JP2003107786A - 画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

画像形成方法及び画像形成装置

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JP2003107786A
JP2003107786A JP2001301842A JP2001301842A JP2003107786A JP 2003107786 A JP2003107786 A JP 2003107786A JP 2001301842 A JP2001301842 A JP 2001301842A JP 2001301842 A JP2001301842 A JP 2001301842A JP 2003107786 A JP2003107786 A JP 2003107786A
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particles
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Fumihiro Arataira
文弘 荒平
Marekatsu Mizoe
希克 溝江
Takeshi Takiguchi
剛 瀧口
Masanori Ito
雅教 伊藤
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アモルファスシリコン系感光体を用いる画像
形成プロセスにおいて、クリーニング不良による不良画
像の発生を防止し、高湿下でも安定した帯電性能を有
し、直接注入帯電機構や現像兼クリーニング機構を採用
した場合でも長時間の使用においても画像再現性に優れ
た画像形成方法及び画像形成装置を提供する。 【解決手段】 アモルファスシリコン系感光体を用いる
画像形成プロセスに、母体粒子と、この母体粒子の表面
に、微粒子全体に対してスズ元素換算で0.5mol%
以上30mol%以下の酸化スズと、この酸化スズのス
ズ元素に対して0.1mol%以上30mol%以下の
タングステンとを含む酸化スズ層が形成されている微粒
子が、少なくとも結着樹脂及び着色剤を有するトナー粒
子に添加される現像剤を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法、磁気記録法、トナージェット法のように画像形
成方法における静電荷潜像を顕像化するためのトナー及
びアモルファスシリコン系感光体を用いた画像形成方
法、及びこの画像形成方法を実現する画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成方法としては、静電記録
法、磁気記録法、トナージェット法など多数の方法が知
られている。例えば、電子写真法は、一般には光導電性
物質を利用した感光体などの像担持体の上に、種々の手
段により電気的潜像を形成し、次いで該潜像をトナーで
現像を行って可視像とし、必要に応じて紙などの転写材
にトナー像を転写した後、熱・圧力等により転写材上に
トナー画像を定着して画像を得るものである。
【0003】電子写真感光体としては種々の感光体が従
来より知られているが、高性能(高解像度)、高耐久、
無公害な感光体として、導電性基体上にシリコン原子を
母体とする非単結晶材料で構成された光導電層を有する
アモルファスシリコン(以下「a−Si」とも記す)系
感光体が知られている。光導電層としては、シリコン原
子を主成分として含む非単結晶質堆積膜、例えば水素及
び/又はハロゲン(例えばフッ素、塩素等)を含むa−
Si等のアモルファス堆積膜等が知られており、さらに
は、特開昭60−12554号公報には、ケイ素原子を
含有する非晶質シリコンからなる光導電層の表面に、炭
素及びハロゲン原子を含む表面層が開示されており、更
に特開平2−111962号公報には、a−Si:H又
はa−C:H感光層上に表面保護潤滑層を設けた感光体
が開示されており、用いられる素材や構成等についても
様々な提案がなされている。
【0004】前述した感光体に電気的潜像を形成する手
段としては、感光体を帯電させ、帯電した感光体を露光
することによって静電潜像を形成する手段が従来より知
られている。感光体を帯電させる手段としては、感光体
に対して非接触に配置される帯電手段から放電電流(コ
ロナシャワー)を感光体表面にさらすことで感光体表面
を所定の電位に帯電させるコロナ帯電器や、感光体に接
触して配置される帯電部材に電圧を印加して感光体表面
を所定の電位に帯電させる接触帯電装置が知られてい
る。さらに接触帯電では、帯電部材と感光体との微小間
隙において放電現象により感光体表面を帯電させる放電
帯電機構と、放電現象を介さずに帯電部材から感光体へ
直接電荷を注入する直接注入帯電機構とが知られてい
る。
【0005】静電潜像を現像剤によって現像する現像工
程としては、用いられる現像剤の種類に応じて従来より
種々の方法が知られており、例えば現像剤担持体と感光
体とを非接触に配置し、現像剤担持体と感光体との間に
形成される電界等を利用して現像剤担持体上の現像剤を
感光体に飛翔させる非接触現像方法や、感光体に現像剤
担持体を圧接させ電界によって現像剤を現像剤担持体か
ら感光体に転移させる接触現像方法等が知られている。
【0006】現像工程で形成されたトナー像は、転写手
段によって転写材に転写されるが、転写後において感光
体上に残留する転写残トナーを除去する手段として、従
来より種々の手段が知られている。このような手段とし
ては、例えばブレード、ブラシ、ローラー等の形態のク
リーニング部材を感光体に当接させて転写残トナーを除
去し廃トナーとして蓄積するクリーニング手段や、感光
体と現像剤担持体との間に形成される電界を利用して、
転写残トナーを現像剤担持体へ回収する現像兼クリーニ
ング手段等が知られている。
【0007】前述した現像兼クリーニング手段は、独立
して設けられるクリーニング手段が不要であり、回収さ
れたトナーが後の現像で再利用されることから、画像形
成装置の小型化やエコロジーの観点から優れているが、
一方で転写残トナーの回収においては、回収しようとす
るトナーの帯電均一性がトナーの回収性及び現像特性に
影響を及ぼすことが知られている。
【0008】帯電工程において前述した直接注入帯電機
構は、放電を基本的に用いないことからオゾン等の放電
生成物を生じず、また放電閾値以下の印加電圧であって
も印加電圧相当の電位に感光体を帯電させることがで
き、放電生成物による弊害を防止し省力化を実現する上
で優れた機構である。一方で直接注入帯電機構は、感光
体と帯電部材との接触性が重要であり、このような接触
性を高める技術として、感光体と帯電部材の接触部にお
いて感光体表面と帯電部材表面との相対的な移動速度を
高める構成や、感光体と帯電部材の接触部において導電
性微粉末を介在させる技術等が知られている。
【0009】直接注入帯電機構において感光体と帯電部
材の接触部に導電性微粉末を介在させる技術としては、
現像剤中に導電性微粉末を添加し、現像時にトナー粒子
と共に導電性微粉末を感光体表面に転移させ、感光体と
帯電部材の接触部に導電性微粉末を供給する技術が知ら
れており、これを実現するために種々の導電性微粉末及
びこれを含む現像剤について様々な提案が従来よりなさ
れている。
【0010】ところで前記導電性微粉末は、導電性が高
すぎると感光体表面に低抵抗の微小点、所謂ピンホール
が形成され、このピンホールの部分で過剰な電流が流れ
てしまい、画像欠陥が発生することが知られており、非
画像部分であっても帯電部材接触部分に対応して現像さ
れてしまうというリーク画像が発生しやすい。この傾向
は、部材の抵抗が低下しやすい高湿下において特に顕著
であることが知られている。また導電性が高すぎると現
像剤の摩擦帯電が十分になされないことがある。このよ
うに、導電性微粉末の導電性については、種々の要素に
ついて検討し満足するものであることが望まれている。
【0011】現像剤に含まれる導電性微粉末としては酸
化スズを含む微粉末が知られており、酸化スズ微粒子に
ついては、例えば特開平8−109341号公報、特開
平6−192592号公報、特開平5−17622号公
報に開示があるように、リン元素、フッ素元素、アンチ
モン元素をそれぞれドーパントとし、基質上に形成され
る酸化スズ層を有する導電性微粉末が知られているが、
この導電性微粉末は、耐久や環境変動による摩擦帯電量
変動を制御する観点から検討の余地が残されている。
【0012】また特開平9−278445号公報では、
ドーパントとしてタングステンを使用した導電性酸化ス
ズ材料に関する技術が開示されている。しかしこの導電
性微粉末の基本概念は、導電性酸化スズを有機ポリマー
中に分散させて得られる成形可能な導電性ポリマー材料
に関するものであり、ミクロ的な視野において、導電性
微粉末と帯電部材、あるいは導電性微粉末と感光体との
均一かつ安定した接触性を維持する観点から検討の余地
が残されている。
【0013】また特開平6−183733号公報では、
アンチモンとタングステンをドーパントとして使用した
導電性酸化スズ材料に関する技術が開示されている。し
かしこの導電性微粉末の基本概念も、導電性酸化スズを
有機ポリマー中に分散させて得られる成形可能な導電性
ポリマー材料に関するものであり、摩擦帯電の迅速な立
ち上がりの実現や、導電性微粉末の均一かつ安定した接
触性を維持する等の観点から検討の余地が残されてい
る。
【0014】前述したように、各工程や手段等について
従来より様々な技術が提案されているが、前述した直接
注入帯電機構と現像兼クリーニング工程とを採用した画
像形成方法としては、例えば特開平10−307456
号公報に、トナーに微粒子を外部添加し、前記トナー中
に含有の微粒子が現像工程で像担持体に付着し、転写工
程の後も像担持体上に残留し、持ち運ばれることによっ
て、可撓性の接触帯電部材と像担持体との当接部に介在
し、帯電不良、画像露光の遮光を生じない良好な画像が
得られる現像兼クリーニング画像形成装置が提案されて
いる。
【0015】また、例えば特開平10−307456号
公報、特開平10−307421号公報、特開平10−
307455号公報、特開平10−307458号公報
等には、前記微粒子の粒径を制御することによって、露
光障害を抑制し、帯電均一性を向上させ、良好な画像を
安定して形成可能な画像形成方法が提案されている。こ
れらの提案は、現像兼クリーニング画像形成方法を実現
する上で優れた方法として知られている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、直接注
入帯電機構によって感光体を帯電しようとする場合で、
感光体にアモルファスシリコン系感光体を用いた場合で
は、アモルファスシリコン感光体の容量が大きいため
に、有機感光体を同電位に帯電させる場合と比べて有機
感光体よりも多量の帯電電流が必要になり、そのために
感光体と帯電部材との接触点もさらに多くすることが望
まれており、また感光体と帯電部材との接触部へ導電性
微粉末を安定して供給することが望まれている。
【0017】本発明の目的は、アモルファスシリコン系
感光体を用いる際、転写残余のトナーをクリーニング装
置で良好に除去する事が可能になり、クリーニング不良
による不良画像の発生を防止し、また、感光体上に存在
するピンホールでの過剰電流を抑制し、高湿下でも安定
した帯電性能を有し、長時間の使用においても画像再現
性に優れた画像形成方法及び画像形成装置を提供するこ
とにある。
【0018】また、本発明の目的は、直接注入帯電機構
と現像兼クリーニング機構とを含む画像形成においてア
モルファスシリコン系感光体を用いても、安定した一次
帯電性及び現像兼クリーニング性を実現する画像形成方
法及び画像形成装置を提供することにある。
【0019】さらに本発明の目的は、高湿下においても
良好な画像を長期に渡って安定して得られるクリーナレ
ス画像形成方法及び画像形成装置を提供することにあ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、像担持体であ
る感光体を帯電させる帯電工程と、帯電した感光体に静
電潜像を形成する静電潜像形成工程と、現像剤担持体上
に担持させた現像剤を静電潜像に転移させてトナー像を
形成する現像工程と、感光体上に形成されたトナー像を
転写材に静電転写させる転写工程とを含む画像形成方法
において、感光体は、導電性基体とシリコン原子を母体
とする非単結晶材料で構成された光導電層とを有し、現
像剤は、少なくとも結着樹脂及び着色剤を有するトナー
粒子と微粒子とを含有し、微粒子は、母体粒子と、この
母体粒子の表面に形成される酸化スズ層とを有し、酸化
スズ層は、微粒子全体に対してスズ元素換算で0.5m
ol%以上30mol%以下の酸化スズと、酸化スズ層
中のスズ元素に対して0.1mol%以上30mol%
以下のタングステンとを含む画像形成方法を提供する。
【0021】また本発明は、上記画像形成方法を実現す
るための手段として、像担持体である感光体と、帯電部
材を有しこの帯電部材に電圧を印加して感光体を帯電さ
せる帯電手段と、帯電した感光体に静電潜像を形成する
静電潜像形成手段と、現像剤担持体を有しこの現像剤担
持体上に担持させた現像剤を前記静電潜像に転移させて
トナー像を形成する現像手段と、感光体上に形成された
トナー像を転写材に静電転写させる転写手段とを有する
画像形成装置において、感光体は、導電性基体と、シリ
コン原子を母体とする非単結晶材料で構成された光導電
層とを有し、現像剤は、少なくとも結着樹脂及び着色剤
を有するトナー粒子と微粒子とを含有し、微粒子は、母
体粒子と、この母体粒子の表面に形成される酸化スズ層
とを有し、酸化スズ層は、微粒子全体に対してスズ元素
換算で0.5mol%以上30mol%以下の酸化スズ
と、酸化スズ層中のスズ元素に対して0.1mol%以
上30mol%以下のタングステンとを含む画像形成装
置を提供する。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の画像形成方法としてはま
ず、感光体としてアモルファスシリコン系感光体を用い
る事により、高耐久性、高画質な画像が得られるメリッ
トを有し、さらに帯電工程として、感光体と当接部を形
成して接触する帯電部材に電圧を印加することにより感
光体を帯電する工程を用いる事により、先述の如く低オ
ゾン・低電力等の多数のメリットが得られる。
【0023】また、少なくともタングステンを含有する
酸化スズ層を母体粒子表面に担持した微粒子が混合され
た現像剤を用いることにより、該微粒子は分散性が良
く、そのために現像剤の流動性が向上し、トナー粒子同
士がほぐれやすいので、クリーニングブレード等のクリ
ーニング部材を有するクリーニング装置を用いる場合で
も、クリーニング部に到達した現像剤の凝集が少なく、
その凝集体によるブレードへの負荷が抑制され、傷など
の劣化が抑制されるのでクリーニング不良が防止され
る。
【0024】さらにほぐれたトナー粒子及び分散性の良
好な微粒子がクリーニング部材と感光体との当接部に介
在する事で、クリーニング部材と感光体との摺擦力が低
下するので、感光体の削れ低減、高耐久化につながる。
特に転写性の向上を目的とした、円形度の高い現像剤を
用いる場合において、クリーニングブレードによるクリ
ーニング装置ではクリーニング不良が発生しやすく、そ
のような現像剤を用いた場合にクリーニング性向上の効
果が特に発揮される。
【0025】また、トナー粒子の凝集性が低下し、流動
性が向上するので、トナー粒子への摩擦帯電付与能力が
向上し、帯電の立ち上がりが速く、均一な帯電付与が達
成されやすい。したがって不均一な帯電の場合に生じや
すいかぶり(特に反転成分によるかぶり)が低下し、帯
電速度の立ち上がりが遅い場合に生じやすい画像濃度低
下が防止でき、良好な画像が得られる効果もある。
【0026】まず本発明に用いられる現像剤について説
明する。本発明では、母体粒子と、この母体粒子の表面
に形成される酸化スズ層とを有し、この酸化スズ層は微
粒子全体に対してスズ元素換算で0.5mol%以上3
0mol%以下の酸化スズと、酸化スズ層中のスズ元素
に対して0.1mol%以上30mol%以下のタング
ステン元素とを含む微粒子が混合された現像剤を用いる
ことにより、該現像剤中の微粒子が現像工程で感光体に
付着し、転写工程の後も感光体上に残留し持ち運ばれ
て、接触帯電部材と感光体との当接部に介在しているこ
とで、帯電が均一となり良好な画像が得られる。この効
果はクリーニング工程の有無によらず見られる。
【0027】前記酸化スズ層における微粒子全体に対す
るスズ元素の含有量が0.5mol%よりも小さいと、
抵抗が高くなり、トナー付着等による接触帯電部材の汚
染に起因する帯電不良が発生しやすく、トナー粒子表面
に担持された前記微粒子(以下「酸化スズ微粒子」とも
いう)の量が少ないのでクリーニングブレードへの負荷
が大きくなる傾向にある。また前記タングステン元素の
含有量が0.1mol%よりも小さいと抵抗が高くなり
やすく、接触帯電部材の汚染が発生しやすい。
【0028】また、前記酸化スズ層における微粒子全体
に対するスズ元素の含有量が30mol%よりも大きい
と、抵抗が低くなりすぎ、感光体のピンホール部へのリ
ークが発生しやすく、現像剤の帯電電荷が逃げやすく、
帯電の立ち上がりが遅くなりやすく、かぶりなどの画像
不良が発生しやすい。また前記タングステン元素の元素
の含有量が30mol%よりも大きいと、酸化スズ層へ
のドーピング効果が薄れ、タングステン元素の特徴が発
現しやすく、抵抗が高くなりやすく、そのために接触帯
電部材の汚染が発生しやすく好ましくない。
【0029】さらにこの微粒子は、前記酸化スズ層にお
いてスズ元素換算で0.5〜30mol%含有されてい
る酸化スズによりその導電性が発現されている。したが
って電圧印加時に、電流は30mol%以下に制御され
た酸化スズ層中を流れることになるが、そのためか大電
流が流れにくいことが分かった。これにより、感光体表
面にピンホールが存在していても過剰な電流が抑制さ
れ、同時に画像欠陥も抑制されることが分かった。一
方、前記微粒子は0.5mol%以上の酸化スズを含有
しているため、微粒子としては比較的低抵抗であり、通
常の電流値の範囲内で帯電工程に用いられれば帯電の均
一性を非常に向上させられることも明らかとなった。
【0030】また、クリーナーレスによる画像形成方法
の場合、該現像剤中の微粒子が現像工程で感光体に付着
し、転写工程の後も感光体上に残留し、接触帯電部材と
感光体との当接部に持ち運ばれ、帯電工程部で複合金属
酸化物と母体粒子がほぐれて、前記当接部に複合酸化物
を担持した微粒子より細かい複合金属酸化物が介在して
いることで、アモルファスシリコン系感光体を用いて
も、接触点が増し、帯電が均一となり良好な画像が得ら
れる。
【0031】さらにこの微粒子は、母体粒子表面に担持
されたタングステンを含有する酸化スズ層によってその
導電性が発現されている。したがって電圧印加時は、電
流は微粒子表面のみを伝って流れることになるが、その
ためか大電流が流れにくいことが分かった。これによ
り、感光体表面にピンホールが存在していても過剰な電
流が抑制され、同時に画像欠陥も抑制されることが分か
った。一方、微粒子としては低抵抗であるため、通常の
電流値の範囲内で帯電工程に用いられれば帯電の均一性
が非常に向上できることも明らかとなった。
【0032】このような酸化スズ層を担持した微粒子を
用いないと、クリーニング不良による不良画像や、クリ
ーナーレスシステムの場合、一次帯電性が阻害され一次
帯電不良による不良画像が生じてしまう傾向にある。
【0033】酸化スズ層中にドーパントを含有させる技
術としては、前述したように、基質上にリン元素、フッ
素元素、アンチモン元素でそれぞれドープされた酸化ス
ズ層を有する導電性顔料が知られている。本発明に用い
られる微粒子は、これら従来の酸化スズ微粒子に対し
て、優れた効果として、摩擦帯電量をより迅速に立ち上
げ、その分布をよりシャープに調製すること、湿度依存
性(吸湿性)が抑えられるので環境が変動した場合でも
安定な抵抗値や摩擦帯電性が得られることが挙げられ
る。また異なる効果としては、感光体の磨耗を防止する
作用があること、電圧に対する耐圧性に優れるので高電
圧下での長期使用にも十分に耐えうる能力を有するこ
と、現像剤担持体の磨耗を防止する作用に優れ長期的に
高画質が維持されること等が挙げられる。
【0034】つまり、一般に感光体磨耗は不均一に進む
ことが多く、磨耗初期では画像濃度が不均一になった
り、磨耗が進むと画像カブリが発生することがあるが、
タングステンを含有した酸化スズ層を有する前記微粒子
では、このような画質低下の要因となる磨耗を防止でき
るので、長期的に高画質が維持される。
【0035】また酸化スズ層に含有される異種元素がタ
ングステンであると、過剰な電流の抑制効果が顕著であ
った。異種元素の価数や原子半径の適切な選択により伝
導帯中の電子数が適度に調整されるためとも思われる
が、正確な理由は定かではない。
【0036】なお前記微粒子中のタングステンは、上記
範囲の含有量が前記酸化スズ層に混在していれば良く、
酸化スズ層中以外にも、例えば母体粒子を形成、又は母
体粒子中に分散していても良いが、前記微粒子におい
て、前記タングステンが酸化スズ層中にのみ添加されて
いる構成が好ましい。
【0037】本発明では酸化スズはスズ元素換算での含
有量で規定されており、タングステンはスズ元素に対す
る含有量で規定されている。本発明において前記微粒子
中のスズ元素及びタングステン元素の含有量は、前記微
粒子中の元素や分子を識別できる分析装置を用いて測定
又は算出することができ、例えば、誘導結合プラズマ発
光分光分析装置(ICP−AES)を用いて求めること
ができる。
【0038】また、酸化スズ層を表面に担持する母体粒
子としては、特にその材質等については限定されない
が、無機粒子が好ましい。これは、帯電部材と感光体と
の当接部でのストレスに対する強度に起因している。特
に好ましい無機粒子としては粒径や抵抗値の制御が容易
な酸化チタン粒子や、酸化スズ粒子が好ましい。
【0039】母体粒子としては、種々の粒子を具体的に
例示することができ、例えば酸化スズ・アンチモンで表
面処理された酸化チタン微粒子、アンチモンでドープさ
れた酸化第二スズ微粒子、あるいは酸化第二スズ微粒子
などである。
【0040】市販の酸化スズ・アンチモン処理された導
電性酸化チタン微粒子としては、例えばEC−300
(チタン工業株式会社)、ET−300、HJ−1、H
I−2(以上、石原産業株式会社)、W−P(三菱マテ
リアル株式会社)などが挙げられる。また市販のアンチ
モンドープの導電性酸化スズとしては、例えばT−1
(三菱マテリアル株式会社)やSN−100P(石原産
業株式会社)などが、また市販の酸化第二スズとして
は、SH−S(日本化学産業株式会社)などが挙げられ
る。
【0041】本発明において、酸化スズ微粒子を現像剤
に含有させる方法として、トナー粒子に対して内部添加
及び外部添加がある。前述のような本発明の作用効果を
より迅速かつ効率的に行うには、酸化スズ微粒子はトナ
ー粒子表面に存在することが好ましく、このような達成
手段として、制御が容易な外部添加が好ましいが、その
他には内部添加後に粉砕や研磨などの機械的な方法で表
面に露出させる手段なども挙げられる。
【0042】前記酸化スズ層を担持した微粒子の抵抗値
としては、102Ωcm以上109Ωcm以下であること
が好ましい。微粒子の抵抗値が109Ωcmよりも大き
いと、現像兼クリーニングを用いた画像形成方法に適用
する際、微粒子を帯電部材と感光体との当接部又はその
近傍の帯電領域に介在させ、接触帯電部材の微粒子を介
しての感光体への緻密な接触性を維持させても、感光体
への電荷注入性が低下し、良好な帯電性を得るための帯
電促進効果が得られない傾向にあるので好ましくない。
さらに、微粒子の帯電促進効果を十分に引き出し、良好
な帯電性を安定して得るためには、微粒子の抵抗値が、
接触帯電部材の表面部或いは感光体との接触部の抵抗よ
りも小さいことが好ましい。抵抗値が102Ωcm未満
であると、感光対にピンホールが存在した場合に、電荷
がその部分に集中し、部材の破壊が生じたり、画像が横
方向に抜けてしまうリーク画像が生じやすいので好まし
くない。
【0043】上記の範囲に抵抗を制御する方法として
は、前述したタングステンを酸化スズ層中に分散する方
法が挙げられ、上記のタングステンを含有させることで
抵抗を低下させる効果が認められ、また環境による抵抗
変動の抑制にも効果が見られ、特に低湿環境下での抵抗
上昇に効果があることが確認されるが、その他にも、さ
らに酸化スズの金属の酸価(酸化スズのスズの価数は4
価)によって価数を選択した異種元素を含有させ、その
含有量により制御を行っても良い。
【0044】本発明に用いられる前記微粒子は、例えば
図5に示す測定装置(いわゆる錠剤法)によって測定す
ることができる。より具体的な体積抵抗値の測定方法と
しては、図5に示すセルBに24時間以上測定環境に放
置した前記微粒子を0.5gを充填し、この微粒子に接
するよう電極21及び22を配し、該電極間に電圧を印
加し、その時流れる電流を測定し、これらから算出する
ことができる。さらに具体的な測定条件としては、23
℃、65%の環境で、微粒子と電極との接触面積は2.
26cm2であり、上部電極に15kgの荷重で圧力を
かけ、セルの高さをノギスで測定し、印加電圧50Vで
電流を測定し、面積、高さから体積抵抗を算出する。
【0045】前記微粒子の粒径としては、現像剤中のト
ナー粒子の体積平均粒径よりも小さい体積平均粒径のも
のを用いることが好ましく、体積平均粒径は0.05μ
m以上のものを用いることがより好ましく良い。
【0046】体積平均粒径が0.05μm未満である
と、クリーニングブレードによるクリーニングではトナ
ー粒子がほぐれにくくなり、またその微粒子自体がクリ
ーニングからすり抜けやすくなり、クリーニング不良に
よる不良画像が発生しやすいので好ましくない。またク
リーナーレスによる画像形成方法では、感光体と帯電部
材が当接する部分に介在する微粒子の粒径は、小さいほ
ど接触点が増大し帯電性均一性は向上するが、しかしな
がら0.05μm未満であると、トナー粒子と同期して
挙動するために、転写工程時で該微粒子のほとんどがト
ナー粒子と共に転写材の方に移行してしまうので、帯電
工程部への該微粒子の供給が不足してしまい、帯電均一
性が低下しやすいので好ましくない。
【0047】また、微粒子の体積平均粒径が小さいと、
高湿下での現像性の低下を防ぐために、現像剤全体に対
する微粒子の含有量を小さく設定しなければならない。
微粒子の体積平均粒径が0.05μm未満では微粒子の
有効量を確保できず、クリーナーレスによる画像形成方
法の場合、帯電工程において、絶縁性を示す転写残トナ
ーの接触帯電部材への付着・混入による帯電阻害に打ち
勝って感光体の帯電を良好に行わせるのに十分な量の微
粒子を、帯電部材と感光体との当接部又はその近傍の帯
電領域に介在させることができず、帯電不良を生じ易く
なる。より好ましくは0.1μm以上である。
【0048】また、微粒子の体積平均粒径がトナー粒子
の体積平均粒径よりも大きいと、現像剤と混合した際ト
ナー粒子から微粒子が遊離しやすく、現像工程において
現像容器から感光体への供給量が不足し、十分な帯電性
が得られにくい。また、帯電部材から脱落した微粒子は
静電潜像を書き込む露光光を遮光或いは拡散し、静電潜
像の欠陥を生じ、画像品位を低下させやすい。更に微粒
子の体積平均粒径が大きいと、帯電部材からも遊離しや
すいことに加え、単位重量当たりの粒子数が減少するた
め、帯電部材からの微粒子の脱落等による減少、劣化を
考慮して、帯電部材と感光体との当接部又はその近傍の
帯電領域に逐次に微粒子を供給し続け介在させるため
に、また、接触帯電部材が微粒子を介して感光体への緻
密な接触性を維持し良好な帯電性を安定して得るために
は、微粒子のトナー全体に対する含有量を大きくしなけ
ればならない。
【0049】しかし、微粒子の含有量を大きくしすぎる
と、特に高湿環境下での摩擦帯電能、現像性を低下さ
せ、画像濃度低下やトナー飛散を生ずる。このような観
点から、微粒子の体積平均粒径は好ましくは5μm以下
が良い。感光体の磨耗性も考慮すると、5μm以上の粒
子の個数%が3%以下であることが一層好ましい。
【0050】本発明に用いられる微粒子の体積平均粒径
及び粒度分布は、例えばコールター社製、LS−230
型レーザー回折式粒度分布測定装置にリキッドモジュー
ルを取り付けて0.04〜2000μmの測定範囲で測
定することができる。測定法としては、純水10mlに
微量の界面活性剤を添加し、これに微粒子の試料10m
gを加え、超音波分散機(超音波ホモジナイザー)にて
10分間分散した後、測定時間90秒、測定回数1回で
測定する。
【0051】また、現像剤からの測定においては、純水
100gに対して、微量の界面活性剤を添加して現像剤
を2〜10gを加え、超音波分散機(超音波ホモジナイ
ザー)にて10分間分散した後、遠心分離機等により、
トナー粒子と上記微粒子を分離する。磁性トナーの場合
は磁石を利用することもできる。分離した分散液を測定
時間90秒、測定回数1回で測定する。
【0052】前記微粒子が凝集体として構成されている
場合の粒径は、その凝集体としての平均粒径として定義
される。微粒子は、一次粒子の状態で存在するばかりで
なく二次粒子の凝集した状態で存在することも問題はな
い。凝集体として帯電部材と感光体との当接部又はその
近傍の帯電領域に介在し、帯電補助或いは促進の機能が
実現できればどのような凝集状態の凝集体であっても良
く、その形態は問わない。
【0053】これに加え、微粒子の遊離率は5〜90%
である事が好ましい。微粒子の遊離率が5%よりも少な
いと感光体への供給量が不足し、十分な帯電性が得られ
にくく、90%より多いと、現像兼クリーニングによっ
て回収される微粒子の量が多くなり、現像器内での微粒
子の蓄積による現像剤の摩擦帯電性及び現像性の低下を
生じ好ましくない。
【0054】前記微粒子の遊離率は、トナー粒子に含ま
れる炭素原子と酸化スズにおけるスズ原子との個数の和
に対する、トナー粒子に含まれない酸化スズにおけるス
ズ原子の個数の比によって表される。上記遊離率は、J
apan Hardcopy97論文集の65〜68ペ
ージに記載の原理で測定することができ、具体的には、
トナー粒子を一個ずつプラズマへ導入し、得られる発光
スペクトルからトナー粒子中の元素、トナー粒子数、ト
ナー粒子の粒径を知ることができ、この発光スペクトル
から上記遊離率を測定することができる。
【0055】上記の測定方法によれば、酸化スズを有す
る微粒子の遊離率は、トナー粒子に含まれる結着樹脂の
構成元素である炭素原子の発光と、スズ原子の発光から
次式により求められる。
【数1】
【0056】上記式において「同時に発光した」とは、
スズ原子の発光であって炭素原子の発光から2.6ms
ec以内の発光をいい、それ以降のスズ原子の発光はス
ズ原子のみの発光とする。また、炭素原子とスズ原子が
同時発光するという事はトナー粒子と同期している事を
意味し、スズ原子のみの発光は、スズ(酸化スズ)がト
ナー粒子から遊離している事を意味する。上記遊離率の
測定には、発光スペクトルを利用した、パーティクルア
ナライザー(PT1000:横河電機(株)製)を使用
することができる。
【0057】具体的な測定方法は以下の通りである。ま
ず0.1%酸素含有のヘリウムガスを用い、23℃で湿
度60%の環境にて測定を行い、トナーサンプルを同環
境下にて一晩放置し、調湿する。測定に際しては、チャ
ンネル1で炭素原子(測定波長247.860nm、K
ファクターは推奨値を使用)、チャンネル2スズ原子
(測定波長326.23nm、Kファクターの設定は行
わない)を測定し、一回のスキャンで炭素原子の発光回
数が1000〜1400回となるようにサンプリングを
行い、炭素原子の発光回数が総数で10000回以上と
なるまでスキャンを繰り返し、発光回数を積算する。こ
の時、炭素原子の発光回数を縦軸に、炭素原子の三乗根
電圧を横軸にとった分布において、該分布が極大を一つ
有し、更に、谷が存在しない分布となるようにサンプリ
ングし、測定を行う。そして、このデータを元に、全原
子のノイズカットレベルを1.50Vとし、上記計算式
を用い、酸化スズの遊離率を算出する。なお、後述の実
施例においても同様に測定した。
【0058】また、微粒子は、透明、白色或いは淡色の
微粒子であることが、転写材上に転写される微粒子がカ
ブリとして目立たないため好ましく良い。潜像形成工程
における露光光の妨げとならない意味でも微粒子は、透
明、白色或いは淡色の微粒子であることがよく、より好
ましくは、微粒子の露光光に対する透過率が30%以上
であることが良い。
【0059】本発明においては、微粒子の光透過性につ
いては以下の手順で測定することが可能である。まず片
面に接着層を有する透明のフィルムに、微粒子を一層分
固定した状態で透過率を測定する。光はシートの鉛直方
向から照射し、フィルム背面に透過した光を集光し、光
量を測定測定する。フィルムのみと微粒子を付着したと
きの光量から正味の光量として粒子の透過率を算出す
る。実際にはX−Rite社製310T透過型濃度計を
用いて測定することが好ましい。
【0060】さらには、トナー粒子表面に存在する酸化
スズ微粒子は、トナー粒子1個当たり0.3個以上の割
合であることが好ましく、より好ましくはトナー粒子1
個当たり1.0個以上50.0個以下である。0.3個
未満では、現像剤の流動性を向上させる効果が低下する
ことがあるので好ましくない。
【0061】トナー粒子表面に存在する酸化スズ微粒子
については、トナー粒子表面の直接観察により、存在の
有無、及び存在の割合を得ることができる。即ち、酸化
スズ微粒子を含有する現像剤を、電子顕微鏡(SEM)
を用いてトナー粒子10個を一つの集合体として捕ら
え、各トナー粒子の表面に存在し、Sn元素とW元素の
存在を示すピークを有する微粒子の個数を数える。元素
の定性はSEMに併設させた定性分析装置を用いる。こ
の方法で10体の集合体(トナー粒子総計100個)に
ついて測定を行い、トナー粒子1個当たりの酸化スズ微
粒子の存在割合を算出する。尚、Sn元素とW元素の存
在を示すピークを有する粒子については、事前の組成分
析(例えばICP、ESCAなど)によりタングステン
元素を含有する酸化スズ(SnO2)であることを確認
し、対応取りを行う。
【0062】また現像剤には、前記微粒子が現像剤全体
に対し0.2〜10質量%含まれていることが好まし
い。微粒子の現像剤全体に対する含有量が0.2質量%
よりも少ないと、トナー粒子同士がほぐれにくくクリー
ニング不良が生じやすく、クリーナーレスによる画像形
成方法の場合では、絶縁性を示す転写残トナーの接触帯
電部材への付着・混入による帯電阻害に打ち勝って感光
体の帯電を良好に行わせるのに十分な量の微粒子を、帯
電部材と感光体との当接部或いはその近傍の帯電領域に
介在させることができず、帯電性が低下し帯電不良を生
じることがある。
【0063】また、含有量が10質量%よりも多い場合
では、現像兼クリーニングによって回収される前記微粒
子が多くなりすぎることによる現像部でのトナーの帯電
能、現像性を低下させ、画像濃度低下やトナー飛散を生
ずることがある。さらに、微粒子の現像剤全体に対する
含有量は1.5〜5質量%であることが好ましく良い。
【0064】なお、現像剤の粒径に関しては、一般に高
画質化のためにより微小な潜像ドットを忠実に現像する
ためには、現像剤の重量平均粒径は3μm〜10μmで
あることが好ましい。重量平均粒径が3μm未満の現像
剤においては、トナー粒子の転写効率の低下から感光体
上の転写残トナーが多くなり、本発明の如き接触帯電工
程に用いると帯電部材を汚染しやすくなるため、微粒子
による帯電促進効果が低下してしまう傾向にある。さら
に、トナー粒子全体の表面積が増えることに加え、粉体
としての流動性及び攪拌性が低下し、個々のトナー粒子
を均一に摩擦帯電させることが困難となることから、カ
ブリや転写性が悪化傾向となり、帯電性以外の要因によ
る画像欠陥の原因となりやすいため、本発明で使用する
現像剤としては好ましくない。
【0065】また、現像剤の重量平均粒径が10μmを
越える場合には、文字やライン画像に飛び散りが生じや
すく、高解像度が得られにくい。さらに装置が高解像度
になっていくと1ドットの再現が悪化する傾向にもな
る。現像剤の重量平均粒径は、分級操作や、分級品の混
合等によって調整することができる。
【0066】本発明において現像剤の重量平均粒径は、
コールターカウンターTA−II型あるいはコールター
マルチサイザー(コールター社製)等種々の方法で測定
可能であるが、本発明においてはコールターマルチサイ
ザー(コールター社製)を用い、個数分布、体積分布を
出力するインターフェイス(日科機製)及びPC980
1パーソナルコンピューター(NEC製)を接続した装
置で測定することが好ましい。この測定に際しては電解
液を用いるが、この電解液としては、1級塩化ナトリウ
ムを用いて1%NaCl水溶液を調整したものや、例え
ば、ISOTON R−II(コールターサイエンティ
フィックジャパン社製)が使用できる。
【0067】測定法としては、前記電解水溶液100〜
150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはア
ルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1〜5mlを加え、
更に測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電
解液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、前
記コールターマルチサイザーによりアパーチャーとして
100μmアパーチャーを用いて、2μm以上のトナー
粒子の体積、個数を測定して体積分布と個数分布とを算
出する。それから、体積分布から求めた体積基準の重量
平均粒径を求める。
【0068】ここで、本発明においては磁性、あるいは
非磁性いずれの現像剤を用いることも可能であるが、よ
り好ましくは現像剤は、トナー粒子に磁性酸化鉄を含有
している磁性トナーであることが好ましい。トナー粒子
自身が磁気力を持っていると、現像剤担持体内に内包さ
せたマグネットにより現像器でのトナー飛散を抑制させ
ることができ、現像工程時において、帯電工程部から吐
き出されたトナー粒子が磁気力によって回収され、トナ
ー粒子の回収性も向上するので好ましい。
【0069】また、現像剤の平均円形度が0.970以
上であり、磁場79.6kA/m(1000エルステッ
ド)における現像剤の磁化の強さが10〜50Am2
kg(emu/g)であることが、転写残トナー量及び
カブリを低減させ、良好な帯電性を維持するために好ま
しい。
【0070】現像剤を前記磁性トナーとする方法として
は、磁性酸化鉄をトナー粒子に含有させる方法に限定さ
れず、従来より知られている種々の磁性材料を磁性酸化
鉄と併用、又は磁性酸化鉄に代えて使用する方法であっ
ても良い。磁性酸化鉄等の磁性材料の種類や配合量によ
って、現像剤の磁化の強さを調整することが可能であ
る。
【0071】本発明において、現像剤の磁化の強さは、
振動型磁力計VSM P−1−10(東英工業社製)を
用いて、25℃の室温にて外部磁場79.6kA/mで
測定することができる。
【0072】磁性トナーに含まれる磁性材料としては、
マグネタイト、マグヘマイト、フェライトの如き酸化鉄
及び他の金属酸化物を含む酸化鉄や、Fe、Co、Ni
のような金属、あるいはこれらの金属とAl、Co、C
u、Pb、Mg、Ni、Sn、Zn、Sb、Be、B
i、Cd、Ca、Mn、Se、Ti、W、Vのような金
属との合金、及びこれらの混合物等が挙げられる。
【0073】具体的には、磁性材料としては、四三酸化
鉄(Fe34)、三二酸化鉄(γ−Fe23)、酸化鉄
亜鉛(ZnFe24)、酸化鉄イットリウム(Y3Fe5
12)、酸化鉄カドミウム(CdFe24)、酸化鉄ガ
ドリニウム(Gd3Fe512)、酸化鉄銅(CuFe2
4)、酸化鉄鉛(PbFe1219)、酸化鉄ニッケル
(NiFe24)、酸化鉄ネオジム(NdFe23)、
酸化鉄バリウム(BaFe1219)、酸化鉄マグネシウ
ム(MgFe24)、酸化鉄マンガン(MnFe
24)、酸化鉄ランタン(LaFeO3)、鉄粉(F
e)、コバルト粉(Co)及びニッケル粉(Ni)が挙
げられる。上述した磁性材料を単独で或いは二種以上を
組み合わせて使用する。特に好適な磁性材料は、四三酸
化鉄又はγ−三二酸化鉄の微粉末である。
【0074】磁性材料の含有量は、結着樹脂100質量
部に対して、磁性材料10〜200質量部、好ましくは
20〜150質量部が良い。また、磁性酸化鉄には着色
剤としての効果もあるのでより好ましい。
【0075】本発明における平均円形度とは、粒子の形
状を簡便かつ定量的に表現したものであり、現像剤の凹
凸の度合いを示す。現像剤が完全な球形の場合1.00
0を示し、現像剤の表面形状が複雑になるほど平均円形
度は小さな値となる。平均円形度は、測定される各粒子
の円形度(ai)を下式(1)によりそれぞれ求め、さ
らに下式(2)で示すように測定された全粒子の円形度
の総和を全粒子数(m)で除した値(a)である。
【0076】
【数2】
【数3】
【0077】なお、本発明における平均円形度は、東亞
医用電子製フロー式粒子像分析装置「FPIA−100
0」を用いて測定することができ、この場合では、3μ
m以上の円相当径の粒子群について測定する。
【0078】測定手順としては、以下の通りである。界
面活性剤約0.1mgを溶解している水10mlに、現
像剤約5mgを分散させて分散液を調製し、超音波(2
0KHz、50W)を分散液に5分間照射し、分散液濃
度を5000〜2万個/μlとして、前記装置により測
定を行い、3μm以上の円相当径の粒子群の平均円形度
を求める。
【0079】なお、本測定において3μm以上の円相当
径の粒子群についてのみ平均度を測定する理由は、3μ
m未満の円相当径の粒子群にはトナー粒子とは独立して
存在する外部添加剤の粒子群も多数含まれるため、その
影響によりトナー粒子群についての円形度が正確に見積
もれないからである。
【0080】また、前記測定装置「FPIA−100
0」では、各粒子の円形度を算出後、平均円形度の算出
に当たって、粒子を得られた円形度によって、円形度
0.40〜1.00を61分割したクラスに分け、分割
点の中心値と頻度を用いて平均円形度の算出を行う算出
法を用いている。しかしながら、この算出法で算出され
る平均円形度の各値と、上述した各粒子の円形度を直接
用いる算出式によって算出される平均円形度の各値との
誤差は非常に少なく、実質的には無視できる程度のもの
であり、本発明においては、算出時間の短絡化や算出演
算式の簡略化の如きデータの取り扱い上の理由で、上述
した各粒子の円形度を直接用いる算出式の概念を利用
し、一部変更したこのような算出法を用いても良い。
【0081】現像剤の平均円形度は、例えば懸濁重合法
のような重合法を用いるなど、採用する製造方法によっ
て調整することができ、また製造された粒子を機械的衝
撃法等により異形化することなどによって調整すること
ができる。例えば本発明に係わる現像剤は、粉砕法によ
って製造することも可能であるが、この粉砕法で得られ
る現像剤には、平均円形度が0.970以上という物性
を得るためには機械的・熱的あるいは何らかの特殊な処
理を行うと良い。
【0082】本発明に用いられる現像剤に使用される着
色剤としては、前述した磁性酸化鉄の他にも従来より知
られている染料及び顔料が使用可能である。着色剤とし
ては、例えば、カーボンブラック、フタロシアニンブル
ー、ピーコックブルー、パーマネントレッド、レーキレ
ッド、ローダミンレーキ、ハンザーイエロー、パーマネ
ントイエロー、ベンジジンイエロー等が挙げられる。着
色剤の含有量としては、結着樹脂100質量部に対して
0.1〜20質量部、好ましくは0.5〜20質量部、
更にトナー像を定着したOHPフィルムの透過性をよく
する為には12質量部以下が好ましく、更に好ましくは
0.5〜9質量部がよい。
【0083】本発明に係る現像剤は前述の微粒子に加
え、以下に説明する無機微粉末を含有することが好まし
い。
【0084】本発明で用いられる現像剤には、流動化剤
及び転写助剤として平均一次粒子径4〜80nmの無機
微粉末が添加されることが好ましい。該無機微粉末は、
現像剤の流動性改良、トナー粒子の摩擦帯電量均一化、
及び転写性の向上のために添加されるが、無機微粉末を
疎水化処理するなどの処理によって、トナー粒子の摩擦
帯電量の調整、環境安定性の向上等の機能を付与するこ
とも好ましい形態である。
【0085】無機微粉末の平均一次粒子径が80nmよ
りも大きい場合、又は80nm以下の無機微粉末が添加
されていない場合には、転写残トナーが多くなり、安定
して良好な帯電特性を得ることが困難である。また、良
好な現像剤の流動性が得られず、トナー粒子への帯電付
与が不均一になり易く、カブリの増大、画像濃度の低
下、トナー飛散等の問題を避けることが困難である。
【0086】無機微粉末の平均一次粒子径が4nmより
も小さい場合には、無機微粉末の凝集性が強まり、一次
粒子ではなく解砕処理によっても解れ難い強固な凝集性
を持つ、粒度分布の広い凝集体として挙動し易く、凝集
体の現像、感光体又は現像剤担持体等を傷つけるなどに
よる画像欠陥を生じ易くなる。トナー粒子の摩擦帯電量
分布をより均一とするためには無機微粉末の平均一次粒
子径は6〜70nmであることが更に好ましい。
【0087】本発明において、無機微粉末の平均一次粒
子径は、走査型電子顕微鏡により拡大撮影した現像剤の
写真で、更に走査型電子顕微鏡に付属させたXMA等の
元素分析手段によって、無機微粉末の含有する元素でマ
ッピングされた現像剤の写真を対照しつつ、トナー粒子
表面に付着又は遊離して存在している無機微粉末の一次
粒子を100個以上測定し、個数平均径を算出すること
により、求めることができる。
【0088】本発明で用いられる無機微粉末としては、
シリカ、アルミナ、酸化チタン、あるいはそれらの複合
酸化物などが使用できる。
【0089】例えば、シリカ、所謂ケイ酸微粉末として
は、ケイ素ハロゲン化物の蒸気相酸化により生成された
いわゆる乾式法又はヒュームドシリカと称される乾式シ
リカ、及び水ガラス等から製造されるいわゆる湿式シリ
カの両者が使用可能であるが、表面及びシリカ微粉末の
内部にあるシラノール基が少なく、またNa2O、SO3
2-等の製造残滓の少ない乾式シリカの方が好ましい。ま
た乾式シリカにおいては、製造工程において例えば、塩
化アルミニウム、塩化チタン等他の金属ハロゲン化合物
をケイ素ハロゲン化合物と共に用いることによって、シ
リカと他の金属酸化物の複合微粉末を得ることも可能で
あり、前記シリカはそれらも包含する。
【0090】平均一次粒子径が4〜80nmの無機微粉
末の添加量は、現像剤全体に対して0.1から3.0質
量%であることが好ましく、添加量が0.1質量%未満
ではその効果が十分ではなくことがあり、3.0質量%
を超えると定着性が悪くなることがある。
【0091】ここで無機微粉末は、疎水化処理された物
であることが高温高湿環境下での特性から好ましい。ト
ナー粒子と混合された無機微粉末が吸湿すると、現像剤
の摩擦帯電量が著しく低下し、トナー飛散が起こり易く
なる。
【0092】疎水化処理の処理剤としては、シリコーン
ワニス、各種変性シリコーンワニス、シリコーンオイ
ル、各種変性シリコーンオイル、シラン化合物、シラン
カップリング剤、その他有機ケイ素化合物、有機チタン
化合物のような処理剤を単独で又は併用して処理しても
良い。
【0093】その中でも、シリコーンオイルにより処理
したものが好ましく、より好ましくは、無機微粉末をシ
ラン化合物(ヘキサメチルジシラザン化合物等)で疎水
化処理すると同時又は処理した後に、シリコーンオイル
により処理したものが、高湿環境下でも現像剤の摩擦帯
電量を高く維持し、トナー飛散を防止する上でよい。
【0094】無機微粉末の処理条件としては、例えば第
一段反応としてシリル化反応を行いシラノール基を化学
結合により消失させた後、第二段反応としてシリコーン
オイルにより表面に疎水性の薄膜を形成することができ
る。
【0095】上記シリコーンオイルは、25℃における
粘度が10〜200,000mm2/sのものが、さら
には3,000〜80,000mm2/sのものが好ま
しい。10mm2/s未満では無機微粉末に安定性がな
く、熱及び機械的な応力により、画質が劣化する傾向が
ある。200,000mm2/sを超える場合は、均一
な処理が困難になる傾向がある。
【0096】使用されるシリコーンオイルとしては、例
えばジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコ
ーンオイル、α−メチルスチレン変性シリコーンオイ
ル、クロルフェニルシリコーンオイル、フッ素変性シリ
コーンオイル等が特に好ましい。
【0097】シリコーンオイルの処理の方法としては、
例えばシラン化合物で処理された無機微粉末とシリコー
ンオイルとをヘンシェルミキサー等の混合機を用いて直
接混合してもよいし、無機微粉末にシリコーンオイルを
噴霧する方法を用いてもよい。あるいは適当な溶剤にシ
リコーンオイルを溶解あるいは分散せしめた後、シリカ
微粉末を加え混合し溶剤を除去する方法でもよい。無機
微粉末の凝集体の生成が比較的少ない点で噴霧機を用い
る方法がより好ましい。
【0098】シリコーンオイルの処理量は無機微粉末1
00質量部に対し1〜23質量部、好ましくは5〜20
質量部が良い。シリコーンオイルの量が少なすぎると良
好な疎水性が得られず、多すぎるとカブリ発生等の不具
合が生ずる。
【0099】本発明で用いられる平均一次粒子径が4〜
80nmの無機微粉末は、BET法で測定した窒素吸着
により比表面積が20〜250m2/g範囲内のものが
好ましい。比表面積は、BET法に従って求めることが
でき、より具体的には比表面積測定装置オートソーブ1
(湯浅アイオニクス社製)を用いて試料表面に窒素ガス
を吸着させ、BET多点法を用いて比表面積を算出する
ことにより求めることができる。
【0100】本発明に用いられるトナー粒子は、粉砕
法、重合法等の公知の方法により製造することができ
る。まずは粉砕法について説明する。結着樹脂、磁性材
料、離型剤、荷電制御剤、場合によって着色剤等トナー
粒子として必要な成分及びその他の添加剤等をヘンシェ
ルミキサー、ボールミル等の混合器により十分混合して
から加熱ロール、ニーダー、エクストルーダーの如き熱
混練機を用いて熔融混練して樹脂類をお互いに相熔せし
めた中に、磁性材料等の他のトナー材料を分散又は溶解
せしめ、冷却固化、粉砕後、分級、必要に応じて表面処
理を行ってトナー粒子を得ることができる。分級及び表
面処理の順序はどちらが先でもよい。分級工程において
は生産効率上、多分割分級機を用いることが好ましい。
粉砕工程は、機械衝撃式、ジェット式等の公知の粉砕装
置を用いた方法により行うことができる。
【0101】前記トナー粒子に使用される結着樹脂とし
ては、例えば、ポリスチレン、ポリ−p−クロルスチレ
ン、ポリビニルトルエン等のスチレン及びその置換体の
単重合体;スチレン−p−クロルスチレン共重合体、ス
チレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナ
フタリン共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重
合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチ
レン−α−クロルメタクリル共重合体、スチレン−アク
リロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテ
ル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合
体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン
−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合
体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体等
のスチレン系共重合体;ポリ塩化ビニル、フェノール樹
脂、天然樹脂変性フェノール樹脂、天然樹脂変性マレイ
ン酸樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ酢酸ビ
ニール、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレ
タン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、キ
シレン樹脂、ポリビニルブチラール、テルペン樹脂、ク
マロンインデン樹脂、石油系樹脂が挙げられる。
【0102】スチレン系共重合体のスチレンモノマーに
対するコモノマーとしては、ビニル系単量体が用いられ
る。ビニル系単量体としては、例えば、アクリル酸、ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリ
ル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸フェニル、メタ
クリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミドの如き
二重結合を有するモノカルボン酸若しくはその置換体;
例えば、マレイン酸、マレイン酸ブチル、マレイン酸メ
チル、マレイン酸ジメチルの如き二重結合を有するジカ
ルボン酸及びその置換体;例えば、塩化ビニル、酢酸ビ
ニル、安息香酸ビニルの如きビニルエステル類;例え
ば、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトンの如き
ビニルケトン類;例えば、ビニルメチルエーテル、ビニ
ルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルの如きビ
ニルエーテル類;が挙げられる。これらは、単独もしく
は二つ以上用いられる。
【0103】ここで架橋剤としては主として二個以上の
重合可能な二重結合を有する化合物が用いられ、例え
ば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレンの如き芳香
族ジビニル化合物;例えば、エチレングリコールジアク
リレート、エチレングリコールジメタクリレート、1,
3−ブタンジオールジメタクリレートの如き二重結合を
二個有するカルボン酸エステル;例えば、ジビニルアニ
リン、ジビニルエーテル、ジビニルスルフィド、ジビニ
ルスルホンの如きジビニル化合物;及び三個以上のビニ
ル基を有する化合物;が単独若しくは混合物として用い
られる。
【0104】さらには、本発明に用いられる結着樹脂と
して、架橋性モノマーで架橋された重合体又は共重合体
が挙げられる。芳香族ジビニル化合物としては、例え
ば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレンが挙げら
れ;アルキル鎖で結ばれたジアクリレート化合物類とし
て例えば、エチレングリコールジアクリレート、1,3
−ブチレングリコールジアクリレート、1,4−ブタン
ジオールジアクリレート、1,5−ペンタンジオールジ
アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジアクリレート及び以上の
化合物のアクリレートをメタクリレートに代えたものが
挙げられ;エーテル結合を含むアルキル鎖で結ばれたジ
アクリレート化合物類としては、例えば、ジエチレング
リコールジアクリレート、トリエチレングリコールジア
クリレート、テトラエチレングリコールジアクリレー
ト、ポリエチレングリコール#400ジアクリレート、
ポリエチレングリコール#600ジアクリレート、ジプ
ロピレングリコールジアクリレート及び以上の化合物の
アクリレートをメタアクリレートに代えたものが挙げら
れ;芳香族基及びエーテル結合を含む鎖で結ばれたジア
クリレート化合物類として例えば、ポリオキシエチレン
(2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パンジアクリレート、ポリオキシエチレン(4)−2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンジアクリ
レート及び以上の化合物のアクリレートをメタクリレー
トに代えたものが挙げられ;ポリエステル型ジアクリレ
ート類として例えば、商品名MANDA(日本化薬)が
挙げられる。
【0105】ここで、架橋剤として、ペンタエリスリト
ールトリアクリレート、トリメチロールエタントリアク
リレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、
テトラメチロールメタンテトラアクリレート、オリゴエ
ステルアクリレート及び以上の化合物のアクリレートを
メタクリレートに代えたもの;トリアリルシアヌレー
ト、トリアリルトリメリテート等が挙げられる。
【0106】これらの架橋剤は、他のモノマー成分10
0質量部に対して、好ましくは0.01〜10質量部、
さらに好ましくは0.03〜5質量部用いることができ
る。架橋性モノマーのうち、トナー用樹脂に定着性、耐
オフセット性の点から好適に用いられるものとして、芳
香族ジビニル化合物(特にジビニルベンゼン)、芳香族
基及びエーテル結合を含む鎖で結ばれたジアクリレート
化合物類が挙げられる。
【0107】本発明に用いられる結着樹脂としては、ビ
ニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ樹脂等が好
ましく、より好ましくは、ビニル系樹脂とポリエステル
系樹脂である。また、本発明において、ビニル系モノマ
ーの単重合体又は共重合体、ポリエステル、ポリウレタ
ン、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ロジン、変
性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は
脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂等を、必要に応
じて前述した結着樹脂に混合して用いることができる。
二種以上の樹脂を混合して、結着樹脂として用いる場
合、分子量の異なるものを適当な割合で混合するのが好
ましい。
【0108】本発明に用いられる結着樹脂の物性として
は、ガラス転移温度は好ましくは45〜80℃、より好
ましくは55〜70℃であり、GPC(ゲルパーミエー
ションクロマトグラフィー)測定による分子量分布にお
いて、数平均分子量(Mn)は2,500〜50,00
0、重量平均分子量(Mw)は10,000〜1,00
0,000であることが好ましい。
【0109】結着樹脂のガラス転移点(Tg)は、示差
熱分析装置(DSC測定装置)、DSC−7(パーキン
エルマー社製)を用い下記の条件で測定することが好ま
しい。
【0110】試料:5〜20mg、好ましくは10mg 温度曲線: 昇温I(20℃→180℃、昇温速度10℃/mi
n.) 降温I(180℃→10℃、降温速度10℃/mi
n.) 昇温II(10℃→180℃、昇温速度10℃/mi
n.) 昇温IIにおいてTgを測定する。
【0111】測定法:試料をアルミパン中に入れ、リフ
ァレンスとして空のアルミパンを用いる。吸熱ピークが
出る前と出た後のベースラインの中間点の線と示差熱曲
線との交点をガラス転移点Tgとする。
【0112】GPCによる分子量は、現像剤をTHF
(テトラヒドロキシフラン)に室温で24時間静置して
溶解した溶液を、ポア径が0.2μmの耐溶剤性メンブ
ランフィルターでろ過してサンプル溶液とし、例えば以
下の条件で測定することができる。尚、サンプル調製
は、THFに可溶な成分の濃度が0.4〜0.6質量%
になるようにTHFの量を調整する。
【0113】装置 : 高速GPC HLC8120
GPC(東ソー社製) カラム: Shodex KF−801、802、80
3、804、805、806、807の7連(昭和電工
社製) 溶離液: THF 流速 : 1.0ml/min オーブン温度: 40.0℃ 試料注入量 : 0.10ml
【0114】また、試料の分子量の算出に当たっては、
標準ポリスチレン樹脂(東ソー社製TSK スタンダー
ド ポリスチレン F−850、F−450、F−28
8、F−128、F−80、F−40、F−20、F−
10、F−4、F−2、F−1、A−5000、A−2
500、A−1000、A−500)により作成した分
子量校正曲線を使用することができる。
【0115】現像剤の分子量は、粉砕法において現像剤
を製造する場合、用いる結着樹脂と混練条件により任意
に変える事ができる。また、重合法においては、用いる
開始剤、架橋剤の種類、量等の組み合わせにより、任意
に変えることが可能である。また、連鎖移動剤等を使用
しても調整可能である。
【0116】本発明において、現像剤の示差走査熱量計
(DSC)により測定されるDSC曲線において、昇温
時の吸熱メインピーク温度が好ましくは60〜140℃
の範囲、より好ましくは60〜120℃の範囲にあるこ
とが、現像剤において特に好ましく、降温時の発熱メイ
ンピーク温度が好ましくは60〜150℃の範囲、より
好ましくは60〜130℃の範囲にあることが現像剤に
おいて特に好ましい。
【0117】上記DSC測定では、例えばパーキンエル
マー社製のDSC−7が利用できる。測定に用いるサン
プル量は、トナーサンプルの場合には、約10〜15m
gを用い、ワックスサンプルの場合には、約2〜5mg
を用いる。測定方法は、ASTM D3418−82に
準じて行う。本発明では、DSC曲線は、1回昇温させ
前履歴を取った後、温度速度10℃/min、温度0〜
200℃の範囲で降温、昇温させた時に測定されるDS
C曲線を用いる。
【0118】ビニル系重合体又は共重合体からなる結着
樹脂は、例えば以下の方法で合成することができる。合
成方法としては、塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合
法、乳化重合法等、種々の重合法を利用できる。
【0119】例えば、カルボン酸モノマー又は酸無水物
モノマーを用いる場合には、モノマーの性質上、塊状重
合法又は溶液重合法を利用することが好ましい。ジカル
ボン酸、ジカルボン酸無水物、ジカルボン酸モノエステ
ルの如きモノマーを用い、塊状重合法、溶液重合法によ
りビニル系共重合体を得ることができる。溶液重合法に
おいては、溶媒留去時にジカルボン酸、ジカルボン酸モ
ノエステル単位を、留去条件を工夫することにより一部
無水化することができる。更に、塊状重合法又は溶液重
合法によって得られたビニル系共重合体を加熱処理する
ことで更に無水化を行うことができる。酸無水物をアル
コールの如き化合物により一部エステル化することもで
きる。逆に、この様にして得られたビニル系共重合体
を、加水分解処理で酸無水物基を開環させ、一部ジカル
ボン酸とすることができる。
【0120】また、ジカルボン酸モノエステルモノマー
を用い懸濁重合法や乳化重合法で得られたビニル系共重
合体に、加熱処理による無水化及び加水分解処理による
開環を行うことにより、無水物やジカルボン酸を得るこ
とができる。塊状重合法又は溶液重合法で得られたビニ
ル系共重合体をモノマー中に溶解し、次いで懸濁重合法
又は乳化重合法により、ビニル系重合体又は共重合体を
得る方法を用いれば、酸無水物の一部は開環してジカル
ボン酸単位が得られる。重合時にはモノマー中に他の樹
脂を混合してもよく、得られた樹脂を加熱処理による酸
無水物化、弱アルカリ水処理による酸無水物の開環アル
コール処理によりエステル化を行うことができる。
【0121】ジカルボン酸、ジカルボン酸無水物モノマ
ーは交互重合性が強いので、無水物、ジカルボン酸の如
き官能基をランダムに分散させたビニル系共重合体を得
る為には以下の方法が好ましい方法の一つである。ジカ
ルボン酸モノエステルモノマーを用い溶液重合法によっ
てビニル系共重合体を得、このビニル系共重合体をモノ
マー中に溶解し、懸濁重合法によって結着樹脂を得る方
法である。この方法では溶液重合後の溶媒留去時に処理
条件により、全部又はジカルボン酸モノエステル部を脱
アルコール閉環無水化させることができ酸無水物を得る
ことができる。懸濁重合時には酸無水物基が加水分解開
環し、ジカルボン酸が得られる。
【0122】ポリマーにおける酸無水物化は、カルボニ
ルの赤外吸収が酸又はエステルの時よりも高波数側にシ
フトするので酸無水物の生成又は消滅は確認できる。こ
の様にして得られる結着樹脂は、カルボキシル基、無水
物基、ジカルボン酸基が結着樹脂中に均一に分散されて
いるので、トナー粒子に良好な帯電性を与えることがで
きる。
【0123】結着樹脂としては、以下に示すアルコール
成分と酸成分とからなるポリエステル樹脂も好ましい。
ポリエステル樹脂は、全成分中45〜55mol%がア
ルコール成分であり、55〜45mol%が酸成分であ
る。
【0124】アルコール成分としては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、2−エチル−1,3−ヘ
キサンジオール、水素化ビスフェノールA、ビスフェノ
ール誘導体、ジオール類、グリセリン、ソルビット、ソ
ルビタン等の多価アルコール類が挙げられる。
【0125】前記酸成分としての二価のカルボン酸とし
ては、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、無水フ
タル酸の如きベンゼンジカルボン酸類又はその無水物;
こはく酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸の如
きアルキルジカルボン酸類又はその無水物、またさらに
炭素数6〜18のアルキル基又はアルケニル基で置換さ
れたこはく酸もしくはその無水物;フマル酸、マレイン
酸、シトラコン酸、イタコン酸の如き不飽和ジカルボン
酸又はその無水物等が挙げられ、また、三価以上のカル
ボン酸としてはトリメリット酸、ピロメリット酸、ベン
ゾフェノンテトラカルボン酸やその無水物等が挙げられ
る。
【0126】特に好ましいポリエステル樹脂のアルコー
ル成分としてはビスフェノール誘導体であり、酸成分と
してはフタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸又はその
無水物、こはく酸、n−ドデセニルコハク酸又はその無
水物、フマル酸、マレイン酸、無水マレイン酸の如きジ
カルボン酸類;トリメリット酸又はその無水物のトリカ
ルボン酸類が挙げられる。
【0127】これらの酸成分及びアルコール成分から得
られたポリエステル樹脂を結着樹脂として使用すると、
得られた現像剤は熱ローラー定着時の定着性が良好で、
優れた耐オフセット性を示す傾向にある。
【0128】ポリエステル樹脂の酸価は好ましくは90
mgKOH/g以下、より好ましくは50mgKOH/
g以下であり、ポリエステル樹脂のOH価は好ましくは
50mgKOH/g以下、より好ましくは30mgKO
H/g以下であることが良い。これは、分子鎖の末端基
数が増えると現像剤の帯電特性において環境依存性が大
きくなる為である。酸価及びOH価は常法にしたがって
測定することができる。
【0129】ポリエステル樹脂のガラス転移温度(T
g)は好ましくは50〜75℃、より好ましくは55〜
65℃であることが良く、ポリエステル樹脂のGPC測
定による分子量分布において、数平均分子量(Mn)は
好ましくは1,500〜50,000、より好ましくは
2,000〜20,000であり、重量平均分子量(M
w)は好ましくは6,000〜100,000、より好
ましくは10,000〜90,000であることが良
い。
【0130】本発明では、荷電制御剤をトナー粒子に配
合(内添)することが好ましい。荷電制御剤によって、
現像システムに応じた最適の荷電量を容易にコントロー
ルすることが可能になるからである。
【0131】正荷電制御剤としては、例えば、ニグロシ
ン及び脂肪酸金属塩による変性物;トリブチルベンジル
アンモニウム−1−ヒドロキシ−4−ナフトスルフォン
酸塩、テトラブチルアンモニウムテトラフルオロボレー
トの如き四級アンモニウム塩;を単独で或いは二種類以
上組み合わせて用いることができる。これらの中でも、
ニグロシン系化合物及び四級アンモニウム塩の如き荷電
制御剤が、特に好ましく用いられる。さらに、モノマー
の単重合体、又は、前述したようなスチレン、アクリル
酸エステル及びメタクリル酸エステルの如き重合性モノ
マーとの共重合体を正荷電性制御剤として用いることが
でき、この場合、これらの荷電制御剤は結着樹脂(の全
部又は一部)としての作用をも有する。
【0132】負荷電性制御剤としては、例えば、有機金
属錯体、キレート化合物が有効であり、モノアゾ金属錯
体、アセチルアセトン金属錯体、芳香族ハイドロキシカ
ルボン酸、芳香族ダイカルボン酸系の金属錯体がある。
他には、芳香族ハイドロキシカルボン酸、芳香族モノ及
びポリカルボン酸及び金属塩、無水物、エステル類、ビ
スフェノール等のフェノール誘導体類等がある。
【0133】上述した荷電制御剤(結着樹脂としての作
用を有しないもの)は、微粒子状として用いることが好
ましい。この場合、この荷電制御剤の個数平均粒径は、
具体的には4μm以下(さらには3μm以下)が好まし
い。トナー粒子に内添する際、このような荷電制御剤
は、結着樹脂100質量部に対して0.1〜20質量部
(好ましくは0.2〜10質量部)用いる。
【0134】次に重合法について、懸濁重合を例示して
説明する。重合法は単量体の重合からトナー粒子の製造
がスタートすることから、トナー粒子へ添加される材料
については、粉砕法で使用したものと同じものを基本的
には用いることができる。
【0135】重合性単量体及び着色剤、更に必要に応じ
て重合開始剤、架橋剤、荷電制御剤、離型剤、可塑剤、
磁性材料、その他の添加剤などを、ホモジナイザー、ボ
ールミル、コロイドミル、超音波分散機等の分散機に依
って均一に溶解又は分散せしめた単量体系を、分散安定
剤を含有する水系媒体中に懸濁する。重合開始剤は、重
合性単量体中に他の添加剤を添加する時と同時に加えて
も良いし、水系媒体中に懸濁する直前に混合しても良
い。又、造粒直後、重合反応を開始する前に重合性単量
体あるいは溶媒に溶解した重合開始剤を加える事もでき
る。
【0136】重合温度は40℃以上、一般には50〜9
0℃の温度に設定して重合を行う。この温度範囲で重合
を行うと、内部に封じられるべき離型剤やワックスの類
が、相分離により析出して内包化がより完全となる。残
存する重合性単量体を消費するために、重合反応終期な
らば、反応温度を90〜150℃にまで上げる事は可能
である。
【0137】重合性単量体系を構成する重合性単量体と
しては以下のものが挙げられる。重合性単量体として
は、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−
エチルスチレン等のスチレン系単量体、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリ
ル酸イソブチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸
n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−エ
チルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−
クロルエチル、アクリル酸フェニル等のアクリル酸エス
テル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メ
タクリル酸n−プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メ
タクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メ
タクリル酸ドデシル、メタクリル酸2−エチルヘキシ
ル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、
メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエ
チルアミノエチル等のメタクリル酸エステル類その他の
アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミ
ド等の単量体が挙げられる。
【0138】これらの単量体は単独、又は混合して使用
し得る。上述の単量体の中でも、スチレン又はスチレン
誘導体を単独で、あるいはほかの単量体と混合して使用
する事が現像剤の現像特性及び耐久性の点から好まし
い。
【0139】本発明では、前記単量体系に樹脂を添加し
て重合しても良い。例えば、単量体では水溶性のため水
性懸濁液中では溶解して乳化重合を起こすため使用でき
ないアミノ基、カルボン酸基、水酸基、スルフォン酸
基、グリシジル基、ニトリル基等親水性官能基含有の単
量体成分をトナー粒子中に導入したい時には、これらと
スチレンあるいはエチレン等ビニル化合物とのランダム
共重合体、ブロック共重合体、あるいはグラフト共重合
体等、共重合体の形にして、あるいはポリエステル、ポ
リアミド等の重縮合体、ポリエーテル、ポリイミン等重
付加重合体の形にすることで、単量体系への好適な添加
が可能となる。
【0140】こうした極性官能基を含む高分子重合体を
トナー粒子中に共存させると、前述のワックス成分を相
分離させ、より内包化が強力となり、耐オフセット性、
耐ブロッキング性、低温定着性の良好なトナーを得るこ
とができる。このような極性官能基を含む高分子重合体
を使用する場合、その平均分子量は5,000以上が好
ましく用いられる。5,000以下、特に4,000以
下では、本重合体が表面付近に集中し易い事から、現像
性、耐ブロッキング性等に悪い影響が起こり易くなり好
ましくない。また、極性重合体としては特にポリエステ
ル系の樹脂が好ましい。
【0141】また、材料の分散性や定着性、あるいは画
像特性の改良等を目的として上記以外の樹脂を単量体系
中に添加しても良く、用いられる樹脂としては、例え
ば、ポリスチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレン
及びその置換体の単重合体;スチレン−プロピレン共重
合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−
ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸メチ
ル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、ス
チレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリ
ル酸オクチル共重合体、スチレン−アクリル酸ジメチル
アミノエチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸メチ
ル共重合体、スチレン−メタアクリル酸エチル共重合
体、スチレン−メタアクリル酸ブチル共重合体、スチレ
ン−メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体、スチ
レン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニ
ルエチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケ
トン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレ
ン−イソプレン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合
体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体などのスチ
レン系共重合体;ポリメチルメタクリレート、ポリブチ
ルメタクリレート、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリビニルブチラール、シリコン樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テンペル樹
脂、フェノール樹脂、脂肪族又は脂環族炭化水素樹脂、
芳香族系石油樹脂などが単独或いは混合して使用でき
る。
【0142】これら樹脂の添加量としては、単量体10
0重量部に対し1〜20重量部が好ましい。1重量部未
満では添加効果が小さく、一方20重量部以上添加する
と重合トナーの種々の物性設計が難しくなる。
【0143】重合開始剤としては、2,2’−アゾビス
−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−ア
ゾビスイソブチロニトリル、1,1’−アゾビス(シク
ロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビ
ス−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、
アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系又はジアゾ系重
合開始剤、ベンゾイルパーオキサイド、メチルエチルケ
トンパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシカーボ
ネート、クメンヒドロパーオキサイド、2,4−ジクロ
ロベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイ
ド、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート等
の過酸化物系重合開始剤が挙げられる。
【0144】前記単量体系には架橋剤を添加しても良
く、好ましい添加量としては、0.001〜15質量%
である。架橋剤としては、主として二個以上の重合可能
な二重結合を有する化合物が用いられ、例えば、ジビニ
ルベンゼン、ジビニルナフタレン等のような芳香族ジビ
ニル化合物;例えばエチレングリコールジアクリレー
ト、エチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブ
タンジオールジメタクリレート等のような二重結合を二
個有するカルボン酸エステル;ジビニルアニリン、ジビ
ニルエーテル、ジビニルスルフィド、ジビニルスルホン
等のジビニル化合物;及び三個以上のビニル基を有する
化合物;が単独もしくは混合物として用いられる。
【0145】分散安定剤としては、界面活性剤や有機及
び無機の分散剤が使用でき、中でも無機分散剤が分散安
定性の面から好ましい。無機分散剤としては、燐酸カル
シウム、燐酸マグネシウム、燐酸アルミニウム、燐酸亜
鉛等の燐酸多価金属塩、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム等の炭酸塩、メタケイ酸カルシウム、硫酸カルシウ
ム、硫酸バリウム等の無機塩、水酸化カルシウム、水酸
化マグネシウム、水酸化アルミニウム、シリカ、ベント
ナイト、アルミナ等の無機酸化物が挙げられる。
【0146】無機分散剤は、重合性単量体100重量部
に対して、0.2〜20重量部を単独で使用する事が望
ましいが、超微粒子を発生し難いもののトナー粒子の微
粒化には不十分なところもあるので、0.001〜0.
1重量部の界面活性剤を併用しても良い。界面活性剤と
しては、例えばドデシルベンゼン硫酸ナトリウム、テト
ラデシル硫酸ナトリウム、ペンタデシル硫酸ナトリウ
ム、オクチル硫酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、
ラウリル酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステ
アリン酸カリウム等が挙げられる。
【0147】荷電制御剤としては、ネガ系荷電制御剤と
してサリチル酸、アルキルサリチル酸、ジアルキルサリ
チル酸、ナフトエ酸、ダイカルボン酸の如き芳香族カル
ボン酸の金属化合物、アゾ染料あるいはアゾ顔料の金属
塩又は金属錯体、スルホン酸又はカルボン酸基を側鎖に
持つ高分子型化合物、ホウ素化合物、尿素化合物、ケイ
素化合物、カリックスアレーン等が挙げられる。ポジ系
荷電制御剤として四級アンモニウム塩、該四級アンモニ
ウム塩を側鎖に有する高分子型化合物、グアニジン化合
物、ニグロシン系化合物、イミダゾール化合物等が挙げ
られる。
【0148】荷電制御剤を現像剤に含有させる方法とし
ては、トナー粒子内部に添加する方法と外添する方法が
ある。これらの荷電制御剤の使用量としては、結着樹脂
の種類、他の添加剤の有無、分散方法を含めたトナー製
造方法によって決定されるもので、一義的に限定される
ものではないが、好ましくは結着樹脂100重量部に対
して0.1〜10重量部、より好ましくは0.1〜5重
量部の範囲で用いられる。尚、荷電制御剤の添加は必須
ではなく、現像剤層厚規制部材や現像剤担持体との摩擦
帯電を積極的に利用することでトナー粒子中に必ずしも
荷電制御剤を含む必要はない。
【0149】離型剤としては、パラフィンワックス、マ
イクロクリスタリンワックス、ペトロラクタム等の石油
系ワックス及びその誘導体、モンタンワックス及びその
誘導体、フィッシャートロプシュ法による炭化水素ワッ
クス及びその誘導体、ポリエチレンに代表されるポリオ
レフィンワックス及びその誘導体、カルナバワックス、
キャンデリラワックス等天然ワックス及びその誘導体な
どで、誘導体には酸化物や、ビニル系モノマーとのブロ
ック共重合物、グラフト変性物を含む。
【0150】さらには、高級脂肪族アルコール、ステア
リン酸、パルミチン酸等の脂肪酸、あるいはその化合
物、酸アミドワックス、エステルワックス、ケトン、硬
化ヒマシ油及びその誘導体、植物系ワックス、動物性ワ
ックス等示差熱分析における吸熱ピークを45℃以上1
10℃以下、さらには50℃以上90℃以下に有するも
のが好ましい。
【0151】離型剤の含有量としては、トナー粒子全体
に対して0.5〜50質量%の範囲が好ましい。含有量
が0.5質量%未満では低温オフセット抑制効果に乏し
く、50質量%を超えてしまうと長期間の保存性が悪化
することがある。
【0152】次に本発明の画像形成方法及び画像形成装
置について説明する。本発明の画像形成方法及び画像形
成装置は、アモルファスシリコン系感光体を用いる画像
形成方法及び画像形成装置に前述した現像剤を用いるこ
とにより実現される。
【0153】本発明で用いられる感光体は、導電性基体
と、少なくともアモルファスシリコンを含み導電性基体
上に形成される光導電層とを有する、いわゆるアモルフ
ァスシリコン系感光体(以下「a−Si感光体」ともい
う)であり、従来より知られている種々のa−Si感光
体を用いることができる。
【0154】本発明では、導電性基体には通常用いられ
るアルミニウム製の円筒体を用いることができるが、特
にこの形態に限定されない。また本発明では、光導電層
は単層であっても良いし複数層の積層によって形成され
ていても良い。また光導電層には、酸素、炭素、窒素、
水素、ハロゲン、第13族元素、第15族元素等、シリ
コン以外の原子を適量含有させることができる。
【0155】また本発明では、光導電層以外の層を必要
に応じて形成しても良い。このような層としては、例え
ば導電性基体と光導電層との間に形成される電荷注入阻
止層や、光導電層上に形成される表面層等が挙げられ
る。これらの層については、前述したシリコン等の原子
によって形成され、例えば水素を含有する非晶質炭素構
造で構成される表面層等を好ましくは例示することがで
きる。
【0156】本発明に用いられる感光体は従来より知ら
れている種々の方法で製造することができ、このような
製造方法としては、例えば導電性基体を収容、支持する
減圧可能な反応容器内に、所望の原子を含む原料ガス
(例えばSiH4等)を導入し、グロー放電によって原
料ガスを反応容器内で分解し、反応容器内に支持された
導電性基体表面に膜を形成するプラズマCVD法が好ま
しくは挙げられる。
【0157】また、本発明に用いられる感光体は、前記
表面層等の、表面を形成する層が非単結晶質水素化炭素
膜で構成されているアモルファスシリコン系感光体であ
る事が好ましい。前記層を非単結晶水素化炭素膜にする
ことで感光体表面の硬度が高くなり、耐久による磨耗量
が低減し、高耐久化につながるので好ましい。
【0158】更に本発明の感光体に用いる表面層の膜厚
としては、表面層の磨耗量と電子写真の寿命との関係か
ら0.01μm〜10μm、好適には0.1μm〜1μ
mの範囲が望ましい。表面層の膜厚が0.01μm以下
だと機械的強度が損なわれやすく、10μm以上になる
と残留電位が高くなりやすく、最適な電位設定、感度が
得られないので好ましくない。
【0159】なお本発明では、上述した非単結晶水素化
炭素膜とは、下記式でシリコン原子含有率が0.01%
以下の層をいう。
【数4】
【0160】また、前記層(表面層)のシリコン原子個
数及び炭素原子個数は、含有量(原子個数)の測定は、
炭素含有量を測定するためのサンプルとして7059ガ
ラス基板上に0.5μm堆積させた表面層サンプルを作
製し、この表面層サンプルに対して、SIMS(二次イ
オン質量分析法)により測定することができる。なおa
−Si系感光体表面における種々の原子の原子個数は、
製造時における原料ガスの種類及び供給量により任意に
調整することが可能である。
【0161】前記非単結晶水素化炭素膜中に含まれる水
素量は、41%〜60%、好適には45%〜55%であ
ることが好ましい。水素量が40%以下だと電子写真特
性が悪化し、現像工程で十分な電位差を確保されにく
く、かぶり画像等の画像不良が生じる可能性があるので
好ましくない場合があり。また60%を越えると膜の緻
密化が損なわれ、機械的強度が損なわれ、表面層の削れ
が増す傾向にあるので好ましくない。
【0162】上記の水素量は、表面層の水素含有量を測
定するためのサンプルとして、シリコンウエハー上に表
面層サンプルを作製し、この表面層サンプルに対して、
IR(赤外分光分析)による水素量の測定を行い、H/
(C+H)×100(%)から算出することができる。
以下、図面を参照して本発明に用いられる感光体につい
て具体的に説明する。
【0163】図1及び図2は、本発明に用いられる感光
体の模式的な断面図の一例であり、図1は光導電層が機
能分離されていない単一層からなる単層型感光体であ
る。又図2は光導電層が電荷発生層と電荷輸送層とに分
離された機能分離型感光体である。
【0164】図1に示すa−Si系感光体はアルミニウ
ム等の導電性基体101と、導電性基体101の表面に
順次積層された電荷注入阻止層102、光導電層103
及び表面層104からなる。ここで、電荷注入阻止層1
02は導電性基体101から光導電層103への電荷の
注入を阻止するものであり、必要に応じて設けられる。
又、光導電層103は少なくともシリコン原子を含む非
晶質材料で構成され、光導電性を示すものである。更に
表面層104は炭素原子と水素原子を含むa−C:H膜
からなり、電子写真装置における顕像を保持する能力を
もつものである。以下では、電荷注入阻止層102の有
無により効果が異なる場合を除いては、電荷注入阻止層
102はあるものとして説明する。
【0165】図2に示すa−Si系感光体は、少なくと
もシリコン原子と炭素原子を含む非晶質材料で構成され
た電荷輸送層106と、少なくともシリコン原子を含む
非晶質材料で構成された電荷発生層105とを順次積層
して光導電層103を構成した、機能分離型の感光体で
ある。この感光体に光照射すると主として電荷発生層1
05で生成されたキャリアーが電荷輸送層106を通過
して導電性基体101に至る。
【0166】尚、表面層104の成膜ガスとしては、C
4、C26、C38、C410等のガス、及びガス化し
得る炭化水素が有効に使用されるものとして挙げられ
る。又、これらの炭素供給用の原料ガスを、必要に応じ
てH2、He、Ar、Ne等のガスにより希釈して使用
してもよい。
【0167】図3は、高周波電源を用いたRFプラズマ
CVD法の堆積装置の一例を模式的に示した図である。
この装置は大別すると、堆積装置2100と原料ガス供
給装置2200とから構成されている。
【0168】堆積装置2100は、反応容器2110、
反応容器2110内に導電性基体2112をセットする
ための導電性受け台2123、受け台2123にセット
された導電性基体を加熱するための加熱用ヒーター21
13、反応容器2110内に原料ガスを導入するための
原料ガス導入管2114、反応容器2110の側壁面を
構成するカソード電極2111、カソード電極2111
と他の反応容器壁面を電気的に区切るための絶縁部材2
121、反応容器2110内の圧力を検出するための真
空計2119、反応容器2110内の空間と外部空間と
を自在に連通遮断するためのリークバルブ2117及び
メインバルブ2118を有している。カソード電極21
11には高周波マッチングボックス2115を介して高
周波電源2120が接続されている。
【0169】原料ガス供給装置2200は、SiH4
2、CH4、NO、B26、CF4等の原料ガスボンベ
2221〜2226、バルブ2231〜2236、圧力
調整器2261〜2266、マスフローコントローラー
2211〜2216、流入バルブ2241〜2246、
流出バルブ2251〜2256、及び補助バルブ226
0を有している。補助バルブ2260はガス配管211
6を介して原料ガス導入管2114に接続されており、
各原料ガスボンベの原料ガスは補助バルブを介して反応
容器2110内に導入されるように構成されている。
【0170】以下、図3の装置を用いたa−Si系感光
体の作製方法の一例について説明する。まず反応容器2
110内に導電性基体2112を設置する。導電性基体
2112は導電性受け台2123の上に設置されること
によってアースに接続される。
【0171】次に不図示の排気装置(例えば真空ポン
プ)により反応容器2110内を排気する。続いて加熱
用ヒーター2113により導電性基体2112の温度を
20℃〜500℃の所望の温度に制御する。次いで、感
光体形成用の原料ガスを反応容器2110内に流入させ
る。原料ガスの流入に際しては、バルブ2231〜22
36、リークバルブ2117が閉じられている事を確認
し、又、流入バルブ2241〜2246、流出バルブ2
251〜2256、補助バルブ2260が開かれている
事を確認し、メインバルブ2118を開いて反応容器2
110及びガス配管2116を排気する。
【0172】その後、真空計2119の読みが0.67
mPaになった時点で補助バルブ2260、流出バルブ
2251〜2256を閉じる。その後、バルブ2231
〜2236を開いて原料ガスボンベ2221〜2226
より各原料ガスを導入し、圧力調整器2261〜226
6により各ガス圧を2kg/cm2(約2.0×105
a)に調整する。次に流入バルブ2241〜2246を
徐々に開けて各原料ガスをマスフローコントローラー2
211〜2216内に導入する。
【0173】以上の手順によって成膜準備を完了した
後、導電性基体2112上に、まず感光層の形成を行
う。即ち、導電性基体2112が所望の温度になったと
ころで、各流出バルブ2251〜2256のうちの必要
なものと補助バルブ2260とを徐々に開き、各ガスボ
ンベ2221〜2226から所望の原料ガスをガス導入
管2114を介して反応容器2110内に導入する。次
に、各マスフローコントローラー2211〜2216に
よって、各原料ガスが所望の流量になる様に調整する。
その際、反応容器2110内が133.3Pa以下の所
望の圧力になるように、真空計2119を見ながらメイ
ンバルブ2118の開口を調整する。
【0174】内圧が安定したところで、高周波電源21
20を所望の電力(例えば周波数1MHz〜450MH
z、より具体的には13.56MHz)に設定して、高
周波電力を高周波マッチングボックス2115を通じて
カソード電極2111に供給し、高周波グロー放電を生
起させる。この放電エネルギーによって反応容器211
0内に導入させた各原料ガスが分解され、導電性基体2
112上にシリコン原子を主成分とする所望の感光層が
堆積する。所望の膜厚の形成が行われた後、高周波電力
の供給を止め、各流出バルブ2251〜2256を閉じ
て反応容器2110への各原料ガスの流入を止め、感光
層の形成を終える。
【0175】感光層の組成や膜厚は公知のものを使用す
ることができる。また上記感光層に表面層を形成する場
合も基本的には上記の操作を繰り返せば良い。
【0176】図4は、VHF電源を用いたVHFプラズ
マCVD法の堆積装置の一例を模式的に示した図であ
る。この装置は図3に示した堆積装置2100を図4の
堆積装置3100に置き換えることで構成される。
【0177】VHFプラズマCVD法によるこの装置で
の堆積膜の形成は、以下のように行うことができる。ま
ず、反応容器3111内に導電性基体3112を設置
し、駆動装置3120によって導電性基体3112を回
転し、不図示の排気装置(例えば拡散ポンプ)により反
応容器3111内を排気管3121を介して排気し、反
応容器3111内の圧力を1.33×10-5Pa以下に
調整する。続いて、加熱用ヒーター3113により導電
性基体3112の温度を50℃乃至500℃の所定の温
度に加熱保持する。
【0178】堆積膜形成用の原料ガスを反応容器311
1に流入させるには、前述したような手順に従い、反応
容器3111から原料ガスボンベまでのガス流路を排気
する。次に真空計(不図示)の読みが約6.65×10
-4Paになった時点で補助バルブ及び流出バルブを閉
じ、その後バルブを開いて原料ガスボンベから各原料ガ
スを圧力調整器に導入し、各原料ガス圧を2×105
aに調整する。次に、流入バルブを徐々に開けて、各原
料ガスをマスフローコントローラー内に導入する。
【0179】以上のようにして成膜の準備が完了した
後、以下のようにして導電性基体3112上に堆積膜の
形成を行う。導電性基体3112が所定の温度になった
ところで流出バルブのうちの必要なもの及び補助バルブ
を徐々に開き、原料ガスボンベから所望のガスをガス導
入管(不図示)を介して反応容器3111内に導入す
る。次にマスフローコントローラーによって各原料ガス
が所定の流量になるように調整する。その際、放電空間
3130内の圧力が133Pa以下の所定の圧力になる
ように真空計(不図示)を見ながらメインバルブ(不図
示)の開口を調整する。
【0180】圧力が安定したところで、50MHz〜4
50MHz、例えば周波数105MHzのVHF電源
(不図示)を所望の電力に設定して、マッチングボック
ス3116を通じて放電空間3130にVHF電力を導
入し、グロー放電を生起させる。かくして導電性基体3
112により取り囲まれた放電空間3130において、
導入された原料ガスは放電エネルギーにより励起されて
解離し、導電性基体3112上に所望の堆積膜が形成さ
れる。このときVHF電力導入と同時に加熱用ヒーター
3113の出力を調整し、導電性基体の温度を所定の値
で変化させる。また層形成時では、層形成の均一化を図
るため駆動装置3120によって導電性基体3112を
所望の回転速度で回転させる。
【0181】所望の膜厚の形成が行われた後、VHF電
力の供給を止め、流出バルブを閉じて反応容器へのガス
の流入を止め、堆積膜の形成を終える。また同様の操作
を複数回繰り返すことによって、所望の多層構造の感光
体が形成される。
【0182】それぞれの層を形成する際には必要なガス
以外の流出バルブはすべて閉じられていることは言うま
でもなく、また、それぞれのガスが反応容器3111
内、流出バルブから反応容器3111に至る配管内に残
留することを避けるために、流出バルブを閉じ、補助バ
ルブを開き、さらにメインバルブを全開にして系内を一
旦高真空に排気する操作を必要に応じて行う。
【0183】上述のガス種及びバルブ操作は各々の層の
作製条件にしたがって変更が加えられることは言うまで
もない。
【0184】また本発明における帯電工程は、帯電部材
を感光体に接触させて感光体を帯電させる工程であるこ
とが好ましい。接触して帯電を行う事で、微量な放電に
よっても均一な帯電が行われ、放電による流れ画像など
の発生を低減できるので好ましい。
【0185】また本発明における帯電工程は、帯電部材
と感光体とを接触させ帯電部材と感光体との間に前記微
粒子を介在させた状態で感光体を帯電させる工程である
ことが、感光体に電荷を直接注入させる注入帯電により
均一な帯電が行い、放電による画像劣化の影響を皆無と
する上でより好ましい。
【0186】また本発明における現像工程は、転写工程
後に感光体上に残存している転写残トナーを現像剤担持
体に回収する工程であることが、独立したクリーニング
手段を有さないことによる画像形成装置の小型化及び低
コスト化の観点から、さらに好ましい
【0187】前記帯電部材としては、ローラー部材(帯
電ローラー)、帯電ブレードや、ブラシ部材(導電性ブ
ラシ)等の接触帯電部材を用いることが好ましい。
【0188】接触帯電部材である帯電ローラー及び帯電
ブレードは、電極としての導電性と、感光体との接触性
を確保するための弾性とを有し、その材質としては、導
電性ゴムが好ましく、その表面に離型性被膜を設けても
よい。離型性被膜としては、ナイロン系樹脂、PVdF
(ポリフッ化ビニリデン)、PVdC(ポリ塩化ビニリ
デン)、フッ素アクリル樹脂などが適用可能である。
【0189】帯電ローラーの硬度は、硬度が低すぎると
形状が安定しないために感光体との接触性が悪くなり、
更に、帯電部材と感光体との当接部に前記微粉末を介在
させることで帯電ローラー表層を削り或いは傷つけ、安
定した帯電性が得られない。また、硬度が高すぎると感
光体との間に帯電当接部を確保できないだけでなく、感
光体表面へのミクロな接触性が悪くなるので、アスカー
C硬度で25度〜50度が好ましい。
【0190】帯電ローラーのアスカーC硬度は、アスカ
ーC硬度計を用いて測定することができる。測定の概要
としては、両端を支持するためにVブロックを用いてロ
ーラー部材を所定位置に設置し、ローラー部材の所定の
測定箇所にアスカーC硬度計を所定の荷重で押し付け、
そこから所定時間後の値を測定する。
【0191】測定上の注意点としては、荷重、押し付け
てから値を読み取るまでの時間、さらには押し付ける速
度等によって硬度が変わってくるので、後述する実施例
においては、荷重は1kgf(硬度計自体の自重と外部
から加えるおもりとを加えたものが1kgの重さになる
ように調整)、押し付ける速度を50mm/secとし
た。また測定箇所は、両端部(端部から30mm以内の
任意の場所)及び中央部の合計3ヶ所とし、これらの単
純(算術)平均をもってローラー部材のアスカーC硬度
とした。
【0192】帯電ローラーは弾性を持たせて感光体との
十分な接触状態を得ると同時に、移動する感光体を充電
するに十分低い抵抗を有する電極として機能することが
重要である。一方では感光体にピンホールなどの欠陥部
位が存在した場合に電圧のリークを防止する必要があ
る。感光体として、前述したa−Si系感光体等の電子
写真用感光体を用いた場合、十分な帯電性と耐リークを
得るには、体積固有抵抗値が103〜108Ωcmの抵抗
値でなければならず、より好ましくは104〜107Ωc
mの抵抗値であることが良い。
【0193】帯電ローラーの抵抗値は、帯電ローラーの
芯金に総圧1kgの加重がかかるよう、直径30mmの
円筒状アルミドラムに帯電ローラーを圧着した状態で、
芯金とアルミドラムとの間に100Vを印加し、計測し
た抵抗値、計測時のニップ幅及び芯金表面の弾性体の厚
みから計算する。
【0194】例えば、帯電ローラーは芯金上に可撓性部
材としてのゴムあるいは発泡体の中抵抗層を形成するこ
とにより作製される。中抵抗層は樹脂(例えばウレタ
ン)、導電性粒子(例えばカーボンブラック)、硫化
剤、発泡剤等により処方され、芯金の上にローラー状に
形成する。その後必要に応じて切削、表面を研磨して形
状を整え、帯電ローラーを作製することができる。
【0195】また、前記帯電ローラは前記微粒子を介在
させるために微少なセル又は凹凸を表面に有しているこ
とが好ましい。つまり、ローラー部材は少なくとも球形
換算での平均セル径が5〜300μmである窪みを表面
に有しており、該窪みを空隙部としたローラー部材表面
の空隙率は15〜90%であることが好ましい。
【0196】セル径が5μm未満、又は空隙率が90%
を越えると、帯電ローラー表面に前記微粒子を保持させ
る能力が減少し、当接部への前記微粒子の介在量が減少
することで一次帯電性が悪化することがあり、さらに感
光体との摩擦力が大きくなり、感光体の削れが増大する
ことがあるので好ましくない。また、セル径が300μ
mを越え、又は空隙率が15%未満になると、帯電部材
と感光体との接触均一性が減少し、一次帯電性の帯電均
一性や帯電電位が低下し、ハーフトーン画像などに帯電
ムラの画像不良を生じることがあるので好ましくない。
【0197】なお上記窪みは帯電ローラを成形する際の
金型の表面に凹凸を設け、帯電ローラを成形する、発泡
材の種類、発泡時間などを調整することにより適切に形
成することができる。また、上記セル径は例えば電子顕
微鏡(FE−SEM)を用いて帯電ローラー表面を観察
することで測定でき、上記空隙率は、単位面積当たりの
窪み数を測定することにより測定することができる。
【0198】帯電ローラーの材質としては、弾性発泡体
に限定するものではなく、弾性体の材料として、エチレ
ン−プロピレン−ジエンポリエチレン(EPDM)、ウ
レタン、ブタジエンアクリロニトリルゴム(NBR)、
シリコーンゴムや、イソプレンゴム等に、抵抗調整のた
めにカーボンブラックや金属酸化物等の導電性物質を分
散したゴム材や、またこれらを発泡させたものがあげら
れる。また、導電性物質を分散せずに、又は導電性物質
と併用してイオン導電性の材料を用いて抵抗調整をする
ことも可能である。
【0199】帯電ローラーは、感光体に対して、弾性に
抗して所定の押圧力で圧接させて配設し、帯電ローラー
と感光体の当接部である帯電当接部を形成することが好
ましい。この帯電当接部幅は特に制限されるものではな
いが、帯電ローラーと感光体の安定して密な密着性を得
るため1mm以上、より好ましくは2mm以上が良い。
【0200】また前記導電性ブラシは、一般に用いられ
ている繊維に導電材を分散させる等の手法によって抵抗
調整されたものが用いられる。繊維としては、一般に知
られている繊維が使用可能であり、例えばナイロン、ア
クリル、レーヨン、ポリカーボネート、ポリエステル等
が挙げられる。
【0201】前記導電材としては、一般に知られている
導電材が使用可能であり、例えば、ニッケル、鉄、アル
ミニウム、金、銀等の導電性金属或いは酸化鉄、酸化亜
鉛、酸化スズ、酸化アンチモン、酸化チタン等の導電性
金属の酸化物、さらにはカーボンブラック等の導電粉が
挙げられる。なおこれら導電材は必要に応じ疎水化、抵
抗調整の目的で表面処理が施されていてもよい。使用に
際しては、繊維との分散性や生産性を考慮して選択して
用いる。
【0202】導電性ブラシを用いる場合には、固定型や
回動可能なロール状等の形態がある。ロール状導電性ブ
ラシとしては、例えば導電性繊維をパイル地にしたテー
プを金属製の芯金にスパイラル状に巻き付けてロールブ
ラシとしたものが挙げられる。導電性繊維は、繊維の太
さが1〜20デニール(繊維径10〜500μm程
度)、ブラシの繊維の長さは1〜15mm、ブラシ密度
は1平方インチ当たり1万〜30万本(1平方メートル
当たり1.5×107〜4.5×108本程度)のものが
好ましく用いられる。
【0203】導電性ブラシは、一次帯電均一性の観点か
ら、よりブラシ密度の高い物を使用することが好まし
く、1本の繊維を数本〜数百本の微細な繊維から作るこ
とも好ましく良い。例えば、300デニール/50フィ
ラメントのように300デニールの微細な繊維を50本
束ねて1本の繊維として植毛することも可能である。
【0204】しかしながら、本発明においては、直接注
入帯電の帯電ポイントが主には帯電部材と感光体との帯
電当接部及びその近傍における前記微粒子の介在密度に
依存しているため、帯電部材の選択の範囲は広められて
おり、導電性ブラシを単独で用いる場合よりブラシ密度
は少なくてもかまわない。
【0205】導電性ブラシの材質としては、ユニチカ
(株)製の導電性レーヨン繊維REC−B、REC−
C、REC−M1、REC−M10、さらに東レ(株)
製のSA−7、日本蚕毛(株)製のサンダーロン、カネ
ボウ製のベルトロン、クラレ(株)製のクラカーボ、レ
ーヨンにカーボンを分散したもの、三菱レーヨン(株)
製のローバル等があるが、環境安定性の点でREC−
B、REC−C、REC−M1、REC−M10が特に
好ましく良い。
【0206】本発明における帯電工程は、前述した接触
帯電部材と感光体との間に102個/mm2〜5×105
個/mm2の前記微粒子を介在させた状態で感光体を帯
電させる工程であることが、感光体に対する良好な帯電
均一性や作像における微粒子の影響を排除する観点から
好ましい。感光体と接触帯電部材との当接部における微
粒子の介在量について、以下に説明する。
【0207】感光体と接触帯電部材との当接部における
微粒子の介在量は、少なすぎると、該粒子による潤滑効
果が十分に得られず、感光体と接触帯電部材との摩擦が
大きくなり、接触帯電部材を感光体に対して速度差を持
って回転駆動させることが困難となる。つまり、駆動ト
ルクが過大となるし、無理に回転させると接触帯電部材
や感光体の表面が削れてしまう。更に微粒子による接触
機会増加の効果が得られないこともあり十分な帯電性能
が得られない。一方、介在量が多過ぎると、微粒子の接
触帯電部材からの脱落が著しく増加し作像上に悪影響が
出る。
【0208】また、介在量が少ないと十分な潤滑効果と
接触機会増加の効果が得られず帯電性能の低下が生じる
傾向にあり、また、転写残トナーが多い場合に帯電性能
の低下が生じやすい。
【0209】特に直接注入帯電方式による帯電では、放
電帯電方式とは根本的に異なり、帯電部材が感光体に確
実に接触する事で帯電が行われている訳であり、介在量
が少ないと、感光体との接触点が減少し、帯電均一性が
低下するので好ましくない。
【0210】しかしながら、直接注入帯電方式を現像兼
クリーニング画像形成における潜感光体の一様帯電とし
て適用する場合には、転写残トナーの帯電部材への付着
又は混入による帯電特性の低下が生ずる。転写残トナー
の帯電部材への付着及び混入を抑制し、又は転写残トナ
ーの帯電部材への付着又は混入による帯電特性への悪影
響に打ち勝って、良好な直接注入帯電を行うには、感光
体と接触帯電部材との当接部における微粒子の介在量が
102個/mm2以上、より好ましくは103個/mm3
上である。
【0211】また、微粒子の塗布量の上限値は、微粒子
が感光体上に一層均一に塗布されるまであり、それ以上
塗布されても効果が向上するわけではなく、逆に露光光
源を遮ったり、散乱させたりという弊害が生じることが
ある。したがって、塗布密度上限値は微粒子の粒径によ
っても変わってくるために一概にはいえないが、微粒子
が感光体上に1層均一に塗布される量が上限といえる。
【0212】微粒子の量は、5×105個/mm2を超え
ると、微粒子の感光体への脱落が著しく増加し、粒子自
体の光透過性を問わず、感光体への露光量不足が生じる
ことがある。5×105個/mm2以下では脱落する粒子
量も低く抑えられ露光の阻害を改善できる。微粒子の介
在量を102〜5×105個/mm2として画像形成を行
い、感光体上に脱落した粒子の存在量を測定したとこ
ろ、103〜105個/mm2であり、作像上の弊害はな
かった。したがって、微粒子の好ましい介在量の上限
は、5×105個/mm2である。
【0213】次に、帯電当接部での微粒子の介在量、及
び潜像形成工程での感光体上の微粒子の存在量の測定方
法について述べる。微粒子の介在量は接触帯電部材と感
光体の接触面部を直接測ることが望ましいが、当接部を
形成する接触帯電部材の表面と感光体の表面に速度差を
設けている場合、接触帯電部材に接触する前に感光体上
に存在した粒子の多くは逆方向に移動しながら接触する
帯電部材に剥ぎ取られることから、本発明では接触面部
に到達する直前の接触帯電部材表面の粒子量をもって介
在量とする。
【0214】具体的には、帯電バイアスを印加しない状
態で感光体及び帯電ローラーの回転を停止し、感光体及
び帯電ローラーの表面をビデオマイクロスコープ(例え
ばOLYMPUS製OVM1000N)、及びデジタル
スチルレコーダ(例えばDELTIS製SR−310
0)で撮影する。
【0215】帯電ローラーについては、帯電ローラーを
感光体に当接するのと同じ条件でスライドガラスに当接
し、スライドガラスの背面からビデオマイクロスコープ
にて1000倍の対物レンズで10箇所以上接触面を撮
影する。得られたデジタル画像から個々の粒子を領域分
離するため、ある閾値を持って二値化処理し、粒子の存
在する領域の数を所望の画像処理ソフトを用いて計測す
る。また、感光体上の存在量についても、感光体上を同
様のビデオマイクロスコープにて撮影し同様の処理を行
い計測する。
【0216】次に、潜像形成工程について説明する。本
発明では、像露光により感光体の帯電面に静電潜像とし
て画像情報を書き込む潜像形成工程を用いるのが好まし
い。すなわち、感光体の帯電面に静電潜像を形成する潜
像形成手段は、像露光手段であることが好ましい。
【0217】静電潜像形成のための画像露光手段として
は、デジタル的な潜像を形成するレーザー走査露光手段
に限定されるものではなく、通常のアナログ的な画像露
光やLEDなどの他の発光素子でも構わないし、蛍光灯
等の発光素子と液晶シャッター等の組み合わせによるも
のなど、画像情報に対応した静電潜像を形成できるもの
であるなら構わない。
【0218】次に、現像工程について以下説明する。本
発明では、前述した現像剤を用いて前記a−Si系感光
体の静電潜像を現像する。本発明では現像剤担持体や現
像容器、層厚規制部材、攪拌手段、磁界発生手段等を必
要に応じて有する通常の現像手段が用いられる。まず、
現像で使用する現像剤担持体について説明する。
【0219】本発明に使用される現像剤担持体は、アル
ミニウム、ステンレススチールの如き金属又は合金で形
成された導電性円筒(現像ローラー)が好ましく使用さ
れる。十分な機械的強度及び導電性を有する樹脂組成物
で導電性円筒が形成されていても良く、導電性のゴムロ
ーラーを用いても良い。また、上記のような円筒状に限
られず、回転駆動する無端ベルトの形態をしても良い。
【0220】本発明においては、現像剤担持体上に5〜
50g/m2のトナー層を形成することが好ましい。現
像剤担持体上のトナー量が5g/m2よりも小さいと、
十分な画像濃度が得られにくく、トナー粒子の帯電が過
剰になることによるトナー層のムラを生じやすい。現像
剤担持体上のトナー量が50g/m2よりも多くなる
と、トナー飛散を生じ易くなる。
【0221】現像剤担持体上のトナー量は、現像剤担持
体に接触して設けられる弾性ブレードや、現像剤担持体
に対向して非接触に設けられる金属ブレード等の現像剤
層厚規制部材によって調整することができる。本発明に
おいては、現像剤担持体と対向して微小間隔をもって配
設されている強磁性金属ブレードにより現像剤担持体上
の現像剤を規制されることが、トナー粒子の粉体特性や
帯電特性を長期にわたり維持し、かつ温湿度環境の影響
を受けにくく、トナー飛散の起こりにくい均一な帯電を
得る観点から特に好ましい。
【0222】また、本発明に使用される現像剤担持体の
表面粗さはJIS中心線平均粗さ(Ra)で0.2〜
3.5μmの範囲にあることが好ましい。Raが0.2
μm未満では現像剤担持体上の帯電量が高くなり、現像
性が不十分となることがある。Raが3.5μmを超え
ると、現像剤担持体上のトナーコート層にむらが生じ、
画像上で濃度むらとなることがある。さらに好ましく
は、0.5〜3.0μmの範囲にあることが好ましい。
【0223】本発明において、現像剤担持体の表面粗度
Raは、JIS表面粗さ「JISB 0601」に基づ
き、表面粗さ測定器(例えばサーフコーダSE−30
H、株式会社小坂研究所社製)を用いて測定される中心
線平均粗さに相当する。
【0224】また本発明では、現像剤担持体の移動速度
と、感光体の移動速度との間に速度差を持たせることに
より、現像剤担持体側から感光体側へトナー粒子及び前
記微粒子を十分に供給し、良好な画像を得る上で好まし
い。
【0225】現像剤担持体表面は、感光体表面の移動方
向と同方向に移動していてもよいし、逆方向に移動して
いてもよい。その移動方向が同方向である場合、感光体
の移動速度に対して、比で100%以上であることが望
ましい。100%未満であると、画像品質が悪くなりや
すい。移動速度比が高まれば高まるほど、現像部位に供
給されるトナー粒子の量は多く、潜像に対しトナー粒子
の脱着頻度が多くなり、不要な部分は掻き落とされ、必
要な部分には付与されるという繰り返しにより、潜像に
忠実な画像が得られる。速度比は、以下の式により求め
た値である。
【数5】速度比(%)=(現像剤担持体速度/感光体速
度)×100
【0226】具体的には、現像剤担持体表面の移動速度
が感光体表面の移動速度に対し、1.05〜3.0倍の
速度であることが好ましい。
【0227】本発明において、現像工程は、感光体と現
像剤担持体とが非接触の状態で静電潜像に現像剤を転移
させてトナー像を形成する工程である非接触現像方法が
好ましい。接触現像方法であると、現像部で前記微粒子
によって感光体に電荷が注入されやすく、潜像を乱して
しまい、画像不良が生じやすく、現像部でかぶりも生じ
やすいので好ましくない。
【0228】非接触現像方法の場合、現像剤担持体の感
光体に対する離間距離よりも現像剤担持体上のトナー層
を薄く形成することが好ましい。本発明ではこのような
非接触現像方法を適用することで、トナー粒子に比べて
電気抵抗値が低い前記微粒子を現像剤中に添加しても、
現像バイアスが感光体へ注入することによる現像かぶり
の発生を防止し、より一層良好な画像を得ることができ
る。
【0229】また、現像剤担持体は感光体に対して10
0〜1000μmの離間距離を有して対向して設置され
ることが好ましく、120〜500μmの離間距離を有
して対向して設置されることが更に好ましい。
【0230】現像剤担持体の感光体に対する離間距離が
100μmよりも小さいと、離間距離の振れに対する現
像剤の現像特性変化が大きくなるため、安定した画像性
を満足する画像形成装置を量産することが困難となる。
現像剤担持体の感光体に対する離間距離が1000μm
よりも大きいと、現像装置への転写残トナーの回収性が
低下し、回収不良によるカブリを生じ易くなる。また、
感光体上の潜像に対する現像剤の追従性が低下するため
に、解像性の低下、画像濃度の低下等の画質低下を招い
てしまうことがある。
【0231】本発明では、現像工程は、現像剤担持体に
対して交番電界を印加して現像を行う現像工程であるこ
とが好ましく、印加現像バイアスは直流電圧に交番電圧
(交流電圧)を重畳してもよい。
【0232】交番電圧の波形としては、正弦波、矩形
波、三角波等適宜使用可能である。また、直流電源を周
期的にオン/オフすることによって形成されたパルス波
であっても良い。このように交番電圧としては、周期的
にその電圧値が変化する波形を有するバイアスが使用で
きる。
【0233】本発明では、現像剤担持体と感光体との間
に、少なくともピークトゥーピークの電界強度が3×1
6〜10×106V/mであり、周波数100〜500
0Hzの交番電界を現像バイアスとして印加することが
好ましい。この現像バイアスの電界強度が3×106
/mよりも小さいと、現像装置への転写残トナーの回収
性が低下し、回収不良によるカブリを生じ易くなる。ま
た、現像力が小さいために画像濃度の低い画像となり易
い。
【0234】一方、現像バイアスの電界強度が10×1
6V/mよりも大きいと、現像力が大き過ぎることに
よる細線の潰れ等の解像性の低下、カブリの増大による
画質低下を生じ易く、現像バイアスの感光体へのリーク
による画像欠陥を生じ易くなる。また、現像剤担持体と
感光体との間に印加される現像バイアスのAC成分の周
波数が100Hzよりも小さいと、潜像に対するトナー
粒子の脱着頻度が少なくなり、現像装置への転写残トナ
ーの回収性が低下しやすく、画像品質も低下し易い。
【0235】現像バイアスのAC成分の周波数が500
0Hzよりも大きいと、電界の変化に追従できるトナー
粒子が少なくなるために、転写残トナーの回収性が低下
し、現像性が低下する傾向にある。
【0236】交番電界を現像バイアスとして印加する非
接触現像工程では、現像剤担持体と感光体間に高電位差
がある場合でも、現像部による感光体への電荷注入が生
じないため、現像剤担持体側の現像剤中に添加された前
記微粒子が均等に感光体側に移行されやすく、前記微粒
子を感光体表面に均一に塗布し、帯電部材との接触部に
おいて帯電部材と感光体との均一な接触を行い、良好な
帯電性を得る上で好ましい。
【0237】本発明では、感光体表面に形成されたトナ
ー像を転写材に転写する転写工程において、ローラー状
等の転写部材によって転写材を感光体に向けて押圧した
状態で接触させ、この状態で転写部材に電圧を印加して
トナー像を感光体から転写材に転写する接触転写工程を
採用することが好ましく、このような接触転写工程を実
現する転写手段を用いることが好ましい。転写部材に
は、前述した接触帯電部材における帯電ローラや帯電ブ
レード等のように、導電性及び弾性を有する部材を用い
ることが好ましい。
【0238】前記接触転写工程について具体的に説明す
る。本発明において、感光体からトナー画像の転写を受
ける転写材は、紙やOHP等のような最終転写材であっ
ても良いし、転写ドラム等の中間転写体であってもよ
い。転写材を中間転写体とする場合、中間転写体から紙
などの転写材に再度転写することでトナー画像が得られ
る。
【0239】接触転写工程では、前記転写部材の感光体
に対する当接圧力としては線圧2.9N/m(3g/c
m)以上であることが好ましく、より好ましくは19.
6N/m(20g/cm)以上である。当接圧力として
の線圧が2.9N/m(3g/cm)未満であると、転
写材の搬送ずれや転写不良の発生が起こりやすくなるた
め好ましくない。
【0240】また、接触転写工程における転写手段とし
ては、転写部材として転写ローラーあるいは転写ベルト
を有する装置が使用される。転写ローラーは少なくとも
芯金と導電性弾性層からなり、導電性弾性層はカーボン
等の導電材を分散させたウレタンやEPDM等の、体積
抵抗106〜1010Ωcm程度の弾性体で作られてお
り、転写バイアス電源により転写バイアスが印加され
る。
【0241】本発明の一実施の形態について、図面を参
照しつつ以下に説明する。本実施の形態における画像形
成装置は、独立したクリーニング手段を有さず、転写残
トナーを現像手段に回収するクリーナーレスの画像形成
装置であり、図6に示すように、感光体1と、感光体1
に当接して設けられる帯電ローラー306と、画像情報
に応じたレーザー光Lを帯電した感光体に照射するレー
ザー発生装置(図示せず)と、非接触現像手段である現
像器307と、転写帯電ローラー302と、定着器31
3と、感光体1の潜像履歴を消去する前露光Pを感光体
1に照射する前露光装置(図示せず)とを有している。
【0242】感光体1は前述したようなa−Si系感光
体であり、円筒状の導電性基体上に、シリコン原子を母
体とする非単結晶構造膜で構成される光導電層や、前記
表面層等を有する。帯電ローラー306は導電性及び弾
性を有するローラー部材であり、芯金及びこの芯金上に
形成される導電弾性層を有する。芯金には帯電バイアス
電源が接続されている。感光体1は図中矢印Aの方向に
回転しており、帯電ローラー306は図中矢印Bの方向
に回転しており、感光体1と帯電ローラー306の表面
の移動方向は、当接部において逆方向(カウンター方
向)となっている。
【0243】前記レーザー発生装置は潜像形成手段の一
例であり、本実施形態の画像形成装置では回転多面体ミ
ラーや通常のミラー等によって、帯電した感光体の表面
にレーザー光を照射する。
【0244】現像器307は、現像剤を収容する現像容
器と、現像容器の開口部に回転自在に設けられる非磁性
かつ導電性の円筒状の現像剤担持体12と、現像剤担持
体12の内部に固定され複数の磁極を形成する固定磁石
ローラー13と、先端及び現像剤担持体12との間に磁
界を形成し現像剤担持体12上に担持される現像剤の層
厚を規制する磁性ブレード11aとを有する。現像剤に
は、前述したトナー粒子及び微粒子を含む現像剤が、一
成分磁性現像剤又は二成分非磁性現像剤として収容され
ている。現像剤担持体12には、現像バイアス電源(図
示せず)が接続されている。
【0245】転写帯電ローラー302は、導電性及び弾
性を有するローラー部材であり、芯金及びこの芯金上に
形成される導電弾性層を有する。転写帯電ローラー30
2は、感光体1に転写材を押圧しつつ接触させるように
配置されている。芯金には転写バイアス電源が接続され
ている。
【0246】定着器313は、加熱ローラーと、この加
熱ローラーに向けて付勢して配置される加圧ローラーと
を有する。また本実施の形態では前記前露光装置からの
前露光Pは、転写後の感光体1表面に直接又はミラー等
を介して照射するように構成されている。なお、前述し
た各バイアス電源は、任意の電圧を適宜印加できる電源
である。また画像形成装置初動時には、帯電ローラー3
06の表面に適当量の前記微粒子が塗布されている。
【0247】感光体1は帯電ローラー306によって例
えば正極性に帯電される。そして帯電した感光体1はレ
ーザー光Lの照射によって露光され、感光体1表面には
静電潜像が形成される。感光体1上の静電潜像は現像器
307によって例えば一成分磁性トナーで現像される。
現像器307では、磁性トナーは現像剤担持体12と
の、及び磁性トナー同士の、及び磁性ブレード11aと
の摩擦により例えば正極性に帯電する。そして現像領域
では、感光体1と現像剤担持体12との間に、例えば直
流及び交流の現像バイアスが印加され、現像剤担持体1
2上の現像剤は静電潜像に応じて感光体1上に飛翔し可
視像となる。
【0248】感光体1上に形成されたトナー像は転写帯
電ローラー302により転写材上へ転写される。現像で
は現像剤が感光体1表面に供給され、転写によってトナ
ー粒子が転写材へ移行し、前記微粒子及び転写残トナー
は感光体表面に残留する。トナー画像をのせた転写材は
定着器313の両ローラーのニップ部に運ばれ、ニップ
部の通過によって転写材上のトナー像は転写材に定着す
る。
【0249】転写後の感光体1表面は前露光Pを受け、
静電履歴が消去された後に帯電ローラー306による帯
電を受ける。このとき前の現像で供給された微粒子が、
帯電ローラー306と感光体1との当接部に供給され
る。また前の転写残トナーは、感光体1に対する帯電ロ
ーラー306の密な電気的接触により、均一に帯電す
る。均一に帯電した転写残トナーは、現像部において形
成される交番電界によって感光体1から現像剤担持体1
2に飛翔し、現像器307に回収される。
【0250】本実施の形態によれば、帯電部材として簡
易な帯電ローラー306を用いて、しかも転写残トナー
による帯電ローラー306の汚染にかかわらず、低印加
電圧でオゾンレスの直接注入帯電を長期に渡り安定に維
持させることができ、均一な帯電性を与えることがで
き、かつ回収率の高い現像兼クリーニング工程を実現す
ることができ、簡易な構成で高品質、かつオゾン生成物
による障害や帯電不良による障害等のない低コストな画
像形成を実現することができる。
【0251】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。尚、本発明は
これら実施例に限定されるものではない。
【0252】<感光体製造例1〜6>図3に記載のプラ
ズマCVD装置を用いて下記表1の条件により円筒状導
電性基体上に下部阻止層、光導電層を積層した後、表2
〜7の条件での表面層を0.5μm堆積し感光体1〜6
を製造した。更に表面層のシリコン原子含有量、水素含
有量を測定するためのサンプルとして、ガラス基板上及
びシリコンウエハー上に、表2〜7の条件で表面層サン
プルを作製した。感光体1〜6の表面層におけるシリコ
ン原子含有量及び水素含有量を表8に示す。
【0253】
【表1】
【0254】
【表2】
【0255】
【表3】
【0256】
【表4】
【0257】
【表5】
【0258】
【表6】
【0259】
【表7】
【0260】
【表8】
【0261】<帯電部材製造例1>直径6mm、長さ3
20mmのSUSローラを芯金とし、芯金上にウレタン
樹脂、導電性粒子としてのカーボンブラック、硫化剤、
発泡剤等を処方した中抵抗の発泡ウレタン層をローラ状
に形成し、さらに切削研磨し、形状及び表面性を整え、
可撓性部材として直径12mm、長さ320mmのロー
ラー部材である帯電部材1を作製した。
【0262】<帯電部材製造例2>カーボンブラックの
添加量を製造例1の10倍にした以外は製造例1と同様
のローラー部材である帯電部材2を作製した。
【0263】<帯電部材製造例3>カーボンブラックの
無添加とした以外は製造例1と同様のローラー部材であ
る帯電部材3を作製した。
【0264】<帯電部材製造例4>直径6mm、長さ3
20mmのSUSローラを芯金とし、芯金上に導電性ナ
イロン繊維をパイル地にしたテープをスパイラル状に巻
き付けてロール状ブラシ部材である帯電部材4を作製し
た。導電性ナイロン繊維には、ナイロン繊維にカーボン
ブラックを分散させて抵抗調整し、繊維の太さが6デニ
ール(300デニール/50フィラメント)のものを用
い、長さ3mmの前記繊維が1平方インチあたり10万
本の密度で植毛されたパイル地を用いた。
【0265】 <帯電部材製造例5> シリコーンゴム 100重量部 パラフィンオイル 10重量部 酸化亜鉛 6重量部 高級脂肪酸 1重量部 導電性カーボンブラック 5重量部 以上の材料を50℃に調整した密閉型ミキサーにて10
分間混練し、原料コンパウンドを調整し、このコンパウ
ンドに原料のシリコーンゴム100重量部に対し、加硫
剤としての硫黄を2重量部、加硫促進剤としてのMBT
(2−メルカプトベンゾチアゾール)を1重量部及びT
MTD(テトラメチルチウラムジスルフィド)を1.5
重量部、ZnMDC(亜鉛ジメチルジチオカルバメー
ト)を1.5重量部それぞれ加え、20℃に冷却した二
本ロール機にて10分間混練しゴムコンパウンドを作製
した。
【0266】一方で直径9mmステンレス製の芯金を用
意し、外径16mmのローラ状になるように上記のゴム
パウンドを押し出し成型機にて芯金上に供給、成形し、
150℃、15分間加熱加硫し、抵抗値が4×103Ω
cmの弾性ローラを作製した。
【0267】また、表面被覆層材料として、N−メトキ
シメチル化ナイロン(商品名:トレジン、帝国化学産業
(株)製)100重量部に対して酸化亜鉛5重量部を添
加し、ボールミルにて4時間かけて分散させた樹脂溶液
を調整し、この樹脂溶液をディッピングにより弾性ロー
ラの表面に塗布し、120℃で1時間程度加熱乾燥を行
い、厚さ20μmの表面被覆層を有するロール状の帯電
部材5を得た。帯電部材1〜5の物性値を表9に示す。
【0268】
【表9】
【0269】<酸化スズ微粒子1の製造例>Snに対す
るWのモル%が5モル%になるように塩化スズ(SnC
4・5H2O)とタングステン酸(H2WO4)の水溶液
を混合した。これを酸化チタンの懸濁液に添加し90℃
で加熱混合した後に塩酸を加え、生成した共沈殿物をろ
過、乾燥した。乾燥品は、窒素雰囲気の電気炉(600
℃)で焼成を行い、解砕、分級して、体積平均粒径を
0.8μmに調製した。
【0270】得られた酸化スズ微粒子は、Snに対する
Wのモル%が4.5モル%であり、常温常湿条件(23
℃/60%)下での体積抵抗が9.0×103Ωcmで
あり、常温低湿条件(23℃/5%)下での体積抵抗が
1.0×104Ωcmであった。これを酸化スズ微粒子
1とする。
【0271】<酸化スズ微粒子2の製造例>酸化スズ微
粒子1の製造例において、Snに対するWのモル%を
1.5モル%とし、焼成条件を変更した以外は同様な方
法で製造し、体積平均粒径が0.9μmの粒子を得た。
得られた酸化スズ微粒子は、Snに対するWのモル%が
1.3モル%であり、常温常湿条件(23℃/60%)
下での体積抵抗が3.0×10 6Ωcmであり、常温低
湿条件(23℃/5%)下での体積抵抗が7.0×10
6Ωcmであった。これを酸化スズ微粒子2とする。
【0272】<酸化スズ微粒子3の製造例>酸化スズ微
粒子1の製造例において、Snに対するWのモル%を1
0モル%とし、焼成条件を変更した以外は同様な方法で
製造し、体積平均粒径が0.8μmの粒子を得た。得ら
れた酸化スズ微粒子は、Snに対するWのモル%が9.
2モル%であり、常温常湿条件(23℃/60%)下で
の体積抵抗が1.0×104Ωcmであり、常温低湿条
件(23℃/5%)下での体積抵抗が1.8×104Ω
cmであった。これを酸化スズ微粒子3とする。
【0273】<酸化スズ微粒子4の製造例>酸化スズ微
粒子1の製造において、酸化チタンの代わりに球状シリ
カを用い、Snに対するWのモル%を10モル%に変更
した以外は同様な方法で製造し、体積平均粒径が7.9
μmの粒子を得た。得られた酸化スズ微粒子は、Snに
対するWのモル%が9.3モル%であり、常温常湿条件
(23℃/60%)下での体積抵抗が1.0×104Ω
cmであり、常温低湿条件(23℃/5%)下での体積
抵抗が2.2×104Ωcmであった。これを酸化スズ
微粒子4とする。
【0274】<酸化スズ微粒子5の製造例>酸化スズ微
粒子1の製造例において、粒径の異なる酸化チタンを用
い、Snに対するWのモル%を7.5モル%に変更して
焼成を行った。焼成品を解砕、分級して体積平均粒径を
0.03μmに調製した。得られた酸化スズ微粒子は、
Snに対するWのモル%が6.9モル%であり、常温常
湿条件(23℃/60%)下での体積抵抗が2.0×1
5Ωcmであり、常温低湿条件(23℃/5%)下で
の体積抵抗が6.0×105Ωcmであった。これを酸
化スズ微粒子5とする。
【0275】<酸化スズ微粒子6の製造例>酸化スズ微
粒子1の製造例において、粒径の異なる酸化チタンを用
い、Snに対するWのモル%を7.5モル%に変更して
焼成を行った。焼成品を解砕、分級して体積平均粒径を
0.09μmに調製した。得られた酸化スズ微粒子は、
Snに対するWのモル%が6.9モル%であり、常温常
湿条件(23℃/60%)下での体積抵抗が7.0×1
4Ωcmであり、常温低湿条件(23℃/5%)下で
の体積抵抗が2.0×105Ωcmであった。これを酸
化スズ微粒子6とする
【0276】<酸化スズ微粒子7の製造例>酸化スズ微
粒子製造例1において、Snに対するWのモル%を10
モル%に変更し、酸化チタンの代わりに球状シリカの懸
濁液を作製し、さらにこの懸濁液に加える塩化スズ及び
タングステン酸の混合水溶液の添加量を製造例1の1/
20にし、90℃で加熱混合した後に塩酸を加え、生成
した共沈殿物をろ過、乾燥した。乾燥品は、窒素雰囲気
の電気炉(600℃)で焼成を行い、解砕、分級して、
体積平均粒径を0.3μmに調製した。
【0277】得られた酸化スズ微粒子は、Snに対する
Wのモル%が9.2モル%であり、常温常湿条件(23
℃/60%)下での体積抵抗が4.0×108Ωcmで
あり、常温低湿条件(23℃/5%)下での体積抵抗が
9.0×108Ωcmであった。これを酸化スズ微粒子
7とする。
【0278】<酸化スズ微粒子8の製造例>酸化スズ微
粒子製造例1において、Snに対するWのモル%を10
モル%に変更し、酸化チタンの懸濁液に加える塩化スズ
及びタングステン酸の混合水溶液の添加量を製造例1の
4倍にし、90℃で加熱混合した後に塩酸を加え、生成
した共沈殿物をろ過、乾燥した。乾燥品は、窒素雰囲気
の電気炉(600℃)で焼成を行い、解砕、分級して、
体積平均粒径を1.7μmに調製した。
【0279】得られた酸化スズ微粒子は、Snに対する
Wのモル%が9.1モル%であり、常温常湿条件(23
℃/60%)下での体積抵抗が3.0×102Ωcmで
あり、常温低湿条件(23℃/5%)下での体積抵抗が
4.0×102Ωcmであった。これを酸化スズ微粒子
8とする。
【0280】<酸化スズ微粒子9の製造例>酸化スズ微
粒子製造例1において、タングステンを添加しない以外
は製造例1と同様にし、体積平均粒径が1.2μmの酸
化スズ微粒子9を調製した。体積抵抗は常温常湿条件
(23℃/60%)下で6.0×106Ωcmであり、
常温低湿条件(23℃/5%)下で3.0×109Ωc
mであった。
【0281】<酸化スズ微粒子10の製造例>Sb/S
n=2モル%である塩化アンチモンと塩化スズの水溶性
混合物をシリカ粒子上に共沈させてから焼成することに
より、シリカ粒子表面に導電性のSbドープ酸化スズ層
を形成し、粒径1.5μmの酸化スズ微粒子10を調製
した。体積抵抗は常温常湿条件(23℃/60%)下で
5.0×102Ωcmであり、低湿条件(23℃/5
%)下で8.0×102Ωcmであった。
【0282】<酸化スズ微粒子11の製造例>SnO2
で被覆した硫酸バリウム粒子とSnF2の混合体を焼成
することにより、SnO2にフッ素をドープした酸化ス
ズ微粒子11を得た。粒径は1.3μmであり、常温常
湿条件(23℃/60%)下での体積抵抗が3.0×1
4Ωcmであり、常温低湿条件(23℃/5%)下で
の体積抵抗が7.0×104Ωcmであった。
【0283】<酸化スズ微粒子12の製造例>酸化スズ
微粒子1の製造例において、Snに対するWのモル%を
0.07モル%に変更し、これを酸化チタンの懸濁液に
添加し、90℃で加熱混合した後に塩酸を加え、生成し
た共沈殿物をろ過、乾燥した。乾燥品は、窒素雰囲気の
電気炉(600℃)で焼成を行い、解砕、分級して、体
積平均粒径を0.6μmに調製した。
【0284】得られた酸化スズ微粒子は、Snに対する
Wのモル%が0.05モル%であり、常温常湿条件(2
3℃/60%)下での体積抵抗が9.0×107Ωcm
であり、常温低湿条件(23℃/5%)下での体積抵抗
が7.0×109Ωcmであった。これを酸化スズ微粒
子12とする。
【0285】<酸化スズ微粒子13の製造例>酸化スズ
微粒子1の製造例において、Snに対するWのモル%を
0.15モル%に変更し、これを酸化チタンの懸濁液に
添加し、90℃で加熱混合した後に塩酸を加え、生成し
た共沈殿物をろ過、乾燥した。乾燥品は、窒素雰囲気の
電気炉(600℃)で焼成を行い、解砕、分級して、体
積平均粒径を0.7μmに調製した。
【0286】得られた酸化スズ微粒子は、Snに対する
Wのモル%が0.13モル%であり、常温常湿条件(2
3℃/60%)下での体積抵抗が5.0×107Ωcm
であり、常温低湿条件(23℃/5%)下での体積抵抗
が7.0×108Ωcmであった。これを酸化スズ微粒
子13とする。
【0287】<酸化スズ微粒子14の製造例>酸化スズ
微粒子1の製造例において、Snに対するWのモル%を
29モル%とし、焼成条件を変更した以外は同様な方法
で製造し、体積平均粒径が1.2μmの粒子を得た。得
られた酸化スズ微粒子は、Snに対するWのモル%が2
6モル%であり、常温常湿条件(23℃/60%)下で
の体積抵抗が3.0×108Ωcmであり、常温低湿条
件(23℃/5%)下での体積抵抗が6.0×108Ω
cmであった。これを酸化スズ微粒子14とする。
【0288】<酸化スズ微粒子15の製造例>酸化スズ
微粒子1の製造例において、Snに対するWのモル%を
35モル%とし、焼成条件を変更した以外は同様な方法
で製造し、体積平均粒径が1.5μmの粒子を得た。得
られた酸化スズ微粒子は、Snに対するWのモル%が3
2モル%であり、常温常湿条件(23℃/60%)下で
の体積抵抗が1.0×109Ωcmであり、常温低湿条
件(23℃/5%)下での体積抵抗が3.0×109Ω
cmであった。これを酸化スズ微粒子15とする。
【0289】<酸化スズ微粒子16の製造例>酸化スズ
微粒子製造例1において、Snに対するWのモル%を1
0モル%に変更し、酸化チタンの代わりに球状シリカの
懸濁液を作製し、この懸濁液に添加する塩化スズとタン
グステン酸との混合水溶液の添加量を製造例1の1/4
0にし、90℃で加熱混合した後に塩酸を加え、生成し
た共沈殿物をろ過、乾燥した。乾燥品は、窒素雰囲気の
電気炉(600℃)で焼成を行い、解砕、分級して、体
積平均粒径を0.3μmに調製した。
【0290】得られた酸化スズ微粒子は、Snに対する
Wのモル%が9.2モル%であり、常温常湿条件(23
℃/60%)下での体積抵抗が2.0×109Ωcmで
あり、常温低湿条件(23℃/5%)下での体積抵抗が
4.0×109Ωcmであった。これを酸化スズ微粒子
16とする。
【0291】<酸化スズ微粒子17の製造例>酸化スズ
微粒子製造例1において、Snに対するWのモル%を1
0モル%に変更し、塩化スズとタングステン酸の混合水
溶液を酸化チタンの懸濁液に製造例1の7倍量添加し、
90℃で加熱混合した後に塩酸を加え、生成した共沈殿
物をろ過、乾燥した。乾燥品は、窒素雰囲気の電気炉
(600℃)で焼成を行い、解砕、分級して、体積平均
粒径を2.7μmに調製した。
【0292】得られた酸化スズ微粒子は、Snに対する
Wのモル%が9.1モル%であり、常温常湿条件(23
℃/60%)下での体積抵抗が7.0×101Ωcmで
あり、常温低湿条件(23℃/5%)下での体積抵抗が
8.0×101Ωcmであった。これを酸化スズ微粒子
17とする。
【0293】上記酸化スズ微粒子1〜8、10〜17に
おいて、これらの微粒子を塩酸水溶液中に浸す事で微粒
子を処理し、浸す時間を変えることで処理時間を変え、
塩酸水溶液中に浸された酸化スズ微粒子を塩酸水溶液と
分離し、取り出し、その微粒子をESCAにより表面分
析を行ったところ、処理時間と共にスズ元素、及びタン
グステン元素、アンチモン元素、フッ素元素の原子%が
ほぼ同じ割合で減少していくことが確認され、これらの
元素は母体粒子の主に表面に存在していることが分かっ
た。
【0294】なお本実施例では、スズ、タングステン、
アンチモン、フッ素及びチタンにおける微粒子中の含有
量を誘導結合プラズマ発光分光分析装置(ICP−AE
S)により分析し、それ以外の組成は酸素(それぞれの
元素は酸化物の状態で存在している)と仮定し、それら
全ての元素をmolに換算して、全体のmol数に対す
るスズ元素のmol数、及びスズ元素に対する他元素の
mol数をそれぞれmol%で表し、算出した。
【0295】下記表10にスズ微粒子中のスズ元素の含
有量mol%、母体粒子を除いたスズ元素に対するスズ
以外の元素の含有量mol%、体積平均粒径、23℃/
60%、23℃/5%環境下での抵抗を示す。下記表1
0より、酸化スズに異種元素であるタングステン、アン
チモン、フッ素を含有した微粒子の方が、含有しない微
粒子よりも環境による抵抗変動が少ないことが分かっ
た。
【0296】
【表10】
【0297】<トナー粒子製造例1>イオン交換水70
9gに0.1M−Na3PO4水溶液451gを投入し、
60℃に加温した後、1.0M−CaCl2水溶液6
7.7gを徐々に添加してCa3(PO42を含む水系
媒体を得た。
【0298】 スチレン 80部 n−ブチルアクリレート 20部 不飽和ポリエステル樹脂 2部 飽和ポリエステル樹脂 3部 負荷電性制御剤(モノアゾ染料系のFe化合物) 1.2部 表面処理疎水化磁性材料 95部 上記処方をアトライター(三井三池化工機(株))を用
いて均一に分散混合した。
【0299】この単量体組成物を60℃に加温し、そこ
にベヘニン酸ベヘニルを主体とするエステルワックス
(DSCにおける吸熱ピークの極大値72℃)6部を添
加混合溶解し、これに重合開始剤2,2’−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)[t1/2=140
分、60℃条件下]5gを溶解した。
【0300】前記水系媒体中に上記重合性単量体系を投
入し、60℃、N2雰囲気下においてTK式ホモミキサ
ー(特殊機化工業(株))にて10,000rpmで1
5分間撹拌し、造粒した。その後パドル撹拌翼で撹拌し
つつ、60℃で6時間反応させた。その後液温を80℃
とし、更に4時間撹拌を続けた。反応終了後、80℃で
更に2時間蒸留を行い、その後懸濁液を冷却し、塩酸を
加えてCa3(PO4 2を溶解し、濾過、水洗、乾燥し
て、重量平均粒径6.8μmのトナー粒子1を得た。
【0301】<トナー粒子製造例2>製造例1で得られ
たトナー粒子1を二軸押し出し機にて130℃で溶融混
練した。この溶融混練物をハンマーミルにて粗砕し、1
mmメッシュパスのトナー粗砕物を得た。さらにこの粗
砕物を、ジェット気流を利用した衝突式粉砕機で微粉砕
した後、風力分級し、重量平均粒径7.4μmのトナー
粒子2を得た。
【0302】<トナー粒子製造例3>ポリエステル樹脂
(Tg60℃、分子量:Mp6900、Mn3050、
Mw54500)100質量部、モノアゾ金属錯体(負
荷電制御剤)3.0質量部、低分子量エチレン−プロピ
レン共重合体(吸熱メインピーク温度:86℃、発熱メ
インピーク温度:86.5℃)3.5質量部をヘンシェ
ルミキサーで混合した後、温度130℃に設定した二軸
混練機にて混練した。混練物は冷却しハンマーミルにて
粗粉砕した後に機械式粉砕機(ターボミル)で粉砕し
た。更に気流式分級機で分級し、重量平均粒径が7.5
μmの非磁性のトナー粒子3を得た。
【0303】<トナー粒子製造例4>製造例1で得られ
たトナー粒子1に酸化スズ微粒子を8質量部加え、二軸
押し出し機にて130℃で溶融混練を行った。この溶融
混練物をハンマーミルにて粗砕し、1mmメッシュパス
のトナー粗砕物を得た。さらにこの粗砕物をジェット気
流を利用した衝突式粉砕機で微粉砕した後、風力分級
し、重量平均粒径7.5μmのトナー粒子4を得た。
【0304】なお、上記トナー粒子の体積平均粒径の値
は、重量平均粒径の値とほぼ同一であったので、重量平
均粒径の代わりに体積平均粒径でトナー粒子の粒径を求
めても構わない。
【0305】<トナー製造例1>トナー粒子1を100
質量部、酸化スズ微粒子1を1.5質量部、ジメチルシ
リコーンオイルで処理した疎水性シリカ微粉体を1質量
部、を添加しヘンシェルミキサー(三井三池化工機
(株))にて外添し、トナー1を得た。
【0306】<トナー製造例2>トナー粒子1を100
質量部、酸化スズ微粒子2を1.5質量部、ジメチルシ
リコーンオイルで処理した疎水性シリカ微粉体を1質量
部、を添加しヘンシェルミキサー(三井三池化工機
(株))にて外添し、トナー2を得た。
【0307】<トナー製造例3>トナー粒子1を100
質量部、酸化スズ微粒子3を1.5質量部、ジメチルシ
リコーンオイルで処理した疎水性シリカ微粉体を1質量
部、を添加しヘンシェルミキサー(三井三池化工機
(株))にて外添し、トナー3を得た。
【0308】<トナー製造例4>トナー粒子1を100
質量部、酸化スズ微粒子4を4.5質量部、ジメチルシ
リコーンオイルで処理した疎水性シリカ微粉体を1質量
部、を添加しヘンシェルミキサー(三井三池化工機
(株))にて外添し、トナー4を得た。
【0309】<トナー製造例5>トナー粒子1を100
質量部、酸化スズ微粒子5を0.7質量部、ジメチルシ
リコーンオイルで処理した疎水性シリカ微粉体を1質量
部、を添加しヘンシェルミキサー(三井三池化工機
(株))にて外添し、トナー5を得た。
【0310】<トナー製造例6>トナー粒子1を100
質量部、酸化スズ微粒子6を0.9質量部、ジメチルシ
リコーンオイルで処理した疎水性シリカ微粉体を1質量
部、を添加しヘンシェルミキサー(三井三池化工機
(株))にて外添し、トナー6を得た。
【0311】<トナー製造例7>トナー粒子1を100
質量部、酸化スズ微粒子7を1質量部、ジメチルシリコ
ーンオイルで処理した疎水性シリカ微粉体を1質量部、
を添加しヘンシェルミキサー(三井三池化工機(株))
にて外添し、トナー7を得た。
【0312】<トナー製造例8>トナー粒子1を100
質量部、酸化スズ微粒子8を2.2質量部、ジメチルシ
リコーンオイルで処理した疎水性シリカ微粉体を1質量
部、を添加しヘンシェルミキサー(三井三池化工機
(株))にて外添し、トナー8を得た。
【0313】<トナー製造例9>トナー粒子1を100
質量部、酸化スズ微粒子9を2質量部、ジメチルシリコ
ーンオイルで処理した疎水性シリカ微粉体を1質量部、
を添加しヘンシェルミキサー(三井三池化工機(株))
にて外添し、トナー9を得た。
【0314】<トナー製造例10>トナー粒子1を10
0質量部、酸化スズ微粒子10を2質量部、ジメチルシ
リコーンオイルで処理した疎水性シリカ微粉体を1質量
部、を添加しヘンシェルミキサー(三井三池化工機
(株))にて外添し、トナー10を得た。
【0315】<トナー製造例11>トナー粒子1を10
0質量部、酸化スズ微粒子11を2質量部、ジメチルシ
リコーンオイルで処理した疎水性シリカ微粉体を1質量
部、を添加しヘンシェルミキサー(三井三池化工機
(株))にて外添し、トナー11を得た。
【0316】<トナー製造例12>トナー1の製造例に
おいて酸化スズ微粒子1の添加量を3.2質量部とし、
ヘンシェルミキサーの外添時間をトナー1を製造する際
の時間の1/25倍にした以外はトナー製造例1と同様
のトナー12を得た。
【0317】<トナー製造例13>酸化スズ微粒子の含
有量が8質量部であるトナー粒子4を100質量部、ジ
メチルシリコーンオイルで処理した疎水性シリカ微粉体
を1質量部、を添加しヘンシェルミキサー(三井三池化
工機(株))にて外添し、トナー13を得た。
【0318】<トナー製造例14>トナー粒子1を10
0質量部、酸化スズ微粒子1を11質量部、ジメチルシ
リコーンオイルで処理した疎水性シリカ微粉体を1質量
部、を添加しヘンシェルミキサー(三井三池化工機
(株))にて外添し、トナー14を得た。
【0319】<トナー製造例15>トナー粒子1を10
0質量部、酸化スズ微粒子1を0.15質量部、ジメチ
ルシリコーンオイルで処理した疎水性シリカ微粉体を1
質量部、を添加しヘンシェルミキサー(三井三池化工機
(株))にて外添し、トナー15を得た。
【0320】<トナー製造例16>トナー粒子2を10
0質量部、酸化スズ微粒子1を2.2質量部、ジメチル
シリコーンオイルで処理した疎水性シリカ微粉体を1質
量部、を添加しヘンシェルミキサー(三井三池化工機
(株))にて外添し、トナー16を得た。
【0321】<トナー製造例17>トナー粒子3を10
0質量部、酸化スズ微粒子1を2.5質量部、ジメチル
シリコーンオイルで処理した疎水性シリカ微粉体を1質
量部、を添加しヘンシェルミキサー(三井三池化工機
(株))にて外添し、トナー17を得た。
【0322】<トナー製造例18>トナー粒子1を10
0質量部、ジメチルシリコーンオイルで処理した疎水性
シリカ微粉体を1質量部、を添加しヘンシェルミキサー
(三井三池化工機(株))にて外添し、トナー18を得
た。
【0323】<トナー製造例19>トナー粒子1を10
0質量部、酸化スズ微粒子12を1.5質量部、ジメチ
ルシリコーンオイルで処理した疎水性シリカ微粉体を1
質量部、を添加しヘンシェルミキサー(三井三池化工機
(株))にて外添し、トナー19を得た。
【0324】<トナー製造例20>トナー粒子1を10
0質量部、酸化スズ微粒子13を1.5質量部、ジメチ
ルシリコーンオイルで処理した疎水性シリカ微粉体を1
質量部、を添加しヘンシェルミキサー(三井三池化工機
(株))にて外添し、トナー20を得た。
【0325】<トナー製造例21>トナー粒子1を10
0質量部、酸化スズ微粒子14を1.7質量部、ジメチ
ルシリコーンオイルで処理した疎水性シリカ微粉体を1
質量部、を添加しヘンシェルミキサー(三井三池化工機
(株))にて外添し、トナー21を得た。
【0326】<トナー製造例22>トナー粒子1を10
0質量部、酸化スズ微粒子15を2質量部、ジメチルシ
リコーンオイルで処理した疎水性シリカ微粉体を1質量
部、を添加しヘンシェルミキサー(三井三池化工機
(株))にて外添し、トナー22を得た。
【0327】<トナー製造例23>トナー粒子1を10
0質量部、酸化スズ微粒子16を1質量部、ジメチルシ
リコーンオイルで処理した疎水性シリカ微粉体を1質量
部、を添加しヘンシェルミキサー(三井三池化工機
(株))にて外添し、トナー23を得た。
【0328】<トナー製造例24>トナー粒子1を10
0質量部、酸化スズ微粒子17を2.5質量部、ジメチ
ルシリコーンオイルで処理した疎水性シリカ微粉体を1
質量部、を添加しヘンシェルミキサー(三井三池化工機
(株))にて外添し、トナー24を得た。
【0329】トナー1〜24の重量平均粒径、酸化スズ
微粒子の遊離率、トナー粒子1個あたりの酸化スズ微粒
子の存在量、トナーの平均円形度、及び磁化の強さの値
を表11に示す。なお、上記トナーの体積平均粒径の値
は、重量平均粒径の値とほぼ同一であったので、重量平
均粒径の代わりに体積平均粒径でトナーの粒径を求めて
も構わない。
【0330】
【表11】
【0331】<実施例1>以下に本発明の実施例を具体
的に示すが、これらに限られるものではない。まず、ク
リーニングブレードによるクリーニング装置を配置した
画像形成装置を用いる画像形成方法の実施例を示す。
【0332】本実施例の画像形成装置として、レーザー
ビームを用いた有機感光体デジタル複写機(キヤノン社
製:GP405)を用意した。該装置の概略としては、
感光体の帯電手段として帯電ローラを備え、現像手段と
して一成分ジャンピング現像方法を採用した、現感光体
上の現像剤と感光体が非接触である一成分現像器を備
え、転写手段として転写ローラを備え、ブレードクリー
ニング手段、帯電前露光手段を備える。また、帯電器、
クリーニング手段、及び感光体は一体型のユニットとな
っている。プロセススピードは210mm/sである。
該装置を以下のように改造を施し、以下の評価項目に従
い評価を行った。
【0333】まず、帯電器には上記で製造した帯電部材
5を用い、レーザー、前露光の中心波長を660nmに
変更し、上記製造例で作製した感光体1を装着した。ま
た現像剤には上記製造例で作製したトナー1を用いた。
【0334】帯電部材に印加する帯電電圧は、−500
Vの直流電圧に1.8kHz、2.0kVppのサイン
波を重畳させ、感光体が回転するタイミングと同期させ
印加するように外部電源から上記重畳電圧を印加し、転
写電圧の制御は、感光体からの画像を転写する画像形成
時は+20μAになるように電圧を制御した定電流制御
とし、現像電圧については、画像形成時には−250V
の直流成分に800Vpp/1.8kHzの矩形波を重
畳した重畳電圧を、非画像形成時は−260Vの直流電
圧のみを印加するように制御を施した。
【0335】上記の画像形成装置を用いて評価環境23
℃/5%で、画像比率8%A4横通紙15万枚耐久を行
い、以下に示す評価方法に従い評価を行った。
【0336】<評価1:クリーニング不良による画像不
良の評価>耐久中の画像を評価し、以下の評価項目に従
い評価を行った。 ◎:15万枚の耐久中にクリーニング不良による縦スジ
状の不良画像が未発生。 ○:10万枚以降の耐久中に僅かに(100枚通紙で
1、2枚程度)発生も、軽微であり実用上問題のないレ
ベル。 △:耐久中に発生(100枚通紙で5枚程度)し、実用
上下限レベル。 ×:耐久初期から縦スジ状のクリーニング不良による不
良画像が発生
【0337】<評価2:かぶり画像、画像濃度評価>1
000枚通紙後にA3サイズの紙でベタ白画像の画出し
を行い、ベタ白部のかぶりを反射濃度計(TOKYO
DENSHOKU(株)製、REFLECTOMETE
R MODEL TC−6DS)を用いて測定し、画出
し後の白地部反射濃度平均値をDw、画出し前の用紙の
反射濃度平均値をDrとした時の(Dw−Dr)をかぶ
り量とし、以下の評価項目に従い評価を行った。 ◎:かぶりが1.5%未満 ○:かぶりが1.5%以上3%未満 △:かぶりが3%以上5%未満 ×:かぶりが5%以上
【0338】<評価3:耐久に伴いクリーニングからす
り抜けた汚染物質による一次帯電性(帯電電位、帯電均
一性)の評価>15万枚通紙後に、耐久による現像器の
劣化による画像かぶりを排除するために、耐久で使用し
た現像器を、別に用意しておいた新しい現像器に入れ替
えて、新しい現像器を用いて、A3サイズの紙で、画像
先端から20cmはベタ黒、それ以降はベタ白画像の画
出しを行い、ベタ黒直後のベタ白部のかぶりを反射濃度
計(TOKYO DENSHOKU(株)製、REFL
ECTOMETER MODEL TC−6DS)を用
いて測定し、15万枚画出し後の白地部反射濃度平均値
をDw、耐久初期をDs、画出し前の用紙の反射濃度平
均値をDrとした時の(Ds−Dr)と(Dw−Dr)
をかぶり量とし、そのかぶり量の差((Dw−Dr)−
(Ds−Dr))を以下の評価項目に従い評価を行い、
一次帯電性の評価を行った。
【0339】ベタ黒−ベタ白画像の画出しは感光体の明
電位からの急激な体上がりを帯電部材に行わせる工程な
ので、一次帯電能力が顕著な差となって現れ、帯電能
力、均一性が低下すると一次電位が低下し、地かぶりが
発生しやすくなってしまうので、上記の評価により帯電
性の評価とした。 ◎:かぶりの差が1.5%未満 ○:かぶりの差が1.5%以上3%未満 △:かぶりの差が3%以上5%未満 ×:かぶりの差が5%以上
【0340】<評価4:感光体の磨耗評価>上記15万
枚通紙後、通紙前後の表面層の膜厚を、反射分光式干渉
計(大塚電子(株)製MCPD2000)により干渉度
合いを測定することにより測定し、この値と既知の屈折
率から膜厚を算出し、以下の評価項目に従い評価を行っ
た。 ◎:測定誤差内で磨耗量は検出されず、非常に良好。 ○:磨耗しているが、軽微であり、画像に磨耗による画
像不良の発生はなし。 △:僅かに磨耗し、一次電位の低下が見られ、画像にか
ぶりがわずかに生じた。 △×:磨耗量が多く、一次電位の低下が見られ、画像に
軽微なかぶりが生じた。
【0341】本実施例に用いた帯電部材、感光体、トナ
ーの種類、及び本実施例における各評価結果を表12に
示す。
【0342】<実施例2〜16、比較例1〜7>表12
に示すように、用いる感光体及びトナーを変更し、実施
例1と同様に評価を行った。用いた感光体及びトナーの
種類と各評価結果を表12に示す。
【0343】
【表12】
【0344】<実施例17>次にクリーナーレスシステ
ムによる画像形成方法の実施例について示す。画像形成
装置としては、上述と同様にレーザービームを用いた有
機感光体デジタル複写機(キヤノン社製:GP405)
を用意した。
【0345】まず、帯電部分には上記で製造した帯電部
材1の表面に、上記で製造された評価されるトナー1に
使用された微粒子(酸化スズ微粒子1)を104個/m
2で均一になるように塗布し、この帯電部材1を装着
し、帯電部材1を回転させるために外部から回転モータ
を帯電部材の芯金部分に取り付け、帯電部材1の回転を
感光体の回転と同時になるように同期を制御し、帯電部
材1を感光体と当接する部分で感光体表面の移動方向と
逆方向に移動させるように回転させ、周速度比を150
%に制御した。
【0346】さらにレーザー、前露光の中心波長を66
0nmに変更し、上記製造例で作製した感光体1を装着
し、クリーニングブレードを除去したクリーナーレスシ
ステムの画像形成装置を用意した。
【0347】帯電部材に印加する帯電電圧は−500V
とし、転写電圧の制御は感光体からの画像を転写する画
像形成時は+13μAになるように電圧を制御した定電
流制御とし、現像電圧は−260Vの直流成分に100
0Vpp/1.8kHzの矩形波を重畳した重畳電圧と
した。また現像剤にはトナー1を用いた。
【0348】上記の画像形成装置を用いて耐久評価を行
い、以下に示す評価方法に従い評価を行った。
【0349】<評価1:感光体の帯電電位評価>23℃
/5%環境下で、画像比率8%A4横通紙15万枚耐久
評価を行い、通紙前後の感光体の暗電位を感光体の長手
方向の中心位置の現像部で測定(Model344 表
面電位計 トレック社)し、以下の評価項目に従い評価
を行った。 ◎:帯電電位が−350以上 ○:帯電電位が−300以上−350未満 △:帯電電位が−250以上−300未満 △×:帯電電位が−200以上−250未満 ×:帯電電位が−200未満
【0350】<評価2:転写性の評価>23℃/5%環
境下で、A4画像比率8%A4横通紙15万枚耐久の通
紙後において、ベタ黒画像形成中の転写工程部を紙が通
紙中に感光体、帯電部材を停止させ、感光体の転写−帯
電間、現像−転写間をマイラーテープでテーピングして
はぎ取り、評価紙に貼付し、またマイラーテープのみも
同じ評価紙に貼付し、マクベス反射濃度計を用いてそれ
ぞれのマイラーテープについて測定し、転写−帯電間の
反射濃度平均値をDtr、現像−転写間の反射濃度をD
dev、テープのみの反射濃度をDtpとし、以下の式に代
入して転写効率を測定し、以下の評価項目に従い評価を
行った。
【数6】転写効率(%)={(Ddev−Dtp)−(Dtr
tp)}/(Ddev−Dtp)×100 ◎:転写効率が90%以上 ○:転写効率が85%以上90%未満 △×:転写効率が80%以上85%未満
【0351】<評価3:かぶり画像、画像濃度評価>2
3℃/5%環境下でA4画像比率8%を1000枚通紙
後に、A3サイズの紙でベタ白画像の画出しを行い、ベ
タ白部のかぶりを反射濃度計(TOKYODENSHO
KU(株)製、REFLECTOMETER MODE
L TC−6DS)を用いて測定し、画出し後の白地部
反射濃度平均値をDw、画出し前の用紙の反射濃度平均
値をDrとした時の(Dw−Dr)をかぶり量とし、以
下の評価項目に従い評価を行った。 ◎:かぶりが1.5%未満 ○:かぶりが1.5%以上3%未満 △:かぶりが3%以上5%未満 ×:かぶりが5%以上
【0352】<評価4:帯電部材リーク性評価>32℃
/80%環境下で上記の酸化スズ微粒子を均一に塗布し
た帯電部材を用い、感光層を0.2mm2の大きさ程度
を基体まで剥がし、ベタ白画像の画出しを行い以下の評
価項目に従い評価を行った。 ◎:画像不良が感光体の欠陥部分にとどまっている ○:画像不良が感光体の欠陥部分を中心に5mmmの幅
にとどまっている △:画像不良が感光体の欠陥部分を中心に1cmの幅に
とどまっている ×:画像不良が画像全体に拡がっている。
【0353】<評価5:感光体の磨耗評価>A4画像比
率8%、23℃/5%環境下で上記15万枚通紙を行
い、通紙前後の表面層の膜厚を反射分光式干渉計(大塚
電子(株)製MCPD2000)により、干渉度合いを
測定することにより測定し、この値と既知の屈折率から
膜厚を算出し、以下の評価項目に従い評価を行った。 ◎:測定誤差内で磨耗量は検出されず、非常に良好。 ○:磨耗しているが軽微であり、画像に磨耗による画像
不良の発生はなし。 △:僅かに磨耗し、一次電位の低下が見られ、画像にか
ぶりがわずかに生じた。 △×:磨耗量が多く、一次電位の低下が見られ、画像に
軽微なかぶりが生じた。
【0354】<評価6:耐久によるトナー飛散評価>上
記1万枚通紙をA4画像比率20%で、32℃/80%
環境下で行い、通紙後に現像器を観察し、以下の評価項
目に従い評価を行った。 ○:現像ブレードなどに飛散がみられず良好。 △:現像ブレードに僅かに飛散がみられる程度。
【0355】本実施例で用いた帯電部材、感光体、及び
トナーの種類と各評価結果を表13に示す。
【0356】<実施例18〜37、比較例8〜16>表
13に示すように、用いる帯電部材、感光体及びトナー
の種類を変更し、実施例17と同様に評価を行った。用
いられた帯電部材、感光体及びトナーの種類と評価結果
を表13に示す。なお酸化スズ微粒子が無添加のトナー
(トナー18)を用いた場合は、帯電部材に塗布する微
粒子として、酸化スズ微粒子1を用いた。
【0357】
【表13】
【0358】
【発明の効果】本発明によれば、a−Si系感光体を用
いる画像形成プロセスに、現像剤には少なくとも結着樹
脂及び着色剤を有するトナー粒子と微粒子とを含有する
現像剤を用い、前記微粒子として、母体粒子と、この母
体粒子の表面に形成される酸化スズ層とを有し、酸化ス
ズ層には、微粒子全体に対してスズ元素換算で0.5m
ol%以上30mol%以下の酸化スズと、酸化スズ層
中のスズ元素に対して0.1mol%以上30mol%
以下のタングステンとが含まれる微粒子を用いることか
ら、クリーニング手段を用いる場合ではクリーニング不
良による画像不良の発生を抑制でき、接触帯電手段を用
いる場合では高湿下でもリークが発生せず安定した帯電
性能を有し、長時間の使用においても画像再現性に優れ
た画像を形成することができる。また現像兼クリーニン
グ手段を用いる場合でも、均一な帯電が得られ、鮮明な
画像を長期に渡って得ることができる。
【0359】また本発明では、前記微粒子においてタン
グステンが酸化スズ層中にのみ添加されていると、ピン
ホールによる画像欠陥を抑制する上でより一層効果的で
ある。
【0360】また本発明では、母体粒子は無機粒子であ
ると、接触帯電手段を用いる場合において、感光体と帯
電部材との当接部におけるストレスに対する強度を確保
する上でより効果的であり、母体粒子は酸化チタン粒子
又は酸化スズ粒子であると、微粒子の粒径や抵抗を制御
する上でより効果的である。
【0361】また本発明では、前記微粒子は抵抗が1×
102Ωcm以上1×109Ωcm未満であると、微粒子
による帯電促進効果と良好な帯電性の安定化とを両立さ
せる上でより効果的であり、前記微粒子は体積平均粒径
が前記トナー粒子の体積平均粒径よりも小さく、かつ
0.05μm以上であると、接触帯電手段を用いる場合
において、感光体と帯電部材との当接部に十分量の前記
微粒子を供給する上でより効果的であり、前記微粒子は
体積平均粒径が前記トナー粒子の体積平均粒径よりも小
さく、かつ0.1μm以上であると、接触帯電手段を用
いる場合において、感光体と帯電部材との当接部に十分
量の前記微粒子を供給する上でより一層効果的である。
【0362】また本発明では、前記微粒子は遊離率が5
〜90%であると、接触帯電手段を用いる場合に、感光
体へ十分量を供給し、かつ現像剤の摩擦帯電性や現像性
の低下を抑制する上でより効果的であり、前記微粒子は
トナー粒子1個当たり0.3個以上の割合でトナー粒子
表面に存在していると、現像剤の流動性を向上させる上
でより効果的であり、前記微粒子は現像剤全体に対し
0.2〜10質量%含まれていると、接触帯電手段を用
いる場合に、感光体へ十分量を供給し、かつ現像剤の摩
擦帯電性や現像性の低下を抑制する上でより効果的であ
る。
【0363】また本発明では、トナー粒子は磁性酸化鉄
を含有していると、現像器からの現像剤の飛散を防止す
る上でより効果的である。
【0364】また本発明では、現像剤は平均円形度が
0.970以上であり、かつ現像剤は磁場79.6kA
/mにおける磁化の強さが10〜50Am2/kgであ
ると、高画質の画像を形成し、かつ良好な帯電性を維持
する上でより効果的であり、現像剤は重量平均粒径が3
〜10μmであると、高画質の画像を形成する上でより
一層効果的である。
【0365】また本発明では、感光体は感光体の表面を
形成する層が非単結晶質水素化炭素膜で構成されている
アモルファスシリコン系感光体であると、感光体の耐久
性を高める上でより効果的であり、非単結晶質水素化炭
素膜の水素量が41%〜60%であると、良好な電子写
真特性と良好な機械的強度とを両立させる上でより一層
効果的である。
【0366】また本発明では、帯電部材を感光体に接触
させて感光体を帯電させると、放電生成物による影響を
抑える上でより効果的であり、帯電部材と感光体との間
に前記微粒子を介在させた状態で感光体を帯電させる
と、直接注入帯電を実現する上でより効果的であり、帯
電部材と感光体との間に103個/mm2以上の前記微粒
子を介在させた状態で感光体を帯電させると、感光体に
対する十分な接触性を形成し、かつ露光阻害等の作像上
における弊害の発生を防止する上でより一層効果的であ
る。
【0367】また本発明では、アスカーC硬度が25か
ら50度以下のローラー部材を接触帯電部材に用いる
と、感光体との良好な接触性を実現する上でより効果的
であり、少なくとも球形換算での平均セル径が5〜30
0μmである窪みを表面に有しており、該窪みを空隙部
としたローラー部材表面の空隙率が15〜90%である
ローラー部材を接触帯電部材に用いると、感光体との良
好な接触性を実現する上でより一層効果的である。
【0368】また本発明では、導電性を有するブラシ部
材を接触帯電部材として用いても、感光体との良好な接
触性を実現することができる。
【0369】また本発明では、転写後に感光体上に残存
している転写残トナーを現像剤担持体に回収する現像兼
クリーニング工程とすると、エコロジーの観点からより
効果的である。また感光体と現像剤担持体とが非接触の
状態で静電潜像に現像剤を転移させてトナー像を形成す
ると、耐久性を向上させ、また画像不良発生を防止する
観点からより一層効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる感光体の一例を示す模式的
断面図である。
【図2】本発明に用いられる感光体の他の一例を示す模
式的断面図である。
【図3】本発明に用いられる感光体をPCVD法により
製造するために使用される堆積装置の一例を示す模式的
構成図である。
【図4】本発明に用いられる感光体をPCVD法により
製造するために使用される堆積装置の他の一例を示す模
式的構成図である。
【図5】本発明に用いられる現像剤に含まれる微粒子の
体積抵抗値を測定する装置の概略図である。
【図6】本発明の一実施の形態であるクリーナーレス画
像形成装置の概略図である。
【符号の説明】
1 感光体 11a 磁性ブレード 12 現像剤担持体 13 固定磁石ローラー 21、22 電極 23 ガイドリング 24 電流計 25 電圧計 26 定電圧装置 27 測定サンプル 28 絶縁物 101 導電性基体 102 電荷注入阻止層 103 光導電層 104 表面層 105 電荷発生層 106 電荷輸送層 302 転写帯電ローラー 306 帯電ローラー 307 現像器 313 定着器 2100、3100 堆積装置 2110、3111 反応容器 2111、3115 カソード電極 2112、3112 導電性基体 2113、3113 加熱用ヒーター 2114 原料ガス導入管 2115、3116 高周波マッチングボックス 2116 ガス配管 2117 リークバルブ 2118 メインバルブ 2119 真空計 2120 高周波電源 2121 絶縁部材 2123 導電性受け台 2200 原料ガス供給装置 2211〜2216 マスフローコントローラー 2221〜2226 原料ガスボンベ 2231〜2236 バルブ 2241〜2246 流入バルブ 2251〜2256 流出バルブ 2260 補助バルブ 2261〜2266 圧力調整器 3120 駆動装置 3121 排気管 3130 放電空間 B セル L レーザー光 P 前露光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/02 101 G03G 9/08 301 15/08 507 15/08 507B 21/10 507L 21/00 312 (72)発明者 瀧口 剛 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 伊藤 雅教 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA02 AA08 AA15 CB06 CB07 DA07 EA01 EA05 EA07 EA10 2H068 CA03 DA12 DA14 DA23 2H077 AA37 AC16 AD06 AD13 AD23 AD36 BA07 EA16 FA01 2H134 GA01 GB02 HF13 JA11 KG03 KG07 KH01 KH04 KH15 2H200 FA01 FA02 GA18 GA23 GA33 GA34 GA46 GA49 GA54 GA57 GB22 GB25 GB37 GB50 HA02 HA03 HA28 HB07 HB12 HB14 HB17 HB45 HB46 HB47 JA02 JA25 LC01 LC02 LC03 LC10 MA03 MA04 MA08 MA12 MA14 MA17 MA20 MB04 MC02 MC06

Claims (46)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体である感光体を帯電させる帯電
    工程と、帯電した感光体に静電潜像を形成する静電潜像
    形成工程と、現像剤担持体上に担持させた現像剤を前記
    静電潜像に転移させてトナー像を形成する現像工程と、
    感光体上に形成されたトナー像を転写材に静電転写させ
    る転写工程とを含む画像形成方法において、 前記感光体は、導電性基体とシリコン原子を母体とする
    非単結晶材料で構成された光導電層とを有し、 前記現像剤は、少なくとも結着樹脂及び着色剤を有する
    トナー粒子と微粒子とを含有し、 前記微粒子は、母体粒子と、この母体粒子の表面に形成
    される酸化スズ層とを有し、 前記酸化スズ層は、前記微粒子全体に対してスズ元素換
    算で0.5mol%以上30mol%以下の酸化スズ
    と、酸化スズ層中のスズ元素に対して0.1mol%以
    上30mol%以下のタングステンとを含むことを特徴
    とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記タングステンが前記微粒子において
    前記酸化スズ層中にのみ添加されていることを特徴とす
    る請求項1記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 前記母体粒子は無機粒子であることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 前記母体粒子は酸化チタン粒子又は酸化
    スズ粒子であることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か一項に記載の画像形成方法。
  5. 【請求項5】 前記微粒子は、抵抗が1×102Ωcm
    以上1×109Ωcm未満であることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  6. 【請求項6】 前記微粒子は、体積平均粒径が前記トナ
    ー粒子の体積平均粒径よりも小さく、かつ0.05μm
    以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一
    項に記載の画像形成方法。
  7. 【請求項7】 前記微粒子は、体積平均粒径が前記トナ
    ー粒子の体積平均粒径よりも小さく、かつ0.1μm以
    上であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項
    に記載の画像形成方法。
  8. 【請求項8】 前記微粒子は、遊離率が5〜90%であ
    ることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載
    の画像形成方法。
  9. 【請求項9】 前記微粒子は、トナー粒子1個当たり
    0.3個以上の割合でトナー粒子表面に存在しているこ
    とを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の画
    像形成方法。
  10. 【請求項10】 前記微粒子は、現像剤全体に対し0.
    2〜10質量%含まれていることを特徴とする請求項1
    〜9のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  11. 【請求項11】 前記トナー粒子は磁性酸化鉄を含有し
    ていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項
    に記載の画像形成方法。
  12. 【請求項12】 前記現像剤は平均円形度が0.970
    以上であり、前記現像剤は磁場79.6kA/mにおけ
    る磁化の強さが10〜50Am2/kgであることを特
    徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の画像形
    成方法。
  13. 【請求項13】 前記現像剤は重量平均粒径が3〜10
    μmであることを特徴とする請求項1〜12のいずれか
    一項に記載の画像形成方法。
  14. 【請求項14】 前記感光体は、感光体の表面を形成す
    る層が非単結晶質水素化炭素膜で構成されているアモル
    ファスシリコン系感光体であることを特徴とする請求項
    1〜13のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  15. 【請求項15】 前記感光体は、感光体の表面を形成す
    る層が非単結晶質水素化炭素膜で構成されており、この
    非単結晶質水素化炭素膜の水素量が41%〜60%であ
    ることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記
    載の画像形成方法。
  16. 【請求項16】 前記帯電工程は、帯電部材を感光体に
    接触させて感光体を帯電させる工程であることを特徴と
    する請求項1〜15のいずれか一項に記載の画像形成方
    法。
  17. 【請求項17】 前記帯電工程は、帯電部材と感光体と
    を接触させ帯電部材と感光体との間に前記微粒子を介在
    させた状態で感光体を帯電させる工程であることを特徴
    とする請求項1〜16のいずれか一項に記載の画像形成
    方法。
  18. 【請求項18】 前記現像工程は、前記転写工程後に感
    光体上に残存している転写残トナーを前記現像剤担持体
    に回収する工程であることを特徴とする請求項1〜17
    のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  19. 【請求項19】 前記帯電工程は、帯電部材と感光体と
    を接触させ帯電部材と感光体との間に103個/mm2
    上の前記微粒子を介在させた状態で感光体を帯電させる
    工程であることを特徴とする請求項1〜18のいずれか
    一項に記載の画像形成方法。
  20. 【請求項20】 前記現像工程は、感光体と前記現像剤
    担持体とが非接触の状態で前記静電潜像に現像剤を転移
    させてトナー像を形成する工程であることを特徴とする
    請求項1〜19のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  21. 【請求項21】 前記帯電工程は、アスカーC硬度が2
    5から50度以下のローラー部材を感光体に接触させ、
    このローラー部材に電圧を印加することにより感光体を
    帯電させる工程であることを特徴とする請求項1〜20
    のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  22. 【請求項22】 前記帯電工程は、ローラー部材を感光
    体に接触させ、このローラー部材に電圧を印加すること
    により感光体を帯電させる工程であり、前記ローラー部
    材は少なくとも球形換算での平均セル径が5〜300μ
    mである窪みを表面に有しており、該窪みを空隙部とし
    たローラー部材表面の空隙率が15〜90%であること
    を特徴とする請求項1〜21のいずれか一項に記載の画
    像形成方法。
  23. 【請求項23】 前記帯電工程は、導電性を有するブラ
    シ部材を感光体に接触させ、このブラシ部材に電圧を印
    加することにより感光体を帯電させる工程であることを
    特徴とする請求項1〜20のいずれか一項に記載の画像
    形成方法。
  24. 【請求項24】 像担持体である感光体と、帯電部材を
    有しこの帯電部材に電圧を印加して感光体を帯電させる
    帯電手段と、帯電した感光体に静電潜像を形成する静電
    潜像形成手段と、現像剤担持体を有しこの現像剤担持体
    上に担持させた現像剤を前記静電潜像に転移させてトナ
    ー像を形成する現像手段と、感光体上に形成されたトナ
    ー像を転写材に静電転写させる転写手段とを有する画像
    形成装置において、 前記感光体は、導電性基体と、シリコン原子を母体とす
    る非単結晶材料で構成された光導電層とを有し、 前記現像剤は、少なくとも結着樹脂及び着色剤を有する
    トナー粒子と微粒子とを含有し、 前記微粒子は、母体粒子と、この母体粒子の表面に形成
    される酸化スズ層とを有し、 前記酸化スズ層は、前記微粒子に対してスズ元素換算で
    0.5mol%以上30mol%以下の酸化スズと、酸
    化スズ層中のスズ元素に対して0.1mol%以上30
    mol%以下のタングステンとを含むことを特徴とする
    画像形成装置。
  25. 【請求項25】 前記タングステンが前記微粒子におい
    て前記酸化スズ層中にのみ添加されていることを特徴と
    する請求項24記載の画像形成装置。
  26. 【請求項26】 前記母体粒子は無機粒子であることを
    特徴とする請求項24又は25に記載の画像形成装置。
  27. 【請求項27】 前記母体粒子は酸化チタン粒子又は酸
    化スズ粒子であることを特徴とする請求項24〜26の
    いずれか一項に記載の画像形成装置。
  28. 【請求項28】 前記微粒子は、抵抗が1×102Ωc
    m以上1×109Ωcm未満であることを特徴とする請
    求項24〜27のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  29. 【請求項29】 前記微粒子は、体積平均粒径が前記ト
    ナー粒子の体積平均粒径よりも小さく、かつ0.05μ
    m以上であることを特徴とする請求項24〜28のいず
    れか一項に記載の画像形成装置。
  30. 【請求項30】 前記微粒子は、体積平均粒径が前記ト
    ナー粒子の体積平均粒径よりも小さく、かつ0.1μm
    以上であることを特徴とする請求項24〜29のいずれ
    か一項に記載の画像形成装置。
  31. 【請求項31】 前記微粒子は、遊離率が5〜90%で
    あることを特徴とする請求項24〜30のいずれか一項
    に記載の画像形成装置。
  32. 【請求項32】 前記微粒子は、トナー粒子1個当たり
    0.3個以上の割合でトナー粒子表面に存在しているこ
    とを特徴とする請求項24〜31のいずれか一項に記載
    の画像形成装置。
  33. 【請求項33】 前記微粒子は、現像剤全体に対し0.
    2〜10質量%含まれていることを特徴とする請求項2
    4〜32のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  34. 【請求項34】 前記トナー粒子は磁性酸化鉄を含有し
    ていることを特徴とする請求項24〜33のいずれか一
    項に記載の画像形成装置。
  35. 【請求項35】 前記現像剤は平均円形度が0.970
    以上であり、前記現像剤は磁場79.6kA/mにおけ
    る磁化の強さが10〜50Am2/kgであることを特
    徴とする請求項24〜34のいずれか一項に記載の画像
    形成装置。
  36. 【請求項36】 前記現像剤は重量平均粒径が3〜10
    μmであることを特徴とする請求項24〜35のいずれ
    か一項に記載の画像形成装置。
  37. 【請求項37】 前記感光体は、感光体の表面を形成す
    る層が非単結晶質水素化炭素膜で構成されているアモル
    ファスシリコン系感光体であることを特徴とする請求項
    24〜36のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  38. 【請求項38】 前記感光体は、感光体の表面を形成す
    る層が非単結晶質水素化炭素膜で構成されており、この
    非単結晶質水素化炭素膜の水素量が41%〜60%であ
    ることを特徴とする請求項24〜37のいずれか一項に
    記載の画像形成装置。
  39. 【請求項39】 前記帯電部材は、感光体に接触して設
    けられる導電性の帯電部材であることを特徴とする請求
    項24〜38のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  40. 【請求項40】 前記帯電部材と前記感光体との間には
    前記微粒子が介在することを特徴とする請求項39記載
    の画像形成装置。
  41. 【請求項41】 前記現像手段は、前記転写手段後に感
    光体上に残存している転写残トナーを前記現像剤担持体
    に回収する手段であることを特徴とする請求項24〜4
    0のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  42. 【請求項42】 前記帯電部材と前記感光体との間には
    103個/mm2以上の前記微粒子が介在することを特徴
    とする請求項39〜41のいずれか一項に記載の画像形
    成装置。
  43. 【請求項43】 前記現像手段は、前記現像剤担持体が
    前記感光体に対して非接触の位置に配置されていること
    を特徴とする請求項24〜42のいずれか一項に記載の
    画像形成装置。
  44. 【請求項44】 前記帯電部材は、アスカーC硬度が2
    5から50度以下のローラー部材であることを特徴とす
    る請求項39〜43のいずれか一項に記載の画像形成装
    置。
  45. 【請求項45】 前記ローラー部材は少なくとも球形換
    算での平均セル径が5〜300μmである窪みを表面に
    有しており、該窪みを空隙部としたローラー部材表面の
    空隙率が15〜90%であることを特徴とする請求項4
    4記載の画像形成装置。
  46. 【請求項46】 前記帯電部材は導電性を有するブラシ
    部材であることを特徴とする請求項39〜43のいずれ
    か一項に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016110052A (ja) * 2014-11-28 2016-06-20 キヤノン株式会社 画像形成装置、プロセスカートリッジおよび画像形成方法
CN108885420A (zh) * 2016-03-17 2018-11-23 株式会社理光 静电潜像显影剂用的载体、双组分显影剂、补给用显影剂、图像形成装置和调色剂容纳单元

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