JP2003165157A - 熱収縮性ポリエステル系フィルムロール - Google Patents

熱収縮性ポリエステル系フィルムロール

Info

Publication number
JP2003165157A
JP2003165157A JP2002269725A JP2002269725A JP2003165157A JP 2003165157 A JP2003165157 A JP 2003165157A JP 2002269725 A JP2002269725 A JP 2002269725A JP 2002269725 A JP2002269725 A JP 2002269725A JP 2003165157 A JP2003165157 A JP 2003165157A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
heat
sample
film roll
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002269725A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3678226B2 (ja
Inventor
Satoshi Hayakawa
聡 早川
Tadashi Tahoda
多保田  規
Yoshiaki Takegawa
善紀 武川
Katsuya Ito
勝也 伊藤
Shigeru Yoneda
茂 米田
Katsuhiko Nose
克彦 野瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP2002269725A priority Critical patent/JP3678226B2/ja
Publication of JP2003165157A publication Critical patent/JP2003165157A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3678226B2 publication Critical patent/JP3678226B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムロールの裁断性及び耐ブロッキング
特性を高める。 【解決手段】 熱収縮性フィルムロールは、フィルムの
長さ方向にフィルム物性が安定している定常領域におい
て、約100m毎に試料切り出し部を設けたとき、下記
要件(1)、(2)及び(3)を満足している。 (1)前記各試料切り出し部から切り出された各試料に
ついて温度85℃の最大収縮方向の熱収縮率を測定した
とき、全ての試料について20%以上である (2)前記各試料切り出し部から切り出された試料につ
いてガラス転移温度を測定したとき、各試料のガラス転
移温度が、全試料のガラス転移温度の平均値の±4℃以
内である (3)前記各試料切り出し部から切り出された試料につ
いて3次元表面粗さSRzを測定したとき、全試料の3
次元表面粗さSRzが0.6〜1.5μmの範囲内であ

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はラベル用途に好適な
熱収縮性フィルムを巻き取ったフィルムロールに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】熱収縮性フィルムは、加熱によって収縮
する性質を利用して、収縮包装、収縮ラベル、キャップ
シールなどの用途に広く用いられている。なかでも、ポ
リ塩化ビニル系フィルム、ポリスチレン系フィルム、ポ
リエステル系フィルムなどは、ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)容器、ポリエチレン容器、ガラス容器な
どの各種容器において、ラベルやキャップシールあるい
は集積包装の目的で使用されている(例えば、特許文献
1参照)。
【0003】前記熱収縮性フィルムは、延伸によって熱
収縮性を与えた後、一旦巻き取ってロールの形態で運搬
や保管することが多い。そしてラベル用途に使用する際
には、前記ロールからフィルムを引き出し、図柄などを
印刷した後、適切な大きさにスリット(裁断)し、この
裁断フィルムの両側部を重ね合わせてシール(溶剤接
着、ヒートシールなど)することによりチューブ状に加
工している。このチューブは、さらに裁断(横断)する
ことにより、容器に装着可能な形態(筒状ラベル、袋状
ラベルなどの開口部を有する形状)に加工することがで
きる。より詳細には、前記チューブを横断することによ
って筒状ラベルを製造でき、この筒状ラベルの一方の開
口部をシールすることによって袋状ラベルを製造でき
る。しかし従来の熱収縮性フィルムでは、チューブを裁
断する際に、裁断部(開口部)が熱融着してしまい、容
器に装着することができなくなる場合がある。また裁断
性が低く、カットミスが生じる場合もある。そのため前
記不具合を改善し、歩留まりを高くすることが望まれて
いる。
【0004】また前記ラベル(筒状ラベル、袋状ラベ
ル)は、容器に装着した後、ベルトコンベアーなどに乗
せて加熱用トンネル(スチームを吹きつけて熱収縮させ
る方式のスチームトンネル、熱風を吹きつけて熱収縮さ
せる方式の熱風トンネルなど)を通過させ、熱収縮させ
ることにより容器に密着させている。しかし従来の熱収
縮性フィルムでは、熱収縮不足、収縮斑などの外観不良
が発生してしまい、歩留まりが低下する場合がある。
【0005】さらにラベルを密着させた容器(ラベル化
容器)は、高温のままで梱包(箱詰め等)することが多
い。しかし、近年、容器の側面全体にラベルを密着させ
る場合がある(フルラベル)。このようなフルラベル化
容器において、高温のままで梱包すると、梱包した容器
間でラベルが互いに接着(ブロッキング)してしまい、
歩留まりが低下する場合がある。
【0006】なお上記熱収縮性フィルムは、通常、複数
種の原料チップを混合した後、製膜及び延伸することに
よって製造されている。複数種の原料チップを混合する
のは、チップの配合比を調整することによって、ラベル
の用途に応じてフィルムの物性を簡単に調製できるため
である。
【0007】
【特許文献1】特開平7−138388号公報(段落0
001〜0005)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の様な事
情に着目してなされたものであって、その目的は、チュ
ーブ化した後、裁断することによって熱収縮性ラベルを
製造するときの裁断性に優れているだけでなく、フルラ
ベルを製造して容器に熱収縮させ、このフルラベル化容
器を高温のままで梱包したときの耐ブロッキング性にも
優れる熱収縮性ポリエステル系フィルムロールを提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、裁断性や耐ブ
ロッキング性を低下させている原因は、その熱的特性
(ガラス転移温度、結晶化温度、融解温度など)が安定
していない点にあることを突き止めた。特に、複数種の
原料チップから製造されたフィルムロールでは、フィル
ムの流れ方向に熱的特性が大きく変動しやすいことを突
き止めた。
【0010】例えば、フィルムの流れ方向にガラス転移
温度が大きく変動した場合、得られたチューブにおいて
も長手方向にガラス転移温度が大きく変動する。一方、
チューブを裁断してラベルを製造する時には、裁断機の
運転を継続するにつれて裁断機が熱をもってくる。そし
て前記裁断性の低下は、ガラス転移温度が高い部分を裁
断する場合に頻発することを突き止めた。また前記チュ
ーブ裁断時の熱融着は、ガラス転移温度の低い部分を裁
断する際に頻発することを突き止めた。さらにガラス転
移温度の低い部分を裁断しても、熱融着が発生すること
なくラベルを製造できる場合があるものの、このラベル
を容器を被覆して熱収縮させると、製品梱包時にラベル
同士が接着してしまうことを突き止めた。
【0011】またフィルムの流れ方向に結晶化温度や融
解温度が大きく変動した場合にも、前記裁断時のトラブ
ル(熱融着、カットミス)及びブロッキングをさらに頻
発させることも突き止めた。
【0012】従って、フィルムロールの熱的特性のう
ち、少なくとも前記ガラス転移温度を安定化すれば(好
ましくはガラス転移温度、結晶化温度、及び融解温度の
全てを安定化すれば)、裁断性や耐ブロッキング性を著
しく向上できることを見出した。
【0013】ところが近年のフルラベル化の要求に対応
するためには、前記ガラス転移温度の安定化だけでは不
十分である。すなわち実際の製造ラインにおいては、熱
収縮によって製造したフルラベル化容器は、生産性を高
めるため、まだ熱いうちに梱包されている。そしてこの
ような過酷な条件下では、ガラス転移温度を安定化して
もブロッキングが発生する場合がある。そこでさらに研
究を進めたところ、フィルム表面の3次元表面粗さSR
zを制御すると、フルラベル化容器であってもブロッキ
ングの発生を抑制できることを見出し、本発明を完成し
た。
【0014】すなわち本発明に係る熱収縮性ポリエステ
ル系フィルムロールは、熱収縮性ポリエステル系フィル
ムを巻き取ってなるフィルムロールであって、フィルム
の長さ方向にフィルム物性が安定している定常領域にお
けるフィルムの巻き始め側の端部を第1端部、巻き終わ
り側の端部を第2端部とし、上記第2端部の内側2m以
内のところに1番目の試料切り出し部を、また上記第1
端部の内側2m以内に最終の切り出し部を設けると共
に、1番目の試料切り出し部から約100m毎に試料切
り出し部を設けたとき、下記要件(1)、(2)及び
(3)を満足する点に要旨を有するものである。
【0015】(1)前記各試料切り出し部から切り出さ
れた10cm×10cmの正方形状の各試料について、
それぞれ85℃の温水中に10秒間浸漬して引き上げ、
次いで25℃の水中に10秒間浸漬して引き上げたと
き、全ての試料について最大収縮方向の熱収縮率が20
%以上である (2)前記各試料切り出し部から切り出された試料につ
いてガラス転移温度を測定したとき、各試料のガラス転
移温度が、全試料のガラス転移温度の平均値の±4℃以
内である (3)前記各試料切り出し部から切り出された試料につ
いて3次元表面粗さSRzを測定したとき、全試料の3
次元表面粗さSRzが0.6〜1.5μmの範囲内であ
る 前記フィルムロールは、さらに下記要件(4)を満足す
ることが望ましい。
【0016】(4)前記各試料切り出し部から切り出さ
れた試料について3次元表面粗さSΔaを測定したと
き、全試料の3次元表面粗さSΔaが0.008〜0.
04の範囲内である 前記熱収縮性フィルムロールは、通常、平均粒径が0.
01〜3μmの滑材を、0.02〜0.5質量%の範囲
で含有している。また前記熱収縮性フィルムは、通常、
ガラス転移温度が異なる複数種の原料チップを混合した
後、製膜及び延伸することによって得られるものであ
る。
【0017】前記フィルムロールは、実質的に非晶性で
あるのが望ましい。また結晶性の場合には、その結晶化
温度が100℃以上であって、さらに下記要件(5)を
満足するのが望ましい。
【0018】(5)前記各切り出し部から切り出された
試料について結晶化温度を測定したとき、各試料の結晶
化温度が、全試料の結晶化温度の平均値の±5℃以内で
ある結晶性フィルムロールは、その融解温度が180〜
230℃を示し、さらに下記要件(6)を満足すること
が特に望ましい。
【0019】(6)前記各切り出し部から切り出された
試料について融解温度を測定したとき、各試料の融解温
度が、全試料の融解温度の平均値の±5℃以内である 本発明のフィルムロールは、例えば、幅200mm以
上、長さ300m以上のフィルムを巻き取ったものであ
る 本発明には、使用量の最も多いポリマーと、このポリマ
ーとは組成の異なる他のポリマー1種以上を混合して溶
融押出しする工程を含む熱収縮性ポリエステル系フィル
ムロールを製造する方法であって、使用される各ポリマ
ーの原料チップの形状を、長径および短径を有する楕円
断面を有する楕円柱状とし、使用量の最も多いポリマー
以外のポリマーの原料チップを、使用量の最も多いポリ
マーの原料チップの平均長径(mm)、平均短径(m
m)および平均チップ長さ(mm)に対し、それぞれ±
20%以内の範囲に含まれる平均長径(mm)、平均短
径(mm)および平均チップ長さ(mm)のものとして
おき、さらに少なくとも1つの原料チップに粒径0.0
1〜4μmの滑材を入れ、該原料チップを混合すること
によって得られる前記フィルムロール中の滑材の量を
0.02〜0.5質量%の範囲に制御することを特徴と
する熱収縮性ポリエステル系フィルムロールの製造方法
も含まれる。
【0020】なお本明細書において、用語「未延伸フィ
ルム」には、フィルム送りの為に必要な張力が作用した
フィルムも含まれる。
【0021】
【発明の実施の形態】[熱収縮性ポリエステル系フィル
ムロール]本発明の対象となるのは、ポリエステル系の
熱収縮性フィルムロールである。低温から高温までの幅
広い温度域において良好な熱収縮特性を示し、収縮斑、
シワ、歪みの少ない優れた収縮仕上がり外観を得られる
ためである。また、美麗な光沢感や透明性にも優れてい
る。
【0022】そして本発明の熱収縮性ポリエステル系フ
ィルムロールは、熱収縮性ポリエステル系フィルムを巻
回したものであり、該フィルムの長さ方向(流れ方向)
にフィルム物性が安定している定常領域において、ガラ
ス転移温度、及び3次元表面粗さSRzがさらに著しく
安定している。これらを著しく安定させることにより、
裁断性及び耐ブロッキング特性を向上できる。以下、こ
れらの点について詳細に説明する。
【0023】まず「フィルムの長さ方向にフィルム物性
が安定している定常領域」の意味について説明する。
「フィルムの長さ方向にフィルム物性が安定している定
常領域」とは、フィルム製造時に製膜工程や延伸工程が
安定して行われてフィルム物性がほぼ均一となる領域で
ある。本発明では、製膜工程や延伸工程が安定した定常
状態で運転されているときに得られるフィルムロール
(長尺フィルム)において、ガラス転移温度、及び3次
元表面粗さSRzを高度に均一化することを技術思想と
している。実操業上は、フィルム製造中に、フィルム物
性が原料供給方法や製膜条件によって変動することがあ
るが、本発明では、製膜工程や延伸工程が不安定なとき
に得られたフィルムにまで均一化を要求するものではな
い。すなわち「定常領域」においてのみ、ガラス転移温
度及び3次元表面粗さSRzが高度に均一化されていれ
ばよい。
【0024】<ガラス転移温度>すなわち本発明の熱収
縮性ポリエステル系フィルムロールは、定常領域におい
て、ガラス転移温度(Tg)がフィルムの流れ方向に高
いレベルで均一化されている。ガラス転移温度が均一化
されていると、一本のフィルムロールをスリットしてチ
ューブを形成し、このチューブを裁断して複数の同一の
ラベル(筒状ラベル、袋状ラベルなど)を製造する場合
に、チューブの長手方向にガラス転移温度を均一化でき
る。そのためガラス転移温度が低い場合に生じる裁断部
(すなわちラベルの開口部)の熱融着を防止でき、ラベ
ルの開口不良を防止できると共に、ガラス転移温度が高
い場合に生じるカットミスも防止でき、歩留まりを高め
ることができる。
【0025】定常領域におけるガラス転移温度の均一性
は、前記定常領域におけるフィルムの巻き始め側の端部
を第1端部、巻き終わり側の端部を第2端部とし、上記
第2端部の内側2m以内のところに1番目の試料切り出
し部を設け、上記第1端部の内側2m以内のところに最
終の切り出し部を設けると共に、1番目の切り出し部か
ら約100m毎に試料切り出し部を設けたとき、各箇所
から切り出された試料のガラス転移温度を測定すること
によって評価できる(なお、「約100m毎」というの
は、100m±1m程度のところで試料を切り出しても
構わないという意味である。)。上記サンプリング方法
をより詳細に説明する。例えば、フィルム物性がフィル
ム全長に亘って安定している長さ498mの熱収縮性フ
ィルムがロールに巻回されている場合、フィルムの巻き
終わりから2m以内までの間で、最初の試料を切り取
る。続いて、切り取った部分から約100m離れたとこ
ろで、2番目の試料を切り取る。同様にして、約20
0m目で3番目の試料を、約300m目で4番目の試
料を、約400m目で5番目の試料を切り取る。こ
こで、残りは100mよりも短くなるため、6番目(最
終)の試料はフィルムの巻き始めから2m以内のいず
れかの部分を切り取る。
【0026】本発明のフィルムロールでは、全試料のガ
ラス転移温度の平均値を算出したとき、各箇所の試料の
ガラス転移温度が、例えば、前記平均値の±4℃以内
(好ましくは±3℃以内、さらに好ましくは±2℃以
内)になるように均一化されている。すなわち、上記切
り出し部から切り出した各試料のガラス転移温度Tn
(℃)と全試料の平均ガラス転移温度Tav(℃)との
差の絶対値(|Tn−Tav|)が、例えば、4℃以下
(好ましくは3℃以下、さらに好ましくは2℃以下)に
なるように均一化されている。換言すれば、Tnの最大
値(Tmax)とTavとの差、及びTnの最小値(T
min)とTavとの差のいずれもが±4℃以内(好ま
しくは±3℃以内、さらに好ましくは±2℃以内)であ
れば、前記要件を満足する。
【0027】なおガラス転移温度(Tg)は、フィルム
から切出した試料10±1mgを温度300℃で2分間
加熱し、直ちに液体窒素に入れて急冷した後、温度−4
0℃から300℃まで速度20℃/分で昇温し、示差走
査熱量測定装置(DSC)で熱流速曲線(DSC曲線)
を求めることにより測定できる。ガラス転移温度(T
g)は、前記熱流速曲線における吸熱開始カーブの前後
に引いた接線の交点を意味する。
【0028】また前記定常領域(定常運転領域)の数
は、通常、一本のフィルムロール当たり1カ所(フィル
ムロール全体に亘って1カ所)である。ただし製造状況
によっては複数箇所に存在するような場合もあり得るの
で、この場合は、定常領域のみからサンプリングする。
前記定常領域は、例えば、フィルムの最大収縮方向の最
大熱収縮応力値を測定することによって確認できる。す
なわち、最大熱収縮応力値が3MPa程度以内の幅(複
数のサンプルの最大熱収縮応力値の最大値と最小値との
差が3MPa程度以内)となっているところを定常領域
であると見ればよい。
【0029】ここで、最大熱収縮応力値は次のように測
定する。 (1)最大収縮方向の長さが200mm、幅20mmの
試料を用意する (2)熱風式加熱炉を備えた引張試験機(例えば、東洋
精機製「テンシロン」)の加熱炉内を90℃に加熱する (3)送風を止め、加熱炉内に試料をセットする。チャ
ック間距離は100mm(一定)とする (4)加熱炉の扉を速やかに閉めて、加熱炉の奥および
左右の吹き出し口から送風(90℃、吹き出し速度5m
/s)を再開し、熱収縮応力を検出・測定する。 (5)チャートから最大値を読み取り、これを最大熱収
縮応力値(MPa)とする <3次元表面粗さSRz>また本発明の熱収縮性ポリエ
ステル系フィルムロールは、定常領域において、3次元
表面粗さ(3次元十点平均粗さ)SRzが所定の範囲内
に制御されている。3次元表面粗さSRzが小さすぎる
と、フィルムロールからフルラベルを製造して容器に熱
収縮させ、このフルラベル化容器を高温のままで梱包し
たときの耐ブロッキング性が低下する。一方、3次元表
面粗さSRzが大きすぎると、透明性が低下するだけで
なく、フィルムロールからフィルム等を引きだして走行
させるときに、耐削れ特性が低下し、白粉が発生するた
め、印刷抜けの原因となる。
【0030】本発明の熱収縮性ポリエステル系フィルム
ロールでは、前記と同様にして定常領域から約100m
毎に切り出した試料について3次元表面粗さSRzを測
定したとき、全試料の3次元表面粗さSRzが0.6μ
m以上(好ましくは0.65μm以上、さらに好ましく
は0.7μm以上)、1.5μm以下(好ましくは1.
3μm以下、さらに好ましくは1μm以下)である。
【0031】なお前記3次元表面粗さSRzとは、フィ
ルムロールの幅方向に2μm間隔で設定した150カ所
の各ポイントについて、フィルムの流れ方向に十点平均
粗さRzを測定し、該測定結果を平均したものをいう。
【0032】<最大収縮方向の熱収縮率>なお本発明の
フィルムロールは、所定の熱収縮性も有している。この
熱収縮性は熱収縮率によって評価することができ、本発
明のフィルムロールの場合、このロールを形成するフィ
ルムから10cm×10cmの正方形状に切り出した試
料を85℃の温水中に10秒浸漬して引き上げ、直ちに
25℃の水中に10秒浸漬して引き上げたときの最大収
縮方向の熱収縮率が20%以上である必要がある。フィ
ルムの熱収縮率が20%未満であると、容器等に被覆収
縮させたときにフィルムの熱収縮量が不足して、外観不
良が発生する。より好ましい熱収縮率は30%以上、さ
らに好ましくは40%以上である。熱収縮率の上限値は
80%(特に75%)が好ましい。
【0033】なお前記「最大収縮方向」とは、試料の最
も多く収縮した方向を意味し、最大収縮方向の熱収縮率
は、正方形の試料の縦方向または横方向(或は斜め方
向)の収縮率で決められる。すなわち最大収縮方向の熱
収縮率(%)は、10cm×10cmの試料を温度85
℃±0.5℃の温水中に無荷重状態で10秒間浸漬して
熱収縮させ、つづいて温度25℃±0.5℃の水中に無
荷重状態で10秒間浸漬した後、フィルムの縦および横
方向(並びに斜め方向)の長さを測定することにより、
下記式に従って求めることができる。
【0034】熱収縮率=100×(収縮前の長さ−収縮
後の長さ)÷(収縮前の長さ) また正方形の切り取り方向は、便宜上、フィルムの長手
方向に沿う辺と、長手方向と直交する方向に沿う辺を有
するように切り取る(斜めには切り取らない)こととす
る。
【0035】ところで上述の定常領域以外の部分におい
ても、フィルムの製造工程が極端に不安定にならない限
り、最大収縮方向の熱収縮率が前記所定の範囲内に入っ
ている。しかし、本発明は定常領域において前記ガラス
転移温度及び3次元表面粗さSRzを均一化することに
よって定常領域におけるフィルムの裁断性及び耐ブロッ
キング特性を向上することを目的としている。そのため
少なくとも当該定常領域において最大収縮方向の熱収縮
率が所定の範囲に入っていれば十分である。
【0036】そこで本発明では、前記定常領域において
上述の切り出し部から切り出された10cm×10cm
の正方形状の各試料に基づいて最大収縮方向の熱収縮率
を測定することとし、該熱収縮率が全ての試料において
上記所定値になっていればよいものとした。
【0037】<3次元表面粗さSΔa>本発明では、定
常領域において、3次元表面粗さ(3次元平均傾斜)S
Δaも所定の範囲内に制御されているのが望ましい。3
次元表面粗さSΔaが小さすぎると、フィルムの走行性
が低下し、走行時にフィルム表面に傷がつく虞がある。
一方、3次元表面粗さSΔaが大きすぎると、耐削れ特
性が悪化し、フィルム走行時に白粉が発生して印刷抜け
の原因となる。
【0038】本発明の熱収縮性ポリエステル系フィルム
ロールでは、前記と同様にして定常領域から約100m
毎に切り出した試料について3次元表面粗さSΔaを測
定したとき、全試料の3次元表面粗さSΔaが0.00
8以上(好ましくは0.01以上、さらに好ましくは
0.012以上)、0.04以下(好ましくは0.03
5以下、さらに好ましくは0.03以下)である。
【0039】なお前記3次元表面粗さSRzとは、フィ
ルムロールの幅方向に2μm間隔で設定した150カ所
の各ポイントについて、フィルムの流れ方向に下記式で
定義される平均傾斜Δaを測定し、該測定結果を平均し
たものをいう。
【0040】
【数1】
【0041】[式中、f(x)は断面曲線を示してお
り、詳しくは測定方向に設定した座標xにおける凹凸の
大きさ(平均線よりも高いときを正、平均線よりも低い
ときを負とする)を意味する。Lは測定長さを示す] <結晶性>本発明のフィルムロールでは、このロールに
巻回されたフィルムが実質的に非晶性を示す場合もあ
り、実質的に結晶性を示す場合もある。非晶性のフィル
ムを用いると、結晶部分での収縮阻害が起こらないた
め、フィルムの熱収縮率を高くしても熱収縮時の外観不
良の発生を防止できる。このため、高い熱収縮率が要求
されるフルラベル(容器を全体に亘って被覆するための
ラベル)用途に特に適している。また低温での熱収縮性
にも優れている場合が多い。従って、高い熱収縮率又は
低温での熱収縮性が求められる場合は、非晶性のフィル
ムを用いるのが望ましく、高い熱収縮率や低温での熱収
縮性が求められない汎用用途においては、結晶性のフィ
ルムを用いるのが望ましい。
【0042】なお実質的に結晶性であるとは、フィルム
を溶融状態から急冷した後、所定の速度(例えば、20
℃/分程度)でゆっくりと昇温したときに、結晶化に伴
う発熱ピーク、及び融解に伴う吸熱ピークが観測される
ことをいい、実質的に非晶性であるとは、前記発熱ピー
ク及び吸熱ピークが観測されないことをいう。
【0043】<結晶化温度>一方、前記フィルムが実質
的に結晶性を示す場合、フィルムの結晶化温度は100
℃以上(好ましくは110℃以上)であるのが望まし
い。結晶化温度が低すぎると、フィルム(ラベル)を加
熱して熱収縮させる際に、結晶化が生じ、収縮応力の持
続性が低下する場合がある。そのため収縮時に発生する
収縮斑の緩和が困難となり、仕上がり外観が低下する場
合がある。なお結晶化温度の上限は特に限定されない
が、例えば、150℃以下程度、好ましくは145℃以
下程度である。
【0044】さらに結晶化温度(℃)も、前記ガラス転
移温度(Tg)と同様に定常領域において、フィルムの
流れ方向に高いレベルで均一化されているのが望まし
い。結晶化温度が均一化されていると、裁断時のトラブ
ル(熱融着、カットミス)やラベル同士のブロッキング
の発生をさらに抑制することができる。しかも前記収縮
斑の緩和を安定化することができ、仕上がり外観不良に
よる歩留まり低下を防止できる。
【0045】結晶化温度の均一性は、前記ガラス転移温
度(Tg)を測定する場合と同様に設けた各切出し箇所
からの試料の結晶化温度を測定することにより評価でき
る。本発明のフィルムロールでは、全試料の結晶化温度
の平均値を算出したとき、各箇所の試料の結晶化温度
が、例えば、前記平均値の±5℃以内(好ましくは±4
℃以内、さらに好ましくは±3℃以内)になるように均
一化されているのが望ましい。すなわち、各試料の結晶
化温度Cn(℃)と全試料の平均ガラス転移温度Cav
(℃)との差の絶対値(|Cn−Cav|)が、例え
ば、5℃以下(好ましくは4℃以下、さらに好ましくは
3℃以下)になるように均一化されているのが望まし
い。換言すれば、Cnの最大値(Cmax)とCavと
の差、及びCnの最小値(Cmin)とCavとの差の
いずれもが±5℃以内(好ましくは±4℃以内、さらに
好ましくは±3℃以内)であれば、前記要件を満足す
る。
【0046】なお結晶化温度は、フィルムから切出した
試料10±1mgを温度300℃で2分間加熱し、直ち
に液体窒素に入れて急冷した後、温度−40℃から30
0℃まで速度20℃/分で昇温し、示差走査熱量測定装
置(DSC)で熱流速曲線(DSC曲線)を求めること
により測定できる。結晶化温度は、前記熱流速曲線にお
ける発熱ピークの最大値を示す温度を意味する。
【0047】<融解温度>さらに前記フィルムが実質的
に結晶性を示す場合、フィルムの融解温度は180℃以
上(好ましくは185℃、さらに好ましくは195℃以
上)であるのが望ましい。前記結晶性のフィルムが高収
縮率用途や低温収縮用途に優れているのに対して、融解
温度が高い結晶性フィルムは高温でも熱収縮可能であり
汎用性に優れている。なお融解温度が高くなりすぎると
ラベル加工時のシール性(ヒートシール性、溶剤接着性
など)が低下したり、熱収縮率が低下してラベル収縮後
の仕上がり外観が低下する。従ってフィルムの融解温度
は、通常、230℃以下(好ましくは225℃以下、さ
らに好ましくは220℃以下である)。
【0048】また融解温度(℃)も、前記ガラス転移温
度(Tg)と同様に、フィルムの流れ方向に高いレベル
で均一化されているのが望ましい。融解温度が均一化さ
れていると、裁断時のトラブル(熱融着、カットミス)
やラベル同士のブロッキングの発生をさらに抑制するこ
とができる。しかも前記シール性の低下や熱収縮率の低
下(仕上がり外観の低下)を抑制でき、歩留まり低下を
防止できる。
【0049】融解温度の均一性は、前記ガラス転移温度
(Tg)を測定する場合と同様に設けた各切出し箇所か
らの試料の融解温度を測定することにより評価できる。
本発明のフィルムロールでは、全試料の融解温度の平均
値を算出したとき、各箇所の試料の融解温度が、例え
ば、前記平均値の±5℃以内(好ましくは±4℃以内、
さらに好ましくは±3℃以内)になるように均一化され
ているのが望ましい。すなわち、各試料の融解温度Mn
(℃)と全試料の融解温度Mav(℃)との差の絶対値
(|Mn−Mav|)が、例えば、5℃以下(好ましく
は4℃以下、さらに好ましくは3℃以下)になるように
均一化されている。換言すれば、Mnの最大値(Mma
x)とMavとの差、及びMnの最小値(Mmin)と
Mavとの差のいずれもが±5℃以内(好ましくは±4
℃以内、さらに好ましくは±3℃以内)であれば、前記
要件を満足する。
【0050】なお融解温度は、フィルムから切出した試
料10±1mgを温度300℃で2分間加熱し、直ちに
液体窒素に入れて急冷した後、温度−40℃から300
℃まで速度20℃/分で昇温し、示差走査熱量測定装置
(DSC)で熱流速曲線(DSC曲線)を求めることに
より測定できる。融解温度は、前記熱流速曲線における
吸熱ピークの最大値を示す温度を意味する。
【0051】<ポリエステル系フィルム>上述のような
特性を有する本発明のフィルムロールに巻回されるポリ
エステル系熱収縮性フィルムとしては、ポリエステル系
フィルムであって熱収縮性を有する限り特に限定されな
い。
【0052】ポリエステル系フィルム(熱収縮性ポリエ
ステル系フィルム)としては、ジカルボン酸成分と多価
アルコール成分とで構成されるフィルムが使用できる。
より詳細には、前記フィルムは、ベースユニット(例え
ば、ポリエチレンテレフタレートなどの結晶性ユニット
など)を構成する第1のジカルボン酸成分(例えば、テ
レフタル酸成分など)及び第1の多価アルコール成分
(例えば、エチレングリコール成分など)と、この第1
のジカルボン酸成分とは異なる第2のジカルボン酸成
分、及び/又は第1の多価アルコール成分とは異なる第
2の多価アルコール成分を含有している。第2のジカル
ボン酸成分及び/又は第2の多価アルコール成分(好ま
しくは第2のアルコール成分)によってフィルムの結晶
性の有無、熱的性質(熱収縮率、ガラス転移温度、結晶
化温度、融解温度など)を調整できる。
【0053】ジカルボン酸成分(第1のジカルボン酸成
分、第2のジカルボン酸成分)を形成するジカルボン酸
類としては、例えば、芳香族ジカルボン酸、そのエステ
ル形成誘導体、脂肪族ジカルボン酸などが利用可能であ
る。芳香族ジカルボン酸としては、例えば、テレフタル
酸、イソフタル酸、ナフタレン−1,4−もしくは−
2,6−ジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタ
ル酸などが挙げられる。またエステル誘導体としてはジ
アルキルエステル、ジアリールエステル等の誘導体が挙
げられる。脂肪族ジカルボン酸としては、ダイマー酸、
グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、
シュウ酸、コハク酸等が挙げられる。前記ジカルボン酸
成分のうち、イソフタル酸成分、ナフタレン−1,4−
もしくは−2,6−ジカルボン酸成分などはフィルムを
非晶化するために有用な成分であり、フィルムの熱収縮
性を高めることができる。
【0054】なお前記ジカルボン酸類に加えて、p−オ
キシ安息香酸等のオキシカルボン酸類;無水トリメリッ
ト酸、無水ピロメリット酸などの三価以上のカルボン酸
を必要に応じて併用してもよい。
【0055】第2のジカルボン酸成分の割合は、例え
ば、ジカルボン酸成分100モル%中、3〜80モル%
程度、好ましくは5〜75モル%程度、さらに好ましく
は10〜70モル%程度である。
【0056】前記多価アルコール成分(第1の多価アル
コール成分、第2の多価アルコール成分)は、ジオール
成分であってもよく、三価以上のアルコール成分であっ
てもよい。ジオール成分を形成するジオールには、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、2,2−ジエチ
ル−1,3−プロパンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メ
チル−1,5−ペンタンジオール、1,9−ノナンジオ
ール、1,10−デカンジオールなどのアルキレングリ
コール;1,4−シクロヘキサンジメタノールなどの環
状アルコール;ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、ポリオキシテトラメチレングリコール、ビス
フェノール化合物またはその誘導体のアルキレンオキサ
イド付加物などのエーテルグリコール類;ダイマージオ
ールなどが含まれる。三価以上のアルコールには、トリ
メチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトー
ルなどが含まれる。前記多価アルコール成分のうち、
1,4−シクロヘキサンジメタノール成分、ネオペンチ
ルグリコール成分などはフィルムを非晶化するために有
用な成分であり、フィルムの熱収縮性を高めることがで
きる。また1,4−ブタンジオール成分、プロピレング
リコール成分などは、フィルムのガラス転移温度を低下
させ、低温でも熱収縮可能にするのに有用な成分であ
る。
【0057】第2のアルコール成分の割合は、例えば、
多価アルコール成分100モル%中、3〜80モル%程
度、好ましくは5〜75モル%程度、さらに好ましくは
10〜70モル%程度である。
【0058】なおポリエステルは、ラクトン類(ε−カ
プロラクトンなど)の開環重合によって製造してもよ
い。
【0059】好ましい第2のジカルボン酸成分及び第2
のアルコール成分には、非晶性の成分(イソフタル酸成
分、ナフタレン−1,4−もしくは−2,6−ジカルボ
ン酸成分、1,4−シクロヘキサンジメタノール成分、
ネオペンチルグリコール成分など)が含まれる。これら
の成分のうち少なくとも一つを含有させると非晶性のフ
ィルムを得ることができる。非晶性のフィルムを得る場
合、非晶性のジカルボン酸成分の割合は、ジカルボン酸
成分100モル%中、例えば、15モル%以上、好まし
くは18モル%以上、さらに好ましくは20モル%以上
であり、非晶性の多価アルコール成分の割合は、多価ア
ルコール成分100モル%中、例えば、15モル%以
上、好ましくは18モル%以上、さらに好ましくは20
モル%以上である。
【0060】<滑材(微粒子)>本発明の熱収縮性ポリ
エステル系フィルムロールは、3次元表面粗さSRz、
及びSΔaを所定の範囲に制御するため、滑材を含有し
ている。
【0061】前記滑材としては、無機微粒子(無機滑
材)、有機塩微粒子、高分子微粒子などが挙げられる。
無機粒子には、炭酸塩(炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、炭酸バリウムなどの炭酸アルカリ土類金属塩な
ど)、硫酸塩(硫酸バリウムなどの硫酸アルカリ土類金
属塩など)、リン酸塩(リン酸リチウムなどのリン酸ア
ルカリ金属塩、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウム
などのリン酸アルカリ土類金属塩など)、酸化物系粒子
(酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化チタン、酸化ジル
コニウムなど)、カオリン、タルク、フッ化リチウムな
どが挙げられる。特に好ましい無機粒子は、シリカ粒子
である。このシリカ粒子は、1次粒子が凝集してできた
凝集体であることがさらに望ましい。シリカ粒子は、良
好なハンドリング性を有しており、しかも透明性の優れ
たフィルムを得るのに有用である。
【0062】有機塩粒子としては、蓚酸塩(蓚酸カルシ
ウムなどの蓚酸アルカリ土類金属塩など)、テレフタル
酸塩(カルシウム塩、マグネシウム塩、バリウム塩など
のアルカリ土類金属塩、亜鉛塩、マンガン塩など)など
が挙げられる。
【0063】高分子粒子としては、ジビニルベンゼン、
スチレン、(メタ)アクリル酸などのビニル系モノマー
の単独又は共重合体、ポリテトラフルオロエチレン、ベ
ンゾグアナミン樹脂、熱硬化性尿素樹脂、熱硬化性フェ
ノール樹脂などが挙げられる。好ましい高分子粒子は、
架橋高分子粒子である。
【0064】滑材の粒径及び含有量は、3次元表面粗さ
SRz及び/又はSΔaを所定の範囲に制御できる限り
特に限定されないが、例えば、下記の範囲から選択す
る。
【0065】粒径: 例えば、0.01μm以上(好ま
しくは0.05μm以上、さらに好ましくは1μm以
上)、4μm以下(好ましくは3.5μm以下、さらに
好ましくは3μm以下) 滑材の粒径が小さすぎると、3次元表面粗さSRz及び
/又はSΔaが小さくなり過ぎる場合がある。また滑材
の粒径が大きすぎると、3次元表面粗さSRz及び/又
はSΔaが大きくなり過ぎる場合がある。
【0066】含有量: 例えば、0.02質量%以上
(好ましくは0.03質量%以上、さらに好ましくは
0.04質量%以上)、0.5質量%以下(好ましくは
0.4質量%以下、さらに好ましくは0.2質量%以
下) 滑材の含有量が少なすぎると、3次元表面粗さSRzが
小さくなり過ぎる場合がある。また滑材の含有量が多す
ぎると、3次元表面粗さSRzが大きくなり過ぎる場合
がある。
【0067】[製造方法]本発明では、単独の原料チッ
プからフィルムロールを製造してもよいが、複数種の原
料チップ(原料ペレット)を混合し、押出機から押出し
て製膜した後、延伸することによって熱収縮性フィルム
を製造し、このフィルムを巻き取ることによって前記フ
ィルムロールを製造するのが望ましい。複数種の原料チ
ップを混合するのは、チップの配合比を調整することに
よって、ラベルの用途に応じてフィルムの物性を簡単に
調製できるためだけでなく、複数種の原料チップを混合
すると、各チップ間で熱的特性や滑材含有量などが異な
るためフィルムの熱的特性や3次元表面粗さSRzなど
が特に安定し難いにも拘らず、本発明によれば、前記熱
的特性(ガラス転移温度、結晶化温度、融解温度など、
好ましくはガラス転移温度)や3次元表面粗さSRzな
どを安定化させることができ、特に有用であるためであ
る。
【0068】<原料ポリエステル系チップの製造方法>
ポリエステル系チップの製造方法は特に限定されず、公
知の方法(溶融重合法、その他の重合法など)によって
得ることができる。溶融重合法としては、例えば、ジカ
ルボン酸とグリコール類との直接反応から得られるオリ
ゴマーを重縮合する方法(直接重合法)、ジカルボン酸
のジメチルエステル体とグリコールとをエステル交換反
応させたのちに重縮合する方法(エステル交換法)、そ
の他の任意の製造法を適用できる。前記重合に際して
は、ホモポリエステル及び共重合ポリエステルのいずれ
を製造してもよい。ポリエステルの重合度は、極限粘度
(固有粘度)にして0.5〜1.3dl/g程度のもの
が好ましい。
【0069】重合触媒としては、慣用の種々の触媒が使
用でき、例えば、チタン系触媒、アンチモン系触媒、ゲ
ルマニウム系触媒、スズ系触媒、コバルト系触媒、マン
ガン系触媒など、好ましくはチタン系触媒(チタニウム
テトラブトキシドなど)、アンチモン系触媒(三酸化ア
ンチモンなど)、ゲルマニウム系触媒(二酸化ゲルマニ
ウムなど)、コバルト系触媒(酢酸コバルトなど)など
が挙げられる。
【0070】ポリエステルには、フィルムロールを製造
したときの3次元表面粗さSRzなどを制御するため、
前記重合触媒の他に、上記滑材(微粒子)を添加する。
滑材(微粒子)の添加時期は特に限定されず、ポリエス
テルの重合工程の任意の段階で添加してもよく、ポリエ
ステルの製造後に該ポリエステルを再溶融させてから添
加してもよい。なお本発明では、通常、複数のポリエス
テル系チップを混合してフィルムロールを製造するが、
全てのチップに滑材を添加しておく必要はなく、1つの
チップに滑材を添加しておき、該チップをマスターバッ
チとして使用するのが簡便である。
【0071】またポリエステルには、着色やゲル発生な
どの不都合を抑制するため、前記重合触媒及び滑材以外
に、リン酸やリン酸エステル誘導体(リン酸トリエチル
エステルなど)などのリン酸類、金属塩(酢酸マグネシ
ウム、塩化マグネシウムなどのMg塩;酢酸カルシウ
ム、塩化カルシウムなどのCa塩;酢酸マンガン、塩化
マンガンなどのMn塩;塩化亜鉛、酢酸亜鉛などのZn
塩;塩化コバルト、酢酸コバルトなどのCo塩など)な
どを添加してもよい。リン酸類の添加量は、ポリエステ
ル中の燐原子の濃度が200ppm(質量基準)以下に
なる程度であり、金属塩の添加量は、ポリエステル中の
金属イオン濃度が300ppm(質量基準)以下になる
程度である。リン酸類や金属塩を添加し過ぎると、ポリ
エステルの着色が顕著になるのみならず、ポリエステル
の耐熱性や耐加水分解性が低下する。
【0072】リン酸類と金属塩とを添加する場合、総P
量(P)と総金属イオン量(M)とのモル原子比(P/
M)が、0.4〜1.0となるように添加するのが望ま
しい。前記割合で添加すると、前記耐熱性の低下や耐加
水分解性の低下を防止できる。なお前記割合を逸脱する
と、フィルムが着色したり、フィルム中に粗大粒子が混
入する場合がある。
【0073】上記リン酸類及び金属塩の添加時期は特に
限定されないが、一般的には、リン酸類は重縮合反応前
に添加するのが好ましく、金属塩は原料仕込み時、すな
わちエステル交換前またはエステル化前に添加するのが
好ましい。
【0074】さらに必要に応じて、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、帯電防止剤、着色剤、抗菌剤等を添加すること
もできる。
【0075】<原料チップの混合・押出・製膜>本発明
では、上述したように、通常、熱的特性(ガラス転移温
度など)や滑材含有量が異なる複数種の原料チップを混
合し、押出して製膜している。例えば、ポリエステル系
フィルムを製造する場合、組成や重合度など(特に組
成)が異なるポリエステル系チップを混合することが多
い。組成が異なるチップを混合することにより、フィル
ム中の組成を簡単に調整することができ、フィルムの結
晶性や熱的特性を制御することができる。また滑材を含
有するチップ(マスターバッチ)を用い、滑材を含有し
ないチップと混合すれば、簡便に滑材含有量を制御する
ことができる。
【0076】ポリエステル系チップを混合する場合、複
数種のホモポリエステルチップを混合してもよく、複数
種の共重合ポリエステルチップを混合してもよく、ホモ
ポリエステルチップと共重合ポリエステルチップとを混
合してもよい。ホモポリエステルチップ及び共重合ポリ
エステルチップとしては、フィルム中のジカルボン酸成
分及び多価アルコール成分を上述の組成に調整できる種
々のチップが使用できるが、好ましいホモポリエステル
チップには、ポリエチレンテレフタレートチップ、ポリ
ブチレンテレフタレートチップ、ポリシクロへキシレン
ジメチレンテレフタレートチップ、ポリエチレンナフタ
レートチップなどが含まれる。好ましい共重合ポリエス
テルチップには、ジカルボン酸成分がテレフタル酸成分
であり、多価アルコール成分がエチレングリコール成分
及び非晶性の多価アルコール成分(1,4−シクロヘキ
サンジメタノール成分、ネオペンチルグリコール成分な
ど)であるチップ;ジカルボン酸成分がテレフタル酸成
分及びナフタレン−1,4−又は−2,6−ジカルボン
酸成分であり、多価アルコール成分がエチレングリコー
ル成分、ダイマージオール成分、及びポリテトラメチレ
ングリコール成分(例えば、分子量500〜800程
度、好ましくは600〜700程度、特に650程度の
ポリテトラメチレングリコール成分)であるチップなど
が含まれる。
【0077】そして上述したように、複数種の原料チッ
プを混合して押し出す場合、通常の方法に従って混合・
押出しするとフィルムの熱的特性や滑材含有量(すなわ
ちフィルムの3次元表面粗さSRz)が安定し難いた
め、本発明では特定の方法で混合・押出しすることによ
り、フィルムの熱的特性や3次元表面粗さSRzを安定
化している。
【0078】すなわち通常の方法で複数種の原料チップ
を混合・押出しする場合、具体的には、下記(1)又は
(2)で示す手順を採用することが多い。(1)複数種
の原料チップを混合用ホッパに連続式又は間欠式に供給
し、必要に応じて緩衝ホッパを介し、最終的に押出機直
前又は直上のホッパ(最終ホッパ)に供給する方法。 (2)最終ホッパで各原料チップを混合し、押出機の押
出量に合わせて前記混合チップを定量的に押出機に供給
し、製膜する方法。
【0079】ところが最終ホッパ内のチップ残量が多い
場合と少ない場合とでは、最終ホッパから押出機へと供
給される混合チップの組成が異なってくるという原料偏
析(原料偏在)の現象が発生していることを本発明者等
は見出した。この現象は最終ホッパの容量や形状が不適
切な場合に発生し易く、特に各原料チップの形状や比重
が互いに異なる場合に顕著に現れる。その結果、フィル
ムの流れ方向の熱的特性や3次元表面粗さSRzが大き
く変動してしまう虞がある。
【0080】熱的特性が均一化されたフィルムを得る方
法としては、最終ホッパ内での原料偏析(原料偏在)を
抑止する方法、例えば、(1)各原料チップの形状を合
わせる方法、(2)微粉状の原料チップを低減する方
法、(3)最終ホッパの形状を適正化する方法、(4)
最終ホッパの容量を適正化する方法などが挙げられる。
【0081】(1)各原料チップの形状を合わせる方法 各原料チップの形状を合わせると、前記原料偏析を低減
できる。すなわちチップの大きさに違いがあると、最終
ホッパ内を混合チップが落下していくときに、小さいチ
ップは先に落下し易いため、最終ホッパ内のチップ残量
が少なくなると、大きいチップの比率が多くなって、原
料偏析が現われる。これに対して、各原料チップの形状
を合わせると、小さいチップが先に落下するのを防止で
き、原料偏析を低減できる。
【0082】例えばポリエステル系チップは、通常、重
合後の溶融状態で重合装置よりストランド状で取り出さ
れ、直ちに水冷した後、ストランドカッターでカットし
て形成される。このためポリエステル系チップは、通
常、横断面が楕円形の楕円柱状となる。従って各ポリエ
ステル系チップの形状を合わせる場合、各ポリエステル
系チップの横断面楕円の平均長径(mm)及び平均短径
(mm)、並びに平均チップ長さ(mm)を合わせるの
が望ましい。
【0083】好ましくは使用量の最も多い原料チップ
(最多チップ)に混合する他の原料チップとして、その
横断面楕円の平均長径(mm)及び平均短径(mm)、
並びに平均チップ長さ(mm)が最多チップのそれらに
対して、それぞれ±20%以内の範囲となるチップ、好
ましくはそれぞれ±15%以内の範囲となるチップを使
用する。
【0084】(2)微粉状の原料チップを低減する方法 使用する原料チップの削れ等により発生する微粉体(微
粉状の原料チップ)は、原料偏析の発生を助長するの
で、前記微粉体の比率を低減することによっても、原料
偏析を抑制できる。
【0085】原料チップ中の微粉体の比率は、原料チッ
プが押出機に入るまでの全工程を通じて、1質量%以内
に制御することが好ましく、0.5質量%以内に制御す
ることがさらに好ましい。
【0086】微粉体を低減する方法としては、例えば、
工程内で発生する微粉体を除去する方法が採用できる。
例えば、篩やサイクロン式エアフィルタを用いて、微粉
体を除去することができる。
【0087】(3)最終ホッパの形状を適正化する方法 例えば、最終ホッパとして、漏斗状ホッパを用い、その
斜辺(側壁)を垂直に近づける方法が挙げられる。斜辺
(側壁)を垂直に近づければ、大きいチップも小さいチ
ップと同様に落とし易くすることができ、内容物の上端
部が水平面を保ちつつ下降していくため、原料偏析の低
減に効果的である。
【0088】前記斜辺(側壁)の傾斜角は、例えば、6
5゜以上、好ましくは70°以上である。なお、斜辺
(側壁)の傾斜角とは、漏斗状の斜辺(側壁)と、水平
な線分との間の角度である。
【0089】最終ホッパの上流に複数のホッパ(各チッ
プ供給用のホッパなど)を使用する場合、これら複数の
ホッパにおいても、傾斜角を65゜以上、好ましくは7
0゜以上とするのが好ましい。
【0090】(4)最終ホッパの容量を適正化する方法 最終ホッパで混合した混合チップを、時間をかけて前記
最終ホッパから押出機へ吐出すると、フィード中に混合
チップの偏析(偏在)が発生する場合がある。
【0091】従ってホッパ内の混合チップの存在時間を
短くするようにすれば、すなわち比較的短時間で混合チ
ップを排出できる程度にホッパの容量を小さくすれば、
原料偏析を抑制できる。
【0092】ホッパの適正な容量としては、例えば、
(押出機の1時間当たりの吐出量)の5〜120質量%
の範囲内、好ましくは(押出機の1時間当たりの吐出
量)の10〜100質量%の範囲内程度である。
【0093】上記原料偏析を低減する方法(1)〜
(4)は、いずれか一つを採用してもよく、複数採用し
てもよいが、好ましくは方法(1)(各原料チップの形
状を合わせる方法)を採用し、必要に応じて残りの方法
(2)〜(4)を採用する。
【0094】複数種の原料チップの混合手順としては、
上記従来の手順のいずれを採用してもよいが、押出機直
上のホッパ(最終ホッパ)で各原料チップを連続的に押
出機へ定量供給しながら、各原料チップを混合する方法
が最も好ましい。また、原料チップサイズを前述の範囲
内に制御したものを予め混合した後、いくつかの中間
(緩衝)ホッパを介して、最終ホッパおよび押出機に供
給してもよい。複数種の原料チップを混合する際には、
連続供給式の定量供給装置からホッパ内に複数種の原料
チップを定量的に供給しながら混合する方法、ブレンダ
ー等を使用して事前に混合する方法などが採用できる
が、後者の場合には、混合物の排出時に原料偏析が発生
しないように、原料チップサイズ等に留意することが好
ましい。
【0095】なお前記原料チップは、押出し前の適当な
段階で乾燥しておくのが望ましい。例えば、原料チップ
を乾燥機(ホッパドライヤー、パドルドライヤー、真空
乾燥機など)を用いて乾燥し、押出機を用いて適当な温
度(例えば、200〜300℃程度)でフィルム状に押
してもよく、未乾燥の原料チップをベント式押出機内で
水分を除去しながら適当な温度(例えば、200〜30
0℃程度)でフィルム状に押し出してもよい。
【0096】押出しに際してはTダイ法、チューブラ法
など、既存の種々の方法が採用できる。押出し後は、キ
ャスティングロールなどの冷却用ロールで急冷すること
によって、未延伸フィルムを得るのが望ましい。
【0097】<延伸>そして本発明では、前記未延伸フ
ィルムを、フィルムの種類に応じて適当な倍率で延伸す
ることによって、フィルムの熱収縮率を上記所定の範
囲、すなわち最大収縮方向の熱収縮率が20%以上にな
るように制御している。
【0098】延伸処理のタイミングは特に限定されず、
例えば、前記冷却用ロール(キャスティングロールな
ど)による冷却後、一旦ロール状に巻き取り、このロー
ルからフィルムを引き出して延伸処理してもよく、該冷
却後、ロール状に巻き取ることなく連続的に延伸処理し
てもよい。
【0099】延伸方向(フィルムの最大収縮方向)は、
フィルムの横(幅)方向であってもよく、フィルムの縦
方向(流れ方向)であってもよいが、延伸方向をフィル
ムの横(幅)方向にすることが生産効率の点で実用的で
あるため、以下、延伸方向(最大収縮方向)を横方向と
する場合の延伸法を例にとって説明する。なお、延伸方
向(フィルムの最大収縮方向)をフィルム縦(長手)方
向とする場合は、下記方法における延伸方向を90゜変
える等、通常の操作に準じて延伸すればよい。
【0100】横方向に延伸する場合、テンターなどの慣
用の延伸手段を用いて延伸処理することができる。
【0101】最大収縮方向(この例では、横方向)の延
伸倍率は、熱収縮率を20%以上にでき、かつ3次元表
面粗さSRzを所定の範囲に制御できる限り特に限定さ
れず、フィルムの種類に応じて適宜選択できるが、延伸
倍率が適正でない場合には滑材による突起形成が不十分
となる場合があるため、例えば、2.3〜7.3倍程
度、さらに好ましくは2.5〜6.0倍程度とする。延
伸温度は、通常の方法に従って設定できる。
【0102】なお延伸は、最大収縮方向(この例では、
横方向)のみに延伸する1軸延伸に限定されず、前記最
大収縮方向と異なる方向(例えば、直交方向;この例で
は、フィルムの縦方向)にも延伸する2軸延伸を行って
もよい。異方向(この例では、縦方向)への延伸倍率
は、前記最大収縮方向(横方向)への延伸倍率以下であ
ればよく、例えば、1倍〜4倍程度、好ましくは1.1
倍〜2倍程度である。2軸延伸のタイミングは特に限定
されず、例えば、逐次2軸延伸、同時2軸延伸のいずれ
でもよく、必要に応じて、再延伸を行ってもよい。ま
た、逐次2軸延伸を行う場合、延伸順序も特に限定され
ず、縦横、横縦、縦横縦、横縦横など、いずれの順序で
延伸してもよい。
【0103】延伸処理後は、60℃〜110℃の範囲内
の所定温度で、0〜15%の伸張あるいは0〜15%の
緩和をさせながら熱処理し、必要に応じて40℃〜10
0℃の範囲内の所定温度でさらに熱処理をするのが望ま
しい。
【0104】なお前記延伸処理に先立ってフィルムを予
備加熱しておいてもよい。予備加熱では、例えば、ガラ
ス転移温度(Tg)+0℃〜Tg+60℃程度の温度に
フィルムを加熱する。
【0105】上記延伸を行うにあたっては、フィルム厚
みを均一にするための種々の工夫を施すのが望ましい。
フィルム厚みを均一にすれば、フィルム走行中の蛇行を
抑制できるため、フィルムの加工性を高めることができ
る。またフィルム印刷時に、部分的に印刷が抜けてしま
うのを防止できる。
【0106】フィルム厚みを均一にする手段としては、
例えば、(1)延伸温度の制御、(2)延伸に伴う内部
発熱の抑制、(3)予備加熱(予熱)条件の制御、
(4)延伸の際のフィルム表面温度の均温化などが挙げ
られる。
【0107】(1)延伸温度の制御 延伸温度を制御する場合、延伸温度が高くなり過ぎない
ように制御する。延伸温度が高すぎると、フィルム厚み
分布値が大きくなり過ぎる場合がある。なお延伸温度が
高すぎると、この熱収縮性フィルムから得られたラベル
を容器に高速装着する際にラベルの腰の強さが不足する
場合もある。
【0108】延伸温度は、例えば、ガラス転移温度(T
g)+40℃以下(好ましくはTg+15℃以下)に制
御するのが望ましい。
【0109】なお厚みの均一性との関連は小さいが、前
記延伸温度は、ガラス転移温度(Tg)−20℃以上
(好ましくはTg−5℃以上)とするのが望ましい。延
伸温度が低すぎると、フィルムの熱収縮率が不足する場
合があり、さらにはフィルムの透明性が低下する場合が
ある。
【0110】(2)延伸に伴う内部発熱の抑制 延伸に伴うフィルムの内部発熱を抑制すると、延伸方向
(幅方向など)のフィルム温度斑を小さくでき、延伸後
のフィルム(熱収縮性フィルム)の厚みの均一性を高め
ることができる。
【0111】前記内部発熱を抑制するためには、加熱条
件を適宜制御して(例えば、熱風の供給速度を速くし
て)フィルムを加熱し易くするのが望ましい。加熱不足
の部分があると延伸配向に伴う内部発熱が発生するのに
対して、フィルムが十分に加熱されていると延伸時に分
子鎖が滑りやすくなるため、内部発熱が発生しにくくな
る。
【0112】前記加熱条件は熱伝達係数で示すと、例え
ば、0.0038J/cm2・sec・℃(0.000
9カロリー/cm2・sec・℃)以上、好ましくは
0.0054〜0.0084J/cm2・sec・℃
(0.0013〜0.0020カロリー/cm2・se
c・℃)程度である。
【0113】(3)予備加熱(予熱)条件の制御 予備加熱条件を制御する場合、フィルムを徐々に加熱す
るように制御するのが望ましい。予備加熱工程でフィル
ムを徐々に加熱すると、フィルムの温度分布を略均一に
できるため、延伸後のフィルム(熱収縮性フィルム)の
厚みの均一性を高めることができる。
【0114】前記加熱条件は熱伝達係数で示すと、例え
ば、0.00544J/cm2・sec・℃(0.00
13カロリー/cm2・sec・℃)以下程度である。
また予備加熱では、フィルム表面温度がTg+0℃〜T
g+60℃の範囲内の温度になるまで加熱するのが好ま
しく、熱風の温度はTg+10℃〜Tg+90℃程度で
あるのが好ましい。
【0115】前記熱伝達係数を達成する方法としては、
例えば、熱風の供給速度を遅くする方法などが挙げられ
る。
【0116】(4)延伸の際のフィルム表面温度の均温
化 フィルムを延伸するに際してフィルムの表面温度の変動
幅を小さくする(均温化する)と、フィルム全長に亘っ
て同一温度で延伸や熱処理することができる。そのため
厚みの均一性を高めることができ、さらにはフィルムの
熱収縮挙動を均一にすることもできる。
【0117】前記表面温度の変動幅は、任意のポイント
においてフィルムの表面温度を測定したときの各ポイン
トの温度が、例えば、フィルムの平均温度±1℃以内程
度であることが好ましく、平均温度±0.5℃以内であ
ることがさらに好ましい。
【0118】フィルムを延伸する際には、延伸前の予備
加熱工程、延伸工程、延伸後の熱処理工程、緩和処理、
再延伸処理工程などの種々の工程を経てフィルムを延伸
するため、これらの工程の一部又は全部で、フィルムの
表面温度の変動幅を小さくできる(均質化する)設備を
用いるのが好ましい。特に、フィルム全長に亘って厚み
を均一にするためには、予備加熱工程及び延伸工程にお
いて(さらに、必要に応じて延伸後の熱処理工程におい
て)、フィルムの表面温度の変動幅を小さくできる設備
を用いるのが好ましい。なお熱収縮率挙動を均一にする
場合には、延伸工程において、フィルムの表面温度の変
動幅を小さくできる設備を用いるのが好ましい。
【0119】前記フィルム表面温度の変動を小さくでき
る設備としては、例えば、フィルムを加熱するための熱
風の供給速度を制御するための風速制御手段(インバー
ターなど)を備えた設備、空気を安定的に加熱して前記
熱風を調製するための加熱手段[500kPa以下(5
kgf/cm2以下)の低圧蒸気を熱源とする加熱手段
など]を備えた設備などが挙げられる。
【0120】延伸によって得られる熱収縮性フィルムの
厚みは特に限定されないが、例えば、ラベル用途に使用
する場合、10〜200μm程度、好ましくは20〜1
00μm程度である。
【0121】そして前記熱収縮性フィルムを巻取りコア
(芯)に巻き取ることにより、本発明の熱収縮性フィル
ムロールを製造できる。フィルムロールに巻き取るフィ
ルムは、幅200mm以上、長さ300m以上であるの
が好ましい。幅が200mm以上とするのは、フィルム
ロールの工業的な利用価値を高めるためである。また長
さが300m以上とするのは、フィルムの巻長が長い
程、フィルムの流れ方向に熱的特性(ガラス転移温度な
ど)が変動しやすくなるためであり、このような場合
に、熱的特性の変動を抑制する本発明を有効性を高める
ことができる。
【0122】ロールに巻回される熱収縮性フィルムの幅
は、好ましくは300mm以上、さらに好ましくは40
0mm以上である。またロールに巻回される熱収縮性フ
ィルムの長さは、好ましくは400m以上、さらに好ま
しくは500m以上である。
【0123】前記フィルムの幅の上限は特に制限されな
いが、取扱いのしやすさから、一般的には幅1500m
m以下である。また前記フィルムの長さの上限も特に制
限されないが、取り扱いのしやすさから、フィルム厚み
に応じて上限を定めてもよく、例えばフィルム厚み45
μmの場合、フィルム長さは6000m以下が好まし
い。
【0124】巻取りコアとしては、通常、プラスチック
コアや金属製コアを使用できる。これらコアの径は、例
えば、2〜10インチ程度(例えば、3インチ、6イン
チ、8インチなど)である。
【0125】上述のようにして得られた本発明の熱収縮
性フィルムロールは、原料偏析が抑制されているため、
フィルムの流れ方向に熱的特性(ガラス転移温度、結晶
化温度、融解温度など、特にガラス転移温度)、及び3
次元表面粗さSRzが安定している。
【0126】このようなフィルムロールは、収縮包装、
収縮ラベル、キャップシールなどの用途に広く使用でき
るが、本発明のフィルムロールは、チューブ化した後、
裁断することによって熱収縮性ラベルを製造するときの
裁断性に優れており、しかも容器側面全体を被覆するた
めのフルラベルを製造して容器に熱収縮させ、このフル
ラベル化容器を高温のままで梱包したときの耐ブロッキ
ング性にも優れているため、収縮ラベル(好ましくはフ
ルラベル)に使用するのが特に有用である。
【0127】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限
を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範
囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であ
り、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含され
る。なお実施例、比較例、及び参考例で使用するチップ
及びフィルムロールの組成及び物性の測定方法は、以下
の通りである。
【0128】(1)定常領域の確認と試料切り出し部の
設定 後述する実施例、比較例、及び参考例で得られた長さ1
000mのフィルムが巻回されたフィルムロールについ
て、フィルムの第2端部(巻き終り部)から20m間隔
で5点試料を切出し、フィルムの第1端部(巻き始め
部)から200m内側の部分から前記第1端部に向けて
20m間隔で5点の試料を切出し、これら試料の最大収
縮方向の最大熱収縮応力値を測定した(後述)。各試料
の最大熱収縮応力値は、3MPa以内の幅に収まってい
た。しかもフィルムの製造中、製造・延伸工程は安定し
ていた。従って各フィルムロールは、フィルムの全長に
亘って定常領域に該当していることが確認された。
【0129】このようなフィルムロールにおいて、定常
領域から試料を切り出し、下記各物性を測定した。すな
わち下記物性(3)「溶剤接着強度」、(6)「収縮仕
上がり性」、(10)「裁断性」、(11)〜(13)
「ブロッキング性」、(14)「走行性及び耐削れ性」
以外の測定においては、1番目の試料切り出し部をフィ
ルムの第2端部(巻き終わりから0m)とし、最終の試
料切り出し部は、フィルムの第1端部(巻き始めから0
m)とし、全部で11箇所の試料切り出し部から試料を
採取した。そして各試料切り出し部から10個の試料を
切り出し、各試料切り出し部における10個の試料の物
性の平均値を、その切り出し部における試料の物性値と
した[なお、(3)「溶剤接着強度」、(6)「収縮仕
上がり性」、(10)「裁断性」、(11)〜(13)
「ブロッキング性」、(14)「走行性及び耐削れ性」
の場合については、各測定項目のところで詳述する]。
【0130】(2)成分組成 各試料(チップ又はフィルム)を、クロロホルムD(ユ
ーリソップ社製)とトリフルオロ酢酸D1(ユーリソッ
プ社製)を10:1(体積比)で混合した溶媒に溶解さ
せて、試料溶液を調製し、NMR(「GEMINI−2
00」;Varian社製)を用いて、温度23℃、積
算回数64回の測定条件で試料溶液のプロトンのNMR
を測定した。NMR測定によるプロトンのピーク強度に
基づいて、試料を構成するモノマーの構成比率を算出し
た。NMR測定では、所定のプロトンのピーク強度を算
出して、多価アルコール成分100モル%中のエチレン
グリコール量、ネオペンチルグリコール量、または1,
4−ブタンジオール量を測定した。下記実施例及び比較
例において最も多いアルコール成分はエチレングリコー
ルであった。このエチレングリコール以外の成分のう
ち、最も多いアルコール成分(最多副次的アルコール成
分)、及び2番目に多いアルコール成分(第2副次的ア
ルコール成分)の含有率の試料間の変動(平均値、最大
値、最小値)を調べた。
【0131】(3)溶剤接着強度 フィルムロール(長さ1000m)のフィルムを全長に
亘って幅273mmにスリットして、再びロール状に巻
回し、温度30±1℃、相対湿度85±2%に制御した
環境内に250時間保管した。続いて、これに東洋イン
キ製造社製の草色、金色、白色のインキで3色印刷した
後、チューブ成形装置を用い、フィルムの両スリット端
のうち片端に、端縁部分には付着しないようにして1,
3−ジオキソランを2±1mm幅で片面塗布し(塗布
量:3.0±0.3g/mm2)、直ちにフィルムを折
り曲げて両スリット端部を重ね合わせて接着し、チュー
ブに加工した(加工速度:80mm/分)。このチュー
ブを平らに潰した状態で巻き取ってロール状とした。
【0132】上記のチューブロールから、約100m間
隔で試料を切り出す。1番目の試料切り出し部は、チュ
ーブの巻き終わり部分(巻き終わりから0m)とする。
また、最終の切り出し部は、チューブの巻き始め部分
(巻き始めから0m)とし、全部で11の試料を採取し
た。各試料切り出し部から得たチューブ状試料を、接着
箇所が中央になるように切り開いて、フィルム状試料と
した。このフィルム状試料から、長さ100mm、幅1
5mmのフィルム状試験片(n=10)を切り出して、
このフィルム状試験片を、チャック間距離を50mmに
セットした引張試験機(ボールドウイン社製「STM−
T」)に、溶剤接着部がチャック同士の中央に位置する
ようにセットして、温度23℃、引張速度200mm/
分の条件で引張試験を行い、接着部分の剥離強度を測定
し、これを溶剤接着強度とする。なお各試料切り出し部
から10個の試料を切り出し、各試料切り出し部におけ
る10個の試料の溶剤接着強度の平均値を、その切り出
し部における試料の溶剤接着強度とした。
【0133】上記溶剤接着強度の試料間の変動(平均
値、最大値、最小値)を調べた。
【0134】(4)熱的特性(ガラス転移温度、結晶化
温度、融解温度) セイコー電子工業(株)製のDSC装置(型式:DSC
220)を用い、上述の方法に従って、全ての試料の熱
的特性(ガラス転移温度、結晶化温度、融解温度)を測
定した。
【0135】上記熱的特性の試料間の変動(平均値、最
大値、最小値)を調べた。
【0136】(5)最大収縮方向の熱収縮率 フィルムを長手方向およびその直交方向に沿うように1
0cm×10cmの正方形に裁断し、85℃±0.5℃
の温水中に、無荷重状態で10秒間浸漬して熱収縮させ
た後、直ちに25℃±0.5℃の水中に10秒浸漬した
後、試料の縦および横方向の長さを測定し、下記式に従
って求めた。 熱収縮率(%)=100×(収縮前の長さ−収縮後の長
さ)÷(収縮前の長さ) 最も収縮率の大きい方向を最大収縮方向とした。
【0137】上記最大収縮方向の熱収縮率の試料間の変
動(平均値、最大値、最小値)を調べた。
【0138】(6)フルラベル形成時の収縮仕上り性 上記(3)「溶剤接着強度」測定において使用したサン
プリング後のチューブロールを、再使用する。すなわち
長さ1000mのチューブロールに約100m間隔で形
成されたサンプリング部においてチューブロールを切断
し、長さ100mのチューブを10本作成し、さらに1
00mチューブの両端に残存するサンプリング部を切り
落として、100mチューブの形を整えた。10本の1
00mチューブのうち7本を、間隔16cmで裁断する
ことによって、フルラベル用の熱収縮性ラベルを作成し
た。得られた熱収縮性フルラベル全量に対して、以下の
収縮仕上がり性試験を行った。すなわち、容量300m
lの密栓可能なガラス瓶に熱収縮性フィルムラベルを装
着して、フジ・アステック社製のスチームトンネル(型
式:SH−1500−L)に、トンネル通過時間10
秒、1ゾーン温度/2ゾーン温度=80℃/90℃の条
件で通過させ、前記ガラス瓶の側面全体と栓の一部まで
を前記熱収縮性フルラベルで被覆した。
【0139】不具合(シワの発生、ラベル端部の折れこ
み、色斑、収縮不足)の有無を目視で判断し、収縮仕上
がり性を5段階で評価した。基準は、5:仕上がり性最
良、4:仕上がり性良、3:不具合が少し有り(2ヶ所
以内)、2:不具合有り(3〜5ヶ所)、1:不具合多
い(6ヶ所以上)として、4以上を合格、3以下を不合
格とした。そして下記式に基づいて不良率を算出した。
【0140】不良率=(不合格のラベルの数)÷(全て
のラベルの数)×100 (%) (7)最大熱収縮応力値 最大収縮方向の長さが200mm、幅20mmの試料を
用意し、熱風式加熱炉を備えた引張試験機(東洋精機製
「テンシロン」)の加熱炉内を90℃に加熱しておき、
送風を止め、加熱炉内に試料をセットする。チャック間
距離は100mm(一定)とする。加熱炉の扉を速やか
に閉めて、送風(90℃、吹き出し速度5m/s)を再
開し、熱収縮応力を検出・測定する。チャートから最大
値を読み取り、これを最大熱収縮応力値(MPa)とし
た。
【0141】上記最大熱収縮応力値の試料間の変動(平
均値、最大値、最小値)を調べた。
【0142】(8)最大収縮方向と直交する方向におけ
る熱収縮率 前記(5)の最大収縮方向の熱収縮率の測定において、
最大収縮方向に直交する方向においても熱収縮率を求め
た。
【0143】上記直交方向の熱収縮率の試料間の変動
(平均値、最大値、最小値)を調べた。
【0144】(9)3次元表面粗さSΔa、SRz サンプリングした試料の表面を、フィルムロールの長手
方向に沿って触針(測定長1mm、カットオフ値0.2
5mm)した。なお前記触針は、触針式3次元粗さ計
(ET−30K、株式会社小坂製作所製)を用いた(針
半径2μm、荷重30mg)。前記触針によって得られ
た長さ1mmの凹凸プロフィールを2μピッチで500
点に分割し、各店の高さを3次元粗さ解析装置(AT−
30K、株式会社小坂製作所製)に取り込ませた。
【0145】上記と同様の操作を、フィルムロールの幅
方向に2μm間隔で、連続的に150回(すなわちフィ
ルムの幅方向0.3mmに亘って)行った。そして前記
解析装置に計算させることにより、3次元表面粗さSΔ
a及びSRzを求めた。
【0146】上記3次元表面粗さSΔa、SRzの試料
間の変動(最大値、最小値)を調べた。
【0147】(10)裁断性(不良率) 前記(6)「収縮仕上がり性」評価のときに作成した1
0本の100mチューブのち1本を裁断して、裁断性
(不良率)を評価した。より詳細には、前記チューブを
速度10m/分で送り出しながら、該チューブのうち印
刷が施されていない部分を裁断機で連続的に裁断し(裁
断間隔=約8cm)、8cmラベルを製造した。裁断部
を手で開口し、裁断性を3段階で評価した。基準は、
○:抵抗なく開口できる、△:開口時に抵抗あり、×:
開口時の抵抗大または開口不能として、○を合格とし
た。そして下記式に基づいて不良率を算出した。
【0148】不良率=(不合格のラベルの数)÷(全て
のラベルの数)×100 (%) (11)ホットウォーム保管時のフルラベルのブロッキ
ング発生率 前記(6)「収縮仕上がり性」試験において得られたフ
ルラベル化したガラス瓶を用いる。収縮仕上がり試験直
後では、このフルラベル化ガラス瓶の表面は高温となっ
ている。そして試験直後のフルラベル化ガラス瓶のうち
約1/2を、ラベル同士が互いに接触するようにして段
ボール箱(3×4=12個入り)に順次箱詰めした。こ
のダンボール箱を温度50±1℃に制御した室内に24
時間保管した後取り出し、ラベル同士のブロッキングの
程度を3段階で評価した。基準は、○:ブロッキングな
し、△:ブロッキングがあるものの、剥離したときに跡
が残らない、×:ブロッキングがあり、剥離跡が残ると
して、○及び△を合格とした。そして下記式に基づいて
ブロッキング発生率を算出した。
【0149】ブロッキング発生率=(不合格のラベルの
数)÷(全てのラベルの数)×100 (%) (12)常温保管時のフルラベルのブロッキング発生率 残り約1/2のフルラベル化ガラス瓶を用い、保管温度
を約20℃とする以外は、上記(11)の「ホットウォ
ーム時のブロッキング発生率」と同様にした。
【0150】(13)ホットウォーム保管時の部分ラベ
ルのブロッキング発生率 前記(6)「収縮仕上がり性」評価のときに製造した1
0本の100mチューブのうち2本を、間隔8cmで裁
断することによって、部分ラベル用の熱収縮性ラベルを
作成した。この熱収縮性部分ラベルを用い、前記(6)
「収縮仕上がり性」評価と同様にして、部分的にラベル
化したガラス瓶を製造した。この部分ラベル化ガラス瓶
を、前記(11)「ホットウォーム保管時のフルラベル
のブロッキング発生率」と同様に処理することにより、
部分ラベルのときのブロッキング発生率を調べた。
【0151】(14)フィルム走行性及び耐削れ性 前記(3)「溶剤接着強度」とは別に、フィルムを全長
に亘って幅100mmにスリットしてテープ状とした。
このテープを巻き取ってロールとした後、このロールか
らテープを引き出し、0.2m間隔で並ぶ金属製ガイド
ロールに掛け渡した後、巻き取り用のロールに接続し
た。そして該テープ全てを速度100m/分で走行させ
た。走行後のテープの表面の擦り傷の量及びガイドロー
ルの表面に発生する白粉の量を目視で観察し、下記基準
に従って評価した。
【0152】(A)走行性 1級:擦り傷がかなり多い 2級:擦り傷が多い 3級:擦り傷ややあり 4級:擦り傷ほとんどなし 5級:擦り傷なし (B)耐削れ性 1級:白粉の発生が非常に多い 2級:白粉の発生が多い 3級:白粉の発生ややあり 4級:白粉の発生ほぼなし 5級:白粉の発生なし 合成例1(ポリエステル系チップの合成) 撹拌機、温度計および部分環流式冷却器を備えたステン
レススチール製オートクレーブに、ジカルボン酸エステ
ルとしてのジメチルテレフタレート(DMT)と、多価
アルコールとしてのエチレングリコール(EG)及びネ
オペンチルグリコール(NPG)[EG/NPG=70
/30(モル比)]を、多価アルコールがモル比でDM
Tの2.2倍になるように仕込み、エステル交換触媒と
しての酢酸亜鉛0.05モル%(酸成分に対して)と、
重縮合触媒としての三酸化アンチモン0.025モル%
(酸成分に対して)を添加した後、生成するメタノール
を系外へ留去しながらエステル交換反応を行った。その
後、温度280℃、圧力26.7Pa(0.2Tor
r)の減圧条件下で重縮合した。得られた共重合ポリエ
ステルを重合装置よりストランド状で取り出し、直ちに
水冷した後、ストランドカッターでカットした。得られ
たポリエステル系チップ(チップA)の固有粘度は0.
70dl/gであり、チップの平均長さは4.0mm、
チップ横断面の平均長径は3.6mm、平均短径は2.
8mmであった。
【0153】合成例2〜4 合成例1と同様な方法により、表1に示すチップB〜G
を得た。なお、表中、DMTはテレフタル酸成分を、E
Gはエチレングリコール成分を、BDはブタンジオール
成分を、NPGはネオペンチルグリコール成分を、DE
Gはジエチレングリコール成分を示す。
【0154】また前記チップCに種々の粒径を有する無
機滑材(粒径:0.007〜5.8μm、シリカ粒子)
を添加してマスターバッチを調整した(無機滑剤含有
量:0.7質量%)。前記マスターバッチは、無機滑材
の粒径の点で複数種調整したが、いずれもチップCと樹
脂成分及び形状が共通するため、チップC’と総称す
る。下記の実施例、比較例、及び参考例において、マス
ターバッチ(チップC’)の量を調節することによっ
て、フィルムロール中の無機滑剤の量及び粒径を調製し
た。
【0155】各チップの特性をまとめると、下記表1の
通りである。
【0156】
【表1】
【0157】なお上記表1中、極限粘度は以下のように
して求めた。すなわち、そもそも極限粘度は、チップ
0.1gを精秤し、25mlのフェノール/テトラクロ
ロエタン=3/2(質量比)の混合溶媒に溶解した後、
オストワルド粘度計で30±0.1℃で測定した。極限
粘度[η]は、下式(Huggins式)によって求め
られる。
【0158】
【数2】
【0159】ここで、ηsp :比粘度、t0:オストワル
ド粘度計を用いた溶媒の落下時間、t:オスワルド粘度
計を用いたチップ溶液の落下時間、C:チップ溶液の濃
度である。なお、実際の測定では、Huggins式に
おいてk=0.375とした下記近似式で極限粘度を算
出した。
【0160】
【数3】
【0161】ここで、ηr:相対粘度である。
【0162】実施例1 上記合成例で得られた各チップを別個に予備乾燥した。
チップA、チップC、チップC’及びチップDを単軸式
押出機直上のホッパーに定量スクリューフィーダーを用
いて連続的に別々に供給しながら、このホッパー内で各
チップを混合した(チップA:66質量%、チップC及
びC’の合計:9質量%、チップD:25質量%)。こ
の混合チップを押出機を用いて温度280℃で溶融押出
しし、キャスティングロールで急冷して、厚さ180μ
mの未延伸フィルムを得た。なお前記ホッパは、チップ
が約150kg入る容量を有しており、押出機の吐出量
は1時間当たり450kgである。また、ホッパー側壁
の傾斜角は70°である。
【0163】前記未延伸フィルムを1000m以上に亘
って連続的に延伸した。延伸では、温度100℃で10
秒間予熱した後、テンターを用いて温度80℃で横方向
に4.0倍延伸し、続いて温度80℃で10秒間熱処理
を行うことにより、厚さ45μmの熱収縮性ポリエステ
ル系フィルムを得た。熱収縮性フィルムを1000m連
続製造したときのフィルム表面温度の変動幅は、予熱工
程で平均温度±0.7℃、延伸工程で平均温度±0.5
℃、熱処理工程で平均温度±0.5℃の範囲内であっ
た。なおフィルムの表面温度は、赤外式の非接触表面温
度計を用いて測定した(以下の実施例、比較例でも同
じ)。得られたフィルムを幅500mm、長さ1000
mにスリットして、3インチの紙管に巻き取り、熱収縮
性フィルムロールを得た。
【0164】比較例1 チップが約400kg入る容量を有し、側壁の傾斜角が
60°であるホッパを直列に3個設置し、1段目のホッ
パにおいて、チップB65質量%、チップC及びC’の
合計10質量%、及びチップD25質量%を混合した
後、2段目のホッパ、及び3段目のホッパを経由して、
前記混合チップを単軸式押出機直上のホッパーに供給す
る以外は、実施例1と同様にして、厚さ45μmの熱収
縮性ポリエステル系フィルムを製造し、さらに実施例1
と同様にして熱収縮性フィルムロールを製造した。
【0165】実施例2 上記合成例で得られた各チップを別個に予備乾燥した。
チップA、チップC、チップC’、及びチップDを単軸
式押出機直上のホッパーに定量スクリューフィーダーを
用いて連続的に別々に供給しながら、このホッパー内で
混合した(チップA:51質量%、チップC及びC’の
合計:23質量%、チップD:26質量%)。この混合
チップを押出機を用いて温度280℃で溶融押出しし、
キャスティングロールで急冷して、厚さ180μmの未
延伸フィルムを得た。なお前記ホッパは、チップが約1
00kg入る容量を有しており、押出機の吐出量は1時
間当たり450kgである。また、ホッパー側壁の傾斜
角は75°である。
【0166】前記未延伸フィルムを1000m以上に亘
って連続的に延伸した。延伸では、温度105℃で10
秒間予熱した後、テンターを用いて温度75℃で横方向
に4.0倍延伸し、続いて温度75℃で10秒間熱処理
を行うことにより、厚さ45μmの熱収縮性ポリエステ
ル系フィルムを得た。熱収縮性フィルムを1000m連
続製造したときのフィルム表面温度の変動幅は、予熱工
程で平均温度±0.6℃、延伸工程で平均温度±0.5
℃、熱処理工程で平均温度±0.7℃の範囲内であっ
た。得られたフィルムを幅500mm、長さ1000m
にスリットして、3インチの紙管に巻き取り、熱収縮性
フィルムロールを得た。
【0167】比較例2 チップが約400kg入る容量を有し、側壁の傾斜角が
60°であるホッパを直列に3個設置し、1段目のホッ
パにおいて、チップB51質量%、チップC及びC’の
合計23質量%、及びチップD26質量%を混合した
後、2段目のホッパ、及び3段目のホッパを経由して、
前記混合チップを単軸式押出機直上のホッパーに供給す
る以外は、比較例1と同様にして、厚さ45μmの熱収
縮性ポリエステル系フィルムを製造し、さらに比較例1
と同様にして熱収縮性フィルムロールを製造した。
【0168】参考例1 上記合成例で得られた各チップを別個に予備乾燥した。
チップE、チップF、、及びチップGを単軸式押出機直
上のホッパーに定量スクリューフィーダーを用いて連続
的に別々に供給しながら、このホッパー内で混合した
(チップE:60質量%、チップF:25質量%、チッ
プG:15質量%)。この混合チップを押出機を用いて
温度280℃で溶融押出しし、キャスティングロールで
急冷して、厚さ180μmの未延伸フィルムを得た。な
お前記ホッパは、チップが約100kg入る容量を有し
ており、押出機の吐出量は1時間当たり450kgであ
る。また、ホッパー側壁の傾斜角は75°である。
【0169】前記未延伸フィルムを1000m以上に亘
って連続的に延伸した。延伸では、温度105℃で10
秒間予熱した後、テンターを用いて温度78℃で横方向
に4.0倍延伸し、続いて温度80℃で10秒間熱処理
を行うことにより、厚さ45μmの熱収縮性ポリエステ
ル系フィルムを得た。熱収縮性フィルムを1000m連
続製造したときのフィルム表面温度の変動幅は、予熱工
程で平均温度±0.5℃、延伸工程で平均温度±0.4
℃、熱処理工程で平均温度±0.5℃の範囲内であっ
た。得られたフィルムを幅500mm、長さ1000m
にスリットして、3インチの紙管に巻き取り、熱収縮性
フィルムロールを得た。
【0170】上記実施例、比較例、及び参考例における
チップ配合比と、実施例、比較例、及び参考例で得られ
た熱収縮性フィルムロールの物性を下記表2〜13に示
す。
【0171】
【表2】
【0172】
【表3】
【0173】
【表4】
【0174】
【表5】
【0175】
【表6】
【0176】
【表7】
【0177】
【表8】
【0178】
【表9】
【0179】
【表10】
【0180】
【表11】
【0181】
【表12】
【0182】
【表13】
【0183】表9より明らかなように、実施例1〜2、
比較例1〜2、及び参考例1のフィルムロールは、いず
れも最大収縮方向の熱収縮率が20%以上であり、熱収
縮性を有しているといえる。
【0184】ここで実施例1〜2及び参考例1のフィル
ムロールは、比較例1〜2のフィルムロールに比べる
と、表2より明らかなように配合チップの形状が揃って
いるため、表6より明らかなようにガラス転移温度がフ
ィルムの長手方向で安定している。そのため裁断性に優
れる(表13参照)。なお実施例1〜2及び参考例1の
フィルムロールは、最大収縮方向の熱収縮率も安定して
いる(表9参照)。そのため収縮仕上がり性にも優れる
(表13参照)。さらに実施例1〜2及び参考例1のフ
ィルムロールは、最多副次的アルコール成分の含有率、
第2副次的アルコール成分の含有率、溶剤接着強度、結
晶化温度、融解温度、最大熱収縮応力、及び直交方向の
熱収縮率などの点でも安定している(表3〜5,7〜
8,10参照)。
【0185】ところが参考例1のフィルムロールは、3
次元表面粗さSRzが小さすぎて(表12参照)、フル
ラベルとしたときのホットウォーム保管時の耐ブロッキ
ング性が悪く(表13参照)、また3次元表面粗さSΔ
aが小さすぎて(表12参照)、走行性(耐傷性)が悪
い。なお比較例1のフィルムロールも、3次元表面粗さ
SRz及びSΔaが小さすぎ、フルラベルとしたときの
ホットウォーム保管時の耐ブロッキング性及び走行性
(耐傷性)が悪く、比較例2のフィルムロールは、結晶
化温度及び融解温度が不均一であるため(表7〜8参
照)、ホットウォーム保管時の耐ブロッキング性が悪く
(表13参照)、また3次元表面粗さSRzが大きすぎ
るために(表12参照)、耐削れ性が悪い(表13参
照)。これらに対して、実施例1〜2のフィルムロール
は、適量の無機滑材を含有しているため(表2参照)、
三次元表面粗さSΔa及びSRzが適切な範囲に制御さ
れている(表12参照)。そのため、容器の側面全体に
ラベルとして被覆し(フルラベル)、ホットウォーム保
管しても耐ブロッキング性に優れ、さらにはフィルムの
走行性及び耐削れ性にも優れる(表13参照)。なお参
考例1のフィルムロールであっても、部分ラベルとして
使用する場合又は常温で保管する場合には、ボトル被覆
後の耐ブロッキング性に問題はない。
【0186】
【発明の効果】本発明によれば、複数種のチップから製
造された熱収縮性フィルムロールであっても、フィルム
の流れ方向のガラス転移温度及び3次元表面粗さSRz
が所定の範囲内に制御されているため、フィルムから加
工したチューブを裁断する時の熱融着や裁断性低下を防
止でき、さらには前記チューブを裁断したフルラベルを
熱収縮によって容器に密着し、得られた製品を高温のま
まで梱包するときのフルラベル同士のブロッキングを防
止することができる。このためフィルムロールの歩留ま
りを高めることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武川 善紀 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 伊藤 勝也 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 米田 茂 大阪市北区堂島浜二丁目2番8号 東洋紡 績株式会社本社内 (72)発明者 野瀬 克彦 大阪市北区堂島浜二丁目2番8号 東洋紡 績株式会社本社内 Fターム(参考) 4F210 AA24 AE01 AG01 RA03 RC02 RG02 RG04 RG43

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱収縮性ポリエステル系フィルムを巻き
    取ってなるフィルムロールであって、この熱収縮性フィ
    ルムロールは、フィルムの長さ方向にフィルム物性が安
    定している定常領域におけるフィルムの巻き始め側の端
    部を第1端部、巻き終わり側の端部を第2端部とし、上
    記第2端部の内側2m以内のところに1番目の試料切り
    出し部を、また上記第1端部の内側2m以内に最終の切
    り出し部を設けると共に、1番目の試料切り出し部から
    約100m毎に試料切り出し部を設けたとき、下記要件
    (1)、(2)及び(3)を満足することを特徴とする
    熱収縮性ポリエステル系フィルムロール。 (1)前記各試料切り出し部から切り出された10cm
    ×10cmの正方形状の各試料について、それぞれ85
    ℃の温水中に10秒間浸漬して引き上げ、次いで25℃
    の水中に10秒間浸漬して引き上げたとき、全ての試料
    について最大収縮方向の熱収縮率が20%以上である (2)前記各試料切り出し部から切り出された試料につ
    いてガラス転移温度を測定したとき、各試料のガラス転
    移温度が、全試料のガラス転移温度の平均値の±4℃以
    内である (3)前記各試料切り出し部から切り出された試料につ
    いて3次元表面粗さSRzを測定したとき、全試料の3
    次元表面粗さSRzが0.6〜1.5μmの範囲内であ
  2. 【請求項2】 さらに下記要件(4)を満足することを
    特徴とする請求項1に記載の熱収縮性ポリエステル系フ
    ィルムロール。 (4)前記各試料切り出し部から切り出された試料につ
    いて3次元表面粗さSΔaを測定したとき、全試料の3
    次元表面粗さSΔaが0.008〜0.04の範囲内で
    ある
  3. 【請求項3】 前記熱収縮性フィルムは、平均粒径が
    0.01〜3μmの滑材を、0.02〜0.5質量%の
    範囲で含有するものである請求項1又は2に記載の熱収
    縮性ポリエステル系フィルムロール。
  4. 【請求項4】 前記熱収縮性フィルムは、ガラス転移温
    度が異なる複数種の原料チップを混合した後、製膜及び
    延伸することによって得られるものであることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の熱収縮性ポリエス
    テル系フィルムロール。
  5. 【請求項5】 前記フィルムが実質的に非晶性である請
    求項1〜4のいずれかに記載の熱収縮性ポリエステル系
    フィルムロール。
  6. 【請求項6】 前記フィルムロールを構成するフィルム
    は、その結晶化温度が100℃以上を示す実質的に結晶
    性のフィルムであり、さらに下記要件(5)を満足する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の熱収
    縮性ポリエステル系フィルムロール。 (5)前記各切り出し部から切り出された試料について
    結晶化温度を測定したとき、各試料の結晶化温度が、全
    試料の結晶化温度の平均値の±5℃以内である
  7. 【請求項7】 前記フィルムロールを構成するフィルム
    は、その融解温度が180〜230℃を示す実質的に結
    晶性のフィルムであり、 さらに下記要件(6)を満足することを特徴とする請求
    項1〜4又は6のいずれかに記載の熱収縮性ポリエステ
    ル系フィルムロール。 (6)前記各切り出し部から切り出された試料について
    融解温度を測定したとき、各試料の融解温度が、全試料
    の融解温度の平均値の±5℃以内である
  8. 【請求項8】 幅200mm以上、長さ300m以上の
    フィルムを巻き取ったものである請求項1〜6のいずれ
    かに記載の熱収縮フィルムロール。
  9. 【請求項9】 使用量の最も多いポリマーと、このポリ
    マーとは組成の異なる他のポリマー1種以上を混合して
    溶融押出しする工程を含む熱収縮性ポリエステル系フィ
    ルムロールを製造する方法であって、 使用される各ポリマーの原料チップの形状を、長径およ
    び短径を有する楕円断面を有する楕円柱状とし、使用量
    の最も多いポリマー以外のポリマーの原料チップを、使
    用量の最も多いポリマーの原料チップの平均長径(m
    m)、平均短径(mm)および平均チップ長さ(mm)
    に対し、それぞれ±20%以内の範囲に含まれる平均長
    径(mm)、平均短径(mm)および平均チップ長さ
    (mm)のものとしておき、 さらに少なくとも1つの原料チップに粒径0.01〜4
    μmの滑材を入れ、該原料チップを混合することによっ
    て得られる前記フィルムロール中の滑材の量を0.02
    〜0.5質量%の範囲に制御することを特徴とする熱収
    縮性ポリエステル系フィルムロールの製造方法。
JP2002269725A 2001-09-18 2002-09-17 熱収縮性ポリエステル系フィルムロール Expired - Lifetime JP3678226B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002269725A JP3678226B2 (ja) 2001-09-18 2002-09-17 熱収縮性ポリエステル系フィルムロール

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-283833 2001-09-18
JP2001283833 2001-09-18
JP2002269725A JP3678226B2 (ja) 2001-09-18 2002-09-17 熱収縮性ポリエステル系フィルムロール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003165157A true JP2003165157A (ja) 2003-06-10
JP3678226B2 JP3678226B2 (ja) 2005-08-03

Family

ID=26622439

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002269725A Expired - Lifetime JP3678226B2 (ja) 2001-09-18 2002-09-17 熱収縮性ポリエステル系フィルムロール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3678226B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005037899A1 (ja) 2003-10-21 2005-04-28 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha 熱収縮性ポリエステル系フィルムおよび熱収縮性ポリエステル系フィルムロール
JP2005126590A (ja) * 2003-10-24 2005-05-19 Toyobo Co Ltd 熱収縮性ポリエステル系フィルム
CN100420707C (zh) * 2003-10-21 2008-09-24 东洋纺织株式会社 热收缩性聚酯类薄膜及热收缩性聚酯类薄膜卷
JP2008230225A (ja) * 2007-02-22 2008-10-02 Mitsubishi Plastics Ind Ltd ポリエステル系熱収縮性フィルムロール
JP2011122171A (ja) * 2011-02-16 2011-06-23 Toyobo Co Ltd 熱収縮性ポリエステル系フィルムおよびその製造方法
JP2014073688A (ja) * 2007-01-17 2014-04-24 Mitsubishi Plastics Inc ポリエステル系熱収縮性フィルムロール
CN114728723A (zh) * 2019-10-31 2022-07-08 东洋纺株式会社 热收缩性聚酯系薄膜卷

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005037899A1 (ja) 2003-10-21 2005-04-28 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha 熱収縮性ポリエステル系フィルムおよび熱収縮性ポリエステル系フィルムロール
CN100420707C (zh) * 2003-10-21 2008-09-24 东洋纺织株式会社 热收缩性聚酯类薄膜及热收缩性聚酯类薄膜卷
JP2005126590A (ja) * 2003-10-24 2005-05-19 Toyobo Co Ltd 熱収縮性ポリエステル系フィルム
JP2014073688A (ja) * 2007-01-17 2014-04-24 Mitsubishi Plastics Inc ポリエステル系熱収縮性フィルムロール
JP2008230225A (ja) * 2007-02-22 2008-10-02 Mitsubishi Plastics Ind Ltd ポリエステル系熱収縮性フィルムロール
JP2011122171A (ja) * 2011-02-16 2011-06-23 Toyobo Co Ltd 熱収縮性ポリエステル系フィルムおよびその製造方法
CN114728723A (zh) * 2019-10-31 2022-07-08 东洋纺株式会社 热收缩性聚酯系薄膜卷

Also Published As

Publication number Publication date
JP3678226B2 (ja) 2005-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4232777B2 (ja) 熱収縮性ポリエステル系フィルムロール
JP6835214B2 (ja) 熱収縮性ポリエステル系フィルム
JP6504010B2 (ja) ポリエステル系ラベルおよび包装容器
EP1120352A2 (en) Heat-shrinkable polyester films
KR20190035760A (ko) 열수축성 폴리에스테르계 필름 및 포장체
US20070104931A1 (en) Heat-shrinkable polyester film and heat-shrinkable polyester film roll
US20220403124A1 (en) Biaxially oriented polyester film and method for producing same
JP3678229B2 (ja) 熱収縮性ポリエステル系フィルムロール
JP2003165157A (ja) 熱収縮性ポリエステル系フィルムロール
JP3678221B2 (ja) 熱収縮性ポリエステル系フィルムロール及びラベルの製造方法
JP3678219B2 (ja) 熱収縮性ポリエステル系フィルムロール
CN100420707C (zh) 热收缩性聚酯类薄膜及热收缩性聚酯类薄膜卷
KR100566449B1 (ko) 열 수축성 폴리에스테르계 필름 롤
US20230323021A1 (en) Heat-shrinkable polyester film, heat-shrinkable label, and package product
JP2019178235A (ja) 熱収縮性ポリエステル系フィルム
TWI913306B (zh) 熱收縮性聚酯系膜、熱收縮性標籤、以及包裝體
JP3599010B2 (ja) 熱収縮性ポリエステル系フィルム及びその製造方法
JP3337032B1 (ja) 熱収縮性ポリエステル系フィルム
JP3678222B2 (ja) 熱収縮性ポリエステル系フィルムロール及びラベルの製造方法
JP2005066933A (ja) 熱収縮性ポリエステル系フィルムロールおよびその製造方法
JP7647768B2 (ja) 熱収縮性ポリエステル系フィルム
JP7364085B2 (ja) 熱収縮性ポリエステル系フィルム、熱収縮性ラベル、及び包装体
JP6708278B2 (ja) ポリエステル系ラベルおよび包装容器
JPH08230032A (ja) ポリエステルフィルムおよびその製造方法
JP2003012830A (ja) 熱収縮性ポリエステル系フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040803

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050307

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050419

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050502

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3678226

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080520

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090520

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090520

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100520

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100520

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110520

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110520

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130520

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130520

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term