JP2003158092A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溝部14を埋めるシリコン膜13,15の抵
抗率を小さくし併せて、そのばらつきをなくし、空隙の
発生をなくす半導体装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 溝部14を有する半導体基板10の表面
に酸化膜11、12を形成する第一の工程と、シリコン
化合物ガスとボロン化合物ガスを混入した反応ガスの熱
分解により、所定の濃度のボロン不純物を含有する第一
のシリコン膜13を堆積する第二の工程と、シリコン化
合物ガスとボロン化合物ガスを混入した反応ガスの熱分
解により、第一のシリコン膜13上に前記所定のボロン
濃度とは異なる所定のボロン不純物を含有する第二のシ
リコン膜15を堆積する工程とシリコン膜13,15に
おけるボロン不純物濃度を平均化する熱処理工程とを備
えたことを特徴とする半導体装置の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、溝部を利用したMOS
FETやIGBTの溝部にボロンを添加したゲート電極
用シリコン膜を埋め込む場合に有効な半導体装置の製造
方法である。
【0002】
【従来の技術】最近のMOSFETやIGBTはオン特
性向上のために溝型構造を有する集積度の高いものが多
くなっている。溝部にチャネルを形成するため、溝部側
壁にゲート酸化膜を形成し、残りの溝部にゲート電極用
のシリコン膜を埋め込む必要がある。素子の歩留まりお
よび信頼度を確保するためにはシリコン膜を溝部に均一
に付ける必要がある。即ち、段差被覆性のよい膜が必要
となる。また、MOSFETやIGBTを各セル部分に
対して均一にしかも高速に動作させるためには、ゲート
電極とするシリコン膜はできるかぎり低抵抗にする必要
がある。このため、シリコン膜に不純物を添加して抵抗
を下げている。この段差被覆性、低抵抗の要求は、集積
度が高くなり微細化が進むにつれてますます強くなって
いる。
【0003】pチャネルMOSFETやIGBTでは、
製造工程上ボロン添加のシリコン膜を製造することが要
求される。このボロン添加のシリコン膜の形成はnチャ
ネルMOSFETやIGBTに要求される燐添加のシリ
コン膜の形成に比べて難しい工程である。
【0004】図7、図8、図9は従来の半導体装置の製
造工程を説明するための図である。シリコン基板の溝部
にシリコン膜を形成する工程を示している。以下、従来
の実施例について説明する。
【0005】第7図に示すシリコン基板30の表面に付
着させたシリコン酸化膜32をマスクにとして、異方性
ドライエッチングによりこのシリコン基板30の表面に
溝部34を形成し、溝部34の側壁にMOSFETやI
GBTのゲート酸化膜となるシリコン酸化膜31を形成
する。次にこのシリコン基板30をCVD装置の反応室
内に設置し、このシリコン基板を550℃に保ち、モノ
シランガスとジボランガスの混合ガスをCVD装置内に
導入し、モノシランガスを分解させ、少量ボロンを含ん
だ段差被覆性のよいシリコン膜33を堆積する。
【0006】しかる後に第8図に示すように、CVD装
置内においてこのシリコン基板の温度を550℃に保っ
たまま、モノシランガスとジボランガスの混合ガスによ
り、堆積したシリコン膜33より多くのボロンを含んだ
ボロン不純物濃度の高いシリコン膜35をこのシリコン
基板表面が平坦化するまで堆積する。
【0007】次に非酸化性の雰囲気中でこのシリコン基
板30を900℃に保ち30分間の熱処理を行ない、シ
リコン膜35からシリコン膜33へボロンを拡散させ、
溝部34内のシリコン膜33、35のボロンの濃度を均
一にする。
【0008】その後、異方性ドライエッチング装置を用
い、第9図に示すように、上記シリコン基板に堆積した
シリコン膜33、35をエッチングして溝部34内にの
みシリコン膜33、35を残し、MOSFETの埋め込
みシリコン電極を作製する。
【0009】このように、段差被覆性のよい比較的ボロ
ン濃度の低いシリコン膜33を堆積し、さらにゲート電
極の抵抗を下げるため、比較的ボロン濃度の高いシリコ
ン膜35を堆積し、その後、熱処理することにより、溝
部34を空隙なく埋め込み、ある程度低抵抗のシリコン
膜33、35を得ることができる。しかしながら、最近
の高性能なより集積度の高いMOSFETやIGBTの
ゲート電極にはさらに低い抵抗が要求されている。モノ
シランガスは500℃以上の高温にしないと熱分解が起
こらず、ジボランガスはこれよりかなり低温でないと分
解しないため、これ以上シリコン膜中のボロン濃度をあ
げるのは困難である。モノシランガスの反応を500℃
以下の低温にすることは、ボロン濃度をあげることにあ
まり効果がないばかりか、膜の付着速度を落とし、段差
被覆性を悪くすることになるため、とても生産には使え
ない。
【0010】図10は従来の製造方法の問題点を説明す
るための半導体装置の断面図である。シリコン膜33、
35を堆積するときにジシランガスとジボランガスの混
合ガスを用いることもできる。ジシランガスとジボラン
ガスの混合ガスは比較的低温でしかも熱分解温度の差が
少ないため、十分ボロン濃度をあげることができ、ボロ
ンの分布の均一性、即ち抵抗の均一性もよい。しかしな
がら、溝部24にシリコン膜33,35を堆積し埋め込
むときにジシランガスを含む高次シランガスを用いると
空隙を作りやすい。空隙が残ると溝部24内のみにシリ
コン膜33、35を残すためにこれらのシリコン膜3
3、35をエッチングする際に、エッチングガスが空隙
に入り込んで溝部34内の空隙が大きくなり信頼性や、
特性に悪い影響を与える。
【0011】このように、従来の方法では、最近の高性
能なより集積度の高いMOSFETやIGBTのゲート
電極に要求されるより低抵抗な空隙の少ないシリコン膜
を作ることには対応できない。また、溝部34を段差被
覆性のよい膜と段差被覆性の悪い低抵抗のシリコン膜と
で埋め込む方法では空隙の発生を完全に押さえることは
困難である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点を鑑みてなされたもので、その目的は、溝部
を埋めるシリコン膜の抵抗率を小さくし併せて、抵抗率
のばらつきをなくし、空隙の発生をなくすことである。
【0013】
【課題を解決しようとする手段】シランガスとジボラン
ガスの混合ガスによるシリコン膜とジシランガスあるい
は高次シランガスとジボランガスの混合ガスによるシリ
コン膜との組み合わせにより低抵抗でそのばらつきも少
なく空隙の発生もない半導体装置の製造方法を見つけ
た。
【0014】上記課題を解決するために、請求項1記載
の発明は溝部を有する半導体基板表面に所定のシリコン
酸化膜を形成する第一の工程と、モノシランガスとジボ
ランガスを混入した反応ガスの熱分解により所定の濃度
のボロン不純物を含有する第一のシリコン膜を堆積する
第二の工程と、高次シランガスとジボランガスを混入し
た反応ガスの熱分解により前記第一のシリコン膜上に前
記所定のボロン濃度とは異なる所定のボロン不純物を含
有する第二のシリコン膜を堆積する第三の工程と、熱処
理によって前記第一のシリコン膜と前記第二のシリコン
膜における不純物濃度を平均化する第四の工程とを備え
たことを特徴とする半導体装置の製造方法である。請求
項2記載の発明は請求項1記載の半導体装置の製造方法
であって、前記半導体基板はシリコン基板であり、第三
の工程における高次シランガスはジシランガスであるこ
とを特徴とする。請求項3記載の発明は請求項1又は請
求項2いずれか1項記載の半導体装置の製造方法であっ
て、前記第一のシリコン膜を堆積する第二の工程におい
て溝部を充填した後前記第二のシリコン膜を堆積するこ
とを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】図1、図2、図3は本発明の第1
の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を説明するた
めの断面図である。図4、図5、図6は本発明の第2の
実施の形態に係る半導体装置の製造工程を説明するため
の断面図である。
【0016】第1の実施例について説明する。第1図に
示すように、シリコン基板10を酸化雰囲気中で熱処理
することにより、シリコン基板10の表面にシリコン酸
化膜12を成長させる。次に、このシリコン酸化膜12
を写真処理することにより、溝部14を形成する部分に
対応するシリコン酸化膜12を除去する。残されたシリ
コン酸化膜12をマスクとし、異方性ドライエッチによ
り、幅0.6μm、深さ5μmの溝部14を形成する。
次にこのシリコン基板を酸化雰囲気中で熱処理をするこ
とにより、溝部14の側壁に厚さ0.05μmのシリコ
ン酸化膜11を形成する。
【0017】次にこのシリコン基板10を減圧CVD装
置の反応室内に設置し、このシリコン基板を500℃に
保ち、減圧CVD装置の反応室内を真空度0.1Paま
で排気する。その後、シリコン膜13の成膜用ガスであ
るモノシランガスと不純物添加用ガスであるジボランガ
スをそれぞれ90sccm、14sccmの流量の割合
とする混合ガスを導入し、減圧CVD装置の反応室内の
真空度を13Paに保った状態で、モノシランガスとジ
ボランガスの混合ガスを分解させ、少量のボロンを含ん
だシリコン膜13をこのシリコン基板の表面に厚さ0.
125μm堆積する。
【0018】次に、減圧CVD装置の反応室内に窒素ガ
スを導入し、反応室内の真空度を30Paに調整しなが
ら反応室内のガスを置換し、窒素ガスを流したままこの
シリコン基板の温度を380℃まで下降させる。このシ
リコン基板を380℃に保ち、減圧CVD装置の反応室
内を真空度0.1Paまで排気する。その後、シリコン
膜13の成膜用ガスであるジシランガスと不純物添加用
ガスであるジボランガスをそれぞれ150sccm、2
5sccmの流量の割合とする混合ガスを導入し、減圧
CVD装置の反応室内の真空度を30Paに保った状態
で、ジシランガスとジボランガスの混合ガスを分解さ
せ、多量のボロンを含んだシリコン膜15をこのシリコ
ン基板10の表面に厚さ0.125μm堆積し溝部24
にシリコンを埋め込み、このシリコン基板10の表面を
平坦化する。
【0019】この加工されたシリコン基板10をアニー
ル炉に設置し、このシリコン基板10を850℃に保
ち、非酸化性雰囲気中にて30分間の熱処理を行ない、
シリコン膜15からシリコン膜13へボロンを拡散さ
せ、溝部14内のシリコン膜13、15のボロンの濃度
を均一にする。
【0020】その後、異方性ドライエッチング装置を用
い、第3図に示すように、上記シリコン基板10に堆積
したシリコン膜13、15をエッチングして溝部14内
にのみシリコン膜13、15を残す。このようにMOS
FETの埋め込みシリコン電極を作成する。
【0021】次に第2の実施例について説明する。第1
の実施例と異なる特徴は、堆積するシリコン膜の厚さに
ある。第1の実施例と同様、第4図に示すようにシリコ
ン基板20の表面にシリコン酸化膜22を成長させる。
これをマスクとして利用し、異方性ドライエッチング技
術を用いて幅0.6μm、深さ5μmの溝部14を形成
し、溝部24の側壁に厚さ0.05μmの酸化膜21を
形成する。
【0022】次にこのシリコン基板20を減圧CVD装
置の反応室内に設置し、第1の実施例と同様、少量のボ
ロンを含んだシリコン膜23をシリコン基板20の表面
に厚さ0.25μm以上堆積する。図4に示されるよう
に、シリコン膜23は溝24を充填し、シリコン基板2
0の表面は平滑化されている。
【0023】次に、このシリコン基板20を減圧CVD
装置の反応室内に設置し、第1の実施例と同様にして、
図5に見られるように多量のボロンを含んだシリコン膜
25をこのシリコン基板20の表面に厚さ0.25μm
堆積する。
【0024】このシリコン基板20をアニール炉に設置
し、第1の実施例と同じ、非酸化性雰囲気中、850
℃、30分間の熱処理を行ない、シリコン膜25からシ
リコン膜23へボロンを拡散させ、溝部24内のシリコ
ン膜23のボロンの濃度を均一にする。
【0025】第2の実施例では、溝部24に埋め込まれ
るシリコン膜は段差被覆性のよいシリコン膜23だけで
あり、第1の実施例のように、段差被覆性の悪い膜を埋
め込まないので、空隙はまったくできない。また、シリ
コン膜25に添加されたボロンはシリコン膜23全体、
深さ約5μmにわたり十分拡散される必要があるが、シ
リコン膜23、25は多結晶または非晶質であるため、
不純物は非常に拡散しやすく、溝部24の中のシリコン
膜23に十分拡散され、シリコン膜23の比抵抗が十分
下がっていることが確認された。
【0026】なお、半導体基板としてシリコン基板につ
いて説明したがn型のシリコンであってもp型のシリコ
ンであってもであってもよい。また、炭化珪素その他の
半導体基板であってもよい。溝部形成用のマスクに利用
した酸化膜は、シリコン酸化膜でなくても半導体基板の
溝部形成用のマスクになり、ボロンが半導体基板に拡散
するのを防止できる窒化シリコン等の膜であってもよ
い。また、溝部内側に形成するシリコン酸化膜は、溝部
内側がシリコン酸化膜であればよく、埋め込まれるシリ
コン側が窒化シリコン膜であって溝内側がシリコン酸化
膜である2層の膜等であってもよい。
【0027】本発明の半導体装置の製造方法の利用につ
いて、溝部を利用したMOSFETやIGBTの溝部に
ボロンを添加したゲート電極用シリコン膜を埋め込むの
に有効であることを述べたが、記憶素子に利用すること
もできる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、溝を埋めるシリコン膜
の抵抗率を低くすることができ、低効率のばらつきを少
なくすることができる。また、段差被覆性のよい膜を用
いることにより空隙のない膜を作製でき、信頼性のよい
半導体装置の製造方法を提供できる。MOSFETやI
GBTに適用することにより、オン抵抗や高速性の特性
を改善できる。また、溝を利用した記憶素子に適用する
により、高速応答を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
の製造工程を説明するための断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造工程を説明するための断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造工程を説明するための断面図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置
の製造工程を説明するための断面図である。
【図5】 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置
の製造工程を説明するための断面図である。
【図6】 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置
の製造工程を説明するための断面図である。
【図7】 従来の半導体装置の製造工程を説明するため
の断面図である。
【図8】 従来の半導体装置の製造工程を説明するため
の断面図である。
【図9】 従来の半導体装置の製造工程を説明するため
の断面図である。
【図10】 従来の半導体装置の製造方法の問題点を説
明するための半導体装置の断面図である。
【符号の説明】
10 シリコン基板 11、12 シリコン酸化膜 13、15 シリコン膜 14 溝部 20 シリコン基板 21、22 シリコン酸化膜 23、25 シリコン膜 24 溝部 30 シリコン基板 31、32 シリコン酸化膜 33、35 シリコン膜 34 溝部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/78 653 H01L 29/78 301V 655 658E Fターム(参考) 4M104 BB40 CC05 DD45 DD57 DD78 FF01 GG09 GG18 5F045 AB03 AC01 AC19 AD09 AE13 BB16 BB19 5F140 AA00 AA01 AC01 AC24 BA01 BE07 BE11 BF01 BF04 BF32 BF37 BF43 BG28 BG31 BG33 BG37 BG44 BG45 CE05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溝部を有する半導体基板表面に所定のシ
    リコン酸化膜を形成する第一の工程と、モノシランガス
    とジボランガスを混入した反応ガスの熱分解により所定
    の濃度のボロン不純物を含有する第一のシリコン膜を堆
    積する第二の工程と、高次シランガスとジボランガスを
    混入した反応ガスの熱分解により前記第一のシリコン膜
    上に前記所定のボロン濃度とは異なる所定のボロン不純
    物を含有する第二のシリコン膜を堆積する第三の工程
    と、熱処理によって前記第一のシリコン膜と前記第二の
    シリコン膜における不純物濃度を平均化する第四の工程
    とを備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記半導体基板はシリコン基板であり、
    第三の工程における高次シランガスはジシランガスであ
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記第一のシリコン膜を堆積する第二の
    工程において溝部を充填した後前記第二のシリコン膜を
    堆積することを特徴とする請求項1又は請求項2いずれ
    か1項記載の半導体装置の製造方法。
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JP2005056872A (ja) * 2003-08-01 2005-03-03 Seiko Instruments Inc 半導体装置の製造方法
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