JP2003148628A - ゴムシール装置 - Google Patents
ゴムシール装置Info
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- JP2003148628A JP2003148628A JP2001344271A JP2001344271A JP2003148628A JP 2003148628 A JP2003148628 A JP 2003148628A JP 2001344271 A JP2001344271 A JP 2001344271A JP 2001344271 A JP2001344271 A JP 2001344271A JP 2003148628 A JP2003148628 A JP 2003148628A
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Abstract
ック切削クーラントやウレア系グリースに由来する塩基
性化合物等の各種薬剤に対する耐性が高く、しかも接触
方式のシール装置とした場合でもシールトルクの上昇が
抑えられた長寿命のゴムシール装置を提供する。 【解決手段】 補強部材と、ゴム組成物とを接合してな
るゴムシール装置において、前記ゴム組成物がテトラフ
ルオロエチレン−プロピレン2元共重合体及びフッ化ビ
ニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共
重合体から選ばれるフッ素ゴム100重量部に対し、摩
耗改良剤として反応性シリコーンオイルを2〜20重量
部含有するゴムシール装置。
Description
がり軸受用シール、あるいはリニアガイドやボールねじ
等の直動装置のゴムシール等、グリースや潤滑剤の漏洩
並びに外部からの異物の侵入を防止するために使用され
るゴムシール装置の改良に関する。
置、オイルシール、転がり軸受では、グリースや潤滑剤
の漏洩並びに外部からの異物の侵入を防止するためにゴ
ムシール装置が装着されている。
の補強部材とゴム組成物とを接着剤により接合して一体
化して構成されており、前記ゴム組成物のベースゴムと
して、耐油性を考慮してアクリロニトリルブタジエンゴ
ム(NBR)が最も一般的に用いられている。また、特
に耐熱性や耐薬品性が要求される場合には、ゴム組成物
のベースゴムとしてアクリルゴムやシリコンゴム、フッ
素ゴム(例えば、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプ
ロピレン、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレ
ン−テトラフルオロエチレン等、通称FKM)が使用さ
れており、特にFKMが好適とされている。
る転がり軸受や直動装置では、耐熱性に優れるウレア化
合物を増ちょう剤とするウレア系グリースが封入される
場合が多い。しかし、高温になると、このウレア系グリ
ースが熱分解を起こして塩基性化合物が発生することが
あり、FKMを使用したゴムシ−ル装置では塩基性化合
物によりFKMが変質を来たす可能性があることが判明
した。
ル、転がり軸受が多く使用される工作機械においては、
加工性能を高める要求から主軸回転数が高速化されてお
り、例えば切削工具に多く使用されているリニアガイド
では、高速化に伴って切削点が高温化するため、切削油
剤は、より高い冷却性能とともに、瞬時に切削点に到達
できるように浸透性も要求されるようになってきてい
る。また、高温・高圧下にある切削点での潤滑性能を維
持し得ることも要求されている。
ョンタイプの水溶性切削油に代わり、完全に水に溶解す
るソルブル型シンセティック切削クーラントが開発さ
れ、普及しつつある。また、ソルブル型シンセティック
切削クーラントは廃水処理も容易で環境面からも有利で
ある。しかし、このソルブル型シンセティック切削クー
ラントは、浸透性を高めるためにアミン等の各種添加剤
が多量に添加されていることから、ゴムシール装置を形
成するゴムへの浸透性も高く、ゴムの膨潤や軟化等の変
質を引き起こしやすい。その結果、ゴムシール装置のリ
ップ部のゴム強度が弱まり、特に接触タイプのリップ部
ではシールの締め代が大きくなり、摩耗が促進されてシ
ール性が低下し、またシールが取り付けられている部材
自体の寿命低下にもつながる。特に、FKMでは、構造
中のフッ化ビニリデンの部位が、アミン系添加剤により
容易に脱HFを起こし、その結果ゴムの劣化が促進さ
れ、ゴム強度の低下が一層大きなものとなりやすい。
系添加剤を多く含むソルブル型シンセティック切削クー
ラントに対する耐性等の耐薬品性を改善するために、本
出願人は、特開2001−65578号公報に記載され
ているように、テトラフルオロエチレン−プロピレン2
元共重合体及びフッ化ビニリデン−テトラフルオロエチ
レン−プロピレン3元共重合体から選ばれるフッ素ゴム
をベースゴムに用いたゴムシール装置を提案している。
人による上記のゴムシール装置は、その後の追試から、
優れた耐薬品性を有するものの、回転部材(例えば、転
がり軸受における内輪)と接触する方式のゴムシール装
置とした場合、FKM等をベースゴムとする場合に比べ
て摩擦抵抗が高く、シールトルクが高くなることが判明
した。
ものであり、アミン系添加剤を含むソルブル型シンセテ
ィック切削クーラントやウレア系グリースに由来する塩
基性化合物等の各種薬剤に対する耐性が高く、しかも接
触方式のシール装置とした場合でもシールトルクの上昇
が抑えられた長寿命のゴムシール装置を提供することを
目的とする。
に、本発明は、補強部材と、ゴム組成物とを接合してな
るゴムシール装置において、前記ゴム組成物がテトラフ
ルオロエチレン−プロピレン2元共重合体及びフッ化ビ
ニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共
重合体から選ばれるフッ素ゴム100重量部に対し、摩
耗改良剤として反応性シリコーンオイルを2〜20重量
部含有することを特徴とするゴムシール装置を提供す
る。
置に関して詳細に説明する。
物について説明する。ゴム組成物のベースとなるゴム
は、テトラフルオロエチレン−プロピレン2元共重合体
及びフッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロ
ピレン3元共重合体から選ばれるフッ素ゴムである。
共重合体及びフッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレ
ン−プロピレン3元共重合体は、塊状重合、懸濁重合、
乳化重合、溶液重合等の公知の重合法により製造するこ
とができ、フリーラジカル開始剤を用いた触媒重合法、
電離性放射重合法、レドックス系重合法等が適宜採用さ
れ得る。
チレン−プロピレン3元共重合体は、有機過酸化物によ
る加硫を容易にするために加硫部位として主鎖に脱フッ
化水素反応による炭素−炭素二重結合を導入したり、ヨ
ウ素または臭素含有のモノマーを共重合させたものでも
よい。また、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレ
ン−プロピレン3元共重合体は、フッ化ビニリデン部位
を有することから、上記の加硫部位が導入されていなく
とも、2価の金属水酸化物及び2価の金属酸化物から選
ばれる少なくとも1種と有機オニウム化合物とを配合す
れば良好な加硫特性が得られる。一方、テトラフルオロ
エチレン−プロピレン2元共重合体は、構造中にフッ化
ビニリデンが存在しないことから加硫性は悪いが、有機
過酸化物加硫ができるようにヨウ素または臭素含有のモ
ノマーを共重合させたり、熱処理することにより、加硫
性を高めることが可能である。
ン2元共重合体における成分比は、テトラフルオロエチ
レン成分が40〜70モル%で、プロピレン成分が60
〜30モル%であることが好ましい。一方、フッ化ビニ
リデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共重
合体における成分比は、フッ化ビニリデン成分が1〜3
0モル%で、テトラフルオロエチレン成分が40〜70
モル%で、プロピレン成分が30〜60モル%であるこ
とが好ましい。但し、耐薬品性、並びに成形性や成形品
としての機械的強度等の加硫特性等に大きく影響するの
はフッ化ビニリデン成分であり、加硫特性からはその成
分比が大きいほど好ましいが、その一方で耐薬品性は低
下する。従って、耐薬品性を重視する場合には、フッ化
ビニリデン成分の比率を2〜5モル%とすることが好ま
しい。
オイルが必須成分として配合される。この反応性シリコ
ーンオイルは、ゴム組成物の動摩擦係数を低下させる摩
擦改良剤として機能する。好ましい反応性シリコーンオ
イルは、下記の化学式(I)で表されるように側鎖に反
応性有機基Aを有するポリシリコーン及び化学式(II)
で表されるように両末端に反応性有機基Aを有するポリ
シリコーンである。また、これらの複合タイプである側
鎖及び両末端に反応性有機基Aを有するポリシリコー
ン、あるいは一方の末端にのみ反応性有機基Aを有する
ポリシリコーンであってもよい。
たは充填材に反応もしくは吸着し、成形に際して反応性
シリコーンオイルがゴム組成物の表面に一度にブルーム
するのを防ぐと同時に、徐々に恒久的にブルームして長
期にわたって摩耗低減効果を発揮するのに寄与する。こ
れに対し、反応性有機基Aを有しない通常のジメチルポ
リシロキサン等のシリコーンオイルや、アルキル変性及
びフッ素変性等の非反応性有機基を有するシリコーンオ
イルでは、短期間でブルームする可能性が高く、摩擦低
減効果が長続きしない。尚、充填材としてカーボンブラ
ックを使用した場合には、カーボンブラック表面の官能
基と反応あるいは吸着しやすいアミノ変性した反応性シ
リコーンオイルが好ましい。
量は、300〜10000g/mol、特に1000〜
5000g/molが好適である。官能基等量が300
g/mol未満では、フッ素ゴムや充填材との反応や吸
着が起こり難く、ブルームが早く起こることが予想され
る。一方、官能基当量が10000g/molを超える
場合には、フッ素ゴムや充填材との反応や吸着に関与し
ない部分が多くなって加硫阻害等の不具合の可能性が出
てきたり、分極性が高くなってフッ素ゴムとの相溶性が
低下し、多量に配合しようとする場合に均一に配合する
のが困難になる。
20〜20000cSt、特に80〜5000cStが
好ましい。この粘度が20cSt未満の場合、粘度が低
すぎて摩擦測定を改善するのに十分でなく、一方200
00cStを超える場合には、成形性が低下して好まし
くない。
め、ゴム組成物中に容易に分散し、比較的少量で効果を
発揮する。反応性シリコーンオイルの配合量は、フッ素
ゴム100重量部に対して2〜20重量部、特に5〜1
5重量部が好ましい。反応性シリコーンオイルの配合量
が2重量部未満では十分に摩擦低減効果が発揮されず、
一方20重量部を超える場合には分散不良が生じたり、
ゴムシール装置を構成する補強部材(芯金)との接着に
悪影響を及ぼす可能性が出てくる。
充填材を添加することが好ましい。充填材としては、例
えばカーボンブラック、タルク、ウォラストナイト、ミ
ストロンペーパー等が好適であり、これらをフッ素ゴム
100重量部に対して20〜70重量部添加する。但
し、シリカやクルー等の酸性物質は、加硫を遅延するた
め好ましくない。
橋剤としては有機過酸化物を使用することができ、例え
ば、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,
5ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ベンゾイルパ
ーオキサイド、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシ)
−ジイソプロピルベンゼン等をフッ素ゴム100重量部
に対して0.5〜10重量部添加する。また、加硫助剤
としては、例えば、トリアリルイソシアヌレート、トリ
アリルシアヌレート等の多アリル化合物、トリメチロー
ルプロパントリメタクリレート等のメタクリレート化合
物をフッ素ゴム100重量部に対して0.5〜10重量
部添加する。
を適宜添加してもよい。
ムシール装置の製造方法は、特に制限されるものではな
いが、例えば以下のように行うことができる。
ル及び充填材、更に必要に応じてゴム用添加剤を所定比
率にてバンバリーミキサーに投入し、ミキサー温度80
℃程度にて素練りを行う。次いで、素練物をバンバリー
ミキサーからゴム混練用の2本ロールミルに移し、ロー
ル温度50℃程度に制御しながら架橋剤、架橋促進助剤
を投入し、均一になるまで混練してゴム組成物を得る。
強部材を金型中に装着し、そこへ上記のゴム組成物を充
填して加熱し、ゴム組成物の加硫成形とともに補強部材
との接合を行うことにより、本発明のゴムシール装置が
得られる。補強部材の材質は制限されるものではなく、
例えば、この種のゴムシール装置に広く使用されている
SECC材等が適当である。また、加熱温度や圧力等の
成形条件は、ゴム組成物の組成を考慮して適宜設定され
る。
より高めるために、ゴム組成物と補強部材との接着に、
ビニル基やアミノ基を有するシランカップリング剤を含
有するシラン系接着剤を用いることが好ましい。これに
より、従来以上に高い接着力をもってゴム組成物と補強
部材とが接合したゴムシール装置が得られる。好適なシ
ランカップリング剤としては、ビニル基を有するシラン
カプリング剤としてビニルトリエトキシシラン、γ−メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシラン等を挙げるこ
とができ、アミノ基を有するシランカップリング剤とし
てγ−アミノプロピルトリエトキシシラン等を挙げるこ
とができる。これらシランカップリング剤は、加水分解
性のアルコキシ基がシラノール基を加水分解し、そのシ
ラノール基が補強部材である金属表面のOH基とカップ
リング反応(脱水縮合)して化学的に結合するとともに、
ビニル基やアミノ基が構造中に存在する二重結合あるい
は架橋反応中に構造に取り込まれ、ゴム組成物と金属と
を化学的に結び付けることにより、強固な接着を実現す
る。
のサイドシール、ボールねじ用シール、ウォーターポン
プ用転がり軸受、軸用オイルシール等のように、水や薬
液と直接接触したり、異物が混入しやすい用途において
特に顕著な効果を発揮する。以下に、これらの好ましい
実施形態を示す。
成物の硬度として、デュロメータAスケールで測定した
スプリング硬度で60〜90の範囲であることが好まし
い。スプリング硬度が60未満の場合は、ゴムシール装
置の種類により多少異なるが、ゴムシ−ル装置が取り付
けられている側あるいは被シール部材の運動によってシ
ール端部(リップ部)が必要以上に変形し、結果として
摩擦抵抗が大きくなる、その結果、運動時の摩擦力が大
きくなり、装置のスムーズな運動ができなくなる。一
方、スプリング硬度が90を越える場合には、ゴム弾性
が低下してリップ部の追従性、つまり密封性が悪くな
り、グリースや潤滑剤の漏洩及び外部からの異物の侵入
が起こりやすく、装置寿命が短くなる。このようなリッ
プ部の変形度合やゴム弾性を特に好ましくするには、ス
プリング硬度で70〜80の範囲であることが好まし
い。
損傷を引き起こさないようにするには、上記の硬度以外
に、引張破断伸びが200%以上で、なおかつ引張破断
強さが13MPa以上の機械的強度を有することが望ま
しい。
視図で示すように、リニアガイドは、外面に転動体転動
溝13A、13Bを有して軸方向に延びる案内レール1
0と、その案内レール10を跨いで組み付けられたスラ
イダ20とを備えている。スライダ20は、スライダ本
体20Aとその両端部に取り付けられたエンドキャップ
20Bとからなり、スライダ本体20Aは両袖部の内側
面に案内レール10の転動体転動溝13A、13Bに対
向する図示されない負荷転動体転動溝を有するととも
に、袖部の肉厚部分を軸方向に貫通する転動体戻し路を
有している。エンドキャップ20Bは、スライダ本体2
0Aの転動体転動溝とこれに平行な転動体戻し路とを連
通させる図示されない湾曲路を有しており、それらの転
動体転動溝と転動体戻し路と両端の湾曲路とで転動体循
環回路が形成されている。その転動体循環回路内には例
えば、鋼球からなる多数の転動体が装填されている。
尚、図中27はグリースニップルである。
示す斜視図である図2に示すように、両エンドキャップ
20Bのそれぞれの外面側には、エンドキャップ20B
に近い側から順に、補強板21、潤滑剤供給部材22及
びサイドシール23が、重ね合わされた状態で固定され
ている。潤滑剤供給部材22は、樹脂中に潤滑剤を含ん
だ状態で固化してなる潤滑剤含有ポリマからなる部材で
あり、内部に保持された潤滑剤が表面に徐々に滲み出し
て長期にわたる潤滑を可能にしている。補強板21は、
エンドキャップ20Bの外形に合わせた略コ字形状の鋼
板であり、その両袖部には、取付ネジ26を貫通させる
貫通孔21a、21bが形成されるとともに、両袖部を
連結する連結部には、グリースニップル用の貫通孔21
cが形成されている。尚、この補強板21は、案内レー
ル10とは非接触である。また、図中、符号25a〜2
5cは、リング状スリーブ部材である。
置に相当し、エンドキャップ20Bの外形に合わせた略
コ字形状の鋼板(補強部材)と、案内レール23と接触
するシール部材24とから構成されている。シール部材
24は、本発明のゴム組成物からなり、鋼板と加硫接着
により接合されている。また、シール部材24の内側全
周面がスライダ20と案内レール10との間の隙間をシ
ールできるように、案内レール10の上面10a及び外
側面10b、更に転動体転動溝13A、13Bにも摺接
可能な形状に成形されている。また、このサイドシール
23にも、取付けネジ貫通用の貫通孔23a、23及び
グリースニップル用の貫通孔23cが形成されている。
は、図3に一部を破断した平面図で示すように、外周面
に断面円弧状で螺旋状のねじ溝31aを有するねじ軸3
1に、ねじ軸31のねじ溝31aに対向する螺旋状のね
じ溝を内面に有してねじ軸31に螺合される円筒状のボ
ールねじナット32と、ねじ軸31のねじ溝31aとボ
ールねじナット32のねじ溝とで形成される断面略円形
の螺旋状のボールねじ空間に転動自在に装填される多数
のボール(図示せず)と、を備えている。また、ボール
ねじナット32の軸方向両端部の内側には、潤滑剤含有
ポリマからなる円筒状の潤滑剤供給部材41,41がガ
ータスプリング33により押圧された状態で嵌挿されて
おり、内部に保持された潤滑剤が徐々に滲み出て潤滑を
行う。
は、ゴムシール装置42,42が装着されている。この
ゴムシール装置42は、図4(ねじ軸31と垂直な方向
から見た平面図)及び図5(拡大断面図)に示すよう
に、芯金(補強部材)42bをシール本体42cで内方
して構成され、シール本体42cの外周縁が図示されな
いボールねじナット32に固定される。また、シール本
体42cは更に、軸方向外側に傾斜して内方に延びるシ
ール片42dを備えている。このシール片42dは、ね
じ軸31の断面形状に対応し、かつそれよりやや小さい
内径の開口42aを形成する。ここで、シール本体42
c及びシール片42dは、本発明のゴム組成物で一体的
に形成され、芯金42bと加硫接着により接合されてい
る。
るが、その内周はゴムシール装置42の開口42aと相
似形となっており、即ち図5に示すように、その上部の
幅D1と比べて下部の幅D2が小さくなっている。従っ
て、芯金42bの内周縁からシール本体42cの内周縁
までの距離D0と、シール本体42cの内周縁からシー
ル片42dまでの距離D3とを、全周にわたって一定に
することができ、これによりねじ軸31に当接する際の
ゴムシール装置42の撓み量を略一定にすることができ
る。
に当接して変形する状態を示す模式図であるが、ゴムシ
ール装置42は上記の形状、構成を採ることにより、シ
ール片42dがねじ溝31aの形状に追従して変形し、
常に密封構造を形成する。
り軸受)図7に示されるように、ウォーターポンプ50
は一般に、インペラ51が固定された回転軸52を、軸
方向に間隔をおいて配置した複数個の転がり軸受55に
よりケーシング56に支承して構成されている。冷却水
はインペラ51と軸受55との間に配置されたメカニカ
ルシール57により密封されている。また、回転軸51
はプーリ58と直結しており、エンジンの回転に伴って
回転する。
2との摺動面は水潤滑状態であるので、このままだと水
蒸気等が漏れて転がり軸受55側に浸入し、転がり軸受
55の封入グリ−スが劣化してしまう。そこで、水蒸気
等の浸入を防止するとともに封入グリースの漏洩を防止
するために、転がり軸受55のインペラ51側にゴムシ
ール装置が設けられる。また、転がり軸受55のプーリ
31側にも、外部からの塵埃の侵入を防止するとともに
封入グリースの漏洩を防止するためにゴムシール装置が
設けられている。
の構造を示す軸方向断面図である。図示されるように、
転がり軸受55は、外輪55aと、内輪を構成する回転
軸59と、外輪55aと回転軸59との間に挟持された
ボール55bと、ボール55bを保持する保持器55c
とからなる。ゴムシール装置60は密封板61とスリン
ガー65とからなり、密封板61の一端が外輪55aの
シール溝55dに固定されている。また、密封板61は
断面逆L字状の芯金(補強部材)61aと、本発明のゴ
ム組成物からなるシール本体62とからなる。シール本
体62は、図示されるように、回転軸59側で二股状に
分かれており、その一方を形成する主リップ部62aは
斜め右下に延在し、その他方を形成する副リップ部62
bは斜め左下に延長在している。また、芯金61aの中
間位置において、シール本体62から図中右方に延在す
るようにして、円筒状の第3リップ部62cが形成され
ている。
のスリンガー65が配置されている。スリンガー65
は、回転軸59に密着嵌合する小円筒65cと、それを
同軸的に内包する大円筒65aと、両円筒を半径方向に
連結するフランジ部65bとからなっている。そして、
シール本体62の第3リップ部62cがスリンガー65
の大円筒65aの外周に当接し、主リップ部62aが小
円筒65cの外周に当接し、副リップ部62bが回転軸
59の外周面に当接し、それぞれ密封構造を達成してい
る。
却水の蒸気や水滴が飛散してきたような場合、スリンガ
ー65の外周面でこれを受け、密封板61に冷却水が直
接降りかからないようになっている。これにより、密封
板61(特に、第3リップ部材62c)の変形や膨張を
低減することができる。一方、転がり軸受55に封入さ
れたグリース等は、密封板61の副リップ部62b及び
主リップ部62aにより密封され、外方への漏れが防止
されるようになっている。
に断面図で示すように、軸用オイルシール71は、回転
軸80とシールケース72との間に介装される部材であ
り、断面逆L字状の金属環(補強部材)75と、本発明
のゴム組成物からなり、金属環75と加硫接着されたシ
ール本体74とを備える。シール本体74は、回転軸8
0側で二股状に分かれており、その一方は軸方向外側に
延在してダストリップ74aを形成し、その他方は回転
軸80と当接する主リップ部74bを形成している。ま
た、シール本体74の主リップ部74bは、ガータスプ
リング76により一定の圧力で回転軸80に押圧されて
いる。
の外周面をなす嵌合部75aとシールケース72との隙
間に、断面逆L字状の環状体に形成されたスプリングカ
バー73を圧入することにより回転軸80に装着され
る。尚、図中二点鎖線で示す部材は、軸受である。
も、本発明に従い、テトラフルオロエチレン−プロピレ
ン2元共重合体及びフッ化ビニリデン−テトラフルオロ
エチレン−プロピレン3元共重合体から選ばれるフッ素
ゴムに反応性シリコーンオイルを配合してなるゴム組成
物と、補強部材とを一体に接合したものであり、耐薬品
性に優れるとともに、反応性シリコーンオイルを含有す
るため、摩擦抵抗が低く、シールトルクが小さくなり、
密封構造を長期にわたり維持できる。
に説明するが、本発明はこれにより何ら制限されるもの
ではない。
1に示す配合にて、原料ゴム、反応性シリコーンオイ
ル、充填材及び各種添加剤をバンバリーミキサーに投入
し、ミキサー温度80℃にて素練りを行った。次いで、
素練物をバンバリーミキサーからゴム混練用の2本ロー
ルミルに移し、ロール温度50℃に制御しながら架橋
剤、架橋促進助剤を投入し、均一になるまで混練して各
種ゴム組成物を調製した。そして、170℃に加熱した
ホットブレスに、厚さ2mm用のシート加硫金型を装着
し、そこにゴム組成物を流し込んで20分間加熱し、縦
150mm、横150mm、厚さ2mmの加硫されたゴ
ムシートを得た。
CC製芯金(断面略コ字状で、取付用ねじ穴が3個形成
されたもの)を金型中に装着し、そこへ上記のゴムシー
トを入れて加熱して芯金との加硫接合を行い、ゴムシー
ル装置を作製した。使用した接着剤及び加硫接合条件
は、以下の通りである。 [接着剤] ・実施例1:(株)東洋化学研究所製「メタロック S
−10A」(二酸化ケイ素を含有するシラン系接着剤) ・実施例2,3、比較例1〜3:ロード・ファー・イー
スト・インコーポレイテッド製「Chemlok Y4
310」(ビニル基を含有するシラン系接着剤) [2次加硫接合条件] ・実施例1:200℃、4時間 ・実施例2,3:210℃、24時間 ・比較例1,2:210℃、24時間 ・比較例3:180℃、4時間
用いて下記に示す硬さ試験、引張試験、摩擦摩耗試験を
行った。 <硬さ試験>上記ゴムシートをJIS3号試験片の形状
に打ち抜き、それを3枚重ねてJISK6301に基づ
いて硬さを測定した。 <引張試験>上記ゴムシートからなるJIS3号試験片
について、万能型試験機を用いて引張試験を行い、破断
する引張強さ及び引張伸びを測定した。 <摩擦摩耗試験>JIS K7218のプラスチックの
滑り摩耗試験方法A法に基づいて試験を行った。摩擦摩
耗試験機は、EFM−III−E(TOYOBALDWI
N Co.LTD製)を用いた。動摩擦係数は動トルク
から算出し、摩耗深さは試験前後の表面形状をSurf
com(Tokyo SEIMITSU製)により測定
して算出した。尚、試験条件は以下の通りである。 ・滑り速度:1100mm/sec ・滑り距離:20km ・荷重:39.2N ・面圧:19.6N/cm2 ・試験温度:室温 ・相手材:SUJ2 ・相手材面粗さ:0.4Ra ・相手材硬さ:HRC55〜62
フルオロエチレン−プロピレン2元共重合体及びフッ化
ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元
共重合体から選ばれるフッ素ゴムに、反応性シリコーン
オイルを添加することにより、動摩擦係数及摩耗量が低
下することがわかる。特に、動摩擦係数は試験初期から
終了時(20km走行後)まで安定していた。これに対
して、非反応性のシリコーンオイルを配合した比較例1
では、動摩擦係数が試験初期は低いものの、徐々に上昇
して終了時にはシリコーンオイル無添加の比較例2と同
等であった。また、比較例は何れも摩耗量が多く、シー
ル性能を長期に維持できないことがわかる。
アミン系添加剤を含むソルブル型シンセティック切削ク
ーラントやウレア系グリースに由来する塩基性化合物等
の各種薬剤に対する耐性が高く、しかも接触方式のシー
ル装置とした場合でもシールトルクの上昇が抑えられた
長寿命のゴムシール装置を提供することができる。
斜視図である。
斜視図である。
部破断平面図である。
を示す、ねじ軸と垂直な方向から見た平面図である。
図である。
変形状態を示す模式図である。
軸受の一例を示す軸方向断面図である。
向断面図である。
示す要部断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 補強部材と、ゴム組成物とを接合してな
るゴムシール装置において、前記ゴム組成物がテトラフ
ルオロエチレン−プロピレン2元共重合体及びフッ化ビ
ニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共
重合体から選ばれるフッ素ゴム100重量部に対し、摩
耗改良剤として反応性シリコーンオイルを2〜20重量
部含有することを特徴とするゴムシール装置。 - 【請求項2】 反応性シリコーンオイルが、アミノ変
性、エポキシ変性、カルボキシル変性、カルビノール変
性、フェノール変性またはメタクリロ変性したポリシロ
キサンであることを特徴とする請求項1記載のゴムシー
ル装置。 - 【請求項3】 反応性シリコーンオイルの官能基当量が
300〜10000g/molであることを特徴とする
請求項1または2記載のゴムシール装置。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2001344271A JP2003148628A (ja) | 2001-11-09 | 2001-11-09 | ゴムシール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001344271A JP2003148628A (ja) | 2001-11-09 | 2001-11-09 | ゴムシール装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003148628A true JP2003148628A (ja) | 2003-05-21 |
| JP2003148628A5 JP2003148628A5 (ja) | 2005-07-07 |
Family
ID=19157821
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001344271A Pending JP2003148628A (ja) | 2001-11-09 | 2001-11-09 | ゴムシール装置 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003148628A (ja) |
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- 2001-11-09 JP JP2001344271A patent/JP2003148628A/ja active Pending
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