JP2003115271A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP2003115271A
JP2003115271A JP2002208139A JP2002208139A JP2003115271A JP 2003115271 A JP2003115271 A JP 2003115271A JP 2002208139 A JP2002208139 A JP 2002208139A JP 2002208139 A JP2002208139 A JP 2002208139A JP 2003115271 A JP2003115271 A JP 2003115271A
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/92Means forming part of the tube for the purpose of providing electrical connection to it

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  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示装置の小型化・薄型化・ローコスト化を
図るとともに、電気的に安定した電圧印加構造及びこれ
を用いた表示装置を提供する。 【解決手段】 スルーホール構造108は、導電性の弾
性構造107を介してアノード電極106から引き出さ
れた引き出し配線100と電気的に接続される。弾性構
造107は、スルーホール構造108の真空側電極のフ
ェイスプレート101への正射影領域と、アノード電極
106及び引き出し配線100のリアプレート102へ
の正射影領域とが重なる領域に内包される。アノード電
極106への電圧は、大気側のスルーホール構造108
から、弾性構造107及び引き出し配線100を介して
印加される。尚、スルーホール構造108の穴にフリッ
ト104aを充填することで真空気密を保っている。ス
ルーホール構造108の周囲には、グランドに接続され
電位を規定するための低圧配線110が配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受像
機やコンピュータ等のディスプレイ、或いは、文字や画
像を表示するメッセージボード等に用いられる表示装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、表示装置として、カラー陰極線管
(CRT)が広く用いられている。このCRTの駆動原
理は、陰極からの電子ビームを偏向させ、画面の蛍光体
を発光させる方式であるため、表示装置には画面サイズ
に伴う奥行きが必要であった。
【0003】しかしながら、表示装置の奥行きを長くし
た場合は、設置スペースの拡大、重量の増加といった問
題が発生するため、薄型でかつ軽量化が可能な平面型の
表示装置が強く切望されている。
【0004】平面型の表示装置及びその装置への高電圧
の給電方法の例として、特開平10−321167号公
報、特開2000−195449号公報においては、表
面伝導型電子放出型ディスプレイパネル(以後、SED
と称する)が開示されており、また、特開平05−11
4372号公報においては、電界放出型表示装置(以
後、FEDと称する)が開示されている。
【0005】図10に、従来の平面型の表示装置とし
て、特開平05−114372号公報に開示されたFE
Dの概要を示す。
【0006】本従来例の超薄型平面表示装置(FED)
20を作製する場合、まず、アノード電極である給電導
電層6を搭載した前面パネル2と、カソード電極7を搭
載した背面パネル3との間に、絶縁層8,28を挟み込
み封着する。その後、前面パネル2と背面パネル3との
間の内部の空気を排気管(不図示)から吸い出し、封止
し、真空構造を形成することで超薄型平面表示装置20
を作製する。
【0007】尚、図10においては、前面パネル2及び
背面パネル3により、前面パネル2と背面パネル3との
間に扁平空間を有する扁平管体4が構成されている。ま
た、前面パネル2の内面には、蛍光面1が形成され、更
にメタルバック層6aがほぼ全面に形成され、このメタ
ルバック層6aと給電導電層6とが電気的に接続されて
いる。また、背面パネル3の内面には蛍光面1と対向し
て電界放出型カソードKを有する電極構体5が配置され
ている。また、この電極構体5は、背面パネル3上にカ
ソード電極7が設けられ、このカソード電極7上に絶縁
層8が被覆され、この絶縁層8上にゲート電極9が配列
されている。
【0008】上記のように構成された超薄型平面表示装
置20においては、給電導電層6とカソード電極7との
間に電圧を印加すると、カソード電極7から電子が放出
され、この電子により蛍光面1を発光させることで画素
が形成され、前面パネル2上に画像や文字等が表示され
る。
【0009】このとき、給電導電層6に電圧を印加する
には、背面パネル3に空けられた孔部15から端子導出
部17を介して電圧を印加する。すると、蛍光面電位給
電用端子16、弾性体19を介して給電導電層6に電圧
が印加される。
【0010】このように、特開平05−114372号
公報に開示された表示装置においては、アノード電極で
ある給電導電層6に弾性体を介して高電圧の電位を供給
しており、また、上述の特開2000−195449号
公報に開示された表示装置においても同様に、アノード
電極に弾性体を介して高電圧の電位を供給している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】我々は、鋭意検討した
結果、上述の特開2000−195449号公報、特開
平05−114372号公報に開示された表示装置のよ
うに、弾性体を介してアノード電極に電位を供給する場
合には、アノード電位が印加される領域の制御が困難で
あるという問題点を見出した。この点について、以下に
詳述する。
【0012】上述のように弾性体を介してアノード電極
に電位を供給する場合、リアプレート(図10の背面パ
ネル3に相当)とフェイスプレート(図10の前面パネ
ル2に相当)間の距離が表示パネル毎に異なること、ま
た封着等の高温プロセスによって弾性体の弾性特性が劣
化することに起因して、弾性体の収縮状態が表示パネル
毎、また経時時間毎に異なる場合ある。このような場
合、表示パネル内における弾性体の存在領域が異なるこ
ととなり、その結果、弾性体に印加されているアノード
電位の印加領域が変化することとなる。このアノード電
位の印加領域の変化は、その近傍の電子放出素子から
放出される電子ビームの軌道を変化させる、表示パネ
ル内での不慮の放電を誘発する、等の問題を生じること
となる。
【0013】また、我々は、フェイスプレートのアノー
ド電極への電位供給のための高圧端子を、リアプレート
に設けた開口から引き出す構成とした場合、リアプレー
トの真空容器形成面とは反対側の面(リアプレートの大
気に露出する面)の電位が不安定になり、不慮の放電等
を引き起こすことがあることも見出した。この点につい
て、以下に詳述する。
【0014】上述のように、フェイスプレートのアノー
ド電極への電位供給用の高圧端子を、リアプレートに設
けた開口から引き出す場合、リアプレートの大気側の面
における開口の周辺は、高圧端子の電位に覆われること
となり、ほぼ高圧端子の電位に規定される。このような
高圧の印加状態においては、リアプレートの大気側の面
における開口の周辺雰囲気が大気であるため、放電発生
が懸念される。特に、フラットパネルディスプレイの場
合、リアプレートの大気側の面の周囲には表示装置の駆
動回路や、真空容器と筐体を連結する真空容器保持構造
等が近接配置されるため、高圧端子と他の部材間での不
慮の放電を誘発することが懸念される。
【0015】また更には、図10のように構成される、
特開平05−114372号公報に開示された表示装置
においては、以下のような問題もあった。
【0016】アノード電極である給電導電層6に対し、
端子導出部17を介して電圧を印加しているため、端子
導出部17を覆うシール体18の真空封止が必要とな
る。しかしながら、シール体18の真空封止には、端子
導出部17とシール体18との界面での真空封止、シー
ル体18と背面パネル3との真空封止が必要となり、封
止箇所が複数であるためリークする可能性が高くなり、
気密信頼性の高い電圧印加構造が得られなかった。
【0017】また、端子導出部17が外部に出っ張って
いるため、超薄型平面表示装置20の小型化・薄型化を
図る上で大きな障害となっていた。
【0018】更に、超薄型平面表示装置20の作製工程
において、端子導出部17の外部の出っ張りに対応させ
るためには作製装置や検査装置用のスペースを確保する
必要があるため、表示装置の作製工程が煩雑となり、コ
スト高になっていた。
【0019】以上のとおり、本発明は、高圧の印加領域
を制御し、不慮の放電の誘発を抑制することと、更には
表示装置の小型化・薄型化・ローコスト化を図り、電位
の安定した表示装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の表示装置は、同一表面に電子源及び該電子源
よりも高電位に規定される第一の導電体を備える第一の
基板と、表面に前記第一の導電体と概略同電位に規定さ
れる第二の導電体を有する画像形成部材を備え、前記第
一の基板の前記電子源を備える面に対して、前記画像形
成部材を備える面が対向するように配置される第二の基
板とを少なくとも有する真空容器と、前記真空容器内部
に、前記第一の導電体及び前記第二の導電体と接触し、
前記第一の導電体と前記第二の導電体とを電気的に接続
する、少なくとも一部が弾性体からなる導電性弾性構造
とを少なくとも有する表示装置において、前記導電性弾
性構造は、前記第一の導電体の前記第二の基板への正射
影領域と、前記第二の導電体の前記第一の基板への正射
影領域とが重なる領域に内包されることを特徴とする。
【0021】この構成によれば、第二の導電体への給電
用に設けた導電性弾性構造体周辺の電位分布は、導電性
弾性構造体の形状に依存することなく、第一の導電体と
第二の導電体によって規定されることになるため、導電
性弾性構造体の形状(突起等)や、配置関係による不慮
の放電を防止することが可能となる。
【0022】また、好ましくは、前記第一の基板は、前
記真空容器内につながるスルーホール端子を有し、該ス
ルーホール端子を介して前記第一の導電体の電位が規定
されることを特徴とする。
【0023】また、前記第一の基板は、前記第一の導電
体の周囲に配置され、前記第一の導電体よりも低電位に
規定される低圧配線を有することを特徴とする。
【0024】また、前記第一の基板は、前記第一の導電
体と前記低圧配線との間に高抵抗膜を有することを特徴
とする。
【0025】また、前記第一の導電体と前記導電性弾性
構造のそれぞれが、中心軸において軸対称であり、かつ
前記第一の導電体と前記導電性弾性構造のそれぞれの中
心軸が略一致していることを特徴とする。
【0026】また、前記真空容器の封止手段が前記導電
性弾性構造の位置決め手段をかねることを特徴とする。
【0027】また、前記導電性弾性構造は3本以上の複
数本のばねからなる弾性部を備えたことを特徴とする。
【0028】上記目的を達成するために本発明の別の態
様の表示装置は、表面に電子源を備える第一の基板と、
表面に前記電子源よりも高電位に規定されるアノード電
極を有する画像形成部材を備え、前記第一の基板の前記
電子源を備える面に対して、前記画像形成部材を備える
面が対向するように配置された第二の基板とを少なくと
も有する真空容器と、前記真空容器内部に、前記アノー
ド電極と電気的に接続され、前記第一の基板に設けられ
た穴を介して前記真空容器外に引き出された導電性部材
とを少なくとも有する表示装置において、前記第一の基
板の前記真空容器内面と反対側の面における前記穴の周
囲に、導電層を有し、該導電層は、前記アノード電極よ
りも低電位に規定されていることを特徴とする。
【0029】この構成によれば、アノード電極への給電
用に設けた導電性部材に印加された高電位の存在領域
を、導電層の内側(導電層と導電性部材との間の領域)
に閉じ込めることが可能となるため、第一の基板の大気
側周辺での不慮の放電を防止することが可能となる。
【0030】また、好ましくは、前記真空容器の外側で
あって前記第一の基板の近傍に、前記表示装置の駆動回
路を有することを特徴とする。
【0031】また、前記導電性部材と前記導電層との間
に耐電圧構造を更に有することを特徴とする。
【0032】また、前記耐電圧構造は、絶縁物から構成
されることを特徴とする。
【0033】また、前記耐電圧構造は、高抵抗膜から構
成されることを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0035】本発明の表示装置に用いる電圧印加構造の
一例の分解斜視図及び組み立て断面図をそれぞれ図1及
び図2に示す。また、図1及び図2に示した電圧印加構
造を用いた表示装置の概要図を図4に示す。尚、図4
は、説明上、表示装置の筐体115を部分的に省略し、
表示パネル113のリアプレート大気側を示したもので
ある。
【0036】本発明の表示パネル113を作製する場
合、まず、アノード電極106と発光部材(例えば蛍光
体)とから構成される画像形成部材を表面に搭載したフ
ェイスプレート(第二の基板)101と、電子源領域1
05を表面に搭載したリアプレート(第一の基板)10
2とを向かい合わせ、両者を枠103を介してフリット
104bによって封着する。その後、フェイスプレート
101とリアプレート102との間の内部の空気を排気
管(不図示)から吸い出し、封止し、真空構造を形成す
ることで表示パネル113を作製する。尚、フェイスプ
レート101、リアプレート102及び枠103はガラ
ス等からできている。
【0037】電圧印加構造117は、真空中のアノード
電極106に大気から電圧を印加するための構造であ
り、本例ではその好ましい形態として、真空中の引き出
し配線(第二の導電体)100、弾性構造107、耐圧
部材109及び低圧配線110と、真空から大気を導通
させるスルーホール構造108と、大気側の電位規定構
造とから構成される。尚、引き出し配線100とアノー
ド電極106は別々の名称で説明しているが、引き出し
配線100はアノード電極の部分名称であり、第二の導
電体はアノード電極106と引き出し配線100とから
構成されるものである。また、ここで、スルーホール構
造108とは、リアプレート102に設けた貫通穴と、
この穴を介して直接または他の導電体を介してアノード
電極(第二の導電体)106に電気的につながるスルー
ホール端子(図5の配線118b)と、このスルーホー
ル端子に電気的に接続するリアプレート102の真空側
に設けた電極(第一の導電体:図5の配線118a)
と、リアプレート102の大気側に設けた電極(図5の
配線118c)とからなる構造を意味する。また、電位
規定構造は、耐電圧構造116と低電圧層114とから
構成される。尚、以下において、電圧印加構造117の
うち、アノード電極106へと同電位が印加される構造
を高圧印加構造(導電性部材)と言う場合もあり、上述
の実施形態において、高圧印加構造(導電性部材)は、
弾性構造107及びスルーホール構造108から構成さ
れることとなる。尚、高圧印加構造(導電性部材)は上
述の構造に限るものではなく、例えば、開口を導電体で
完全に充填したタイプのスルーホール構造や、また電位
規定構造を有する場合においては、ピン状の構造(例え
ば図10の蛍光面電位供給用端子16)等も使用可能で
ある。
【0038】上述の本実施形態においては、リアプレー
ト102のスルーホール構造108の大気側に電子源領
域105よりも高電位に規定された電圧が印加され、そ
の電圧がスルーホール構造108の真空側電極(第一の
導電体)、弾性構造107、及び引き出し配線100を
介してアノード電極106(第二の導電体)に印加され
ることになる。
【0039】以下に、スルーホール構造108、弾性構
造107、及び電位規定構造について詳細に説明する。 (1)スルーホール構造 スルーホール構造108は、リアプレート102に予め
ドリル等で空けておいた円柱状の貫通穴に設けられてお
り、リアプレート102の真空内面に形成された電極
(第一の導電体)と、大気側に形成された電極と、これ
らの電極が電気的導通するように貫通穴の内面に形成さ
れた電極(スルーホール端子)とから構成される。尚、
スルーホール構造108は中心軸においてほぼ軸対称に
構成されている。
【0040】スルーホール構造108の作製方法につい
て図5を参照して説明する。
【0041】まず、リアプレート102上に、電子源領
域105を形成すると同時に配線118a(第一の導電
体)を形成する(図5(a))。次に、配線118aと
リアプレート102を挟んで対極側のリアプレート10
2上に配線118cを形成する(図5(b))。次に、
配線118aと配線118cとの間の穴壁面に配線11
8b(スルーホール端子)を形成する(図5(c))。
その後、乾燥・焼成を行うことで配線118a,118
b,118cを一体としたスルーホール構造108が作
製される。また、スルーホール構造108の穴をフリッ
ト104aによって埋めることで真空気密を確保する。 (2)弾性構造 弾性構造107は、リアプレート102上のスルーホー
ル構造108とフェイスプレート101との間に設置さ
れている。尚、弾性構造107は中心軸においてほぼ軸
対称に構成されており、弾性構造107の中心軸はスル
ーホール構造108の中心軸と略一致している。また、
フェイスプレート101上には、上述したアノード電極
106から弾性構造107に接触する部分まで引き出し
配線100(第二の導電体)が設けられている。ここ
で、弾性構造107は、上述の第一の導電体のフェイス
プレート101への正射影領域と、第二の導電体のリア
プレート102への正射影領域とが重なる領域の内部に
内包されるように配置されている。これによって、弾性
構造107の伸縮状態に影響されることなく、アノード
電位の印加領域が規定されるため、高圧印加構造の近傍
の電子放出素子から放出される電子ビームの軌道の変
化、及び表示パネル113内での不慮の放電を防止する
ことができる。尚、弾性構造107は、リアプレート1
02とフェイスプレート101との封着時にリアプレー
ト102上に設置する方法、もしくは、スルーホール構
造108の作製時にフリット104aで固定する方法の
どちらの方法で設置しても良い。
【0042】弾性構造107の材質としては、導電性の
ものであれば良く、例えば、金属やカーボン等である。
尚、弾性構造107の材質の選定にあたり、リアプレー
ト102との熱膨張係数を合わせるように材質を選ぶと
良い。例えば、426合金や48Ni合金等である。
【0043】弾性構造107の構造としては、少なくと
もその一部に弾性を備えていれば良い。例えば、弾性部
分の構造としては、板ばね構造、さらばね構造、コイル
ばね構造等である。更に、弾性構造107を設置するた
めに位置決め部材(後述の212,312,412等)
を使用しても良い。この位置決め部材の材質としては、
導電性のものが良い。中でも、金属、カーボンであると
更に良い。尚、弾性構造107の材質に金属を用いる場
合、リアプレート102がガラスからできているため、
熱膨張係数を合わせるように材質を選ぶと良い。例え
ば、426合金や48Ni合金等である。
【0044】また、第一の導電体の周辺における、より
好ましい形態を以下に記す。
【0045】スルーホール構造108の真空側の電極
(第一の導電体)の周辺には、電子源領域105の作製
時にスルーホール構造108の真空側から一定距離を保
つ様に、円状の低圧配線110をリアプレート102上
に形成するのが好ましい。低圧配線110は、リアプレ
ート102の端において、筐体115側のグランドに電
気的接続されている低圧配線引き出し配線111によ
り、グランド電位に規定されている。このように低圧配
線110を、電圧が印加されるスルーホール構造108
の周囲に配置することで、スルーホール構造108に印
加された高電位の存在領域を、低圧配線110の内側
(低圧配線110とスルーホール構造108との間の領
域)に閉じ込めることができるため、スルーホール構造
108周辺での不慮の放電を防止することが可能とな
る。これによって、スルーホール構造108周囲の電界
の変化を抑制することができ、その結果、電位の安定し
た電圧印加構造117が得られる。これにより、表示パ
ネル113を安定して駆動することができるようにな
る。
【0046】更に、スルーホール構造108の真空側の
電極(第一の導電体)と低圧配線110との間には、耐
圧部材109がリアプレート102上に形成されている
のがより好ましい。耐圧部材109には高抵抗な膜が形
成されており、この膜によって電位をより安定させ、耐
電圧を向上させている。この膜としては、スルーホール
構造108の真空側と低圧配線110との距離や形状に
よって最適な耐電圧を示す抵抗値を持つものが良く、例
えば、帯電防止膜等である。これによって、第一の導電
体と低圧配線110との間に微小な電流が流れること
で、第一の導電体と低圧配線110との間の電位が略均
等間隔で分布しながら低圧配線110の内側に閉じ込め
ることが可能となり、より確実に放電を防止できる。 (3)電位規定構造 低電圧層(導電層)114は、リアプレート102上
に、スルーホール構造108の大気側から一定距離に形
成された円状の層である。低電圧層(導電層)114
は、筐体115側の例えばグランドに電気的接続されて
おり、グランド電位に規定されている。この構成によっ
て、スルーホール構造108に印加された高電位の存在
領域を、低電圧層(導電層)114の内側(低電圧層
(導電層)114とスルーホール構造108との間の領
域)に閉じ込めることができるため、リアプレート大気
側の周辺での不慮の放電を防止することが可能となる。
【0047】耐電圧構造116は、スルーホール構造1
08と低電圧層(導電層)114との間に形成されてい
る。耐電圧構造116は、体積抵抗の高い絶縁物もしく
は高抵抗の膜に被膜された絶縁性の部材から構成されて
いる。例えば、絶縁物によるポッティングや帯電防止膜
等である。尚、耐電圧構造116の中心軸は、弾性構造
107及びスルーホール構造108の中心軸と略一致し
ている。
【0048】電位規定構造は、電圧が印加されるスルー
ホール構造108の周囲に低電圧層114(導電層)を
配置し、好ましくは、スルーホール構造108と低電圧
層(導電層)114との間に耐電圧構造116を設置し
た構造であり、それにより、より確実に高電位の存在領
域を低電圧層114の内側に閉じ込めることが可能とな
り、スルーホール構造108周囲の電界の変化をより確
実に抑制することができる。このような電位規定構造を
採用することで、電圧を安定して印加することができ、
表示パネル113を安定して駆動することができるよう
になる。
【0049】また、図11に示すように、表示パネル1
13を、駆動回路131、回路基板132、不図示の電
圧電源、電圧ケーブル、低圧電源等とともに、筐体11
5によって封入することで表示装置を作製する。
【0050】ここで、本発明の特徴である、第一の導電
体及び第二の導電体と弾性構造107との位置関係につ
いて、図12及び図13を用いて説明する。
【0051】図12は、リアプレート102上の電圧印
加構造近傍をフェイスプレート101側から見た平面図
であり、図13は、フェイスプレート101上の電圧印
加構造近傍をリアプレート102側から見た平面図であ
る。
【0052】本実施形態においては、図12及び図13
に示すように、弾性構造107が第一の導電体及び第二
の導電体の内側に位置する。言い換えれば、弾性構造1
07が、第一の導電体のフェイスプレート101への正
射影領域と、第二の導電体のリアプレート102への正
射影領域との間に内包される。それにより、弾性構造1
07付近の電位分布は、弾性構造107と低圧配線11
0との間の電位差によって生じるものから第一の導電体
と低圧配線110との間の電位差によって生じる電位分
布へと変わり、弾性構造107の形状や加工粗さ等に起
因した突起部による放電発生を抑制することができる。
【0053】また、リアプレート102の電子源領域1
05の形成面とは反対側の面(裏面)に低電圧層(導電
層)114を設けたことで、リアプレート102の裏面
にアノード電極106と同電位の高圧印加構造(導電性
部材)が存在しても、高電位の存在領域を低電圧層(導
電層)114の内側に閉じ込めることができるため、リ
アプレート102の裏面周辺での不慮の放電を防止する
ことが可能となる。特にフラットパネルディスプレイに
おいては、図11に示すように、リアプレート102の
裏面に近接して回路基板132等が配置されるため、不
慮の放電発生が懸念されるが、本発明の構造を用いるこ
とで放電発生を回避でき特に好ましい。
【0054】また、更に、本実施形態においては、アノ
ード電極106への電圧印加構造117に、ほぼ軸対象
である弾性構造107と、リアプレート102に形成し
たスルーホール構造108と、大気側の耐電圧構造11
6とを採用し、さらにそれぞれの中心軸を略一致させる
のが好ましい。このように構成することによって、電圧
印加構造117の中心軸からの電位分布もほぼ軸対象と
なることで、放電の原因となる電位の歪みをより少なく
することができる。その結果、電位の安定した電圧印加
構造117及び表示パネル113を得ることができる。
また、上述のようにスルーホール構造108を用いるこ
とによって、スルーホール構造108の貫通穴のみを封
止すれば真空構造を封止することができるため、封止箇
所を減少させることができる。それにより、電圧印加構
造117の気密信頼性を向上することができる。そし
て、真空気密をスルーホール108の貫通穴内部で行っ
たため、表示パネル113背面の出っ張りを無くすこと
ができる。
【0055】以下に、本発明の実施例について説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0056】
【実施例】(第1の実施例)図1に、本発明の第1の実
施例の表示装置に用いる電圧印加構造の分解斜視図を示
す。また、図2に、本発明の第1の実施例の表示装置に
用いる電圧印加構造の組み立て断面図を示す。また、図
4に、図1及び図2に示した電圧印加構造を用いた表示
装置の概要図を示す。尚、図4は、説明上、表示装置の
筐体115を部分的に省略し、表示パネル113のリア
プレート大気側を示したものである。
【0057】本実施例の表示パネル113を作製する場
合、まず、アノード電極106を表面に搭載したフェイ
スプレート101と、電子源領域105を表面に搭載し
たリアプレート102とを向かい合わせ、両者を枠10
3を介してフリット104bによって封着する。その
後、フェイスプレート101とリアプレート102との
間の内部の空気を排気管(不図示)から吸い出し、封止
し、真空構造を形成することで表示パネル113を作製
する。尚、フェイスプレート101、リアプレート10
2、及び枠103はガラスからできている。
【0058】電圧印加構造117は、真空中のアノード
電極106に大気から電圧を印加するための構造であ
り、真空中の引き出し配線100、弾性構造107、耐
圧部材109及び低圧配線110と、真空から大気を導
通させるスルーホール構造108と、大気側の電位規定
構造とから構成される。電位規定構造は、耐電圧構造1
16と低電圧層114とから構成される。
【0059】本実施例においては、リアプレート102
の大気側のスルーホール構造108に印加された電圧
が、スルーホール構造108の真空側、弾性構造10
7、及び引き出し配線100を介してアノード電極10
6に印加されることになる。
【0060】以下に、スルーホール構造108、弾性構
造107及び電位規定構造について詳細に説明する。 (1)スルーホール構造 スルーホール構造108は、リアプレート102(厚さ
約2.8mm)に予めドリル等で空けておいた円柱状の
貫通穴(直径約2mm)に設けられており、リアプレー
ト102の表裏面(真空内面及び真空構造外面)に形成
された電極(厚さ約20μm)と、これらの電極が電気
的導通するように貫通穴の内面に形成された電極(厚さ
約20μm)とから構成される。尚、スルーホール構造
108は中心軸においてほぼ軸対称に構成されている。
【0061】スルーホール構造108の作製方法につい
て図5を参照して説明する。
【0062】まず、リアプレート102上に、電子源領
域105を形成すると同時に、銀ペースト(NP−40
45:株式会社ノリタケカンパニーリミテド製)を42
0℃で焼成することで配線118aを形成する(図5
(a))。次に、配線118aとリアプレート102を
挟んで対極側のリアプレート102上に、銀ペーストを
スキージ印刷により転写することで配線118cを形成
する(図5(b))。次に、配線118aと配線118
cとの間の穴壁面に金属棒を用いて銀ペーストを斑無く
塗りこむことで配線118bを形成する(図5
(c))。その後、120℃で乾燥し、420℃で焼成
することによって配線118a,118b,118cを
一体としたスルーホール構造108が作製される。ま
た、スルーホール構造108の中央穴にフリット104
aを注入し、120℃で乾燥し、390℃で焼成するこ
とで、真空気密を保持している。
【0063】また、スルーホール構造108の真空側に
は、電子源領域105の作製時にスルーホール構造10
8の真空側から一定距離である4[mm]を保つ様に、
円状の低圧配線110をリアプレート102上に形成す
る。低圧配線110は、リアプレート102の端におい
て、筐体115側のグランドに電気的接続されている低
圧配線引き出し配線111により、グランド電位に規定
されている。この低圧配線110を、電圧が印加される
スルーホール構造108の周囲に配置することで、環境
の変化によるスルーホール構造108周囲の電界の変化
を抑制することができ、その結果、電位の安定した電圧
印加構造117が得られる。これにより、表示パネル1
13を安定して駆動することができるようになる。
【0064】更に、スルーホール構造108の真空側と
低圧配線110との間には、耐圧部材109がリアプレ
ート102上に形成されている。この耐圧部材109に
は高抵抗な膜(シート抵抗値=約1011Ω)が形成され
ており、この膜によって電位をより安定させ、耐電圧を
向上させている。この膜の抵抗値としては、スルーホー
ル構造108の真空側と低圧配線110との距離や形状
によって最適な耐電圧を示す抵抗値を持つものが良く、
ここでは、特開平08−180801号公報に開示され
た帯電防止膜を用いている。 (2)弾性構造 弾性構造107は、リアプレート102上のスルーホー
ル構造108とフェイスプレート101との間に設置さ
れている。尚、弾性構造107は中心軸においてほぼ軸
対称に構成されており、弾性構造107の中心軸はスル
ーホール構造108の中心軸と略一致している。また、
フェイスプレート101上には、上述したアノード電極
106から弾性構造107に接触する部分まで引き出し
配線100が設けられている。
【0065】ここで、弾性構造107の概要について図
3を参照して説明する。尚、弾性構造107は、図3の
上部に図示されている面がフェイスプレート101の方
向を向くように設置される。
【0066】台座122の上下には、弾性部121がそ
れぞれの外形円の中心軸を一致させてレーザースポット
溶接等によって接地されている。そして、その弾性部1
21の台座122と接地されていない面側の円周縁に支
点120a,120bが同様に中心軸を一致させてレー
ザースポット溶接等により接地されている。
【0067】弾性構造107は、支点120aの弾性部
121と接地されていない面がフェイスプレート101
上の引き出し配線100に密着し、支点120bの弾性
部121と接地されていない面がリアプレート102上
のスルーホール108に密着するように設計されてい
る。弾性構造107の主要材料としては48Ni合金を
採用している。
【0068】弾性構造107は、フェイスプレート10
1とリアプレート102とが封止される前に、リアプレ
ート102のフェイスプレート101と向かい合う面上
であるスルーホール構造108の真空側に設置される。
【0069】弾性構造107の設置方法としては、リア
プレート102の貫通穴(不図示)をフリット104a
により封止する工程で、リアプレート102に位置決め
された弾性構造107の中央穴からフリット104aを
塗布し、リアプレート102の穴と弾性構造107の中
央穴とをフリット104aで埋め、乾燥炉内(120℃
/10分)で乾燥させ、焼成炉内(390℃/10分)
で焼成する方法を用いた。
【0070】弾性構造107には、2枚の板ばね構造を
採用し、各板ばね構造は、3本のばねからなる弾性部で
構成されている。1枚目の板ばね構造は、板ばねの両支
点の一方がフリット104aによりリアプレート102
に固定されている台座に固定されており、他方がリアプ
レート102のスルーホール構造108に圧接されてい
る。2枚目の板ばね構造は、板ばねの両支点の一方がフ
リット104aによりリアプレート102に固定されて
いる台座に固定されており、板ばねの両支点の他方がフ
ェイスプレート101の引き出し配線100に圧接され
ている。
【0071】フェイスプレート101側の引き出し配線
100とリアプレート102側のスルーホール構造10
8との電気的導通を取るために、弾性構造107を用い
たことによって、フェイスプレート101とリアプレー
ト102との間の熱変化による微少変形や平行度の悪さ
等による接地不良を防ぐことができる。
【0072】弾性部121は、3本以上の複数本のばね
から構成されるのが良く、ここでは、3本のばねが並列
に配置されている。これにより、フェイスプレート10
1、リアプレート102と支点120a,120bとの
接触面に小さな突起や傷が存在している場合にも、支点
120a,120bをフェイスプレート101とリアプ
レート102に確実に接触させることができる。
【0073】リアプレート102上の弾性構造107
(直径約5mm)の占有面積は、スルーホール構造10
8(直径約6mm)を構成するリアプレートの真空側に
設けた電極(第一の導電体:配線118a)の占有面積
及びフェイスプレートの引き出し配線100(第二の導
電体)の占有面積よりも小さくなっている。これによ
り、弾性構造107を、フェイスプレート101側の引
き出し配線100及びリアプレート102側のスルーホ
ール構造108上からはみ出さずに収まるように設置す
ることができる。すなわち、弾性構造107を、第一の
導電体のフェイスプレート101への正射影領域と、第
二の導電体のリアプレート102への正射影領域とが重
なる領域に内包されるように設置することができる。そ
の結果、弾性構造107付近の電位分布は、弾性構造1
07と低圧配線110との間の電位差から生じるものか
らスルーホール構造108と低圧配線110との間の電
位分布から生じるものへと変わり、弾性構造107の形
状や加工粗さ等から来る突起部による放電発生を抑制す
ることができる。
【0074】また、スルーホール構造108の貫通穴の
みを封止すれば真空構造を封止することができるため、
封止箇所を減少させることができる。それにより、電圧
印加構造117の気密信頼性を向上することができる。
そして、真空気密をスルーホール構造108の貫通穴内
部で行ったため、表示パネル113背面の出っ張りを無
くすことができる。
【0075】スルーホール構造108を用いることで、
フリット104aの真空側から大気側への電位をほぼ均
一に保つことができるため、ボイド放電、絶縁破壊など
を防ぐことができ、その結果、真空気密信頼性を向上す
ることができる。 (3)電位規定構造 低電圧層114(導電層)は、リアプレート102上
に、スルーホール構造108の大気側から一定距離に形
成された円状の層である。低電圧層(導電層)114
は、筐体115側のグランドに電気的接続されており、
グランド電位に規定されている。
【0076】耐電圧構造116は、スルーホール構造1
08と低電圧層114との間に形成されている。耐電圧
構造116は、体積抵抗の高い絶縁物もしくは高抵抗の
膜によって被膜された絶縁性の部材から構成されてい
る。例えば、絶縁物によるポッティング構造や帯電防止
膜等である。尚、耐電圧構造116の中心軸は、弾性構
造107及びスルーホール構造108の中心軸と略一致
している。電圧印加構造117には、不図示の電圧電源
から電圧ケーブルを通して給電する。
【0077】電位規定構造は、電圧が印加されるスルー
ホール構造108の周囲に低電圧層114を配置し、ス
ルーホール構造108と低電圧層114との間に耐電圧
構造116が設置される構造であり、それにより、スル
ーホール構造108に印加された高電位の存在領域を、
低電圧層(導電層)114の内側(低電圧層(導電層)
114とスルーホール構造108との間の領域)に閉じ
込めることができるため、リアプレート大気側の周辺で
の不慮の放電を防止することが可能となる。また、環境
の変化によるスルーホール構造108周囲の電界の変化
を抑制することも可能となる。このような電位規定構造
を採用することで、電圧を安定して印加することがで
き、表示パネル113を安定して駆動することができる
ようになる。
【0078】また、図11に示すように、表示パネル1
13を、駆動回路131、回路基板132、不図示の電
圧電源、電圧ケーブル、低圧電源等とともに、筐体11
5によって封入することで表示装置を作製する。
【0079】また、更に、本実施例においては、アノー
ド電極106への電圧印加構造117に、弾性構造10
7と、リアプレート102に形成したスルーホール構造
108と、大気側の耐電圧構造116とを採用し、それ
ぞれの中心軸を略一致させているため、電圧印加構造1
17の中心軸からの電位分布もほぼ軸対象となること
で、放電の原因となる電位の歪みを少なくすることがで
き、特に好ましい。その結果、電位の安定した電圧印加
構造117及び表示パネル113を得ることができる。
また、真空気密をスルーホール108の貫通穴内部で行
ったため、表示パネル113背面の出っ張りを無くすこ
とができる。それにより、表示装置を小型化、薄型化す
ることができるとともに、導通信頼性のある安定した画
像表示を行うことができる。
【0080】また、スルーホール構造108が形成され
たリアプレート102の穴を封止する真空封止と、弾性
構造107の位置決めとを、フリット104aの同一部
材で、同一工程で行うことができるため、表示装置をロ
ーコストな構造とすることができる。
【0081】(第2の実施例)図6に、本発明の第2の
実施例の表示装置に用いる電圧印加構造の組み立て断面
図を示す。尚、本実施例の電圧印加構造の分解斜視図
は、第1の実施例の図1と同様である。また、本実施例
の表示装置の概要図は、第1の実施例の図4と同様であ
る。よって、以下では、第1の実施例との差異である、
弾性構造について詳述する。尚、図6中の部材番号は、
図2と同じものについては同じ番号を用いる。また、そ
れ以外の部材についても、図2と同様のものは、200
番から始まる番号を用いて説明する。
【0082】弾性構造207は、リアプレート102上
のスルーホール構造108とフェイスプレート101と
の間に設置されている。尚、弾性構造207は中心軸に
おいてほぼ軸対称に構成されており、弾性構造207の
中心軸はスルーホール構造108の中心軸と略一致して
いる。また、フェイスプレート101上には、上述した
アノード電極106から弾性構造207に接触する部分
まで引き出し配線100が設けられている。
【0083】弾性構造207には、線径φ0.2mmの
圧縮コイルばね構造を採用しており、圧縮コイルばねの
材質にはピアノ線(SWP)を採用している。
【0084】弾性構造207は、フェイスプレート10
1とリアプレート102とが封止される前に、リアプレ
ート102のフェイスプレート101と向かい合う面上
であるスルーホール構造108の真空側に設置される。
【0085】弾性構造207の設置方法としては、リア
プレート102の貫通穴(不図示)をフリット204a
により封止する工程で、リアプレート102の穴にフリ
ット204aを塗布してから位置決め部材212を挿入
し、乾燥炉内(120℃/10分)で乾燥させ、焼成炉
内(390℃/10分)で焼成し、その後、弾性構造2
07を設置する方法を用いた。
【0086】このように、弾性構造207の位置決めに
位置決め部材212を用いることで、位置決めが容易と
なり、工程時間を短縮することができる。尚、位置決め
部材212の材質には426合金を採用している。
【0087】フェイスプレート101側の引き出し配線
100とリアプレート102側のスルーホール構造10
8との電気的導通を取るために、弾性構造207を用い
たことによって、熱変化による微少変形、フェイスプレ
ート101とリアプレート102との間の平行度の悪さ
等による接触不良を防ぐことができる。
【0088】リアプレート102上の弾性構造207
(直径約5mm)の占有面積は、スルーホール構造10
8(直径約6mm)を構成するリアプレート102の真
空側に設けた電極(第一の導電体)の占有面積及びフェ
イスプレート101の引き出し配線100(第二の導電
体)の占有面積よりも小さくなっている。これにより、
弾性構造207を、フェイスプレート101側の引き出
し配線100及びリアプレート102側のスルーホール
構造108上からはみ出さずに収まるように設置するこ
とができる。すなわち、弾性構造207を、第一の導電
体のフェイスプレート101への正射影領域と、第二の
導電体のリアプレート102への正射影領域とが重なる
領域に内包されるように設置することができる。その結
果、弾性構造207付近の電位分布は、弾性構造207
と低圧配線110との間の電位差から生じるものからス
ルーホール108と低圧配線110との間の電位分布か
ら生じるものへと変わり、よって、弾性構造207の形
状に依存することなく、弾性構造207の形状や加工粗
さ等から来る突起部による放電発生を抑制することがで
きる。
【0089】また、スルーホール構造108の貫通穴の
みを封止すれば真空構造を封止することができるため、
封止箇所を減少させることができる。それにより、電圧
印加構造117の気密信頼性を向上することができる。
そして、真空気密をスルーホール構造108の貫通穴内
部で行ったため、表示パネル113の背面の出っ張りを
無くすことができる。
【0090】スルーホール構造108を用いることで、
フリット204aの真空側から大気側への電位をほぼ均
一に保つことができるため、ボイド放電、絶縁破壊など
を防ぐことができ、その結果、真空気密信頼性を向上す
ることができる。
【0091】また、本実施例においては、第1の実施例
と同様に、リアプレート102の大気側の面に電位規定
構造を設けた。それにより、スルーホール構造108に
印加された高電位の存在領域を、低電圧層(導電層)1
14の内側(低電圧層(導電層)114とスルーホール
構造108との間の領域)に閉じ込めることができるた
め、リアプレート大気側の周辺での不慮の放電を防止す
ることが可能となる。また、環境の変化によるスルーホ
ール構造108周囲の電界の変化を抑制することができ
る。このような電位規定構造を採用することで、電圧を
安定して印加することができ、表示パネル113を安定
して駆動することができるようになる。
【0092】また、図11に示すように、表示パネル1
13を、駆動回路131、回路基板132、不図示の電
圧電源、電圧ケーブル、低圧電源等とともに、筐体11
5によって封入することで表示装置を作製する。
【0093】また、更に、本実施例においては、第一の
実施例と同様に、アノード電極106への電圧印加構造
117に、弾性構造207と、リアプレート102に形
成したスルーホール構造108と、大気側の耐電圧構造
116とを採用し、それぞれの中心軸を略一致させてい
るため、電圧印加構造117の中心軸からの電位分布も
ほぼ軸対象となることで、放電の原因となる電位の歪み
を少なくすることができ、特に好ましい。その結果、電
位の安定した電圧印加構造117及び表示パネル113
を得ることができる。また、真空気密をスルーホール1
08の貫通穴内部で行ったため、表示パネル113背面
の出っ張りをなくすことができる。それにより、表示装
置を小型化、薄型化することができるとともに、導通信
頼性のある安定した画像表示を行うことができる。
【0094】また、位置決め部材212を用いて弾性構
造207の位置決めを行うことにより、弾性構造207
を容易に設置することができるため、表示装置を簡単な
工程で作製できるローコストな構造とすることができ
る。
【0095】(第3の実施例)図7に、本発明の第3の
実施例の表示装置に用いる電圧印加構造の分解斜視図を
示す。また、図8に、本発明の第3の実施例の表示装置
に用いる電圧印加構造の組み立て断面図を示す。尚、本
実施例の表示装置の概要図は、第1及び第2の実施例の
図4と同様である。よって、以下では、前述の実施例と
本実施例との差異である、弾性構造についてのみ詳述す
る。尚、図7及び図8中の部材番号は、図1と同じもの
については同じ番号を用いる。また、それ以外の部材に
ついても、図1及び図2と同様のものは、300番から
始まる番号を用いて説明する。
【0096】弾性構造307は、リアプレート102上
のスルーホール構造108とフェイスプレート101と
の間に設置されている。尚、弾性構造307は中心軸に
おいてほぼ軸対称に構成されており、弾性構造307の
中心軸はスルーホール構造108の中心軸と略一致して
いる。また、フェイスプレート101上には、上述した
アノード電極106から弾性構造307に接触する部分
まで引き出し配線100が設けられている。
【0097】ここで、弾性構造307の概要について図
3を参照して説明する。尚、弾性構造307は、図3の
上部に図示されている面がフェイスプレート101の方
向を向くように設置される。
【0098】台座122の上下には、弾性部121がそ
れぞれの外形円の中心軸を一致させてレーザースポット
溶接等によって接地されている。そして、その弾性部1
21の台座122と接地されていない面側の円周縁に支
点120a,120bが同様に中心軸を一致させてレー
ザースポット溶接等により接地されている。
【0099】弾性構造307は、支点120aの弾性部
121と接地されていない面がフェイスプレート101
上の引き出し配線100に密着し、支点120bの弾性
部121と接地されていない面がリアプレート102上
のスルーホール108に密着する様に設計されている。
【0100】弾性構造307は、フェイスプレート10
1とリアプレート102とが封止される前に、リアプレ
ート102のフェイスプレート101と向かい合う面上
であるスルーホール構造108の真空側に設置される。
【0101】弾性構造307の設置方法としては、リア
プレートの貫通穴(不図示)をフリット304aにより
封止する工程で、リアプレート102の穴にフリット3
04aを塗布してから位置決め部材312を挿入し、乾
燥炉内(120℃/10分)で乾燥させ、焼成炉内(3
90℃/10分)で焼成し、その後に弾性構造307を
設置する方法を用いた。
【0102】このように、弾性構造307の位置決めに
位置決め部材312を用いることで、弾性構造307の
位置決めが容易となり、工程時間を短縮することができ
る。
【0103】また、フリット304aの焼成後に、弾性
構造307をリアプレート102上に置いているだけで
あるため、リアプレート102と弾性構造307とは接
着されていない。従って、フリット304a焼成時に弾
性構造307を押し圧して設置する手間が省けるため、
作製工程を簡素化できる。また、弾性構造307を傾い
て設置したり、押し圧によってリアプレート102が割
れたりする等の問題を防ぐことができる。
【0104】弾性構造307には、板ばね構造を採用し
ており、主な材質は426合金である。また、位置決め
部材312は、426合金からできており、直径1.5
mm、高さ3mmの円柱の形状となっている。このよう
に、リアプレート102及び位置決め部材312を熱膨
張率の近い材質から構成することで、熱変化による熱応
力が発生せず、接着界面での剥離などが無い電圧印加構
造117を得ることができる。
【0105】フェイスプレート101側の引き出し配線
100とリアプレート102側のスルーホール構造10
8との電気的導通を取るために、弾性構造307を用い
たことによって、フェイスプレート101とリアプレー
ト102間の熱変化による微少変形、平行度の悪さ等に
よる接触不良を防ぐことができる。
【0106】弾性部121は、3本以上の複数本のばね
から構成されるのが良く、ここでは、3本のばねが並列
に配置されている。これにより、フェイスプレート10
1、リアプレート102と支点120a,120bとの
接地面に小さな突起や傷が存在していた場合にも、支点
120a,120bをフェイスプレート101とリアプ
レート102に確実に接触させることができる。
【0107】リアプレート102上の弾性構造307の
占有面積は、スルーホール構造108を構成するリアプ
レート102の真空側に設けた電極(第一の導電体)の
占有面積及びフェイスプレート101の引き出し配線1
00(第二の導電体)の占有面積よりも小さくなってい
る。これにより、弾性構造307を、フェイスプレート
101側の引き出し配線100及びリアプレート102
側のスルーホール構造108上からはみ出さずに収まる
ように設置することができる。すなわち、弾性構造30
7を、第一の導電体のフェイスプレート101への正射
影領域と、第二の導電体のリアプレート102への正射
影領域とが重なる領域に内包されるように設置すること
ができる。その結果、弾性構造307付近の電位分布
は、弾性構造307と低圧配線110との間の電位差か
ら生じるものから、スルーホール108と低圧配線11
0との間の電位分布から生じるものへと変わり、よっ
て、弾性構造307の形状に依存することなく、弾性構
造307の形状や加工粗さ等から来る突起部による放電
発生を抑制することができる。
【0108】また、スルーホール構造108の貫通穴の
みを封止すれば真空構造を封止することができるため、
封止箇所を減少させることができる。それにより、電圧
印加構造117の気密信頼性を向上することができる。
そして、真空気密をスルーホール108の貫通穴内部で
行ったため、表示パネル113背面の出っ張りを無くす
ことができる。
【0109】スルーホール構造108を用いることで、
フリット304aの真空側から大気側への電位をほぼ均
一に保つことができるため、ボイド放電、絶縁破壊など
を防ぐことができ、その結果、真空気密信頼性を向上す
ることができる。
【0110】また、本実施例においては、前述の他の実
施例と同様に、リアプレート102の大気側の面に電位
規定構造を設けた。それにより、スルーホール構造10
8に印加された高電位の存在領域を、低電圧層(導電
層)114の内側(低電圧層(導電層)114とスルー
ホール構造108との間の領域)に閉じ込めることがで
きるため、リアプレート大気側の周辺での不慮の放電を
防止することが可能となる。また、環境の変化によるス
ルーホール構造108周囲の電界の変化を抑制すること
ができる。このような電位規定構造を採用することで、
電圧を安定して印加することができ、表示パネル113
を安定して駆動することができるようになる。
【0111】また、図11に示すように、表示パネル1
13を、駆動回路131、回路基板132、不図示の電
圧電源、電圧ケーブル、低圧電源等とともに、筐体11
5によって封入することで表示装置を作製する。
【0112】また、更に、本実施例においては、前述の
他の実施例と同様に、アノード電極106への電圧印加
構造117に、弾性構造307と、リアプレート102
に形成したスルーホール構造108と、大気側の耐電圧
構造116とを採用し、それぞれの中心軸を略一致させ
ているため、電圧印加構造117の中心軸からの電位分
布もほぼ軸対象となることで、放電の原因となる電位の
歪みを少なくすることができ、特に好ましい。その結
果、電位の安定した電圧印加構造117及び、表示装置
を得ることができる。また、真空気密をスルーホール1
08の貫通穴内部で行ったため、表示パネル113背面
の出っ張りを無くすことができた。それにより、表示装
置を小型化、薄型化することができるとともに、導通信
頼性のある安定した画像表示を行うことができる。
【0113】また、位置決め部材312を用いて弾性構
造307の位置決めを行うことにより、弾性構造307
を容易に設置することができるため、表示装置を、簡単
な工程で作製できるローコストな構造とすることができ
る。
【0114】また、リアプレート102と弾性構造30
7とを、フリット304aで接着せずに電気的導通を確
保しているため、接着面の剥離や接着不良による電気的
導通不良などを防ぐことができる。
【0115】(第4の実施例)図9に、本発明の第4の
実施例の表示装置に用いる電圧印加構造の組み立て断面
図を示す。尚、本実施例の電圧印加構造の分解斜視図
は、弾性構造の形状を除き、第3の実施例の図7と同様
である。また、本実施例の表示装置の概要図は、第1〜
第3の実施例の図4と同様である。よって、以下では、
前述の実施例と本実施例との差異である、弾性構造につ
いてのみ詳述する。尚、図9中の部材番号は、図7及び
図8と同じものについては同じ番号を用いる。また、そ
れ以外の部材についても、図7及び図8と同様のもの
は、400番から始まる番号を用いて説明する。
【0116】弾性構造407は、リアプレート102上
のスルーホール構造108とフェイスプレート101と
の間に設置されている。尚、弾性構造407は中心軸に
おいてほぼ軸対称に構成されており、弾性構造407の
中心軸はスルーホール構造108の中心軸と略一致して
いる。また、フェイスプレート101上には、上述した
アノード電極106から弾性構造407に接触する部分
まで引き出し配線100が設けられている。
【0117】弾性構造407は、フェイスプレート10
1とリアプレート102とが封止される前に、リアプレ
ート102のフェイスプレート101と向かい合う面上
であるスルーホール構造108の真空側に設置される。
【0118】弾性構造407の設置方法としては、リア
プレートの貫通穴(不図示)をフリット404aにより
封止する工程で、リアプレート102の穴に位置決め部
材412を挿入し、その隙間にフリット404aを塗布
し、乾燥炉内(120℃/10分)で乾燥させ、焼成炉
内(390℃/10分)で焼成し、その後に弾性構造4
07を設置する方法を用いた。
【0119】このように、弾性構造407の位置決めに
位置決め部材412を用いることで、弾性構造407の
位置決めが容易となり、工程時間を短縮することができ
る。
【0120】また、フリット404aの焼成後に、弾性
構造407をリアプレート102上に置いているだけで
あるため、リアプレート102と弾性構造407とは接
着されていない。従って、弾性構造407をリアプレー
ト102に押し圧して接着する手間が省けるため、作製
工程を簡素化できる。また、弾性構造407をフリット
404aの焼成時に押し圧して接着を行う必要が無くな
るため、弾性構造407を傾いて接着したり、押し圧に
よってリアプレート102が割れたりする等の不具合を
防ぐことができる。
【0121】弾性構造407には、線径φ0.2mmの
圧縮コイルばね構造を採用しており、圧縮コイルばねの
材質にはSUS304を採用している。また、位置決め
部材412は48Ni合金からできており、直径1.5
mm、高さ3mmの円柱と、その一端に直径3mm、厚
さ0.5mmの円盤とが一体になった形状をしていて、
この円盤部がリアプレートと接することで開口を封じ、
表示パネル113を封止する構造を兼ねている。
【0122】また、この位置決め部材412の円盤と反
対側には、弾性構造407がレーザースポット溶接等で
接地されている。
【0123】フェイスプレート101側の引き出し配線
100とリアプレート102側のスルーホール構造10
8との電気的導通を取るために、弾性構造407を用い
たことによって、熱変化による微少変形、フェイスプレ
ート101とリアプレート102間の平行度の悪さ等に
よる接触不良を防ぐことができる。
【0124】リアプレート102上の弾性構造407の
占有面積は、スルーホール構造108を構成するリアプ
レート102の真空側に設けた電極(第一の導電体)の
占有面積及びフェイスプレート101の引き出し配線1
00(第二の導電体)の占有面積よりも小さくなってい
る。これにより、弾性構造407を、フェイスプレート
101側の引き出し配線100及びリアプレート102
側のスルーホール構造108上からはみ出さずに収まる
ように設置することができる。すなわち、弾性構造40
7を、第一の導電体のフェイスプレートへの正射影領域
と、第二の導電体のリアプレートへの正射影領域とが重
なる領域に内包されるように設置することができる。そ
の結果、弾性構造407付近の電位分布は、弾性構造4
07と低圧配線110との間の電位差から生じるものか
らスルーホール108と低圧配線110との間の電位分
布から生じるものへと変わり、よって、弾性構造407
の形状に依存することなく弾性構造407の形状や加工
粗さ等から来る突起部による放電発生を抑制することが
できる。
【0125】また、スルーホール構造108の貫通穴の
みを封止すれば真空構造を封止することができるため、
封止箇所を減少させることができる。それにより、電圧
印加構造117の気密信頼性を向上することができる。
そして、真空気密をスルーホール108の貫通穴内部及
び円盤部によって行ったため、表示パネル113背面の
出っ張りを無くすことができる。
【0126】位置決め部材412は、リアプレート10
2の電子源領域105と反対側面において円盤型の形状
となっているため、フリット404aの焼成前の設置時
に座りが良く、リアプレート102に対しての垂直性が
良くなる。その結果、焼成後の位置決め部材412のリ
アプレート102に対する垂直性が、位置決め部材41
2の上下で最大0.2mm傾いていたものが、0.1m
m以下に収まり、弾性構造407に対して良好な位置決
めを行うことができる。また、位置決め部材412と弾
性部材407との金属同士を接着したことにより、引き
出し配線100までの電気的導通の信頼性が向上する。
また、位置決め部材412とスルーホール構造108と
の電気的導通も、表示パネル113を作製した後に半田
等により確実に補修することができ、電圧印加構造11
7全体の電気的導通の信頼性が向上する。そして、位置
決め部材412に円盤部分を設けたことによって、位置
決め部材412の軸方向のリアプレート102に対する
位置精度を大幅に改善することができ、弾性部材407
の高さのばらつきが0.2mmであったものが、0.1
mm以下に抑制することができる。
【0127】スルーホール構造108を用いることで、
フリット404aの真空側から大気側への電位をほぼ均
一に保つことができるため、ボイド放電、絶縁破壊など
を防ぐことができ、その結果、真空気密信頼性を向上す
ることができる。
【0128】また、本実施例においては、前述の他の実
施例と同様に、リアプレート102の大気側の面に電位
規定構造を設けた。それにより、スルーホール構造10
8に印加された高電位の存在領域を、低電圧層(導電
層)114の内側(低電圧層(導電層)114とスルー
ホール構造108との間の領域)に閉じ込めることがで
きるため、リアプレート大気側の周辺での不慮の放電を
防止することが可能となる。また、環境の変化によるス
ルーホール構造108周囲の電界の変化を抑制すること
ができる。このような電位規定構造を採用することで、
電圧を安定して印加することができ、表示パネル113
を安定して駆動することができるようになる。
【0129】また、図11に示すように、表示パネル1
13を、駆動回路131、回路基板132、不図示の電
圧電源、電圧ケーブル、低圧電源等とともに、筐体11
5によって封入することで表示装置を作製する。
【0130】また、更に、本実施例においては、前述の
他の実施例と同様に、アノード電極106への電圧印加
構造117に、弾性構造407と、リアプレート102
に形成したスルーホール構造108と、大気側の耐電圧
構造116とを採用し、それぞれの中心軸を略一致させ
ているため、電圧印加構造117の中心軸からの電位分
布もほぼ軸対象となることで、放電の原因となる電位の
歪みを少なくすることができ、特に好ましい。その結
果、電位の安定した電圧印加構造117及び表示パネル
113を得ることができる。また、真空気密をスルーホ
ール108の貫通穴内部で行ったため、表示パネル11
3背面の出っ張りをなくすことができた。これにより、
表示装置を小型化、薄型化することができるとともに、
導通信頼性のある安定した画像表示を行うことができ
る。
【0131】また、位置決め部材412の下側に、リア
プレート102の穴を塞ぐように段差(円盤部分)を形
成しているため、位置決め部材412のリアプレート1
02厚み方向の位置精度を向上することができ、個体差
なく弾性構造407の弾性力を得ることができる。
【0132】また、スルーホール構造108と引き出し
配線100との電気的導通を、弾性構造407と位置決
め部材412を介して、リアプレート102の大気側で
行うことになるため、スルーホール構造108と引き出
し配線100とが電気的不導通である場合は、表示パネ
ル113を作製した後でも補修して電気的導通を確保す
ることができ、それにより、歩留まりを向上させること
ができる。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
アノード電極等の第二の導電体への給電用の導電性弾性
構造が、第一の基板の真空面に設けた第一の導電体の第
二の基板への正射影と、第二の基板に設けた第二の導電
体の第一の基板への正射影との重なる領域に内包され
る。それにより、導電性弾性構造体周辺の電位分布は、
導電性弾性構造体の形状に依存することなく、第一の導
電体と第二の導電体によって規定されるため、導電性弾
性構造体の形状(突起等)や、配置関係による不慮の放
電を防止することができるという優れた効果が得られ
る。
【0134】また、第一の導電体と導電性弾性構造のそ
れぞれを中心軸において軸対称とし、かつ第一の導電体
と導電性弾性構造のそれぞれの中心軸を略一致させてい
るため、表示装置の背面の出っ張りをなくし、小型化、
薄型化、ローコスト化を図ることができるとともに、気
密信頼性が高く、安定した画像表示を行うことができる
という優れた効果が得られる。
【0135】また、第一の基板の大気面に設けた導電層
をアノード電極よりも低電位のグラウンド等に規定する
ことで、アノード電極への給電用に設けられた導電性部
材を第一の基板に設けた穴を介して引き出す構成におい
ても、導電性部材に印加された高電位の存在領域を、導
電層の内側(導電層と導電性部材との間の領域)に閉じ
込めることができるため、第一の基板の大気側の周辺で
の不慮の放電を防止することができるという優れた効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の表示装置に用いる電圧
印加構造を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施例の表示装置に用いる電圧
印加構造を示す組み立て断面図である。
【図3】本発明の第1及び第3の実施例の表示装置に用
いる電圧印加構造の弾性構造の一構成例を示す概要図で
ある。
【図4】本発明の表示装置を採用したSEDの一構成例
を示す概要図である。
【図5】本発明の表示装置に用いる電圧印加構造のスル
ーホール構造の作製手順を説明するための図である。
【図6】本発明の第2の実施例の表示装置に用いる電圧
印加構造を示す組み立て断面図である。
【図7】本発明の第3の実施例の表示装置に用いる電圧
印加構造を示す分解斜視図である。
【図8】本発明の第3の実施例の表示装置に用いる電圧
印加構造を示す組み立て断面図である。
【図9】本発明の第4の実施例の表示装置に用いる電圧
印加構造を示す組み立て断面図である。
【図10】従来の表示装置のアノード引き出し部分を示
す概要図である。
【図11】本発明の表示装置の断面図である。
【図12】本発明の表示装置に用いる電圧印加構造のリ
アプレート部分の平面図である。
【図13】本発明の表示装置に用いる電圧印加構造のフ
ェイスプレート部分の平面図である。
【符号の説明】
100 引き出し配線(第二の導電体) 101 フェイスプレート(第二の基板) 102 リアプレート(第一の基板) 103 枠 104a,204a,304a,404a フリット 104b,204b,304b,404b フリット 105 電子源領域 106 アノード電極(第二の導電体) 107,207,307,407 弾性構造 108 スルーホール構造 109 耐圧部材 110 低圧配線 111 低圧配線引き出し配線 113 表示パネル 114 低電圧層(導電層) 115 筐体 116 耐電圧構造 117 電圧印加構造(導電性部材) 118a 配線(第一の導電体) 118b 配線(スルーホール端子) 118c 配線 120a,120b 支点 121 弾性部 122 台座 212,312,412 位置決め部材

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一表面に電子源及び該電子源よりも高
    電位に規定される第一の導電体を備える第一の基板と、
    表面に前記第一の導電体と概略同電位に規定される第二
    の導電体を有する画像形成部材を備え、前記第一の基板
    の前記電子源を備える面に対して、前記画像形成部材を
    備える面が対向するように配置される第二の基板とを少
    なくとも有する真空容器と、 前記真空容器内部に、前記第一の導電体及び前記第二の
    導電体と接触し、前記第一の導電体と前記第二の導電体
    とを電気的に接続する、少なくとも一部が弾性体からな
    る導電性弾性構造とを少なくとも有する表示装置におい
    て、 前記導電性弾性構造は、前記第一の導電体の前記第二の
    基板への正射影領域と、前記第二の導電体の前記第一の
    基板への正射影領域とが重なる領域に内包されることを
    特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記第一の基板は、前記真空容器内につ
    ながるスルーホール端子を有し、該スルーホール端子を
    介して前記第一の導電体の電位が規定されることを特徴
    とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記第一の基板は、前記第一の導電体の
    周囲に配置され、前記第一の導電体よりも低電位に規定
    される低圧配線を有することを特徴とする請求項2に記
    載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記第一の基板は、前記第一の導電体と
    前記低圧配線との間に高抵抗膜を有することを特徴とす
    る請求項3に記載の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記第一の導電体と前記導電性弾性構造
    のそれぞれが、中心軸において軸対称であり、かつ前記
    第一の導電体と前記導電性弾性構造のそれぞれの中心軸
    が略一致していることを特徴とする請求項2から4のい
    ずれか1項に記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記真空容器の封止手段が前記導電性弾
    性構造の位置決め手段をかねることを特徴とする請求項
    2から5のいずれか1項に記載の表示装置。
  7. 【請求項7】 前記導電性弾性構造は3本以上の複数本
    のばねからなる弾性部を備えたことを特徴とする請求項
    1から6のいずれか1項に記載の表示装置。
  8. 【請求項8】 表面に電子源を備える第一の基板と、表
    面に前記電子源よりも高電位に規定されるアノード電極
    を有する画像形成部材を備え、前記第一の基板の前記電
    子源を備える面に対して、前記画像形成部材を備える面
    が対向するように配置された第二の基板とを少なくとも
    有する真空容器と、 前記真空容器内部に、前記アノード電極と電気的に接続
    され、前記第一の基板に設けられた穴を介して前記真空
    容器外に引き出された導電性部材とを少なくとも有する
    表示装置において、 前記第一の基板の前記真空容器内面と反対側の面におけ
    る前記穴の周囲に、導電層を有し、該導電層は、前記ア
    ノード電極よりも低電位に規定されていることを特徴と
    する表示装置。
  9. 【請求項9】 前記真空容器の外側であって前記第一の
    基板の近傍に、前記表示装置の駆動回路を有することを
    特徴とする請求項8に記載の表示装置。
  10. 【請求項10】 前記導電性部材と前記導電層との間に
    耐電圧構造を更に有することを特徴とする請求項8に記
    載の表示装置。
  11. 【請求項11】 前記耐電圧構造は、絶縁物から構成さ
    れることを特徴とする請求項10に記載の表示装置。
  12. 【請求項12】 前記耐電圧構造は、高抵抗膜から構成
    されることを特徴とする請求項10に記載の表示装置。
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