JP2003174674A - 携帯端末通信規制装置 - Google Patents
携帯端末通信規制装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】携帯端末を車両内に持ち込んだ場合、運転者に
よる車両走行中の該携帯端末の通信を規制し、安全運転
を確実に可能とする携帯端末通信規制装置を提供する。 【解決手段】自動車2内での携帯端末の通信を規制する
携帯端末通信規制装置1において、自動車2の運転席の
ドア13の開閉を検知するドア開閉検知スイッチ5と、
ドア開閉検知スイッチ5によるドア13の開閉の検知結
果に基いて、運転席17に、携帯端末20の通信を規制
する電磁波を送信する通信規制信号送信部9とを有す
る。
よる車両走行中の該携帯端末の通信を規制し、安全運転
を確実に可能とする携帯端末通信規制装置を提供する。 【解決手段】自動車2内での携帯端末の通信を規制する
携帯端末通信規制装置1において、自動車2の運転席の
ドア13の開閉を検知するドア開閉検知スイッチ5と、
ドア開閉検知スイッチ5によるドア13の開閉の検知結
果に基いて、運転席17に、携帯端末20の通信を規制
する電磁波を送信する通信規制信号送信部9とを有す
る。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両内
での携帯端末の通信を規制する携帯端末通信規制装置に
関する。 【0002】 【従来の技術】近年、携帯電話機やPHS(Personal H
andy phone System)(以下、総称して携帯端末と記
す)は、通信技術の進歩により、自動車や鉄道等の車両
の移動中においても、音声通話やパケット伝送による電
子メールの着信、発信を行うことができ、また、インタ
ーネットへ接続し、ホームページの閲覧や音楽等の配信
が可能になってきているため、非常な速度で普及しつつ
ある。現在、携帯端末の普及率は、年々増加の一途をた
どっており、企業等においても携帯端末を社員に持たせ
て、情報交換の迅速化を図り、情報管理支援ツールとし
て、今後も普及率の増加が見込まれている。 【0003】図12は、走行中の自動車に携帯端末を持
ち込んで通信する場合の移動通信システムの一構成例を
示す図である。この移動通信システム120は、無線基
地局121、無線基地局121が無線通信可能にする領
域である無線ゾーン122、加入者交換局123、関門
交換局124、共通線信号網125、サービス制御局1
26、他のネットワーク網127、自動車2等から構成
される。図12における自動車2内の携帯端末(図示省
略)は、電源を入れる(電源をオンにする)と、該携帯
端末の電話番号情報と位置情報を微弱電波によって最寄
りの無線基地局121に発信する。最寄りの無線基地局
121は、この微弱電波を受信し、上位局である加入者
交換局123へ情報を通知し、発信した携帯端末の位置
を確認している。関門交換局124は、加入者交換局1
23からの情報を引き継ぎ、他のネットワーク網127
との相互接続機能、着信時の自動追跡接続機能、中継機
能、加入者接続機能等を持っている。サービス制御局1
26は、ネットワークサービスを提供するためのサービ
ス制御機能を有するシステムであり、携帯端末の契約情
報・位置情報等のデータベースを蓄積しており、加入者
交換局123からの携帯端末情報の問い合わせに応じ
る。携帯端末は、通話中でなくても電源が入っている
(すなわち、電源オンの)状態であれば、上述した電話
番号情報と位置情報を最寄りの無線基地局121に送信
し、この情報を受けた加入者交換局123は携帯端末の
位置を確認している。例えば、ある通信端末から、相手
の携帯端末である電話番号を発呼(ダイヤル・イン)す
ると、他のネットワーク網127を介して関門交換局1
24に接続される。これを受けて、関門交換局124
は、サービス制御局126に発呼先の携帯端末に接続し
てよいか問い合わせる。サービス制御局126では、蓄
積している携帯端末情報データベース(いわゆる、ホー
ムメモリ、携帯端末に対する在圏ゾーン情報、契約サー
ビス情報、加入契約による音声メッセージの有・無の蓄
積情報等)を確認し、発呼先の携帯端末に近い最寄りの
無線基地局121の位置情報を関門交換局124に通知
し、関門交換局124からは通信回線を加入者交換局1
23に接続し、該当する無線基地局121との回線接続
を行い、通話回線を相互接続することで通話を可能にす
る。なお、携帯端末は、複数の無線基地局121で監視
され、携帯端末が移動する時に、移動先の無線基地局1
21に新たに通話チャンネルを設定して、接続しながら
元のチャンネルを少しずつ開放する。この通信中のチャ
ンネル切り替えは、無線基地局121と加入者交換局1
23間で行う。また、各装置間は、通信回線と制御回線
で接続されており、相互に情報を確認することで円滑な
ネットワーク接続を構成している。 【0004】図13は、運転者60が自動車2内に携帯
端末20を持ち込み、自動車2の走行中に携帯端末20
を使用する様子を示す図である。携帯端末20は、自動
車2の走行中でも通話が可能である。図13に示すよう
に、自動車2を運転し、高速走行中に携帯端末20で通
話をすると、運転者60の前方不注意(視線を前方直視
から外すこと)と、通話による運転への注意力が低下し
てしまう。このため、自動車運転の安全対策のため、自
動車運転中に携帯端末20に着信があった場合において
は、ドライブモードにしておくことにより発信者に現在
運転中であることを知らせたり、あるいは運転者60に
代わり通信事業者(キャリア)側が自動音声応答し、発
信者のメッセージを録音するという留守番電話サービス
が提供されている。この留守番電話サービスは、これか
ら運転しようとしている携帯端末所持者が、運転直前に
決められたコードを入力することで通信事業者へ機能設
定の通知を行い、着信時にこのサービスが実施されるの
である。すなわち、ネットワークの通信事業者側のサー
ビス制御局126(図12)に接続されている音声蓄積
装置(図示省略)に、携帯端末20の留守番電話サービ
スの契約をしている携帯端末所持者毎の留守番メッセー
ジのメッセージ件数やメッセージの受付時間、メッセー
ジ情報等が記憶されている。サービス制御局126で
は、各種サービスの契約情報等を制御する役割を持ち、
この装置構成の中で携帯端末情報データベース(ホーム
メモリ)には、上記音声蓄積装置にデータの有・無など
の相関が取れるような構成になっている。さらには、自
動車2を運転中に携帯端末20を使用しても、運転操作
や通話に影響を与えないで、安全運転ができるように考
慮したハンズフリー装置も製品化されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記の留守番電話サー
ビスを行うシステムでは、そのサービスを受けようとす
る度に通信事業者に機能設定の連絡をかけて、設定、登
録するという煩わしさがある。また、上記留守番電話サ
ービスに加入していない人や機能設定を忘れた人には、
自動車運転中でも携帯端末が着信を受けることで通信回
線接続を行い、通話をしてしまうおそれがある。また、
上記留守番電話サービスを受けるには、別途契約料金が
必要となり、契約しない限り、設定されてるサービス機
能を生かせないといった問題点がある。 【0006】また、上記留守番電話サービスを活用する
には、携帯端末の操作を必要とし、機能設定をしないこ
とには、携帯端末は通常の待ち受け受信の上、着信動作
を行うこと、そして、発着信操作、各種機能の設定を行
うことができるため、運転中の注意力が低下してしま
う。 【0007】また、上記ハンズフリー装置においては、
別途ハンズフリー装置を購入する必要があるために、一
般的な普及にはほど遠い状況である。この装置を使用す
ることで、運転中に通話が可能になるが、その通話でき
る安心感で通話に気を取られるおそれがあることから、
交通安全上好ましくない。 【0008】本発明の目的は、これらの問題を解決し、
携帯端末を車両内に持ち込んだ場合、運転者による車両
走行中の該携帯端末の通信を規制し、安全運転を確実に
可能とする携帯端末通信規制装置を提供することにあ
る。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、車両内での携帯端末の通信を規制する携
帯端末通信規制装置において、前記車両の運転席のドア
の開閉を検知するドア開閉検知手段と、前記ドア開閉検
知手段によるドアの開閉の検知結果に基いて、前記運転
席に、前記携帯端末の通信を規制する電磁波を送信する
通信規制信号送信手段とを有することを特徴とする。 【0010】本発明の携帯端末通信規制装置では、ドア
開閉検知手段によるドアの開閉の検知結果に基いて、通
信規制信号送信手段により、車両の運転席に、携帯端末
の通信を規制する電磁波を送信するので、携帯端末を車
両内に持ち込んだ場合における安全運転を確実に可能と
する。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。なお、以下で説明する図
面で、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰
り返しの説明は省略する。図3(a)は、本発明の実施
の形態の携帯端末通信規制装置を備えた自動車2内の様
子を示す斜視図、(b)は該自動車2の開いた運転席ド
ア13側から見た自動車2内の斜視図である。本実施の
形態の携帯端末通信規制装置では、通信規制信号送信部
9、運転席17側のドア開閉検知スイッチ5を具備して
いる。イグニションキースイッチのキーシリンダにキー
を差し込んで回転させるオン/オフ動作を行い(15は
イグニションキースイッチ及びキーである)、各ポジシ
ョン毎の切り替えを行うことで、アクセサリー電源オン
や各種機能接続、エンジン起動の電気信号をマイクロコ
ンピュータ(後述。図1の符号3)に伝え、自動車エン
ジンを動作させるためのスイッチである。通信規制信号
送信部9は、例えば自動車2の中央の天井のフロントガ
ラスの中央付近のルームランプ部等に設置し、自動車2
内の運転席17の領域(ゾーン)の方に、短波長の電磁
波を用いた通信規制信号が送信されるように指向されて
いる。通信規制信号送信部9の機能としては、自動車2
に搭載される後述するマイクロコンピュータから制御指
示を受け、目的とする携帯端末に対して微弱な通信規制
信号の無線電波や赤外線を発信する。例えば、通信規制
信号送信部9から無線電波が送出される無線電波方式で
は、送信における指向性を持たせるため、極超短波(U
HF)以上の無線電波での微弱電波を出力することで、
運転席17側の領域へ通信規制信号を送信する。この運
転席17側の領域とは、携帯端末を使用する形態が自動
車2の運転者の頭部付近に限られることから、この領域
程度の範囲にとどめるために微弱電波とする。また、上
述した通信方式では、無線電波を用いる方法の他に、I
rDA(赤外線:Infrared Date Association)で構成
することで、本発明を実現することも可能である。通信
規制信号の電磁波として赤外線を使用する赤外線方式で
は、携帯端末を例えばカバン等に入れている場合、通信
規制ができないが、運転者が携帯端末をカバン等から取
り出すと、通信規制されるので、問題はない。本実施の
形態では、無線電波による方式とIrDA方式について
説明するものとする。運転席17側のドア開閉検知スイ
ッチ5は、図3(a)、(b)に示すように、自動車2
のドア13の支持部であるドアヒンジ14付近に設けら
れている。ドア開閉検知スイッチ5は、自動車2の安全
走行のための機能を有する。ドア開閉検知スイッチ5
は、自動車2のドア13の開閉による接点スイッチ接触
によってドア13の開閉状況を検知する。 【0012】図4は、ドア開閉検知スイッチ5の構造を
示す断面図である。図4に示すように、ドア開閉検知ス
イッチ(プッシュスイッチ)5の廻りは、蛇腹状のゴム
カバー41に覆われ、防水されており、ドア13がドア
開閉検知スイッチ5に接触、非接触する状態により、ド
ア開閉検知スイッチ5に内蔵されたスプリング(ばね)
42の収縮によって、電気的スイッチのオン/オフ機能
を働かせる。このドア開閉検知スイッチ5は、例えば自
動車2の運転を行う者が運転席17に乗り込む際と、降
りる際にドア13の開閉を検知することにより、このド
ア開閉検知スイッチ5が動作し、電気信号がマイクロコ
ンピュータ3に入力される。そして、マイクロコンピュ
ータ3を介して、運転席17のメータパネル内(図示省
略)にある車両状態を自動車2の運転者に知らせる情報
装置(例えば、自動車2のドアが開いていると、車の形
でドアが開いた状態のピクト表示で告知する警告灯)に
表示される。本実施の形態においては、通信規制信号送
信部9から電磁波からなる通信規制信号が発信されるわ
けだが、携帯端末側の受信方式には、例えば、高い周波
数帯域を利用した無線による無線電波方式と、赤外線デ
ータを利用した方式とがある。 【0013】《通信規制信号の送受信回路》図5は、自
動車内の携帯端末への通信規制信号の送受信回路を示す
図で、(a)は携帯端末の通信規制信号の受信に使用す
るBluetooth用送受信モジュールアンテナの斜視図、
(b)は赤外線データ通信での送信側のハード構成図、
(c)は赤外線データ通信での受信側(携帯端末側)の
ハード構成図である。例えば、図5(a)では、無線電
波方式においてBluetooth対応送受信モジュールアンテ
ナを用いる例について説明する。Bluetoothとは、例え
ばノートパソコンや携帯端末等のモバイル機器相互間を
無線でデータ通信する技術である。周波数ホッピング
(FH−SS:Frequency Hopping Spread Spectrum)
方式を利用するものであり、通信距離は約10m程度の
ため、自動車2内の空間においては充分な到達能力を有
する。このBluetooth対応モジュールアンテナ50は、
セラミックチップアンテナであり、小型、軽量なため、
筐体小型化が図れる。また、構造がセラミックチップア
ンテナであるため、通常の携帯端末の製造工程で、他の
実装部品と同様に多層基板ヘのマウンター(自動機)に
よる実装を可能とする。電気特性の設計では、周波数帯
域が数百Hzから数GHzに対応できる。51はアルミ
ナ系セラミック、52は給電点、53は接地点である。
本実施の形態において、Bluetooth対応とするため、約
2.5GHz付近の周波数を使用し、将来、実用化され
る5.8GHz(ISMバンド:Industrial Scientifi
c Medica1 バンド)の自動料金徴収システム(Electron
ic Toll Co11ection)等に使用される帯域を避けてあ
る。さらに、Bluetoothの使用上、高い周波数帯域を用
いるが、本発明の実施上、送信出力は微弱とした通信規
制信号を出力するにものとする。 【0014】次に、赤外線方式における例を図5
(b)、(c)を参考に説明する。赤外線は、以前か
ら、リモコン装置で電子機器に光通信でデータ通信する
技術で知られている。発光(アップリンク)と受光(ダ
ウンリンク)からなる送受信となるため、フォトダイオ
ード素子の電子部品を用いる。図5(b)には送信側、
図5(c)には受信側の構成ブロック図の一例を示し
た。図5(b)において、54は送信モジュール、55
はLEDドライバ、56は変調器、3はマイクロコンピ
ュータ(図1参照)である。 【0015】図5(c)において、57は受信モジュー
ル、58はレシーバ回路、59は復調器、24は制御部
(図2参照)である。携帯端末20の受信モジュール5
7で受信された光信号は、復調するため、受信モジュー
ル57内にあるレシーバ回路58、復調器59を用いて
信号を復調処理する。なお、受光素子(図示省略)を設
置する場所は、携帯端末20が通信規制信号を検知する
ために、携帯端末20の筐体上部に設けることが望まし
い。このため、受光し易い、表示部、表面の透明なアク
リル板の近傍や、着信LEDランプのあるLEDレンズ
内に内蔵する。送信モジュール54は、前述の自動車2
内のルームランプの透明なケース内等に内蔵する。 【0016】《携帯端末》図2は、本実施の形態で使用
される携帯端末20の機能ブロック図である。本実施の
形態における携帯端末20は、送受信用アンテナ21、
無線部22、べースバンド信号処理部23、制御部2
4、操作部25、LED(Light Emitting Diode)2
6、リンガ27、表示部28、RAM(Random Access
Memory)29、ROM(Read Only Memory)30、バイ
ブレータ31、スピーカ32、マイク33、音声処理部
34、二次電池35、受信部36等から構成される。制
御部24は、時計37と、タイマー38を有し、操作部
25は、選択キー部39と、キー入力部40を有する。
さらに、詳細に説明すれば、この携帯端末20では、移
動通信システム120(図12参照)により、無線基地
局121間で無線通信を行い、通常の音声による通話
や、電子メール等のパケット通信を送受信するための無
線電波を送受するアンテナ21、アンテナ21からの微
弱電気信号を高周波信号に変換する無線部22、無線部
22からの高周波信号を変復調(アナログ信号をディジ
タル信号に変換)処理するべースバンド信号処理部2
3、べースバンド信号処理部23でべースバンド信号処
理された電気信号を解析し、所要の電気信号に変換する
処理であって、通話に伴うディジタル信号処理及び表示
や鳴音等の制御を行う制御部24(送信系の場合は逆の
処理を行う)、終話(オンフック)を示す特定機能キー
を有する選択キー部39や、携帯端末所有者が文字デー
タを入力するための基本機能キー(数字キーや文字キ
ー)のキー入力部40を具備する操作部25、着信があ
ったことや、機能動作の告知等を光の点滅で告知するL
ED、着信を鳴音で告知するリンガ27、入力された文
字データや通信機能状態を表示する表示部28、制御部
24における演算処理プログラムや通信を行うためのプ
ロトコルが記憶されているROM30、個人的な電話帳
データ等を記憶するRAM29、振動で着信を告知する
バイブレータ31、制御部24からのディジタル受話信
号を音声(アナログ)信号に復号化処理し、通信相手の
声を出力するスピーカ32、音声(アナログ)信号をピ
ックアップするマイク33、マイク33からの音声(ア
ナログ)信号をディジタル送話信号に変換する復調化処
理を行う音声処理部34、携帯端末20の各電子回路等
の電源を供給する二次電池35、通信規制信号送信部
(図3(b)の符号9)から送信される通信規制信号で
ある微弱電波等を受信する専用の受信部36等から構成
される。本実施の形態の携帯端末20では、音声通信に
よる通話、パケット伝送による電子メール送受信を行う
ためのアンテナ21とは別の通信規制信号を受信するた
めの受信部36を備えている。この受信部36は、上述
した通信規制信号送信部から送信される通信規制信号の
微弱電波の受信に用いられ、該受信部36によって、自
動車2の運転席17側へ送信された通信規制信号を受信
することで携帯端末20の通信を制御する。なお、通信
規制信号の電磁波は、移動通信システムにおける無線地
局121(図12)間で無線通信に影響を及ぼさない周
波数帯域であり、また、自動車2(図3)への電磁波障
害を及ぼす周波数帯域とは相違する。また、電磁波から
なる通信規制信号は、いずれも指向性を有する伝送路で
あることから、運転席17(図3)近傍に通信規制信号
を送出するため、他の座席での形態端末の使用には差し
支えないようにしている。携帯端末20の無線部22
は、受信部や送信部等を含む無線送受信機能を備えてお
り(これは、従来技術と同様)、無線基地局121(図
12)を介して他の通信端末等との間で通信を行うこと
ができる。また、電源が入っている状態(電源オン)で
は、待ち受け中となり、相手の通信端末からの発呼に対
して、無線基地局121から制御チャンネルによる呼出
しが行われて、無線基地局121を介して上位局である
加入者交換局123と携帯端末20との間の制御チャン
ネルによる確認処理を行い、発呼により携帯端末20に
着信があった場合、リンガ27による呼出音や鳴動、L
ED26の点滅等があり、それに応答(オンフック)す
ることによって通話路が形成されて、無線基地局121
を介しての通話チャンネルによる通話が可能となる。本
実施の形態の携帯端末20における送受信における制御
は、制御部24によって総括的に制御される。 【0017】《携帯端末通信規制装置》図1は、本実施
の形態の携帯端末通信規制装置1の機能ブロック図であ
り、自動車2に搭載される携帯端末(図2の符号20)
に対して通信規制を実現するためのシステム構成を示
す。本実施の形態の携帯端末通信規制装置1は、自動車
2に搭載される、マイクロコンピュータ3、パルス入力
部4、ドア開閉検知スイッチ5、キーレスエントリー制
御部6、イグニションスイッチ部7、セグメント表示部
8、通信規制信号送信部9、アンテナ10、バッテリー
11等から構成される。12は乗車口、13はドア、1
4はドア施錠(ロック)手段である。本実施の形態で
は、自動車2内での携帯端末20の通信を規制する携帯
端末通信規制装置1において、自動車2の運転席のドア
13の開閉を検知するドア開閉検知手段であるドア開閉
検知スイッチ5と、ドア開閉検知スイッチ5によるドア
13の開閉の検知結果に基いて、運転席17に、携帯端
末20の通信を規制する電磁波を送信する通信規制信号
送信手段である通信規制信号送信部9とを有する。 【0018】マイクロコンピュータ3は、自動車2のエ
ンジン、自動車走行や運転、安全装置等に係る電子回
路、電子制御関係を総括的に制御する。パルス入力部4
への入力情報としては、前輪の回転系から、車速センサ
や、加速度センサ(カンチレバーの傾きを電気信号に変
換し、計測するセンサ、あるいは加速度による振動でシ
リコンの可動電極と固定電極間のギャップが変化するの
を静電容量の変化として検知する容量型半導体加速度セ
ンサ)からセンシングされる車速情報を用いる。また、
アクセルの開閉によって機能するエンジンパワートレイ
ン系センサ(自動車2でAT(オートマチック・トラン
スミッション)ならばギアポジションスイッチ)、アク
セルセンサ、走行制御系ならばエンジンシリンダ付近の
インジェクションにスロットルセンサ(機械−電気信号
に変換するセンサ)からの情報を用いる。また、風速計
(エアフローセンサとも言う。エアフィルターからマニ
ーホールドのキャブレター付近に設置され、シリンダヘ
の空気流入量を計測する白金センサの一種)や、エンジ
ン回転数をパルス信号としてセンシングされた電気信号
を用い、自動車2の状態情報を得る。ドア開閉検知スイ
ッチ5は、前述した機能を有する。キーレスエントリー
制御部6は、イグニションキーに備え付けられ、無線電
波方式や赤外線(IrDA)方式等があり、自動車2の
運転者の意志に基づき、リモートコントロールを行い、
自動車2のドア施錠の施行・解除を電気的に実施する。
なお、機能的には、通常のイグニションキーを使用した
メカニカル的な、ドア施錠の施行・解除も適用可能なこ
とは言うまでもない。イグニションスイッチ部7は、イ
グニションキーによって自動車2のエンジン始動、停止
を行ったり、カーオーディオ、エアコン、照明等のサー
ビス電源への電気的導通のスイッチ機能の役割を有す
る。セグメント表示部8は、各種センサが自動車2の状
態をセンシングすることで情報収集し、自動車2を運転
する者に対して数値、図形(ピクト表示)、指針等によ
って、自動車2の状態を告知する。通信規制信号送信部
9は、前述したように自動車2内に持ち込んだ携帯端末
20に対して、通信規制信号の電磁波を送信(送出)す
る装置である。 【0019】《携帯端末通信規制装置による通信規制信
号送信のフローチャート》図6、図7は、本実施の形態
の自動車に設けた携帯端末通信規制装置の通信規制信号
送信処理の手順を示すフローチャートである。ここで
は、携帯端末を自動車に持ち込む前に電源をオンにした
場合について説明する。自動車を運転する者が、自動車
のドア施錠の解除を行うには、イグニションキーに具備
されている、もしくはオプションで備付けられたキーレ
スエントリーで自動車のドア施錠の解除を行うか、また
は、ドアノブ付近にあるキー差し込み口にキーを差し込
み、自動車のドア施錠の解除を行う場合がある。キーレ
スエントリーによる使用は、自動車側の受信部は常に通
電され、キーレスエントリーからの電磁誘導作用がある
と、自動車のドア施錠の解除が機能動作する仕組みにな
っている。 ステップ1−1:図6に示すように、キーによるドア施
錠の解除の場合では、ドアノブ付近にあるキー差し込み
口にキーを差し込み、キーによる自動車のドア施錠の解
除が行われたかを判断する。キーによる自動車のドア施
錠の解除が行われなかった場合にはステップ16へ行
く。 ステップ1:キーレスエントリーで自動車のドア施錠の
解除を行う場合は、キーレスエントリーによって自動車
のドア施錠の解除を行う受信信号があった否かを判断す
る。無線電波方式の場合には受信、赤外線方式での場合
にはデータ信号の受光となる。ここで、キーレスエント
リーによるドア施錠の解除の動作処理が行われない場合
にはステップ16へ行く。 ステップ2:キーレスエントリー受信部では、外部から
の制御信号により受信部(もしくは受光部)が電気的に
動作反応し、自動車に搭載されたマイクロコンピュータ
(図1の符号3)に電気信号を送出する。ここでは、ド
ア施錠関係のプログラム判断処理により、ドア施錠に対
してドア施錠解放の制御信号を送出する。 ステップ3:マイクロコンピュータからの制御信号を受
けて、電磁的な力でドアに設置された機械式ドア施錠の
解除を行う。 ステップ4:ステップ1−1、あるいはステップ1〜ス
テップ3が行われたため、運転者はドアを開く動作を手
動で行う。 ステップ5:運転者のドアを開く動作により、自動車の
ドアを支える支持部(図3のドアヒンジ15)近傍に備
え付けられたドア開閉検知スイッチ(図1、図3の符号
5)がドア開の状態であるか否かを判断する。ドア開閉
検知スイッチが反応しない場合にはステップ16へ行
く。 ステップ6:運転者が自動車に乗り込み、ステップ5
で、ドア開閉検知スイッチによりドアが閉じたことを接
点スイッチが検知すると、ドア開閉の検出信号(電気信
号)をマイクロコンピュータに送出し、マイクロコンピ
ュータは、ドアの開閉状態を認識する。 ステップ7:運転者は、イグニションキーをイグニショ
ンスイッチ部に挿入してエンジンをスタートさせるべく
イグニションキーを回転させる。この回転により、イグ
ニションキースイッチの接点位置が変化して、コード照
合し、電源オン信号を入力させて、バッテリー電源を通
電させ、マイクロコンピュータにバッテリー電源のバッ
テリー電圧を供給する。電源供給によりマイクロコンピ
ュータがエンジン始動動作を開始し、自動車のエンジン
のスタータを回転させ、エンジンを始動させる。始動さ
せない場合にはステップ16へ行く。 ステップ8:自動車のエンジン始動、定常動作により、
自動車が走行可能になる。 ステップ9:運転者の目的地に自動車を移動させるとい
う意志により自動車が走行すると、マイクロコンピュー
タにパルス入力部からの各種センシングされた電気信号
が入力され、自動車の走行情報を得て、自動車が走行し
ているか否かを判断する。走行していない場合にはステ
ップ16へ行く。 ステップ10:マイクロコンピュータは、自動車が走行
していると判断した場合に、通信規制信号送信部(図
1、図3の符号9)に対して、自動車の特定領域(運転
者、運転席の近辺。)に電磁波による通信規制信号を送
出する指示を出す。 ステップ11:通信規制信号送信部では、マイクロコン
ピュータの通知指示により、携帯端末を対象にした通信
規制信号を特定領域(自動車運転者の近辺)に向けて発
信する。 ステップ12:通信規制信号を発信した後、各種のセン
サにより情報信号を取得し、自動車が走行しているか否
かを判断する。ここで、自動車が走行していると判断さ
れた場合には、マイクロコンピュータは、ステップ11
の通信規制信号送信部へ所定の制御信号を送り、引き続
き、通信規制信号の送信を行う。 ステップ13:次に、信号待ち等の停車により通信規制
信号の送信が停止されてしまうのを防止するため、マイ
クロコンピュータに内蔵されているタイマーが起動し、
予め決められた所定の時間をカウントし始める。タイマ
ー動作によって、自動車が走行しているか否かを判断す
る。 ステップ14:タイマー動作終了後、マイクロコンピュ
ータは自動車が走行しているか否かを判断する。タイマ
ー動作終了後も各種のセンサからの情報信号により走行
中であると判断された場合にはステップ8での処理を行
う。 ステップ15:自動車が走行してないと判断された場
合、マイクロコンピュータは通信規制信号送信部に対し
て通信規制信号送信動作の停止を指示する制御信号を送
出する。 ステップ16:一連の通信規制信号送信関係の動作を終
了する。このように、本実施の形態においては、ドアの
開閉が検知され、携帯端末を自動車に持ち込んだ後、各
種センサにより自動車が走行していると判断された場合
に、自動車に備え付けた通信規制信号送信部により携帯
端末に対して通信規制波信号を送信するようにしたた
め、自動車の運転者による携帯端末の使用が制限され
る。従って、運転者は運転することに集中でき、安全運
転の実現に寄与できる。 【0020】《携帯端末に関するフローチャート》図
8、図9は、自動車に持ち込まれた携帯端末が通信規制
信号を受信し、通信規制となる処理手順を示す手順のフ
ローチャートである。ここでは、自動車に携帯端末が持
ち込まれた際には電源が入っている状態か、あるいは、
自動車に持ち込まれた後に携帯端末に電源が入れられた
場合について説明する。 【0021】携帯端末の利用は、微弱な通信規制信号が
受信される特定領域(運転者の近辺)で制限される。す
なわち、自動車の助手席や後部座席では、その機能が働
かないため、通常の無線基地局との間での音声やパケッ
ト伝送等の送受信は可能である。 ステップ1:携帯端末を電源が入っていない状態(電源
オフ、電源切)から、電源オン(電源入)状態にする。 ステップ2:電源オンになると、無線基地局(図12の
符号121)との間で交信し、着信・発信ができるよう
に該携帯端末の電話番号確認、位置確認等を行い、該処
理後は、待ちの状態となり間欠受信状態となる。すなわ
ち、通信網(ネットワーク)側との間で、最寄りの無線
基地局を探し、自機の電話番号と位置情報を微弱電波で
送信し、位置登録等を行う。次に、間欠受信により、携
帯端末と無線基地局との間で、絶えず、加入者交換局
(図12の符号123)のもとに監視される。 ステップ3:自動車に搭載されているマイクロコンピュ
ータ(図1の符号3)は、自動車が走行していると判断
し、通信規制信号送信部(図1、図3の符号9)に対し
て、自動車の特定領域(運転者の近辺)に電磁波からな
る通信規制信号を送出する。この通信規制信号を受けた
携帯端末の受信部(図2の符号36。無線基地局との間
で音声やパケット伝送等の送受信系とは異なる受信系)
は、送信規制信号が検出されたか否かを判断する。通信
規制信号が検出されなければ、ステップ16へ行く。 ステップ4:携帯端末の制御部(図2の符号24)は、
自機の使用が限定されるため、予め、表示部(図2の符
号28)に通信規制の旨を示すメッセージを表示する。 ステップ5:制御部は入力キーからの入力処理ができな
いようにロックをかける。実際の動作としては、キーか
らの入力信号を受けつけないようにする。 ステップ6:次に、携帯端末において予め設定されてい
る通信規制設定が、留守番電話機能であるか、ドライブ
モード(Dモード)であるかを判断する。留守番電話機
能は、通信事業者に対して有料の契約を必要とするた
め、この契約がされていないと判断される場合には、ド
ライブモードに自動設定されるものとする。無線基地局
を介して上位局である加入者交換局に設定を通知し、発
呼した者に対して「只今、運転中のために。。。。」と
いうメッセージが流れる。留守番電話モードが設定され
ている場合はステップ12へ行く。 ステップ7:ステップ6での設定処理後、通信規制機能
を実行する。運転席での携帯端末が、音声やパケット伝
送等の着信、発呼機能を制限する。ただし、無線基地局
との間で、位置確認のため、間欠通信は行う。送受信用
アンテナ(図2の符号21)による受信と、通信規制信
号の受信部(図2の符号36)による受信は独立してい
るので、携帯端末の通信の規制と、無線基地局との間の
間欠通信との両立は可能であることは言うまでもない。 ステップ8:ステップ7での機能開始後、携帯端末の制
御部に内蔵されているタイマー(図2の符号38)が作
動し、タイマーの稼動中に携帯端末の受信部で通信規制
信号が間欠的に受信されているか否かを判断する。通信
規制信号が受信されている状態であれば、ステップ7へ
戻り、引き続き通信規制を実行する。 ステップ9:タイマーの稼動終了後、受信部にて通信規
制信号が受信されない場合は、携帯端末の制御部は今ま
で実行してきた通信規制機能を解除する。 ステップ10:撹帯端末の制御部は、通信規制を実行す
る前の状態に戻す。ステップ2の待ち受け状態へ戻る。
また、携帯端末の通信規制作用が解除されたことを受け
て、最寄りの無線基地局を介して上位局の加入者交換局
で通常の機能動作が行われるよう制御信号を送出する。 ステップ11:最寄りの無線基地局を介して加入者交換
局は、通常のネットワーク網での通信機能動作を行う制
御信号を受け、共通線信号網(共通通信回線、制御回
線。図12の符号125)を介してサービス制御局(図
12の符号126)の制御部へ留守番電話装置に機能解
除の指示を送出する。 ステップ12:ステップ6で、携帯端末が予め設定され
ている通信規制設定により、留守番電話機能が選択され
ている場合、最寄りの無線基地局を介してサービス制御
局の制御部に留守番電話機能設定の指示を送出する。こ
れを受けた、サービス制御局の制御部は、携帯端末情報
データベースに履歴確認し、留守番電話装置に対して、
実行を指示する。 ステップ13:留守番電話装置は、所定の機能動作を行
う。例えば、他のネットワーク網からの発呼者の呼出し
に対して通信回線を繋ぎ、適切なメッセージを入れ、ま
た、発呼者からのメッセージを録音する。 ステップ14:留守番電話装置において、サービス制御
局の制御部から留守番電話装置に対して機能解除の指示
の制御信号があった否かを判断する。制御信号が無かっ
た場合には、ステップ13へ行く。 ステップ15:サービス制御局の制御部より留守番電話
装置に設定解除の制御信号を送出し、一連の呼出し、応
答機能等のサービスを停止する。 【0022】この設定が終了したならば、ステップ16
へ行く。 ステップ16:一連の機能を終了する。このように、本
実施の形態では、ドアの開閉が検知され、携帯端末を自
動車に持ち込んだ後、自動車が走行していると判断する
場合、自動車に備え付けられた通信規制信号送信部から
携帯端末に対して通信規制信号を送信することにより携
帯端末の使用が制限され、予め設定された処理に従い、
機能が切り替わる。従って、運転者は発呼者の呼出しに
不安を抱くことなく、運転に集中でき、安全運転の実現
に寄与できる。なお、本実施の形態においては、着信・
発呼を規制するのみであり、ネットワーク側とは間欠的
にアクセスしていることで、通信規制が解除になれば、
通常の機能は元にもどる。また、自動車が走行を止めて
停止していると判定された場合には、自動的に通常の通
信機能ができる。 【0023】《携帯端末通信規制のシーケンス》図1
0、図11は、本実施の形態の携帯端末通信規制装置に
おける通信規制処理のシーケンスを示す図である。自動
車は、停止状態で、同時に携帯端末も電源が投入されて
いない(電源オフの)状態であり(ステップ1)、携帯
端末をその電源投入後に自動車に持ち込む、あるいは、
自動車に持ち込んだ上で携帯端末を電源投入すると(ス
テップ2)、最寄りの無線基地局との間で、自機の電話
番号、位置登録を行い、上位局である加入者交換局に携
帯端末の各種情報データが登録され(ステップ3)、携
帯端末はその後、他のネットワークからの発呼がない限
り、最寄りの無線基地局の間で間欠受信を行い、待ち受
け状態になる(ステップ4)。自動車は運転者によって
エンジンが始動され、目的地に向って走行を開始し(ス
テップ5)、自動車に備えてあるマイクロコンピュータ
が自動車の動作状態情報等を検知する各種センシングに
より情報を集め、自動車が走行中であると判断した場合
には通信規制信号送出部より通信規制信号を送出する
(ステップ6)。通信規制信号送出部から電磁波が送信
されると、この電磁波を受信することで通信規制を受け
る携帯端末においては、予め設定された通信規制モード
を実行する(ステップ7)。通信規制モードは留守番電
話機能、あるいはドライブモードを実行する形態となっ
ており、この設定実行と同時に、ネットワークを介して
上位局の加入者交換局に情報信号を送出する。情報信号
を受けた、ネットワーク側の最寄りの無線基地局から加
入者交換局を介して、サービス制御局に制御信号を送出
する(ステップ8)。サービス制御局の制御部では、携
帯端末情報データベースに対して、予め登録してある該
携帯端末の各種情報の整備を指示する。これは、携帯端
末情報、在圏ゾーン(すなわち、携帯端末の位置情
報)、留守番電話サービスの契約情報、メッセージ有・
無情報等について管理を行う。サービス制御局で情報の
確認が取れたならば、加入者交換局に携帯端末からの情
報を管理する制御信号を送出する。次に、最寄りの無線
基地局を介して、該携帯端末に確認が取れていることを
応答信号として通知する。応答信号を受け、携帯端末は
通信規制実行を示す、表示部でのメッセージ告知と動作
状況告知を行う(ステップ9)。他のネットワークから
発呼があった場合には、関門交換局(図12の符号12
4)を介して加入者交換局とサービス制御局に発呼の制
御信号が送られる。これを受けて、サービス制御局で
は、携帯端末情報データベースの設定に基づき、留守番
電話機能、あるいは、ドライブモード実行処理を行う
(ステップ10)。よって、関門交換局とサービス制御
局、留守番電話装置との間で発呼に対する、セキュリテ
ィチェック、チャンネル設定、応答設定等を行う相互接
続機能設定を行い(ステップ11)、メッセージ音声送
出、メッセージ録音処理等を行い(ステップ12)、前
述した他のネットワークと関門交換局との間で回線を設
定する相互接続機能設定を行い、必要なデータを送出す
る(ステップ13)。他のネットワーク側の発呼者は、
ダイヤル回線接続を希望する者が回線接続できないこと
をメッセージで認識し、必要ならば、音声によるメッセ
ージを録音し、通信回線を切断する。これを受けて、関
門交換局では通信回線切断に伴なう手続きを行う(ステ
ップ14)。自動車が目的地に着き、停止した場合(ス
テップ15)、自動車に備えてあるマイクロコンピュー
タが、自動車の動作状態情報等を検知する各種センサに
より情報を集め、自動車が走行停止したと判断し、通信
規制信号送出部からの通信規制信号の送出を停止する
(ステップ16)。通信規制信号送出部から電磁波から
なる通信規制信号の送出が断となり、この通信規制信号
を間欠的に受信し、通信規制を実行していた携帯端末
は、通信規制を解除し、表示部には、規制を解除したこ
とを示すメッセージ表示やアイコン表示、表示部の表示
色の切り換え等による、告知を行う(ステップ17)。
この通信規制規制の解除により、移動通信ネットワーク
に対して、通信規制解除を含んだ制御信号を送出する。
この制御信号を受けた移動通信ネッワークでは、携帯端
末の要求に対し、サービス制御局の携帯端末データベー
スではその情報を確認し、所定の処理を行う(ステップ
18)。つまり、携帯端末が通常の通信回線接続の可能
な制御を行い、他のネットワークからの通話回線形成を
実行できるようにする。なお、携帯端末では、通信規制
が実行されていた間に留守番電話サービスに登録されて
いたメッセージ件数や、音声メッセージの確認等をサー
ビス制御局や留守番電話装置に問い合わせを行い、確認
する。電子メール(パケット伝送)は配信サービス機能
ではないので、携帯端末所有者がパケット通信ネットワ
ーク(図示省略)を介してパケット通信システムに問い
合わせをすることで情報の確認を行うものとする。設定
によっては、移動通信ネットワークでのサービス制御局
よりパケット通信システムにアクセスし、保管されてい
た電子メール等を所定のサービス契約を有する携帯端末
に配信する設定も可能である(ステップ19)。以上の
ように、本実施の形態では、処理システムにより通信規
制信号を送出することで携帯端末の通信機能に制限をか
けるものであり、自動車のドアの開閉を判断し、自動車
が走行中と判断された場合にその実施処理を行うことか
ら安全運転の実現に有効である。携帯端末の電源を切っ
た(電源オフの)状態ではなく、限られた発信、着信規
制をかける(通話の形態を規制する)ために、ネットワ
ーク側でも位置確認が容易にできることから、予想され
る緊急時の呼出し対応、発呼者への位置情報のメッセー
ジ通知を可能とする。 【0024】以上本発明を実施の形態に基づいて具体的
に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変
更可能であることは勿論である。 【0025】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
自動車等の車両の運転中に、車両内での携帯端末の利用
制限を可能にするので、運転者は本来の運転に集中する
ことができ、前方不注意による運転を防止することがで
き、安全運転の実現に寄与することができる。また、車
両内での特定空間だけに携帯端末の利用制限を可能にす
ることから、助手席や後部座席にいる人は、通常どうり
に携帯端末を利用することができることから、不便さを
感じさせることはない。また、携帯端末に大きな設計仕
様変更を必要するわけでなく、電子部品の追加、ソフト
制御の変更等を行い、車両には送信装置関係の電子部品
を取り付けることで本発明を実現できるので、コストを
低減できる。
での携帯端末の通信を規制する携帯端末通信規制装置に
関する。 【0002】 【従来の技術】近年、携帯電話機やPHS(Personal H
andy phone System)(以下、総称して携帯端末と記
す)は、通信技術の進歩により、自動車や鉄道等の車両
の移動中においても、音声通話やパケット伝送による電
子メールの着信、発信を行うことができ、また、インタ
ーネットへ接続し、ホームページの閲覧や音楽等の配信
が可能になってきているため、非常な速度で普及しつつ
ある。現在、携帯端末の普及率は、年々増加の一途をた
どっており、企業等においても携帯端末を社員に持たせ
て、情報交換の迅速化を図り、情報管理支援ツールとし
て、今後も普及率の増加が見込まれている。 【0003】図12は、走行中の自動車に携帯端末を持
ち込んで通信する場合の移動通信システムの一構成例を
示す図である。この移動通信システム120は、無線基
地局121、無線基地局121が無線通信可能にする領
域である無線ゾーン122、加入者交換局123、関門
交換局124、共通線信号網125、サービス制御局1
26、他のネットワーク網127、自動車2等から構成
される。図12における自動車2内の携帯端末(図示省
略)は、電源を入れる(電源をオンにする)と、該携帯
端末の電話番号情報と位置情報を微弱電波によって最寄
りの無線基地局121に発信する。最寄りの無線基地局
121は、この微弱電波を受信し、上位局である加入者
交換局123へ情報を通知し、発信した携帯端末の位置
を確認している。関門交換局124は、加入者交換局1
23からの情報を引き継ぎ、他のネットワーク網127
との相互接続機能、着信時の自動追跡接続機能、中継機
能、加入者接続機能等を持っている。サービス制御局1
26は、ネットワークサービスを提供するためのサービ
ス制御機能を有するシステムであり、携帯端末の契約情
報・位置情報等のデータベースを蓄積しており、加入者
交換局123からの携帯端末情報の問い合わせに応じ
る。携帯端末は、通話中でなくても電源が入っている
(すなわち、電源オンの)状態であれば、上述した電話
番号情報と位置情報を最寄りの無線基地局121に送信
し、この情報を受けた加入者交換局123は携帯端末の
位置を確認している。例えば、ある通信端末から、相手
の携帯端末である電話番号を発呼(ダイヤル・イン)す
ると、他のネットワーク網127を介して関門交換局1
24に接続される。これを受けて、関門交換局124
は、サービス制御局126に発呼先の携帯端末に接続し
てよいか問い合わせる。サービス制御局126では、蓄
積している携帯端末情報データベース(いわゆる、ホー
ムメモリ、携帯端末に対する在圏ゾーン情報、契約サー
ビス情報、加入契約による音声メッセージの有・無の蓄
積情報等)を確認し、発呼先の携帯端末に近い最寄りの
無線基地局121の位置情報を関門交換局124に通知
し、関門交換局124からは通信回線を加入者交換局1
23に接続し、該当する無線基地局121との回線接続
を行い、通話回線を相互接続することで通話を可能にす
る。なお、携帯端末は、複数の無線基地局121で監視
され、携帯端末が移動する時に、移動先の無線基地局1
21に新たに通話チャンネルを設定して、接続しながら
元のチャンネルを少しずつ開放する。この通信中のチャ
ンネル切り替えは、無線基地局121と加入者交換局1
23間で行う。また、各装置間は、通信回線と制御回線
で接続されており、相互に情報を確認することで円滑な
ネットワーク接続を構成している。 【0004】図13は、運転者60が自動車2内に携帯
端末20を持ち込み、自動車2の走行中に携帯端末20
を使用する様子を示す図である。携帯端末20は、自動
車2の走行中でも通話が可能である。図13に示すよう
に、自動車2を運転し、高速走行中に携帯端末20で通
話をすると、運転者60の前方不注意(視線を前方直視
から外すこと)と、通話による運転への注意力が低下し
てしまう。このため、自動車運転の安全対策のため、自
動車運転中に携帯端末20に着信があった場合において
は、ドライブモードにしておくことにより発信者に現在
運転中であることを知らせたり、あるいは運転者60に
代わり通信事業者(キャリア)側が自動音声応答し、発
信者のメッセージを録音するという留守番電話サービス
が提供されている。この留守番電話サービスは、これか
ら運転しようとしている携帯端末所持者が、運転直前に
決められたコードを入力することで通信事業者へ機能設
定の通知を行い、着信時にこのサービスが実施されるの
である。すなわち、ネットワークの通信事業者側のサー
ビス制御局126(図12)に接続されている音声蓄積
装置(図示省略)に、携帯端末20の留守番電話サービ
スの契約をしている携帯端末所持者毎の留守番メッセー
ジのメッセージ件数やメッセージの受付時間、メッセー
ジ情報等が記憶されている。サービス制御局126で
は、各種サービスの契約情報等を制御する役割を持ち、
この装置構成の中で携帯端末情報データベース(ホーム
メモリ)には、上記音声蓄積装置にデータの有・無など
の相関が取れるような構成になっている。さらには、自
動車2を運転中に携帯端末20を使用しても、運転操作
や通話に影響を与えないで、安全運転ができるように考
慮したハンズフリー装置も製品化されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記の留守番電話サー
ビスを行うシステムでは、そのサービスを受けようとす
る度に通信事業者に機能設定の連絡をかけて、設定、登
録するという煩わしさがある。また、上記留守番電話サ
ービスに加入していない人や機能設定を忘れた人には、
自動車運転中でも携帯端末が着信を受けることで通信回
線接続を行い、通話をしてしまうおそれがある。また、
上記留守番電話サービスを受けるには、別途契約料金が
必要となり、契約しない限り、設定されてるサービス機
能を生かせないといった問題点がある。 【0006】また、上記留守番電話サービスを活用する
には、携帯端末の操作を必要とし、機能設定をしないこ
とには、携帯端末は通常の待ち受け受信の上、着信動作
を行うこと、そして、発着信操作、各種機能の設定を行
うことができるため、運転中の注意力が低下してしま
う。 【0007】また、上記ハンズフリー装置においては、
別途ハンズフリー装置を購入する必要があるために、一
般的な普及にはほど遠い状況である。この装置を使用す
ることで、運転中に通話が可能になるが、その通話でき
る安心感で通話に気を取られるおそれがあることから、
交通安全上好ましくない。 【0008】本発明の目的は、これらの問題を解決し、
携帯端末を車両内に持ち込んだ場合、運転者による車両
走行中の該携帯端末の通信を規制し、安全運転を確実に
可能とする携帯端末通信規制装置を提供することにあ
る。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、車両内での携帯端末の通信を規制する携
帯端末通信規制装置において、前記車両の運転席のドア
の開閉を検知するドア開閉検知手段と、前記ドア開閉検
知手段によるドアの開閉の検知結果に基いて、前記運転
席に、前記携帯端末の通信を規制する電磁波を送信する
通信規制信号送信手段とを有することを特徴とする。 【0010】本発明の携帯端末通信規制装置では、ドア
開閉検知手段によるドアの開閉の検知結果に基いて、通
信規制信号送信手段により、車両の運転席に、携帯端末
の通信を規制する電磁波を送信するので、携帯端末を車
両内に持ち込んだ場合における安全運転を確実に可能と
する。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。なお、以下で説明する図
面で、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰
り返しの説明は省略する。図3(a)は、本発明の実施
の形態の携帯端末通信規制装置を備えた自動車2内の様
子を示す斜視図、(b)は該自動車2の開いた運転席ド
ア13側から見た自動車2内の斜視図である。本実施の
形態の携帯端末通信規制装置では、通信規制信号送信部
9、運転席17側のドア開閉検知スイッチ5を具備して
いる。イグニションキースイッチのキーシリンダにキー
を差し込んで回転させるオン/オフ動作を行い(15は
イグニションキースイッチ及びキーである)、各ポジシ
ョン毎の切り替えを行うことで、アクセサリー電源オン
や各種機能接続、エンジン起動の電気信号をマイクロコ
ンピュータ(後述。図1の符号3)に伝え、自動車エン
ジンを動作させるためのスイッチである。通信規制信号
送信部9は、例えば自動車2の中央の天井のフロントガ
ラスの中央付近のルームランプ部等に設置し、自動車2
内の運転席17の領域(ゾーン)の方に、短波長の電磁
波を用いた通信規制信号が送信されるように指向されて
いる。通信規制信号送信部9の機能としては、自動車2
に搭載される後述するマイクロコンピュータから制御指
示を受け、目的とする携帯端末に対して微弱な通信規制
信号の無線電波や赤外線を発信する。例えば、通信規制
信号送信部9から無線電波が送出される無線電波方式で
は、送信における指向性を持たせるため、極超短波(U
HF)以上の無線電波での微弱電波を出力することで、
運転席17側の領域へ通信規制信号を送信する。この運
転席17側の領域とは、携帯端末を使用する形態が自動
車2の運転者の頭部付近に限られることから、この領域
程度の範囲にとどめるために微弱電波とする。また、上
述した通信方式では、無線電波を用いる方法の他に、I
rDA(赤外線:Infrared Date Association)で構成
することで、本発明を実現することも可能である。通信
規制信号の電磁波として赤外線を使用する赤外線方式で
は、携帯端末を例えばカバン等に入れている場合、通信
規制ができないが、運転者が携帯端末をカバン等から取
り出すと、通信規制されるので、問題はない。本実施の
形態では、無線電波による方式とIrDA方式について
説明するものとする。運転席17側のドア開閉検知スイ
ッチ5は、図3(a)、(b)に示すように、自動車2
のドア13の支持部であるドアヒンジ14付近に設けら
れている。ドア開閉検知スイッチ5は、自動車2の安全
走行のための機能を有する。ドア開閉検知スイッチ5
は、自動車2のドア13の開閉による接点スイッチ接触
によってドア13の開閉状況を検知する。 【0012】図4は、ドア開閉検知スイッチ5の構造を
示す断面図である。図4に示すように、ドア開閉検知ス
イッチ(プッシュスイッチ)5の廻りは、蛇腹状のゴム
カバー41に覆われ、防水されており、ドア13がドア
開閉検知スイッチ5に接触、非接触する状態により、ド
ア開閉検知スイッチ5に内蔵されたスプリング(ばね)
42の収縮によって、電気的スイッチのオン/オフ機能
を働かせる。このドア開閉検知スイッチ5は、例えば自
動車2の運転を行う者が運転席17に乗り込む際と、降
りる際にドア13の開閉を検知することにより、このド
ア開閉検知スイッチ5が動作し、電気信号がマイクロコ
ンピュータ3に入力される。そして、マイクロコンピュ
ータ3を介して、運転席17のメータパネル内(図示省
略)にある車両状態を自動車2の運転者に知らせる情報
装置(例えば、自動車2のドアが開いていると、車の形
でドアが開いた状態のピクト表示で告知する警告灯)に
表示される。本実施の形態においては、通信規制信号送
信部9から電磁波からなる通信規制信号が発信されるわ
けだが、携帯端末側の受信方式には、例えば、高い周波
数帯域を利用した無線による無線電波方式と、赤外線デ
ータを利用した方式とがある。 【0013】《通信規制信号の送受信回路》図5は、自
動車内の携帯端末への通信規制信号の送受信回路を示す
図で、(a)は携帯端末の通信規制信号の受信に使用す
るBluetooth用送受信モジュールアンテナの斜視図、
(b)は赤外線データ通信での送信側のハード構成図、
(c)は赤外線データ通信での受信側(携帯端末側)の
ハード構成図である。例えば、図5(a)では、無線電
波方式においてBluetooth対応送受信モジュールアンテ
ナを用いる例について説明する。Bluetoothとは、例え
ばノートパソコンや携帯端末等のモバイル機器相互間を
無線でデータ通信する技術である。周波数ホッピング
(FH−SS:Frequency Hopping Spread Spectrum)
方式を利用するものであり、通信距離は約10m程度の
ため、自動車2内の空間においては充分な到達能力を有
する。このBluetooth対応モジュールアンテナ50は、
セラミックチップアンテナであり、小型、軽量なため、
筐体小型化が図れる。また、構造がセラミックチップア
ンテナであるため、通常の携帯端末の製造工程で、他の
実装部品と同様に多層基板ヘのマウンター(自動機)に
よる実装を可能とする。電気特性の設計では、周波数帯
域が数百Hzから数GHzに対応できる。51はアルミ
ナ系セラミック、52は給電点、53は接地点である。
本実施の形態において、Bluetooth対応とするため、約
2.5GHz付近の周波数を使用し、将来、実用化され
る5.8GHz(ISMバンド:Industrial Scientifi
c Medica1 バンド)の自動料金徴収システム(Electron
ic Toll Co11ection)等に使用される帯域を避けてあ
る。さらに、Bluetoothの使用上、高い周波数帯域を用
いるが、本発明の実施上、送信出力は微弱とした通信規
制信号を出力するにものとする。 【0014】次に、赤外線方式における例を図5
(b)、(c)を参考に説明する。赤外線は、以前か
ら、リモコン装置で電子機器に光通信でデータ通信する
技術で知られている。発光(アップリンク)と受光(ダ
ウンリンク)からなる送受信となるため、フォトダイオ
ード素子の電子部品を用いる。図5(b)には送信側、
図5(c)には受信側の構成ブロック図の一例を示し
た。図5(b)において、54は送信モジュール、55
はLEDドライバ、56は変調器、3はマイクロコンピ
ュータ(図1参照)である。 【0015】図5(c)において、57は受信モジュー
ル、58はレシーバ回路、59は復調器、24は制御部
(図2参照)である。携帯端末20の受信モジュール5
7で受信された光信号は、復調するため、受信モジュー
ル57内にあるレシーバ回路58、復調器59を用いて
信号を復調処理する。なお、受光素子(図示省略)を設
置する場所は、携帯端末20が通信規制信号を検知する
ために、携帯端末20の筐体上部に設けることが望まし
い。このため、受光し易い、表示部、表面の透明なアク
リル板の近傍や、着信LEDランプのあるLEDレンズ
内に内蔵する。送信モジュール54は、前述の自動車2
内のルームランプの透明なケース内等に内蔵する。 【0016】《携帯端末》図2は、本実施の形態で使用
される携帯端末20の機能ブロック図である。本実施の
形態における携帯端末20は、送受信用アンテナ21、
無線部22、べースバンド信号処理部23、制御部2
4、操作部25、LED(Light Emitting Diode)2
6、リンガ27、表示部28、RAM(Random Access
Memory)29、ROM(Read Only Memory)30、バイ
ブレータ31、スピーカ32、マイク33、音声処理部
34、二次電池35、受信部36等から構成される。制
御部24は、時計37と、タイマー38を有し、操作部
25は、選択キー部39と、キー入力部40を有する。
さらに、詳細に説明すれば、この携帯端末20では、移
動通信システム120(図12参照)により、無線基地
局121間で無線通信を行い、通常の音声による通話
や、電子メール等のパケット通信を送受信するための無
線電波を送受するアンテナ21、アンテナ21からの微
弱電気信号を高周波信号に変換する無線部22、無線部
22からの高周波信号を変復調(アナログ信号をディジ
タル信号に変換)処理するべースバンド信号処理部2
3、べースバンド信号処理部23でべースバンド信号処
理された電気信号を解析し、所要の電気信号に変換する
処理であって、通話に伴うディジタル信号処理及び表示
や鳴音等の制御を行う制御部24(送信系の場合は逆の
処理を行う)、終話(オンフック)を示す特定機能キー
を有する選択キー部39や、携帯端末所有者が文字デー
タを入力するための基本機能キー(数字キーや文字キ
ー)のキー入力部40を具備する操作部25、着信があ
ったことや、機能動作の告知等を光の点滅で告知するL
ED、着信を鳴音で告知するリンガ27、入力された文
字データや通信機能状態を表示する表示部28、制御部
24における演算処理プログラムや通信を行うためのプ
ロトコルが記憶されているROM30、個人的な電話帳
データ等を記憶するRAM29、振動で着信を告知する
バイブレータ31、制御部24からのディジタル受話信
号を音声(アナログ)信号に復号化処理し、通信相手の
声を出力するスピーカ32、音声(アナログ)信号をピ
ックアップするマイク33、マイク33からの音声(ア
ナログ)信号をディジタル送話信号に変換する復調化処
理を行う音声処理部34、携帯端末20の各電子回路等
の電源を供給する二次電池35、通信規制信号送信部
(図3(b)の符号9)から送信される通信規制信号で
ある微弱電波等を受信する専用の受信部36等から構成
される。本実施の形態の携帯端末20では、音声通信に
よる通話、パケット伝送による電子メール送受信を行う
ためのアンテナ21とは別の通信規制信号を受信するた
めの受信部36を備えている。この受信部36は、上述
した通信規制信号送信部から送信される通信規制信号の
微弱電波の受信に用いられ、該受信部36によって、自
動車2の運転席17側へ送信された通信規制信号を受信
することで携帯端末20の通信を制御する。なお、通信
規制信号の電磁波は、移動通信システムにおける無線地
局121(図12)間で無線通信に影響を及ぼさない周
波数帯域であり、また、自動車2(図3)への電磁波障
害を及ぼす周波数帯域とは相違する。また、電磁波から
なる通信規制信号は、いずれも指向性を有する伝送路で
あることから、運転席17(図3)近傍に通信規制信号
を送出するため、他の座席での形態端末の使用には差し
支えないようにしている。携帯端末20の無線部22
は、受信部や送信部等を含む無線送受信機能を備えてお
り(これは、従来技術と同様)、無線基地局121(図
12)を介して他の通信端末等との間で通信を行うこと
ができる。また、電源が入っている状態(電源オン)で
は、待ち受け中となり、相手の通信端末からの発呼に対
して、無線基地局121から制御チャンネルによる呼出
しが行われて、無線基地局121を介して上位局である
加入者交換局123と携帯端末20との間の制御チャン
ネルによる確認処理を行い、発呼により携帯端末20に
着信があった場合、リンガ27による呼出音や鳴動、L
ED26の点滅等があり、それに応答(オンフック)す
ることによって通話路が形成されて、無線基地局121
を介しての通話チャンネルによる通話が可能となる。本
実施の形態の携帯端末20における送受信における制御
は、制御部24によって総括的に制御される。 【0017】《携帯端末通信規制装置》図1は、本実施
の形態の携帯端末通信規制装置1の機能ブロック図であ
り、自動車2に搭載される携帯端末(図2の符号20)
に対して通信規制を実現するためのシステム構成を示
す。本実施の形態の携帯端末通信規制装置1は、自動車
2に搭載される、マイクロコンピュータ3、パルス入力
部4、ドア開閉検知スイッチ5、キーレスエントリー制
御部6、イグニションスイッチ部7、セグメント表示部
8、通信規制信号送信部9、アンテナ10、バッテリー
11等から構成される。12は乗車口、13はドア、1
4はドア施錠(ロック)手段である。本実施の形態で
は、自動車2内での携帯端末20の通信を規制する携帯
端末通信規制装置1において、自動車2の運転席のドア
13の開閉を検知するドア開閉検知手段であるドア開閉
検知スイッチ5と、ドア開閉検知スイッチ5によるドア
13の開閉の検知結果に基いて、運転席17に、携帯端
末20の通信を規制する電磁波を送信する通信規制信号
送信手段である通信規制信号送信部9とを有する。 【0018】マイクロコンピュータ3は、自動車2のエ
ンジン、自動車走行や運転、安全装置等に係る電子回
路、電子制御関係を総括的に制御する。パルス入力部4
への入力情報としては、前輪の回転系から、車速センサ
や、加速度センサ(カンチレバーの傾きを電気信号に変
換し、計測するセンサ、あるいは加速度による振動でシ
リコンの可動電極と固定電極間のギャップが変化するの
を静電容量の変化として検知する容量型半導体加速度セ
ンサ)からセンシングされる車速情報を用いる。また、
アクセルの開閉によって機能するエンジンパワートレイ
ン系センサ(自動車2でAT(オートマチック・トラン
スミッション)ならばギアポジションスイッチ)、アク
セルセンサ、走行制御系ならばエンジンシリンダ付近の
インジェクションにスロットルセンサ(機械−電気信号
に変換するセンサ)からの情報を用いる。また、風速計
(エアフローセンサとも言う。エアフィルターからマニ
ーホールドのキャブレター付近に設置され、シリンダヘ
の空気流入量を計測する白金センサの一種)や、エンジ
ン回転数をパルス信号としてセンシングされた電気信号
を用い、自動車2の状態情報を得る。ドア開閉検知スイ
ッチ5は、前述した機能を有する。キーレスエントリー
制御部6は、イグニションキーに備え付けられ、無線電
波方式や赤外線(IrDA)方式等があり、自動車2の
運転者の意志に基づき、リモートコントロールを行い、
自動車2のドア施錠の施行・解除を電気的に実施する。
なお、機能的には、通常のイグニションキーを使用した
メカニカル的な、ドア施錠の施行・解除も適用可能なこ
とは言うまでもない。イグニションスイッチ部7は、イ
グニションキーによって自動車2のエンジン始動、停止
を行ったり、カーオーディオ、エアコン、照明等のサー
ビス電源への電気的導通のスイッチ機能の役割を有す
る。セグメント表示部8は、各種センサが自動車2の状
態をセンシングすることで情報収集し、自動車2を運転
する者に対して数値、図形(ピクト表示)、指針等によ
って、自動車2の状態を告知する。通信規制信号送信部
9は、前述したように自動車2内に持ち込んだ携帯端末
20に対して、通信規制信号の電磁波を送信(送出)す
る装置である。 【0019】《携帯端末通信規制装置による通信規制信
号送信のフローチャート》図6、図7は、本実施の形態
の自動車に設けた携帯端末通信規制装置の通信規制信号
送信処理の手順を示すフローチャートである。ここで
は、携帯端末を自動車に持ち込む前に電源をオンにした
場合について説明する。自動車を運転する者が、自動車
のドア施錠の解除を行うには、イグニションキーに具備
されている、もしくはオプションで備付けられたキーレ
スエントリーで自動車のドア施錠の解除を行うか、また
は、ドアノブ付近にあるキー差し込み口にキーを差し込
み、自動車のドア施錠の解除を行う場合がある。キーレ
スエントリーによる使用は、自動車側の受信部は常に通
電され、キーレスエントリーからの電磁誘導作用がある
と、自動車のドア施錠の解除が機能動作する仕組みにな
っている。 ステップ1−1:図6に示すように、キーによるドア施
錠の解除の場合では、ドアノブ付近にあるキー差し込み
口にキーを差し込み、キーによる自動車のドア施錠の解
除が行われたかを判断する。キーによる自動車のドア施
錠の解除が行われなかった場合にはステップ16へ行
く。 ステップ1:キーレスエントリーで自動車のドア施錠の
解除を行う場合は、キーレスエントリーによって自動車
のドア施錠の解除を行う受信信号があった否かを判断す
る。無線電波方式の場合には受信、赤外線方式での場合
にはデータ信号の受光となる。ここで、キーレスエント
リーによるドア施錠の解除の動作処理が行われない場合
にはステップ16へ行く。 ステップ2:キーレスエントリー受信部では、外部から
の制御信号により受信部(もしくは受光部)が電気的に
動作反応し、自動車に搭載されたマイクロコンピュータ
(図1の符号3)に電気信号を送出する。ここでは、ド
ア施錠関係のプログラム判断処理により、ドア施錠に対
してドア施錠解放の制御信号を送出する。 ステップ3:マイクロコンピュータからの制御信号を受
けて、電磁的な力でドアに設置された機械式ドア施錠の
解除を行う。 ステップ4:ステップ1−1、あるいはステップ1〜ス
テップ3が行われたため、運転者はドアを開く動作を手
動で行う。 ステップ5:運転者のドアを開く動作により、自動車の
ドアを支える支持部(図3のドアヒンジ15)近傍に備
え付けられたドア開閉検知スイッチ(図1、図3の符号
5)がドア開の状態であるか否かを判断する。ドア開閉
検知スイッチが反応しない場合にはステップ16へ行
く。 ステップ6:運転者が自動車に乗り込み、ステップ5
で、ドア開閉検知スイッチによりドアが閉じたことを接
点スイッチが検知すると、ドア開閉の検出信号(電気信
号)をマイクロコンピュータに送出し、マイクロコンピ
ュータは、ドアの開閉状態を認識する。 ステップ7:運転者は、イグニションキーをイグニショ
ンスイッチ部に挿入してエンジンをスタートさせるべく
イグニションキーを回転させる。この回転により、イグ
ニションキースイッチの接点位置が変化して、コード照
合し、電源オン信号を入力させて、バッテリー電源を通
電させ、マイクロコンピュータにバッテリー電源のバッ
テリー電圧を供給する。電源供給によりマイクロコンピ
ュータがエンジン始動動作を開始し、自動車のエンジン
のスタータを回転させ、エンジンを始動させる。始動さ
せない場合にはステップ16へ行く。 ステップ8:自動車のエンジン始動、定常動作により、
自動車が走行可能になる。 ステップ9:運転者の目的地に自動車を移動させるとい
う意志により自動車が走行すると、マイクロコンピュー
タにパルス入力部からの各種センシングされた電気信号
が入力され、自動車の走行情報を得て、自動車が走行し
ているか否かを判断する。走行していない場合にはステ
ップ16へ行く。 ステップ10:マイクロコンピュータは、自動車が走行
していると判断した場合に、通信規制信号送信部(図
1、図3の符号9)に対して、自動車の特定領域(運転
者、運転席の近辺。)に電磁波による通信規制信号を送
出する指示を出す。 ステップ11:通信規制信号送信部では、マイクロコン
ピュータの通知指示により、携帯端末を対象にした通信
規制信号を特定領域(自動車運転者の近辺)に向けて発
信する。 ステップ12:通信規制信号を発信した後、各種のセン
サにより情報信号を取得し、自動車が走行しているか否
かを判断する。ここで、自動車が走行していると判断さ
れた場合には、マイクロコンピュータは、ステップ11
の通信規制信号送信部へ所定の制御信号を送り、引き続
き、通信規制信号の送信を行う。 ステップ13:次に、信号待ち等の停車により通信規制
信号の送信が停止されてしまうのを防止するため、マイ
クロコンピュータに内蔵されているタイマーが起動し、
予め決められた所定の時間をカウントし始める。タイマ
ー動作によって、自動車が走行しているか否かを判断す
る。 ステップ14:タイマー動作終了後、マイクロコンピュ
ータは自動車が走行しているか否かを判断する。タイマ
ー動作終了後も各種のセンサからの情報信号により走行
中であると判断された場合にはステップ8での処理を行
う。 ステップ15:自動車が走行してないと判断された場
合、マイクロコンピュータは通信規制信号送信部に対し
て通信規制信号送信動作の停止を指示する制御信号を送
出する。 ステップ16:一連の通信規制信号送信関係の動作を終
了する。このように、本実施の形態においては、ドアの
開閉が検知され、携帯端末を自動車に持ち込んだ後、各
種センサにより自動車が走行していると判断された場合
に、自動車に備え付けた通信規制信号送信部により携帯
端末に対して通信規制波信号を送信するようにしたた
め、自動車の運転者による携帯端末の使用が制限され
る。従って、運転者は運転することに集中でき、安全運
転の実現に寄与できる。 【0020】《携帯端末に関するフローチャート》図
8、図9は、自動車に持ち込まれた携帯端末が通信規制
信号を受信し、通信規制となる処理手順を示す手順のフ
ローチャートである。ここでは、自動車に携帯端末が持
ち込まれた際には電源が入っている状態か、あるいは、
自動車に持ち込まれた後に携帯端末に電源が入れられた
場合について説明する。 【0021】携帯端末の利用は、微弱な通信規制信号が
受信される特定領域(運転者の近辺)で制限される。す
なわち、自動車の助手席や後部座席では、その機能が働
かないため、通常の無線基地局との間での音声やパケッ
ト伝送等の送受信は可能である。 ステップ1:携帯端末を電源が入っていない状態(電源
オフ、電源切)から、電源オン(電源入)状態にする。 ステップ2:電源オンになると、無線基地局(図12の
符号121)との間で交信し、着信・発信ができるよう
に該携帯端末の電話番号確認、位置確認等を行い、該処
理後は、待ちの状態となり間欠受信状態となる。すなわ
ち、通信網(ネットワーク)側との間で、最寄りの無線
基地局を探し、自機の電話番号と位置情報を微弱電波で
送信し、位置登録等を行う。次に、間欠受信により、携
帯端末と無線基地局との間で、絶えず、加入者交換局
(図12の符号123)のもとに監視される。 ステップ3:自動車に搭載されているマイクロコンピュ
ータ(図1の符号3)は、自動車が走行していると判断
し、通信規制信号送信部(図1、図3の符号9)に対し
て、自動車の特定領域(運転者の近辺)に電磁波からな
る通信規制信号を送出する。この通信規制信号を受けた
携帯端末の受信部(図2の符号36。無線基地局との間
で音声やパケット伝送等の送受信系とは異なる受信系)
は、送信規制信号が検出されたか否かを判断する。通信
規制信号が検出されなければ、ステップ16へ行く。 ステップ4:携帯端末の制御部(図2の符号24)は、
自機の使用が限定されるため、予め、表示部(図2の符
号28)に通信規制の旨を示すメッセージを表示する。 ステップ5:制御部は入力キーからの入力処理ができな
いようにロックをかける。実際の動作としては、キーか
らの入力信号を受けつけないようにする。 ステップ6:次に、携帯端末において予め設定されてい
る通信規制設定が、留守番電話機能であるか、ドライブ
モード(Dモード)であるかを判断する。留守番電話機
能は、通信事業者に対して有料の契約を必要とするた
め、この契約がされていないと判断される場合には、ド
ライブモードに自動設定されるものとする。無線基地局
を介して上位局である加入者交換局に設定を通知し、発
呼した者に対して「只今、運転中のために。。。。」と
いうメッセージが流れる。留守番電話モードが設定され
ている場合はステップ12へ行く。 ステップ7:ステップ6での設定処理後、通信規制機能
を実行する。運転席での携帯端末が、音声やパケット伝
送等の着信、発呼機能を制限する。ただし、無線基地局
との間で、位置確認のため、間欠通信は行う。送受信用
アンテナ(図2の符号21)による受信と、通信規制信
号の受信部(図2の符号36)による受信は独立してい
るので、携帯端末の通信の規制と、無線基地局との間の
間欠通信との両立は可能であることは言うまでもない。 ステップ8:ステップ7での機能開始後、携帯端末の制
御部に内蔵されているタイマー(図2の符号38)が作
動し、タイマーの稼動中に携帯端末の受信部で通信規制
信号が間欠的に受信されているか否かを判断する。通信
規制信号が受信されている状態であれば、ステップ7へ
戻り、引き続き通信規制を実行する。 ステップ9:タイマーの稼動終了後、受信部にて通信規
制信号が受信されない場合は、携帯端末の制御部は今ま
で実行してきた通信規制機能を解除する。 ステップ10:撹帯端末の制御部は、通信規制を実行す
る前の状態に戻す。ステップ2の待ち受け状態へ戻る。
また、携帯端末の通信規制作用が解除されたことを受け
て、最寄りの無線基地局を介して上位局の加入者交換局
で通常の機能動作が行われるよう制御信号を送出する。 ステップ11:最寄りの無線基地局を介して加入者交換
局は、通常のネットワーク網での通信機能動作を行う制
御信号を受け、共通線信号網(共通通信回線、制御回
線。図12の符号125)を介してサービス制御局(図
12の符号126)の制御部へ留守番電話装置に機能解
除の指示を送出する。 ステップ12:ステップ6で、携帯端末が予め設定され
ている通信規制設定により、留守番電話機能が選択され
ている場合、最寄りの無線基地局を介してサービス制御
局の制御部に留守番電話機能設定の指示を送出する。こ
れを受けた、サービス制御局の制御部は、携帯端末情報
データベースに履歴確認し、留守番電話装置に対して、
実行を指示する。 ステップ13:留守番電話装置は、所定の機能動作を行
う。例えば、他のネットワーク網からの発呼者の呼出し
に対して通信回線を繋ぎ、適切なメッセージを入れ、ま
た、発呼者からのメッセージを録音する。 ステップ14:留守番電話装置において、サービス制御
局の制御部から留守番電話装置に対して機能解除の指示
の制御信号があった否かを判断する。制御信号が無かっ
た場合には、ステップ13へ行く。 ステップ15:サービス制御局の制御部より留守番電話
装置に設定解除の制御信号を送出し、一連の呼出し、応
答機能等のサービスを停止する。 【0022】この設定が終了したならば、ステップ16
へ行く。 ステップ16:一連の機能を終了する。このように、本
実施の形態では、ドアの開閉が検知され、携帯端末を自
動車に持ち込んだ後、自動車が走行していると判断する
場合、自動車に備え付けられた通信規制信号送信部から
携帯端末に対して通信規制信号を送信することにより携
帯端末の使用が制限され、予め設定された処理に従い、
機能が切り替わる。従って、運転者は発呼者の呼出しに
不安を抱くことなく、運転に集中でき、安全運転の実現
に寄与できる。なお、本実施の形態においては、着信・
発呼を規制するのみであり、ネットワーク側とは間欠的
にアクセスしていることで、通信規制が解除になれば、
通常の機能は元にもどる。また、自動車が走行を止めて
停止していると判定された場合には、自動的に通常の通
信機能ができる。 【0023】《携帯端末通信規制のシーケンス》図1
0、図11は、本実施の形態の携帯端末通信規制装置に
おける通信規制処理のシーケンスを示す図である。自動
車は、停止状態で、同時に携帯端末も電源が投入されて
いない(電源オフの)状態であり(ステップ1)、携帯
端末をその電源投入後に自動車に持ち込む、あるいは、
自動車に持ち込んだ上で携帯端末を電源投入すると(ス
テップ2)、最寄りの無線基地局との間で、自機の電話
番号、位置登録を行い、上位局である加入者交換局に携
帯端末の各種情報データが登録され(ステップ3)、携
帯端末はその後、他のネットワークからの発呼がない限
り、最寄りの無線基地局の間で間欠受信を行い、待ち受
け状態になる(ステップ4)。自動車は運転者によって
エンジンが始動され、目的地に向って走行を開始し(ス
テップ5)、自動車に備えてあるマイクロコンピュータ
が自動車の動作状態情報等を検知する各種センシングに
より情報を集め、自動車が走行中であると判断した場合
には通信規制信号送出部より通信規制信号を送出する
(ステップ6)。通信規制信号送出部から電磁波が送信
されると、この電磁波を受信することで通信規制を受け
る携帯端末においては、予め設定された通信規制モード
を実行する(ステップ7)。通信規制モードは留守番電
話機能、あるいはドライブモードを実行する形態となっ
ており、この設定実行と同時に、ネットワークを介して
上位局の加入者交換局に情報信号を送出する。情報信号
を受けた、ネットワーク側の最寄りの無線基地局から加
入者交換局を介して、サービス制御局に制御信号を送出
する(ステップ8)。サービス制御局の制御部では、携
帯端末情報データベースに対して、予め登録してある該
携帯端末の各種情報の整備を指示する。これは、携帯端
末情報、在圏ゾーン(すなわち、携帯端末の位置情
報)、留守番電話サービスの契約情報、メッセージ有・
無情報等について管理を行う。サービス制御局で情報の
確認が取れたならば、加入者交換局に携帯端末からの情
報を管理する制御信号を送出する。次に、最寄りの無線
基地局を介して、該携帯端末に確認が取れていることを
応答信号として通知する。応答信号を受け、携帯端末は
通信規制実行を示す、表示部でのメッセージ告知と動作
状況告知を行う(ステップ9)。他のネットワークから
発呼があった場合には、関門交換局(図12の符号12
4)を介して加入者交換局とサービス制御局に発呼の制
御信号が送られる。これを受けて、サービス制御局で
は、携帯端末情報データベースの設定に基づき、留守番
電話機能、あるいは、ドライブモード実行処理を行う
(ステップ10)。よって、関門交換局とサービス制御
局、留守番電話装置との間で発呼に対する、セキュリテ
ィチェック、チャンネル設定、応答設定等を行う相互接
続機能設定を行い(ステップ11)、メッセージ音声送
出、メッセージ録音処理等を行い(ステップ12)、前
述した他のネットワークと関門交換局との間で回線を設
定する相互接続機能設定を行い、必要なデータを送出す
る(ステップ13)。他のネットワーク側の発呼者は、
ダイヤル回線接続を希望する者が回線接続できないこと
をメッセージで認識し、必要ならば、音声によるメッセ
ージを録音し、通信回線を切断する。これを受けて、関
門交換局では通信回線切断に伴なう手続きを行う(ステ
ップ14)。自動車が目的地に着き、停止した場合(ス
テップ15)、自動車に備えてあるマイクロコンピュー
タが、自動車の動作状態情報等を検知する各種センサに
より情報を集め、自動車が走行停止したと判断し、通信
規制信号送出部からの通信規制信号の送出を停止する
(ステップ16)。通信規制信号送出部から電磁波から
なる通信規制信号の送出が断となり、この通信規制信号
を間欠的に受信し、通信規制を実行していた携帯端末
は、通信規制を解除し、表示部には、規制を解除したこ
とを示すメッセージ表示やアイコン表示、表示部の表示
色の切り換え等による、告知を行う(ステップ17)。
この通信規制規制の解除により、移動通信ネットワーク
に対して、通信規制解除を含んだ制御信号を送出する。
この制御信号を受けた移動通信ネッワークでは、携帯端
末の要求に対し、サービス制御局の携帯端末データベー
スではその情報を確認し、所定の処理を行う(ステップ
18)。つまり、携帯端末が通常の通信回線接続の可能
な制御を行い、他のネットワークからの通話回線形成を
実行できるようにする。なお、携帯端末では、通信規制
が実行されていた間に留守番電話サービスに登録されて
いたメッセージ件数や、音声メッセージの確認等をサー
ビス制御局や留守番電話装置に問い合わせを行い、確認
する。電子メール(パケット伝送)は配信サービス機能
ではないので、携帯端末所有者がパケット通信ネットワ
ーク(図示省略)を介してパケット通信システムに問い
合わせをすることで情報の確認を行うものとする。設定
によっては、移動通信ネットワークでのサービス制御局
よりパケット通信システムにアクセスし、保管されてい
た電子メール等を所定のサービス契約を有する携帯端末
に配信する設定も可能である(ステップ19)。以上の
ように、本実施の形態では、処理システムにより通信規
制信号を送出することで携帯端末の通信機能に制限をか
けるものであり、自動車のドアの開閉を判断し、自動車
が走行中と判断された場合にその実施処理を行うことか
ら安全運転の実現に有効である。携帯端末の電源を切っ
た(電源オフの)状態ではなく、限られた発信、着信規
制をかける(通話の形態を規制する)ために、ネットワ
ーク側でも位置確認が容易にできることから、予想され
る緊急時の呼出し対応、発呼者への位置情報のメッセー
ジ通知を可能とする。 【0024】以上本発明を実施の形態に基づいて具体的
に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変
更可能であることは勿論である。 【0025】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
自動車等の車両の運転中に、車両内での携帯端末の利用
制限を可能にするので、運転者は本来の運転に集中する
ことができ、前方不注意による運転を防止することがで
き、安全運転の実現に寄与することができる。また、車
両内での特定空間だけに携帯端末の利用制限を可能にす
ることから、助手席や後部座席にいる人は、通常どうり
に携帯端末を利用することができることから、不便さを
感じさせることはない。また、携帯端末に大きな設計仕
様変更を必要するわけでなく、電子部品の追加、ソフト
制御の変更等を行い、車両には送信装置関係の電子部品
を取り付けることで本発明を実現できるので、コストを
低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の携帯端末通信規制装置の
機能ブロック図である。 【図2】本実施の形態で使用される携帯端末の機能ブロ
ック図である。 【図3】(a)は本発明の実施の形態の携帯端末通信規
制装置を備えた自動車内の様子を示す斜視図、(b)は
該自動車の開いた運転席ドア側から見た自動車内の斜視
図である。 【図4】ドア開閉検知スイッチの構造を示す断面図であ
る。 【図5】(a)は自動車内の携帯端末の通信規制信号の
受信に使用するBluetooth用送受信モジュールアンテナ
の斜視図、(b)は赤外線データ通信での送信側のハー
ド構成図、(c)は赤外線データ通信での受信側(携帯
端末側)のハード構成図である。 【図6】本実施の形態の通信規制信号送信処理の手順を
示すフローチャートである。 【図7】本実施の形態の通信規制信号送信処理の手順を
示すフローチャートである。 【図8】本実施の形態の携帯端末に関する通信規制処理
手順を示すフローチャートである。 【図9】本実施の形態の携帯端末に関する通信規制処理
手順を示すフローチャートである。 【図10】本実施の形態の通信規制処理のシーケンスを
示す図である。 【図11】本実施の形態の通信規制処理のシーケンスを
示す図である。 【図12】走行中の自動車に携帯端末を持ち込んで通信
する場合の移動通信システムの一構成例を示す図であ
る。 【図13】自動車の走行中に携帯端末を使用する様子を
示す図である。 【符号の説明】 1…携帯端末通信規制装置、2…自動車、3…マイクロ
コンピュータ、4…パルス入力部、5…ドア開閉検知ス
イッチ、6…キーレスエントリー制御部、7…イグニシ
ョンスイッチ部、8…セグメント表示部、9…通信規制
信号送信部、10…アンテナ、11…バッテリー、12
…乗車口、13…ドア、14…ドア施錠手段、15…ド
アヒンジ、16…イグニションスイッチ及びキー、17
…運転席、18…助手席、20…携帯端末、21…送受
信用アンテナ、22…無線部、23…べースバンド信号
処理、24…制御部、25…操作部、26…LED、2
7…リンガ、28…表示部、29…RAM、30…RO
M、31…バイブレータ、32…スピーカ、33…マイ
ク、34…音声処理部、35…二次電池、36…受信
部、37…時計、38…タイマー、39…選択キー部、
40…キー入力部、41…ゴムカバー、42…スプリン
グ、50…Bluetooth対応モジュールアンテナ、51…
アルミナ系セラミック、52…給電点、53…接地点、
54…送信モジュール、55…LEDドライバ、56…
変調器、57…受信モジュール、58…レシーバ回路、
59…復調器、60…運転者、120…移動通信システ
ム、121…無線基地局、122…無線ゾーン、123
…加入者交換局、124…関門交換局、125…共通線
信号網、126…サービス制御局、127…他のネット
ワーク網。
機能ブロック図である。 【図2】本実施の形態で使用される携帯端末の機能ブロ
ック図である。 【図3】(a)は本発明の実施の形態の携帯端末通信規
制装置を備えた自動車内の様子を示す斜視図、(b)は
該自動車の開いた運転席ドア側から見た自動車内の斜視
図である。 【図4】ドア開閉検知スイッチの構造を示す断面図であ
る。 【図5】(a)は自動車内の携帯端末の通信規制信号の
受信に使用するBluetooth用送受信モジュールアンテナ
の斜視図、(b)は赤外線データ通信での送信側のハー
ド構成図、(c)は赤外線データ通信での受信側(携帯
端末側)のハード構成図である。 【図6】本実施の形態の通信規制信号送信処理の手順を
示すフローチャートである。 【図7】本実施の形態の通信規制信号送信処理の手順を
示すフローチャートである。 【図8】本実施の形態の携帯端末に関する通信規制処理
手順を示すフローチャートである。 【図9】本実施の形態の携帯端末に関する通信規制処理
手順を示すフローチャートである。 【図10】本実施の形態の通信規制処理のシーケンスを
示す図である。 【図11】本実施の形態の通信規制処理のシーケンスを
示す図である。 【図12】走行中の自動車に携帯端末を持ち込んで通信
する場合の移動通信システムの一構成例を示す図であ
る。 【図13】自動車の走行中に携帯端末を使用する様子を
示す図である。 【符号の説明】 1…携帯端末通信規制装置、2…自動車、3…マイクロ
コンピュータ、4…パルス入力部、5…ドア開閉検知ス
イッチ、6…キーレスエントリー制御部、7…イグニシ
ョンスイッチ部、8…セグメント表示部、9…通信規制
信号送信部、10…アンテナ、11…バッテリー、12
…乗車口、13…ドア、14…ドア施錠手段、15…ド
アヒンジ、16…イグニションスイッチ及びキー、17
…運転席、18…助手席、20…携帯端末、21…送受
信用アンテナ、22…無線部、23…べースバンド信号
処理、24…制御部、25…操作部、26…LED、2
7…リンガ、28…表示部、29…RAM、30…RO
M、31…バイブレータ、32…スピーカ、33…マイ
ク、34…音声処理部、35…二次電池、36…受信
部、37…時計、38…タイマー、39…選択キー部、
40…キー入力部、41…ゴムカバー、42…スプリン
グ、50…Bluetooth対応モジュールアンテナ、51…
アルミナ系セラミック、52…給電点、53…接地点、
54…送信モジュール、55…LEDドライバ、56…
変調器、57…受信モジュール、58…レシーバ回路、
59…復調器、60…運転者、120…移動通信システ
ム、121…無線基地局、122…無線ゾーン、123
…加入者交換局、124…関門交換局、125…共通線
信号網、126…サービス制御局、127…他のネット
ワーク網。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 5K027 AA11 HH11 HH14
5K048 BA42 DB01 DB04 FB11
5K067 AA35 BB03 BB04 DD11 DD51
EE02 EE10 EE16 FF02 FF18
FF38 GG01 GG11 HH11 HH22
KK17
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】車両内での携帯端末の通信を規制する携帯
端末通信規制装置において、 前記車両の運転席のドアの開閉を検知するドア開閉検知
手段と、 前記ドア開閉検知手段によるドアの開閉の検知結果に基
いて、前記運転席に、前記携帯端末の通信を規制する電
磁波を送信する通信規制信号送信手段とを有することを
特徴とする携帯端末利用規制装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001371313A JP2003174674A (ja) | 2001-12-05 | 2001-12-05 | 携帯端末通信規制装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001371313A JP2003174674A (ja) | 2001-12-05 | 2001-12-05 | 携帯端末通信規制装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003174674A true JP2003174674A (ja) | 2003-06-20 |
Family
ID=19180382
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001371313A Pending JP2003174674A (ja) | 2001-12-05 | 2001-12-05 | 携帯端末通信規制装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003174674A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006060683A (ja) * | 2004-08-23 | 2006-03-02 | Nec Corp | キーレスエントリシステム及び方法、携帯通信端末及びそのコンピュータ・プログラム |
| JP2008131119A (ja) * | 2006-11-17 | 2008-06-05 | Fujitsu Ltd | 携帯端末装置 |
| US7742792B2 (en) | 2004-10-13 | 2010-06-22 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | In-vehicle handsfree telephone system |
| JP2013521697A (ja) * | 2010-03-05 | 2013-06-10 | クアルコム,インコーポレイテッド | ワイヤレス通信システムにおける自動応答メッセージング |
| JP2015231090A (ja) * | 2014-06-04 | 2015-12-21 | 株式会社東海理化電機製作所 | スマホ機能設定システム |
| US9487122B2 (en) | 2010-08-20 | 2016-11-08 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle-mounted apparatus, computer-readable medium storing application program installed in portable information terminal, use restriction method for application program, portable information terminal, and vehicle-mounted system |
| WO2018077516A1 (de) * | 2016-10-26 | 2018-05-03 | Huf Hülsbeck & Fürst Gmbh & Co. Kg | Verfahren zur zugriffskontrolle auf funktionen eines kraftfahrzeuges |
| JP2020114158A (ja) * | 2019-01-17 | 2020-07-27 | 本田技研工業株式会社 | 制御装置及びプログラム |
-
2001
- 2001-12-05 JP JP2001371313A patent/JP2003174674A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006060683A (ja) * | 2004-08-23 | 2006-03-02 | Nec Corp | キーレスエントリシステム及び方法、携帯通信端末及びそのコンピュータ・プログラム |
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| US8655965B2 (en) | 2010-03-05 | 2014-02-18 | Qualcomm Incorporated | Automated messaging response in wireless communication systems |
| US9487122B2 (en) | 2010-08-20 | 2016-11-08 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle-mounted apparatus, computer-readable medium storing application program installed in portable information terminal, use restriction method for application program, portable information terminal, and vehicle-mounted system |
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| JP2020114158A (ja) * | 2019-01-17 | 2020-07-27 | 本田技研工業株式会社 | 制御装置及びプログラム |
| JP7049278B2 (ja) | 2019-01-17 | 2022-04-06 | 本田技研工業株式会社 | 管理サーバ及びプログラム |
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