
解除時はインターロック装置20内部に収納され、ロッ
ク作動時はインターロック装置20から水平方向に突出
するロッド21と、ロッド21の先端部に設けた安全ス
イッチ機構23と、モータ駆動によってロッド21をイ
ンターロック装置20内に収納し、ロック作動時にロッ
ド21をインターロック装置20から水平方向に突出さ
せる小型モータ24とを備えている
【0048】また、屋内プール2の天井部2aには、プ
ールカバーユニット4の上昇限で、インターロック装置
20を嵌合し、スイッチ機構22の接触を感知するスイ
ッチセンサー26備えた凹嵌部25と、インターロック
装置20から水平方向に突出したロッド21を嵌着し、
ロッド21の先端部に設けた安全スイッチ機構23の接
触を感知する安全センサー28を備えたロッド嵌着部2
7とからなる安全保持部を設けている。
【0049】スイッチセンサー26及び安全センサー2
8は、プールカバーユニット4を昇降移動させる巻き上
げ装置の操作盤10に電気的に接続され、操作盤10の
スイッチ操作により、ロック作動及びロック解除を行う
ことが可能である。なお、操作盤10には、ロック作動
及びロック解除を知らせる警告ランプと安全ランプを設
けている。
【0050】図3(a)に示すように、プールカバーユニ
ット4を連結支持しているワイヤー6がドラム8の回動
限まで巻き取られていない状態では、インターロック装
置20が天井部2aに設けた凹嵌部25内に嵌合せず、
また、安全スイッチ機構23が、安全スイッチセンサー
27に接触しないため、安全スイッチセンサー27が作
動せず、操作盤10のロック解除を知らせる警告ランプ
が点灯した状態となっている。
【0051】次に、図3(b)に示すように、プールカバ
ーユニット4を連結支持しているワイヤー6が、ドラム
8の回動限まで巻き取られた上昇限で、インターロック
装置20が天井2aに設けた安全保持部の凹嵌部25に
嵌合し、インターロック装置20の頂部に設けられたス
イッチ機構22が凹嵌部25内のスイッチセンサー26
に接触する。
【0052】そして、図3(c)に示すように、スイッチ
機構22から、ロック作動信号が伝達されて小型モータ
24が駆動し、ロッド21がインターロック装置20内
部から水平方向に突出して、ロッド21がロッド嵌着部
27に嵌着し、プールカバーユニット4が天井部2aの
安全保持部に安定に保持される。
【0053】ロッド21がロッド嵌着部27に嵌着し
て、プールカバーユニット4を天井部2aに保持する
と、ロッド21の先端部に設けられた安全スイッチ機構
23が、ロッド嵌着部27の安全スイッチセンサー28
に接触し、安全スイッチセンサー28が安全スイッチ機
構23の接触を感知して、インターロック装置20のロ
ック作動を示す信号を発信して、操作盤10の警告ラン
プが消灯し、安全ランプが点灯する。
【0054】一方、インターロック装置20のロックを
解除したい場合は、操作盤10のスイッチ操作により、
スイッチセンサー26を通じてロック解除信号を発信す
る。スイッチセンサー26を通じてスイッチ機構22か
ら小型モータ24にロック解除信号が伝達され、小型モ
ータ24の駆動により、ロッド21がロッド嵌着部27
から外れてインターロック装置20内に収納され、天井
部2aの安全保持部からプールカバーユニット4のロッ
クが解除される。
【0055】なお、プールカバーユニット4の荷重によ
り、ロッド嵌着部27からロッド21が外れない場合も
想定されるが、その場合は、小型モータ24の駆動によ
り、ロッド21をロッド嵌着部27内で、短時間浮か
せ、その間にロッド21をロッド嵌着部27から外す制
御を行うことが考えられる。
【0056】ロック解除信号に基づいて、ロッド21が
インターロック装置20内に収納されると、安全スイッ
チ機構23が離れたことを安全スイッチセンサー28が
感知して、ロック解除を示す信号を発信して安全ランプ
が消灯し、再び警告ランプが点灯する。
【0057】このように、低酸素トレーニングプール1
を使用しない場合には、上記の安全制御手段により、上
昇限でプールカバーユニット4を天井部2aの安全保持
部に安全に保持しておくことができるため、上昇限で保
持されたプールカバーユニット4の下で、安心して水泳
等のトレーニングを行うことができる。
【0058】次に、プールカバーユニット4の形態につ
いて説明する。図4に示すように、プールカバーユニッ
ト4は、水泳プール3の一コースを区画する大きさ、水
泳プール3の一コースの距離が50mである場合、この
50mの一コースを区画する大きさに形成する。
【0059】プールカバーユニット4は、アクリル製の
頂部4aを形成し、この頂部4aの長手方向の複数箇所
に、アルミニウムやチタン等の軽い金属を用いて形成さ
れた支持部材4cを設け、プールカバーユニット4の形
態を保っている。
【0060】この支持部材4bの複数箇所に、プールカ
バーユニット4を支持する複数のワイヤー6を連結し、
滑車7に連結されたワイヤー6によりプールカバーユニ
ット4を昇降移動可能とする。
【0061】水泳プール3の一コースがプールカバーユ
ニット4で区画されるため、水泳プールの一コース間の
水面上の全域を低酸素環境とすることができ、一コース
を往復して泳ぐ通常の水泳競技と同様の状態で低酸素ト
レーニングを行うことができる。
【0062】図5(a)乃至(c)は、低酸素トレーニングプ
ール1の使用時、非使用時のプールカバーユニット4の
状態を示す説明図である。図5(a)乃至(c)に示すよう
に、プールカバーユニット4の頂部4aの下部に、ビニ
ール製の蛇腹状に折り畳み可能となる折り畳み部4bを
形成する。
【0063】図5(a)に示すように、低酸素トレーニン
グプール1を使用しない場合は、プールカバーユニット
4の蛇腹状の折り畳み部4bを折り畳み、折り畳み部4
bの上部に設けた収納フック4dの引っ掛かり部を折り
畳み部4bの下部に設けた引っ掛け具4eに引っ掛け
て、折り畳んだ状態を固定して、プールカバーユニット
4を上昇位置で保持する。
【0064】このため、低酸素トレーニングプール1を
使用しない場合、天井部2aの滑車7に吊り下げた状態
のプールカバーユニット4を、使用時の4分の1から3
分の1程度の高さに小さく収納しておくことができる。
【0065】また、図5(b)に示すように、低酸素トレ
ーニングプール1を使用する場合は、降下してきたプー
ルカバーユニット4の下部の折り畳み部4bを引き伸ば
す。
【0066】そして、図5(c)に示すように、プールカ
バーユニット4の四隅に支持棒4fを止着し、引き伸ば
した折り畳み部4bを固定して、折り畳み部4bの下端
部をプール3に着水し、プール3水面の一部をプールカ
バーユニット4で機密に区画する。
【0067】プールカバーユニット4は、アクリル製の
頂部4a及びビニール製の折り畳み部4bの双方又は一
方を透明の素材を用いて形成しており、プールカバーユ
ニット4内から外部を認識できるようにし、機密に覆っ
たプール3水面上の圧迫感を減少している。
【0068】また、外部からプールカバーユニット4内
が確認できるため、プールカバーユニット4内でトレー
ニングを行う利用者の状態を把握して、外部からアドバ
イス等を行うことができ、また、内部のアクシデント等
を確認することができる。
【0069】図6は、プールカバーユニット4が着水し
た状態の低酸素トレーニングプール1の側面図である。
【0070】図6に示すように、プールカバーユニット
4のプール3水面に近接する部分に、コースロープを兼
ねた消波装置19を設けている。
【0071】プールカバーユニット4内のコース若しく
はプールカバーユニット外の隣接するコースで水泳を行
うと、水泳動作によってプール3に人工波が起こる。プ
ールカバーユニット4は、一コースの長手方向のほぼ全
域に亘って着水しているため、この人工波によって大き
く揺動して更に大きな人工波を起こし、この人工波がプ
ールカバーユニット4内外でトレーニングを行う者のト
レーニングの妨げとなる。
【0072】このため、多孔・多面の形状に形成された
消波装置19によって人工波を吸収し、プールカバーユ
ニット4の揺動を抑止して、プールカバーユニット4内
の低酸素環境下またはプールカバーユニット4外の通常
環境下でトレーニングを行う利用者に波の影響が生じな
いように防止している。
【0073】なお、消波装置19は、コースロープの役
割も果たすため、プール3の長手方向の両端に設けられ
たコースロープ用フックに一コースを区画する大きさの
プールカバーユニット4の長手方向全域に設けた消波装
置19を引っ掛けて、プールカバーユニット4の揺動を
防止することも可能である。また、図6に示す例に限ら
ず、消波装置19を、プールカバーユニット4のプール
3水面に近接する部分であって、プールカバーユニット
4の外面に設けることも可能である。
【0074】
【発明の効果】本発明は、上記した構成となっているの
で、以下に示す効果を奏する。請求項1に記載した発明
にあっては、既存の屋内プールの天井にプールカバーユ
ニットを連結した昇降手段を設置し、この昇降手段を用
いてプールカバーユニットをプール水面上に降下させ
て、プール水面の一部を外部から区画し、プールカバー
ユニット内に低酸素空気を供給することにより、プール
水面の一部区画に低酸素環境を作り出すことができる。
【0075】したがって、従来のように、プール等の特
別な設備を必要とする競技においても、新たに低酸素環
境用の設備を構築するための高額なコストや専用のスペ
ースを必要とすることなく、既存の屋内プールの一部区
画に低酸素環境を作り出すことができる。このため、ト
ップレベルの選手のみならず、一般の利用者も汎用的に
低酸素環境下で競泳等のトレーニングを行うことが可能
である。
【0076】また、プールカバーユニット4内の環境雰
囲気は、内部環境センサーによって測定され、この測定
値に基づいてプールカバーユニット内に供給される低酸
素空気の濃度や、プールカバーユニット外に排気される
排気量が設定されるため、プールカバーユニット4内
は、安全な低酸素環境となるように調節され、低酸素ト
レーニングルーム4内でトレーニングを行う者の安全性
が担保されている。
【0077】また、内部環境センサー及び室内センサー
の測定値に基づいて排気手段の排気量が制御され、プー
ルカバーユニットの内部環境雰囲気の圧力を、外部環境
雰囲気の圧力よりもやや負圧に保っているため、プール
カバーユニットをプール水面に浮遊させることなく、プ
ールカバーユニット内の機密性を保って、低酸素環境が
維持される。
【0078】低酸素トレーニングプールを使用しない場
合は、移動式低酸素供給装置をプールカバーユニットか
ら外し、プールカバーユニットを上昇位置で保持するこ
とにより、簡単に通常の環境に戻すことができ、効率的
に屋内プールを利用することができる。
【0079】請求項2記載の発明にあっては、水泳プー
ルの一コースを区画する大きさのプールカバーユニット
を用いて、水泳プールの一コースの水面全域を低酸素環
境とするため、通常環境下で行うトレーニングと同じプ
ールで、同時に、同様の低酸素トレーニングを行うこと
ができる。
【0080】請求項3記載の発明にあっては、プールカ
バーユニットの下部に折り畳み部を設け、低酸素トレー
ニングプールを使用しない場合には、プールカバーユニ
ットの折り畳み部を折り畳み、上昇位置でコンパクトに
収納保持しておくことができるため、プールカバーユニ
ットが邪魔になることなく、また、視覚的にも圧迫感を
感じることなく、プールカバーユニット下で屋内プール
を利用することができる。
【0081】請求項4記載の発明にあっては、屋内プー
ルに設置された昇降手段に連結されたプールカバーユニ
ットを、安全保持制御手段を用いて、上昇限で安定に保
持しておくことができるため、低酸素トレーニングプー
ルを使用しない場合に、保持されたプールカバーユニッ
トの下で安心して屋内プールを利用することができる。
【0082】請求項5記載の発明にあっては、プールカ
バーユニットのプール水面に近接する部分に設けた消波
装置により、プール利用者の水泳動作に伴って生じる人
工波を吸収し、プールカバーユニットの揺動を抑止し
て、利用者に人工波の影響が及ばないようにしているた
め、低酸素トレーニングによる好結果を期待できる。
【0083】請求項6記載の発明にあっては、プールカ
バーユニットを、プールカバーユニット内外を視認でき
る透明な素材を用いて形成しているため、プールカバー
ユニット内でトレーニングを行う利用者の精神的な圧迫
感を軽減するとともに、プールカバーユニット外部から
内部状況を認識して、トレーニング効率の向上と安全性
を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である、低酸素トレーニング
プールの概略構成を示す説明図。
【図2】本発明の一実施例である、低酸素トレーニング
プールの使用時、非使用時の状態の概略構成を示す説明
図。
【図3】本発明の一実施例である、安全保持制御装置の
ロック動作の概略構成を示す説明図。
【図4】本発明の一実施例である、屋内プールの一コー
スを区画する大きさに形成した低酸素トレーニングプー
ルを示す状態図。
【図5】本発明の一実施例である、低酸素トレーニング
プールの使用時、非使用時のプールカバーユニットの状
態を示す説明図。
【図6】本発明の一実施例である、低酸素トレーニング
プールの概略構成を示す側面図。
【符号の説明】
1 ; 低酸素トレーニングプール 2 ; 屋内 2a ; 天井部 3 ; プール 4 ; プールカバーユニット 4a ; 頂部 4b ; 折り畳み部 4c ; 支持部材 4d ; 収納フック 4e ; 引っ掛け具 4f ; 支持棒 4g ; 出入り口ドア 5 ; 移動式低酸素供給装置 6 ; ワイヤー 7 ; 滑車 8 ; ドラム 9 ; モータ 10 ; 操作盤 11 ; カウンターウエイト 12 ; 内部酸素濃度センサー 13 ; 内部二酸化炭素濃度センサー 14 ; 連結部 14a; フレキシブルダクト 15 ; 内部圧力センサー 16 ; 室内センサー 17 ; 排気装置 17a; インバーター制御ファン 18 ; 非常ボタン 19 ; 消波装置 20 ; インターロック装置 21 ; ロッド 22 ; スイッチ機構 23 ; 安全スイッチ機構 24 ; 小型モータ 25 ; 凹嵌部 26 ; スイッチセンサー 27 ; ロッド嵌着部 28 ; 安全センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 幹雄 千葉県印西市大塚一丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 古川 徹 名古屋市中区錦一丁目18番22号 株式会社 竹中工務店名古屋支店内 (72)発明者 今井 良一 名古屋市中区錦一丁目18番22号 株式会社 竹中工務店名古屋支店内 (72)発明者 山本 秀一 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低酸素空気を供給する移動式低酸素供給
    装置と、屋内プール水面上の一部を区画し、区画した内
    部の環境雰囲気中の酸素濃度、二酸化炭素濃度及び圧力
    を測定し、測定値に基づいて低酸素空気と混合する通常
    空気の供給量及び排気量を設定する内部環境センサー、
    該内部環境センサーの測定値に基づいて排気量を制御す
    る制御手段を設けた排気手段、および前記移動式低酸素
    供給装置を着脱可能に連結する連結部を備えたプールカ
    バーユニットと、該プールカバーユニット外部の屋内環
    境雰囲気を測定する室内センサーと、前記プールカバー
    ユニットを屋内の天井から昇降移動させる昇降手段と、
    前記プールカバーユニットを上昇位置で保持する保持手
    段とを設けた低酸素トレーニングプール。
  2. 【請求項2】 プールカバーユニットを、水泳プールの
    一コースを区画する大きさに形成した請求項1記載の低
    酸素トレーニングプール。
  3. 【請求項3】 プールカバーユニットの下部に折り畳み
    部を設けた請求項1又は2記載の低酸素トレーニングプ
    ール。
  4. 【請求項4】 プールカバーユニットを、上昇限で安全
    に保持する安全保持制御手段を設けた請求項1,2又は
    3記載の低酸素トレーニングプール。
  5. 【請求項5】 プールカバーユニットのプール水面に近
    接する部分に、消波装置を設けた請求項1,2,3又は
    4記載の低酸素トレーニングプール。
  6. 【請求項6】 プールカバーユニットを、プールカバー
    ユニットの内外を認識できる透明な素材を用いて形成し
    た請求項1,2,3,4,又は5記載の低酸素トレーニ
    ングプール。
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