JP2003133401A - 静電チャック - Google Patents
静電チャックInfo
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Abstract
ェハ表面の温度分布を均一にすることができるととも
に、熱伝導性ガスのガス漏れが抑え、さらにはウェハの
離脱応答性に優れた静電チャックを提供する。 【解決手段】板状セラミック体2の一方の主面に、その
外周部4を残して深さが3〜10μmの凹部3を形成
し、上記外周部頂面におけるうねりを1〜3μmとする
とともに、上記凹部底面の周縁部にガス溝5を設け、上
記凹部底面下方の板状セラミック体2中に静電吸着用電
極7を配置して静電チャック1を構成する。
Description
プラズマCVD等の成膜装置や、プラズマエッチング、
光励起エッチング等のエッチング装置に使用され、半導
体ウェハ等のウェハを吸着保持する静電チャックに関す
るものである。
等の成膜装置や、プラズマエッチング、光エッチング等
のエッチング装置などの主に半導体製造装置において
は、半導体ウェハ(以下、単にウェハという)を精度良
く保持する手段として静電気力により吸着保持する静電
チャックが用いられている。
多く、成膜装置では、成膜時の反応ガスによりウェハが
加熱され、ウェハ表面の温度分布が不均一になり、その
結果、ウェハの不良が発生するという問題があった。ま
た、エッチング装置においても、プラズマエッチングガ
スや光励起エッチング時の紫外線や可視光によりウェハ
が加熱され、ウェハ表面の温度分布が不均一になり、そ
の結果、エッチングレートが温度分布によりばらつき、
ウェハの全面を均一にエッチングできないといった問題
があった。その為、如何にウェハ表面の温度分布を均一
にするかが課題となっていた。
は、図5に示すように、板状セラミック体22中に静電
吸着用電極23を埋設してなり、上記板状セラミック体
22の上面には多数の突起24と、これらの突起24と
同じ高さを有し、かつ突起24を包囲するように設けら
れた幅sが1mm〜5mmの環状の外周凸部25を備え
た静電チャック21が開示されており、上記突起24及
び外周凸部25の頂面にウェハWを載せた状態で静電吸
着用電極23との間に電圧を印加することにより静電気
力を発現させ、ウェハWを突起24及び外周凸部25の
頂面に吸着固定させるとともに、ウェハWと板状セラミ
ック体22の上面との間に形成される空間にヘリウム等
の熱伝導性ガスを供給することでウェハWと静電チャッ
ク21との間の熱伝導特性を高め、ウェハWの温度分布
を均一にする技術が提案されている。
図6に示すように、静電吸着用電極として機能する板状
金属体32の上面に、その外周部34を残して凹部33
を形成するとともに、上記板状金属体32の凹部33を
含む上面及び側面に誘電体層35を被着し、外周部34
頂面上の誘電体層表面35aから凹部33底面上の誘電
体層表面35bまでの深さrを数10μm〜0.1乃至
0.2mmとした静電チャック31が開示されており、
上記外周部34頂面上の誘電体層表面35aにウェハW
の周縁部を載せた状態で板状金属体32との間に電圧を
印加することにより静電気力を発現させ、ウェハWの周
縁部のみを外周部34頂面上の誘電体層表面35aに吸
着固定させるとともに、ウェハWと凹部33とで形成さ
れる空間に熱伝導性ガスを供給することでウェハWと静
電チャック31との間の熱伝導特性を高め、ウェハWの
温度分布を均一にする技術が提案されている。
7−153825号公報のように多数の突起24と外周
凸部25の頂面でウェハWを吸着保持するようにした静
電チャック21では、反りや変形したウェハWを固定す
る際、部分的にしか吸着させることができず、吸着不足
からウェハWの位置ズレや酷い場合にはウェハWが落下
する恐れがあった。
が吸着領域であると記載され、外周凸部25の下方にま
で静電吸着用電極23が埋設されていないことから、外
周凸部25とウェハWとの間には静電気力が発生してお
らず、その結果、反りや変形したウェハWを固定する
と、外周凸部25の頂面との間に多数の隙間ができ、こ
れらの隙間より熱伝導性ガスが漏れ出して半導体製造装
置内の真空度を低下させ、成膜精度やエッチング精度に
悪影響を与える恐れがあった。
に中央部に大きな凹部33を設け、その外周部34の凸
部のみでウェハWを吸着保持するようにした静電チャッ
ク31では、吸着力が小さいため、ウェハWと凹部33
とで形成される空間に供給される熱伝導性ガスの供給圧
によってウェハWの周縁と外周部34の頂面との間に部
分的に隙間ができ、この隙間より熱伝導性ガスが漏れて
加工中の真空度を低下させ、その結果、各種加工精度に
悪影響を与えるといった課題があった。
でも強固に吸着し、ウェハ表面の温度分布を均一にする
ことができるとともに、冷却ガスのガス漏れが少なく、
さらにはウェハの離脱応答性に優れた静電チャックを提
供することにある。
み、本発明の静電チャックは、板状セラミック体の一方
の主面に、その外周部を残して深さが3〜10μmの凹
部を形成し、上記外周部頂面におけるうねりを1〜3μ
mとするとともに、上記凹部底面の周縁部にガス溝を設
け、上記凹部底面下方の板状セラミック体中又は板状セ
ラミック体の他方の主面に静電吸着用電極を配置したこ
とを特徴とする。
領域における最外周部から上記外周部の内壁面までの距
離を5〜10mmとすることが良い。
説明する。
図で、(a)は平面図、(b)は断面図である。また図
2は図1(b)のA部を拡大した断面図である。
きさを有する円板状をした板状セラミック体2の一方の
主面に、その外周部4を残して平面形状が円形をした凹
部3を有し、上記外周部4の頂面を第二の保持面4aと
するとともに、上記凹部底面の周縁部にガス溝5を備
え、ガス溝5で囲まれた凹部底面を第一の保持面3aと
したもので、凹部底面下方の板状セラミック体2の他方
の主面6には一対の半円状をした静電吸着用電極7を配
置してある。
は、アルミナ質焼結体、窒化珪素質焼結体、窒化アルミ
ニウム質焼結体、イットリウム−アルミニウム−ガーネ
ット質焼結体(以下、YAG質焼結体という)、単結晶
アルミナ(サファイア)を用いることができ、これらの
中でも窒化アルミニウム質焼結体は熱伝達率が50W/
m・k以上、高いものでは熱伝達率100W/m・k以
上を有し、熱伝導性に優れることから、ウエハの均熱性
を高める点で好ましい。また、単結晶アルミナ(サファ
イア)を用いれば、セラミック焼結体と違いボイドや脱
粒がないため、パーティクルの発生を極力嫌う場合に好
適である。
他方の主面6と平行な平坦面としてあり、静電気力に影
響を与える第一の保持面3aから静電吸着用電極7まで
の距離が一定となるようにしてある。
一の保持面3aまでの距離)は3μm〜10μmとし、
板状セラミック体2の一方の主面外周に微小凸部を形成
するとともに、第二の保持面4aである外周部4の頂面
におけるうねりを1μm〜3μmとしてある。
に開口する複数個のガス導入孔8を穿孔してあり、これ
らのガス導入孔8よりガス溝5を介してヘリウムガス等
の熱伝達性ガスをウェハと凹部3とで形成される空間に
供給するようになっている。
ミック体2の他方の主面側にガラスや樹脂系接着剤から
なる絶縁性の接合層14を介してアルミニウムやステン
レス等の金属からなるベース部材9を接合してあり、こ
のベース部材9には、板状セラミック体2のガス導入孔
8とそれぞれ連通するガス供給孔10を備えるととも
に、一対の静電吸着用電極7と電気的に接続された給電
端子12を取り出すための電極取出孔11を備えてい
る。なお、13は電極取出孔11内に設けられた絶縁管
で、細長い給電端子12が金属製のベース部材9と接触
し、短絡を起こすのを防止してある。
するには、図3(a)に示すように、ウェハWの周縁部
が板状セラミック体2の外周部4の頂面である第二の保
持面4aと当接するように載せた状態で、給電端子12
間に通電すると、静電吸着用電極7とウェハWとの間に
静電気力が発現し、図3(b)に示すように、ウェハW
の周縁を板状セラミック体2の外周部4の頂面である第
二の保持面4aと当接させた状態で、ウェハWの中央を
板状セラミック体2の凹部底面である第一の保持面3a
と接触するように吸着させることができ、反りや変形し
たウェハWでも同様に吸着させることができる。
てヘリウムガス等の熱伝達性ガスをウェハWと凹部3と
で形成される空間に供給することにより、ウェハWの周
縁と第二の保持面4aとの間からの熱伝導性ガスの漏れ
を抑え、かつウェハW表面の温度分布を均一にすること
ができ、この状態で成膜加工を施せば、ウェハW上に均
一な膜厚を有し、かつ均質な薄膜を形成することがで
き、また、エッチング加工を施せば、ウェハW上の薄膜
を精度良く加工することができるというように各種加工
精度を高めることができる。
2の一方の主面における外周部4を残してその大部分を
凹部3とし、この凹部底面を吸着領域としたことから、
反りや変形したウェハWでも強固に吸着固定することが
できる。そして、吸着時にはウェハWの中央を第一の保
持面3aと接触させ、ウェハWの周縁を第二の保持面4
aと接触させるとともに、ウェハWと凹部3とで形成さ
れる空間には熱伝導性ガスを供給することができるた
め、ウェハWの中央及び周縁の熱伝達特性を近似させる
ことができ、ウェハW表面の温度分布を均一にすること
ができる。しかも、ウェハWの中央は第二の保持面4a
より低い位置にある第一の保持面3aに吸着されるた
め、ウェハWを第二の保持面4aの内周エッジ部に密着
させることができるとともに、第二の保持面4aとも接
触させることができるため、ウェハWと凹部3とで形成
される空間に供給した熱伝導性ガスがウェハWの周縁と
第二の保持面4aとの間から漏れることを効果的に防止
することができるため、加工中の真空度を低下させるよ
うなことがない。
板状セラミック体2の他方の主面6にのみ静電吸着用電
極7を配置し、凹部底面を吸着領域としたことから、第
二の保持面4aとウェハWとの間には静電気力が働か
ず、静電吸着用電極7への通電を止めた時の残留吸着力
が少なく、また、強制的に下凸に湾曲させられていたウ
ェハWの弾性力によってウェハWを直ちに離脱させるこ
とができる。
ェハWを吸着させると、図3(b)に示すように、ウェ
ハWはその中央が下凸となるように湾曲した状態で固定
されることになるが、本件発明者の研究によれば、吸着
時のウェハWの平面度を高めるよりも、ウェハW表面の
温度分布を一様にする方が重要であることを突き止め、
本発明に至った。
めには、前述したように、凹部3の深さhを3μm〜1
0μmとするとともに、第二の保持面4aである外周部
4の頂面におけるうねりを1μm〜3μmとすることが
重要である。
と、吸着時におけるウェハWの平面度が悪くなりすぎる
ため、成膜時には膜厚みが不均一となり、エッチング時
には形状悪化を引き起こすなど各種加工精度に悪影響を
与えるとともに、ウェハWを吸着保持するのに十分な静
電吸着力が得られなくなるからであり、逆に凹部3の深
さhが3μm未満となると、第二の保持面4aにおける
うねりが3μmである場合、第二の保持面4aの最も窪
んだ箇所の高さが第一の保持面3aと同等程度となり、
吸着時にウェハWの周縁と第二の保持面4aとの間に大
きな隙間ができ、熱伝導性ガスの漏れ量が多くなり過ぎ
て成膜時やエッチング時における真空度を低下させてし
まうため、成膜精度やエッチング精度に悪影響を与えて
しまうからである。
μm未満になると、吸着時にウェハWが貼り付き、ウェ
ハWの離脱時には直ちに切り離すことができなくなるか
らであり、逆に、外周部4の頂面におけるうねりが3μ
mを超えると、ウェハWの周縁を外周部4のうねりに沿
って変形させることができないために部分的な隙間がで
き、熱伝導性ガスが漏れ易くなるからである。
は、真円度測定器で第二の保持面4aである外周部4の
頂面全周の変位を測定し、この変位の最大値と最小値の
差のことである。
mとすることが好ましい。なぜなら、外周部4の幅tが
1mm未満となると、凹部3の形成時に外周部4の頂面
内周エッジ部に欠けや割れが生じ易く、また、欠けや割
れが生じると幅tが狭いことからウェハWとの間に隙間
ができ、この隙間より熱伝導性ガスが漏れ易くなるから
であり、逆に、外周部4の幅tが10mmを超えると、
吸着時にウェハWの中央が下凸に湾曲し難くなり、第一
の保持面3aである凹部底面に吸着させることができな
くなり、ウェハWの保持力が小さくなるとともに、ウェ
ハWと凹部3とで形成される空間に供給された熱伝導性
ガスがウェハWの周縁と第二の保持面4aとの間より漏
れ易くなるからである。ただし、外周部4の幅tは全周
にわたって必ずしも一様である必要性はなく、部分的に
狭い箇所や広い箇所があっても良いが、このような場
合、外周部4の狭い箇所の幅tは1mm以上、外周部4
の広い箇所の幅tは10mm以下となるようにすれば良
い。
防止するには、第二の保持面4aである外周部4の頂面
における表面粗さを滑らかに仕上げ、ウェハWが吸着保
持された時に隙間ができないようにすることが良く、具
体的には算術平均表面粗さ(Ra)で0.6μm以下と
することが良い。
ウェハWと接することから、できるだけ平滑に仕上げる
ことが好ましく、具体的には算術平均表面粗さ(Ra)
で1.2μm以下とすることが良い。
る最外周部から外周部4の内壁面までの距離kは5〜1
0mmとすることが好ましい。なぜなら、この距離kが
5mm未満となると、静電吸着用電極7が外周部4の下
方近傍にまで位置することになり、ウエハWを吸着させ
るとウェハWと第二の保持面4aとの間にも静電気力が
発生し、ウエハWの離脱時における残留吸着力が大きく
なるために、ウエハWの離脱応答性が損なわれるからで
あり、逆に上記距離kが10mmを超えると、ウエハW
と第一の保持面3aとの距離が離れすぎるために大きな
静電気力が得られず、ウエハWの周縁を第二の保持面4
aに押し付ける力が小さくなるため、ウェハWと凹部3
とで構成される空間に供給される熱伝導性ガスの供給圧
によってウエハWの周縁と第二の保持面4aとの間に部
分的に隙間ができ、この隙間より熱伝導性ガスが漏れ易
くなるからである。
作するには、上下面が平滑に仕上げられた板状セラミッ
ク体2を用意し、板状セラミック体2の他方の主面6
に、イオンプレーティング法、PVD法、CVD法、ス
パッタリング法、メッキ法等の膜形成手段により、T
i、W、Mo、Ni等の金属やその炭化物等からなる導
体層を被着し、次いでエッチング加工により不要な箇所
を除去することにより、半円状した一対の静電吸着用電
極7を形成する。
着用電極7の占有領域の最外周部が外周部4の内壁面よ
り5mm〜10mm離れた距離kに位置するようにする
ことが好ましい。
所定位置にマシニング加工やブラスト加工によってガス
溝5及びガス導入孔8を形成するとともに、静電吸着用
電極7には給電端子12を導電性接着剤等で接着固定す
る。
側にガラスや樹脂系接着剤等の絶縁性を有する接合層1
4を介してベース部材9を接合した後、板状セラミック
体2の一方の主面に、その外周部4を残して深さhが3
μm〜10μmの凹部3を形成するとともに、外周部4
の頂面におけるうねりが1μm〜3μmとなるように仕
上げることにより図1に示す静電チャック1を得ること
ができる。
成する手段としては、ブラスト加工やエッチング加工に
て形成することができるが、ロータリー加工機を用いた
研削加工にて製作することが好ましい。なぜなら、ロー
タリー加工機を用いれば、研磨代が残った粗加工の状態
から外周部4と凹部3を同時に仕上げ加工まで一貫して
加工することができ、また、精度良く仕上げることがで
きる。
際に、外周部4の仕上げ代を残しておき、外周部4のみ
ラップ研磨により加工することができる。このラップ研
磨条件としては、板状セラミック体2が窒化アルミニウ
ム質焼結体からなる場合、平面度10μm以下の鋳鉄の
ラップ盤を用い、10μm以下のダイヤモンド砥粒を用
いることで、外周部4の頂面におけるうねりを1μm〜
3μmとすることができる。
の他方の主面6に静電吸着用電極7を備えた静電チャッ
ク1を例にとって説明したが、図4に示すように、凹部
底面下方の板状セラミック体2中に静電吸着用電極7を
埋設した静電チャック1にも適用できることは言う迄も
ない。
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、改良や変更したものでも良いことは言う迄もない。
作し、凹部の深さhを異ならせた時のウェハ表面の温度
バラツキ、熱伝導性ガスの漏れ量、及び離脱応答性につ
いて調べる実験を行った。
らなる直径200mm、厚み1mmの円板状をした板状
セラミックス体2を用意し、この板状セラミック体2の
他方の主面にメッキ法にてNi膜を被着した後、エッチ
ング加工により不要箇所を除去することにより、一対の
半円状をした静電吸着用電極7を円を構成するように形
成した。
を導電性接着剤によって固着した後、板状セラミック体
2の他方の主面側にアルミニウム製のベース部材9をシ
リコン系接着剤からなる接合層14を介して接合した。
の所定位置にブラスト加工にてガス溝5と、このガス溝
5に連通するガス導入口8を形成した後、板状セラミッ
ク体2の一方の主面の外周部4を残して深さhを異なら
せた凹部3を形成することにより各試料としての静電チ
ャックを製作した。
ス溝5で囲まれた凹部底面の直径は190mm、静電吸
着用電極7の占有領域における最外周部から外周部4の
内壁面までの距離kは5mmとした。
器内に設置し、図3(a)に示すように、8インチのシ
リコンウェハを外周部4の頂面の載せた後、一対の静電
吸着用電極7に通電することにより静電気力を発現さ
せ、図3(b)に示すようにシリコンウェハを静電チャ
ック1に吸着させるようにした状態で、ガス導入孔8か
ら熱伝導性ガスとしてヘリウムガスを2666Paの圧
力で供給し、ヘリウムガスの漏れ量をヘリウムの供給量
と真空容器内の差圧で測定した。また、その時のシリコ
ンウェハ表面の温度バラツキを測定した。ただし、ウェ
ハ表面の設定温度は100℃とし、また温度バラツキ
は、任意に選んだウェハ表面の測定点10点の最高温度
と最低温度の温度差ΔTとして測定した。
秒後に静電吸着用電極7への通電を止め、ウェハが離脱
するまでの時間、つまり離脱応答時間を測定し、離脱応
答性を評価した。ただし、ウェハが離脱するまでの時間
はウェハが離脱した瞬間にヘリウムの漏れ量が急激に増
大し始めることから、静電吸着用電極7への通電を止め
てからヘリウムガスの漏れ量が急激に増大し、10SC
CMとなるまでの時間を測定し評価した。
ウェハの離脱時間が10秒以下と離脱応答性は良好であ
ることが判る。
見てみると、凹部3の深さhが0μmである試料No.
1は、ウェハを吸着固定した際に、凹部底面と外周部4
の頂面との間に段差が無いため、ウェハの周縁を外周部
4の頂面に強く密着させることができず、8.3SCC
Mものヘリウムガスの漏れが発生した。
料No.5は、ウェハから凹部底面までの距離が離れす
ぎているため、静電吸着用電極7に通電しても大きな静
電気力を発生させることができず、強固に吸着させるこ
とができないため、ヘリウムガスの供給圧によりウェハ
と外周部4の頂面との間に隙間ができ、この隙間より
7.8SCCMものヘリウムガスの漏れが発生した。
見てみると、凹部3の深さhが0μmである試料No.
1は、ヘリウムガスの漏れのためにウェハの中央まで充
分に行き渡らず、ウェハの中央における熱伝達特性を高
めることができなかった。その結果、ウェハ表面の温度
バラツキが12℃と大きいかった。
0μmの範囲にある試料No.2〜4は、ヘリウムガス
の漏れ量を5SCCM以下に抑えることができるととも
に、ウェハ表面の温度バラツキを5℃以下と均一にする
ことができ、優れていた。
とすれば良いことが判る。 (実施例2)次に、凹部3の深さhを5μmに固定し、
外周部4の頂面におけるうねりを異ならせる以外は実施
例1と同様の条件にてウェハ表面の温度バラツキ、熱伝
導性ガスの漏れ量、及び離脱応答性について調べる実験
を行った。
けるうねりが0.5μmである試料No.6は、離脱応
答時間が13.5秒と長かった。この原因は、外周部4
の頂面のうねりが小さいため、吸着時にウェハの周縁が
外周部4の頂面に押し付けられ、その結果、真空密着し
たリンギング状態となり、離脱し難くなったものと思わ
れる。
μmである試料No.9は、吸着時にうねりに沿ってウ
ェハを密着させることができないため、ウェハと外周部
4の頂面との間に隙間ができ、この隙間より12.7S
CCMものヘリウムガスの漏れが発生した。
りが1μm〜3μmの範囲にある試料No.7,8は、
ヘリウムガスの漏れ量を5SCCM以下に抑えることが
できるとともに、ウェハ表面の温度バラツキを5℃以下
と均一にすることができ、さらにはウェハの離脱応答性
にも優れていた。
は1μm〜3μmとすれば良いことが判る。
り、凹部3の深さhを3μm〜10μmとするととも
に、外周部4の頂面におけるうねりを1μm〜3μmと
し、凹部底面下方の板状セラミック体2の他方の主面6
に静電吸着用電極7を配置することにより、熱伝導性ガ
スのガス漏れを抑えつつ、ウェハ表面の温度分布を均一
にすることができるとともに、ウェハの離脱応答性にも
優れた静電チャック1を提供できることが判る。また、
このような静電チャック1は大きな吸着力が得られるた
め、反りや変形したウェハでも強固に吸着して固定する
ことができる。 (実施例3)さらに、凹部3の深さhを5μm、外周部
4の頂面におけるうねりを1μmに固定し、静電吸着用
電極7の占有領域における最外周部から外周部4の内壁
面までの距離kを異ならせる以外は実施例1と同様の条
件にてウェハ表面の温度バラツキ、熱伝導性ガスの漏れ
量、及び離脱応答性について調べる実験を行った。
占有領域における最外周部から外周部4の内壁面までの
距離kが3mmである試料No.10は、ウェハの離脱
応答性が15.3秒と長かった。この原因としては、静
電吸着用電極7が外周部4の下方近くまで形成されてい
ることにより、静電気力が外周部4にまで影響し、ウェ
ハの離脱時に外周部4に残留吸着力が働き、離脱にかか
る時間がかかったものと思われる。
る最外周部から外周部4の内壁面までの距離kが15m
mである試料No.13は、静電吸着用電極7の占有領
域が狭くなり過ぎるために凹部底面でのウェハの吸着力
が小さく、ウェハの周縁を外周部4の頂面に押し付ける
力が弱くなり、その結果、ヘリウムガスの圧力により、
ウェハの周縁と外周部4の頂面との間に部分的な隙間が
でき、7.7SCCMものヘリウムガスの漏れが発生し
た。
における最外周部から外周部4の内壁面までの距離kが
5mm〜10mmの範囲にある試料No.11,12
は、ヘリウムガスの漏れ量が5SCCM以下と少なく、
ウェハの離脱にかかる時間も10秒以下と短かく良好な
結果であった。また、ウェハ表面の温度バラツキも5℃
以下と良好であった。
おける最外周部から外周部4の内壁面までの距離kは5
mm〜10mmとすれば良いことが判る。
は、板状セラミック体の一方の主面に、その外周部を残
して深さが3〜10μmの凹部を形成し、上記外周部頂
面におけるうねりを1〜3μmとするとともに、上記凹
部底面の周縁部にガス溝を設け、上記凹部底面下方の板
状セラミック体中又は板状セラミック体の他方の主面に
静電吸着用電極を配置したことによって、反りや変形し
たウェハでも強固に吸着固定することができる。
持面である凹部底面と接触させ、ウェハの周縁を第二の
保持面である外周部の頂面と接触させるとともに、ウェ
ハと凹部とで形成される空間には熱伝導性ガスを供給す
ることができるため、ウェハの中央及び周縁の熱伝達特
性を近似させることができ、ウェハ表面の温度分布を均
一にすることができる。
低い位置にある第一の保持面に吸着されるため、ウェハ
を第二の保持面の内周エッジ部に密着させることができ
るとともに、第二の保持面とも接触させることができる
ため、ウェハと凹部とで形成される空間に供給した熱伝
導性ガスがウェハの周縁と第二の保持面との間から漏れ
ることを効果的に防止することができ、各種加工中の真
空度を低下させることがない。
やエッチング加工等の各種加工に用いれば、ウェハに対
して精度の高い加工を施すことができる。
にしか配置していないことから、静電吸着用電極への通
電を止めれば、残留吸着力が小さく、かつ強制的に下凸
に湾曲させられていたウェハの弾性力によってウェハを
保持面より直ちに離脱させることができるため、静電チ
ャックからの離脱応答性を高めることができる。
(a)は平面図、(b)は断面図である。
ウェハを吸着する時の過程を示す断面図である。
ある。
る。
る。
3a:第一の保持面 4:外周部、4a:第二の保持面 5:ガス溝 6:他
方の主面 7:静電吸着用電極 8:ガス導入孔 9:ベース部材
10:ガス供給孔 11:電極取出孔 12:給電端子 13:絶縁管 1
4:接合層 W:ウェハ
Claims (2)
- 【請求項1】板状セラミック体の一方の主面に、その外
周部を残して深さが3μm〜10μmの凹部を備えると
ともに、該凹部底面の周縁部にガス溝を備えてなり、上
記凹部底面下方の板状セラミック体中又は板状セラミッ
ク体の他方の主面に静電吸着用電極を備えた静電チャッ
クであって、上記外周部の頂面におけるうねりが1μm
〜3μmであることを特徴とする静電チャック。 - 【請求項2】上記静電吸着用電極の占有領域における最
外周部から上記外周部の内壁面までの距離が5mm〜1
0mmであることを特徴とする請求項1に記載の静電チ
ャック。
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