JP2003142361A - データ解析方法 - Google Patents

データ解析方法

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JP2003142361A
JP2003142361A JP2001338185A JP2001338185A JP2003142361A JP 2003142361 A JP2003142361 A JP 2003142361A JP 2001338185 A JP2001338185 A JP 2001338185A JP 2001338185 A JP2001338185 A JP 2001338185A JP 2003142361 A JP2003142361 A JP 2003142361A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不良要因等の抽出のためにデータ解析をおこ
なうにあたって、技術者の主観によらずに不良要因等の
抽出を効率よく自動的におこなうこと。 【解決手段】 オリジナルデータ群の中から解析の対象
とするデータ、たとえば歩留り値や各種測定値等を選択
して抽出する(ステップS1)。抽出したデータに対し
て1以上のデータ分布特徴を抽出する(ステップS
2)。その中から解析対象とするデータ分布特徴量を選
択し、それを目的変数として回帰木分析等のデータマイ
ニングをおこなう(ステップS3)。抽出したすべての
データ分布特徴について回帰木分析が終了したら(ステ
ップS4)、分析結果を出力し、それを技術者が確認し
て(ステップS5)、意思決定をおこなう(ステップS
6)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広く産業界で取り
扱われるデータ間の関連を把握し、産業上優位な結果を
もたらすための有意性のある結果を抽出するデータ解析
方法に関し、さらに、解析対象とするデータ値やその平
均値だけに注目していては判別が困難である知識や情報
を抽出するデータ解析方法に関する。また、解析結果の
精度等を評価するデータ解析方法およびデータ解析装置
に関する。
【0002】たとえば、半導体製造工程において取得さ
れる使用装置履歴、試験結果、設計情報または各種測定
データ等をもって歩留りの変動状況を把握し、よって歩
留り向上に有利な条件を抽出するためになされるデータ
解析方法に関する。特に、計算機システムに蓄積されて
いるオリジナルデータやその平均値だけでなく、それら
オリジナルデータ等を編集することによって得られるデ
ータ分布特徴を自動的かつ定量的に抽出して認識し、そ
の特徴量に基づいて半導体等の低歩留り要因を抽出し、
評価するデータ解析方法およびデータ解析装置に関す
る。
【0003】また、複数の説明変数が互いに交絡(独立
でなくなる)してしまい、有意差の抽出が困難になる場
合に対処し、より効率的かつ信頼性のある解析結果を得
るためにデータ解析結果の精度等を評価するデータ解析
方法およびデータ解析装置に関する。
【0004】
【従来の技術】半導体データの歩留り解析を例にとって
進める。特に、プロセスデータ解析のように、その解析
結果から品質、生産性向上の対策決定のための参考デー
タを得ようとする場合には、その精度、信頼度等が重要
であり、これについては本願発明者等により既に出願さ
れている(出願番号:特願2001−127534
号)。歩留り低下要因をできるだけ速やかに見つけて対
策を実施するために、装置履歴、試験結果、設計情報、
各種測定データ等から歩留りに効いている要因やその要
因に効いている別の要因を見つけるためのデータ解析が
おこなわれる。
【0005】データ解析において、歩留り値のように解
析対象となるものを目的変数、目的変数の要因となる装
置履歴、試験結果、設計情報、各種測定データ等は説明
変数といわれる。その際に各種統計学的手法が適用され
るが、そのうちの一つとしてデータマイニングを適用す
ることで、多種大量のデータから判別しにくい価値ある
情報や規則性を抽出することができる。
【0006】半導体デバイスの不良要因を解析するため
には、収集されたデータをより多面的に科学的根拠に基
づいて解析し、より多くの有意差を抽出するのが重要で
ある。そのため、従来は計算機システムに蓄積されたオ
リジナルデータの値やその平均値がよく活用されてい
る。しかし、複雑に絡み合ったオリジナルデータ群から
不良要因等を抽出するのが困難な場合もある。そのよう
な場合、ウェーハ面内チップやロット内ウェーハの各種
測定結果や歩留り等に関して特徴的なデータ分布が存在
すれば、それに基づいて不良データの解析が進められる
場合がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
計算機システムでは、たとえば歩留り値や電気的特性値
等のオリジナルデータは蓄積されているが、ウェーハ面
内の複数のチップやロット内の複数のウェーハにわたる
特徴的なデータ分布はほとんど蓄積されていない。した
がって、技術者はオリジナルデータの編集をおこない、
各種統計解析ツールや図表作成ツール等を用いてデータ
分布状況を取得する必要がある。そして、取得したデー
タ分布状況を、技術者が有する経験やノウハウ等に照ら
し合わせて、データの集計や傾向を認識する必要があ
る。そのため、大量のオリジナルデータの分布に関する
特徴量を客観的に把握することは困難である。また、こ
のように技術者の主観が入ったデータ分布の特徴量に基
づいて解析を進めても正確な結果が得られないという問
題点がある。
【0008】また、従来は、技術者が各種統計解析ツー
ルや図表作成ツール等により得たデータ分布状況を見
て、たとえばその分布に、ある特徴が「ある」か「な
い」か、ある特徴の増減傾向が「増大である」か「減少
である」か、ある特徴に2の周期性が「ある」か「な
い」か、またはある特徴に3の周期性が「ある」か「な
い」か、などというように、データ分布の特徴量を離散
値で表している。そのため、ある特徴がどの程度ある
(または、ない)のか、あるいはある特徴がどの程度増
大傾向(または、減少傾向)にあるのか、というような
程度を表す情報が欠落してしまう。また、たとえばある
特徴が、ある程度の2の周期性とある程度の3の周期性
を同時に有するような場合、より程度が強い方の周期性
しか認識されないという問題点がある。
【0009】また、各種試験結果や測定結果、およびそ
れらの組み合わせまで考慮すると、想定されるデータ分
布特徴の組み合わせは膨大になり、それらすべてについ
て調査するのは極めて困難である。しかも、抽出したデ
ータ分布特徴に対応する不良要因は必ずしも既知のもの
ではないし、また既知でない不良要因を判別するには多
くの経験やノウハウが必要であるという問題点もある。
【0010】また、実際に、たとえば半導体データの歩
留り解析にデータマイニングを適用してみても、うまく
行かない場合がある。金融や流通などの分野での適用で
は、何百万件もの膨大なデータ件数があり、説明変数の
数はせいぜい数十であるため、精度の高い分析結果が得
られた。ところが半導体プロセスデータ解析の場合はデ
ータ件数が少なく、同じ品種では多くても200ロット
程度であるにもかかわらず、説明変数の数は数百にも達
し(装置履歴、工程内検査値等)、複数の説明変数が独
立ではなくなってしまい、単純にデータマイニングをお
こなっただけでは信頼できる結果が得られないことがあ
る。以下に、これについて半導体データの歩留り解析を
例にとって簡単に説明する。
【0011】データ数(例:ロット数)に比較して説明
変数(例:LSI製造工程データ)が多いプロセスデー
タ解析において、複数の説明変数が互いに交絡(独立で
なくなる)してしまい、統計的有意差による問題点が十
分絞り込めないことが多くある。データマイニング(回
帰木分析など)を適用した場合においても、この問題が
ある場合には、かなり手間をかけて分析結果の精度、信
頼できる範囲の確認が必要となる。
【0012】図40は、ロットの流れと異常製造装置の
関係を示す。白丸“○”は正常装置101を示し、黒丸
“●”は異常装置102を示す。矢印はロットの流れを
示す。LSI製造データにおける装置間差の解析は、各
ロットの工程ごとの使用装置データから、どの製造工程
でどの製造装置を使用すると歩留りが最も影響を受ける
かを抽出する。
【0013】図41は、従来技術によるある工程での装
置別歩留り分布(箱ヒゲ図)を示す。各製造工程ごとに
使用した装置ごとにそのロットの歩留り値を箱ヒゲ図で
表示し、各工程について確認していき、最も差が顕著な
工程とその装置を同定する。
【0014】しかし、この手法では工程数が数百となっ
た現在では大きな工数を要し、また差異が明確に出ない
場合や条件が複雑に絡み合った場合などはなかなか判断
が付きにくい。これらに対処するために回帰木分析によ
るデータマイニング手法が有効であり、目的変数の値が
高くなる使用装置群と低くなる使用装置群に分割する。
図42のようにロットごとに使用される装置を固定して
ロットを流した場合、黒丸“●”で示す異常装置102
が一意に同定できないことがある。すなわち、説明変数
間の独立性が低い場合は、集合の2分割による有意差が
大となるものが必ずしも“真に有意差が大”であるとは
限らない。
【0015】以上が、半導体製造の各工程における使用
装置における交絡であるが、回帰木分析結果として2分
割された集合の交絡についても同様である。すなわち、
各工程ごとに高歩留りが生じている装置群と低歩留りが
生じている装置群からなる集合についても同じことがい
える。この2分割された集合の交絡については、説明変
数が連続値である場合も同様である。
【0016】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであって、オリジナルデータを編集して各種統計値等
のデータ分布特徴量を抽出し、それを客観的に認識して
活用することにより、不良要因等の抽出を自動的におこ
なうデータ解析方法を提供することを目的とする。ま
た、複数の説明変数間の交絡の度合いを明確にすること
ができるデータ解析方法およびデータ解析装置を提供す
ることを本発明の目的に含めることができる。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、計算機システムに蓄積されているオリジ
ナルデータ群内に存在する種々のデータ分布特徴を自動
的かつ定量的に評価して抽出し、その抽出された各特徴
量を順次選択して解析をおこなうことにより、各特徴量
が生じた要因を自動的かつ定量的に評価して抽出するこ
とを特徴とする。この発明によれば、オリジナルデータ
からデータ分布の傾向や特徴的パターンやデータ間の関
連性などの多くの情報が抽出されるので、従来は多種多
様なデータに埋もれて判別が困難であった関連性や有意
差が効率的に科学的根拠に基づいて定量的に抽出され
る。
【0018】また、複数の説明変数間の交絡の度合いを
明確にするため、説明変数および目的変数のデータ結果
を準備するステップと、そのデータ結果を基に複数の説
明変数間の交絡度および/または独立度を演算するステ
ップと、交絡度および/または独立度を用いてデータマ
イニングをおこなうステップとを有するデータ解析方法
が提供される。複数の説明変数間の交絡度および/また
は独立度を演算することにより、説明変数の交絡の度合
いを明確に把握できる。これを基に回帰木分析をおこな
えば、回帰木分析の集合の2分割結果に基づき、説明変
数の交絡度を定量的に評価できるようになり、回帰木に
おける最初の分岐の有意差が大きい問題となる説明変数
に交絡している注意すべき説明変数を明確化することが
可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態1、
2について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0020】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1にかかるデータ解析方法の実施に供せられる計算
機システムのハードウェア構成の一例を示す図である。
この計算機システムは、図1に示すように、入力装置
1、中央処理装置2、出力装置3および記憶装置4から
構成される。
【0021】図2は、図1に示す構成の計算機システム
により実現されるデータ解析装置の機能構成の一例を示
すブロック図である。このデータ解析装置は、図2に示
すように、複数のオリジナルデータを含むデータベース
41からなるオリジナルデータ群42を有する。このデ
ータベース41は、図1に示す計算機システムの記憶装
置4において構築されている。
【0022】また、データ解析装置は、オリジナルデー
タ群42の中に存在する1以上のデータ分布特徴を定量
的に評価して抽出する手段21、抽出した1以上のデー
タ分布特徴量の中から解析対象とする特徴量を選択する
手段22、解析対象に選択したデータ分布特徴量を目的
変数として回帰木分析手法などによるデータマイニング
をおこない、データ分布に潜む特徴や規則性などのルー
ルファイル24を抽出する手段23、抽出したルールフ
ァイル24を用いてオリジナルデータの分布特徴を解析
する統計解析コンポーネント25や図表作成コンポーネ
ント26などの解析ツール群27を備える。
【0023】以上の各手段21,22,23および解析
ツール群27は、それぞれの処理をおこなうためのプロ
グラムを中央処理装置2で実行することにより実現され
る。抽出されたルールファイル24は記憶装置4に記憶
されるとともに、表示装置や印刷装置などの出力装置3
により出力される。意思決定5は解析ツール群27によ
る解析結果に基づいてなされる。
【0024】また、上述したルールファイル24を抽出
する手段23は、オリジナルデータ群42の中のオリジ
ナルデータ、データ分布特徴を抽出する手段21により
抽出されたデータ分布特徴、または解析ツール群27に
よる解析結果に対してもデータマイニングをおこなうよ
うになっている。また、解析ツール群27は、オリジナ
ルデータ群42の中のオリジナルデータ、データ分布特
徴を抽出する手段21により抽出されたデータ分布特
徴、または解析ツール群27の出力結果に対しても解析
をおこなうようになっている。また、解析ツール群27
による解析結果は、解析対象となるデータ分布特徴量を
選択する手段22やオリジナルデータ群42にフィード
バックされる。また、オリジナルデータ群42には、デ
ータ分布特徴を抽出する手段21の出力がフィードバッ
クされる。
【0025】図3は、たとえば図2のデータ分布特徴を
抽出する手段21により抽出されたデータ分布特徴量を
CSV形式で出力した例を示す。各特徴量はレコードご
とに独立して求められるので、独立して扱われる。たと
えば図3に示すように、各特徴量はCSV形式で自動的
に出力されるので、各特徴量ごとに効率的に有意な解析
をおこなうことが可能となる。ここで、特徴量となるデ
ータは、オリジナルデータ値やその平均値だけでなく、
オリジナルデータの最大値、最小値、レンジまたは標準
偏差値等でもよい。また、データの周期性や特定モデル
との類似度などを特徴量のデータとしてもよい。
【0026】ここで、対象とするデータ群の構造によっ
て様々な特徴を抽出することができるが、目的に合わせ
てどのような特徴量を抽出するかという処理をあらかじ
めプログラムに組み込んでおくか、あるいは抽出する特
徴量を定義したファイルを用意して、そのファイルを読
むようにしてもよい。いずれの特徴量も、離散値ではな
く、その特徴がどの程度の強さであるかという連続値で
定義される。したがって、従来のように離散値化による
情報の欠落が生じないので、より良好な解析結果が期待
される。
【0027】データ分布特徴量の一例として、半導体デ
ータの歩留り解析におけるロット内データ分布の特徴に
ついて説明する。図4は、ウェーハの属性値の変動に着
目した情報を示す一覧表である。ここでは、独立変数は
ウェーハ番号であり、従属変数は歩留り、カテゴリ歩留
りまたは各種測定値等のオリジナルデータである。
【0028】特に限定しないが、図4に示す例では、
(1)データ分布全体の中心、(2)データのばらつ
き、(3)ウェーハ番号に対するデータの相関、(4)
一次近似した時のy軸切片、(5)ウェーハ番号に対す
るデータの傾き、(6)周期2(枚)の強さ、(7)周期
3(枚)の強さ、(8)ロット内で最も強い周期、(9)
前半ウェーハ−後半ウェーハの平均値の差、(10)前
半ウェーハ−後半ウェーハのばらつきの差、(11)前
半ウェーハ−後半ウェーハの相関の差、(12)前半ウ
ェーハ−後半ウェーハの一次近似y軸切片の差、(1
3)前半ウェーハ−後半ウェーハの傾きの差、(14)
後半ロットの周期2(枚)の強さ、(15)後半ロット
の周期3(枚)の強さ、および(16)後半ロットの最
も強い周期、の16個の特徴項目が定義されている。各
特徴項目の特徴量はロット単位で求められる。
【0029】ここで定義された16個の特徴項目につい
て簡単に説明する。(1)の特徴量は同一ロット内の全
ウェーハの歩留りや各種測定値等の平均値である。
(2)の特徴量は同一ロット内の全ウェーハの歩留りや
各種測定値等の標準偏差値である。(3)の特徴量は同
一ロット内のウェーハのウェーハ番号と歩留りや各種測
定値等との相関係数であり、この相関係数の算出の仕方
はあらかじめ解析の対象や目的などに照らし合わせて決
められている。(4)の特徴量は同一ロット内のウェー
ハのウェーハ番号をxとし、歩留りや各種測定値等をy
とし、xとyの関係を一次式y=b・x+aに近似した
時のy軸切片の値である。
【0030】(5)の特徴量は同一ロット内のウェーハ
のウェーハ番号をxとし、歩留りや各種測定値等をyと
し、xとyの関係を一次式y=b・x+aに近似した時
の母回帰係数である。(6)の特徴量は同一ロット内の
全ウェーハの歩留りや各種測定値等の分散と、ウェーハ
番号が1、3、5、・・・のウェーハ群またはウェーハ
番号が2、4、6、・・・のウェーハ群の歩留りや各種
測定値等の分散との比である。(7)の特徴量は同一ロ
ット内の全ウェーハの歩留りや各種測定値等の分散と、
ウェーハ番号が1、4、7、・・・のウェーハ群、ウェ
ーハ番号が2、5、8、・・・のウェーハ群またはウェ
ーハ番号が3、6、9、・・・のウェーハ群の歩留りや
各種測定値等の分散との比である。(8)の特徴量は同
一ロット内のウェーハについて、上記(6)や(7)の
ようにして求めた周期2(枚)や3(枚)の分散比、同
様にして求められる周期4(枚)や5(枚)、・・・な
どの分散比のうち、分散比が最大となる周期の値であ
る。
【0031】(9)の特徴量は、同一ロット内の全ウェ
ーハ(たとえば50枚)を前半(たとえば25枚)と後
半(たとえば25枚)に分け、前半ウェーハ群の歩留り
や各種測定値等の平均値と後半ウェーハ群の歩留りや各
種測定値等の平均値との差である。このように前半と後
半に分けるのは、半導体製造プロセスにおいて装置履歴
が異なるからである。(10)の特徴量は、前半ウェー
ハ群の歩留りや各種測定値等の標準偏差値と後半ウェー
ハ群の歩留りや各種測定値等の標準偏差値との差であ
る。(11)の特徴量は前半ウェーハ群の相関係数と後
半ウェーハ群の相関係数との差である。(12)の特徴
量は前半ウェーハ群の一次近似y軸切片の値と後半ウェ
ーハ群の一次近似y軸切片の値との差である。
【0032】(13)の特徴量は前半ウェーハ群の母回
帰係数と後半ウェーハ群の母回帰係数との差である。
(14)の特徴量は後半ロット群について上記(6)と
同様の周期2に関する分散比である。(15)の特徴量
は後半ロット群について上記(7)と同様の周期3に関
する分散比である。(16)の特徴量は後半ロット群に
ついて上記(8)と同様に分散比が最大となる周期の値
である。なお、前半ロット群についても上記(14)〜
(16)のように周期2(枚)の強さ、周期3(枚)の
強さ、最も強い周期を定義してもよい。また、ここで例
示した特徴項目に限らず、解析の対象や目的などに応じ
て種々の特徴項目が定義される。
【0033】上述したような特徴項目を定義して解析す
ることによって、たとえば従来のように歩留り値等のオ
リジナルデータ値やその平均値を用いて解析しただけで
は使用装置による有意差を抽出できない場合でも、使用
装置による有意差を抽出することが可能となる場合があ
る。たとえば、複数のロットについてロット内ウェーハ
の歩留り値のばらつき(上記(2)に対応)に注目した
例を図5に示す。
【0034】図5に示す例では、工程1で21号機、2
2号機、24号機または25号機を使用したロット群6
(図5の一点鎖線の左側)と28号機を使用したロット
群7(図5の一点鎖線の右側)とでは、ウェーハ歩留り
の平均値や全体の分布(ロット間ばらつき)はほとんど
同じである。したがって、ウェーハ歩留りの値やその平
均値を用いて解析しても明らかな有意差は認められな
い。それに対して、各ロット内でのウェーハ歩留り値の
ばらつきというデータ分布の特徴量に注目すると、2つ
のロット群6,7の間には明らかな有意差が認められ
る。注目する項目は上記(2)の項目に限らず、上記
(1)の項目、上記(3)〜(16)のいずれかの項
目、またはその他の項目であってもよい。
【0035】上述したように各データ分布特徴量は各ロ
ットの属性値として存在するので、前記データ分布特徴
量を選択する手段22は、各データ分布特徴量を順次目
的変数として選択する。そして、データマイニングをお
こなってルールファイル24を抽出する手段23は、各
データ分布特徴量を順次目的変数として回帰木分析をお
こなう。それによって、そのデータ分布特徴量が生じた
要因の判別が可能となり、従来の解析方法よりも多くの
不良要因を抽出することができる。その際、データ分布
特徴量を順次選択する処理および回帰木分析処理はプロ
グラムにしたがって自動的に実行されるので、技術者は
どのデータ分布特徴量を目的変数に選択するかを考えず
に済み、解析を効率的におこなうことができる。特に何
を解析すべきかが不明な場合には有効である。
【0036】また、同一レコードに、周期2(枚)の強
さと周期3(枚)の強さの両方が存在する場合のよう
に、複数の特徴パターンが見られる場合でも、両方の特
徴を評価することが可能となるので、情報量の欠落をな
くしてより実状を反映した解析結果が得られる。
【0037】つぎに、本発明の実施の形態1にかかるデ
ータ解析方法の流れについて説明する。図6は、本発明
にかかるデータ解析方法の一例の概略を示すフローチャ
ートである。図6に示すように、このデータ解析方法が
開始されると、まずオリジナルデータ群42の中から解
析の対象とするデータ、たとえば歩留り値や各種測定値
等が選択されて抽出される(ステップS1)。つづい
て、抽出されたデータに対して1以上のデータ分布特徴
を抽出する処理がおこなわれる(ステップS2)。
【0038】そして、解析対象とするデータ分布特徴量
が選択され、それを目的変数として回帰木分析等のデー
タマイニングがおこなわれる(ステップS3)。ステッ
プS2で抽出されたすべてのデータ分布特徴について回
帰木分析が終了したら(ステップS4)、分析結果が出
力され、技術者はその確認をおこなう(ステップS
5)。そして、技術者は、分析結果に基づいて意思決定
をおこなう(ステップS6)。
【0039】つぎに、本発明の特徴をより明らかにする
ため、データ分布特徴量を用いたデータ解析方法につい
て具体例を挙げて説明する。一般に、同一ロット内のウ
ェーハ群でもウェーハ番号が異なるとウェーハ単位の歩
留り値や電気的特性値は異なり、それらの値はいろいろ
な変動パターンを示す。歩留り値や電気的特性値はウェ
ーハ単位で保存されている。そのため、本実施の形態1
では、このように複数のロットにわたってウェーハ番号
に対する歩留り値等の変動パターンをデータ分布特徴と
して解析をおこなうことができる。ここでは、製品の性
能に大きな影響を及ぼす重要な電気的特性であるテスト
用代用Nchトランジスタスレッシュホールド電圧VT
_N2(以下、単にVT_N2とする)について、多面
的な解析をおこなう例を示す。なお、歩留りには各製造
工程での使用装置履歴が効果があるとする。
【0040】図7は歩留りとVT_N2との関係を示す
特性図であるが、同図より歩留りとVT_N2とは一見
して無関係のように見える。また、図8はすべてのウェ
ーハから得られたVT_N2データのヒストグラムであ
り、図9は全VT_N2データをウェーハ番号ごとに表
示した箱ヒゲ図である。これらの図に示す結果から統計
的有意差を抽出するのは困難である。
【0041】また、図10は、目的変数を各ロットにお
けるVT_N2の平均値とし、説明変数を各工程で使用
した装置名として回帰木分析をおこなった結果の例を示
す図であり、図11はこの回帰木分析の信頼度情報を表
す評価用統計値リストの例を示す図である。この回帰木
分析結果によれば、図10に示すように、VT_N2の
変動に対して最も有意とされるのは第2配線_装置とし
て、11号機または13号機を使用したか、あるいは1
2号機、14号機、17号機または18号機を使用した
かということである。全VT_N2データを第2配線_
装置の使用装置名ごとに表示した箱ヒゲ図を図12に示
すが、同図においては顕著な有意差が見られない。な
お、評価用統計値リストは回帰木図とともに出力される
が、これについては後述する。
【0042】また、図13は、目的変数を各ウェーハの
VT_N2の値とし、説明変数を各工程で使用した装置
名として回帰木分析をおこなった結果の例を示す図であ
り、図14はこの回帰木分析に対する評価用統計値リス
トの例を示す図である。この回帰木分析結果によれば、
図13に示すように、VT_N2の変動に対して最も有
意とされるのは2CON工程_装置として、11号機を
使用したか、あるいは12号機または13号機を使用し
たかということである。図15は、全VT_N2データ
を2CON工程_装置の使用装置名ごとに表示した箱ヒ
ゲ図であるが、この図においても顕著な有意差は見られ
ない。
【0043】それに対して、以下のようにVT_N2に
ついてデータ分布特徴を抽出して解析をおこなうことに
より不良要因の解明が可能となる。図16は、ロットご
とにVT_N2の各特徴量を定義したファイルの一例を
CSV形式で示す図表である。このファイルは、図2に
示す装置のデータ分布特徴を抽出する手段21により出
力される。
【0044】図17は、図16に示すCSV形式データ
に基づいてVT_N2の種々のロット内分布の特徴量を
示すヒストグラムである。ここでは、VT_N2につい
て、図4に関連して説明した(1)〜(16)の16個
の特徴項目のうち、(1)平均値(VT_N2_av
e)、(2)標準偏差値(VT_N2_s)、(3)ウ
ェーハ番号に対する相関係数(VT_N2_r)、
(4)一次近似式のy軸切片(VT_N2_a)、
(5)母回帰係数(VT_N2_b)、(6)ウェーハ
番号の間隔2の周期性(VT_N2_2)、(7)ウェ
ーハ番号の間隔3の周期性(VT_N2_3)、(9)
前半ウェーハと後半ウェーハの平均値の差(VT_N2
_ave_d)、(10)前半ウェーハと後半ウェーハ
の標準偏差値の差(VT_N2_s_d)、(11)前
半ウェーハと後半ウェーハの相関係数の差(VT_N2
_r_d)、(12)前半ウェーハと後半ウェーハの一
次近似式のy軸切片の差(VT_N2_a_d)、(1
3)前半ウェーハと後半ウェーハの母回帰係数の差(V
T_N2_b_d)、の12個が抽出されている。
【0045】図17より、いずれの特徴量もかなりばら
ついていることがわかる。したがって、各特徴量を目的
変数として回帰木分析をおこなえば、それぞれの特徴量
に有意差が生じた要因、すなわち不良要因等を解析する
ことができる。
【0046】データ分布特徴を解析対象として効率的に
解析結果を得るために、回帰木分析の入力データとし
て、図18に示すように、ロットごとに、各工程での使
用装置名と、抽出された特徴量とが定義されたファイル
が作成される。このファイルは、歩留りの変動要因を回
帰木分析で解析する際の入力データとして各工程での使
用装置名とロット歩留りを定義したルールファイル24
(図19参照)と、図16に示すファイルとを同一ロッ
ト番号について結合したものである。
【0047】図20は、図18に示すファイルに基づい
て、上述した(2)標準偏差値(VT_N2_s)を目
的変数とし、各工程での使用装置名を説明変数として、
VT_N2のロット内で生じているばらつきの要因を抽
出するためにおこなった回帰木分析結果を示す回帰木図
である。また、図21は、この回帰木分析に対する評価
用統計値リストの例を示す図である。
【0048】図20に示す回帰木図によれば、VT_N
2の標準偏差値(VT_N2_s)の変動に対して最も
有意とされるのはField_Ox工程_装置として、
PM1号機またはPM3号機を使用したか、あるいはP
M2号機を使用したかということである。これは、評価
用統計値リストのS比およびt値等について、1番目に
出てくるField_Ox工程_装置のそれぞれの値
(S比=0.3767、t=3.081)と、2番目以
降に出てくる第2配線_装置やDRY工程_装置のそれ
ぞれの値(S比>0.43、t<2.2)とを比較する
と、明らかに有意差が見られることから、信頼度が高い
と判断される。
【0049】これを確認するため、図22に、Fiel
d_Ox工程で使用した装置ごとにVT_N2の値の分
布を箱ヒゲ図で示す。図22では、PM1号機またはP
M3号機と、PM2号機との間には明らかな有意差が確
認される。つまり、オリジナルデータの分布特徴を用い
て解析をおこなうという本発明方法の有効性が確認され
たわけである。なお、評価用統計値リスト、S比および
t値については後述する。
【0050】図23は、図21および図22に示す回帰
木分析の結果、問題工程とされたField_Ox工程
でPM1号機またはPM3号機を使用した全ウェーハの
VT_N2の分布を示すヒストグラムである。図24〜
図26は、それぞれField_Ox工程でPM1号機
またはPM3号機を使用した別々の1ロット分のウェー
ハのVT_N2の分布を示すヒストグラムである。ま
た、図27は、Field_Ox工程でPM2号機を使
用した全ウェーハのVT_N2の分布を示すヒストグラ
ムであり、図28〜図30は、それぞれField_O
x工程でPM2号機を使用した別々の1ロット分のウェ
ーハのVT_N2の分布を示すヒストグラムである。
【0051】図23および図27に示すように、PM1
号機またはPM3号機を使用した全ウェーハのVT_N
2の平均値(μ=0.8560)と、PM2号機を使用
した全ウェーハのVT_N2の平均値(μ=0.730
2)とは略同じである。そのため、従来のように平均値
を用いて解析しても有意差を抽出するのは困難である。
【0052】しかし、PM1号機またはPM3号機を使
用した全ウェーハのVT_N2の標準偏差値(σ=0.
0835)と、PM2号機を使用した全ウェーハのVT
_N2の標準偏差値(σ=0.2351)とを比較する
と明らかに有意差が見られる。したがって、実施の形態
1のように、オリジナルデータのばらつき等のデータ分
布特徴に着目することにより、オリジナルデータのみを
解析対象としていたのでは抽出できなかった有意差をあ
らたに不良要因として抽出することが可能となる。
【0053】上述した解析結果に基づいて実際にPM2
号機について詳細な調査をおこなった結果、PM1号機
およびPM3号機に比べて炉内の温度分布差が大きいこ
とが判明した。さらに、それは熱電対劣化に起因するこ
とがわかり、定期点検方法の最適化がおこなわれた。と
ころで、ロット歩留りを目的変数とし、各工程での使用
装置名を説明変数として回帰木分析をおこなった結果で
は、PM2号機が歩留り低下要因であることは明らかに
ならなかった。つまり、歩留り値に明確に現れていなか
った低歩留り要因が、ロット内の電気的特性値の標準偏
差等に有意差が生じる要因を解析するという本発明方法
により明らかにされたわけである。なお、実施の形態1
では、蓄積されたデータの編集、回帰木分析の実行、独
自な手法によるその結果の定量的な評価までが自動的に
実行される。
【0054】図31は、図18に示すファイルに基づい
て、上述した(6)ウェーハ番号の間隔2の周期性(V
T_N2_2)を目的変数とし、各工程での使用装置名
を説明変数として回帰木分析をおこなった結果を示す回
帰木図である。また、図32は、この回帰木分析に対す
る評価用統計値リストの例を示す図である。図31に示
す回帰木図によれば、VT_N2_2のロット内変動が
2の周期性を有することに対して最も有意とされるの
は、F拡散工程_装置としてF7号機を使用したか、あ
るいはF5号機、F6号機、F8号機またはF9号機を
使用したかということである。F7号機を使用した方が
50%程度強く2の周期性を示すことがわかる。
【0055】これを確認するため、図33に、F拡散工
程で使用した装置ごとに2の周期性の値(VT_N2_
2)の分布を箱ヒゲ図で示す。図33では、F7号機
と、F5号機、F6号機、F8号機またはF9号機との
間には明らかな有意差が確認される。なお、全VT_N
2データをウェーハ番号ごとに表示した図9の箱ヒゲ図
からは、2の周期性を見ることはできない。この例で
も、オリジナルデータの分布特徴を用いて解析をおこな
うという本発明方法の有効性が確認されたわけである。
【0056】図34〜図36は、図31および図32に
示す回帰木分析の結果、問題工程とされたF拡散工程で
F7号機を使用した別々の1ロット分のウェーハについ
てVT_N2のロット内変動を示すヒストグラムであ
る。図37〜図39は、F拡散工程でF5号機、F6号
機、F8号機またはF9号機を使用した別々の1ロット
分のウェーハについてVT_N2のロット内変動を示す
ヒストグラムである。上述した解析結果より、VT_N
2のロット内変動の要因が抽出され、ウェーハが交互に
使用される装置であるF拡散工程の装置が注目され、実
際に2つのチャンバーのうちの一方でパーティクルの発
生が多いことが判明した。
【0057】ところで実施の形態1では、回帰木分析は
説明変数を同じにして抽出された各特徴量を順次目的変
数に選択して、自動的に回帰木分析をおこない、それに
よって各特徴量を左右する要因がそれぞれについて抽出
される。特に何を解析すべきかが明確となっていない場
合には、考えられるすべての特徴量を抽出し、それらを
目的変数として回帰木分析を実行する。その結果、上述
したように種々の解析結果が得られるので、その中で最
も有意差が大とみなされる項目を歩留り改善のための対
策項目の候補とする。このように従来の解析方法では容
易に抽出されなかった多くの有意差が効率的に抽出され
る。
【0058】ここで、回帰木分析および評価用統計値リ
ストについて説明する。まず、回帰木分析について簡単
に説明する。回帰木分析は、複数の属性を示す説明変数
とそれにより影響を受ける目的変数からなるレコードの
集合を対象とし、その目的変数に最も影響を与える属性
と属性値を判別するものである。データマイニングをお
こなってルールファイル24を抽出する手段23(回帰
木分析エンジン)からはデータの特徴や規則性を示すル
ールが出力される。
【0059】回帰木分析の処理は、各説明変数(属性)
のパラメータ値(属性値)に基づいて集合の2分割を繰
り返していくことで実現される。その集合分割の際、分
割前の目的変数の平方和をS0、分割後の2つの集合の
それぞれの目的変数の平方和をS1およびS2としたと
き、式(1)で示すΔSが最大となるように、分割する
レコードの説明変数とそのパラメータ値を求める。
【0060】 ΔS=S0−(S1+S2) ・・・(1)
【0061】ここで得られる説明変数とそのパラメータ
値は、回帰木では分岐点に対応している。以降、分割さ
れた集合についても同様な処理を繰り返し、説明変数の
目的変数に対する影響を調べる。以上が、一般によく知
られている回帰木分析の手法であるが、集合分割の明確
さをより詳しく把握するために、複数の上位分割候補に
関して、ΔSの他に以下のパラメータ(a)〜(d)も
回帰木分析結果の定量的な評価として使用する。これら
のパラメータは評価用統計値リストとして出力される。
【0062】(a)S比:集合分割による平方和の低減
率であり、集合分割により平方和がどの程度低減したか
を示すパラメータである。この値が小さいほど集合分割
の効果は大きく、集合分割が明確におこなわれているの
で、有意差が大である。
【0063】 S比=((S1+S2)/2)/S0 ・・・(2)
【0064】(b)t値:回帰木分析エンジンにより集
合が2分割されるが、分割された2つの集合の平均(/
X1,/X2)の差の検定のための値である。ここで、
“/”は上線を示す。統計のt検定は、分割された集合
における目的変数の平均値の有意差を示す基準となる。
自由度、すなわちデータ数が同じであるなら、tが大き
いほど集合が明確に分割されており、有意差が大であ
る。
【0065】この際、分割された集合の分散に有意差が
ない場合にはつぎの(3)式によりt値を求め、分割さ
れた集合の分散に有意差がある場合には(4)式により
t値を求める。ここで、N1およびN2は、それぞれ分
割した集合1および集合2の要素数である。また、/X
1および/X2はそれぞれ分割後の各集合の平均であ
る。S1およびS2は、それぞれ分割後の各集合の目的
変数の平方和である。
【0066】
【数1】
【0067】
【数2】
【0068】(c)分割された集合の目的変数の平均値
の差:この値が大きいほど有意差が大である。
【0069】(d)分割された各集合のデータ数:両者
の差が小さいほど異常値(ノイズ)による影響が小であ
る。
【0070】上述した実施の形態1によれば、従来のよ
うにオリジナルデータやその平均値だけでなく、オリジ
ナルデータのばらつきやロット内変動パターンなど、オ
リジナルデータ群内に存在する種々のデータ分布特徴を
抽出し、各特徴量を順次目的変数に選択して解析をおこ
なうことにより、各特徴量が生じた要因を自動的かつ定
量的に評価して抽出し、データをより多面的にみて多く
の情報を抽出することができる。したがって、従来は多
種多様なデータに埋もれて判別が困難であった関連性や
有意差を、技術者の主観によらずに客観的に、また効率
的に定量的に抽出することができる。
【0071】また、実施の形態1では、特徴量の抽出か
らその要因抽出までの一連の手順が自動的におこなわれ
るので、所定の設定をしておくことによって自動的に半
導体製造ライン等の変動状況やその要因を絶えず監視す
ることが可能となる。
【0072】なお、本発明は上述した実施の形態1に限
らず、適用範囲が広い。たとえば新品種の立ち上げ時な
どで、悪化原因がたくさんあり、歩留りの悪いロットが
多発している状況では、オリジナルデータやその平均値
を用いた原因工程の調査だけでなく、ロットやウェーハ
内のデータ分布特徴からの原因工程調査をおこなうこと
によって、隠れていた原因を見つけたり、原因の絞り込
みをおこなうことが可能となる。
【0073】(実施の形態2)図56は、本発明の実施
の形態2によるデータマイニングを導入したデータ解析
装置の機能構成の一例を示す図である。データマイニン
グ部1703は、オリジナルデータ群1701内の各デ
ータベース1702から抽出された個々のオリジナルデ
ータに基づいて、データ内に潜む特徴や規則性の抽出処
理を行い、ルールファイル1704を作成する。解析ツ
ール群1705は、統計解析コンポーネント1706お
よび図表作成コンポーネント1707等を有し、ルール
ファイル1704を基にデータベース1702から抽出
された個々のオリジナルデータを解析する。
【0074】その解析結果は、解析ツール群1705お
よびデータマイニング部1703にフィードバックされ
る。データマイニング部1703は、解析ツール群17
05の解析結果およびオリジナルデータ群1701を基
にデータマイニングをおこなう。解析ツール群1705
は、ルールファイル1704、データベース1702か
ら抽出された個々のオリジナルデータ、および自己の解
析結果を基に解析をおこなう。意思決定(部)1708
は、解析ツール群1705の解析結果を基に意思決定を
おこなう。
【0075】歩留りデータ解析においてデータマイニン
グを適用した場合、データマイニング結果に基づいて歩
留り向上のための対策を決定したり、対策を実施すべき
か否かの判定をおこなったり、対策効果の予測をおこな
ったりすることになる。そのためには、データマイニン
グ結果の定量的な評価や精度が必要となる。
【0076】データマイニングの一手法である判別木分
析のうち、回帰木分析は特に有効である。回帰木分析の
利点の一つは、結果がわかりやすいルールとして出力さ
れることであり、それは一般的な言語やSQL言語のよ
うなデータベース言語であらわされる。したがって、こ
れらの結果の信頼度、精度を有効に使い、その結果によ
り有効な意思決定をおこなったり、行動(すなわち対策
等)を起こすようにすることが可能となる。
【0077】図43に回帰木分析の入力となるデータ例
の形式を示す。レコードはウェーハ番号単位であり、各
レコードは各製造工程での使用装置411、電気的特性
データ412とウェーハ歩留り413を有する。説明変
数401は、使用装置411および電気的特性データ4
12等である。目的変数402は、歩留り413であ
る。たとえば、歩留りに効果があるのは、使用装置41
1と電気的特性データ412であるとする。このデータ
による回帰木分析結果である回帰木図と評価用統計値リ
ストを図44、図45に示す。
【0078】図44は、回帰木分析結果である回帰木図
である。ルートノードn0は、ノードn1およびn2に
2分割される。ノードn1は、ノードn3およびn4に
2分割される。ノードn2は、ノードn5およびn6に
2分割される。ノードn6は、ノードn7およびn8に
2分割される。
【0079】図45は、第1の2分割時の説明変数の評
価用統計値である。たとえば、全集合の目的変数の平均
値Aveが75であり、標準偏差sが12であり、デー
タ数Nが1000である。リスト601〜604は、そ
れぞれ左から有意差による順位、S比、t値、分割され
た集合の目的変数の平均値の差、分割された各集合のデ
ータ数、分割された集合の属性名(説明変数)、分割さ
れた2つの集合の属性値(パラメータ値)とその目的変
数の大小関係を示す。このリスト601〜604は、分
割する属性値(説明変数)の(1)式に示すΔSの値に
よるグループ分けの候補であり、有意差(ΔS)の大き
い順に並べてある。図44は、第1候補601を基にノ
ードn0をノードn1およびn2に分割したものであ
る。
【0080】図44の全ウェーハの集合n0を式(1)
のΔSの評価値に基づいて2つの集合n1およびn2に
分割をおこなうと、歩留りに最も影響を及ぼすのは工程
AでAM1かAM2のいずれかを使うかであり、後者の
方が歩留りがよい。以下、分割された集合に対して、同
様な集合分割を繰り返していくとこの回帰木図が得られ
る。工程AでAM2かつ工程CでCM2を使用したウェ
ーハ群に対しては、電気的特性データRSPが90以下
の状態が最も効果がある(歩留りが高い)。
【0081】図46は図44と等価であり、分割された
ウェーハ集合の歩留りと特定工程の使用装置と電気的特
性データとの相関を示す。図44の回帰木図で上階層に
現れる説明変数ほど、目的変数に対する影響は大きい。
全ウェーハの平均歩留りは74.8%であるが、使用装
置や電気的特性データとの関連で幾つかの集合に分けて
みるとこのような特徴、規則性があることを回帰木分析
は自動的に抽出し、歩留り解析の手がかりとなる。
【0082】図44の回帰木図において上位2階層はい
ずれも使用装置差によるものであるので、全ウェーハを
使った解析では歩留りに影響の大きいのは複合条件を含
めても使用装置差である。電気的特性データはあまり効
いていないように見られる。しかし、工程AでAM2か
つ工程CでCM2を使用したウェーハ群について歩留り
に最も効くのはRSPであることが図44、図46から
読み取れる。
【0083】つぎに、2分割交絡度、2分割独立度の算
出例を説明する。回帰木分析において、目的変数に対し
て最も有意な説明変数を求めるためにおこなわれた各集
合分割状態の交絡度(交絡の状態、独立でない度合い)
を統計的に把握し、有意差が大とされた説明変数に交絡
している他の説明変数を明確にする。図47を参照しな
がら、2分割交絡度および2分割独立度の演算方法を説
明する。
【0084】第1に、説明変数のうち、交絡度を評価し
たいものを基準説明変数801とする。
【0085】第2に、各レコードは説明変数ごとに
“L”または“H”をデータ値とするテーブルを構成す
る。ここで、Hは回帰木分析時の集合2分割時の目的変
数が高い値となる集合、Lは回帰木分析時の集合2分割
時の目的変数が低い値となる集合にそれぞれ属する。集
合2分割時においては、全レコードの各説明変数につい
て、L,Hが定まる。
【0086】第3に、基準説明変数801を基に各比較
説明変数802のL,Hの一致度の評価値として、L,
Hが一致するレコード数をNa、全レコード数をNと
し、2分割交絡度DEPを式(5)のように定義する。
2分割交絡度DEPの範囲は−1〜1であり、完全に交
絡していれば1、全く交絡してなければ0、逆の交絡で
あれば−1である。
【0087】 DEP=(2×Na/N)−1 ・・・(5)
【0088】また、2分割交絡度DEPを基に、2分割
独立度INDを式(6)のように定義する。2分割独立
度INDの範囲は0〜1であり、完全に独立していれば
1、全く独立でなければ0である。
【0089】IND=1−|DEP| ・・・(6)
【0090】第4に、上記の2分割交絡度DEP、2分
割独立度INDを一つの基準説明変数801とその他の
説明変数802との間で求め、説明変数間の評価尺度と
する。どの説明変数を基準説明変数とするかは任意であ
るが、その有用性からして回帰木分析において目的変数
に対して、特に最上階層での集合分割で有意差が大とさ
れたものとするのが有効である。
【0091】第5に、上記の2分割交絡度DEPおよび
2分割独立度INDを求めることにより、各比較説明変
数802がL,Hの各集合に属する状態が基準説明変数
801のものとどれだけ差異があるかを定量的に評価で
きる。
【0092】2分割交絡度および/または2分割独立度
を求めることにより、回帰木分析の集合2分割結果に基
づき説明変数の交絡度を定量的に評価できるようにな
り、回帰木分析と組み合わせて、回帰木分析で得られた
有意差が大となる説明変数と交絡している別の説明変数
を自動的に抽出することが可能となる。
【0093】2分割交絡度は、回帰木分析での対象とさ
れたどの説明変数についても評価できるが、その有効性
からみて図45の最初の分割候補の上位に挙がった説明
変数(=基準説明変数、評価用統計値リストに挙がる)
と他の任意の説明変数がどれだけ交絡しているかを統計
的に把握し、有意差が大きい説明変数について交絡して
いる注意すべき説明変数を抽出する。基準説明変数80
1との交絡度を解析しようとする説明変数を、比較説明
変数802とし、両者とも図44の評価用統計値リスト
から選択される。2分割交絡度、2分割独立度の算出例
を、図47を参照しながら説明する。
【0094】図47は、横軸にウェーハ番号803、比
較説明変数802、基準説明変数801、歩留り804
を示し、縦軸に基準説明変数の高歩留りグループ81
1、基準説明変数の低歩留りグループ812、2分割交
絡度の計算式813、2分割交絡度814、2分割独立
度815を示す。
【0095】図45の上位候補項目(評価用統計値リス
ト)の中から比較の基準とする項目を基準説明変数80
1として決める。図47では、ST3が基準説明変数8
01である。その他の説明変数を比較説明変数802と
する。図47では、ST1,ST2,WET2が比較説
明変数802である。各比較説明変数802と基準説明
変数801とを比較する。説明変数であるST1,ST
2,ST3,WET2では、低歩留りグループの“L”
をハッチで示し、高歩留りグループの“H”をハッチな
しで示す。
【0096】基準説明変数801であるST3は、その
属性値により、基準説明変数の高歩留りグループ811
と基準説明変数の低歩留りグループ812に分けること
ができる。基準説明変数の高歩留りグループ811は1
0個の集合であり、基準説明変数の低歩留りグループ8
12も10個の集合である。
【0097】つぎに、それぞれの説明変数の2分割され
た高歩留グループと低歩留グループのロットが基準説明
変数の同じグループとどれだけ一致しているかを数えて
Naとする。たとえば、比較説明変数802であるST
1は、基準説明変数の高歩留りグループ811に含まれ
る高歩留りグループが10個であり、基準説明変数の低
歩留りグループ812に含まれる低歩留りグループが2
個である。すなわち、比較説明変数であるST1と基準
説明変数であるST3とが相互に同じグループに属する
数Na=10+2=12である。
【0098】上記Naを式(5)に代入した式を2分割
交絡度の計算式813に示す。ここで、データ数Nは2
0である。この計算結果を2分割交絡度814に示す。
式(6)により求めた値を2分割独立度815として示
す。2分割交絡度814および2分割独立度815を、
図47の各列の下に示す。
【0099】2分割交絡度および2分割独立度の基本的
活用方法は次の3つである。従来は判別が難しかった説
明変数が、以下のように定量的な情報として得られる。
【0100】(1)有意な説明変数の範囲を確認:有意
性の高い候補と交絡している候補を把握し、これらも有
意な説明変数と判断する。交絡度に対する基準は特に無
いが、他の説明変数の値と比較して判断できる。また、
技術的に対象として考えなくてよい候補が上位に来た場
合、この候補に交絡している候補を明確にできる。さら
に、意味の無い候補を削除して再度分析して確認でき
る。
【0101】(2)独立性の高い候補の確認とその応
用:すべての候補について他の候補との独立度を確認
し、他の候補との独立度が十分高い候補がある場合、こ
の候補による歩留り差は他の候補に独立して存在するこ
とが明確になる。さらに、この候補の分割グループごと
に同様の判別木分析をおこなって比較し、どちらも同様
の分析結果が得られる場合は分析結果の信頼性が高いこ
とがわかる。逆に、分析結果が異なる場合は独立と考え
られた候補との複合条件で歩留りを左右する説明変数が
あるか、または特異なデータに左右されている(データ
数が少ないことなどが要因)と考えられる。
【0102】(3)交絡している候補に関する判別木分
析:ある重要と考えられる候補が第1分岐候補に交絡し
ている場合、第1分岐の下層の分岐には現れ難い。その
際、他の独立度の高い候補の分割グループによってデー
タを分割して判別木分析をおこない、この分割グループ
の下での判別木分析結果を比較する。同様の結果であれ
ば、その重要な候補は第1候補と区別できないが、分析
自体は信頼性が高いと考えられる。逆にその重要と考え
られる候補が現われ、異なった結果となった場合、この
結果も考慮すべきであり、重要と考えられる候補と第1
候補とを区別して分析できるデータ解析をさらにおこな
う必要が有ると考えられる。
【0103】つぎに、装置履歴、電気的特性値を説明変
数、ウェーハ歩留りを目的変数とする回帰木分析をおこ
ない、回帰木分析結果の第1分岐の上位12候補につい
て2分割交絡度および2分割独立度を求める場合を説明
する。
【0104】本実施の形態2で得られる回帰木図および
評価用統計値リストを図48および図49に示す。図4
8では、ノードn900がノードn901〜n914に
分割される。図49は、第1の2分割時の上位12の説
明変数の評価用統計値を示す。これにより、集合分岐の
12の候補1001〜1012が挙がる。
【0105】図50は、図49の最上位の第一候補10
01として挙がっているST1を基準説明変数1101
とし、評価用統計値リストの他の説明変数を比較説明変
数1102としたときの2分割交絡度1111および2
分割独立度1112を示す。
【0106】図51は、図49の集合分岐の第三候補1
003として挙がっているST3を基準説明変数120
1とし、評価用統計値リストの他の説明変数を比較説明
変数1202としたときの2分割交絡度1211および
2分割独立度1212を示す。
【0107】図50に示す2分割交絡度が0.75を超
えているのはST2,ST4,ST5,ST6,ST1
0,WET2であり、これらは図48の回帰木図には現
れてこないが、歩留りに大きく効いている要因である可
能性がある。逆に、図51により、ST3は、2分割独
立度が高いことを示している。
【0108】図51は、図50で2分割独立度が高いと
されたST3を基準説明変数とし、他の11の説明変数
との2分割交絡度1211および2分割独立度1212
を示している。ST3は他のいずれの説明変数とも独立
度が高いことを示している。
【0109】図52および図53は、図49の回帰木分
析で有意差が大きいとされた上位12の説明変数同士の
2分割交絡度、2分割独立度およびその平均値を示し、
説明変数間の関連を一見に把握できる。図52の最下欄
は2分割交絡度の平均値1301を示し、図53の最下
欄は2分割独立度の平均値1401を示す。
【0110】つぎに、ST3での使用装置の差は他の説
明変数と独立して歩留りに効いていることが判明したの
で、歩留りが不良となるST3での装置群によるウェー
ハ群(不良ウェーハ群:S3M2,S3M3を使用)と
良好となるST3での装置群によるウェーハ群(良好ウ
ェーハ群、S3M1,S3M4を使用)に分けて別個に
回帰木分析をおこなう。その結果としての回帰木図を図
54、図55に示す。
【0111】図54は、不良ウェーハ群による回帰木分
析結果を示す回帰木図であり、ノードn1500〜n1
506で構成される。図55は、良好ウェーハ群による
回帰木分析結果を示す回帰木図であり、ノードn160
0〜n1606で構成される。
【0112】図54の不良ウェーハ群の第一分岐は図4
8の全ウェーハ群によるものと同じであり、図48の回
帰木図の最上階層の不良ウェーハ群はn=39と少ない
こともあわせ、歩留りが他に比べて極端に悪いウェーハ
によりかなり左右されると推察され、解析を困難にして
いる一因である。図55の良好ウェーハ群では、ST3
工程の不良装置により見えにくかった要因があらたに判
明したことになる。
【0113】本実施の形態2によれば、2分割交絡度お
よび2分割独立度を用いて説明変数の交絡の度合いをよ
り明確に把握できるようになり、回帰木分析と組み合わ
せて、回帰木における最初の分岐の有意差が大きい問題
説明変数に交絡している注意すべき説明変数を明確化す
ることが可能となる。
【0114】さらに、独立性の高い説明変数のグループ
分けを応用して再度回帰木分析することによって、回帰
木分析の精度(信頼度)および解析効率を向上させ、ま
た、より詳しい分析が可能となる。
【0115】上述した実施の形態は、コンピュータがプ
ログラムを実行することによって実現することができ
る。また、プログラムをコンピュータに供給するための
手段、たとえばかかるプログラムを記録したCD−RO
M等の記録媒体またはかかるプログラムを伝送するイン
ターネット等の伝送媒体も本発明の実施の形態として適
用することができる。上記のプログラム、記録媒体およ
び伝送媒体は、本発明の範疇に含まれる。
【0116】なお、上記実施の形態は、いずれも本発明
を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したも
のに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定
的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発
明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱する
ことなく、様々な形で実施することができる。
【0117】(付記1)オリジナルデータ値を編集して
前記オリジナルデータ群内に存在する1以上のデータ分
布特徴量を定量的に評価して抽出する工程と、抽出され
た前記データ分布特徴量の中から任意のデータ分布特徴
量を選択して解析をおこなう工程と、得られた解析結果
に基づいて意思決定をおこなう工程と、を含んだことを
特徴とするデータ解析方法。
【0118】(付記2)オリジナルデータ値を編集して
前記オリジナルデータ群内に存在する2以上のデータ分
布特徴量を定量的に評価して抽出する工程と、抽出され
た個々の前記データ分布特徴量を順次選択して解析をお
こなう工程と、得られた解析結果に基づいて意思決定を
おこなう工程と、を含んだことを特徴とするデータ解析
方法。
【0119】(付記3)前記データ分布特徴量は、特徴
の程度を表す連続値で示されることを特徴とする付記1
または2に記載のデータ解析方法。
【0120】(付記4)各レコードに関して各データ分
布特徴量は互いに独立であることを特徴とする付記1〜
3のいずれか一つに記載のデータ解析方法。
【0121】(付記5)前記データ分布特徴量を目的変
数とするデータマイニングにより解析をおこなうことを
特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載のデータ解
析方法。
【0122】(付記6)個々の前記データ分布特徴量を
レコードごとにファイルに保存し、前記ファイルから、
一部または全部のレコードに対して同じデータ分布特徴
量を順次選択して目的変数とし、回帰木分析をおこなう
ことを特徴とする付記5に記載のデータ解析方法。
【0123】(付記7)前記各工程は、順次おこなうよ
うに組まれたソフトウェアを計算機システムで実行する
ことによって自動的におこなわれることを特徴とする付
記1〜6のいずれか一つに記載のデータ解析方法。
【0124】(付記8)前記データ分布特徴量の一つ
は、オリジナルデータの配列の順番をxとし、オリジナ
ルデータ値をyとし、xとyの関係を一次式y=b・x
+aに近似した時のy軸切片の値aであることを特徴と
する付記1〜7のいずれか一つに記載のデータ解析方
法。
【0125】(付記9)前記データ分布特徴量の一つ
は、オリジナルデータの配列の順番をxとし、オリジナ
ルデータ値をyとし、xとyの関係を一次式y=b・x
+aに近似した時の傾きの値bであることを特徴とする
付記1〜7のいずれか一つに記載のデータ解析方法。
【0126】(付記10)前記データ分布特徴量の一つ
は、オリジナルデータの配列の順番に対するオリジナル
データ値の特定の周期性の強度であることを特徴とする
付記1〜7のいずれか一つに記載のデータ解析方法。
【0127】(付記11)前記データ分布特徴量の一つ
は、オリジナルデータの配列の順番に対するオリジナル
データ値の最も強い周期性を示す値であることを特徴と
する付記1〜7のいずれか一つに記載のデータ解析方
法。
【0128】(付記12)(a)説明変数および目的変
数のデータ結果を準備する工程と、(b)前記データ結
果を基に複数の説明変数間の交絡度および/または独立
度を演算する工程と、(c)前記交絡度および/または
独立度を用いてデータマイニングをおこなう工程と、を
含んだことを特徴とするデータ解析方法。
【0129】(付記13)前記ステップ(b)は、回帰
木分析により2分割された集合単位で前記交絡度および
/または独立度を演算することを特徴とする付記12に
記載のデータ解析方法。
【0130】(付記14)前記ステップ(b)は、回帰
木分析により有意差が大きい分割の要因となる複数の説
明変数を選択し、該複数の説明変数間の交絡度および/
または独立度を演算することを特徴とする付記13に記
載のデータ解析方法。
【0131】(付記15)前記ステップ(b)は、基準
となる説明変数とその他の説明変数との間の交絡度およ
び/または独立度を演算する際、回帰木分析により2分
割された各集合内の説明変数間のデータの一致と不一致
との割合を基に交絡度および/または独立度を演算する
ことを特徴とする付記14に記載のデータ解析方法。
【0132】(付記16)前記ステップ(c)は、前記
交絡度および/または独立度を基に説明変数を取捨選択
することによりデータマイニングをおこなうことを特徴
とする付記15に記載のデータ解析方法。
【0133】(付記17)説明変数および目的変数のデ
ータ結果を基に複数の説明変数間の交絡度および/また
は独立度を演算する演算手段と、前記交絡度および/ま
たは独立度を用いてデータマイニングをおこなうデータ
マイニング手段と、を備えたことを特徴とするデータ解
析装置。
【0134】(付記18)前記演算手段は、回帰木分析
により2分割された集合単位で前記交絡度および/また
は独立度を演算することを特徴とする付記17に記載の
データ解析装置。
【0135】(付記19)前記演算手段は、回帰木分析
により有意差が大きい分割の要因となる複数の説明変数
を選択し、該複数の説明変数間の交絡度および/または
独立度を演算することを特徴とする付記18に記載のデ
ータ解析装置。
【0136】(付記20)前記演算手段は、基準となる
説明変数とその他の説明変数との間の交絡度および/ま
たは独立度を演算する際、回帰木分析により2分割され
た各集合内の説明変数間のデータの一致と不一致との割
合を基に交絡度および/または独立度を演算することを
特徴とする付記19に記載のデータ解析装置。
【0137】(付記21)前記データマイニング手段
は、前記交絡度および/または独立度を基に説明変数を
取捨選択することによりデータマイニングをおこなうこ
とを特徴とする付記20に記載のデータ解析装置。
【0138】(付記22)(a)説明変数および目的変
数のデータ結果を準備する手順と、(b)前記データ結
果を基に複数の説明変数間の交絡度および/または独立
度を演算する手順と、(c)前記交絡度および/または
独立度を用いてデータマイニングをおこなう手順と、を
コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した
コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0139】
【発明の効果】本発明によれば、計算機システムに蓄積
されているオリジナルデータ群内に存在する種々のデー
タ分布特徴を抽出し、各特徴量を順次選択して解析をお
こなうことにより、各特徴量が生じた要因を自動的かつ
定量的に評価して抽出するため、データをより多面的に
みて多くの情報(傾向、特徴的パターン、データ間の関
連性等)を抽出することができる。したがって、従来は
多種多様なデータに埋もれて判別が困難であった関連性
や有意差を、技術者の主観によらずに客観的に、また効
率的に定量的に抽出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1において使用される計算
機システムの一例を示す図である。
【図2】図1に示す構成の計算機システムにより実現さ
れるデータ解析装置の機能構成の一例を示すブロック図
である。
【図3】本発明の実施の形態1においてデータ分布特徴
の抽出により抽出される各特徴量をCSV形式で表した
図表である。
【図4】本発明の実施の形態1において半導体データの
歩留り解析をおこなう際にロット内データ分布の特徴と
してウェーハの属性値の変動に着目した情報を示す図表
である。
【図5】複数のロットについてロット内ウェーハの歩留
り値のばらつきの様子を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態1にかかるデータ解析方法
の一例の概略を示すフローチャートである。
【図7】具体例として歩留りとVT_N2との関係を示
す特性図である。
【図8】具体例としてすべてのウェーハから得られたV
T_N2データのヒストグラムを示す図である。
【図9】具体例として全VT_N2データをウェーハ番
号ごとに表示した箱ヒゲ図を示す図である。
【図10】具体例として目的変数を各ロットにおけるV
T_N2の平均値とし、説明変数を各工程で使用した装
置名として回帰木分析をおこなった結果を示す図であ
る。
【図11】図10に示す回帰木分析結果に対する評価用
統計値リストの例を示す図である。
【図12】具体例として全VT_N2データを第2配線
_装置の使用装置名ごとに表示した箱ヒゲ図を示す図で
ある。
【図13】具体例として目的変数を各ウェーハのVT_
N2の値とし、説明変数を各工程で使用した装置名とし
て回帰木分析をおこなった結果を示す図である。
【図14】図13に示す回帰木分析結果に対する評価用
統計値リストの例を示す図である。
【図15】具体例として全VT_N2データを2CON
工程_装置の使用装置名ごとに表示した箱ヒゲ図を示す
図である。
【図16】具体例としてロットごとにVT_N2の各特
徴量を定義したファイルを示す図表である。
【図17】具体例としてVT_N2のロット内分布の各
特徴量のヒストグラムを示す図である。
【図18】具体例としてVT_N2のロット内分布の特
徴量について回帰木分析をおこなうためのファイルを示
す図表である。
【図19】具体例として歩留りの変動要因を回帰木分析
で解析するための入力ファイルを示す図表である。
【図20】具体例として目的変数を各ロットにおけるV
T_N2の標準偏差値とし、説明変数を各工程で使用し
た装置名として回帰木分析をおこなった結果を示す図で
ある。
【図21】図20に示す回帰木分析結果に対する評価用
統計値リストの例を示す図である。
【図22】具体例として全VT_N2データをFiel
d_Ox工程_装置の使用装置名ごとに表示した箱ヒゲ
図を示す図である。
【図23】具体例としてField_Ox工程でPM1
号機またはPM3号機を使用した全ウェーハのVT_N
2のヒストグラムを示す図である。
【図24】具体例としてField_Ox工程でPM1
号機またはPM3号機を使用した1ロット分のウェーハ
のVT_N2のヒストグラムを示す図である。
【図25】具体例としてField_Ox工程でPM1
号機またはPM3号機を使用した1ロット分のウェーハ
のVT_N2のヒストグラムを示す図である。
【図26】具体例としてField_Ox工程でPM1
号機またはPM3号機を使用した1ロット分のウェーハ
のVT_N2のヒストグラムを示す図である。
【図27】具体例としてField_Ox工程でPM2
号機を使用した全ウェーハのVT_N2のヒストグラム
を示す図である。
【図28】具体例としてField_Ox工程でPM2
号機を使用した1ロット分のウェーハのVT_N2のヒ
ストグラムを示す図である。
【図29】具体例としてField_Ox工程でPM2
号機を使用した1ロット分のウェーハのVT_N2のヒ
ストグラムを示す図である。
【図30】具体例としてField_Ox工程でPM2
号機を使用した1ロット分のウェーハのVT_N2のヒ
ストグラムを示す図である。
【図31】具体例として目的変数をウェーハ番号の間隔
2の周期性の値とし、説明変数を各工程で使用した装置
名として回帰木分析をおこなった結果を示す図である。
【図32】図31に示す回帰木分析結果に対する評価用
統計値リストの例を示す図である。
【図33】具体例としてウェーハ番号の間隔2の周期性
の値をF拡散工程_装置の使用装置名ごとに表示した箱
ヒゲ図を示す図である。
【図34】具体例としてF拡散工程でF7号機を使用し
た1ロット分のウェーハについてVT_N2のロット内
変動を示す図である。
【図35】具体例としてF拡散工程でF7号機を使用し
た1ロット分のウェーハについてVT_N2のロット内
変動を示す図である。
【図36】具体例としてF拡散工程でF7号機を使用し
た1ロット分のウェーハについてVT_N2のロット内
変動を示す図である。
【図37】具体例としてF拡散工程でF5号機、F6号
機、F8号機またはF9号機を使用した1ロット分のウ
ェーハについてVT_N2のロット内変動を示す図であ
る。
【図38】具体例としてF拡散工程でF5号機、F6号
機、F8号機またはF9号機を使用した1ロット分のウ
ェーハについてVT_N2のロット内変動を示す図であ
る。
【図39】具体例としてF拡散工程でF5号機、F6号
機、F8号機またはF9号機を使用した1ロット分のウ
ェーハについてVT_N2のロット内変動を示す図であ
る。
【図40】ロットの流れと異常製造装置の関係を示す図
である。
【図41】従来技術によるある工程での装置別歩留り分
布を示す図である。
【図42】ロットの流れと異常製造装置の交絡の関係を
示す図である。
【図43】回帰木分析入力データの例を示す図である。
【図44】回帰木の例を示す図である。
【図45】評価用統計値リストの例を示す図である。
【図46】使用製造装置と電気的特性データと歩留り値
の関係を示す図である。
【図47】2分割交絡度および2分割独立度の算出例を
示す図である。
【図48】回帰木の例を示す図である。
【図49】評価用統計値リストの例を示す図である。
【図50】各説明変数と第1候補の説明変数との交絡度
および独立度を示す図である。
【図51】各説明変数と第3候補の説明変数との交絡度
および独立度を示す図である。
【図52】全候補同士の交絡度およびその平均を示す図
である。
【図53】全候補同士の独立度およびその平均を示す図
である。
【図54】不良ウェーハ群による回帰木分析結果を示す
回帰木図である。
【図55】良好ウェーハ群による回帰木分析結果を示す
回帰木図である。
【図56】データ解析装置の機能構成の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
21 データ分布特徴を抽出する手段 22 解析対象とする特徴量を選択する手段 23 データマイニングをおこなう手段 24 ルールファイル 25 統計解析コンポーネント 26 図表作成コンポーネント 27 解析ツール群 41 データベース 42 オリジナルデータ群 101 正常装置 102 異常装置 401 説明変数 402 目的変数 411 使用装置 412 電気的特性データ 413 歩留り 801 基準説明変数 802 比較説明変数 803 ウェーハ番号 804 歩留り 811 基準説明変数の高歩留りグループ 812 基準説明変数の低歩留りグループ 813 2分割交絡度の計算式 814 2分割交絡度 815 2分割独立度 1701 オリジナルデータ群 1702 データベース 1703 データマイニング部 1704 ルールファイル 1705 解析ツール群 1706 統計解析コンポーネント 1707 図表作成コンポーネント 1708 意思決定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白井 英大 神奈川県川崎市高津区坂戸3丁目2番1号 富士通エルエスアイテクノロジ株式会社 内 Fターム(参考) 5B056 BB61

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オリジナルデータ値を編集して前記オリ
    ジナルデータ群内に存在する1以上のデータ分布特徴量
    を定量的に評価して抽出する工程と、 抽出された前記データ分布特徴量の中から任意のデータ
    分布特徴量を選択して解析をおこなう工程と、 得られた解析結果に基づいて意思決定をおこなう工程
    と、 を含んだことを特徴とするデータ解析方法。
  2. 【請求項2】 オリジナルデータ値を編集して前記オリ
    ジナルデータ群内に存在する2以上のデータ分布特徴量
    を定量的に評価して抽出する工程と、 抽出された個々の前記データ分布特徴量を順次選択して
    解析をおこなう工程と、 得られた解析結果に基づいて意思決定をおこなう工程
    と、 を含んだことを特徴とするデータ解析方法。
  3. 【請求項3】 前記データ分布特徴量は、特徴の程度を
    表す連続値で示されることを特徴とする請求項1または
    2に記載のデータ解析方法。
  4. 【請求項4】 各レコードに関して各データ分布特徴量
    は互いに独立であることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか一つに記載のデータ解析方法。
  5. 【請求項5】 前記データ分布特徴量を目的変数とする
    データマイニングにより解析をおこなうことを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれか一つに記載のデータ解析方
    法。
  6. 【請求項6】 個々の前記データ分布特徴量をレコード
    ごとにファイルに保存し、前記ファイルから、一部また
    は全部のレコードに対して同じデータ分布特徴量を順次
    選択して目的変数とし、回帰木分析をおこなうことを特
    徴とする請求項5に記載のデータ解析方法。
  7. 【請求項7】 前記各工程は、順次おこなうように組ま
    れたソフトウェアを計算機システムで実行することによ
    って自動的におこなわれることを特徴とする請求項1〜
    6のいずれか一つに記載のデータ解析方法。
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