JP2003148111A - 蒸気タービンプラント - Google Patents
蒸気タービンプラントInfo
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- JP2003148111A JP2003148111A JP2001342517A JP2001342517A JP2003148111A JP 2003148111 A JP2003148111 A JP 2003148111A JP 2001342517 A JP2001342517 A JP 2001342517A JP 2001342517 A JP2001342517 A JP 2001342517A JP 2003148111 A JP2003148111 A JP 2003148111A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高低圧タービンバイパス運用を行う蒸気ター
ビンプラントにおいて、高低圧タービンバイパス弁及び
バイパス配管の小容量(小径)化を可能にし、かつ、タ
ービン停止時におけるボイラ燃料消費量の低減を目的と
している。 【解決手段】 再熱器を備えた蒸気発生用のボイラと、
それぞれ異なる圧力の蒸気を導入して発電機を駆動する
複数段の蒸気タービンと、蒸気を冷却して復水する復水
器とを具備し、起動時に高低圧タービンバイパス運用を
行うように構成された蒸気タービンプラントにおいて、
再熱器から低圧タービンへ供給する蒸気量を制御する再
熱蒸気制御弁の開度制御に、起動時に使用する第1の運
転モードと、該第1の運転モードで全開後に選択切換さ
れる第2の運転モードとを設けた。
ビンプラントにおいて、高低圧タービンバイパス弁及び
バイパス配管の小容量(小径)化を可能にし、かつ、タ
ービン停止時におけるボイラ燃料消費量の低減を目的と
している。 【解決手段】 再熱器を備えた蒸気発生用のボイラと、
それぞれ異なる圧力の蒸気を導入して発電機を駆動する
複数段の蒸気タービンと、蒸気を冷却して復水する復水
器とを具備し、起動時に高低圧タービンバイパス運用を
行うように構成された蒸気タービンプラントにおいて、
再熱器から低圧タービンへ供給する蒸気量を制御する再
熱蒸気制御弁の開度制御に、起動時に使用する第1の運
転モードと、該第1の運転モードで全開後に選択切換さ
れる第2の運転モードとを設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、起動時に高低圧タ
ービンバイパス運用を行う蒸気タービンプラントに関す
る。
ービンバイパス運用を行う蒸気タービンプラントに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図10に従来の蒸気タービンプラントの
構成例を示して簡単に説明する。図10において、図中
の符号1はボイラ、2は再熱器、3は発電機、4は高圧
タービン、5は低圧タービン、6は復水器、7は制御
部、8は復水ポンプ、9はスプレイ水ライン、10はス
プレイ水制御弁である。ボイラ1で発生された蒸気は、
主蒸気管11を通って高圧タービン4へ導かれる。主蒸
気管11には蒸気加減弁12が設けられ、発電負荷に応
じて蒸気加減弁12を開度制御することで、高圧タービ
ン4へ供給する蒸気量が調整される。高圧タービン4で
仕事をした蒸気は、低温再熱蒸気管13を通って再熱器
2に導かれる。
構成例を示して簡単に説明する。図10において、図中
の符号1はボイラ、2は再熱器、3は発電機、4は高圧
タービン、5は低圧タービン、6は復水器、7は制御
部、8は復水ポンプ、9はスプレイ水ライン、10はス
プレイ水制御弁である。ボイラ1で発生された蒸気は、
主蒸気管11を通って高圧タービン4へ導かれる。主蒸
気管11には蒸気加減弁12が設けられ、発電負荷に応
じて蒸気加減弁12を開度制御することで、高圧タービ
ン4へ供給する蒸気量が調整される。高圧タービン4で
仕事をした蒸気は、低温再熱蒸気管13を通って再熱器
2に導かれる。
【0003】再熱器2で再熱された蒸気は、再熱蒸気管
14を通って低圧タービン5へ導かれる。再熱蒸気管1
4には、上述した蒸気加減弁12の開度制御に連動した
開度制御を行う再熱蒸気制御弁15が設けられているの
で、同再熱蒸気制御弁の開度に応じた再熱蒸気量が低圧
タービン5へ供給されることになる。こうして低圧ター
ビン5へ供給された再熱蒸気は、低圧タービン5の駆動
源として仕事をした後、復水器6へ送られて復水する。
14を通って低圧タービン5へ導かれる。再熱蒸気管1
4には、上述した蒸気加減弁12の開度制御に連動した
開度制御を行う再熱蒸気制御弁15が設けられているの
で、同再熱蒸気制御弁の開度に応じた再熱蒸気量が低圧
タービン5へ供給されることになる。こうして低圧ター
ビン5へ供給された再熱蒸気は、低圧タービン5の駆動
源として仕事をした後、復水器6へ送られて復水する。
【0004】主蒸気管11と低温再熱蒸気管13との間
は、高圧タービンバイパス弁16を備えた高圧蒸気バイ
パス管17により連結されている。この高圧蒸気バイパ
ス管17は、高圧タービン4の運転状況に応じて余剰の
蒸気量を直接低温再熱蒸気管13へ流すものであり、圧
力センサ18の検出値を所定の圧力に維持するよう高圧
タービンバイパス弁16の開度制御が行われる。再熱蒸
気管14と復水器6との間は、低圧タービンバイパス弁
19を備えた低圧蒸気バイパス管20により連結されて
いる。この低圧蒸気バイパス管20は、低圧タービン5
の運転状況に応じて余剰の蒸気量を直接復水器6へ流す
ものであり、圧力センサ21の検出値を所定の圧力に維
持するよう低圧タービンバイパス弁19の開度制御が行
われる。
は、高圧タービンバイパス弁16を備えた高圧蒸気バイ
パス管17により連結されている。この高圧蒸気バイパ
ス管17は、高圧タービン4の運転状況に応じて余剰の
蒸気量を直接低温再熱蒸気管13へ流すものであり、圧
力センサ18の検出値を所定の圧力に維持するよう高圧
タービンバイパス弁16の開度制御が行われる。再熱蒸
気管14と復水器6との間は、低圧タービンバイパス弁
19を備えた低圧蒸気バイパス管20により連結されて
いる。この低圧蒸気バイパス管20は、低圧タービン5
の運転状況に応じて余剰の蒸気量を直接復水器6へ流す
ものであり、圧力センサ21の検出値を所定の圧力に維
持するよう低圧タービンバイパス弁19の開度制御が行
われる。
【0005】上述した構成の蒸気タービンプラントで
は、その起動時において、蒸気通気前から100%負荷
に達するまで、以下に説明する高低圧タービンバイパス
運用と呼ばれる運転操作が行われている。この高低圧タ
ービンバイパス運用の第1段階(蒸気通気前)では、ボ
イラ1で発生した蒸気の全量(大気放出やボイラ補助蒸
気等を除く)が主蒸気管11から高圧蒸気バイパス管1
7を通って再熱器2に導かれ、さらに、再熱器2で再熱
された再熱蒸気が再熱蒸気管14から低圧蒸気バイパス
管20を通って復水器6へ導かれる。すなわち、ボイラ
1で発生された蒸気は、蒸気タービンの運転に十分な温
度及び圧力を有していないため、蒸気加減弁12及び再
熱蒸気制御弁15を全閉にして高圧タービン4及び低圧
タービン5をバイパスさせて復水器6に送られる。
は、その起動時において、蒸気通気前から100%負荷
に達するまで、以下に説明する高低圧タービンバイパス
運用と呼ばれる運転操作が行われている。この高低圧タ
ービンバイパス運用の第1段階(蒸気通気前)では、ボ
イラ1で発生した蒸気の全量(大気放出やボイラ補助蒸
気等を除く)が主蒸気管11から高圧蒸気バイパス管1
7を通って再熱器2に導かれ、さらに、再熱器2で再熱
された再熱蒸気が再熱蒸気管14から低圧蒸気バイパス
管20を通って復水器6へ導かれる。すなわち、ボイラ
1で発生された蒸気は、蒸気タービンの運転に十分な温
度及び圧力を有していないため、蒸気加減弁12及び再
熱蒸気制御弁15を全閉にして高圧タービン4及び低圧
タービン5をバイパスさせて復水器6に送られる。
【0006】高低圧タービンバイパス運用の第2段階
(蒸気通気〜蒸気併入)では、ボイラ1で発生された蒸
気は、蒸気加減弁12及び再熱蒸気制御弁15の開度制
御により一部が高圧タービン4及び低圧タービン5に通
気され、蒸気タービンの温度を上昇させる。高低圧ター
ビンバイパス運用の第3段階(蒸気併入〜第1低負荷到
達)では、高圧タービンバイパス弁16が全閉とされ、
ボイラ1で発生した蒸気の全量(大気放出やボイラ補助
蒸気等を除く)が主蒸気管11から高圧タービン4へ導
かれる。なお、再熱器2を通過した再熱蒸気は、再熱蒸
気制御弁15及び低圧タービンバイパス弁19の開度制
御により、低圧タービン5に導かれる。
(蒸気通気〜蒸気併入)では、ボイラ1で発生された蒸
気は、蒸気加減弁12及び再熱蒸気制御弁15の開度制
御により一部が高圧タービン4及び低圧タービン5に通
気され、蒸気タービンの温度を上昇させる。高低圧ター
ビンバイパス運用の第3段階(蒸気併入〜第1低負荷到
達)では、高圧タービンバイパス弁16が全閉とされ、
ボイラ1で発生した蒸気の全量(大気放出やボイラ補助
蒸気等を除く)が主蒸気管11から高圧タービン4へ導
かれる。なお、再熱器2を通過した再熱蒸気は、再熱蒸
気制御弁15及び低圧タービンバイパス弁19の開度制
御により、低圧タービン5に導かれる。
【0007】高低圧タービンバイパス運用の第4段階
(第1低負荷到達〜第2低負荷到達)では、高圧タービ
ンバイパス弁16が全閉とされ、ボイラ1で発生した蒸
気の全量(大気放出やボイラ補助蒸気等を除く)が主蒸
気管11から高圧タービン4へ導かれる。また、再熱器
2を通過した再熱蒸気は、再熱蒸気制御弁15が全開と
されかつ低圧タービンバイパス弁19が全閉とされるた
め、開状態の電動弁22を通って復水器6に導かれる再
熱蒸気を除く全量が低圧タービン5に導かれる。
(第1低負荷到達〜第2低負荷到達)では、高圧タービ
ンバイパス弁16が全閉とされ、ボイラ1で発生した蒸
気の全量(大気放出やボイラ補助蒸気等を除く)が主蒸
気管11から高圧タービン4へ導かれる。また、再熱器
2を通過した再熱蒸気は、再熱蒸気制御弁15が全開と
されかつ低圧タービンバイパス弁19が全閉とされるた
め、開状態の電動弁22を通って復水器6に導かれる再
熱蒸気を除く全量が低圧タービン5に導かれる。
【0008】高低圧タービンバイパス運用の最終となる
第5段階(第2低負荷到達〜100%負荷到達)では、
高圧タービンバイパス弁16及び低圧タービンバイパス
弁19に加えて、大気放出やボイラ補助蒸気等の供給ラ
インに設けられた弁類も全閉とされ、ボイラ1で発生し
た蒸気の全量が負荷に応じた蒸気加減弁12の開度制御
を受けて主蒸気管11から高圧タービン4へ導かれる。
なお、再熱器2を通過した再熱蒸気は、全開の再熱蒸気
制御弁15を通過して全量が低圧タービン5に導かれ
る。
第5段階(第2低負荷到達〜100%負荷到達)では、
高圧タービンバイパス弁16及び低圧タービンバイパス
弁19に加えて、大気放出やボイラ補助蒸気等の供給ラ
インに設けられた弁類も全閉とされ、ボイラ1で発生し
た蒸気の全量が負荷に応じた蒸気加減弁12の開度制御
を受けて主蒸気管11から高圧タービン4へ導かれる。
なお、再熱器2を通過した再熱蒸気は、全開の再熱蒸気
制御弁15を通過して全量が低圧タービン5に導かれ
る。
【0009】また、発電機3がなんらかの原因で緊急停
止された場合など負荷遮断時においては、ボイラ1で発
生された蒸気は余剰蒸気となって高圧タービンバイパス
弁16を通って再熱器2に送られ、さらに、低圧タービ
ンバイパス弁19を通って復水器6へ排出される。な
お、蒸気加減弁12及び再熱蒸気制御弁は開度制御状態
にある。なお、図10の従来例には負荷遮断時における
弁開閉状態が示されており、図中の各弁は、黒塗りが全
閉、白抜きが全開、黒塗り/白抜き混合が開度制御を示
している。
止された場合など負荷遮断時においては、ボイラ1で発
生された蒸気は余剰蒸気となって高圧タービンバイパス
弁16を通って再熱器2に送られ、さらに、低圧タービ
ンバイパス弁19を通って復水器6へ排出される。な
お、蒸気加減弁12及び再熱蒸気制御弁は開度制御状態
にある。なお、図10の従来例には負荷遮断時における
弁開閉状態が示されており、図中の各弁は、黒塗りが全
閉、白抜きが全開、黒塗り/白抜き混合が開度制御を示
している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の蒸気タービンプラントでは、高低圧タービンバイパ
ス運用を行う場合、再熱蒸気制御弁15の開度制御につ
いては、蒸気加減弁12に連動させた機械カムによる一
つのシーケンス(運転モード)に基づいて実施されてい
た。このため、再熱蒸気制御弁15の開度制御は、起動
時のバイパス運用に合わせた弁開度に設定されることと
なり、弁開度が全開となる条件は第1低圧負荷到達時と
なる。ここで、一般的には第1の低負荷領域が概ね15
%、第2の低負荷領域が概ね20%程度となるため、負
荷遮断時における再熱制御弁15の弁開度は小さくな
る。
来の蒸気タービンプラントでは、高低圧タービンバイパ
ス運用を行う場合、再熱蒸気制御弁15の開度制御につ
いては、蒸気加減弁12に連動させた機械カムによる一
つのシーケンス(運転モード)に基づいて実施されてい
た。このため、再熱蒸気制御弁15の開度制御は、起動
時のバイパス運用に合わせた弁開度に設定されることと
なり、弁開度が全開となる条件は第1低圧負荷到達時と
なる。ここで、一般的には第1の低負荷領域が概ね15
%、第2の低負荷領域が概ね20%程度となるため、負
荷遮断時における再熱制御弁15の弁開度は小さくな
る。
【0011】従って、負荷遮断時の余剰蒸気を安全かつ
スムーズに復水器6へ排気できるようにするため、余剰
蒸気流量に応じて低圧タービンバイパス弁19,高圧タ
ービンバイパス弁16及びこれらの弁が設けられる配管
の容量(サイズ)を大きく設定しておく必要があった。
また、蒸気タービン停止時においても上述した起動時と
反対の順序でバイパス運用を実施する必要があり、従っ
て、各主要配管(主蒸気管11,再熱蒸気管14など)
の圧力を最低圧力以上に保つため、ボイラ1で必要以上
に蒸気を発生させていた。このため、高温の蒸気を高圧
蒸気バイパス管17及び低圧蒸気バイパス管20を通し
て復水器6へ排気(放熱)する必要があり、ボイラ1に
おいて無駄な燃料消費が行われるという問題があった。
スムーズに復水器6へ排気できるようにするため、余剰
蒸気流量に応じて低圧タービンバイパス弁19,高圧タ
ービンバイパス弁16及びこれらの弁が設けられる配管
の容量(サイズ)を大きく設定しておく必要があった。
また、蒸気タービン停止時においても上述した起動時と
反対の順序でバイパス運用を実施する必要があり、従っ
て、各主要配管(主蒸気管11,再熱蒸気管14など)
の圧力を最低圧力以上に保つため、ボイラ1で必要以上
に蒸気を発生させていた。このため、高温の蒸気を高圧
蒸気バイパス管17及び低圧蒸気バイパス管20を通し
て復水器6へ排気(放熱)する必要があり、ボイラ1に
おいて無駄な燃料消費が行われるという問題があった。
【0012】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、高低圧タービンバイパス運用を行う蒸気タービン
プラントにおいて、高低圧タービンバイパス弁及びバイ
パス配管の小容量(小径)化を可能にし、かつ、タービ
ン停止時におけるボイラ燃料消費量の低減を目的として
いる。
ので、高低圧タービンバイパス運用を行う蒸気タービン
プラントにおいて、高低圧タービンバイパス弁及びバイ
パス配管の小容量(小径)化を可能にし、かつ、タービ
ン停止時におけるボイラ燃料消費量の低減を目的として
いる。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、以下の手段を採用した。請求項1に記載の
蒸気タービンプラントは、再熱器を備えた蒸気発生用の
ボイラと、それぞれ異なる圧力の蒸気を導入して発電機
を駆動する複数段の蒸気タービンと、蒸気を冷却して復
水する復水器とを具備し、起動時に高低圧タービンバイ
パス運用を行うように構成された蒸気タービンプラント
において、前記再熱器から低圧タービンへ供給する蒸気
量を制御する再熱蒸気制御弁の開度制御に、起動時に使
用する第1の運転モードと、該第1の運転モードで全開
後に選択切換される第2の運転モードとを設けたことを
特徴とするものである。
決するため、以下の手段を採用した。請求項1に記載の
蒸気タービンプラントは、再熱器を備えた蒸気発生用の
ボイラと、それぞれ異なる圧力の蒸気を導入して発電機
を駆動する複数段の蒸気タービンと、蒸気を冷却して復
水する復水器とを具備し、起動時に高低圧タービンバイ
パス運用を行うように構成された蒸気タービンプラント
において、前記再熱器から低圧タービンへ供給する蒸気
量を制御する再熱蒸気制御弁の開度制御に、起動時に使
用する第1の運転モードと、該第1の運転モードで全開
後に選択切換される第2の運転モードとを設けたことを
特徴とするものである。
【0014】このような蒸気タービンプラントによれ
ば、起動時に使用する第1の運転モードと、第1の運転
モードで全開後に選択切換される第2の運転モードとを
設けたので、負荷遮断時には起動時の制約を受けない第
2の運転モードに基づき、再熱蒸気弁に大きな弁開度を
与えることができる。また、タービン停止時のバイパス
運用が不要となる。
ば、起動時に使用する第1の運転モードと、第1の運転
モードで全開後に選択切換される第2の運転モードとを
設けたので、負荷遮断時には起動時の制約を受けない第
2の運転モードに基づき、再熱蒸気弁に大きな弁開度を
与えることができる。また、タービン停止時のバイパス
運用が不要となる。
【0015】請求項1に記載の蒸気タービンプラントに
おいては、負荷遮断時に再熱蒸気制御弁に大きな開度を
与えるため、前記第1の運転モードを前記第2の運転モ
ードより大きな弁開度に設定する。また、上述した蒸気
タービンプラントにおいては、負荷遮断時における主蒸
気量及び再熱蒸気量を低減するため、前記ボイラから高
圧タービンへ蒸気を供給する主蒸気供給ラインに、前記
発電機の負荷遮断信号を受けて開く緊急開放弁を設ける
とよい。
おいては、負荷遮断時に再熱蒸気制御弁に大きな開度を
与えるため、前記第1の運転モードを前記第2の運転モ
ードより大きな弁開度に設定する。また、上述した蒸気
タービンプラントにおいては、負荷遮断時における主蒸
気量及び再熱蒸気量を低減するため、前記ボイラから高
圧タービンへ蒸気を供給する主蒸気供給ラインに、前記
発電機の負荷遮断信号を受けて開く緊急開放弁を設ける
とよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る蒸気タービン
プラントの一実施形態を図面に基づいて説明する。図1
において、図中の符号1はボイラ、2は再熱器、3は発
電機、4は高圧タービン、5は低圧タービン、6は復水
器、7は制御部、8は復水ポンプ、9はスプレイ水ライ
ン、10はスプレイ水制御弁、23は緊急開放弁であ
る。
プラントの一実施形態を図面に基づいて説明する。図1
において、図中の符号1はボイラ、2は再熱器、3は発
電機、4は高圧タービン、5は低圧タービン、6は復水
器、7は制御部、8は復水ポンプ、9はスプレイ水ライ
ン、10はスプレイ水制御弁、23は緊急開放弁であ
る。
【0017】ボイラ1で燃料を燃焼させて生じる熱によ
る加熱で発生した蒸気は、主蒸気管11を通って高圧タ
ービン4へ導かれる。主蒸気管11には蒸気加減弁12
及び緊急開放弁23が設けられ、発電(タービン)負荷
に応じて蒸気加減弁12の開度制御を実施することで、
高圧タービン4へ供給する蒸気量が調整される。蒸気加
減弁12の弁開度は、発電負荷に応じてサーボモータ
(図示省略)に供給する蒸気加減弁制御油圧(以下制御
油圧と呼ぶ)を変化させ、弁のリフトを調整して変化さ
せる。蒸気加減弁12の弁開度は、図8に一点鎖線で示
すように、横軸の蒸気加減弁制御油圧にほぼ比例して増
加する。
る加熱で発生した蒸気は、主蒸気管11を通って高圧タ
ービン4へ導かれる。主蒸気管11には蒸気加減弁12
及び緊急開放弁23が設けられ、発電(タービン)負荷
に応じて蒸気加減弁12の開度制御を実施することで、
高圧タービン4へ供給する蒸気量が調整される。蒸気加
減弁12の弁開度は、発電負荷に応じてサーボモータ
(図示省略)に供給する蒸気加減弁制御油圧(以下制御
油圧と呼ぶ)を変化させ、弁のリフトを調整して変化さ
せる。蒸気加減弁12の弁開度は、図8に一点鎖線で示
すように、横軸の蒸気加減弁制御油圧にほぼ比例して増
加する。
【0018】また、緊急開放弁23は常時閉の弁であ
り、制御部7から開信号を受けて瞬時に全開し、ボイラ
で1で発生した蒸気を主蒸気管11から外部へ速やかに
放出する機能を有している。なお、一般的には制御部7
より出力される信号で図示省略の電磁弁を開き、緊急開
放弁23の弁本体について実際に開閉操作を行うための
シリンダに作動流体(エアなど)を供給するようになっ
ている。
り、制御部7から開信号を受けて瞬時に全開し、ボイラ
で1で発生した蒸気を主蒸気管11から外部へ速やかに
放出する機能を有している。なお、一般的には制御部7
より出力される信号で図示省略の電磁弁を開き、緊急開
放弁23の弁本体について実際に開閉操作を行うための
シリンダに作動流体(エアなど)を供給するようになっ
ている。
【0019】高圧タービン4を通過することでタービン
を駆動した蒸気は、低温再熱蒸気管13を通って、ボイ
ラ1と一体に設けられた再熱器2に導かれる。再熱器2
通過する蒸気は、ボイラ1内で燃料を燃焼させて発生し
た熱を受けて再熱され、再熱蒸気管14を通って低圧タ
ービン5へ導かれる。再熱蒸気管14には、上述した蒸
気加減弁12の開度制御に連動した開度制御を行う再熱
蒸気制御弁15が設けられているので、同再熱蒸気制御
弁の開度に応じた再熱蒸気量が低圧タービン5へ供給さ
れることになる。
を駆動した蒸気は、低温再熱蒸気管13を通って、ボイ
ラ1と一体に設けられた再熱器2に導かれる。再熱器2
通過する蒸気は、ボイラ1内で燃料を燃焼させて発生し
た熱を受けて再熱され、再熱蒸気管14を通って低圧タ
ービン5へ導かれる。再熱蒸気管14には、上述した蒸
気加減弁12の開度制御に連動した開度制御を行う再熱
蒸気制御弁15が設けられているので、同再熱蒸気制御
弁の開度に応じた再熱蒸気量が低圧タービン5へ供給さ
れることになる。
【0020】再熱蒸気制御弁15の弁開度制御は、図8
(第1の実施形態)に実線で示すように、蒸気タービン
プラントの起動時に使用する第1の運転モードと、通常
運転時に使用する第2の運転モードとを備えている。な
お、後述する蒸気タービンの負荷遮断及び通常の停止に
ついても、通常運転時の状態から行われる。第1の運転
モードは機械カムによりシーケンスが制御され、第2の
運転モードと比較した場合、大きな制御油圧が作用する
領域(図8の右側)において弁開度の制御を行う。そし
て、第1の運転モードで弁開度が100%の全開に達し
た後には、電気カムによりシーケンスを切り換え、自動
的に第2の運転モードが選択されるようになっている。
(第1の実施形態)に実線で示すように、蒸気タービン
プラントの起動時に使用する第1の運転モードと、通常
運転時に使用する第2の運転モードとを備えている。な
お、後述する蒸気タービンの負荷遮断及び通常の停止に
ついても、通常運転時の状態から行われる。第1の運転
モードは機械カムによりシーケンスが制御され、第2の
運転モードと比較した場合、大きな制御油圧が作用する
領域(図8の右側)において弁開度の制御を行う。そし
て、第1の運転モードで弁開度が100%の全開に達し
た後には、電気カムによりシーケンスを切り換え、自動
的に第2の運転モードが選択されるようになっている。
【0021】すなわち、第1の運転モードで弁開度10
0%(全開)になると、電気カムによりシーケンスを切
り換えて自動的に第2の運転モードに移行し、制御油圧
が第2の運転モードの弁開度100%に対応する値に下
がるまで、再熱蒸気制御弁15の全開状態が維持され
る。この結果、通常運転時における再熱蒸気制御弁15
の弁開度は、起動時の運転モードと比較して、同じ発電
負荷に対する弁開度が大きくなる。こうして再熱蒸気制
御弁15の弁開度に制御されて低圧タービン5へ供給さ
れた再熱蒸気は、低圧タービン5を駆動する仕事をした
後、復水器6へ送られて復水する。
0%(全開)になると、電気カムによりシーケンスを切
り換えて自動的に第2の運転モードに移行し、制御油圧
が第2の運転モードの弁開度100%に対応する値に下
がるまで、再熱蒸気制御弁15の全開状態が維持され
る。この結果、通常運転時における再熱蒸気制御弁15
の弁開度は、起動時の運転モードと比較して、同じ発電
負荷に対する弁開度が大きくなる。こうして再熱蒸気制
御弁15の弁開度に制御されて低圧タービン5へ供給さ
れた再熱蒸気は、低圧タービン5を駆動する仕事をした
後、復水器6へ送られて復水する。
【0022】主蒸気管11と低温再熱蒸気管13との間
は、高圧タービンバイパス弁16を備えた高圧蒸気バイ
パス管17により連結されている。この高圧蒸気バイパ
ス管17は、高圧タービン4の運転状況に応じて余剰の
蒸気量を直接低温再熱蒸気管13へ流すものであり、圧
力センサ18の検出値を所定の圧力に維持するよう高圧
タービンバイパス弁16の開度制御が行われる。再熱蒸
気管14と復水器6との間は、低圧タービンバイパス弁
19を備えた低圧蒸気バイパス管20により連結されて
いる。この低圧蒸気バイパス管20は、低圧タービン5
の運転状況に応じて余剰の蒸気量を直接復水器6へ流す
ものであり、圧力センサ21の検出値を所定の圧力に維
持するよう低圧タービンバイパス弁19の開度制御が行
われる。
は、高圧タービンバイパス弁16を備えた高圧蒸気バイ
パス管17により連結されている。この高圧蒸気バイパ
ス管17は、高圧タービン4の運転状況に応じて余剰の
蒸気量を直接低温再熱蒸気管13へ流すものであり、圧
力センサ18の検出値を所定の圧力に維持するよう高圧
タービンバイパス弁16の開度制御が行われる。再熱蒸
気管14と復水器6との間は、低圧タービンバイパス弁
19を備えた低圧蒸気バイパス管20により連結されて
いる。この低圧蒸気バイパス管20は、低圧タービン5
の運転状況に応じて余剰の蒸気量を直接復水器6へ流す
ものであり、圧力センサ21の検出値を所定の圧力に維
持するよう低圧タービンバイパス弁19の開度制御が行
われる。
【0023】以下、上述した構成の蒸気タービンプラン
トについて、その運転動作を説明する。なお、図中の各
弁は、黒塗りが全閉、白抜きが全開、黒塗り/白抜き混
合が開度制御を示している。蒸気タービンプラントの起
動時においては、蒸気通気前から100%負荷に達する
まで、高低圧タービンバイパス運用と呼ばれる運転操作
が行われる。この高低圧タービンバイパス運用における
第1段階(蒸気通気前)では、図1に太線で示すよう
に、ボイラ1で発生した蒸気の全量(大気放出やボイラ
補助蒸気等を除く)が主蒸気管11から高圧蒸気バイパ
ス管17を通って再熱器2に導かれる。すなわち、ボイ
ラ1で発生した蒸気は、その全量が蒸気加減弁12を全
閉とした高圧タービン4をバイパスして流れることとな
る。
トについて、その運転動作を説明する。なお、図中の各
弁は、黒塗りが全閉、白抜きが全開、黒塗り/白抜き混
合が開度制御を示している。蒸気タービンプラントの起
動時においては、蒸気通気前から100%負荷に達する
まで、高低圧タービンバイパス運用と呼ばれる運転操作
が行われる。この高低圧タービンバイパス運用における
第1段階(蒸気通気前)では、図1に太線で示すよう
に、ボイラ1で発生した蒸気の全量(大気放出やボイラ
補助蒸気等を除く)が主蒸気管11から高圧蒸気バイパ
ス管17を通って再熱器2に導かれる。すなわち、ボイ
ラ1で発生した蒸気は、その全量が蒸気加減弁12を全
閉とした高圧タービン4をバイパスして流れることとな
る。
【0024】こうして再熱器2に送られた蒸気はボイラ
1の加熱で再熱され、この再熱蒸気が再熱蒸気管14か
ら低圧蒸気バイパス管20を通って復水器6へ導かれ
る。すなわち、再熱器2で再熱された再熱蒸気は、その
全量が再熱蒸気制御弁15を全閉とした低圧タービン5
をバイパスして復水器6へ流れることとなる。この第1
段階では、ボイラ1で発生された蒸気が蒸気タービンを
運転するのに十分な能力(蒸気量、温度及び圧力)を有
していないため、高圧タービン4及び低圧タービン5は
停止状態にある。
1の加熱で再熱され、この再熱蒸気が再熱蒸気管14か
ら低圧蒸気バイパス管20を通って復水器6へ導かれ
る。すなわち、再熱器2で再熱された再熱蒸気は、その
全量が再熱蒸気制御弁15を全閉とした低圧タービン5
をバイパスして復水器6へ流れることとなる。この第1
段階では、ボイラ1で発生された蒸気が蒸気タービンを
運転するのに十分な能力(蒸気量、温度及び圧力)を有
していないため、高圧タービン4及び低圧タービン5は
停止状態にある。
【0025】高低圧タービンバイパス運用の第2段階
(蒸気通気〜蒸気併入)になると、図2に太線で示すよ
うに、ボイラ1で発生された蒸気は、蒸気加減弁12及
び高圧タービンバイパス弁16の開度制御により一部が
高圧タービン4に通気され、蒸気タービンの温度を上昇
させる。この時、蒸気加減弁12の弁開度は、図8に一
点鎖線で示すように設定された制御油圧を受けて上昇す
る。なお、高圧タービン4及び高圧蒸気バイパス管17
を通過した蒸気は、合流した後再熱器2に送られてボイ
ラ1で加熱される。また、再熱器2を通過して再熱され
た再熱蒸気は、再熱蒸気制御弁15及び低圧タービンバ
イパス弁19の開度制御により一部が低圧タービン5に
通気され、蒸気タービンの温度を上昇させる。この時、
再熱蒸気制御弁15の弁開度は、図8に実線で示すよう
に設定された起動時(第1の運転モード)のうち、区間
a〜bの制御油圧を受けて上昇する。
(蒸気通気〜蒸気併入)になると、図2に太線で示すよ
うに、ボイラ1で発生された蒸気は、蒸気加減弁12及
び高圧タービンバイパス弁16の開度制御により一部が
高圧タービン4に通気され、蒸気タービンの温度を上昇
させる。この時、蒸気加減弁12の弁開度は、図8に一
点鎖線で示すように設定された制御油圧を受けて上昇す
る。なお、高圧タービン4及び高圧蒸気バイパス管17
を通過した蒸気は、合流した後再熱器2に送られてボイ
ラ1で加熱される。また、再熱器2を通過して再熱され
た再熱蒸気は、再熱蒸気制御弁15及び低圧タービンバ
イパス弁19の開度制御により一部が低圧タービン5に
通気され、蒸気タービンの温度を上昇させる。この時、
再熱蒸気制御弁15の弁開度は、図8に実線で示すよう
に設定された起動時(第1の運転モード)のうち、区間
a〜bの制御油圧を受けて上昇する。
【0026】高低圧タービンバイパス運用の第3段階
(蒸気併入〜第1低負荷到達)では、図3に太線で示す
ように高圧タービンバイパス弁16が全閉となる。この
ため、ボイラ1で発生した蒸気の全量(大気放出やボイ
ラ補助蒸気等を除く)が発電機3の負荷に応じて蒸気加
減弁12の開度制御を受け、主蒸気管11から駆動源と
して高圧タービン4へ導かれる。また、再熱器2を通過
して再熱された再熱蒸気は、再熱蒸気制御弁15及び低
圧タービンバイパス弁19の開度制御により一部が低圧
タービン5に通気され、蒸気タービンの駆動源として利
用される。この時、再熱蒸気制御弁15の弁開度は、図
8に実線で示すように設定された起動時(第1の運転モ
ード)のうち、区間b〜cの制御油圧を受けて上昇す
る。なお、再熱蒸気制御弁15の開度は、発電機3の負
荷に応じて開度制御される蒸気加減弁12と連動してい
る。
(蒸気併入〜第1低負荷到達)では、図3に太線で示す
ように高圧タービンバイパス弁16が全閉となる。この
ため、ボイラ1で発生した蒸気の全量(大気放出やボイ
ラ補助蒸気等を除く)が発電機3の負荷に応じて蒸気加
減弁12の開度制御を受け、主蒸気管11から駆動源と
して高圧タービン4へ導かれる。また、再熱器2を通過
して再熱された再熱蒸気は、再熱蒸気制御弁15及び低
圧タービンバイパス弁19の開度制御により一部が低圧
タービン5に通気され、蒸気タービンの駆動源として利
用される。この時、再熱蒸気制御弁15の弁開度は、図
8に実線で示すように設定された起動時(第1の運転モ
ード)のうち、区間b〜cの制御油圧を受けて上昇す
る。なお、再熱蒸気制御弁15の開度は、発電機3の負
荷に応じて開度制御される蒸気加減弁12と連動してい
る。
【0027】高低圧タービンバイパス運用の第4段階
(第1低負荷到達〜第2低負荷到達)では、図4に示す
ように、上述した第3段階と同様に高圧タービンバイパ
ス弁16が全閉とされ、ボイラ1で発生した蒸気の全量
(大気放出やボイラ補助蒸気等を除く)が蒸気加減弁1
2の開度制御を受けて主蒸気管11から高圧タービン4
へ導かれる。また、再熱器2を通過した再熱蒸気は、再
熱蒸気制御弁15が全開とされかつ低圧タービンバイパ
ス弁19が全閉とされるため、開状態の電動弁22を通
って復水器6に導かれる再熱蒸気を除いた全量が低圧タ
ービン5に導かれる。この時、再熱蒸気制御弁15の弁
開度は、図8に実線で示すように設定された起動時(第
1の運転モード)のうち、区間c〜d〜eの制御油圧を
受けて開く。
(第1低負荷到達〜第2低負荷到達)では、図4に示す
ように、上述した第3段階と同様に高圧タービンバイパ
ス弁16が全閉とされ、ボイラ1で発生した蒸気の全量
(大気放出やボイラ補助蒸気等を除く)が蒸気加減弁1
2の開度制御を受けて主蒸気管11から高圧タービン4
へ導かれる。また、再熱器2を通過した再熱蒸気は、再
熱蒸気制御弁15が全開とされかつ低圧タービンバイパ
ス弁19が全閉とされるため、開状態の電動弁22を通
って復水器6に導かれる再熱蒸気を除いた全量が低圧タ
ービン5に導かれる。この時、再熱蒸気制御弁15の弁
開度は、図8に実線で示すように設定された起動時(第
1の運転モード)のうち、区間c〜d〜eの制御油圧を
受けて開く。
【0028】このようにして、再熱蒸気制御弁15の開
度制御が起動時の全開(100%)まで達すると、以後
の開度制御は、図8に示す通常運転時(第2の運転モー
ド)へ自動的に移行する。すなわち、再熱蒸気制御弁1
5の弁開度は、図8に実線で示すように設定された起動
時(第1の運転モード)のa〜b〜c〜d〜eから、通
常運転時(第2の運転モード)のg〜f〜eに移行す
る。通常運転時における再熱蒸気弁15の弁開度は、同
一制御油圧に対して、換言すれば発電機3の同一負荷に
対して起動時制御よりも大きく設定されているため、負
荷が低下するような運転状況の変化がない限り全開状態
を維持することができる。
度制御が起動時の全開(100%)まで達すると、以後
の開度制御は、図8に示す通常運転時(第2の運転モー
ド)へ自動的に移行する。すなわち、再熱蒸気制御弁1
5の弁開度は、図8に実線で示すように設定された起動
時(第1の運転モード)のa〜b〜c〜d〜eから、通
常運転時(第2の運転モード)のg〜f〜eに移行す
る。通常運転時における再熱蒸気弁15の弁開度は、同
一制御油圧に対して、換言すれば発電機3の同一負荷に
対して起動時制御よりも大きく設定されているため、負
荷が低下するような運転状況の変化がない限り全開状態
を維持することができる。
【0029】こうして高低圧タービンバイパス運用の最
終となる第5段階(第2低負荷到達〜100%負荷到
達)になると、高圧タービンバイパス弁16及び低圧タ
ービンバイパス弁19に加えて、大気放出やボイラ補助
蒸気等の供給ラインに設けられた弁類も全閉とされ、ボ
イラ1で発生した蒸気の全量が、負荷に応じた蒸気加減
弁12の開度制御(通常運転時)を受けて主蒸気管11
から高圧タービン4へ導かれる。なお、再熱器2を通過
した再熱蒸気は、区間g〜f〜e間における再熱蒸気制
御弁15の開度制御により全開となり、全量が低圧ター
ビン5に導かれる。
終となる第5段階(第2低負荷到達〜100%負荷到
達)になると、高圧タービンバイパス弁16及び低圧タ
ービンバイパス弁19に加えて、大気放出やボイラ補助
蒸気等の供給ラインに設けられた弁類も全閉とされ、ボ
イラ1で発生した蒸気の全量が、負荷に応じた蒸気加減
弁12の開度制御(通常運転時)を受けて主蒸気管11
から高圧タービン4へ導かれる。なお、再熱器2を通過
した再熱蒸気は、区間g〜f〜e間における再熱蒸気制
御弁15の開度制御により全開となり、全量が低圧ター
ビン5に導かれる。
【0030】続いて、発電機3がなんらかの原因で緊急
停止された場合など負荷遮断時について、図6を参照し
て説明する。この負荷遮断は、たとえば発電機3の遮断
器(図示省略)から出力される信号を制御部7に受けた
場合に実施される。この時、制御部7は緊急開放弁23
を開とする。ボイラ1で発生された蒸気は余剰蒸気とな
り、主流は緊急開放弁23から系外に放出され、残りが
蒸気加減弁12及び高圧タービン4を通って再熱器2に
送られる。そして、再熱器2で再熱された再熱蒸気は、
さらに再熱蒸気制御弁15及び低圧タービン5を通って
復水器6へ排出される。
停止された場合など負荷遮断時について、図6を参照し
て説明する。この負荷遮断は、たとえば発電機3の遮断
器(図示省略)から出力される信号を制御部7に受けた
場合に実施される。この時、制御部7は緊急開放弁23
を開とする。ボイラ1で発生された蒸気は余剰蒸気とな
り、主流は緊急開放弁23から系外に放出され、残りが
蒸気加減弁12及び高圧タービン4を通って再熱器2に
送られる。そして、再熱器2で再熱された再熱蒸気は、
さらに再熱蒸気制御弁15及び低圧タービン5を通って
復水器6へ排出される。
【0031】このように、負荷遮断時における余剰蒸気
は主流が緊急開放弁23から排出されるため、主蒸気管
11から高圧タービン4へ流れる蒸気量は少量となる。
従って、従来は負荷遮断時の主蒸気流路としても使用す
ることを考慮し、高圧タービンバイパス弁16及び高圧
蒸気バイパス管17の容量(サイズ)を大きく設定して
いたものを、小さくすることができる。すなわち、上述
した高低圧タービンバイパス運用に必要な高圧タービン
バイパス弁16及び高圧蒸気バイパス管17の容量を確
保すればよいので、大量の余剰蒸気を流す負荷遮断時の
ような大きな容量は不要となる。
は主流が緊急開放弁23から排出されるため、主蒸気管
11から高圧タービン4へ流れる蒸気量は少量となる。
従って、従来は負荷遮断時の主蒸気流路としても使用す
ることを考慮し、高圧タービンバイパス弁16及び高圧
蒸気バイパス管17の容量(サイズ)を大きく設定して
いたものを、小さくすることができる。すなわち、上述
した高低圧タービンバイパス運用に必要な高圧タービン
バイパス弁16及び高圧蒸気バイパス管17の容量を確
保すればよいので、大量の余剰蒸気を流す負荷遮断時の
ような大きな容量は不要となる。
【0032】また、負荷遮断時における再熱蒸気につい
ても、緊急開放弁23から放出された蒸気量分だけ減少
する。さらに、再熱蒸気制御弁15の弁開度は、起動時
よりも通常運転時の方が大きくなる。このため、低圧タ
ービンバイパス弁19及び低圧蒸気バイパス管20につ
いても、負荷遮断時の再熱蒸気量を考慮して容量を決め
る必要がなくなり、従って、高低圧タービンバイパス運
用に合わせて容量を小さくすることができる。
ても、緊急開放弁23から放出された蒸気量分だけ減少
する。さらに、再熱蒸気制御弁15の弁開度は、起動時
よりも通常運転時の方が大きくなる。このため、低圧タ
ービンバイパス弁19及び低圧蒸気バイパス管20につ
いても、負荷遮断時の再熱蒸気量を考慮して容量を決め
る必要がなくなり、従って、高低圧タービンバイパス運
用に合わせて容量を小さくすることができる。
【0033】続いて、蒸気タービン停止時について、図
7及び図8を参照して説明する。このような蒸気タービ
ン停止時には、従来とは異なり、高圧タービンバイパス
弁16及び低圧タービンバイパス弁19を閉じ、かつ、
再熱蒸気制御弁15の弁開度は通常運転時のモードで制
御される。このため、発電機3の負荷を下げても従来よ
り大きな弁開度が得られ、従って、主蒸気管11や再熱
蒸気管14などの圧力を最低圧力に保つため、ボイラ1
で必要以上に蒸気を発生させることを抑制できる。すな
わち、再熱蒸気制御弁15に大きな弁開度を設定できる
ようになるため、再熱蒸気の最低流量を確保でき、従っ
て、高温の蒸気を高圧蒸気バイパス管17及び低圧蒸気
バイパス管20を通して復水器6へ排気(放熱)する必
要がなくなるので、ボイラ1における燃料消費量を低減
することができる。
7及び図8を参照して説明する。このような蒸気タービ
ン停止時には、従来とは異なり、高圧タービンバイパス
弁16及び低圧タービンバイパス弁19を閉じ、かつ、
再熱蒸気制御弁15の弁開度は通常運転時のモードで制
御される。このため、発電機3の負荷を下げても従来よ
り大きな弁開度が得られ、従って、主蒸気管11や再熱
蒸気管14などの圧力を最低圧力に保つため、ボイラ1
で必要以上に蒸気を発生させることを抑制できる。すな
わち、再熱蒸気制御弁15に大きな弁開度を設定できる
ようになるため、再熱蒸気の最低流量を確保でき、従っ
て、高温の蒸気を高圧蒸気バイパス管17及び低圧蒸気
バイパス管20を通して復水器6へ排気(放熱)する必
要がなくなるので、ボイラ1における燃料消費量を低減
することができる。
【0034】ところで、上述した実施形態においては再
熱蒸気制御弁15が一つの場合を説明したが、再熱弁1
5の応答性を向上させるため、二つの再熱蒸気制御弁1
5を並列に配置して構成を採用してもよい。図9は、二
つの再熱蒸気制御弁15を並列に配置した場合の運転モ
ード例を示したもの(第2の実施形態)であり、弁開度
の小さい領域(具体的には区間a〜c及びg〜h)で
は、二つの再熱蒸気制御弁15について、起動時及び通
常運転時共に制御油圧に対する弁開度を若干ずらした設
定としている。
熱蒸気制御弁15が一つの場合を説明したが、再熱弁1
5の応答性を向上させるため、二つの再熱蒸気制御弁1
5を並列に配置して構成を採用してもよい。図9は、二
つの再熱蒸気制御弁15を並列に配置した場合の運転モ
ード例を示したもの(第2の実施形態)であり、弁開度
の小さい領域(具体的には区間a〜c及びg〜h)で
は、二つの再熱蒸気制御弁15について、起動時及び通
常運転時共に制御油圧に対する弁開度を若干ずらした設
定としている。
【0035】このような弁開度の制御を実施しても、上
述した実施形態と同様に、高圧タービンバイパス弁1
6、高圧蒸気バイパス管17、低圧タービンバイパス弁
19及び低圧蒸気バイパス管20の容量(サイズ)を小
さくすることができる。また、再熱蒸気制御弁15に大
きな弁開度を設定できるようになるため、高温の蒸気を
高圧蒸気バイパス管17及び低圧蒸気バイパス管20を
通して復水器6へ排気(放熱)する必要がなくなり、ボ
イラ1における燃料消費量を低減することができる。
述した実施形態と同様に、高圧タービンバイパス弁1
6、高圧蒸気バイパス管17、低圧タービンバイパス弁
19及び低圧蒸気バイパス管20の容量(サイズ)を小
さくすることができる。また、再熱蒸気制御弁15に大
きな弁開度を設定できるようになるため、高温の蒸気を
高圧蒸気バイパス管17及び低圧蒸気バイパス管20を
通して復水器6へ排気(放熱)する必要がなくなり、ボ
イラ1における燃料消費量を低減することができる。
【0036】なお、本発明の構成は上述した実施形態に
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲内において適宜変更することができ、たとえば、蒸気
タービンについては高低圧2段の他3段以上の多段蒸気
タービンへの適用も可能であり、また、通常運転時を機
械カムで制御して起動時に電気カムによりシーケンスを
切り換えることも可能である。
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲内において適宜変更することができ、たとえば、蒸気
タービンについては高低圧2段の他3段以上の多段蒸気
タービンへの適用も可能であり、また、通常運転時を機
械カムで制御して起動時に電気カムによりシーケンスを
切り換えることも可能である。
【0037】
【発明の効果】本発明の蒸気タービンプラントによれ
ば、再熱器から低圧タービンへ供給する蒸気量を制御す
る再熱蒸気制御弁の開度制御に、起動時に使用する第1
の運転モードと、第1の運転モードで全開後に選択切換
されて通常運転時に使用する第2の運転モードとを設け
たので、高圧タービンバイパス弁、高圧蒸気バイパス
管、低圧タービンバイパス弁及び低圧蒸気バイパス管に
ついて負荷遮断時の蒸気流量を考慮する必要がなくな
り、結果として小容量化が可能になるという顕著な効果
を奏する。
ば、再熱器から低圧タービンへ供給する蒸気量を制御す
る再熱蒸気制御弁の開度制御に、起動時に使用する第1
の運転モードと、第1の運転モードで全開後に選択切換
されて通常運転時に使用する第2の運転モードとを設け
たので、高圧タービンバイパス弁、高圧蒸気バイパス
管、低圧タービンバイパス弁及び低圧蒸気バイパス管に
ついて負荷遮断時の蒸気流量を考慮する必要がなくな
り、結果として小容量化が可能になるという顕著な効果
を奏する。
【0038】また、通常運転時の弁開度制御が起動時と
異なるため、再熱蒸気制御弁に大きな弁開度を設定でき
るようになる。このため、蒸気タービンの停止時に高温
の蒸気を高圧蒸気バイパス管及び低圧蒸気バイパス管を
通して復水器へ排気(放熱)する必要がなくなり、結果
としてボイラにおける燃料消費量を低減できるという顕
著な効果を奏する。
異なるため、再熱蒸気制御弁に大きな弁開度を設定でき
るようになる。このため、蒸気タービンの停止時に高温
の蒸気を高圧蒸気バイパス管及び低圧蒸気バイパス管を
通して復水器へ排気(放熱)する必要がなくなり、結果
としてボイラにおける燃料消費量を低減できるという顕
著な効果を奏する。
【図1】 本発明に係る蒸気タービンプラントの一実施
形態を示す弁開閉状態が第1段階(蒸気通気前)の系統
図である。
形態を示す弁開閉状態が第1段階(蒸気通気前)の系統
図である。
【図2】 本発明に係る蒸気タービンプラントの一実施
形態を示す弁開閉状態が第2段階(蒸気通気〜蒸気併
入)の系統図である。
形態を示す弁開閉状態が第2段階(蒸気通気〜蒸気併
入)の系統図である。
【図3】 本発明に係る蒸気タービンプラントの一実施
形態を示す弁開閉状態が第3段階(蒸気併入〜第1低負
荷到達)の系統図である。
形態を示す弁開閉状態が第3段階(蒸気併入〜第1低負
荷到達)の系統図である。
【図4】 本発明に係る蒸気タービンプラントの一実施
形態を示す弁開閉状態が第4段階(第1低負荷到達〜第
2低負荷到達)の系統図である。
形態を示す弁開閉状態が第4段階(第1低負荷到達〜第
2低負荷到達)の系統図である。
【図5】 本発明に係る蒸気タービンプラントの一実施
形態を示す弁開閉状態が第5段階(第2低負荷到達〜1
00%負荷到達)の系統図である。
形態を示す弁開閉状態が第5段階(第2低負荷到達〜1
00%負荷到達)の系統図である。
【図6】 本発明に係る蒸気タービンプラントの一実施
形態を示す弁開閉状態が負荷遮断時の系統図である。
形態を示す弁開閉状態が負荷遮断時の系統図である。
【図7】 本発明に係る蒸気タービンプラントの一実施
形態を示す弁開閉状態がタービン停止時の系統図であ
る。
形態を示す弁開閉状態がタービン停止時の系統図であ
る。
【図8】 本発明における蒸気加減弁及び再熱蒸気制御
弁の弁開度制御に係る第1の実施形態を示すグラフであ
る。
弁の弁開度制御に係る第1の実施形態を示すグラフであ
る。
【図9】 本発明における蒸気加減弁及び再熱蒸気制御
弁の弁開度制御に係る第2の実施形態を示すグラフであ
る。
弁の弁開度制御に係る第2の実施形態を示すグラフであ
る。
【図10】 従来の蒸気タービンプラントを示す弁開閉
状態が負荷遮断時の系統図である。
状態が負荷遮断時の系統図である。
1 ボイラ
2 再熱器
3 発電機
4 高圧タービン
5 低圧タービン
6 復水器
11 主蒸気管
12 蒸気加減弁
13 低温再熱蒸気管
14 再熱蒸気管
15 再熱蒸気制御弁
16 高圧タービンバイパス弁
17 高圧蒸気バイパス管
19 低圧タービンバイパス弁
20 低圧蒸気バイパス管
23 緊急開放弁
─────────────────────────────────────────────────────
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(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
F01D 19/00 F01D 19/00 N
21/00 21/00 D
R
V
F01K 7/24 F01K 7/24 B
13/02 13/02 A
B
C
H02P 9/04 H02P 9/04 E
9/08 9/08 A
Fターム(参考) 3G071 AB01 BA05 CA01 CA03 DA06
FA01 GA06 HA02 JA03
5H590 AA02 CA02 EA01 EA05
Claims (3)
- 【請求項1】 再熱器を備えた蒸気発生用のボイラ
と、それぞれ異なる圧力の蒸気を導入して発電機を駆動
する複数段の蒸気タービンと、蒸気を冷却して復水する
復水器とを具備し、起動時に高低圧タービンバイパス運
用を行うように構成された蒸気タービンプラントにおい
て、 前記再熱器から低圧タービンへ供給する蒸気量を制御す
る再熱蒸気制御弁の開度制御に、起動時に使用する第1
の運転モードと、該第1の運転モードで全開後に選択切
換される第2の運転モードとを設けたことを特徴とする
蒸気タービンプラント。 - 【請求項2】 前記第1の運転モードが、前記第2の
運転モードより大きな弁開度に設定されることを特徴と
する請求項1記載の蒸気タービンプラント。 - 【請求項3】 前記ボイラから高圧タービンへ蒸気を
供給する主蒸気供給ラインに、前記発電機の負荷遮断信
号を受けて開く緊急開放弁を設けたことを特徴とする請
求項1または2記載の蒸気タービンプラント。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001342517A JP2003148111A (ja) | 2001-11-07 | 2001-11-07 | 蒸気タービンプラント |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001342517A JP2003148111A (ja) | 2001-11-07 | 2001-11-07 | 蒸気タービンプラント |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003148111A true JP2003148111A (ja) | 2003-05-21 |
Family
ID=19156359
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001342517A Withdrawn JP2003148111A (ja) | 2001-11-07 | 2001-11-07 | 蒸気タービンプラント |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003148111A (ja) |
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