JP2003145636A - 高負荷伝動ベルト用センターベルトの製造方法 - Google Patents

高負荷伝動ベルト用センターベルトの製造方法

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JP2003145636A
JP2003145636A JP2001391130A JP2001391130A JP2003145636A JP 2003145636 A JP2003145636 A JP 2003145636A JP 2001391130 A JP2001391130 A JP 2001391130A JP 2001391130 A JP2001391130 A JP 2001391130A JP 2003145636 A JP2003145636 A JP 2003145636A
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belt
center belt
center
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load transmission
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JP2001391130A
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Takehiko Ito
武彦 伊東
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Mitsuboshi Belting Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/16V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts
    • F16G5/166V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts with non-metallic rings

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センターベルト中の心体の位置が一定し、P
LDの精度も向上することでベルトの走行を安定させ、
ブロックの斜行の問題や騒音を低減することができて寿
命を延ばす。 【解決手段】 センターベルトにブロックを固定した高
負荷伝動ベルト用センターベルトの製造方法において、
センターベルトの凹条部19を形成するための凸条部4
1を有するとともに心体の位置決めをする突起41を有
する内型40に心体5を巻きつけ、さらに未加硫ゴムシ
ートGを巻きつけて、加圧・加熱することによって心体
を通してゴムを内型の凸条部間に流し込み、センターベ
ルトの内周面に凹条部19を形成するとともに加硫す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、センターベルトに
長手方向にブロックを配置した自動車、自動二輪車や農
機具などの無段変速装置など高負荷を伝動するような用
途に用いられる高負荷伝動ベルト用センターベルトの製
造方法であり、センターベルト内における心体の位置や
センターベルトとブロックを嵌合する部分における寸法
や形状の精度を向上することができるセンターベルトの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ベルト式無段変速装置に使用するベルト
は、プーリのV溝幅を変えることによってプーリに巻き
かかる有効径を変化させ変速比を調節する様な変速プー
リに巻き掛けて使用するものであり、プーリからの側圧
が大きくなるのでベルトは大きな側圧に耐えるものでな
くてはならない。また、無段変速の用途以外にも通常の
ゴムベルトでは寿命が短くなりすぎるような高負荷伝動
の用途には、特別に高負荷に耐えうるようなベルトを用
いる必要がある。
【0003】そのようなベルトとして使用されるものの
中に、センターベルトにブロックを固定してベルト幅方
向の強度を高めた高負荷伝動ベルトがあり、具体的な構
成としては、心体をゴムなどのゴム中に埋設したセンタ
ーベルトにボルトやリベットなどの止着材を用いてセン
ターベルトに使用しているゴムよりも比較的硬質のブロ
ックを止着固定したものや、特開昭63−34342に
示すようにブロックの両側面に溝を有しており、一対の
センターベルトを前記側面に設けた溝に嵌合したような
ベルトがある。
【0004】このようなベルトに用いるセンターベルト
は張力を担う部材であり、ゴム中に高強力低伸度のロー
プなどからなり心線などと呼ばれることもある心体が埋
設されており、センターベルトの内外周面にはブロック
と嵌合するための凹部と凸部が交互に設けられている。
例えばブロック両側面の溝内にも、前記センターベルト
の凹部に対応する位置に凸部が設けられ、互いに嵌合す
ることによってブロックはセンターベルトに対して高負
荷伝動ベルトの進行方向に動かないよう固定されてい
る。
【0005】また、センターベルト中に埋設されている
心体は、ほぼセンターベルトの厚み方向の中央付近もし
くはそれより外周側に配置することが好ましい。位置が
厚み方向のどちらか、特に内周側に極端に偏ると例えば
ブロックの斜行が発生するなどベルトの走行が乱れる問
題が発生し、ベルトの寿命を短くする原因となってしま
う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】心体をセンターベルト
厚み方向の略中央など、所定の位置に配置するためには
心線の上下に同等厚みのゴムシートを配置する必要があ
る。そこでセンターベルトの製造はモールド上にゴムシ
ート、心体、ゴムシートの順で巻きつけて加硫するとい
った方法で行われている。
【0007】このような方法であると高負荷伝動ベルト
のPLDの精度はエラストマーシートの厚み精度に左右
されることになる。PLDの精度が悪いとベルトの走行
が安定せず、ベルトの走行中にブロックが傾いて走行す
る斜行の問題や、騒音レベルが高くなるという問題など
を引き起こすということになるのでそれを解消するため
にもゴムシートの厚み精度を向上させてPLDの精度を
向上させることが好ましい。エラストマーシートは圧延
により狙った厚みにしているのが現状である。
【0008】しかし、圧延による厚み精度はある程度の
ものは得られるものの、本発明で対象としているような
ブロックを装着した高負荷伝動ベルトのセンターベルト
として使用するには精度が不足しているといえ、それに
起因するPLDの精度が悪いことからベルトの走行が安
定せず、ブロックの斜行が発生したり騒音や早期寿命の
原因となったりするといった問題が発生していた。
【0009】ゴムシートを圧延にて作製するときの精度
を向上させるのはなかなか容易なことではなく、精度を
上げたとしても満足の得られる程度のものではない。
【0010】また、上記のような方法では心体は未加硫
ゴムシートの上に巻きつけることになるが、未加硫ゴム
シートの硬度はさほど高いものではないために、巻きつ
けた心線が未加硫ゴムシートに食い込んでしまうという
ことがある。全体に均等に食い込めばまだよいが食い込
み方が全周でまちまちになるのが通常であり、センター
ベルトの厚み方向における心体の位置も不安定になって
しまう。そうするとやはりベルトの走行の乱れにつなが
って伝達性能の低下、騒音レベルの上昇、寿命の低下と
いった問題が発生する。
【0011】そこで本発明は、センターベルトの材料と
して用いるゴムシートのうち心体よりも内周側に用いら
れるPLDの精度に影響するシートの厚みの精度を大き
く向上させ、ベルトの走行を安定させブロックの斜行や
騒音、また早期に寿命に達するといった問題の発生する
ことのない高負荷伝動ベルトの提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために本発明の請求項1では、ゴム中に心体を埋設
したセンターベルトと、該センターベルトの長手方向に
沿って複数嵌合固定したブロックとからなる高負荷伝動
ベルトであって、該センターベルトには少なくとも内周
面に凹条部と凸条部を交互に有しており、該センターベ
ルトの凹条部及び凸条部にてブロックが係止固定されて
いる高負荷伝動ベルト用センターベルトの製造方法にお
いて、センターベルトの凹条部を形成するための凸条部
を有する内型に心体を巻き付け、未加硫ゴムシートを巻
きつけて、加圧・加熱することによって心体を通して未
加硫ゴムを心体より内型側に流し込み、センターベルト
の内周面に凹条部を形成する工程を含む製造方法であっ
て、内型の凸条部には心体を位置決めする突起が設けら
れていることを特徴する。
【0013】このように内型の凸条部に突起を設けて心
体を未加硫ゴムシートの上ではなく内型の突起上に巻き
付けて心体の位置決めを行うことによって、センターベ
ルト中の心体の位置が一定し、PLDの精度も向上する
のでベルトの走行も安定し、ブロックの斜行の問題や騒
音を低減することができて寿命を延ばすことにもつなが
る。
【0014】請求項2では、ゴム中に心体を埋設したセ
ンターベルトと、該センターベルトの長手方向に沿って
複数嵌合固定したブロックとからなる高負荷伝動ベルト
であって、該センターベルトには内外周面に凹条部と凸
条部を交互に有しており、該センターベルトの凹条部に
てブロックが係止固定されている高負荷伝動ベルト用セ
ンターベルトの製造方法において、センターベルトの外
周面の凹条部を形成するための凸条部を有する内型に心
体を巻き付けることで該凸条部により心体の位置決めを
し、未加硫ゴムシートを巻き付けて、加圧・加熱するこ
とによって未加硫ゴムを心体よりも内型側へ流し込み、
センターベルトの外周面の形状を形成する工程を含む高
負荷伝動ベルト用センターベルトの製造方法である。
【0015】請求項1と同様に心体を未加硫ゴムシート
の上ではなく内型の凸条部上に巻き付けて心体の位置決
めを行うことによって、センターベルト中の心体の位置
が一定し、PLDの精度も向上するのでベルトの走行も
安定し、ブロックの斜行の問題や騒音を低減することが
できて寿命を延ばすことにもつながる。また、センター
ベルトを内外を裏返して成形することにより内型には、
センターベルトの凹凸条部を形成するための凹条部と凸
条部に加えて突起を設けていないのでセンターベルトに
不必要な凹部を形成することがなく、センターベルトの
強度を低下させたり故障の原因となるような要因を生じ
させたりすることがない。
【0016】請求項3では、心体と内型の間に帆布を巻
きつけてなる高負荷伝動ベルト用センターベルトの製造
方法としている。
【0017】センターベルトに帆布を配置することによ
ってセンターベルトの補強をすることができる。心体と
内型との間に帆布を介在したとしても、未加硫ゴムシー
トを介在したときのように心体が食い込んで位置が不安
定になるほどの影響を与えることはなく本発明の範囲に
含まれるものである。
【0018】請求項4では未加硫ゴムシートは2層から
なり、最初に短繊維が配合されていないもしくは2mm
以下の長さの短繊維を配合した第1層を巻き付け、次に
3〜6mmの短繊維を配合した第2層を巻き付け、加圧
・加熱することによって第1層が心体を通して心体より
内側へ流れ込むようにした高負荷伝動ベルト用センター
ベルトの製造方法としている。
【0019】心体の隙間を通して心体より内型側へゴム
を流し込むことによってセンターベルトを成形している
が、短繊維を配合していないもしくは配合されていても
2mm以下野長さの短繊維を配合した未加硫ゴムを用い
ており、ゴムが加熱されて流動状態になり心体の隙間を
通る際に比較的少ない抵抗で流れ込むことができるた
め、センターベルト外周面の凹条部、凸条部が確実に形
成される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明を
具体的に説明する。
【0021】図1は、本発明方法により製造されるセン
ターベルトを用いた高負荷伝動ベルト1の一例を示す斜
視概略図であり、図2はそれに用いるセンターベルトの
断面図である。本発明の高負荷伝動ベルト用センターベ
ルトの製造方法にて製造されるセンターベルトを用いる
高負荷伝動ベルト1は、ゴム4内にロープ状の心体5を
スパイラル状に埋設してなる同じ幅の二本のセンターベ
ルト3a、3bと、側面2a、2bにセンターベルトを
3a、3bを嵌めこむ溝15、16を有したブロック2
からなっている。
【0022】このセンターベルト3a、3bの上下面2
2、23に所定ピッチで形成された凹条部18、19に
ブロック2の溝14、15内において後で説明するよう
に係止固定されているものである。このブロック2の両
ブロック側面2a、2bは、プーリのV溝と係合する傾
斜を有する面となっており、駆動されたプーリから動力
を受け取って、係止固定されているセンターベルト3
a、3bを引張り、駆動側プーリの動力を従動側プーリ
に伝動している。また、センターベルト3a、3bの上
下の表面には帆布24、25が積層されていてもよい。
【0023】ブロック2は、図1に示すように、上ビー
ム部11および下ビーム部12と、上下ビーム部11、
12の中央部同士を連結したセンターピラー13からな
っており、ブロック2の両側面にはセンターベルト3
a、3bを嵌めこむ溝14、15が形成されている。ま
た、図2に示すように溝15内の溝上面16および溝下
面17にはセンターベルト3の上面22に設けた凹条部
18と下面23に設けた凹条部19に係合する凸条部2
0、21が設けられており、これによってブロック2と
センターベルト3a、3bは係止固定されている。
【0024】センターベルト3a、3bは、図2に示す
ように心体5がセンターベルトの厚み方向のほぼ中央に
埋設されており、その内周側に位置する内層4aとその
外周側に位置する外層4bからなっている。本発明にお
いては心体5をセンターベルトの厚み方向のほぼ中央に
配置するとともにPLDのばらつきを少なくするために
センターベルト3a、3bを成形する内型40として図
3、図4のようなセンターベルトの凹条部19の底に相
当する部分に心体5を位置決めする突起41を設けたも
のを用いている。センターベルト3a、3bの内周側の
凹条部19にはその突起跡6が形成されることになる。
【0025】このような高負荷伝動ベルト用センターベ
ルトの製造方法の工程は次のようなものである。センタ
ーベルトの成形に用いる内型40は円筒形で周囲にセン
ターベルトの下面に凹条部19を設けるための凸条部4
2を周方向に所定間隔で設けるとともに該凸条部には突
起41が設けられている。
【0026】この内型に心体5となるロープをスピニン
グしスパイラル状に巻きつける。心体5は突起41の上
に沿って巻きつけられることになる。その上から未加硫
ゴムシートGを巻きつける(図3)。その状態で外側に
ジャケットを被せて加熱加圧することによって未加硫ゴ
ムシートGは流動性を増して心体5の隙間から内型の凸
条部42間へ流れ込む(図4)。そうすることによって
凹条部19を形成した半加硫の予備成形体ができあが
る。加熱・加圧する方法は特に限定されるものではな
く、ジャケットを被せて加硫缶内に入れて蒸気により行
うものや外側から更に電熱ヒータなどを設けた金型を使
って行う方法でも構わない。
【0027】半加硫の予備成形体を内型から取り外して
1対の歯付プーリの歯に凹条部を噛み合わせて掛架し、
そのスパンにおいて上下一対の凸条部付きのプレス金型
により予備成形体を加熱加圧して上面の凹条部18と下
面の凹条部19を成形加硫し、加硫し終わった部分を順
次移動して、次の半加硫の部分を成形加硫するという工
程を繰り返し、最終的にセンターベルト全周を成形加硫
するという方法である。そして図5に示すような上下面
に凹条部18、19を有するセンターベルトが完成す
る。
【0028】このように内型の凸条部に心体を位置決め
する突起を設けたものを用いて前記のような方法でセン
ターベルトを成形することによって、心体はセンターベ
ルトの厚み方向の中央付近に配置することができPLD
に関しても精度が高くバラツキの少ないセンターベルト
とすることができる。
【0029】もし、センターベルトとの上下面に帆布を
積層する場合は、ウーリー加工した繊維などを用いるこ
とによって伸縮性を付与した帆布を心体に先立って内型
に巻き付けておき、未加硫ゴムが流動して内型に流れ込
む際に帆布は未加硫ゴムの圧力で伸ばされて内型に沿い
センターベルトの表面に配置されるようにしておく。
【0030】以上のようにして得られたセンターベルト
の凹条部18、19にブロック2を嵌め込んでいくこと
によって最終的に高負荷伝動ベルト1を得ることができ
る。
【0031】次に、請求項2の発明に係る製造方法につ
いてであるが、センターベルトを成形・加硫する際に内
周面と外周面を内外裏返した状態で行うものである。そ
して、用いる内型としてはセンターベルトの外周面に設
ける凹条部50を設けるための凸条部51を用いて心体
5の位置決めをする。
【0032】具体的には図6に示すように、内型52に
はセンターベルト3a、3bの外周面に凹条部50を設
けるための凸条部51を有しており、その凸条部51の
上に心体5を巻きつける。次いで短繊維を配合していな
いもしくは2mm以下の長さの短繊維を配合した未加硫
ゴムシートを第1層53として巻き付け、次に3〜6m
mの長さの短繊維を配合した未加硫ゴムシートを第2層
54として巻きつける。その状態で外側にジャケット
(図示しない)を被せて加熱加圧することによって未加
硫ゴムシート53、54は流動性を増して、前記第1層
53が心体5の隙間から内型の凹条部50へ流れ込む
(図7)。
【0033】第1層53は短繊維を配合していないもし
くは配合していても2mm以下の長さの短繊維しか配合
していないので、さほど大きな抵抗もなく、内型52側
に流れ込むことができるので内型52の凸条部51によ
って凹条部50を確実に形成することができる。
【0034】そうすることによって凹条部50を形成し
た半加硫の予備成形体ができあがる。その後、半加硫の
予備成形体を内型から取り外して1対の歯付プーリの歯
に凹条部を噛み合わせて掛架し、そのスパンにおいて上
下一対の凸条部付金型からなるプレス金型により予備成
形体を加熱加圧して、上面の凹条部55を形成すると共
に、内周面側の凹条部50を成形加硫し、加硫し終わっ
た部分を順次移動して、次の半加硫の部分を成形加硫す
るという工程を繰り返し、最終的にセンターベルト全周
を成形加硫する。全周が加硫された後にセンターベルト
を裏返して本来の外周面となる面を外側に、内周面側と
なる面を内側に持ってくるようにすることで、そして図
8に示すような上下面に凹条部50、55を有するセン
ターベルト3a、3bが得られる。
【0035】センターベルト3a、3bをこのような製
造方法にて製造することによって、心体5はセンターベ
ルトの外周面に設けた凹条部50の底に接する位置に心
体が配置されることになり、心体5のセンターベルト3
a、3b中における位置は安定し、ベルトの走行を安定
させて伝達性能を高めると共に騒音を低減し、寿命の長
いベルトを得ることができるものである。
【0036】また、この場合もセンターベルトとの上下
面に帆布を積層することは可能であり、ウーリー加工し
た繊維などを用いることによって伸縮性を付与した帆布
を心体に先立って内型に巻き付けておき、未加硫ゴムが
流動して内型に流れ込む際に帆布は未加硫ゴムの圧力で
伸ばされて内型に沿いセンターベルトの表面に配置され
るようにしておく。
【0037】得られたセンターベルトにブロックを嵌め
込むことによって、高負荷伝動ベルトとなる。
【0038】次に、センターベルト3a、3bを成形、
加硫する際に加圧するが、その加圧力は0.8〜2MP
aの範囲の圧力をかけて行うことが好ましい。このよう
な高い圧力をかけることによって、金型に設けた細かい
形状までも正確にセンターベルトに出現させることがで
きる。0.8MPa未満であると凹条部、凸条部の形状
が完全にでないことがあり、ブロックとの間の嵌合にが
たつきが発生する可能性が高くなる。そうなると、やは
り騒音の問題や伝達性能の低下、寿命の短期化といった
問題につながってしまう。また2MPaを超えると金型
の歪などの発生する可能性が高くなるといった問題があ
るので好ましくない。
【0039】たとえば上記ではセンターベルトの下面の
凹条部のみを成形して半加硫にし、その後プレスにより
上面の凹条部を形成するとともに加硫しているが、内型
に帆布、心体、ゴムシート、帆布を巻きつけた状態で、
外側からセンターベルトの上面の凹条部を形成する凸条
部を有する外型で熱と圧力を加えて一度に両面に凹条部
を有するセンターベルトを製造してもよい。その場合、
外型は分割金型を用いることによって脱型などの作業を
スムーズにすることができる。
【0040】加硫の加圧手段としては蒸気圧がよく用い
られるが、蒸気圧ではある程度以上の圧力にまで高める
のは困難であり、前記のような内型と外型を用いる方法
が採られる。
【0041】本発明では、センターベルトを成形する際
に用いる内型の凸条部に突起を有しておりそれによって
心体の位置決めをするという工程を含み、心体をセンタ
ーベルトの中央付近に配置するとともにPLDの精度を
向上するという目的を達成するものであれば、他の工程
については限定するものではなく、前記の方法を採った
としても本発明の範囲に含まれる。
【0042】図9に示すのは、本発明の製造方法で得ら
れたセンターベルトを適用できる別のベルトの例であ
り、ビーム部31の両端から上方に向かって一対のサイ
ドピラー32、33が延びており、このサイドピラー3
2、33の上端からそれぞれブロック2の中心に向かっ
て延びるロック部34、35が対向するように設けられ
ている。そして、これらビーム部31、サイドピラー3
2、33及びロック部34、35によってセンターベル
ト3a、3bが嵌合する嵌合溝30が形成されている。
この嵌合溝30に、センターベルト3a、3bが、ロッ
ク部34、35間の開口部より挿入され装着される。ま
た、ロック部34、35の嵌合溝30側には、凸部37
がそれぞれ設けられており、この凸部37が、センター
ベルト3a、3bに所定ピッチで設けられている凹部3
6に嵌合する。これによって、センターベルト3a、3
bは、装着後はブロック2から抜けにくい状態となる。
【0043】また、ブロック内に例えばアルミ合金など
からなるインサート材を埋設したブロックでも、インサ
ート材を埋設していないブロックでもどちらでも用いる
ことができる。
【0044】ブロックの樹脂として用いることができる
のは、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド(PAI)樹
脂、ポリフェニレンスルフィド(PPS)樹脂、ポリブ
チレンテレフタレート(PBT)樹脂、ポリイミド(P
I)樹脂、ポリエーテルスルフォン(PES)樹脂、ポ
リエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂等の合成樹
脂が用いられるが、中でも低摩擦係数で耐摩耗性に優
れ、剛性があるとともに曲げに対しても弾力性を有して
おり、簡単に破損してしまうことのない樹脂がよく、ポ
リアミド樹脂、なかでもナイロン46が好ましいといえ
る。
【0045】本発明では前述のようにブロックを形成す
る合成樹脂中に繊維状の補強材やウィスカ状の補強材を
配合することは可能であり、繊維状の補強材は15〜4
0重量%の範囲で配合する。15重量%未満であると補
強効果が少なくブロックの耐磨耗性が十分でないなどの
問題があり、40重量%を超えると樹脂への配合が困難
になることや射出成形が困難になるなどの問題があるの
で好ましくない。
【0046】合成樹脂に配合する繊維状補強材として
は、アラミド繊維、炭素繊維、ガラス繊維、ポリアミド
繊維、ポリエステル繊維などを挙げることができる。そ
の中でも前記のブロックを構成する樹脂で好ましい例で
あるナイロン46と炭素繊維を組み合わせて用いること
によって炭素繊維がナイロン46の吸水性の欠点を改善
し、剛性を大幅に向上させることができて、且つナイロ
ン46の有する耐摩耗性、耐衝撃性、耐疲労性を生かす
ことができるものである。炭素繊維の中でも、PAN系
炭素繊維を用いることが好ましい。また、炭素繊維と組
み合わせてアラミド繊維を配合することによってブロッ
クの靭性が向上し、耐摩耗性や、耐衝撃性を一層向上さ
せることができる。
【0047】ここで、使用されるPAN系炭素繊維は、
熱可塑性樹脂と相性が良く、用いる炭素繊維の長さは1
〜5mmのものが好ましい。1mm未満であると、ブロ
ックの補強が十分になされず、また、5mmを越える
と、樹脂との混練が困難になること、また、混練時に折
れて短くなってしまうので好ましくない。
【0048】また、前記繊維状補強材として上記の有機
繊維のほかにも酸化亜鉛ウィスカ、チタン酸カリウムウ
ィスカ、ホウ酸アルミニウムウィスカなどの無機繊維を
配合してもよい。これらの中では、酸化亜鉛ウィスカを
用いることが好ましい。酸化亜鉛ウィスカは、テトラポ
ット状に四方に手が延びた立体的形状をしている。この
酸化亜鉛ウィスカは、これ単独でも耐熱性、耐摩耗性に
優れたものであるが、前述のようにテトラポット状の立
体的形状をしているため、炭素繊維とともに配合する
と、炭素繊維の配向が抑制され、成形時のそりや成形収
縮の異方性が改良される。さらに、このように炭素繊維
の配向を低減できるため、ブロック2の靭性、曲げ剛性
等の強度についての異方性も低減することができ、か
つ、摩擦係数が安定するため、耐摩耗性が向上する。
【0049】また、酸化亜鉛ウィスカは、高比重、高剛
性であるため、プーリとの接触時の振動を低減でき、ノ
イズの発生を小さくすることができる。なお、この酸化
亜鉛ウィスカの配合量が少ない場合は、添加した効果が
発現せず、多すぎると、混練できず、成形することが困
難となる。
【0050】このような材料構成とすることによって、
プーリと接する際に受ける側圧にも十分に耐えうる剛
性、靭性等の強度を有するとともに、耐摩耗性に優れ、
更には、摩擦時に発生する熱に対しても強いブロックと
することが可能となり、プーリから受ける動力を効率よ
くセンターベルト3a、3bに引張力として伝えること
ができ、引張伝動式の高負荷伝動ベルトを構成すること
ができる。
【0051】なお、これらの他に、二硫化モリブデン、
グラファイト、フッ素系樹脂から選ばれてなる少なくと
も一つを混入することによってもブロック2の潤滑性を
向上させることができる。フッ素系樹脂としては、ポリ
4フッ化エチレン(PTFE)、ポリフッ化エチレンプ
ロピレンエーテル(PFPE)、4フッ化エチレン6フ
ッ化プロピレン共重合体(PFEP)、ポリフッ化アル
コキシエチレン(PFA)等が挙げられる。
【0052】センターベルト3a、3bのゴム4として
使用されるものは、クロロプレンゴム、天然ゴム、ニト
リルゴム、スチレン−ブタジエンゴム、水素化ニトリル
ゴムなどの単一材またはこれらを適宜ブレンドしたゴム
あるいはポリウレタンゴム等が挙げられる。そして、心
体5としてはポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アラ
ミド繊維、ガラス繊維、スチールワイヤ等から選ばれた
ロープが用いられる。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1では、ゴ
ム中に心体を埋設したセンターベルトと、該センターベ
ルトの長手方向に沿って複数嵌合固定したブロックとか
らなる高負荷伝動ベルトであって、該センターベルトに
は少なくとも内周面に凹条部と凸条部を交互に有してお
り、該センターベルトの凹条部及び凸条部にてブロック
が係止固定されている高負荷伝動ベルト用センターベル
トの製造方法において、センターベルトの凹条部を形成
するための凸条部を有する内型に心体を巻き付け、未加
硫ゴムシートを巻きつけて、加圧・加熱することによっ
て心体を通して未加硫ゴムを心体より内型側に流し込
み、センターベルトの内周面に凹条部を形成する工程を
含む製造方法であって、内型の凸条部には心体を位置決
めする突起が設けられていることを特徴する。
【0054】このように内型の凸条部に突起を設けて心
体を未加硫ゴムシートの上ではなく内型の突起上に巻き
付けて心体の位置決めを行うことによって、センターベ
ルト中の心体の位置が一定し、PLDの精度も向上する
のでベルトの走行も安定し、ブロックの斜行の問題や騒
音を低減することができて寿命を延ばすことにもつなが
る。
【0055】請求項2では、ゴム中に心体を埋設したセ
ンターベルトと、該センターベルトの長手方向に沿って
複数嵌合固定したブロックとからなる高負荷伝動ベルト
であって、該センターベルトには内外周面に凹条部と凸
条部を交互に有しており、該センターベルトの凹条部に
てブロックが係止固定されている高負荷伝動ベルト用セ
ンターベルトの製造方法において、センターベルトの外
周面の凹条部を形成するための凸条部を有する内型に心
体を巻き付けることで該凸条部により心体の位置決めを
し、未加硫ゴムシートを巻き付けて、加圧・加熱するこ
とによって未加硫ゴムを心体よりも内型側へ流し込み、
センターベルトの外周面の形状を形成する工程を含む高
負荷伝動ベルト用センターベルトの製造方法である。
【0056】請求項1と同様に心体を未加硫ゴムシート
の上ではなく内型の凸条部上に巻き付けて心体の位置決
めを行うことによって、センターベルト中の心体の位置
が一定し、PLDの精度も向上するのでベルトの走行も
安定し、ブロックの斜行の問題や騒音を低減することが
できて寿命を延ばすことにもつながる。また、センター
ベルトを内外を裏返して成形することにより内型には、
センターベルトの凹凸条部を形成するための凹条部と凸
条部に加えて突起を設けていないのでセンターベルトに
不必要な凹部を形成することがなく、センターベルトの
強度を低下させたり故障の原因となるような要因を生じ
させたりすることがない。
【0057】請求項3では、心体と内型の間に帆布を巻
きつけてなる高負荷伝動ベルト用センターベルトの製造
方法としている。
【0058】センターベルトに帆布を配置することによ
ってセンターベルトの補強をすることができる。心体と
内型との間に帆布を介在したとしても、未加硫ゴムシー
トを介在したときのように心体が食い込んで位置が不安
定になるほどの影響を与えることはなく本発明の範囲に
含まれるものである。
【0059】請求項4では未加硫ゴムシートは2層から
なり、最初に短繊維が配合されていないもしくは2mm
以下の長さの短繊維を配合した第1層を巻き付け、次に
3〜6mmの短繊維を配合した第2層を巻き付け、加圧
・加熱することによって第1層が心体を通して心体より
内側へ流れ込むようにした高負荷伝動ベルト用センター
ベルトの製造方法としている。
【0060】心体の隙間を通して心体より内型側へゴム
を流し込むことによってセンターベルトを成形している
が、短繊維を配合していないもしくは配合されていても
2mm以下野長さの短繊維を配合した未加硫ゴムを用い
ており、ゴムが加熱されて流動状態になり心体の隙間を
通る際に比較的少ない抵抗で流れ込むことができるた
め、センターベルト外周面の凹条部、凸条部が確実に形
成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高負荷伝動ベルトの一例を示す斜
視概略図である。
【図2】高負荷伝動ベルトの側断面図である。
【図3】内型に心体と未加硫ゴムシートを巻きつけたと
ころの断面図である。
【図4】未加硫ゴムシートを流動させて内型に流し込ん
だところの断面図である。
【図5】上下両面に凹条部を成形したセンターベルトの
側断面図である。
【図6】内型に心体と未加硫ゴムシートを巻きつけたと
ころの断面図である。
【図7】未加硫ゴムシートを流動させて内型に流し込ん
だところの断面図である。
【図8】上下両面に凹条部を成形したセンターベルトの
側断面図である。
【図9】本発明に係る高負荷伝動ベルトの他の例を示す
斜視概略図である。
【符号の説明】
1 高負荷伝動ベルト 2 ブロック 3a センターベルト 3b センターベルト 4 ゴム 4a 内層 4b 外層 5 心体 6 突起跡 11 上ビーム部 12 下ビーム部 13 センターピラー 14 溝 15 溝 16 溝上面 17 溝下面 18 凹条部 19 凹条部 20 凸条部 21 凸条部 G 未加硫ゴムシート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム中に心体を埋設したセンターベルト
    と、該センターベルトの長手方向に沿って複数嵌合固定
    したブロックとからなる高負荷伝動ベルトであって、該
    センターベルトには少なくとも内周面に凹条部と凸条部
    を交互に有しており、該センターベルトの凹条部及び凸
    条部にてブロックが係止固定されている高負荷伝動ベル
    ト用センターベルトの製造方法において、センターベル
    トの凹条部を形成するための凸条部を有する内型に心体
    を巻き付け、未加硫ゴムシートを巻きつけて、加圧・加
    熱することによって心体を通して未加硫ゴムを心体より
    内型側に流し込み、センターベルトの内周面に凹条部を
    形成する工程を含む製造方法であって、内型の凸条部に
    は心体を位置決めする突起が設けられていることを特徴
    する高負荷伝動ベルト用センターベルトの製造方法。
  2. 【請求項2】 ゴム中に心体を埋設したセンターベルト
    と、該センターベルトの長手方向に沿って複数嵌合固定
    したブロックとからなる高負荷伝動ベルトであって、該
    センターベルトには内外周面に凹条部と凸条部を交互に
    有しており、該センターベルトの凹条部にてブロックが
    係止固定されている高負荷伝動ベルト用センターベルト
    の製造方法において、センターベルトの外周面の凹条部
    を形成するための凸条部を有する内型に心体を巻き付け
    ることで該凸条部により心体の位置決めをし、未加硫ゴ
    ムシートを巻き付けて、加圧・加熱することによって未
    加硫ゴムを心体よりも内型側へ流し込み、センターベル
    トの外周面の形状を形成する工程を含む高負荷伝動ベル
    ト用センターベルトの製造方法。
  3. 【請求項3】 心体と内型の間に帆布を巻きつけてなる
    請求項1または2記載の高負荷伝動ベルト用センターベ
    ルトの製造方法。
  4. 【請求項4】 未加硫ゴムシートは2層からなり、最初
    に短繊維が配合されていないもしくは2mm以下の長さ
    の短繊維を配合した第1層を巻き付け、次に3〜6mm
    の短繊維を配合した第2層を巻き付け、加圧・加熱する
    ことによって第1層が心体を通して心体より内側へ流れ
    込むようにした請求項2〜3記載の高負荷伝動ベルト用
    センターベルトの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005114002A1 (de) * 2004-05-22 2005-12-01 Contitech Antriebssysteme Gmbh Hochleistungs-hybridkeilriemen

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