JP2003113108A - 経口組成物 - Google Patents
経口組成物Info
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- JP2003113108A JP2003113108A JP2002219271A JP2002219271A JP2003113108A JP 2003113108 A JP2003113108 A JP 2003113108A JP 2002219271 A JP2002219271 A JP 2002219271A JP 2002219271 A JP2002219271 A JP 2002219271A JP 2003113108 A JP2003113108 A JP 2003113108A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 長期間服用しても安全かつ効果的な胃炎、胃
・十二指腸潰瘍およびそれらに起因して生じる胃腸症状
(胃痛、悪心、胃のむかつき等)、あるいは胃酸過多を
予防または治療する組成物を提供すること。 【解決手段】 黄連解毒湯および五苓散抽出物を有効成
分として含有することを特徴とする胃腸粘膜の傷害を予
防または治療するための経口組成物。黄連解毒湯および
五苓散抽出物を有効成分として含有することを特徴とす
る胃炎、胃・十二指腸潰瘍およびそれらに起因して生じ
る胃腸症状、あるいは胃酸過多の予防または治療するた
めの経口組成物。
・十二指腸潰瘍およびそれらに起因して生じる胃腸症状
(胃痛、悪心、胃のむかつき等)、あるいは胃酸過多を
予防または治療する組成物を提供すること。 【解決手段】 黄連解毒湯および五苓散抽出物を有効成
分として含有することを特徴とする胃腸粘膜の傷害を予
防または治療するための経口組成物。黄連解毒湯および
五苓散抽出物を有効成分として含有することを特徴とす
る胃炎、胃・十二指腸潰瘍およびそれらに起因して生じ
る胃腸症状、あるいは胃酸過多の予防または治療するた
めの経口組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食生活の偏り、不摂
生、疲労、ストレス等により生じる胃炎、胃・十二指腸
潰瘍等およびそれらに起因して生じる胃腸症状、あるい
は胃酸過多を予防または治療することができる安全な薬
剤を提供するための経口組成物に関する。
生、疲労、ストレス等により生じる胃炎、胃・十二指腸
潰瘍等およびそれらに起因して生じる胃腸症状、あるい
は胃酸過多を予防または治療することができる安全な薬
剤を提供するための経口組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】現代社会では、食生活の偏り、不摂生、
疲労、ストレス等により、胃炎、胃・十二指腸潰瘍およ
びそれらに起因して生じる胃痛、あるいは胃腸機能低下
に基づく愁訴を訴えるものは少なくない。そのため、胃
炎、胃・十二指腸潰瘍や胃腸機能低下を改善するため様
々な薬剤が開発されており、特に、有効で、かつ、より
安全性の高い成分・組合せが望まれている。
疲労、ストレス等により、胃炎、胃・十二指腸潰瘍およ
びそれらに起因して生じる胃痛、あるいは胃腸機能低下
に基づく愁訴を訴えるものは少なくない。そのため、胃
炎、胃・十二指腸潰瘍や胃腸機能低下を改善するため様
々な薬剤が開発されており、特に、有効で、かつ、より
安全性の高い成分・組合せが望まれている。
【0003】黄連解毒湯は黄連、黄▲ゴン▼、黄柏およ
び山梔子の4生薬から構成され、「比較的体力があり、
のぼせぎみで顔色赤く、いらいらする傾向のある次の諸
症:鼻出血、不眠症、ノイローゼ、胃炎、二日酔、血の
道症、めまい、どうき」の効能効果を有し、主に消化性
潰瘍および胃炎などの胃腸疾患、のぼせ、めまい、神経
症、不眠症、皮膚病、皮膚掻痒症などに繁用されてい
る。五苓散は猪苓、沢瀉、茯苓、白朮および桂枝の5生
薬からなり、「のどが渇いて、尿量が少なく、吐き気、
嘔吐、腹痛、頭痛、むくみなどのいずれかを伴う次の諸
症:水瀉性下痢、急性胃腸炎(しぶり腹のものには使用
しないこと)、暑気あたり、頭痛、むくみ」の効能効果
を持ち、水様性下痢、急性胃炎、暑気あたり、頭痛、む
くみなどの水分代謝異常に用いられている。
び山梔子の4生薬から構成され、「比較的体力があり、
のぼせぎみで顔色赤く、いらいらする傾向のある次の諸
症:鼻出血、不眠症、ノイローゼ、胃炎、二日酔、血の
道症、めまい、どうき」の効能効果を有し、主に消化性
潰瘍および胃炎などの胃腸疾患、のぼせ、めまい、神経
症、不眠症、皮膚病、皮膚掻痒症などに繁用されてい
る。五苓散は猪苓、沢瀉、茯苓、白朮および桂枝の5生
薬からなり、「のどが渇いて、尿量が少なく、吐き気、
嘔吐、腹痛、頭痛、むくみなどのいずれかを伴う次の諸
症:水瀉性下痢、急性胃腸炎(しぶり腹のものには使用
しないこと)、暑気あたり、頭痛、むくみ」の効能効果
を持ち、水様性下痢、急性胃炎、暑気あたり、頭痛、む
くみなどの水分代謝異常に用いられている。
【0004】また、漢方では、病態によって2種以上の
処方を合方する手法がとられる。胃疾患において、黄連
剤(半夏瀉心湯、黄連解毒湯等)、人参剤(六君子湯、
人参湯、附子理中湯等)、柴胡剤(柴胡桂枝湯、四逆散
等)が基本方剤として繁用されているが、これらに利水
剤(五苓散、小半夏加茯苓湯)、鎮痙・鎮痛剤(芍薬甘
草湯、安中散等)、気剤(半夏厚朴湯、黄連解毒湯等)
や活血・駆オ血剤(四物湯、桂枝茯苓丸等)等が合方さ
れ用いられることがある。その合方の一つとして黄連解
毒湯と五苓散の合方があり、心水音、口渇、尿不利を伴
う胃疾患に応用されることから、酒の飲み過ぎや二日酔
いなどのむかつき、胃もたれ、食欲不振、膨満感などの
改善を期待し、服用されるものである。黄連解毒湯と五
苓散の合方が服用の目的とする二日酔いとは、アルコー
ルを飲むことにより引き起こされた急性中毒が翌日まで
遷延した状態である。その症状は程度の差はあるが、頭
痛、目まい、耳なり、口の渇き、しゃがれ声、息は臭
く、胸やけ、嘔気、全身の脱力、倦怠感などを呈し、そ
の原因はアルコールの代謝過程で産生するアルデヒドに
よる毒性であり、胃酸分泌の亢進、胃排泄の低下、蠕動
運動または防御因子の低下が発症メカニズムとされる胃
・十二指腸潰瘍とは本質的に異なる病態といえる。
処方を合方する手法がとられる。胃疾患において、黄連
剤(半夏瀉心湯、黄連解毒湯等)、人参剤(六君子湯、
人参湯、附子理中湯等)、柴胡剤(柴胡桂枝湯、四逆散
等)が基本方剤として繁用されているが、これらに利水
剤(五苓散、小半夏加茯苓湯)、鎮痙・鎮痛剤(芍薬甘
草湯、安中散等)、気剤(半夏厚朴湯、黄連解毒湯等)
や活血・駆オ血剤(四物湯、桂枝茯苓丸等)等が合方さ
れ用いられることがある。その合方の一つとして黄連解
毒湯と五苓散の合方があり、心水音、口渇、尿不利を伴
う胃疾患に応用されることから、酒の飲み過ぎや二日酔
いなどのむかつき、胃もたれ、食欲不振、膨満感などの
改善を期待し、服用されるものである。黄連解毒湯と五
苓散の合方が服用の目的とする二日酔いとは、アルコー
ルを飲むことにより引き起こされた急性中毒が翌日まで
遷延した状態である。その症状は程度の差はあるが、頭
痛、目まい、耳なり、口の渇き、しゃがれ声、息は臭
く、胸やけ、嘔気、全身の脱力、倦怠感などを呈し、そ
の原因はアルコールの代謝過程で産生するアルデヒドに
よる毒性であり、胃酸分泌の亢進、胃排泄の低下、蠕動
運動または防御因子の低下が発症メカニズムとされる胃
・十二指腸潰瘍とは本質的に異なる病態といえる。
【0005】黄連解毒湯と五苓散の胃腸疾患に関する薬
理作用について、黄連解毒湯は胃運動抑制作用、胃粘膜
保護作用、活性酸素消去作用、ヘリコバクター・ピロリ
感染予防作用などに基づく抗潰瘍作用が報告されてい
る。しかし、五苓散は胃腸疾患に関する報告はなく、こ
の2剤を合方した場合の胃炎、胃・十二指腸潰瘍および
それらに起因して生じる胃痛、胃酸過多等の薬理作用に
ついても見あたらない。
理作用について、黄連解毒湯は胃運動抑制作用、胃粘膜
保護作用、活性酸素消去作用、ヘリコバクター・ピロリ
感染予防作用などに基づく抗潰瘍作用が報告されてい
る。しかし、五苓散は胃腸疾患に関する報告はなく、こ
の2剤を合方した場合の胃炎、胃・十二指腸潰瘍および
それらに起因して生じる胃痛、胃酸過多等の薬理作用に
ついても見あたらない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、長期
間服用しても安全かつ効果的な胃炎、胃・十二指腸潰瘍
およびそれらに起因して生じる胃腸症状(胃痛、悪心、
胃のむかつき等)、あるいは胃酸過多を予防または治療
する組成物を提供することである。
間服用しても安全かつ効果的な胃炎、胃・十二指腸潰瘍
およびそれらに起因して生じる胃腸症状(胃痛、悪心、
胃のむかつき等)、あるいは胃酸過多を予防または治療
する組成物を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を行った結果、黄連解毒湯と
五苓散を組み合わせることにより、黄連解毒湯の胃腸疾
患への作用を増強することを見いだし、本発明を完成し
た。すなわち、本発明は黄連解毒湯と五苓散を組み合わ
せて含有することを特徴とする胃炎、胃・十二指腸潰瘍
およびそれらに起因して生じる胃腸症状、あるいは胃酸
過多を予防または治療する経口組成物である。
を達成するために鋭意研究を行った結果、黄連解毒湯と
五苓散を組み合わせることにより、黄連解毒湯の胃腸疾
患への作用を増強することを見いだし、本発明を完成し
た。すなわち、本発明は黄連解毒湯と五苓散を組み合わ
せて含有することを特徴とする胃炎、胃・十二指腸潰瘍
およびそれらに起因して生じる胃腸症状、あるいは胃酸
過多を予防または治療する経口組成物である。
【0008】本発明に用いるエキスは常法に従って作製
されたものである。例えば、黄連解毒湯水製エキスは黄
連2、黄▲ゴン▼3、黄柏2および山梔子2の4生薬を
20倍量の水にて加熱抽出し、濃縮して得られたエキス
であり、五苓散水製エキスは猪苓4.5、沢瀉5、茯苓
4.5、白朮4.5および桂枝3の5生薬を20倍量の水
にて加熱抽出し、濃縮して得られたエキスである。
されたものである。例えば、黄連解毒湯水製エキスは黄
連2、黄▲ゴン▼3、黄柏2および山梔子2の4生薬を
20倍量の水にて加熱抽出し、濃縮して得られたエキス
であり、五苓散水製エキスは猪苓4.5、沢瀉5、茯苓
4.5、白朮4.5および桂枝3の5生薬を20倍量の水
にて加熱抽出し、濃縮して得られたエキスである。
【0009】本発明における黄連解毒湯および五苓散の
有効投与量は、水製エキスとしてそれぞれ成人で1日1
00mg〜5000mgであり、好ましくは300mg
〜1200mgである。また両者を配合する場合には黄
連解毒湯1重量部に対して五苓散0.1重量部〜10重
量部、好ましくは0.5重量部〜2重量部である。
有効投与量は、水製エキスとしてそれぞれ成人で1日1
00mg〜5000mgであり、好ましくは300mg
〜1200mgである。また両者を配合する場合には黄
連解毒湯1重量部に対して五苓散0.1重量部〜10重
量部、好ましくは0.5重量部〜2重量部である。
【0010】本発明の有効成分である経口用組成物は、
そのままあるいは必要に応じて他の添加剤、例えば、賦
形剤、pH調製剤、清涼化剤、懸濁化剤、消泡剤、粘稠
剤、溶解補助剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、抗酸化剤、
コーティング剤、着色剤、矯味矯臭剤、界面活性剤、可
塑剤、香料などを混合して常法により、液剤、錠剤、顆
粒剤、散剤、カプセル剤、ドライシロップ剤、チュアブ
ル錠などの経口製剤とすることができる。
そのままあるいは必要に応じて他の添加剤、例えば、賦
形剤、pH調製剤、清涼化剤、懸濁化剤、消泡剤、粘稠
剤、溶解補助剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、抗酸化剤、
コーティング剤、着色剤、矯味矯臭剤、界面活性剤、可
塑剤、香料などを混合して常法により、液剤、錠剤、顆
粒剤、散剤、カプセル剤、ドライシロップ剤、チュアブ
ル錠などの経口製剤とすることができる。
【0011】
【発明の効果】試験例で示されるとおり、黄連解毒湯と
五苓散の併用は、胃炎・胃痛の指標となる胃粘膜の傷害
に対して予防及び治療する作用、胃酸過多の指標となる
胃液貯留を抑制する作用、更には胃の内容物の排泄を促
進する作用等を相乗的に高めることが明らかにされた。
従って、本発明の経口組成物は、食生活の偏り、不摂
生、疲労、ストレス等による胃炎、胃・十二指腸潰瘍お
よびそれらに起因して生じる胃腸症状(胃痛、悪心、胃
のむかつき等)あるいは胃酸過多、胃排泄低下等の胃腸
機能低下を予防または治療する薬剤を提供するものとし
て有用である。
五苓散の併用は、胃炎・胃痛の指標となる胃粘膜の傷害
に対して予防及び治療する作用、胃酸過多の指標となる
胃液貯留を抑制する作用、更には胃の内容物の排泄を促
進する作用等を相乗的に高めることが明らかにされた。
従って、本発明の経口組成物は、食生活の偏り、不摂
生、疲労、ストレス等による胃炎、胃・十二指腸潰瘍お
よびそれらに起因して生じる胃腸症状(胃痛、悪心、胃
のむかつき等)あるいは胃酸過多、胃排泄低下等の胃腸
機能低下を予防または治療する薬剤を提供するものとし
て有用である。
【0012】
【実施例】以下に実施例および試験例を挙げ、本発明を
具体的に説明する。 実施例1 黄連解毒湯水製エキス0.9g、五苓散水製エキス0.9
gを精製水に溶解し、これにリンゴ酸ナトリウム100
mg、ポリグリセリン脂肪酸エステル20mg、ポリオ
キシエチレン硬化ヒマシ油10mg、ショ糖10gを加
えた後、蒸留水を加えて90ml液剤とした。
具体的に説明する。 実施例1 黄連解毒湯水製エキス0.9g、五苓散水製エキス0.9
gを精製水に溶解し、これにリンゴ酸ナトリウム100
mg、ポリグリセリン脂肪酸エステル20mg、ポリオ
キシエチレン硬化ヒマシ油10mg、ショ糖10gを加
えた後、蒸留水を加えて90ml液剤とした。
【0013】実施例2
黄連解毒湯エキス0.9g、五苓散エキス0.9g、タウ
リン2.5g、ショ糖6g、D−ソルビトール10gを
精製水に溶解し、これに安息香酸12mg、クエン酸1
00mg、リンゴ酸ナトリウム40mg、ポリグリセリ
ン脂肪酸エステル8mgおよびポリオキシエチレン硬化
ヒマシ油8mgを加えて加温溶解した後、蒸留水を加え
て90ml液剤とした。
リン2.5g、ショ糖6g、D−ソルビトール10gを
精製水に溶解し、これに安息香酸12mg、クエン酸1
00mg、リンゴ酸ナトリウム40mg、ポリグリセリ
ン脂肪酸エステル8mgおよびポリオキシエチレン硬化
ヒマシ油8mgを加えて加温溶解した後、蒸留水を加え
て90ml液剤とした。
【0014】実施例3
黄連解毒湯エキス0.9g、五苓散エキス0.9g、乳糖
500mg、トウモロコシデンプン245mg、メタケ
イ酸アルミン酸マグネシウム32.5mg、軽質無水ケ
イ酸37.5mgおよび低置換度ヒドロキシプロピルセ
ルロース50mgを混合後、更に精製水適量を添加して
練合・造粒・乾燥して粒状物を得た。この粒状物にステ
アリン酸マグネシウム、硬化油および香料を適宜加えて
打錠し、錠剤5錠とした。
500mg、トウモロコシデンプン245mg、メタケ
イ酸アルミン酸マグネシウム32.5mg、軽質無水ケ
イ酸37.5mgおよび低置換度ヒドロキシプロピルセ
ルロース50mgを混合後、更に精製水適量を添加して
練合・造粒・乾燥して粒状物を得た。この粒状物にステ
アリン酸マグネシウム、硬化油および香料を適宜加えて
打錠し、錠剤5錠とした。
【0015】実施例4
実施例3の粒状物処方にアスパルテーム1000mgを
加えて、同様にして黄連解毒湯エキスおよび五苓散エキ
ス含有粒状物を製造した後、ステアリン酸マグネシウ
ム、硬化ヒマシ油を適宜加えて均一に混合し、分包剤1
0包を得た。
加えて、同様にして黄連解毒湯エキスおよび五苓散エキ
ス含有粒状物を製造した後、ステアリン酸マグネシウ
ム、硬化ヒマシ油を適宜加えて均一に混合し、分包剤1
0包を得た。
【0016】試験例1
SD系雄性ラット(約8週齢、体重約240g、絶食後
体重200〜220g)を用い、各薬物〔A群:黄連解
毒湯(30mg/kg)、B群:五苓散(30mg/k
g)、C群:黄連解毒湯(30mg/kg)+五苓散
(30mg/kg)〕またはコントロール群として0.
5%カルボキシメチールセルロース溶液を経口投与し、
その30分後に塩酸−エタノール溶液(150mM塩酸
を含む80%エタノール液)を5ml/kg体重割合で
経口投与し、胃に潰瘍を惹起した。1時間放置後、エー
テル麻酔下、直ちにラットから胃を摘出し、噴門をクリ
ップにて結紮した後、1%ホルマリン液7〜10mlを
幽門部から胃内に注入した。注入後、直ちに液が漏れな
いように幽門をクッリプにて結紮し、1%ホルマリン液
中で10分間胃を固定した。10分後、大弯にそって大
きく切り開き、洗浄した後、形を整え、プラスチック板
上に張り付け、実体顕微鏡下で潰瘍の面積を測定した。
体重200〜220g)を用い、各薬物〔A群:黄連解
毒湯(30mg/kg)、B群:五苓散(30mg/k
g)、C群:黄連解毒湯(30mg/kg)+五苓散
(30mg/kg)〕またはコントロール群として0.
5%カルボキシメチールセルロース溶液を経口投与し、
その30分後に塩酸−エタノール溶液(150mM塩酸
を含む80%エタノール液)を5ml/kg体重割合で
経口投与し、胃に潰瘍を惹起した。1時間放置後、エー
テル麻酔下、直ちにラットから胃を摘出し、噴門をクリ
ップにて結紮した後、1%ホルマリン液7〜10mlを
幽門部から胃内に注入した。注入後、直ちに液が漏れな
いように幽門をクッリプにて結紮し、1%ホルマリン液
中で10分間胃を固定した。10分後、大弯にそって大
きく切り開き、洗浄した後、形を整え、プラスチック板
上に張り付け、実体顕微鏡下で潰瘍の面積を測定した。
【0017】結果
実薬群であるA群、B群、C群またはコントロール群
(0.5%カルボキシメチールセルロース溶液)の各投
与群における塩酸−エタノール溶液を投与したラットの
潰瘍面積を表1に示す。表1から明らかなように、塩酸
−エタノール液による潰瘍形成に対するA群およびB群
の抑制率は、A群では55.7%、B群では34.8%で
あったが、有意な作用は示さなかった。有意な作用を示
さない投与量の黄連解毒湯と五苓散を併用したC群の抑
制率は83.9%であり、その潰瘍面積は、コントロー
ル群およびそれぞれ単独の投与群(A群、B群)の潰瘍
面積よりも有意に小さかった。このことから、黄連解毒
湯と五苓散に併用効果が見出された。
(0.5%カルボキシメチールセルロース溶液)の各投
与群における塩酸−エタノール溶液を投与したラットの
潰瘍面積を表1に示す。表1から明らかなように、塩酸
−エタノール液による潰瘍形成に対するA群およびB群
の抑制率は、A群では55.7%、B群では34.8%で
あったが、有意な作用は示さなかった。有意な作用を示
さない投与量の黄連解毒湯と五苓散を併用したC群の抑
制率は83.9%であり、その潰瘍面積は、コントロー
ル群およびそれぞれ単独の投与群(A群、B群)の潰瘍
面積よりも有意に小さかった。このことから、黄連解毒
湯と五苓散に併用効果が見出された。
【0018】
【表1】
【0019】試験例2
SD系雄性ラット(約8週齢、体重約240g、絶食後
体重200〜220g)を用い、塩酸−エタノール溶液
(150mM塩酸を含む80%エタノール液)を5mL
/kg体重割合で経口投与し、胃に潰瘍が観察される1
時間後に、薬物〔C群:黄連解毒湯(100mg/k
g)+五苓散(100mg/kg)〕またはコントロー
ル群として0.5%カルボキシメチールセルロース溶液
水を経口投与した。2時間あるいは5時間放置後、試験
例1と同様な方法にて、潰瘍面積を測定した。
体重200〜220g)を用い、塩酸−エタノール溶液
(150mM塩酸を含む80%エタノール液)を5mL
/kg体重割合で経口投与し、胃に潰瘍が観察される1
時間後に、薬物〔C群:黄連解毒湯(100mg/k
g)+五苓散(100mg/kg)〕またはコントロー
ル群として0.5%カルボキシメチールセルロース溶液
水を経口投与した。2時間あるいは5時間放置後、試験
例1と同様な方法にて、潰瘍面積を測定した。
【0020】結果
C群またはコントロール群(0.5%カルボキシメチー
ルセルロース溶液)の各群における、塩酸−エタノール
よって生じた潰瘍面積の消失過程の変化を図1に示す。
図1から明らかなように、塩酸−エタノール液による潰
瘍形成は投与3時間後まで継続し、6時間後において潰
瘍面積は有意に減少した。これに対して、黄連解毒湯と
五苓散を併用したC群は、塩酸−エタノール投与3およ
び6時間後において、それぞれ抑制率は70.3および
72.7%であり、その作用は有意なものであった。
ルセルロース溶液)の各群における、塩酸−エタノール
よって生じた潰瘍面積の消失過程の変化を図1に示す。
図1から明らかなように、塩酸−エタノール液による潰
瘍形成は投与3時間後まで継続し、6時間後において潰
瘍面積は有意に減少した。これに対して、黄連解毒湯と
五苓散を併用したC群は、塩酸−エタノール投与3およ
び6時間後において、それぞれ抑制率は70.3および
72.7%であり、その作用は有意なものであった。
【0021】試験例3
SD系雄性ラット(約8週齢、体重約240g、絶食後
体重200〜220g)を用い、薬物〔C群:黄連解毒
湯(30mg/kg)+五苓散(30mg/kg)〕ま
たはコントロール群として0.5%カルボキシメチール
セルロース溶液を経口投与し、その1時間後に、80%
エタノール溶液を5ml/kg体重割合で経口投与し
た。80%エタノール溶液投与1時間後、ガラスボール
500mgを懸濁した0.5%カルボキシメチールセル
ロース液1mlをラットに経口投与し、さらに1時間放
置した。放置後、エーテル麻酔下直ちにラットから胃を
摘出し、胃に残存するガラスボールを採取し、水および
エタノールにて洗浄した。ガラスボールを十分に洗浄し
た後、乾燥し、その重量を測定し、投与したガラスボー
ル重量の差から、ガラスボールの胃排泄量を測定した。
なお、正常群の胃排泄量は、上記実験条件の80%エタ
ノール溶液投与を水投与に変更することにより求めた。
体重200〜220g)を用い、薬物〔C群:黄連解毒
湯(30mg/kg)+五苓散(30mg/kg)〕ま
たはコントロール群として0.5%カルボキシメチール
セルロース溶液を経口投与し、その1時間後に、80%
エタノール溶液を5ml/kg体重割合で経口投与し
た。80%エタノール溶液投与1時間後、ガラスボール
500mgを懸濁した0.5%カルボキシメチールセル
ロース液1mlをラットに経口投与し、さらに1時間放
置した。放置後、エーテル麻酔下直ちにラットから胃を
摘出し、胃に残存するガラスボールを採取し、水および
エタノールにて洗浄した。ガラスボールを十分に洗浄し
た後、乾燥し、その重量を測定し、投与したガラスボー
ル重量の差から、ガラスボールの胃排泄量を測定した。
なお、正常群の胃排泄量は、上記実験条件の80%エタ
ノール溶液投与を水投与に変更することにより求めた。
【0022】結果
C群、コントロール群、正常群の各群におけるガラスボ
ールの胃排泄量を図2に示す。図2から明らかなよう
に、正常群の胃からのガラスボール排泄量は457.4
±8.8mgであった。一方、エタノールを投与したコ
ントロール群のガラスボール排泄量は239.0±62.
9mgであり、エタノール投与により胃排泄能は52.
3%減少した。これに対し、黄連解毒湯と五苓散を併用
したC群のガラスボール排泄量は396.0±24.3m
gであり、黄連解毒湯と五苓散との併用は胃排泄の低下
を有意に回復させた。
ールの胃排泄量を図2に示す。図2から明らかなよう
に、正常群の胃からのガラスボール排泄量は457.4
±8.8mgであった。一方、エタノールを投与したコ
ントロール群のガラスボール排泄量は239.0±62.
9mgであり、エタノール投与により胃排泄能は52.
3%減少した。これに対し、黄連解毒湯と五苓散を併用
したC群のガラスボール排泄量は396.0±24.3m
gであり、黄連解毒湯と五苓散との併用は胃排泄の低下
を有意に回復させた。
【0023】試験例4
SD系雄性ラット(約8週齢、体重約240g、絶食後
体重200〜220g)を用い、薬物〔C群:黄連解毒
湯(30mg/kg)+五苓散(30mg/kg)〕ま
たはコントロール群として0.5%カルボキシメチール
セルロース溶液を経口投与し、その1時間後に、80%
エタノール溶液を5ml/kg体重割合で経口投与し
た。80%エタノール溶液投与1時間後、エーテル麻酔
下直ちにラットから胃を摘出し、胃に貯留する胃内容物
を採取した。胃内容物を3000rpmで30分間遠心
分離することにより胃液と固形物を分離し、胃液容量を
測定した。なお、正常群の胃液容量は、上記実験条件の
80%エタノール溶液投与を水投与に変更することによ
り求めた。
体重200〜220g)を用い、薬物〔C群:黄連解毒
湯(30mg/kg)+五苓散(30mg/kg)〕ま
たはコントロール群として0.5%カルボキシメチール
セルロース溶液を経口投与し、その1時間後に、80%
エタノール溶液を5ml/kg体重割合で経口投与し
た。80%エタノール溶液投与1時間後、エーテル麻酔
下直ちにラットから胃を摘出し、胃に貯留する胃内容物
を採取した。胃内容物を3000rpmで30分間遠心
分離することにより胃液と固形物を分離し、胃液容量を
測定した。なお、正常群の胃液容量は、上記実験条件の
80%エタノール溶液投与を水投与に変更することによ
り求めた。
【0024】結果
C群、コントロール群、正常の各群における胃液容量を
図3に示す。図3から明らかなように、正常群の胃液容
量は179.9±40.4μlであった。一方、エタノー
ルを投与したコントロール群の胃液容量は1343.3
±180.1μlであり、エタノール投与により胃液容
量の有意な増加が認められた。これに対し、黄連解毒湯
と五苓散を併用したC群の胃液容量は704.4±11
8.3μlであり、黄連解毒湯と五苓散との併用は胃液
の貯留を有意に回復させた。
図3に示す。図3から明らかなように、正常群の胃液容
量は179.9±40.4μlであった。一方、エタノー
ルを投与したコントロール群の胃液容量は1343.3
±180.1μlであり、エタノール投与により胃液容
量の有意な増加が認められた。これに対し、黄連解毒湯
と五苓散を併用したC群の胃液容量は704.4±11
8.3μlであり、黄連解毒湯と五苓散との併用は胃液
の貯留を有意に回復させた。
【0025】
【図1】試験例2における塩酸−エタノール誘発胃潰瘍
の回復過程に対する作用の結果を示す。
の回復過程に対する作用の結果を示す。
【図2】試験例3におけるエタノール誘発胃排泄遅延に
対する作用の結果を示す。
対する作用の結果を示す。
【図3】試験例4におけるエタノール誘発胃液貯留に対
する作用の結果を示す。
する作用の結果を示す。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
A61K 35/78 A61K 35/78 Q
A23L 1/30 A23L 1/30 B
A61P 1/00 A61P 1/00
1/04 1/04
(72)発明者 二階堂 隆人
東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製
薬株式会社内
Fターム(参考) 4B018 LE01 LE05 MD61 ME08 ME11
ME14 MF01
4C088 AA04 AB14 AB26 AB32 AB33
AB38 AB62 AB71 AC01 BA09
CA05 CA11 MA07 MA17 MA35
MA41 MA52 NA10 NA14 ZA66
ZA68 ZA69
Claims (3)
- 【請求項1】 黄連解毒湯および五苓散を有効成分とし
て含有することを特徴とする胃腸粘膜の傷害を予防また
は治療するための経口組成物。 - 【請求項2】 黄連解毒湯および五苓散を有効成分とし
て含有することを特徴とする胃炎、胃・十二指腸潰瘍お
よびそれらに起因して生じる胃腸症状を予防または治療
するための経口組成物。 - 【請求項3】 黄連解毒湯および五苓散を有効成分とし
て含有することを特徴とする胃酸過多の予防または治療
するための経口組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002219271A JP2003113108A (ja) | 2001-08-01 | 2002-07-29 | 経口組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001-233456 | 2001-08-01 | ||
| JP2001233456 | 2001-08-01 | ||
| JP2002219271A JP2003113108A (ja) | 2001-08-01 | 2002-07-29 | 経口組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003113108A true JP2003113108A (ja) | 2003-04-18 |
Family
ID=26619757
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002219271A Pending JP2003113108A (ja) | 2001-08-01 | 2002-07-29 | 経口組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003113108A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008094736A (ja) * | 2006-10-10 | 2008-04-24 | Ogawa & Co Ltd | 抗酸化性植物抽出物並びに該抽出物を含有する外用剤、化粧料、浴用剤及び洗剤 |
| JP2011111421A (ja) * | 2009-11-27 | 2011-06-09 | House Foods Corp | むくみの予防又は改善作用を有する組成物 |
| CN102526293A (zh) * | 2011-05-30 | 2012-07-04 | 王西英 | 一种治疗儿童胃炎的药物组合物制备方法 |
| JP2013079242A (ja) * | 2012-11-20 | 2013-05-02 | Ogawa & Co Ltd | 抗酸化性植物抽出物並びに該抽出物を含有する外用剤、化粧料、浴用剤及び洗剤 |
-
2002
- 2002-07-29 JP JP2002219271A patent/JP2003113108A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008094736A (ja) * | 2006-10-10 | 2008-04-24 | Ogawa & Co Ltd | 抗酸化性植物抽出物並びに該抽出物を含有する外用剤、化粧料、浴用剤及び洗剤 |
| JP2011111421A (ja) * | 2009-11-27 | 2011-06-09 | House Foods Corp | むくみの予防又は改善作用を有する組成物 |
| CN102526293A (zh) * | 2011-05-30 | 2012-07-04 | 王西英 | 一种治疗儿童胃炎的药物组合物制备方法 |
| JP2013079242A (ja) * | 2012-11-20 | 2013-05-02 | Ogawa & Co Ltd | 抗酸化性植物抽出物並びに該抽出物を含有する外用剤、化粧料、浴用剤及び洗剤 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050719 |
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090414 |
|
| RD07 | Notification of extinguishment of power of attorney |
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