JP2003108663A - 治験情報管理システム、治験情報管理装置、治験情報管理方法、治験情報管理プログラム並びに記憶媒体 - Google Patents

治験情報管理システム、治験情報管理装置、治験情報管理方法、治験情報管理プログラム並びに記憶媒体

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JP2003108663A
JP2003108663A JP2001303828A JP2001303828A JP2003108663A JP 2003108663 A JP2003108663 A JP 2003108663A JP 2001303828 A JP2001303828 A JP 2001303828A JP 2001303828 A JP2001303828 A JP 2001303828A JP 2003108663 A JP2003108663 A JP 2003108663A
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Takeshi Fujita
剛 藤田
Ichiro Hayashi
一郎 林
Tomoo Yamaguchi
友生 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、治験に関する信頼性のある情報の
管理を可能とする治験情報管理装置を提供する。 【解決手段】 本発明の治験情報管理装置は治験に関す
る情報を集約して管理するものである。治験情報管理装
置は治験情報及び治験結果情報を保存する記憶装置を備
える。治験情報には、被験者を特定する被験者特定番号
に対して所定の症例データと被験者スケジュールが対応
して格納される。治験結果情報は被験者特定番号と所定
の症例データとを含む。そして、治験情報を検索して治
験結果情報に含まれる被験者特定番号に対応する所定の
症例データと被験者スケジュールを抽出する抽出手段
と、抽出手段で抽出された所定の症例データや被験者ス
ケジュールの内容と前記治験結果情報の内容とが一致す
るか否かの判定をする判定手段と、判定手段が一致しな
いと判定したときに要確認情報を出力する出力手段とを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は治験情報管理システ
ム及び治験情報管理装置、治験情報管理方法、治験情報
管理プログラム並びに記憶媒体に係り、特に複数の医療
機関で実施される臨床試験において発生する情報を集約
して管理するための治験情報管理システム及び治験情報
管理装置、治験情報管理方法、治験情報管理プログラム
並びに記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】臨床試験は、依頼機関(例えば製薬会
社)の依頼に基づいて、医療機関で遂行されるもので、
依頼機関が医療機関の治験責任医師や治験担当医師との
協議によって作成する治験実施計画書の内容に基づいて
行われる。図24は従来の治験における情報の流れを説
明する説明図である。
【0003】治験実施計画書が作成されると、図24に
示すように、臨床試験に適すると思われる被験者の情報
が、プライバシーが保護された状態で複数の医療機関か
ら登録機関に提供される。
【0004】登録機関では、各被験者が治験に適する身
体的条件を満たしているかを確認し、確認の取れた被験
者が登録され、各医療機関に通知される。なお、図24
のように被験者の選定に登録機関が関与するのは、医療
機関における被験者選定のための労力軽減のため、また
治験が二重盲検法等の場合に各医療機関や治験の依頼を
行なう製薬会社等の依頼機関に偽薬が投与される被験者
が誰であるかが知られないように客観的公正さを保つた
め等の理由によるものである。そのため必要がなけれ
ば、登録機関は利用されない場合もある。
【0005】被験者の登録が行われると、医療機関では
治験を担当する医師等が被験者毎に計画されているスケ
ジュールを確認しながら投薬、血液の採取などの医療行
為を行なう。このスケジュールは治験実施計画書に基づ
くものであり、被験者毎に投薬する薬の種類や量、検査
時期等が定められている。
【0006】そして、医療機関で採取された血液・尿等
の検体は検査機関に送られて検査される。検査機関は医
療機関内の検査室である場合もあるが、検査機器が充実
している外部の検査センターが利用される場合が多い。
被験者毎の検査結果は検査データとして医療機関に報告
される。医療機関では医療機関内で行なうことのできる
他の測定結果や、被験者に対する問診結果等の試験デー
タと共に、検査機関からの検査データを症例報告書(C
RF)に記載して、依頼機関に臨床試験の報告を行な
う。
【0007】治験を依頼した治験依頼機関では、治験が
治験実施計画書に定めるスケジュールどおりに適正かつ
安全に行なわれているかを確認するために、頻繁に医療
機関に対して、検査データや試験データの収集を行な
い、進捗状況の確認を行なわなければならない。
【0008】ところで、1つの医療機関で行なわれる治
験も1つであるとは限らず、複数の依頼機関から同時に
複数の治験が依頼されることもあり、医療機関での検査
データの取り扱いにおいては、検査機関からの検査デー
タを症例報告書(CRF)に転記する際に転記ミスをし
たり、被験者の取り違いをしたりするなどの混乱が生じ
ないようにするために、多大な人的労力を必要としてい
た。また、各医療機関に個別にデータの収集等を行なう
には大変な労力と時間を費やしていた。
【0009】そこで、従来から、治験が広範囲で実施さ
れ、依頼機関、医療機関、検査機関、登録機関の間での
多量のデータが発生する場合でも、データの転記ミス等
の混乱なく治験が遂行できるようにコンピュータ(情報
処理装置)を活用する技術が提案されている。
【0010】例えば、医療機関のコンピュータと通信回
線で接続された治験支援用のコンピュータを設け、医療
機関のコンピュータと、治験支援用のコンピュータとの
間で被験者の身長、体重、性別などの被験者の情報や各
被験者の検査データ等の管理をするようにする技術が提
案されている(例えば特開平11−154185号公
報)。この技術では、各患者に付与される患者IDで患
者を特定して、医療機関のコンピュータから治験支援用
のコンピュータに治験に関する情報を送信することがで
きる。さらに治験支援用のコンピュータに、所定様式の
書類を出力できる機能を備えておけば、治験支援用のコ
ンピュータに保存されている情報をそのまま利用して、
所定様式の帳票を出力することができる。これにより、
従来医師等が行なっていた検査データを転記して帳票を
作成するという労力が軽減でき、転記ミスの発生も防止
できるようになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図25は上述の従来の
コンピュータを用いた治験システムを説明する説明図で
ある。図25に示すように、従来は、医療機関が検体を
採取して、各被験者に付与される患者IDで患者を特定
して、検体に患者ID等を記した伝票を添付して検査機
関に送付する。そして、医療機関は検査機関で検査デー
タが記入された伝票を受け取り、伝票に記載された患者
IDや検査データ等のデータを医療機関のコンピュータ
内のデータベースに入力する。医療機関のコンピュータ
内のデータベースに入力されたデータは、通信回線を通
じて情報機関の治験支援用のコンピュータにある治験デ
ータベースに取込まれる。治験支援用のコンピュータで
は送信されてきたデータを使って各種の帳票を出力する
等の情報の管理業務を行なう。これにより、医師が帳票
に検査データ等を転記する作業をなくすことができ、転
記ミスもなくなる。
【0012】しかし、医療機関のコンピュータから治験
支援用のコンピュータに治験に関する情報を送信するよ
うにして、治験支援用のコンピュータで情報の管理業務
を行なうようにした場合であっても、例えば医療機関で
患者(患者ID)の取り違いが発生した場合や、治験実
施計画書で定めるスケジュールを外して検体の採取や、
患者の来院・問診が行なわれた場合や、コンピュータへ
の入力ミスが発生した場合等のミスが発生した場合で
も、一度医療機関のコンピュータに入力された検査デー
タや試験データ等の治験に関する情報に対しては、適正
な治験に基づく情報であるかのチェックが行なわれるこ
とがないため、そのままそのデータが適正なデータとし
て扱われ治験に関する情報の正確性に問題が生じること
が考えられる。
【0013】また、適正な治験に基づく情報が常に提供
されるためには、検体の採取時期の間違いや、医療機関
での患者IDの取違いや、データの入力ミスが生じない
ように、チェックを厳密に行なう必要があり多大な医療
スタッフの労力と時間を費やさなければならないという
問題が発生していた。
【0014】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、本発明の目的は、治験に関する信頼性
のある情報の管理を可能とする治験情報管理システム及
び治験情報管理装置、治験情報管理方法、治験情報管理
プログラム並びに記憶媒体を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
【0016】上記課題は、請求項1に係る治験情報管理
システムによれば、治験に関する情報を集約して管理す
る情報機関が運用する治験情報管理装置と、検体の検査
を行なう検査機関が運用する検査機関コンピュータと、
を備える治験情報管理システムであって、前記検査機関
コンピュータは、被験者を特定するための被験者特定番
号を含む検査情報を前記治験情報管理装置に送信する検
査情報送信手段を備え、前記治験情報管理装置は、前記
検査機関コンピュータから前記検査情報を受信する受信
手段と、被験者特定番号に対して所定の症例データと被
験者スケジュールのうち少なくとも一方が対応して構成
されている治験情報、及び前記検査機関コンピュータか
ら受信した前記検査情報を記憶する記憶手段と、前記治
験情報を検索して前記検査情報に含まれる被験者特定番
号に対応する前記所定の症例データと前記被験者スケジ
ュールのうち少なくとも一方を抽出する抽出手段と、該
抽出手段で抽出された前記所定の症例データの内容と前
記検査情報の内容とが一致するか否かの判定と、前記抽
出手段で抽出された前記被験者スケジュールの内容と前
記検査情報の内容とが一致するか否かの判定のうち少な
くとも一方の判定をする判定手段と、該判定手段が一致
しないと判定したときに要確認情報を出力する出力手段
とを備えることにより解決される。
【0017】請求項1の発明によれば、治験情報管理装
置は、検査機関コンピュータから検査情報を受信する受
信手段と、被験者特定番号に対して所定の症例データと
被験者スケジュールのうち少なくとも一方が対応して構
成されている治験情報、及び前記検査機関コンピュータ
から受信した前記検査情報を記憶する記憶手段と、前記
治験情報を検索して前記検査情報に含まれる被験者特定
番号に対応する前記所定の症例データと前記被験者スケ
ジュールのうち少なくとも一方を抽出する抽出手段と、
該抽出手段で抽出された前記所定の症例データの内容と
前記検査情報の内容とが一致するか否かの判定と、前記
抽出手段で抽出された前記被験者スケジュールの内容と
前記検査情報の内容とが一致するか否かの判定のうち少
なくとも一方の判定をする判定手段と、該判定手段が一
致しないと判定したときに要確認情報を出力する出力手
段とを備えるという構成により、治験情報管理装置で、
治験情報管理装置に送られてきた検査情報に不適正なデ
ータであるとの疑いがあるデータが含まれていないかの
チェックを行ないながら、複数の医療機関で実施される
臨床試験において発生する情報を集約して管理すること
ができる。
【0018】また、上記課題は、請求項2に係る治験情
報管理装置によれば、治験に関する情報を集約して管理
する治験情報管理装置であって、被験者を特定するため
の被験者特定番号に対して所定の症例データと被験者ス
ケジュールのうち少なくとも一方が対応して構成されて
いる治験情報、及び前記被験者特定番号を含む治験結果
情報を保存する記憶装置を備え、前記治験情報を検索し
て前記治験結果情報に含まれる被験者特定番号に対応す
る前記所定の症例データと前記被験者スケジュールのう
ち少なくとも一方を抽出する抽出手段と、該抽出手段で
抽出された前記所定の症例データの内容と前記治験結果
情報の内容とが一致するか否かの判定と、前記抽出手段
で抽出された前記被験者スケジュールの内容と前記治験
結果情報の内容とが一致するか否かの判定のうち少なく
とも一方の判定をする判定手段と、該判定手段が一致し
ないと判定したときに要確認情報を出力する出力手段
と、を備えることにより解決される。
【0019】請求項2の発明によれば、被験者を特定す
るための被験者特定番号に対して所定の症例データと被
験者スケジュールのうち少なくとも一方が対応して構成
されている治験情報、及び前記被験者特定番号を含む治
験結果情報を保存する記憶装置を備え、前記治験情報を
検索して前記治験結果情報に含まれる被験者特定番号に
対応する前記所定の症例データと前記被験者スケジュー
ルのうち少なくとも一方を抽出する抽出手段と、該抽出
手段で抽出された前記所定の症例データの内容と前記治
験結果情報の内容とが一致するか否かの判定と、前記抽
出手段で抽出された前記被験者スケジュールの内容と前
記治験結果情報の内容とが一致するか否かの判定のうち
少なくとも一方の判定をする判定手段と、該判定手段が
一致しないと判定したときに要確認情報を出力する出力
手段と、を備えるという構成により、治験情報管理装置
に保存された治験結果情報に不適正なデータであるとの
疑いがあるデータが含まれていないかのチェックを行な
いながら、複数の医療機関で実施される臨床試験におい
て発生する情報を集約して管理することができる。
【0020】また、上記課題は、請求項3に係る治験情
報管理装置によれば、治験に関する情報を集約して管理
する治験情報管理装置であって、外部の情報処理装置か
ら治験結果情報を受信する通信装置と、被験者を特定す
るための被験者特定番号に対して所定の症例データと被
験者スケジュールのうち少なくとも一方が対応して構成
されている治験情報、及び前記被験者特定番号を含む治
験結果情報を保存する記憶装置を備え、前記治験情報を
検索して前記治験結果情報に含まれる被験者特定番号に
対応する前記所定の症例データと前記被験者スケジュー
ルのうち少なくとも一方を抽出する抽出手段と、該抽出
手段で抽出された前記所定の症例データの内容と前記治
験結果情報の内容とが一致するか否かの判定と、前記抽
出手段で抽出された前記被験者スケジュールの内容と前
記治験結果情報の内容とが一致するか否かの判定のうち
少なくとも一方の判定をする判定手段と、該判定手段が
一致しないと判定したときに要確認情報を出力する出力
手段と、を備えることにより解決される。
【0021】請求項3の発明によれば、外部の情報処理
装置から治験結果情報を受信する通信装置と、被験者を
特定するための被験者特定番号に対して所定の症例デー
タと被験者スケジュールのうち少なくとも一方が対応し
て構成されている治験情報、及び前記被験者特定番号を
含む治験結果情報を保存する記憶装置を備え、前記治験
情報を検索して前記治験結果情報に含まれる被験者特定
番号に対応する前記所定の症例データと前記被験者スケ
ジュールのうち少なくとも一方を抽出する抽出手段と、
該抽出手段で抽出された前記所定の症例データの内容と
前記治験結果情報の内容とが一致するか否かの判定と、
前記抽出手段で抽出された前記被験者スケジュールの内
容と前記治験結果情報の内容とが一致するか否かの判定
のうち少なくとも一方の判定をする判定手段と、該判定
手段が一致しないと判定したときに要確認情報を出力す
る出力手段と、を備えるという構成により、治験情報管
理装置に送信されてきた治験結果情報に不適正なデータ
であるとの疑いがあるデータが含まれていないかのチェ
ックを行ないながら、複数の医療機関で実施される臨床
試験において発生する情報を集約して管理することがで
きる。
【0022】また、上記課題は、請求項4に係る治験情
報管理方法によれば、被験者を特定するための被験者特
定番号を含む治験結果情報が適正であるかの判定を行な
う治験情報管理方法であって、治験に関する情報の集約
と提供を行なう治験情報管理装置が、被験者を特定する
ための被験者特定番号に対して所定の症例データと被験
者スケジュールのうち少なくとも一方が対応して構成さ
れている治験情報を前記治験情報管理装置の記憶手段に
保存する手順を行ない、前記治験結果情報を前記記憶手
段に保存する手順を行ない、前記治験情報を検索して前
記治験結果情報に含まれる被験者特定番号に対応する前
記所定の症例データと前記被験者スケジュールのうち少
なくとも一方を抽出する手順を行ない、該抽出手段で抽
出された前記所定の症例データの内容と前記治験結果情
報の内容とが一致するか否かの判定と、前記抽出手段で
抽出された前記被験者スケジュールの内容と前記治験結
果情報の内容とが一致するか否かの判定のうち少なくと
も一方の判定をする手順を行ない、該判定する手順で一
致しないと判断したときに要確認情報を出力する手順を
行なうことにより解決される。
【0023】また、上記課題は、請求項5に係る治験情
報管理方法によれば、被験者を特定するための被験者特
定番号を含む治験結果情報が適正であるかの判定を行な
う治験情報管理方法であって、治験に関する情報の集約
と提供を行なう治験情報管理装置が、被験者を特定する
ための被験者特定番号に対して所定の症例データと被験
者スケジュールのうち少なくとも一方が対応して構成さ
れている治験情報を前記治験情報管理装置の記憶手段に
保存する手順を行ない、外部の情報処理装置から前記治
験結果情報を受信する手順を行ない、外部の情報処理装
置から受信した前記治験結果情報を前記記憶手段に保存
する手順を行ない、前記治験情報を検索して前記治験結
果情報に含まれる被験者特定番号に対応する前記所定の
症例データと前記被験者スケジュールのうち少なくとも
一方を抽出する手順を行ない、該抽出手段で抽出された
前記所定の症例データの内容と前記治験結果情報の内容
とが一致するか否かの判定と、前記抽出手段で抽出され
た前記被験者スケジュールの内容と前記治験結果情報の
内容とが一致するか否かの判定のうち少なくとも一方の
判定をする手順を行ない、該判定する手順で一致しない
と判断したときに要確認情報を出力する手順を行なうこ
とにより解決される。
【0024】また、上記課題は、請求項6に係る治験情
報管理プログラムによれば、治験に関する情報の集約と
提供を行なう治験情報管理装置に被験者を特定するため
の被験者特定番号を含む治験結果情報が適正であるかの
判定を実行させる治験情報管理プログラムであって、前
記治験情報管理装置に、前記被験者特定番号に対して所
定の症例データと被験者スケジュールのうち少なくとも
一方が対応して構成されている治験情報を前記治験情報
管理装置の記憶手段に保存する手順と、前記治験結果情
報を前記記憶手段に保存する手順と、前記治験情報を検
索して前記治験結果情報に含まれる被験者特定番号に対
応する前記所定の症例データと前記被験者スケジュール
のうち少なくとも一方を抽出する手順と、該抽出手段で
抽出された前記所定の症例データの内容と前記治験結果
情報の内容とが一致するか否かの判定と、前記抽出手段
で抽出された前記被験者スケジュールの内容と前記治験
結果情報の内容とが一致するか否かの判定のうち少なく
とも一方の判定をする手順と、該判定する手順で一致し
ないと判断したときに要確認情報を出力する手順と、を
実行させることにより解決される。
【0025】また、上記課題は、請求項7に係る治験情
報管理プログラムによれば、治験に関する情報の集約と
提供を行なう治験情報管理装置に被験者を特定するため
の被験者特定番号を含む治験結果情報が適正であるかの
判定を実行させる治験情報管理プログラムであって、前
記治験情報管理装置に、前記被験者特定番号に対して所
定の症例データと被験者スケジュールのうち少なくとも
一方が対応して構成されている治験情報を前記治験情報
管理装置の記憶手段に保存する手順と、外部の情報処理
装置から前記治験結果情報を受信する手順と、外部の情
報処理装置から受信した前記治験結果情報を前記記憶手
段に保存する手順と、前記治験情報を検索して前記治験
結果情報に含まれる被験者特定番号に対応する前記所定
の症例データと前記被験者スケジュールのうち少なくと
も一方を抽出する手順と、該抽出手段で抽出された前記
所定の症例データの内容と前記治験結果情報の内容とが
一致するか否かの判定と、前記抽出手段で抽出された前
記被験者スケジュールの内容と前記治験結果情報の内容
とが一致するか否かの判定のうち少なくとも一方の判定
をする手順と、該判定する手順で一致しないと判断した
ときに要確認情報を出力する手順と、を実行させること
により解決される。
【0026】このとき、請求項6または請求項7いずれ
かに係るプログラムを記憶させた記憶媒体として構成す
ると好適である。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。以下の説明では本発明に関わる治
験情報管理システムや治験情報管理装置について説明し
ているが、この説明例において、本発明の治験情報管理
方法、これに関する治験情報管理装置に所定処理を行な
わせるための治験情報管理プログラム、記憶媒体等も含
まれることは勿論である。
【0028】本実施形態における治験情報管理システム
の構成を図1、図2に基づいて説明する。図1は、本実
施形態に係る治験情報管理システムの主要構成を説明す
る説明図である。
【0029】本実施形態では、治験に関する情報を集約
して管理する情報機関が運用する情報機関コンピュータ
12と、治験で発生する検体33の検査を行なう検査機
関が運用する検査機関コンピュータ13と、治験を依頼
する依頼機関が運用する依頼機関コンピュータ14と、
被験者に対して治験を実施する医療機関が運用する医療
機関コンピュータ15と、治験の対象となる被験者を登
録する登録機関が運用する登録機関コンピュータ16と
が通信回線網1で接続されている。そして、本実施形態
では、少なくとも情報機関コンピュータ12はWWWサ
ーバコンピュータとしての機能を備えるものである。情
報機関コンピュータ12、検査機関コンピュータ13、
依頼機関コンピュータ14、医療機関コンピュータ1
5、登録機関コンピュータ16は、それぞれ本発明の情
報処理装置に相当するものであり、特に情報機関コンピ
ュータ12は、本発明の治験情報管理装置に相当する。
【0030】なお、本明細書中で「コンピュータ」と
は、演算装置を備えた情報端末すべてを含む意味であ
る。例えば、スーパーコンピュータ、汎用コンピュー
タ、オフィスコンピュータ、制御用コンピュータ、ワー
クステーション、パソコンのほか、携帯情報端末、演算
装置を備えた携帯電話等をも含む。
【0031】通信回線網1はインターネット、パソコン
通信、各ネットワーク、ケーブル回線、専用チャンネル
等を含み、また有線無線を問わず、パケット通信網も含
む。例えば、検査機関コンピュータ13と情報機関コン
ピュータ12とを専用線でつなぐようにしてもよい。
【0032】なお、例えば、登録機関コンピュータ16
と依頼機関コンピュータ14の運用を依頼機関で行なっ
たり、医療機関コンピュータ15と検査機関コンピュー
の運用を医療機関で行なったり、登録機関コンピュータ
16と情報機関コンピュータ12の運用を情報機関で行
なったり、登録機関コンピュータ16と医療機関コンピ
ュータ15の運用を医療機関で行なったりして、複数の
コンピュータの運用を1の機関で行なうようにしてもよ
い。そして、複数のコンピュータの運用を1の機関で行
なう場合には、複数のコンピュータの機能を1のコンピ
ュータが備えるようにすることもできる。
【0033】図2は情報機関コンピュータ12のハード
構成例を示すブロック図である。情報機関コンピュータ
12は、図2に示すように、データの演算・制御処理装
置としてのCPU2、記憶装置としてのRAM3、RO
M4、HDD5、記憶媒体装置6を備えるものである。
【0034】CPU2は、ROM4又はHDD5などに
記憶されているプログラムにしたがって後述の治験情報
作成処理や、検査データ入力処理や、試験データ入力処
理や、安全性確認処理や、進捗情報提供処理や、確定デ
ータ報告処理等の各種の処理を実行するもので、本発明
の抽出手段や判定手段に相当するものである。
【0035】記憶装置は本発明の記憶手段に相当するも
のであり、情報機関コンピュータ12で各種の処理を実
行するためのプログラム、後述の治験情報32や治験結
果情報を保存するためのものである。記憶装置のうち、
記憶媒体装置6は外付のHDDや、MO、CD-RW、
DVDなどにより構成され、通信装置7を介して送信さ
れてきたデータや、入力装置としてのキーボード8やマ
ウス9から入力される各種データを適宜記憶し、またこ
れを読み出すことができる。
【0036】RAM3には、CPU2が各種の処理を実
行するにあたって必要なデータなどが適宜記憶される。
キーボード8とマウス9は、CPU2に所定の指令を入
力したり、後述の初期情報や標準コードや症例データや
治験結果情報を入力したりするとき適宜操作される。
【0037】表示装置10には、所定の画像、例えば後
述の進捗情報を表示するWEB画面が出力表示される。
プリンタ11は各コンピュータから所定の情報を紙面上
に、例えば後述の検査機関処理指示書や依頼機関処理指
示書や質問一覧表等を出力するものである。表示装置1
0やプリンタ11は本発明の出力手段に相当するもので
ある。
【0038】通信装置7は、通信回線網1に対してデー
タを送信し、通信回線網1を介して供給されたデータを
受信するようになされているものである。通信装置7は
本発明の受信手段に相当し、また、上述の表示装置10
等とともに本発明の出力手段にも相当するものである。
【0039】検査機関コンピュータ13、依頼機関コン
ピュータ14、医療機関コンピュータ15、登録機関コ
ンピュータ16の各コンピュータも、上述の情報機関コ
ンピュータ12と同様のハード構成を備えている。図示
は省略するが、例えば、検査機関コンピュータ13も通
信装置を備え、この検査機関コンピュータ13の通信装
置が本発明の検査情報送信手段に相当する。また、依頼
機関コンピュータ14及び医療機関コンピュータ15も
治験に関する情報を受信するための治験結果情報受信手
段としての通信装置や、治験に関する情報を表示するた
めの治験結果情報表示手段としての表示装置を備えると
よい。これにより、依頼機関コンピュータ14や医療機
関コンピュータ15は、情報機関コンピュータ12から
後述の治験情報や治験結果情報を受信することができる
ようになり、また受信した治験結果情報を表示装置に表
示して、医療機関や依頼機関で治験の進捗状況を確認で
きる。
【0040】また、情報機関コンピュータ12、検査機
関コンピュータ13、依頼機関コンピュータ14、医療
機関コンピュータ15、登録機関コンピュータ16の全
ての構成は、必ずしも各コンピュータを運用する機関の
施設内に設置される必要はなく、そのコンピュータの一
部例えば記憶媒体装置6を高品質の安全管理が可能な第
三者機関の施設内に設置してもよい。
【0041】図3は本実施形態の治験情報管理システム
が用いられる治験全体の流れを概略的に示したブロック
図である。治験の依頼を行なう製薬会社等の依頼機関
は、治験実施計画書17,症例報告書用紙18の原案を
医療機関に提出する。医療機関では、治験を担当する治
験担当医師等が治験実施計画書17の原案に基づいて、
依頼機関と協議を行ない、治験実施計画書17や症例報
告書用紙18が作成される。作成された治験実施計画書
17は医療機関の他に情報機関や登録機関にも送付され
る。
【0042】治験実施計画書17には、その治験に関す
る、医療機関の名前、医師の名前、被験者の選択基準や
除外基準、治験薬の投与量や投与期間、検体33の採取
や来院の時期を定める治験時点、検査の項目や医師の観
察項目を定める測定項目などの初期情報が記載されてい
る。症例報告書用紙18は、医師が治験から得られる各
種のデータを記載し、症例報告書19(CRF)とし
て、治験の結果を依頼機関に報告するためのものであ
る。
【0043】医療機関は治験実施計画書17が作成され
ると、治験実施計画書17に記載された被験者の選択基
準、除外基準等に基づいて被験者を選定する。選定され
た被験者に対しては治験に対する充分な説明が行なわ
れ、被験者が、自由な意思により治験へ参加することを
同意した場合に限りその被験者に対して治験が実施可能
となる。被験者の同意が得られると、登録機関で被験者
の登録(症例登録業務)が行なわれる。症例登録業務は
医療機関で選定された被験者がその治験に対して適格性
を備える被験者であるか否かの確認をして、適格性ある
被験者の登録(症例登録)を行なうものである。
【0044】症例登録された被験者は医療機関と情報機
関に通知される。医療機関では、症例登録された被験者
に対して、治験実施計画書17に沿った試験が実施さ
れ、被験者に対する投薬や採血や問診等が行なわれる
(試験業務)。検査機関では、医療機関で採取された検
体33の検査が行なわれる(検査業務)。このとき、医
療機関で発生する試験データや検査機関で発生する検査
データが情報機関に集約されると共に、情報機関は収集
した各種のデータを基に適宜各機関に対して必要な情報
の提供を行なう(情報管理業務)。依頼機関は情報機関
に集約された各種のデータにアクセスすることで、治験
が治験実施計画書17に沿って適切に行なわれているか
を監視することになる(治験管理業務)。
【0045】そして、1の症例について治験が終了した
ときに、その症例に対する症例報告書19が医療機関に
より作成され、依頼機関へ提出される。すべての症例に
ついて症例報告書19が作成されたときに治験全体が終
了することになる。なお、1の症例についての治験が終
了する以前であっても、被験者の来院(検査)の度に分
冊型の症例報告書19が提出されることもある。
【0046】このように、本実施形態の治験情報管理シ
ステムが用いられる治験は、治験を依頼する製薬会社等
の依頼機関と、治験を実施する病院などの医療機関と、
治験に参加する被験者を選定する登録機関と、治験で発
生する検体33に対して各種試験を行なう検査機関と、
データ管理を行なう情報機関とが介在して行なわれる。
【0047】なお、図3に示す治験では、独立した5つ
の機関である医療機関、検査機関、情報機関、登録機
関、依頼機関が介在して行なわれる治験を示している
が、本発明に係る治験情報管理システムはこれに限らず
適用可能である。例えば、依頼機関が登録機関を兼ねて
いる場合や、医療機関内に検査機関が設けられている場
合や、情報機関が登録機関の業務を兼ねている場合や、
医療機関が登録機関を兼ねている場合であってもよい。
【0048】図4は本実施形態の治験管理システムが用
いられる治験における情報の流れを説明する説明図であ
り、本実施形態の治験管理システムが用いられる治験に
おいて各機関がそれぞれの担当業務を遂行する際に、各
機関の間でやり取りされる情報の流れを説明している。
先ず、図4の(1)に示す医療機関からの情報の流れに
ついて説明する。治験実施計画書17を受領した医療機
関は、治験を開始する前に、治験責任医師等により選定
された被験者の被験者情報を症例登録票24に記載し
て、登録機関に提供する(図4の(1))。症例登録票
24は情報機関から各医療機関に配布された症例登録票
用紙21に、被験者情報を記入することで作成されるも
のであり、症例登録票用紙21には、情報機関から各医
療機関に症例登録票24が配布されときに予め被験者を
特定するための番号として、後述の標準コードの一部で
ある被験者特定番号が記載されている。
【0049】ここで、被験者情報とは、被験者の被験者
ID、イニシャル、性別、生年月日、被験者の身長・体
重、被験者の過去及び現在の病歴・身体情報、被験者が
服用中の又は過去に服用した薬品名、治験を特定する治
験番号、治験を実施する医療機関名、治験責任医師名、
治験分担医師名等の情報である。被験者情報は、その被
験者が治験に参加する適格性を備えているかの判断を行
なうために充分な情報を含んでいる。
【0050】また、標準コードとは、被験者の個人名が
医療機関の外部に漏れることを避けながら医療機関外で
被験者を特定するとともに、治験に関する情報の正確な
管理を可能とするための番号である。本実施形態におい
ては、標準コードは、臨床試験番号、被験者番号、医療
機関番号、時期番号とから構成される。臨床試験番号は
治験を特定する番号である。医療機関番号は医療機関を
特定するための番号である。被験者番号は被験者を特定
するための番号である。時期番号は、治験における検体
33の採取や来院の時期(治験時点)を特定するための
番号である。
【0051】従って、臨床試験番号、被験者番号、医療
機関番号の組合せが定まれば、ある特定の治験におい
て、ある特定の医療機関で登録されている1人の被験者
を特定することができる。本実施形態では、臨床試験番
号、被験者番号、医療機関番号の組合せを、被験者特定
番号と呼ぶ。この被験者特定番号は被験者を特定する役
目を果たすものである。
【0052】図5に本実施形態の標準コードの構成を示
す。本実施形態では、治験を特定するための臨床試験番
号が7桁、その治験における各被験者を特定するための
番号が4桁、治験を実施する医療機関を特定するための
医療機関番号が4桁、治験時点(検体33の採取を行な
う時期や、被験者が来院する時期)を意味する時期番号
が3桁の数字で表されるように定められている。
【0053】上述のように、標準コードのうち臨床試験
番号、被験者番号、医療機関番号、すなわち被験者特定
番号は、情報機関が各医療機関に配布する症例登録票用
紙21に予め記載される。これにより、医療機関が症例
登録票用紙21に被験者情報を書き込むと同時に、その
被験者に被験者特定番号が割り振られることになり、情
報機関は各医療機関に登録される被験者を被験者特定番
号で特定することができるようになる。
【0054】なお被験者情報を構成する被験者IDと、
標準コードのうち被験者特定番号を構成する被験者番号
とは異なるものである。被験者IDは、各医療機関がそ
の医療機関内で被験者を識別するために各被験者に付す
コードで、例えばカルテ番号などが従来から用いられて
いたものである。つまり、被験者IDは個別の医療機関
内では被験者の特定が可能であるが、医療機関毎に統一
がとられていないため、第三者が複数の医療機関で発生
する情報の管理を一括して行なうのに被験者コードを用
いることは難しい。
【0055】これに対して被験者番号を含めた被験者特
定番号を用いれば、個人名を伏せた状態で、複数の医療
機関の被験者を情報機関で特定することができる。この
ため、被験者特定番号を用いれば、複数医療機関で治験
が同時に行なわれる場合であっても、情報機関が情報の
管理を一括して行ないやすくなる。
【0056】次に図4の(2),(3)に示す登録機関
からの情報の流れについて説明する。登録機関では、医
療機関から被験者特定番号及び被験者情報が記載された
症例登録票24を受領すると、症例登録業務を行なう。
症例登録業務は、治験に適した被験者の登録、医療機関
に対する被験者の通知、情報機関に対する症例データの
提供を行なうものである。ここで、症例データとは、登
録された被験者の被験者ID、イニシャル、性別、生年
月日、治験を実施する医療機関名、治験責任医師名、治
験分担医師名、治験開始予定日といった情報である。治
験開始予定日とは、医療機関で投薬等の開始を行なう予
定日である。
【0057】登録機関コンピュータ16は、予め登録機
関コンピュータ16内に記憶されている適否判断リスト
20に基づいて、医療機関で選定された被験者がこの選
択基準・除外基準を満たしているか否かの適格性を判定
して、被験者の登録を行なうものである。図6は本実施
形態の適否判断リスト20の一例を示す図である。そし
て、登録機関コンピュータ16は被験者特定番号と症例
データを登録機関コンピュータ16に保存し、各被験者
について適格性を表示した症例登録確認票25を出力す
る。
【0058】症例登録確認票25には、所定の症例デー
タと共に、治験開始予定日や、被験者特定番号が表記さ
れ、その被験者がその治験に対して適格性を有するもの
であるか否かの適格性表示が記載される。本実施形態に
おいては、所定の症例データは、被験者IDと性別とイ
ニシャルである。
【0059】そして、登録機関は医療機関に症例登録確
認票25を、情報機関に症例登録票24と症例登録確認
票25を送付することで最終的に選定された被験者を通
知する(図4の(2),(3))。なお、症例登録確認
票25を情報機関に送付する代わりに、症例登録確認票
25の症例データ等を登録機関コンピュータ16から情
報機関コンピュータ12へ通信回線網1を通じて直接送
信してもよい。
【0060】次に図4の(4),(5)に示す医療機関
からの情報の流れについて説明する。登録機関コンピュ
ータ16で症例登録が行なわれ、最終的に選定された被
験者の通知を受けた医療機関は、登録された被験者に対
する試験業務を実行する。試験業務では、被験者に対す
る試験の実施、検査機関に対する検体33の送付、情報
機関に対する試験データの提供を行なう。
【0061】医療機関の治験担当医師等は治験実施計画
書17で定められる治験時点に、被験者の来院を受け付
け、被験者へ治験薬の投与、血液や尿等の検体33の採
取、問診などを行なう。本実施形態の治験情報管理シス
テムでは、後述するように、医療機関コンピュータ15
からの送信要求に応じて、治験実施計画書17に基づく
各被験者の来院日や測定項目などの進捗情報が情報機関
コンピュータ12から医療機関コンピュータ15へ通信
回線網1を通じて送信される(図4の(10))ため、
治験担当医師等は医療機関コンピュータ15の表示装置
に表示されるWEB画面を通じて各被験者の治験スケジ
ュールを容易に把握することができる。
【0062】検体33の採取を行なった医療機関は検査
機関に対して、検体33とともに検査票34を送付して
検査の依頼を行なう(図4の(4))。このとき、検査
票34は、予め情報機関から各医療機関へ標準コードが
記載された状態で配布された検査票用紙22に、医師が
所定の症例データや検体の採取日が記入したものであ
る。上述のように、標準コードには、被験者を特定する
ための被験者特定番号と、治験時点を特定するための時
期番号が含まれているため、検査機関へ送付する検体3
3には、その検体33を採取した被験者の被験者特定番
号と、その検体33の採取時期(治験時点)を表す時期
番号が記載されている検査票34が添付されることにな
る。検査表用紙には被験者の性別・イニシャル等の所定
の症例データや、検体33の採取日が記載される。
【0063】一方、情報機関に対しては、標準コードの
他に、所定の症例データ、試験データを調査票用紙23
に記載した調査票35を提供する(図4の(5))。調
査票35に記載された1組の標準コード、所定の症例デ
ータ、試験データは治験結果情報の1つとなる。特に、
試験データを含む治験結果情報を調査情報と呼ぶ。
【0064】調査票用紙23は予め情報機関から各医療
機関へ配布されるものであり、治験時点毎に、1枚の調
査票用紙23に別々の標準コードが1つ記載されてい
る。調査票35は、医療機関の治験担当医師等が、試験
を受けた被験者の被験者特定番号と、治験時点に対応す
る時期番号とが記載されている調査票用紙23に被験者
の問診結果等の調査データと、所定の症例データとを記
載したものである。
【0065】なお、本実施形態では、情報機関への調査
情報の提供は調査票35をFAXで送信することにより
行なわれるが、調査情報を医療機関コンピュータ15に
入力し、通信回線網1を使って、調査情報を医療機関コ
ンピュータ15から情報機関コンピュータ12に直接送
信するようにしてもよい。
【0066】次に図4の(6),(7)に示す検査機関
からの情報の流れについて説明する。医療機関から検体
33及び検査票用紙22を受領した検査機関は検査業務
を行なう。検査業務は、検体33の検査、医療機関と情
報機関に対する検査データの提供を行なう業務である。
【0067】検査機関は、検体33の検査が終了する
と、標準コードが予め記載されている検査票用紙22
に、検査機関で測定された白血球数・赤血球数・ヘモグ
ロビン値等の各測定項目のデータである測定データを記
載し、検査票34として医療機関に提供する(図4の
(6))。検査票34に記載された、検体33の採取日
と測定データは、本実施形態の検査データを構成する。
【0068】検査データは情報機関に対しても提供され
る。本実施形態では、検査機関コンピュータ13に、検
査票34に記載された標準コードと所定の症例データと
検査データが保存される。そして、検査機関コンピュー
タ13は検査機関コンピュータ13に保存されている標
準コード、所定の症例データ、検査データを情報機関の
データベースに通信回線網1を通じて送信する(図4の
(7))。検査機関から情報機関に送信される1組の標
準コード、所定の症例データ、検査データは治験結果情
報の1つとなる。特に、検査機関で発生する検査データ
を含む治験結果情報を検査情報と呼ぶ。
【0069】次に図4の(8),(9),(10)に示
す情報機関からの情報の流れについて説明する。情報機
関は、登録機関から症例データを、医療機関から試験情
報を、検査機関から検査情報を受け取り、情報管理業務
を行なう。情報管理業務は、依頼機関から受け取る治験
実施計画書17に基づいて治験が適正かつ安全に行なわ
れるように情報の管理を行なうとともに、医療機関、検
査機関、依頼機関に対して必要な情報の提供を行なう。
【0070】被験者特定番号と症例データとは登録機関
から症例登録票24や症例登録確認票25に記載されて
送付され、情報機関コンピュータ12に入力された後保
存される。また、調査情報は調査票35に記載されて医
療機関から情報機関に送付される。また、検査情報は通
信回線網1を通じて検査機関コンピュータ13から情報
機関コンピュータ12に送信され、情報機関コンピュー
タ12に保存される。
【0071】そして、情報機関コンピュータ12は、情
報機関コンピュータ12に保存された検査情報や調査情
報が不適正なデータであるとの疑いがあるデータを含ま
ないか(要確認)の判断を行なう。この判断は、後述す
る要確認処理であり、情報機関コンピュータ12内に予
め保存されていた治験情報32の内容と、検査情報や調
査情報の内容との比較により行なわれる。
【0072】情報機関コンピュータ12は、検査情報や
調査情報に、不適正なデータであるとの疑いがあるデー
タを発見すると、検査情報や調査情報が適正なものであ
るか否かを検査機関や依頼機関や医療機関に確認するた
めの要確認情報を出力する。情報機関は、出力された要
確認情報を、検査機関及び依頼機関に対しては要確認処
理指示書として、医療機関に対しては質問一覧表として
送信(図4の(8),(9),(10))し、各機関に
データの確認を求める。
【0073】また、情報機関コンピュータ12は、検査
データを構成する検査機関で測定された測定データに所
定のレンジを越すような値が存在すると、依頼機関に対
して安全性管理情報リストにより安全性情報を提供する
(図4の(9))。
【0074】また、情報機関コンピュータ12は、依頼
機関コンピュータ14や医療機関コンピュータ15から
の要求に応じて、各被験者の来院日、測定項目等の治験
スケジュールや、来院の状況、検査データ、試験データ
等の進捗情報を、通信回線網1を通じて医療機関コンピ
ュータ15や依頼機関コンピュータ14に送信する(図
4の(9),(10))。
【0075】さらに、情報機関コンピュータ12は、依
頼機関コンピュータ14からの要求に応じて、検査デー
タ、試験データ等を記載した確定報告書36を出力す
る。確定報告書36は医療機関に送付され(図4の
(9))、医師がその内容を確認した後に医療機関から
依頼機関へ症例報告書19として送付される。
【0076】依頼機関が行なう情報管理業務は、治験実
施計画書17に基づいて治験が滞りなく進められている
かを管理する業務である。本実施形態では、依頼機関コ
ンピュータ14の要求に応じて、治験実施計画書17に
基づく各被験者の来院日、検査データ、試験データなど
の進捗情報が、情報機関コンピュータ12から依頼機関
コンピュータ14へ通信回線網1を通じて送信される
(図4の(9))ため、依頼機関では容易に治験の進捗
状況を確認できる。
【0077】情報機関コンピュータ12から依頼機関コ
ンピュータ14へ通信回線網1を通じて送信される進捗
情報は依頼機関コンピュータ14の表示装置にWEB画
面で表示される。したがって、依頼機関で治験全体の管
理を行なうモニターは依頼機関コンピュータ14の表示
装置で表示されるWEB画面を通じて検査データ等の確
認を行なうだけで、わざわざ各医療機関個別に確認する
ことなく、すべての医療機関における治験の進捗状況を
確認することができる。
【0078】さて次に、登録機関コンピュータ16で実
行される、上述の症例登録業務について、図7を使って
説明する。図7は登録機関の登録機関コンピュータ16
が症例登録業務で行なう処理を示すフローチャートであ
る。
【0079】登録機関では、症例登録票24を受領する
と、登録機関の職員が、症例登録票24に記載された臨
床試験番号、被験者番号、医療機関番号と被験者情報を
登録機関コンピュータ16へ入力する(S07.0
1)。
【0080】登録機関の登録機関コンピュータ16は、
入力された臨床試験番号、被験者番号、医療機関番号と
被験者情報を登録機関コンピュータ16の症例登録デー
タベースに取り込む(S07.02)。
【0081】予め登録機関コンピュータ16には治験実
施計画書17に記載された被験者の選択基準・除外基準
が、図6のような適否判断リスト20として記憶されて
いる。登録機関コンピュータ16は、取り込んだ被験者
情報と適否判断リスト20とを比較することで、標準コ
ードで特定される各被験者が治験実施計画書17の選択
基準・除外基準を満たしているか否かの適否判定を実行
する(S07.03)。そして、被験者について症例登
録確認票25を出力する(S07.04)。
【0082】次に、情報機関コンピュータ12で実行さ
れる、情報管理業務の内容を、図8乃至図17を使って
説明する。図8は本実施形態における情報管理業務の流
れを説明するブロック図である。図9は初期情報入力処
理で作成される治験スケジュール表26を表示した画面
を示す説明図である。図10、図11はスケジュール作
成処理で被験者スケジュール表27が作成されるときの
治験日入力画面を示す説明図である。図12はスケジュ
ール作成処理で被験者スケジュール表27が作成された
ときの画面を示す説明図である。図13は要確認の判定
方法を説明する説明図である。図14乃至図16は進捗
情報を表示した画面の説明図である。図17は確定報告
書36の一例を示す図である。
【0083】図8に示すように、治験実施計画書17を
受領した情報機関は、被験者特定番号が1枚につき1つ
記載された症例登録票用紙21を各医療機関に配布す
る。また、治験時点毎に定まる1つの標準コードを記載
した検査票用紙22、調査票用紙23も配布する。
【0084】また、情報機関に対して、依頼機関から初
期情報が記載された治験実施計画書17が、登録機関か
ら被験者特定番号と所定の症例データが記載された症例
登録票24や症例登録確認票25が送られてくると、情
報機関コンピュータ12では治験情報作成処理を行な
う。治験情報作成処理は、初期情報入力処理、症例デー
タ入力処理、スケジュール作成処理からなるものであ
る。
【0085】初期情報入力処理は治験実施計画書17に
記載されている治験に関する初期情報を治験管理コンピ
ュータへ保存するための処理である。初期情報入力処理
では、治験実施計画書17に記載された医療機関の名
前、医師の名前、被験者の選択基準や除外基準、治験薬
の投与量や投与期間、治験時点、測定項目などの初期情
報が情報機関コンピュータ12に保存される。
【0086】このとき、治験実施計画書17の対象とな
る治験に対して、1つの臨床試験番号が付与され登録さ
れる。また、治験時点は具体的な日付が入力されるので
はなく、被験者に対して投薬等の治験を開始する治験開
始日を基準にして、その日から何日後(或いは何日前)
に治験時点があるのかといった情報、すなわち検体33
の採取や、被験者の来院までの相対日数が入力されるも
のである。そして、各治験時点には標準コードを構成す
る時期番号が1つ割り振られる。例えば、ある治験で、
治験時点が合計12回あれば、その治験には12個の時
期番号「001」〜「012」が割り振られて登録され
る。
【0087】また、測定項目は治験時点に対応付けられ
て保存される。すなわち、各治験時点で実施される測定
項目が入力され、図9の画面例に示されているような治
験スケジュール表26が作成される。この治験スケジュ
ール表26は情報機関コンピュータ12に保存される。
なお、図9に例示した治験スケジュール表26の中にあ
る3桁の数字は、治験時点を表すもので、標準コードを
構成する時期番号に相当するものである。
【0088】症例データ入力処理は、被験者特定番号
や、症例データといった治験に参加する被験者の特徴を
情報機関コンピュータ12に保存するための処理であ
る。症例データ入力処理では、登録機関から受け取った
症例登録票24や症例登録確認票25に記載されている
被験者特定番号や、被験者ID、イニシャル、性別、治
験開始予定日といった症例データが情報機関コンピュー
タ12に保存される。
【0089】スケジュール作成処理は各被験者に対する
治験の実施工程を情報機関コンピュータ12に保存する
ための処理である。スケジュール作成処理では、初期情
報入力処理で入力された初期情報のうちの治験時点や測
定項目と、症例データ入力処理で入力された治験開始予
定日とに基づいて、各被験者に対して行なわれる治験の
実施工程を表す被験者スケジュール表27を作成する。
【0090】スケジュール作成処理では、上記の初期情
報入力処理で情報機関コンピュータ12に保存されてい
る治験スケジュール表26と、治験開始日を基準にした
相対日数とを利用して、新たに入力される被験者の治験
開始日に基づいて、各時期番号に対応する治験日を計算
して、図12の画面例に示すような被験者スケジュール
表27を作成する。被験者スケジュール表27は被験者
毎の各時期番号に対応する治験日と、その治験日に実施
される測定項目との対応関係を表すものとなる。この被
験者スケジュール表27は情報機関コンピュータ12に
保存される。
【0091】本実施形態においては、被験者スケジュー
ル表27は図10、図11のような入力画面を用いて作
成される。図10は各時期番号に対応する治験日が治験
日入力欄30に未表示状態の治験日入力画面である。治
験開始日入力欄28に治験開始日が入力され、自動入力
ボタン29が押されると、各時期番号に対応する治験日
が初期情報入力処理で入力された相対日数に基づいて計
算される。図11は各時期番号に対応する治験日が治験
日入力欄30に表示された状態の治験日入力画面であ
る。図11の画面例で登録ボタン31を押すと図12の
画面例に示されるような被験者スケジュール表27が作
成され、情報機関コンピュータ12に保存される。
【0092】なお、図10の画面例の治験開始日入力欄
28には当初、上述の症例データ入力処理で情報機関コ
ンピュータ12に保存されている治験開始予定日が表示
されているようにして、実際の治験開始日が治験開始予
定日とずれた場合にその治験開始日を入力するようにす
ると便利である。また、治験の途中でスケジュールに変
更が発生した場合等に対応できるように、各時期番号に
対応する日付を治験日入力欄30に自由に入力できるよ
うにするとよい。この場合には、上述の自動入力ボタン
29を用いないで、直接図10の治験日入力欄30に日
付を入力し、登録ボタン31を押し、図12の画面例に
示されるような被験者スケジュール表27が作成される
ようにする。
【0093】初期情報入力処理、症例データ入力処理、
スケジュール作成処理が行なわれることで、情報機関コ
ンピュータ12は治験情報32を作成する。治験情報3
2は、検査機関や医療機関から提供される治験結果情報
が不適正なデータであるとの疑いがあるデータを含まな
いかの判断、すなわち後述の要確認処理を情報機関コン
ピュータ12が行なう際に利用するものである。図13
に示されるように、治験情報作成処理で作成される治験
情報32は、被験者の標準コードと、被験者特定番号に
対応付けられた所定の症例データ及び被験者スケジュー
ルとで構成されている。所定の症例データは、被験者を
特徴付けるものであればよく、本実施形態では例えば、
被験者ID、性別、イニシャルである。
【0094】治験情報32のなかで、被験者番号、臨床
試験番号、医療機関番号、所定の症例データは、上述の
症例データ入力処理で情報機関コンピュータ12に保存
されたものである。また、時期番号は、上述の初期情報
入力処理で保存された治験時点の数だけ割り振られたも
のである。また、被験者スケジュールは、上述のスケジ
ュール作成処理において保存された被験者スケジュール
表27の情報が相当する。
【0095】これらの治験情報32を構成する各データ
は確認項目として利用される。つまり、後述の要確認処
理で、治験データベースに取り込まれた治験結果情報、
すなわち検査情報や調査情報が正確なものであるかどう
かの判断基準として利用されるものである。それぞれの
確認項目は、要確認処理における取り扱い方により、確
認項目A、確認項目B、確認項目Cに分類されている。
【0096】再び、図8で説明する。医療機関は被験者
から検体33を採取すると、被験者を特定する標準コー
ドが予め記載されている検査票用紙22に、その被験者
の被験者ID・性別・イニシャルといった所定の症例デ
ータと検体33の採取日を記載し、検体33と共に検査
票34として検査機関へ送付する。検査機関は、検査票
34に検体33の採取日以外の検査データを記入する。
検査票34に記載された標準コード、所定の症例デー
タ、検査データは検査機関コンピュータ13に保存され
る。検査機関コンピュータ13に保存された標準コー
ド、所定の症例データ、検査データは、通信回線網1を
つかって定期的に検査機関コンピュータ13から情報機
関コンピュータ12に直接送られる。検査機関コンピュ
ータ13に保存された標準コード、所定の症例データ、
検査データは、情報機関コンピュータ12からの送信要
求に基づいて送られるように構成することもできる。検
査機関から情報機関に送信される標準コード、所定の症
例データ、検査データは治験結果情報の1つとなる。特
に、検査機関で発生する検査データを含む治験結果情報
を検査情報と呼ぶ。
【0097】また、医療機関は情報機関から受け取った
被験者特定番号が予め記載されている調査票用紙23
に、被験者ID・被験者の性別・イニシャルといった所
定の症例データと、被験者の来院日や問診結果や医療機
関で行なった測定の結果等の試験データとを記載して調
査票35を作成する。調査票35に記載された標準コー
ド、所定の症例データ、試験データは治験結果情報の1
つとなる。特に、試験データを含む治験結果情報を調査
情報と呼ぶ。調査情報は調査票35に記載されて情報機
関へ送られる。
【0098】図8に示したように、検査機関から検査情
報を、医療機関から調査情報を受け取った情報機関で
は、情報機関コンピュータ12によって検査データ入力
処理、試験データ入力処理が行なわれる。検査データ入
力処理、試験データ入力処理は情報機関コンピュータ1
2にそれぞれ検査情報、調査情報を保存するための処理
である。検査データ入力処理、試験データ入力処理で
は、情報機関コンピュータ12への検査情報や調査情報
の保存が行なわれ、さらに保存された検査情報や調査情
報、すなわち治験結果情報に対して要確認処理を行な
う。
【0099】要確認処理は検査情報や、調査情報に不適
正なデータであるとの疑いがあるデータが含まれていな
いかの判断を行なう処理であり、検査情報が不適正なデ
ータであるとの疑いがあるデータであるかを判断する検
査情報要確認処理と、調査情報が不適正なデータである
との疑いがあるデータであるかを判断する調査情報要確
認処理とがある。
【0100】図13に示すように、要確認処理では、情
報機関コンピュータ12の治験データベースに保存され
ている前述の治験情報32と、検査情報や、調査情報、
すなわち治験結果情報との比較を行なう。本実施形態に
係る治験情報管理システムでは、標準コードを手がかり
に検査情報や調査情報に不適正なデータであるとの疑い
があるデータがないかの判断を行なう。
【0101】要確認処理において、情報機関コンピュー
タ12は治験情報32を検索して、情報機関コンピュー
タ12に保存された検査情報や調査情報に含まれる被験
者特定番号(臨床試験番号、被験者番号、医療機関番号
の組合せ)に対応する所定の症例データや被験者スケジ
ュールを抽出する。情報機関コンピュータ12は、抽出
した所定の症例データの内容と、検査情報や調査情報に
含まれる所定の症例データの内容とを比較し、両者が一
致するか否かを判定する。また、情報機関コンピュータ
12は、抽出した被験者スケジュールの内容と、検査情
報や調査情報に含まれる検査データの内容を比較し、両
者が一致するか否かを判定する。
【0102】抽出した所定の症例データの内容と検査情
報の内容について要確認処理を行なう場合として、例え
ば、検査情報のイニシャルについて要確認処理を行なう
場合がある。情報機関コンピュータ12に保存されてい
る治験情報32は、被験者特定番号と、被験者特定番号
に対する上述の症例データ入力処理で入力された被験者
のイニシャルとを備えている。ここで、図13に例示し
たように、臨床試験番号が「0012003」、被験者
番号が「0001」、医療機関番号が「0045」であ
る検査情報、すなわち被験者特定番号が「001200
300010045」である検査情報が検査機関コンピ
ュータ13から情報機関コンピュータ12に通信回線網
1を通じて送信されて、情報機関コンピュータ12に取
込まれて保存された場合、情報機関コンピュータ12
は、治験情報32を検索して、この被験者特定番号「0
01200300010045」に対応する所定の症例
データの内容として、イニシャル「SK」を抽出する。
【0103】情報機関コンピュータ12は、抽出された
治験情報のイニシャルと、検査情報のイニシャルとが一
致するか否かを判定する。図13の例では、前者が「S
K」であるのに対して、後者は「SK」であり、両者は
一致すると判定する。これにより、情報機関コンピュー
タ12は検査情報のイニシャルは不適正であるとの疑い
がない、すなわち、検査情報の内容のうちイニシャルは
要確認ではないと判定する。
【0104】一方で、例えば、図13に示した調査情報
のイニシャルについて要確認処理を行なう場合には、調
査情報のイニシャルが「KK」である。この場合は、抽
出した治験情報のイニシャルとは一致しないものと判定
する。これにより、情報機関コンピュータ12は調査情
報のイニシャルが不適正であるとの疑いがある、すなわ
ち、検査情報の内容のうちイニシャルは要確認であると
判定する。このようなイニシャルの不一致の原因として
は、医療機関における被験者の取り違いや、調査票35
への記入ミス、調査票35の取り違い等が考えられる。
【0105】また、抽出した被験者スケジュールの内容
と検査情報の内容について要確認処理を行なう場合とし
て、例えば、検査情報の採取日について要確認処理を行
なう場合がある。情報機関コンピュータ12に保存され
ている治験情報32は、被験者特定番号と、被験者特定
番号に対する治験日(時期番号)が対応付けられた被験
者スケジュールとを備えている。ここで、図13に例示
したように、臨床試験番号が「0012003」、被験
者番号が「0001」、医療機関番号が「0045」、
時期番号が「002」である検査情報、すなわち標準コ
ードが「001200300010045002」であ
る検査情報が検査機関コンピュータ13から情報機関コ
ンピュータ12に通信回線網1を通じて送信されて、情
報機関コンピュータ12に取込まれて保存された場合、
情報機関コンピュータ12は、治験情報32を検索し
て、この標準コード「001200300010045
002」に対応する被験者スケジュールを抽出する。図
13に例示されている被験者スケジュールによれば、被
験者スケジュールの内容として、時期番号「003」に
対応する治験日「2001/8/15」を抽出する。
【0106】情報機関コンピュータ12は抽出した治験
日と、検査情報の内容である採取日(治験日)とが一致
するか否かを判定する。図13の例では、前者が「20
01/8/15」であるのに対して、後者は「2001
/8/23」であり、8日のずれがあり両者は一致しな
いものと判定する。これにより、情報機関コンピュータ
12は検査情報の治験日が不適正であるとの疑いがあ
る、すなわち、確認項目のうち治験日は要確認であると
判定する。
【0107】なお、治験は医療機関や被験者の都合で治
験スケジュール通りに行なわれないことがあるため、治
験日が一致するか否かの判定においては所定の範囲で一
致するかを判断するようにするとよい。例えば、±7日
のずれがあったとしても、治験日は一致すると判定する
ようにする。
【0108】また、抽出した被験者スケジュールの内容
と調査情報の内容について要確認処理を行なう場合とし
て、例えば、調査情報の測定項目についてのデータの有
無について要確認処理を行なう場合がある。情報機関コ
ンピュータ12に保存されている治験情報32は、被験
者特定番号と、被験者特定番号に対する治験日(時期番
号)と、その治験日に行なう測定項目が対応付けられた
被験者スケジュールとを備えている。ここで、図13に
例示したように、臨床試験番号が「0012003」、
被験者番号が「0001」、医療機関番号が「004
5」、時期番号が「003」である調査情報、すなわち
標準コードが「00120030001004500
3」である調査情報が情報機関コンピュータ12に取込
まれて保存された場合、情報機関コンピュータ12は、
治験情報32を検索して、この標準コード「00120
0300010045003」に対応する被験者スケジ
ュールを抽出する。図13に例示されている被験者スケ
ジュールによれば、被験者スケジュールの内容として、
時期番号「003」に対応する測定項目が抽出される。
【0109】情報機関コンピュータ12は、抽出された
測定項目について、調査情報にデータが有るか否かの判
定を行なう。図13の例では、調査情報に「体重」のデ
ータが含まれていない。この場合、情報機関コンピュー
タ12は抽出した被験者スケジュールの内容と治験結果
情報の内容とが一致しないとため、要確認と判定する。
被験者スケジュールの内容では、時期番号「003」で
は「体重」のデータがなければならないとされているか
らである。
【0110】要確認の判定は、上述のイニシャルの不一
致、治験日の不一致、測定項目についてのデータの有無
以外にも、標準コードの有無や、被験者IDや性別の一
致、治験日の有無についても行なうことができる。
【0111】また、被験者スケジュールの内容として、
治験情報32が時期番号「001」、「002」、「0
03」を備えている治験において、検査情報の内容とし
て時期番号が「001」である検査情報が情報機関コン
ピュータ12に送信されたあとに、時期番号が「00
2」である検査情報が情報機関コンピュータ12に送信
されていないにもかかわらず、先に時期番号が「00
3」である検査情報が送信されてきたような場合に、時
期番号「003」の検査情報が要確認であると判定する
ようにすることもできる。時期番号が「002」である
治験結果情報が欠落していると判断できるからである。
また、症例データに、その被験者について治験が中止さ
れているか否かの情報を備えていれば、治験が中止され
ている被験者の検査情報や調査情報が情報機関コンピュ
ータ12取り込まれた場合等に、要確認と判定するよう
にすることもできる。
【0112】なお、上述の治験情報32は、被験者特定
番号に対する所定の症例データと被験者スケジュールと
を備えるものであるが、所定の症例データ又は被験者ス
ケジュールのうちどちらか一方だけを備えるようにして
もよい。この場合には、検査情報または調査情報に含ま
れる検査データや被験者スケジュールのうちどちらか一
方に関する内容についてのみ、上述の要確認の判定を行
なうことになる。
【0113】つまり、治験情報32が被験者特定番号
と、被験者特定番号に対する症例データだけを備えるも
のである場合には、上述の検査情報要確認処理又は調査
情報要確認処理いずれの場合でも、所定の症例データの
内容についてのみ要確認の判定を行なう。治験情報32
が被験者特定番号と、被験者特定番号に対する被験者ス
ケジュールだけを備えるものである場合には、上述の検
査情報要確認処理又は調査情報要確認処理いずれの場合
でも、被験者スケジュールの内容についてのみ要確認の
判定を行なう。
【0114】情報機関コンピュータ12は所定の症例デ
ータの内容又は被験者スケジュールの内容について、検
査情報又は調査情報の内容と一致しないと判定した場合
には、検査情報又は調査情報が適正なものであるかを検
査機関や依頼機関や医療機関に確認するための要確認情
報を出力する。要確認情報は、治験結果情報のうち要確
認と判定された確認項目を示したり、要確認と判定され
た確認項目が発生している被験者を知らせたりする情報
である。
【0115】要確認情報は、後述のように、検査機関処
理指示書や、依頼機関処理指示書や、質問一覧表のよう
な紙媒体に記載されて出力される場合の他、通信回線網
1を使って、情報機関コンピュータ12から検査機関コ
ンピュータ13や依頼機関コンピュータ14や医療機関
コンピュータ15に対して要確認情報を出力するように
構成して、検査機関コンピュータ13や依頼機関コンピ
ュータ14や医療機関コンピュータ15の表示装置に要
確認情報の表示を出力する場合等が考えられる。
【0116】本実施形態では、要確認情報が出力される
と、情報機関は、検査機関や依頼機関や医療機関に対し
て、検査情報や調査情報の確認を求める。確認項目Aで
は先ず検査機関に確認を行なった後に、それでも要確認
である場合に依頼機関に確認をとる。確認項目Bでは、
はじめから依頼機関に確認をとる。確認項目Cでは、医
療機関に確認をとる。このような確認は要確認情報が出
力されなくなるまで行なわれる。
【0117】このように検査データ入力処理で検査情報
要確認処理を行なうことにより、医療機関で被験者ID
の取り違いが発生した場合や、治験実施計画書17で定
める時期を外して検体33の採取が行なわれた場合、検
査機関でデータの入力ミス等が発生した場合でも、その
データが適正なものであるかチェックがされるため、検
査機関から送信されてきた検査情報がそのまま正確なデ
ータとして扱われるという事態を回避できる。
【0118】また、試験データ入力処理で調査情報要確
認処理を行なうことにより、医療機関で被験者IDの取
り違いが発生した場合や、治験実施計画書17で定める
時期を外して被験者の来院が行なわれた場合でも、その
データが適正なものであるかチェックがされるため、医
療機関から送られてきた調査情報がそのまま正確なデー
タとして扱われるという事態を回避できる。
【0119】そして、検査データ入力処理や試験データ
入力処理では、情報機関コンピュータ12を用いて、情
報機関に送られてきた治験結果情報に不適正なデータで
あるとの疑いがあるデータが含まれていないかのチェッ
クを行なうため、医療機関等ではデータのチェックのた
めに多大な医療スタッフの労力と時間を費やす必要がな
くなり、本来の医療業務に専念できるようになる。ま
た、情報機関コンピュータ12に保存された治験結果情
報に不適正なデータが含まれていた場合に、その治験結
果情報が適正な治験結果情報として扱われることを防止
することができ、信頼性のある治験結果情報の管理が可
能になる。
【0120】なお、上述のように本実施形態では、検査
情報や調査情報が不適正なデータであるとの疑いがある
データであるかを判断するために調査情報要確認処理を
行なうものである。しかし、調査情報が通信回線網1を
使って医療機関コンピュータ15から情報機関コンピュ
ータ12へ直接取込まれるものではなく、医療機関から
送られてくる調査票35に記載された調査情報を情報機
関の職員が入力する場合には、情報機関の職員は調査情
報を情報機関コンピュータ12に入力するさいに、目視
で調査情報が不適正なデータであるとの疑いがあるデー
タであるかを確認することできる。したがって、そのよ
うな場合には、試験データ入力処理において、情報機関
コンピュータ12をつかって調査情報要確認処理を行な
わない(確認項目Cについては要確認処理を行なわな
い)ように構成することもできる。
【0121】再び、図8にもどって説明する。図8に示
したように、情報機関コンピュータ12は、検査データ
入力処理や試験データ入力処理によって得られた治験デ
ータベースの情報をもとにして、安全性確認処理、進捗
情報提供処理、確定データ報告処理を行なう。安全性確
認処理は、検査データに異常値が発生していないかを確
認するための処理である。情報機関コンピュータ12に
は予め、検査機関で測定される測定データに関して人体
の安全上許されるレンジ(上限値や下限値)を示す臨床
検査値レンジ表が保存されている。
【0122】情報機関コンピュータ12が実行する安全
性確認処理では、検査機関から検査データが送信されて
くる度に、治験データベースに保存された検査データを
構成する測定データが臨床検査値レンジ表のレンジ内に
入っているかを確認し、所定の範囲を超えてレンジを外
れた場合に、測定データに異常値が発生していることを
依頼機関に知らせる安全性情報を出力する。本実施例で
は、安全性情報は安全性管理情報リストに記載して出力
される。安全性管理情報リストは依頼機関に送付される
もので、上述の確認項目A又は確認項目Bに関する要確
認フラグの状態に応じて出力される安全性管理情報リス
トの種類が異なるようになっている。
【0123】本実施形態では、治験が複数の医療機関で
行なわれていても、各医療機関で発生する検査データは
検査機関を介して情報機関に集約されている。したがっ
て、ある1の被験者に所定の範囲を超えてレンジを外れ
た測定データが発生すれば、情報機関から安全性管理情
報リストが送られてくる。このため、依頼機関は各医療
機関に対して個別に検査データの監視を行なわなくて
も、検査が安全に行なわれているかのチェックを容易に
行なうことができる。そして、依頼機関は、1つの医療
機関で被験者の測定データに異常値が発生した場合に
は、直ぐにそれを把握でき、他の医療機関に治験の中止
を通達するなどの迅速かつ適切な処理を行なうことがで
きる。
【0124】進捗情報提供処理は医療機関の医師や、依
頼機関のモニターに治験の進捗状況等の治験に関する情
報を提供するための処理である。進捗情報提供処理で
は、情報機関コンピュータ12が医療機関コンピュータ
15や依頼機関コンピュータ14からの要求に応じて、
来院する被験者のリスト、各被験者の来院日や測定項
目、検査データ、試験データ、来院状況などの治験の進
捗情報を、通信回線網1を通じて医療機関コンピュータ
15や依頼機関コンピュータ14に送信する。医療機関
コンピュータ15や依頼機関コンピュータ14では、送
信されてきた進捗情報を表示装置にWEB画面で表示す
る。
【0125】これにより、医師は医療機関コンピュータ
15の表示装置に表示されるWEB画面を通じて、来院
予定の被験者のリストを参照したり、各被験者の来院予
定日や、その日の測定項目を参照したりすることで治験
のスケジュールを容易に確認することができる。また、
依頼機関では、依頼機関コンピュータ14の表示装置に
表示されるWEB画面を通じて、各被験者の検査データ
や試験データ、来院状況を参照することができるため、
治験が実施されているすべての医療機関に対して治験の
進捗状況を個別に問い合わせる労力を省くことができ
る。
【0126】図14は来院予定の被験者リストを医療機
関コンピュータ等の表示装置に表示したときの画面表示
の例である。図15は来院状況を依頼機関コンピュータ
等の表示装置に表示したときの画面表示の例である。図
16は各被験者の検査データや試験データを依頼機関コ
ンピュータ等の表示装置に表示したときの画面表示の例
である。また、各被験者の来院予定日やその日の測定項
目を図12と同様に、医療機関コンピュータ等の表示装
置に画面表示することもできる。
【0127】確定データ報告処理は、治験依頼機関に治
験の確定データを提供するための処理である。ここで確
定データとは、上記の要確認処理で不適正なデータであ
るとの疑いがあるデータと判断されなかった検査情報
(検査データ)や調査情報(試験データ)のことをい
う。確定データ報告処理では、情報機関コンピュータ1
2が、依頼機関コンピュータ14からの要求に応じて、
検査データ、試験データ等を記載した確定報告書36を
出力する。図17は確定報告書の一例を示す図である。
本実施例では確定報告書36には、後述のように仮確定
報告書と、最終確定報告書の2種類がある。
【0128】これにより、各医療機関が個別に確定報告
書36を作成する必要がなくなり、複数の医療機関で治
験が実施されていたとしても、1つの情報機関からのみ
確定報告書36が発行されるので、依頼機関にとっても
確定報告書36の管理がしやすくなる。
【0129】さて次に、図18乃至図23に基づいて、
情報機関コンピュータ12が実行する治験情報管理処理
を説明する。図18は症例毎に行われる本実施形態の治
験情報管理処理を示すフローチャートである。
【0130】情報機関は、被験者に対して治験が実施さ
れる前にS18.01〜S18.10の治験情報作成処
理を行なう。この治験情報作成処理は、治験に関する初
期情報を治験管理コンピュータへ登録するための初期情
報入力処理(S18.01〜S18.03)と、治験に
参加する被験者の特徴を情報機関コンピュータ12に保
存するための症例データ入力処理(S18.04〜S1
8.06)と、各被験者に対する治験の実施工程を情報
機関コンピュータ12に保存するためのスケジュール作
成処理(S18.07〜S18.10)とで構成されて
いる。初期情報入力処理、症例データ入力処理、スケジ
ュール作成処理で各種のデータが情報機関コンピュータ
12に保存されることで、後の要確認処理で利用する治
験情報32を作成する。
【0131】S18.01〜S18.03の初期情報入
力処理では最初に、治験実施計画書17に記載された初
期情報の入力を受付ける(S18.01)。本実施形態
では、依頼機関から受領した治験実施計画書17に記載
された初期情報を、情報機関の職員が入力するようにな
っている。そして、入力された初期情報を、情報機関コ
ンピュータ12に取込み保存する(S18.02)。
【0132】保存された初期情報は情報機関コンピュー
タ12の表示装置10に、又は紙媒体で出力(S18.
03)して、初期情報入力処理を終える。情報機関の職
員は出力された初期情報と治験実施計画書17の初期情
報とに相違がないかを目視により比較し、入力ミス等が
ないかを照合する。照合の結果、入力ミス等がありデー
タの修正が必要であれば、S18.01〜S18.03
を再度行ない修正後のデータを初期情報として情報機関
コンピュータ12に保存する。このとき、情報機関コン
ピュータ12は、既に保存されていた(入力ミス等があ
った)初期情報を消去せずに、修正理由と共に修正履歴
として保存する。
【0133】S18.04〜S18.06の症例データ
入力処理では最初に、各被験者の標準コードのうち被験
者を特定するための被験者特定番号と症例データの入力
を受付ける(S18.04)。本実施形態では、登録機
関から受領した症例登録票24や症例登録確認票25に
記載されている被験者特定番号や、症例データを情報機
関の職員が入力するようになっている。
【0134】そして、入力された被験者特定番号と症例
データを、情報機関コンピュータ12に取込み保存する
(S18.05)。保存した症例データ等は情報機関コ
ンピュータ12の表示装置10に、又は紙媒体で出力
(S18.06)して、症例データ入力処理を終える。
情報機関の職員は出力された症例データ等と症例登録票
24や症例登録確認票25に記載された症例データ等と
に相違がないかを目視により比較し、入力ミス等がない
かを照合する。照合の結果、入力ミス等がありデータの
修正が必要であれば、S18.04〜S18.06を再
度行ない修正後のデータを症例データとして情報機関コ
ンピュータ12に保存する。このとき、情報機関コンピ
ュータ12は、既に保存されていた(入力ミス等があっ
た)症例データ等を消去せずに、修正理由と共に修正履
歴として保存する。
【0135】症例データ入力処理で被験者特定番号と所
定の症例データが情報機関コンピュータ12に保存され
ると、被験者特定番号と所定の症例データは、所定の症
例データが被験者特定番号に対応した状態で治験情報3
2の一部を構成する。
【0136】S18.07〜S18.10のスケジュー
ル作成処理では最初に、被験者の治験開始日の入力を受
付ける(S18.07)。その後、すでに初期情報入力
処理で情報機関コンピュータ12に保存されている治験
開始日を基準にした相対日数と、S18.07で入力さ
れた各被験者の治験開始日に基づいて、治験時点(時期
番号)に対応する治験日を算出する(S18.08)。
そして、時期番号とその時期番号で特定される治験時点
に実施される測定項目との対応関係を示した治験スケジ
ュール表26を参照して、その時期番号の治験日に実施
される測定項目を決定して、図12の画面例に示すよう
な各被験者の被験者スケジュール表27を作成する(S
18.09)。この被験者スケジュール表27は情報機
関コンピュータ12に保存される(S18.10)。
【0137】スケジュール作成処理で情報機関コンピュ
ータ12に被験者スケジュール表27が保存されると、
被験者スケジュール表27は被験者特定番号に対応した
状態で、被験者スケジュールとして治験情報32の一部
を構成する。
【0138】S18.01〜S18.10の治験情報作
成処理の後、各被験者について、検査機関から検査情報
が送信されてくる度に情報機関コンピュータ12に検査
情報を保存するための検査データ入力処理が行われる
(S18.11)。また、医療機関から調査情報が送ら
れてくる度に情報機関コンピュータ12に調査情報を保
存するための試験データ入力処理が行われる(S18.
12)。検査データ入力処理、試験データ入力処理で
は、調査情報に不適正なデータであるとの疑いがあるデ
ータが含まれていないかの判断を行なう要確認処理が行
なわれる。
【0139】また、情報機関コンピュータ12は検査機
関から検査情報が送られてくる度に、検査データに異常
値が発生していないかを確認するために安全性確認処理
を行なう(S18.13)。また、情報機関コンピュー
タ12は医療機関の医師や、依頼機関のモニターに治験
の進捗状況等の治験に関する情報を提供するために進捗
情報提供処理を行なう(S18.14)。また、情報機
関コンピュータ12は、依頼機関に治験の確定したデー
タを提供するために確定データ報告処理を行なう(S1
8.15)。
【0140】図19は、情報機関コンピュータ12で実
行される、上述の検査データ入力処理のフローチャート
である。情報機関は検査機関から検査情報が送信される
とそれを受信する(S19.01)。そして受信した検
査情報を情報機関コンピュータ12に取込み保存する
(S19.02)。つづいて、取込んだ検査情報に基づ
いて、要確認処理(検査情報要確認処理)がS19.0
3〜S19.19で行なわれる。
【0141】検査情報要確認処理では先ず、確認項目A
又は確認項目Bが要確認であるかが判断される(S1
9.03)。確認項目A及び確認項目Bはいずれも、検
査情報に含まれる確認項目である。そして、確認項目A
は、その項目について不適正なデータであるとの疑いが
生じた場合には、はじめに検査機関にデータが適正であ
るかの問い合わせを行ない、それでも明らかにならなか
った場合に依頼機関に問い合わせるようにと、予め定義
づけられている項目である。これに対して、確認項目B
は、はじめから依頼機関にデータの適正を問い合わせる
ようにと定義づけられている項目である。
【0142】S19.03の判断は、図13を使って既
に説明したように、治験データベースに格納されている
治験情報32を用いて行なわれる。ここで、S19.0
3で要確認と判断されなければ、後述のS19.15に
進む。一方、確認項目A、又は確認項目Bに要確認項目
が見つかると、既に要確認フラグがセットされていたか
否かの判断を行なう(S19.04)。要確認フラグが
セットされていなければ、要確認フラグをセットする
(S19.05)。
【0143】そして、次に確認項目Aについて要確認が
発生しているかの判断を行なう(S19.06)。確認
項目Aに要確認が発生している場合には、検査機関にデ
ータの適正を確認するために、要確認情報を記載した検
査機関処理指示書を出力する(S19.07)。情報機
関の職員は、出力された検査機関処理指示書を検査機関
に送付する。
【0144】情報機関の職員は、検査機関から検査機関
処理指示書を受領すると、検査機関処理指示書に記載さ
れた対応方法を情報機関コンピュータ12に入力する。
そして、入力された検査期間処理指示書の対処方法がデ
ータ修正か否かを判断する(S19.08)。データ修
正であれば、修正された修正データ(検査情報)が検査
機関コンピュータ13から情報機関コンピュータ12に
送信されてくるので、その修正データを情報機関コンピ
ュータ12の治験データベースに取込み保存する(S1
9.09)。このとき、情報機関コンピュータ12は、
既に保存されていた検査情報を消去せずに、修正理由と
共に修正履歴として保存する。
【0145】一方で、S19.06で確認項目Aに要確
認が発生していないと判断された場合や、S19.08
でデータ修正でないと判断された場合は、依頼機関にデ
ータの適正を確認するために、要確認情報を記載した依
頼機関処理指示書を出力する(S19.10)。S1
9.06で確認項目Aに要確認が発生していないと判断
された場合に依頼機関処理指示書を出力するのは、S1
9.03で少なくとも確認項目A又は確認項目Bどちら
か一方に要確認が発生していることが確認されているた
め、S19.06で確認項目Aで要確認が発生していな
いと判断したということは、確認項目Bで要確認が発生
していることを意味するからである。
【0146】S19.08でデータ修正でないと判断さ
れた場合に依頼機関処理指示書を出力するのは、確認項
目Aについて検査機関で修正できない(明らかにならな
かった)場合には依頼機関にデータの適正を問い合わせ
ることになっているからである。
【0147】情報機関の職員は、出力された依頼機関処
理指示書を依頼機関に送付する。情報機関の職員は依頼
機関からの指示に従い、データの修正のために依頼機関
処理指示書に記載されている指示データ(検査情報)を
情報機関コンピュータ12に入力する(S19.1
1)。入力された指示データは、検査機関へ確認をとる
ため検査機関コンピュータ13に送信され(S19.1
2)、検査機関は送信されてきた指示データの確認を行
ない、指示データの内容でデータを修正することを了承
するときは了承信号を情報機関コンピュータ12に送信
する。S19.13で了承信号を受信すると、入力され
た指示データを治験データベースに取込み保存する(S
19.14)。このとき、情報機関コンピュータ12
は、既に保存されていた検査情報を消去せずに、修正理
由と共に修正履歴として保存する。
【0148】S19.09やS19.14で修正データ
や指示データが取込まれると、再びS19.03で確認
項目Aや確認項目Bが要確認ではないかが判断される。
データの修正が適切に行なわれれば、ここで要確認では
ないと判断され、続いて要確認フラグがセットされてい
るか、クリアになっているかの判断を行なう(S19.
15)。ここで、セットされていれば、S19.03で
確認項目Aと確認項目Bで要確認が発生していないこと
が判っているため、要確認フラグをクリアする必要があ
る。
【0149】ところで、確認項目Aや確認項目B以外の
確認項目である確認項目Cが要確認の状態であったとき
に、要確認フラグをクリアすることはできないので、S
19.16では確認項目Cが要確認か否かを確認する。
確認項目Cは医療機関から送られてくる調査情報に含ま
れる項目である。確認項目Cが要確認でないことが確認
されるとS19.17に進む。
【0150】S19.17では、S19.03とS1
9.16で全ての確認項目は要確認ではないことが判っ
ているため、要確認フラグをクリアして、検査データ入
力処理を終える。また、S19.16で確認項目Cが要
確認であれば、要確認フラグをセットした状態のまま検
査データ入力処理を終える。なお、確認項目Cについて
は要確認処理を行なわない構成とした場合には、S1
9.16は省略される。
【0151】図20は、情報機関コンピュータ12で実
行される、上述の試験データ入力処理のフローチャート
である。情報機関は医療機関から調査票35を受領する
と、調査票35に記載されている調査情報が調査機関の
職員によって入力される(S20.01)。そして入力
された調査情報を情報機関コンピュータ12に取込み保
存する(S20.02)。つづいて、保存された調査情
報に基づいて、要確認処理(調査情報要確認処理)がS
20.03〜S20.11で行なわれる。
【0152】調査情報要確認処理では先ず、確認項目C
が要確認であるかが判断される(S20.03)。確認
項目Cは調査情報に含まれる測定項目である。そして、
確認項目Cは、その項目について不適正なデータである
との疑いが生じた場合には、医療機関にデータが適正で
あるかの問い合わせを行なうものとして、予め定義づけ
られている項目である。
【0153】S20.03の判断は、図13を使って既
に説明したように、治験データベースに格納されている
治験情報32を用いて行なわれる。ここで、S20.0
3で要確認と判断されなければ、後述のS20.09に
進む。一方、確認項目Cに要確認項目が見つかると、既
に要確認フラグがセットされていたか否かの判断を行な
う(S20.04)。要確認フラグがセットされていな
ければ、要確認フラグをセットする(S20.05)。
【0154】そして、医療機関にデータの適正を確認す
るために、要確認情報を記載した質問一覧表を出力する
(S20.06)。情報機関の職員は、出力された質問
一覧表を医療機関に送付する。
【0155】ここで、医療機関の医師等は質問一覧表に
記載された確認項目について調査を行ない、修正データ
(調査情報)を調査票35に記載して情報機関に送付す
る。情報機関に修正データが記載された調査票35が送
られると、情報機関の職員により、修正データが入力さ
れ(S20.07)、入力された指示データを治験デー
タベースに取込み保存する(S20.08)。このと
き、情報機関コンピュータ12は、既に保存されていた
調査情報を消去せずに、修正理由と共に修正履歴として
保存する。
【0156】S20.08で修正データが取込まれる
と、再びS20.03で確認項目Cが要確認ではないか
が判断される。データの修正が適切に行なわれれば、こ
こで要確認ではないと判断され、続いて要確認フラグが
セットされているか、クリアになっているかの判断を行
なう(S20.09)。ここで、セットされていれば、
S20.03で確認項目Cで要確認が発生していないこ
とが判っているため、要確認フラグをクリアする必要が
ある。
【0157】ところで、確認項目C以外の確認項目であ
る確認項目Aや確認項目Bが要確認の状態であったとき
に、要確認フラグをクリアすることはできないので、S
20.10では確認項目A又は確認項目Bが要確認か否
かを確認する。確認項目A又は確認項目Bが要確認でな
いことが確認されるとS20.11に進む。
【0158】S20.11では、S20.03とS2
0.10で全ての確認項目は要確認ではないことが判っ
ているため、要確認フラグをクリアして、検査データ入
力処理を終える。また、S20.10で確認項目A又は
確認項目Bが要確認であれば、要確認フラグをセットし
た状態のまま試験データ入力処理を終える。
【0159】なお、本実施形態では、調査情報の提供は
調査票35をFAXで送信することにより行なわれるた
め、S20.01で調査票35に記載されている調査情
報が調査機関の職員によって入力されるが、調査情報を
医療機関コンピュータ15に入力し、通信回線網1を使
って医療機関コンピュータ15から情報機関コンピュー
タ12に調査情報直接送信するようにしてもよい。この
場合は、S20.01は省略され、S20.02で調査
情報が通信回線網1を使って情報機関コンピュータ12
に取込み保存する。
【0160】また、医療機関から送られてくる調査票3
5に記載された調査情報を情報機関の職員が入力する場
合であって、調査情報が不適正なデータであるとの疑い
があるデータであるかを情報機関の職員が目視で確認す
る場合には、調査情報要確認処理を行なわない(確認項
目Cについては要確認処理を行なわない)構成とするこ
とができる。その場合には、S20.03〜S20.1
1は省略される。
【0161】図21は、情報機関コンピュータ12で実
行される、上述の安全性管理処理のフローチャートであ
る。情報機関コンピュータ12は検査機関から検査デー
タが送信され、情報機関コンピュータ12に検査データ
が保存される度に、予め情報機関コンピュータ12に格
納されている臨床検査値レンジ表と、保存された各検査
データを構成する測定データとを比較し、測定データが
臨床検査値レンジ表のレンジ内にあるかを確認する(S
21.01)。
【0162】例えば、臨床検査値レンジ表で白血球数の
下限値が3000、上限値が10000と規定されてい
る場合に、白血球数に関する測定データが3000以上
10000以下の範囲に入っていればレンジ内と判断す
るが、3000よりも小さかったり、10000よりも
大きかったりするとレンジ外と判断する。
【0163】S21.01でレンジ外と判断される測定
データがなければ、安全性管理処理は終了する。しか
し、S21.01でレンジ外にある測定データが見つか
ると、S21.02に進み、R値を算出する。R値とは
測定データの値とレンジの上限又は下限の値との差であ
ある。臨床検査値レンジ表で上限値が設定されている測
定データにおいて、検査データの値がその上限値を超え
ている時は、測定データの値と上限値との差がR値とな
る。また、臨床検査値レンジ表で下限値が設定されてい
る測定データにおいて、測定データの値がその下限値を
超えている時は、測定データの値と下限値との差がR値
となる。
【0164】続いてS21.03ではグレード値を算出
する。グレード値は各測定項目について、所定の値が予
め定められ、情報機関コンピュータ12に保存されてい
る。続いてS21.04では、R値とグレード値の大小
を比較する。この結果、グレード値の方が大きかった場
合には安全性管理処理を終了させる。
【0165】グレード値は、その治験の特徴を踏まえ
て、測定データの値が臨床検査値レンジ表のレンジを外
れることが許される所定の範囲(許容値)を定める意味
を持つ。各測定データについてのグレード値は各被験者
に対して治験を開始する前に予め任意の値に設定できる
もので、情報機関コンピュータに保存されている。
【0166】S21.04でR値の方が大きいと判断し
た場合には、S21.05〜S21.07の安全性管理
情報リストを出力する処理に進む。安全性管理情報リス
トには測定データに異常値が発生していることを知らせ
る安全性情報が記載されている。依頼機関は安全性管理
情報リストをみて、必要と判断すれば、即座に治験を中
止させる。本実施形態では、上述の確認項目A又は確認
項目Bに関する要確認フラグがセットされている状態な
のか、クリアされている状態なのかの違いにより出力す
る安全性管理情報リストの種類が異なってくる。
【0167】S21.05で確認項目A又は確認項目B
に関する要確認フラグがクリアされている状態と判断す
ると、正式な安全性管理情報リストを出力する(S2
1.07)。要確認フラグがクリアされているというこ
とは、その治験時点の検査データは不適正なデータであ
るとの疑いがないことを意味するため正式なデータとし
て扱われるからである。一方S21.05で確認項目A
又は確認項目Bに関する要確認フラグがセットされてい
ると判断すると、仮の安全性管理情報リストを出力する
(S21.06)。要確認フラグがセットされていると
いうことは、その治験時点の検査データは不適正なデー
タであるとの疑いがあることを意味するため、保存され
ている検査情報は未だ仮のデータとして扱う必要がるか
らである。
【0168】出力された正式な安全性管理情報リストや
仮の安全性管理情報リストは依頼機関に送付される。な
お、安全性情報を記載した安全性管理情報リストを送付
する代わりに、通信装置7を使って、情報機関コンピュ
ータ12から依頼機関コンピュータ14に安全性情報を
出力するようにしてもよい。
【0169】本実施形態においては、上述のようにS2
1.04でグレード値の方がR値よりも小さかった場合
にのみ安全性管理情報リストを出力させるもので、グレ
ード値は各測定データについて任意に設定できるように
なっている。したがって、測定データの値が臨床検査値
レンジ表のレンジを外れた全ての場合に、必ずしも安全
性管理情報リストを出力するものではない。
【0170】そして、グレード値は任意の値を設定でき
るため、情報機関コンピュータ12に予め格納しておく
臨床検査値レンジ表は1種類で充分となるというメリッ
トがある。つまり、標準的な臨床検査値レンジ表のみを
情報機関コンピュータ12に格納しておき、普段はグレ
ード値を0としておく。そして、ある測定データに関し
ては臨床検査値レンジ表のレンジをある範囲で外れるの
は止むを得ないような治験を行なう場合に、その治験の
初期情報として、グレード値を所望の値に設定する。こ
れにより、臨床試験毎にわざわざ別の臨床検査値レンジ
表を作成する必要もなくなるし、同時に複数の治験が実
施されている時でも臨床検査値レンジ表は1種類です
む。
【0171】さらに、保存されている臨床検査値レンジ
表のレンジ自体を変更する必要がなく、新たに別の臨床
試験をする際にレンジを元の値に戻すことを忘れるとい
うミスを防ぐことができる。また、被験者ごとに異なる
グレード値を設定できるようにしておけば、被験者毎に
異なった基準で異常値の発見をすることができる。
【0172】また、本実施形態では、確認項目A又は確
認項目Bに関する要確認フラグがセットされている状態
なのか、クリアされている状態なのかの違いにより出力
する安全性管理情報リストの種類を変えるため、検査デ
ータに不適正なデータであるとの疑いがある場合でも、
念のために仮の情報として、測定データに異常値が発生
している旨を依頼機関に知らせることができ、依頼機関
において迅速かつ適切な対応をとることができる。
【0173】図22は、情報機関コンピュータ12で実
行される、上述の進捗情報提供処理のフローチャートで
ある。進捗情報提供処理では、先ず、情報機関コンピュ
ータ12が医療機関コンピュータ15や依頼機関コンピ
ュータ14からの要求の受付けを確認する(S22.0
1)。要求を受付けると、来院する被験者のリスト、各
被験者の来院日や測定項目、検査データ、試験データ、
来院状況などの治験の進捗情報を出力し(S22.0
2)、通信回線網1を通じて医療機関コンピュータ15
や依頼機関コンピュータ14に送信する。医療機関コン
ピュータ15や依頼機関コンピュータ14では、送信さ
れてきた進捗情報をWEB画面で確認できる。
【0174】図23は、情報機関コンピュータ12で実
行される、確定データ報告処理のフローチャートであ
る。確定データ報告処理では、先ず情報機関コンピュー
タ12は依頼機関コンピュータ14から仮確定報告書の
作成依頼信号を受信する(S23.01)。つぎに、上
述の要確認フラグの状態を判断する(S23.02)。
要確認フラグがセットされている状態では、要確認処理
で不適正なデータであるとの疑いがあるデータが生じて
いることが確認されているため、治験結果情報は未だ確
定していない状態である。この状態では仮確定報告書も
最終確定報告書も作成することはできない。不適正なデ
ータであるとの疑いがあるデータを確定データとしてし
まうと、適正な治験に支障をきたすおそれがあるからで
ある。
【0175】S23.02で要確認フラグがクリアであ
ることが確認されると仮確定報告書を出力する(S2
3.03)。出力された仮確定報告書は医療機関の医師
に送付され、医師のチェックを受ける。医師のチェック
の結果データに修正がなければ(S23.04)、S2
3.12に進み、依頼機関からの最終確定報告書の作成
依頼が有るかを確認して、S23.13で最終確定報告
書を作成して確定データ報告処理を終了する。
【0176】一方、医師のチェックの結果、仮確定報告
書のデータが修正を必要とするものであると判断される
と(S23.04)、S23.05へ進み、データの修
正が行なわれる。データの修正は、医師の指示に基づい
て、情報機関の職員が情報機関コンピュータ12にデー
タを入力することで行なわれる。このとき、情報機関コ
ンピュータ12は、修正される前のデータを消去せず
に、修正理由と共に修正履歴として保存する。なお、医
師が医療機関コンピュータからWEB画面を通じて修正
するデータの入力をおこなうようにすることもできる。
【0177】データの修正が終わると、S23.06で
上述の要確認処理と同様に確認項目が要確認であるかの
判断を行なう。確認項目に要確認があると判断すると、
S23.07へ進み、要確認フラグの状態を確認する。
ここで、要確認フラグがクリアの状態であれば、S2
3.08で要確認フラグをセットしS23.09へ進
む。既に要確認フラグがセットされていればそのままS
23.09へ進む。S23.09では、S23.05の
データ修正により生じた要確認の項目について医療機関
に確認をとるために質問一覧表を出力する。
【0178】質問一覧表は医療機関の医師に送付され、
データの修正を医師に求める。そして、再びS23.0
5でデータの修正が行なわれる。以後S23.06で要
確認項目がなくなるまで、S23.05〜S23.09
を繰り返す。そして、S23.06で要確認の項目がな
いと判断すると、S23.10へ進む。S23.10で
は要確認フラグの状態を確認する。ここで、要確認フラ
グがクリアの状態であれば、そのままS23.12へ進
む。要確認フラグがセットされている状態であれば、S
23.06で要確認の項目がないことが確認されている
ためS23.11で要確認フラグをクリアしてS23.
12へ進む。
【0179】S23.12では、依頼機関からの最終確
定報告書の作成依頼が有るかを確認して、S23.13
で最終確定報告書を作成して確定データ報告処理を終了
する。このように、本実施形態では、最終確定報告書を
出力する前に仮確定報告書によって医師のチェック受け
て、治験の正確性を最大限に担保するようにすると共
に、要確認フラグがセットされている状態では、不適正
なデータであるとの疑いがあるデータが生じているた
め、最終確定報告書を作成しないこととして、適正な治
験に支障をきたさないようにすることができる。
【0180】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、情報機
関の治験情報管理装置を用いて、情報機関に送られてき
た治験結果情報に不適正なデータであるとの疑いがある
データが含まれていないかのチェックを行なうため、医
療機関等ではデータのチェックのために多大な医療スタ
ッフの労力と時間を費やす必要がなくなり、本来の医療
業務に専念できるようになる。また、治験情報管理装置
に保存された治験結果情報に不適正なデータが含まれて
いた場合に、その治験結果情報が適正な治験結果情報と
して扱われることを防止することができ、信頼性のある
治験結果情報の管理が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る治験情報管理システムの主要
構成を説明する説明図である。
【図2】治験情報管理装置のハード構成例を示すブロッ
ク図である。
【図3】治験全体の流れを概略的に示したブロック図で
ある。
【図4】本実施形態の治験管理システムが用いられる治
験における情報の流れを説明する説明図である。
【図5】標準コードの構成を示す説明図である。
【図6】適否判断リストの一例を示す図である。
【図7】症例登録業務で行なう処理を示すフローチャー
トである。
【図8】本実施形態における情報管理業務の流れを説明
するブロック図である。
【図9】初期情報入力処理で作成される治験スケジュー
ル表を表示した画面を示す説明図である。
【図10】スケジュール作成処理で被験者スケジュール
表が作成されるときの治験日入力画面を示す説明図であ
る。
【図11】スケジュール作成処理で被験者スケジュール
表が作成されるときの治験日入力画面を示す説明図であ
る。
【図12】スケジュール作成処理で被験者スケジュール
表が作成されたときの画面を示す説明図である。
【図13】要確認の判定方法を説明する説明図である。
【図14】進捗情報を表示した画面の説明図である。
【図15】進捗情報を表示した画面の説明図である。
【図16】進捗情報を表示した画面の説明図である。
【図17】確定報告書の一例を示す図である。
【図18】本実施形態の治験情報管理処理を示すフロー
チャートである。
【図19】検査データ入力処理のフローチャートであ
る。
【図20】試験データ入力処理のフローチャートであ
る。
【図21】安全性管理処理のフローチャートである。
【図22】進捗情報提供処理のフローチャートである。
【図23】確定データ報告処理のフローチャートであ
る。
【図24】従来の治験における情報の流れを説明する説
明図である。
【図25】従来のコンピュータを用いた治験システムを
説明する説明図である。
【符号の説明】
1 通信回線網 2 CPU 3 RAM 4 ROM 5 HDD 6 記憶媒体装置 7 通信装置 8 キーボード 9 マウス 10 表示装置 11 プリンタ 12 情報機関コンピュータ(治験情報管理装置) 13 検査機関コンピュータ 14 依頼機関コンピュータ 15 医療機関コンピュータ 16 登録機関コンピュータ 17 治験実施計画書 18 症例報告書用紙 19 症例報告書 20 適否判断リスト 21 症例登録票用紙 22 検査票用紙 23 調査票用紙 24 症例登録票 25 症例登録確認票 26 治験スケジュール表 27 被験者スケジュール表 28 治験開始日入力欄 29 自動入力ボタン 30 治験日入力欄 31 登録ボタン 32 治験情報 33 検体 34 検査票 35 調査票 36 確定報告書

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 治験に関する情報を集約して管理する情
    報機関が運用する治験情報管理装置と、検体の検査を行
    なう検査機関が運用する検査機関コンピュータと、を備
    える治験情報管理システムであって、 前記検査機関コンピュータは、被験者を特定するための
    被験者特定番号を含む検査情報を前記治験情報管理装置
    に送信する検査情報送信手段を備え、 前記治験情報管理装置は、前記検査機関コンピュータか
    ら前記検査情報を受信する受信手段と、 被験者特定番号に対して所定の症例データと被験者スケ
    ジュールのうち少なくとも一方が対応して構成されてい
    る治験情報、及び前記検査機関コンピュータから受信し
    た前記検査情報を記憶する記憶手段と、 前記治験情報を検索して前記検査情報に含まれる被験者
    特定番号に対応する前記所定の症例データと前記被験者
    スケジュールのうち少なくとも一方を抽出する抽出手段
    と、 該抽出手段で抽出された前記所定の症例データの内容と
    前記検査情報の内容とが一致するか否かの判定と、前記
    抽出手段で抽出された前記被験者スケジュールの内容と
    前記検査情報の内容とが一致するか否かの判定のうち少
    なくとも一方の判定をする判定手段と、 該判定手段が一致しないと判定したときに要確認情報を
    出力する出力手段とを備えることを特徴とする治験情報
    管理システム。
  2. 【請求項2】 治験に関する情報を集約して管理する治
    験情報管理装置であって、 被験者を特定するための被験者特定番号に対して所定の
    症例データと被験者スケジュールのうち少なくとも一方
    が対応して構成されている治験情報、及び前記被験者特
    定番号を含む治験結果情報を保存する記憶装置を備え、 前記治験情報を検索して前記治験結果情報に含まれる被
    験者特定番号に対応する前記所定の症例データと前記被
    験者スケジュールのうち少なくとも一方を抽出する抽出
    手段と、 該抽出手段で抽出された前記所定の症例データの内容と
    前記治験結果情報の内容とが一致するか否かの判定と、
    前記抽出手段で抽出された前記被験者スケジュールの内
    容と前記治験結果情報の内容とが一致するか否かの判定
    のうち少なくとも一方の判定をする判定手段と、 該判定手段が一致しないと判定したときに要確認情報を
    出力する出力手段と、を備えることを特徴とする治験情
    報管理装置。
  3. 【請求項3】 治験に関する情報を集約して管理する治
    験情報管理装置であって、 外部の情報処理装置から治験結果情報を受信する通信装
    置と、 被験者を特定するための被験者特定番号に対して所定の
    症例データと被験者スケジュールのうち少なくとも一方
    が対応して構成されている治験情報、及び前記被験者特
    定番号を含む治験結果情報を保存する記憶装置を備え、 前記治験情報を検索して前記治験結果情報に含まれる被
    験者特定番号に対応する前記所定の症例データと前記被
    験者スケジュールのうち少なくとも一方を抽出する抽出
    手段と、 該抽出手段で抽出された前記所定の症例データの内容と
    前記治験結果情報の内容とが一致するか否かの判定と、
    前記抽出手段で抽出された前記被験者スケジュールの内
    容と前記治験結果情報の内容とが一致するか否かの判定
    のうち少なくとも一方の判定をする判定手段と、 該判定手段が一致しないと判定したときに要確認情報を
    出力する出力手段と、を備えることを特徴とする治験情
    報管理装置。
  4. 【請求項4】 被験者を特定するための被験者特定番号
    を含む治験結果情報が適正であるかの判定を行なう治験
    情報管理方法であって、 治験に関する情報の集約と提供を行なう治験情報管理装
    置が、被験者を特定するための被験者特定番号に対して
    所定の症例データと被験者スケジュールのうち少なくと
    も一方が対応して構成されている治験情報を前記治験情
    報管理装置の記憶手段に保存する手順を行ない、 前記治験結果情報を前記記憶手段に保存する手順を行な
    い、 前記治験情報を検索して前記治験結果情報に含まれる被
    験者特定番号に対応する前記所定の症例データと前記被
    験者スケジュールのうち少なくとも一方を抽出する手順
    を行ない、 該抽出手段で抽出された前記所定の症例データの内容と
    前記治験結果情報の内容とが一致するか否かの判定と、
    前記抽出手段で抽出された前記被験者スケジュールの内
    容と前記治験結果情報の内容とが一致するか否かの判定
    のうち少なくとも一方の判定をする手順を行ない、 該判定する手順で一致しないと判断したときに要確認情
    報を出力する手順を行なうことを特徴とする治験情報管
    理方法。
  5. 【請求項5】 被験者を特定するための被験者特定番号
    を含む治験結果情報が適正であるかの判定を行なう治験
    情報管理方法であって、 治験に関する情報の集約と提供を行なう治験情報管理装
    置が、被験者を特定するための被験者特定番号に対して
    所定の症例データと被験者スケジュールのうち少なくと
    も一方が対応して構成されている治験情報を前記治験情
    報管理装置の記憶手段に保存する手順を行ない、 外部の情報処理装置から前記治験結果情報を受信する手
    順を行ない、 外部の情報処理装置から受信した前記治験結果情報を前
    記記憶手段に保存する手順を行ない、 前記治験情報を検索して前記治験結果情報に含まれる被
    験者特定番号に対応する前記所定の症例データと前記被
    験者スケジュールのうち少なくとも一方を抽出する手順
    を行ない、 該抽出手段で抽出された前記所定の症例データの内容と
    前記治験結果情報の内容とが一致するか否かの判定と、
    前記抽出手段で抽出された前記被験者スケジュールの内
    容と前記治験結果情報の内容とが一致するか否かの判定
    のうち少なくとも一方の判定をする手順を行ない、 該判定する手順で一致しないと判断したときに要確認情
    報を出力する手順を行なうことを特徴とする治験情報管
    理方法。
  6. 【請求項6】 治験に関する情報の集約と提供を行なう
    治験情報管理装置に被験者を特定するための被験者特定
    番号を含む治験結果情報が適正であるかの判定を実行さ
    せる治験情報管理プログラムであって、 前記治験情報管理装置に、前記被験者特定番号に対して
    所定の症例データと被験者スケジュールのうち少なくと
    も一方が対応して構成されている治験情報を前記治験情
    報管理装置の記憶手段に保存する手順と、 前記治験結果情報を前記記憶手段に保存する手順と、 前記治験情報を検索して前記治験結果情報に含まれる被
    験者特定番号に対応する前記所定の症例データと前記被
    験者スケジュールのうち少なくとも一方を抽出する手順
    と、 該抽出手段で抽出された前記所定の症例データの内容と
    前記治験結果情報の内容とが一致するか否かの判定と、
    前記抽出手段で抽出された前記被験者スケジュールの内
    容と前記治験結果情報の内容とが一致するか否かの判定
    のうち少なくとも一方の判定をする手順と、 該判定する手順で一致しないと判断したときに要確認情
    報を出力する手順と、を実行させるための治験情報管理
    プログラム。
  7. 【請求項7】 治験に関する情報の集約と提供を行なう
    治験情報管理装置に被験者を特定するための被験者特定
    番号を含む治験結果情報が適正であるかの判定を実行さ
    せる治験情報管理プログラムであって、 前記治験情報管理装置に、前記被験者特定番号に対して
    所定の症例データと被験者スケジュールのうち少なくと
    も一方が対応して構成されている治験情報を前記治験情
    報管理装置の記憶手段に保存する手順と 外部の情報処理装置から前記治験結果情報を受信する手
    順と、 外部の情報処理装置から受信した前記治験結果情報を前
    記記憶手段に保存する手順と、 前記治験情報を検索して前記治験結果情報に含まれる被
    験者特定番号に対応する前記所定の症例データと前記被
    験者スケジュールのうち少なくとも一方を抽出する手順
    と、 該抽出手段で抽出された前記所定の症例データの内容と
    前記治験結果情報の内容とが一致するか否かの判定と、
    前記抽出手段で抽出された前記被験者スケジュールの内
    容と前記治験結果情報の内容とが一致するか否かの判定
    のうち少なくとも一方の判定をする手順と、 該判定する手順で一致しないと判断したときに要確認情
    報を出力する手順と、を実行させるための治験情報管理
    プログラム。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7いずれかに係る
    プログラムを記憶させた記憶媒体。
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