JP2003128945A - 体積変化樹脂成形体およびその製造方法、成形型の製造方法 - Google Patents
体積変化樹脂成形体およびその製造方法、成形型の製造方法Info
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Abstract
とする、吸水性高分子樹脂と親水性高分子樹脂とを含む
体積変化の大きい樹脂成形体およびその製造方法、体積
変化樹脂成形体を用いた成形型の製造方法を提供する。 【解決手段】 吸水性高分子樹脂と、親水性高分子樹脂
とを含む体積変化樹脂成形体。吸水状態の吸水性高分子
樹脂に親水性高分子樹脂を加えて攪拌する工程と、前記
吸水状態の吸水性高分子樹脂と前記親水性高分子樹脂と
の混合物を密閉容器で加熱する工程と、前記混合物を離
型して乾燥する工程とを備えた体積変化樹脂成形体の製
造方法。前記吸水状態の吸水性高分子樹脂と前記親水性
高分子樹脂との混合物を密閉容器から離型して乾燥し、
体積変化させて前記密閉容器の複製を形成する工程と、
前記密閉容器の複製を型材樹脂に転写する工程とを備え
た成形型の製造方法。
Description
と親水性高分子樹脂とを含む体積変化樹脂成形体および
その製造方法、体積変化樹脂成形体を用いた成形型の製
造方法に関する。
隔をおいて、多数条の溝などを有する回折光学素子を得
るには、微細加工を必要とする。これらの回折光学素子
は、光の損失の問題があるため、高精度の加工が要求さ
れ、従来の機械加工では、非常に困難である。このよう
な微細加工を行なう場合、専用の加工装置が必要とな
り、非常に膨大な費用が掛かる上に、加工に長時間を要
するという問題があった。
加する現象と、吸水状態の吸水性ポリマーが放水して体
積が減少する現象を利用して、吸水性ポリマーを含んだ
材料を成形することにより、成形体を得る方法が知られ
ている。
方法としては、以下のようなものがある。例えば、特開
平8−73757号公報には、吸水状態の吸水性ポリマ
ーと、無機質粉末と、水溶性接着剤粉末とからなる混合
物を、セメントや石膏のように水を加えて硬化する水硬
性材料に混合した後、加熱して、吸水性ポリマーに含ま
れている水を蒸発放出させ、この水と水硬性材料とから
なる水和物を形成して、混合物を硬化し、軽量成形体を
成形する方法が提案されている。
メントを主成分とする水硬性材料を型に流し込んで成形
する注型成形法において、水硬性材料中に水溶性の材料
で被覆した吸水性ポリマーと水との混合物を型に注型し
て、建築材料として用いられる無機硬化体を成形する方
法が提案されている。この成形方法は、吸水性ポリマー
が水を吸収して、無機硬化体が短時間で離型することを
可能としている。
膨潤性吸水性樹脂の微粒子に水を吸わせてゲル化し、こ
のゲルとセラミックス粉末を混合して成形して成形体と
し、この成形体を焼成して、多孔質セラミックスを成形
する方法が提案されている。この成形方法では、水膨潤
性吸水性樹脂微粒子が、成形体中に独立した粒子状で点
在し、成形体の焼成後、吸水した水膨潤性吸水性樹脂微
粒子があった部分が独立気孔をなし、多孔質セラミック
スが得られる。
の成形方法では、吸水性ポリマーあるいは吸水性ポリマ
ーと高分子化合物からなる成形体は、ゲル状であり、体
積変化(膨潤増大)するが、その体積変化率は小さかっ
た。また、吸水性ポリマーあるいは吸水性ポリマーを用
いて、成形体に気孔を作製することによる軽量化を目的
とするものであった。
で、型取りや成型加工が容易で、微細加工を可能とす
る、吸水性高分子樹脂と親水性高分子樹脂とを含む体積
変化の大きい樹脂成形体およびその製造方法、体積変化
樹脂成形体を用いた成形型の製造方法を提供することを
課題とする。
子樹脂と、親水性高分子樹脂とを含む体積変化樹脂成形
体によって解決できる。前記体積変化樹脂成形体が、そ
の表面に微細パターン形状を有することが好ましい。前
記微細パターンが、一定の間隔をおいて形成されている
ことが好ましい。前記体積変化樹脂成形体が、成形型ま
たは成形型の複製であることが好ましい。
子樹脂に親水性高分子樹脂を加えて攪拌する工程と、前
記吸水状態の吸水性高分子樹脂と前記親水性高分子樹脂
との混合物を密閉容器で加熱する工程と、前記混合物を
前記密閉容器から離型して乾燥する工程とを備えた体積
変化樹脂成形体の製造方法によって解決できる。前記吸
水性高分子樹脂および/または前記親水性高分子樹脂を
粉砕して微粒子としたものを用いることが好ましい。吸
水状態の吸水性高分子樹脂に親水性高分子樹脂を加えて
攪拌する工程に先だって、吸水性高分子樹脂、水または
親水性高分子樹脂のいずれかに消泡剤を添加することが
好ましい。
水性高分子樹脂との混合物を密閉容器で加熱する工程の
後に、前記密閉容器を一旦解放し、前記混合物を攪拌し
て、再度前記密閉容器を加熱する工程を備えたことが好
ましい。前記吸水状態の吸水性高分子樹脂と前記親水性
高分子樹脂との混合物を密閉容器で加熱する工程の後
に、前記密閉容器を一旦解放して室温で放置し、前記混
合物に架橋剤を添加して攪拌し、再度前記密閉容器を加
熱する工程を備えたことが好ましい。前記架橋剤を、エ
ポキシ主剤、エポキシ主剤および硬化剤のいずれか1種
からなるものとすることが好ましい。前記吸水状態の吸
水性高分子樹脂と前記親水性高分子樹脂との混合物を密
閉容器で加熱する工程の後に、前記密閉容器を水冷する
工程を備えたことが好ましい。
に親水性高分子樹脂を加えて攪拌する工程と、前記吸水
状態の吸水性高分子樹脂と前記親水性高分子樹脂との混
合物を密閉容器で加熱する工程と、前記混合物を前記密
閉容器から離型して乾燥し、体積変化させて前記密閉容
器の複製を形成する工程と、前記密閉容器の複製を型材
に転写する工程とを備えた成形型の製造方法によって解
決できる。前記成形型の製造方法において、一連の工程
を複数回繰り返して、相似的に体積が縮小された密閉容
器の複製を形成することが好ましい。
本発明の体積変化樹脂成形体は、吸水状態の吸水性高分
子樹脂と、親水性高分子樹脂とから概略構成されてい
る。
ては、天然物由来のもの、側鎖に親水性基を有する化学
合成により得られたもの、主鎖に親水性基を有する化学
合成により得られたものなどが挙げられる。天然物由来
の吸水性高分子樹脂としては、ヒドロキシエチルセルロ
ース、でんぷんなどのノニオン系樹脂、カルボキシメチ
ルセルロース、アルギン酸、ヒアルロン酸、ポリグルタ
ミン酸などのアニオン系樹脂、キトサン、ポリリジンな
どのカチオン系樹脂などが挙げられる。
られた吸水性高分子樹脂としては、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリ
(N−アルキル)アクリルアミド、ポリヒドロキシエチ
ルアクリレート、ポリビニルメチルエーテルなどのノニ
オン系樹脂、ポリアクリル酸、ポリ(イソブチレン−マ
レイン酸)、ポリ(2−アクリルアミド−2−メチルプ
ロパン−スルホン酸)、ポリ(メタアクリロイロキシプ
ロパンスルホン酸)、ポリビニルホスホン酸などのアニ
オン系樹脂、ポリメタクリロイロキシエチル四級化アン
モニウムクロリド、N,N´−ジメチル−N−(3−ア
クリルアミドプロピル)−N−(カルボキシルメチル)
アンモニウム塩などのカチオン系樹脂などが挙げられ
る。
られた吸水性高分子樹脂としては、ポリエチレングリコ
ール、ポリジオキソランなどのノニオン系樹脂、ポリエ
チレンイミンなどのカチオン系樹脂などが挙げられる。
変化樹脂成形体に施される微細加工の大きさ程度が好ま
しく、より好ましくは微細加工の大きさの1/10程度
である。また、吸水性高分子樹脂は、吸水状態の体積
が、乾燥状態の100〜1000%程度膨張するものが
好ましい。
ては、溶媒として水を用いることが可能なものが好まし
く、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニル
アルコール、セルロース、アルギン酸などが挙げられ
る。これらの親水性高分子樹脂の粒径は、1mm以下が
好ましく、より好ましくは500μm以下、さらに好ま
しくは100μm以下である。親水性高分子樹脂の粒径
がこの範囲内であれば、攪拌により、吸水性高分子樹脂
と均等に混合される。親水性高分子樹脂の粒径が1mm
を超えると、吸水性高分子樹脂と均一に混合することが
できない。
方法を説明する。ここでは、本発明の体積変化樹脂成形
体の製造方法の一例として、体積変化樹脂成形体を、図
1(a)に示したプラスチックレンズ1の複製の成形型
に成形する方法を説明する。まず、図1(b)に示すよ
うに、表面に一定間隔で形成された、任意形状の多数条
の溝を有するプラスチックレンズ1を注形型2内に載置
し、プラスチックレンズ1の外形を完全に包囲するよう
に、注形型2内にシリコン樹脂3を流し込む。次に、図
1(c)に示すように、このシリコン樹脂3を硬化し
て、密閉容器4を形成する。このようにして得られた密
閉容器4には、プラスチックレンズ1の外形形状が、そ
のまま転写される。次に、吸水性高分子樹脂を粉砕機に
かけて、粒径100μm以下の微粒子とする。同様に、
親水性高分子樹脂を粉砕機にかけて、粒径100μm以
下の微粒子とする。次に、任意の容器内に吸水性高分子
樹脂を入れ、この吸水性高分子樹脂に水を加えて、両者
を攪拌、混合する。次に、吸水状態となった吸水性高分
子樹脂に、親水性高分子樹脂を加えて、両者を攪拌、混
合する。次に、図1(d)に示すように、吸水状態の吸
水性高分子樹脂と親水性高分子樹脂の混合物を、密閉容
器4内に流し込み、シリコン樹脂などからなる蓋5をし
て密閉し、加熱して硬化し、プラスチックレンズ1と同
一形状の体積変化樹脂成形体の中間体6を得る。このと
き、密閉容器4内に流し込んだ吸水状態の吸水性高分子
樹脂と親水性高分子樹脂の混合物を加熱する温度を、6
0〜90℃程度とする。次に、図1(e)に示すよう
に、体積変化樹脂成形体の中間体6を密閉容器4から取
り出し、ポリ四フッ化エチレンなどの疎水性かつ離型性
のよい材料からなる板7上に載置し、12〜24時間放
置するか、または、板7上に載置した体積変化樹脂成形
体の中間体6を乾燥機内に静置して、40〜60℃で、
12時間乾燥する。すると、図1(f)に示すように、
体積変化樹脂成形体の中間体6から水が蒸発し、体積変
化樹脂成形体の中間体6の体積が相似的に収縮し、プラ
スチックレンズ1を相似的に縮小した体積変化樹脂成形
体8を得る。このとき、体積変化樹脂成形体8の体積
は、プラスチックレンズ1の体積の0.1〜0.5倍と
なる。
り、プラスチックレンズ1を相似的に縮小した、任意の
大きさの体積変化樹脂成形体を得ることができる。例え
ば、プラスチックレンズ1の表面に一定間隔をおいて、
多数条の溝を形成しておけば、上記一連の工程を繰り返
すことにより、任意の形状、間隔、深さをの微細な溝を
有する体積変化樹脂成形体を容易に成形することができ
る。
製造方法において、吸水性高分子樹脂に水を加えて攪拌
する工程、または吸水状態の吸水性高分子樹脂に親水性
高分子樹脂を加えて攪拌する工程に先だって、吸水性高
分子樹脂、水または親水性高分子樹脂のいずれかに消泡
剤を添加することが好ましい。ここで、消泡剤は、体積
変化樹脂成形体の発泡を防止するために用いられる。本
発明の体積変化樹脂成形体は、微細加工を目的とする成
形型を形成するために用いられるから、寸法精度が高く
なければならない。したがって、形成時に消泡剤を添加
することにより、体積変化樹脂成形体内に気泡ができる
ことを防止し、この気泡によって、体積変化樹脂成形体
に歪みが生じ、寸法精度が低下することを防止すること
ができる。
製造方法において、吸水状態の吸水性高分子樹脂と親水
性高分子樹脂との混合物を密閉容器4に入れて密閉状態
で加熱する工程の後に、蓋5を外して、密閉容器4を一
旦解放し、この混合物を再度攪拌して、再度、密閉容器
4に蓋5をして密閉し、加熱してもよい。このように加
熱開始後に、混合物を再度攪拌することにより、得られ
る体積変化樹脂成形体をより均一なものとし、離型後の
水の蒸発を円滑に行なうことができる。
製造方法において、吸水状態の吸水性高分子樹脂と親水
性高分子樹脂との混合物を密閉容器4に入れて密閉状態
で加熱する工程の後に、蓋5を外して、密閉容器4を一
旦解放して、この混合物に架橋剤を添加して攪拌し、再
度、密閉容器4に蓋5をして密閉し、加熱してもよい。
このように、架橋剤を添加すれば、体積変化樹脂成形体
の硬化が促進し、硬化時間が短縮されるので好ましい。
キシ主剤、エポキシ主剤および硬化剤のいずれか1種が
用いられる。エポキシ主剤としては、無溶剤タイプの親
水性エポキシ剤が好ましく用いられるが、吸水状態の吸
水性高分子樹脂と親水性高分子樹脂の混合物に混練可能
であれば、非親水性エポキシ剤であってもよい。硬化剤
としては、無溶剤タイプで、室温での反応性が遅く、加
熱により固まる変性アミン硬化剤などが好ましく用いら
れる。
製造方法において、吸水状態の吸水性高分子樹脂と親水
性高分子樹脂との混合物を密閉容器4に入れて密閉状態
で加熱する工程の後に、体積変化樹脂成形体の中間体6
を離型する前に、密閉容器4を水冷して、室温まで冷却
することが好ましい。このように、体積変化樹脂成形体
の中間体6を離型する前に、密閉容器4を水冷して、室
温まで冷却すれば、体積変化樹脂成形体の中間体6の流
動性が下がり、体積変化樹脂成形体の中間体6が高い寸
法精度を維持したまま相似的に収縮し、体積変化樹脂成
形体8が得られる。
本発明の体積変化樹脂成形体の製造工程を繰り返し行
い、プラスチックレンズ1を相似的に縮小した、任意の
大きさの体積変化樹脂成形体を得た後、この体積変化樹
脂成形体をエポキシ系の金属性型取り材で型取りし、体
積変化樹脂成形体の外形形状がそのまま転写された成形
型を作製する。そして、この成形型を用いて、樹脂をキ
ャスト法、射出成形法、スタンプ法などにより成形し、
表面に数十μm以下の一定間隔をおいて、多数条の溝が
形成された任意形状の最終成形品を得る。
果を明らかにする。 (実施例1)まず、吸水性高分子樹脂(商品名:サンフ
レッシュST−500D、三洋化成社製)を粉砕機にか
けて、粒径を500μm以下にした。同様にして、ポリ
ビニルアルコール(分子量:2000、和光純薬工業社
製)を粉砕機にかけて、粒径を500μm以下にした。
次に、吸水性高分子樹脂0.1〜1.0gを容器内に入
れ、ここに精製水40重量部を加えて、攪拌機を用いて
均一になるまで充分に攪拌した。次に、吸水状態となっ
た吸水性高分子樹脂のうち10重量部を採取して別の容
器に入れ、ここにポリビニルアルコール5重量部を加え
て、攪拌機を用いて均一になるまで充分に攪拌した後、
蓋をして、吸水性高分子樹脂とポリビニルアルコールの
混合物の入った容器を乾燥機内に入れ、温度85℃で、
15分間加熱した。次に、乾燥機内から、この容器を取
り出し、蓋を開けて再攪拌した後、再び蓋をして室温に
なるまで放置し、吸水性高分子樹脂の含有量の異なる6
種類の体積変化樹脂成形体の中間体を得た。得られた体
積変化樹脂成形体の中間体について、成形型への注入し
易さ、タック(べたつき)、形状保持性を評価した。結
果を表1に示す。
形体の中間体も、成形型への注入し易さは良好であるこ
とが確認された。また、吸水性高分子樹脂の含有量が少
ないと、体積変化樹脂成形体の中間体にタックが生じる
ことが確認された。また、吸水性高分子樹脂の含有量が
少ないと、体積変化樹脂成形体の中間体は自重で形状保
持性がやや劣化する傾向が見られたが、実用上問題ない
範囲であった。
ビニルアルコール(分子量:2800、和光純薬工業社
製)を用いて、吸水性高分子樹脂の含有量の異なる6種
類の体積変化樹脂成形体の中間体を製造した。得られた
体積変化樹脂成形体の中間体について、成形型への注入
し易さ、タック(べたつき)、形状保持性を評価した。
結果を表2に示す。
ビニルアルコール(分子量:3500、和光純薬工業社
製)を用いて、吸水性高分子樹脂の含有量の異なる6種
類の体積変化樹脂成形体の中間体を製造した。得られた
体積変化樹脂成形体の中間体について、成形型への注入
し易さ、タック(べたつき)、形状保持性を評価した。
結果を表3に示す。
樹脂の含有量が少ないと、体積変化樹脂成形体の中間体
は自重で形状保持性がやや劣化する傾向が見られたが、
実用上問題ない範囲であった。
の一定間隔で形成された、任意形状の多数条の溝を有す
るプラスチック回折格子レンズを、シリコン樹脂などの
型材樹脂で型取りし、密閉容器を作製した。次に、実施
例1の吸水性高分子樹脂とポリビニルアルコールの混合
物の所定量を、密閉容器へ流し込んだ。次に、密閉容器
に蓋をして密閉状態とし、この密閉容器を乾燥機内に入
れ、温度85℃で、15分間加熱し、吸水性高分子樹脂
の含有量の異なる6種類の体積変化樹脂成形体の中間体
を得た。このとき、体積変化樹脂成形体の中間体の硬化
と同時に、歪み抜きを行なった。次に、密閉容器を乾燥
機より取り出して、体積変化樹脂成形体の中間体を離型
して、ポリ四フッ化エチレンなどの材料からなる板上に
あけ、室温で一晩放置した。その結果、体積変化樹脂成
形体の中間体の体積が、相似的に収縮し、体積変化樹脂
成形体を得た。この体積変化樹脂成形体を用いて、エポ
キシ系の金属性型取り材を用いて、型取りを行なったと
ころ、上記プラスチック回折格子レンズの縮小転写模様
が転写された成形型が得られた。体積変化樹脂成形体の
多数条の溝の間隔を、光学顕微鏡を用いて測定し、溝の
間隔の収縮率を算出した。結果を表4に示す。
量が多くなるほど、体積変化樹脂成形体の収縮率が高く
なることが確認された。
品名:サンフレッシュST−500D、三洋化成社製)
を粉砕機にかけて、粒径を500μm以下にした。同様
にして、ポリビニルアルコール(分子量:2000、和
光純薬工業社製)を粉砕機にかけて、粒径を500μm
以下にした。次に、吸水性高分子樹脂1重量部を容器内
に入れ、ここに精製水40重量部を加えて、攪拌機を用
いて均一になるまで充分に攪拌した。次に、吸水状態と
なった吸水性高分子樹脂のうち10重量部を採取して密
閉容器に入れ、ここにポリビニルアルコール5重量部を
加えて、攪拌機を用いて均一になるまで充分に攪拌した
後、蓋をして、吸水性高分子樹脂とポリビニルアルコー
ルの混合物の入った密閉容器を乾燥機内に入れ、温度8
5℃で、15分間加熱した。次に、乾燥機内から、この
密閉容器を取り出し、蓋を開けて再攪拌した後、再び蓋
をして室温になるまで放置し、体積変化樹脂成形体の中
間体を得た。次に、この体積変化樹脂成形体の中間体の
15重量部を採取して、ここに固形エポキシ樹脂3重量
部を加えて、混練した後、容器に入れ、蓋をして室温放
置した。次に、表面に0.315mmの一定間隔で形成
された、任意形状の多数条の溝を有するプラスチック回
折格子レンズを、シリコン樹脂などの型材樹脂で型取り
して作製した密閉容器に、固形エポキシ樹脂を添加した
体積変化樹脂成形体の中間体を所定量入れ、この密閉容
器に蓋をして密閉状態とし、この密閉容器を乾燥機内に
入れ、温度85℃で、15分間加熱し、体積変化樹脂成
形体の中間体の硬化と歪み抜きを行なった。次に、この
密閉容器を乾燥機より取り出して、この体積変化樹脂成
形体の中間体を離型して、ポリ四フッ化エチレンなどの
材料からなる板上に静置し、室温で一晩放置した。その
結果、体積変化樹脂成形体の中間体の体積が、相似的に
収縮し、体積変化樹脂成形体を得た。この実施例の体積
変化樹脂の中間体は、成形型への注入性が良好で、タッ
クもなく、また、形状保持性は特に良好であった。体積
変化樹脂成形体の多数条の溝の間隔を、光学顕微鏡を用
いて測定し、溝の間隔の収縮率を算出した。また、体積
変化樹脂成形体の外形寸法をノギスで測定し、外形寸法
の収縮率および体積の収縮率を算出した。結果を表5に
示す。
形体は、一辺の長さが0.8倍、溝の間隔が0.8倍、
体積が0.5倍に収縮していることが確認された。
品名:サンフレッシュST−500D、三洋化成社製)
を粉砕機にかけて、粒径を500μm以下にした。同様
にして、ポリビニルアルコール(分子量:2000、和
光純薬工業社製)を粉砕機にかけて、粒径を500μm
以下にした。次に、吸水性高分子樹脂0.1重量部を容
器内に入れ、ここに精製水40重量部を加えて、攪拌機
を用いて均一になるまで充分に攪拌した。次に、吸水状
態となった吸水性高分子樹脂のうち10重量部を採取し
て密閉容器に入れ、ここにポリビニルアルコール5重量
部を加えて、攪拌機を用いて均一になるまで充分に攪拌
した後、蓋をして、吸水性高分子樹脂とポリビニルアル
コールの混合物の入った密閉容器を乾燥機内に入れ、温
度85℃で、15分間加熱した。次に、乾燥機内から、
この密閉容器を取り出し、蓋を開けて再攪拌した後、再
び蓋をして水冷した後、室温になるまで放置し、体積変
化樹脂成形体の中間体を得た。次に、体積変化樹脂成形
体の中間体の一部を取り出して球状にし、ポリ四フッ化
エチレンなどの材料からなる板上に静置し、室温で1日
放置した。その結果、体積変化樹脂成形体の中間体の体
積が相似的に収縮し、球形の体積変化樹脂成形体を得
た。このとき、球の直径は8mmから5mmに縮小し、
直径の収縮率は0.63倍であった。また、体積収縮率
は0.76倍であった。
品名:サンフレッシュST−500D、三洋化成社製)
を粉砕機にかけて、粒径を500μm以下にした。次
に、吸水性高分子樹脂5重量部を密閉容器内に入れ、こ
こに精製水2000重量部を加えて、攪拌機を用いて均
一になるまで充分に攪拌した。次に、吸水性高分子樹脂
と精製水の混合物を60〜70℃に加熱しながら、ここ
に、でんぷん1200重量部加えて、攪拌機を用いて溶
解させて、体積変化樹脂成形体の中間体を得た。次に、
この体積変化樹脂成形体の中間体の少量をポリ四フッ化
エチレンなどの材料からなる板上に静置し、室温で1日
放置した。その結果、体積変化樹脂成形体の中間体の体
積が、相似的に収縮し、体積変化樹脂成形体を得た。こ
のとき、体積収縮率は0.4倍であった。
量:2800、和光純薬工業社製)を粉砕機にかけて、
粒径を500μm以下にした。次に、ポリビニルアルコ
ール5重量部を密閉容器内に入れ、ここに精製水10重
量部を加えて、攪拌機を用いて均一になるまで充分に攪
拌した。次に、このポリビニルアルコールと水の混合物
に、エポキシ樹脂の主剤1重量部を加えて、攪拌機を用
いて均一になるまで充分に攪拌した後、蓋をして、ポリ
ビニルアルコールと水の混合物の入った密閉容器を乾燥
機内に入れ、温度85℃で、15分間加熱した。次に、
乾燥機内から、この密閉容器を取り出し、体積変化樹脂
成形体の中間体を得た。次に、体積変化樹脂成形体の中
間体の一部を取り出して球状にし、ポリ四フッ化エチレ
ンなどの材料からなる板上に静置し、室温で1日放置し
た。その結果、体積変化樹脂成形体の中間体の体積が相
似的に収縮し、球形の体積変化樹脂成形体を得た。この
とき、球の直径は5mmから4mmに縮小し、直径の収
縮率は0.8倍であった。また、体積収縮率は0.5倍
であった。
量:3500、和光純薬工業社製)を粉砕機にかけて、
粒径を500μm以下にした。次に、ポリビニルアルコ
ール5重量部を密閉容器内に入れ、ここに精製水10重
量部を加えて、攪拌機を用いて均一になるまで充分に攪
拌した。次に、密閉容器に蓋をして、ポリビニルアルコ
ールと水の混合物の入った密閉容器を乾燥機内に入れ、
温度85℃で、15分間加熱した。次に、乾燥機内か
ら、この密閉容器を取り出し、水を吸収して膨潤したポ
リビニルアルコールを直方体や球状に形成しようとした
ところ、次第にその形状が崩れてしまい、形成不可能で
あった。
樹脂成形体によれば、任意の形状、大きさの微細加工を
容易に行なうことができる。また、本発明の成形型の製
造方法によれば、成形型の基になる部材を相似的に縮小
して成形型を製造するから、成形型の基になる部材の加
工誤差も縮小されるので、目的とする成形型の加工精度
が向上する。また、成形型の基になる部材の表面の凹凸
なども縮小されるため、目的とする成形型の加工精度が
向上する。
例を示す断面図である。
脂、4・・・密閉容器、5・・・蓋、6・・・体積変化樹脂成形
体の中間体、7・・・板、8・・・体積変化樹脂成形体
Claims (13)
- 【請求項1】 吸水性高分子樹脂と、親水性高分子樹脂
とを含むことを特徴とする体積変化樹脂成形体。 - 【請求項2】 前記体積変化樹脂成形体が、その表面に
微細パターン形状を有することを特徴とする請求項1記
載の体積変化樹脂成形体。 - 【請求項3】 前記微細パターンが、一定の間隔をおい
て形成されていることを特徴とする請求項1または2記
載の体積変化樹脂成形体。 - 【請求項4】 前記体積変化樹脂成形体が、成形型また
は成形型の複製であることを特徴とする請求項1ないし
3のいずれかに記載の体積変化樹脂成形体。 - 【請求項5】 吸水状態の吸水性高分子樹脂に親水性高
分子樹脂を加えて攪拌する工程と、前記吸水状態の吸水
性高分子樹脂と前記親水性高分子樹脂との混合物を密閉
容器で加熱する工程と、前記混合物を前記密閉容器から
離型して乾燥する工程とを備えたことを特徴とする体積
変化樹脂成形体の製造方法。 - 【請求項6】 前記吸水性高分子樹脂および/または前
記親水性高分子樹脂を粉砕して微粒子としたものを用い
ることを特徴とする請求項6記載の体積変化樹脂成形体
の製造方法。 - 【請求項7】 吸水状態の吸水性高分子樹脂に親水性高
分子樹脂を加えて攪拌する工程に先だって、吸水性高分
子樹脂、水または親水性高分子樹脂のいずれかに消泡剤
を添加することを特徴とする請求項5または6記載の体
積変化樹脂成形体の製造方法。 - 【請求項8】 前記吸水状態の吸水性高分子樹脂と前記
親水性高分子樹脂との混合物を密閉容器で加熱する工程
の後に、前記密閉容器を一旦解放し、前記混合物を攪拌
して、再度前記密閉容器を加熱する工程を備えたことを
特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載の体積変
化樹脂成形体の製造方法。 - 【請求項9】 前記吸水状態の吸水性高分子樹脂と前記
親水性高分子樹脂との混合物を密閉容器で加熱する工程
の後に、前記密閉容器を一旦解放して室温で放置し、前
記混合物に架橋剤を添加して攪拌し、再度前記密閉容器
を加熱する工程を備えたことを特徴とする請求項5ない
し8のいずれかに記載の体積変化樹脂成形体の製造方
法。 - 【請求項10】 前記架橋剤を、エポキシ主剤、エポキ
シ主剤および硬化剤のいずれか1種からなるものとする
ことを特徴とする請求項9記載の体積変化樹脂成形体の
製造方法。 - 【請求項11】 前記吸水状態の吸水性高分子樹脂と前
記親水性高分子樹脂との混合物を密閉容器で加熱する工
程の後に、前記密閉容器を水冷する工程を備えたことを
特徴とする請求項5ないし10のいずれかに記載の体積
変化樹脂成形体の製造方法。 - 【請求項12】 吸水状態の吸水性高分子樹脂に親水性
高分子樹脂を加えて攪拌する工程と、前記吸水状態の吸
水性高分子樹脂と前記親水性高分子樹脂との混合物を密
閉容器で加熱する工程と、前記混合物を前記密閉容器か
ら離型して乾燥し、体積変化させて前記密閉容器の複製
を形成する工程と、前記密閉容器の複製を型材に転写す
る工程とを備えたことを特徴とする成形型の製造方法。 - 【請求項13】 請求項12記載の成形型の製造方法に
おいて、一連の工程を複数回繰り返して、相似的に体積
が縮小された密閉容器の複製を形成することを特徴とす
る成形型の製造方法。
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|---|---|---|---|
| JP2001320940A JP3937793B2 (ja) | 2001-10-18 | 2001-10-18 | 体積変化樹脂成形体およびその製造方法、成形型の製造方法 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2001
- 2001-10-18 JP JP2001320940A patent/JP3937793B2/ja not_active Expired - Fee Related
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