JP2003127384A - インクジェットヘッドの製造方法及びそのヘッドを有するインクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットヘッドの製造方法及びそのヘッドを有するインクジェットプリンタ

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JP2003127384A
JP2003127384A JP2001331113A JP2001331113A JP2003127384A JP 2003127384 A JP2003127384 A JP 2003127384A JP 2001331113 A JP2001331113 A JP 2001331113A JP 2001331113 A JP2001331113 A JP 2001331113A JP 2003127384 A JP2003127384 A JP 2003127384A
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oil
ink
repellent film
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JP2001331113A
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Chihiro Sonehara
千博 曽根原
Yoichi Kubomura
陽一 久保村
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Original Assignee
Seiko Epson Corp
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐インク性、耐擦性に優れ、且つ、安定的に
長時間撥水撥油性が持続する高印字品質のインクジェッ
トヘッドの製造方法を提供する。 【解決手段】 撥水撥油膜処理前にインクジェットヘッ
ドのノズルプレート2表面に300nm以下の波長を有
する紫外線11を照射することで、インクジェットヘッ
ドのノズル表面の清浄度を効果的に高めることができ、
その後、ノズルプレート2表面に撥水撥油膜12を20
nm以上形成することによって、ノズル表面と撥水撥油
膜12との密着力が向上し、耐久的印字品質を得ること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置に用いられるインクジェットヘッドの製造方法及
びその製造方法により得られたヘッドを有するインクジ
ェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットヘッドは、水性または油
性のインクを用いるので、ノズル表面の撥水撥油性が不
十分な場合、インクが付着し易くなる。そのため、吐出
するインクの直進性が損なわれ、印字乱れなどのトラブ
ルによって文字の判読が不能となることがある。
【0003】また、インクジェットヘッドは、例えばシ
リコン、ガラス、金属、樹脂などが構成材料として用い
られている。これらの構成材料は、インクに濡れやすい
性質を持っているので、インクの噴射するノズル表面は
撥水撥油化処理が行われており、特にガラスに適した撥
水撥油材料として、特開平3−43065号、特開平4
−505895号公報に開示されているようなフッ素含
有有機化合物が提案されていた。
【0004】また、インクジェットヘッドのノズル面
は、印字中に付着したインク及び紙粉を除去するために
定期的にゴムで擦られるが、この操作によって、ノズル
穴周辺部へ撥水撥油膜が凝集するため、特開平9−23
9991号に開示されているように紫外線を撥水撥油膜
に照射し、撥水撥油膜を硬化させ、撥水撥油膜の凝集を
防ぐ製造方法が提案されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術には、次のような課題があった。インクジェットヘッ
ドを有するインクジェットプリンタは、ノズル表面に付
着した紙粉及びインク滴を除去するため、定期的にゴム
で擦るという作業を行う。また、印字中あるいは、印字
紙をプリンタに挿入した時に、前記ノズル面に印字紙が
接触する場合がある。
【0006】これらの状況下において、ノズル表面との
密着力の弱い撥水撥油膜がノズル表面から剥がれてしま
い、撥水撥油性の低下が生じ、インクの直進性が損なわ
れ、印字品質が劣化し文字の判読が難しくなる課題を有
していた。
【0007】本発明は、上記の課題を解決するものであ
り、その目的とするところは、耐インク性、耐擦性に優
れ、高印字品質のインクジェットヘッドの製造方法を提
供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
ヘッドの製造方法は、インクが噴射するノズル表面上へ
撥水撥油膜を積層したインクジェットヘッドの製造方法
において、撥水撥油膜処理前にノズル表面へ紫外線を照
射することを特徴とする。また、前記紫外線の波長が、
300nm以下であることを特徴とする。また、前記ノ
ズル表面上に真空蒸着法によって撥水撥油膜を20nm
以上積層させることを特徴とする。
【0009】また、前記製造方法により得られたインク
ジェットヘッドを用いたインクジェットプリンタである
ことを特徴とする。
【0010】上記方法によれば、撥水撥油膜処理前のイ
ンクジェットヘッドのノズル表面の清浄度を効果的に高
めることができ、インクジェットヘッドのノズル表面と
撥水撥油膜との密着力を向上させる効果がある。
【0011】本発明において、インクジェットヘッドの
ノズル表面へ照射される紫外線のエネルギーは、300
nmである時、約100kcal/molである。一
方、ノズル表面を汚染している有機物の主結合であるC
-Cの解離エネルギーは83kcal/mol、C-Hは
98kcal/mol、C-Oは84kcal/mol
なので、紫外線の照射により、有機物の結合を切断する
ことができる。紫外線のエネルギーは波長が短くなるに
つれてエネルギーが増加することから300nm以下の
紫外線が最適である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、インクジェットヘッドの一
例であり、このインクジェットヘッドは、フェイスイン
クジェットタイプであり、静電方式による駆動のもので
ある。図1のインクジェットヘッド1は、キャビティプ
レート3を挟み、上側にノズルプレート2、下側にガラ
ス基板3がそれぞれ積層された3層構造となっている。
【0013】キャビティプレート3は例えばシリコン基
板であり、当該プレートの表面には、底板が振動板6と
して機能するインク室7と、インク室7の後部に設けら
れたインク供給口8と、各々のインク室7にインクを供
給するためのインクリザーバ9とがエッチングによって
形成されている。
【0014】キャビティプレート3の上側に接合される
ノズルプレート2は、キャビティプレート3と同様に例
えばシリコン基板である。ノズルプレート2において、
インク室7の上面を規定している部分には各インク室7
に連通する複数のノズル穴5が形成されている。
【0015】キャビティプレート3の下側に接合される
ガラス基板4は、シリコンと熱膨張率が近いホウ珪酸ガ
ラス基板である。ガラス基板4において、各々の振動板
6に対向する部分には、個別電極10が形成されてい
る。
【0016】本発明のインクジェットヘッド製造方法の
真空蒸着法による撥水撥油膜は、前記ノズルプレート2
に対し形成するものである。この真空蒸着法による撥水
撥油膜の形成は、前記ガラス基板4と、キャビティプレ
ート3と、ノズルプレート2を、それぞれを接合させ、
3層構造の基板に対し施している。この撥水撥油膜を蒸
着した基板をスライサーによって切断したチップが図1
に示したインクジェットヘッドである。
【0017】次に図2を用いて、本発明のインクジェッ
トヘッドの製造方法を詳細に説明する。図2は、図1の
ノズルプレート2への紫外線照射工程と撥水撥油膜形成
工程の概略断面図である。
【0018】まず前記3層構造に加工された基板を専用
の治具に固定し、300nm以下の波長を有する紫外線
ランプが装備された紫外線照射装置の中に、前記ノズル
プレート2が前記紫外線ランプと相対するようにセット
する。
【0019】その後、図2(a)に示すノズル穴5を加
工したノズルプレート2に300nm以下の波長を含む
紫外線11を均一に照射させる。この時、紫外線11が
均一に照射できるように、前記3層構造に加工した基板
を円盤状のプレートに載せ、前記円盤状プレートを一定
の速度で回転させる機構を紫外線照射装置に設けること
も有効である。
【0020】前記紫外線11を照射後、紫外線照射装置
より、前記3層構造に加工した基板を固定していた治具
を取り出し、治具表面の温度を測定し、前記治具の表面
温度が30℃以下に達するまで自然放置する。前記治具
の表面温度が30℃以下に達した後、真空蒸着装置の中
に前記治具をセットし、フッ素含有シランカップリング
化合物である東京製品開発研究所製「パラックコート」
を、真空蒸着法によって図2(b)のようにノズルプレ
ート2へ蒸着し、撥水撥油膜12を20nm以上積層さ
せる。
【0021】本発明の製造方法にて製造したインクジェ
ットヘッド1において、前記ノズルプレート2に形成し
た撥水撥油膜12の耐インク性、耐擦性試験を実施し
た。
【0022】試験は、一定量インクが入った容器に、撥
水撥油膜処理前の紫外線照射時間を10分、20分、6
0分に設定したインクジェットヘッド1をノズルプレー
ト2表面が接液されるよう固定し、70℃一定の状態で
3日間放置し、耐インク性の試験を行う。次いで、ノズ
ルプレート2表面をゴムで一定方向に3000回擦り、
更に、印字紙がノズル表面に接するように端面を折り曲
げて、プリンタのキャリッジを70秒間に10回往復運
動させて耐擦性を試験した。試験対象用のインクジェッ
トヘッド1は、前記ノズルプレート2表面のインク接
液、ゴムによる擦り、印字紙による擦りの試験を連続し
て実施し、各々の試験後毎にプリンタにて印字させ、印
字品質を次の基準で判定した。
【0023】表1に試験結果を示す。 ◎:ノズル表面の撥水撥油性が確保されており、印字用
紙にインク滴の飛行曲がりがない状態 ○:ノズル表面の撥水撥油性が確保されているが、印字
用紙にインク滴の飛行曲がりが確認された状態 ×:ノズル表面の撥水撥油性が確保されず、更に印字用
紙にインク滴の飛行曲がりが確認され、文字の判読が不
能な状態
【0024】
【表1】
【0025】このように、紫外線11の照射時間を60
分にて、撥水撥油膜12を真空蒸着したインクジェット
ヘッドが最も印字品質が良好であった。
【0026】紫外線11の照射時間60分のインクジェ
ットヘッドにおいて、前記試験と同様のゴムによるノズ
ル面擦りを更に、10000回追加し、印字品質を確認
した結果、ノズル表面の撥水撥油性が確保されており、
また、印字したときのインク滴の飛行曲がりが認められ
ず、良好な印字品質を維持した。
【0027】なお、本実施例は、本発明の一部について
記したものであり、他のフッ素系撥水撥油剤やシリコー
ン系の撥水撥油剤を用いても、また撥水撥油剤の濃度が
異なっても同様の効果が発揮された。
【0028】また、撥水撥油材料の形成方法は、蒸着法
以外に撥水撥油材料が溶解した液を用いたスプレー法、
浸せき法によっても同様の効果があった。
【0029】また、インクジェットヘッドの構造が、流
路と垂直方向にノズル穴を有したヘッドを用いた場合で
も、同様の効果を有した。
【0030】
【発明の効果】以上記したように本発明によれば、撥水
撥油膜処理前にインクジェットヘッドのノズルプレート
2表面に300nm以下の波長を有する紫外線11を照
射することでインクジェットヘッドのノズル表面の清浄
度を効果的に高めることができ、その後、ノズルプレー
ト2表面に撥水撥油膜12を20nm以上形成すること
によって、ノズル表面と撥水撥油膜12との密着力を向
上させ、耐久的印字品質を改善する効果を有した。
【0031】また、上記のような優れた効果を有するイ
ンクジェットヘッドを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェットヘッドの概略
断面図である。
【図2】本発明を適用したノズルプレートの工程別概略
断面図である。
【符号の説明】
1 インクジェットヘッド 2 ノズルプレート 3 キャビティプレート 4 ガラス基板 5 ノズル穴 6 振動板 7 インク室 8 インク供給口 9 インクリザーバ 10 個別電極 11 紫外線 12 撥水撥油膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクが噴射するノズル表面へ撥水撥油膜
    を積層したインクジェットヘッドの製造方法において、
    撥水撥油膜処理前にノズル表面へ紫外線を照射すること
    を特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記紫外線の波長が、300nm以下であることを特徴
    とするインクジェットヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1、2において、 真空蒸着法によって撥水撥油膜を20nm以上形成する
    ことを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1、2、3のいずれかに記載の製造
    方法により得られたインクジェットヘッドを有するイン
    クジェットプリンタ。
JP2001331113A 2001-10-29 2001-10-29 インクジェットヘッドの製造方法及びそのヘッドを有するインクジェットプリンタ Withdrawn JP2003127384A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005262471A (ja) * 2004-03-16 2005-09-29 Seiko Epson Corp 液滴吐出ヘッドの製造方法、及び液滴吐出ヘッド、並びに液滴吐出装置
JP2005344793A (ja) * 2004-06-01 2005-12-15 Nippon Densan Corp 流体動圧軸受および流体動圧軸受の製造方法、スピンドルモータおよび記録ディスク駆動装置。

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Effective date: 20050104