JP2003117720A - 切断・開先加工装置 - Google Patents

切断・開先加工装置

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JP2003117720A JP2001315066A JP2001315066A JP2003117720A JP 2003117720 A JP2003117720 A JP 2003117720A JP 2001315066 A JP2001315066 A JP 2001315066A JP 2001315066 A JP2001315066 A JP 2001315066A JP 2003117720 A JP2003117720 A JP 2003117720A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のバイトホルダが常に同期して作動
し、高速での送り・戻しも可能な切断・開先加工装置を
提供すること。 【解決手段】 パイプ等の切断・開先加工装置10は、
ハウジング20、ギヤボックス30、面板40、バイト
ホルダ50、モータMからなり、ハウジング20には、
外周側に径の異なる2つのギヤ62,64が、内周側に
ギヤ66が形成された変速リングギヤ60が配置されて
いる。面板40の裏面には面板ギヤ42が設けられてい
る。ギヤボックス30には、面板40を回転させるギヤ
32,34と、送り専用ギヤ群310aと高速送り戻し
ギヤ群310bがある。面板40は常時回転している
が、バイトホルダ50を進退動させる動力伝達軸70を
回転させるギヤの組合せを変えることにより、面板40
を回転させるギヤとの歯数の差を変え、バイトホルダの
高速送り、低速送り、高速戻しを行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切断・開先加工装
置に関し、特に、原子力発電所等における配管(パイ
プ)の切断・開先加工を行なうための装置の技術分野に
属する。
【0002】
【従来の技術】従来から、配管を切断したり開先加工を
するため、切断・開先加工装置が使用されている。この
切断・開先加工装置は、加工対象である配管の加工部外
側に取付けられて、配管の切断、及び開先加工を行なう
ものであり、固定部、回転体、及び刃物からなる。固定
部は配管の外側に固定され、固定部の前面には、配管の
外周の周りに回転可能にされた回転体が取付けられてい
る。また、固定部には径方向内側に突出するピンが固定
されている。
【0003】回転体には、バイトホルダを介して複数の
刃物が設けられている。バイトホルダには、スターホイ
ールが設けられており、スターホイールの回転同軸上に
は刃物を送るねじが連結されている。すなわち、スター
ホイールが回転すると、刃物が径方向に進退動するよう
にされている。
【0004】固定部に設けられたピンと、バイトホルダ
に設けられたスターホイールによって刃物送り機構が構
成されており、回転体が回転すると、回転体に設けられ
たスターホイールが径方向に突出したピンに衝突し、そ
の衝撃によりスターホイールが回転し、スターホイール
に連結されたねじにより刃物が送られるようになってい
る。このようにして、回転体の回転に伴い、ピンとの衝
突によりスターホイールが少しずつ回転させられて、刃
物が送られるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来の切
断・開先加工装置によると、ピンとスターホイールが衝
突して刃物が送られるようになっているため、装置の作
動時には、常にピンとスターホイールの接触及び衝撃が
発生する。そのため、装置の作動中、作業者が接触部に
巻込まれる危険性がある。また、衝撃により回転体がず
れて、加工精度が低下するという恐れもある。
【0006】さらに、スターホイールによる送り機構で
は、ピンとスターホイールが衝突してもスターホイール
が回転し損なうことがあり、その結果、複数のバイトホ
ルダに設けられた刃物が同じピッチで送られないことが
ある。さらに、スターホイールによる送り機構では、刃
物を送る場合も原点位置に戻す場合も、ピンとの衝突に
よってなされるため、刃物の早送り、及び早戻しを行な
うことができない。そのため、作業開始時には、配管の
外周に刃物が接触するまでに長い時間がかかるという問
題を有している。また、作業終了後には、切削加工にか
かった時間と同じ時間をかけて刃物を原点位置に戻す
か、或いは時間短縮のため、各バイトホルダを、個別
に、作業員の手作業により、元の位置に戻していた。バ
イトホルダを手作業で戻した場合、新たに切削作業を行
なうためには、再度、装置へバイトホルダを取付けなけ
ればならないが、その際、2つのバイトホルダに保持さ
れた刃物の径方向の位置が同一になるように、正確に取
付けることは困難である。なお、刃物の径方向突出量の
許容誤差は±0.2mm程度であり、誤差が許容範囲内
にないと、突出している方の刃物の刃先に大きな負荷が
掛かり、刃物が破断したりする恐れがあるため、取付け
には高い精度が要求される。
【0007】また、作業現場で配管の切断、及び開先加
工を行う際、前記のようなスターホイールによる送り機
構では、ピンとスターホイールが接触した瞬間に切削刃
物が一定の送り量だけ送られるようになっているため、
衝撃時に装置に加えられる負荷が大きく、装置自体の逃
げなどの現象を惹き起こすことがある。その結果、加工
精度が低下したり、加工表面が粗くなったりするという
問題を有するとともに、加工終了時に、配管の円周上の
一箇所に筋が付くため、溶接欠陥の原因になったり、溶
接作業や溶接条件の変更を余儀なくされるという問題を
有する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、加工対象物の
外側に取付けられるハウジングと、該ハウジングの前面
に回転可能に設けられた面板と、該面板に取付けられ、
工具を保持する少なくとも1つの工具ホルダと、ギヤボ
ックスと、モータを具え、前記ギヤボックス内に、前記
面板を回転させるギヤと、前記工具ホルダを進退動させ
る動力伝達軸に連結されたギヤが配置され、前記面板を
回転させるギヤの歯数と前記動力伝達軸を回転させるギ
ヤの歯数が異なり、前記動力伝達軸を回転させるギヤの
組合せを変えることにより、前記面板を回転させるギヤ
と前記動力伝達軸を回転させるギヤの歯数の差を変え、
かくして、前記面板の回転速度に対する前記動力伝達軸
の回転方向と回転速度を相対的に変え、前記工具ホルダ
の高速送り、低速送り、及び高速戻しを行なうことを特
徴とする切断・開先加工装置によって、前記の課題を解
決した。
【0009】
【作用】本発明においては、ギヤボックス内のギヤの組
合せにより、面板と工具ホルダに接続されるギヤの歯数
の差を生じさせることができ、かくして、面板上で工具
ホルダを確実に進退動させることができる。従って、工
具ホルダが移動する際に、装置が振動したり騒音が発生
することがない。工具ホルダの高速での送り、戻しも可
能となる。
【0010】
【発明の実施形態】図1は、本発明の切断・開先加工装
置10を示し、図1(a)は正面図、図1(b)は配管
に取付けた状態における側面図である。本発明の切断・
開先加工装置10は、従来のものと同じく2つ割りにな
っており、ハウジング20、ギヤボックス30、面板4
0、バイトホルダ50、及びモータMからなり、ハウジ
ング20の内周側に設けられた複数のフットHによって
配管Pの外側に固定される。ハウジング20内には後述
する環状の変速ギヤリング60が内蔵されており、ハウ
ジング20の前面には面板40が回転可能に取付けられ
ている。面板には、バイト(工具)500が取付けられ
た2つのバイトホルダ50が、それぞれ対向するように
取付けられている。なお、このバイトは、請求項1の
「工具」の一例であるが、工具には、加工中に切粉を発
生させるタイプのものと、切粉を発生させないタイプの
ものがある。
【0011】図1において、符号Cはクラッチを示す。
この装置10を配管Pに取付ける場合には、クラッチC
により、モータとの連結を外し、面板40を手動回転さ
せ、ダイヤルゲージ(図示せず。)を使用して芯出しを
行なった後、再びクラッチCによりモータと連結状態に
すればよい。このように、このクラッチCがあることに
よって、モータMを取外すことなく、モータMと面板4
0との接続を切って、容易に、面板40の芯出し作業を
行なうことができる。
【0012】また、図1において、符号Tはトルクリミ
ッタである。このトルクリミッタTは、ある一定以上の
負荷が掛かった場合、モータMの動力をギヤボックス3
0に伝達しないようにするためのものであり、何らかの
異常が起きたとしても、装置10に損傷を与えないよう
にされている。
【0013】さらに、図1における符号Sは目盛盤を示
し、作業中に刃物500がどの位置にあるかが表示され
るようになっている。
【0014】図2は、図1の切断・開先加工装置10の
分解斜視図であり、モータM、及びギヤボックス30内
の図示を省略したものである。ハウジング20内部には
複数の案内ローラ201が設けられている。変速ギヤリ
ング60は、外周側に歯数の異なる2段のギヤ(大径ギ
ヤ62及び小径ギヤ64)が、内周側に1段のギヤ(内
周側ギヤ66)が形成されたものである。また、図2に
示すように、面板40の裏面には、環状の面板ギヤ42
が設けられている。
【0015】図3は、図1(a)の3−3線断面図であ
る。面板40の内面には溝402が設けられており、組
立状態ではこの溝402にハウジング20の案内ローラ
201が受入れられて、面板40が安定して回転するよ
うにされている。モータMの回転は、後述するギヤボッ
クス30内のギヤを介して面板ギヤ42に伝達される。
すなわち、モータMが回転すると面板40は常に回転
し、変速ギヤリング60は面板40に連れ回りする。
【0016】図4は、図1(a)の4−4線断面図であ
り、本発明の切断・開先加工装置10におけるバイトホ
ルダ50の送り・戻し機構について説明するための図で
ある。面板40のバイトホルダ50が位置する部分に
は、ベアリングを介して動力伝達軸70が回転可能に取
付けられている。この動力伝達軸70の一方の端部には
ベベルギヤ72が、他方には端部ギヤ74が設けられて
いる。また、端部ギヤ74は、変速ギヤリング60の内
周側ギヤ66と噛合っている。すなわち、変速ギヤリン
グ60が面板40に対して相対的に回転すれば、それに
伴って動力伝達軸70が回転するようになっている。
【0017】バイトホルダ50は、送りギヤ82を具え
た送りねじ軸80を具えており、送りギヤ82が動力伝
達軸70のベベルギヤ72と噛合って回転することによ
り、バイトホルダ50が図4の矢印方向へ進退動するよ
うになっている。また、動力伝達軸70の端部ギヤ74
は、変速ギヤリング60の内周側ギヤ66と噛合って回
転するようになっているため、面板40に設けた2つの
バイトホルダ50,50は同期して移動する。
【0018】以上の通り、本発明の切断・開先加工装置
10におけるバイトホルダ50の送り・戻り機構は、従
来のもののように固定側のピンと回転側のスターホイー
ルとの衝突によるものではなく、モータの回転が各部材
(変速ギヤリング60、動力伝達軸70、及び送りねじ
軸80)に伝達されることによって行なわれるようにな
っている。そのため、切断・開先加工装置10の作動中
であっても、何らかの衝撃が発生したり、作業者が装置
に巻込まれたりする恐れはない。また、バイトホルダ5
0を所定の速度で確実に移動させることができる。
【0019】図5、及び図6は、本発明の切断・開先加
工装置10におけるギヤボックス30の構成を示し、図
5はカバーを外した状態の正面図であり、図1(a)を
矢印方向から見たものに相当し、図6は図5の斜視図で
ある。但し、図6では、歯車の歯形の図示を省略してい
る。なお、図5において、符号mgは、キーによってモ
ータMの回転軸(図示せず。)と連結されたメインギ
ヤ、符号agはメインギヤmgを安定して回転させるた
めの補助ギヤであり、補助ギヤagは、面板40の回
転、及びバイトホルダ50の送り・戻しには寄与してい
ない。
【0020】図5、及び図6に示すように、ギヤボック
ス30には、従動ギヤ32、面板回転ギヤ34、2つの
複合ギヤ306a,306b、及び2つの伝達ギヤ30
8a,308bが配置されている。1つの複合ギヤ30
6a(306b)と1つの伝達ギヤ308a(308
b)によって、バイトホルダ50の高速送り、及び低速
送りを行なうための送り専用ギヤ群310b、及びバイ
トホルダ50の高速送り、及び高速戻しを行なうための
高速送り戻しギヤ群310aがそれぞれ構成されてい
る。従動ギヤ32は、メインギヤmgと面板回転ギヤ3
4と常に噛合っており、メインギヤmgの回転を面板回
転ギヤ34に伝達するためのものである。
【0021】送り専用ギヤ群310bと、高速送り戻し
ギヤ群310aの動作は、ほぼ同一であり、歯数の異な
るギヤを噛合わせることによって、バイトホルダ50の
高速送り、低速送り、及び高速戻しを行なうようにされ
ている。
【0022】バイトホルダの高速送り、及び低速送りを
行なうための送り専用ギヤ群310bについて、図7を
用いて説明する。なお、図7、及び後に説明する図8
は、図5の7−7線断面図、8−8線断面図に相当し、
併せてハウジング20、面板40、変速ギヤリング6
0、及びモータMを図示したものである。複合ギヤ30
6bは、シャフト端部に設けられメインギヤmgと噛合
う第1ギヤ316b、シャフトにスプライン嵌合され、
軸方向に移動可能にされた第2ギヤ326b、及び第3
ギヤ336bからなり、第1ギヤ316bを介してモー
タMの回転が伝達されている。伝達ギヤ308bは、歯
数の異なる2つのギヤ(大径伝達ギヤ318bと小径伝
達ギヤ328b)からなり、両伝達ギヤ318b,32
8bが変速ギヤリング60の小径ギヤ64と大径ギヤ6
2にそれぞれ噛合うように、各伝達ギヤ318b,32
8bの軸を異ならせている。すなわち、2つの伝達ギヤ
318b,328bは、それぞれ別体で形成されてい
る。
【0023】シャフトにスプライン嵌合された第2ギヤ
326b及び第3ギヤ336bを、図7の上方向にスラ
イドさせると、複合ギヤ306bの第2ギヤ326bと
大径伝達ギヤ318bとが噛合い、モータMの回転が変
速ギヤリング60の小径ギヤ64に伝達される。一方、
複合ギヤ306bの第2ギヤ326b及び第3ギヤ33
6bを、図7の下方向にスライドさせると、複合ギヤ3
06bの第3ギヤ336bと小径伝達ギヤ328bとが
噛合い、モータMの回転が変速ギヤリング60の大径ギ
ヤ62に伝達される。
【0024】複合ギヤ306bが、歯数の異なる大径伝
達ギヤ318bと小径伝達ギヤ328bのどちらと噛合
うかによって、変速ギヤリング60の大径ギヤ62に伝
達される回転数は異なる。すなわち、モータMの回転数
が同じであっても、モータMの回転が大径伝達ギヤ31
8bを介して変速ギヤリング60に伝達されると、変速
ギヤリング60は面板40に相対的に高速回転させら
れ、モータMの回転が小径伝達ギヤ328bを介して変
速ギヤリング60に伝達されると、変速ギヤリング60
は、面板40に相対的に低速回転させられる。しかし、
いずれの場合も、変速ギヤリング60は、面板40より
速く回転する。前述の通り、面板40に対して変速ギヤ
リング60が回転することによって、動力伝達軸70を
介してバイトホルダ50が移動するようになっている。
【0025】ここで、面板40に設けられた面板ギヤ4
2の歯数をZとすると、変速リングギヤ60の大径ギヤ
62の歯数はZ−2枚、小径ギヤ64の歯数はZ−4枚
である。すなわち、変速ギヤリング60を同じ歯数のギ
ヤで回転させると、面板ギヤ43に対して大径ギヤ62
と、小径ギヤ64とでは歯数の差の分だけ回転の差が生
じる。バイトホルダ50は、このような回転の差によっ
て移動するようにされており、モータMの回転が小径ギ
ヤ64を介して動力伝達軸70に伝達される場合には、
一回転で歯4枚分だけ動力伝達軸70が回転し、モータ
Mの回転が大径ギヤ62を介して動力伝達軸70に伝達
される場合には、一回転で歯2枚分だけ動力伝達軸70
が回転する。このように、変速ギヤリング60に伝達さ
れる回転数が面板40よりも早いとバイトホルダは送ら
れ、その送り速度は変速ギヤリング60との回転数の差
による。
【0026】次に、バイトを加工位置に早く送ったり、
加工が終わったバイトを早く戻すための、バイトホルダ
50の高速送り、及び高速戻しを行なうための高速送り
戻しギヤ群310aについて、図8を用いて説明する。
高速送り戻しギヤ群310aは、前述の送り専用ギヤ群
310bと同様に、第1ギヤ316a、第2ギヤ326
a、及び第3ギヤ336aからなる複合ギヤ306a
と、大径伝達ギヤ318aと小径伝達ギヤ328aから
なる伝達ギヤ308aを有するが、大径伝達ギヤ318
aと小径伝達ギヤ328aは同軸で、一体に形成されて
いる点において、図7のものとは異なる。また、図に示
すように、変速リングギヤ60の大径ギヤ62は、伝達
ギヤ308aと接触することはない。
【0027】この高速送り戻しギヤ群310aの構成に
よると、変速ギヤリング60と連結している動力伝達軸
70の回転が面板40の回転に対して相対的に早い場合
に、バイトホルダ50は送られ、動力伝達軸70の回転
が面板40の回転に対して相対的に遅い場合に、バイト
ホルダ50は戻される。すなわち、バイトホルダ50を
戻す場合には、シャフトにスプライン嵌合された第2ギ
ヤ326a及び第3ギヤ336aを図8の上方向にスラ
イドさせ、複合ギヤ306aの第2ギヤ326aと大径
伝達ギヤ318aとを噛合わせ、モータMの回転が変速
ギヤリング60の小径ギヤ64に伝達されるようにす
る。一方、バイトホルダ50を送る場合は、複合ギヤ3
06aの第2ギヤ326a及び第3ギヤ336aを図8
の下方向にスライドさせ、複合ギヤ306aの第3ギヤ
336aと小径伝達ギヤ328aとを噛合わせ、大径伝
達ギヤ318aを介して、モータMの回転が変速ギヤリ
ング60の小径ギヤ64に伝達されるようにする。
【0028】以上に説明した、送り専用ギヤ群310
b、及び高速送り戻しギヤ群310aの複合ギヤ306
b,306aの軸には、複合ギヤ306b,306aを
軸方向に移動させるための支持腕Ab,Aaが取付けら
れており、図6に示すように、各支持腕Ab,Aaは、
それぞれロッドRb,Raを介して各レバーLb,La
に連結されている。そして、作業者がレバーLb,La
を作動させることによって、送り専用ギヤ群310b、
又は高速送り戻しギヤ群310aの複合ギヤ306b,
306aを軸方向に移動させ、バイトホルダ50の高速
送り、低速送り、及び高速戻しを行なうようにされてい
る。
【0029】ここで、図7、及び図8は、複合ギヤ30
6b,306aの第2ギヤ326b,326aと第3ギ
ヤ336b,336aの両方が、伝達ギヤ308b,3
08aに噛合っておらず、複合ギヤ306b,306a
が、いわゆる中立位置にある状態を示している。このと
き、モータMの回転は動力伝達軸70に伝達されず、面
板40と変速ギヤリング60だけが回転するようになっ
ている。従って、この状態では、バイトホルダ50,5
0は進退動しない。
【0030】図6に示すように、2つのロッドRa,R
bは、レバーLa,Lbの操作によってそれぞれ独立し
て軸方向に回転するようにされているとともに、その端
部で互いに接触している。また、図1(a)に示すよう
に、レバーLa,Lbは、切替段部921a,922
a,921b,922b、及び中立部94a,94bを
有する孔90a,90bを介してそれぞれ装置外に突出
しており、この切替段部921a、922a,921
b,922b、及び中立部94a,94bによって操作
したレバーLa,Lbの状態が保持されるようになって
いる。図1(a)において、孔90aから突出するレバ
ーLaは高速送り戻しギヤ群に連結されており、レバー
Laを切替段部921aに係合させると高速戻しが、切
替段部922aに係合させると高速送りがなされるよう
にされている。一方、孔90bから突出するレバーLb
は送り専用ギヤ群に連結されており、レバーLbを切替
段部921bに係合させると高速送りが、切替段部92
2bに係合させると低速送りがなされるようにされてい
る。なお、図1(a)では、レバーLa,Lbの図示を
省略した。
【0031】ここで、一方のレバーLa(Lb)を切替
段部921a、又は922a(92b、922b)に係
合させると、一方のレバーLa(Lb)に連結されたロ
ッドRa(Rb)が他方のロッドRb(Ra)を押し、
他方のレバーLb(La)が中立部94b(94a)に
係合するようにされている。そのため、レバーLa(L
b)の操作によって、一方の複合ギヤ306a(306
b)が伝達ギヤ308a(308b)と噛合っている場
合には、他方の複合ギヤ306b(306a)が伝達ギ
ヤ308b(308a)と噛合わないようにされてい
る。従って、誤って両方の複合ギヤ306a,306b
が、伝達ギヤ308a,308bと噛合うことはない。
一方、レバーLa,Lbを両方とも中立部94a,94
bに位置させることは可能である。この状態では、モー
タMの回転は動力伝達軸70に伝えられないため、バイ
トホルダ50,50は進退動しない。なお、孔90a,
90bの形状や、孔90a,90bに設ける切替段部9
21a,922a,921b,922bの数は、図1
(a)に示す以外のものであってもよいことは言うまで
もない。
【0032】また、これらのレバーLa,Lbをエアー
シリンダーなどで駆動させるようにすれば、切断・開先
加工装置10を遠隔操作したり、自動化することができ
るので、原子力施設や汚染された環境内で作業する場合
に適している。
【0033】
【発明の効果】上記の構成により、本発明の切断・開先
加工装置は、振動や騒音を発生させることなく、加工用
の工具を確実に進退動させることができるという顕著な
効果を奏する。かくして、加工精度が向上し、且つ、安
全に作業を行なうことができるという効果を奏する。
【0034】また、レバーの操作によって、簡単に工具
ホルダの高速送り、低速送り、及び高速戻しを行なうこ
とができる。その結果、加工開始時に加工対象物の近傍
まで工具を高速で移動させたり、加工終了後に工具を元
の位置まで戻すための時間を著しく短縮することができ
るという効果がある。
【0035】そして、複数の工具ホルダは同期して進退
動し、また、高速戻しを行なうことができるため工具ホ
ルダを取外す必要もないので、複数の工具ホルダの相対
的な位置は、常にずれることがない。
【0036】また、請求項4のように、モータと面板の
間にクラッチを設けておくと、加工対象物へ取付けて芯
出し作業をする際、いちいち、モータを取外す必要がな
いので、芯出し作業が容易になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の切断・開先加工装置を示し、図1
(a)は正面図、図1(b)は側面図。
【図2】 図1の装置の要部の分解斜視図。
【図3】 図1(a)の3−3線断面図。
【図4】 図1(a)の4−4線断面図。
【図5】 カバーを外した状態におけるギヤボックスの
正面図。
【図6】 図5の斜視図。
【図7】 図5の7−7線断面図に相当し、バイトホル
ダの高速送り、及び低速送りを行なうための送り専用ギ
ヤ群について説明するための図。
【図8】 図5の8−8線断面図に相当し、バイトホル
ダの高速送り、及び高速戻しを行なうための高速送り戻
しギヤ群について説明するための図。
【符号の説明】
10:切断・開先加工装置 20:ハウジング 30:ギヤボックス 310a:送り専用ギヤ群 310b:高速送り戻しギヤ群 40:面板 42:面板ギヤ 50:工具ホルダ(バイトホルダ) 500:工具(バイト) 60:変速ギヤリング 62:大径ギヤ 64:小径ギヤ 70:動力伝達軸 Aa,Ab:支持腕 Ra,Rb:ロッド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工対象物の外側に取付けられるハウジ
    ングと、該ハウジングの前面に回転可能に設けられた面
    板と、該面板に取付けられ、工具を保持する少なくとも
    1つの工具ホルダと、ギヤボックスと、モータとを具
    え、 前記ギヤボックス内に、前記面板を回転させるギヤと、
    前記工具ホルダを進退動させる動力伝達軸に連結された
    ギヤが配置され、 前記面板を回転させるギヤの歯数と前記動力伝達軸を回
    転させるギヤの歯数が異なり、 前記動力伝達軸を回転させるギヤの組合せを変えること
    により、前記面板を回転させるギヤと前記動力伝達軸を
    回転させるギヤの歯数の差を変え、 かくして、前記面板の回転速度に対する前記動力伝達軸
    の回転方向と回転速度を相対的に変え、 前記工具ホルダの高速送り、低速送り、及び高速戻しを
    行なうことを特徴とする、 切断・開先加工装置。
  2. 【請求項2】 前記面板の裏面に環状の面板ギヤが設け
    られ、該面板ギヤが前記ギヤボックス内のギヤと噛合う
    ことによって前記面板が常に回転するようになってお
    り、 前記ハウジングには、環状で、外周面に径の異なる2つ
    のギヤが、内周面に1つのギヤが設けられた変速ギヤリ
    ングが配置され、 前記動力伝達軸は、前記ギヤボックス内の送り専用ギヤ
    群、及び高速送り戻しギヤ群を介して回転するようにな
    っており、 前記送り専用ギヤ群、及び高速送り戻しギヤ群は、複数
    のギヤからなる複合ギヤと、該複合ギヤと噛合い、径の
    異なる2つのギヤからなる伝達ギヤからなり、 前記複合ギヤを構成するギヤと伝達ギヤを構成するギヤ
    の組合せにより、前記面板を回転させるギヤの歯数と前
    記動力伝達軸を回転させるギヤの歯数の差が生じるよう
    になっている、 請求項1の切断・開先加工装置。
  3. 【請求項3】 前記送り専用ギヤ群、及び高速送り戻し
    ギヤ群の複合ギヤに前記複合ギヤを軸方向に移動可能に
    支持する支持腕が設けられ、 前記各支持腕にはそれぞれロッドを介してレバーが設け
    られ、 前記レバーが前記ギヤボックスから突出しており、 前記レバーによって、前記送り専用ギヤ群、及び高速送
    り戻しギヤ群の、前記複合ギヤを構成するギヤと伝達ギ
    ヤを構成するギヤの組合せを変えるようになっている、
    請求項1又は2の切断・開先加工装置。
  4. 【請求項4】 前記モータと前記面板との間にクラッチ
    が設けられ、前記モータを取外すことなく前記面板を回
    転させることができるようになっている、請求項1から
    3のいずれかの切断・開先加工装置。
  5. 【請求項5】 前記送り専用ギヤ群の複合ギヤと伝達ギ
    ヤ、及び前記高速送り戻しギヤ群の複合ギヤと伝達ギヤ
    とが同時に噛合わないように、前記ロッドによって前記
    レバーの移動が規制されている、請求項1から4のいず
    れかの切断・開先加工装置。
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