JP2003178488A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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JP2003178488A
JP2003178488A JP2001376900A JP2001376900A JP2003178488A JP 2003178488 A JP2003178488 A JP 2003178488A JP 2001376900 A JP2001376900 A JP 2001376900A JP 2001376900 A JP2001376900 A JP 2001376900A JP 2003178488 A JP2003178488 A JP 2003178488A
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JP2001376900A
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English (en)
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Hideyuki Kubota
秀幸 久保田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 青色系レーザー光で記録した情報を、青色系
〜赤色系レーザー光で再生可能な光記録媒体を提供す
る。 【解決手段】 レーザー光の照射によって情報の記録再
生を行う光記録媒体であって、基板上に、少なくとも1
層の可飽和吸収色素含有層と、色素記録層と、反射層と
を有する光記録媒体である。可飽和吸収色素としては、
Si−ナフタロシアニン色素を用いることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体に関
し、特にヒートモードによる追記型光録媒体に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、レーザー光により一回限りの
情報の記録が可能な光記録媒体(光ディスク)が知られ
ている。この光ディスクは、追記型CD(所謂CD−
R)とも称され、その代表的な構造は、透明な円盤状基
板上に有機色素からなる色素記録層、金等の金属からな
る反射層、さらに樹脂製の保護層(カバー層)がこの順
に積層したものである。そしてこのCD−Rへの情報の
記録は、近赤外域のレーザ光(通常は780nm付近の
波長のレーザー光)をCD−Rに照射することにより行
われ、色素記録層の照射部分がその光を吸収して局所的
に温度上昇し、物理的あるいは化学的変化(例えば、ピ
ットの生成)によりその部分の光学的特性が変化するこ
とにより情報が記録される。一方、情報の読み取り(再
生)もまた記録用のレーザー光と同じ波長のレーザー光
をCD−Rに照射することにより行われ、色素記録層の
光学的特性が変化した部位(記録部分)と変化していな
い部位(未記録部分)との反射率の違いを検出すること
により行われている。 【0003】近年、記録密度のより高い光記録媒体が求
められている。このような要望に対して、追記型デジタ
ル・ヴァーサタイル・ディスク(所謂DVD−R)と称
される光ディスクが提案されている(例えば、「日経ニ
ューメディア」別冊「DVD」、1995年発行)。こ
のDVD−Rは、照射されるレーザ光のトラッキングの
ための案内溝(プレグルーブ)がCD−Rの半分以下
(0.74〜0.8μm)という狭い溝幅で形成された
透明な円盤状基板上に、通常、有機色素を含有する色素
記録層、反射層、および保護層をこの順に積層したディ
スク2枚を色素記録層を内側にして貼り合わせた構造、
あるいはこのディスクと同じ形状の円盤状保護基板とを
色素記録層を内側にして貼り合わせた構造を有してい
る。そして、このDVD−Rへの情報の記録および再生
は、可視レーザー光(通常は、630nm〜680nm
の範囲の波長のレーザー光)を照射することにより行わ
れており、CD−Rより高密度の記録が可能である。 【0004】最近、インターネット等のネットワークや
ハイビジョンTVが急速に普及している。また、HDT
V(High Definition Televis
ion)の放映開始も間近にひかえている。このような
状況の下で、画像情報を安価簡便に記録することができ
る大容量の記録媒体が必要とされている。DVD−Rは
現状では大容量の記録媒体としての役割を十分に果たし
ているが、大容量化、高密度化の要求は高まる一方であ
り、これらの要求に対応できる記録媒体の開発も必要で
ある。このため、DVD−Rよりも更に短波長の光で高
密度の記録を行なうことができる、より大容量の記録媒
体の開発が進められている。 【0005】例えば、特開平4−74690号公報、特
開平7−304256号公報、特開平7−304257
号公報、特開平8−127174号公報、同11−53
758号公報、同11−334204号公報、同11−
334205号公報、同11−334206号公報、同
11−334207号公報、特開2000−43423
号公報、同2000−108513号公報、同2000
−113504号公報、同2000−149320号公
報、同2000−158818号公報、および同200
0−228028号公報には、有機色素を含む色素記録
層を有する光記録媒体において、色素記録層側から金属
反射層側に向けて波長530nm以下のレーザー光を照
射することにより、情報の記録および再生を行う記録再
生方法が開示されている。これらの方法では、ポルフィ
リン化合物、アゾ系色素、金属アゾ系色素、キノフタロ
ン系色素、トリメチンシアニン色素、ジシアノビニルフ
ェニル骨格色素、クマリン化合物、ナフタロシアニン化
合物等を含有する色素記録層を備えた光ディスクに、青
色(波長430nm、488nm)又は青緑色(波長5
15nm)のレーザ光を照射することにより情報の記録
および再生を行っている。 【0006】最近、青紫レーザーにより記録再生をおこ
なうDVRシステムが発表された(「ISOM200
0」210〜211頁)。このシステムにより、高密度
化という課題に対しては一定の成果が達成された。 【0007】しかしながら、上述のような青色又は青紫
色のレーザーに対応した光記録媒体は、近赤外域〜可視
光のレーザー光を用いる既存のCD−ROMドライブや
DVD−ROMドライブで再生が不可能、つまり、互換
性を確保できないという問題がある。互換性を確保でき
ない原因は、再生光の回折限界λ/2NA(λ:再生レ
ーザー波長、NA:再生光学系対物レンズの開口数)に
よるものである。青色系のレーザーに対応した光記録媒
体であっても、利便性の観点から、再生信号の読み取り
だけでも既存のCD−ROMドライブ等との互換性を確
保することが望ましい。 【0008】再生光の回折限界を回避するため、フォト
クロミック色素からなるマスク層を設け、再生光の照射
時にこの再生光を吸収することにより一部の透過率が高
くなるように設定した光記録媒体が提案されている。し
かし、フォトクロミック色素をマスク層として使用する
場合、レーザー照射後、元に戻りにくい(不可逆変化を
伴いやすい)ため、耐久性、信頼性に欠ける。また、フ
ォトクロミック反応は、ある特定の波長域で起こる反応
であり、ディスクに応用する場合は、2つのレーザー波
長(ピックアップ)が必要になる可能性があり、ドライ
ブのコストアップや、大型化、読み出し時間の長時間化
などの問題がある。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の従来
の問題点に鑑みてなされたものであり、以下の目的を達
成することを課題とする。即ち、本発明の目的は、青色
系レーザー光で記録した情報を、青色系〜赤色系レーザ
ー光で再生可能な光記録媒体を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決する手段
は以下の通りである。即ち、レーザー光の照射によって
情報の記録再生を行う光記録媒体であって、基板上に、
少なくとも1層の可飽和吸収色素含有層と、色素記録層
と、反射層とを有することを特徴とする光記録媒体であ
る。 【0011】前記可飽和吸収色素としては、Si−ナフ
タロシアニン色素を好適に使用することができる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の光記録媒体の一実
施形態について説明する。本発明の光記録媒体は、レー
ザー光の照射によって情報の記録再生を行う光記録媒体
であって、基板上に、少なくとも1層の可飽和吸収色素
含有層と、色素記録層と、反射層とを有することに特徴
を有する。 【0013】本発明の光記録媒体の層構成としては、例
えば、順に、基板/可飽和吸収色素含有層/誘電体層/
色素記録層/反射層/保護層、基板/誘電体層/可飽和
吸収色素含有層/色素記録層/反射層/保護層、基板/
可飽和吸収色素含有層/色素記録層/反射層/保護層、
等が挙げられ、基板/可飽和吸収色素含有層/誘電体層
/色素記録層/反射層/保護層が特に好ましい。以下、
基板及び各層について説明する。 【0014】<基板>基板としては、従来の光記録媒体
の基板材料として用いられている各種の材料を任意に選
択して使用することができる。具体的には、ガラス;ポ
リカーボネート、ポリメチルメタクリレート等のアクリ
ル樹脂;ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化
ビニル系樹脂;エポキシ樹脂;アモルファスポリオレフ
ィン;ポリエステル;アルミニウム等の金属;等を挙げ
ることができ、所望によりこれらを併用してもよい。上
記材料の中では、耐湿性、寸法安定性および低価格等の
点から、ポリカーボネート、アモルファスポリオレフィ
ンが好ましく、ポリカーボネートが特に好ましい。ま
た、基板の厚さは、0.5〜1.4mmとすることが好
ましい。 【0015】基板には、トラッキング用の案内溝または
アドレス信号等の情報を表わす凹凸(プレグルーブ)が
形成されている。より高い記録密度を達成するためにC
D−RやDVD−Rに比べて、より狭いトラックピッチ
のプレグルーブが形成された基板を用いることが好まし
い。プレグルーブのトラックピッチは、300〜600
nmである。また、プレグルーブの深さ(溝深さ)は、
40〜150nmの範囲である。 【0016】なお、後述する何れかの層が設けられる側
の基板表面には、平面性の改善、接着力の向上の目的
で、下塗層を形成することが好ましい。該下塗層の材料
としては、例えば、ポリメチルメタクリレート、アクリ
ル酸・メタクリル酸共重合体、スチレン・無水マレイン
酸共重合体、ポリビニルアルコール、N−メチロールア
クリルアミド、スチレン・ビニルトルエン共重合体、ク
ロルスルホン化ポリエチレン、ニトロセルロース、ポリ
塩化ビニル、塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、ポ
リイミド、酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体、エチレン
・酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリカーボネート等の高分子物質;シランカップリ
ング剤等の表面改質剤;を挙げることができる。下塗層
は、上記材料を適当な溶剤に溶解または分散して塗布液
を調製した後、この塗布液をスピンコート、ディップコ
ート、エクストルージョンコート等の塗布法により基板
表面に塗布することにより形成することができる。下塗
層の層厚は、一般に0.005〜20μmの範囲にあ
り、好ましくは0.01〜10μmの範囲である。 【0017】<誘電体層>誘電体層としては、Zn、S
i、Ti、Te、Sn、Mo、Ge等の窒化物、酸化
物、炭化物、硫化物からなる材料を使用することが好ま
しく、ZnS−SiO2のようなものであってもよい。
上記誘電体層は、従来公知の方法により形成することが
できる。誘電体層の厚さは、1〜200nmとすること
が好ましい。 【0018】<色素記録層>色素記録層は、波長が38
0〜500nmで、レンズ開口率NAが0.7以上のレ
ーザ光により変形する有機物の層であり、レーザー光の
照射/未照射部分の凸凹により反射率が変化するため、
情報の記録再生が可能となる。 【0019】前記有機物としては、トリアゾール系化合
物、フタロシアニン化合物、ポリフィリン系化合物、ア
ミノブタジエン系化合物、シアニン系化合物等でこれら
の少なくとも一種であることが好ましく、フタロシアニ
ン化合物としては、アルコキシ置換体、スルホンアミド
置換体、スルフォモイル置換体、スルホン酸置換体のつ
いてものの少なくとも一種であることが好ましい。 【0020】また、特開平4−74690号公報、特開
平8−127174号公報、同11−53758号公
報、同11−334204号公報、同11−33420
5号公報、同11−334206号公報、同11−33
4207号公報、特開2000−43423号公報、同
2000−108513号公報、および同2000−1
58818号公報等に記載されている色素を併用するこ
とができる。さらに、上記色素には限定されず、トリア
ゾール化合物、トリアジン化合物、シアニン化合物、メ
ロシアニン化合物、アミノブタジエン化合物、フタロシ
アニン化合物、桂皮酸化合物、ビオロゲン化合物、アゾ
化合物、オキソノールベンゾオキサゾール化合物、ベン
ゾトリアゾール誘導体等の有機化合物も好適に用いられ
る。これらの化合物の中では、ベンゾトリアゾール誘導
体、フタロシアニン化合物が特に好ましい。 【0021】色素記録層は、上記色素(有機物等)等の
記録物質を、結合剤等と共に適当な溶剤に溶解して色素
記録層塗布液を調製し、次いでこの色素記録層塗布液を
塗布して塗膜を形成したのち乾燥することにより形成さ
れる。色素記録層塗布液中の記録物質の濃度は、一般に
0.01〜15質量%の範囲であり、好ましくは0.1
〜10質量%の範囲、より好ましくは0.5〜5質量%
の範囲、最も好ましくは0.5〜3質量%の範囲であ
る。また、記録物質等を溶解処理する方法としては、超
音波処理、ホモジナイザー、加温等の方法を適用するこ
とができる。 【0022】色素記録層塗布液を調製する際の溶剤とし
ては、酢酸ブチル、乳酸メチル、乳酸エチル、セロソル
ブアセテート等のエステル;メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノン、メチルイソブチルケトン等のケトン;ジ
クロルメタン、1,2−ジクロルエタン、クロロホルム
等の塩素化炭化水素;ジメチルホルムアミド等のアミ
ド;メチルシクロヘキサン等の炭化水素;テトラヒドロ
フラン、エチルエーテル、ジオキサン等のエーテル;エ
タノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−
ブタノールジアセトンアルコール等のアルコール;2,
2,3,3−テトラフルオロプロパノール等のフッ素系
溶剤;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレ
ングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコー
ルモノメチルエーテル等のグリコールエーテル類;等を
挙げることができる。 【0023】上記溶剤は使用する記録物質の溶解性を考
慮して単独で、あるいは二種以上を組み合わせて使用す
ることができる。塗布液中にはさらに酸化防止剤、UV
吸収剤、可塑剤、潤滑剤等各種の添加剤を目的に応じて
添加してもよい。 【0024】結合剤を使用する場合に、結合剤の例とし
ては、ゼラチン、セルロース誘導体、デキストラン、ロ
ジン、ゴム等の天然有機高分子物質;ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリスチレン、ポリイソブチレン等の炭
化水素系樹脂;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、
ポリ塩化ビニル・ポリ酢酸ビニル共重合体等のビニル系
樹脂;ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル
等のアクリル樹脂;ポリビニルアルコール、塩素化ポリ
エチレン、エポキシ樹脂、ブチラール樹脂、ゴム誘導
体、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂等の熱硬化性樹
脂の初期縮合物等の合成有機高分子;等を挙げることが
できる。色素記録層の材料として結合剤を併用する場合
に、結合剤の使用量は、一般に記録物質に対して0.0
1倍量〜50倍量(質量比)の範囲にあり、好ましくは
0.1〜5倍量(質量比)の範囲にある。このようにし
て調製される塗布液中の記録物質の濃度は、一般に0.
01〜10質量%の範囲にあり、好ましくは0.1〜5
質量%の範囲にある。 【0025】塗布方法としては、スプレー法、スピンコ
ート法、ディップ法、ロールコート法、ブレードコート
法、ドクターロール法、スクリーン印刷法等を挙げるこ
とができる。色素記録層は単層でも重層でもよい。ま
た、色素記録層の層厚は、一般に20〜500nmの範
囲にあり、好ましくは30〜300nmの範囲にあり、
より好ましくは50〜100nmの範囲にある。また、
塗布温度としては、23〜50℃であれば特に問題はな
いが、好ましくは24〜40℃、さらに好ましくは25
〜37℃である。 【0026】ディスクの反りを防止するため、塗布膜へ
の紫外線の照射はパルス型の光照射器(好ましくは、U
V照射器)を用いて行うのが好ましい。パルス間隔はm
sec以下が好ましく、μsec以下がより好ましい。
1パルスの照射光量は特に制限されないが、3kW/c
2以下が好ましく、2kW/cm2以下がより好まし
い。また、照射回数は特に制限されないが、20回以下
が好ましく、10回以下がより好ましい 【0027】色素記録層には、該色素記録層の耐光性を
向上させるために、種々の褪色防止剤を含有させること
ができる。褪色防止剤としては、一般的に一重項酸素ク
エンチャーが用いられる。一重項酸素クエンチャーとし
ては、既に公知の特許明細書等の刊行物に記載のものを
利用することができる。その具体例としては、特開昭5
8−175693号公報、同59−81194号公報、
同60−18387号公報、同60−19586号公
報、同60−19587号公報、同60−35054号
公報、同60−36190号公報、同60−36191
号公報、同60−44554号公報、同60−4455
5号公報、同60−44389号公報、同60−443
90号公報、同60−54892号公報、同60−47
069号公報、同63−209995号公報、特開平4
−25492号公報、特公平1−38680号公報、お
よび同6−26028号公報等の各公報、ドイツ特許3
50399号明細書、そして日本化学会誌1992年1
0月号第1141頁等に記載のものを挙げることができ
る。 【0028】前記一重項酸素クエンチャー等の褪色防止
剤の使用量は、記録するための化合物の量に対して、通
常0.1〜50質量%の範囲であり、好ましくは、0.
5〜45質量%の範囲、更に好ましくは、3〜40質量
%の範囲、特に好ましくは5〜25質量%の範囲であ
る。 【0029】<可飽和吸収色素含有層>本発明の光記録
媒体においては、基板上のいずれかの層、好ましくは前
記基板と前記色素記録層との間に可飽和吸収色素含有層
を少なくとも1層有する。ここで、可飽和吸収色素と
は、一定以上の光が照射され、励起状態になると吸収率
が0となる(可飽和吸収状態)特性を有する色素であ
る。この特性は、超解像現象として知られており、例え
ば、Charles W. McCutchen, "Super-resolution in Mic
roscopy and the Abbe Resolution Limit. Journal of
Optical Society of America, 57(10), 1190(1967)"等
に詳細が記載されている。 【0030】レーザー光のスポットは、中心ほど光量が
多くなることから、一定以上の光量の中心部近傍のみが
可飽和吸収状態となり、中心部近傍の光のみが可飽和吸
収色素含有層を透過する。図1は、波長780nmのレ
ーザー光を照射した場合のスポット径に対する光強度を
グラフで示しており、実線Aが可飽和吸収色素を含有し
ない層を透過した場合、また破線Bが可飽和吸収色素含
有層を透過した場合であり、可飽和吸収色素含有層を透
過したレーザー光のスポット径が小さく(約1/2)な
ることを表している。可飽和吸収色素含有層を透過した
レーザー光のスポット径は、青色系レーザー光のスポッ
ト径に相当する。 【0031】以上のような可飽和吸収色素としては、赤
色系レーザー波長域で可飽和吸収性を呈し、青色系レー
ザー波長域ではほとんど可飽和吸収性を呈しない色素で
あることが好ましい。そのような色素を用いることによ
り、可飽和吸収色素含有層によって、前記色素記録層に
入射する赤色系レーザー光のスポット径を小さくするこ
とができ、赤色系レーザーを用いた場合であっても、再
生光の回折限界が発現することがない。 【0032】可飽和吸収色素としては、具体的には、構
造式(1)で表されるSi−ナフタロシアニン系色素な
どが挙げられるが、シアニン系色素、フタロシアニン系
色素であってもよい。 【0033】 【化1】 【0034】構造式(1)中、R1〜R24は、それぞれ
独立に、水素原子、アルキル基を表し、R25、R26は、
それぞれ独立に、ハロゲン原子、トリアルキルシロキシ
基を表す。 【0035】前記R1〜R24が表すアルキル基として
は、直鎖でも分岐でもよく、炭素数1〜20が好まし
く、1〜10がより好ましい。 【0036】前記R25、R26が表すトリアルキルシロキ
シ基のアルキル基としては、直鎖でも分岐でもよく、炭
素数1〜20が好ましく、1〜10がより好ましい。 【0037】以上の可飽和吸収色素含有層は、例えば、
可飽和吸収色素を分散剤に分散させた分散液を塗布する
ことにより形成することができる。分散剤としては、ポ
リメチルメタクリレート、ポリビニルカルバゾール、ポ
リアセナフチレン、等が挙げられる。 【0038】可飽和吸収色素含有層の層厚としては、5
0〜300nmとすることが好ましく、100〜200
nmとすることがより好ましい。可飽和吸収色素含有層
の層厚を前記範囲内とすることにより、透過するレーザ
ー光の強度の減少が最小限に抑えられ、良好に記録再生
を行うことができる。 【0039】<反射層>反射層には、レーザ光に対する
反射率が高い光反射性物質が用いられる。当該反射率と
しては70%以上である。反射率の高い光反射性物質と
しては、Mg、Se、Y、Ti、Zr、Hf、V、N
b、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Re、Fe、Co、
Ni、Ru、Rh、Pd、Ir、Pt、Cu、Ag、A
u、Zn、Cd、Al、Ga、In、Si、Ge、T
e、Pb、Po、Sn、Bi等の金属および半金属ある
いはステンレス鋼を挙げることができる。これらの光反
射性物質は単独で用いてもよいし、あるいは二種以上の
組合せで、または合金として用いてもよい。これらのう
ちで好ましいものは、Cr、Ni、Pt、Cu、Ag、
Au、Alおよびステンレス鋼である。特に好ましく
は、Au、Ag、Alあるいはこれらの合金であり、最
も好ましくは、Al、Agあるいはこれらの合金であ
る。 【0040】反射層は、前述した光反射性物質を蒸着、
スパッタリングまたはイオンプレーティングすることに
より基板上に形成することができる。反射層の層厚は、
一般的には10〜300nmの範囲とし、50〜200
nmの範囲とすることが好ましい。 【0041】<接着層>接着層は、主に、基板と貼り合
わせる為に形成される層であり、DVDでは厚さ0.6
mmの基板を接着剤により貼り合わせて作製されてい
る。接着層を構成する材料としては、光硬化性樹脂が好
ましく、なかでもディスクの反りを防止するため、硬化
収縮率の小さいものが好ましい。このような光硬化性樹
脂としては、例えば、大日本インキ社製の「SD−64
0」、「SD−347」等のUV硬化性樹脂(UV硬化
性接着剤)を挙げることができる。また、接着層の厚さ
は、弾力性を持たせるため、1〜1000μmの範囲が
好ましく、5〜500μmの範囲がより好ましく、10
〜100μmの範囲が特に好ましい。 【0042】接着層を形成する材料の他の例を挙げる。
該材料は、放射線照射により硬化可能な樹脂であって、
分子中に2個以上の放射線官能性の2重結合を有する樹
脂であり、アクリル酸エステル類、アクリルアミド類、
メタクリル酸エステル類、メタクリル酸アミド類、アリ
ル化合物、ビニルエーテル類、ビニルエステル類などが
あげられる。好ましくは2官能以上のアクリレート化合
物、メタクリレート化合物である。 【0043】2官能の具体例としては、エチレングリコ
ールジアクリレート、プロピレングリコールジアクリレ
ート、ブタンジオールジアクリレート、ヘキサンジオー
ルジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレー
ト、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエ
チレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコ
ールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアク
リレート、エチレングリコールジメタクリレート、プロ
ピレングリコールジメタクリレート、ブタンジオールジ
メタクリレート、ヘキサンジオールジメタクリレート、
ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレン
グリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコー
ルジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタク
リレート、トリプロピレングリコールジメタクリレート
などに代表される脂肪族ジオールにアクリル酸、メタク
リル酸を付加させたものを用いることができる。 【0044】また、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールなど
のポリエーテルポリオールにアクリル酸、メタクリル酸
を付加したポリエーテルアクリレート、ポリエーテルメ
タクリレートや公知の二塩基酸、グリコールから得られ
たポリエステルポリオールにアクリル酸、メタクリル酸
を付加させたポリエステルアクリレート、ポリエステル
メタクリレートも用いることができる。さらに、公知の
ポリオール、ジオールとポリイソシアネートを反応させ
たポリウレタンにアクリル酸、メタクリル酸を付加させ
たポリウレタンアクリレート、ポリウレタンメタクリレ
ートを用いてもよい。 【0045】また、ビスフェノールA、ビスフェノール
F、水素化ビスフェノールA、水素化ビスフェノールF
やこれらのアルキレンオキサイド付加物にアクリル酸、
メタクリル酸を付加させたものやイソシアヌル酸アルキ
レンオキサイド変性ジアクリレート、イソシアヌル酸ア
ルキレンオキサイド変性ジメタアクリレート、トリシク
ロデカンジメタノールジアクリレート、トリシクロデカ
ンジメタノールジメタクリレートなどの環状構造を有す
るものも用いることができる。 【0046】前記放射線としては、電子線および紫外線
を使用することができる。紫外線を使用する場合には以
下の化合物に光重合開始剤を添加することが必要とな
る。光重合開始剤として芳香族ケトンが使用される。芳
香族ケトンは、特に限定されないが、紫外線照射光源と
して通常使用される水銀灯の輝線スペクトルを生ずる。
254,313,865nmの波長において吸光係数の
比較的大なるものが好ましい。その代表例としては、ア
セトフェノン、ベンゾフェノン、ベンゾインエチルエー
テル、ベンジルメチルケタール、ベンジルエチルケター
ル、ベンゾインイソブチルケトン、ヒドロキシジメチル
フェニルケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニ
ルケトン、2−2ジエトキシアセトフェノン、Mich
ler’sケトンなどがあり、種々の芳香族ケトンが使
用できる。芳香族ケトンの混合比率は、化合物(a)1
00質量部に対し0.5〜20質量部、好ましくは2〜
15質量部、さらに好ましくは3〜10質量部である。
紫外線硬化型接着剤としてあらかじめ光開始剤を添加し
たものが市販しており、それを使用してもかまわない。
紫外線光源としては、水銀灯が用いられる。水銀灯は2
0〜200W/cmのランプを用い速度0.3m/分〜
20m/分で使用される。基体と水銀灯との距離は一般
に1〜30cmであることが好ましい。 【0047】電子線加速器としてはスキャニング方式、
ダブルスキャニング方式あるいはカーテンビーム方式が
採用できるが、好ましいのは比較的安価で大出力が得ら
れるカーテンビーム方式である。電子線特性としては、
加速電圧が100〜1000kV、好ましくは150〜
300kVであり、吸収線量として0.5〜20Mra
d、好ましくは1〜10Mradである。加速電圧が1
0kV以下の場合は、エネルギーの透過量が不足し10
00kVを超えると重合に使われるエネルギー効率が低
下しコスト的に好ましくない。 【0048】<保護層>保護層は、光記録媒体内部への
水分の侵入を防ぐために形成され、透明な材質であれば
特に限定されないが、好ましくはポリカーボネート、紫
外線硬化樹脂等であり、より好ましくは、23℃50%
RHでの吸湿率が5%以下の材料である。なお、「透
明」とは、記録光および再生光の光に対して、該光を透
過する(透過率:90%以上)ほどに透明であることを
意味する。 【0049】保護層の厚さは、1〜30μmの範囲であ
り、好ましくは3〜20μmの範囲、より好ましくは3
〜10μmの範囲である。 【0050】また、本発明の光記録媒体においては、反
射層と色素記録層との間に、色素記録層の特性に応じ
て、例えば、色素記録層との接着性向上のための光透過
層を設けてもよい。光透過層としては、レーザー波長で
90%以上の透過率があるものであれば如何なる材料を
も使用することができる。上記光透過層は、従来公知の
方法により形成することができ、光透過層の厚さは、2
〜50nmとすることが好ましい。 【0051】 【発明の効果】本発明によれば、青色系レーザー光で記
録した情報を、青色系〜赤色系レーザー光で再生可能な
光記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 レーザースポットの半径方向に対する光強度
を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 レーザー光の照射によって情報の記録再
    生を行う光記録媒体であって、 基板上に、少なくとも1層の可飽和吸収色素含有層と、
    色素記録層と、反射層とを有することを特徴とする光記
    録媒体。
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