JP2003127345A - インクジェットヘッド用ノズルプレート及びその製造方法 - Google Patents
インクジェットヘッド用ノズルプレート及びその製造方法Info
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Abstract
ク性を充分に引き出すべく加熱・溶融処理を実施しても
剛性、脆性などの面での特性低下が少なく、吐出安定
性、量産性の良好なノズルプレートを実現する。 【解決手段】 Niめっき膜からなるノズルプレート・
ベース105のインク吐出面側にNi−FEPの共析め
っき層108を形成し、その最表面に260℃〜320
℃の加熱処理によりFEPの擬似表面層を形成する。
Description
録装置に用いられるインクジェットヘッドに係り、特
に、インクジェットヘッドのノズルプレートに関する。
ター、複写機、ファクシミリなどの画像形成装置は、カ
ラー化が容易である、騒音が小さいなどの利点を背景と
して普及が著しい。インクジェット方式の中でも、印字
記録の必要なときにのみインク滴を吐出する、いわゆる
ドロップオンデマンド型のものが、記録に不要なインク
液滴の回収を必要としないため主流となっている。
ジェット方式に用いられるインクジェットヘッドは、複
数のノズルが形成されたノズルプレートと、各ノズルに
連通するインク液室と、各インク液室内のインクを加圧
するためのエネルギー発生手段(圧電素子などの電気機
械変換素子、ヒータなどの電気熱変換素子など)とを備
え、エネルギー発生手段で発生したエネルギーでインク
液室内のインクを加圧してノズルからインク滴を吐出さ
せるタイプが主流となっている。
高品質化、高速化および省電力化などが求められてい
る。印字の高品質化に関しては、圧電素子あるいは電機
熱変換素子を利用したインクジェットヘッドのいずれの
場合でも、ノズル形状による吐出性能の影響が大きく、
そのさらなる改善が求められている。ノズル内の形状に
よる吐出への影響は、エネルギー発生手段からインクへ
のエネルギーの伝播の仕方や、インクがノズルを通って
滴となる過程に影響を及ぼし、その結果として、印字品
質に大きな影響を及ぼすのであって、高品質な画像を得
るためには、飛翔するインク滴の形状を一定にコントロ
ールしながら、一方向にのみインク滴を吐出させる必要
がある。
ルしながら一方向にのみ吐出させるためには、吐出滴の
ノズルプレートから離れる際の形状が重要である。ノズ
ルプレート離脱時のインク滴の形状を均一にするために
は、ノズル周囲のインクの濡れ性を均一にする必要があ
る。すなわち、ノズルプレートの周囲のインク濡れ性が
不均一であると、ノズルプレートより離脱するインク滴
の末端部に作用する界面張力がノズル周方向で不均一に
なるため、ノズルプレートに対し垂直かつ一定な方向に
インク滴が吐出されなくなるからである。
囲のインクの濡れ性を均一に高くすると、短い間隔で複
数の吐出孔を配列したマルチノズルヘッドでは、ノズル
表面でのメニスカスの相互干渉が生じるようになり、安
定した噴射特性が得られなくなり、ノズル配列の高密度
化が困難になるという別の問題が生じる。
ルの周囲を均一な撥インク性に維持することが重要であ
る。印字の高品質化のためにインクの組成、特に、界面
活性剤の種類や量が検討されているが、このような種々
の界面活性剤が添加されたインクに対して撥インク性を
有する撥インク層をノズル周囲に形成することが重要で
ある。
−金属による共析めっき層が知られている(特開平7-13
8763、特開平7-246707、特開平11-58746、特開平11-9109
0、特公2000-6422など)。特に、NiとPTFE(4フ
ッ化ポリエチレン)の共析めっき層が一般的である。N
i−PTFE共析めっき層を加熱することで、撥インク
性が向上、安定化することも知られている。これは、共
析めっき膜表面上のPTFE粒子の一部が溶解・溶融
し、緻密ではないが擬似的なPTFEの最表層が形成さ
れるからである。共析めっきの下地としては、表層を導
電化したポリイミド樹脂や、Niなどの金属が採用され
る。特に、Niはフォトリソグラフィーによる非導電性
パターンとNiめっき工法との組合せで精密な加工が比
較的容易にできるため、採用されることが多い。
用ノズルプレートは、液室内インク加圧時の圧力による
変形を減らし、また、振動によるノズル間相互干渉を生
じさせないために、高い剛性を求められる。しかし、N
i−PTFE共析めっき層を表面層として有するノズル
プレートにおいては、共析めっき層中のPTFEを十分
に溶融・溶解させる加熱処理を行うと、ノズルプレート
の剛性を左右する下地材料の物性に好ましくない影響が
生じるという問題があった。具体的には、ポリイミド樹
脂ベースのノズルプレートの場合、PTFEの加熱・溶
融処理により、ポリイミド樹脂自体の変形等の劣化が生
じてしまう。Niめっき膜ベースのノズルプレートで
は、剛性が低下し、脆性が高くなるという問題があり、
そのことが量産性を低下させるという問題もあった。
合、PTFEの融点は約330℃であるので、共析めっき
表面のPTFEをむらなく溶融してPTFEの疑似表面
層を形成するには約350℃の30分から1時間程度の加
熱処理が必要で、加熱による基材の物性変化が顕著であ
る。
ポリイミド樹脂(PI)をノズルプレートの基材として
用いた場合に、加熱による基材の変化をDSC(示差走
査熱量測定)により調査した結果を図5に示す。PAI
では220℃近辺から酸化劣化が開始し、PTFEの加熱
溶融処理後は炭化してしまうため、ノズルプレートを作
製できない。PIでは、PAIの様な酸化劣化は生じな
いが、PTFEの加熱溶融処理後の変形が大きいため、
使用に耐えるようなノズルプレートは得られない。
剤、あるいは、ベンゼン環骨格を有する有機添加剤を含む
めっき液で加工したNiめっき膜を基材として用いた場
合、PTFEの加熱溶融処理前は基材に非晶性部分が存
在するが、処理後では結晶が成長すると同時に非晶質性
が損なわれ、結果的に、加熱溶融処理前よりも硬さが低
下し、かつ、脆性は上昇傾向となる。Niめっき膜の加
熱処理による硬さの変化を図6に示す。未加熱時にはマ
イクロビッカース硬度は490Hv程度であったが、350℃
で1時間の加熱処理後には235Hv程度まで低下し、ノ
ズルプレートに必要な強度が得られない。また、加熱温
度が高くなるほど基材の脆性が高くなる。4mm径のNi
棒を用いた実験では、図7に示すように、350℃で1時
間の加熱処理後は破断が生じてしまう。
素化合物の共析めっき層の撥インク性を充分に引き出す
べく加熱・溶融処理を実施しても剛性、脆性などの面で
の特性低下が少なく、したがって、安定した吐出が可能
であり、かつ量産性の低下がないノズルプレートと、そ
の製造方法を提供することを目的とする。
項1記載のように、ノズルプレートの表面層としてNi
−FEP(テトラフルオロエチレンヘキサフルオロプロ
ピレン共重合体)の共析めっき層を用いる。表面層の下
地となる基材としては、表面に導電性を付与したポリイ
ミド樹脂のフィルム(請求項2)、Niなどの金属材料
のプレート(請求項3,4)、又は、非晶質を含むNi
めっき膜(請求項5)が用いられる。また、本発明のノ
ズルプレートは、Ni−FEP共析めっき層の最表面に
加熱処理により形成されたFEPの擬似表面層を有する
が、そのための加熱処理は260℃以上、320℃以下の温度
範囲で行われる(請求項6)。
ど強度面で弱いが、PTFEと同等の良好な撥インク性
を有する。また、FEPは、PTFEより融点が60℃程
度低いので、Ni−フッ素化合物の共析めっき層の撥イ
ンク性を充分に引き出すための加熱処理を低い温度で実
施できるため、十分な撥インク性を確保しつつノズルプ
レートの基材の硬度低下、変形を抑制することができ、
吐出性能の安定した、かつ、組立時のハンドリング性も
良好なノズルプレートを実現できる。
を、その製造方法とともに説明する。また、本発明の理
解を容易にするため、いくつか比較例もあわせて説明す
る。
ついて図1及び図2を参照して説明する。
ト・ベースを作成する。図1(a)に示すように、SU
S基板101(少なくとも表面が導電性を有する任意の
基板を用い得る)上にフォトレジスト膜102を形成
し、このフォトレジスト膜102に対しマスクを用いた
露光、現像、リンス、硬化の工程を経て図1(b)に示
すような膜厚1.1μmのレジストパターン103を形成
する。次にNiめっきを実施して、図1(c)に示すよ
うにNiめっき膜104を形成する。その後、図1
(d)に示すように、SUS基板101とレジストパタ
ーン103を剥離し、Niめっき膜104からなるノズ
ルプレート・ベース105を作成した。Niめっき膜1
04の膜厚はノズル106の径が30μmとなるように約
30μmに調整した。また、ノズル106は600dpiとなる
様に配列した。
ングされた表面)を確保するため、上記Niめっき加工
の際に用いるNiめっき液として、硫黄元素を分子内に
持つ有機添加剤あるいはベンゼン環骨格を有する有機添
加剤を含むめっき液を用いる。本実施例においては、硫
黄元素を分子内に持つ有機添加剤を3.0g/lの濃度で含む
めっき液を用いた。得られたNiめっき膜のマイクロビ
ッカース硬度は490Hvであった。このようにNiめっき
膜の剛性を確保することで、ノズルプレート・ベースの
量産加工における取り扱いによる不具合が低減され、ま
た、完成したノズルプレートの剛性を高め、プレート内
のノズル間での相互干渉を防止し、さらに、表面のレベ
リングによりインクによる腐食を抑制できる。
剤、あるいは、ベンゼン環骨格を有する有機添加剤として
は、スルフォン酸系、スルフォンアミド系、スルフォン
イミド系、クマリンやサッカリンの類およびその塩類な
どがある。これら硫黄元素を分子内にもつ有機物、ある
は、ベンゼン環骨格を有する有機添加剤をめっき液中に
添加している場合、それら有機添加剤による電析面への
吸着が生るため、成長してゆくNiは結晶成長を阻害さ
れ、結果として電析膜中に非晶性が部分的に生ずるた
め、高い硬度を得られる。
行われる。図2(a)に示すように、前述の手順で作成
されたノズルプレート・ベース105のラウンド形状を
有している面(ノズル内面及び液室側の面)に、ドライ
フィルムレジストをラミネートし、その方向より全面露
光し、現像することによって、ノズルプレート・ベース
105のノズル内面及び液室側面を硬化ドライフィルム
レジスト107で封止、マスキングする。その後、Ni
−FEPの共析めっきを電解法により施し、図2(b)
に示すように、ノズルプレート・ベース105の吐出面
側にNi−FEPの共析めっき層108を例えば2.0μ
mの膜厚に形成した。そして、図2(c)に示すよう
に、ドライフィルムレジスト剥離液とIPAリンス液に
よりドライフィルムレジスト107を除去し、最後に、
260℃に加熱する処理を実施することにより、Ni−F
EPの共析めっき層108の最表面にFEPの擬似表面
層を形成してノズルプレートを完成した。
っき膜内の非晶質性が損なわれノズルプレートの硬度が
低下し、かつ、脆性が上昇することは前述したとおりで
あるが、本実施例では加熱温度が低いため硬度低下と脆
性上昇は許容範囲内に抑えられる。実験によれば、加熱
処理後の基材のマスクロビッカース硬度が270Hv以上で
あれば、ハンドリングに支障をきたすような変形や破損
を生じることがなく、かつ、安定した吐出性能を持つノ
ズルプレートを実現できる。
は、前記実施例1のノズルプレートと同じ手順で作成さ
れたが、Ni−FEP共析めっき層の加熱処理温度を29
0℃とした。
は、前記実施例1のノズルプレートと同じ手順で作成さ
れたが、Ni−FEP共析めっき層の加熱処理温度を32
0℃とした。
(a)に示すように、200μm厚のポリイミド樹脂
(PI)フィルム120にレーザー加工によりノズル1
21を開口し、さらに図3(b)に示すように、吐出面
側の面に(ノズル部分を除く)導電層としてNi膜12
2をスパッタ法で形成することにより(導電化処理)、
ノズルプレート・ベース123を作成した。このような
導電化処理したPIフィルムをベースとして用いる構成
は、工程数の少ないレーザー加工などによりノズルを開
口できる利点がある。
ベースの吐出面上に前記実施例1と同じ手順でNi−F
EP共析めっき層を形成した。ただし、共析めっきは無
電解法で行った。そして、290℃の加熱処理によりFE
Pの擬似表面層を形成してノズルプレートを作成した。
ド樹脂(PAI)フィルムを用いて、前記実施例4と同
じ手順でノズルプレート・ベースを作成し、その吐出面
側の面に前記実施例4と同じ手順でNi−PTFEの共
析めっき層を形成し、さらに360℃で加熱処理を行っ
た。
0μm厚のPIフィルムを用いてノズルプレート・ベー
スを作成し、その吐出面側の面に前記実施例4と同じ手
順でNi−PTFEの共析めっき層を形成し、さらに36
0℃の加熱処理を行った。
iめっき膜からなるノズルプレートベースを作成し、そ
の吐出面側の面に前記実施例4と同じ手順でNi−PT
FEの共析めっき層を形成し、さらに360℃の加熱処理
を実施した。
Niめっき膜からなるノズルプレート・ベースにNi−
FEPの共析めっき層を形成し加熱処理したが、加熱処
理の温度は240℃とした。
ノズルプレートの単体評価、及び、それらノズルプレー
トを用いて後述の構造のインクジェットヘッドを組み立
て、その吐出安定性及び組立時のハンドリングの善し悪
しの評価を行った結果を図4に示す。
のマイクロビッカース硬度が360Hvであり加熱による
硬度低下を抑制することができ、また、加熱によるFE
Pの溶融が十分に行われたため撥インク性も十分であ
り、吐出の安定性も良好であった。変形、脆性ともハン
ドリングに支障をきたすものではなかった。
熱による溶融が十分に行われたため撥インク性は良好で
あった。また、加熱によりマイクロビッカース硬度は32
5Hvまで低下したが、吐出の安定性は良好であり、変
形、脆性ともハンドリングに支障をきたすものではなか
った。
熱による溶融が十分に行われたため撥インク性は良好で
あった。また、加熱によりマイクロビッカース硬度は29
0Hvまで低下したが、吐出の安定性は良好であり、変
形、脆性ともハンドリングに支障をきたすものではなか
った。
なく、撥インク性、吐出安定性、ハンドリング性も良好
であった。
理により変色、破損し、ノズルプレートとして使用する
ことは不可能であった。
のマイクロビッカース硬度が210Hvまで低下し、剛性
が下がったことの影響としてノズル間の相互干渉が生
じ、吐出安定性がやや不安定となった。また、脆性が大
きく破断しやすいため、ハンドリング性は不良であっ
た。
のマイクロビッカース硬度が370Hvと加熱による低下
を抑制することができたが、FEPの溶融が十分に行わ
れないため撥インク性が不十分であり、その結果、吐出
安定性が良くなかった。
ッ素化合物としてFEPを用いたが、その代替候補とし
て、PTFEよりも低融点の他のフッ素化合物、例えば
PFA(四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエ
チレン共重合体樹脂)、ETFE(四フッ化エチレン・
エチレン共重合体樹脂)、ECTFE(エチレン−クロ
ロトリフルオロエチレン樹脂)などを挙げ得る。
本発明のノズルプレートを使用したインクジェットヘッ
ドの一例について、図8乃至図10を参照して説明す
る。なお、ここに示す例では、圧電素子によって加圧液
室を変形させて(容積を変化させて)インク滴を吐出さ
せる方式のインクジェットヘッドであるが、ノズル対応
の発熱素子で加圧室内のインクを加熱することにより吐
出させる方式のインクジェットヘッドにも、本発明のノ
ズルプレートを使用可能である。
図、図9は同ヘッドのチャンネル方向(ノズル配列方
向)と直交する方向の要部拡大断面図、図10は同ヘッ
ドのチャンネル方向の要部拡大断面図である。
ように、駆動ユニット1と、液室ユニット2と、ヘッド
カバー3とを備えている。駆動ユニット1は駆動部材と
しての絶縁性の基板11(例えば、チタン酸バリウム、
アルミナ、フォルステライトなどのセラミックス基板)
の上に、エネルギー発生手段である複数の積層型圧電素
子12を列状に2列配置して接合し、これら2列の各圧
電素子12の周囲を取り囲む樹脂、セラミック等からな
るフレーム部材13を接着剤14によって接合した構成
である。複数の圧電素子12は、インクを液滴化して飛
翔させるための駆動パルスが与えられる圧電素子(これ
を「駆動圧電素子」という)17と、駆動パルスが与え
られずに単に液室ユニット2を基板11に固定する液室
支柱部材となる圧電素子(これを「非駆動圧電素子」と
いう)18とが交互に並んだ構成である。通常、長い圧
電素子素材を、溝加工によって個々の圧電素子12に分
割する方法が用いられる。
いられる。この積層型圧電素子は、例えば図9に示され
るように、厚さ10〜50μm/1層のチタン酸ジルコ
ン酸鉛(PZT)20と、厚さ数μm/1層の銀・パラ
ジューム(AgPd)からなる内部電極21とを交互に積
層したものであるが、これに限られるものではない。な
お、圧電素子12を他の電気機械変換素子で置き換える
ことも可能である。
にAgPdからなる左右の端面電極22,23(2つの圧
電素子列の対向する面側が端面電極22、対向しない面
側が端面電極23)に接続される。一方、基板11上に
は、図8に示すようにNi・Au蒸着、Auメッキ、AgP
tペースト印刷、AgPdペースト印刷等によって共通電
極24及び個別電極25の各パターンが設けられる。そ
して、図9に示すように、各列の各圧電素子12の対向
する端面電極22は導電性接着剤26を介して共通電極
24に接続され、他方、各列の各圧電素子12の対向し
ない端面電極23は同じく導電性接着剤26を介してそ
れぞれ個別電極25に接続される。このような電気的接
続を介して駆動圧電素子17に駆動電圧を与えることに
よって、駆動圧電素子17に積層方向の電界が発生し、
積層方向の伸びの変位が生じる。共通電極24は、図9
にも示されるように、フレーム部材13に設けた穴13
a内に導電性接着剤26を充填することで各圧電素子に
接続されたパターンの導通がとられる。
の薄膜からなる振動板部材31と、樹脂等からなる液室
部材32(図8には、作図の都合上でその一部のみ示さ
れている)と、本発明によるノズルプレート33から構
成され、これら各部材は順次を積層され、例えば熱融着
により接合される。図9に示すように、振動板部材31
は、駆動圧電素子17に対応したダイアフラム部34
と、非駆動圧電素子18と接合される梁41、フレーム
部材13と接合されるベース42とを有する。振動板部
材31と圧電素子12及びフレーム部材13とは接着剤
49により接合される。ダイアフラム部34は、駆動圧
電素子17と接合する島状凸部43と、この凸部43の
周囲に形成した厚み3〜10μm程度の薄膜部(ダイア
フラム領域)44とからなる。ノズルプレート33には
インク滴を飛翔させるための微細な吐出口であるノズル
38が2列に並べて形成される。これらの3つの部材が
接合されることにより、各ダイアフラム部34を介して
加圧される加圧液室35と、この加圧液室35の両側に
位置して加圧液室35に供給するインクを導入する共通
液室36と、加圧液室35と共通液室36とを連通する
インク供給路37と、加圧液室35に連通するノズル3
8とによって1つのチャンネルが形成される。この例で
は、チャンネルは複数個、2列に形成される。本発明に
よるノズルプレート33は、前述のように、反りや脆化
が抑えられハンドリング性が良好であるため、他の部材
との接合組立が容易である。
ル表面側)は、前述のように撥インク性の優れた撥イン
ク面47とされ、インクの滴形状、飛翔特性を安定化
し、高品位の画像品質を得られるようにしている。な
お、ノズルプレート33の周縁部は撥インク面が形成さ
れない非撥インク処理面48とされている。
後、基板11をヘッド支持部材であるスペーサ部材(ヘ
ッドホルダ)50上に支持して保持し、このスペーサ部
材50の内部に配設されたヘッド駆動用IC等を有する
PCB基板と駆動ユニット1の各駆動圧電素子17に接
続した各電極24,25とがFPCケーブル51を介し
て接続される。
は、ノズルプレート33の周縁部及びヘッド側面を覆う
ための箱状のものであり、ノズルプレート33の撥イン
ク面47に対応した開口部を有し、ノズルプレート33
の周縁部に残した非撥インク処理面48に接着剤にて接
合される。さらに、このインクジェットヘッドには、図
示しないインクカートリッジからのインクを液室に供給
するため、スペーサ部材50、基板11、フレーム部材
13及び振動板31にそれぞれインク供給穴52,5
3,54,55が形成される。
おいては、記録信号に応じて駆動圧電素子17に駆動電
圧(10〜50Vのパルス電圧)を印加することによっ
て、駆動圧電素子17に積層方向の変位が生起し、振動
板部材31のダイアフラム部34を介して加圧液室35
が加圧されて圧力が上昇し、ノズル38からインク滴が
吐出される。このとき、加圧液室35から共通液室36
へ通じるインク供給路37方向へもインクの流れが発生
するが、断面積が狭小のインク供給路37が流体抵抗部
として働いて共通液室36側へのインクの流れを低減
し、インク吐出効率の低下を防ぐ。そして、インク滴吐
出の終了に伴い、加圧液室35内のインク圧力が低減
し、インクの流れの慣性と駆動パルスの放電過程によっ
て加圧液室34内に負圧が発生してインク充填行程へ移
行する。このとき、インクタンクから供給されたインク
は共通液室36に流入し、共通液室36よりインク供給
路37を経て加圧液室35内に充填される。そして、ノ
ズル38の出口付近のインクメニスカス面の振動が減衰
し、表面張力によってインクはノズル38の出口付近に
戻されて安定状態に至り、次のインク滴吐出動作の準備
が整う。
うなインクジェットヘッドを用いるインクジェット記録
装置の一例を図11及び図12により説明する。図11
はインクジェット記録装置の概略斜視説明図、図12は
同装置の内部構成を説明するための概略断面図である。
301の内部に主走査方向に移動可能なキャリッジ、そ
れに搭載したインクジェットヘッド、このインクジェッ
トヘッドにインクを供給するインクカートリッジ等で構
成される印字機構部302等を収納し、装置本体301
の下部には前方側から多数枚の用紙303を積載可能な
給紙カセット(或いは給紙トレイ)304を抜き差し自
在に装着することができ、また、用紙303を手差しで
給紙するための手差しトレイ305を開倒することがで
き、給紙カセット304或いは手差しトレイ305から
給送される用紙303を取り込み、印字機構部302に
よって所要の画像を記録した後、後面側に装着された排
紙トレイ306に排紙する。
板に横架したガイド部材である主ガイドロッド311と
従ガイドロッド312とでキャリッジ313を主走査方
向(図12で紙面垂直方向)に摺動自在に保持し、この
キャリッジ313にはイエロー(Y)、シアン(C)、
マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐
出するための前述した構成のインクジェットヘッド31
4を、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
またキャリッジ313にはインクジェットヘッド314
に各色のインクを供給するための各インクカートリッジ
315を交換可能に装着している。
連通する大気口、下方にはインクジェットヘッド314
へインクを供給する供給口を、内部にはインクが充填さ
れた多孔質体を有しており、多孔質体の毛管力によりイ
ンクジェットヘッド314へ供給されるインクをわずか
な負圧に維持している。
搬送方向下流側)を主ガイドロッド311に摺動自在に
嵌装し、前方側(用紙搬送方向下流側)を従ガイドロッ
ド312に摺動自在に載置している。そして、このキャ
リッジ313を主走査方向に移動走査するため、主走査
モータ317で回転駆動される駆動プーリ318と従動
プーリ319との間にタイミングベルト320を張装
し、このタイミングベルト320をキャリッジ313に
固定しており、主走査モーター317の正逆回転により
キャリッジ313が往復駆動される。
紙303をヘッド314の下方側に搬送するために、給
紙カセット304から用紙303を分離給送する給紙ロ
ーラ321及びフリクションパッド322と、用紙30
3を案内するガイド部材323と、給紙された用紙30
3を反転させて搬送する搬送ローラ324と、この搬送
ローラ324の周面に押し付けられる搬送コロ325及
び搬送ローラ324からの用紙303の送り出し角度を
規定する先端コロ326とを設けている。搬送ローラ3
24は副走査モータ327によってギヤ列を介して回転
駆動される。
移動範囲に対応して搬送ローラ324から送り出された
用紙303をインクジェットヘッド314の下方側で案
内する用紙ガイド部材である印写受け部材329を設け
ている。この印写受け部材329の用紙搬送方向下流側
には、用紙303を排紙方向へ送り出すために回転駆動
される搬送コロ331、拍車332を設け、さらに用紙
303を排紙トレイ306に送り出す排紙ローラ333
及び拍車334と、排紙経路を形成するガイド部材33
5,336とを配設している。
ながら画像信号に応じてインクジェットヘッド314を
駆動することにより、停止している用紙303にインク
を吐出して1行分を記録し、用紙303を所定量搬送後
次の行の記録を行う。記録終了信号または、用紙303
の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、
記録動作を終了させ用紙303を排紙する。
の記録領域を外れた位置には、インクジェットヘッド3
14の吐出不良を回復するための回復装置337を配置
している。回復装置はキャップ手段と吸引手段とクリー
ニング手段を有している。キャリッジ313は、印字待
機中には回復装置337側に移動させられてキャッピン
グ手段でインクジェットヘッド314のインク吐出口部
分をキャッピングされ、吐出口部分を湿潤状態に保つこ
とによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、
記録途中などに記録と関係しないインクを吐出すること
により、全てのノズルのインク粘度を一定にし、安定し
た吐出性能を維持する。
ング手段でインクジェットヘッド314の吐出口部分を
密封し、チューブを通して吸引手段でノズルからインク
とともに気泡等を吸い出し、吐出口部分に付着したイン
クやゴミ等はシリコーンゴムなどの部材で拭うことによ
り除去され、吐出不良が回復される。また、吸引された
インクは、本体下部に設置された廃インク溜(不図示)
に排出され、廃インク溜内部のインク吸収体に吸収保持
される。前述のように、本発明のノズルプレートは撥イ
ンク性、吐出安定性が優れているため、長期にわたり安
定した記録が可能である。
よれば、良好な撥インク性と十分な剛性を持ち安定した
吐出性能を発揮するノズルプレートを実現でき、また、
ノズルプレートの変形、破損が生じにくくなるためハン
ドリング性、量産性も向上する等々の効果を得られる。
明するための概略断面図である。
明するための概略断面図である。
説明するための概略断面図である。
す図である。
図である。
トヘッドの一例を示す分割斜視図である。
直交する方向の概略部分断面図である。
の概略部分断面図である。
ジェットヘッドを使用するインクジェット記録装置の一
例を示す概略斜視図である。
す概略断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 基材上にNi−FEP(テトラフルオロ
エチレンヘキサフルオロプロピレン共重合体)の共析め
っき層からなる表面層を有し、該表面層の最表面に加熱
処理により形成されたFEPの疑似表面層を有すること
を特徴とするインクジェットヘッド用ノズルプレート - 【請求項2】 基材が導電化処理を施されたポリイミド
樹脂からなることを特徴とする請求項1記載のノズルプ
レート。 - 【請求項3】 基材が金属材料からなることを特徴とす
る請求項1記載のノズルプレート。 - 【請求項4】 基材を構成する金属材料が、擬似表面層
を形成するための加熱処理後に270Hv以上のマイク
ロビッカース硬度を有する金属材料であることを特徴と
する請求項3記載のノズルプレート。 - 【請求項5】 基材が非晶質を含むNiめっき膜からな
ることを特徴とする請求項1記載のノズルプレート。 - 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項記載のノ
ズルプレートを製造する方法であって、基材上にNi−
FEPの共析めっき層を形成した後、260℃以上、320℃
以下の温度範囲で加熱することによりFEPの疑似表面
層を形成することを特徴とするノズルプレート製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001323303A JP2003127345A (ja) | 2001-10-22 | 2001-10-22 | インクジェットヘッド用ノズルプレート及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001323303A JP2003127345A (ja) | 2001-10-22 | 2001-10-22 | インクジェットヘッド用ノズルプレート及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003127345A true JP2003127345A (ja) | 2003-05-08 |
| JP2003127345A5 JP2003127345A5 (ja) | 2006-03-09 |
Family
ID=19140213
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001323303A Pending JP2003127345A (ja) | 2001-10-22 | 2001-10-22 | インクジェットヘッド用ノズルプレート及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003127345A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7326524B2 (en) | 2003-08-11 | 2008-02-05 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Methods for producing a nozzle plate and nozzle plate |
| CN110001200A (zh) * | 2017-11-14 | 2019-07-12 | 精工电子打印科技有限公司 | 喷射孔板的制造方法 |
-
2001
- 2001-10-22 JP JP2001323303A patent/JP2003127345A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7326524B2 (en) | 2003-08-11 | 2008-02-05 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Methods for producing a nozzle plate and nozzle plate |
| CN110001200A (zh) * | 2017-11-14 | 2019-07-12 | 精工电子打印科技有限公司 | 喷射孔板的制造方法 |
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|
| A521 | Written amendment |
Effective date: 20061010 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
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Effective date: 20061213 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |