JP2003172909A - 空間光変調器 - Google Patents
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Abstract
調する空間光変調器であって、生成できる情報の量を減
らすことなく、ノイズに対する耐性が高い空間的変調光
を生成できる空間光変調器を実現する。 【解決手段】 空間光変調器1は、素子部2と、素子部
2の周囲に配置されたバイアス磁界印加用コイルとを備
えている。素子部2は、光磁気材料よりなり、それぞれ
独立に磁化の方向が設定され、磁気光学効果により、入
射する光に対して磁化の方向に応じた偏光方向の回転を
与える複数の画素11aを含む磁性層11と、磁性層1
1の各画素11aにおける磁化の方向を設定するための
磁界を発生させる導体層15,17とを備えている。各
画素11aは、互いに磁化の状態を異ならせることので
きる2つの領域11L,11Rを有し、これらの領域1
1L,11Rにおける磁化の状態を変えることによって
情報を生成する。
Description
用して入射光を空間的に変調する空間光変調器に関す
る。
は、光学的な情報処理やコンピュータ合成ホログラム等
の分野において用いられている。
たものや、マイクロミラーデバイスを用いたものがあ
る。
成ホログラム等の分野では、大量の情報を高速で処理す
る必要があることから、空間光変調器としては動作速度
が大きいことが望まれる。
では、動作速度が小さいという問題点がある。例えば、
液晶の中では動作速度の大きい強誘電性液晶を用いた空
間光変調器であっても、応答時間はマイクロ秒のオーダ
ーである。
調器では、比較的、高速の動作が可能である。しかしな
がら、この空間光変調器は、高度な半導体製造プロセス
によって製造される、構造が複雑なマイクロマシーンで
あるため、製造コストが高いと共に、機械的な駆動部分
を有するので信頼性の面で問題が残る。
4,237号、第5,241,421号、第5,25
5,119号および第5,386,313号には、磁気
光学効果を利用して入射光を空間的に変調する空間光変
調器が開示されている。以下、このような空間光変調器
を、光磁気空間光変調器と呼ぶ。この光磁気空間光変調
器は、それぞれ光磁気材料よりなり、独立に磁化の方向
を選択可能な複数の画素を有している。光磁気空間光変
調器では、ファラデー効果によって、各画素における磁
化の方向に応じて、各画素を通過する光の偏光方向が互
いに反対方向に所定角度ずつ回転される。従って、光磁
気空間光変調器では、各画素における磁化の方向を任意
に選択することにより、空間的に変調された光を生成す
ることができる。
磁化の方向の反転速度が大きいので、画素単位では、液
晶を用いた空間光変調器に比べて動作速度を大きくする
ことができる。
気空間光変調器は、互いに偏光方向が異なる2種類の光
を出射する。この2種類の光は、検光子に通すと、互い
に光の強度が異なる2種類の光となる。この光の強度が
異なる2種類の光は、それらの強度を所定のしきい値と
比較することによって識別することができる。しかしな
がら、この識別方法はノイズの影響を受けやすいという
問題点がある。
2つ画素を用いて1ビットのデジタルデータの“1”と
“0”を表現すると共に、隣接する2つの画素からの2
つ光の強度差を差動検出することによって、データを識
別する技術が知られている。しかしながら、この技術で
は、2つの画素を用いて1ビットのデジタルデータを表
現するため、1つの画素を用いて1ビットのデジタルデ
ータを表現する場合に比べて、空間光変調器によって生
成できる情報の量が半減するという問題点がある。
ので、その目的は、磁気光学効果を利用して入射光を空
間的に変調する空間光変調器であって、生成できる情報
の量を減らすことなく、ノイズに対する耐性が高い空間
的変調光を生成できるようにした空間光変調器を提供す
ることにある。
は、光磁気材料よりなり、それぞれ独立に磁化の方向が
設定され、磁気光学効果により、入射する光に対して磁
化の方向に応じた偏光方向の回転を与える複数の画素を
含む磁性層と、それぞれ各画素の近傍に配置され、外部
から磁界に応じて、互いに反対方向を向く2つの方向の
いずれかに選択的に磁化される複数の軟磁性層と、各軟
磁性層における磁化の方向を設定するための磁界を発生
させる磁界発生手段とを備え、各画素は、近傍の軟磁性
層が磁化されることによって互いに異なる磁化の状態と
なる2つの領域を含み、この2つの領域における磁化の
方向は軟磁性層における磁化の方向に応じて変化するも
のである。
によって発生される磁界によって、軟磁性層における磁
化の方向が設定される。各画素の2つの領域は、画素の
近傍の軟磁性層が磁化されることによって互いに異なる
磁化の状態となる。また、画素の2つの領域における磁
化の方向は軟磁性層における磁化の方向に応じて変化す
る。これにより、各画素は2種類の光を選択的に生成す
る。
手段は、各画素に対応した位置で交差するように配置さ
れ、軟磁性層における磁化の方向を設定するための磁界
を発生させる電流が流される複数の第1の導体層および
複数の第2の導体層とを有していてもよい。
画素における磁化の方向を変化させるために用いられる
バイアス磁界を磁性層に印加するバイアス磁界印加手段
を備えていてもよい。
て図面を参照して詳細に説明する。始めに、図1ないし
図5を参照して、本発明の一実施の形態に係る空間光変
調器の構成について説明する。図1は本実施の形態に係
る空間光変調器の1画素分の部分を示す平面図である。
図2は本実施の形態に係る空間光変調器の1画素分の部
分を示す断面図である。図3は本実施の形態に係る空間
光変調器における画素の配列を示す平面図である。図4
は本実施の形態に係る空間光変調器の使用方法を概念的
に示す斜視図である。図5は本実施の形態に係る空間光
変調器とその周辺回路を示す説明図である。
空間光変調器1は、素子部2と、この素子部2の周囲に
配置されたバイアス磁界印加用コイル3とを備えてい
る。素子部2は板状をなし、一方の面が光の入出射面2
aになっている。バイアス磁界印加用コイル3は、そこ
に電流が流されることにより、入出射面2aに対して垂
直な方向のバイアス磁界を発生し、このバイアス磁界を
素子部2に印加する。バイアス磁界印加用コイル3は、
本発明におけるバイアス磁界印加手段に対応する。素子
部2に入射した光は、素子部2によって空間的に変調さ
れて出射される。素子部2から出射された光は、図4に
示したように、検光子20を通過させた後に利用しても
よい。
は、基板10と、この基板10の上に形成された磁性層
11とを備えている。磁性層11は、光磁気材料よりな
り、それぞれ独立に磁化の方向が設定され、磁気光学効
果により、入射する光に対して磁化の方向に応じた偏光
方向の回転を与える複数の画素11aを含んでいる。バ
イアス磁界印加用コイル3は、各画素11aにおける磁
化の方向を変化させるために用いられるバイアス磁界を
磁性層11に印加する。
の各画素11aの上に形成され、光を反射する複数の反
射層12と、これらの反射層12の上に形成された複数
の軟磁性層13と、反射層12および軟磁性層13を覆
う絶縁層14とを備えている。
左右方向に長い形状を有している。そのため、軟磁性層
13は、図1および図2における左方向または右方向の
いずれかに磁化されやすい。各軟磁性層13は、各画素
11aの近傍に配置され、外部から磁界に応じて、互い
に反対方向を向く2つの方向、すなわち図1および図2
における左方向または右方向のいずれかに選択的に磁化
されるようになっている。
され、同一の方向(以下、Y方向と言う。)に延び、一
定の周期で配列された複数の導体層15と、これらの導
体層15を覆う絶縁層16と、この絶縁層16の上に形
成され、Y方向と直交する方向(以下、X方向と言
う。)に延び、一定の周期で配列された複数の導体層1
7とを備えている。なお、図1では反射層12および絶
縁層14,16の図示を省略している。
各画素11aに対応した位置で交差するように配置さ
れ、各画素11aにおける磁化の方向を設定するための
磁界を発生させる電流が流されるようになっている。こ
れらの導体層15,17に電流が流されることによっ
て、各軟磁性層13における磁化の方向を設定すると共
に各画素11aにおける磁化の方向を設定するための磁
界が発生される。
に対応し、導体層17は本発明における第2の導体層に
対応する。また、導体層15および導体層17は本発明
における磁界発生手段に対応する。
と下面を有すると共に、上面から、上面と下面との間の
所定の位置まで形成され、各画素11aの領域を規定す
る溝11bを有している。溝11bは画素11aの全周
にわたって形成されている。また、溝11bは磁性層1
1を貫通していない。溝11bの深さは、任意である
が、例えば磁性層11の厚みの30%〜50%であって
もよい。溝11bは、この溝11bを越える磁壁の移動
を抑止する。反射層12は、溝11bを覆うように配置
されている。
ガーネット(GGG)によって形成されている。磁性層
11は、例えば磁性ガーネット薄膜によって形成されて
いる。磁性層11の材料としては、希土類鉄ガーネット
やビスマス置換希土類鉄ガーネット等が用いられる。磁
性層11の形成方法としては、液相エピタキシャル成長
法(LPE法)またはスパッタ法によって単結晶の磁性
ガーネット薄膜を形成する方法がある。磁性層11にお
ける溝11bは例えばエッチングによって形成される。
ている。軟磁性層13は例えばパーマロイ(NiFe)
によって形成されている。絶縁層14,16は例えばS
iO 2によって形成されている。導体層15,17は例
えばAlによって形成されている。
画素11aの形状は、X方向に長い形状になっている。
また、画素11aは、図1における左側に配置された領
域11Lと図1における右側に配置された領域11Rと
を有している。本実施の形態では、画素11aの形状
は、特に、2つの六角形をX方向に並べて配置してでき
る形状になっている。しかし、画素11aの形状は、こ
れに限らず、例えば長方形や長円でもよい。
の軟磁性層13が磁化されることによって互いに異なる
磁化の状態となる。また、領域11L,11Rにおける
磁化の方向は、軟磁性層13における磁化の方向に応じ
て変化する。
い形状になっている。本実施の形態では、軟磁性層13
の形状に合わせて、導体層15の幅を導電層17の幅よ
りも大きくしている。
入出射面2aになっている。光はこの入出射面2aより
基板10に入射し、基板10および磁性層11を通過
し、反射層12で反射され、再度、磁性層11および基
板10を通過して、入出射面2aより出射されるように
なっている。基板10および磁性層11は、少なくとも
使用する光に対して透光性を有している。
る空間光変調器1の駆動手段について説明する。図5に
示したように、素子部2の複数の導体層17は駆動部3
1に接続され、複数の導体層15は駆動部32に接続さ
れる。また、バイアス磁界印加用コイル3は駆動部33
に接続される。駆動部31,32,33は制御部34に
よって制御されるようになっている。駆動部31,32
は、制御部34の制御の下で、それぞれ導体層17,1
5に正または負のパルス電流を流すようになっている。
駆動部31は、複数の導体層17にそれぞれ正または負
のパルス電流を流すための複数の駆動回路を含んでい
る。同様に、駆動部32は、複数の導体層15にそれぞ
れ正または負のパルス電流を流すための複数の駆動回路
を含んでいる。また、駆動部33は、コイル3に正また
は負の任意の電流を流すようになっている。
の作用について説明する。以下の説明では、バイアス磁
界を符号Hbで表し、バイアス磁界Hbの方向が図2に
おける上向きの場合にはバイアス磁界Hbを正の値で表
し、バイアス磁界Hbの方向が図2における下向きの場
合にはバイアス磁界Hbを負の値で表す。また、導体層
17に流れる電流を符号Ixで表し、電流Ixが図1に
おける左から右に流れる場合には電流Ixを正の値で表
し、電流Ixが図1における右から左に流れる場合には
電流Ixを負の値で表す。また、導体層15に流れる電
流を符号Iyで表し、電流Iyが図1における下から上
に流れる場合には電流Iyを正の値で表し、電流Iyが
図1における上から下に流れる場合には電流Iyを負の
値で表す。
域で磁化の方向を揃えることができる。本実施の形態で
は、後で詳しく説明するが、更に、画素11aの領域1
1Lと領域11Rとで磁化の状態を異ならせることがで
きる。そして、本実施の形態では、画素11aを、以下
の第1の状態または第2の状態に選択的に設定すること
ができる。第1の状態は、領域11Lでは、磁化方向が
上向き成分を有する範囲が、磁化方向が下向き成分を有
する範囲よりも広く、領域11Rでは、磁化方向が下向
き成分を有する範囲が、磁化方向が上向き成分を有する
範囲よりも広い状態である。第2の状態は、領域11L
では、磁化方向が下向き成分を有する範囲が、磁化方向
が上向き成分を有する範囲よりも広く、領域11Rで
は、磁化方向が上向き成分を有する範囲が、磁化方向が
下向き成分を有する範囲よりも広い状態である。
ける第1の状態と第2の状態をそれぞれ1ビットのデジ
タルデータの“1”と“0”に対応させることによっ
て、画素11aによって1ビットのデジタルデータを表
現する。
1aを第1の状態にする場合の空間光変調器1の動作に
ついて詳しく説明する。なお、図6ないし図8におい
て、画素11a内のハッチングを施した範囲は磁化方向
が下向き成分を有する範囲を表し、ハッチングを施して
いない範囲は磁化方向が上向き成分を有する範囲を表し
ている。なお、図6ないし図8におけるハッチングの有
無は、磁化方向が下向き成分を有するか上向き成分を有
するかを表しているだけであり、磁化方向が完全に下向
きまたは上向きであることを表しているわけではない。
コイル3によって、素子部2に負の値のバイアス磁界H
bを印加した後、バイアス磁界Hbを0にする。この過
程で、電流Ix、Iyは共に0のままである。なお、始
めに素子部2に印加するバイアス磁界Hbの値は、例え
ば−62Oe(=−62×79A/m)である。この動
作によって、図6に示したように、画素11aは、画素
11aの全体の領域において磁化方向が下向き成分を有
する状態となる。
て、素子部2に正の値のバイアス磁界Hbを印加した
後、バイアス磁界Hbを0にする。この過程で、電流I
xは正の値とし、電流Iyは負の値とする。例えば、電
流Ixは+100mAとし、電流Iyは−100mAと
する。なお、始めに素子部2に印加するバイアス磁界H
bの値は、例えば+30Oe(=+30×79A/m)
である。この動作によって、図7に示したように、画素
11aにおいて、磁化方向が下向き成分を有する領域内
に、磁化方向が上向き成分を有する磁区が生成される。
また、このとき、軟磁性層13には電流Ix,Iyによ
って発生される磁界が印加され、その結果、軟磁性層1
3の磁化の方向は右向きとなる。
て、素子部2に正の値のバイアス磁界Hbを印加する。
このバイアス磁界Hbの値は、例えば+23Oe(=+
23×79A/m)である。この過程で、電流Ix、I
yは共に0とする。このバイアス磁界Hbによって、磁
化方向が上向き成分を有する磁区が拡大する。このと
き、軟磁性層13の磁化方向が右向きであることから、
図8に示したように、磁化方向が上向き成分を有する磁
区は、画素11a内において左側に偏って存在すること
になる。その結果、画素11aの状態は、領域11Lで
は、磁化方向が上向き成分を有する範囲が、磁化方向が
下向き成分を有する範囲よりも広く、領域11Rでは、
磁化方向が下向き成分を有する範囲が、磁化方向が上向
き成分を有する範囲よりも広い第1の状態となる。な
お、磁区が拡大する際、磁壁の移動は溝11bによって
抑止される。
1aの磁化および軟磁性層13の磁化の状態を概念的に
示したものである。図9に示したように、軟磁性層13
の磁化方向が右向きである場合には、領域11Lの磁化
の方向は上向きになりやすく、領域11Rの磁化の方向
は下向きになりやすい。そのため、上記の第1の状態が
形成される。
上向き成分を有する磁区を生成する際の電流Iyを正の
値、例えば+100mAとし、その他の動作は上記の説
明と同様にすれば、軟磁性層13の磁化方向が左向きと
なり、画素11aの状態を第2の状態とすることができ
る。この第2の状態では、図10に示したように、領域
11Lでは、磁化方向が下向き成分を有する範囲が、磁
化方向が上向き成分を有する範囲よりも広く、領域11
Rでは、磁化方向が上向き成分を有する範囲が、磁化方
向が下向き成分を有する範囲よりも広い。なお、図10
において、画素11a内のハッチングを施した範囲は磁
化方向が下向き成分を有する範囲を表し、ハッチングを
施していない範囲は磁化方向が上向き成分を有する範囲
を表している。
光変調器1では、各導体層17,15毎に電流Ix、I
yを制御することによって、各画素11aを、互いに独
立に、第1の状態または第2の状態に選択的に設定する
ことができる。
の極性および電流の極性を、全て上記の説明とは逆にし
ても、各画素11aを第1の状態または第2の状態に選
択的に設定することができる。
は、基板10を通過した後、磁性層11を通過する。こ
の磁性層11を通過する光には、ファラデー効果によ
り、磁性層11における磁化の方向に応じた偏光方向の
回転、すなわちファラデー回転が与えられる。以下の説
明では、磁性層11のうち、磁化方向が図2における上
向きの部分を通過する光の偏光方向は+θFだけ回転さ
れ、磁性層11のうち、磁化方向が図2における下向き
の部分を通過する光の偏光方向は−θFだけ回転される
ものとする。
反射され、再度、磁性層11と基板10を通過し、素子
部2より出射される。反射層12で反射されてから磁性
層11を通過する光には、反射層12に達する前に磁性
層11を通過する際と同様に、ファラデー効果により、
磁性層11における磁化の方向に応じた偏光方向の回転
が与えられる。従って、磁性層11のうち、磁化方向が
上向きの部分を往復で2回通過して素子部2より出射さ
れる光の偏光方向は+2θFだけ回転され、磁性層11
のうち、磁化方向が下向きの部分を往復で2回通過して
素子部2より出射される光の偏光方向は−2θFだけ回
転される。
画素11aは、それぞれ2つの領域11L,11Rを有
している。そして、本実施の形態では、各画素毎11a
を、互いに独立に、第1の状態または第2の状態に選択
的に設定することができるようになっている。
11Lを往復で2回通過して素子部2から出射された光
は、偏光方向が+2θFだけ回転された光を多く含み、
素子部2に入射して領域11Rを往復で2回通過して素
子部2から出射された光は、偏光方向が−2θFだけ回
転された光を多く含む。
11Lを往復で2回通過して素子部2から出射された光
は、偏光方向が−2θFだけ回転された光を多く含み、
素子部2に入射して領域11Rを往復で2回通過して素
子部2から出射された光は、偏光方向が+2θFだけ回
転された光を多く含む。
素11aを往復で2回通過して素子部2から出射された
光を第1の状態光と呼び、素子部2に入射して第2の状
態の画素11aを往復で2回通過して素子部2から出射
された光を第2の状態光と呼ぶ。第1の状態光と第2の
状態光は、共に、偏光方向が異なる2つの部分を含む。
ただし、第1の状態光と第2の状態光では、2つの部分
の位置関係が逆になっている。
び第2の状態光は、図4に示したように、検光子20に
通すと、それぞれ、光の強度が異なる2つの部分を含む
光となる。ただし、検光子20を通過した後の第1の状
態光と第2の状態光とでは、光の強度が異なる2つの部
分の位置関係が逆になっている。検光子20を通過した
後の第1の状態光と第2の状態光とは、2つの部分の光
の強度差を差動検出することによって識別することがで
きる。このように差動検出による2種類の光の識別は、
単に強度が異なる2種類の光を識別する場合に比べて、
ノイズの影響を受けにくい。
空間光変調器1では、1つの画素11aが、互いに磁化
の状態を異ならせることのできる2つ領域11L,11
Rを有している。そして、本実施の形態では、各画素1
1aを、互いに独立に、第1の状態または第2の状態に
選択的に設定することができる。このように、本実施の
形態では、各画素11aを第1の状態または第2の状態
に選択的に設定することによって、1つの画素11aに
よって、差動検出によって識別可能な2種類の光を選択
的に生成することができる。従って、本実施の形態に係
る空間光変調器1によれば、生成できる情報の量を半減
させることなく、簡単な構成で、ノイズに対する耐性が
高い空間的変調光を生成することができる。
上面から、上面と下面との間の所定の位置まで形成さ
れ、各画素11aの領域を規定する溝11bを有してい
る。このように、本実施の形態では、磁性層11は、画
素11a毎に完全に分割されてはおらず、複数の画素1
1aにわたって連続している。本発明者の実験により、
本実施の形態における磁性層11の構造によれば、磁性
層を画素毎に完全に分割した場合に比べて、画素11a
における磁化の方向を反転させるために必要な磁界を低
減できることが分かった。
実験では、厚さ3μmの磁性層を用い、磁性層の厚みの
30%の深さの溝によって画素を規定した第1の試料
と、磁性層の厚みの50%の深さの溝によって画素を規
定した第2の試料と、磁性層を画素毎に完全に分割した
第3の試料とを作製し、それぞれについて、画素におけ
る磁化の方向を反転させるために必要な磁界の大きさを
求めた。その結果、画素における磁化の方向を反転させ
るために必要な磁界の大きさは、第1の試料では36O
e(=36×79A/m)、第2の試料では62Oe
(=62×79A/m)、第3の試料では280Oe
(=280×79A/m)であった。この結果から、本
実施の形態における磁性層11の構造によれば、磁性層
を画素毎に完全に分割した場合に比べて、画素11aに
おける磁化の方向を反転させるために必要な磁界を低減
することができることが分かる。
よれば画素11aにおける磁化の方向を反転させるため
に必要な磁界を低減することができる理由は、次のよう
に考えられる。すなわち、本実施の形態では、隣接する
2つの画素11aの間が磁性層11によって連結されて
いる。そのため、隣接する2つの画素11aにおける磁
化の方向が異なる場合でも、磁性層11のうち2つの画
素11aの間の部分は、2つの画素11aにおける2つ
の磁化の方向の中間的な方向に磁化され得る。これによ
り、画素11aにおける磁化の方向の変化が容易になる
と考えられる。
1aにおける磁化の方向を反転させるために必要な磁界
を低減することができ、その結果、空間光変調器1の駆
動電流を低減することができる。
磁性層を画素毎に完全に分割した場合に画素間に形成さ
れる溝に比べて浅くなる。従って、本実施の形態によれ
ば、溝11bを絶縁材料によって埋めることなく磁性層
11の上に他の層を形成することが可能になる。あるい
は、本実施の形態によれば、溝11bを絶縁材料によっ
て埋めた後に磁性層11の上に他の層を形成する場合で
も、溝11bを絶縁材料によって埋めることが容易にな
る。また、本実施の形態によれば、溝11bの形成も容
易になる。
および製造が簡単で、且つ駆動が容易な空間光変調器1
を実現することができる。
れず、種々の変更が可能である。
調器では、各画素の2つの領域は、画素の近傍の軟磁性
層が磁化されることによって互いに異なる磁化の状態と
なる。また、画素の2つの領域における磁化の方向は軟
磁性層における磁化の方向に応じて変化する。これによ
り、1つの画素によって、差動検出によって識別可能な
2種類の光を選択的に生成することが可能になる。従っ
て、本発明によれば、生成できる情報の量を減らすこと
なく、ノイズに対する耐性が高い空間的変調光を生成す
ることができるという効果を奏する。
画素分の部分を示す平面図である。
画素分の部分を示す断面図である。
ける画素の配列を示す平面図である。
用方法を概念的に示す斜視図である。
の周辺回路を示す説明図である。
作を説明するための説明図である。
作を説明するための説明図である。
作を説明するための説明図である。
磁性層の磁化の状態を概念的に示す説明図である。
動作を説明するための説明図である。
用コイル、10…基板、11…磁性層、11a…画素、
11b…溝、11L,11R…領域、12…反射層、1
3…軟磁性層、14…絶縁層、15…導体層、16…絶
縁層、17…導体層。
Claims (3)
- 【請求項1】 光磁気材料よりなり、それぞれ独立に磁
化の方向が設定され、磁気光学効果により、入射する光
に対して磁化の方向に応じた偏光方向の回転を与える複
数の画素を含む磁性層と、 それぞれ前記各画素の近傍に配置され、外部から磁界に
応じて、互いに反対方向を向く2つの方向のいずれかに
選択的に磁化される複数の軟磁性層と、 前記各軟磁性層における磁化の方向を設定するための磁
界を発生させる磁界発生手段とを備え、 前記各画素は、近傍の軟磁性層が磁化されることによっ
て互いに異なる磁化の状態となる2つの領域を含み、こ
の2つの領域における磁化の方向は前記軟磁性層におけ
る磁化の方向に応じて変化することを特徴とする空間光
変調器。 - 【請求項2】 前記磁界発生手段は、前記各画素に対応
した位置で交差するように配置され、前記軟磁性層にお
ける磁化の方向を設定するための磁界を発生させる電流
が流される複数の第1の導体層および複数の第2の導体
層とを有することを特徴とする請求項1記載の空間光変
調器。 - 【請求項3】 更に、前記各画素における磁化の方向を
変化させるために用いられるバイアス磁界を前記磁性層
に印加するバイアス磁界印加手段を備えたことを特徴と
する請求項1または2記載の空間光変調器。
Priority Applications (3)
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| KR (1) | KR20030045629A (ja) |
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2002
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- 2002-12-03 US US10/308,897 patent/US6762872B2/en not_active Expired - Fee Related
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