JP2003111487A - 負荷の電流制御装置 - Google Patents

負荷の電流制御装置

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JP2003111487A JP2001305222A JP2001305222A JP2003111487A JP 2003111487 A JP2003111487 A JP 2003111487A JP 2001305222 A JP2001305222 A JP 2001305222A JP 2001305222 A JP2001305222 A JP 2001305222A JP 2003111487 A JP2003111487 A JP 2003111487A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自動変速機において油圧を調整するリニアソレ
ノイドの電流を、目標電流に精度良くフィードバック制
御する。 【解決手段】ソレノイド上流側に直列に介装した電流検
出抵抗の端子間の電圧差を、ゲイン及びオフセットによ
って電流に変換して、ソレノイドの電流を検出する。検
査工程において、検査用電流計を接続し、前記電圧差と
実際の電流との相関から前記ゲイン及びオフセットを算
出するキャリブレーションを、2つの温度条件毎に行わ
せ、該算出結果を記憶させる。油圧調整時には、前記2
つの温度条件にそれぞれ適合するゲイン及びオフセット
により変換して得られる2つの電流データを、そのとき
のATF温度に応じて補間演算し、実際の温度条件に見
合う特性での電流データを求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負荷に流れる電流
が目標電流になるように通電を制御する負荷の電流制御
装置において、電流の検出誤差を補正するための技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、車両用自動変速機の摩擦係合
要素に供給する油圧を調整するリニアソレノイドの制御
装置として、前記リニアソレノイドに流れる電流を検出
し、該電流検出値が目標値に一致するように、前記リニ
アソレノイドに対する通電をフィードバック制御する構
成の電流制御装置が知られている(特開平9−2804
11号公報参照)。
【0003】前記リニアソレノイドに流れる電流を検出
する電流モニタ回路は、リニアソレノイドの上流側に設
けることで、ハーネスやコネクタの削減を図ることがで
き、係る電流モニタ回路としては、リニアソレノイドに
上流側に直列に介装される電流検出抵抗と、該電流検出
抵抗の端子間の電圧差を増幅出力する差動増幅器とを備
え、前記差動増幅器の出力をA/D変換し、電圧差のデ
ータをソフトウェアによる演算処理(変換用ゲイン及び
変換用オフセットによる演算)によって電流に変換する
構成のものがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記差動増
幅器を構成する抵抗にはばらつきがあるため、このばら
つきにより実際の電圧差と差動アンプの出力とにずれが
生じ、結果、電流の検出精度が低下して、油圧の制御精
度が低下することになってしまう。上記の電流検出精度
の低下を回避する方法としては、差動アンプを構成する
抵抗素子として抵抗値ばらつきの小さい素子を用いる方
法があるが、ばらつきの小さい抵抗素子は一般的に高価
であり、システムコストが高くなってしまう。
【0005】また、抵抗の一部を抵抗値の調整が可能な
ものとして、差動増幅器の特性を個々の補正する方法が
あるが、この場合も、調整抵抗を用いることでコストア
ップになってしまう。これに対し、電流検出誤差を測定
し、測定出力に対してソフウェア的に補正を施す方法で
あれば、部品費の増大を抑制でき、コスト的には最も好
ましい方法である。
【0006】しかし、電流検出抵抗をリニアソレノイド
の上流側に介装させ、その端子間電圧差から電流検出を
行わせる構成の場合、電流検出特性がリニアソレノイド
の端子電圧に影響を受けることになり、リニアソレノイ
ドの抵抗値が温度変化に伴って変化して端子電圧が変化
すると、電流検出特性が変化して補正の要求が変化して
しまうという問題があった。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、部品費を増大させることなく、電流モニタ回路に
おける抵抗ばらつきによる検出誤差をキャンセルするこ
とができ、かつ、リニアソレノイドの抵抗値が温度によ
って変化しても、検出誤差を精度良くキャンセルするこ
とができる簡便な構成の負荷の電流制御装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1記載の
発明は、負荷に流れる電流を検出する電流モニタ回路を
有し、該電流モニタ回路による電流検出値が目標電流に
なるように、負荷に対する通電をフィードバック制御す
る負荷の電流制御装置において、負荷の温度が異なる複
数の条件毎に、電流検出値を補正するための補正特性を
予め記憶し、実際の負荷の温度に対応すべき電流検出値
を、前記複数の補正特性の組み合わせによって得る構成
とした。
【0009】上記構成によると、負荷の温度が電流検出
特性に影響するときに、複数の温度条件に対応する補正
特性をそれぞれ予め記憶し、実際の負荷の温度が前記複
数の温度条件とは異なるときには、前記複数の補正特性
の組み合わせによって補正された電流検出値を得て、該
補正された電流検出値に基づいて負荷の通電をフィード
バック制御させる。
【0010】請求項2記載の発明では、実際の負荷の温
度に対応すべき電流検出値を、前記複数の補正特性に基
づく補間演算によって得る構成とした。上記構成による
と、実際の負荷の温度が複数の温度条件のいずれにも該
当しないときに、補間演算によって実際の負荷温度に該
当すべき補正特性を求める。請求項3記載の発明では、
電流モニタ回路が、負荷に流れる電流を、負荷の上流側
に直列に介装した電流検出抵抗の端子間の電圧差に基づ
いて検出する構成とした。
【0011】上記構成によると、負荷の上流側に直列に
電流検出抵抗が介装され、該電流検出抵抗の端子間の電
圧差を検出し、該電圧差を電流に変換することで、負荷
の電流を検出する。請求項4記載の発明では、電流検出
抵抗の端子間の電圧差を電流に変換するためのゲイン及
びオフセットを補正特性として予め記憶する構成とし
た。
【0012】上記構成によると、電流検出抵抗の端子間
の電圧差を、電圧−電流変換用のゲイン及びオフセット
を用いて電流に変換する構成において、負荷の複数温度
条件にそれぞれ適合するゲイン及びオフセットを予め補
正特性として記憶し、実際の負荷温度に適合するゲイン
及びオフセットでの電流値は、予め記憶されているゲイ
ン及びオフセットによる変換特性の補間によって求め
る。
【0013】請求項5記載の発明では、特定温度条件に
相当する抵抗値を示す負荷を接続した状態で、検査用の
指示電流値に基づいて負荷に対する通電をフィードバッ
ク制御させると共に、このときに前記負荷に流れる電流
を検査用の電流計で測定させ、該検査用の電流計による
測定値に基づいて補正特性値を決定し、該決定した補正
特性をそのときの温度条件に対応する補正特性として予
め記憶させる構成とした。
【0014】上記構成によると、特定温度条件に相当す
る抵抗値を示す負荷に、検査用の指示電流が流れるよう
に通電をフィードバック制御させるが、電流モニタ回路
とは別に設けられる検査用の電流計で負荷に流れる実電
流を測定させ、該実電流に基づいて電流検出特性を補正
するための補正特性を決定する。請求項6記載の発明で
は、負荷が、車両用自動変速機において油圧制御を行う
リニアソレノイドであって、負荷の温度を、油温センサ
で検出される自動変速機の作動油の温度から推定する構
成とした。
【0015】上記構成によると、リニアソレノイドは、
自動変速機において油圧(例えば摩擦係合要素に供給さ
れる油圧)を制御するものであり、自動変速機の作動油
の温度が、リニアソレノイドの温度に相関するものとし
て、油温センサで検出される作動油の温度からリニアソ
レノイドの温度を推定する。
【0016】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、負荷の温
度が電流検出に影響を及ぼす場合に、負荷の温度に応じ
た補正を、代表温度条件での補正特性から推定して施す
ので、負荷の温度変化に影響されることがない高精度な
電流検出を簡便な構成で実現させることができ、負荷の
電流を目標に精度良く制御することができるという効果
がある。
【0017】請求項2記載の発明によると、実際の負荷
温度に対応する補正特性を補間演算によって求めるの
で、実際の負荷温度に適合する補正特性を精度良く設定
して、電流検出値を精度良く補正することができるとい
う効果がある。請求項3記載の発明によると、負荷の上
流側に電流検出抵抗を設けることで、温度による負荷抵
抗の変化が電流検出に影響を及ぼす構成において、負荷
温度(抵抗)の変化があっても、電流検出精度を維持す
ることができるという効果がある。
【0018】請求項4記載の発明によると、電流検出抵
抗の端子間の電圧差を電流に変換するためのゲイン及び
オフセットを、電圧差の出力特性が負荷温度で変化する
ことに対応して適切に設定でき、以って、電圧差から正
しく電流を求めることができるという効果がある。請求
項5記載の発明によると、代表温度毎に電流モニタ回路
の検出誤差を精度良く求めることができ、個々の電流モ
ニタ回路の検出ばらつき及び負荷抵抗の影響に精度良く
対応した補正特性を設定することができるという効果が
ある。
【0019】請求項6記載の発明によると、自動変速機
において油圧制御を行うリニアソレノイドにおいて、リ
ニアソレノイド温度を検出するための専用のセンサを設
けることなく、リニアソレノイドの温度に応じて電流検
出値を補正することができるという効果がある。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。図1は、本発明に係る負荷の電流制御装置を含ん
で構成される車両用自動変速機のシステム構成を示す図
である。この図1において、図示しない車両に搭載され
るエンジン1の出力トルクは、自動変速機2を介して駆
動輪に伝達される。
【0021】前記自動変速機2は、後述するクラッチ,
ブレーキなどの摩擦係合要素に対する作動油圧の供給
を、ソレノイドユニット3に含まれる複数のリニアソレ
ノイドによってそれぞれに制御する。前記自動変速機2
は、図2に示すように、トルクコンバータT/Cを介し
てエンジン1の出力トルクを入力する構成であって、フ
ロント遊星歯車組83,リヤ遊星歯車組84を備えると
共に、摩擦係合要素として、リバースクラッチR/C,
ハイクラッチH/C,バンドブレーキB/B,ロー&リ
バースブレーキL&R/B,フォワードクラッチFWD
/Cを備える。
【0022】尚、図2において、81は変速機の入力
軸,82は変速機の出力軸を示し、また、Neはエンジ
ン回転速度,Ntはタービン回転速度,Noは出力軸回
転速度を示す。上記構成において、図3に示すように、
前記リバースクラッチR/C,ハイクラッチH/C,バ
ンドブレーキB/B,ロー&リバースブレーキL&R/
B,フォワードクラッチFWD/Cの締結,解放の組み
合わせに応じて変速が行われる。
【0023】マイクロコンピュータを含んで構成される
コントロールユニット4は、図4に示すような構成によ
って、摩擦係合要素への供給油圧を制御する複数のリニ
アソレノイド31をそれぞれに駆動する。各リニアソレ
ノイド31とバッテリ電源VBとの間には、トランジス
タTrが介装され、コントロールユニット4は該トラン
ジスタTrにデューティ制御信号を出力して、リニアソ
レノイド31に対する通電をデューティ制御する。
【0024】前記トランジスタTrとリニアソレノイド
31との間には、電流検出抵抗Rが直列に介装され、差
動増幅器7は、前記電流検出抵抗Rの端子間の電圧差を
増幅してコントロールユニット4に出力する。上記電流
検出抵抗R及び差動増幅器7によって電流モニタ回路が
構成される。コントロールユニット4内では、前記差動
増幅器7からの電圧差の信号をA/D変換し、該A/D
変換で得た電圧差のデータを、電圧−電流変換用のオフ
セット及びゲインに基づいて電流のデータに変換する演
算を行う。
【0025】そして、各摩擦係合要素における目標油圧
に対応して設定される目標電流に、前記差動増幅器7か
らの電圧差の信号に基づいて求めた実際の電流が一致す
るように、前記トランジスタTrに出力するデューティ
制御信号のデューティをフィードバック制御する。図5
は、上記コントロールユニット4による電流フィードバ
ック制御の詳細を示すブロック図である。
【0026】各摩擦係合要素における目標油圧は、油圧
−電流変換部101で目標電流に変換され、該目標電流
(内部指示)が電流選択部102に出力される。前記電
流選択部102には、通信ネットワーク103によって
検査装置から送られるキャリブレーション用の目標電流
(外部指示)が入力されるようになっている。
【0027】前記通信ネットワーク103としては、S
CI(シリアル・コミュニケーション・インターフェー
ス)やCAN(コントローラ・エリア・ネットワーク)
を用いる。前記電流選択部102は、前記通信ネットワ
ーク103を介して検査装置から送れられるキャリブレ
ーションモード信号によって出力の切り換え動作を行う
ものであり、キャリブレーションモード信号がOFFの
状態では、前記目標油圧に基づく目標電流(内部指示)
を出力し、キャリブレーションモード信号がONの状態
では、前記キャリブレーション用の目標電流(外部指
示)を出力する。
【0028】前記電流選択部102から出力される目標
電流から、電流モニタ回路で検出されるリニアソレノイ
ド31の電流を減算することで、目標電流に対する実電
流の偏差(エラー)が演算され、この偏差(エラー)に
基づき電流フィードバック部104が、フィードバック
補正電流値を設定する。前記フィードバック補正電流値
と前記目標電流とが加算され、該加算結果が制御電流と
して電流−Duty変換部105に出力される。
【0029】電流−Duty変換部105では、前記制
御電流を前記トランジスタTrに出力するデューティ制
御信号のデューティDutyに変換する。一方、リニア
ソレノイド31の上流側に介装された電流検出抵抗Rの
端子間の電圧差が前記差動増幅器7からモニタ電圧とし
て出力され、該差動増幅器7から出力されるモニタ電圧
は、ハードフィルタ106(時定数=2.4ms)を通過
した後、A/D変換器107でディジタルデータに変換
される。
【0030】前記モニタ電圧のデータは、電圧−電流変
換部108における変換ゲイン及び変換オフセットによ
る演算処理によって電流に変換される。通常は、目標油
圧に応じた目標電流が選択され、この目標油圧に応じた
目標電流が実際にリニアソレノイド31に流れるよう
に、トランジスタTrのデューティ制御信号がフィード
バック制御される。
【0031】ところで、前記モニタ電圧は、 モニタ電圧=増幅回路オフセット−(差動増幅ゲイン×
電流検出抵抗×出力電流)−(同相ゲイン×ソレノイド
端子電圧) となるから、出力電流は、 出力電流=(増幅回路オフセット−(同相ゲイン×ソレ
ノイド端子電圧)−モニタ電圧)/(差動増幅ゲイン×
電流検出抵抗) となり、ここで、電流変換オフセットを、 電流変換オフセット=(増幅回路オフセット−(同相ゲ
イン×ソレノイド端子電圧))/(差動増幅ゲイン×電
流検出抵抗) と定義し、電流変換ゲインを、 電流変換ゲイン=1/(差動増幅ゲイン×電流検出抵
抗) と定義すると、 出力電流=電流変換オフセット−(電流変換ゲイン×モ
ニタ電圧) となる。
【0032】従って、電流検出抵抗及び差動増幅器7を
構成する各種抵抗などから、前記電流変換オフセット及
び電流変換ゲインが一義的に決定されることになり、前
記電圧−電流変換部108では、この電流変換オフセッ
ト及び電流変換ゲインを用いた演算処理によって、モニ
タ電圧を電流に変換することができる。しかし、実際の
回路では、抵抗のばらつきのために前記電流変換オフセ
ット及び電流変換ゲインが設計値に一致せずに、そのず
れ分が電圧−電流の変換誤差となってしまう。
【0033】そこで、上記自動変速機の検査工程におい
て、個々のリニアソレノイド通電回路毎に、実電流が求
められる電流変換オフセット及び電流変換ゲインを設定
し、これを各通電回路(リニアソレノイド31)に対応
させてコントロールユニット4のメモリ(例えばEEP
ROM)に対し、設計値に置き換えて書き込むようにす
る。
【0034】具体的には、検査装置から前記通信ネット
ワーク103を介してコントロールユニット4の電流選
択部102にキャリブレーションモード信号を出力し
て、検査用の目標電流に実電流が一致するようにフィー
ドバック制御させる。尚、上記キャリブレーションモー
ドでのフィードバック制御時においては、電圧−電流変
換部108は、電流変換オフセット及び電流変換ゲイン
の設計値に基づいて電圧−電流変換を行う。
【0035】このとき、リニアソレノイド31に対して
直列に介装させた検査用の電流計で電流を検出させるこ
とで、そのときのモニタ電圧と検査用の電流計による電
流との相関が得られるから、検査用の目標電流として異
なる2つの電流を順次出力させて、モニタ電圧と電流と
の相関を2点で得るようにする。前記モニタ電圧と電流
との相関が2点で得られれば、この2点を結ぶ特性とし
て、モニタ電圧と電流との相関関数を規定する電流変換
オフセット及び電流変換ゲインが求められ、該電流変換
オフセット及び電流変換ゲインは、抵抗のばらつきに対
応してモニタ電圧を正しく電流に変換できる値となる。
【0036】しかし、電流変換オフセットについては、
同相ゲイン及びソレノイド端子電圧が影響するため、リ
ニアソレノイド31の抵抗が温度変化に伴って変化する
と、実際の電流変換オフセットが変動してしまい、電流
検出誤差が生じて目標電流に精度良くフィードバック制
御することができなくなってしまう。そこで、検査工程
において、モニタ電圧と電流との相関(電流変換オフセ
ット及び電流変換ゲイン)を、リニアソレノイド31の
温度が異なる2つの条件(2つのキャリブレーション温
度)でそれぞれに求めるようにする(図6参照)。
【0037】そして、前記異なる2つの温度条件でそれ
ぞれに求められる電流変換オフセット及び電流変換ゲイ
ンを、コントロールユニット4のメモリに予め記憶さ
せ、通常に目標油圧に基づく目標電流にフィードバック
制御させるときに、実際のリニアソレノイド31の温度
に適合する変換特性での電流を、補間演算によって求め
させるようにする(図7参照)。
【0038】ここで、リニアソレノイド31の温度を直
接計測させる構成としても良いが、本実施形態では、油
温センサ5で検出されるATF(オートマチック・トラ
ンスミッション・フルード:作動油)の温度Tatfで、
前記リニアソレノイド31の温度を代表させる。以下、
前記電圧−電流変換部108で行われる、異なる2つの
温度条件でそれぞれに求められた電流変換オフセット及
び電流変換ゲインに基づく、電圧−電流変換処理の詳細
を説明する。
【0039】低温側のキャリブレーション温度をCalL
(=0℃)、高温側のキャリブレーション温度をCalH
(=120℃)、低温側の電流変換オフセットをKOff
L、高温側の電流変換オフセットをKOffH、低温側の
電流変換ゲインをKGainL、高温側の電流変換ゲイン
をKGainHとすると、低温側のオフセット及びゲイン
を用いて演算される出力電流ISoL及び高温側のオフセ
ット及びゲインを用いて演算される出力電流ISoHは、 ISoL=KOffL−(KGainL×モニタ電圧) ISoH=KOffH−(KGainH×モニタ電圧) となる。
【0040】そして、上記の出力電流ISoL,ISoHに
基づく補間演算を、以下のようにして行わせて最終的な
電流モニタ値ISoMONを出力させる。 (1)Tatf≦CalLであるとき ISoMON=ISoL (2)CalL<Tatf<CalHであるとき ISoMON=ISoL×(CalH−Tatf)/(CalH−
CalL)+ISoH×(Tatf−CalL)/(CalH−Ca
lL) (3)CalH≦Tatfであるとき ISoMON=ISoH 即ち、ATF温度(リニアソレノイドの温度)が0℃以
下であるときには、ATF温度(リニアソレノイドの温
度)が0℃の状態に適合するオフセット及びゲインで電
圧差を電流に変換し、ATF温度(リニアソレノイドの
温度)が120℃以上であるときには、ATF温度(リ
ニアソレノイドの温度)が120℃の状態に適合するオ
フセット及びゲインで電圧差を電流に変換する。
【0041】更に、ATF温度(リニアソレノイドの温
度)が0℃〜120℃の間であるときには、0℃の状態
に適合するオフセット及びゲインで求めた電流と、12
0℃の状態に適合するオフセット及びゲインで求めた電
流との補間演算で、実際のATF温度(リニアソレノイ
ドの温度)に適合する電流を推定する。図8及び図9の
フローチャートは、上記低温側の電流変換オフセットK
OffL,高温側の電流変換オフセットKOffH,低温側
の電流変換ゲインKGainL,高温側の電流変換ゲイン
KGainHを求めて記憶させる検査工程の流れを示すも
のである。
【0042】ステップS1では、電流選択部102にキ
ャリブレーションモード信号を出力して、キャリブレー
ションモードに設定する。ステップS2では、低温側の
キャリブレーション温度CalLである0℃相当のリニア
ソレノイド31を接続させる。ステップS3では、AT
F温度Tatfを、低温側のキャリブレーション温度Cal
Lである0℃相当に設定する。
【0043】ステップS4では、目標電流として0.4
Aの出力を指示する。ステップS5では、上記0.4A
を目標とするフィードバック制御状態で、検査用電流計
により実電流を測定する。ステップS6では、目標電流
を0.8Aに切り換える指示を行う。ステップS7で
は、上記0.8Aを目標とするフィードバック制御状態
で、検査用電流計により実電流を測定する。
【0044】ステップS8では、0.4Aを目標とする
状態でのモニタ電圧・実電流、及び、0.8Aを目標と
する状態でのモニタ電圧・実電流から、リニアソレノイ
ド31の温度が低温側のキャリブレーション温度CalL
であるときの電流変換オフセットKOffL及び電流変換
ゲインKGainLを算出する。ステップS9では、前記
ステップS8で演算した電流変換オフセットKOffL,
電流変換ゲインKGainL、及び、これらの値を用いる
ソレノイド番号をコントロールユニット4に送信する。
【0045】ステップS10では、コントロールユニッ
ト4のメモリに記憶されている前記電流変換オフセット
KOffL,電流変換ゲインKGainLの設計値を、前記
ステップS9で送信した値に書き換える要求を送信す
る。ステップS11では、目標電流を0.4Aとする指
示を出力して、フィードバック制御を行わせる。
【0046】ステップS12では、上記の0.4Aを目
標電流とするフィードバック制御状態で検査用電流計に
より測定された実電流が、0.4A±5mAの範囲内に
含まれるか否かを判別することで、電流変換オフセット
KOffL,電流変換ゲインKGainLが適正に更新され
て、電流検出精度が公差内になっていることを確認す
る。
【0047】ステップS13では、目標電流を0.8A
とする指示を出力して、フィードバック制御を行わせ
る。ステップS14では、上記の0.8Aを目標電流と
するフィードバック制御状態で検査用電流計により測定
された実電流が、0.8A±5mAの範囲内に含まれる
か否かを判別することで、電流変換オフセットKOff
L,電流変換ゲインKGainLが適正に更新されて、電
流検出精度が公差内になっていることを確認する。
【0048】尚、ステップS12又はステップS14
で、実電流が公差内でないと判断したときには、再度、
ステップS2〜ステップS10の処理を行わせるか、検
査を行った電流モニタ回路の不良判定を行う。ステップ
S15〜ステップS27では、ステップS2〜ステップ
S14と同様にして、高温側のキャリブレーション温度
CalHでの電流変換オフセットKOffH,電流変換ゲイ
ンKGainHを算出・更新記憶させ、該更新値が適正で
あるか否かの確認を行う。
【0049】ステップS28では、キャリブレーション
モードを解除して、検査工程におけるキャリブレーショ
ンを終了させる。尚、上記実施形態では、2つの異なる
キャリブレーション温度毎に電流変換オフセット及び電
流変換ゲインを求める構成としたが、3点以上で電流変
換オフセット及び電流変換ゲインを求める構成としても
良い。
【0050】また、補間演算の方法を直線補間に限定す
るものでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動変速機を示すシステム構成図。
【図2】前記自動変速機のスケルトン図。
【図3】前記自動変速機における摩擦係合要素の締結・
解放の組み合わせと変速段との相関を示す図。
【図4】リニアソレノイドの通電制御回路図。
【図5】リニアソレノイドの電流フィードバック制御機
能を示すブロック図。
【図6】キャリブレーション温度毎の特性を示す図。
【図7】2つのキャリブレーション温度毎の特性に基づ
く補間演算を示す図。
【図8】キャリブレーション処理の流れを示すフローチ
ャート。
【図9】キャリブレーション処理の流れを示すフローチ
ャート。
【符号の説明】
1…エンジン 2…自動変速機 3…ソレノイドユニット 4…コントロールユニット 5…油温センサ 7…差動増幅器 31…リニアソレノイド R…電流検出抵抗 Tr…トランジスタ
フロントページの続き Fターム(参考) 3J552 MA01 MA02 MA12 NA01 NB01 PA53 QC07 VA48W 5H540 AA10 BA03 EE02 EE08 FC02 5H570 AA21 BB11 CC04 DD10 EE01 GG01 GG08 HB12 HB16 JJ03 JJ17 KK06 LL02 LL03 LL20 5H730 DD02 DD32 FD31 FD61 FF09 FG02 FG25 XX19 XX23 XX35 XX38

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】負荷に流れる電流を検出する電流モニタ回
    路を有し、該電流モニタ回路による電流検出値が目標電
    流になるように、前記負荷に対する通電をフィードバッ
    ク制御する負荷の電流制御装置において、 前記負荷の温度が異なる複数の条件毎に、前記電流検出
    値を補正するための補正特性を予め記憶し、実際の負荷
    の温度に対応すべき電流検出値を、前記複数の補正特性
    の組み合わせによって得ることを特徴とする負荷の電流
    制御装置。
  2. 【請求項2】実際の負荷の温度に対応すべき電流検出値
    を、前記複数の補正特性に基づく補間演算によって得る
    ことを特徴とする請求項1記載の負荷の電流制御装置。
  3. 【請求項3】前記電流モニタ回路が、前記負荷に流れる
    電流を、前記負荷の上流側に直列に介装した電流検出抵
    抗の端子間の電圧差に基づいて検出することを特徴とす
    る請求項1又は2記載の負荷の電流制御装置。
  4. 【請求項4】前記電圧差を電流に変換するためのゲイン
    及びオフセットを前記補正特性として予め記憶すること
    を特徴とする請求項3記載の負荷の電流制御装置。
  5. 【請求項5】特定温度条件に相当する抵抗値を示す負荷
    を接続した状態で、検査用の指示電流値に基づいて前記
    負荷に対する通電をフィードバック制御させると共に、
    このときに前記負荷に流れる電流を検査用の電流計で測
    定させ、該検査用の電流計による測定値に基づいて補正
    特性値を決定し、該決定した補正特性をそのときの温度
    条件に対応する補正特性として予め記憶させることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の負荷の電
    流制御装置。
  6. 【請求項6】前記負荷が、車両用自動変速機において油
    圧制御を行うリニアソレノイドであって、前記負荷の温
    度を、油温センサで検出される自動変速機の作動油の温
    度から推定することを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    か1つに記載の負荷の電流制御装置。
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