JP2003108199A - 音声信号符号化器の代数的符号ブック検索方法および音声信号符号化器を有する通信装置 - Google Patents

音声信号符号化器の代数的符号ブック検索方法および音声信号符号化器を有する通信装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数のメモリ部分を低減すると共に、検索ア
ルゴリズムの計算動作の要求される数を低減する。 【解決手段】 符号励起線形予測(Code Excited Linea
r Prediction)プロセスを好ましくは用いて、テプリッ
ツ(Toeplitz)タイプの自己相関行列の三角行列の係数
を演算するために、n個の音声信号サンプリングを含む
時間間隔が、p個の可能パルス位置をそれぞれ有するt
個の整数のトラックに分割される、音声信号符号化器の
代数的符号ブック検索方法であり、前記係数が、隣接す
るトラックの組み合わせ;隣接しないトラックの組み合
わせ;全く相等しいトラックの組み合わせ;自己相関行
列の主要な対角線の(ダイアゴナル)係数;のグループ
に分類されてメモリ内の各領域に格納されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、好ましくは符号
励起線形予測(Code Excited Linear Prediction)プロ
セスを用いて、テプリッツ(Toeplitz―人名―)タイプ
の自己相関行列の三角行列の係数を演算するために、n
個の音声信号サンプリングを含む時間間隔がp個の可能
パルス位置をそれぞれ有するt個の整数のトラックに分
割される音声信号符号化器の代数的符号ブック検索方法
に関する。この発明はまた、音声信号符号化器を備える
個別の移動電話機に設けられる通信装置にも関する。
【0002】
【従来の技術】このような方法は、デジタル音声通信手
順(手段)の中で用いられている。もしもアナログ音声
信号が個別のサンプリングレートでデジタル信号へと変
換されるならば、非常に大きな容量のデータが生成され
て、このデータは制限されたスループット(処理能力)
の無線チャネルを介してでは完全には送信することがで
きない。その限りでは、音声信号のデジタル化の後に、
この信号は圧縮される。信号は、不適切な成分が除去さ
れ、反復される成分には短縮された名前が与えられてこ
れらの短縮された名前のみが符号として送信されるよう
に圧縮される。
【0003】この移動電話を使用するための符号化プロ
セスの技術分野においては、CELP(Code Excited L
inear Prediction―符号励起線形予測―)プロセス方法
が格別な重要性を獲得するようになってきている。この
効率的な符号化方法において自己相関行列に格納された
音成分が識別されて、係数として送信される。自己相関
行列は、行列が記載されたノートブック、またはこのノ
ートブックのアドレスのみが写し取られた符号(コー
ド)ブックと比較することができる。受信機は、受信し
たデジタル信号をオリジナル信号にできるだけ近いアナ
ログ音声信号に変換するために、全く相等しいノートブ
ックを必然的に要求する。
【0004】多数の符号化器/復号化器が、8kbps
(キロビットパーセカンド― kilobits per second―)
以上のビットレートで動作するメソッドCS−ACEL
PおよびACELPを含むITUにより国際的に標準化
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このCELPプロセス
においては、まず線形予測係数(以下、LPC―Linear
Prediction Coefficient―と略記する。)分析がなされ
る。その後、残りの信号は、検索プロセスによる適応で
きる符号ブック内に量子化される。このようにして、音
声信号の周期的な部分は、LTP分析(長期的な予測)
で雑音が除去(フィルタ)される。残りの信号は、第2
のブック内に量子化されて;このプロセスのための多数
の解決法が既に存在している。AMRプロセス(適応で
きるマルチレート音声コーデック)においては、代数的
な符号ブックが用いられている。代数的符号ブック検索
の原理は、個別の時間間隔を示すと共に制限された数の
パルスが+1または−1の振幅(較差)を有する符号ベ
クトルを検索することに基づいている。
【0006】この符号ベクトルは、例えば合成フィルタ
を介して雑音の除去(フィルタ)が行なわれ、換言すれ
ば、復号化プロセスは送信側で行なわれ、信号の送信後
には受信側で行なわれている。非常に大きな数の可能符
号ベクトルは、最少の誤りエネルギーを有する、換言す
ればオリジナル信号にできるだけ同じである符号ベクト
ルを決定するために、縮小(ネスト化)された検索ルー
プにより体系的(組織的)にチェックされている。
【0007】符号ベクトルのこの反復的な決定は、移動
電話の計算容量の大部分を占めているので、この検索ア
ルゴリズムの最適化は格別に効果的である。第1に、相
対的に高価であるRAMのために要求されるRAM構成
要素として求められた多数のメモリ部分を低減すること
が望まれており、第2に、目的は、検索アルゴリズムの
計算動作の要求される数を低減することである。
【0008】自己関数行列は、テプリッツ(Toeplitz)
行列であり、換言すればこれはその主要な対角線、およ
び最上位三角行列および/またはこれと同じに全ての係
数を含む最下位三角行列に関連して、対称である。した
がって、完全な自己相関行列の代わりに、メモリ領域を
節約するために三角行列のうちの唯1つを格納すること
が既に提案されていた。しかしながら、このプロセス
は、個々の係数の複雑なアドレッシングを導いているの
で、メモリ領域の節約は計算の複雑さが増大することに
より相殺されてしまう。
【0009】それゆえにこの発明は、必要なメモリスペ
ースを節約すると共に計算の複雑性を低減する方法を提
供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】冒頭に説明したタイプの
方法における子の問題を解決するために、この発明によ
り、隣接するトラックの組み合わせ、隣接しないトラッ
クの組み合わせ、全く相等しいトラックの組み合わせ、
および自己相関行列の主要対角線の係数にグループ分け
されたメモリ内に、係数を格納することを提案してい
る。
【0011】この発明による方法において、自己相関行
列の要求された係数は、迅速で連続するアクセスを許容
するように、格納されている。そう(複雑)でなければ
要求されないのであろうが、三角行列の係数のための相
対的に複雑なメモリアドレスの計算は、かなり簡略化す
ることができる。幾つかの係数は、非常に頻繁に要求さ
れるが他の係数は非常にまれにしか要求されない。この
状況は最適化されたグループ分けにより実現されている
ので、自己相関行列の周期的に要求される係数は、より
簡単にアドレスすることができ、結果として非常に迅速
なアクセスをすることになる。
【0012】この発明は、それぞれの場合に隣接するト
ラックの組み合わせのグループおよび隣接しないトラッ
クの組み合わせのグループのために、それぞれがp×p
個の係数のt個のデータ記録が格納されていることを提
案している。実用上非常に重要な、CELPまたはAC
ELPプロセスの動作モードは、2つの隣接するパルス
の位置が同時に確立されているので、符号ベクトル毎の
p個の可能パルス位置のためには、検索ループを介して
p×p個の通路があるということを提供している。
【0013】この検索ループ内で要求される係数への極
めて迅速かつ簡単なアクセスは、もしも係数がメモリ内
に連続的に格納されているのならば、実現可能である。
【0014】この発明の更なる実施の態様において、自
己相関行列の水平方向または垂直方向のベクトルを表す
p係数を有するデータ記録のサブグループが、第1の係
数のメモリポイントを表示する値と次のメモリポイント
に対する一定のステップ幅とが予め特定されているプロ
グラムループを介して読み出されるという構成が提供さ
れる。
【0015】したがって、第1のメモリアドレスおよび
ステップ幅のための開始または最初の値、すなわち、そ
れぞれの場合における次のメモリポイントに対するメモ
リ箇所の数を定義するだけで充分である。ハードのメモ
リ内に格納されたルックアップテーブルの開始の値を用
いるか、あるいはそれらを計算して提供することができ
る。
【0016】ステップ幅は、隣接するトラックの組み合
わせグループのデータ記録のために有利に選択される。
この係数は、順次連続して格納され、特に簡単に読み出
すことができる。
【0017】隣接しないトラックの組み合わせグループ
のデータ記録のために、ステップ幅pを選択することが
推奨される。
【0018】全く相等しいトラックの組み合わせグルー
プのために要求されるメモリスペースを低減させるため
に、t三角行列が連続的に格納可能である。1つの三角
行列は、全く相等しいトラックの組み合わせの各々に対
応し、あらゆるt三角行列は、1つのブロック内に格納
されている。
【0019】これらの係数は相対的にまれにしか要求さ
れることがないので、もしもアクセスが僅かに少しだけ
複雑になっても不都合はない。計算の複雑性を更に低減
するために、ルックアップテーブルを介して再度アクセ
スが行なわれる。
【0020】主要な対角線の計数は、1つのグループ内
に組み合わされて連続的に格納されている。
【0021】1つの時間間隔の範囲内でもしも40の音
声信号サンプリングが実行されるならば好都合であるこ
とが分かる。もしもこの値が選択されたならば、このプ
ロセスは国際的に確立された規則により互換可能であ
る。音声信号用の8kHzの典型的なサンプリングレー
トのために20msecの時間間隔が要求されており、
この短い時間間隔の範囲内で、この音声信号は準静的
(quasistationary)なものとみなすことができると共
に、符号ベクトルにより表すことができる。
【0022】自己相関行列は、好ましくは、時間ウィン
ドウ内の40音声信号サンプリングに相当する、40×
40マトリックスである。
【0023】この発明の実施態様によるプロセスにおけ
る反復する数を低減させるために、時間間隔が等しい長
さの整数のトラックへと分割されている。好ましくは、
時間間隔は、それぞれが8個のパルス位置を有する5個
のトラック、または、それぞれが10個のパルス位置を
有する4個のトラックに分割されている。
【0024】もしも隣接するトラックと隣接しないトラ
ックとの組み合わせによる係数グループがそれぞれ64
個の係数を含むブロックの大部分から形成されているの
ならば、係数に対する特に迅速なアクセスが実行され
る。反復の間にこれらの係数グループは、とりわけ頻繁
にアクセスされなくてはならない。したがって、これら
のグループはそれらが計算のために求められ、そのよう
に迅速にアクセスされるために格納されており;これは
計算の複雑性の低減を導いている。
【0025】特に良好な結果は、もしも320の値が隣
接するトラックの組み合わせの係数グループのために決
定されるならば、実現可能である。隣接しないトラック
の組み合わせの係数グループのためにもまた、320の
値が決定される。全く相等しいトラックの組み合わせの
係数グループは140の値を含み;主要対角線の係数と
共に合計で820の係数が決定される。
【0026】計算速度における更なる増加は、もしもメ
モリが幾つかのRAMメモリバンクを有し、係数グルー
プが異なるRAMメモリバンクに格納されたならば、実
現可能である。もしも係数グループが異なるRAMメモ
リバンクに格納されているならば、これらの係数グルー
プは並列にアクセスすることができ、すなわち、2つの
係数を同時に読み出すことができる。したがって、メモ
リアクセス時間は凡そ半分にすることができる。
【0027】この発明による方法は、移動電話のオペレ
ーティングシステムに対して特に有利に一体化すること
ができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面に示されているがこの発明を限定するものではな
い実施例を参照しながら詳細に説明する。図面は、線図
であり、図面の簡単な説明に記載されている内容のもの
である。
【0029】繰り返し検索プロセスにより、実際の信号
に最も良く対応するすなわちエラーエネルギーが最少と
なるコードベクトルが決定される。検索プロセスの範囲
内でパルスは次から次へと決定されるので、検索が進行
するにつれて、変数の数が減少させられる。
【0030】図1の表は、40個の音声信号サンプリン
グを含む時間間隔から、それぞれが10個のパルス位置
を有する4個のトラックへの分割を示している。実際に
は重要である他の分割は、それぞれが8個の可能パルス
位置を有する5個のトラックへの分割である。それぞれ
のパルスについて、トラックを位置決めすることができ
るように定義される。
【0031】したがって、第1のパルスは、全部で40
個の位置の代わりに10(8)個の位置だけに配置する
ことができる。パルス位置は最少のエラーエネルギーを
有するように繰り返し選択される。その後、次のパルス
位置が既に確立された第1のパルス位置を考慮して、繰
り返し決定される。このプロセスは全てのパルスについ
て行なわれる。
【0032】動作モードを特定の周期で発生させるため
に、2つの隣接するパルスが同時に決定される。このた
めに、2つのパルスの全ての組み合わせが計算され、最
も好ましいパルス対が既にセットされたパルス対を考慮
して決定される。トラックが8個のパルス位置を有する
動作モードにおいては、8×8=64個の計算が要求さ
れ;10個のパルス位置を有するトラックの場合、10
×10=100個の計算が各パルス対のために行なわれ
なければならない。以下の実施例は、パルス対が同時に
決定されるプロセスに関するものである。
【0033】図2は、8個のパルスがセットされる動作
モード用にテストされるべきトラック/パルス組み合わ
せの表を示している。第1パルスIp0が逆フィルタされ
た目標信号の最大値を含むトラック内にセットされる。
この設定は実際の検索ループの前になされて、全体の検
索ループに適用されている。図示された実施において
は、逆フィルタされた目標信号の最大値がトラック2内
にある。したがって、この値は、全ての繰り返しにおけ
るパルスIp0のために維持されている。第2のパルスI
p1は、トラックの8個の可能パルス位置の全てが決定さ
れることで決定される。
【0034】図2より明らかなように、繰り返し1にお
いては、トラック3の8個の位置がテストされる。トラ
ック3のパルス位置は、最少のエラーエネルギーと共に
選択される。Ip0およびIp1の定義の後に、パルスIp2
およびIp3のための64個の可能組み合わせがテストさ
れる。図2より明らかなように、Ip2は、第1の繰り返
しのために、トラック3で見つけられるべきであり、ト
ラック0では、Ip4が見つけられるべきである。
【0035】その後パルス対Ip4−Ip5、Ip6−Ip7、
Ip8−Ip9が同様のプロセスで定義される。全ての組み
合わせがテストされてしまったとき、最少のエラーエネ
ルギーを有する符号ベクトルが格納されると共に、繰り
返し2が同様に行なわれる。最少のエラーエネルギーを
有するパルスが選択される。この繰り返しの符号ベクト
ルは、目標ベクトルに最も近似している。それぞれの繰
り返しのために、4つのパルス対がチェックされ、すな
わち全部で4×64=256個の計算が行なわれる。し
たがって、4つの繰り返しのためには、1024個の計
算が行われている。
【0036】図3は、一緒にチェックされる、隣接する
トラックと隣接しないトラックのテーブル(表)を示し
ている。図2から、トラックのある組み合わせが周期的
に、例えばTr0−Tr1,Tr1−Tr3で発生しているが、
他の組み合わせは全く発生していないことが明かであ
る。図3の左側の欄は、検索プロセスのために必要な隣
接するトラックを含んでいる。
【0037】検索プロセスは実際の検索ループへと分割
されており、この実際の検索ループにおいては、アクセ
スは自己相関行列の64個の値を有するブロックについ
てなされ;それぞれが64個の値を有する4つのパルス
対を備える4つの繰り返しについては全部で1024個
の行列のアクセスがその後になされる。
【0038】検索ループの外側では、アクセスは8個の
値に対してなされ、全体で1280個のアクセスが自己
相関行列に対して行なわれる。従来のプロセスにおいて
は、全部の自己相関行列は、40×40=1600個の
値について格納されている。しかしながら、それぞれの
場合においては64個の値のブロックが要求されている
ので、それらの値が一緒に格納される。ブロック内のシ
ーケンス(手順)はこれらの値が要求されたメモリアド
レスについての複雑な計算をすることなく一定のステッ
プ幅のプログラムループを介してアクセスすることがで
きるように選択される。
【0039】図3の左側の欄から理解できるように、全
体で320個の値を有する隣接するトラックの64個の
値をそれぞれが有する5つのグループが存在している。
したがって、それぞれが64個の値を有する隣接しない
トラックの5つの組み合わせもまた存在しているので、
ここで再び全部で320個の値が計算されなければなら
ない。
【0040】図4は、例えばTr0−Tr0の2つの全く相
等しいトラックの組み合わせの係数を有する対角線状の
行列(マトリックス)を示している。全く相等しいトラ
ックの5つの組み合わせから、全部で140個の値を有
するブロックが形成される。このブロックへのアクセス
は、全てのアクセスの10%のみがこの範疇(カテゴリ
ー)に該当しているので、相対的に稀少なものである。
この理由により、もしもアクセス、すなわち係数のアド
レッシングが僅かに少し複雑になったとしてもそれが不
都合となることはない。さらに、アクセスのための割り
当てテーブルを用いることも可能である。
【0041】図5は、主要な対角線の係数を示してい
る。合計で40個の信号サンプリングが1つの時間間隔
内で行なわれているので、この主要な対角線は、1つの
ブロック内に連続的に格納される40個の要素を含んで
いる。
【0042】合計で、隣接するトラックの組み合わせに
おける合計で320個の係数、隣接しないトラックの組
み合わせにおける320個の係数、全く相等しいトラッ
クの組み合わせにおける140個の係数、および主要な
対角線の40個の係数が計算されるので、合計して82
0個の係数が計算されている。
【0043】図6は、複数のグループで計算されるべき
全ての係数を示している。各楕円形のシンボルは、係数
の個別の番号を有するサブグループを表示している。ブ
ロック1および2において各サブグループは8個の係数
を有し、ブロック4においては5個の係数を有してい
る。ブロック3における係数の数は、対角線の行列であ
るため異なっている。
【0044】個々のブロックの計算について、以下、よ
り詳細に説明する。ブロック1ないし4のそれぞれは、
別々に計算することができる。図7において、これらの
ステップはブロック1のために示されている。第1のス
テップは、自己相関行列の値(38/39)で開始す
る。この行列は、図7に描かれた対角線が値0/1に到
達するまで対角線上で処理される。
【0045】終了の値は、‘A’とマークされ、右手側
の‘A’とマークされた値(33/39)まで続いてい
る。同様のことはシンボル‘B’にも適用する。
【0046】第1のステップの後のブロック1のメモリ
シーケンスは図8に示されており、矢印は、自己相関行
列からの係数が8×8個の値を備えるブロック内に格納
されている順番を表示している。第2のサブステップ
は、図7に示される値(30/39)から開始する。こ
の対角線は、値(0/4)まで処理され、第2の部分は
値(30/39)で開始され、以下同様に処理される。
【0047】図9は、第2のサブステップの後のブロッ
ク1のメモリシーケンスを示している。第1のステップ
で既に格納されていた全ての値は、図9に黒いドット
(●)によりマークされる。この第2のステップを介し
て、全体のブロックが充填される。図7に従うと、第1
のラインは、トラック0−トラック1の相関する値を含
んでおり、第2のラインは、トラック1−トラック2の
相関する値を含んでおり、以下同様である。
【0048】図10は、同様のやり方により生成するこ
とができる隣接しないトラックの値を有するブロック2
の計算を示している。図10のブロック1と同様に、要
求される信号が描かれている。第1の部分は、値(37
/39)から始まっている。この対角線は値(0/2)
まで処理され、第1の部分は値(32/39)まで続け
られる。
【0049】図11は、前記第1のステップの後のブロ
ック2のメモリシーケンスを示している。第2の部分
は、値(36/39)から始まっている。対角線は、値
(0/3)まで続けられ、第2の部分は、値(31/3
9)まで続けられる。
【0050】図12は、前記第2のステップの後のブロ
ック2のメモリシーケンスを示している。第1のステッ
プで既に格納された全ての値は、ドットによりマークさ
れている。
【0051】図13は、全く相等しいトラックの組み合
わせのブロックについての計算を示している。上述した
実施例と同様に、要求される対角線が示されている。ブ
ロック3は、単一の経路で計算することができる。ブロ
ック3のメモリシーケンスは図14に示されている。
【0052】ブロック4用の係数は、自己相関行列の主
要な対角線の値である。
【0053】1600個の係数が演算されて格納される
従来の解決方法に比較して、このプロセスにおいては、
820個の係数が計算されなければならない。これは、
凡そ30%の計算の複雑さの低減を与える。RAMメモ
リの必要条件は、凡そ40%により低減される。
【0054】計算時間を更に短縮させるために、ブロッ
ク1およびブロック2が、メモリの分離独立したRAM
メモリバンク内に格納されているので、2つの値は同時
に読み出すことができる。
【0055】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明に係
る音声信号符号化器の代数的符号ブック検索方法および
音声信号符号化器を有する通信装置によれば、必要とさ
れるメモリスペースを節約できると共に計算の複雑性を
低減する方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態におけるそれぞれが10個
の可能パルス位置を有する4個のトラックに時間間隔を
分割した状態を示す説明図である。
【図2】この発明の実施形態におけるテストされるべき
トラック/パルスの組み合わせを示す図表である。
【図3】この発明の実施形態における隣接するトラック
および隣接しないトラックを示す図表である。
【図4】この発明の実施形態における全く相等しいトラ
ックの組み合わせの係数を有する三角行列を示す説明図
である。
【図5】この発明の実施形態における主要対角線の係数
を示す説明図である。
【図6】この発明の実施形態における計算されるべき全
ての係数の概観図である。
【図7】この発明の実施形態における隣接するトラック
(ブロック)の組み合わせのグループの計算を示す説明
図である。
【図8】この発明の実施形態における第1のステップの
後でのブロック1のメモリシーケンスを示す説明図であ
る。
【図9】この発明の実施形態における第2のステップの
後でのブロック1のメモリシーケンスを示す説明図であ
る。
【図10】この発明の実施形態における隣接しないトラ
ック(ブロック2)の組み合わせのグループの計算を示
す説明図である。
【図11】この発明の実施形態における第1のステップ
の後でのブロック2のメモリシーケンスを示す説明図で
ある。
【図12】この発明の実施形態における第2のステップ
の後でのブロック2のメモリシーケンスを示す説明図で
ある。
【図13】この発明の実施形態における全く相等しいト
ラック(ブロック3)の値を有するブロックの計算を示
す説明図である。
【図14】この発明の実施形態におけるブロック3のメ
モリスペースシーケンスを示す説明図である。
【符号の説明】
Tr1〜Tr4 トラック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ディートマール、グラードル ドイツ連邦共和国ティルシェンロイト、ヘ ルマンガッセ、5 Fターム(参考) 5D045 CA10 CC00

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】好ましくは符号励起線形予測(Code Excit
    ed Linear Prediction)プロセスを用いて、テプリッツ
    (Toeplitz―人名―)タイプの自己相関行列の三角行列
    の係数を演算するために、n個の音声信号サンプリング
    を含む時間間隔が、p個の可能パルス位置をそれぞれ有
    するt個の整数のトラックに分割される、音声信号符号
    化器の代数的符号ブック検索方法において、 前記係数が、 隣接するトラックの組み合わせ;隣接しないトラックの
    組み合わせ;全く相等しいトラックの組み合わせ;自己
    相関行列の主要な対角線の(ダイアゴナル―diagonal
    ―)係数;のグループに分類されてメモリ内に格納され
    ていることを特徴とする音声信号符号化器の代数的符号
    ブック検索方法。
  2. 【請求項2】それぞれの場合における隣接するトラック
    の組み合わせと隣接しないトラックの組み合わせのため
    に、p×p個の係数をそれぞれ有するt個のデータ記録
    が格納されていることを特徴とする請求項1に記載の音
    声信号符号化器の代数的符号ブック検索方法。
  3. 【請求項3】前記係数は、順次に連続して格納されてい
    ることを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに
    記載の音声信号符号化器の代数的符号ブック検索方法。
  4. 【請求項4】前記自己関数行列の水平方向または垂直方
    向ベクトルを示す、p個の係数を有するデータセット
    が、前記第1の係数のメモリポイントを示す値と次のメ
    モリポイントに対する一定のステップとが前もって特定
    されているプログラムループを介して読み出されること
    を特徴とする請求項2および請求項3の何れかに記載の
    音声信号符号化器の代数的符号ブック検索方法。
  5. 【請求項5】前記隣接するトラックの組み合わせグルー
    プでのデータ記録のために、前記ステップの値1が選択
    されていることを特徴とする請求項4に記載の音声信号
    符号化器の代数的符号ブック検索方法。
  6. 【請求項6】前記隣接しないトラックの組み合わせグル
    ープでのデータ記録のために、前記ステップの値pが選
    択されていることを特徴とする請求項4に記載の音声信
    号符号化器の代数的符号ブック検索方法。
  7. 【請求項7】全く相等しいトラックtの組み合わせグル
    ープでのデータ記録のために、三角行列が順次に連続し
    て格納されていることを特徴とする請求項1ないし請求
    項6の何れかに記載の音声信号符号化器の代数的符号ブ
    ック検索方法。
  8. 【請求項8】全く相等しいトラックのグループの係数に
    対するアクセスは、ルックアップテーブルを介して行な
    われることを特徴とする請求項7に記載の音声信号符号
    化器の代数的符号ブック検索方法。
  9. 【請求項9】主要な対角線の係数が順次に連続して格納
    されていることを特徴とする請求項1ないし請求項8の
    何れかに記載の音声信号符号化器の代数的符号ブック検
    索方法。
  10. 【請求項10】40個の音声信号サンプリングは、時間
    間隔の範囲内に含まれていることを特徴とする請求項1
    ないし請求項9の何れかに記載の音声信号符号化器の代
    数的符号ブック検索方法。
  11. 【請求項11】前記自己相関行列は、40×40の行列
    (マトリックス―matrix―)である請求項1ないし請求
    項10の何れかに記載の音声信号符号化器の代数的符号
    ブック検索方法。
  12. 【請求項12】時間間隔は、それぞれが8個の可能パル
    ス位置を含む5個のトラックに分割されていることを特
    徴とする請求項1ないし請求項11の何れかに記載の音
    声信号符号化器の代数的符号ブック検索方法。
  13. 【請求項13】時間間隔は、それぞれが10個の可能パ
    ルス位置を含む4個のトラックに分割されていることを
    特徴とする請求項1ないし請求項11の何れかに記載の
    音声信号符号化器の代数的符号ブック検索方法。
  14. 【請求項14】前記隣接するトラックの組み合わせグル
    ープのために、320個の係数が決定されることを特徴
    とする請求項1ないし請求項13の何れかに記載の音声
    信号符号化器の代数的符号ブック検索方法。
  15. 【請求項15】前記隣接しないトラックの組み合わせグ
    ループのために、320個の係数が決定されることを特
    徴とする請求項1ないし請求項14の何れかに記載の音
    声信号符号化器の代数的符号ブック検索方法。
  16. 【請求項16】前記全く相等しいトラックの組み合わせ
    グループのために、140個の係数が決定されることを
    特徴とする請求項1ないし請求項15の何れかに記載の
    音声信号符号化器の代数的符号ブック検索方法。
  17. 【請求項17】全部で820個の係数が決定されること
    を特徴とする請求項1ないし請求項16の何れかに記載
    の音声信号符号化器の代数的符号ブック検索方法。
  18. 【請求項18】係数のグループは、幾つかのRAMメモ
    リバンクを有するメモリの種々のRAMメモリバンク内
    に格納されていることを特徴とする請求項1ないし請求
    項17の何れかに記載の音声信号符号化器の代数的符号
    ブック検索方法。
  19. 【請求項19】個別の移動電話機に設けられて、請求項
    1ないし請求項18の何れかの記載の代数符号ブック検
    索方法を行なうオペレーティングシステムを備えること
    を特徴とする音声信号符号化器を有する通信装置。
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