JP2003174386A - 主信号からクロストークを除去するための方法およびシステム - Google Patents

主信号からクロストークを除去するための方法およびシステム

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JP2003174386A
JP2003174386A JP2002323113A JP2002323113A JP2003174386A JP 2003174386 A JP2003174386 A JP 2003174386A JP 2002323113 A JP2002323113 A JP 2002323113A JP 2002323113 A JP2002323113 A JP 2002323113A JP 2003174386 A JP2003174386 A JP 2003174386A
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Kazutomo Hasegawa
一知 長谷川
John M Cioffi
エム.シオッフィ ジョン
Carlos H Aldana
エイチ.アルダーナ カルロス
Georgios Ginis
ギニス ジョージオス
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Fujitsu Ltd
Leland Stanford Junior University
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Fujitsu Ltd
Leland Stanford Junior University
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    • H04B3/02Details
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 時分割双方向DSLシステムにおいて、NE
XTおよびFEXTクロストークの併合低減のための方
法である。 【解決手段】 NEXT干渉の逐次的除去とそれに続
く、受信DSL信号からのFEXT干渉の除去を行う。
主信号内のNEXT干渉およびFEXT干渉をそれぞれ
生成する、少なくとも1つのNEXTおよびFEXT生
成チャネルを有する同期TDD DSLシステム内でそ
の主信号からクロストークを除去する。主チャネルおよ
びFEXT生成チャネルについての受信信号データと、
NEXT生成チャネルについての送信信号データと、主
チャネル、各NEXTおよび各FEXT生成チャネルに
ついてのクロストーク結合係数データおよびチャネル伝
達関数データを含むチャネルデータと、からなる信号デ
ータを獲得した後、NEXT干渉を除去し、その後、V
DMT FEXTの除去と、FEXT干渉の除去とが行
われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ伝送システ
ム、より特定的には通信システム内のクロストーク干渉
の除去に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル加入者線(DSL)技術は、自
宅および事業所の両方の顧客に対して高速インターネッ
トアクセスサービスを提供するのに既存のツイストペア
電話線を使用する。基本レートDSL(ISDN)、高
ビットレートDSL(HDSL)、第2世代HDSL
(HDSL2)、非対称DSL(ADSL)、対称DS
L(SDSL)および超高ビットレートDSL(VDS
L)を含めた、全体としてxDSLと呼ばれる数多くの
タイプのDSLが存在する。この分野に関する情報は、
Chenの「非対称デジタル加入者線の開発および規格
化」、IEEE通信誌、第37巻、第5号、p68〜7
2、1999年5月の中に見い出すことができる〔非特
許文献1〕。
【0003】今日アメリカでは、電話局(CO:Cen
tral Office)と加入者との間の数100万
本の電話回線がxDSL技術を用いて展開されており、
加入者の数は急速に増え続けている。
【0004】多重搬送波変調(multicarrie
r modulation)は、まず第1に、伝送すべ
き2進デジタルデータストリームをブロックまたはフレ
ームの形に分割することによって、データを伝送する手
段である。このときブロックは、与えられた伝送シンボ
ルへの割当てのためサブブロックへとさらにグループ分
けされる。一例を挙げると、各サブブロックは、1〜8
ビットを収容でき、100サブブロックがフレームを形
成することになる。通信チャネル上のアナログ伝送のた
めには、1セットの搬送波信号が、使用可能な周波数帯
域に亘り均等間隔で配置された値を有する周波数におい
て、用いられる。この搬送波信号セットの数は、ブロッ
ク内のサブブロックの数に等しい。1.0MHzのサン
プリング周波数において上述の例を続けると、100個
の搬送波信号が10kHzの倍数で使用されることにな
る。このとき、各サブブロック内のビットは、対応する
搬送波信号を変調するために使用される。このとき変調
された搬送波は、互いに加算され、その結果の信号は、
チャネル上を伝送される。多重搬送波変調については、
「データ伝送のための多重搬送波変調:時宜を得た考え
方」、J.A.C. Bingham, IEEE通信誌、28
(5):5−14、1990年5月の中でより詳細に記
述されている〔非特許文献2〕。
【0005】特に、ADSLは、その回線コードとして
離散マルチトーン伝送(DMT:Discrete M
ultitone Transmission)を使用
することができる。DMTは、デジタル信号処理と共に
実現される多重搬送波変調の形態である。送信装置内で
の変調方法にはしばしば、データビットの各ブロック毎
の、送信信号のサンプルを生成するために逆高速フーリ
エ変換(IFFT)が用いられる。受信装置では、各搬
送波について受信信号が復調され、データビットは各搬
送波から再生される。相補的または相互的復調法で受信
信号がサンプリングされ、そのサンプルをブロックの形
にグループ化し、これに対して高速フーリエ変換(FF
T)を行う。DMTについては、「スペクトル形チャネ
ルのためのコセット符号化を伴う離散マルチトーン変
調」、A.Ruiz, J.M. Cioffi およびS. Kasturia、 通
信に関するIEEE報告書、40;1012−29、1
992年6月の中で詳述されている〔非特許文献3〕。
【0006】
【非特許文献1】Chen, "The Development and Standar
dization of Asymmetrical Digital Subscriber Line",
IEEE Communications Magazine, Volume 37, Number
5, pp.68-72, May 1999.
【非特許文献2】"Multicarrier Modulation for Data
Transmission: An Idea whoseTime Has Come", J.A.C.B
ingham, IEEE Communications Magazine, 28(5):5-14,
May 1990.
【非特許文献3】"Discrete Multiple Tone Modulation
with Coset Coding for the Spectrally Shaped Chann
el", A.Ruiz, J.M.Cioffi, and S.Kastura,IEEE Transa
ctions on Communications, 40:1012-29, June 1992.
【0007】
【発明が解決しようとする課題】DMTといった広帯域
変調のアプローチは、障害をもたらす可能性がある。1
つの特別な問題点は、ツイストペア伝送線に入り込み、
DSLモデムにより受信されるクロストーク干渉に関す
るものである。当業者にとっては周知の通り、クロスト
ーク干渉は、隣接するライン、ネットワークケーブルま
たはその他のデバイスの間に浸入する望ましくない干渉
(信号雑音)である。クロストークは一般に、同じまた
は隣接する束のワイヤ対が信号送信に使用されるとき
に、ワイヤ対間の結合によって起こる。このようにし
て、1またはそれ以上の供給源からのデータ信号上に重
畳されて、異なる供給源からのデータ信号を汚染(co
ntaminate)する可能性がある。クロストーク
には、近端クロストーク(NEXT:Near−End
crosstalk)と遠端クロストーク(FEX
T:Far−End crosstalk)が含まれ得
る。図面の図1(a)および1(b)は、これら2つの
タイプのクロストークを例示している。
【0008】図1(a)および1(b)には、2本のD
SLラインまたはチャネル、DSL 1170(1)およ
びDSL2 170(2)および、DSL1からDSL2
とリークするクロストーク130、160が存在する。
図1(a)では、DSL1の送信装置110(1)がD
SL2の受信装置110(2)の近くにある場合、NE
XTクロストーク130が、DSL1の送信信号からD
SL2の受信信号を汚染する。図1(b)では、DSL1
の送信装置140(1)が、DSL2の受信装置150
(2)から離れて配置されている場合、DSL1の送信
信号からのFEXTクロストーク160が、ライン17
0(1)および170(2)を通してDSL2の受信信
号を汚染する。
【0009】日本では、TCM(時間圧縮多重)ISD
Nが使用されており、これは、DSLシステムに対する
潜在的クロストーク源である。そのような理由から、A
DSLは2つの付加的仕様を有することができる。その
うちの1つは、ADSLアネックスCである。もう一方
は、ADSLアネックスHであり、これはSSDSL
(Synchronized Symmetrical
(同期対称)DSL)とも呼ばれ、それとの間のNEX
Tを回避するためにISDNと同期化されている。SS
DSLは、時分割双方向伝送(TDD)システムであ
り、本明細書で使用される通り、「SSDSL」および
「同期TDD DSL」という語は、一般に同じタイプ
のDSLシステムを意味している。
【0010】ADSLアネックスCについての簡単な説
明は、K. Narumiya 「NTTのネットワーク下でのA
DSLサービスの検討」、IEEE通信誌、第37巻、
第5号、p98〜101、1999年5月に記載されて
いる。アネックスCおよびSSDSLは両方共、半2重
伝送方式を用いる400Hz周期のTCM ISDNと
同期化される。しかしながら、これらの間には周波数帯
域の差が存在する。アネックスCは、上りについて25
kHzから138kHzまで帯域を使用し、下りについ
ては138kHzから1.104MHz(552kH
z)までの帯域を使用する。一方、SSDSLは、上り
および下りの両方について、25kHzから1.104
MHzまでの帯域を使用する。FEXT干渉が発生する
可能性のあるシステムが数多く存在する。しかしなが
ら、FEXTの量が受信信号に影響を及ぼさない程度に
充分小さいものであることから、大きな問題となること
はなかった。一方、システムは、受信信号に影響を及ぼ
す程度に大きくなるNEXT干渉を回避するように設計
されてきたことから、NEXT干渉がDSL間に含まれ
るようなシステムは少ない。しかしながら、例えば、S
SDSLの上り信号およびVDSLの下り側信号は、同
じ周波数帯域を使用し、従ってNEXTがそれらの間で
発生し得る。
【0011】これらの時分割双方向システム内のNEX
T干渉は、本明細書にその全体に亘り参考として取り入
れられている1999年3月23日発行の「クロストー
クキャンセルのための方法および装置」という名称の米
国特許第5,887,032号に詳しく説明されている。
同期TDDシステム内のNEXTキャンセルもまた、'
032特許の中で記載されている。
【0012】ここで分かるように、ツイストペア電話線
上で伝送されているデータ信号は、同じおよび/または
近くの束内の1またはそれ以上の隣接ツイストペア電話
線上で生成されるクロストーク干渉によって著しく劣化
され得る。従って、例えばADSLおよびVDSLを含
む、高いデータ伝送速度のツイストペア電話線を用いる
ことから生ずるクロストークの問題によって、データ信
号の適切な伝送が実質的に妨害される可能性がある。か
くして、共働してクロストーク干渉の影響を除去および
/または減少させるための装置、方法、技術および/ま
たはコンピュータプログラムを提供する必要性がある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、同期TDD
DSLシステム内で、送信信号内のクロストーク干渉を
除去する(すなわち、減少または削除する)ことに関す
る。特に本発明は、NEXT干渉の逐次的除去と、その
後に続くFEXT干渉の受信DSL信号からの除去によ
って、かかる同期TDD DSLシステム内のクロスト
ークを併合して低減するための方法、装置、技術および
コンピュータプログラムを提供する。
【0014】本発明の一実施形態による主信号からクロ
ストークを除去する1つの方法は、主信号を搬送する主
チャネルと、主信号内でNEXT干渉を生成する少なく
とも1つのNEXT生成チャネルと、主信号内でFEX
T干渉を生成する少なくとも1つのFEXT生成チャネ
ルと、を含む同期TDD DSLシステムの中で実施さ
れる。該方法は、(i)主チャネルおよび少なくとも1
つのFEXT生成チャネルについての受信信号データ
と、(ii)NEXT生成チャネルについての送信信号
データと、(iii)主チャネル、NEXT生成チャネ
ルおよびFEXT生成チャネルについてのクロストーク
結合係数データおよびチャネル伝達関数データを含むチ
ャネルデータと、を含む信号データを獲得する段階を含
む。信号データを獲得した後、次に主信号内のNEXT
干渉は、送信信号データおよびチャネルデータを用いて
除去される。NEXT干渉(または一部の閾値量)を除
去した後、主信号内のFEXT干渉は、VDMT FE
XT除去、受信信号データおよびチャネルデータを用い
て除去され得る。
【0015】VDMT FEXT除去は、(i)FEX
T生成チャネルのいずれかおよび主チャネルについての
チャネルデータをFEXTデータ行列の形式にする段
階、そして次に、(ii)FEXTデータマトリクスに
ついてQR分解を計算する段階、および最終的に、(i
ii)主信号の推定値である主信号推定値を計算する段
階含むことができる。送信信号データは、NEXT生成
チャネル上を伝送される送信信号および送信信号につい
ての送信パワーレベルデータを含み得る。受信信号デー
タには、FEXT生成チャネル上で受信した受信信号
と、受信信号用のビット割当てデータと、受信信号につ
いての送信パワーレベルデータと、主チャネル上で受信
した主信号と、主信号用のビット割当てデータと、主信
号についての送信パワーレベルデータと、が含まれ得
る。
【0016】NEXT干渉を除去する段階は、NEXT
生成チャネルと主チャネルとの間の結合に関するチャネ
ルデータおよび送信信号データを用いて、各NEXT生
成チャネルからNEXT干渉への関与を計算すること、
および主信号からそのNEXT生成チャネルの計算した
NEXT干渉の関与を減算することからなっていてよ
い。これらの方法は、1またはそれ以上のチャネルが主
信号内にNEXT干渉を注入し、1またはそれ以上のラ
インが主信号内にFEXT干渉を注入するようなシステ
ムに適用できる。
【0017】本発明の別の実施形態によると、主信号か
らクロストークを除去するためのシステムは、1セット
のチャネルとそれに接続された計算ユニットとを有して
いる。該チャネルセットは、(i)主信号が送信される
主チャネルと、(ii)送信チャネルの第1のサブセッ
トと、(iii)受信チャネルの第1のサブセットとを
含んでいる。計算ユニットは、送信チャネルの第1のサ
ブセットの中にある任意のNEXT生成チャネルについ
ての送信信号データと、受信チャネルの第1のサブセッ
トの中にある任意のFEXT生成チャネルについての受
信信号データと、主チャネル、任意のNEXT生成チャ
ネルおよび任意のFEXT生成チャネルについてのクロ
ストーク結合データおよびチャネル伝達関数データから
なるチャネルデータと、を含む信号データを獲得するよ
うに構成されている。計算ユニットはさらに、送信信号
データおよびチャネルデータを用いて、主信号内のNE
XT干渉を除去し、次にVDMTキャンセルプロセスお
よび受信信号データおよびチャネルデータを用いて、主
信号内のFEXT干渉を除去するように構成されてい
る。
【0018】本発明の異なる実施形態は、主信号内のN
EXT干渉を生成する少なくとも1本のNEXT生成チ
ャネルおよび主信号内のFEXT干渉を生成する少なく
とも1本のFEXT生成チャネルを有する同期TDD
DSLシステム内で実施される、主チャネル上を送信さ
れる主信号からのクロストークの除去方法である。該方
法は、(i)主チャネルについての受信信号データと、
(ii)NEXT生成チャネルについての送信信号デー
タと、(iii)雑音分散データ、チャネル伝達関数デ
ータおよび主信号チャネル、NEXT生成チャネルおよ
びFEXT生成チャネルについてのクロストーク結合デ
ータからなるチャネルデータと、をからなる信号データ
を獲得することから始まる。ひとたびこの信号データが
獲得されると、送信信号データおよびチャネルデータを
用いて、主信号内のNEXT干渉が除去される。その
後、期待値キャンセル(EC)と、主信号およびチャネ
ルデータとを用いて、主信号内のFEXT干渉が除去さ
れる。期待値キャンセルは、可能な1セットの送信信号
に照らして、主信号の条件付き確率を計算することから
なる。
【0019】送信信号データは、NEXT生成チャネル
上を伝送される送信信号、および送信信号についての送
信パワーレベルデータを含むことができる。受信信号デ
ータは、主信号と、主信号およびFEXT生成チャネル
用のビット割当てデータと、主信号およびFEXT生成
チャネルについての送信パワーレベルデータとを含み得
る。NEXT干渉を除去する段階には、NEXT生成チ
ャネルと主チャネルとの間の結合に関するチャネルデー
タおよび送信信号データを用いて、各NEXT生成チャ
ネルからNEXT干渉を計算することと、主信号から計
算されたNEXT干渉を減算することと、が含まれ得
る。主信号からのNEXT干渉のこの除去は、規定され
た最少量のNEXT汚染しか主信号内に存在しなくなる
まで実施できる。
【0020】本発明のさらに別の実施形態は、主信号か
らクロストークを除去するためのシステムにおいて、主
信号が送信される主チャネルと、NEXT生成チャネル
と、FEXT生成チャネルと、主チャネルに接続された
計算ユニットと、を内蔵するシステムである。該計算ユ
ニットは、NEXT生成チャネルについての送信信号デ
ータと、主チャネルについての受信信号データと、チャ
ネル伝達関数データおよびクロストーク総合係数データ
といったチャネルデータと、からなる信号データを獲得
するように構成されている。該チャネルデータは、主信
号チャネル、NEXT生成チャネルおよびFEXT生成
チャネルについての雑音分散データと、チャネル伝達関
数データと、クロストーク結合データと、を含んでもよ
い。ひとたびこのデータを計算ユニットが獲得すると、
このユニットには、まず第1に、送信信号データおよび
チャネルデータを用いて、主信号内のNEXT干渉を除
去し、次に、期待値キャンセル(EC)と、主信号およ
びチャネルデータとを用いて、主信号内のFEXT干渉
を除去するように構成されている。
【0021】本発明のその他の態様および利点は、一例
として本発明の原理を示す添付図面と組合わせて、以下
の詳細な説明を考慮することで、明白となる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明は、同じ構成要素を同じ参
照番号で示す添付図面と共に、以下の詳細な説明から容
易に理解できるだろう。
【0023】ここで、添付図面に例示されているよう
に、その好ましい実施形態を参考にして、xDSLシス
テム内のNEXTおよびFEXTの双方の影響を併合し
て削除または軽減するためのシステムを実現するのに適
した方法、技術、装置、製品、デバイスおよびプロトコ
ルについて詳述する。以下の説明においては、本発明を
理解するために、特定的な詳細を記すが、当業者であれ
ば、本発明をこれらの特定的な詳細の一部または全てが
なくても本発明を実施することができる、ということは
明白であろう。その他のケースにおいては、提案されて
いるような本発明の周知のプロセス段階、コンポーネン
ト、特徴および/または態様については、本発明を不必
要にあいまいにすることを避けるため、詳細には記述し
ない。
【0024】簡単に言うと、本発明は、これまで同期T
DD DSLシステムと組合わせては使用されていなか
った既知の同期TDD DSL NEXT軽減/除去技術
および既知のFEXT軽減/除去技術を用い、かかるシ
ステム内で、NEXTおよびFEXTを組合わせ併合し
て低減させるというものである。より具体的には、本発
明は、クロストークが生じ得る通信ライン上のデータの
送受信に関するデータの収集を含む。特定的には、本発
明は、チャネル伝達関数およびクロストーク結合係数に
関する知識を利用している。これらの関数および係数
は、例えば、最小2乗法または期待値キャンセル(E
C:Expectation Cancellatio
n)法に基づくものといった適切なあらゆる手段または
方法論を用いて、見出すことができる。収集したデータ
はこのとき、NEXTおよびFEXTの両方を組合わせ
併合してキャンセルするために用いられる。本発明は、
多重搬送波データ伝送に適した、周波数ドメイン内の各
副搬送波の中において実現することができる。NEXT
は、周波数ドメイン内の計算でまず最初にキャンセルさ
れる。NEXT汚染を除去した後、次にFEXTがキャ
ンセルされる。FEXTキャンセルは例えば、VDMT
(Vectored DMT)法またはEC法に基づく
ものといった適切な方法論および/または装置を用いて
実施可能である。望ましくかつ/または適切である場
合、キャンセルは、xDSLシステムCOまたはその他
の適切な場所(例えばシステムRTまたはONU)にお
いて実施可能である。その場所を規定する特徴は、好ま
しくは例えば「アクセス」および「基幹」ネットワーク
間の境界で終端する、充分な数のDSLラインにある。
例示を目的するもので、本発明の範囲を制限することな
く、NEXTとFEXTとの併合キャンセルまたは軽減
操作をCO内で実施するいくつかの例について以下で詳
述する。
【0025】そのシステム例を図2に示す一実施形態に
おいては、1つの計算ユニットが、複数のCO受信装置
および送信装置(これらは一体型送受信装置であっても
よい)に接続されている。この状況は、1つの会社また
はその他の企業体が全てのラインおよび/またはCO内
の計算ユニットに接続されたライン上で受信されるデー
タを所有している場合に適するかもしれない。代替的に
は、独立した当業者が、そのシステム内のDSLライン
を使用する複数の当業者のためにクロストーク除去シス
テムを管理および運用することも可能である。CO計算
ユニットは、システムおよび送受信装置から適切な信号
データを獲得し、NEXTおよびFEXTの両方をキャ
ンセルするように構成される。
【0026】そのシステム例を図5に示す本発明の別の
実施形態においては、CO内の各受信装置は、それ自身
の個別の計算ユニットに接続できる。この配置は、異な
る企業体がさまざまなラインおよび/またはCO内のさ
まざまなライン上で受信されるデータを所有している場
合に適切であろう。
【0027】DSLシステムは、クロストーク除去の複
雑性に影響を及ぼすいくつかの異なるタイプのうちのい
ずれかである。例えば、受信SSDSL信号は、1また
はそれ以上のADSLまたはVDSL送信信号からのN
EXT、およびCOユニットにおける別のSSDSLラ
インの送信信号からのFEXT、による影響をそれぞれ
受ける可能性がある。このような場合において、本発明
は、COユニットにおいてNEXTおよびFEXTの両
方をキャンセルすることができる。その結果、本発明
は、NEXTおよびFEXTの双方の影響を併合して低
減または除去する同期TDD DSLシステムを提供す
る。このクロストーク除去は、DSLシステム内のライ
ン上でのビットレートの増大といった、同期TDD D
SLシステムの性能改善をもたらすことができる。
【0028】本発明の1つの実施形態は、図2に示され
ている。DSL環境は、主DSLライン、DSLK、多
数のFEXT生成ラインおよび多数のNEXT生成ライ
ンを含む、K+L本のDSLラインを有する。当業者で
あれば分かるように、本発明は、広範な状況および同期
TDD DSLシステムに適用できる。例えば、NEX
Tをもたらす極くわずかなラインおよび/またはFEX
Tをもたらす極くわずかなラインしか存在しない場合も
ある。逆に、多数のラインが、当該信号にFEXTをも
たらし、同様に、多数のラインが、NEXTをもたらす
場合もある。本発明の装置、技術および方法は、これら
のおよびその他の数多くのより複雑なシステムに適用で
きる。例示を目的として、多数のFEXTおよびNEX
Tラインのうちのいくつかだけが本明細書にて示され説
明されることになる。
【0029】本明細書での表記は、説明および例示のた
めの便宜上のものである。例えば、DSLKおよびDS
K+1は、必ずしも1つのバインダ内の連続するライン
ではなく、また、物理的に隣接してもおらず、さらには
同じバインダ内にあるわけでもない。当業者であれば分
かるように、異なるラインは、異なる形でクロストーク
汚染に関与する可能性がある。本発明は、DSLシステ
ムのユーザおよびオペレータのニーズおよび要求に応じ
て、できるかぎり多くのクロストークを除去するかまた
は与えられた閾値レベルを超えるクロストーク干渉のみ
を除去することができる。
【0030】図2のシステムにおいては、以下で論述す
るように、NEXT干渉がまず最初に除去される。任意
の関連する信号からのNEXT干渉を除去した後、次に
FEXTが除去される。CO内の複数の受信装置が、運
用中(available)の受信データを有する1つ
の計算ユニットを共有する場合は、本明細書においてそ
の全体に亘り参考として取り入れられている、Ginis お
よび Cioffi による「VDMT:ユーザを協調動作させ
た場合におけるFEXTキャンセル変調スキーム」IC
C, Helsinki, Finland、2001年6月11〜14日
の中で記述されているような、Vectored DM
T(VDMT)を用いて、FEXT干渉をキャンセルす
ることができる。上り方向で生成されたFEXT干渉に
関連して使用するための技術、方法および装置につい
て、ここで、図2に示す状況例を参照しながら記述す
る。当業者であれば分かるように、わずかな変形を加え
て、下り方向の干渉を低減または除去することも可能で
ある。
【0031】図2の例では、DSL1、DSL2、……D
SLK-1、DSLK、DSLK+1、DSLK+2……、DSL
K+Lに対応する、(K+L)個の同期TDD DSLチャ
ネル270(1)、(2)、……、(K−1)、
(K)、(K+1)、(K+2)…(K+L)が存在す
る。DSL1、DSL2、……DSLKの受信装置(また
は受信用送受信装置)210(1)、(2)…(K)お
よびDSLK+1、DSLK+2…、DSLK+Lの送信装置
(または送信用送受信装置)220(K+1)、(K+
2)、…、(K+L)は、共通の計算ユニット230に
接続され、それら全てがCOユニット240の中に配置
されている。図2は、DSLKの受信信号が、DSL1
DSL2……DSLK+1の送信信号のうちの1またはそれ
以上のものからのFEXT250(1)、(2)……
(K−1)と、DSLK+1、DSLK+2、……DSLK+L
の送信信号のうちの1またはそれ以上のものからのNE
XT260(K+1)、(K+2)…(K+L)と、に
よる影響を受け得るケースを示す。当該例は、本発明を
用いたNEXTおよびFEXT併合の低減またはキャン
セルを示すために、1つの主受信信号(ラインDSLK
上)のみに焦点をあてている。しかしながら、当業者で
あれば分かるように、受信信号のいずれかおよび全てが
NEXTおよびFEXTによる悪影響を受ける可能性が
ある。クロストークの影響を受けるいずれのDSLライ
ンに対しても本発明を適用することで、これらのライン
におけるNEXTおよびFEXTによる汚染を低減また
は除去することができる。
【0032】DSL1、DSL2…DSLKとしては、D
SLK+1、DSLK+2、…DSLK+Lとは異なるタイプの
DSLを使用することができる。ただし、全てのDSL
のラインコードは同じ(例えばDMT)であり、全ては
同期TDD DSLである。DSL1、DSL2、DSLK
のために用いられるDSLシステムのタイプは問題には
ならない。しかし、本明細書では、全てのDSLのライ
ンコードは同じであると想定し、全ては同期TDD D
SLとする。
【0033】例えば、下りVDSLは大きいNEXTで
あり、SSDDSLの上り受信信号に影響を及ぼし得
る。SSDSLの上り受信信号はまた、別のSSDSL
の送信信号からのFEXT干渉により汚染される可能性
がある。かかる状況は、本発明をクロストーク干渉の低
減または除去に利用できるケースの適切な例である。
【0034】正確なフーリエ変換および逆フーリエ変換
は、同期が確立された場合にのみ実行できるので、クロ
ストークキャンセルアルゴリズムのためには、その同期
が必要とされる。同期が一部のDSL間で確立されない
場合、干渉源からのクロストークはある副搬送波を超え
て拡散し、かくしてクロストークの量の推定を不可能に
してしまう。
【0035】DSL1、DSL2…DSLK、DSLK+1
DSLK+2、…DSLK+Lの送信信号は、周波数ドメイン
内でX1、X2、…、XK、XK+1、XK+2…XK+Lとして表
わすことができ、DSL1、DSL2、…DSLKの受信
信号は、Y1、Y2、…、YKとして表わすことができ
る。また、ここでは、DSLi(i=1、2、…K)の
チャネル伝達関数をHi、iとし、またDSLjからDS
iへのクロストーク結合係数をHj、i(j=1、2
…、K、K+1、K+2、…K+L;j≠i)とする。
【0036】このとき、無雑音ケースにおける受信信号
iは、等式(1)から与えられる、送信信号と、チャ
ネル伝達関数と、クロストーク結合係数とによる行列の
形式によって表現することができる。
【0037】
【数1】
【0038】等式(1)はまた、等式(2)にあるよう
な、ベクトル、および行列を用いても表現でき
る。
【0039】
【数2】
【0040】本発明のこの例においては、計算ユニット
230は、ベクトル内の送信信号X1、X2、…、XK
を推定する。計算ユニット230は、好ましくは受信装
置210(1)〜210(K)から受信信号データを獲
得する。本発明の好ましい実施形態においては、この受
信信号データは、次のものを含む。
【0041】受信信号 Y1、Y2、…YK、これらの受
信信号用のビット割当てデータ、および送信信号X1
2、…XKについての送信パワーレベルデータである。
【0042】送信装置220(K+1)、(K+2)、
…(K+L)は同様に、好ましくは、計算ユニット23
0に送信信号XK+1、XK+2、…、XK+Lおよびこれらの
信号についての送信パワーレベルデータを供給できる。
最終的に、計算ユニット230は、データ供給源280
から行列を獲得する。本発明の種々の実施形態におい
ては、与えられたコンポーネントによって供給されたパ
ワーレベルデータを有するのではなく、むしろトレーニ
ングデータを用いてさまざまなラインのパワーレベルを
推定することもできる、ということに留意すべきであ
る。従って、本明細書および特許請求の範囲において、
パワーレベルデータ(およびその他の信号データ)の獲
得が求められている場合、ケース毎に別のコンポーネン
トによって計算ユニットまたはその他のコンポーネント
にこのデータを供給する必要はないかもしれない。かか
るデータ「獲得」には、データの計算による獲得や当業
者にとって明らかなその他の方法での獲得が、含まれ得
る。
【0043】本発明の、NEXTおよびFEXTを併合
した低減または除去の第1段階においては、計算ユニッ
ト230はまず第1に、以下の等式(3)を用いて、送
信信号XK+1、XK+2、XK+Lおよび行列を使用し、受
信信号YiからNEXTを除去することにより/Yiを計
算する。
【0044】
【数3】
【0045】システムが、クロストーク結合係数とライ
ン伝達関数とを知っているので、また当該場所の送信装
置から送信された信号であることが分かっているので、
/Y iは、NEXT干渉のない実際の受信信号に非常に
近い近似値である。この近似の精度に影響を与えるいか
なる要因も無視できるものである。換言すると、
【0046】
【数4】
【0047】ここに、jは、ラインK+1、…、K+2
についてのNEXTである。
【0048】等式(3)で計算された/Yiを用いて、
無雑音ケースにおいてNEXTを除去した状態での受信
信号は、ライン270(1)〜270(K)に適用可能
なクロストーク結合係数と、チャネル伝達関数と、送信
信号と、を用いた行列形式で表現できる。
【0049】
【数5】
【0050】すなわち、/Yiは、ライン270(K+
1)〜270(K+L)からのNEXT干渉が除去され
た状態で、ライン270(1)〜270(K)について
の受信信号データYiを表わす。本発明では、全てのラ
インから、または予め選択された最小レベルの破壊的N
EXT干渉を生じさせるラインのみから、または当業者
にとっては明らかとなるその他の適切な手法で、NEX
T干渉の除去を実現することことができる。
【0051】ただし、NEXT干渉が除去された後に、
FEXT干渉が受信信号内に残る(すなわち、図2中の
ラインDSL1〜DSLKからのFEXT)。このFEX
T干渉は次に、FEXT除去技術を用いた本発明での装
置によっておよび/または次なるステップにて除去され
る。
【0052】等式(5)は、ベクトル、/Yおよび行
を用いて表現可能である。
【0053】
【数6】
【0054】計算ユニット230は、その後送信信号X
1、X2、…Xgを含むベクトルを推定できるように構
成されている。受信装置210(1)〜210(K)は
好ましくは、送信信号X1、X2、…XKについてのビッ
ト割当てデータおよび送信パワーレベルデータを、計算
ユニット230に供給する。上述のように、計算ユニッ
ト230はを知っている。再び言えば、は、この段
階において、図2のシステム内でのFEXT干渉を生じ
させ得るDSLチャネルについてのクロストーク値を含
んでいる。
【0055】行列は、既知のQR分解を用いて、上三
角行列およびユニタリ行列へと分解し得る。
【0056】
【数7】
【0057】無雑音ケースを仮定すると、ベクトル *
は、ベクトル/Yと行列-1 の積として定義できる。
【0058】
【数8】
【0059】この結果を行列形式で表現すると以下のよ
うになる。
【0060】
【数9】
【0061】この技術を用いると、XKを得ることがで
きる。X* Kと呼ばれるこの推定値は、NEXT干渉およ
びFEXT干渉がなく伝送された値に近い近似値であ
る。従って、ベクトル *に対応するXKの推定値X
* Kは、このとき次のように計算される。
【0062】
【数10】
【0063】次に、前述の等式からX* Kの値を知って、
K-1の推定値X* K-1を、以下の式を用いて計算する。
【0064】
【数11】
【0065】同様にして、推定値X* K-2〜X* 1を計算す
ることができる。かくして、いかなるNEXTまたはF
EXT干渉による汚染も含まないDSL1、DSL2…D
SL Kの各送信信号の推定値を、計算ユニット230に
おいて計算することができる。
【0066】図3は、本発明のこの実施形態の方法およ
びシステムを示すブロック図である。DSL1、DS
2、…DSLKの送信信号X1、X2…、XKはそれぞ
れ、図2に示すクロストーク環境についてのチャネルを
表わす行列310を通して伝送され、信号Y1、Y2
…YKとして受信される。DSLK+1、DSLK+2、…D
SLK +Lの送信信号XK+1、XK+2、…、XK+Lは、31
0を通過し、NEXTに関与する可能性がある。受信信
号Y1、Y2、…Ysは、計算ユニット230内の/Y計
算サブユニット320に入力される。/Y1、/Y2…/
Kは、上述のようにして計算され、その後、前述した
先行する記述に基づいて-1 計算サブユニット330に
入力される。 * 1 * 2、… * Kは、サブユニット33
0内で計算され、適切なデコーダ340に送出される。
そのデコードの後、例えば等式(10)および(11)
などを用いて、送信信号X1、X2…XKの推定値X* 1
* 2…X* Kが得られる。計算ユニット230は、予めチ
ャネル/クロストーク行列310を知っているものと
想定する。
【0067】図4は、上述の図2および図3の各システ
ムと相容れる本発明の1つの方法実施形態を示すフロー
チャートである。最初に、ステップ410で、その場所
の受信信号データが収集される。この受信信号データに
は、次のものが含まれる。
【0068】受信信号Y1、Y2…YK、これらの受信信
号用のビット割当てデータ、および送信信号X1、X2
Kについての送信パワーレベルデータである。
【0069】その場所の送信信号データもまた収集され
る。これには、送信信号XK+1、XK +2、…XK+Lおよび
これらの信号についての送信パワーレベルデータが含ま
れる。最後に、行列が獲得され、伝送等式(上記の等
式(2))を構築するためにこのデータが用いられる。
ステップ420では、/Yを得るために、受信信号から
その場所の送信信号干渉を減算することによって、NE
XTが除去される。ステップ430では、行列が分解
される。ステップ440では、受信信号の推定値
* 1 * 2、… * K)が計算される。最後に、ステッ
プ450では、NEXTおよびFEXT干渉のない送信
信号を獲得するため、送信信号の推定値(X* 1、X* 2
* K)が計算される。
【0070】本発明の別の実施形態は、図5に示されて
いる。図5のシステムは、主ライン、DSLK、多数の
FEXT生成ラインおよび多数のNEXT生成ラインを
示す。ここでもまた、当業者であれば分かるように、本
発明を広範な状況およびシステムに適用することが可能
である。例えばNEXTをもたらす極めてわずかなライ
ンおよび/またはFEXTをもたらす極めてわずかなラ
インしか存在しない場合もある。逆に、多数のライン
が、当該信号にFEXTをもたらし、同様に多数のライ
ンが、NEXTをもたらする場合もある。本発明の装
置、技術、および方法は、これらのおよびその他の数多
くのより複雑なシステムに適用できる。本明細書では、
例示を目的として、多数のFEXTおよびNEXTライ
ンのうちのいくつかのみが示され説明される。ここでも
また、本明細書中の表記は、説明および例示のための便
宜上のものである。
【0071】図5のシステムにおいては、以下で詳述す
るように、まず第1にNEXT干渉が除去される。関連
する信号からのあらゆるNEXT干渉の除去または低減
の後、次にFEXTが除去されまたは低減される。図5
に示すように、システム内の各受信装置にそれぞれ接続
された計算ユニットが存在する場合、上述のシステムお
よび方法とは異なり、各計算ユニットは、わずか1つの
DSLチャネルの信号のみを受信し、FEXT干渉はそ
のラインの受信データのみを用いてキャンセルされる。
1つの有効なFEXT除去方法(およびそれに関係する
装置)は、本明細書においてその全体が参考として取り
入れられており、本明細書で「Aldana」とも呼んでい
る、AldanaおよびCioffiによる「EMアルゴリズムを用
いた多重入力、単一出力システムのためのチャネルトラ
ッキング」、ICC,Helsinki, Finland、2001年
6月11〜14日、の中で記述されているような、期待
値キャンセル(EC:Expectation Can
cellation)法および/または装置である。上
り方向で生成されたFEXT干渉と関連して用いるため
の技術、方法および装置についてここで、図5に示す状
況例を参照して記述する。ここでもまた、当業者ならば
分かるように、わずかな変形を加えれば、下り方向での
干渉もまた低減または除去することができる。
【0072】図5に示された例においては、図2に示さ
れた例の場合のように、DSL1、DSL2、…DSL
K-1、DSLK、DSLK+1、DSLK+2、…DSLK+L
対応する、(K+L)個の同期TDD DSLチャネル
570(1)、(2)、…(K−1)、(K)、(K+
1)、(K+2)、…(K+L)が存在する。ただし、
図5のシステムでは、図2のシステムとは異なり、DS
1、DSL2、…DSL Kの各受信装置(または受信用
送受信装置)510(1)、(2)、…(K)は、独自
の計算ユニット530を持ち、かくしてある計算ユニッ
ト530が獲得した受信信号データのみが、その計算ユ
ニット530に接続された受信装置510に接続された
DSLチャネルからのデータとなる。DSLラインDS
K+1、DSLK+2、…DSLK+Lの各送信装置(または
送信用送受信装置)520(K+1)、(K+2)、…
(K+L)は、各計算ユニット530(1)…(K−
1)、(K)に接続されている。図5に示す本発明の例
を示す目的で、受信装置510、送信装置520および
計算ユニット530は、共通のCOユニット540内に
設置されている。図5は、DSLKの受信信号が、DS
1、DSL2…、DSLK -1の送信信号からのFEXT
干渉 550(1)、(2)、…(K−1)およびDS
K+1、DSLK+2、…、DSLK+Lの送信信号からのN
EXT560(K+1)、(K+2)、…(K+L)の
影響を受ける可能性がある場合を示している。当該例
は、本発明を用いたNEXTおよびFEXT併合キャン
セルを示すため、受信装置510(K)で受信された1
つの主信号のみに焦点をあてている。しかしながら、当
業者であれば分かるように、受信信号のいずれかおよび
/または全てが、NEXTおよびFEXTによる影響を
著しく受けている可能性がある。クロストークの影響を
受けたあるDSLラインに対して本発明を適用すること
により、これらのライン内の、NEXTおよびFEXT
による汚染を低減または除去することができる。
【0073】DSL1、DSL2…DSLKは、DS
K+1、DSLK+2、…DSLK+Lとは異なるタイプのD
SLを使用することができる。ただし、全てのDSLの
ラインコードは同じ(例えばDMT)であり、全ては同
期TDD DSLである。DSL1、DSL2、…DSLK
のために用いられるDSLシステムのタイプはまた問題
にはならない。しかし、本明細書では、全てのDSLの
ラインコードは同じであり、全ては同期TDD DSL
である。シンボル同期により、シンボル間干渉(IS
I:InterSymbol Interferenc
e)および搬送波間干渉(ICI:InterCarr
ier Interference)といった問題を排
除する。
【0074】DSL1、DSL2、…DSLK、DS
K+1、DSLK+2、…DSLK+Lの送信信号は、周波数
ドメイン内で、時間t(t=1、2、…T)におけるX
t 1、Xt 2、…、Xt K、Xt K+1、Xt K+2…Xt K+Lとして表
わすことができ、時間tにおけるDSLi(i=1、
2、…K)の受信信号は、Yi tとして表わすことができ
る。DSLiのチャネル伝達関数はHi、iとし、DSLj
(j=1、2、…、K、K+1、K+2、…K+L;j
≠i)からDSLiへのクロストーク結合係数はHi、j
とする。
【0075】DSLiのチャネル伝達関数および全ての
クロストーク結合係数は、時間経過しても不変であると
することができる。このとき、無雑音ケースにおけるD
SL iの受信信号を、送信信号と、DSLiのチャネル伝
達関数と、クロストーク結合係数と、を用いた行列形式
で表現することができる。
【0076】
【数12】
【0077】この行列等式は、ベクトル、および
行列を用いても表現できる。
【0078】
【数13】
【0079】図5では、本発明の一実施形態に従って、
各受信装置510(i)の計算ユニット530(i)が
以下のものを獲得する。
【0080】DSLiの受信信号 Yi t(t=1、2、
…T)、全ての受信信号(DSL1、DSL2、…、DS
K)用のビット割当てデータ、および全ての信号(D
SL1、DSL2、…、DSLK+L)についての送信パワ
ーレベルデータである。
【0081】NEXTを生成し得る各送信装置520
(K+1)、(K+2)、…(K+L)は、好ましく
は、関連するDSLチャネルDSLK+1、DSLK+2
…、DSL K+Lに対応するその送信信号Xt K+1
t K+2、Xt K+L(t=1、2、…、T)と、好ましく
は、これらの信号についての送信パワーレベルデータ
と、を供給する。各計算ユニット530(i)は、ベク
トルおよび雑音分散σ2をそのそれぞれの計算ユニッ
トメモリ580(i)から獲得する。ベクトルおよび
雑音分散σ2の信頼性の高い推定値は、前述のAldanaの
中で論述されているように、トレーニングおよびEC分
析および方法を用いて獲得できる。当業者ならば分かる
ように、このシステムに対する変形形態も実現可能であ
る。例えば、代替的なシステム設定においては、1つの
受信ライン570のみが、計算ユニット530およびメ
モリ580を有してもよい。以下に説明するように、本
発明は、それでも、求めるべき送信データについての信
頼性の高い推定値を提供することができる。また、特殊
なケースおよび構成(例えば、結合関数が全くまたはほ
ぼ同じであり、受信装置が独立に動作していない場合)
においては、ベクトルおよび雑音分散σ2のための単
一のメモリを保持し、必要なときに、各計算ユニット5
30によってアクセスすることができる。本発明を用い
ると、DSLiの計算ユニット530(i)は、DSLi
の送信信号Xt i(t=1、2、…、T)を推定すること
ができる。
【0082】各計算ユニット530(i)は、まず最初
に、受信信号Yt iからNEXTを除去し、行列と送信
信号Xt K+1、Xt K+2、…、Xt K+Lとを用いて、/Yi t
計算する。
【0083】
【数14】
【0084】ここでもまた、上述の通り、これは、NE
XT干渉が除去された受信信号の正確な値に対する非常
に近い近似値である。
【0085】等式(14)で計算した/Yi tを用いる
と、この等式(12)は、以下のようになる。
【0086】
【数15】
【0087】すなわち、/Yi tは、ライン510(K+
1)〜570(K+L)からのあらゆるNEXT干渉が
除去された、ライン570(i)についての受信信号デ
ータYi tを表わす。本発明は、全てのラインから、また
は予め選択された最小レベルの破壊的NEXT干渉を生
じさせるラインのみから、または当業者にとっては明ら
かとなるその他の適切な手法で、NEXT干渉の除去を
実現することができる。
【0088】ただし、NEXT干渉が除去された後に、
FEXT干渉が受信信号内に残る。このFEXT干渉は
次に、いかなるFEXTもNEXTも含まないDSLi
の各送信信号Xt i(t=1、2、…T)の期待値を見い
出すことによって、本発明に基づき、除去することがで
きる。本発明はまた、受信信号としてYi tのみを用い
て、Xi t以外の送信信号X1 t、X2 t…XK tの期待値を見
い出すことにも使用できる。しかしながら、数多くのケ
ースにおいて、これらの他の推定送信信号は、本発明と
各計算ユニット530(1)、(2)、…(K)に対応
する受信信号 Yt 1、Yt 2…Yt Kとを用いて、さらに高
精度に計算することができる。この実現には、各受信装
置がデータを共有しているものと想定する。しかしなが
ら数多くのケースにおいて、各受信装置は、独立して動
作でき、その他の受信装置のデータにアクセスできない
場合がある。しかしながら、1つの受信ラインのみが計
算ユニットを有する上述のような状況では、この代替的
方法および装置が大事である。
【0089】1セットの受信信号 Yi tからNEXTが
ひとたび除去されたならば、本発明によるEC法および
/または装置を用いて、受信信号内のFEXTを除去
し、送信信号についての推定値を計算できるようにする
ことが可能である。汚染されていない受信信号の推定値
を決定するためには、各計算ユニット530(i)は、
可能な各 t(これは行列のt番目の行ベクトルであ
る)が与えられたとき、NEXTのない受信信号/
i t、ベクトルおよび雑音分散σ2を用いて、受信信
号Yi tの条件付き確率fγtxを計算する。
【0090】
【数16】
【0091】なおcは正規化定数である。NEXTのな
い/Yi tの値は、Yi tについての等式(16)の中で使
用される。
【0092】送信信号Xi tの期待値E(Xi t)は、Ba
yesの法則を用いて計算され、次の等式から求められ
る。
【0093】
【数17】
【0094】この方法および/または関連する装置を用
いると、いかなるNEXTもFEXTも含まないライン
DSLiの各送信信号Xi t(t=1、2、…T)の期待
値は、そのラインの計算ユニット530(i)により決
定できる。この期待値は、X i tの推定値を表わす。前述
のように、i番目のDSLラインの計算ユニット530
(i)はまた、所望の場合、Yi tを用いてXi t以外の他
の送信信号X1 t、X2 t、…Xx tの期待値を容易に決定す
ることができる。
【0095】かくして、このECに基づく方法(および
/または装置)は、ベクトルに関する知識に基づい
て、最小平均2乗誤差という意味あいでの推定値を提供
する。当業者であれば分かるように、ベクトルを、時
々刻々高い精度で更新することができる。代替的には、
最ゆう度(maximum likelihood)と
いう意味あいでの推定値を得ることもできる。このよう
な場合には、以下の式中のdを最小にするベクトル t
(これは行列のt番目の行ベクトルである)について
最適値をサーチすることが必要となろう。
【0096】
【数18】
【0097】図6は、ECアルゴリズムを用いるクロス
トークキャンセルアルゴリズムを示すブロック図であ
る。DSL1、DSL2、…、DSLKの送信信号X1 t
2 t、…XK t(t=1、2、…T)は、ベクトル61
0(i)により表わされる図5に示されたクロストーク
環境を想定してDSLiのチャネルを通して伝送され、
DSLiの信号Yi t(t=1、2、…T)として受信さ
れる。DSLK+1、DSL K+2、…、DSLK+Lの送信信
号Xt K+1、Xt K+2、…Xt K+Lは、NEXT干渉に関与し
得る。受信信号 Yi tは、DSLiの受信装置510
(i)に接続される計算ユニット530(i)内の/
計算サブユニット620(i)に入力される。等式(1
4)で表現された方法を用いて処理した後、出力/Yi t
(t=1、2、…T)は、上記のECに基づくFEXT
キャンセル法に従って、fYtX計算サブユニット640
(i)に入力される。fYtX計算サブユニット640
(i)は、、σ2メモリ580(i)からのベクトル
および雑音分散σ2を用い等式(16)で表わされる
方法を用いて、/Yi tの条件付き確率fYiXの各々を計
算する。このとき、各fYiXは、デコーダ660(i)
に入力される。等式(17)で表現された方法を用いて
デコードした後、DSL1の送信信号Xi t(t=1、
2、…T)の期待値E(Xi t)が得られる。
【0098】ベクトルおよび雑音分散σ2は、分かっ
ているものと想定され、予め、σ2メモリ580
(i)に入力されるものである。
【0099】図7は、上述の図5および図6による本発
明の方法の一実施形態を示すフローチャートである。最
初、ステップ710において、1つのDSLライン、D
SL i、についての受信信号データが収集される。この
受信信号データには次のものが含まれる。
【0100】信号Yi t、全ての受信信号(DSL1、D
SL2、…、DSLK)用のビット割当てデータ、および
全ての信号(DSL1、DSL2、…、DSLK+L)につ
いての送信パワーレベルデータである。
【0101】場所の送信信号データもまた収集される。
これには、送信信号Xt K+1、Xt K+2…Xt K+Lおよびこれ
らの信号についての送信パワーレベルデータが含まれ
る。最後に、行列および雑音分散σ2が獲得され、伝
送等式を構築するためにこのデータが用いられる。ステ
ップ720では、NEXTなしの受信信号/Yi tを得る
ため、受信信号からその場所の送信信号干渉を減算する
ことによって、NEXTが除去される。ステップ730
では、/Yi t、ベクトルおよび雑音分散σ2を用いか
つ可能な各 tを想定して、条件付き確率fYiXが計算さ
れる。最後に、ステップ740では、送信信号Xi tの期
待値E(Xi t)が、NEXTおよびFEXT干渉のない
送信信号を得るために計算される。
【0102】以上の発明は、明確に理解できるように幾
分か詳しく記述されてきたが、分析およびクロストーク
識別の特定の目的に応じて、変形形態、変更および修正
が特許請求の範囲内に入るということは明白である。従
って、記述された実施形態は、制限的なものではなく例
示的なものとしてとらえるべきであり、本発明は、本明
細書で示す詳細に制限されるべきではなく、特許請求の
範囲およびそれが予想可能であるか否かに拘わらずその
現在または将来の全ての均等物の範囲によって画定され
るべきものである。
【0103】本発明による好ましい実施形態は、以下の
通りである。
【0104】(付記1) 主信号内のNEXT干渉を生
成するNEXT生成チャネルを有しかつさらに該主信号
内のFEXT干渉を生成するFEXT生成チャネルを有
する同期TDD DSLシステム内で主チャネル上を送
信される該主信号からクロストークを除去する方法にお
いて、該主チャネルおよびFEXT生成チャネルについ
ての受信信号データと、NEXT生成チャネルについて
の送信信号データと、該主チャネル、該NEXT生成チ
ャネルおよび該FEXT生成チャネルについてのクロス
トーク結合係数データおよびチャネル伝達関数データか
らなるチャネルデータと、を含む信号データを獲得する
段階と、該送信信号データおよび該チャネルデータを用
いて該主信号内のNEXT干渉を除去する段階と、VD
MT FEXT除去と、該受信信号データおよび該チャ
ネルデータを用いて、該主信号内のFEXT干渉を除去
する段階と、を有する方法。
【0105】(付記2) VDMT FEXT除去に
は、該FEXT生成チャネルおよび該主チャネルについ
てのチャネルデータを、FEXTデータ行列の形式にす
る段階と、FEXTデータマトリクスについてQR分解
を計算する段階と、該主信号の推定値である主信号推定
値を計算する段階と、を有する付記1に記載の方法。
【0106】(付記3) 該送信信号データには、該N
EXT生成チャネル上を送信される送信信号と、該送信
信号についての送信パワーレベルデータと、が含まれる
付記1に記載の方法。
【0107】(付記4) 該受信信号データには、該F
EXT生成チャネル上で受信した受信信号と、該受信信
号用のビット割当てデータと、該受信信号についての送
信パワーレベルデータと、該主チャネル上で受信した該
主信号と、該主信号用のビット割当てデータと、該主信
号についての送信パワーレベルデータと、が含まれる付
記1に記載の方法。
【0108】(付記5) 該NEXT干渉を除去する段
階には、(a)該NEXT生成チャネルと該主チャネル
との間の結合に関するチャネルデータおよび該送信信号
データを用いて、該NEXT生成チャネルから該NEX
T干渉への関与を計算する段階と、(b)該NEXT生
成チャネルからの上記計算されたNEXT干渉への関与
を減算する段階と、を有する付記1に記載の方法。
【0109】(付記6) 複数のNEXT生成チャネル
が存在し、かつさらに、該信号データはさらに、該複数
のNEXT生成チャネルの各々についての送信信号デー
タと、該複数のNEXT生成チャネルの各々についての
クロストーク結合係数データをさらに含むチャネルデー
タと、を含んでなると共に、さらに、該NEXT干渉を
除去する段階は、該複数のNEXT生成チャネルの各々
と該主チャネルとの間の結合に関する該チャネルデータ
および該送信信号データを用いて、該複数のNEXT生
成チャネルの各々からの該NEXT干渉への関与を計算
することと、該複数のNEXT生成チャネルの各々から
計算された該NEXT干渉の関与を減算することと、を
有する付記1に記載の方法。
【0110】(付記7) 該主信号からNEXT干渉を
除去する段階は、該主信号内に規定最小量のNEXT干
渉しか存在しなくなるまで実施される付記1に記載の方
法。
【0111】(付記8) 複数のFEXT生成チャネル
が存在し、さらに、該信号データはさらに、該複数のF
EXT生成チャネルの各々についての受信信号データ
と、該複数のFEXT生成チャネルの各々についてのク
ロストーク結合係数をさらに含むチャネルデータと、を
含むと共に、さらに、該VDMT FEXT除去の段階
は、該複数のFEXT生成チャネルの各々および該主チ
ャネルについての該チャネルデータを、FEXTデータ
行列の形式にすることと、該FEXTデータ行列につい
てのQR分解を計算することと、該主信号の推定値であ
る主信号推定値を計算することと、を有する付記1に記
載の方法。
【0112】(付記9) 主同期TDD信号からクロス
トークを除去するためのシステムにおいて、上記の主信
号が送信される主チャネルと、送信チャネルの第1のサ
ブセットと、受信チャネルの第1のサブセットと、を含
むチャネルセットを有すると共に、該前記チャネルセッ
トに接続される計算ユニットを有し、該計算ユニット
は、(i)信号データであって、送信チャネルの該第1
のサブセットの中にある任意のNEXT生成チャネルに
ついての送信信号データと、受信チャネルの該第1のサ
ブセットの中にある任意のFEXT生成チャネルについ
ての受信信号データと、該主チャネル、任意のNEXT
生成チャネルおよび任意のFEXT生成チャネルについ
てのクロストーク結合係数およびチャネル伝達関数に関
するデータからなるチャネルデータと、からなる上記信
号データを獲得すること、(ii)該送信信号データおよ
び該チャネルデータを用いて、該主信号内のNEXT干
渉を除去すること、(iii)VDMTキャンセルプロセ
スと、該受信信号データおよび該チャネルデータとを用
いて、該主信号内のFEXT干渉を除去すること、を行
う上記の計算ユニットと、を含んでなるシステム。
【0113】(付記10) 主信号内のNEXT干渉を
生成するNEXTチャネルを有し、さらに該主信号内の
FEXT干渉を生成するFEXT生成チャネルを有する
同期TDD DSLシステム内で該主チャネル上を送信
される該主信号からクロストークを除去する方法におい
て、(i)該主チャネルについての受信信号データと、
NEXT生成チャネルについての送信信号データと、チ
ャネルデータとを含む信号データを獲得する段階であっ
て、該チャネルデータが、雑音分散データと、チャネル
伝達関数データと、該主信号チャネル、該NEXT生成
チャネルおよび該FEXT生成チャネルについてのクロ
ストーク結合データと、を含む段階と、(ii)該送信信
号データおよび該チャネルデータを用いて、該主信号内
のNEXT干渉を除去する段階と、(iii)期待値キャ
ンセル(EC)と、該主信号および該チャネルデータ
と、を用いて、該主信号内のFEXT干渉を除去する段
階と、を有する方法。
【0114】(付記11) 該期待値キャンセル(E
C)には、可能な1セットの送信信号に照らして該主信
号の条件付き確率を計算する段階を有する付記10に記
載の方法。
【0115】(付記12) 該送信信号データには、該
NEXT生成チャネル上を送信された送信信号と、該送
信信号についての送信パワーレベルデータと、を含む付
記10に記載の方法。
【0116】(付記13) 該受信信号データには、該
主信号と、該主信号および該FEXT生成チャネルにつ
いてのビット割当てデータと、該主信号および該FEX
T生成チャネルについての送信パワーレベルデータと、
を含む付記10に記載の方法。
【0117】(付記14) 該NEXT干渉を除去する
段階には、(a)該NEXT生成チャネルと該主チャネ
ルとの間の結合に関する該チャネルデータおよび該送信
信号データを用いて、該NEXT生成チャネルから該N
EXT汚染の関与を計算する段階と、(b)該主信号か
ら計算された該NEXT干渉を減算する段階と、を含む
付記10に記載の方法。
【0118】(付記15) 該主信号からNEXT汚染
を除去する段階は、該主信号内に規定最小量のNEXT
汚染しか存在しなくなるまで実施される付記5に記載の
方法。
【0119】(付記16) 主同期TDD信号からクロ
ストークを除去するためのシステムにおいて、上記主信
号が送信される主チャネルと、NEXT生成チャネル
と、FEXT生成チャネルと、該主チャネルに接続され
る計算ユニットとを有してなり、ここに、該計算ユニッ
トは、(i)該主チャネルおよび該NEXT生成チャネ
ルについての送信信号データと、該FEXT生成チャネ
ルについての受信信号データと、チャネルデータと、を
含む信号データであって、該チャネルデータが、雑音分
散データと、チャネル伝達関数データと、該主信号チャ
ネル、該NEXT生成チャネルおよび該FEXT生成チ
ャネルについてのクロストーク結合データと、を含むチ
ャネルデータであるような、該信号データを獲得し、
(ii)該送信信号データおよび該チャネルデータを用い
て、該主信号内のNEXT干渉を除去し、(iii)期待
値キャンセル(EC)と、該主信号および該チャネルデ
ータと、を用いて、該主信号内のFEXT干渉を除去す
るように構成された計算ユニットである、システム。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、NEXT干渉を例示するDSLシス
テムを示す図であり、(b)はFEXT干渉を例示する
DSLシステムを示す図である。
【図2】本発明の1つの実施形態を含むDSLシステム
を示す図である。
【図3】本発明の別の実施形態を示すVDMTシステム
のブロック図である。
【図4】本発明の別の実施形態を示すフローチャートで
ある。
【図5】本発明の別の実施形態を利用したDSLシステ
ムを示す図である。
【図6】本発明の別の実施形態を内蔵するECシステム
のブロック図である。
【図7】本発明の別の実施形態を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
110(1)…送信装置 110(2)…受信装置 130…NEXTクロストーク 140…送信装置 150…受信装置 160…FEXTクロストーク 170…DSLライン 210…受信装置 220…送信装置 230…計算ユニット 240…COユニット 320…/Y計算サブユニット 330…-1 計算サブユニット 510…受信装置 520…送信装置 530…計算ユニット 540…COユニット 570…受信ライン 580…、σ2メモリ 620…/Y計算サブユニット 640…fYtX計算サブユニット 660…デコーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 一知 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 ジョン エム.シオッフィ アメリカ合衆国,カリフォルニア 94027, アザートン,ストックブリッジ アベニュ 323 (72)発明者 カルロス エイチ.アルダーナ アメリカ合衆国,カリフォルニア 94305, スタンフォード,エスコンディド ビレッ ジ,アパートメント ナンバー49エフ (72)発明者 ジョージオス ギニス アメリカ合衆国,カリフォルニア 94305, スタンフォード,エスコンディド ロード 729,アパートメント 228 Fターム(参考) 5K004 AA01 AA05 BA02 BC01 FC02 FE11 FF05 5K046 AA02 BA05 BB05 EE61 HH30 HH71 HH74 HH77 HH78 PP04 PP06 YY02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主信号内のNEXT干渉を生成するNE
    XT生成チャネルを有しかつさらに該主信号内のFEX
    T干渉を生成するFEXT生成チャネルを有する同期T
    DD DSLシステム内を主チャネル上を送信される該
    主信号からクロストークを除去する方法において、 該主チャネルおよびFEXT生成チャネルについての受
    信信号データと、 NEXT生成チャネルについての送信信号データと、 該主チャネル、該NEXT生成チャネルおよび該FEX
    T生成チャネルについてのクロストーク結合係数データ
    およびチャネル伝達関数データからなるチャネルデータ
    と、を含む信号データを獲得する段階と、 該送信信号データおよび該チャネルデータを用いて該主
    信号内のNEXT干渉を除去する段階と、 VDMT FEXT除去と、該受信信号データおよび該
    チャネルデータを用いて、該主信号内のFEXT干渉を
    除去する段階と、を有する方法。
  2. 【請求項2】 VDMT FEXT除去には、 該FEXT生成チャネルおよび該主チャネルについての
    チャネルデータを、FEXTデータ行列の形式にする段
    階と、 FEXTデータマトリクスについてQR分解を計算する
    段階と、 該主信号の推定値である主信号推定値を計算する段階
    と、を有する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 該送信信号データには、 該NEXT生成チャネル上を送信される送信信号と、 該送信信号についての送信パワーレベルデータと、が含
    まれる請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 該受信信号データには、 該FEXT生成チャネル上で受信した受信信号と、 該受信信号用のビット割当てデータと、 該受信信号についての送信パワーレベルデータと、 該主チャネル上で受信した該主信号と、 該主信号用のビット割当てデータと、 該主信号についての送信パワーレベルデータと、が含ま
    れる請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 該NEXT干渉を除去する段階には、 (a)該NEXT生成チャネルと該主チャネルとの間の
    結合に関するチャネルデータおよび該送信信号データを
    用いて、該NEXT生成チャネルから該NEXT干渉へ
    の関与を計算する段階と、 (b)該NEXT生成チャネルからの上記計算されたN
    EXT干渉への関与を減算する段階と、を有する請求項
    1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 主同期TDD信号からクロストークを除
    去するためのシステムにおいて、 上記の主信号が送信される主チャネルと、 送信チャネルの第1のサブセットと、 受信チャネルの第1のサブセットと、を含むチャネルセ
    ットを有すると共に、 該チャネルセットに接続される計算ユニットを有し、該
    計算ユニットは、 (i)信号データであって、 送信チャネルの該第1のサブセットの中にある任意のN
    EXT生成チャネルについての送信信号データと、 受信チャネルの該第1のサブセットの中にある任意のF
    EXT生成チャネルについての受信信号データと、 該主チャネル、任意のNEXT生成チャネルおよび任意
    のFEXT生成チャネルについてのクロストーク結合係
    数およびチャネル伝達関数に関するデータからなるチャ
    ネルデータと、 からなる上記信号データを獲得すること、 (ii)該送信信号データおよび該チャネルデータを用い
    て、該主信号内のNEXT干渉を除去すること、 (iii)VDMTキャンセルプロセスと、該受信信号デ
    ータおよび該チャネルデータとを用いて、該主信号内の
    FEXT干渉を除去すること、を行う上記の計算ユニッ
    トと、を含んでなるシステム。
  7. 【請求項7】 主信号内のNEXT干渉を生成するNE
    XTチャネルを有し、さらに該主信号内のFEXT干渉
    を生成するFEXT生成チャネルを有する同期TDD
    DSLシステム内で該主チャネル上を送信される該主信
    号からクロストークを除去する方法において、 (i)該主チャネルについての受信信号データと、NE
    XT生成チャネルについての送信信号データと、チャネ
    ルデータとを含む信号データを獲得する段階であって、
    該チャネルデータが、雑音分散データと、チャネル伝達
    関数データと、該主信号チャネル、該NEXT生成チャ
    ネルおよび該FEXT生成チャネルについてのクロスト
    ーク結合データと、を含む段階と、 (ii)該送信信号データおよび該チャネルデータを用い
    て、該主信号内のNEXT干渉を除去する段階と、 (iii)期待値キャンセル(EC)と、該主信号および
    該チャネルデータと、を用いて、該主信号内のFEXT
    干渉を除去する段階と、を有する方法。
  8. 【請求項8】 該期待値キャンセル(EC)には、可能
    な1セットの送信信号に照らして該主信号の条件付き確
    率を計算する段階を有する請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 該送信信号データには、 該NEXT生成チャネル上を送信された送信信号と、 該送信信号についての送信パワーレベルデータと、を含
    む請求項7に記載の方法。
  10. 【請求項10】 主同期TDD信号からクロストークを
    除去するためのシステムにおいて、 上記主信号が送信される主チャネルと、 NEXT生成チャネルと、 FEXT生成チャネルと、 該主チャネルに接続される計算ユニットとを有してな
    り、 ここに、該計算ユニットは、 (i)該主チャネルおよび該NEXT生成チャネルにつ
    いての送信信号データと、 該FEXT生成チャネルについての受信信号データと、 チャネルデータと、を含む信号データであって、該チャ
    ネルデータが、雑音分散データと、チャネル伝達関数デ
    ータと、該主信号チャネル、該NEXT生成チャネルお
    よび該FEXT生成チャネルについてのクロストーク結
    合データと、を含むチャネルデータであるような、該信
    号データを獲得し、 (ii)該送信信号データおよび該チャネルデータを用い
    て、該主信号内のNEXT干渉を除去し、 (iii)期待値キャンセル(EC)と、該主信号および
    該チャネルデータと、を用いて、該主信号内のFEXT
    干渉を除去するように構成された計算ユニットである、
    システム。
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