JP2003174223A - 半導体レーザ装置、半導体レーザモジュールおよび半導体レーザ制御方法 - Google Patents
半導体レーザ装置、半導体レーザモジュールおよび半導体レーザ制御方法Info
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Abstract
した半導体レーザ装置を提供する。 【解決手段】 n−InP基板1上に、回折格子を内蔵
する複数の発振縦モードのレーザ光を出力する半導体レ
ーザ素子部と、その半導体レーザ素子部で生成されたレ
ーザ光を増幅して外部に出力する光増幅器部とを形成す
ることで光増幅器集積励起光源を実現する。これによ
り、半導体レーザ素子部の注入電流を固定することによ
り、発振波長が固定され、光増幅器の注入電流を変化さ
せることで、レーザ素子部での光出力を変化させること
出来る。したがって、キンクなどの不安定動作を生じる
ことなく所望の光出力動作を実現することが出来る。
Description
ドのレーザ光を出力する半導体レーザ素子を具備した半
導体レーザ装置、半導体レーザモジュールおよび半導体
レーザ制御方法に関し、特に、光増幅器または光減衰器
を同一基板に集積させた半導体レーザ装置、半導体レー
ザモジュールおよび半導体レーザ制御方法に関する。
業内LAN間接続の急増等により、単なる通信発呼数の
増加だけでなく、伝送されるコンテンツデータの大容量
化に伴って、データトラヒックの増加が問題となってい
る。そこで、この問題による通信パフォーマンスの低下
を防止するために、波長分割多重(WDM: Wavelengt
h Division Multiplexing)システムがめざましい発展
を遂げ普及している。
それぞれ異なる波長に乗せることにより1本のファイバ
で従来の100倍にも及ぶ大容量伝送を実現している。
特に既存のWDMシステムは、エルビウム添加ファイバ
アンプ(以下、EDFA)やラマン増幅器を用いた光増
幅を行なうことで、広帯域・長距離伝送を可能としてい
る。ここで、EDFAは、エルビウムという元素を添加
した特殊な光ファイバに波長1480nm、あるいは波
長980nmの励起レーザ(例えば、特許文献1参
照。)で通光した際に、伝送信号である波長1550n
m帯の光が上記特殊ファイバの中で増幅されるという原
理を応用した集中型光ファイバ増幅器である。一方、ラ
マン増幅器とは、すでに敷設されている光ファイバを増
幅媒体とし、信号光をそのまま増幅させることが可能な
光増幅器であり、誘導ラマン散乱を利用した分布型光フ
ァイバ増幅器である。
号そのものを生成する信号用光源のみならず、上記した
光ファイバ増幅器に使用される励起用光源についても、
高精度な発振制御と高出力動作とを実現させる必要があ
る。特に、信号用光源や励起用光源は、半導体レーザ素
子によって実現されており、信号変調や増幅度を電気的
に制御することができる。
素子では、より高速で大容量の情報伝送を可能にするた
め、半導体レーザ素子に印加する注入電流を信号で変調
する直接変調方式がよく用いられていたが、注入電流の
変化に伴って活性層中のキャリア密度の変動→屈折率の
変動→発振波長の変動を経る、いわゆる波長チャーピン
グの問題があった。そこで、現在では、半導体レーザ素
子と半導体光変調器を同一基板上に集積させた、いわゆ
る変調器集積光源が開発されている。変調器集積光源で
は、変調を半導体光変調器部で行なうために、半導体レ
ーザ素子部での注入電流の変動が生じず、従って、上記
した波長チャーピングの問題が回避されている。
光源として用いられる回折格子をレーザ共振器内に含ん
で狭スペクトルの縦多モード発振する半導体レーザ素子
では、変調による注入電流の変動がないものの、注入電
流が大きいことから、縦モードホップに起因する電流−
光出力特性において見られる特性曲線の折れ曲り、いわ
ゆるキンクが発生しやすいという問題がある。
距離のWDMシステムでは、EDFA、ラマン増幅器ま
たは双方を備えた構成であるかに問わず、それら光増幅
器での利得偏差が微小であったとしても、中継段数が増
加するにしたがって偏差が蓄積され、結果的に利得帯域
が狭まるという問題があり、それを解決するために各ア
ンプの励起用光源、すなわち半導体レーザ素子の出力パ
ワーを制御していた。例えば、ラマンアンプのように、
複数の異なる発振波長の半導体レーザ素子によって励起
用光源を構成している場合には、増幅器の利得の平坦化
のために、各波長に対応する半導体レーザ素子ごとに出
力パワーの制御を行なう必要がある。
入電流の増減は、上記したように、発振波長の変動をも
たらすことになり、上記した利得偏差を完全に解消する
に至らないという問題が生じている。
の励起光源として利用する場合、その高出力化の要望に
ともなって、新たな問題が生じている。上記したよう
に、励起用光源から出射された励起光は光ファイバに入
射するが、一定の閾値よりも高い強度を有する光が光フ
ァイバに入射した場合、誘導ブリルアン散乱が発生す
る。誘導ブリルアン散乱は、入射した光が音響波(フォ
ノン)と相互作用することによって散乱(反射)が生じ
る非線形光学現象である。フォノンのエネルギー相当を
失うことにより、約11GHz低い周波数の光が入射光
と逆方向に反射される現象として観測される。
ン散乱の発生すると、入射した励起光の一部は後方に反
射されてしまい、ラマン利得生成に寄与しなくなる。ま
た、この散乱光が意図しない雑音を生成する可能性があ
る。すなわち、誘導ブリルアン散乱の発生によって、安
定した信頼性の高い光増幅が妨げられるという問題が生
じている。
て、光増幅器や光減衰器を半導体レーザ素子と同一の基
板に集積させることで、半導体レーザ素子の注入電流を
固定し、発振波長の変動や誘導ブリルアン散乱の発生を
抑制することができる半導体レーザ装置、半導体レーザ
モジュールおよび半導体レーザ制御方法を提供すること
を目的とする。
に、請求項1にかかる半導体レーザ装置は、レーザ光の
出射端面と反射端面との間であってかつ活性層の近傍に
形成された回折格子の波長選択特性によって、複数の発
振縦モードのレーザ光を生成する半導体レーザ素子部
と、前記半導体レーザ素子部が形成される半導体基板を
共有して集積されるとともに、前記レーザ光の出力を調
節する半導体光調節部と、を備えたことを特徴としてい
る。
アン散乱が発生する閾値等の所定出力値以下の複数の発
振縦モードのレーザ光を半導体レーザ素子部が生成する
とともに、そのレーザ光の出力パワーを、半導体レーザ
素子部と同一の半導体基板上に集積された半導体光調節
部によって調節することができる。
は、上記の発明において、前記半導体レーザ素子部に電
流を印加するための電極対の少なくとも一方の電極と、
前記半導体光調節部に電流を印加するための電極対の少
なくとも一方の電極とは、前記半導体レーザ素子部と前
記半導体光調節部との結合境界上部に形成された分離溝
によって電気的に分離されていることを特徴としてい
る。
体基板上に集積された半導体レーザ素子部と半導体光調
節部との間で、分離溝によって電気的に分離された電極
が設けられることにより、互いに異なる印加電流または
印加電圧で制御することができる。
は、上記の発明において、前記半導体光調節部が、少な
くとも前記半導体レーザ素子部の活性層とは異なる組成
の導波路で形成された積層構造であることを特徴として
いる。
ザ素子部と半導体光調節部とを異なる結晶成長パラメー
タで形成できるので、半導体レーザ素子部と半導体光調
節部とについてそれぞれ最適な特性を得ることができ
る。
は、上記の発明において、半導体レーザ素子部が、前記
レーザ光の反射端面を端面とするとともに、当該端面上
に高反射膜を設け、前記半導体光調節部が、前記レーザ
光の出射端面を端面とし、当該端面上に低反射膜を設け
たことを特徴としている。
ザ素子部と半導体光調節部とが接合されて形成された半
導体積層構造の両端面を、それぞれレーザ光反射面とレ
ーザ光出射面とすることができる。
は、上記の発明において、前記半導体光調節部が、前記
半導体レーザ素子部で生成されたレーザ光の出力を増幅
する半導体光増幅器の積層構造であることを特徴として
いる。
アン散乱が発生する閾値等の所定出力値以下の複数の発
振縦モードのレーザ光を半導体レーザ素子部が生成する
とともに、そのレーザ光の出力パワーを、半導体レーザ
素子部と同一の半導体基板上に集積された半導体光調節
部によって増幅することができる。
は、上記の発明において、前記半導体光増幅器が、少な
くとも前記半導体レーザ素子部の活性層を共有して形成
された積層構造であることを特徴としている。
ザ素子部と半導体光調節部とをそれぞれ機能させるのに
必要な活性層を共有させることができる。
は、上記の発明において、前記半導体光調節部が、前記
半導体レーザ素子部で生成されたレーザ光の出力を減衰
する半導体光減衰器の積層構造であることを特徴として
いる。
アン散乱が発生する閾値等の所定出力値以下の複数の発
振縦モードのレーザ光を半導体レーザ素子部が生成する
とともに、そのレーザ光の出力パワーを、半導体レーザ
素子部と同一の半導体基板上に集積された半導体光調節
部によって減衰することができる。
は、上記の発明において、前記半導体光減衰器が、前記
半導体レーザ素子部と前記半導体光調節部との結合境界
上部に形成された分離溝に高抵抗層を積層したことを特
徴とする。
節部に逆バイアスを印加する場合でも、半導体レーザ素
子部への漏洩電流を遮断することができる。
は、上記の発明において、前記半導体光減衰器が、前記
半導体レーザ素子部の発振波長エネルギーよりも小さい
かまたは大きいエネルギーギャップの吸収層を有するこ
とを特徴としている。
る光減衰量を所望の値に設計することができる。
置は、上記の発明において、前記半導体レーザ素子部
は、レーザ発振時における出射レーザ光が1200nm
以上、1600nm以下の波長を有することを特徴とし
ている。
置は、上記の発明において、共振器長が800μm以
上、3200μm以下であることを特徴としている。
置は、上記の発明において、前記半導体レーザ素子部の
回折格子の回折格子長が300μm以下であることを特
徴としている。
置は、上記の発明において、前記半導体レーザ素子部の
回折格子の回折格子長が、共振器長の(300/130
0)倍の値以下であることを特徴としている。
置は、上記の発明において、前記半導体レーザ素子部の
回折格子の結合係数と回折格子長との乗算値が0.3以
下であることを特徴としている。
置は、上記の発明において、前記半導体レーザ素子部の
回折格子が、グレーティング周期に所定の周期揺らぎを
持たせたことを特徴としている。
置は、上記の発明において、前記半導体レーザ素子部の
回折格子が、前記グレーティング周期をランダムあるい
は所定周期で変化させたことを特徴としている。
ジュールは、請求項1〜16のいずれか一つに記載の半
導体レーザ装置と、前記半導体レーザ装置から出射され
たレーザ光を外部に導波する光ファイバと、前記半導体
レーザ装置と前記光ファイバとの光結合を行なう光結合
レンズ系と、を備えたことを特徴としている。
〜16のいずれか一つに記載の半導体レーザ装置をパッ
ケージ筐体で提供することができる。
御方法は、請求項1〜16のいずれか一つに記載の半導
体レーザ装置から出力されるレーザ光の出力を制御する
半導体レーザ制御方法において、前記半導体レーザ素子
部に印加する電流を固定するステップと、前記半導体光
調節部に印加する電流または電圧を調節するステップ
と、を含んだことを特徴としている。
ーザ素子部の注入電流を変動させないながらも、最終的
に出力されるレーザ光の出力パワーを、半導体光調節部
で調節して出力することができる。
ーザ装置、半導体レーザモジュールおよび半導体レーザ
制御方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明す
る。なお、この実施の形態により本発明が限定されるも
のではない。
かる半導体レーザ装置および半導体レーザ制御方法につ
いて説明する。実施の形態1にかかる半導体レーザ装置
は、同一半導体基板上に、半導体レーザ素子部と光増幅
器部とを集積することで、出力パワーを光増幅器部で制
御し、半導体レーザ素子部の注入電流を固定したことを
特徴としている。なお、ここでは、光増幅器部として、
SOA(Semiconductor Optical Amplifier)を例に挙
げる。
ザ装置の長手方向の縦断面図である。さらに、図2は、
図1に示した半導体レーザ素子のA−A線断面図であ
る。図1において、実施の形態1にかかる半導体レーザ
装置は、n−InP基板1の(100)面上に、順次、
n−InPによるバッファ層と下部クラッド層とを兼ね
たn−InPバッファ層2、圧縮歪みをもつGRIN−
SCH−MQW(GradedIndex-Separate Confinement H
eterostructure Multi Quantum Well)活性層3、p−
InPスペーサ層4、およびp−InPクラッド層6が
積層されて構成される。
InGaAsPキャップ層とp側電極が順に積層された
後、図示するように分離溝21が形成されることで、p
−InGaAsPキャップ層7とp側電極10の組と、
p−InGaAsPキャップ層17とp側電極20の組
とが電気的にほぼ絶縁された状態で配置される。また、
n−InP基板1の裏面には、n側電極11が形成され
る。
置の長手方向の一端面である光反射端面には、反射率8
0%以上の高光反射率をもつ反射膜14が形成され、他
端面である光出射端面には、反射率が2%以下、好まし
くは1%以下の低光反射率をもつ出射側反射膜15が形
成される。反射膜14と回折格子13とによって形成さ
れた光共振器のGRIN−SCH−MQW活性層3内に
発生した光は、反射膜14によって反射し、光増幅部で
増幅され、出射側反射膜15を介し、レーザ光として出
射される。なお、図示するように、窓領域22が出射端
面に隣接するように設けられており、これにより出射側
反射膜15と合わせて、実効的な低反射率が実現され、
出射端面からの光の反射の影響を小さくしている。な
お、本実施の形態では、窓構造を用いたが、窓構造を用
いなくとも出射側反射膜15に1%以下、より好ましく
は、0.1%の反射膜を用いた構造にしても、同様の効
果が得られる。
p−InPスペーサ層4内に周期的に配置されたp−I
nGaAsPの回折格子13を有している。特に、その
回折格子13は、GRIN−SCH−MQW活性層3の
利得領域で生じたレーザ光のうち中心波長1.48μm
の光が選択されるように、上記した分離溝21をほぼ中
央で図1の紙面に垂直な方向に分断する面(以下、中央
分断面と称する。)29から100μm程度の長さに亘
って、膜厚20nmを有し、かつピッチ約220nmで
形成されているものとする。なお、回折格子13は、上
記中央分断面29に接した位置から配置されることが望
ましいが、必ずしも接する配置にしなくても、回折格子
13の機能を発揮する範囲内、たとえば20μm〜10
0μm程度の範囲内で上記中央分断面29から離間した
位置に配置することもできる。
数κと回折格子長Lgとの乗算値を0.3以下とするこ
とによって、駆動電流−光出力特性の線形性を良好に
し、光出力の安定性を高めている。また、共振器長Lが
1300μmの場合、回折格子長Lgが約300μm以
下のときに複数の発振縦モード数で発振するので、回折
格子長Lgは300μm以下とすることが好ましい。と
ころで、共振器長Lの長短に比例して、発振縦モード間
隔も変化するため、回折格子長Lgは、共振器長Lに比
例した値となる。すなわち、(回折格子長Lg):(共
振器長L)=300:1300の関係を維持するため、
回折格子長Lgが300μm以下で複数の発振縦モード
が得られる関係は、 Lg×(1300(μm)/L)≦300(μm) として拡張することができる。すなわち、回折格子長L
gは、共振器長Lとの比を保つように設定され、共振器
長Lの(300/1300)倍の値以下としている。さ
らに、回折格子13は、所定の周期揺らぎを持つよう
な、またはランダムや所定周期の変化を有するようなグ
レーティング周期で形成されてもよい。
2の上部、GRIN−SCH−MQW活性層3および上
記した回折格子13を含むp−InPスペーサ層4は、
メサストライプ状に加工され、メサストライプの両側
は、電流ブロッキング層として形成されたp−InPブ
ロッキング層8とn−InPブロッキング層9によって
埋め込まれている。
21を境にして、反射膜14側が半導体レーザ素子とし
て機能し、出射側反射膜15側が光増幅器として機能す
る。換言すれば、半導体レーザ素子部において生成され
たレーザ光は、分離溝21の下部に位置するGRIN−
SCH−MQW活性層3内で連続的に、光増幅器部に入
射され、その光増幅器部で増幅される。最終的には、光
増幅器部で増幅された状態のレーザ光が出射側反射膜1
5を介して外部に出力される。
て説明する。上記した半導体レーザ装置をラマン増幅器
の励起用光源として用いる場合には、その発振波長λ0
を、1100nm〜1550nmとし、上記した反射膜
14と出射側反射膜15との間隔で定まる共振器長L
を、800μm以上3200μm以下とする。ところ
で、一般に、半導体レーザ素子の共振器によって発生す
る縦モードのモード間隔Δλは、等価屈折率を「n」と
すると、次式で表すことができる。すなわち、 Δλ=λ0 2/(2・n・L) である。ここで、発振波長λ0を1480nmとし、実
効屈折率を3.5とすると、共振器長Lが800μmの
とき、縦モードのモード間隔Δλは、約0.39nmと
なり、共振器長が3200μmのとき、縦モードのモー
ド間隔Δλは、約0.1nmとなる。すなわち、共振器
長Lを長くすればするほど、縦モードのモード間隔Δλ
は狭くなり、単一縦モードのレーザ光を発振するための
選択条件が厳しくなる。
によって縦モードを選択する。図3は、回折格子13に
よる選択波長特性を説明するためのグラフであり、回折
格子13による選択波長特性は、図示するような発振波
長スペクトル30として表される。
すように、回折格子13の存在によって、発振波長スペ
クトル30の半値幅Δλhで示される波長選択特性内
に、発振縦モードが複数存在するように設計される。従
来の半導体レーザ素子では、共振器長Lを800μm以
上とすると、単一縦モード発振が困難であったため、か
かる共振器長Lを有した半導体レーザ装置は用いられな
かったが、この半導体レーザ装置では、共振器長Lを積
極的に800μm以上とすることで、発振波長スペクト
ルの半値幅Δλh内に複数の発振縦モードを含んだレー
ザ光を出力する。図3では、発振波長スペクトルの半値
幅Δλh内に3つの発振縦モード31〜33を有してい
る。
いると、単一縦モードのレーザ光を用いた場合に比し
て、レーザ出力のピーク値を抑えて、高いレーザ出力値
を得ることができる。図4は、単一縦モードのレーザ光
と複数の発振縦モードのレーザ光の各プロファイルを説
明するための説明図である。たとえば、上記した半導体
レーザ素子部では、図4(b)に示すプロファイルを有
し、低いピーク値で高レーザ出力を得ることができる。
これに対し、図4(a)は、同じレーザ出力を得る場合
の単一縦モード発振の半導体レーザ素子部のプロファイ
ルであり、高いピーク値を有している。
ザ装置をラマン増幅器の励起用光源として用いる場合、
ラマン利得を大きくするために励起光出力パワーを増大
することが好ましいが、そのピーク値が高いと、誘導ブ
リルアン散乱が発生し、雑音が増加するという不具合が
発生する。誘導ブリルアン散乱は、図4(a)に示すよ
うに、レーザ出力が、誘導ブリルアン散乱が発生する閾
値Pthを超えた場合に発生する。そこで、この半導体レ
ーザ装置では、図4(a)に示すプロファイルと同じレ
ーザ出力パワーを得るために、図4(b)に示すよう
に、誘導ブリルアン散乱の閾値Pth以下にピーク値を抑
えた複数の発振縦モードでレーザ光を出射する。これに
より、高い励起光出力パワーを得ることができ、その結
果、高いラマン利得を得ることが可能となる。
33の波長間隔(モード間隔)Δλは、0.1nm以上
としている。これは、この半導体レーザ装置をラマン増
幅器の励起用光源として用いる場合、モード間隔Δλが
0.1nm以下であると、誘導ブリルアン散乱が発生す
る可能性が高くなるからである。この結果、上述したモ
ード間隔Δλの式によって、上述した共振器長Lが32
00μm以下であることが好ましいことになる。このよ
うな観点から、発振波長スペクトル30の半値幅Δλh
内に含まれる発振縦モードの本数は、複数であることが
望ましい。
かかる半導体レーザ装置は、発振波長スペクトルの半値
幅内に2本以上の発振縦モードが含まれるように、回折
格子13の配置位置と共振器長Lが設定されているの
で、誘導ブリルアン散乱を生じさせることなく、安定に
高出力のレーザ出力を得ることができる。
明においては、出射側反射膜15の反射率が2%以下、
好ましくは1%以下の低光反射率としたが、逆に、例え
ば1%以上にすることもできる。これにより、仮に半導
体レーザ装置20の出射側に戻り光が到達したとして
も、高めの反射率によってその戻り光をさらに反射させ
て、戻り光が半導体レーザ装置20内に入射されてしま
うのを防ぐことができる。
されるレーザ光の出力パワーは、p側電極10とn側電
極11との間に印加される電流、すなわちGRIN−S
CH−MQW活性層3への注入電流に比例して増大す
る。ところが、注入電流の変動に伴う活性層温度の発熱
量の変動は、回折格子の屈折率変化による発振波長の変
動をもたらす。図5は、半導体レーザ素子部における注
入電流と発振波長との関係を示す図である。
つれて、発振波長は長波長側にシフトする。換言すれ
ば、注入電流を変えて使用するラマン増幅器において
は、利得スペクトルが注入電流とともに変動を受けるこ
とになり、伝送信号の安定した増幅動作が困難になり、
正確な光伝送を実現するのが困難になる。そこで、実施
の形態1にかかる半導体レーザ装置では、図5に示すよ
うに、半導体レーザ素子部に印加する注入電流を固定す
ることで(注入電流I1)で、生成されるレーザ光の発
振波長も固定する(波長λ1)。
電流が固定されたのでは、発振波長を固定することが可
能となるが、出力パワーを変化させることができない。
そこで、あらかじめ半導体レーザ素子部の注入電流を低
めに設定してそこで生成されるレーザ光の出力パワーを
小さくしておき、その小出力のレーザ光を光増幅器部で
増幅することにより、半導体レーザ装置から出力される
最終的なレーザ光の出力パワーを制御するとともに出力
範囲に渡って波長の安定動作を実現する。
出力パワーとの関係を光増幅器部の駆動電流ごとに示し
た図である。図6に示すように、光増幅器部の駆動電流
Isが0mAの場合は、上記したように半導体レーザ素
子部の特性に従った注入電流と出力パワーの関係を示
す。一方、光増幅器部の駆動電流Isが増大するにつれ
て、出射側反射膜15から出力される最終的なレーザ光
の出力パワーは増加する。
20とn側電極11との間の印加電流に相当し、その印
加電流によって生じたキャリアが、GRIN−SCH−
MQW活性層3を通過するレーザ光に対して増幅作用を
及ぼす。
ザ装置では、半導体レーザ素子部の注入電流が小さく固
定されていても、光増幅器部の動作によって所望の出力
パワーのレーザ光を得ることができる。これは、波長安
定動作を実施するとともに、注入電流の増加によるキン
クの発生をも防ぐことができることを意味する。
成では、半導体レーザ素子部と光増幅器部とが滑らかに
連続的につながっており、過剰な接続損失の発生がない
こと、製造工程が非常に容易であることなどの多くの利
点を享受することができる。
は、それぞれが異なる結晶成長で形成される、いわゆる
突き合わせ(バットジョイント)結合によって構成され
ても良い。図7は、実施の形態1にかかる半導体レーザ
装置を突き合わせ結合によって形成した場合の縦断面図
である。なお、図7において、図1と共通する部分には
同一符号を付してその説明を省略する。
1と異なるのは、光増幅器部が、n−InP基板1上に
順に、n−InPによるバッファ層と下部クラッド層と
を兼ねたn−InPバッファ層25と、GRIN−SC
H−MQW活性層23と、p−InPクラッド層26と
の積層によって形成され、その結晶成長が、半導体レー
ザ素子部を構成するn−InPバッファ層2、GRIN
−SCH−MQW活性層3、p−InPスペーサ層4お
よびp−InPクラッド層6とは別プロセスで行われる
点である。
積層構造は、半導体レーザ素子を形成するのに最適な結
晶成長パラメータで形成され、光増幅器部を構成する上
記積層構造もまた、光増幅器を形成するのに最適な結晶
成長パラメータで形成される。
かる半導体レーザ装置および半導体レーザ制御方法によ
れば、同一の半導体基板上に、複数の発振縦モードのレ
ーザ光を出力する半導体レーザ素子部と、その半導体レ
ーザ素子部で生成されたレーザ光を増幅して外部に出力
する光増幅器部とを形成することで光増幅器集積励起光
源を実現しているので、半導体レーザ素子部の注入電流
を固定して小さくした場合であっても、光増幅器部の駆
動電流を制御することで、出射されるレーザ光の出力パ
ワーを調節することができる。すなわち、レーザ光の出
力パワーの調節を可能にするとともに、注入電流の固定
によって波長チャーピングの問題を解決し、さらには低
い注入電流によってキンクの発生をも防止することがで
きる。
かかる半導体レーザ装置および半導体レーザ制御方法に
ついて説明する。実施の形態2にかかる半導体レーザ装
置は、実施の形態1にかかる半導体レーザ装置の光増幅
器部を光減衰器部に置換し、半導体レーザ素子部で生成
されたレーザ光の出力パワーを任意の大きさに減衰させ
ることで最終的な出力パワーの調節を可能としたことを
特徴としている。なお、ここでは、光減衰器部として、
半導体で形成された光アッテネータを例に挙げる。
ザ装置の長手方向の縦断面図である。なお、図8におい
て、図1と共通する部分には同一の符号を付してその説
明を省略する。特に、図8に示す半導体レーザ素子部
は、回折格子を有する複数の発振縦モードのレーザ光を
出力する半導体レーザ素子を構成する部分である。
ザ素子部と共有するn−InP基板1上に、n−InP
によるバッファ層と下部クラッド層とを兼ねたn−In
Pバッファ層45と、吸収層43と、p−InPクラッ
ド層46が形成されて構成される。
は、実施の形態1で説明したように、InGaAsPキ
ャップ層17とp側電極20が順に積層され、n−In
P基板1の裏面には、n側電極11が形成される。但
し、光減衰器部は、p側電極20にマイナス電位を与え
る逆バイアスによって動作する。
ーザ素子部を構成するp側電極10との間の漏洩電流の
発生が懸念されるが、これは、半導体レーザ素子部と光
減衰器部とを上記したように突き合わせ結合によって形
成するとともに、図1に示した分離溝21に相当する遮
断領域40に、Feやプロトンがドープされた高抵抗層
を設けることで防止される。
において生成されるレーザ光を効率よく吸収するバンド
ギャップを有するように、適切な組成比の半導体混晶に
よって形成する必要がある。
装置では、出力パワーの調節を減衰によって行なう必要
があることから、半導体レーザ素子部の注入電流を高め
に固定しておく必要がある。
装置が、誘導ブリルアン散乱の発生を抑制させることに
ついても有効である点について説明する。DFB(Dist
ributed Feedback:分布帰還型)レーザ等の従来の回折
格子内蔵型半導体レーザ装置は、ラマン増幅用光源とし
ても使用されるが、従来の技術の欄で説明したように、
より高いラマン利得を得ようとした場合、すなわちより
高い光出力パワーを得ようとした場合には誘導ブリルア
ン散乱の発生が問題となる。この誘導ブリルアン散乱の
発生を回避するには、単純に光出力パワーを低減すれば
よい。光出力パワーを低減させる良く知られた方法は、
半導体レーザモジュールの駆動電流を小さくすることで
ある。しかしながら、本発明者等は、誘導ブリルアン散
乱の発生を避けるのに駆動電流を小さくすることは、従
来の回折格子内蔵型励起用半導体レーザモジュールのよ
うな単一モード発振型の半導体レーザモジュールに対し
ては有効であるものの、マルチモード発振型の半導体レ
ーザモジュールに対しては必ずしも最善の策ではないこ
とを見出した。
誘導ブリルアン散乱の発生閾値とともに示したグラフで
ある。特に、図9(a)は、単一モード発振型の半導体
レーザモジュールについての駆動電流−光出力パワーグ
ラフ(Pw)と誘導ブリルアン散乱の発生閾値グラフ
(Pth)を示し、図9(b)は、図1〜図14に示し
たマルチモード発振型の半導体レーザモジュールについ
ての駆動電流−光出力パワーグラフ(Pw)と誘導ブリ
ルアン散乱の発生閾値グラフ(Pth)を示す。
る場合に限り誘導ブリルアン散乱が発生しない。一方、
図9(b)では、駆動電流が増加するにつれて、光出力
パワーとともに、誘導ブリルアン散乱の発生閾値も増加
する。
り、矢印に示すように比較的小さな減衰量で光出力パワ
ーを減衰させた場合でも、広い駆動電流の範囲で、誘導
ブリルアン散乱の発生を避けることができる。このこと
から、本発明者等は、図1〜図4に示したマルチモード
発振型の半導体レーザ素子部に対しては、出射されたレ
ーザ光を減衰させる手法が、誘導ブリルアン散乱の発生
を避けるのに最も有効であることを見出した。本実施の
形態において、その光減衰を実現するのが上記した光減
衰器部である。
について説明する。図10は、誘導ブリルアン散乱の発
生の程度を検出するための測定装置の構造を示す模式図
である。この測定装置では、カプラ51を介して一方に
図3および図4の特性を有するマルチモード発振型の半
導体レーザ装置50a、光減衰器50b、反射光測定手
段53が配置され、他方に伝送用光ファイバ54と入力
光測定手段55が配置されている。また、一方と他方は
カプラ51を介して互いに接続されており、伝送用光フ
ァイバ54は、出力光測定手段56に接続されている。
なお、伝送用光ファイバ54には、DSF(Dispersion
Shifted Fiber)を用いており、伝送用光ファイバ54
の長さは55km、コア径は10μmである。
定手段55には光減衰器50bから出力されるレーザ光
の強度と一定の比率を有する光が入射し、反射光測定手
段53には伝送用光ファイバ54で散乱されて戻ってき
た光の強度と一定の比率を有する光が入射する。
場合、反射光測定手段53に入射する光の強度が増大す
る。そのため、半導体レーザ装置50aから伝送用光フ
ァイバ54に入射される光と、伝送用光ファイバ54で
散乱されて戻ってきた光の強度との比(以下、「散乱強
度比」と称する。)をとることで誘導ブリルアン散乱が
生じているか否かの判断ができる。一般に、光通信にお
ける励起光源として半導体レーザ装置を使用する場合に
は、散乱強度比が−28dB程度の値に抑制できれば、
レイリー散乱によるバックグラウンドレベルと考えら
れ、誘導ブリルアン散乱が発生しておらず、励起光源と
しての使用に支障がないとされている。
て散乱強度比が−28dB以上の値を有する場合であっ
ても励起光源としての使用が可能となる場合がある。図
11は、図3および図4の特性を有するマルチモード発
振型の半導体レーザ装置の6つのサンプルについての減
衰量と散乱強度比の関係を示すグラフである。図11に
示すように、各サンプルは、モード本数が互いに異なっ
ているものの、いずれも光減衰器50bによる光減衰の
量が増加するにつれて、散乱強度比が低下していること
がわかる。すなわち、図11は、図9(b)で説明した
光出力パワーと誘導ブリルアン散乱の発生閾値との関係
を裏付けるものである。特に、この結果から、実施の形
態2にかかる半導体レーザ装置の半導体レーザ素子部
を、モード本数の調整等の詳細な設計によって作成する
ことで、3dB程度の光減衰量で、誘導ブリルアン散乱
の発生を回避することができるということがわかる。
マルチモード発振型の半導体レーザ装置について、図1
0の測定装置を用いて伝送用光ファイバ24に入射させ
る光強度を変化させた場合の散乱強度比を測定したグラ
フである。
13dBの場合を基準とすると、光強度を80mWから
40mWに低下させること(3dB程度以下の低下に相
当する)によって散乱強度比が約−13dBから約−2
9dBにまで低下する。すなわち、図10の測定装置に
おいて散乱強度比が−13dB程度の半導体レーザ装置
は、光出力を3dB程度低下させることで、散乱強度比
が誘導ブリルアン散乱を生じることのない−28dB程
度にまで抑制されることがわかる。
衰器部の減衰量を適当に設計することによって、誘導ブ
リルアン散乱の発生を抑制することができることを見出
した。図13は、光減衰器部の印加逆電圧と光減衰量の
関係を示す図である。特に、この関係は、光減衰器部の
吸収長を300μmとした際に得られた実験結果であ
る。
収層43の組成波長と半導体レーザ素子部のレーザの発
振波長のエネルギー差を示しており、 ΔE=Esg(半導体レーザ素子部の発振波長エネルギ
ー)−Eag(光減衰器部の吸収層43のバンドギャッ
プ) で表される。従って、図13から、光減衰器の吸収層4
3の組成波長が半導体レーザ素子部のレーザの発振波長
よりも短波長になるに従って、換言すれば、ΔEが小さ
くなるに従って、光減衰量が小さくなることがわかる。
器部に印加する逆電圧を大きくすれば、光減衰量をも大
きくすることが可能となるが、ΔE=−31.8meV
の時、逆電圧を大きくしても、光減衰量は2dB程度で
ある。よって、十分に誘導ブリルアン散乱を抑制するた
めに3dB以上の光減衰量を実現するには、これよりも
長波長組成の材料を用いることが必要になる。また、吸
収層43のバンドギャップが半導体レーザ素子部の発振
波長エネルギーに近すぎても、光減衰量が低電圧印加時
に急激に増加するために、光減衰量の細かい制御が困難
となる。従って、光減衰器部において所望の光減衰を実
現するには、半導体レーザ素子部の発振波長エネルギー
に応じて、吸収層43の吸収長、厚み、組成を設計する
必要がある。
かる半導体レーザ装置および半導体レーザ制御方法によ
れば、同一の半導体基板上に、複数の発振縦モードのレ
ーザ光を出力する半導体レーザ素子部と、その半導体レ
ーザ素子部で生成されたレーザ光を減衰して外部に出力
する光減衰器部とを形成することで光減衰器集積励起光
源を実現しているので、半導体レーザ素子部の注入電流
を固定した場合であっても、光減衰器部の駆動電流を制
御することで、出射されるレーザ光の出力パワーを調節
することができる。すなわち、レーザ光の出力パワーの
調節を可能にするとともに、注入電流の固定によって波
長の安定動作を実現することができる。
エネルギーに基づいて、光減衰器部を設計することによ
り、誘導ブリルアン散乱を抑制することのできる光減衰
を実現することもできる。
かかる半導体レーザモジュールについて説明する。実施
の形態3にかかる半導体レーザモジュールは、実施の形
態1または2にかかる半導体レーザ装置を、種々の光学
部品とともにパッケージに封入した形態であり、半導体
レーザ装置で生成されたレーザ光を光ファイバに容易に
入射させることを目的としてモジュール化されたもので
ある。
ーザモジュールの構成を示す縦断面図である。図14に
おいて、半導体レーザモジュール80は、セラミックな
どによって形成されたパッケージ81の内部底面上に、
上記したペルチェ素子120が配置される。ペルチェ素
子120上には上記したベース110が配置され、この
ベース110上に、半導体レーザ装置90が配置され
る。ここで、半導体レーザ装置90は、実施の形態1ま
たは2で示した半導体レーザ装置に相当する。
および半導体レーザ装置90からなる構成において、ペ
ルチェ素子120には、図示しない電流が与えられ、そ
の極性によって冷却および加熱を行なうが、半導体レー
ザ装置90の温度上昇による発振波長ずれを防止するた
め、主として冷却器として機能する。すなわち、ペルチ
ェ素子120は、レーザ光が所望の波長に比して長い波
長である場合には、冷却して低い温度に制御し、レーザ
光が所望の波長に比して短い波長である場合には、加熱
して高い温度に制御する。この温度制御は、半導体レー
ザ装置90の近傍に配置された図示しないサーミスタの
検出値をもとに制御され、図示しない制御装置は、通
常、半導体レーザ装置90の温度が一定に保たれるよう
にペルチェ素子120を制御する。また、図示しない制
御装置は、半導体レーザ装置90の駆動電流を上昇させ
るに従って、半導体レーザ装置90の温度が下がるよう
にペルチェ素子120を制御する。このような温度制御
を行なうことによって、半導体レーザ装置90の波長安
定性を向上させることができ、歩留まりの向上にも有効
となる。
導体レーザ装置90以外にも、光モニタ83、第1レン
ズ84およびアイソレータ85が配置される。また、半
導体レーザモジュール80において、光ファイバ82が
装填される部分の内側に第2レンズ86が配置される。
ザ光は、第1レンズ84、アイソレータ85および第2
レンズ86を介し、光ファイバ82内に導波される。第
2レンズ86は、レーザ光の光軸上であって、パッケー
ジ81上に設けられ、外部接続される光ファイバ82に
光結合される。なお、光モニタ83は、半導体レーザ装
置90の反射膜側から漏れた光をモニタ検出する。
82との間のアイソレータ85によって、他の光学部品
などによる反射戻り光が共振器内に戻り、迷光となって
発振動作や検出動作に悪影響を及ぼしてしまうのを防い
でいる。
かる半導体レーザモジュールによれば、実施の形態1ま
たは2で示した半導体レーザ装置をモジュール化してい
るため、偏波依存型のアイソレータを用いて戻り光を小
さくすることができ、低雑音化および部品点数の減少を
促進することができる。
ール内にアイソレータ85を設けた例を示したが、アイ
ソレータは必ずしも必須の構成ではない。
て、半導体レーザ装置の発振波長λ0は、1480nm
とした場合を例に挙げたが、例えば980nm等のその
他の発振波長の半導体レーザ素子部を設ける場合にも本
発明を適用することができることは言うまでもない。さ
らに、ラマン増幅器だけでなく、EDFAにも本発明を
適用できることは言うまでもない。
半導体レーザ装置および半導体レーザ制御方法によれ
ば、同一の半導体基板上に、誘導ブリルアン散乱が発生
する閾値以下の複数の発振縦モードのレーザ光を出力す
る半導体レーザ素子部と、その半導体レーザ素子部で生
成されたレーザ光を増幅して外部に出力する光増幅器部
とを形成することで光増幅器集積励起光源を実現してい
るので、半導体レーザ素子部の注入電流を固定して小さ
くした場合であっても、光増幅器部の駆動電流を制御す
ることで、出射されるレーザ光の出力パワーを調節する
ことができ、レーザ光の出力パワーの調節を可能にする
とともに、注入電流の固定によって波長の安定動作を実
現し、さらには注入電流によるキンクの発生をも防止す
ることができるという効果を奏する。
よび半導体レーザ制御方法によれば、同一の半導体基板
上に、複数の発振縦モードのレーザ光を出力する半導体
レーザ素子部と、その半導体レーザ素子部で生成された
レーザ光を減衰して外部に出力する光減衰器部とを形成
することで光減衰器集積励起光源を実現しているので、
半導体レーザ素子部の注入電流を固定した場合であって
も、光減衰器部の駆動電流を制御することで、出射され
るレーザ光の出力パワーを調節することができ、レーザ
光の出力パワーの調節を可能にするとともに、注入電流
の固定によって波長の安定動作の実現することができ、
さらには誘導ブリルアン散乱の抑制をも実現することが
できるという効果を奏する。
ールによれば、上記した半導体レーザ装置を、パッケー
ジ筐体に封入した状態で提供することができるという効
果を奏する。
方向の縦断面図である。
図である。
格子による選択波長特性を説明するためのグラフを示す
図である。
て、単一縦モードのレーザ光と複数の発振縦モードのレ
ーザ光の各プロファイルを説明するための説明図であ
る。
て、半導体レーザ素子部における注入電流と発振波長と
の関係を示す図である。
て、半導体レーザ素子部の注入電流と出力パワーとの関
係を光増幅器部の駆動電流ごとに示した図である。
合わせ結合によって形成した場合の縦断面図である。
方向の縦断面図である。
ン散乱の発生閾値とともに示したグラフである。
ための測定装置の構造を示す模式図である。
の減衰量と散乱強度比の関係を示すグラフである。
24に入射させる光強度を変化させた場合の散乱強度比
を測定したグラフである。
いて、光減衰器部の印加逆電圧と光減衰量の関係を示す
図である。
ルの構成を示す縦断面図である。
Claims (18)
- 【請求項1】 レーザ光の出射端面と反射端面との間で
あってかつ活性層の近傍に形成された回折格子の波長選
択特性によって、複数の発振縦モードのレーザ光を生成
する半導体レーザ素子部と、 前記半導体レーザ素子部が形成される半導体基板を共有
して集積されるとともに、前記レーザ光の出力を調節す
る半導体光調節部と、 を備えたことを特徴とする半導体レーザ装置。 - 【請求項2】 前記半導体レーザ素子部に電流を印加す
るための電極対の少なくとも一方の電極と、前記半導体
光調節部に電流を印加するための電極対の少なくとも一
方の電極とは、前記半導体レーザ素子部と前記半導体光
調節部との結合境界上部に形成された分離溝によって電
気的に分離されていることを特徴とする請求項1に記載
の半導体レーザ装置。 - 【請求項3】 前記半導体光調節部は、少なくとも前記
半導体レーザ素子部の活性層とは異なる組成の導波路で
形成された積層構造であることを特徴とする請求項1ま
たは2に記載の半導体レーザ装置。 - 【請求項4】 半導体レーザ素子部は、前記レーザ光の
反射端面を端面とするとともに、当該端面上に高反射膜
を設け、 前記半導体光調節部は、前記レーザ光の出射端面を端面
とし、当該端面上に低反射膜を設けたことを特徴とする
請求項1〜3のいずれか一つに記載の半導体レーザ装
置。 - 【請求項5】 前記半導体光調節部は、前記半導体レー
ザ素子部で生成されたレーザ光の出力を増幅する半導体
光増幅器の積層構造であることを特徴とする請求項1〜
4のいずれか一つに記載の半導体レーザ装置。 - 【請求項6】 前記半導体光増幅器は、少なくとも前記
半導体レーザ素子部の活性層を共有して形成された積層
構造であることを特徴とする請求項5に記載の半導体レ
ーザ装置。 - 【請求項7】 前記半導体光調節部は、前記半導体レー
ザ素子部で生成されたレーザ光の出力を減衰する半導体
光減衰器の積層構造であることを特徴とする請求項1〜
4のいずれか一つに記載の半導体レーザ装置。 - 【請求項8】 前記半導体光減衰器は、前記半導体レー
ザ素子部と前記半導体光調節部との結合境界上部に形成
された分離溝に高抵抗層を積層したことを特徴とする請
求項7に記載の半導体レーザ装置。 - 【請求項9】 前記半導体光減衰器は、前記半導体レー
ザ素子部の発振波長エネルギーよりも小さいかまたは大
きいエネルギーギャップの吸収層を有することを特徴と
する請求項7または8に記載の半導体レーザ装置。 - 【請求項10】 前記半導体レーザ素子部は、レーザ発
振時における出射レーザ光が1200nm以上、160
0nm以下の波長を有することを特徴とする請求項1〜
9のいずれか一つに記載の半導体レーザ装置。 - 【請求項11】 共振器長が800μm以上、3200
μm以下であることを特徴とする請求項1〜10のいず
れか一つに記載の半導体レーザ装置。 - 【請求項12】 前記半導体レーザ素子部の回折格子
は、回折格子長が300μm以下であることを特徴とす
る請求項1〜11のいずれか一つに記載の半導体レーザ
装置。 - 【請求項13】 前記半導体レーザ素子部の回折格子の
回折格子長は、共振器長の(300/1300)倍の値
以下であることを特徴とする請求項1〜12のいずれか
一つに記載の半導体レーザ装置。 - 【請求項14】 前記半導体レーザ素子部の回折格子の
結合係数と回折格子長との乗算値が0.3以下であるこ
とを特徴とする請求項1〜13のいずれか一つに記載の
半導体レーザ装置。 - 【請求項15】 前記半導体レーザ素子部の回折格子
は、グレーティング周期に所定の周期揺らぎを持たせた
ことを特徴とする請求項1〜14のいずれか一つに記載
の半導体レーザ装置。 - 【請求項16】 前記半導体レーザ素子部の回折格子
は、前記グレーティング周期をランダムあるいは所定周
期で変化させたことを特徴とする請求項15に記載の半
導体レーザ装置。 - 【請求項17】 請求項1〜16のいずれか一つに記載
の半導体レーザ装置と、 前記半導体レーザ装置から出射されたレーザ光を外部に
導波する光ファイバと、 前記半導体レーザ装置と前記光ファイバとの光結合を行
なう光結合レンズ系と、 を備えたことを特徴とする半導体レーザモジュール。 - 【請求項18】 請求項1〜16のいずれか一つに記載
の半導体レーザ装置から出力されるレーザ光の出力を制
御する半導体レーザ制御方法において、 前記半導体レーザ素子部に印加する電流を固定するステ
ップと、 前記半導体光調節部に印加する電流または電圧を調節す
るステップと、 を含んだことを特徴とする半導体レーザ制御方法。
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