JP2003148366A - 多段気体圧縮機 - Google Patents
多段気体圧縮機Info
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- JP2003148366A JP2003148366A JP2001342909A JP2001342909A JP2003148366A JP 2003148366 A JP2003148366 A JP 2003148366A JP 2001342909 A JP2001342909 A JP 2001342909A JP 2001342909 A JP2001342909 A JP 2001342909A JP 2003148366 A JP2003148366 A JP 2003148366A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 多段気体圧縮機において、低段圧縮要素tと
高段圧縮要素との間の連通路内で生じる圧力脈動の低減
を図るものである。 【解決手段】 低段圧縮要素5と高段圧縮要素4との間
の連通路79の通路長さを短縮すべく、低段圧縮要素5
と高段圧縮要素4との平面配置角度をずらせたものであ
る。それによって、低段圧縮要素5から排出された気体
が高段圧縮要素4に吸入される気体の追従性を良くし、
連通路79で発生する圧力脈動を低減し、圧縮効率の向
上および騒音・振動を低減できる。
高段圧縮要素との間の連通路内で生じる圧力脈動の低減
を図るものである。 【解決手段】 低段圧縮要素5と高段圧縮要素4との間
の連通路79の通路長さを短縮すべく、低段圧縮要素5
と高段圧縮要素4との平面配置角度をずらせたものであ
る。それによって、低段圧縮要素5から排出された気体
が高段圧縮要素4に吸入される気体の追従性を良くし、
連通路79で発生する圧力脈動を低減し、圧縮効率の向
上および騒音・振動を低減できる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転式気体圧縮機の
気体通路の構成に関するものである。
気体通路の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】昨今の地球環境保護問題に端を発して、
従来から継続使用されているフロン冷媒に替わり自然冷
媒、特に、二酸化炭素(CO2)冷媒を用いたヒートポ
ンプシステムの研究開発が各分野で盛んに行われてい
る。
従来から継続使用されているフロン冷媒に替わり自然冷
媒、特に、二酸化炭素(CO2)冷媒を用いたヒートポ
ンプシステムの研究開発が各分野で盛んに行われてい
る。
【0003】しかしながら、従来のフロン冷媒を用いた
冷凍サイクルでは、高圧側が3MPa以下であるのに対
して、二酸化炭素(CO2)冷媒を用いた冷凍サイクル
では、低圧側が2.5〜5MPa,高圧側が12〜15
MPaにも達して高低圧力差が極めて大きく、圧縮機構
部での高圧側から低圧側への気体漏れ損失の過大が懸念
されている。
冷凍サイクルでは、高圧側が3MPa以下であるのに対
して、二酸化炭素(CO2)冷媒を用いた冷凍サイクル
では、低圧側が2.5〜5MPa,高圧側が12〜15
MPaにも達して高低圧力差が極めて大きく、圧縮機構
部での高圧側から低圧側への気体漏れ損失の過大が懸念
されている。
【0004】このような理由から、二酸化炭素(C
O2)冷媒を用いた圧縮機として、多段圧縮機の改良検
討が進められている。
O2)冷媒を用いた圧縮機として、多段圧縮機の改良検
討が進められている。
【0005】特に、家庭用ヒートポンプシステムに搭載
される圧縮機としては、生産性と耐久性および高性能・
小型化の観点から多段圧縮機としては、ローリングピス
トン型ロータリ式2段圧縮機が注目を浴びている。
される圧縮機としては、生産性と耐久性および高性能・
小型化の観点から多段圧縮機としては、ローリングピス
トン型ロータリ式2段圧縮機が注目を浴びている。
【0006】図6は、特開平1−277695号公報に
記載されている周知のローリングピストン型ロータリ式
2段圧縮機の部分縦断面図を示す。
記載されている周知のローリングピストン型ロータリ式
2段圧縮機の部分縦断面図を示す。
【0007】同図において、1001は上側に配置され
た低段側圧縮機構部、1002は下側に配置された高段
側圧縮機構部である。これら圧縮機構部1001,10
02間には仕切板1003が設けられている。そして、
主軸受1004と仕切板1003との間に低段側圧縮機
構部1001の低圧側シリンダ1005が設けられ、低
圧側圧縮室1006が形成されている。また、副軸受1
007と仕切板1003との間に高段側圧縮機構部10
02の高圧側シリンダ1008が設けられ、高圧側圧縮
室1009が形成されている。さらに、低圧側シリンダ
1005には低圧側ブレード1010が設けられ、これ
はブレードスプリング1011によって低圧側ローラ1
012に押付けられている。また、高圧側シリンダ10
08には高圧側ブレード1013が設けられ、これはブ
レードスプリング1014によって高圧側ローラ15に
押付けられている。なお、低圧側圧縮室1006の排除
容積は高圧側圧縮室1009の排除容積よりも大きくな
っている。
た低段側圧縮機構部、1002は下側に配置された高段
側圧縮機構部である。これら圧縮機構部1001,10
02間には仕切板1003が設けられている。そして、
主軸受1004と仕切板1003との間に低段側圧縮機
構部1001の低圧側シリンダ1005が設けられ、低
圧側圧縮室1006が形成されている。また、副軸受1
007と仕切板1003との間に高段側圧縮機構部10
02の高圧側シリンダ1008が設けられ、高圧側圧縮
室1009が形成されている。さらに、低圧側シリンダ
1005には低圧側ブレード1010が設けられ、これ
はブレードスプリング1011によって低圧側ローラ1
012に押付けられている。また、高圧側シリンダ10
08には高圧側ブレード1013が設けられ、これはブ
レードスプリング1014によって高圧側ローラ15に
押付けられている。なお、低圧側圧縮室1006の排除
容積は高圧側圧縮室1009の排除容積よりも大きくな
っている。
【0008】また、低圧側ローラ1012は主軸101
6の低圧側クランク部1017に嵌着され、偏心回転す
るようになっている。さらに、高圧側ローラ1015は
主軸1016の高圧側クランク部1018に嵌着され、
偏心回転するようになっている。
6の低圧側クランク部1017に嵌着され、偏心回転す
るようになっている。さらに、高圧側ローラ1015は
主軸1016の高圧側クランク部1018に嵌着され、
偏心回転するようになっている。
【0009】さらに、主軸受1004には低段側圧縮機
構部1001の低圧側吐出弁1019が設けられている
と共に、この吐出弁1019を覆う低圧側バルブカバー
1020が設けられている。また、副軸受1007には
高段側圧縮機構部1002の高圧側吐出弁1021が設
けられていると共に、この吐出弁1021を覆う高圧側
バルブカバー1022が設けられている。これらバルブ
カバー1020,1022の内面にはゴムなどの弾性材
からなる防音材1023,1024が貼着され、軸受面
とカバー面との間の隙間をシールすると共に、吐出ガス
の脈動成分を取除く役目をしている。
構部1001の低圧側吐出弁1019が設けられている
と共に、この吐出弁1019を覆う低圧側バルブカバー
1020が設けられている。また、副軸受1007には
高段側圧縮機構部1002の高圧側吐出弁1021が設
けられていると共に、この吐出弁1021を覆う高圧側
バルブカバー1022が設けられている。これらバルブ
カバー1020,1022の内面にはゴムなどの弾性材
からなる防音材1023,1024が貼着され、軸受面
とカバー面との間の隙間をシールすると共に、吐出ガス
の脈動成分を取除く役目をしている。
【0010】そして、被圧縮ガスは低段側圧縮機構部1
001の低圧側圧縮室1006で一旦圧縮された後、低
圧側吐出弁1019および図示しない連通路を介して高
段側圧縮機構部1002の高圧側圧縮室1009に吸い
込まれる。ついで、この圧縮室1009でさらに高圧状
態に圧縮され、高圧側吐出弁1021から吐出されるよ
うになっている。したがって、被圧縮ガスは吸入圧から
中間圧、中間圧から吐出圧となるように2段圧縮される
ようになっている。
001の低圧側圧縮室1006で一旦圧縮された後、低
圧側吐出弁1019および図示しない連通路を介して高
段側圧縮機構部1002の高圧側圧縮室1009に吸い
込まれる。ついで、この圧縮室1009でさらに高圧状
態に圧縮され、高圧側吐出弁1021から吐出されるよ
うになっている。したがって、被圧縮ガスは吸入圧から
中間圧、中間圧から吐出圧となるように2段圧縮される
ようになっている。
【0011】
【発明が解決しょうとする課題】このような従来の構成
は、主軸1016の低圧側クランク部1017と高圧側
クランク部1018との配置角度が主軸1016の回転
方向に沿って180°ずらされていると共に、低圧側シ
リンダ1005と高圧側シリンダ1008、つまり低圧
側ブレード1010と高圧側シリンダ1008、つまり
低圧側ブレード1010と高圧側ブレード1013とが
主軸1016の回転方向に沿って略同一の位置に配置さ
れている。このために、低圧側シリンダ1005から圧
縮ガスが吐出されるタイミングと、高圧側シリンダ10
08に導入される吸入ガスの流入タイミングとが一致せ
ず、各シリンダ内の中間圧部のガス容積の間に過不足現
象が生じる。その結果、中間圧部に圧力脈動が生じ、圧
縮損失を招くという課題があった。
は、主軸1016の低圧側クランク部1017と高圧側
クランク部1018との配置角度が主軸1016の回転
方向に沿って180°ずらされていると共に、低圧側シ
リンダ1005と高圧側シリンダ1008、つまり低圧
側ブレード1010と高圧側シリンダ1008、つまり
低圧側ブレード1010と高圧側ブレード1013とが
主軸1016の回転方向に沿って略同一の位置に配置さ
れている。このために、低圧側シリンダ1005から圧
縮ガスが吐出されるタイミングと、高圧側シリンダ10
08に導入される吸入ガスの流入タイミングとが一致せ
ず、各シリンダ内の中間圧部のガス容積の間に過不足現
象が生じる。その結果、中間圧部に圧力脈動が生じ、圧
縮損失を招くという課題があった。
【0012】なお、図7に示す各シリンダにおける圧縮
タイミングのモデル解説図を用いて圧力脈動発生の仕組
みを詳細に説明する。
タイミングのモデル解説図を用いて圧力脈動発生の仕組
みを詳細に説明する。
【0013】すなわち、低段側シリンダでは主軸101
6の低圧側クランク部1017の頂部が低圧側ブレード
1010から180°進行した頃に低圧側吐出弁101
9(図示なし)が開口して圧縮ガスが高段側シリンダ1
008の吸入側に送出され始める。
6の低圧側クランク部1017の頂部が低圧側ブレード
1010から180°進行した頃に低圧側吐出弁101
9(図示なし)が開口して圧縮ガスが高段側シリンダ1
008の吸入側に送出され始める。
【0014】一方、高圧側シリンダ1008では、高圧
側クランク部1018の頂部が高圧側ブレード1013
の位置に進行している。すなわち、高圧側シリンダ10
08の吸入行程が完了し、高圧側クランク部1018の
頂部が吸入口を塞ぐまでのしばらくの間は吸入開始しな
い状態である。換言すれば、高圧側クランク部1018
の頂部が吸入口を塞ぐまでのしばらくの間は低段側シリ
ンダ1005から排出されるガス量が過剰となり、中間
圧部の圧力が上昇する。
側クランク部1018の頂部が高圧側ブレード1013
の位置に進行している。すなわち、高圧側シリンダ10
08の吸入行程が完了し、高圧側クランク部1018の
頂部が吸入口を塞ぐまでのしばらくの間は吸入開始しな
い状態である。換言すれば、高圧側クランク部1018
の頂部が吸入口を塞ぐまでのしばらくの間は低段側シリ
ンダ1005から排出されるガス量が過剰となり、中間
圧部の圧力が上昇する。
【0015】また、主軸1016が更に180°進行す
る間に、低段側シリンダ1005では圧縮ガスの全排出
が完了するが、高段側シリンダ1008では全吸入容積
の約半分の吸入容積しか吸入進行しておらず、この時点
でも、低段側シリンダ1005から排出されるガス量が
過剰となり、中間圧部の圧力が更に上昇する。
る間に、低段側シリンダ1005では圧縮ガスの全排出
が完了するが、高段側シリンダ1008では全吸入容積
の約半分の吸入容積しか吸入進行しておらず、この時点
でも、低段側シリンダ1005から排出されるガス量が
過剰となり、中間圧部の圧力が更に上昇する。
【0016】更に主軸1016が180°進行する間、
すなわち、低段側シリンダ1005の低圧側クランク部
1017の頂部が低圧側ブレード1010から反時計回
り方向に180°進行する間、低段側シリンダ1005
の圧縮行程が進行するが、低圧側吐出弁1019(図示
なし)が開口せずに排出されない。一方、高圧側シリン
ダ1008では残り半分の吸入行程が進行して吸入完了
して、低圧側シリンダ1005から排出される圧縮ガス
の総量と高圧側シリンダ1008に導入される吸入ガス
の総容積とが最終的に合致するが、主軸1016の18
0°進行過程で中間圧部の圧力が急下降する。このよう
な仕組みで中間圧部に圧力脈動が生じる。この圧力脈動
のエネルギーは圧縮損失となる。
すなわち、低段側シリンダ1005の低圧側クランク部
1017の頂部が低圧側ブレード1010から反時計回
り方向に180°進行する間、低段側シリンダ1005
の圧縮行程が進行するが、低圧側吐出弁1019(図示
なし)が開口せずに排出されない。一方、高圧側シリン
ダ1008では残り半分の吸入行程が進行して吸入完了
して、低圧側シリンダ1005から排出される圧縮ガス
の総量と高圧側シリンダ1008に導入される吸入ガス
の総容積とが最終的に合致するが、主軸1016の18
0°進行過程で中間圧部の圧力が急下降する。このよう
な仕組みで中間圧部に圧力脈動が生じる。この圧力脈動
のエネルギーは圧縮損失となる。
【0017】なお、上記の圧力脈動を低減して圧縮損失
を小さくする2段圧縮機構の方策が特開昭63−138
189号公報で提案されている。
を小さくする2段圧縮機構の方策が特開昭63−138
189号公報で提案されている。
【0018】すなわち、図8は同公報で提案されている
圧縮機の縦断面図である。同図において、2段圧縮機構
2002は低圧側圧縮機構2005の圧縮室から出たガ
スを高圧側圧縮機構2006の圧縮室へ案内する連絡通
路(吸込み管2023、緩衝容器2024,配管202
5,吐出ポート2016からなる通路)の容積が高圧側
圧縮機構2006の圧縮室の排除容積より大に設定する
構成である。
圧縮機の縦断面図である。同図において、2段圧縮機構
2002は低圧側圧縮機構2005の圧縮室から出たガ
スを高圧側圧縮機構2006の圧縮室へ案内する連絡通
路(吸込み管2023、緩衝容器2024,配管202
5,吐出ポート2016からなる通路)の容積が高圧側
圧縮機構2006の圧縮室の排除容積より大に設定する
構成である。
【0019】この構成によって、低圧側圧縮機構200
5の圧縮室のガス吐出タイミングと高圧側圧縮機構20
06の圧縮室のガス吸込みタイミングとがずれている場
合でも、上述の連絡通路の緩衝作用でタイミングのずれ
からくる脈動の発生を抑制する構成である。
5の圧縮室のガス吐出タイミングと高圧側圧縮機構20
06の圧縮室のガス吸込みタイミングとがずれている場
合でも、上述の連絡通路の緩衝作用でタイミングのずれ
からくる脈動の発生を抑制する構成である。
【0020】しかしながら、上述の連絡通路が圧縮機内
部と圧縮機外部との通路で構成されているために、連絡
通路が長くなる。この結果、連絡通路内のガスが高圧側
圧縮機構2006に導入される際の追従性が悪くなり、
連絡通路内の圧力脈動を招き、十分な圧力脈動抑制の効
果が得られないという課題があった。
部と圧縮機外部との通路で構成されているために、連絡
通路が長くなる。この結果、連絡通路内のガスが高圧側
圧縮機構2006に導入される際の追従性が悪くなり、
連絡通路内の圧力脈動を招き、十分な圧力脈動抑制の効
果が得られないという課題があった。
【0021】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、高圧側圧縮機構に導入される吸入ガスの追
従性を良くして連絡通路に生じる圧力脈動の一層の低減
を目的とするものである。
ものであり、高圧側圧縮機構に導入される吸入ガスの追
従性を良くして連絡通路に生じる圧力脈動の一層の低減
を目的とするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、低圧側圧縮機構と高圧側圧縮機構との間の
連絡通路を短縮すべく、低圧側圧縮機構と高圧側圧縮機
構の配置を構成したものである。
に本発明は、低圧側圧縮機構と高圧側圧縮機構との間の
連絡通路を短縮すべく、低圧側圧縮機構と高圧側圧縮機
構の配置を構成したものである。
【0023】上記配置構成によって高圧側圧縮機構に導
入される連絡通路内の吸入ガスの追従性を良くし、連絡
通路で生じる圧力脈動を抑制し、圧縮損失の低減を図る
ことができる。
入される連絡通路内の吸入ガスの追従性を良くし、連絡
通路で生じる圧力脈動を抑制し、圧縮損失の低減を図る
ことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、複数の
圧縮要素の内の低段圧縮要素の吐出側と高段圧縮要素の
吸入側とを、順次、連通路を介して直列接続した多段圧
縮機構を構成し、その連通路の通路長さが最短通路長さ
を形成されるべく、低段圧縮要素と高段圧縮要素との平
面配置をずらせて構成したものである。そしてこの構成
によれば、高段圧縮要素に導入される連通路内の吸入ガ
スの追従性が良くなり、連通路で生じる圧力脈動が抑制
される。
圧縮要素の内の低段圧縮要素の吐出側と高段圧縮要素の
吸入側とを、順次、連通路を介して直列接続した多段圧
縮機構を構成し、その連通路の通路長さが最短通路長さ
を形成されるべく、低段圧縮要素と高段圧縮要素との平
面配置をずらせて構成したものである。そしてこの構成
によれば、高段圧縮要素に導入される連通路内の吸入ガ
スの追従性が良くなり、連通路で生じる圧力脈動が抑制
される。
【0025】請求項2に記載の発明は、圧縮要素の各シ
リンダ内を前進・後退しつつ吸入室と圧縮室とに区画す
るベーンの背面室に、圧縮要素から気体と共に排出され
た潤滑油をベーンの背面室に導入してベーンを背圧付勢
させる回転式圧縮機構において、低段圧縮要素のベーン
の背面室を、連通路の途中に配置したものである。そし
てこの構成によれば、連通路の通路長さの最短距離形成
が容易になり圧力脈動が抑制されると共に、低段圧縮要
素から排出された吐出気体がベーンの背面室を通過する
ことによってベーンの摺動部が冷却され、耐久性が向上
する。
リンダ内を前進・後退しつつ吸入室と圧縮室とに区画す
るベーンの背面室に、圧縮要素から気体と共に排出され
た潤滑油をベーンの背面室に導入してベーンを背圧付勢
させる回転式圧縮機構において、低段圧縮要素のベーン
の背面室を、連通路の途中に配置したものである。そし
てこの構成によれば、連通路の通路長さの最短距離形成
が容易になり圧力脈動が抑制されると共に、低段圧縮要
素から排出された吐出気体がベーンの背面室を通過する
ことによってベーンの摺動部が冷却され、耐久性が向上
する。
【0026】請求項3に記載の発明は、高段圧縮要素か
ら気体と共に排出された潤滑油を低段圧縮要素のベーン
の背面室に供給する差圧給油通路を設けたものである。
そしてこの構成によれば、低段圧縮要素のベーンの摺動
面に供給される潤滑油の油膜が低段圧縮要素のベーンの
背面室とシリンダ内との間を密封し、低段圧縮要素から
排出された圧縮気体がベーンの摺動隙間を介して低段圧
縮要素のシリンダ内に漏洩するのを防ぐ。
ら気体と共に排出された潤滑油を低段圧縮要素のベーン
の背面室に供給する差圧給油通路を設けたものである。
そしてこの構成によれば、低段圧縮要素のベーンの摺動
面に供給される潤滑油の油膜が低段圧縮要素のベーンの
背面室とシリンダ内との間を密封し、低段圧縮要素から
排出された圧縮気体がベーンの摺動隙間を介して低段圧
縮要素のシリンダ内に漏洩するのを防ぐ。
【0027】請求項4に記載の発明は、差圧給油通路の
上流側通路途中に、潤滑油に混入する気体を高段圧縮要
素の吐出側に放出するためのガス抜き手段を設けたもの
である。そしてこの構成によれば、圧縮ガスの混入の少
ない潤滑油が低段圧縮要素のベーンの背面室に供給さ
れ、ベーンの摺動面の油膜形成が向上すると共に、高段
圧縮要素における圧縮ガスの再圧縮作用が防止される。
上流側通路途中に、潤滑油に混入する気体を高段圧縮要
素の吐出側に放出するためのガス抜き手段を設けたもの
である。そしてこの構成によれば、圧縮ガスの混入の少
ない潤滑油が低段圧縮要素のベーンの背面室に供給さ
れ、ベーンの摺動面の油膜形成が向上すると共に、高段
圧縮要素における圧縮ガスの再圧縮作用が防止される。
【0028】請求項5に記載の発明は、ガス抜き手段と
して、駆動軸の摺動部に給油すべく駆動軸の軸芯を貫通
して高段圧縮要素の吐出側に開通して設けた油穴を併用
したものである。そしてこの構成によれば、新たなガス
抜き通路を設けることなく、差圧給油される潤滑油が効
果的にガス抜きされる。
して、駆動軸の摺動部に給油すべく駆動軸の軸芯を貫通
して高段圧縮要素の吐出側に開通して設けた油穴を併用
したものである。そしてこの構成によれば、新たなガス
抜き通路を設けることなく、差圧給油される潤滑油が効
果的にガス抜きされる。
【0029】請求項6に記載の発明は、低段圧縮要素の
ベーンの背面室と、高段圧縮要素の吸入口とが概同じ配
置角度を以って平面配置されるべく、低段圧縮要素と高
段圧縮要素との平面配置角度をずらせたものである。そ
してこの構成によれば、低段圧縮要素のベーンの背面室
が高段圧縮要素の吸入口に隣接する構成となり、連通路
の通路長さが一層短縮され、連通路内の圧力脈動の発生
が更に抑制される。
ベーンの背面室と、高段圧縮要素の吸入口とが概同じ配
置角度を以って平面配置されるべく、低段圧縮要素と高
段圧縮要素との平面配置角度をずらせたものである。そ
してこの構成によれば、低段圧縮要素のベーンの背面室
が高段圧縮要素の吸入口に隣接する構成となり、連通路
の通路長さが一層短縮され、連通路内の圧力脈動の発生
が更に抑制される。
【0030】請求項7に記載の発明は、低段圧縮要素と
高段圧縮要素をローリングピストン型ロータリ圧縮機構
とし、低段圧縮要素と高段圧縮要素に連結する駆動軸の
各クランク部の角度位相を180度に設定し、高段圧縮
要素から圧縮気体が排出されるタイミングと、低段圧縮
要素の吸入行程が開始するタイミングとを略同一にした
ものである。そしてこの構成によれば、低段圧縮要素か
ら排出される圧縮気体の容積の余剰が少なくなり、連通
路内での圧力脈動の発生が抑制される。
高段圧縮要素をローリングピストン型ロータリ圧縮機構
とし、低段圧縮要素と高段圧縮要素に連結する駆動軸の
各クランク部の角度位相を180度に設定し、高段圧縮
要素から圧縮気体が排出されるタイミングと、低段圧縮
要素の吸入行程が開始するタイミングとを略同一にした
ものである。そしてこの構成によれば、低段圧縮要素か
ら排出される圧縮気体の容積の余剰が少なくなり、連通
路内での圧力脈動の発生が抑制される。
【0031】請求項8に記載の発明は、ローリングピス
トン型ロータリ式多段圧縮機の高段圧縮要素の吸入容積
を低段圧縮容積」の吸入容積の40〜70%に設定した
構成において、高段圧縮要素を低段圧縮要素に対してそ
の平面配置角度を反圧縮進行方向に15〜30度ずらせ
たものである。そしてこの構成によれば、低段圧縮要素
からの圧縮ガス排出タイミングと、高段圧縮要素の吸入
行程の開始タイミングとを略同時期に設定することがで
きる。
トン型ロータリ式多段圧縮機の高段圧縮要素の吸入容積
を低段圧縮容積」の吸入容積の40〜70%に設定した
構成において、高段圧縮要素を低段圧縮要素に対してそ
の平面配置角度を反圧縮進行方向に15〜30度ずらせ
たものである。そしてこの構成によれば、低段圧縮要素
からの圧縮ガス排出タイミングと、高段圧縮要素の吸入
行程の開始タイミングとを略同時期に設定することがで
きる。
【0032】請求項9に記載の発明は、高段圧縮要素の
吸入側に、その吸入側のみに通じるダンパー室を連通さ
せたものである。そしてこの構成によれば、連通路の通
路長さを短縮させながら高段圧縮要素に導入する吸入気
体容量が確保され、連通路内に生じる圧力脈動が緩和す
る。
吸入側に、その吸入側のみに通じるダンパー室を連通さ
せたものである。そしてこの構成によれば、連通路の通
路長さを短縮させながら高段圧縮要素に導入する吸入気
体容量が確保され、連通路内に生じる圧力脈動が緩和す
る。
【0033】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
説明する。
説明する。
【0034】(実施例1)図1は二酸化炭素(CO2)
冷媒を使用したローリングピストン型ロータリ式2段圧
縮機の縦断面を表し、図2は同圧縮機の部分縦断面を表
し、図3は同圧縮機のX−X線に沿った横断面を表し、
図4は同圧縮機のY−Y線に沿った横断面を表す。
冷媒を使用したローリングピストン型ロータリ式2段圧
縮機の縦断面を表し、図2は同圧縮機の部分縦断面を表
し、図3は同圧縮機のX−X線に沿った横断面を表し、
図4は同圧縮機のY−Y線に沿った横断面を表す。
【0035】密閉容器1の内部に、電動機2とその下部
に2段圧縮機構3が配置されている。2段圧縮機構3
は、高段圧縮要素4と、その下部に配置された低段圧縮
要素5と、高段圧縮要素4および低段圧縮要素5の間に
配置された中板6と、高段圧縮要素4および低段圧縮要
素5を駆動すべく電動機2の回転子2aに連結された駆
動軸7と、駆動軸7を支持すべく高段圧縮要素4の高段
シリンダブロック8に固定された主軸受9および低段圧
縮要素5の低段シリンダブロック10に固定された副軸
受11とから成る。
に2段圧縮機構3が配置されている。2段圧縮機構3
は、高段圧縮要素4と、その下部に配置された低段圧縮
要素5と、高段圧縮要素4および低段圧縮要素5の間に
配置された中板6と、高段圧縮要素4および低段圧縮要
素5を駆動すべく電動機2の回転子2aに連結された駆
動軸7と、駆動軸7を支持すべく高段圧縮要素4の高段
シリンダブロック8に固定された主軸受9および低段圧
縮要素5の低段シリンダブロック10に固定された副軸
受11とから成る。
【0036】高段シリンダブロック8は密閉容器1に溶
接固定され、その高段シリンダブロック8に中板6と低
段シリンダブロック10が固定されている。
接固定され、その高段シリンダブロック8に中板6と低
段シリンダブロック10が固定されている。
【0037】主軸受9に取付られた高段吐出カバー12
は、主軸受9と共に高段吐出室13を形成している。
は、主軸受9と共に高段吐出室13を形成している。
【0038】中板6,低段シリンダブロック10,副軸
受11の外周部を囲み且つシール部材98を介して高段
シリンダブロック8に取付られた低段吐出カバー26の
内部は低段吐出室27を形成している。低段吐出カバー
26と副軸受11との間にO―リング97が介装され、
密閉容器1内の油溜32と低段吐出室27との間が圧力
的に隔離されている。
受11の外周部を囲み且つシール部材98を介して高段
シリンダブロック8に取付られた低段吐出カバー26の
内部は低段吐出室27を形成している。低段吐出カバー
26と副軸受11との間にO―リング97が介装され、
密閉容器1内の油溜32と低段吐出室27との間が圧力
的に隔離されている。
【0039】低段吐出室27と高段吐出室13との間
は、副軸受11,低段シリンダブロック10,中板6,
高段シリンダブロック8,主軸受9を貫通して設けられ
たバイパス通路96で連通されている。バイパス通路9
6の端部は、バイパス通路96を開閉する弁体95と、
弁体95を付勢するバネ手段94が配置されており、低
段吐出室27から高段吐出室13への冷媒ガスの流入の
み許容する逆止弁機構を形成している。
は、副軸受11,低段シリンダブロック10,中板6,
高段シリンダブロック8,主軸受9を貫通して設けられ
たバイパス通路96で連通されている。バイパス通路9
6の端部は、バイパス通路96を開閉する弁体95と、
弁体95を付勢するバネ手段94が配置されており、低
段吐出室27から高段吐出室13への冷媒ガスの流入の
み許容する逆止弁機構を形成している。
【0040】駆動軸7を貫通する油穴7aの下端部に
は、遠心ポンプ手段93が装着されており、遠心ポンプ
手段93によって、副軸受11、低段圧縮要素5の低段
ピストン70の内側、高段圧縮要素4の高段ピストン6
5の内側、主軸受9の各摺動面に油溜32の潤滑油が給
油される経路が形成されている。
は、遠心ポンプ手段93が装着されており、遠心ポンプ
手段93によって、副軸受11、低段圧縮要素5の低段
ピストン70の内側、高段圧縮要素4の高段ピストン6
5の内側、主軸受9の各摺動面に油溜32の潤滑油が給
油される経路が形成されている。
【0041】高段圧縮要素4のシリンダ内で高段ピスト
ン65の外周面に接してシリンダ内を吸入室と圧縮室と
に区画すべく配置された高段ベーン15の反シリンダ側
の高段ベーン背面室16は、油溜32に連通している
(図4参照)。
ン65の外周面に接してシリンダ内を吸入室と圧縮室と
に区画すべく配置された高段ベーン15の反シリンダ側
の高段ベーン背面室16は、油溜32に連通している
(図4参照)。
【0042】上記と同様に、低段圧縮要素5の低段ベー
ン92の反シリンダ側に配置された低段ベーン背面室3
3は低段吐出室27と、中板6に設けた貫通穴80を介
して高段圧縮要素4の吸入口81にも通じている。従っ
て、低段吐出室27と高段圧縮要素の吸入口81とは、
低段ベーン背面室33と貫通穴80とで構成される中間
連通路79によって連通している。
ン92の反シリンダ側に配置された低段ベーン背面室3
3は低段吐出室27と、中板6に設けた貫通穴80を介
して高段圧縮要素4の吸入口81にも通じている。従っ
て、低段吐出室27と高段圧縮要素の吸入口81とは、
低段ベーン背面室33と貫通穴80とで構成される中間
連通路79によって連通している。
【0043】更に、低段ベーン背面室33にはバネ手段
(コイルバネ)91が配置され、低段ベーン92の先端
を低段ピストン70に押圧付勢している。バネ手段(コ
イルバネ)91を装着すべく低段ベーン背面室33に設
けられたバネ装着穴34は、以下に述べる経路を経て密
閉容器1内の油溜32に連通している。
(コイルバネ)91が配置され、低段ベーン92の先端
を低段ピストン70に押圧付勢している。バネ手段(コ
イルバネ)91を装着すべく低段ベーン背面室33に設
けられたバネ装着穴34は、以下に述べる経路を経て密
閉容器1内の油溜32に連通している。
【0044】すなわち、バネ装着穴34は、低段シリン
ダブロック10と中板6の外周部と低段吐出カバー26
との間の間隙通路90、中板6に設けられて絞り部を有
する油穴68、駆動軸7の油穴7aに直交して設けられ
た半径方向油穴7bを順次経由して連通している。
ダブロック10と中板6の外周部と低段吐出カバー26
との間の間隙通路90、中板6に設けられて絞り部を有
する油穴68、駆動軸7の油穴7aに直交して設けられ
た半径方向油穴7bを順次経由して連通している。
【0045】また、駆動軸7の低段クランク軸78aと
78bとは180°の角度位相をなして構成されてい
る。更に、図3、図4に示す如く、高段圧縮要素4の高
段ベーン15は、低段圧縮要素5の低段ベーン92に対
して高段圧縮要素4の圧縮進行が早まる方向に所要角度
ずれて配置されている。すなわち、低段クランク軸78
aの頂部が低段ベーン92と反対位置に角度進行した
時、高段クランク軸78bの頂部が高段圧縮要素4の吸
入口81を略閉塞できる位置に角度進行すべく配置構成
されている。
78bとは180°の角度位相をなして構成されてい
る。更に、図3、図4に示す如く、高段圧縮要素4の高
段ベーン15は、低段圧縮要素5の低段ベーン92に対
して高段圧縮要素4の圧縮進行が早まる方向に所要角度
ずれて配置されている。すなわち、低段クランク軸78
aの頂部が低段ベーン92と反対位置に角度進行した
時、高段クランク軸78bの頂部が高段圧縮要素4の吸
入口81を略閉塞できる位置に角度進行すべく配置構成
されている。
【0046】この配置構成によって、低段ベーン背面室
33の角度位置に高段圧縮要素4の吸入口が角度配置さ
れる。
33の角度位置に高段圧縮要素4の吸入口が角度配置さ
れる。
【0047】換言すれば、低段ベーン背面室33の真上
に吸入口81が配置されている。したがって、低段吐出
室27と吸入口81との間は最短距離を以て構成されて
いる。
に吸入口81が配置されている。したがって、低段吐出
室27と吸入口81との間は最短距離を以て構成されて
いる。
【0048】一方、密閉容器1の上壁中央部の平坦部に
は電動機2に接続する電気接続端子86が配置され、そ
の外部接続端子86aには、絶縁樹脂材で結束した外部
接続クラスター85が挿入されている。その外部接続ク
ラスター85を囲むターミナルカバー84の内形状は、
例えば、電気接続端子86を構成する端子が密閉容器1
内の高圧CO2ガス圧力によって部分的に抜けようとす
る場合でも、外部接続クラスター85が外部接続端子8
6aから外れることがない寸法配置構成で設定されてい
る。
は電動機2に接続する電気接続端子86が配置され、そ
の外部接続端子86aには、絶縁樹脂材で結束した外部
接続クラスター85が挿入されている。その外部接続ク
ラスター85を囲むターミナルカバー84の内形状は、
例えば、電気接続端子86を構成する端子が密閉容器1
内の高圧CO2ガス圧力によって部分的に抜けようとす
る場合でも、外部接続クラスター85が外部接続端子8
6aから外れることがない寸法配置構成で設定されてい
る。
【0049】密閉容器1の上壁に配置された吐出管83
の電動機室29側開口端の近傍には、密閉容器1の内壁
側に開口した遮蔽板82が配置されており、電気接続端
子86の側から吐出管83への直接的なガス流出を防で
いる。
の電動機室29側開口端の近傍には、密閉容器1の内壁
側に開口した遮蔽板82が配置されており、電気接続端
子86の側から吐出管83への直接的なガス流出を防で
いる。
【0050】以上のように構成された二酸化炭素(CO
2)冷媒ガスを使用したローリングピストン型ロータリ
式2段圧縮機について、図1〜図4を参照しながらその
動作を説明する。
2)冷媒ガスを使用したローリングピストン型ロータリ
式2段圧縮機について、図1〜図4を参照しながらその
動作を説明する。
【0051】低段圧縮要素5のシリンダ内に取り込まれ
た吸入冷媒ガスは、圧縮された後、低段吐出室27に吐
出される。低段吐出室27の吐出冷媒ガスは、背面室3
3と貫通穴80を順次を経由して高段圧縮要素4の吸入
室に取り込まれ、圧縮の後、高段吐出室13に吐出さ
れ、電動機室9に排出される。電動機室9に排出された
冷媒ガスに混入する潤滑油の一部は分離され、油溜32
に収集される。潤滑油の一部が分離された高圧の吐出冷
媒ガスは、吐出管83を経て圧縮機外部配管系に送出さ
れる。
た吸入冷媒ガスは、圧縮された後、低段吐出室27に吐
出される。低段吐出室27の吐出冷媒ガスは、背面室3
3と貫通穴80を順次を経由して高段圧縮要素4の吸入
室に取り込まれ、圧縮の後、高段吐出室13に吐出さ
れ、電動機室9に排出される。電動機室9に排出された
冷媒ガスに混入する潤滑油の一部は分離され、油溜32
に収集される。潤滑油の一部が分離された高圧の吐出冷
媒ガスは、吐出管83を経て圧縮機外部配管系に送出さ
れる。
【0052】高段圧縮要素4の吐出冷媒ガス圧力が作用
する油溜32の潤滑油は、駆動軸7の下端部に配置され
た遠心ポンプ手段93によって駆動軸7内の油穴7a,
半径方向油穴7b,低段ピストン70の内径側空間,高
段ピストン65の内径側空間,主軸受9の軸受摺動面を
順次経由して電動機室29に排出され、再び、油溜32
に帰還する。
する油溜32の潤滑油は、駆動軸7の下端部に配置され
た遠心ポンプ手段93によって駆動軸7内の油穴7a,
半径方向油穴7b,低段ピストン70の内径側空間,高
段ピストン65の内径側空間,主軸受9の軸受摺動面を
順次経由して電動機室29に排出され、再び、油溜32
に帰還する。
【0053】なお、遠心ポンプ手段93から駆動軸7内
の油穴7aに排出された潤滑油に混入する冷媒ガスが油
穴7aの上部開口端から電動機室29へ放出される。そ
れによって、油穴7aの潤滑油がガス抜きされるので、
低段ピストン70の内径摺動面,高段ピストン65の内
径摺動面,主軸受9の軸受摺動面にはガス噛み込みのな
い良好な油膜が形成される。
の油穴7aに排出された潤滑油に混入する冷媒ガスが油
穴7aの上部開口端から電動機室29へ放出される。そ
れによって、油穴7aの潤滑油がガス抜きされるので、
低段ピストン70の内径摺動面,高段ピストン65の内
径摺動面,主軸受9の軸受摺動面にはガス噛み込みのな
い良好な油膜が形成される。
【0054】このような駆動軸7の摺動部給油過程途中
の潤滑油は、中板6の絞り部を有する油穴68を介して
中間圧力に減圧の後、間隙通路90,バネ装着穴34を
経由して低段吐出室27に開通する低段ベーン背面室3
3に供給される。低段吐出室27と同圧力状態の潤滑油
は,低段ベーン92の摺動部隙間の油膜密封作用と、低
段ベーン92を低段ピストンに押圧させる。
の潤滑油は、中板6の絞り部を有する油穴68を介して
中間圧力に減圧の後、間隙通路90,バネ装着穴34を
経由して低段吐出室27に開通する低段ベーン背面室3
3に供給される。低段吐出室27と同圧力状態の潤滑油
は,低段ベーン92の摺動部隙間の油膜密封作用と、低
段ベーン92を低段ピストンに押圧させる。
【0055】この押圧力は、低段ベーン背面室33に油
溜32の潤滑油が減圧されることなく導入される場合に
比較して半減しており、低段ピストン70の外周面と低
段ベーン92の先端との摺動摩擦損失が小さく、摺動部
摩耗も少ない特徴を有している。
溜32の潤滑油が減圧されることなく導入される場合に
比較して半減しており、低段ピストン70の外周面と低
段ベーン92の先端との摺動摩擦損失が小さく、摺動部
摩耗も少ない特徴を有している。
【0056】また、高段シリンダブロック8と低段吐出
カバー26の間に介在するシール部材によって、低段ベ
ーン背面室33が密閉容器1内と圧力的に隔離されてお
り、例え、油溜32の油面が低下する場合でも、密閉容
器1内の吐出冷媒ガスが低段ベーン背面室33に漏洩す
ることはない。また、密閉容器1内の吐出冷媒ガスや吐
出圧力が作用する潤滑油が中板6と高段シリンダブロッ
ク8との接触結合面、中板6と低段シリンダブロック1
0との接触結合面を介して高段圧縮要素4の圧縮室およ
び低段圧縮要素5の圧縮室に直接的に漏洩流入すること
はない。
カバー26の間に介在するシール部材によって、低段ベ
ーン背面室33が密閉容器1内と圧力的に隔離されてお
り、例え、油溜32の油面が低下する場合でも、密閉容
器1内の吐出冷媒ガスが低段ベーン背面室33に漏洩す
ることはない。また、密閉容器1内の吐出冷媒ガスや吐
出圧力が作用する潤滑油が中板6と高段シリンダブロッ
ク8との接触結合面、中板6と低段シリンダブロック1
0との接触結合面を介して高段圧縮要素4の圧縮室およ
び低段圧縮要素5の圧縮室に直接的に漏洩流入すること
はない。
【0057】低段ベーン92の摺動面の良好な油膜形成
によって、背面室33を通過する気体が低段圧縮要素5
のシリンダ内へ漏洩するのを阻止される。その一方、低
段吐出室27の気体に混入して高段圧縮要素5の吸入口
81に流入する。
によって、背面室33を通過する気体が低段圧縮要素5
のシリンダ内へ漏洩するのを阻止される。その一方、低
段吐出室27の気体に混入して高段圧縮要素5の吸入口
81に流入する。
【0058】なお、低段ベーン背面室33から低段吐出
室27を経由して高段圧縮要素4の吸入室に導入された
適量の潤滑油は、高段圧縮要素4の圧縮室隙間の油膜密
封作用に供され、圧縮効率を向上させる。
室27を経由して高段圧縮要素4の吸入室に導入された
適量の潤滑油は、高段圧縮要素4の圧縮室隙間の油膜密
封作用に供され、圧縮効率を向上させる。
【0059】なお、図3に示す如く、低段圧縮要素5に
おいては、駆動軸7の低段クランク部78aの頂部が低
段ベーン92の反対位置まで角度進行した時(低段ベー
ン92から180°圧縮行程が進行した時)、吐出口7
7を開閉する低段吐出弁装置(図示なし)から圧縮気体
が排出され始める。その時、高段圧縮要素4において
は、図4に示す高段jクランク部78bの頂部が吸入口
81を閉塞し始め、シリンダ内における吸入行程と圧縮
行程が開始する圧縮タイミングに設定されている。この
ために、低段圧縮要素5から圧縮気体の排出が始まると
同時に高段圧縮要素4の吸入行程が始まるので、低段吐
出室27および低段ベーン背面室33での過不足気体容
積が少なくなり、低段吐出室27や連通路79内で圧力
脈動の発生が抑制され、圧縮効率の低下が抑制される。
おいては、駆動軸7の低段クランク部78aの頂部が低
段ベーン92の反対位置まで角度進行した時(低段ベー
ン92から180°圧縮行程が進行した時)、吐出口7
7を開閉する低段吐出弁装置(図示なし)から圧縮気体
が排出され始める。その時、高段圧縮要素4において
は、図4に示す高段jクランク部78bの頂部が吸入口
81を閉塞し始め、シリンダ内における吸入行程と圧縮
行程が開始する圧縮タイミングに設定されている。この
ために、低段圧縮要素5から圧縮気体の排出が始まると
同時に高段圧縮要素4の吸入行程が始まるので、低段吐
出室27および低段ベーン背面室33での過不足気体容
積が少なくなり、低段吐出室27や連通路79内で圧力
脈動の発生が抑制され、圧縮効率の低下が抑制される。
【0060】また、連通路79が最短距離となる通路構
成のために、低段吐出室27から排出された吐出気体が
高段圧縮要素4へ導入される際の吐出気体の追従性が良
く、連通路79内での圧力脈動変化が小さくなる。この
圧力脈動変動の抑制によって、圧縮機の振動や騒音発生
も抑制される。
成のために、低段吐出室27から排出された吐出気体が
高段圧縮要素4へ導入される際の吐出気体の追従性が良
く、連通路79内での圧力脈動変化が小さくなる。この
圧力脈動変動の抑制によって、圧縮機の振動や騒音発生
も抑制される。
【0061】以上のように上記実施例によれば、複数の
圧縮要素の内の低段圧縮要素5の吐出側と高段圧縮要素
4の吸入側とを、順次、連通路79を介して直列接続し
た2段圧縮機構3を構成し、その連通路79の通路長さ
が最短通路長さを形成されるべく、低段圧縮要素5と高
段圧縮要素4との平面配置角度をずらせて構成したこと
により、高段圧縮要素4に導入される連通路79内の吸
入ガスの追従性が良くなり、連通路79で生じる圧力脈
動を抑制し、圧縮効率の低下を防止できる。また、高段
圧縮要素4での気体流れの変動が抑制され、2段圧縮機
構部3で生じる騒音や振動を軽減することができる。
圧縮要素の内の低段圧縮要素5の吐出側と高段圧縮要素
4の吸入側とを、順次、連通路79を介して直列接続し
た2段圧縮機構3を構成し、その連通路79の通路長さ
が最短通路長さを形成されるべく、低段圧縮要素5と高
段圧縮要素4との平面配置角度をずらせて構成したこと
により、高段圧縮要素4に導入される連通路79内の吸
入ガスの追従性が良くなり、連通路79で生じる圧力脈
動を抑制し、圧縮効率の低下を防止できる。また、高段
圧縮要素4での気体流れの変動が抑制され、2段圧縮機
構部3で生じる騒音や振動を軽減することができる。
【0062】また上記実施例によれば、圧縮要素の各シ
リンダ内を前進・後退しつつ吸入室と圧縮室とに区画す
るベーン(15,92)の背面室(33,16)に、圧
縮要素から気体と共に排出された潤滑油を導入してベー
ン(15,92)を背圧付勢させるロータリ式2段圧縮
機構3において、低段圧縮要素5のベーン92の背面室
33を、連通路79の途中に配置したことにより、連通
路79の通路長さの最短距離形成が容易になり圧力脈動
を抑制すると共に、低段圧縮要素5から排出された吐出
気体をベーン92の背面室33を通過させることによっ
てベーン92の摺動部を冷却し、耐久性を向上すること
ができる。
リンダ内を前進・後退しつつ吸入室と圧縮室とに区画す
るベーン(15,92)の背面室(33,16)に、圧
縮要素から気体と共に排出された潤滑油を導入してベー
ン(15,92)を背圧付勢させるロータリ式2段圧縮
機構3において、低段圧縮要素5のベーン92の背面室
33を、連通路79の途中に配置したことにより、連通
路79の通路長さの最短距離形成が容易になり圧力脈動
を抑制すると共に、低段圧縮要素5から排出された吐出
気体をベーン92の背面室33を通過させることによっ
てベーン92の摺動部を冷却し、耐久性を向上すること
ができる。
【0063】また上記実施例によれば、高段圧縮要素4
から気体と共に排出された潤滑油を低段圧縮要素5のベ
ーン92の背面室に供給する差圧給油通路を設けたこと
により、低段圧縮要素5のベーン92の摺動面に供給さ
れる潤滑油の油膜が低段圧縮要素5のベーン92の背面
室33とシリンダ内との間を密封するので、低段圧縮要
素5から排出された圧縮気体がベーン92の摺動隙間を
介して低段圧縮要素5のシリンダ内に漏洩流入するのを
防いで、圧縮効率の向上を図ることができる。
から気体と共に排出された潤滑油を低段圧縮要素5のベ
ーン92の背面室に供給する差圧給油通路を設けたこと
により、低段圧縮要素5のベーン92の摺動面に供給さ
れる潤滑油の油膜が低段圧縮要素5のベーン92の背面
室33とシリンダ内との間を密封するので、低段圧縮要
素5から排出された圧縮気体がベーン92の摺動隙間を
介して低段圧縮要素5のシリンダ内に漏洩流入するのを
防いで、圧縮効率の向上を図ることができる。
【0064】また上記実施例によれば、差圧給油通路
(32,7a,68,90,91,33)の上流側通路
途中に、潤滑油に混入する気体を高段圧縮要素4」の吐
出側に放出するための油穴(ガス抜き手段)(7a)を
設けたことにより、圧縮ガスの混入の少ない潤滑油が低
段圧縮要素5のベーン92の背面室33に供給でき、ベ
ーン92の摺動面の油膜形成を向上してベーン92の摺
動面の潤滑性と摺動面隙間の密封性を向上することがで
きる。その結果、背面室33を通過する圧縮ガスがシリ
ンダ内に漏洩流入するのを阻止して低段圧縮要素5の圧
縮効率と、ベーン92の耐久性向上を図ることが出来
る。また、高段圧縮要素4に不要な圧縮気体が吸入され
ないので、高段圧縮要素4における再圧縮作用を防止し
て高段圧縮要素4の圧縮効率を向上できる。
(32,7a,68,90,91,33)の上流側通路
途中に、潤滑油に混入する気体を高段圧縮要素4」の吐
出側に放出するための油穴(ガス抜き手段)(7a)を
設けたことにより、圧縮ガスの混入の少ない潤滑油が低
段圧縮要素5のベーン92の背面室33に供給でき、ベ
ーン92の摺動面の油膜形成を向上してベーン92の摺
動面の潤滑性と摺動面隙間の密封性を向上することがで
きる。その結果、背面室33を通過する圧縮ガスがシリ
ンダ内に漏洩流入するのを阻止して低段圧縮要素5の圧
縮効率と、ベーン92の耐久性向上を図ることが出来
る。また、高段圧縮要素4に不要な圧縮気体が吸入され
ないので、高段圧縮要素4における再圧縮作用を防止し
て高段圧縮要素4の圧縮効率を向上できる。
【0065】また上記実施例によれば、ガス抜き手段と
して、駆動軸7の摺動部に給油すべく駆動軸7の軸芯を
貫通して高段圧縮要素4の吐出側に開通して設けた油穴
7aを併用したことにより、新たなガス抜き通路を設け
ることなく、差圧給油する潤滑油から効果的にガス抜き
することができ、低コストで潤滑油特性を改善すること
ができる。
して、駆動軸7の摺動部に給油すべく駆動軸7の軸芯を
貫通して高段圧縮要素4の吐出側に開通して設けた油穴
7aを併用したことにより、新たなガス抜き通路を設け
ることなく、差圧給油する潤滑油から効果的にガス抜き
することができ、低コストで潤滑油特性を改善すること
ができる。
【0066】また上記実施例によれば、ロータリ式2段
圧縮機構3の低段圧縮要素5のベーン92の背面室33
と、高段圧縮要素4の吸入口81とが概同じ配置角度を
以って平面配置されるべく、低段圧縮要素5と高段圧縮
要素4との平面配置角度をずらせたことにより、低段圧
縮要素5のベーン92の背面室33が高段圧縮要素4の
吸入口81に隣接して構成でき、連通路79の通路長さ
をより一層短縮することができ、連通路79内の圧力脈
動の発生を更に抑制して圧縮効率向上を図ることができ
る。
圧縮機構3の低段圧縮要素5のベーン92の背面室33
と、高段圧縮要素4の吸入口81とが概同じ配置角度を
以って平面配置されるべく、低段圧縮要素5と高段圧縮
要素4との平面配置角度をずらせたことにより、低段圧
縮要素5のベーン92の背面室33が高段圧縮要素4の
吸入口81に隣接して構成でき、連通路79の通路長さ
をより一層短縮することができ、連通路79内の圧力脈
動の発生を更に抑制して圧縮効率向上を図ることができ
る。
【0067】また上記実施例によれば、低段圧縮要素5
と高段圧縮要素4をローリングピストン型ロータリ式圧
縮機構3とし、低段圧縮要素5と高段圧縮要素4に連結
する駆動軸7の各クランク部(78a,78b)の角度
位相を180度に設定し、高段圧縮要素4から圧縮気体
が排出されるタイミングと、低段圧縮要素5の吸入行程
が開始するタイミングとを略時期にしたことにより、低
段圧縮要素5から排出される圧縮気体容積の余剰を少な
くでき、連通路79内での圧力脈動の発生を抑制して圧
縮効率向上を図ることができる。
と高段圧縮要素4をローリングピストン型ロータリ式圧
縮機構3とし、低段圧縮要素5と高段圧縮要素4に連結
する駆動軸7の各クランク部(78a,78b)の角度
位相を180度に設定し、高段圧縮要素4から圧縮気体
が排出されるタイミングと、低段圧縮要素5の吸入行程
が開始するタイミングとを略時期にしたことにより、低
段圧縮要素5から排出される圧縮気体容積の余剰を少な
くでき、連通路79内での圧力脈動の発生を抑制して圧
縮効率向上を図ることができる。
【0068】また上記実施例によれば、ローリングピス
トン型ロータリ式2段圧縮機構3の高段圧縮要素4の吸
入容積を低段圧縮容積5」の吸入容積の40〜70%に
設定した構成において、高段圧縮要素4を低段圧縮要素
5に対してその平面配置角度を反圧縮進行方向に15〜
30度ずらせたことにより、低段圧縮要素5からの圧縮
ガス排出タイミングと、高段圧縮要素4の吸入行程の開
始タイミングとを略同時期に設定することができるの
で、低段圧縮要素5から排出される圧縮気体を連通路7
9内に滞留させることなく高段圧縮要素4のシリンダ内
に流入させることができるので、低段吐出室27の吐出
圧力の上昇を低くでき、低段圧縮要素5の圧縮入力を低
減して圧縮効率向上を図ることができる。
トン型ロータリ式2段圧縮機構3の高段圧縮要素4の吸
入容積を低段圧縮容積5」の吸入容積の40〜70%に
設定した構成において、高段圧縮要素4を低段圧縮要素
5に対してその平面配置角度を反圧縮進行方向に15〜
30度ずらせたことにより、低段圧縮要素5からの圧縮
ガス排出タイミングと、高段圧縮要素4の吸入行程の開
始タイミングとを略同時期に設定することができるの
で、低段圧縮要素5から排出される圧縮気体を連通路7
9内に滞留させることなく高段圧縮要素4のシリンダ内
に流入させることができるので、低段吐出室27の吐出
圧力の上昇を低くでき、低段圧縮要素5の圧縮入力を低
減して圧縮効率向上を図ることができる。
【0069】(実施例2)図5は、実施例1における高
段圧縮要素4aの吸入側に、その吸入側のみに通じるダ
ンパー室76を連通させたものである。そしてこの構成
によれば、連通路79aの通路長さを短縮させながら高
段圧縮要素4aに導入する吸入気体容量が確保され、連
通路79a内に生じる圧力脈動を緩和して圧縮効率の一
層の向上、騒音・振動の一層の低減を図ることができ
る。
段圧縮要素4aの吸入側に、その吸入側のみに通じるダ
ンパー室76を連通させたものである。そしてこの構成
によれば、連通路79aの通路長さを短縮させながら高
段圧縮要素4aに導入する吸入気体容量が確保され、連
通路79a内に生じる圧力脈動を緩和して圧縮効率の一
層の向上、騒音・振動の一層の低減を図ることができ
る。
【0070】なお、上記実施例では二酸化炭素冷媒を使
用したローリングピストン型ロータリ式2段圧縮機およ
びスクロール圧縮機について説明したが、他の気体(例
えば、酸素,窒素,ヘリウム,空気など)を圧縮する多
段圧縮機の場合も同様な作用・効果を生じるものであ
る。
用したローリングピストン型ロータリ式2段圧縮機およ
びスクロール圧縮機について説明したが、他の気体(例
えば、酸素,窒素,ヘリウム,空気など)を圧縮する多
段圧縮機の場合も同様な作用・効果を生じるものであ
る。
【0071】
【発明の効果】上記実施例から明かなように、請求項1
に記載の発明は、複数の圧縮要素の内の低段圧縮要素の
吐出側と高段圧縮要素の吸入側とを、順次、連通路を介
して直列接続した多段圧縮機構を構成し、連通路の通路
長さが最短通路長さを形成されるべく、低段圧縮要素と
高段圧縮要素との平面配置角度をずらせて構成したもの
である。そしてこの構成によれば、高段圧縮要素に導入
される連通路内の吸入ガスの追従性が良くなり、連通路
で生じる圧力脈動を抑制して圧縮入力損失や騒音・振動
を低減することができる。
に記載の発明は、複数の圧縮要素の内の低段圧縮要素の
吐出側と高段圧縮要素の吸入側とを、順次、連通路を介
して直列接続した多段圧縮機構を構成し、連通路の通路
長さが最短通路長さを形成されるべく、低段圧縮要素と
高段圧縮要素との平面配置角度をずらせて構成したもの
である。そしてこの構成によれば、高段圧縮要素に導入
される連通路内の吸入ガスの追従性が良くなり、連通路
で生じる圧力脈動を抑制して圧縮入力損失や騒音・振動
を低減することができる。
【0072】請求項2に記載の発明は、複数の圧縮要素
の内の低段圧縮要素の吐出側と高段圧縮要素の吸入側と
を、順次、連通路を介して直列接続した多段圧縮機構を
構成し、圧縮要素の各シリンダ内を前進・後退しつつ吸
入室と圧縮室とに区画するベーンの背面室に、圧縮要素
から気体と共に排出された潤滑油をベーンの背面室に導
入してベーンを背圧付勢させる回転式圧縮機構におい
て、低段圧縮要素のベーンの背面室を、連通路の途中に
配置したものである。そしてこの構成によれば、連通路
の通路長さの最短距離形成が容易になり圧力脈動を抑制
すると共に、低段圧縮要素から排出された吐出気体がベ
ーンの背面室を通過することによってベーンの摺動部を
冷却し、ベーンの耐久性を向上することができる。
の内の低段圧縮要素の吐出側と高段圧縮要素の吸入側と
を、順次、連通路を介して直列接続した多段圧縮機構を
構成し、圧縮要素の各シリンダ内を前進・後退しつつ吸
入室と圧縮室とに区画するベーンの背面室に、圧縮要素
から気体と共に排出された潤滑油をベーンの背面室に導
入してベーンを背圧付勢させる回転式圧縮機構におい
て、低段圧縮要素のベーンの背面室を、連通路の途中に
配置したものである。そしてこの構成によれば、連通路
の通路長さの最短距離形成が容易になり圧力脈動を抑制
すると共に、低段圧縮要素から排出された吐出気体がベ
ーンの背面室を通過することによってベーンの摺動部を
冷却し、ベーンの耐久性を向上することができる。
【0073】請求項3に記載の発明は、請求項2におい
て、高段圧縮要素から気体と共に排出された潤滑油を低
段圧縮要素のベーンの背面室に供給する差圧給油通路を
設けたものである。そしてこの構成によれば、低段圧縮
要素のベーンの摺動面に供給される潤滑油の油膜によっ
て低段圧縮要素のベーンの背面室とシリンダ内との間を
密封し、低段圧縮要素から排出された圧縮気体がベーン
の摺動隙間を介して低段圧縮要素のシリンダ内に漏洩す
るのを防ぎ、圧縮効率を向上することができる。
て、高段圧縮要素から気体と共に排出された潤滑油を低
段圧縮要素のベーンの背面室に供給する差圧給油通路を
設けたものである。そしてこの構成によれば、低段圧縮
要素のベーンの摺動面に供給される潤滑油の油膜によっ
て低段圧縮要素のベーンの背面室とシリンダ内との間を
密封し、低段圧縮要素から排出された圧縮気体がベーン
の摺動隙間を介して低段圧縮要素のシリンダ内に漏洩す
るのを防ぎ、圧縮効率を向上することができる。
【0074】請求項4に記載の発明は、請求項3におい
て、差圧給油通路の上流側通路途中に、潤滑油に混入す
る気体を高段圧縮要素の吐出側に放出するためのガス抜
き手段を設けたものである。そしてこの構成によれば、
圧縮ガスの混入の少ない潤滑油を低段圧縮要素のベーン
の背面室に供給し、ベーンの摺動面の油膜形成を向上し
て摺動面の耐久性を向上することができる。また、ベー
ンの背面室から低段圧縮要素のシリンダ内への気体漏洩
を防止することによって、高段圧縮要素においても漏洩
圧縮ガスを再圧縮するのを回避でき、高段圧縮要素の圧
縮効率を向上することができる。
て、差圧給油通路の上流側通路途中に、潤滑油に混入す
る気体を高段圧縮要素の吐出側に放出するためのガス抜
き手段を設けたものである。そしてこの構成によれば、
圧縮ガスの混入の少ない潤滑油を低段圧縮要素のベーン
の背面室に供給し、ベーンの摺動面の油膜形成を向上し
て摺動面の耐久性を向上することができる。また、ベー
ンの背面室から低段圧縮要素のシリンダ内への気体漏洩
を防止することによって、高段圧縮要素においても漏洩
圧縮ガスを再圧縮するのを回避でき、高段圧縮要素の圧
縮効率を向上することができる。
【0075】請求項5に記載の発明は、請求項4におい
て、ガス抜き手段として、駆動軸の摺動部に給油すべく
駆動軸の軸芯を貫通して高段圧縮要素の吐出側に開通し
て設けた油穴を併用したものである。そしてこの構成に
よれば、新たなガス抜き通路を設けることなく、差圧給
油する潤滑油を効果的にガス抜きして、摺動面の耐久性
と油膜密封効果を得ることができる。
て、ガス抜き手段として、駆動軸の摺動部に給油すべく
駆動軸の軸芯を貫通して高段圧縮要素の吐出側に開通し
て設けた油穴を併用したものである。そしてこの構成に
よれば、新たなガス抜き通路を設けることなく、差圧給
油する潤滑油を効果的にガス抜きして、摺動面の耐久性
と油膜密封効果を得ることができる。
【0076】請求項6に記載の発明は、請求項2におい
て、低段圧縮要素のベーンの背面室と、高段圧縮要素の
吸入口とが概同じ配置角度を以って平面配置されるべ
く、低段圧縮要素と高段圧縮要素との平面配置角度をず
らせたものである。そしてこの構成によれば、低段圧縮
要素のベーンの背面室が高段圧縮要素の吸入口に隣接す
る構成を実現できる結果、連通路の通路長さを一層短縮
でき、連通路内の圧力脈動の発生を更に抑制でき、圧縮
入力損失と騒音・振動を一層低減することができる。
て、低段圧縮要素のベーンの背面室と、高段圧縮要素の
吸入口とが概同じ配置角度を以って平面配置されるべ
く、低段圧縮要素と高段圧縮要素との平面配置角度をず
らせたものである。そしてこの構成によれば、低段圧縮
要素のベーンの背面室が高段圧縮要素の吸入口に隣接す
る構成を実現できる結果、連通路の通路長さを一層短縮
でき、連通路内の圧力脈動の発生を更に抑制でき、圧縮
入力損失と騒音・振動を一層低減することができる。
【0077】請求項7に記載の発明は、低段圧縮要素と
高段圧縮要素をローリングピストン型ロータリ圧縮機構
とし、低段圧縮要素と高段圧縮要素に連結する駆動軸の
各クランク部の角度位相を180度に設定し、高段圧縮
要素から圧縮気体が排出されるタイミングと、低段圧縮
要素の吸入行程が開始するタイミングとを略同一にした
ものである。そしてこの構成によれば、低段圧縮要素か
ら排出される圧縮気体の容積の余剰を少なくして、連通
路内での圧力脈動の発生を抑制して、圧縮入力損失と騒
音・振動を低減することができる。
高段圧縮要素をローリングピストン型ロータリ圧縮機構
とし、低段圧縮要素と高段圧縮要素に連結する駆動軸の
各クランク部の角度位相を180度に設定し、高段圧縮
要素から圧縮気体が排出されるタイミングと、低段圧縮
要素の吸入行程が開始するタイミングとを略同一にした
ものである。そしてこの構成によれば、低段圧縮要素か
ら排出される圧縮気体の容積の余剰を少なくして、連通
路内での圧力脈動の発生を抑制して、圧縮入力損失と騒
音・振動を低減することができる。
【0078】請求項8に記載の発明は、ローリングピス
トン型ロータリ式多段圧縮機の高段圧縮要素の吸入容積
を低段圧縮要素の吸入容積の40〜70%に設定した構
成において、前記高段圧縮要素を前記低段圧縮要素に対
してその平面配置角度を反圧縮進行方向に15〜30度
ずらせたものである。そしてこの構成によれば、低段圧
縮要素からの圧縮ガス排出タイミングと、高段圧縮要素
の吸入行程の開始タイミングとを略同時期に設定して、
低段圧縮要素の吐出側および高段圧縮要素の吸入側に生
じる気体の過不足を少なくして圧力脈動の発生を抑制す
ることができる。その結果、圧縮入力損失と騒音・振動
を低減することができる。
トン型ロータリ式多段圧縮機の高段圧縮要素の吸入容積
を低段圧縮要素の吸入容積の40〜70%に設定した構
成において、前記高段圧縮要素を前記低段圧縮要素に対
してその平面配置角度を反圧縮進行方向に15〜30度
ずらせたものである。そしてこの構成によれば、低段圧
縮要素からの圧縮ガス排出タイミングと、高段圧縮要素
の吸入行程の開始タイミングとを略同時期に設定して、
低段圧縮要素の吐出側および高段圧縮要素の吸入側に生
じる気体の過不足を少なくして圧力脈動の発生を抑制す
ることができる。その結果、圧縮入力損失と騒音・振動
を低減することができる。
【0079】請求項9に記載の発明は、高段圧縮要素の
吸入側に、前記吸入側のみに通じるダンパー室を連通さ
せたものである。そしてこの構成によれば、連通路の通
路長さを短縮させながら高段圧縮要素に導入する吸入気
体容量が確保され、連通路内に生じる圧力脈動を緩和し
て、圧縮入力損失と騒音・振動を低減できるという効果
を奏する。
吸入側に、前記吸入側のみに通じるダンパー室を連通さ
せたものである。そしてこの構成によれば、連通路の通
路長さを短縮させながら高段圧縮要素に導入する吸入気
体容量が確保され、連通路内に生じる圧力脈動を緩和し
て、圧縮入力損失と騒音・振動を低減できるという効果
を奏する。
【図1】本発明の第1の実施例を示すローリングピスト
ン型ロータリ式2段圧縮機の縦断面図
ン型ロータリ式2段圧縮機の縦断面図
【図2】同圧縮機における圧縮機構部の部分断面図
【図3】同圧縮機におけるX−X線に沿った横断面図
【図4】同圧縮機のY−Y線に沿った横断面図
【図5】本発明の第2の実施例を示すローリングピスト
ン型ロータリ式2段圧縮機の縦断面図
ン型ロータリ式2段圧縮機の縦断面図
【図6】従来のローリングピストン型ロータリ式2段圧
縮機の部分縦断面図
縮機の部分縦断面図
【図7】同圧縮機における従来の圧縮タイミングの解説
図
図
【図8】従来の別のローリングピストン型ロータリ式2
段圧縮機の縦断面図
段圧縮機の縦断面図
3 2段圧縮機構
4 高段圧縮要素
4a 高段圧縮要素
5 低段圧縮要素
7 駆動軸
7a 油穴
15 ベーン
16 背面室
27 低段吐出室
33 背面室
76 ダンパー室
78a,78b クランク部
79 連通路
79a 連通路
81 吸入口
92 ベーン
フロントページの続き
Fターム(参考) 3H029 AA04 AA11 AA12 AA13 AB03
BB21 BB43 BB52 BB58 CC23
CC24 CC25
Claims (9)
- 【請求項1】 複数の圧縮要素の内の低段圧縮要素の吐
出側と高段圧縮要素の吸入側とを、順次、連通路を介し
て直列接続した多段圧縮機構を構成し、前記連通路の通
路長さが最短通路長さを形成されるべく、前記低段圧縮
要素と前記高段圧縮要素との平面配置角度をずらせて構
成した多段気体圧縮機。 - 【請求項2】 複数の圧縮要素の内の低段圧縮要素の吐
出側と高段圧縮要素の吸入側とを、順次、連通路を介し
て直列接続した多段圧縮機構を構成し、前記圧縮要素の
各シリンダ内を前進・後退しつつ吸入室と圧縮室とに区
画するベーンの背面室に、圧縮要素から気体と共に排出
された潤滑油を前記ベーンの前記背面室に導入して前記
ベーンを背圧付勢させる回転式圧縮機構において、低段
圧縮要素の前記ベーンの前記背面室を、前記連通路の途
中に配置した多段気体圧縮機。 - 【請求項3】 高段圧縮要素から気体と共に排出された
潤滑油を低段圧縮要素のベーンの背面室に供給する差圧
給油通路を設けた請求項1と請求項2記載の多段気体圧
縮機。 - 【請求項4】 差圧給油通路の上流側通路途中に、潤滑
油に混入する気体を高段圧縮要素の吐出側に放出するた
めのガス抜き手段を設けた請求項3記載の多段気体圧縮
機。 - 【請求項5】 ガス抜き手段として、駆動軸の摺動部に
給油すべく駆動軸の軸芯を貫通して高段圧縮要素の吐出
側に開通して設けた油穴を併用した請求項4記載の多段
気体圧縮機。 - 【請求項6】 低段圧縮要素のベーンの背面室と、高段
圧縮要素の吸入口とが概同じ配置角度を以って平面配置
されるべく、前記低段圧縮要素と前記高段圧縮要素との
平面配置角度をずらせた請求項1と請求項2記載の多段
気体圧縮機。 - 【請求項7】 低段圧縮要素と高段圧縮要素をローリン
グピストン型ロータリ圧縮機構とし、前記低段圧縮要素
と前記高段圧縮要素に連結する駆動軸の各クランク部の
角度位相を180度に設定し、前記高段圧縮要素から圧
縮気体が排出されるタイミングと、前記低段圧縮要素の
吸入行程が開始するタイミングとを略同一にした請求項
6記載の多段気体圧縮機。 - 【請求項8】 ローリングピストン型ロータリ式多段圧
縮機の高段圧縮要素の吸入容積を低段圧縮要素の吸入容
積の40〜70%に設定した構成において、前記高段圧
縮要素を前記低段圧縮要素に対してその平面配置角度を
反圧縮進行方向に15〜30度ずらせた請求項7記載の
多段気体圧縮機。 - 【請求項9】 高段圧縮要素の吸入側に、前記吸入側の
みに通じるダンパー室を連通させた請求項1と請求項2
記載の多段気体圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001342909A JP2003148366A (ja) | 2001-11-08 | 2001-11-08 | 多段気体圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001342909A JP2003148366A (ja) | 2001-11-08 | 2001-11-08 | 多段気体圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003148366A true JP2003148366A (ja) | 2003-05-21 |
Family
ID=19156689
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001342909A Pending JP2003148366A (ja) | 2001-11-08 | 2001-11-08 | 多段気体圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003148366A (ja) |
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| KR100873682B1 (ko) * | 2007-07-16 | 2008-12-12 | 엘지전자 주식회사 | 다단 로터리 압축기 |
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