JP2003169448A - ハイブリッド車両の駆動装置 - Google Patents
ハイブリッド車両の駆動装置Info
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Abstract
モータを、余分な部品やシールの必要なしに、ロータの
一部形状変更程度のみで冷却し得るようにする。 【解決手段】 ロータ軸8の中空孔から径方向潤滑油孔
を経て流出した後、矢印αで示すごとく軸受部材16,
17に通過した潤滑油はロータ9の内周部に供給され、
この潤滑油がロータ9の回転に伴う遠心力を受けても、
堰23,24によりロータ内周部に画成された油だまり
27,28内に止まり、その後この油だまり27,28
内の潤滑油はロータ9(詳しくはエンドプレート25,
26)に設定された潤滑油路29,30を経て矢印βで
示すごとく電磁コイル11に指向され、電磁コイル11
の油冷を行うことができる。従って、余分な部品や余分
なシールを要することなく、ロータ9(エンドプレート
25,26)の一部形状変更(エンドプレート25,2
6の内径変更)程度のみで電動モータ7(電磁コイル1
1)の冷却を行うことができる。
Description
の駆動装置に関し、特に該駆動装置内における電動モー
タの冷却に関した改良提案に係わる。
ンからの動力または電動モータからの動力を選択的に、
場合によってはこれら双方を車輪に伝達するよう、例え
ば特開2000-142135号公報に記載されたごとくに構成す
る。
ける電動モータは、ロータ軸に回転結合されたロータお
よびその外周に配置された電磁コイルにより構成し、か
かる電動モータからの回転を減速機構により減速して出
力するようになすことが多い。ところで減速機構は歯車
組で構成するのが普通であるから潤滑が必要であり、そ
のため電動モータと減速機構とは、隔壁により相互に隔
絶された個々の室内に収納する。そして、電動モータか
ら減速機構への伝動が可能になるよう上記ロータ軸を上
記隔壁に貫通して減速機構に駆動結合するのが常套であ
った。
駆動中に電磁コイルから発熱するのを免れず、電動モー
タの冷却が不可欠である。この冷却に当たっては従来、
電動モータが上記のごとく減速機構収納室から隔壁によ
り隔絶された専用の室内に収納されているため、この電
動モータ収納室内に設けたファンや、電動モータ収納室
を包囲するようケースに設けたウォータジャケットによ
り当該冷却を行うしかなく、余分な部品が増えたり、余
分なシールが必要になってコスト高になったり、組み立
て作業性が悪化するという問題を生ずる。
することなく、ロータの一部形状変更程度のみで電動モ
ータの冷却を行い得るようにし、これにより上記コスト
高や組み立て作業性の悪化に関する問題を解消し得たハ
イブリッド車両の駆動装置を提案することを目的とす
る。
よるハイブリッド車両の駆動装置は、請求項1に記載の
ごとく、上記形式のハイブリッド車両の駆動装置を基礎
前提とし、上記ロータの内周部に潤滑油を供給するため
の潤滑油孔を上記ロータ軸に形成し、この潤滑油がロー
タの回転に伴う遠心力を受けて上記ロータ内周部に止ま
るようにする堰をロータに設け、この堰により画成され
た油だまり内の潤滑油を上記電磁コイルに向け指向させ
る潤滑油路をロータに設定したことを特徴とするもので
ある。
た前記隔壁の箇所との間に軸受部材を介在させたもので
ある場合、請求項2記載のごとく、ロータ軸に形成する
潤滑油孔を、上記減速機構が収納された室内に開口させ
て上記軸受部材に指向するよう配置し、該潤滑油孔から
の潤滑油が上記軸受部材に通過してこれを潤滑した後に
上記ロータの内周部に向かうよう構成するのがよい。
孔からの潤滑油を一部、上記減速機構の潤滑にも用いる
よう構成するのがよい。
収納室内のオイルレベルが設定レベルを超えるとき余剰
油を減速機構収納室に向けて流出させるための連通孔を
上記隔壁に形成し、この連通孔に逆向きの油流を阻止す
る逆止弁を設けた構成にするのがよい。
軸に形成された潤滑油孔からの潤滑油がロータの内周部
に供給され、この潤滑油はロータの回転に伴う遠心力を
受けても、堰により当該ロータ内周部に画成された油だ
まり内に止まり、その後この油だまり内の潤滑油はロー
タに設定された潤滑油路を経て電磁コイルに指向され、
当該電磁コイルの油冷を行うことができる。
なシールを要することなく、ロータの一部形状変更程度
のみで電動モータの冷却を油冷により行うことができる
こととなり、前記したコスト高や組み立て作業性の悪化
に関する問題を生ずることなく電動モータを冷却するこ
とができる。
に形成する潤滑油孔を、減速機構収納室内に開口させ
て、ロータ軸と隔壁との間の軸受部材に指向するよう配
置し、該潤滑油孔からの潤滑油が当該軸受部材に通過し
てこれを潤滑した後にロータの内周部に向かうよう構成
したため、上記軸受部材の潤滑に供された潤滑油を用い
て電動モータの冷却を行うこととなり、軸受部材の潤滑
油路を電動モータの冷却油路に兼用して更なるコスト低
減を実現することができる。
油孔からの潤滑油を一部、減速機構の潤滑にも用いるた
め、減速機構の専用の潤滑構造を省略して一層のコスト
低減を達成することができる。
タ収納室内のオイルレベルが設定レベルを超えるとき余
剰油を減速機構収納室に向けて流出させるための連通孔
を隔壁に形成し、この連通孔に逆向きの油流を阻止する
逆止弁を設けたため、電動モータ収納室内のオイルレベ
ルが設定レベルを超えることがなく、また横加速度を受
けても減速機構収納室から上記の連通孔を経て電動モー
タ収納室に潤滑油が逆流せず、電動モータ収納室内の潤
滑油で電動モータが攪拌損失を増大されるという問題を
回避することができる。
に基づき詳細に説明する。図1および図2は、本発明の
一実施の形態になるハイブリッド車両の駆動装置を示
し、図1は、この駆動装置の全体断面を示し、図2は、
その要部を拡大して示すものである。
するに、1はケースを示し、このケース1をセンターケ
ース部分2と、その前部(エンジン側)開口に取り付け
たフロントケース部分3と、センターケース部分2の後
部開口に取り付けたリヤケース部分4との相互結合体に
より構成する。
エンジンにより駆動されるエンジン駆動軸5を回転自在
に支持すると共に、この軸5により駆動結合した発電機
6を収納する。リヤケース部分4内には電動モータ7を
収納し、この電動モータ7をロータ軸8と、ロータ軸に
回転結合されたロータ9と、このロータを包囲するよう
その外周に配置されてリヤケース部分4に固設したステ
ータ10および電磁コイル11とで構成する。
ータ7からの回転を減速して出力する減速機構12と、
エンジン駆動軸5およびロータ軸8の対向端間に同軸に
延在させてこれら対向端内に回転自在に支持した出力軸
13、およびこの出力軸上に一体回転するよう嵌合させ
た出力歯車14とを収納する。
速機構収納室2aおよびリヤケース部分4により画成さ
れた電動モータ収納室4a間を、センターケース部分2
に一体成形して設けた隔壁15により相互に隔絶する。
ロータ軸8はその両端を、センターケース部分2の端壁
上における軸受部材16および隔壁15上における軸受
部材17により回転自在に支承し、軸受部材17に近い
ロータ軸8の端部を隔壁15よりセンターケース部分2
内に進入させる。
ヤ12rおよびキャリア12cより成る単純遊星歯車組
とし、センターケース部分2内に進入するロータ軸8の
端部をサンギヤ12sの内周に回転係合させ、リングギ
ヤ12rを隔壁15に固設し、キャリア12cは出力軸
13上に回転係合させる。
13に平行に配置してカウンターシャフト18を回転自
在に支持し、出力軸13の出力歯車14と噛合するカウ
ンターギヤ19をカウンターシャフト18上に結合す
る。カウンターシャフト18に一体成形したドライブピ
ニオン20と、これに噛合するようディファレンシャル
ギヤ装置21に結合して設けたドライブリングギヤ22
とでファイナルドライブギヤ組みを構成する。
発電機6がエンジン駆動軸5からの回転動力を受けて発
電し、バッテリへの充電を行う。電動モータ7は、上記
バッテリからの電力を電磁コイル11に供給され、これ
からの電磁力でロータ9を回転駆動する。ロータ9の回
転はロータ軸8から減速機構12のサンギヤ12sに入
力され、この時減速機構12は、リングギヤ12rが固
定されていることからこれを反力受けとしてキャリア1
2cを同方向へ減速下に回転駆動する。
3を経て出力歯車14に達し、その後この歯車14から
カウンターシャフト18およびファイナルドライブギヤ
組み20,22を経てディファレンシャルギヤ装置21
に至ることにより、ハイブリッド車両の左右駆動輪を回
転駆動することができる。
(電磁コイル11)の冷却構造を説明する。エンジン駆
動軸5およびロータ軸8の他に出力軸13も中空とし
て、これら3軸の中空孔から、潤滑が必要な各箇所に潤
滑油を供給する構成とする。
油路としては、軸受部材17および減速機構12間にお
いて減速機構収納室2a内に開口するようロータ軸8に
径方向潤滑油孔8aを設けると共に、この径方向潤滑油
孔8aを出力軸13の中空孔内に通じさせるよう出力軸
13に径方向潤滑油孔13aを設け、出力軸13の中空
孔内における潤滑油が潤滑油孔13a,8aから軸受部
材17を通過してロータ9の内周部に向かうようにす
る。なお、潤滑油孔13a,8aが上記のように配置さ
れているため、これら潤滑油孔13a,8aから流出し
た潤滑油は上記の通り軸受部材17に向かうほかに、減
速機構12にも向かってその潤滑を行うことができる。
油路としてその他に、軸受部材16に指向するようロー
タ軸8に径方向潤滑油孔8bを設け、この径方向潤滑油
孔8bを軸受部材17から遠い軸受部材16の側に位置
させて、ロータ軸8の中空孔内における潤滑油が潤滑油
孔8bから軸受部材16を通過してロータ9の内周部に
向かうようにする。
に、軸受部材16,17を通過してロータ9の内周部に
向かった潤滑油が、ロータ9の回転に伴う遠心力を受け
ても当該ロータ内周部に止まっているようにする堰2
3,24をロータ9に設け、これら堰23,24の設定
に当たってはロータ9のエンドプレート25,26を内
周方向に延長させるだけの簡単な対応で設定することが
できる。
れた油だまり27,28内の潤滑油を、図2に矢印βで
示すごとく電磁コイル11に向け指向させる潤滑油路2
9,30をロータ9(詳しくはエンドプレート25,2
6)に設定する。
8に形成された潤滑油孔8a,8bからの潤滑油が図2
に矢印αで示すごとくロータ9の内周部に供給され、こ
の潤滑油がロータ9の回転に伴う遠心力を受けても、堰
23,24によりロータ内周部に画成された油だまり2
7,28内に止まり、その後この油だまり27,28内
の潤滑油はロータ9(詳しくはエンドプレート25,2
6)に設定された潤滑油路29,30を経て図2に矢印
βで示すごとく電磁コイル11に指向され、電磁コイル
11の油冷を行うことができる。
ることなく、ロータ9(エンドプレート25,26)の
一部形状変更(エンドプレート25,26の内径変更)
程度のみで電動モータ7(電磁コイル11)の冷却を油
冷により行うことができることとなり、コスト高や組み
立て作業性の悪化に関する問題を生ずることなく電動モ
ータ7を冷却することができる。
8aを、減速機構収納室2a内に開口させて、ロータ軸
8と隔壁15との間の軸受部材17に指向するよう配置
し、当該潤滑油孔8aからの潤滑油が軸受部材17に通
過してこれを潤滑した後にロータ9の内周部に向かうよ
うにしたため、軸受部材17の潤滑に供された潤滑油を
用いて電動モータ7の冷却を行うこととなり、軸受部材
17の潤滑油路を電動モータ7の冷却油路に兼用して更
なるコスト低減を実現することができる。
部、減速機構12の潤滑にも用いるため、減速機構12
の専用の潤滑構造を省略して一層のコスト低減を達成す
ることができる。
3(24)の設定に際しエンドプレート25(26)の
内径変更により当該設定を実現する構成にしたが、この
代わりに図3に示すごとく堰23(24)の設定に際し
専用のプレート31を付加し、これをスペーサ32によ
りエンドプレート25(26)に固設することでプレー
ト31およびエンドプレート25(26)間に上記した
と同様な潤滑油路29,30が画成されるようにするこ
ともできる。
に示すごとく堰23(24)とロータ9との間に隙間が
発生するようロータ9に取り付けることもでき、この場
合、堰23,24によりロータ内周部に画成される油だ
まり27(28)が潤滑油を一層補足し易い形状とな
り、前記の作用効果を更に顕著なものにすることができ
る。
し、本実施の形態においては図1および図2に示す実施
の形態に以下の構成を付加する。つまり、電動モータ収
納室4a内のオイルレベルが図5にLで示す設定レベル
を超えるとき余剰油を減速機構収納室2a(図1参照)
に向けて矢印δで示すように流出させるための連通孔1
5aを隔壁15に形成し、この連通孔に矢印δで示すと
は逆向きの油流を阻止する弾性板型式の逆止弁33を設
ける。
a内のオイルレベルが設定レベルLを超えることがな
く、また横加速度を受けても減速機構収納室2aから連
通孔15aを経て電動モータ収納室4aに潤滑油が逆流
せず、電動モータ収納室4a内の潤滑油で電動モータ7
が攪拌損失を増大されるという問題を回避することがで
きる。
に示した弾性板型式の逆止弁33に限られるものではな
く、例えば図6に示すようなチェックボール型式の逆止
弁34や、その他いずれの型式のものでもよいことは言
うまでもない。
両の駆動装置を示す展開縦断側面図である。
る。
車両の駆動装置を示す要部詳細拡大断面図である。
ッド車両の駆動装置を示す要部詳細拡大断面図である。
ッド車両の駆動装置を示す、図2と同様な要部詳細拡大
断面図である。
詳細断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 ロータ軸に回転結合されたロータおよび
該ロータの外周に配置された電磁コイルより成る電動モ
ータと、該電動モータからの回転を減速して出力する減
速機構とを、隔壁により相互に隔絶された個々の室内に
収納して具え、 前記ロータ軸を前記隔壁に貫通して前記減速機構に駆動
結合したハイブリッド車両の駆動装置において、 前記ロータの内周部に潤滑油を供給するための潤滑油孔
を前記ロータ軸に形成し、 この潤滑油がロータの回転に伴う遠心力を受けて前記ロ
ータ内周部に止まるようにする堰をロータに設け、 この堰により画成された油だまり内の潤滑油を前記電磁
コイルに向け指向させる潤滑油路をロータに設定したこ
とを特徴とするハイブリッド車両の駆動装置。 - 【請求項2】 前記ロータ軸と、このロータ軸が貫通し
た前記隔壁の箇所との間に軸受部材を介在させた請求項
1記載の駆動装置において、 前記ロータ軸に形成する潤滑油孔を、前記減速機構が収
納された室内に開口させて前記軸受部材に指向するよう
配置し、 該潤滑油孔からの潤滑油が前記軸受部材に通過して該軸
受部材を潤滑した後に前記ロータの内周部に向かうよう
構成したことを特徴とするハイブリッド車両の駆動装
置。 - 【請求項3】 請求項2記載の駆動装置おいて、前記潤
滑油孔からの潤滑油を一部前記減速機構の潤滑にも用い
るよう構成したことを特徴とするハイブリッド車両の駆
動装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
駆動装置おいて、電動モータが収納されている室内のオ
イルレベルが設定レベルを超えるとき余剰油を前記減速
機構収納室に向けて流出させるための連通孔を前記隔壁
に形成し、この連通孔に逆向きの油流を阻止する逆止弁
を設けたことを特徴とするハイブリッド車両の駆動装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001368257A JP3705193B2 (ja) | 2001-12-03 | 2001-12-03 | ハイブリッド車両の駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001368257A JP3705193B2 (ja) | 2001-12-03 | 2001-12-03 | ハイブリッド車両の駆動装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
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| JP2003169448A true JP2003169448A (ja) | 2003-06-13 |
| JP3705193B2 JP3705193B2 (ja) | 2005-10-12 |
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ID=19177873
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001368257A Expired - Fee Related JP3705193B2 (ja) | 2001-12-03 | 2001-12-03 | ハイブリッド車両の駆動装置 |
Country Status (1)
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| JP (1) | JP3705193B2 (ja) |
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