JP2003135237A - 枕充填材とそれを用いた枕 - Google Patents

枕充填材とそれを用いた枕

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JP2003135237A
JP2003135237A JP2001332943A JP2001332943A JP2003135237A JP 2003135237 A JP2003135237 A JP 2003135237A JP 2001332943 A JP2001332943 A JP 2001332943A JP 2001332943 A JP2001332943 A JP 2001332943A JP 2003135237 A JP2003135237 A JP 2003135237A
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pine resin
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Kiyohiro Tsuboi
清浩 坪井
Keiichiro Tsuboi
圭一郎 坪井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸湿、除臭、陰イオン発生、遠赤外線発生効
果が期待でき、発汗時に非透水性で腐敗、黴の発生等が
ない状態を保ちながら、通気性、触感のよい枕充填材と
それを用いた枕を提供する。 【解決手段】 枕充填材2が天然のそば殻2aであって、
該そば殻に対して竹炭2b、松脂2cを添加してなり、これ
らを充填する覆布1が上下のスパンボンド通気性不織布
層4,5とそれらの中間のメルトブロー非透水性不織布
層6によって形成された多層の通気性非透水性素材から
なり、溶着縁部3において内側に低融点熱可塑性樹脂を
用いた枕である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、充填材の腐敗、黴
やダニの発生等を防止し、かつ使用に際して良好な触感
が得られるようにした枕充填材とそれを用いた枕に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】枕の充填材としては特にそば殻が旧来よ
り汎用されてきた。これは頭部に対する接触感がよく、
睡眠に適していることや、頭部を動かした際に雑音の発
生が少ない点、更に、いたずらに頭部からの吸熱がなく
寝心地がよいことなどによる。最近の傾向としては、吸
湿、除臭、遠赤外線や陰イオンの発生等を期待して炭の
粉末を充填する試みがなされ、市販もされている(例え
ば、特開2000-333789、特開2000-300412、特開平11-206
537号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】枕の内部に炭のみを充
填すると、ごわごわして頭部に対する接触感が悪くなる
といわれ、また、使用するにつれて炭の粒子が次第に小
さくなってくるので、枕充填材としての硬さがなくな
り、使用心地が悪くなる。また、炭の微粉末が袋状の覆
布から漏れてくるようになる。更に、最近の試験では炭
の気孔内壁に微生物が増殖するといわれている。したが
って、汗をかく夏期等においては、微生物の増殖が著し
い。
【0004】一方、旧来より汎用されてきたそば殻等の
穀物殻にも、夏期等において同様な難点を有している。
加えて、そば殻等の穀物殻は濡れたままに置くと、腐敗
したり黴の発生が避けられない。そこで本発明者は、寝
心地が良いので汎用されているそば殻のような穀物殻等
の充填材を従来のように用い、吸湿、除臭、陰イオン発
生、遠赤外線発生効果が期待でき、かつ、発汗時に非透
水性で腐敗、黴の発生等がない状態を保ちながら、通気
性、触感のよい枕充填材とそれを用いた枕を提供するこ
ととした。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を検討した結
果、天然の充填材と松脂を混合してなる枕充填材とし
た。また、これらに更に炭を添加した枕充填材である。
枕には合成樹脂製短パイプが充填材として汎用されてい
るが、吸湿性や触感からパンヤ、黍殻、そば殻等の天然
枕充填材が好ましく、特に、炭を充填した場合の頭部に
対する接触感が悪くなる点や使用するにつれて炭の粒子
が次第に小さくなるのを防止する作用も得られるのでそ
ば殻が好ましい。炭は木炭、活性炭等でもよいが臭気物
質や水分の吸着能力に優れる竹炭がよい。好ましいの
は、天然充填材100重量部に対して竹炭10〜30重量部、
松脂3〜7重量部添加してなる枕充填材である。松脂は
粉体でもよいし、80℃程度に加熱溶融させて、枕充填材
内又はいずれかの粉体表面に付着させるか、又は紙又は
不織布等のシート片に含浸させて枕充填材内又は覆布内
部に混合するとか、袋状の覆布の内側に含浸させてもよ
い。松脂が充填材の腐敗、黴やダニの発生を防ぎ、竹炭
が臭気の吸着や陰イオンの放出を行う。松脂が存在する
ので、竹炭の気孔に微生物の生息を許さないのである。
【0006】そば殻に対する竹炭と松脂の添加割合は、
そば殻100重量部に対して、竹炭10〜30重量部、松脂3
〜7重量部添加するのがよい。竹炭が10重量部より少な
いと臭気の吸着や陰イオンの放出性能があまり得られな
い。また、竹炭の添加が30重量部を超えるとそば殻の持
つソフトな接触感が得られなくなる。松脂は3wt%より
も少ないと充填材の腐敗、黴やダニの発生を防ぎ難く、
7wt%を超えて添加するのは過剰添加となり無駄が多
い。
【0007】本発明の枕は、袋状の覆布の内部に上記本
発明の枕充填材を密封してなるものである。該覆布内部
には充填材と炭及び松脂とが充填され、袋状の覆布の縁
部を密封してなる枕である。密封するための縁部は不織
布の覆布の構造によって2〜4方にシール部を有するこ
とになる。
【0008】覆布は織布又は不織布で構成すると通気性
があって好ましいが、中でも非透水性不織布が好まし
い。特にメルトブロー不織布が好ましい。メルトブロー
は熱可塑性樹脂の溶融紡糸である。紡糸ノズルの出口に
高温・高圧の空気流を吹き出して、繊維を延伸及び開繊
し、捕集ネットコンベアー(ドラム)上に集積させシート
化する。メルトブロー不織布を構成する熱可塑性樹脂と
しては、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂な
どのポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレー
トなどのポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂などの
結晶性樹脂が用いられる。特に、紡糸性、耐水性などか
ら疎水性のポリプロピレン系樹脂が好ましい。
【0009】覆布を構成する不織布は上下のスパンボン
ド通気性不織布層とその中間のメルトブロー非透水性不
織布層によって形成された多層の通気性非透水性素材が
好ましい。スパンボンド不織布とは、原料ポリマーから
直接、紡糸〜シート形成して得られる不織布で、スパン
ボンド不織布、メルトブロー不織布、低融点スパンボン
ド不織布の順に熱積層された積層不織布がよい。すなわ
ち、積層不織布におけるヒートシール層として、低融点
熱可塑性樹脂を用いる。炭等の微粉末漏れ防止性のため
にの低融点スパンボンド不織布を内側としてヒートシー
ル面とするとよい。袋状の覆布の縁部の密封は接着によ
ることもできるが、作業性、密封性等の面から溶着が最
も好ましい。ヒートシールは縫着と比べると製品縁部の
粉体漏れが遙かに少ない特徴がある。低融点スパンボン
ド不織布を内側すると、ヒートシール時の形体は他の不
織布によって保たれながら、容易な溶着が可能となるの
である。
【0010】上下のスパンボンド通気性不織布層とその
中間のメルトブロー非透水性不織布層の例を示すと、表
面にポリアミドスパンボンド不織布(融点略220℃、目付
15〜25/m2)を用い、中間にポリプロピレンメルトブロー
不織布 (融点略160℃、目付15〜25/m2)、内面にポリエ
チレンスパンボンド不織布(融点略125℃、目付15〜25/m
2)を上中下層として用い、縁部において合わされる内面
側のポリエチレンスパンボンド不織布同士が熱融着され
るようにする。表面にポリエステルスパンボンド不織布
(融点略260℃、目付15〜25/m2)を用い、中間にポリプ
ロピレンメルトブロー不織布、内面にポリエチレンスパ
ンボンド不織布を用いることもできる。各不織布は炭や
松脂の微粉の透過を防止するために、目付15〜25/m2
好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。図
1は本発明の実施例の枕の一部破断斜視図、図2は要部
縦断面図である。この枕は不織布の袋状の覆布1の内部
にこれも本発明の枕充填材2を充填しており、覆布1の
縁部3を密封している。覆布1を形成する形状は、大袋
のみでもよいし、小袋を複数にして使用する個数を増減
して高さが調節できるようにしてもよい。
【0012】袋状の覆布1内部の枕充填材2は、そば殻
2aに対する竹炭2bと松脂2cの添加割合を竹炭15wt%、松
脂5wt%としている。そば殻2aの持つソフトな接触感が
保たれた状態で、松脂が充填材の腐敗、黴やダニの発生
を防ぎ、竹炭が臭気の吸着や陰イオンの放出を行う。松
脂が存在するので、竹炭の気孔に微生物の生息を許さな
い特徴がある。
【0013】覆布1を構成する不織布には非透水性不織
布を用いている。すなわち、不織布は上下のスパンボン
ド通気性不織布層4,5とその中間のメルトブロー非透
水性不織布層6によって形成された多層の通気性非透水
性素材からなるものである。表面のスパンボンド通気性
不織布層4にポリアミドスパンボンド不織布(融点略221
℃、目付22/m2)を用い、中間のメルトブロー非透水性不
織布層6にポリプロピレンメルトブロー不織布 (融点略
159℃、目付21/m2) を用い、内面のスパンボンド通気性
不織布層5にポリエチレンスパンボンド不織布(融点略1
25℃、目付22/m 2)を用いた。内面のポリエチレンスパン
ボンド不織布同士をあわせて覆布1の縁部3を加熱融着
している。
【0014】これらの不織布が用いられた覆布1は、縁
部外周を補強するために更に縫着してもよい。表面のポ
リアミドスパンボンド不織布よって加熱シール時の形体
安定性と使用時の強度を保ち、中間のポリプロピレンメ
ルトブロー不織布によって主に汗、水の浸透を防ぐので
ある。各不織布は目付15〜25/m2の範囲に納めたことに
より、炭や松脂の微粉の透過を防止することができる。
【0015】防黴性能評価 次に、竹炭と松脂が存在した場合の黴抵抗性試験を行っ
た。試験方法は、無機塩寒天培地平板上に前記実施例の
枕充填材を1g配置し、JIS Z 2911に指定の黴4株の胞
子懸濁液を噴霧し、27±1℃で14日間培養した。その結
果、松脂が付与されたことによって、表示3の「黴の発
生を認めない」といった、優れた効果を確認した。
【0016】消臭性能評価 次に、竹炭と松脂が存在した場合の消臭性能試験を行っ
た。試験方法は臭気測定用袋に枕充填材を3g入れ、ア
ンモニア(濃度105ppm)、アセトアルデヒド(濃度90pp
m)、トルエン(濃度12ppm)のそれぞれを別袋に2リット
ル入れて、経時変化を測定した。表1はアンモニアに関
するもので、図示したものを図3に示す。また、表2は
アセトアルデヒドに関するもので、図示したものを図4
に示す。更に、表3はトルエンに関するもので、図示し
たものを図5に示す。
【0017】
【表1】
【0018】アンモニアの消臭性能においては、竹炭と
松脂が本発明のように加えられた場合、竹炭や活性炭を
それぞれ単独で用いた場合に近いことが分かる。
【0019】
【表2】
【0020】アセトアルデヒドの場合では、竹炭と松脂
を併用した本発明が、竹炭や活性炭のみをそれぞれ用い
た場合に比べて初期の消臭性能がやや劣るものの、時間
に比例して効果を発揮しているのが分かる。
【0021】
【表3】
【0022】トルエンの消臭性能試験においては、竹炭
と松脂を併用した本発明場合、消臭性能が竹炭や活性炭
のみに比べてかなり低い結果となった。しかし、枕に使
用する場合には、トルエンの消臭についてはあまり問題
とならない。
【0023】
【発明の効果】本発明は、寝心地が良いので汎用されて
いるそば殻の良さを生かしながら、吸湿、除臭、陰イオ
ン発生、遠赤外線発生効果が期待でき、かつ、発汗時に
非透水性で腐敗、黴の発生等がない、通気性、触感のよ
い枕充填材とそれを用いた枕を提供することが可能とな
った。松脂が充填材の腐敗、黴やダニの発生を防ぎ、竹
炭が臭気の吸着や陰イオンの放出を行う。松脂が存在す
るので、竹炭の気孔に微生物の生息を許さない特徴があ
る。
【0024】覆布を構成する不織布が、上下のスパンボ
ンド通気性不織布層とそれらの中間のメルトブロー非透
水性不織布層によって形成された多層の通気性非透水性
素材からなるので、夏季等において寝汗をかいてもメル
トブロー非透水性不織布層によって汗が内部にまで浸透
しないし、スパンボンド通気性不織布層が気体の通過を
可能としながら、内部の微粉を外部へ出さない。
【0025】覆布の溶着縁部において内側に低融点熱可
塑性樹脂製不織布を用いたので、完全な縁部の溶着密封
が可能で炭その他充填材等の漏れを無くすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の枕の一部破断斜視図である。
【図2】本発明の枕の要部縦断面図である。
【図3】アンモニアの消臭性能を示すグラフである。
【図4】アセトアルデヒドの消臭性能を示すグラフであ
る。
【図5】トルエンの消臭性能を示すグラフである。
【符号の説明】
1 覆布 2 枕充填材 3 縁部 4 スパンボンド通気性不織布層 5 スパンボンド通気性不織布層 6 メルトブロー非透水性不織布層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然の充填材と松脂を混合してなる枕充
    填材。
  2. 【請求項2】 天然の充填材と炭及び松脂を混合してな
    る枕充填材。
  3. 【請求項3】 天然の充填材がそば殻であって、該そば
    殻100重量部に対して竹炭10〜30重量部、松脂3〜7重
    量部添加してなる枕充填材。
  4. 【請求項4】 袋状覆布と、該覆布内部に請求項1乃至
    3のいずれかに記載の枕充填材を充填してなる枕。
  5. 【請求項5】 袋状覆布が不織布製である請求項4記載
    の枕。
  6. 【請求項6】 不織布が非透水性不織布である請求項5
    に記載の枕。
  7. 【請求項7】 不織布が上下のスパンボンド通気性不織
    布層とそれらの中間のメルトブロー非透水性不織布層に
    よって形成された多層の通気性非透水性素材からなる請
    求項5又は6記載の枕。
  8. 【請求項8】 不織布が通気性不織布層とメルトブロー
    非透水性不織布層とからなり、溶着縁部において内側に
    低融点熱可塑性樹脂を用いた請求項5乃至7のいずれか
    に記載の枕。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2312261A1 (es) * 2006-08-17 2009-02-16 Charcolive S.L. Almohadas rellenas de carbonizado de hueso de aceituna.
CN102764020A (zh) * 2012-08-13 2012-11-07 浙江建中竹业科技有限公司 一种竹炭慢回弹枕头
CN103654032A (zh) * 2013-11-29 2014-03-26 张明维 一种幼儿用枕头

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