JP2003121903A - スライドバリア付きカメラ - Google Patents

スライドバリア付きカメラ

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JP2003121903A
JP2003121903A JP2001318254A JP2001318254A JP2003121903A JP 2003121903 A JP2003121903 A JP 2003121903A JP 2001318254 A JP2001318254 A JP 2001318254A JP 2001318254 A JP2001318254 A JP 2001318254A JP 2003121903 A JP2003121903 A JP 2003121903A
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barrier
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camera
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JP2001318254A
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Yoji Watanabe
洋二 渡辺
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作しやすいカメラとしてのスライドバリア
機構を有するスライドバリア付きカメラを提供するこ
と。 【解決手段】 カメラ本体40前面部に配置され撮影レ
ンズ11を覆う閉位置と撮影レンズ前面から退避した開
位置とに摺動自在なスライドバリア27と、該スライド
バリアが上記閉位置から上記開位置に向けて手動操作さ
れたことを検知する第1の検知手段30と、該スライド
バリアが閉位置にあるときは該スライドバリアの操作に
要する力(操作力)を大きくして摺動性を重くし、その状
態から該スライドバリアが開方向に操作され、上記第1
の検知手段による検知信号が出力された場合には、該ス
ライドバリアの操作に要する力を小さくして摺動性を軽
くする操作力調整手段(スライドバリア押圧機構104)
と、を備えるスライドバリア付きカメラを構成実施す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ本体前面部
に配置されていて、手動操作に応じて撮影レンズを覆う
位置と撮影レンズ前面から退避した位置とに摺動自在な
スライドバリアを有するカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】撮影に使用しない期間、撮影レンズをほ
こりや外力から保護する為にカメラ本体内に格納した状
態でその撮影レンズ前面を覆うスライドバリア機構が付
いたカメラが種々提案されている。
【0003】この種のスライドバリア機構を手動操作に
て開位置へ移動させる場合、カメラユーザである撮影者
は通常、人差し指、中指、或いは薬指などをバリア表面
に押し付けながらスライドさせたい方向に引き寄せると
いう操作を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな手動操作では指に不自然な力がかかる故に、指の力
の弱い人や手の小さい人にとっては使い難いものであっ
た。そうかといって、わずかな力で開閉できる程度に摺
動性を良くする(即ち、カメラ本体とスライドバリアと
の摩擦係数が小さくなるような工夫をする)と、携帯中
にそのスライドバリアが開いてしまい、撮影レンズを保
護できずに汚してしまう不具合があった。或いはまた、
電源スイッチがバリア開閉に連動するタイプのカメラで
は、バリア開にてカメラが不用意に動作してしまうおそ
れもあった。
【0005】このように、小型で携帯に便利なカメラと
しては、例えばバリア開閉に関する操作性に更なる工夫
が必要とされる。そこで本発明の目的は、操作しやすい
カメラとしてのスライドバリア機構を有するスライドバ
リア付きカメラを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するため、本発明では次のような手段を講じてい
る。即ち第1の態様によれば、カメラ本体前面部に配置
され、撮影レンズを覆う閉位置と撮影レンズ前面から退
避した開位置とに摺動自在なスライドバリアと、このス
ライドバリアが上記閉位置から開位置に向けて手動操作
されたことを検知する第1の検知手段と、このスライド
バリアが閉位置にあるときはそのスライドバリアの操作
に要する力(操作力)を大きくして摺動性を重くし、その
状態からそのスライドバリアが開方向に操作され、上記
第1の検知手段による検知信号が出力された場合にその
スライドバリアの操作力を小さくして摺動性を軽くする
ような操作力調整手段と、を備えるスライドバリア付き
カメラを提案する。
【0007】また、上記スライドバリアが全開したこと
を検知する第2の検知手段を更に有し、この第2の検知
手段が発する検知信号に応じて上記スライドバリアの操
作力を大きくして摺動性を重くするような、上述のスラ
イドバリア付きカメラを提案する。また、上記操作力調
整手段は、圧力パッドと、この圧力パッドを上記スライ
ドバリアに圧接させるための付勢力を供給する金属バネ
と、所定温度に加熱するとその金属バネの付勢力にうち
勝ってその圧力パッドを上記スライドバリアから退避さ
せる形状記憶合金板バネとを備えるような、上述のスラ
イドバリア付きカメラを提案する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明が実現したいスライドバリ
ア付きカメラは、そのスライドバリアが閉じている時
は、容易にはバリアは開かないが、手動操作で開けよう
とすると軽く開けられるようなカメラである。以下に、
実施形態を挙げて本発明について詳しく説明する。本発
明に係わるスライドバリア機構を適用したカメラの外観
と、スライドバリア開閉に伴う動作を図1(a)〜
(g)を用いて説明する。
【0009】図1(a)には、このカメラの非撮影状態
(撮影レンズ沈胴状態)にある場合の外観を示してい
る。このカメラは、携帯時にズームレンズ鏡筒が図示の
ようにカメラ本体内に収納されるような、いわゆる「沈
胴式カメラ」である。カメラ本体40の前面部には、手
動操作部材として撮影光軸に略直交する方向に摺動自在
なスライドバリア27が外装の一部を兼ねるように設け
られている。またこのカメラ本体40の外装上面部に
は、レリーズ釦16、ズームアップ釦(テレ(TELE)釦)2
1およびズームダウン釦(ワイド(WIDE)釦)23が操作可
能に突設されている。
【0010】その後、図1(a)の状態から撮影者(ユ
ーザ)が図1(b)に矢印で示すようにスライドバリア
27を開方向へスライド操作すると、カメラ本体40の
スライドバリア27で隠されていた本体前面上部に設け
られ、このスライドバリア27が全閉状態から所定量開
かれた位置に配置されて成る第1の検知部材30が、バ
リア開方向へ操作されたことを検知するように構成配置
されている。この第1の検知部材30は、スライドバリ
ア27が閉状態にある場合にはスライドバリア27の端
部もしくは裏面によってカメラ本体40内に押し込まれ
ており、バリア開操作に伴なって押圧力が解除されると
カメラ本体40前方へ突出する略円筒状の部材である。
そして、カメラ本体40内にはこの部材に連動してON
/OFF切替するスイッチ(不図示:第1の状態SW)
が設けられている。このスイッチの発する検知情報(検
知信号)に基づき、カメラ本体40内に設けられた電気
回路(不図示:制御回路など)が、省エネルギー(略し
て「省エネ」)の為の休止状態(スリープ状態)から稼動
状態に移行するようになっている。
【0011】スライドバリア27が完全に開かれて図1
(c)に示す状態になると、スライドバリア27が全開
状態から所定量だけ閉じられた位置に配置されて成る第
2の検知部材29が、その状態を検知するように構成配
置されている。この第2の検知部材29は、スライドバ
リア27が全開した状態を上述の第1の検知部材と同様
の機構にて検知するものである(詳細後述)。第2の検
知部材29の検知情報(検知信号)に応じて、沈胴状態
にあった撮影レンズを含むズームレンズ鏡筒11が、図
1(d)に示すように撮影可能位置まで繰り出して突出
した状態となる。この繰出し動作はカメラ本体40内の
ズームレンズ駆動機構(不図示)によるもので、同様にカ
メラ本体40内の電気回路で制御される。
【0012】撮影使用に供した後、撮影者がスライドバ
リア27を図1(e)に示す如く矢印の閉方向に操作す
ると、第2の検知部材29にてその操作が検知される。
その検知情報に応じて、カメラ本体40内の電気回路は
上記駆動機構を制御して、ズームレンズ鏡筒11を沈胴
位置へ移動させる。そして図1(f)に示す如くに撮影
レンズが完全にカメラ本体40内に沈胴して収納された
ら、図1(g)に示すように、スライドバリア27を完
全に閉じることができる。第1の検知部材30によって
スライドバリア27が完全に閉じられたことが検知され
たら、その検知情報に基づきカメラ本体40内の所定の
電気回路は再びスリープ状態になるように設定されてい
る。
【0013】ここで、従来技術のスライドバリアの開閉
操作は指に不自然な力がかかる故に指の力の弱い人や手
の小さい人にとっては使い難いという問題点と、わずか
な力で開閉できる程度に摺動性を軽くし過ぎることで、
カメラとして携帯中にバリアが不用意に開いてしまい、
撮影レンズを汚したりカメラが動作してしまうという逆
効果を生じるというもう1つの従来技術の問題点を考慮
した本発明のスライドバリア付きカメラにおいては、カ
メラ本体40とスライドバリア27との間にそのスライ
ドバリア27の摺動性を適宜に調整するための後述する
機構(以下「スライドバリア押圧機構」と称す)を更に
設け、必要に応じてスライドバリア27の開閉操作力
(即ち開閉操作に要する最低限の力)を最適に変更でき
るように工夫している。
【0014】例えばこのスライドバリア押圧機構は、携
帯時にはカメラ本体側からスライドバリア27に対して
接触する圧力パッド(詳細後述)が押圧して、スライド
バリア27が容易に開かないように摩擦係数を高めるこ
とで操作力を大きくし摺動性を重くしておく。一方、撮
影者が実際にバリア開操作を行なう際にはこの圧力パッ
ドによる押圧力を解除して開操作し易くするような作用
を奏するものである。また、この圧力パッドの駆動に
は、例えば形状記憶合金と通常のバネとを組み合わせ
た、いわゆる「二方向駆動機構」を採用している。
【0015】図2及び図3を参照し、このカメラに用い
るスライドバリア押圧機構について説明する。図2に
は、カメラ本体40にスライドバリア27を取り付けよ
うとする状態を斜視図で示す。まずこのカメラ本体40
には、スライドバリア側係合部103と係合可能にカメ
ラ側係合部としてのスライド溝102が前面長手方向に
設けられ、このスライド溝102に沿ってスライドバリ
ア27が摺動できるようになっている。スライドバリア
27をカメラ本体40に取り付けた場合、このスライド
バリア27は、カメラ本体40の前面部に、ズームレン
ズ鏡筒11に内包された撮影レンズを完全に覆う位置
(閉位置)とその撮影レンズの前面から完全に退避した
位置(開位置)の間で摺動可能となる。
【0016】カメラ本体40の前面部において、沈胴し
たズームレンズ鏡筒11の撮影レンズの横隣には、スラ
イドバリア押圧機構104が操作力調整手段として設け
られている。またこのスライドバリア押圧機構104
は、スライドバリア27をカメラ本体40に取り付けた
状態では、スライドバリア27が閉位置と開位置のいず
れの位置にあっても外装表面上に露出することなくスラ
イドバリア27によって隠される位置に配置されてい
る。
【0017】図3(a),(b)は、上述のスライドバ
リア押圧機構104が設けられたカメラ本体40の前面
の外装部材(前カバー)40aと、そこに取り付けられた
スライドバリア27の部分断面図である。詳しくは図3
(a)に、スライドバリア27が開操作されるまでの状
態を示し、図3(b)に、開操作された場合におけるス
ライドバリア押圧機構104の状態を示している。
【0018】まずこのスライドバリア押圧機構104は
次のように構成されている。すなわち、スライドバリア
27に圧接する圧力パッド201と、圧力パッド201
をスライドバリア27に圧接させるように付勢するバイ
アスバネ202と、所定温度まで加熱されると上記バイ
アスバネ202の付勢方向とは逆方向にこのバイアスバ
ネ202の力に勝る力でもって圧力パッド201を駆動
する所定の形状記憶合金板バネ203と、形状記憶合金
板バネ203をカメラ本体40の外装部材40aに固定
する留め具204と、形状記憶合金板バネ203を加熱
するために留め具204を接続端子として電流を供給す
る電源205aおよび通電スイッチ205bから成る通
電回路205とから、このスライドバリア押圧機構10
4は構成されている。
【0019】形状記憶合金板バネ203は、1枚の形状
記憶合金板をパンタグラフ状に曲げ加工した形状を成し
ている。通常の状態(常温)では、バイアスバネ(コイ
ルバネ)202の力の方が形状記憶合金板バネ203よ
り強い故に、そのパンタグラフ状の板が広がった如くの
状態(図3(a)の状態)になっている。圧力パッド2
02は、摩擦係数の高い例えばゴム素材等で形成された
部材である。但し、この状態においては、圧力パッド2
02の押圧力によってスライドバリア27の摺動性は感
覚的には重くなっているが、開操作できないほどではな
い。
【0020】一方、留め具204を介して通電回路20
5より電流を流すと、形状記憶合金板バネ203はその
電流によって自己発熱する。そして、温度が所定値以上
になると、図3(a)に示した状態から図3(b)に示
した状態に変位(収縮)する。この収縮に伴なう変位力
はバイアスバネ202の力よりも勝っている故に、バイ
アスバネ202を図3(b)の如く圧縮させる。したが
って、圧力パッド201がスライドバリア27から離
れ、押圧力が解除される。この状態では、スライドバリ
ア27の摺動性は感覚的に軽くなっており、わずかな操
作力でもスライドバリア27を容易に開閉操作すること
ができるように変化する。
【0021】つまり、被写体を観察・撮影可能な開位置
にする為にスライドバリア27が開操作される前後にお
いては、通電により自己発熱するゴム製の圧力パッド2
02の収縮変化を利用することで、そのスライドバリア
27の摺動操作に要する力の範囲を電気的に微調整でき
るようになっている。
【0022】また、ここで云う「形状記憶合金」とは、
任意の形状に変形しても固有温度以上に加熱する変形前
の形状に回復する材料であり、NiTi合金のものが特
性的に優れている。しかも、一般のバネ材と同様に板材
や線材の形態で板バネやトーションバネとしての使い方
ができる。尚、形状記憶合金を加熱するには、通電方式
が最も反応が速い。但し、形状記憶合金の端部は半田付
け等が困難なので、ワイヤボンディング、切片の圧接、
フレキシブル基板の圧接等の方法を用いる。通常、形状
記憶合金の固有温度は合金の種類によって調整できる
が、このようなカメラの駆動機構に使用する場合には、
通常の使用環境温度を越えた温度である70℃程度が適
切である。したがって、通電方式にて加熱する場合に
は、形状や合金の特性等による内部抵抗を考慮して電流
値を設定する必要がある。また、この通電に係わる回路
系は、単純なスイッチング回路でよい。
【0023】ここで図4に、本実施形態のスライドバリ
ア付きカメラ本体内に組み込まれる各種の電気回路等の
構成を概略的に示す。制御回路10は、このカメラ全体
の動作を司る制御手段であり、後述するカメラシーケン
スなどの所定の制御プログラムに基づく制御を行なう。
制御回路10には、撮影レンズを含むズームレンズ鏡筒
11を撮影可能位置と収納位置に変移させるズームレン
ズ駆動機構12と、上記ズームレンズ鏡筒11の繰出し
位置を記憶する為の例えばEEPROM等の不揮発性メ
モリ等から成るズーム位置記憶回路13と、上記ズーム
レンズ鏡筒11の繰出し位置を検知するズーム位置検知
回路14とがそれぞれ接続されている。
【0024】制御回路10には、レリーズ釦16の操作
に対応してON/OFFするレリーズSW17と、テレ
釦21の操作に対応してON/OFFするテレSW22
と、ワイド釦23の操作に対応してON/OFFするワ
イドSW24とが接続されている。また、スライドバリ
ア27は、当該スライドバリア27の位置を検知するた
めの手段としての第1の検知部材30および第2の検知
部材29によって、その位置状態が検知される。さら
に、これら第1の検知部材30および第2の検知部材2
9で検知されるそれぞれの手動操作に対応してON/O
FFする第1の状態SW31および第2の状態SW32
が、制御回路10に接続されている。尚、本実施形態の
スライドバリア付きカメラを成す機構の1つである撮影
機構35もまた制御回路10に接続されており、この制
御回路10からの指令によって他の各種の機構と協働し
て稼動するようになっている。
【0025】スライドバリア27を押圧するためのスラ
イドバリア押圧機構104に含まれる形状記憶合金板バ
ネ203には、この形状記憶合金板バネ203を加熱す
るために電流を流す通電回路205が接続されている。
この通電回路205は、単に形状記憶合金板バネ203
の両端の接続端子を介して電流を流すもので、制御回路
10からのスイッチング指令に応じて閉回路を形成し通
電するものである。
【0026】次に、制御回路10の制御動作に基づくカ
メラシーケンスについて説明する。 スライドバリア2
7が閉じられている状態においては、電気回路系は省エ
ネ状態にある。このとき、制御回路10の一部(スイッ
チ信号入力部)を除いてすべての回路電源が遮断された
状態にある。いま、撮影者がスライドバリア27を開操
作したと仮定すると、第1の検知部材30でその状態が
検知され、それに連動して第1の状態SW31がONに
なる。
【0027】制御回路10は、このスイッチ信号入力に
よって省エネ状態から復帰し、全回路系に電源供給を行
なう。そして、撮影者によるスライドバリア27の開操
作を補助するために通電回路205に通電指示信号を送
出する。通電回路205は、通電指示信号に応じて形状
記憶合金板バネ203に所定の電流を供給する。この電
流によって形状記憶合金板バネ203は発熱し、所定の
温度になった時点で収縮する。この収縮力は、バイアス
バネ202に逆らって圧力パッド201をスライドバリ
ア27から退避させるので、撮影者にとっては操作力が
軽減される。
【0028】スライドバリア27が全開になると、第2
の検知部材29によってその状態が検知され、それに連
動して第2の状態SW32がONになる。制御回路10
は、その時点で通電回路205に対して通電解除を指示
する信号を送出し、形状記憶合金板バネ203への通電
を停止させる。通電を停止することによって、その形状
記憶合金板バネ203の温度は急激に低下する。する
と、今度はバイアスバネ202の付勢力の方が形状記憶
合金板バネ203(図3の203参照)より相対的に強く
なり、圧力パッド201を再びスライドバリア27に押
し付ける。したがって、一旦、スライドバリア27が開
状態になったら、スライドバリア27の操作力が増すた
めにカメラ携行中に不注意でスライドバリア27を閉じ
方向に移動させてしまうことが無くなる。
【0029】その後、制御回路10は、ズームレンズ鏡
筒11を沈胴状態から撮影可能状態に移行させるため
に、ズームレンズ駆動機構12に指示信号を送出する。
ズームレンズ駆動機構12は、この信号に応じてズーム
レンズ鏡筒11のセットアップ動作を実行する。尚、制
御回路10は、ズームレンズ鏡筒11の位置を、ズーム
位置検知回路14を介して常に観察しており、セットア
ップ位置までの駆動が完了したことが検知されたらセッ
トアップ動作を終了させる。
【0030】この状態においては圧力パッド202の押
圧力により、スライドバリア27は重くなっているが、
撮影者がその力に逆らってスライドバリア27を閉方向
に少量動かすと、つまり、スライドバリア27を全開位
置から閉方向に移動させると、その動きが上述の第2の
検知部材29によって検知され、制御回路10へ第2状
態SW32のOFF信号が入力される。
【0031】制御回路10は、このOFF信号を認識す
ると、ズームレンズ駆動機構12に対してズームレンズ
鏡筒11を沈胴させるように駆動信号を発して指示す
る。この駆動信号を受けると、ズームレンズ駆動機構1
2はズームレンズ鏡筒11を沈胴方向に移動させる。そ
して制御回路10はここで、所定の沈胴位置に達したか
否かを、ズーム位置検知回路14を介して判定し、その
沈胴位置に達したと判断したらズームレンズ駆動機構1
2に対してズームレンズ鏡筒11の駆動を停止させるよ
うに指示する。撮影者はこの時点で再度、スライドバリ
ア27を閉方向に摺動させれば、このカメラを安全に携
帯できる状態にすることが可能になる。
【0032】ズームレンズ鏡筒11の沈胴が終了したと
き、制御回路10は通電回路205に対して形状記憶合
金板バネ203に通電するように指示する。通電回路2
05は、通電指示信号に応じて形状記憶合金板バネ20
3に上述のように所定の電流を供給する。この電流によ
って形状記憶合金板バネ203は発熱し、所定の温度に
なった時点で収縮する。それによって、スライドバリア
27の操作力は軽くなり、わずかな力で閉操作ができ
る。尚、制御回路10は、第1の検知部材によってスラ
イドバリア27の閉状態が検知された場合、スライドバ
リア27が全閉状態になった判断して通電を解除する。
【0033】このように、本実施形態によれば、前述の
如くスライドバリア押圧機構104を構成し通電制御す
ることによって、スライドバリア27に対する操作力
を、このカメラの使用状況に合わせて最適な程度にダイ
ナミック(動的)に調整が可能となる。また、このスライ
ドバリア押圧機構104によって摺動時の重さ(摩擦係
数)が適度に調整されるので、そのスライドバリアの開
閉に必要な操作力は、不用意にスライドバリアが開いて
しまわず、しかも比較的小さい力で開閉できる程度の摺
動性を兼ね備えることができる。その結果、操作時は指
に従来のような不自然な力が入らず、力の弱い人でも使
いやすいものとなる。
【0034】(変形例)上述の実施形態は次のように変
形実施してもよい。例えば、形状記憶合金板バネの代わ
りに、形状記憶合金の線バネを採用してもよい。また、
バイアスバネとして利用しているコイルバネを形状記憶
合金で形成し、板バネを通常の金属バネに置き換えても
よい。その場合も、各バネの作用方向や、役割は実質的
に変わりはなく、前述の実施形態と同等またはそれ以上
の効果が期待できる。
【0035】尚、手動操作式のスライドバリア以外の、
全自動あるいは半自動で開閉できるスライドバリア付き
カメラの場合にも、本発明はほぼ同様に適用が可能であ
る。このほかにも、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々の変形実施が可能である。
【0036】以上、実施形態に基づき説明したが、本明
細書中には次の発明が含まれる。 (1) バイアスバネと形状記憶合金板を通電可能に組
み合わせて成るスライドバリア押圧機構を有するスライ
ドバリア付きカメラであって、上記スライドバリア押圧
機構は、所定の圧力パッドを介してスライドバリアに接
触可能であり、手動操作されない時は上記バイアスバネ
の方が強い故に上記圧力パッドで上記スライドバネに押
圧しているが、通電によって収縮し押圧が解除され当該
スライドバリアが簡単に開くように構成配置されて成る
スライドバリア付きカメラを提供できる。
【0037】(2) 上記バイアスバネは上記形状記憶
合金板とパンタグラフ状を成して当該カメラ本体に設け
られ、上記スライドバリアが閉状態時には当該スライド
バリアを上記圧力パッドを介して押圧し、バリア開操作
が行なわれると、上記形状記憶合金に通電されて収縮す
るように構成配置された(1)に記載のスライドバリア
付きカメラを提供できる。 (3) 上記スライドバリア押圧機構は、当該スライド
バリアが閉じている時は、上記バイアスバネの押圧力の
ためにバリア開操作を不可能にするストッパーとして働
き、閉状態から手動操作で開けようとすると、通電制御
によってその押圧力が解除され軽く開けることができる
ように制御される(1)に記載のスライドバリア付きカ
メラを提供できる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
操作しやすいカメラとしてのスライドバリア機構を有す
るスライドバリア付きカメラを提供することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(a)〜(g)は本発明に係わるカメラ
のバリア開閉を示し、(a)は、このカメラの非撮影状
態(撮影レンズ沈胴状態)を示す斜視図、(b)は、バ
リアを開方向へスライド操作し始めた状態を示す斜視
図、(c)は、バリアを完全に開いた状態を示す斜視
図、(d)は、鏡筒が繰り出した状態を示す斜視図、
(e)は、バリアを閉方向にスライド操作し始めた状態
を示す斜視図、(f)は、撮影レンズがカメラ本体内に
収納された状態を示す斜視図、(g)は、バリアを完全
に閉じた状態を示す斜視図。
【図2】 本発明のカメラ本体にスライドバリアを取り
付けようとするところを示す斜視図。
【図3】 図3(a),(b)はスライドバリア押圧機
構を拡大して示し、(a)は、スライドバリア押圧機構
を介在させてカメラ本体にスライドバリアを取り付けた
状態を示す部分断面図、(b)は、このスライドバリア
押圧機構が押圧された際のスイッチON状態を示す部分
断面図。
【図4】 スライドバリア押圧機構を含む本発明のカメ
ラの構成を概略的に示すブロック構成図。
【符号の説明】
10…制御回路、11…ズームレンズ鏡筒(撮影レンズ
を含む)、12…ズームレンズ駆動機構、13…ズーム
位置記憶回路(不揮発性メモリを含む)、14…ズーム
位置検知回路、16…レリーズ釦、17…レリーズS
W、21…ズームアップ釦(テレ釦)、22…テレSW、
23…ズームダウン釦(ワイド釦)、24…ワイドSW、
27…スライドバリア、29…第2の検知部材、30…
第1の検知手段、31…第1の状態SW、32…第2の
状態SW、35…撮影機構、40…カメラ本体、 4
0a…外装部材(前カバー)、102…スライド溝、10
3…スライドバリア側係合部、104…スライドバリア
押圧機構(操作力調整手段)、201…圧力パッド、 2
02…バイアスバネ、203…形状記憶合金板バネ、2
04…留め具、 205…通電回路、205a…電
源、 205b…通電スイッチ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ本体前面部に配置され、撮影レン
    ズを覆う閉位置と撮影レンズ前面から退避した開位置と
    に摺動自在なスライドバリアと、 上記スライドバリアが上記閉位置から上記開位置に向け
    て手動操作されたことを検知する第1の検知手段と、 上記スライドバリアが閉位置にあるときは上記スライド
    バリアの操作に要する力を大きくして摺動性を重くし、
    その状態から上記スライドバリアが開方向に操作され、
    上記第1の検知手段による検知信号が出力された場合に
    は、上記スライドバリアの操作に要する力を小さくして
    摺動性を軽くする操作力調整手段と、 を具備することを特徴とするスライドバリア付きカメ
    ラ。
  2. 【請求項2】 上記スライドバリアが全開したことを検
    知する第2の検知手段を更に有し、該第2の検知手段が
    発する検知信号に応じて上記スライドバリアの操作に要
    する力を大きくして摺動性を重くすることを特徴とす
    る、請求項1に記載のスライドバリア付きカメラ。
  3. 【請求項3】 上記操作力調整手段は、 圧力パッドと、 上記圧力パッドを上記スライドバリアに圧接させるため
    の付勢力を供給する金属バネと、 所定温度に加熱すると上記金属バネの付勢力にうち勝っ
    て上記圧力パッドを上記スライドバリアから退避させる
    形状記憶合金板バネと、 を具備して成ることを特徴とする、請求項1に記載のス
    ライドバリア付きカメラ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8807851B2 (en) 2011-04-22 2014-08-19 Canon Kabushiki Kaisha Electronic device
KR102063180B1 (ko) * 2018-08-29 2020-01-07 박재환 웹캠 커버
US11385524B2 (en) 2019-07-30 2022-07-12 Nidec Copal Corporation Electronic device

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