JP2003165359A - 自動変速機制御装置、自動変速機制御方法及びそのプログラム - Google Patents

自動変速機制御装置、自動変速機制御方法及びそのプログラム

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JP2003165359A JP2001367349A JP2001367349A JP2003165359A JP 2003165359 A JP2003165359 A JP 2003165359A JP 2001367349 A JP2001367349 A JP 2001367349A JP 2001367349 A JP2001367349 A JP 2001367349A JP 2003165359 A JP2003165359 A JP 2003165359A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】変速機構の耐久性を向上させ、トルクの伝達効
率を高くする。 【解決手段】第1の動力源からのトルクが入力されるプ
ライマリプーリ126と、セカンダリプーリ131と、
セカンダリプーリ131と駆動輪との間に配設された第
2の動力源と、プライマリプーリ126とセカンダリプ
ーリ131との間に張設されたベルト132と、ベルト
132の挟持圧を発生させる挟持圧発生部と、挟持圧の
余裕量をプライマリプーリ126に入力されるトルクに
対応させて設定する余裕量設定処理手段92と、余裕量
に対応させて第2の動力源を駆動する動力源駆動処理手
段93とを有する。挟持圧の余裕量がプライマリプーリ
126に入力されるトルクに対応させて設定されるの
で、挟持圧を高くすることなく、駆動力を大きくするこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機制御装
置、自動変速機制御方法及びそのプログラムを記録した
記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機を搭載した車両におい
ては、エンジンを駆動することによって発生させられた
回転を、変速機構に伝達し、該変速機構において変速を
行い、変速が行われた後の回転を駆動輪に伝達して車両
を走行させるようにしている。
【0003】前記自動変速機には、有段変速機及び無段
変速機が有り、前記有段変速機においては、プラネタリ
ギヤユニットに回転を入力するための歯車要素、前記プ
ラネタリギヤユニットから回転を出力させるための歯車
要素等の組合せを変更することによって変速機構の変速
比を有段で変化させ、前記無段変速機においては、プラ
イマリプーリとセカンダリプーリとの間にベルトが張設
され、プライマリプーリ及びセカンダリプーリの半径方
向におけるベルトの位置、すなわち、有効径を変化させ
ることによって、変速機構の変速比を無段で変化させる
ようにしている。そのために、プライマリプーリ及びセ
カンダリプーリはそれぞれ固定シーブ及び可動シーブを
備え、該各可動シーブを油圧サーボ、電動機等の駆動部
によって移動させることにより、前記有効径を変化させ
るようになっている。
【0004】ところで、前記無段変速機においては、ベ
ルトの挟持圧が高いと、ベルトを介して伝達されるトル
ク、すなわち、伝達トルクの伝達効率が低くなってしま
う。そこで、ベルトの挟持圧を低くすることが考えられ
るが、ベルトの挟持圧を低くすると、道路の凹凸によっ
て車両が突き上げられたり、アクセルペダルが急激に踏
み込まれたりしたときに、変速機構において伝達トルク
が所定以上に変動することがある。その結果、プライマ
リプーリ又はセカンダリプーリとベルトとの間でスリッ
プが発生し、プライマリプーリ、セカンダリプーリ及び
ベルトが摩耗して変速機構の耐久性が著しく低下してし
まう。
【0005】そこで、プライマリプーリに入力されるト
ルク、すなわち、入力トルクをTiとしたとき、前記伝
達トルクが入力トルクTiより所定の値だけ大きくなる
ように、前記挟持圧を所定の余裕量だけ高くし、スリッ
プが発生するのを防止するようにしている。すなわち、
余裕量をmとしたとき、該余裕量mは、 m=(a−1)×Ti に設定される。なお、aは定数であり、該定数aは、例
えば、1.4にされ、その場合、余裕量mは、 m=0.4×Ti である。
【0006】また、エンジンの駆動状態、非駆動状態等
に応じて余裕量mを変更することができるようにした無
段変速機も提供されている(特開平6−288448号
公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の無段変速機においては、挟持圧が常に余裕量mだけ
高くなるので、トルクの伝達効率がその分低くなってし
まう。
【0008】本発明は、前記従来の無段変速機の問題点
を解決して、変速機構の耐久性を向上させることがで
き、トルクの伝達効率を高くすることができる自動変速
機制御装置、自動変速機制御方法及びそのプログラムを
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の自
動変速機制御装置においては、第1の動力源からのトル
クが入力されるプライマリプーリと、セカンダリプーリ
と、該セカンダリプーリと駆動輪との間に配設された第
2の動力源と、前記プライマリプーリとセカンダリプー
リとの間に張設されたベルトと、該ベルトの挟持圧を発
生させる挟持圧発生部と、前記挟持圧の余裕量を前記プ
ライマリプーリに入力されるトルクに対応させて設定す
る余裕量設定処理手段と、前記余裕量に対応させて前記
第2の動力源を駆動する動力源駆動処理手段とを有す
る。
【0010】本発明の他の自動変速機制御装置において
は、第1の動力源からのトルクが入力されるプライマリ
プーリと、セカンダリプーリと、該セカンダリプーリと
駆動輪との間に配設された第2の動力源と、前記プライ
マリプーリとセカンダリプーリとの間に張設されたベル
トと、該ベルトの挟持圧を発生させる挟持圧発生部と、
車両の走行環境を検出する走行環境検出部と、検出され
た走行環境に基づいて、前記挟持圧の余裕量を設定する
余裕量設定処理手段と、前記余裕量に対応させて前記第
2の動力源を駆動する動力源駆動処理手段とを有する。
【0011】本発明の更に他の自動変速機制御装置にお
いては、さらに、前記余裕量設定処理手段は、余裕量保
持条件が成立したかどうかを判断し、該余裕量保持条件
が成立した場合に、前記余裕量を所定の値に保持する。
【0012】本発明の更に他の自動変速機制御装置にお
いては、さらに、前記動力源駆動処理手段は、余裕量保
持条件が成立したかどうかを判断し、該余裕量保持条件
が成立した場合に、第2の動力源を駆動する。
【0013】本発明の更に他の自動変速機制御装置にお
いては、さらに、前記余裕量保持条件が成立した場合
に、第1の動力源の出力トルクの増大が抑制される。
【0014】本発明の更に他の自動変速機制御装置にお
いては、さらに、前記余裕量設定処理手段は、余裕量保
持条件が成立したかどうかを判断し、該余裕量保持条件
が成立しない場合に、前記余裕量を走行環境に対応させ
て補正する。
【0015】本発明の更に他の自動変速機制御装置にお
いては、さらに、前記余裕量保持条件は、前記走行環境
に基づいて判断される所定の条件が成立した場合に成立
する。
【0016】本発明の更に他の自動変速機制御装置にお
いては、さらに、前記所定の条件は、伝達トルクが変動
しやすいシフトスケジュールが設定されたときに成立す
る。
【0017】本発明の更に他の自動変速機制御装置にお
いては、さらに、前記所定の条件は、伝達トルクが変動
しやすい走行地域を走行する場合に成立する。
【0018】本発明の更に他の自動変速機制御装置にお
いては、さらに、前記所定の条件は、伝達トルクが変動
しやすい走行地域及び車両環境の少なくとも一方を走行
する場合に成立する。
【0019】本発明の更に他の自動変速機制御装置にお
いては、さらに、前記所定の条件は、路面から受ける反
力が変動しやすい路面状況の道路を走行する場合に成立
する。
【0020】本発明の更に他の自動変速機制御装置にお
いては、さらに、前記第1の動力源はエンジンであり、
第2の動力源はモータである。
【0021】本発明の更に他の自動変速機制御装置にお
いては、さらに、前記第2の動力源はモータである。そ
して、前記余裕量保持条件は、前記走行環境に基づいて
判断される第1の条件、及びバッテリ状態に基づいて判
断される第2の条件が成立した場合に成立する。
【0022】本発明の自動変速機制御方法においては、
第1の動力源からのトルクが入力されるプライマリプー
リ、セカンダリプーリ、該セカンダリプーリと駆動輪と
の間に配設された第2の動力源、前記プライマリプーリ
とセカンダリプーリとの間に張設されたベルト、該ベル
トの挟持圧を発生させる挟持圧発生部、及び車両の走行
環境を検出する走行環境検出部を備えた自動変速機の自
動変速機制御方法において、検出された走行環境に基づ
いて、前記挟持圧の余裕量を設定し、該余裕量に対応さ
せて前記第2の動力源を駆動する。
【0023】本発明の自動変速機制御方法のプログラム
においては、コンピュータを、走行環境検出部によって
検出された車両の走行環境に基づいて、挟持圧発生部に
よって発生させられるベルトの挟持圧の余裕量を設定す
る余裕量設定処理手段、及び前記余裕量に対応させて、
セカンダリプーリと駆動輪との間に配設された動力源を
駆動する動力源駆動処理手段として機能させる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。なお、この場
合、自動変速機のうちの無段変速機について説明する。
【0025】図1は本発明の第1の実施の形態における
自動変速機制御装置の機能ブロック図である。
【0026】図において、126は第1の動力源として
の図示されないエンジンからのトルク、すなわち、エン
ジントルクが入力されるプライマリプーリ、131はセ
カンダリプーリ、170は該セカンダリプーリ131と
図示されない駆動輪との間に配設された第2の動力源と
してのモータ、132は前記プライマリプーリ126と
セカンダリプーリ131との間に張設されたベルト、1
35は該ベルト132の挟持圧を発生させる挟持圧発生
部としての油圧サーボ、92は前記挟持圧の余裕量を前
記プライマリプーリ126に入力されるトルクに対応さ
せて設定する余裕量設定処理手段、93は前記余裕量に
対応させて前記モータ170を駆動する動力源駆動処理
手段である。
【0027】次に、無段変速機について説明する。この
場合、第1の動力源としてエンジンと連結され、第2の
動力源としてモータを備えた無段変速機について説明す
る。なお、本発明を、第1の動力源としてモータと連結
され、第2の動力源としてエンジンを備えた無段変速機
に適用することもできる。また、エンジン及びモータに
代えて他の駆動様式から成る動力源を使用することもで
きる。
【0028】図2は本発明の第1の実施の形態における
無段変速機の概念図である。
【0029】図に示されるように、無段変速機10は、
ベルト式の変速機構102、前後進切換装置103、ロ
ックアップクラッチ105を内蔵したトルクコンバータ
106、カウンタシャフト107及びディファレンシャ
ル装置109を備える。また、前記無段変速機10にモ
ータ170が組み込まれる。
【0030】前記トルクコンバータ106は、図示され
ないエンジンの出力軸110にフロントカバー117を
介して連結されたポンプインペラ111、入力軸112
にロックアップクラッチプレート104及びダンパスプ
リング120を介して連結されたタービンランナ11
3、並びにワンウェイクラッチ115を介して支持され
たステータ116を備える。そして、前記ロックアップ
クラッチ105は、入力軸112とフロントカバー11
7との間に配設される。なお、121はポンプインペラ
111に連結されて駆動されるオイルポンプである。
【0031】前記変速機構102は、前記エンジンから
のトルク、すなわち、エンジントルクが入力されるプラ
イマリプーリ126、セカンダリプーリ131、及び前
記プライマリプーリ126とセカンダリプーリ131と
の間に張設された金属製のベルト132を有する。そし
て、前記プライマリプーリ126は、プライマリシャフ
ト122に固定された固定シーブ123、及び前記プラ
イマリシャフト122に対して軸方向に摺(しゅう)動
自在に支持された可動シーブ125から成り、セカンダ
リプーリ131は、セカンダリシャフト127に固定さ
れた固定シーブ129、及び前記セカンダリシャフト1
27に対して軸方向に摺動自在に支持された可動シーブ
130から成る。
【0032】また、可動シーブ125の背面(図におい
て左面)にはダブルピストンから成る第1の駆動部とし
ての油圧サーボ133が、可動シーブ130の背面(図
において右面)にはシングルピストンから成る第2の駆
動部としての油圧サーボ135が配設される。なお、該
油圧サーボ135によって挟持圧発生部が構成される。
【0033】前記油圧サーボ133は、プライマリシャ
フト122に固定されたシリンダ部材136及び反力支
持部材137、並びに可動シーブ125の背面に固定さ
れた筒状部材139及びピストン部材140を備え、前
記筒状部材139、反力支持部材137、及び可動シー
ブ125の背面によって第1の油室141が、シリンダ
部材136、反力支持部材137及びピストン部材14
0によって第2の油室142が形成される。
【0034】そして、前記第1、第2の油室141、1
42が反力支持部材137に形成された連通孔137a
によって互いに連通させられ、油圧サーボ133に油圧
サーボ135と同じ油圧を供給することによって、油圧
サーボ133に発生させられる軸力は、油圧サーボ13
5に発生させられる軸力のほぼ2倍になる。
【0035】一方、前記油圧サーボ135は、セカンダ
リシャフト127に固定された反力支持部材143、及
び可動シーブ130の背面に固定された筒状部材145
を備え、前記反力支持部材143、筒状部材145、及
び可動シーブ130の背面によって1個の油室146が
形成されるとともに、可動シーブ130と反力支持部材
143との間にプリロード用のスプリング147が配設
される。
【0036】前記前後進切換装置103は、ダブルピニ
オンプラネタリギヤ150、リバースブレーキB及びダ
イレクトクラッチCを有する。前記ダブルピニオンプラ
ネタリギヤ150において、サンギヤSと入力軸112
とが連結され、第1、第2のピニオンP1、P2を支持
するキャリヤCRと固定シーブ123とが連結され、リ
ングギヤRと前記リバースブレーキBとが連結され、キ
ャリヤCRとリングギヤRとが前記ダイレクトクラッチ
Cを介して連結される。
【0037】そして、前記カウンタシャフト107に
は、大ギヤ151及び小ギヤ152が固定され、前記大
ギヤ151は、セカンダリシャフト127に固定された
ギヤ153と噛(し)合し、また、小ギヤ152は、デ
ィファレンシャル装置109のデフケース166に固定
されたギヤ155と噛合する。前記ディファレンシャル
装置109においては、前記デフケース166に支持さ
れたデフギヤ156の回転が、左右のサイドギヤ15
7、159を介して左右の車軸160、161に伝達さ
れ、図示されない左右の駆動輪に伝達される。
【0038】そして、固定シーブ123の外周には、多
数の凹部123aが歯切りによって等間隔に形成され、
前記凹部123aに臨ませて、図示されないケースに固
定された電磁ピックアップから成るプライマリプーリ回
転速度センサ162が配設される。また、前記固定シー
ブ129の外周には、多数の凹部129aが歯切りによ
って等間隔に形成され、前記凹部129aに臨ませて、
前記ケースに固定された電磁ピックアップから成るセカ
ンダリプーリ回転速度センサ、すなわち、車速センサ4
4が配設される。したがって、該車速センサ44によっ
て車両の走行条件を表す車速Vを、プライマリプーリ回
転速度センサ162によってプライマリプーリ126に
入力される回転速度、すなわち、入力プーリ回転速度を
それぞれ検出することができる。
【0039】また、前記フロントカバー117に近接さ
せて前記ケースに固定された電磁ピックアップから成る
エンジン回転速度センサ165が配設され、該エンジン
回転速度センサ165によってエンジン負荷を表すエン
ジンの回転速度、すなわち、エンジン回転速度NEを検
出することができる。
【0040】そして、前記セカンダリプーリ131と前
記駆動輪との間にモータ170が配設される。該モータ
170は、セカンダリシャフト127上に配設され、該
セカンダリシャフト127に固定されたロータ171、
及び該ロータ171の周囲に配設され、前記ケースに固
定されたステータ172を備える。なお、本実施の形態
においては、前記モータ170はセカンダリシャフト1
27上に配設されるが、トルクの伝達方向におけるセカ
ンダリプーリ131より下流側の所定の軸、例えば、カ
ウンタシャフト107に配設することもできる。
【0041】前記構成の無段変速機10において、前記
エンジンを駆動することによって発生させられた回転
は、トルクコンバータ106及び前後進切換装置103
を介して変速機構102に伝達され、該変速機構102
において変速が行われた後、ギヤ153、大ギヤ15
1、小ギヤ152及びギヤ155を介してディファレン
シャル装置109に伝達される。そして、前記前後進切
換装置103において、リバースブレーキBを解放した
状態でダイレクトクラッチCを係合させると、ダブルピ
ニオンプラネタリギヤ150は直結状態になり、入力軸
112に伝達された回転はそのままプライマリプーリ1
26に伝達され、車両が前進させられる。これに対し
て、リバースブレーキBを係合させた状態でダイレクト
クラッチCを解放すると、入力軸112に伝達された回
転は、逆転させられた状態でプライマリプーリ126に
伝達され、車両が後退させられる。また、必要に応じて
前記モータ170が駆動され、前記エンジンを駆動する
ことによって発生させられたエンジントルクと前記モー
タ170を駆動することによって発生させられたトル
ク、すなわち、モータトルクとが加算された車両トルク
が駆動輪に伝達される。
【0042】そして、前記油圧サーボ133は、プライ
マリプーリ126及びセカンダリプーリ131の有効径
を変更するために使用される。すなわち、シフトアップ
の変速を行う場合、油圧サーボ133に油圧が供給さ
れ、前記プライマリプーリ126の有効径が小さくさ
れ、セカンダリプーリ131の有効径が大きくされる。
その結果、変速比が小さくされる。また、シフトダウン
の変速を行う場合、油圧サーボ133の油圧がドレーン
され、前記プライマリプーリ126の有効径が大きくさ
れ、セカンダリプーリ131の有効径が小さくされる。
その結果、変速比が大きくされる。
【0043】また、前記油圧サーボ135は、ベルト1
32の挟持圧を発生させ、かつ、変更するために使用さ
れる。すなわち、油圧サーボ135に油圧が供給される
と、該油圧に対応する挟持圧が発生させられ、セカンダ
リプーリ131は、固定シーブ129及び可動シーブ1
30によって前記挟持圧でベルト132を挟持する。
【0044】そして、図示されない油圧回路に第1、第
2の油圧調整弁が配設され、該第1、第2の油圧調整弁
によって発生させられた油圧がそれぞれ油圧サーボ13
3、135に供給される。そのために、後述される自動
変速機制御部において発生させられたソレノイド信号が
前記第1、第2の油圧調整弁のソレノイドに送られる。
【0045】なお、本実施の形態においては、油圧サー
ボ133はプライマリプーリ126及びセカンダリプー
リ131の有効径を変更するために使用され、油圧サー
ボ135はベルト132の挟持圧を発生させ、かつ、変
更するために使用されるようになっているが、油圧サー
ボ135をプライマリプーリ126及びセカンダリプー
リ131の有効径を変更するために使用し、油圧サーボ
133をベルト132の挟持圧を発生させ、かつ、変更
するために使用することもできる。
【0046】また、本実施の形態においては、前記第
1、第2の駆動部として油圧サーボ133、135が使
用されるが、該油圧サーボ133、135のうちの少な
くとも一方をモータに代えることもできる。その場合、
モータを駆動することによって可動シーブ125、13
0のうちの少なくとも一方が軸方向に移動させられ、可
動シーブ125の位置を調整することによってプライマ
リプーリ126及びセカンダリプーリ131の有効径を
変更したり、可動シーブ130の位置を調整することに
よってベルト132の挟持圧を変更したりすることがで
きる。
【0047】次に、自動変速機制御装置について説明す
る。
【0048】図3は本発明の第1の実施の形態における
自動変速機制御装置のブロック図である。
【0049】図において、12は、コンピュータとして
機能し、無段変速機10(図2)の制御を行う自動変速
機制御部、13は図示されないエンジンの制御を行うエ
ンジン制御部、14はナビゲーション装置、18はモー
タ170の制御を行うモータ制御部である。
【0050】また、40は車両・運転者操作情報検出部
であり、該車両・運転者操作情報検出部40は、ステア
リングセンサ24、ウインカセンサ41、アクセル開度
αを検出するアクセルセンサ42、ブレーキセンサ4
3、車速Vを検出する車速センサ44、運転者による加
速要求を表すスロットル開度θを検出するスロットル開
度センサ45、運転者が図示されないシフトレバー等の
変速操作部を操作することによって選択された変速レン
ジを検出するシフトポジションセンサ46、ATF温度
を検出する油温センサ61、車輪ロック・アンロックを
検出するABSセンサ62、縦ジャイロ、横ジャイロ又
はロール角を検出する振動ジャイロセンサ63、エンジ
ン水温を検出する水温センサ64、吸入空気量を検出す
る流量センサ65、図示されないバッテリの残量を検出
するバッテリ残量検出装置66、及び図示されないアク
セルペダルの作動部等に配設されたキックダウンスイッ
チ67を備える。なお、前記ウインカセンサ41、アク
セルセンサ42、ブレーキセンサ43、スロットル開度
センサ45、シフトポジションセンサ46及びキックダ
ウンスイッチ67によって運転者による車両の操作情報
を検出する運転者操作情報検出部が構成される。
【0051】そして、48は車両の前方を監視する前方
監視装置、49は道路の車線を表す表示線を認識する表
示線認識装置、50は車両の周辺を監視する周辺監視装
置、51はRAM、52はROMである。なお、RAM
51及びROM52によって記録装置が構成される。ま
た、前記変速レンジとして、ニュートラルレンジ
(N)、前進レンジ(D)、ローレンジ(L)、後進レ
ンジ(R)及びパーキングレンジ(P)を選択すること
ができる。なお、前記前方監視装置48は、レーザーレ
ーダ、ミリ波レーダ、超音波センサ等、又はそれらの組
合せから成り、車間距離La、車間時間Ta、先行車両
に対する接近速度Va、一時停止箇所(非優先道路から
優先道路への進入箇所、踏切、赤の信号が点滅する交差
点等)に対する接近速度Vb、障害物に対する接近速度
等を車両環境情報として算出する。また、前記周辺監視
装置50は、車両の周辺の画像をCCD、C−MOS等
のカメラによって撮影し、撮影によって得られた画像デ
ータを処理して、周辺の車両数、前方の道路の形状、白
線位置、路肩位置、路面の状態、道路標識、信号機、信
号機の色、障害物等を車両環境情報として判断する。
【0052】前記ナビゲーション装置14は、車両の現
在地を検出する現在地検出部15、道路データ等の各種
のデータが記録された記録媒体としてのデータ記録部1
6、入力された情報に基づいて、ナビゲーション処理等
の各種の演算処理を行うナビゲーション処理部17、入
力部34、表示部35、音声入力部36、音声出力部3
7及び通信部38を有する。
【0053】そして、前記現在地検出部15は、GPS
21、地磁気センサ22、距離センサ23、ステアリン
グセンサ24、ビーコンセンサ25、ジャイロセンサ2
6、図示されない高度計等から成る。
【0054】前記GPS21は、人工衛星によって発生
させられた電波を受信することによって地球上における
現在地を検出し、前記地磁気センサ22は、地磁気を測
定することによって車両が向いている方位、すなわち、
自車方位を検出し、前記距離センサ23は、道路上の所
定の位置間の距離等を検出する。前記距離センサ23と
しては、例えば、図示されない車輪の回転数を測定し、
該回転数に基づいて距離を検出するもの、加速度を測定
し、該加速度を2回積分して距離を検出するもの等を使
用することができる。
【0055】また、前記ステアリングセンサ24は舵
(だ)角を検出し、前記ステアリングセンサ24として
は、例えば、図示されないステアリングホイールの回転
部に取り付けられた光学的な回転センサ、回転抵抗セン
サ、車輪に取り付けられた角度センサ等が使用される。
【0056】そして、前記ビーコンセンサ25は、道路
に沿って配設されたビーコンからの位置情報を受信する
ことによって現在地を検出する。前記ジャイロセンサ2
6は、車両の回転角速度、すなわち、旋回角を検出し、
該旋回角を積分することによって、車両が向いている方
位を算出することができる。前記ジャイロセンサ26と
しては、例えば、ガスレートジャイロ、振動ジャイロ等
が使用される。
【0057】前記GPS21及びビーコンセンサ25
は、それぞれ単独で現在地を検出することができる。ま
た、距離センサ23によって検出された距離と、地磁気
センサ22及びジャイロセンサ26によって検出された
方位とを組み合わせることにより現在地を検出すること
もできる。さらに、距離センサ23によって検出された
距離と、ステアリングセンサ24によって検出された舵
角とを組み合わせることにより現在地を検出することも
できる。
【0058】前記データ記録部16は、地図データファ
イル、交差点データファイル、ノードデータファイル、
道路データファイル、探索データファイル及び地点情報
データファイル等のデータファイルから成るデータベー
スを備え、前記地図データファイルには、前記表示部3
5の図示されないディスプレイに形成された地図画面に
地図を表示するための地図データが、前記交差点データ
ファイルには各交差点に関する交差点データが、ノード
データファイルにはノードデータが、道路データファイ
ルには道路に関する道路データが、探索データファイル
には経路を探索するための探索データが、前記地点情報
データファイルには、各地域のホテル、ガソリンスタン
ド、駐車場、観光地案内等の施設に関する地点情報デー
タがナビゲーション情報として記録される。そして、前
記交差点データ、ノードデータ、道路データ及び探索デ
ータによって道路状況を表す道路状況データが構成され
る。なお、前記ノードデータは、実際の道路の分岐点
(交差点、T字路等も含む。)、ノード点、各ノード点
間を連結するノード点間リンク等を示すデータから成
る。
【0059】そして、前記道路データによって、道路自
体について、幅員、勾(こう)配、カント、バンク、路
面の状態、道路の車線数、車線数の減少する箇所、幅員
の小さくなる箇所等が、コーナについて、曲率半径、交
差点、T字路、コーナの入口等が、道路属性について、
降坂路、登坂路等が、道路種別について、高速道路、都
市高速道路、有料道路等の高速・有料道のほか、国道、
県道等の一般道がそれぞれ表される。さらに、道路デー
タによって、踏切、高速道路の入口及び出口の取付道
(ランプウェイ)、高速・有料道の料金所等が表され
る。
【0060】そして、前記各データファイルには、前記
表示部35のディスプレイに設定された探索経路表示画
面に、探索経路に沿って案内図を出力し、表示したり、
交差点又は経路における特徴的な写真、コマ図等を表示
したり、次の交差点までの距離、次の交差点における進
行方向等を表示したり、他の案内情報を表示したりする
ための各種のデータが記録される。なお、前記データ記
録部16には、所定の情報を音声出力部37によって出
力するための各種のデータも記録される。
【0061】また、前記ナビゲーション処理部17は、
ナビゲーション装置14の全体の制御を行う演算装置と
してのCPU31、該CPU31が各種の演算処理を行
うに当たってワーキングメモリとして使用されるRAM
32、及び制御用のプログラムのほか、目的地までの経
路の探索、経路案内、特定区間の決定等を行うための各
種のプログラムが記録された記録媒体としてのROM3
3から成るとともに、前記ナビゲーション処理部17
に、前記入力部34、表示部35、音声入力部36、音
声出力部37及び通信部38が接続される。なお、前記
CPU31にはMPUも含まれる。
【0062】前記データ記録部16及びROM33は、
図示されない磁気コア、半導体メモリ等によって構成さ
れる。また、前記データ記録部16及びROM33とし
て、磁気テープ、磁気ディスク、フレキシブルディス
ク、磁気ドラム、CD、MD、DVD、光ディスク、M
O、ICカード、光カード等の各種の記録媒体を使用す
ることもできる。
【0063】本実施の形態においては、前記ROM33
に各種のプログラムが記録され、前記データ記録部16
に各種のデータが記録されるようになっているが、プロ
グラム、データ等を同じ外部の記録媒体に記録すること
もできる。この場合、例えば、前記ナビゲーション処理
部17に図示されないフラッシュメモリを配設し、前記
外部の記録媒体から前記プログラム、データ等を読み出
してフラッシュメモリに書き込むこともできる。したが
って、外部の記録媒体を交換することによって前記プロ
グラム、データ等を更新することができる。また、自動
変速機制御部12の制御用のプログラム等も前記外部の
記録媒体に記録することができる。このように、各種の
記録媒体に記録されたプログラムを起動し、データに基
づいて各種の処理を行うことができる。
【0064】さらに、前記通信部38は、例えば、渋滞
情報、規制情報、駐車場情報等の各情報から成る交通情
報のほか、交通事故情報、GPS21の検出誤差を検出
するD−GPS情報等の各種の基地局から送信されたデ
ータを受信したり、道路に沿って配設された電波ビーコ
ン装置、光ビーコン装置等から電波ビーコン、光ビーコ
ン等を介して位置情報を受信したりする。
【0065】また、前記入力部34は、走行開始時の現
在地を修正したり、出発地及び目的地を入力したりする
ためのものであり、前記ディスプレイに設定された画面
に画像で表示された各種のキー、操作メニュー等の操作
スイッチから成る。したがって、該操作スイッチをタッ
チ(押下)することによって入力を行うことができる。
なお、入力部34として、表示部35と別に配設された
キーボード、マウス、バーコードリーダ、ライトペン、
遠隔操作用のリモートコントロール装置等を使用するこ
ともできる。
【0066】そして、前記ディスプレイに形成された各
種の画面には、操作案内、操作メニュー、操作キーの案
内、現在地から目的地までの探索経路、該探索経路に沿
った案内情報等が表示される。前記表示部35として
は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマ
ディスプレイ等のディスプレイを使用したり、車両のフ
ロントガラスにホログラムを投影するホログラム装置等
を使用したりすることができる。
【0067】また、音声入力部36は、図示されないマ
イクロホン等によって構成され、音声によって必要な情
報を入力することができる。さらに、音声出力部37
は、図示されない音声合成装置及びスピーカを備え、音
情報、例えば、音声合成装置によって合成された音声か
ら成る案内情報、変速情報等をスピーカから出力する。
なお、音声合成装置によって合成された音声のほかに、
各種の音、あらかじめテープ、メモリ等に録音された各
種の案内情報等をスピーカから出力することもできる。
【0068】次に、前記構成のナビゲーション装置14
の動作について説明する。
【0069】まず、操作者である運転者によって入力部
34が操作され、ナビゲーション装置14が起動される
と、CPU31の図示されないナビ初期化処理手段は、
ナビ初期化処理を行う。続いて、CPU31は、GPS
21によって検出された現在地、及びジャイロセンサ2
6によって検出された自車方位を読み込むとともに、C
PU31の図示されない情報取得処理手段は、情報取得
処理を行い、データ記録部16から地図データファイ
ル、道路データファイル、探索データファイル等を参照
し、地図データ、道路データ、探索データ等のナビゲー
ション情報を読み出して情報を取得する。なお、本実施
の形態において、情報取得処理手段は、データ記録部1
6からナビゲーション情報を読み出して取得するが、通
信部38によってナビゲーション情報を受信して取得す
ることもできる。
【0070】次に、前記CPU31の図示されない地図
表示処理手段は、地図表示処理を行い、前記ディスプレ
イに地図画面を形成し、該地図画面に、前記地図データ
に従って現在地の周辺の地図を表示するとともに、前記
現在地及び自車方位を表示する。
【0071】そして、前記ナビゲーション装置14が経
路探索装置として使用される場合、運転者が入力部34
を操作して目的地を入力すると、CPU31の図示され
ない目的地設定処理手段は、目的地設定処理を行い、目
的地を設定する。なお、必要に応じて出発地を設定する
こともできる。次に、運転者が入力部34を操作して探
索条件を設定すると、CPU31の図示されない経路探
索処理手段は、前記探索条件に従って経路探索処理を行
い、前記探索データを読み出し、該探索データに基づい
て、現在地で表される出発地から目的地までの経路を探
索する。
【0072】続いて、前記経路探索処理手段の探索経路
表示処理手段は、探索経路表示処理を行い、前記ディス
プレイに探索経路表示画面を形成し、該探索経路表示画
面に探索経路を表示する。したがって、運転者は、探索
経路に従って車両を走行させることができる。
【0073】また、前記自動変速機制御部12は、走行
環境として、車両・運転者操作情報検出部40から車両
情報及び操作情報を、ナビゲーション処理部17からナ
ビゲーション情報を、前方監視装置48及び周辺監視装
置50から車両環境情報を読み込み、無段変速機10の
制御を行う。また、前記モータ制御部18の動力源駆動
処理手段93(図1)は、自動変速機制御部12からの
指示に基づいてモータ170の制御を行う。前記車両・
運転者操作情報検出部40、ナビゲーション処理部1
7、前方監視装置48、表示線認識装置49及び周辺監
視装置50によって図示されない走行環境検出部が構成
される。
【0074】そして、前記車両情報として、車速センサ
44によって検出された車速V、スロットル開度センサ
45によって検出されたスロットル開度θ、エンジン回
転速度センサ165によって検出されたエンジン回転速
度NE、該エンジン回転速度NEに基づいて算出された
エンジン回転速度変化、車速Vに基づいて算出された車
速変化(加速度及び減速度)、油温センサ61によって
検出されたATF温度、ABSセンサ62によって検出
された車輪ロック・アンロック、振動ジャイロセンサ6
3によって検出された縦ジャイロ、横ジャイロ又はロー
ル角、水温センサ64によって検出されたエンジン水
温、流量センサ65によって検出された吸入空気量、バ
ッテリ残量検出装置66によって検出されたバッテリの
状態、すなわち、バッテリ状態としてのバッテリ残量S
OC等を利用することができる。
【0075】また、操作情報として、アクセルセンサ4
2によって検出されたアクセル開度α、該アクセル開度
αに基づいて算出されたアクセルペダルの踏込速度Ve
又はキックダウンオン・オフ情報、キックダウンスイッ
チ67によって検出されたキックダウンオン・オフ情
報、図示されないブレーキスイッチによって検出された
ブレーキオン・オフ情報、前記ブレーキセンサ43によ
って検出された図示されないブレーキペダルの踏込量、
図示されないブレーキ油圧センサによって検出されたブ
レーキペダルの踏込強さ又は踏込速度、前記ステアリン
グセンサ24によって検出された舵角、又は該舵角に基
づいて算出された操舵速度、前記ウインカセンサ41に
よって検出されたウインカオフ、ウインカ右オン又はウ
インカ左オン、図示されないモードスイッチによって検
出されたパワー(スポーツ)モード、ノーマル(エコノ
ミー)モード、スノー(ホールド)モード又はオートモ
ード、図示されないワイパスイッチによって検出された
ワイパオフ、間欠オン、連続(ロー)オン又は連続(ハ
イ)オン、図示されないライトスイッチによって検出さ
れたスモールライトオン、ヘッドライト(ロー)オン、
ヘッドライト(ハイ)オン又はオートオン、図示されな
いN.S.スイッチによって検出された変速レンジ等を
利用することができる。
【0076】そして、ナビゲーション情報として、デー
タ記録部16に記録された道路の形状、道路属性、車線
数、交差点形状、タウン情報又は地域情報、GPS21
によって検出された現在地、ジャイロセンサ26によっ
て検出された自車方位、GPS21によって取得された
GPS信号から読み取った時間、通信部38によって取
得されたVICS渋滞レベル、FM多重放送によるD−
GPS情報又は渋滞情報、衛星放送による地図情報、図
示されない携帯電話によって取得された地図情報、渋滞
情報、行楽情報又は天気情報、図示されないDSRCに
よって取得されたETC情報、料金決済情報、地図情
報、交差点情報又はタウン情報、SS無線によって検出
された車間情報等を利用することができる。
【0077】また、車両環境情報として、前記前方監視
装置48によって検出された車間距離La、車間時間T
a、先行車両走行レーン又は障害物、前記周辺監視装置
50によって検出された周辺の車両数、前方の道路の形
状、白線位置、路肩位置、路面の状態、道路標識、信号
機、信号機の色、障害物等を利用することができる。
【0078】なお、車両環境情報として、図示されない
超音波センサによって検出された障害物、図示されない
マイクロ波センサによって検出された障害物、図示され
ないカメラによって検出された障害物等を利用すること
もできる。
【0079】また、車両環境情報として、図示されない
外気温センサによって検出された外気温度、図示されな
い日射センサによって検出された日射量等を利用するこ
ともできる。
【0080】さらに、車両環境情報として、ビーコンセ
ンサ25によって検出された信号機の色を利用すること
もできる。
【0081】次に、前記自動変速機制御装置の動作につ
いて説明する。
【0082】図4は本発明の第1の実施の形態における
自動変速機制御装置の動作を示すメインフローチャー
ト、図5は本発明の第1の実施の形態における通常制御
処理で参照される変速線図、図6は本発明の第1の実施
の形態におけるアダプティブ制御処理で参照される第1
の変速線図、図7は本発明の第1の実施の形態における
アダプティブ制御処理で参照される第2の変速線図、図
8は本発明の第1の実施の形態におけるアダプティブ制
御処理で参照される第3の変速線図、図9は本発明の第
1の実施の形態におけるアダプティブ制御処理で参照さ
れる第4の変速線図である。なお、図5〜9において、
横軸に車速Vを、縦軸にエンジン回転速度NEを採って
ある。
【0083】まず、自動変速機制御部12(図3)は、
運転者によって選択された制御モードを判定する。すな
わち、運転者によって図示されないモード選択スイッチ
が操作されて通常制御モードが選択されたか、又は走行
環境に対応させて選択された所定のシフトスケジュール
に従って変速を行うためのアダプティブ制御モードが選
択されたかを判定する。そして、通常制御モードが選択
された場合、自動変速機制御部12の図示されない通常
制御処理手段は、通常制御処理を行い、シフト制御情報
として、選択された変速レンジ、車速V、スロットル開
度θ及びエンジン回転速度NEを読み込み、ROM52
に記録された図5に示される変速線図を参照し、該変速
線図に対応するシフトスケジュールを設定し、選択され
た変速レンジにおける車速V及びスロットル開度θに基
づいて、エンジン回転速度NEの目標値、すなわち、目
標エンジン回転速度NE* を算出する。
【0084】次に、前記通常制御処理手段は、前記エン
ジン回転速度NEと目標エンジン回転速度NE* とを比
較し、比較結果に基づいて変速出力を発生させ、所定の
変速比を出力する。そして、エンジン回転速度NEが目
標エンジン回転速度NE* より高い場合、所定の変速比
によるシフトアップの変速を行い、エンジン回転速度N
Eと目標エンジン回転速度NE* とが等しい場合、変速
は行わず、エンジン回転速度NEが目標エンジン回転速
度NE* より低い場合、所定の変速比によるシフトダウ
ンの変速を行う。
【0085】なお、前記変速線図において、図5に示さ
れるように、最大変速比を表す線L1、最小変速比を表
す線L2、スロットル開度θが100〔%〕であるとき
の最大のエンジン回転速度NE、すなわち、最大使用回
転速度を表す線L3、スロットル開度θが0〔%〕であ
るときの最小のエンジン回転速度NE、すなわち、最小
使用回転速度を表す線L4、及び車速Vの限界値を表す
線L5によって包囲される変速領域AR1が設定され
る。
【0086】したがって、運転者が前記アクセルペダル
を踏み込むと、スロットル開度θが大きくなるのに従っ
て、原点から線L1に沿って車速V及びエンジン回転速
度NEが変化し、続いて、運転者がアクセルペダルの踏
込量を一定の値に保持すると、スロットル開度θが一定
の値に保持されたまま線L1から線L2に向けて車速V
が高くなる。この間、変速比は徐々に小さくなる。そし
て、車速Vが線L2に到達すると、定常状態が形成さ
れ、所期の車速V及びエンジン回転速度NEで車両が走
行させられる。
【0087】また、定常状態から運転者がアクセルペダ
ルを緩めると、スロットル開度θが小さくなるのに従っ
て、線L2に沿って車速V及びエンジン回転速度NEが
変化し、スロットル開度θが0〔%〕になると、線L4
に沿って車速Vが変化する。この間、変速比は徐々に大
きくなる。そして、車速Vが線L1に到達すると、その
後、該線L1に沿って車速V及びエンジン回転速度NE
が変化して原点に到達する。
【0088】一方、アダプティブ制御モードが選択され
た場合、自動変速機制御部12の図示されないアダプテ
ィブ制御処理手段は、アダプティブ制御処理を行い、所
定のアダプティブロジックに基づいて、ROM52に記
録された走行環境に対応する変速線図を選択し、該変速
線図に基づいてシフトスケジュールを設定する。
【0089】そのために、前記アダプティブ制御処理手
段は、自動変速機制御部12の前記走行環境検出部によ
って検出された走行環境を読み込む。続いて、前記アダ
プティブ制御処理手段の走行地域判定処理手段は、走行
地域判定処理を行い、前記走行環境に基づいて車両が走
行する地域、すなわち、走行地域を判定する。本実施の
形態においては、走行環境として道路属性を読み込み、
該道路属性に基づいて走行地域が市街地路であるか、渋
滞路であるか、郊外路であるか、山岳路であるか、登坂
路であるか、高速道路であるか等を判定する。
【0090】そして、前記アダプティブ制御処理手段の
シフトスケジュール設定処理手段は、シフトスケジュー
ル設定処理を行い、判定された走行地域に対応する変速
線図を選択し、選択された変速線図を参照し、該変速線
図に基づいてシフトスケジュールを設定する。
【0091】前記シフトスケジュール設定処理手段は、
例えば、走行地域が市街地路又は渋滞路である場合、図
6に示される第1の変速線図M1を選択し、走行地域が
郊外路である場合、図7に示される第2の変速線図M2
を選択し、走行地域が山岳路又は登坂路である場合、図
8に示される第3の変速線図M3を選択し、走行地域が
高速道路である場合、図9に示される第4の変速線図M
4を選択する。
【0092】前記第1の変速線図M1は、中速又は低速
で車両を走行させるのに適している。そして、線L11
〜L14によって包囲される変速領域AR11は、エン
ジン回転速度NEが低回転域になるように設定され、最
大使用回転速度を表す線L13及び最小使用回転速度を
表す線L14において、エンジン回転速度NEがそれぞ
れ前記線L3、L4より低く設定されるとともに、線L
14において車速Vが低いほどエンジン回転速度NEが
小さくされる。
【0093】また、第2の変速線図M2は、中速又は高
速で車両を走行させるのに適している。そして、最大変
速比を表す線L11、最小変速比を表す線L12、及び
線L13、L14のほか、車速Vが所定の値以上になっ
たときに変速比が大きくなるのを規制する線L15によ
って包囲される変速領域AR12が設定される。この場
合、車速Vが50〔km/h〕以上80〔km/h〕未
満の中速又は高速で変速比を小さくして車両を走行させ
ることができる。
【0094】前記第3の変速線図M3は、変速比を大き
くし、駆動力を大きくして車両を走行させるのに適して
いる。そして、線L11〜L14によって包囲される変
速領域AR13が設定され、線L12の変速比が線L2
の理論上の最小変速比より大きくされる。その結果、変
速比が小さくなるのが禁止され、車速Vが50〔km/
h〕でも最大変速比を達成することができる。
【0095】さらに、第4の変速線図M4は、高速で車
両を走行させるのに適している。そして、線L11〜L
14のほか、線L15、及び車速Vが限界値以上になる
のを規制する線L16によって包囲される変速領域AR
14が設定される。この場合、車速Vが80〔km/
h〕以上で最小変速比を達成することができるので、エ
ンジン回転速度NEが高くなるのを抑制することがで
き、騒音が発生するのを防止することができる。
【0096】続いて、前記アダプティブ制御処理手段の
変速制御処理手段は、変速制御処理を行い、設定された
シフトスケジュールに従って前記無段変速機10(図
2)を作動させる。そして、前記変速制御処理手段は、
選択された変速レンジにおける車速V及びスロットル開
度θに基づいて、目標エンジン回転速度NE* を算出す
る。
【0097】次に、前記変速制御処理手段は、前記エン
ジン回転速度NEと目標エンジン回転速度NE* とを比
較し、比較結果に基づいて変速出力を発生させ、所定の
変速比を出力する。そして、エンジン回転速度NEが目
標エンジン回転速度NE* より高い場合、所定の変速比
によるシフトアップの変速を行い、エンジン回転速度N
Eと目標エンジン回転速度NE* とが等しい場合、変速
は行わず、エンジン回転速度NEが目標エンジン回転速
度NE* より低い場合、所定の変速比によるシフトダウ
ンの変速を行う。
【0098】ところで、前記無段変速機10において
は、ベルト132の挟持圧が高いと、伝達トルクの伝達
効率が低くなってしまう。そこで、ベルト132の挟持
圧を低くすることが考えられるが、ベルト132の挟持
圧を低くすると、道路の凹凸によって車両が突き上げら
れたり、アクセルペダルが急激に踏み込まれたりしたと
きに、伝達トルクが所定以上に変動することがある。そ
の結果、プライマリプーリ126又はセカンダリプーリ
131とベルト132との間でスリップが発生し、プラ
イマリプーリ126、セカンダリプーリ131及びベル
ト132が摩耗して変速機構102の耐久性が著しく低
下してしまう。
【0099】そこで、通常は、前述されたように、入力
トルクTi及び定数a(=1.4)に基づいて、所定の
余裕量mを、 m=(a−1)×Ti に設定し、前記伝達トルクが入力トルクTiより所定の
値だけ大きくなるように、余裕量mだけ挟持圧を高く
し、スリップが発生するのを防止するようにしている。
【0100】また、必要に応じて、余裕量mを、 m=(a−1)×Ti+b に設定することもできる。なお、bは定数である。ま
た、車速V、入力トルクTi、入力プーリ回転速度等に
対応する余裕量mをあらかじめ算出し、算出された余裕
量mをマップ化してROM52に記録することもでき
る。
【0101】ところが、挟持圧が常に一定の余裕量mだ
け高くされると、トルクの伝達効率がその分低くなって
しまう。
【0102】そこで、前記自動変速機制御部12の余裕
量設定処理手段92(図1)は、前記走行環境検出部に
よって検出された走行環境によって表される入力トルク
Tiに対応させて、余裕量mを設定するとともに、前記
動力源駆動処理手段93は、前記余裕量mに対応させて
モータ制御部18を駆動するようにしている。そのため
に、前記余裕量設定処理手段92は、前記シフトスケジ
ュール設定処理手段によって設定されたシストスケジュ
ールに基づいて余裕量mを設定するようにしている。
【0103】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS1 運転者によって通常制御モードが選択さ
れたか、アダプティブ制御モードが選択されたかを判定
する。通常制御モードが選択された場合はステップS2
に、アダプティブ制御モードが選択された場合はステッ
プS3に進む。 ステップS2 通常制御処理を行い、処理を終了する。 ステップS3 アダプティブ制御処理を行う。 ステップS4 余裕量設定処理を行い、処理を終了す
る。
【0104】次に、図4のステップS4における余裕量
設定処理のサブルーチンについて説明する。
【0105】図10は本発明の第1の実施の形態におけ
る余裕量設定処理のサブルーチンを示す図、図11は本
発明の第1の実施の形態における補正値テーブルを示す
図である。
【0106】前記余裕量設定処理手段92(図1)は、
車両が前進走行中であるかどうかを判断し、前進走行中
である場合、前記シフトスケジュール設定処理手段によ
って設定されたシストスケジュール、及びバッテリ残量
検出装置66(図3)によって検出されたバッテリ残量
SOCを読み込み、シフトスケジュール及びバッテリ残
量SOCに基づいて、余裕量保持条件が成立したかどう
かを判断し、判断結果に基づいて前記余裕量mを設定す
る。
【0107】そのために、前記余裕量設定処理手段92
は、余裕量保持条件が成立したかどうかを所定の条件に
基づいて判断する。すなわち、余裕量設定処理手段92
は、伝達トルクが変動しやすいシフトスケジュールが設
定されたかどうかによって第1の条件が成立したかどう
かを判断するとともに、バッテリ残量SOCが基準値以
上であるかどうかによって第2の条件が成立したかどう
かを判断する。この場合、伝達トルクが変動しやすいシ
フトスケジュールは第3の車速線図M3に対応するシフ
トスケジュールであり、該シフトスケジュールが設定さ
れると、走行中に車両に必要とされる車両要求トルクT
* の増大が発生しやすい。
【0108】そして、走行中に伝達トルクが変動しやす
いシフトスケジュールが設定され、バッテリ残量SOC
が基準値以上であると、第1、第2の条件が成立するの
で、前記余裕量設定処理手段92は、余裕量保持条件が
成立したと判断し、第2の変速線図M2に基づくシフト
スケジュールに変更し、余裕量mを補正しないで所定の
値(基準値)に保持する。また、前記余裕量設定処理手
段92は、モータ170を駆動するためにモータ駆動フ
ラグをオンにするとともに、エンジントルクTEが増大
するのを抑制するために、エンジントルク増大抑制フラ
グをオンにする。
【0109】また、走行中に伝達トルクが変動しやすい
シフトスケジュールが設定されない場合、又はバッテリ
残量SOCが基準値より少ない場合には、第1、第2の
条件のうちの少なくとも一方が成立しないので、前記余
裕量設定処理手段92は、余裕量保持条件が成立しない
と判断し、シフトスケジュールに対応させて余裕量mを
補正する。したがって、該余裕量mが補正された分だけ
ベルト132の挟持圧を変更することができる。
【0110】例えば、図11に示されるように、シフト
スケジュール設定処理手段によって選択された変速線図
が第1の変速線図M1である場合、前記余裕量設定処理
手段92は、走行中に伝達トルクが変動しにくいと予測
し、余裕量mを補正値δ1だけ補正してm−δ1にし、
選択された変速線図が第2の変速線図M2である場合、
前記余裕量設定処理手段92は、走行中に伝達トルクが
変動しにくいと予測し、余裕量mを補正せず、選択され
た変速線図が第3の変速線図M3である場合、前記余裕
量設定処理手段92は、走行中に伝達トルクが変動しや
すいと予測し、余裕量mを補正値δ2だけ補正してm+
δ2にし、選択された変速線図が第4の変速線図M4で
ある場合、前記余裕量設定処理手段92は、走行中に伝
達トルクが変動しにくいと予測し、余裕量mを補正値δ
3だけ補正してm−δ3にする。
【0111】すなわち、伝達トルクが変動しやすい場合
に余裕量mを大きくして挟持圧を高くし、伝達トルクが
変動しにくい場合に余裕量mを小さくして挟持圧を低く
する。そのために、前記余裕量mの補正値δ1〜δ3
は、油圧サーボ133(図2)、135に供給される油
圧のばらつき、エンジントルクTEのばらつき、トルク
コンバータ106の性能のばらつき、車輪が路面から受
ける反力、アクセルペダルの踏込量が急激に変化したと
きにエンジントルクTEが変動するのを抑制するための
余裕代等の伝達トルクの変動の程度を考慮して設定され
る。
【0112】このようにして、余裕量mが補正される
と、前記余裕量設定処理手段92は、モータ駆動フラグ
及びエンジントルク増大抑制フラグをオフにする。
【0113】ところで、本実施の形態においては、走行
地域が市街地路であるか、渋滞路であるか、郊外路であ
るか、山岳路であるか、登坂路であるか、高速道路であ
るか等の判定に基づいて変速線図が選択されるようにな
っているので、前記補正値δ1〜δ3は、各走行地域に
おいて伝達トルクがどのように変動するかを予測して設
定される。なお、各走行地域において伝達トルクが変動
する状況としては、減速状態から加速状態に変化した直
後の状況、加速状態から減速状態に変化した直後の状
況、高速道路で先行車両を追い越す場合において、アク
セルペダルが踏み込まれている状態でステアリングホイ
ールが操作された状況、屈曲路のコーナを通過した後に
車両を加速する場合において、ブレーキペダルを踏み込
んだ後にステアリングホイールが操作された状況、屈曲
路のコーナを通過した後に車両を加速する場合におい
て、ブレーキペダルを踏み込んでいる間にステアリング
ホイールが操作された状況、又は屈曲路のコーナを通過
した後に車両を加速する場合において、ブレーキペダル
を緩めた後、アクセルペダルが踏み込まれた状況が考え
られる。
【0114】また、前記動力源駆動処理手段93は、前
記モータ駆動フラグを読み込み、該モータ駆動フラグが
オンである場合、モータ170を補助的に駆動し、エン
ジントルクTE及びモータトルクTMを駆動輪に伝達し
て車両を走行させる。
【0115】そのために、前記モータ制御部18の図示
されない車両要求トルク決定処理手段は、車両要求トル
ク決定処理を行い、スロットル開度センサ45によって
検出されたスロットル開度θ、及び前記ブレーキセンサ
43によって検出されたブレーキペダルの踏込量を読み
込むとともに、車速センサ44によって検出された車速
Vを読み込み、ROM52に記録された図示されない車
両要求トルクマップを参照し、スロットル開度θ、ブレ
ーキペダルの踏込量及び車速Vに対応させてあらかじめ
設定された車両要求トルクTO* を決定する。
【0116】続いて、前記動力源駆動処理手段93は、
エンジン制御部13からエンジントルクTEを読み込
み、車両要求トルクTO* からエンジントルクTEを減
算した値をモータ目標トルクTM* として算出し、該モ
ータ目標トルクTM* に従ってモータ170を駆動す
る。
【0117】そして、エンジントルク増大抑制フラグが
オンにされた場合、エンジン制御部13は、運転車が車
両要求トルクTO* の急激な増大を要求しても、エンジ
ントルクTEが急激に増大しないように抑制する。
【0118】例えば、エンジン制御部13は、車両要求
トルクTO* の増大分が、モータトルクTMを出力する
ことが可能な範囲内であれば、エンジントルクTEを一
定にする。また、単に、ベルト132の挟持圧の変化が
追従することができる程度にエンジントルクTEの増大
を制限することもできる。
【0119】このように、伝達トルクが変動しやすいシ
フトスケジュールが設定され、かつ、バッテリ残量SO
Cが基準値以上である場合は、設定されたシフトスケジ
ュールを第2の変速線図に基づくシフトスケジュールに
変更し、余裕量mを補正することなく保持し、該余裕量
mに対応させてモータ170を駆動することによって伝
達トルクの変動を吸収することができるので、挟持圧を
高くすることなく、駆動力を大きくすることができる。
【0120】また、伝達トルクが変動しやすいシフトス
ケジュールが設定されていないか、又はバッテリ残量S
OCが基準値より低い場合は、設定されたシフトスケジ
ュールに従って余裕量mが補正され、走行地域に基づい
て走行中における伝達トルクの変動が予測され、伝達ト
ルクが変動しやすい場合に余裕量mが大きくされ、挟持
圧が高くされ、伝達トルクが変動しにくい場合に余裕量
mが小さくされ、挟持圧が低くされるようになっている
ので、挟持圧が常に高くなるのを防止することができ
る。
【0121】したがって、トルクの伝達効率を高くする
ことができ、燃費を良くすることができる。
【0122】また、走行環境に対応した挟持圧が発生さ
せられるので、プライマリプーリ126又はセカンダリ
プーリ131とベルト132との間でスリップが発生す
るのを防止することができる。したがって、プライマリ
プーリ126、セカンダリプーリ131及びベルト13
2が摩耗するのを防止することができるので、変速機構
102の耐久性を向上させることができる。
【0123】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS4−1 車両が前進走行中であるかどうかを
判断する。車両が前進走行中である場合はステップS4
−2に進み、前進走行中でない場合はリターンする。 ステップS4−2 シフトスケジュール及びバッテリ残
量SOCを読み込む。 ステップS4−3 伝達トルクが変動しやすいシフトス
ケジュールが設定されたかどうかを判断する。伝達トル
クが変動しやすいシフトスケジュールが設定された場合
はステップS4−6に、設定されていない場合はステッ
プS4−4に進む。 ステップS4−4 シフトスケジュールに対応させて余
裕量mを補正する。 ステップS4−5 モータ駆動フラグをオフにする。 ステップS4−6 エンジントルク増大抑制フラグをオ
フにし、リターンする。 ステップS4−7 バッテリ残量SOCが基準値以上で
あるかどうかを判断する。バッテリ残量SOCが基準値
以上である場合はステップS4−8に、バッテリ残量S
OCが基準値より少ない場合はステップS4−4に進
む。 ステップS4−8 第2の変速線図に基づくシフトスケ
ジュールに変更し、余裕量mを保持する。 ステップS4−9 モータ駆動フラグをオンにする。 ステップS4−10 エンジントルク増大抑制フラグを
オンにし、リターンする。
【0124】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有する
ものについては、同じ符号を付与することによってその
説明を省略する。
【0125】図12は本発明の第2の実施の形態におけ
る自動変速機制御装置の動作を示すメインフローチャー
トである。
【0126】この場合、自動変速機制御部12(図3)
の図示されない通常制御処理手段は、第1の実施の形態
と同様の通常制御処理を行う。次に、前記自動変速機制
御部12の余裕量設定処理手段92(図1)は、余裕量
設定処理を行い、走行地域に基づいて、前記余裕量mを
設定するようにしている。
【0127】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS11 通常制御処理を行う。 ステップS12 余裕量設定処理を行い、処理を終了す
る。
【0128】次に、図12のステップS12における余
裕量設定処理のサブルーチンについて説明する。
【0129】図13は本発明の第2の実施の形態におけ
る余裕量設定処理のサブルーチンを示す図、図14は本
発明の第2の実施の形態における補正値テーブルを示す
図である。
【0130】前記余裕量設定処理手段92(図1)は、
車両が前進走行中であるかどうかを判断し、前進走行中
である場合、走行環境としてナビゲーション情報を読み
込み、ナビゲーション情報に基づいて走行地域を判定す
る。この場合、走行地域としては、市街地路であるか、
渋滞路であるか、山岳路であるか、登坂路であるか、降
坂路であるか、高速道路であるか等が判定される。
【0131】そして、前記余裕量設定処理手段92は、
余裕量保持条件が成立したかどうかを判断する。そのた
めに、余裕量設定処理手段92は、これから伝達トルク
が変動しやすい走行地域を走行するかどうかによって第
1の条件が成立したかどうかを判断するとともに、バッ
テリ残量SOCが基準値以上であるかどうかによって第
2の条件が成立したかどうかを判断する。この場合、伝
達トルクが変動しやすい走行地域は山岳路、登坂路等で
あり、山岳路、登坂路等を走行する場合には、走行中に
車両に必要とされる車両要求トルクTO* の増大が発生
しやすい。
【0132】そして、これから伝達トルクが変動しやす
い走行地域を走行し、バッテリ残量SOCが基準値以上
であると、第1、第2の条件が成立するので、前記余裕
量設定処理手段92は、余裕量保持条件が成立したと判
断し、余裕量mを市街地路のものにし、補正しないで所
定の値(基準値)に保持する。また、余裕量設定処理手
段92は、第2の動力源としてのモータ170を駆動す
るためにモータ駆動フラグをオンにするとともに、エン
ジントルクTEが増大するのを抑制するために、エンジ
ントルク増大抑制フラグをオンにする。
【0133】また、これから伝達トルクが変動しやすい
走行地域を走行しない場合、又はバッテリ残量SOCが
基準値より少ない場合には、第1、第2の条件のうちの
少なくとも一方が成立しないので、余裕量設定処理手段
92は、余裕量保持条件が成立しないと判断し、走行地
域に対応させて余裕量mを補正する。したがって、該余
裕量mが補正された分だけベルト132の挟持圧を変更
することができる。
【0134】例えば、図14に示されるように、走行地
域が市街地路であると判定されると、前記余裕量設定処
理手段92は、走行中に伝達トルクが変動しにくいと予
測し、余裕量mを補正せず、渋滞路であると判定される
と、前記余裕量設定処理手段92は、アクセルペダルの
操作、例えば、踏込量が急激に変化する可能性が低く、
走行中に伝達トルクが変動しにくいと予測し、余裕量m
を補正値δ11だけ補正してm−δ11にし、山岳路で
あると判定されると、前記余裕量設定処理手段92は、
アクセルペダルの踏込量が中程度又は大きい状態、すな
わち、スロットル開度θが中高開度であり、アクセルオ
ン・オフ操作(アクセルペダルを踏み込んだり、アクセ
ルペダルから足を離したりする操作)の頻度が高く、走
行中に伝達トルクが変動しやすいと予測し、余裕量mを
補正値δ12だけ補正してm+δ12にし、登坂路であ
ると判定されると、前記余裕量設定処理手段92は、ス
ロットル開度θが中高開度であり、アクセルオン・オフ
操作の頻度が高く、走行中に伝達トルクが変動しやすい
と予測し、余裕量mを補正値δ13だけ補正してm+δ
13にし、降坂路であると判定されると、前記余裕量設
定処理手段92は、アクセルペダルの操作、例えば、踏
込量が急激に変化する可能性が低く、走行中に伝達トル
クが変動しにくいと予測し、余裕量mを補正値δ14だ
け補正してm−δ14にし、高速道路であると判定され
ると、前記余裕量設定処理手段92は、アクセルペダル
の操作、例えば、踏込量が急激に変化する可能性が低
く、走行中に伝達トルクが変動しにくいと予測し、余裕
量mを補正値δ15だけ補正してm−δ15にする。前
記補正値δ11〜δ15は、伝達トルクの変動の程度に
よってあらかじめ設定される。
【0135】すなわち、伝達トルクが変動しやすい場合
に余裕量mを大きくして挟持圧を高くし、伝達トルクが
変動しにくい場合に余裕量mを小さくして挟持圧を低く
する。
【0136】このようにして、余裕量mが補正される
と、前記余裕量設定処理手段92は、モータ駆動フラグ
及びエンジントルク増大抑制フラグをオフにする。
【0137】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS12−1 車両が前進走行中であるかどうか
を判断する。車両が前進走行中である場合はステップS
12−2に進み、前進走行中でない場合はリターンす
る。 ステップS12−2 ナビゲーション情報に基づいて走
行地域を判定する。 ステップS12−3 伝達トルクが変動しやすい走行地
域を走行するかどうかを判断する。伝達トルクが変動し
やすい走行地域を走行する場合はステップS12−6
に、走行しない場合はステップS12−4に進む。 ステップS12−4 走行地域に対応させて余裕量mを
補正する。 ステップS12−5 モータ駆動フラグをオフにする。 ステップS12−6 エンジントルク増大抑制フラグを
オフにし、リターンする。 ステップS12−7 バッテリ残量SOCが基準値以上
であるかどうかを判断する。バッテリ残量SOCが基準
値以上である場合はステップS12−8に、バッテリ残
量SOCが基準値より少ない場合はステップS12−4
に進む。 ステップS12−8 余裕量mを市街路地のものにし、
保持する。 ステップS12−9 モータ駆動フラグをオンにする。 ステップS12−10 エンジントルク増大抑制フラグ
をオンにし、リターンする。
【0138】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有する
ものについては、同じ符号を付与することによってその
説明を省略する。
【0139】図15は本発明の第3の実施の形態におけ
る余裕量設定処理のサブルーチンを示す図、図16は本
発明の第3の実施の形態における補正値テーブルを示す
図である。
【0140】前記余裕量設定処理手段92(図1)は、
車両が前進走行中であるかどうかを判断し、前進走行中
である場合、走行環境としてナビゲーション情報及び車
両環境情報を読み込み、ナビゲーション情報及び車両環
境情報に基づいて走行地域及び車両環境のうちの少なく
とも一方を判定する。この場合、走行地域としては、高
速道路であるか、市街地路であるか等が判定され、車両
環境としては、先行車両先行レーンに基づいて、前方に
車両が無い(前方車両無し)か、前方に車両が有る(前
方車両有り)か、停車時に前方に車両が有る(停車時前
方車両有り)か等が判定される。なお、走行地域だけを
判定する場合はナビゲーション情報だけが読み込まれ、
車両環境だけを判定する場合は車両環境情報だけが読み
込まれる。
【0141】そして、前記余裕量設定処理手段92は、
余裕量保持条件が成立したかどうかを判断する。そのた
めに、余裕量設定処理手段92は、これから伝達トルク
が変動しやすい走行地域及び車両環境のうちの少なくと
も一方を走行するかどうかによって第1の条件が成立し
たかどうかを判断するとともに、バッテリ残量SOCが
基準値以上であるかどうかによって第2の条件が成立し
たかどうかを判断する。この場合、伝達トルクが変動し
やすい走行地域及び車両環境のうちの少なくとも一方
は、高速道路を走行していて、前方に車両が有る場合の
ものであり、高速道路を走行していて、前方に車両が有
る場合には、走行中に車両に必要とされる車両要求トル
クTO* の増大が発生しやすい。
【0142】そして、これから伝達トルクが変動しやす
い走行地域及び車両環境のうちの少なくとも一方を走行
し、バッテリ残量SOCが基準値以上である場合、第
1、第2の条件が成立するので、前記余裕量設定処理手
段92は、余裕量保持条件が成立したと判断し、余裕量
mを市街地路のものにし、補正しないで所定の値(基準
値)に保持する。また、余裕量設定処理手段92は、第
2の動力源としてのモータ170を駆動するためにモー
タ駆動フラグをオンにするとともに、エンジントルクT
Eが増大するのを抑制するために、エンジントルク増大
抑制フラグをオンにする。
【0143】また、これから伝達トルクが変動しやすい
走行地域及び車両環境のうちの少なくとも一方を走行し
ない場合、又はバッテリ残量SOCが基準値より少ない
場合には、第1、第2の条件のうちの少なくとも一方が
成立しないので、前記余裕量設定処理手段92は、余裕
量保持条件が成立しないと判断し、走行地域及び車両環
境のうちの少なくとも一方に対応させて余裕量mを補正
する。したがって、該余裕量mが補正された分だけベル
ト132の挟持圧を変更することができる。
【0144】例えば、図16に示されるように、高速道
路を走行していて、前方に車両が無いと判定されると、
前記余裕量設定処理手段92は、主として一定の車速V
で走行させられ、急に加速する可能性が低く、走行中に
伝達トルクが変動しにくいと予測し、余裕量mを補正値
δ21だけ補正してm−δ21にし、高速道路を走行し
ていて、前方に車両が有ると判定されると、前記余裕量
設定処理手段92は、追越しのために急に加速する可能
性が高く、走行中に伝達トルクが変動しやすいと予測
し、余裕量mを補正値δ22だけ補正してm+δ22に
し、市街地路を走行していると判定されると、前記余裕
量設定処理手段92は、走行中に伝達トルクが変動しに
くいと予測し、余裕量mを補正せず、停車時に前方に車
両が有ると判定されると、前記余裕量設定処理手段92
は、急に発進する可能性が低く、走行中に伝達トルクが
変動しにくいと予測し、余裕量mを補正値δ23だけ補
正してm−δ23にする。前記補正値δ21〜δ23
は、伝達トルクの変動の程度によってあらかじめ設定さ
れる。
【0145】すなわち、伝達トルクが変動しやすい場合
に余裕量mを大きくして挟持圧を高くし、伝達トルクが
変動しにくい場合に余裕量mを小さくして挟持圧を低く
する。
【0146】このようにして、余裕量mが補正される
と、前記余裕量設定処理手段92は、モータ駆動フラグ
及びエンジントルク増大抑制フラグをオフにする。
【0147】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS12−11 車両が前進走行中であるかどう
かを判断する。車両が前進走行中である場合はステップ
S12−12に進み、前進走行中でない場合はリターン
する。 ステップS12−12 ナビゲーション情報及び車両環
境情報に基づいて走行地域及び車両環境を判定する。 ステップS12−13 伝達トルクが変動しやすい走行
地域及び車両環境のうちの少なくとも一方を走行するか
どうかを判断する。伝達トルクが変動しやすい走行地域
及び車両環境のうちの少なくとも一方を走行する場合は
ステップS12−16に、走行しない場合はステップS
12−14に進む。 ステップS12−14 走行地域及び車両環境のうちの
少なくとも一方に対応させて余裕量mを補正する。 ステップS12−15 モータ駆動フラグをオフにす
る。 ステップS12−16 エンジントルク増大抑制フラグ
をオフにし、リターンする。 ステップS12−17 バッテリ残量SOCが基準値以
上であるかどうかを判断する。バッテリ残量SOCが基
準値以上である場合はステップS12−18に、バッテ
リ残量SOCが基準値より小さい場合はステップS12
−14に進む。 ステップS12−18 余裕量mを市街地路のものに
し、保持する。 ステップS12−19 モータ駆動フラグをオンにす
る。 ステップS12−20 エンジントルク増大抑制フラグ
をオンにし、リターンする。
【0148】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有する
ものについては、同じ符号を付与することによってその
説明を省略する。
【0149】図17は本発明の第4の実施の形態におけ
る余裕量設定処理のサブルーチンを示す図、図18は本
発明の第4の実施の形態における補正値テーブルを示す
図である。
【0150】前記余裕量設定処理手段92(図1)は、
車両が前進走行中であるかどうかを判断し、前進走行中
である場合、走行環境として車両環境情報のうちの路面
の状態を読み込み、路面の状態に基づいて路面状況を判
定する。この場合、路面状況としては、アスファルト路
面であるか、コンクリート路面であるか、グラベル路面
(じゃり道)であるか、氷雪路面(雪道又は雪・氷混合
道)であるか、ミラーバーン路面であるか等が判定され
る。なお、路面の状態は、データ記録部16(図3)に
道路データとしても記録されているので、ナビゲーショ
ン情報を読み込んで路面状況を判定することもできる。
【0151】そして、前記余裕量設定処理手段92は、
余裕量保持条件が成立したかどうかを判断する。そのた
めに、余裕量設定処理手段92は、これから路面から受
ける反力が変動しやすい路面状況の道路を走行するかど
うかによって第1の条件が成立したかどうかを判断する
とともに、バッテリ残量SOCが基準値以上であるかど
うかによって第2の条件が成立したかどうかを判断す
る。
【0152】そして、これから路面から受ける反力が変
動しやすい路面状況の道路を走行し、バッテリ残量SO
Cが基準値以上である場合、第1、第2の条件が成立す
るので、前記余裕量設定処理手段92は、余裕量保持条
件が成立したと判断し、余裕量mを標準(アスファルト
又はコンクリート)路面のものにし、補正しないで所定
の値(基準値)に保持する。また、余裕量設定処理手段
92は、第2の動力源としてのモータ170を駆動する
ためにモータ駆動フラグをオンにするとともに、エンジ
ントルクTEが増大するのを抑制するために、エンジン
トルク増大抑制フラグをオンにする。
【0153】また、これから路面から受ける反力が変動
しやすい路面状況の道路を走行しない場合、又はバッテ
リ残量SOCが基準値より少ない場合には、第1、第2
の条件のうちの少なくとも一方が成立しないので、前記
余裕量設定処理手段92は、余裕量保持条件が成立しな
いと判断し、路面状況に対応させて余裕量mを補正す
る。したがって、該余裕量mが補正された分だけベルト
132の挟持圧を変更することができる。
【0154】例えば、図18に示されるように、標準路
面であると判定されると、前記余裕量設定処理手段92
は、走行中に伝達トルクが変動しにくいと予測し、余裕
量mを補正せず、グラベル路面であると判定されると、
石を乗り越える際に車輪が抵抗を受け、路面から受ける
反力が大きく、走行中に伝達トルクが変動しやすいと予
測し、余裕量mを補正値δ31だけ補正してm+δ31
にし、氷雪路面であると判定されると、前記余裕量設定
処理手段92は、積雪を乗り越える際に車輪が抵抗を受
け、路面から受ける反力が大きく、走行中に伝達トルク
が変動しやすいと予測し、余裕量mを補正値δ32だけ
補正してm+δ32にし、ミラーバーン路面であると判
定されると、前記余裕量設定処理手段92は、路面の摩
擦係数が小さくて車輪による伝達可能なトルクが小さ
く、かつ、路面から受ける反力が小さく、走行中に伝達
トルクが変動しにくいと予測し、余裕量mを補正値δ3
3だけ補正してm−δ33にする。前記補正値δ31〜
δ33は、伝達トルクの変動の程度によってあらかじめ
設定される。
【0155】すなわち、伝達トルクが変動しやすい場合
に余裕量mを大きくして挟持圧を高くし、伝達トルクが
変動しにくい場合に余裕量mを小さくして挟持圧を低く
する。
【0156】このようにして、余裕量mが補正される
と、前記余裕量設定処理手段92は、モータ駆動フラグ
及びエンジントルク増大抑制フラグをオフにする。
【0157】また、前記動力源駆動処理手段93は、前
記モータ駆動フラグを読み込み、該モータ駆動フラグが
オンである場合、モータ170を補助的に駆動し、エン
ジントルクTE及びモータトルクTMを駆動輪に伝達し
て車両を走行させる。その場合、逆位相のモータトルク
TMを発生させて制振制御を行うことによって、モータ
170にダンパの役割りを持たせ、反力を吸収すること
ができる。
【0158】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS12−21 車両が前進走行中であるかどう
かを判断する。車両が前進走行中である場合はステップ
S12−22に進み、前進走行中でない場合はリターン
する。 ステップS12−22 車両環境情報に基づいて路面状
況を判定する。 ステップS12−23 路面から受ける反力が変動しや
すい路面状況の道路を走行するかどうかを判断する。路
面から受ける反力が変動しやすい路面状況の道路を走行
する場合はステップS12−26に、走行しない場合は
ステップS12−24に進む。 ステップS12−24 路面状況に対応させて余裕量m
を補正する。 ステップS12−25 モータ駆動フラグをオフにす
る。 ステップS12−26 エンジントルク増大抑制フラグ
をオフにし、リターンする。 ステップS12−27 バッテリ残量SOCは基準値以
上であるかどうかを判断する。バッテリ残量SOCは基
準値以上である場合はステップS12−28に、バッテ
リ残量SOCは基準値より小さい場合はステップS12
−24に進む。 ステップS12−28 余裕量mを標準路面のものに
し、保持する。 ステップS12−29 モータ駆動フラグをオンにす
る。 ステップS12−30 エンジントルク増大抑制フラグ
をオンにし、リターンする。
【0159】前記各実施の形態においては、第1の動力
源としてエンジンが、第2の動力源としてモータ170
が使用されるようになっているが、第1の動力源として
モータを、第2の動力源としてエンジンを使用すること
もできる。
【0160】また、前記各実施の形態においては、走行
環境検出部によって検出された走行環境によって表され
る入力トルクTiに対応させて、前記ベルト132の挟
持圧の余裕量mを設定するようになっているが、入力ト
ルクTiを直接検出したり、他のパラメータから算出し
たりして検出され、又は算出された入力トルクTiに対
応させて、前記余裕量mを設定することもできる。
【0161】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0162】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、自動変速機制御装置においては、第1の動力源か
らのトルクが入力されるプライマリプーリと、セカンダ
リプーリと、該セカンダリプーリと駆動輪との間に配設
された第2の動力源と、前記プライマリプーリとセカン
ダリプーリとの間に張設されたベルトと、該ベルトの挟
持圧を発生させる挟持圧発生部と、前記挟持圧の余裕量
を前記プライマリプーリに入力されるトルクに対応させ
て設定する余裕量設定処理手段と、前記余裕量に対応さ
せて前記第2の動力源を駆動する動力源駆動処理手段と
を有する。
【0163】この場合、挟持圧の余裕量がプライマリプ
ーリに入力されるトルクに対応させて設定され、前記余
裕量に対応させて第2の動力源が駆動されるので、挟持
圧を高くすることなく、駆動力を大きくすることができ
る。
【0164】したがって、トルクの伝達効率を高くする
ことができ、燃費を良くすることができる。
【0165】また、プライマリプーリ又はセカンダリプ
ーリとベルトとの間でスリップが発生するのを防止する
ことができるので、プライマリプーリ、セカンダリプー
リ及びベルトが摩耗するのを防止することができる。し
たがって、変速機構の耐久性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における自動変速機
制御装置の機能ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における無段変速機
の概念図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における自動変速機
制御装置のブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における自動変速機
制御装置の動作を示すメインフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態における通常制御処
理で参照される変速線図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるアダプティ
ブ制御処理で参照される第1の変速線図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるアダプティ
ブ制御処理で参照される第2の変速線図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるアダプティ
ブ制御処理で参照される第3の変速線図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態におけるアダプティ
ブ制御処理で参照される第4の変速線図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態における余裕量設
定処理のサブルーチンを示す図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態における補正値テ
ーブルを示す図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態における自動変速
機制御装置の動作を示すメインフローチャートである。
【図13】本発明の第2の実施の形態における余裕量設
定処理のサブルーチンを示す図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態における補正値テ
ーブルを示す図である。
【図15】本発明の第3の実施の形態における余裕量設
定処理のサブルーチンを示す図である。
【図16】本発明の第3の実施の形態における補正値テ
ーブルを示す図である。
【図17】本発明の第4の実施の形態における余裕量設
定処理のサブルーチンを示す図である。
【図18】本発明の第4の実施の形態における補正値テ
ーブルを示す図である。
【符号の説明】
12 自動変速機制御部 92 余裕量設定処理手段 93 動力源駆動処理手段 126 プライマリプーリ 131 セカンダリプーリ 132 ベルト 135 油圧サーボ 170 モータ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年12月5日(2001.12.
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 9/00 F16H 9/00 A 9/18 9/18 B 61/02 61/02 // F16H 59:08 59:08 59:14 59:14 59:44 59:44 59:66 59:66 59:72 59:72 59:78 59:78 (72)発明者 竹本 和雄 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 Fターム(参考) 3D039 AB26 AC34 AD53 3D041 AA03 AA21 AC09 AC20 AD02 AD04 AD10 AD41 AD44 AD47 AD48 AD51 AE02 AE03 AF00 3J050 AA02 BA03 BB13 CE07 CE09 3J552 MA07 MA12 NA01 NB01 NB07 PA59 PA63 SA36 VA48W VA62W VB01W VB07Z VB10W VB12Z VB17Z VC02W VC07W VD02Z VD03Z VD11Z VD14Z VE01W VE06W

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の動力源からのトルクが入力される
    プライマリプーリと、セカンダリプーリと、該セカンダ
    リプーリと駆動輪との間に配設された第2の動力源と、
    前記プライマリプーリとセカンダリプーリとの間に張設
    されたベルトと、該ベルトの挟持圧を発生させる挟持圧
    発生部と、前記挟持圧の余裕量を前記プライマリプーリ
    に入力されるトルクに対応させて設定する余裕量設定処
    理手段と、前記余裕量に対応させて前記第2の動力源を
    駆動する動力源駆動処理手段とを有することを特徴とす
    る自動変速機制御装置。
  2. 【請求項2】 第1の動力源からのトルクが入力される
    プライマリプーリと、セカンダリプーリと、該セカンダ
    リプーリと駆動輪との間に配設された第2の動力源と、
    前記プライマリプーリとセカンダリプーリとの間に張設
    されたベルトと、該ベルトの挟持圧を発生させる挟持圧
    発生部と、車両の走行環境を検出する走行環境検出部
    と、検出された走行環境に基づいて、前記挟持圧の余裕
    量を設定する余裕量設定処理手段と、前記余裕量に対応
    させて前記第2の動力源を駆動する動力源駆動処理手段
    とを有することを特徴とする自動変速機制御装置。
  3. 【請求項3】 前記余裕量設定処理手段は、余裕量保持
    条件が成立したかどうかを判断し、該余裕量保持条件が
    成立した場合に、前記余裕量を所定の値に保持する請求
    項1又は2に記載の自動変速機制御装置。
  4. 【請求項4】 前記動力源駆動処理手段は、余裕量保持
    条件が成立したかどうかを判断し、該余裕量保持条件が
    成立した場合に、第2の動力源を駆動する請求項1又は
    2に記載の自動変速機制御装置。
  5. 【請求項5】 前記余裕量保持条件が成立した場合に、
    第1の動力源の出力トルクの増大が抑制される請求項1
    又は2に記載の自動変速機制御装置。
  6. 【請求項6】 前記余裕量設定処理手段は、余裕量保持
    条件が成立したかどうかを判断し、該余裕量保持条件が
    成立しない場合に、前記余裕量を走行環境に対応させて
    補正する請求項2に記載の自動変速機制御装置。
  7. 【請求項7】 前記余裕量保持条件は、前記走行環境に
    基づいて判断される所定の条件が成立した場合に成立す
    る請求項3〜6の少なくとも1項に記載の自動変速機制
    御装置。
  8. 【請求項8】 前記所定の条件は、伝達トルクが変動し
    やすいシフトスケジュールが設定されたときに成立する
    請求項7に記載の自動変速機制御装置。
  9. 【請求項9】 前記所定の条件は、伝達トルクが変動し
    やすい走行地域を走行する場合に成立する請求項7に記
    載の自動変速機制御装置。
  10. 【請求項10】 前記所定の条件は、伝達トルクが変動
    しやすい走行地域及び車両環境の少なくとも一方を走行
    する場合に成立する請求項7に記載の自動変速機制御装
    置。
  11. 【請求項11】 前記所定の条件は、路面から受ける反
    力が変動しやすい路面状況の道路を走行する場合に成立
    する請求項7に記載の自動変速機制御装置。
  12. 【請求項12】 前記第1の動力源はエンジンであり、
    第2の動力源はモータである請求項1又は2に記載の自
    動変速機制御装置。
  13. 【請求項13】 前記第2の動力源はモータであり、前
    記余裕量保持条件は、前記走行環境に基づいて判断され
    る第1の条件、及びバッテリ状態に基づいて判断される
    第2の条件が成立した場合に成立する請求項3〜5の少
    なくとも1項に記載の自動変速機制御装置。
  14. 【請求項14】 第1の動力源からのトルクが入力され
    るプライマリプーリ、セカンダリプーリ、該セカンダリ
    プーリと駆動輪との間に配設された第2の動力源、前記
    プライマリプーリとセカンダリプーリとの間に張設され
    たベルト、該ベルトの挟持圧を発生させる挟持圧発生
    部、及び車両の走行環境を検出する走行環境検出部を備
    えた自動変速機の自動変速機制御方法において、検出さ
    れた走行環境に基づいて、前記挟持圧の余裕量を設定
    し、該余裕量に対応させて前記第2の動力源を駆動する
    ことを特徴とする自動変速機制御方法。
  15. 【請求項15】 コンピュータを、走行環境検出部によ
    って検出された車両の走行環境に基づいて、挟持圧発生
    部によって発生させられるベルトの挟持圧の余裕量を設
    定する余裕量設定処理手段、及び前記余裕量に対応させ
    て、セカンダリプーリと駆動輪との間に配設された動力
    源を駆動する動力源駆動処理手段として機能させる自動
    変速機制御方法のプログラム。
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